JP7173315B2 - 分析装置、分析システム、分析方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、分析装置、分析システム、分析方法及びプログラムに関する。
イベント間の因果関係を獲得する技術として、ニュース記事に出現するイベント情報をクラスタリングした上で、イベントのクラスタ毎にニュース掲載数でバースト検出を行って、各イベント間の因果関係を判定する技術が知られている(例えば非特許文献1)。
マーケティングの分野においては、複数の項目(例えば、商品名、商品分類、購入金額、購入時期、購入場所、購入店舗名、購入者の国籍、性別、年代等)で構成される購買データを、例えば非特許文献1に記載されている技術等を用いて分析することで、ビジネス上の課題解決(例えば、新たな商品企画やプロモーション等)に活用することが行われている。
小野 博紀, 内海 彰, "イベントの時系列分析による因果関係知識の獲得", 人工知能学会誌 30巻1号B(2015年)
ところで、一般に、購買データは非常に多数のレコードで構成されている場合が多い。また、購入者に関する多数の属性情報(例えば、購入者の国籍や性別、年代等)や商品に関する多数の属性情報(例えば、商品名や商品分類等)等が含まれている場合が多い。このため、例えば、これら多数の属性の組み合わせを用いて、時系列データのバースト検出や異なるデータ間における因果関係の判定等の各種分析を行おうとすると、計算コストが非常に高くなってしまう。
これに対して、多数の属性の中から或る特定の属性のみを選択して、これら特定の属性の組み合わせを用いたデータ分析を行うことで、分析に伴う計算コストを下げることが可能となる。しかしながら、このような特定の属性を選択することは一般には容易ではない。また、仮に分析結果が得られたとしても、属性によっては、分析結果の解釈が困難だったり、ビジネス上の課題解決に活用することが困難であったりすることがある。
本発明の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、効率的かつ効果的なデータ分析を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態は、複数の属性が含まれるデータを分析する分析装置であって、分析対象のデータと比較対象のデータとの間で、シナリオとして予め定義されたフローに従って、前記フローに定義された1つ以上の属性の組み合わせにおいて前記分析対象のデータが前記比較対象のデータよりも特異な値を取るか否かを、前記フローに定義された分析順に分析する第1の分析手段と、前記第1の分析手段によって前記特異な値を取ると分析された場合、前記特異な値を取ると分析された属性に応じて、前記属性の名称と前記属性で特異な値が生じた原因とを表す文字列を、前記分析の結果が表示されるレポートに含まれる文字列とする第2の分析手段と、を有し、前記文字列は、前記フローに定義された分析順の各分析で予め定義された文字列である、ことを特徴とする。
効率的かつ効果的なデータ分析を実現することを目的とする。
本発明の実施の形態におけるデータ分析システムの全体構成の一例を示す図である。 購買データの一例を示す図である。 人口統計データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータ分析装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータ分析の概略(各店舗別)を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるデータ分析の概略(全体傾向把握)を説明するための図である。 各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その3)である。 各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その4)である。 各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その5)である。 全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その3)である。 全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その4)である。 全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その5)である。 分析結果レポート(各店舗別)の一例を示す図(1/2)である。 分析結果レポート(各店舗別)の一例を示す図(2/2)である。 分析結果レポート(全体傾向把握)の一例を示す図(1/2)である。 分析結果レポート(全体傾向把握)の一例を示す図(2/2)である。 分析結果レポート(相関分析)の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態では、或る地域内の各店舗の購買データを対象として、この購買データの属性の組み合わせを用いた効率的かつ効果的なデータ分析を実現するデータ分析システム1について説明する。ここで、一般に、分析経験の浅いユーザは、計算コストを下げるために分析対象とする属性を絞り込んだり、分析結果の解釈を行ったりすることを適切に行えない場合が多いと考えられる。そのため、本発明の実施の形態におけるデータ分析システム1を用いることで、特に、分析経験の浅いユーザが効率的かつ効果的にデータ分析を行うことが可能になる。
なお、分析の対象となるデータは購買データに限られず、本発明の実施の形態は、複数の属性が含まれる任意のデータ(例えば、医療データ、人流データ、宿泊データ、交通データ等)に対して適用可能である。
本発明の実施の形態では、データ分析に用いられる属性の組み合わせを「分析対象組」とも表す。また、分析対象となる購買データと、この購買データの比較対象となるデータとの組(対)を「比較対象対」とも表す。分析対象組の具体例としては、例えば、(「国籍」,「売上」)、(「国籍」,「購入人数」,「売上」)等が挙げられる。
なお、購買データの比較対象となるデータ(以降、「比較対象データ」とも表す。)は、異なる期間の購買データ(例えば、同一店舗における前月の購買データや前年同月の購買データ等)であってもよいし、当該購買データとは異なる店舗の購買データ(例えば、或る他店舗における同月の購買データ等)であってもよいし、地域内の全店舗の購買データを集計したデータ(例えば、同月における当該地域内の全店舗の購買データを集計したデータ等)であってもよいし、購買データとの間で何等かの関連があるデータ(以降、「関連データ」とも表す。)であってもよい。関連データの具体例としては、例えば、店舗が存在する地域の人口(滞在人数)の統計結果を表すデータ、或る商品に関してSNS(Social Network Service)に投稿されたメッセージ等を集計したデータ等が挙げられる。
したがって、比較対象対としては、例えば、「自店舗の最新の購買データと自店舗の過去の購買データ」、「自店舗の購買データと他店舗の購買データ」、「自店舗の購買データと全店舗の購買データを集計したデータ」等が考えられる。どのような比較対象対を用いてデータ分析を行うかはユーザが任意に設定することができる。
また、本発明の実施の形態では、分析対象の購買データにおいて、比較対象データとの間で分析対象組に含まれる或る属性で所定以上の差異が存在する場合、この属性に特異点が存在すると称する。例えば、分析対象の購買データと、同一店舗における前年同月の購買データとで属性「売上」を比較した場合に、分析対象の購買データの売上が前年同月と比較して所定の値以上、上がっている(又は下がっている)とき、属性「売上」に特異点が存在すると称する。同様に、例えば、分析対象の購買データと、或る他店舗における同月の購買データとで属性「購入人数」を比較した場合に、分析対象データの購入人数が他店舗と比較して所定の値以上、上がっている(又は下がっている)とき、属性「購入人数」に特異点が存在すると称する。
ただし、特異点の存在については上記以外の方法で判定されてもよい。例えば、分析対象の購買データにおいて、比較対象データの間で分析対象組に含まれる或る属性について統計的な検定を行った結果、有意差があった場合等に、この属性に特異点が存在するとしてもよい。
[全体構成]
まず、本発明の実施の形態におけるデータ分析システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるデータ分析システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態におけるデータ分析システム1には、データ分析装置10と、複数の店舗端末20と、1台以上のレポート表示端末30と、1台以上の人口統計管理サーバ40とが含まれる。
店舗端末20は、地域内の各店舗内等に設置された端末(例えば、PC(パーソナルコンピュータ)等)であり、当該店舗の購買データをデータ分析装置10に送信する。図1に示す例では、地域内に「店舗1」、「店舗2」、「店舗3」の3つの店舗にそれぞれ店舗端末20が設置されており、これらの各店舗端末20が購買データをデータ分析装置10に送信する場合を示している。
ここで、各店舗端末20は、例えば、所定の集計処理を行った購買データ(例えば、商品分類毎に、月次で購入人数及び購入総額を集計した購買データ等)をデータ分析装置10に送信する。ただし、このような集計処理はデータ分析装置10に行われてもよい。
レポート表示端末30は、データ分析装置10によるデータ分析結果のレポート(分析結果レポート)を表示する端末(例えば、PCやスマートフォン、タブレット端末等)である。レポート表示端末30のユーザは、分析結果レポートをビジネス上の課題解決(例えば、新たな商品企画やプロモーション等)に活用することが可能となる。
人口統計管理サーバ40は、関連データの一例である人口統計データを管理する。人口統計管理サーバ40は、例えば、データ分析装置10からの要求に応じて、人口統計データを返信する。人口統計データとは、例えば、予め定められた地理的領域(これは「メッシュ」とも称される。)における時間帯毎の人口統計を表すデータである。
データ分析装置10は、購買データのデータ分析を行うと共に、分析結果レポートをレポート表示端末30に提供するコンピュータ又はコンピュータシステムである。このとき、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、予め定義されたシナリオに従った分析対象組で比較対象対のデータ分析を行うと共に、このデータ分析結果の解釈を表す出力文字列が含まれる分析結果レポートを提供する。これにより、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、効果的かつ効率的なデータ分析を実現することができる。
ここで、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、機能部として、データ分析処理部110と、レポート表示処理部120とを有する。また、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、記憶部として、購買データ記憶部130と、関連データ記憶部140と、分析結果データ記憶部150とを有する。
購買データ記憶部130は、購買データを記憶している。関連データ記憶部140は、関連データ(例えば、上述した人口統計データ等)を記憶している。分析結果データ記憶部150は、データ分析装置10によるデータ分析結果を示すデータ(分析結果データ)を記憶している。なお、購買データと、関連データの一例である人口統計データとの詳細については後述する。
データ分析処理部110は、購買データ記憶部130に記憶されている購買データに基づいて、予め定義されたシナリオに従った分析対象組で比較対象月のデータ分析を行って、特異点が存在する属性と、この属性に特異点が存在する理由(つまり、データ分析結果の解釈)を表す出力文字列とが含まれる分析結果データを作成する。このとき、データ分析処理部110は、必要に応じて、関連データ記憶部140に記憶されている関連データも用いてデータ分析を行う。なお、分析結果データは、データ分析処理部110により、分析結果データ記憶部150に格納される。
また、データ分析処理部110は、特異点が存在する属性と、関連データとの間の相関分析を行う。
レポート表示処理部120は、分析結果データ記憶部150に記憶されている分析結果データに基づいて、特異点が存在する属性とこの属性に特異点が存在する理由を表す出力文字列とが含まれる分析結果レポートを作成し、レポート表示端末30に表示させる。このとき、レポート表示処理部120は、定期的に(例えば、毎月等)、分析結果レポートを作成し、レポート表示端末30に表示させる(したがって、データ分析処理部110でのデータ分析も定期的に行われる。)。
なお、図1に示すデータ分析システム1の構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、データ分析システム1にはレポート表示端末30が含まれず、店舗端末20で分析結果レポートを表示してもよい。また、例えば、データ分析システム1には人口統計管理サーバ40が含まれなくてもよい。
[購買データ]
ここで、購買データ記憶部130に記憶されている購買データについて、図2を参照しながら説明する。図2は、購買データの一例を示す図である。図2では、一例として、或る店舗における商品分類及び購入者の国籍毎の月次の購入人数及び購入総額を表す購買データについて説明する。
図2に示すように、購買データには1以上のレコードが含まれる。また、各レコードには、属性(つまり、データの項目)として、レコードIDと、年月と、店舗IDと、商品分類と、国籍と、購入人数と、購入総額)とが含まれる。
レコードIDは、購買データを構成する各レコードを識別するID(識別情報)である。年月は、商品分類及び購入者の国籍毎に購入人数及び購入総額を集計した年及び月である。店舗IDは、店舗を識別するID(識別情報)である。
商品分類は、例えばJICF等で定義される商品分類である。図2に示す例では、商品分類として、商品大分類と商品中分類とが含まれている。
国籍は、商品の購入者の国籍である。購入人数は、当該購入者の合計人数である。購入総額は、当該購入者が当該商品を購入した金額の合計(つまり、売上)である。
なお、購買データに含まれる属性のうち、商品分類等の属性を「商品情報」、購入者の国籍等の属性を「ターゲット情報」、購入人数や購入総額等の属性を「売上関連情報」とも表す。商品情報としては、商品分類以外にも、例えば、商品名や商品ID等が挙げられる。また、ターゲット情報としては、国籍以外にも、例えば、性別、人種、年代等が挙げられる。売上情報としては、購入人数や購入総額以外にも、例えば、購入単価平均、購入平均額、前月比購入総額、前月比購入人数、前月比購入単価平均、前月比購入平均額等が挙げられる。
したがって、購入データとは、所定の期間(例えば日や週、月、年等)で所定の集計処理を行って、売上情報と、商品情報及びターゲット情報の少なくとも一方とが属性として含まれるレコードで構成されるデータのことである。なお、データ分析の目的によって、例えば、売上情報とターゲット情報との2つが属性として含まれるレコードで構成される購買データが用いられてもよいし、売上情報と商品情報との2つが属性として含まれるレコードで構成される購買データが用いられてもよいし、売上情報と商品情報とターゲット情報との3つが属性として含まれるレコードで構成される購買データが用いられてもよい。
また、商品情報、ターゲット情報及び売上関連情報として具体的にそれぞれどのような属性を用いるか(つまり、例えば、ターゲット情報として「国籍」のみを用いるか、「国籍」と「年代」との2つを用いるか等)についても、データ分析の目的や各店舗が販売する商品の特性等によって異なる。
[人口統計データ]
次に、関連データ記憶部140に記憶されている関連データの一例である人口統計データについて、図3を参照しながら説明する。図3は、人口統計データの一例を示す図である。
図3に示すように、人口統計データには1以上のレコードが含まれる。また、各レコードには、属性(つまり、データの項目)として、日付と、時間帯と、メッシュIDと、国籍と、人数とが含まれる。
日付及び時間帯は、人口統計の対象となる日付及び時間帯である。メッシュIDは、メッシュ(つまり、予め定められた地理的領域)を識別するID(識別情報)である。なお、メッシュは、例えば、500m~数km四方の矩形領域として定められる場合が多いが、予め定められた任意の領域をメッシュとすることが可能である。
国籍及び人数は、当該日付及び時間帯に当該メッシュに滞在していた人の国籍及び人数である。
このように、人口統計データとは、日付及び時間帯毎に、メッシュに滞在していた人の国籍及び人数が属性として含まれるレコードで構成されるデータである。このような人口統計データを用いることで、後述するように、例えば、購買データの属性「購入人数」に特異点が存在する場合に、店舗の周辺人口が多かった(又は少なかった)こと等を分析することが可能となる。
[ハードウェア構成]
次に、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10のハードウェア構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、店舗端末20やレポート表示端末30、人口統計管理サーバ40等もデータ分析装置10と同様のハードウェア構成で実現可能である。
図4に示すように、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、ハードウェアとして、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14と、ROM(Read Only Memory)15と、プロセッサ16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス19を介して通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種の入力操作を行うのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、データ分析装置10の処理結果等を表示する。なお、データ分析装置10は、入力装置11及び表示装置12の少なくとも一方を有していなくてもよい。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。データ分析装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体13aには、例えば、データ分析処理部110やレポート表示処理部120を実現する1以上のプログラム等が記録されていてもよい。
記録媒体13aとしては、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、例えば、OS(Operating System)に関する設定情報や通信ネットワークに関する設定情報等が格納されている。
プロセッサ16は、例えばCPU(Central Processing Unit)等であり、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出して処理を実行する演算装置である。データ分析処理部110やレポート表示処理部120は、ROM15や補助記憶装置18等に格納されている1以上のプログラムをRAM14上に読み出してプロセッサ16が処理を実行することで実現される。
通信I/F17は、データ分析装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。データ分析処理部110やレポート表示処理部120を実現する1以上のプログラムは、通信I/F17を介して、所定のサーバ装置等から取得(ダウンロード)されてもよい。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上で各種機能を実現するアプリケーションプログラム、データ分析処理部110やレポート表示処理部120を実現する1以上のプログラム等がある。
また、購買データ記憶部130や関連データ記憶部140、分析結果データ記憶部150は、例えば、補助記憶装置18を用いて実現可能である。ただし、購買データ記憶部130、関連データ記憶部140及び分析結果データ記憶部150のうちの少なくとも1つの記憶部は、データ分析装置10と通信ネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていてもよい。
本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、図4に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。なお、図4に示す例では、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10が1台の装置(コンピュータ)で実現されている場合を示したが、これに限られない。本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10は、複数台の装置(コンピュータ)で実現されていてもよい。また、1台の装置(コンピュータ)には、複数のプロセッサ16や複数のメモリ(RAM14やROM15、補助記憶装置18等)が含まれていてもよい。
[データ分析の概略]
ここで、本発明の実施の形態におけるデータ分析装置10が行うデータ分析の概略について説明する。本発明の実施の形態では、或る店舗の購買データを分析対象(言い換えれば、分析結果レポートのレポート対象)としてデータ分析を行う場合(各店舗別のデータ分析)と、或る地域内の全店舗の購買データ(を集計した購買データ)を分析対象としてデータ分析を行う場合(全体傾向把握のデータ分析)とについて説明する。
なお、分析対象は、店舗や地域内の全店舗に限られず、例えば、或る地域内の特定の店舗等であってもよいし、或る企業が運営する店舗のうちの特定の店舗であってもよい。また、地域とは、例えば、緯度や経度等で特定される範囲であってもよいし、市区町村等の行政区画によって特定される範囲であってもよいし、メッシュによって特定される範囲であってもよい。
(各店舗別)
まず、各店舗別のデータ分析の概略について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるデータ分析の概略(各店舗別)を説明するための図である。図5に示す例では、比較対象対は、自店舗の月次の購買データと、他店舗の同月の購買データとであるものとする。
図5に示すように、各店舗別のデータ分析では、フロー1a~フロー6aによりデータ分析を行う。以降では、月次の購買データには、属性として、「商品大分類」、「商品中分類」、「国籍」、「購入人数」及び「購入総額」が含まれるものとする。なお、購入人数及び購入総額は、それぞれ、該当の店舗において、該当の月の間に、当該商品大分類及び当該商品中分類に属する商品を、当該国籍の人が購入した人数の合計及び金額の合計のことである。
・フロー1a
まず、フロー1aでは、以下の(1-1)~(1-7)によりデータ分析を行う。なお、或る属性に特異点が存在する場合とは、上述したように、自店舗の月次の購買データの当該属性と、他店舗の同月の購買データの当該属性との間に所定以上の差異がある場合のことをいう。
(1-1)まず、「売上」を分析対象組として、売上(つまり、自店舗の当月における全購入総額の合計)に特異点が存在するか否かを分析する。そして、売上に特異点が存在する場合は(1-2)の分析を行う。一方で、売上に特異点が存在しない場合はフロー2aのデータ分析を行う。
(1-2)売上に特異点が存在する場合、「売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍毎の売上に特異点が存在する場合は(1-3)の分析を行う。一方で、国籍毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー2aのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(1-2)で特異点があると分析された国籍を「国籍A」とする。
(1-3)国籍Aの売上に特異点が存在する場合、「売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合は(1-4)の分析を行う。一方で、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合は(1-5)の分析を行う。
(1-4)国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合、人口統計データの国籍Aの人数を用いて(つまり、人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として)、自店舗周辺の国籍Aの人口(人数)と、地域全体の国籍Aの人口(人数)とから、自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在しない場合は、上記の(1-3)で特異点が存在すると分析された「国籍Aの購入人数」を分析結果(つまり、ユーザが注目すべき特異点)とする。一方で、当該特異点が存在する場合は、上記の(1-3)で特異点が存在すると分析された「自店舗周辺の国籍Aの人数」を分析結果とする。なお、このとき、分析結果と、この分析結果として得られた属性に特異点が存在する理由を表す出力文字列とを含む分析結果データが作成される。
(1-5)国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合、「売上」、「国籍」及び「商品大分類」を分析対象組として、上記の(1-2)で特異点が存在すると分析された国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在する場合は(1-6)の分析を行う。一方で、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー2aのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(1-5)で特異点があると分析された商品大分類を「商品大分類B」とする。
(1-6)国籍Aにおける商品大分類Bの売上に特異点が存在する場合、「売上」、「国籍」、「購入人数」及び「商品大分類」を分析対象組として、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在する場合は、「国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数」を分析結果とする。一方で、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在しない場合は(1-7)の分析を行う。
(1-7)国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在しない場合、「売上」、「国籍」、「商品大分類」及び「商品中分類」を分析対象組として、国籍Aにおける商品中分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。以降では、簡単のため、(1-7)で特異点が存在すると分析された商品中分類を「商品中分類C」とする。
そして、国籍Aにおける商品中分類毎の売上に特異点が存在する場合は「国籍Aにおける商品中分類Cの売上」を分析結果とする。一方で、国籍Aにおける商品中分類の売上に特異点が存在しない場合は「国籍Aにおける商品大分類Bの売上」を分析結果とする。これは、国籍Aにおける商品中分類毎の売上と、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数とに特異点がないためである。
・フロー2a
次に、フロー2aでは、以下の(2-1)~(2-6)によりデータ分析に行う。
(2-1)まず、「売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍毎の売上に特異点が存在する場合は(2-2)の分析を行う。一方で、国籍毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー3aのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(2-1)で特異点があると分析された国籍を「国籍A」とする。
(2-2)国籍Aの売上に特異点が存在する場合、「売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合は(2-3)の分析を行う。一方で、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合は(2-4)の分析を行う。
(2-3)国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合、人口統計データの国籍Aの人数を用いて(つまり、人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として)、自店舗周辺の国籍Aの人口(人数)と、地域全体の国籍Aの人口(人数)とから、自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在しない場合は、上記の(2-2)で特異点が存在すると分析された「国籍Aの購入人数」を分析結果(つまり、ユーザが注目すべき特異点)とする。一方で、当該特異点が存在する場合は、上記の(2-2)で特異点が存在すると分析された「自店舗周辺の国籍Aの人数」を分析結果とする。
(2-4)国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合、「売上」、「国籍」及び「商品大分類」を分析対象組として、上記の(2-1)で特異点が存在すると分析された国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在する場合は(2-5)の分析を行う。一方で、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー3aのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(2-4)で特異点があると分析された商品大分類を「商品大分類B」とする。
(2-5)国籍Aにおける商品大分類Bの売上に特異点が存在する場合、「売上」、「国籍」、「商品大分類」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在する場合は、「国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数」を分析結果とする。一方で、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在しない場合は(2-6)の分析を行う。
(2-6)国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在しない場合、「売上」、「国籍」、「商品大分類」及び「商品中分類」を分析対象組として、国籍Aにおける商品中分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。以降では、簡単のため、(2-6)で特異点が存在すると分析された商品中分類を「商品中分類C」とする。
そして、国籍Aにおける商品中分類毎の売上に特異点が存在する場合は「国籍Aにおける商品中分類Cの売上」を分析結果とする。一方で、国籍Aにおける商品中分類の売上に特異点が存在しない場合は「国籍Aにおける商品大分類Bの売上」を分析結果とする。
・フロー3a
次に、フロー3aでは、以下の(3-1)によりデータ分析に行う。
(3-1)「売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍毎の売上に特異点が存在する場合(この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。)は「国籍Aの売上」を分析結果とする。一方で、国籍毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー4aのデータ分析を行う。
・フロー4a
次に、フロー4aでは、以下の(4-1)によりデータ分析を行う。
(4-1)「売上」及び「商品大分類」を分析対象組として、商品大分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、商品大分類毎の売上に特異点が存在する場合(この特異点が存在する商品大分類を「商品大分類B」とする。)は「商品大分類Bの売上」を分析結果とする。一方で、商品大分類毎の売上に特異点が存在しない場合はフロー5aのデータ分析を行う。
・フロー5a
次に、フロー5aでは、以下の(5-1)によりデータ分析を行う。
(5-1)「売上」を分析対象組として、売上(つまり、自店舗の当月の総売上)に特異点が存在するか否かを分析する。そして、売上に特異点が存在する場合は「総売上」を分析結果とする。一方で、売上に特異点が存在しない場合はフロー6aのデータ分析を行う。
・フロー6a
最後に、フロー6aでは「特異点なし」を分析結果とする。この場合、上記のフロー1a~フロー5aに従った分析では購買データに特異点は存在しないためである。
このように、本発明の実施の形態では、各店舗別のデータ分析のシナリオとしてフロー1a~フロー6aを定義し、これらのフロー1a~フロー6aにより各店舗別のデータ分析を行う。これらのフロー1a~フロー6aでは、同一フロー内において図5中で左から右に行くほど分析の粒度が細かくなっていく。また、他方で、フロー1a~フロー6aの順に分析の粒度が細かくなっていく。
例えば、フロー1aでは、(1-1)では分析対象組に含まれる「売上」のみを用いてデータ分析を行っているのに対して、(1-2)では分析対象組に含まれる「売上」と「国籍」とを用いてデータ分析を行っているため、(1-1)でのデータ分析よりも(1-2)でのデータ分析の方がデータ分析の粒度がより細かくなっている。このように、フロー1aでは、「売上」→「売上」×「国籍」→「売上」×「国籍」×「購入人数」→・・・といった順で次第に分析の粒度を細かくしながらデータ分析を行っていく。これは、仮に細かな粒度で特異点が存在していたとしても、大きな粒度で特異点が存在しない場合には、全体に与える影響が小さく、ビジネス上の課題になる可能性が低いためである。これにより、効果的かつ効率的な各店舗別のデータ分析が可能になる。
なお、各店舗別のデータ分析のシナリオとしてフロー1a~フロー6aを定義することは一例であって、これらのフロー1a~フロー6a以外にも種々のフローをシナリオとして定義することが可能である。このとき、例えば、(1)売上関連情報×ターゲット情報×商品情報を分析するフロー(フロー1aやフロー2a)、(2)売上関連情報×ターゲット情報を分析するフロー(フロー3a)、(3)売上関連情報×商品情報を分析するフロー(フロー4a)、(4)売上関連情報を分析するフロー(フロー5a)、の順にデータ分析が行われるように定義されることが好ましい。また、この際に、各情報として複数の属性の組み合わせが用いられてもよい(例えば、売上関連情報として「売上」と「購入人数」の両方を用いる、ターゲット情報として「国籍」と「性別」の両方を用いる等)。
また、本発明の実施の形態では上記の(1-4)及び(2-3)のデータ分析を行うものとして説明するが、このデータ分析(すなわち、人口統計データを用いたデータ分析)は必ずしも行われなくてもよい。
(全体傾向把握)
次に、全体傾向把握のデータ分析の概略について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態におけるデータ分析の概略(全体傾向把握)を説明するための図である。図6に示す例では、比較対象対は、地域内の全店舗の月次の購買データを集計したデータ(簡単のため、このデータを「全店購買データ」と表す。)と、前年同月の全店購買データとであるものとする。
図6に示すように、全体傾向把握のデータ分析では、フロー1b~フロー6bによりデータ分析を行う。
・フロー1b
まず、フロー1bでは、以下の(7-1)~(7-4)によりデータ分析を行う。なお、或る属性に特異点が存在する場合とは、上述したように、月次の全店購買データの当該属性と、前年同月の全店購買データの当該属性との間に所定以上の差異がある場合のことをいう。以降では、月次の全店購買データには、属性として、「国籍」、「購入人数」及び「購入総額」が含まれるものとする。なお、購入人数及び購入総額は、それぞれ、地域内の店舗全体で該当の月の間に、当該国籍の人が商品を購入した人数の合計及び購入総額の合計のことである。
(7-1)まず、「全体総売上」を分析対象組として、全体総売上(つまり、当月における前購入総額の合計)に特異点が存在するか否かを分析する。そして、全体総売上に特異点が存在する場合は(7-2)の分析を行う。一方で、全体総売上に特異点が存在しない場合はフロー2bのデータ分析を行う。
(7-2)全体総売上に特異点が存在する場合、「全体総売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の全体総売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍毎の全体総売上に特異点が存在する場合は(7-3)の分析を行う。一方で、国籍毎の全体総売上に特異点が存在しない場合はフロー2bのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(7-2)で特異点があると分析された国籍を「国籍A」とする。
(7-3)国籍Aの全体総売上に特異点が存在する場合、「全体総売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合は(7-4)の分析を行う。一方で、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合は「国籍Aの全体総売上」を分析結果とする。
(7-4)国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合、人口統計データの国籍Aの人数を用いて(つまり、人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として)、当月における地域全体の国籍Aの人口(人数)と、前年同月における地域全体の国籍Aの人口(人数)とから、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在しない場合は、上記の(7-3)で特異点が存在すると分析された「国籍Aの購入人数」を分析結果とする。一方で、当該特異点が存在する場合は、「国籍Aの地域全体の全滞在人数」を分析結果とする。この場合、前年同月と比べて、地域全体の国籍Aの人数が所定以降、多い(又は少ない)ためである。
・フロー2b
次に、フロー2bでは、以下の(8-1)~(8-3)によりデータ分析を行う。
(8-1)「全体総売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の全体総売上に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍毎の全体総売上に特異点が存在する場合は(8-2)の分析を行う。一方で、国籍毎の全体総売上に特異点が存在しない場合はフロー3bのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(8-1)で特異点があると分析された国籍を「国籍A」とする。
(8-2)国籍Aの全体総売上に特異点が存在する場合、「全体総売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合は(8-3)の分析を行う。一方で、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合は「国籍Aの全体総売上」を分析結果とする。
(8-3)国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合、人口統計データの国籍Aの人数を用いて(つまり、人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として)、当月における地域全体の国籍Aの人口(人数)と、前年同月における地域全体の国籍Aの人口(人数)とから、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在しない場合は、「国籍Aの購入人数」を分析結果とする。一方で、当該特異点が存在する場合は、「国籍Aの地域全体の全滞在人数」を分析結果とする。
・フロー3b
次に、フロー3bでは、以下の(9-1)~(9-3)によりデータ分析を行う。
(9-1)人口統計データの人数を用いて(つまり、人口統計データの「人数」を分析対象組として)、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当月における地域全体の人口に特異点が存在する場合は(9-2)の分析を行う。一方で、当月における地域全体の人口に特異点が存在しない場合はフロー4bのデータ分析を行う。
(9-2)当月における地域全体の人口に特異点が存在する場合、人口統計データのメッシュ毎の人数を用いて(つまり、人口統計データの「人数」及び「メッシュID」を分析対象組として)、当月と前年同月との間でメッシュ毎の人口(人数)に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在する場合は(9-3)の分析を行う。一方で、当該特異点が存在しない場合はフロー4bのデータ分析を行う。以降では、簡単のため、(9-2)で特異点があると分析されたメッシュを「メッシュA」とする。
(9-3)当月におけるメッシュAの人口に特異点が存在する場合、人口統計データのメッシュAの国籍毎の人数を用いて(つまり、人口統計データの「人数」、「国籍」及び「メッシュID」を分析対象組として)、当月と前年同月との間でメッシュAにおける国籍毎の人口に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在する場合(この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。)は「メッシュAにおける国籍Aの全滞在人数」を分析結果とする。一方で、当該特異点が存在しない場合は「メッシュAの全滞在人数」を分析結果とする。
・フロー4b
次に、フロー4bでは、以下の(10-1)~(10-2)によりデータ分析を行う。
(10-1)人口統計データの人数を用いて、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当月における地域全体の人口に特異点が存在する場合は(10-2)の分析を行う。一方で、当月における地域全体の人口に特異点が存在しない場合はフロー5bのデータ分析を行う。
(10-2)当月における地域全体の人口に特異点が存在する場合、人口統計データの国籍毎の人数を用いて、当月と前年同月との間で国籍毎の人口(人数)に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当該特異点が存在する場合(この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。)は「国籍Aの全滞在人数」を分析結果とする。一方で、当該特異点が存在しない場合はフロー5bのデータ分析を行う。
・フロー5b
次に、フロー5bでは、以下の(11-1)によりデータ分析を行う。
(11-1)人口統計データの人数を用いて、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する。そして、当月における地域全体の人口に特異点が存在する場合は「地域全体の滞在人数」を分析結果とする。一方で、当月における地域全体の人口に特異点が存在しない場合はフロー6bのデータ分析を行う。
・フロー6b
最後に、フロー6bでは「特異点なし」を分析結果とする。この場合、上記のフロー1b~5bに従った分析では全店購買データに特異点は存在しないためである。
このように、本発明の実施の形態では、全体傾向把握のデータ分析のシナリオとしてフロー1b~フロー6bを定義し、これらのフロー1b~フロー6bにより全体傾向把握のデータ分析を行う。これらのフロー1b~フロー6bでは、同一フロー内において図6中で左から右に行くほど分析の粒度が細かくなっていく。
なお、全体傾向把握のデータ分析のシナリオとしてフロー1b~フロー6bを定義することは一例であって、これらのフロー1b~フロー6b以外にも種々のフローをシナリオとして定義することが可能である。このとき、例えば、(1)売上関連情報×ターゲット情報を分析するフロー(フロー1bやフロー2b)、(2)ターゲット情報を分析するフロー(フロー3b~フロー5a)、の順にデータ分析が行われるように定義されることが好ましい。また、この際に、各情報として複数の属性の組み合わせが用いられてもよい。
また、本発明の実施の形態では上記の(7-4)、(8-3)、(9-1)~(9-4)、(10-1)~(10-2)及び(11-1)のデータ分析を行うものとして説明するが、このデータ分析(すなわち、人口統計データを用いたデータ分析)は必ずしも行われなくてもよい。
[データ分析処理(各店舗別)]
以降では、各店舗別のデータ分析処理の流れについて、図7~図11を参照しながら説明する。図7~図11は、各店舗別のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その1)~フローチャート(その5)である。なお、これらのフローチャート(その1)~フローチャート(その5)は、フローチャート(その1)~フローチャート(その4)が、図5に示したフロー1a~フロー4aにそれぞれ対応しており、フローチャート(その5)がフローチャート5a及び6aに対応している。
また、以降では、図5と同様に、比較対象対を「自店舗の月次の購買データと他店舗の同月の購買データ」として、月次の購買データには、属性として、「商品大分類」、「商品中分類」、「国籍」、「購入人数」及び「購入総額」が含まれるものとする。これらの購買データは購買データ記憶部130に記憶されている。なお、比較対象対は、例えばユーザによって設定される。
(フローチャート(その1))
まず、データ分析処理部110は、「売上」を分析対象組として、売上(つまり、自店舗の当月における全購入総額の合計)に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS101)。データ分析処理部110は、例えば、自店舗と他店舗との間で売上が所定の閾値以上の差がある場合に、自店舗の当月の購買データの売上に特異点が存在すると判定する。なお、この差の代わりに、比が用いられてもよい(このことは以降で特異点の存在を分析する際も同様である。)。
そして、売上に特異点が存在しない場合(ステップS102でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その2)を実行する。一方で、売上に特異点が存在する場合(ステップS102でYES)、データ分析処理部110は、売上の特異点に応じた文字列(例えば、「対前月で他店舗の売上と比較して上がっています。」又は「対前月で他店舗の売上と比較して下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS103)。なお、例えば、「対前月で他店舗の売上と比較して上がっています。」又は「対前月で他店舗の売上と比較して下がっています。」のいずれを出力文字列に追加するかは、上記のステップS101における分析結果で自店舗の売上が他店舗の売上に対して高いと分析されたか又は低いと分析かされたかによって決定される。このことは以降で所定の文字列を出力文字列に追加する際も同様である。
ステップS103に続いて、データ分析処理部110は、「売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS104)。データ分析処理部110は、例えば、自店舗と他店舗との間で、国籍毎の売上に所定の閾値以上の差がある国籍が存在する場合に、自店舗の当月の購買データの国籍毎の売上に特異点が存在すると判定する。
そして、国籍毎の売上に特異点が存在しない場合(ステップS105でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その2)を実行する。一方で、国籍毎の売上に特異点が存在する場合(ステップS105でYES)、データ分析処理部110は、国籍毎の売上の特異点(以降では、この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。)に応じた文字列(例えば、「国籍Aの売上は他店舗と比較して上がっています。」又は「国籍Aの売上は他店舗と比較して下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS106)。
次に、データ分析処理部110は、「売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS107)。データ分析処理部110は、例えば、自店舗と他店舗との間で、国籍Aの購入人数に所定の閾値以上の差がある場合に、自店舗の当月の購買データの国籍Aの購入人数に特異点が存在すると判定する。
そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合(ステップS108でYES)、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として、当月における自店舗周辺の国籍Aの人数と、同月における地域全体の国籍Aの人数とから、当月における自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS109)。データ分析処理部110は、例えば、自店舗周辺と地域全体との間で、当月における国籍Aの人数(人口)に所定の閾値以上の差がある場合に、自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在すると判定する。なお、このとき、データ分析処理部110は、当月における国籍Aの人数が所定の閾値以上増えている場合(すなわち、国籍Aの人を、他店舗よりも自店舗に呼び込むことができている場合等)に、特異点が存在すると判定してもよい。
そして、自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在する場合(ステップS110でYES)、データ分析処理部110は、自店舗周辺の国籍Aの人数の特異点に応じた文字列(例えば、「他店舗と異なり、国籍Aの人を自店舗周辺に呼び込めています。」又は「他店舗と異なり、国籍Aの人が自店舗周辺にいません。」等)を出力文字列に追加する(ステップS111)。
一方で、自店舗周辺の国籍Aの人数に特異点が存在しない場合(ステップS110でNO)、データ分析処理部110は、上記のステップS107で特異点が存在すると分析された国籍Aの購入人数の特異点に応じた文字列(例えば、「他店舗と異なり、国籍Aの購入者が増加しています。」又は「他店舗と異なり、国籍Aの購入者が減少しています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS112)。
上記のステップS108でNo(つまり、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合)、データ分析処理部110は、「売上」、「国籍」及び「商品大分類」を分析対象組として、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS113)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する商品大分類を「商品大分類B」とする。
そして、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在する場合(ステップS114でYES)、データ分析処理部110は、「売上」、「国籍」、「商品大分類」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS115)。
一方で、国籍Aにおける商品大分類毎の売上に特異点が存在しない場合(ステップS114でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その2)を実行する。
国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在する場合(ステップS116でYES)、データ分析処理部110は、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数の特異点に応じた文字列(例えば、「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの購入人数が増えています。」又は「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの購入人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS117)。
一方で、国籍Aにおける商品大分類Bの購入人数に特異点が存在しない場合(ステップS116でNO)、データ分析処理部110は、「売上」、「国籍」、「商品大分類」及び「商品中分類」を分析対象組として、国籍Aにおける商品大分類Bの商品中分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS118)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する商品中分類を「商品中分類C」とする。
国籍Aにおける商品大分類Bの商品中分類毎の売上に特異点が存在する場合(ステップS119でYES)、データ分析処理部110は、国籍Aにおける商品大分類Bの商品中分類Cの売上の特異点に応じた文字列(例えば、「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの商品中分類Cの売上が増えています。」又は「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの商品中分類Cの売上が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS120)。
一方で、国籍Aにおける商品大分類Bの商品中分類毎の売上に特異点が存在しない場合(ステップS119でNO)、データ分析処理部110は、国籍Aにおける商品大分類Bの売上の特異点に応じた文字列(例えば、「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの売上が増えています。」又は「特に国籍Aにおいては商品大分類Bの売上が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS121)。
ステップS111、ステップS112、ステップS117、ステップS120又はステップS121に続いて、データ分析処理部110は、特異点が存在するレコード(購買データ中のレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS122)。ここで、関連データとしては、例えば、SNSに投稿されたメッセージ等を集計したデータや観光施設等への入場者データ等の種々のデータが挙げられる。特異点が存在するレコードとこれらの関連データとの相関を分析することで、特異点と何等かの関連がある要素(例えば、イベントや出来事、事柄等)を抽出することが可能となる。なお、相関分析の結果は、例えば、関連データとの相関係数等である。
最後に、データ分析処理部110は、購買データの特異点と、これらの特異点に応じた文字列が追加された出力文字列と、相関分析の結果とが含まれる分析結果データを作成する(ステップS123)。なお、この分析結果データは分析結果データ記憶部150に記憶される。
(フローチャート(その2))
図8のステップS201~ステップS220は、属性「売上」が特異点でないことを除けば、図7のステップS104~ステップS123とそれぞれ同様である。ただし、フローチャート(その2)では、ステップS202でNOとなった場合及びステップS211でNOとなった場合は、データ分析処理部110は、フローチャート(その3)を実行することになる。なお、フローチャート(その2)が実行される場合とは、例えば、他店舗との間で売上に特異点がないが(つまり、他店舗とほぼ同様の売上であるが)、国籍毎の売上に差があるような場合である。
(フローチャート(その3))
まず、データ分析処理部110は、「売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS301)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。
そして、国籍Aの売上に特異点が存在する場合(ステップS302でYES)、データ分析処理部110は、国籍毎の売上の特異点(つまり、国籍Aの売上)に応じた文字列(例えば、「対前月で、国籍Aの売上は他店舗と比較して上がっています。」又は「対前月で、国籍Aの売上は他店舗と比較して下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS303)。また、このとき、例えば、更に「国籍Aの売上の中で、特定の商品分類が売上に影響を与えていることは見られませんでした。」との文字列を出力文字列に追加してもよい。
一方で、国籍Aの売上に特異点が存在しない場合(ステップS302でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その4)を実行する。
ステップS303に続いて、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(購買データ中のレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS304)。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS305)。
(フローチャート(その4))
まず、データ分析処理部110は、「売上」及び「商品大分類」を分析対象組として、商品大分類毎の売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS401)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する商品大分類を「商品大分類B」とする。
そして、商品大分類毎の売上に特異点が存在する場合(ステップS403でYES)、データ分析処理部110は、商品大分類毎の売上の特異点(つまり、商品大分類Bの売上)に応じた文字列(例えば、「対前月で、商品大分類Bの売上は他店舗と比較して上がっています。」又は「対前月で、商品大分類Bの売上は他店舗と比較して下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS403)。また、このとき、例えば、更に「商品大分類Bの売上の中で、特定の国籍が売上に影響を与えていることは見られませんでした。」との文字列を出力文字列に追加してもよい。
一方で、商品大分類毎の売上に特異点が存在しない場合(ステップS403でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その5)を実行する。
ステップS403に続いて、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(購買データ中のレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS404)。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS405)。
(フローチャート(その5))
まず、データ分析処理部110は、「売上」を分析対象組として、売上(つまり、自店舗の当月の総売上)に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS501)。
そして、売上に特異点が存在する場合(ステップS502でYES)、データ分析処理部110は、売上の特異点に応じた文字列(例えば、「対前月で、売上は他店舗と比較して上がっています。」又は「対前月で、売上は他店舗と比較して下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS503)。また、このとき、例えば、更に「その売上に影響を与えている特異点の国籍や商品大分類は見当たりませんでした。」との文字列を出力文字列に追加してもよい。
次に、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(この場合は当月の購買データ中の全レコード、又はこれらのレコードを売上で集計したレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS504)。
一方で、売上に特異点が存在しない場合(ステップS502でNO)、データ分析処理部110は、特異点なしを表す文字列を出力文字列に追加する(ステップS505)。この場合は、各店舗別のデータ分析のシナリオでは特異点を見つけられなかったためである。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS506)。
[データ分析処理(全体傾向把握)]
以降では、全体傾向把握のデータ分析処理の流れについて、図12~図16を参照しながら説明する。図12~図16は、全体傾向把握のデータ分析処理の一例を示すフローチャート(その1)~フローチャート(その5)である。なお、これらのフローチャート(その1)~フローチャート(その5)は、フローチャート(その1)~フローチャート(その4)が、図6に示したフロー1b~フロー4bにそれぞれ対応しており、フローチャート(その5)がフローチャート5b及び6bに対応している。
また、以降では、図6と同様に、比較対象対を「月次の全店購買データと前年同月の全店購買データ」として、月次の全店購買データには、属性として、「国籍」、「購入人数」及び「購入総額」が含まれるものとする。これらの全店購買データは購買データ記憶部130に記憶されている。なお、比較対象対は、例えばユーザによって設定される。
(フローチャート(その1))
まず、データ分析処理部110は、「全体総売上」を分析対象組として、全体総売上(つまり、当月における地域全体の全店舗の全購入総額の合計)に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS601)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で全体総売上が所定の閾値以上の差がある場合に、当月の全店購買データの全体総売上に特異点が存在すると判定する。なお、この差の代わりに、比が用いられてもよい(このことは以降で特異点の存在を分析する際も同様である。)。
そして、売上に特異点が存在しない場合(ステップS602でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その2)を実行する。一方で、売上に特異点が存在する場合(ステップS602でYES)、データ分析処理部110は、全体総売上の特異点に応じた文字列(例えば、「対前年同月で全体総売上が上がっています。」又は「対前年同月で全体総売上が下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS603)。なお、例えば、「対前年同月で全体総売上が上がっています。」又は「対前年同月で全体総売上が下がっています。」のいずれを出力文字列に追加するかは、上記のステップS601における分析結果で当月の全体総売上が前年同月の全体総売上に対して高いと分析されたか又は低いと分析かされたかによって決定される。このことは以降で所定の文字列を出力文字列に追加する際も同様である。
ステップS603に続いて、データ分析処理部110は、「全体総売上」及び「国籍」を分析対象組として、国籍毎の全体総売上に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS604)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で、国籍毎の全体総売上に所定の閾値以上の差がある国籍が存在する場合に、当月の全店購買データの国籍毎の全体総売上に特異点が存在すると判定する。なお、国籍毎の全体総売上とは、地域全体の全店舗の全購入総額の合計の国籍毎の売上のことである。
そして、国籍毎の全体総売上に特異点が存在しない場合(ステップS605でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その2)を実行する。一方で、国籍毎の全体総売上に特異点が存在する場合(ステップS605でYES)、データ分析処理部110は、国籍毎の全体総売上の特異点(以降では、この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。)に応じた文字列(例えば、「かつ、国籍Aの売上が全体で上がっています。」又は「かつ、国籍Aの売上が全体で下がっています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS606)。
次に、データ分析処理部110は、「全体総売上」、「国籍」及び「購入人数」を分析対象組として、国籍Aの購入人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS607)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で、国籍Aの購入人数に所定の閾値以上の差がある場合に、当月の全店購買データの国籍Aの購入人数に特異点が存在すると判定する。
そして、国籍Aの購入人数に特異点が存在する場合(ステップS608でYES)、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「国籍」及び「人数」を分析対象組として、当月における地域全体の国籍Aの人数と、前年同月における地域全体の国籍Aの人数とから、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS609)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で、地域全体における国籍Aの人数が所定の閾値以上の差がある場合に、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在すると判定する。
そして、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在する場合(ステップS610でYES)、データ分析処理部110は、当月における地域全体の国籍Aの人数の特異点に応じた文字列(例えば、「地域全体で国籍Aの人数が増えています。」又は「「地域全体で国籍Aの人数が減っています。」)を出力文字列に追加する(ステップS611)。
一方で、当月における地域全体の国籍Aの人数に特異点が存在しない場合(ステップS610でNO)、データ分析処理部110は、国籍Aの購入人数の特異点に応じた文字列(例えば、「国籍Aの購入者が増えています。」又は「国籍Aの購入者が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS612)。
また、国籍Aの購入人数に特異点が存在しない場合(ステップS608でNO)、データ分析処理部110は、国籍Aの全体総売上に特異点があり、かつ、国籍Aの購入者数には特異点がないことに応じた文字列(例えば、「国籍Aの購入人数の傾向は変わらないため、単価が上がったことが考えられます。」又は「国籍Aの購入人数の傾向は変わらないため、単価が下がったことが考えられます。」等)を出力文字列に追加する(ステップS613)。
ステップS611、ステップS612又はステップS613に続いて、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(全店購買データ中のレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS614)。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS615)。
(フローチャート(その2))
図13のステップS701~ステップS712は、属性「全体総売上」が特異点でないことを除けば、図12のステップS604~ステップS615とそれぞれ同様である。ただし、フローチャート(その2)では、ステップS702でNOとなった場合は、データ分析処理部110は、フローチャート(その3)を実行することになる。なお、フローチャート(その2)が実行される場合とは、例えば、前年同月と全体総売上に特異点がないが、国籍毎の全体総売上に差があるような場合である。
(フローチャート(その3))
まず、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「人数」を分析対象組として、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS801)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で、地域全体の人数に所定の閾値以上の差がある場合に、当月における地域全体の人数に特異点が存在すると判定する。
そして、当月における地域全体の人数に特異点が存在する場合(ステップS802でYES)、データ分析処理部110は、当月における地域全体の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「対前年同月比で、地域全体の人数が増えています。」又は「対前年同月比で、地域全体の人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS803)。
一方で、当月における地域全体の人数に特異点が存在しない場合(ステップS802でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その4)を実行する。
ステップS803に続いて、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「人数」及び「メッシュID」を分析対象組として、当月における地域内のメッシュ毎の人口(人数)と、前年同月における地域内のメッシュ毎の人口(メッシュ)とから、当月における地域内のメッシュ毎の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS804)。データ分析処理部110は、例えば、当月と前年同月との間で、地域内のメッシュ毎の人数に所定の閾値以上の差があるメッシュが存在する場合に、当月における地域内のメッシュ毎の人数に特異点が存在すると判定する。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在するメッシュを「メッシュA」とする。
そして、当月における地域内のメッシュ毎の人数に特異点が存在する場合(ステップS805でYES)、データ分析処理部110は、メッシュ毎の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「かつ、メッシュAの人数が増えています。」又は「かつ、メッシュAの人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS806)。
一方で、当月における地域内のメッシュ毎の人数に特異点が存在しない場合(ステップS805でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その4)を実行する。
ステップS806に続いて、データ分析処理部110は、「人数」、「メッシュID」及び「国籍」を分析対象組として、当月における地域内のメッシュAの国籍毎の人口(人数)と、前年同月における地域内のメッシュAの国籍毎の人口(メッシュ)とから、当月における地域内のメッシュAの国籍毎の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS807)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。
そして、当月における地域内のメッシュAの国籍毎の人数に特異点が存在する場合(ステップS808でYES)、データ分析処理部110は、メッシュAの国籍毎の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「メッシュA内の国籍Aの人数が増えています。」又は「メッシュA内の国籍Aの人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS809)。
一方で、当月における地域内のメッシュAの国籍毎の人数に特異点が存在しない場合(ステップS808でNO)、データ分析処理部110は、メッシュAの人数に特異点があり、かつ、国籍毎の人数には特異点がないことに応じた文字列(例えば、「国籍に目立った変化はありません。」等)を出力文字列に追加する(ステップS810)。
ステップS809又はステップS810に続いて、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(この場合、人口統計データのレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS811)。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS812)。
(フローチャート(その4))
まず、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「人数」を分析対象組として、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS901)。
そして、当月における地域全体の人数に特異点が存在する場合(ステップS902でYES)、データ分析処理部110は、当月における地域全体の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「対前年同月比で、地域全体の人数が増えています。」又は「対前年同月比で、地域全体の人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS903)。
一方で、当月における地域全体の人数に特異点が存在しない場合(ステップS902でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その5)を実行する。
ステップS903に続いて、データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「人数」及び「国籍」を分析対象組として、当月における地域内の国籍毎の人口(人数)と、前年同月における地域内の国籍毎の人口(メッシュ)とから、当月における地域内の国籍毎の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS904)。以降では、本ステップで特異点が存在すると分析された場合に、この特異点が存在する国籍を「国籍A」とする。
そして、当月における地域内の国籍毎の人数に特異点が存在する場合(ステップS905でYES)、データ分析処理部110は、国籍毎の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「かつ、国籍Aの人数が増えています。」又は「かつ、国籍Aの人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS906)。
一方で、当月における地域内のメッシュ毎の人数に特異点が存在しない場合(ステップS905でNO)、データ分析処理部110は、フローチャート(その5)を実行する。
ステップS806に続いて、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(この場合、人口統計データのレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS907)。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS908)。
(フローチャート(その5))
データ分析処理部110は、関連データ記憶部140に記憶されている人口統計データの「人数」を分析対象組として、当月における地域全体の人口(人数)と、前年同月における地域全体の人口(人数)とから、当月における地域全体の人数に特異点が存在するか否かを分析する(ステップS1001)。
そして、当月における地域全体の人数に特異点が存在する場合(ステップS1002でYES)、データ分析処理部110は、当月における地域全体の人数の特異点に応じた文字列(例えば、「対前年同月比で、地域全体の人数が増えています。」又は「対前年同月比で、地域全体の人数が減っています。」等)を出力文字列に追加する(ステップS1003)。
次に、データ分析処理部110は、図7のステップS122と同様に、特異点が存在するレコード(この場合、人口統計データのレコード)と、関連データ記憶部140に記憶されている関連データとの相関を分析する(ステップS1004)。
一方で、当月における地域全体の人数に特異点が存在しない場合(ステップS1002でNO)、データ分析処理部110は、特異点なしを表す文字列を出力文字列に追加する(ステップS1005)。この場合は、全体傾向把握のデータ分析のシナリオでは特異点を見つけられなかったためである。
最後に、データ分析処理部110は、図7のステップS123と同様に、分析結果データを作成する(ステップS1006)。
[分析結果レポート]
次に、レポート表示処理部120によってレポート表示端末30に表示される分析結果レポートについて説明する。これらの分析結果レポートは、分析結果データ記憶部150に記憶されている分析結果レポートに基づいて、レポート表示処理部120により作成され、レポート表示端末30に送信される。以降では、一例として、各店舗別の分析結果レポートと、全体傾向把握の分析結果レポートと、相関分析の分析結果レポートとについて説明する。
(分析結果レポート(各店舗別))
図17A及び図17Bに各店舗別の分析結果レポート1000を示す。図17A及び図17Bに示す分析結果レポート1000は、例えば、それぞれ、分析結果レポート1000の1ページ目の画面と2ページ目の画面である。
分析結果レポート1000には、例えば、「1.レポート対象」欄1100と「2.結論」欄1200と「3.詳細」欄1300と「4.フロー概略図」欄1400とが含まれる。「1.レポート対象」欄1100には、分析対象のデータ(例えば、購買データ)を含む比較対象対を特定するための情報が表示される。「2.結論」欄1200には、データ分析の結果(例えば、売上の分析結果)が表示される。ここで、「2.結論」欄1200には、出力文字列1201~1203等が表示される。これらの出力文字列1201~1203等は、特異点に応じた文字列であり、該当の属性が特異点となった原因(要因)を表すものである。シナリオとしてデータ分析のフローを予め定義することにより、これらの出力文字列も当該フローの各分析での特異点に応じて予め定義することができる。ユーザは、これらの出力文字列1201~1203等を参考にすることで、データ分析結果の理由を知ることができるため、その解釈を容易に行うことが可能となり、ビジネス上の効果的な課題解決を行うことが可能となる。
また、「3.詳細」欄1300には、上記の「2.結論」欄1200に表示されたデータ分析結果の詳細な情報が表示される。この「3.詳細」欄1300には、例えば、特異点が存在すると分析された分析対象組のデータ分析結果と、その出力文字列1301~1302等とが表示される。これらの出力文字列1301~1302等を参考にすることで、上述したように、ユーザは、ビジネス上の効果的な課題解決を行うことが可能となる。
更に、「4.フロー概略図」欄1400には、データ分析が行われたフローが可視化されて表示される。図17Bに示す例では、フロー1aに従ってデータ分析が行われたことが表示されている。このフロー概略図を参照することで、ユーザは、どのようなデータ分析が行われたのかを知ることができる。
なお、分析結果レポート1000には表示切替タブ1001も含まれており、各店舗別の分析結果レポートと、全体傾向把握の分析結果レポートと、相関分析の分析結果レポートとの表示を相互に切り替えることができる。
(分析結果レポート(全体傾向把握))
図18A及び図18Bに全体傾向把握の分析結果レポート2000を示す。図18A及び図18Bに示す分析結果レポート2000は、例えば、分析結果レポート2000の1ページ目の画面と2ページ目の画面である。
分析結果レポート2000には、例えば、「1.レポート対象」欄2100と「2.結論」欄2200と「3.詳細」欄2300と「4.フロー概略図」欄2400とが含まれる。「1.レポート対象」欄2100には、分析対象のデータ(例えば、全店購買データ)を含む比較対象対を特定するための情報が表示される。「2.結論」欄2200には、データ分析の結果(例えば、売上の分析結果)が表示される。ここで、「2.結論」欄2200には、出力文字列2201~2202等が表示される。これらの出力文字列2201~2202等は、特異点に応じた文字列である。ユーザは、これらの出力文字列2201~2202等を参考にすることで、データ分析結果の理由を知ることができるため、その釈を容易に行うことが可能となり、ビジネス上の効果的な課題解決を行うことが可能となる。
また、「3.詳細」欄2300には、上記の「2.結論」欄2200に表示されたデータ分析結果の詳細な情報が表示される。この「3.詳細」欄2300には、例えば、特異点が存在すると分析された分析対象組のデータ分析結果と、その出力文字列2301~2302等とが表示される。これらの出力文字列2301~2302等を参考にすることで、上述したように、ユーザは、ビジネス上の効果的な課題解決を行うことが可能となる。
更に、「4.フロー概略図」欄2400には、データ分析が行われたフローが可視化されて表示される。図17Bに示す例では、フロー1bに従ってデータ分析が行われたことが表示されている。このフロー概略図を参照することで、ユーザは、どのようなデータ分析が行われたのかを知ることができる。
なお、分析結果レポート2000には表示切替タブ2001も含まれており、各店舗別の分析結果レポートと、全体傾向把握の分析結果レポートと、相関分析の分析結果レポートとの表示を相互に切り替えることができる。
(分析結果レポート(相関分析))
図19に相関分析の分析結果レポート3000を示す。分析結果レポート300には、例えば、「1.レポート対象」欄3100と「2.相関モデル」欄3200と「3.参考情報」欄4300とが含まれる。「1.レポート対象」欄3100には、分析対象のデータと、分析対象となった属性(つまり、特異点が存在すると分析された属性)とを特定するための情報が表示される。「2.相関モデル」欄3200には、分析対象のデータと関連データとの間の相関方向性(つまり、正又は負のいずれの相関があるか)と、その重要性とが表示される。なお、重要性とは、例えば、相関係数の絶対値の大きさによって決定される。「3.参考情報」欄4300には、分析対象のデータと関連データとの相関係数の値がマトリックス形式で表示される。相関分析の結果を参考にすることで、ユーザは、特異点と関連のある要素(例えば、イベントや出来事、事柄等)を知ることができ、ビジネス上の効果的な課題解決を行うことが可能となる。
なお、分析結果レポート3000には表示切替タブ3001も含まれており、各店舗別の分析結果レポートと、全体傾向把握の分析結果レポートと、相関分析の分析結果レポートとの表示を相互に切り替えることができる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 データ分析システム
10 データ分析装置
20 店舗端末
30 レポート表示端末
40 人口統計管理サーバ
110 データ分析処理部
120 レポート表示処理部
130 購買データ記憶部
140 関連データ記憶部
150 分析結果データ記憶部

Claims (8)

  1. 複数の属性が含まれるデータを分析する分析装置であって、
    分析対象のデータと比較対象のデータとの間で、シナリオとして予め定義されたフローに従って、前記フローに定義された1つ以上の属性の組み合わせにおいて前記分析対象のデータが前記比較対象のデータよりも特異な値を取るか否かを、前記フローに定義された分析順に分析する第1の分析手段と、
    前記第1の分析手段によって前記特異な値を取ると分析された場合、前記特異な値を取ると分析された属性に応じて、前記属性の名称と前記属性で特異な値が生じた原因とを表す文字列を、前記分析の結果が表示されるレポートに含まれる文字列とする第2の分析手段と、
    を有し、
    前記文字列は、前記フローに定義された分析順の各分析で予め定義された文字列である、ことを特徴とする分析装置。
  2. 前記シナリオでは、前記1つ以上の属性の組み合わせ数が多いほどフローの優先順位が高くなるように複数のフローが定義されており、
    前記フローでは、データ分析の粒度が順に細かくなるように、前記1つ以上の属性の組み合わせの分析順が定義されており、
    前記第1の分析手段は、
    前記優先順位が高い順に、前記フローに従って、前記フローに定義された1つ以上の属性の組み合わせにおいて前記分析対象のデータが前記比較対象のデータよりも特異な値を取るか否かを、前記フローに定義された分析順に分析する、ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記シナリオでは、
    売上に関連する情報を表す第1の属性と、商品を購入するターゲットを表す第2の属性と、商品の情報を表す第3の属性との組み合わせにおいて前記分析を行うための第1のフロー、
    前記第1の属性と、前記第2の属性との組み合わせにおいて前記分析を行うための第2のフロー、
    前記第1の属性と、前記第3の属性との組み合わせにおいて前記分析を行うための第3のフロー、
    及び、前記第1の属性において前記分析を行うための第4のフロー、の順に前記優先順位が高くなるようにフローが定義されている、ことを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記第1の分析手段による分析結果と、前記第2の分析手段により前記レポートに含まれるとされた文字列とを対応付けた前記レポートを、前記分析装置と接続される表示装置に表示させる表示手段を有する、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の分析装置。
  5. 前記レポートには、前記シナリオとして予め定義された1つ以上のフローのうちのいずれのフローに従って前記分析が行われたかを表す流れ図が更に含まれる、ことを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
  6. 複数の属性が含まれるデータを分析する分析システムであって、
    分析対象のデータと比較対象のデータとの間で、シナリオとして予め定義されたフローに従って、前記フローに定義された1つ以上の属性の組み合わせにおいて前記分析対象のデータが前記比較対象のデータよりも特異な値を取るか否かを、前記フローに定義された分析順に分析する第1の分析手段と、
    前記第1の分析手段によって前記特異な値を取ると分析された場合、前記特異な値を取ると分析された属性に応じて、前記属性の名称と前記属性で特異な値が生じた原因とを表す文字列を、前記分析の結果が表示されるレポートに含まれる文字列とする第2の分析手段と、
    を有し、
    前記文字列は、前記フローに定義された分析順の各分析で予め定義された文字列である、ことを特徴とする分析システム。
  7. 複数の属性が含まれるデータを分析するコンピュータが、
    分析対象のデータと比較対象のデータとの間で、シナリオとして予め定義されたフローに従って、前記フローに定義された1つ以上の属性の組み合わせにおいて前記分析対象のデータが前記比較対象のデータよりも特異な値を取るか否かを、前記フローに定義された分析順に分析する第1の分析手順と、
    前記第1の分析手順で前記特異な値を取ると分析された場合、前記特異な値を取ると分析された属性に応じて、前記属性の名称と前記属性で特異な値が生じた原因とを表す文字列を、前記分析の結果が表示されるレポートに含まれる文字列とする第2の分析手順と、
    を実行し、
    前記文字列は、前記フローに定義された分析順の各分析で予め定義された文字列である、ことを特徴とする分析方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載の分析装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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