本出願は、MIBによって構成された制御リソースセットの通信リンクを回復するために、リンク回復方法および装置を提供する。
第1の態様によれば、リンク回復方法が提供される。本方法は、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することであって、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定された制御リソースセットである、判定することと、リンク障害回復要求を送信することであって、前記リンク障害回復要求は、前記第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信することと、を含む。
第1の制御リソースセットは、第5世代(5th-generation, 5G)移動通信システムで定義される制御リソースセット(control resource set, CORESET)、制御領域(control region)、または拡張物理下りリンク制御チャネル(enhanced physical downlink control channel, ePDCCH)セット(set)であってもよく、または別の移動通信システム(例えば、第6世代移動通信システム)で定義され、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)を搬送するリソースセットであってもよい。端末デバイスが第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したことを検出した場合には、端末デバイスは、ネットワーク装置に対して、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される要求メッセージを送信する、すなわちリンク障害回復要求を送信する要求メッセージを送信してもよく、MIBによって設定された制御リソースセットの通信リンクが迅速に回復され得るようにする。
任意選択で、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを判定すること(任意選択のステップ)と、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクのリンク障害検出モードを判定することと、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンク上のリンク障害を判定することと、を含む。
第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットは、異なるタイプを有してもよい。例えば、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間は、ブロードキャスト探索空間または非ブロードキャスト探索空間であってもよい。第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間がブロードキャスト探索空間であるときに、ブロードキャスト探索空間に関連付けられたCORESET0(すなわち、第1のMIBによって設定されたCORESET)に関連付けられたビームは、セル固有(cell specific)ビーム(本出願では、「ビーム」および「基準信号」という用語は等価であり、互換的に使用されてもよい)であるため、基地局は、複数の同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/PBCH block, SSB)に対応するCORESET0上で同じブロードキャスト情報を繰り返し送信する。リンク障害が発生した場合、端末デバイスは、自動的にSSB間を切り替えてもよく、基地局は、CORESET0の疑似コロケーション(quasi co-location, QCL)情報を再設定する必要がない。第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間が非ブロードキャスト探索空間(例えば、UE固有探索空間)であるときに、非ブロードキャスト探索空間で送信されるコンテンツは、ユーザ機器固有(UE固有)コンテンツまたはユーザ機器グループ共通(UEグループ共通)コンテンツであるため、基地局は、各SSBに対応するCORESET0上で同じ非ブロードキャスト情報を送信しない。このケースでは、基地局は、非ブロードキャスト探索空間に使用されるSSBをユーザ機器に通知して、ユーザ機器が、非ブロードキャスト探索空間に関連付けられたCORESET0上でリンク障害が発生したかどうかを検出する。リンク障害が発生した場合、ユーザ機器は、非ブロードキャスト探索空間に対応するビームまたはCORESETを再設定するために基地局に通知する必要がある。前述の方法では、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したかどうかは、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間のタイプに基づいて検出される。これにより、リンクの回復効率を向上させることができる。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セット内の非ブロードキャスト探索空間において検出された下りリンク制御情報(downlink control information, DCI)のCRCは、以下の情報のうちの少なくとも1つによってスクランブルされる。
すなわち、ランダムアクセスRNTI(random access RNTI, RA-RNTI)、一時セルRNTI (temporary cell RNTI, TC-RNTI)、セルRNTI(cell RNTI, C-RNTI)、割り込みRNTI (interruption RNTI, INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI(slot format indication RNTI, SFI-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク共有チャネルRNTI(transmit power control physical uplink shared channel RNTI, TPC-PUSCH-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク制御チャネルRNTI(transmit power control physical uplink control channel RNTI, TPC-PUCCH-RNTI)、送信パワー制御サウンディング基準シンボルRNTI(transmit power control sounding reference symbols RNTI, TPC-SRS-RNTI)、設定済みスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI, CS-RNTI)、およびセミパーシステントチャネル状態情報RNTI(semi-persistent channel state information RNTI, SP-CSI-RNTI)である。
非ブロードキャスト探索空間の前述の定義の範囲は、以下の他の部分では異なることがあると留意されたい。具体的には、以下のいくつかの実装では、非ブロードキャスト探索空間の定義の範囲が絞り込まれてもよい。
任意選択で、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号セットは、第1の基準信号と、第2の基準信号と、を含み、第1の基準信号は、第1の制御リソースセット以外の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用され、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、
第1の制御リソースセットのリンク障害を検出することは、
第1の基準信号の信号品質および第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値未満であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、または
第2の基準信号の信号品質が第1の閾値未満であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
本方法では、端末デバイスは、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間のタイプを判定する必要なしに、第1の制御リソースセットのリンクが失敗したかどうかを判定することができる。これは、端末デバイスによって設定された第1の制御リソースの通信リンクを回復する複雑さを低減する。
任意選択で、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットは、第2の基準信号のみを含み、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、
第1の制御リソースセットのリンク障害を検出することは、
第2の基準信号の信号品質が第1の閾値未満であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
本方法では、端末デバイスは、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間のタイプを判定する必要なしに、第1の制御リソースセットのリンクが失敗したかどうかを判定することができる。これは、端末デバイスによって設定された第1の制御リソースの通信リンクを回復する複雑さを低減する。
任意選択で、探索空間が非ブロードキャスト探索空間であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットは、第1の基準信号と、第2の基準信号と、を含み、第1の基準信号は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットのリンク障害検出のために使用され(または、第1の基準信号は、第1の制御リソースセット以外の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される)、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される(または、第2の基準信号および第1の制御リソースセットのDMRSがQCL関係を満たす)。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットは、タイプ3の共通の探索空間を含む。タイプ3の共通の探索空間で検出されたDCIのCRC(Type3-PDCCH common search space)は、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされる。すなわち、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、およびSP-CSI-RNTIである(INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、またはSP-CSI-RNTIよってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットのためのType3-PDCCH common search space)。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットで検出されたDCIのCRCは、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされる。すなわち、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、およびSP-CSI-RNTIである。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットのDCIフォーマットは、以下のフォーマットのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、DCIフォーマット2_0、DCIフォーマット2_1、DCIフォーマット2_2、およびDCIフォーマット2_3であり、
端末デバイスは、SFI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_0を検出し(UEは、SFI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_0を検出する)、
端末デバイスは、INT-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_1を検出し(UEは、INT-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_1を検出する)、
端末デバイスは、TPC-PUSCH-RNTIまたはTPC-PUCCH-RNTIによってスクランブルされたCRC有するDCIフォーマット2_2を検出し(UEは、TPC-PUSCH-RNTIまたはTPC-PUCCH-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_2を検出する)、
端末デバイスは、TPC-SRS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_3を検出する(UEは、TPC-SRS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_3を検出する)。
任意に、第1の基準信号と、非MIB情報によって設定された制御リソースセット(例えば、RRCシグナリング)との間、および/または第1の基準信号と制御リソースセットのQCL仮定情報との間に対応がある。より大きな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、より大きな識別子値またはインデックス値を有する非MIB情報によって設定される制御リソースセットに対応し、および/または、より大きな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、より大きな識別子値またはインデックス値を有する非MIB情報によって設定される制御リソースセットのQCL仮定情報に対応し、および/または、より小さな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、より小さな識別子値またはインデックス値を有する非MIB情報によって設定される制御リソースセットに対応し、および/または、より小さな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、より小さな識別子値またはインデックス値を有する非MIB情報によって設定される制御リソースセットのQCL仮定情報に対応する。前述の「対応」の意味は、以下のようである。すなわち、基準信号1が制御リソースセット1に対応するときに、基準信号1が制御リソースセット1のリンク障害検出のために使用されるか、または、基準信号1が制御リソースセット1のQCL仮定情報に対応するときに、端末デバイスは、制御リソースセット1のQCL仮定情報を使用して基準信号1を受信してもよい。前述の対応は、1対1の対応に限定されない。例えば、少なくとも2つの第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される1つの制御リソースセットに対応してもよいか、または1つの第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される少なくとも2つの制御リソースセットに対応してもよい。
任意選択で、第1の基準信号と、非MIB情報によって設定された制御リソースセットとの間、および/または第1の基準信号と、制御リソースセットのQCLとの間に対応がある。識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定され、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた制御リソースセットに対応し、および/または識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットのTCIに対応する(具体的には、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定され、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた制御リソースセットに対応する)。「対応」という意味については、前述の「任意選択」の実装の説明を参照のこと。
任意選択で、第1の基準信号は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットおよび/または制御リソースセットのQCL仮定情報と1対1の対応関係にある(すなわち、第1の基準信号の数は、非MIB情報によって設定される制御リソースセットの数に等しく、および/または第1の基準信号の数は、非MIB情報によって設定される制御リソースセットのTCIの数に等しい)。より大きな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される、より大きな識別子値またはインデックス値を有する制御リソースセットに対応し、および/または、より大きな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される、より大きな識別子値またはインデックス値を有する制御リソースセットのQCL仮定情報に対応し、および/または、より小さな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される、より小さな識別子値またはインデックス値を有する制御リソースセットに対応し、および/または、より小さな識別子値またはインデックス値を有する第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される、より小さな識別子値またはインデックス値を有する制御リソースセットのQCL仮定情報に対応する。「対応」という意味については、前述の「任意選択」の実装の説明を参照のこと。
任意選択で、第1の基準信号は、非MIB情報および/または制御リソースセットのQCL仮定情報によって設定された制御リソースセットと1対1の対応関係にある。第1の基準信号の数は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットの数と等しく、および/または、第1の基準信号の数は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットのTCIの数と等しく、および/または、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定され、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた制御リソースセットと1対1の対応関係にあり、および/または、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットのTCIと1対1の対応関係にある(具体的には、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた第1の基準信号は、非MIB情報によって設定され、識別子値またはインデックス値によって昇順にソートされた制御リソースセットと1対1の対応関係であにある)。「対応」という意味については、前述の「任意選択」の実装の説明を参照のこと。
「識別子」は、基準信号または制御リソースセットの絶対表示情報であり、「インデックス」は、基準信号または制御リソースセットの相対表示情報である。
前述の方法によれば、非MIB情報によって設定された各制御リソースセットは、対応するリンク障害検出信号を有して、各制御リソースセットのリンクの状態を端末デバイスによって検出することができ、リンクを時間内に回復することを確実にすることができる。これにより、システムの安定性を確実にする。追加的に、1つの制御リソースセットまたは1つのTCIは、1つのリンク障害検出信号に対応する。これは、基準信号リソースのオーバヘッドを効果的に減らし、リンク検出の複雑さを簡素化することができる。なぜなら、1つの制御リソースセットまたは1つのTCIが複数の基準信号に対応する場合に、リソースのオーバヘッドが増加し、複数の基準信号のチャネル品質を第1の閾値と比較することの複雑さが増加するからである。例えば、複数のRSのチャネル品質の平均値を取得して、第1の閾値と比較する必要があることがある。
例えば、第1の基準信号は、基準信号の識別子またはインデックス(RS ID/index)が1および3、すなわちRS1およびRS3である2つの基準信号であり、非MIB情報によって設定される制御リソースセットは、識別子またはインデックスが3および6、すなわちCORESET3およびCORESET6である2つの制御リソースセットである。RS1はCORESET3に対応し、RS3はCORESET6に対応する。すなわち、RS1はCORESET3のリンク障害検出に使用され、RS3はCORESET 6のリンク障害検出に使用される。
任意選択で、第1の基準信号のQCL情報は、基準信号に対応する制御リソースセットのQCL情報と同じである。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること(または第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること)は、
第1の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるとき、および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、または
第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
1つ以上の第1の基準信号が存在してもよく、また、1つ以上の第2の基準信号が存在してもよい。第1の基準信号は、ネットワークデバイスによって事前設定され、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生するかどうかを検出するために使用される基準信号である。第2の基準信号は、例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/PBCHブロック, SSB)である。端末デバイスは、第1の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるかどうかを検出することができる。第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、リンク障害が第1の制御リソースセットの通信リンク上で発生すると判定する。「第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下である」ことは、第1の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であり、かつ第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。本方法によれば、検出のために特定の基準信号を選択する必要がない。本方法は実装が容易で互換性が良好である。互換性とは、別のCORESET(CORESET0以外のCORESET)のリンク障害回復手順が、リンク障害回復要求を送信し、別のCORESETに対するリンク障害回復要求応答を受信する手順を再利用することを含む方法で直接再利用されてもよいことを意味する。
代替的には、端末デバイスは、第2の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)が第1の閾値以下であるかどうかのみを検出してもよい。第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したと判定する。「第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下である」ことは、第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。第1の基準信号は、リンク障害が発生するかどうか、およびリンク障害回復要求を開始するかどうかを判定するために組み合わせて使用される必要がない。従って、端末デバイスによって、第1の制御リソースセットの通信リンク上のリンク障害を判定する複雑さが低減される。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること(または第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること)は、
第1の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるとき、および第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、または
第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、を含む。
報告周期性は、物理(PHY)層によるリンク障害インスタンスをメディアアクセス制御(media access control, MAC)層に報告する周期性である。
第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させるために、第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンスを複数回にわたってカウントする必要がある。MAC層において、複数回にわたって第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンスをカウントする機能が実装される。したがって、本方法によれば、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させることができる。
任意に、探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間(探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間のみを含むことに限定されず、ブロードキャスト探索空間をさらに含んでもよい)を含むときに、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットは、第2の基準信号のみを含み、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること(または第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること)は、
第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために、基準信号リソースセット内の第2の基準信号のみを設定してもよい。1つ以上の第2の基準信号が存在してもよい。端末デバイスは、第2の基準信号(例えば、SSB)を検出する。第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。代替的には、第2の基準信号の信号品質が、数回連続して第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。「第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下である」ことは、少なくとも1つの第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下であるか、または各第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下であることであり得る。第2の基準信号の信号品質が、数回連続して第1の閾値以下であるかどうかを判定する機能は、端末デバイスの物理層において実装されてもよい。第1の制御リソースセット(例えば、CORESET0)は、通常、重要な情報を搬送するシステムメッセージを受信するために使用される。本方法では、互換性が維持されている間に、第1の制御リソースセットの通信リンクを迅速に回復することができる。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること(または第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること)は、
第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することであって、報告周期性は、物理(PHY)層によるリンク障害インスタンスをMAC層に報告するための周期性である、判定することを含む。
第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させるために、第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンスを複数回にわたってカウントする必要がある。MAC層において、複数回にわたって第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンスをカウントする機能が実装される。したがって、本方法によれば、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させることができる。
任意選択で、第1の制御リソースセットの報告周期性が、別の制御リソースセット(すなわち、非MIB情報によって設定される制御リソースセット)のリンク障害検出周期性と同じである場合、端末デバイスのMAC層は、第1の制御リソースセットおよび別の制御リソースセットに対して別々にカウントを行う。このケースでは、物理層から送信される表示情報(リンク障害インスタンス)は、リンク障害インスタンスに対応する制御リソースセットまたは制御リソースセットタイプ(例えば、MIBまたは非MIB情報によって設定された制御リソースセット)を示す必要がある。
任意選択で、第1の制御リソースセットの報告周期性が、別の制御リソースセット(すなわち、非MIB情報によって設定された制御リソースセット)のリンク障害検出周期性と異なる場合、端末デバイスのMAC層は、第1の制御リソースセットと別の制御リソースセットに対して別々にカウントを行い、第1の制御リソースセットの報告周期性は、第2の基準信号(例えば、SSB)のみに基づいて、判定される。
任意選択で、リンク障害回復要求を送信することは、第3の基準信号リソースセットに基づいて第3の基準信号を判定することであって、第3の基準信号は、第3の基準信号リソースセットにおいて、信号品質が第2の閾値以上である基準信号であり、第3の基準信号リソースセットにおける基準信号は、同期信号および/またはブロードキャストチャネル基準信号である、判定することと、リンク障害回復要求を送信することであって、リンク障害回復要求は、第3の基準信号に基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信することと、を含む。
第3の基準信号リソースセットは、例えば、RMSIによって設定されるSSBセットであり、SSBセット内のSSBは、例えば、1つの同期ブロードキャストチャネルブロック内のPSS、PBCH、またはDMRSである。第2の閾値は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいし、事前定義されてもよい。第2の閾値の値は、第1の閾値の値と同じであるか、または異なってもよい。端末デバイスは、信号品質が第2の閾値以上であるSSB(すなわち、第3の基準信号)を判定するために、SSBセット内のSSBを検出してもよく、第2の基準信号に基づいて第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するようにネットワークデバイスにさらに要求するようにする。前述の方法では、第2の基準信号は直接判定され、他の中間プロセスは存在しない。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、リンク障害回復要求を送信することは、第2の制御リソースセットに関連付けられた第4の基準信号に基づいて、第3の基準信号を判定することであって、第2の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、第2の制御リソースセットに対応する基準信号(すなわち、リンク障害検出のために使用される基準信号)の品質は、第1の閾値および/または第2の閾値以上であり、第4の基準信号および第3の基準信号は、QCL仮定関係を満たし、第4の基準信号は、第2の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される、判定することと、リンク障害回復要求を送信することであって、リンク障害回復要求は、第3の基準信号に基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信することと、を含む。
第4の基準信号は、例えば、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal, CSI-RS)であるか、または別の基準信号(例えば、トラッキング基準信号(tracking reference signal, TRS))である。端末デバイスは、CSI-RSとQCLの仮定関係に基づいて、第3の基準信号を判定することができる。第3の基準信号とCSI-RSとの間にはQCL仮定関係が存在する。第1の閾値は、例えばPDCCHの仮想的(hypothetical)BLERであり、第2の閾値は、例えばRSRPである。第1の閾値および第2の閾値の例は、本出願の他の部分の第1の閾値および第2の閾値にも適用可能である。本方法では、設定されたSSBの信号品質を再度測定する必要がなく、リンク障害が発生しないCORESETに対応する伝送設定インジケータ(transmission configuration indicator, TCI)に基づいて、第3の基準信号が直接判定される。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させ、新しいリンクを識別する効率を向上させる。CORESETを設定するときに、ネットワークデバイスは、TCI状態識別子(TCI state ID)を設定し、TCI状態識別子は、1つのTCI状態に対応し、TCI状態は、異なるタイプのQCL情報を含み、QCL情報は、基準信号のリソースインデックスを含む。このようにして、端末デバイスは、TCIに基づいて第3の基準信号を判定することができる。
任意選択で、リンク障害回復要求を送信することは、リンク障害回復要求を送信することであって、リンク障害回復要求は、第3の基準信号に基づいて第1の制御リソースセットの通信リンクを回復(または再設定)することを要求するために使用される、送信することを含み、第3の基準信号は、第2の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、第2の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、第2の制御リソースセットに対応する基準信号(すなわち、リンク障害検出のために使用される基準信号)の品質は、第1の閾値および/または第2の閾値以上である。
例えば、第3の基準信号は、第2の制御リソースセットに関連付けられたSSBを示すために使用される。端末デバイスは、SSBに基づいて第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するためにネットワークデバイスに要求してもよい。換言すれば、SSBを受信するために端末デバイスによって使用される受信パラメータは、第1の制御リソースセットにおいて搬送される下りリンク制御情報を検出するために使用されてもよい。第2の制御リソースセットのCSI-RSに基づいて第3の基準信号を判定する方法と比較して、第2の制御リソースセットのSSBに基づいて第3の基準信号を判定する方法は、第3の基準信号を判定する複雑さを低減する。
任意選択で、端末デバイスは、以下の方式で第3の基準信号を判定してもよい。
第2の制御リソースセットに関連付けられた基準信号がSSBであるときに、SSBを第3の基準信号として判定するか、
第2の制御リソースセットに関連付けられた基準信号がCSI-RSであり、CSI-RSとSSBとの間にQCL関係が存在するときに、SSBを第3の基準信号として判定するか、または、
第2の制御リソースセットに関連付けられた基準信号がSSBでもCSI-RSでもないとき、または第2の制御リソースセットに関連付けられた基準信号がCSI-RSであり、CSI-RSとSSBとの間にQCL関係が存在しないときに、第3の基準信号リソースセットから、第3の基準信号セットとして比較的良好なチャネル品質を有するSSBを判定する。
以上の方法によれば、第3の基準信号に基づいて第1の制御リソースセットの通信リンクを回復(再設定)し、端末デバイスによる第3の基準信号を判定する負荷が最大限低減されることが確実にされる。
任意選択で、本方法は、さらに、第3の制御リソースセット上のリンク障害回復要求応答を受信することと、および/または、第3の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出することとを含み、第3の制御リソースセットは、第3の基準信号に関連付けられた制御リソースセット(ブロードキャスト探索空間および非ブロードキャスト探索空間のうちの少なくとも1つを含む)であり、第3の制御リソースセットは、第2のMIBによって設定される制御リソースセットである。
第2のMIBは、第1のMIBと同じか、または異なってもよい。ネットワークデバイスは、第3の制御リソースセットを使用してリンク障害回復要求応答を直接送信してもよいし、リンク障害回復要求応答を送信せずに第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。端末デバイスは、第3の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出し、DCIを取得したときに、端末デバイスは、リンク障害回復要求応答を受信されたと判定してもよい(DCIは、リンク障害回復要求応答と同等である)。代替的には、ネットワークデバイスは、リンク障害回復要求応答を送信した後に、第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。前述の方法では、第3の基準信号を含むリンク回復要求は、非ブロードキャスト探索空間を検出するために端末デバイスによって使用されるパラメータ(すなわち、第3の基準信号によって示される受信パラメータ)を暗示的に示し、ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、本方法は、さらに、第2の制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を受信すること、および/または、第2の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出することを含み、第2の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、第2の制御リソースセットに対応する基準信号の品質は、第2の閾値以上である。
第2の制御リソースセットは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上で非ブロードキャスト探索空間を検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
ネットワークデバイスは、第2の制御リソースセットを使用してリンク障害回復要求応答を直接送信してもよく、リンク障害回復要求応答を送信しないが、第2の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。端末デバイスが、第2の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出し、DCIを取得するときに、端末デバイスは、端末リンク障害回復要求応答が受信されたと判定してもよい(DCIは、リンク障害回復要求応答と同等である)。代替的には、ネットワークデバイスは、リンク障害回復要求応答を送信した後に、第2の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。
任意選択で、本方法は、さらに、第4の制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を受信すること、および/または、第4の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出することを含み、第4の制御リソースセットは、リンク障害回復要求応答を受信するために特に使用される制御リソースセットである。
第4の制御リソースセットは、通信リンクを回復するために特別に設定された制御リソースセットである。換言すると、第4の制御リソースセットは、リンク障害が発生する前に設定され、リンク障害回復のために特に使用される制御リソースセットである。端末デバイスは、情報を受信するために使用される制御リソースセットに基づいて、または、制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、受信された情報が通常のデータスケジューリング応答であるか、または、リンク障害回復要求応答であるかを判定してもよい。第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に、ネットワークデバイスは、第4の制御リソースセットを使用して、通信障害回復要求応答を端末デバイスに返し、第4の制御リソースセットのDMRSと、リンクを回復するために使用され、リンク障害回復要求に含まれる基準信号は、QCL関係を満たす。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって設定された制御リソースセット(すなわち、第4の制御リソースセット)に基づいて、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出してもよく、端末デバイスは、リンク障害回復プロセスにおいて、依然として重要なシステムメッセージを受信することができるようにする。本方法によれば、新しい制御リソースセットがネットワークデバイスによって設定される前に、端末デバイスは、関連情報を受信するために、予め第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間内で検出してもよい。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットのDCIフォーマットは、DCIフォーマット2_0および/またはDCIフォーマット2_1を含むか、または
非ブロードキャスト探索空間セット内で検出されたDCIの巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)は、スロットフォーマット表示無線ネットワーク一時識別子(slot format indication radio network temporary identifier, SFI-RNTI)および/または中断無線ネットワーク一時識別子(interruption radio network temporary identifier, INT-RNTI)によってスクランブルされ、DCIのCRCは、DCIの情報ビットを使用して生成されるCRCである。
DCIフォーマット2_0のCRCは、SFI-RNTIによってスクランブルされ、主にスロットフォーマットを送信するために使用される。DCIフォーマット2_1のCRCは、INT-RNTIによってスクランブルされ、主にレートマッチングの位置(超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low-latency communication, URLLC)サービスデータの伝送中のパンクチャリング位置)を端末デバイスに通知するために使用される。この情報は、データ復調および基準信号の受信または送信のために使用される。したがって、第4の制御リソースを対応する探索空間に関連付けることは、リンク障害回復プロセスにおいて、スロットフォーマットまたはプリエンプション(pre-emption)情報を示すために使用される重要な情報も受信されることを確実にすることができ、データおよび基準信号を正しく受信する。
任意選択で、本方法は、第5の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セット(第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットの全部または一部を含む)を検出することを含み、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に設定された制御リソースセットである。
第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に、新たに設定された制御リソースセットであるか、または第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これは、受信性能を向上させる。任意選択で、第1の制御リソースセットに関連付けられ、第5の制御リソースセット上で検出される探索空間セットは、SFI-RNTIおよび/またはINT-RNTIによってスクランブルされた探索空間セットを含む。
任意選択で、リンク障害回復要求を送信することは、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)を介してリンク障害回復要求を送信することであって、PUCCHは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するために使用される。
端末デバイスは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するPUCCHを再利用して、リンク障害回復要求を送信してもよい。例えば、ビーム報告(beam reporting)のフィールドの特別ステータスビットは、送信された情報がビーム報告であるか、リンク障害回復要求であるかを区別するために使用される。特別ステータスビットは、例えば、絶対または基準7ビット(bit)の予約ビット、最下位ビット、または最上位ビットである。これにより、エアインターフェースリソースの利用を向上させる。
任意に、チャネル品質情報は、基準信号受信電力(reference signal received power, RSRP)関連情報、またはリンク適応に使用されるチャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)関連情報を含む、ビーム管理のために使用される報告情報(ビーム管理情報の報告)である。
基準信号受信電力関連情報は、RSRP、基準信号リソースインデックス(CSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS resource indicator, CRI)、またはSSBリソースインジケータ(SSB resource indicator, SSBRI)など)、および基準信号受信品質(reference signal receiving quality, RSRQ)のうちの少なくとも1つを含む。チャネル品質インジケータ関連情報は、基準信号リソースインデックス(CRIなど)、プリコーディングマトリクスインジケータ(precoding matrix indicator, PMI)、ランクインジケータ(rank indicator, RI)、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)、およびレイヤインジケータ(layer indicator, LI)のうちの少なくとも1つを含む。
スケジューリング要求情報には、以下の2つのケースを含む。一方のケースでは、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために1ビットが使用される。換言すると、2つの状態(1ビットは2つの状態「0」と「1」を有する)が、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために使用される。他方のケースでは、シーケンス(on/off)が存在するかが、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために使用される。データスケジューリングが存在する場合、シーケンスが送信される。データスケジューリングが存在しない場合、シーケンスは送信されない。
任意選択で、リンク障害回復要求を送信することは、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel, PRACH)を介してリンク障害回復要求を送信することを含み、PRACHは、第3の基準信号と関連関係を有し、第3の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である。
前述の関連関係は、ネットワークデバイスが、RRCシグナリングを使用してPRACHリソースにおいて第3の基準信号を設定することを意味する。端末デバイスは、上りリンクビームと下りリンクビームの相反性があるときに、第3の基準信号に対応するビームを介してリンク障害回復要求を送信してもよい。PRACHは、競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよいし、非競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、非競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよい。競合ベースのPRACHリソースが使用されるときに、競合ベースのPRACHリソースが初期アクセスのために使用されるため、PRACHリソースを再使用すると、オーバヘッドを低減することができる。非競合ベースのPRACHリソースが使用される場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにPRACHリソースを別々に設定する。端末デバイスは、別のユーザと競合する必要がないため、リンク障害回復要求を送信するための時間を低減することができる。
第2の態様によれば、別のリンク回復方法が提供される。本方法は、リンク障害回復要求を受信することであって、リンク障害回復要求は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用され、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定された制御リソースセットである、受信することと、リンク障害回復要求に基づいて、制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定することであって、制御リソースセットは、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出するために使用される、設定することと、を含む。
第1の制御リソースセットは、第5世代移動通信システムで定義されるCORESET、制御領域(control region)、またはePDCCHセット(set)であってもよいし、別の移動通信システム(例えば、第6世代移動通信システム)で定義され、PDCCHを搬送するリソースセットであってもよい。ネットワークデバイスが、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したことを知ったときに、ネットワークデバイスは、制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定してもよく、MIBによって設定された制御リソースセットの通信リンクを迅速に回復する。
任意選択で、制御リソースセットは、リンク障害回復要求を受信する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、制御リソースセットに対応する基準信号の品質は、第1の閾値および/または第2の閾値以上である。
制御リソースセットは、例えば、RRCシグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上の非ブロードキャスト探索空間において検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、制御リソースセットは、リンク障害回復要求を受信した後に設定される制御リソースセットである。
制御リソースセットは、例えば、第1の態様で説明された第5の制御リソースセットであり、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に新たに設定された制御リソースセットであるか、または、第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これにより、システムの性能を向上させる。
任意選択で、リンク障害回復要求を受信することは、第3の基準信号を含むリンク障害回復要求を受信することであって、第3の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である、受信することを含み、リンク障害回復要求に基づいて制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定することは、リンク障害回復要求に基づいて、第3の基準信号に関連付けられた制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定することを含む。
第3の基準信号は、例えば、第2の制御リソースセット(すなわち、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出するための制御リソースセット)に関連付けられた受信パラメータを示すために使用されるSSBである。ネットワークデバイスは、SSBに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復し、追加のシグナリングを使用して、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要はない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、リンク障害回復要求を受信することは、PUCCHを介してリンク障害回復要求を受信することであって、PUCCHは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するために使用される。
ネットワークデバイスは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するPUCCHを再利用して、リンク障害回復要求を受信してもよい。例えば、ビーム報告(beam reporting)のフィールドの特別ステータスビットは、送信された情報がビーム報告であるか、リンク障害回復要求であるかを区別するために使用される。特別ステータスビットは、例えば、絶対または基準7ビット(bit)の予約ビット、最下位ビット、または最上位ビットである。これにより、エアインターフェースリソースの利用を向上させる。
任意選択で、リンク障害回復要求を受信することは、PRACHを介してリンク障害回復要求を受信することであって、PRACHは、第3の基準信号と関連関係を有し、第3の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である、受信することを含む。
前述の関連関係は、ネットワークデバイスが、RRCシグナリングを使用してPRACHリソースにおいて第3の基準信号を設定することを意味する。上りリンクビームと下りリンクビームが相反性を有するときに、端末デバイスは、第3の基準信号に対応するビームを介してリンク障害要求を送信してもよい。PRACHは、競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよいし、非競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、非競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよい。競合ベースのPRACHリソースが使用されるときに、競合ベースのPRACHリソースが初期アクセスのために使用されるため、PRACHリソースを再使用すると、オーバヘッドを低減することができる。非競合ベースのPRACHリソースが使用される場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにPRACHリソースを別々に設定する。端末デバイスは、別のユーザと競合する必要がないため、リンク障害回復要求を送信するための時間を低減することができる。
任意選択で、本方法は、制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を送信すること、および/または制御リソースセット上で第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することをさらに含む。
制御リソースセットは、第2の制御リソースセットまたは第3の制御リソースセットであってもよい。制御リソースセットが第2の制御リソースセットであるときに、第2の制御リソースセットは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上で非ブロードキャスト探索空間を検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。制御リソースセットが第3の制御リソースセットであるときに、ネットワークデバイスは、第3の制御リソースセットを使用してリンク障害回復要求応答を直接送信するか、またはリンク障害回復要求応答を送信せずに、第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。端末デバイスは、第3の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出し、DCIを取得したときに、端末デバイスは、リンク障害回復要求応答を受信されたと判定してもよい(DCIは、リンク障害回復要求応答と同等である)。代替的には、ネットワークデバイスは、リンク障害回復要求応答を送信した後に、第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。前述の方法では、第3の基準信号を含むリンク回復要求は、非ブロードキャスト探索空間を検出するために端末デバイスによって使用されるパラメータ(すなわち、第3の基準信号によって示される受信パラメータ)を暗示的に示し、ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、本方法は、第4の制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を送信すること、および/または第4の制御リソースセット上で第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することをさらに含み、
第4の制御リソースセットは、リンク障害回復要求応答を送信するために特に使用される制御リソースセットである。
第4の制御リソースセットは、通信リンクを回復するためにネットワークデバイスによって特別に設定される制御リソースセットである。換言すると、第4の制御リソースセットは、リンク障害が発生する前に設定され、リンク障害回復のために特に使用される制御リソースセットである。端末デバイスは、情報を受信するために使用される制御リソースセットに基づいて、または、制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、受信された情報が通常のデータスケジューリング応答であるか、または、リンク障害回復要求応答であるかを判定してもよい。ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に、第4の制御リソースセットを使用して通信障害回復要求応答を端末デバイスに返す。第4の制御リソースセットのDMRSと、リンクを回復するために使用され、リンク障害回復要求に含まれる基準信号は、QCL関係を満たす。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって再設定された制御リソースセット(すなわち、第4の制御リソースセット)に基づいて、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出してもよい。本方法によれば、新しい制御リソースセットがネットワークデバイスによって設定される前に、端末デバイスは、関連情報を受信するために、予め第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間内で検出してもよい。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットのDCIフォーマットは、DCIフォーマット2_0および/またはDCIフォーマット2_1を含むか、または
非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出されたDCIの巡回冗長検査CRCは、スロットフォーマット表示無線ネットワーク一時識別子SFI-RNTIおよび/または中断無線ネットワーク一時識別子INT-RNTIによってスクランブルされる。
非ブロードキャスト探索空間セットで検出されたDCIの巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)は、スロットフォーマット表示無線ネットワーク一時識別子(slot format indication radio network temporary identifier, SFI-RNTI)および/または中断無線ネットワーク一時識別子(interruption radio network temporary identifier, INT-RNTI)によってスクランブルされ、DCIのCRCは、DCIの情報ビットを使用して生成されるCRCである。
DCIフォーマット2_0のCRCは、SFI-RNTIによってスクランブルされ、主にスロットフォーマットを送信するために使用される。DCIフォーマット2_1のCRCは、INT-RNTIによってスクランブルされ、主にレートマッチングの位置(超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low-latency communication, URLLC)サービスデータの伝送中のパンクチャリング位置)を端末デバイスに通知するために使用される。この情報は、データ復調および基準信号の受信または送信のために使用される。したがって、第4の制御リソースを対応する探索空間に関連付けることは、リンク障害回復プロセスにおいて、スロットフォーマットまたはプリエンプション(pre-emption)情報を示すために使用される重要な情報も受信されることを確実にすることができ、データおよび基準信号を正しく受信する。
任意選択で、本方法は、第5の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することであって、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に設定される制御リソースセットである、送信することをさらに含む。
第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に、新たに設定された制御リソースセットであるか、または第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これは、受信性能を向上させる。任意選択で、第1の制御リソースセットに関連付けられ、第5の制御リソースセット上で検出される探索空間セットは、SFI-RNTIおよび/またはINT-RNTIによってスクランブルされた探索空間セットを含む。
第3の態様によれば、本出願は、リンク回復装置を提供する。装置は、通信デバイス(例えば、端末デバイス)であってもよいし、通信デバイス内のチップであってもよい。装置は、処理ユニットおよびトランシーバユニットを含んでもよい。装置が通信デバイスであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットはトランシーバであってもよい。通信デバイスは、記憶ユニットをさらに含んでもよく、記憶ユニットはメモリであってもよい。記憶ユニットは、命令を記憶するように設定され、処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、通信デバイスが、第1の態様による方法を行うことを可能にする。装置が通信デバイス内のチップであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットは入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、通信デバイスが、第1の態様による方法を行うことを可能にする。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってもよく、または、通信デバイス内にあり、チップ外に位置する記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダム・アクセス・メモリ)であってもよい。
第4の態様によれば、別のリンク回復デバイスが提供される。装置は、通信デバイス(例えば、ネットワークデバイス)であってもよいし、通信デバイス内のチップであってもよい。装置は、処理ユニットおよびトランシーバユニットを含んでもよい。装置が通信デバイスであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットはトランシーバであってもよい。通信デバイスは、記憶ユニットをさらに含んでもよく、記憶ユニットはメモリであってもよい。記憶ユニットは、命令を記憶するように設定され、処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行して、通信デバイスが、前記第2の態様による方法を行うことを可能にする。装置が通信デバイス内のチップであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットは入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、通信デバイスが、第2の態様による方法を行うことを可能にする。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってもよく、または、通信デバイス内にあり、チップ外に位置する記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダム・アクセス・メモリ)であってもよい。
第5の態様によれば、ネットワークシステムが提供される。ネットワークシステムは、第3の態様によるリンク回復装置と、第4の態様のリンク回復デバイスとを含む。
第6の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが、端末デバイスの通信ユニットおよび処理ユニット、またはトランシーバおよびプロセッサによって実行されるときに、端末デバイスは、第1の態様による方法を行うことが可能となる。
第7の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが、ネットワークデバイスの通信ユニットおよび処理ユニット、またはトランシーバおよびプロセッサによって実行されるときに、ネットワークデバイスは、第2の態様による方法を行うことが可能となる。
第7の態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は、前述の端末デバイスによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように設定され、コンピュータソフトウェア命令は、第1の態様の方法を行うように設計されたプログラムを含む。
第9の態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は、前述のネットワークデバイスによって使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように設定され、コンピュータソフトウェア命令は、第2の態様の方法を行うように設計されたプログラムを含む。
第10の態様によれば、チップが提供される。チップは命令を記憶する。この命令が端末デバイス上で実行されるときに、チップは、第1の態様の方法を行うことが可能となる。
第11の態様によれば、チップが提供される。チップは命令を記憶する。この命令がネットワークデバイス上で実行されるときに、チップは、第1の態様の方法を行うことが可能となる。
図1は、本出願に適用可能な通信システム100を示す。通信システム100は、ネットワークデバイス110および端末デバイス120を含む。ネットワークデバイス110と端末デバイス120は、無線ネットワークを介して互いに通信する。端末デバイス120がデータを送信するときに、無線通信モジュールは、伝送のための情報を符号化してもよい。特に、無線通信モジュールは、チャネルを介してネットワークデバイス110に送信される特定の数の情報ビットを取得してもよい。これらの情報ビットは、例えば、処理モジュールによって生成されるか、他のデバイスから受信されるか、または記憶モジュールに記憶された情報ビットである。
通信システム100の伝送方向が上りリンク伝送であるときに、端末デバイス120は送信端であり、ネットワークデバイス110は受信端である。通信システム100の伝送方向が下りリンク伝送であるときに、ネットワークデバイス110は送信端であり、端末デバイス120は受信端である。
本出願において提供される技術的解決策は、種々の通信システム、例えば、第5世代移動通信システムに適用されてもよい。本出願において5G移動通信システムは、非スタンドアロン(non-standalone, NSA)5G移動通信システムおよび/またはスタンドアロン(standalone, SA)5G移動通信システムを含む。本出願において提供される技術的解決策は、代替的に、将来の通信システム、例えば、第6世代移動通信システムに適用され得る。
本出願では、端末デバイスは、アクセス端末、ユーザ機器(user equipment, UE)、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動デバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼ばれてもよい。アクセス端末は、セルラ電話、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピュータデバイス、無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または第5世代通信システムにおけるユーザ機器であってもよい。
ネットワークデバイスは、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システムにおけるベーストランシーバ局(base transceiver station, BTS)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)システムにおけるNodeB (NodeB, NB)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおける発展型NodeB(evolved NodeB, eNB)、または5G移動通信システムにおけるgNB(gNB)であってもよい。前述の基地局は、説明のための例としてのみ使用される。代替的には、ネットワークデバイスは、中継ノード、アクセスポイント、車両搭載デバイス、ウェアラブルデバイス、または他のタイプのデバイスであってもよい。
本出願に適用可能な前述の通信システムは、単に説明のための一例に過ぎず、本出願に適用可能な通信システムは、これに限定されない。例えば、通信システムは、別の数のネットワークデバイスおよび別の数の端末デバイスを含んでもよい。
本出願の理解を容易にするために、本出願において提供されるリンク回復方法が説明される前に、本出願における概念が最初に簡単に説明される。
本出願において、ビームは、ネットワークデバイスの送信ビームおよび受信ビームと、端末デバイスの送信ビームおよび受信ビームとに分類されてもよい。ネットワークデバイスの送信ビームは、ネットワークデバイスの送信側ビームフォーミング情報を説明するために使用され、基地局の受信ビームは、ネットワークデバイスの受信側ビームフォーミング情報を説明するために使用される。端末デバイスの送信ビームは、端末デバイスの送信側ビームフォーミング情報を説明するために使用され、端末の受信ビームは、端末デバイスの受信側ビームフォーミング情報を説明するために使用される。すなわち、ビームはビームフォーミング情報を説明するために使用される。
本出願において、ビームは、時間リソース、および/または空間リソース、および/または周波数ドメインリソースに対応してもよい。
任意選択で、ビームは、代替的に、基準信号リソース(例えば、ビームフォーミングのための基準信号リソース)またはビームフォーミング情報に対応してもよい。
任意選択で、ビームは、代替的に、ネットワークデバイスの基準信号リソースに関連付けられた情報に対応してもよい。基準信号は、CSI-RS、SSB、DMRS、位相トラッキング基準信号(phase tracking reference signal, PTRS)、トラッキング信号(tracking reference signal, TRS)などであり得る。基準信号リソースに関連付けられた情報は、基準信号リソース識別子、QCL情報などであってもよい。
基準信号リソース識別子は、基準信号リソースに基づいて測定中に前もって確立された送信/受信ビーム対に対応する。端末は、基準信号リソース識別子に基づいてビーム情報を推論してもよい。
図2は、本出願に適用可能なビーム訓練プロセスを示す。図2において、TRPは、伝送基準点(transmission reference point)の英語の省略形である。
ビーム対の選択:図2の(a)および(b)に示されるように、ビーム訓練プロセスにおいて、N個の最適ビーム対リンク(beam pair link, BPL)が、ビーム掃引を介して最初に選択される。1つのBPLは、1つの基地局送信ビームおよび1つの端末受信ビームを含み、または1つのBPLは、1つの端末送信ビームおよび1つの基地局受信ビームを含む。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって行われるビーム掃引に基づいて、基地局送信ビームおよび/または端末受信ビームを選択し、ネットワークデバイスは、端末デバイスのビーム掃引に基づいて、端末送信ビームおよび/または基地局受信ビームを選択する。
送信ビームの更新:送信ビームは、基地局送信ビームまたは端末送信ビームであってもよい。送信ビームが基地局送信ビームである場合、図2の(e)に示されるように、基地局は、異なる送信ビームを介してUEに基準信号を送信し、UEは、1つの受信ビームを介して、異なる送信ビームを介して基地局によって送信された基準信号を受信し、受信した信号に基づいて最適な基地局送信ビームを判定し、次いで、最適な基地局送信ビームを基地局にフィードバックして、送信ビームを更新するようにする。送信ビームが端末送信ビームである場合、図2の(d)に示されるように、UEは、異なる送信ビームを介して基準信号を基地局に送信し、基地局は、同じ受信ビームを介して、異なる送信ビームを介してUEによって送信された基準信号を受信し、受信した信号に基づいて最適なUE送信ビームを判定し、次いで、最適なUE送信ビームをUEにフィードバックして、UEが送信ビームを更新するようにする。異なる送信ビームを介して基準信号を送信するプロセスはビーム掃引と呼ばれてもよく、受信した信号に基づいて最適な送信ビームを判定するプロセスはビームマッチングと呼ばれてもよい。
受信ビームの更新:受信ビームは、基地局受信ビームまたは端末受信ビームであってもよい。受信ビームが基地局受信ビームであるときに、図2の(f)に示されるように、UEは、同じ送信ビームを介して基準信号を基地局に送信し、基地局は、異なる受信ビームを介して、UEによって送信された基準信号を受信し、次いで、受信した信号に基づいて最適な基地局受信ビームを判定して、基地局受信ビームを更新する。受信ビームがUE受信ビームであるときに、図2の(c)に示されるように、基地局は、同じ送信ビームを介して基準信号をUEに送信し、UEは、異なる受信ビームを介して、基地局によって送信された基準信号を受信し、次いで、受信した信号に基づいて最適なUE受信ビームを判定して、UE受信ビームを更新する。
下りリンク信号伝送中に、基地局送信ビームおよび端末受信ビームの両方が動的に変化してもよく、受信した信号に基づいて端末装置によって判定される複数の最適な受信ビームが存在してもよい。端末デバイスが端末デバイスの受信ビームを判定することを可能にするために、端末デバイスは、複数の受信ビームに関する情報を基地局にフィードバックし、基地局は、ビーム表示情報を端末デバイスに送信することにより、端末受信ビームを端末デバイスに示することができる。端末装置がアナログビームフォーミングを使用するときに、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されるビーム表示情報に基づいて端末受信ビームを正確に判定してもよい。したがって、端末デバイスのビーム掃引時間を短縮することができ、電力を節約する。
ビーム訓練プロセスを介して、基地局は、UEと通信するために使用されるN個の最適BPLを取得する。BPLは<Bx, B’x>であり、Bxは基地局送信ビームを表し、B’xはUE受信ビームを表す。代替的には、BPLは<By, B’y>であり、ByはUE送信ビームを表し、B’yは基地局受信ビームを表す。UEとのその後の通信プロセスにおいて、基地局は、データ伝送にN個のBPLを使用する。しかし、通信プロセスには障害が存在し、高周波チャネル上の回折能力は乏しい。その結果、現在のサービングビームはブロックされ、信号伝送は進行できない。ビームブロッキングに起因する突然の通信中断を防止するために、ビーム品質を検出し、ビームがブロックされたときにリンクを迅速に回復するために、対応するメカニズムを導入する必要がある。
通信リンクを検出し、通信リンクを回復させるために、ネットワークは、端末に対して、リンク障害検出(すなわち、ビーム障害検出)のために使用されるリンク障害検出基準信号リソースを設定する必要がある。リンク障害検出基準信号リソースは、ビーム障害検出基準信号リソース設定(Beam-Failure-Detection-RS-ResourceConfig)、ビーム障害検出基準信号(Beam-Failure-Detection-RS)、またはビーム障害検出リソース(Failure-Detection-Resources)と呼ばれてもよい。さらに、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して、通信リンク回復のために使用される候補基準信号リソースを設定する必要がある。候補基準信号リソースは、候補ビーム基準信号リスト(candidate beam RS list)、候補ビーム基準信号識別子リソース(Beam-Failure-Candidate-Beam-Resource)、候補ビーム識別子基準信号(Candidate-Beam-Identification-RS)、または新しいリンクを識別するための基準信号リソースとして参照されてもよい。
特定の実装中、リンク障害検出のために使用される基準信号リソースおよび候補基準信号リソースは、他の名称を有してもよい。これは、本出願において特に限定されない。
信号、信号セット、またはリソースは、明示的な方式(専用の信号方式、例えば、RRC、MAC-CE、およびDCIのうちの少なくとも1つ使用して)で設定されてもよい。追加的に、リンク障害検出のために使用される基準信号は、代替的には、暗黙の方式で示されてもよい。PDCCH/CORESETを示す伝送設定インジケータ(transmission configuration indicator, TCI)に関連付けられた基準信号は、リンク障害検出を使用する基準信号として使用され、その基準信号は、PDCCH(PDCCH DMRSを伴うタイプD QCL)の復調基準信号(demodulation reference signal, DMRS)との疑似コロケーション仮定関係を有するタイプD QCLに含まれる基準信号であり、その基準信号は、周期的に送信される信号である。
例えば、ビーム障害検出基準信号セット(Beam-Failure-Detection-RS set)内のRSは、PDCCHのDMRSと疑似コロケーション(quasi co-location, QCL)関係を有するか、またはPDCCHと同じTCI状態を使用する。セット内の基準信号の一部または全部のチャネル品質情報(例えば、基準信号受信電力RSRP、基準信号受信品質RSRQ、ブロックエラー比(block error ratio, BLER)、信号対干渉プラスノイズ比(signal to interference plus noise ratio, SINR)、信号対ノイズ比(ignal to noise ratio, SNR)、およびチャネル品質インジケータCQI)が第1の閾値未満であるときに、通信リンクが不良であると判定される。設定した閾値を下回ることは、N回連続して設定した閾値を下回ることか、またはある期間にN回設定した閾値を下回ることであってもよい。任意選択で、設定した閾値は、同期外閾値(RLM OOS thresholdConfig/rlmInSyncOutOfSyncThreshold)を検出する無線リンクと同じであってもよい。
本出願において、リンク障害は、通信リンク障害、通信リンク失敗、ビーム失敗、ビーム障害、リンク失敗、通信失敗、通信障害などとも呼ばれてもよい。本明細書では、これらの概念は同じ意味を有する。リンク障害が発生した後、端末は、候補基準信号リソースから、情報によって示されるチャネル品質(例えば、基準信号受信電力RSRP、基準信号受信品質RSRQ、ブロックエラー比BLER、信号対干渉プラスノイズ比SINR、信号対ノイズ比SNR、およびチャネル品質インジケータCQIのうちの1つ以上)がプリセット閾値より大きい基準信号リソースを選択して、リンクを回復する。任意選択で、プリセット閾値は、ネットワークデバイスによって設定されてもよい。本出願では、リンク回復は、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信の回復、リンク障害回復、ビーム障害回復、通信リンク障害回復、リンク失敗回復、通信失敗回復または通信障害回復、リンク回復、リンク再設定、通信リンク回復、ビーム失敗回復、などとも呼ばれてもよい。
図3は、本出願に適用可能な通信リンク回復方法の概略フローチャートである。方法300は、以下のステップを含む。
S310:リンク障害検出例えば、端末デバイスは、ビーム障害検出基準信号セット(beam failure detection RS set内の基準信号を測定し、N個の連続した検出の結果が 障害ありか、ビーム障害検出基準信号セット内の全ての基準信号のチャネル品質(「信号品質」とも呼ばれてもよい)である場合、端末デバイスは、現在のビームの状態がビーム障害であると判定する。
端末デバイスは、送信ビームを介してネットワークデバイスによって送信される下りリンク基準信号の信号品質が劣化していることを検出したときに、ネットワークデバイスの送信ビームで通信リンク失敗が発生していることを示すと留意されたい。ここで、送信ビームは、端末デバイスと通信するためにネットワークデバイスによって使用される送信ビームである。ネットワークデバイスの送信ビーム上の通信リンク失敗の原因には、通信プロセスに障害物が存在すること、および高周波チャネルにおける回折能力が乏しいことが含まれるが、これらに限定されない。その結果、現在のサービングビームはブロックされ、信号伝送は進行できない。信号品質が劣化することは、チャネル品質情報(RSRPやCQIなど)がプリセット閾値を下回ることであってもよい。
S310は以下の実装を含んでもよい。
S311:第1の制御リソースセットのリンク障害を判定し、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定された制御リソースセットである。
第1の制御リソースセットは、共通の探索空間に関連付けられ、第1のMIBによって設定された、例えば、CORESET、制御領域(control region)、またはePDCCHセット(set)である。簡潔さのために、本出願において提供されるリンク回復方法は、第1の制御リソースセットがCORESETである例を使用して以下に説明される。第1のMIBは任意のMIBであり、以下で説明される第2のMIBと同じか、または異なってもよい。第1のMIBおよび第2のMIBは、MIBに対する限定を構成しない。同様に、第1の制御リソースセットは、制御リソースセットに対する限定を構成しない。
「第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する」は、第1の制御リソースセットの通信リンクがリンク障害状態にあると判定すること、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したことを判定すること、または同等の意味を有する別の説明として理解されてもよい。
第1の制御リソースセットがCORESETであるときに、CORESETの識別子は0であってもよく、すなわち、第1の制御リソースセットはCORESET0であってもよい。CORESET0は、主に、初期アクセス中に、残りのシステム情報(remaining system information, RMSI)、他のシステム情報(other system information, OSI)、ページング(Paging)メッセージ、およびランダムアクセスメッセージ(第2のメッセージ(Message 2)または第4のメッセージ(Message 4)を含む)のうちの1つ以上をスケジュールするために使用される。CORESET0がアクティブ帯域幅部分(active bandwidth part, active BWP)上にある場合、ネットワークデバイスは、初期アクセス後にCORESET0を使用して依然としてデータをスケジューリングしてもよい。任意に、CORESET0は、さらに、UE固有探索空間(UE specific search space, USS)に関連付けられてもよい。代替的には、共通の探索空間は、別のCORESETと関連付けられてもよい。1つのSSBは1つのCORESET0に関連付けられ、端末デバイスはSSBに関連付けられたCORESET0上の共通の探索空間(common search space, CSS)を検出する。
端末デバイスが、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したことを検出したときに、端末デバイスは、ネットワークデバイスに、第1の制御リソースセットを回復することを要求するために使用される要求メッセージを送信する、すなわち、以下に説明されるS330を行ってもよい。このようにして、MIBによって設定された制御リソースセットの通信リンクを迅速に回復することができる。
本出願において、前のステップと後のステップの実行シーケンスは限定されないと留意されたい。前のステップが実行された後に、後のステップが直ちに実行されてもよいし、一定期間経過後に実行されてもよい。追加的に、前のステップと後のステップの間には別のステップが存在してもよい。例えば、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に、端末デバイスは、代替的には、最初に新しい下りリンクを探索し、次いで、対応する上りリンクリソースを探索し、次いで、リンク障害回復要求を送信してもよい。
任意選択で、S311は、
第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットの判定を判定すること(任意選択のステップ)と、
第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクのリンク障害検出モードを判定することと、
リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクのリンク障害を判定することと、を含む。
第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットは、以下のように理解されてもよい。すなわち、探索空間内のPDCCHは、1つ以上の制御チャネル要素(control channel element, CCE)を含み、1つ以上のCCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group, REG)にマッピングされ、複数のREGは、第1の制御リソースセット内にある。
第1の制御リソースセットと探索空間セットとの間の関連関係は、MIBまたはRRCシグナリングによって設定されるか、または事前定義された関係である。
本出願において、1つのCCEは、対応して複数のREGを含んでもよく、1つのCCEに対応するREGの数は、例えば、6に固定され得る。1つのREGは周波数領域で12個の隣接副搬送波を含み、時間領域に1つの直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルを占める。
第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間は、異なるタイプを有してもよい。例えば、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間は、ブロードキャスト探索空間および/または非ブロードキャスト探索空間であってもよい。第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間がブロードキャスト探索空間であるときに、ブロードキャスト探索空間に関連付けられたCORESET0(すなわち、第1のMIBによって設定されたCORESET)に関連付けられたビームは、セル固有(cell specific)ビームであるため、基地局は、複数の同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/PBCH block, SSB)に対応するCORESET0上で同じブロードキャスト情報を繰り返し送信する。リンク障害が発生した場合、端末デバイスは、自動的にSSB間を切り替えてもよく、基地局は、CORESET0の疑似コロケーション(quasi co-location, QCL)情報を再設定する必要がない。したがって、ユーザ機器は、ブロードキャスト探索空間のSSBを検出する必要がない。第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間が非ブロードキャスト探索空間(例えば、UE固有探索空間)であるときに、非ブロードキャスト探索空間で送信されるコンテンツは、ユーザ機器固有(UE specific)コンテンツまたはユーザ機器グループ共通(UE group common)コンテンツであるため、基地局は、各SSBに対応するCORESET0上で同じ非ブロードキャスト情報を送信しない。このケースでは、基地局は、非ブロードキャスト探索空間に使用されるSSBをユーザ機器に通知して、ユーザ機器が、非ブロードキャスト探索空間に関連付けられたCORESET0上でリンク障害が発生したかどうかを検出する。リンク障害が発生した場合、ユーザ機器は、非ブロードキャスト探索空間に対応するビームまたはCORESETを再設定するために基地局に通知する必要がある。前述の方法では、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したかどうかは、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間のタイプに基づいて検出される。これにより、リンクの回復効率を向上させることができる。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セット内の非ブロードキャスト探索空間において検出された下りリンク制御情報(downlink control information, DCI)のCRCは、以下の情報のうちの少なくとも1つによってスクランブルされる。
すなわち、ランダムアクセスRNTI (random access RNTI, RA-RNTI)、一時セルRNTI (temporary cell RNTI, TC-RNTI)、セルRNTI (cell RNTI, C-RNTI)、割り込みRNTI (interruption RNTI, INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI (slot format indication RNTI, SFI-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク共有チャネルRNTI (transmit power control physical uplink shared channel RNTI, TPC-PUSCH-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク制御チャネルRNTI (transmit power control physical uplink control channel RNTI, TPC-PUCCH-RNTI)、送信パワー制御サウンディング基準シンボルRNTI (transmit power control sounding reference symbols RNTI, TPC-SRS-RNTI)、設定済みスケジューリングRNTI (configured scheduling RNTI, CS-RNTI)、およびセミパーシステントチャネル状態情報RNTI(semi-persistent channel state information RNTI, SP-CSI-RNTI)である。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットに含まれる共通の探索空間(Common search space)において検出されたDCIのCRCは、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされる。
すなわち、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、およびSP-CSI-RNTIであり、および/または
非ブロードキャスト探索空間セットに含まれる端末固有の探索空間(UE specific search space)において検出されたDCIのCRCは、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされる。
すなわち、C-RNTI、CS-RNTI、およびSP-CSI-RNTIである。
任意選択で、探索空間が非ブロードキャスト探索空間であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットは、第1の基準信号および第2の基準信号を含み、第1の基準信号は、非MIB情報によって設定された制御リソースセットのリンク障害検出のために使用され、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される。
第1の基準信号は、第1の基準信号リソース上で搬送され、1つ以上の第1の基準信号が存在する。したがって、第1の基準信号は、第1の基準信号リソースセットとも呼ばれる。同様に、第2の基準信号は、第2の基準信号リソース上で搬送され、1つ以上の第2の基準信号が存在する。したがって、第2の基準信号は、第2の基準信号リソースセットとも呼ばれる。
第1の基準信号は、ネットワークデバイスによって事前設定され、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したかどうかを検出するために使用される基準信号セットに属し、第2の基準信号は、例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/PBCH block, SSB)である。端末デバイスは、第1の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるかどうかを検出してもよい。第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、リンク障害が第1の制御リソースセットの通信リンク上で発生すると判定する。「第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下である」ことは、第1の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であり、かつ第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。本方法によれば、検出のために特定の基準信号を選択する必要がない。本方法は実装が容易で互換性が良好である。互換性とは、別のCORESET(CORESET0以外のCORESET)のリンク障害回復手順が、リンク障害回復要求を送信し、別のCORESETに対するリンク障害回復要求応答を受信する手順を再利用することを含む方法で直接再利用されてもよいことを意味する。
代替的には、端末デバイスは、第2の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)が第1の閾値以下であるかどうかのみを検出してもよい。第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したと判定する。「第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下である」ことは、第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。第1の基準信号は、リンク障害が発生するかどうか、およびリンク障害回復要求を開始するかどうかを判定するために組み合わせて使用される必要がない。従って、端末デバイスによって、第1の制御リソースセットの通信リンク上のリンク障害を判定する複雑さが低減される。
本出願において、「受信パラメータ」は、信号を受信するためのパラメータ、例えば、TCI、QCL、タイプD(type D)QCL、または空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)であってもよく、または別のパラメータであってもよい。
本出願において、SSBはSS/PBCHブロックとも呼ばれてもよく、PBCHは物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel)の略称である。SSBは、1次同期信号(primary synchronization signal, PSS)、2次同期信号(secondary synchronization signal, SSS)、およびPBCHのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択の例において、1つのSSBが4つの連続した直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルを占有し、SSBバーストセット(burst set)は、5msの持続時間を有する時間ウィンドウであり、5msのSSB時間ウィンドウで最大L個のSSBが送信され得る。異なる周波数帯に対して、Lの値は以下の通りです。
(1) 周波数帯域が3GHz未満のときに、L=4
(2) 周波数帯域が3GHz~6GHzのときに、L=8
(3) 周波数帯域が6GHz~52.6 GHzのときに、L=64
SSBは、15kHz、30kHz、120kHzおよび240kHzの副搬送波間隔をサポートする。異なる副搬送波間隔に対して、1つのSSBバーストセットにおいて、5つの異なるマッピングパターンが、時間領域におけるSSBに対して設定される。
前述のSSBの例は、単に説明ための例にすぎない。本出願におけるSSBは、代替的に別の定義を有してもよい。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、
第1の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるとき、および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、または
第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
前述の方法は、以下のいくつかの説明方式と同等であると留意されたい。
説明方式1
第1の制御リソースセットのリンク障害は、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間セットであるときと、各第1の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるとき、および/または第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、判定され、第2の基準信号が第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、第1の基準信号が第1の制御リソースセット以外の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される。
説明方式2
第1の制御リソースセットのリンク障害は、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間セットであるときと、各第1の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるとき、および/または第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、判定され、第2の基準信号が第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、第1の基準信号リソースセットが非MIB情報によって設定された制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される。
説明方式3
第1の制御リソースセットのリンク障害は、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間セットであるときと、各第1の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるとき、および/または第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、判定され、第2の基準信号が第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用され、第1の基準信号がRRCシグナリングによって設定された制御リソースのリンク障害検出のために使用される。
本出願において、第1の基準信号は、第1の基準信号リソースセットとも呼ばれてもよく、第2の基準信号は、第2の基準信号リソースセットとも呼ばれてもよい。
1つ以上の第1の基準信号が存在してもよく、また、1つ以上の第2の基準信号が存在してもよい。第1の基準信号は、ネットワークデバイスによって事前設定され、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生するかどうかを検出するために使用される基準信号である。第2の基準信号は、例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/physical PBCH block, SSB)である。端末デバイスは、第1の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるかどうかを検出してもよい。第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、リンク障害が第1の制御リソースセットの通信リンク上で発生すると判定する。「第1の基準信号の信号品質と第2の基準信号の信号品質の両方が第1の閾値以下である」ことは、第1の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であり、かつ第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。本方法によれば、検出のために特定の基準信号を選択する必要がない。本方法は実装が容易で互換性が良好である。互換性とは、別のCORESET(CORESET0以外のCORESET)のリンク障害回復手順が、リンク障害回復要求を送信し、別のCORESETに対するリンク障害回復要求応答を受信する手順を再利用することを含む方法で直接再利用されてもよいことを意味する。
代替的には、端末デバイスは、第2の基準信号の信号品質(例えば、信号対ノイズ比)が第1の閾値以下であるかどうかのみを検出してもよい。第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したと判定する。「第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下である」ことは、第2の基準信号の少なくとも1つまたは全ての信号品質が第1の閾値以下であることを含む。第1の基準信号が検出される必要がない。従って、端末デバイスによって、第1の制御リソースセットの通信リンク上のリンク障害を判定する負荷が低減される。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、
第1の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるとき、および第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定すること、または
第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
報告周期性は、物理(PHY)層によるリンク障害インスタンスをメディアアクセス制御(media access control, MAC)層に報告する周期性である。
図5は、本出願による、報告周期性に基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定するための方法を示す。
図5において、q0は、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットである。q0における基準信号は、CSI-RS1(すなわち、周期性が5msである第1の基準信号)およびSSB1(すなわち、周期性が5msである第2の基準信号)を含むと仮定される。ビーム障害インスタンス(beam failure instance, BFI)表示間隔(indication interval)は5msである。基地局は、CORESET0(すなわち、第1の制御リソースセット)の通信リンク障害は、複数回(例えば、3回)連続してビーム障害インスタンスが発生したときに判定されると設定してもよく、CORESET0の通信リンク障害は、UEの物理層(PHY)によってメディアアクセス制御(media access control, MAC)層に報告される。図5から、BFIが10ミリ秒~25ミリ秒の間に3回連続して発生し、第1の基準信号の信号品質および第2の基準信号の信号品質の両方が、各BFI間隔において第1の閾値未満であることが分かる。このケースでは、端末デバイスは、3回のBFIに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。図中のマーク「×」は、基準信号の信号品質が第1の閾値よりも低いことを示す。
図6は、本出願による、報告周期性に基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定するための別の方法を示す。
図6において、q0は、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットである。q0における基準信号は、CSI-RS1(すなわち、周期性が5msである第1の基準信号)およびSSB1(すなわち、周期性が10msである第2の基準信号)を含むと仮定される。BFI表示間隔は5msである。基地局は、CORESET0(すなわち、第1の制御リソースセット)の通信リンク障害は、複数回(例えば、3回)連続してビーム障害インスタンスが発生したときに判定されると設定してもよく、CORESET0の通信リンク障害は、UEの物理層(PHY)によってメディアアクセス制御 MAC層に報告される。図6から、BFIが10ミリ秒~25ミリ秒の間に3回連続して発生し、第1の基準信号の信号品質および第2の基準信号の信号品質の両方が、各BFI間隔において第1の閾値未満であることが分かる。このケースでは、端末デバイスは、3回のBFIに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。図中のマーク「×」は、基準信号の信号品質が第1の閾値よりも低いことを示す。
図7は、本出願による、報告周期性に基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定するためのさらに別の方法を示す。
図7において、q0は、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットである。q0における基準信号は、CSI-RS1(すなわち、周期性が5msである第1の基準信号)およびSSB1(すなわち、周期性が5msである第2の基準信号)を含むと仮定される。ビーム障害インスタンス(beam failure instance, BFI)表示間隔(indication interval)は5msである。基地局は、CORESET0(すなわち、第1の制御リソースセット)の通信リンク障害は、複数回(例えば、3回)連続してビーム障害インスタンスが発生したときに判定されると設定してもよく、CORESET0の通信リンク障害は、UEの物理層(PHY)によってメディアアクセス制御(media access control, MAC)層に報告される。図7から、BFIが10ミリ秒~25ミリ秒の間に3回発生し、第1の基準信号の信号品質および第2の基準信号の信号品質の両方が、各BFI間隔において第1の閾値未満であることが分かる。このケースでは、端末デバイスは、3回のBFIに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。図中のマーク「×」は、基準信号の信号品質が第1の閾値よりも低いことを示す。
図7において、端末デバイスの物理層は、前のSSB1の測定結果に基づいて、BFIを報告するかどうかを判定する。具体的には、端末デバイスによって0ms~5msで測定されたSSB1の信号品質が第1の閾値より大きい場合、端末デバイスの物理層は、5ms~10msの報告周期性でBFIを送信しない。任意選択で、端末デバイスは、代替的には、現在のSSB1の測定結果に基づいて、BFIを報告するかどうかを判定してもよい。例えば、5ms~10msの周期性で端末デバイスによって測定されたSSB1の信号品質が第1の閾値未満であるときに、端末デバイスの物理層はBFIを直ちに報告する。
図8は、本出願による、報告周期性に基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定するためのさらに別の方法を示す。
図8において、q0は、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットである。q0における基準信号は、CSI-RS1(すなわち、周期性が5msである第1の基準信号)およびSSB1(すなわち、周期性が10msである第2の基準信号)を含むと仮定される。ビーム障害インスタンス(beam failure instance, BFI)表示間隔(indication interval)は5msである。基地局は、CORESET0(すなわち、第1の制御リソースセット)の通信リンク障害は、SSB1上で1回ビーム障害インスタンスが発生したときに判定されると設定してもよく、CORESET0の通信リンク障害は、UEの物理層(PHY)によってメディアアクセス制御(media access control, MAC)層に報告される。図8から、BFIが10ミリ秒~25ミリ秒の間に3回発生し、第1の基準信号の信号品質および第2の基準信号の信号品質の両方が、各BFI間隔において第1の閾値未満であることが分かる。このケースでは、端末デバイスは、3回のBFIに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。図中のマーク「×」は、基準信号の信号品質が第1の閾値よりも低いことを示す。
前述の方法において、MAC層は、複数回にわたって、第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンス(すなわち、BFI)に関する統計を収集し、偶発的な事象によって引き起こされる誤判定の確率を低減する。これは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させる。追加的に、MAC層は、リンク障害回復要求を送信するために使用される1つ以上のPRACHを判定する。これにより、エアインターフェイスの使用を向上させる。
任意に、探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間(探索空間セットが非ブロードキャスト探索空間のみを含むことに限定されず、ブロードキャスト探索空間をさらに含んでもよい)を含むときに、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットは、第2の基準信号のみを含み、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される。
任意選択で、本出願において、非ブロードキャストPDCCH探索空間セットは、タイプ1の共通の探索空間を含み、タイプ1の共通の探索空間は、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされたDCIフォーマットに対応する。すなわち、一次セル上のRA-RNTI、TC-RNTIまたはC-RNTI(一次セル上のRA-RNTI、TC-RNTIまたはプC-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴うDCIフォーマットに対して、Type1-PDCCH共通の探索空間(CSS))。
任意選択で、本出願において、非ブロードキャストPDCCH探索空間セットは、タイプ3の共通の探索空間を含み、タイプ3の共通の探索空間は、以下の情報の少なくとも1つによってスクランブルされたDCIフォーマットに対応する。すなわち、INT-RNTI、SFI-RNTI、 TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、およびSP-CSI-RNTI(INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI、またはSP-CSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマットのType3-PDCCH共通の探索空間)。
任意選択で、本出願において、非ブロードキャストPDCCH探索空間セットは、さらに以下の特徴を有する。非ブロードキャストPDCCHによって搬送されるDCIフォーマットは、DCIフォーマット2_0、DCIフォーマット2_1、DCIフォーマット2_2および/またはDCIフォーマット2_3を含み、
端末デバイスは、SFI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_0を検出し(UEは、SFI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_0を検出する)、
端末デバイスは、INT-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_1を検出し(UEは、INT-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_1を検出する)、
端末デバイスは、TPC-PUSCH-RNTIまたはTPC-PUCCH-RNTIによってスクランブルされたCRC有するDCIフォーマット2_2を検出し(UEは、TPC-PUSCH-RNTIまたはTPC-PUCCH-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_2を検出する)、
端末デバイスは、TPC-SRS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_3を検出する(UEは、TPC-SRS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット2_3を検出する)。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することを含む。
ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために、基準信号リソースセット内の第2の基準信号のみを設定してもよい。1つ以上の第2の基準信号が存在してもよい。端末デバイスは、第2の基準信号(例えば、SSB)を検出する。第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。代替的には、第2の基準信号の信号品質が、数回連続して第1の閾値以下であるときに、端末デバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する。「第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下である」ことは、少なくとも1つの第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下であるか、または各第2の基準信号の信号品質が、第1の閾値以下であることであり得る。第2の基準信号の信号品質が、数回連続して第1の閾値以下であるかどうかを判定する機能は、端末デバイスの物理層において実装されてもよい。第1制御リソースセット(例えば、CORESET0)は、システムメッセージを受信するために使用され、通常、システムメッセージは重要なメッセージである。本方法では、互換性が維持されている間に、第1の制御リソースセットの通信リンクを迅速に回復することができる。
本出願において、第1の基準信号および第2の基準信号は、以下の4つのオプション方式で設定されてもよい。
任意選択の方式1:第1の基準信号は、上位層シグナリング(例えば、RRCまたはMAC制御エレメント(control element, CE))によって設定され、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットのために設定されたTCI内の基準信号である。
任意選択の方式2:第1の基準信号は、上位層の信号(例えば、RRCまたはMAC CE)によって設定され、第2の基準信号は、対応する第1の制御リソースセットに関連付けられ、初期アクセスフェーズで第2のメッセージを受信するために使用されるSSB、初期アクセスフェーズで第4のメッセージを受信するために使用されるSSB、または最後のBFR中に報告されるSSBである。
任意選択の方式3:第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される制御リソースセットのために設定されるTCI内の基準信号であり、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットのために設定されるTCI内の基準信号である。
任意選択の方式4:第1の基準信号は、非MIB情報によって設定される制御リソースセットのために設定されるTCI内の基準信号であり、第2の基準信号は、第2のメッセージを受信するために端末デバイスによって使用されるSSBであり、第2のメッセージは、第1の制御リソースセット上で搬送され、第1の制御リソースセットは、ランダムアクセス応答メッセージを送信するために使用され、第2の基準信号は、第4のメッセージを受信するために端末デバイスによって使用されるSSBであり、第4のメッセージは、第1の制御リソースセット上で搬送され、第1の制御リソースセットは、ランダムアクセス応答メッセージを送信するために使用され、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットのDMRSとQCL仮定関係を有する基準信号であり、第1の制御リソースセットは、第2のメッセージを搬送するために使用され、第2のメッセージは、ランダムアクセス応答メッセージであり、第2の基準信号は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのDMRS PDとQCL仮定関係を有する基準信号であり、PDSCHは、第4のメッセージを搬送するために使用され、第4のメッセージは、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される競合解決メッセージであり、第2の基準信号は、前のBFR中に報告されたSSBであり、または第2の基準信号は、リンク障害回復要求応答情報を送信するための制御リソースセットのDMRSとQCL仮定関係を有する基準信号である。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、
第2の基準信号の信号品質が、報告周期性において第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することであって、報告周期性は、物理(PHY)によってリンク障害インスタンスをMAC層に報告するための周期性である、判定することを含む。
前述の方法において、MAC層は、複数回にわたって、第1の制御リソースセットのリンク障害インスタンス(すなわち、BFI)に関する統計を収集し、偶発的な事象によって引き起こされる誤判定の確率を低減する。これは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する信頼性を向上させる。追加的に、MAC層は、リンク障害回復要求を送信するために使用される1つ以上のPRACHを判定する。これにより、エアインターフェイスの使用を向上させる。
任意選択で、リンク障害検出モードに基づいて、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することは、
探索空間が非ブロードキャスト探索空間であるとき、および第2の基準信号の信号品質が第1の閾値以下であるときに、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定することであって、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される、判定することを示す。
前述の方法において、第2の基準信号(例えば、SSB)の信号品質が第1の閾値以下であるかどうかが直接検出され、リンク障害が第1の制御リソースセットの通信リンク上で発生したかどうかを判定する。第1の基準信号セットには、第1の基準信号は加えられない。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
図9は、本出願によるCORESET0を検出するための方法の概略フローチャートである。
第一に、基地局は、UEに対して、CORESET0、対応する探索空間、およびリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットq0(基準信号設定が明示的または暗黙的な方式で示されてもよく、明示的な方式は、q0が直接的に設定されることを意味し、暗黙的な方法は、CORESETに対応するTCI (例えば、タイプD QCL)を示す基準信号がq0内の基準信号として使用されることを意味する)を設定する。q0は、請求項に記載され、第1の制御リソースセット以外の制御リソースセットのリンク障害検出に使用される基準信号リソースセットを指す。
UEは、CORESET0に対して設定された探索空間が非ブロードキャストの探索空間を含むことを判定し、UEは、CORESET0に関連付けられたRS (すなわち、SSB)をq0に加え、CORESET0および他のCORESETのリンク障害を一緒に判定する。
CORESET0に対して設定された探索空間が非ブロードキャスト探索空間セットを含まない場合、UEはCORESET0に関連付けられたRSをq0に加えない。
UEは、測定を介して、q0内のすべてのRSのチャネル品質がプリセット閾値未満であるかどうか、すなわち、図9に示されている「q0<閾値1」であるかどうかを判定する。
リンク障害がCORESET0の通信リンク上で発生すると判定した後に、UEは、新しい下りリンクを探索することと、リンク再設定プロセスを開始することと、PRACHを介してリンク回復要求を送信することと、およびリンク回復要求応答メッセージを受信することと、を含むリンク障害回復手順を開始する。
図10は、本出願によるCORESET0を検出する別の方法の概略フローチャートである。
第一に、基地局は、UEに対して、CORESET0、対応する探索空間、およびリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットq0(基準信号設定が明示的または暗黙的な方式で示されてもよく、明示的な方式は、q0が直接的に設定されることを意味し、暗黙的な方法は、CORESETに対応するTCI (例えば、タイプD QCL)を示す基準信号がq0内の基準信号として使用されることを意味する)を設定する。
UEは、CORESET0に対して設定された探索空間が非ブロードキャスト探索空間を含むことを判定し、UEがCORESET0に関連付けられたRS (すなわち、SSB1)のチャネル品質を検出し、そうでなければ、UEはSSB1を検出しない。
UEは、測定を介して、q0内のすべてのRSのチャネル品質がプリセット閾値未満であるかどうか、すなわち、図10に示されている「SSB1<閾値1」であるかどうかを判定する。
リンク障害がCORESET0の通信リンク上で発生すると判定した後に、UEは、新しい下りリンクを探索することと、リンク再設定プロセスを開始することと、PRACHを介してリンク回復要求を送信することと、およびリンク回復要求応答メッセージを受信することと、を含むリンク障害回復手順を開始する。
UEが(物理層において)CORESET0に関連付けられたSSBのチャネル品質が、K回連続してプリセット閾値未満であると判定した場合、UEは、PUCCHを介してCORESET0のリンク障害回復要求を送信する。
UEが、q0のチャネル品質が、連続するK回連続してプリセット閾値未満であると判定した場合、UEは、PRACHを介して、CORESET0以外のCORESETのリンク障害回復要求を送信する。
方法300は、さらに以下のステップを含む。
S320:新しい候補リンクを判定する。例えば、UEは、候補ビーム識別子基準信号セット(candidate beam identification RS set)内の基準信号のチャネル品質を測定し、チャネル品質がプリセット閾値より大きい基準信号(新たに識別されたビーム)を取得する。
本出願で説明される新規リンクまたは新規ビームを判定することは、端末デバイスが、通信リンクを回復するために、候補基準信号リソースセットから、チャネル品質情報(RSPR、RSRQ、CQI、BLER、SINR、およびSNRなど)がプリセット閾値よりも大きい基準信号リソースを選択する必要があることを意味する。端末デバイスがリンク障害を検出し、端末デバイスが新しいリンクを判定する2つのステップの実行シーケンスは限定されないことに留意されたい。端末デバイスがリンク障害を検出する時間が、端末デバイスが新しいビームを識別する時間より早くてもよいし、端末デバイスがリンク障害を検出する時間が、端末デバイスが新しいビームを識別する時間より遅くてもよいし、端末デバイスがリンク障害を検出する時間が、端末デバイスが新しいリンクを判定する時間と同じでもよい。
S330:リンク障害回復要求とも呼ばれてもよいリンク障害回復要求を送信する(ビーム障害回復要求伝送)。例えば、UEは、リンク障害回復要求情報を基地局に送信し、リンク障害回復要求情報は、チャネル品質がプリセット閾値よりも高く、S320で判定された基準信号との関連関係を有し、UEは、明示的または暗示的な方式で、新たに識別されたビームまたは基準信号リソースを基地局に通知してもよい。
端末デバイスによってネットワークデバイスに送信されるリンク障害回復要求は、リンク再設定を開始するために使用される。換言すると、リンク障害回復要求は、リンク障害または通信障害を示すために使用される。
本明細書において、端末デバイスは、良好な品質の下りリンクビームを識別し、下りリンクビームが基地局の送信ビームおよび/または端末デバイスの受信ビームを含む。
ビームの相反性のシナリオにおいて、端末デバイスの受信ビームと端末デバイスの送信ビームとの間に対応関係が存在する。このケースでは、端末デバイスは、新たに識別された端末デバイスの受信ビームを介してリンク再設定要求を送信してもよい。ビームの相反性がないシナリオでは、端末デバイスは、別の送信ビームを介してリンク再設定要求情報を送信する必要がある。
ビームの相反性のシナリオにおいて、端末デバイスの各受信ビームは、端末デバイスの1つの送信ビームに対応する。本明細書において、端末デバイスの送信ビームに対応する端末デバイスの受信ビームは、端末デバイスの受信ビームと端末デバイスの送信ビームが同じの指向性を有することを意味する。任意選択で、端末デバイスの受信ビームおよび端末デバイスの対応する送信ビームは、同じビームであってもよく、受信ビームおよび送信ビームは、同じのトランシーバ装置に属してもよい。任意選択で、端末装置の受信ビームに対応するアンテナポートおよび端末デバイスの対応する送信ビームに対応するアンテナポートは、疑似コロケーション(QCL)であってもよい。任意に、疑似コロケーションとは、アンテナポートが、以下のパラメータにおいて少なくとも1つの同じパラメータを有するか、または以下のパラメータのうちの少なくとも1つに関して判定された対応関係を有することを意味する。すなわち、到達角(angle of arrival, AoA)、主到達角(Dominant AoA)、平均到達角、到達角のパワー角スペクトル(power angular spectrum (PAS) of AoA)、出発角度(angle of departure, AoD)、主出発角度、平均出発角度、出発角度のパワー角スペクトル、端末デバイス送信ビームフォーミング、端末デバイス受信ビームフォーミング、空間チャネル相関、基地局送信ビームフォーミング、基地局受信ビームフォーミング、平均チャネル利得、平均チャネル遅延、遅延スプレッド(delay spread)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、空間受信パラメータ(spatial Rx parameters)などである。
S320およびS330は、以下の任意選択の実装を含んでもよい。
任意選択で、S320は、
第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットに基づいて、第3の基準信号(すなわち、S320で説明された新しい候補リンク)を判定することであって、第3の基準信号は、信号品質が第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットにおける第2の閾値以上である基準信号であり、第1の制御リソースセットのリンク障害検出のために使用される基準信号リソースセットにおける基準信号は、同期信号および/またはブロードキャストチャネル基準信号である、判定することを含む。
任意選択で、S330は、
リンク障害回復要求を送信することであって、リンク障害回復要求は、第3の基準信号に基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信することを含む。
第3の基準信号セットは、例えば、SSBセットであり、SSBセット内のSSBは、例えば、1つの同期ブロードキャストチャネルブロック内のPSS、PBCH、またはDMRSである。第2の閾値は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいし、事前定義されてもよい。第2の閾値は、第1の閾値と同じか、または異なってもよい。端末デバイスは、信号品質が第2の閾値以上であるSSB(すなわち、第3の基準信号)を判定するために、SSBセット内のSSBを検出してもよく、第2の基準信号に基づいて第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するようにネットワークデバイスにさらに要求するようにする。前述の方法では、第2の基準信号は直接判定され、他の中間プロセスは存在しない。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
図11は、本出願による、リンク障害回復要求を送信するフローチャートである。
最初に、基地局は、UEに対してCORESET0および対応する探索空間を設定する。CORESET0はSSB1に対応する。
UEは、CORESET0のビームが障害を起こしていることを発見し、基地局によって設定されたSSB(RMSIを使用して基地局によって設定された)から、信号品質がプリセット閾値よりも大きいSSB2を発見する。1つのSSBは1つのCORESET0に対応し、異なるSSBは同じCORESET0または異なるCORESET0に対応してもよい。
UEは、次の方式でSSB2に関する情報を基地局に報告する。
すなわち、基地局に明示的にビームインデックス(beam index)、すなわちSSB2のインデックスを通知することか、または
SSB2に関連付けられたPRACHを選択して、リンク障害回復要求を報告することであって、ネットワークデバイスがどの下りリンクが使用可能かを知るようにすることである。
任意選択で、基地局は、リンク障害回復要求応答を送信し、同時に、CORESETのための非ブロードキャスト探索空間を再設定してもよい。
基地局は、非ブロードキャスト探索空間をSSB2に対応するCORESET0に直接関連付ける。任意選択で、UEがSSB2に関する情報を基地局に報告し、基地局とUEが合意に達したため、基地局はこの動作をUEに通知する必要がない。
任意選択で、UEがSSB2に対応するCORESET0内のDCIを検出した場合、UEは、リンク障害回復要求応答が受信されたとみなす。
任意選択で、S320は、
第2の制御リソースセットに関連付けられた第4の基準信号に基づいて、第3の基準信号を判定することであって、第2の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、第2の制御リソースセットに対応する基準信号の品質は、第2の閾値以上であり、第4の基準信号および第3の基準信号は、QCL仮定関係を満たし、第4の基準信号は、第2の制御リソースセットに関連付けられた受信パラメータを示すために使用される、判定することを含む。
任意選択で、S330は、
リンク障害回復要求を送信することであって、リンク障害回復要求は、第3の基準信号に基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信することを含む。
第4の基準信号は、例えば、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal, CSI-RS)でもよいし、または別の基準信号(例えば、TRS)であってもよい。端末デバイスは、CSI-RSとQCLの仮定関係に基づいて、第3の基準信号を判定してもよく、第3の基準信号とCSI-RSはQCLの仮定関係を満たす。本方法において、設定されたSSBの信号品質を検出する必要がなく、リンク障害が発生しないCORESETに対応するTCIを使用して、第3の基準信号を直接判定する。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
図12は、本出願による、リンク障害回復要求を送信するフローチャートである。
最初に、基地局は、UEに対してCORESET0および対応する探索空間を設定する。CORESET0はSSB1に対応する。
UEはCORESET0のビーム障害を発見する。CORESET3上でビーム障害は発生せず、CORESET3のTCIは、CORESET3がCSI-RS (例えば、QCLタイプD RS)に関連付けられていることを示し、CSI-RS1とSSB2は、QCL関係を満たす。
代替的には、UEは、CORESET0のビーム障害を発見する。CORESET3でビーム障害は発生せず、CORESET3のTCIは、CORESET3がSSB2(例えば、QCLタイプD RS)に関連付けられていることを示す。
UEは、SSB2に関する情報を基地局に報告する。SSB2の情報を基地局に報告するための方法は、
明示的な情報(例えば、PUCCH/PUSCH上で搬送される情報)を使用して、UEによって選択されたビームインデックス(beam index)の基地局に通知することであって、ビームインデックスはSSB2のインデックスである、通知すること、または
SSB2に関連付けられたPRACHを選択し、リンク障害回復要求を報告して、UEが、どのPRACHが利用可能であるかを知るようにすることを含む。
任意選択で、基地局は、リンク障害回復要求応答を送信し、同時に、CORESETのための非ブロードキャスト探索空間を再設定してもよい。
基地局は、非ブロードキャスト探索空間をSSB2に対応するCORESET0に直接関連付ける。任意選択で、UEがSSB2に関する情報を基地局に報告し、基地局とUEが合意に達したため、基地局はこの動作をUEに通知する必要がない。
任意選択で、UEがSSB2に対応するCORESET0内のDCIを検出した場合、UEは、リンク障害回復要求応答が受信されたとみなす。
任意選択で、S330は、
リンク障害回復要求をPUCCHを介して送信することであって、PUCCHは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するために使用される、送信することを含む。
端末デバイスは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するPUCCHを再利用して、リンク障害回復要求を送信してもよい。例えば、ビーム報告(beam reporting)のフィールドの特別ステータスビットは、送信された情報がビーム報告であるか、リンク障害回復要求であるかを区別するために使用される。特別ステータスビットは、例えば、絶対または基準7ビットの予約ビットである。これにより、エアインターフェースリソースの利用を向上させる。
例えば、リンク障害回復要求は(ビーム管理BMのために使用されるCSIを搬送するPUCCHリソースを再利用することによって)PUCCH上で送信される。任意選択で、正常ビーム関係情報が報告されるか、CORESET0のリンク障害回復要求が報告されるかは、ビーム管理情報を報告するために使用されるチャネル品質情報の特別状態ビットを使用して区別される。代替的には、正常ビーム関係情報が報告されるか、CORESET0のリンク障害回復要求が報告されるかは、PUCCHのDMRSシーケンス周期シフト(sequence cyclic shift)を使用して区別される。
端末デバイスは、代替的には、リンク障害回復要求を以下の方式で送信してもよい。
方式1:競合ベースのPRACHリソース上でリンク障害回復要求情報を送信する。
方式2:非競合ベースのPRACHリソース上でリンク障害回復要求情報を送信する。
方式3:物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)上でリンク障害回復要求情報を送信する。
端末デバイスは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するPUCCHを再利用して、リンク障害回復要求を送信してもよい。例えば、ビーム報告(beam reporting)のフィールドの特別ステータスビットは、送信された情報がビーム報告であるか、リンク障害回復要求であるかを区別するために使用される。特別ステータスビットは、例えば、絶対または基準7ビット(bit)の予約ビット、最下位ビット、または最上位ビットである。これにより、エアインターフェースリソースの利用を向上させる。
任意に、チャネル品質情報は、基準信号受信電力(reference signal receiving power, RSRP)関連情報、またはリンク適応に使用されるチャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)関連情報を含む、ビーム管理(ビーム管理情報の報告)のために使用される報告情報である。
基準信号受信電力関連情報は、RSRP、基準信号リソースインデックス(CSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS resource indicator, CRI)、またはSSBリソースインジケータ(SSB resource indicator, SSBRI)など)、および基準信号受信品質(reference signal receiving quality, RSRQ)のうちの少なくとも1つを含む。チャネル品質インジケータ関連情報は、基準信号リソースインデックス(CRIなど)、プリコーディングマトリクスインジケータ(precoding matrix indicator, PMI)、ランクインジケータ(rank indicator, RI)、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)、およびレイヤインジケータ(the layer indicator, LI)のうちの少なくとも1つを含む。
スケジューリング要求情報には、以下の2つのケースを含む。一方のケースでは、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために1ビットが使用される。換言すると、2つの状態(1ビットは2つの状態「0」と「1」を有する)が、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために使用される。他方のケースでは、シーケンス(on/off)が存在するかが、データスケジューリングを要求するかどうかを示すために使用される。データスケジューリングが存在する場合、シーケンスが送信される。データスケジューリングが存在しない場合、シーケンスは送信されない。
任意選択で、S330は、PRACHを介してリンク障害回復要求を送信することであって、PRACHは、第3の基準信号と関連関係を有し、第2の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である、受信することを含む。
前述の関連関係は、ネットワークデバイスが、RRCシグナリングを使用してPRACHリソース上で第3の基準信号を設定することを意味する。上りリンクビームと下りリンクビームが相反性を有するときに、端末デバイスは、第3の基準信号に対応するビームを介してリンク障害要求を送信してもよい。PRACHは、競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよいし、非競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、非競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよい。競合ベースのPRACHリソースが使用されるときに、競合ベースのPRACHリソースが初期アクセスのために使用されるため、PRACHリソースを再使用すると、オーバヘッドを低減することができる。非競合ベースのPRACHリソースが使用される場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにPRACHリソースを別々に設定する。端末デバイスは、別のユーザと競合する必要がないため、リンク障害回復要求を送信するための時間を低減することができる。
任意選択で、本出願において非ブロードキャスト探索空間セット内の非ブロードキャスト探索空間において検出された下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)のCRCは、以下の情報のうちの少なくとも1つによってスクランブルされる。
すなわち、ランダムアクセスRNTI(random access RNTI, RA-RNTI)、一時セルRNTI (temporary cell RNTI, TC-RNTI)、セルRNTI(cell RNTI, C-RNTI)、割り込みRNTI (interruption RNTI, INT-RNTI)、スロットフォーマット表示RNTI(slot format indication RNTI, SFI-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク共有チャネルRNTI(transmit power control physical uplink shared channel RNTI, TPC-PUSCH-RNTI)、送信パワー制御物理上りリンク制御チャネルRNTI(transmit power control physical uplink control channel RNTI, TPC-PUCCH-RNTI)、送信パワー制御サウンディング基準シンボルRNTI(transmit power control sounding reference symbols RNTI, TPC-SRS-RNTI)、設定済みスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI, CS-RNTI)、およびセミパーシステントチャネル状態情報RNTI(semi-persistent channel state informationRNTI, SP-CSI-RNTI)である。
UEは、PUCCH/PUSCH/PRACHを再利用して、CORESET0のリンク障害回復要求情報を送信してもよい。例えば、UEは、リンク障害回復要求を送信するために、ビーム報告(beam reporting)を送信するためにPUCCHを再使用する。報告が非差分方式で行われる場合、送信された情報がビーム報告であるか、CORESET0のリンク障害回復要求であるかは、絶対RSRPの7ビットにおける予約(reserve)ビットのステータスビットを使用して区別される。例えば、7ビットにおけるすべての予約ビットが1に設定されている場合、報告された情報がビーム報告であることを示し、あるいは7ビットにおけるすべての予約ビットが0に設定されている場合は、報告された情報がCORESET0のリンク障害回復要求であることを示す。
方法300は、さらに以下のステップを含む。
S340:端末デバイスは、CORESETを検出し、基地局によって送信されたビーム障害回復要求応答を受信する(UEは、CORESETを検出して、ビーム障害回復要求に対するgNB応答を受信する)。ビーム障害回復要求応答は、リンク障害回復要求応答とも呼ばれてもよいし、または別の名前を有してもよい。任意選択で、CORESETは、UEに対して基地局によって設定された専用のCORESETであり、UEがリンク障害要求を送信した後に、基地局によって送信されたリンク障害要求応答を送信するために使用される。UEは、CORESETを検出すると同時にビーム障害回復要求を受信してもよいし、2つのステップを順次行ってもよい。2つのステップの順序は限定されない。任意選択で、UEは、リンク障害要求を送信し、4スロット後に、リンク障害回復要求応答情報をリンク障害回復要求応答時間ウィンドウにおいて受信する。
前述のステップにおいて、ビーム障害要求は、代替的に別の名称、例えば、ビーム障害回復要求、リンク再設定要求、通信リンク失敗回復要求、通信リンク障害回復要求、ビーム失敗回復要求、リンク障害回復要求、通信失敗回復要求、通信障害回復要求、再設定要求、リンク回復要求、リンク失敗回復要求、通信リンク回復要求などを有してもよい。
S340において、端末デバイスがCORESETを検出することは、
第5の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セット(第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットの全部または一部を含む)を検出することであって、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に設定された制御リソースセットである、検出することを含んでもよい。
第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に、新たに設定された制御リソースセットであるか、または第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これは、受信性能を向上させる。任意選択で、第1の制御リソースセットに関連付けられ、第5の制御リソースセット上で検出される探索空間セットは、SFI-RNTIおよび/またはINT-RNTIによってスクランブルされた探索空間セットを含む。
任意選択で、端末デバイスがCORESETを検出することは、
第3の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出することであって、第3の制御リソースセットは、第3の基準信号に関連付けられた制御リソースセットであり、第3の制御リソースセットは、第2のMIBによって設定される制御リソースセットである。
第2のMIBは、第1のMIBと同じか、または異なってもよい。第3の基準信号を含むリンク回復要求は、非ブロードキャスト探索空間を検出するために端末デバイスによって使用されるパラメータ(すなわち、第3の基準信号によって示される受信パラメータ)を暗示的に示し、ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、端末デバイスがCORESETを検出することは、
第2の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出することであって、第2の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、第2の制御リソースセットに対応する基準信号の品質は、第2の閾値以上である、検出することをさらに含んでもよい。
第2の制御リソースセットは、例えば、RRCシグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上で非ブロードキャスト探索空間を検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
図13は、本出願による、非ブロードキャスト探索空間におけるDCIを検出するための方法のフローチャートである。
最初に、基地局は、UEに対してCORESET0および対応する探索空間を設定する。CORESET0はSSB1に対応する。
UEは、CORESET0のビーム障害を発見し、CORESET3上でビーム障害は発生しない。
UEは、CORESET0のビーム障害を基地局に報告する。追加的に、UEは、CORESET3の利用可能な情報を基地局に報告してもよい。例えば、UEは、CORESET3に対応するビームまたはTCIのインデックスを報告し、UEは、上りリンクリソース(例えば、PUCCH)上で明示的な情報を介して、障害が起きたビームのインデックス(failed beam index)を基地局に通知する。
任意選択で、基地局は、リンク障害回復要求応答を送信し、同時に、CORESET3に対して非ブロードキャスト探索空間を再設定してもよい。
図13に示すように、基地局は、ビーム障害なく、非ブロードキャスト探索空間をCORESET3に直接関連付ける。任意選択で、UEがCORESET3に対応するビームまたはTCIのインデックスを基地局に報告し、基地局とUEが合意に達したため、基地局はこの動作をUEに通知する必要がない。
任意選択で、UEが、CORESET3において、非ブロードキャスト探索空間に対応するDCIを検出した場合、UEは、リンク障害回復要求応答が受信されたとみなす。
任意選択で、UEがCORESETを検出することは、
第4の制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を受信すること、および/または、第4の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出することをさらに含んでもよく、第4の制御リソースセットは、リンク障害回復要求応答を受信するために特に使用される制御リソースセットである。
第4の制御リソースセットは、通信リンクを回復するために特別に設定された制御リソースセットである。換言すると、第4の制御リソースセットは、リンク障害が発生する前に設定され、リンク障害回復のために特に使用される制御リソースセットである。端末デバイスは、情報を受信するために使用される制御リソースセットに基づいて、または、制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、受信された情報が通常のデータスケジューリング応答であるか、または、リンク障害回復要求応答であるかを判定してもよい。第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に、ネットワークデバイスは、第4の制御リソースセットを使用して、通信障害回復要求応答を端末デバイスに返し、第4の制御リソースセットのDMRSと、リンクを回復するために使用され、リンク障害回復要求に含まれる基準信号は、QCL関係を満たす。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって設定された制御リソースセット(すなわち、第4の制御リソースセット)に基づいて、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出してもよく、端末デバイスは、リンク障害回復プロセスにおいて、依然として重要なシステムメッセージを受信することができるようにする。本方法によれば、新しい制御リソースセットがネットワークデバイスによって設定される前に、端末デバイスは、関連情報を受信するために、予め第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間内で検出してもよい。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
図14は、本出願による、非ブロードキャスト探索空間におけるDCIを検出するための別の方法のフローチャートである。
最初に、基地局は、UEに対してCORESET0と対応するブロードキャスト探索空間および非ブロードキャスト探索空間を設定する。CORESET0はSSB1に対応する。
UEは、ビーム障害がCORESET0上で発生したことを発見し、プリセット閾値よりもチャネル品質が大きい基準信号(説明を簡単にするために、新規ビーム(new beam)と略して呼ばれる)について、基地局によって設定された候補ビームリスト(candidate beam list)を探索する。
UEは、CORESET0のビーム障害を基地局に通知する、例えば、PUCCH上で搬送される明示的な情報を介して、CORESET0の障害が起きたビームのインデックス(failed beam index)および/または新しいビームのインデックス(new beam index)を基地局に通知する。
基地局は、リンク障害回復要求応答を送信し、同時に、CORESET2に対して非ブロードキャスト探索空間を再設定してもよい。
UEは、CORESET2において、非ブロードキャスト探索空間に対応するDCIを検出する。
前述は、端末デバイスの観点から、本出願において提供されるリンク回復方法を説明した。以下、ネットワークデバイスの観点から、本出願において提供されるリンク回復方法を説明する。
図15に示されるように、本出願は、リンク回復方法1500をさらに提供する。方法1500は、ネットワークデバイスによって行われてもよく、以下のステップを含む。
S1510:リンク障害回復要求を受信し、リンク障害回復要求は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用され、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定される制御リソースセットである。
S1520:制御リソースセットおよび/または受信パラメータをリンク障害回復要求に基づいて設定し、制御リソースセットは、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出するために使用される。
第1の制御リソースセットは、第5世代移動通信システムで定義されるCORESET、制御領域(control region)、またはePDCCHセット(set)であってもよいし、別の移動通信システム(例えば、第6世代移動通信システム)で定義され、PDCCHを搬送するリソースセットであってもよい。ネットワークデバイスが、第1の制御リソースセットの通信リンク上でリンク障害が発生したことを知ったときに、ネットワークデバイスは、制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定してもよく、MIBによって設定された制御リソースセットの通信リンクを迅速に回復する。
本方法1500において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、両方とも本方法300におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスと同等であってもよく、本方法1500におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスのアクションは、本方法300におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスのアクションと対応することは、当業者には明らかに理解されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
任意選択で、制御リソースセットは、リンク障害回復要求を受信する前に設定された複数の制御リソースセットのうちの1つであり、制御リソースセットに対応する基準信号の品質は、第1の閾値および/または第2の閾値以上である。
制御リソースセットは、例えば、RRCシグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上の非ブロードキャスト探索空間において検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、制御リソースセットは、リンク障害回復要求を受信した後に設定される制御リソースセットである。
制御リソースセットは、例えば、本方法で説明された第5の制御リソースセットであり、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に新たに設定された制御リソースセットであるか、または、第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これにより、システムの性能を向上させる。
任意選択で、S1510は、
リンク障害回復要求を受信することは、第3の基準信号を含むリンク障害回復要求を受信することであって、第3の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である、受信することを含み、リンク障害回復要求に基づいて制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定することは、リンク障害回復要求に基づいて、第3の基準信号に関連付けられた制御リソースセットおよび/または受信パラメータを設定することを含む。
第3の基準信号は、例えば、第2の制御リソースセット(すなわち、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出するための制御リソースセット)に関連付けられた受信パラメータを示すために使用されるSSBである。ネットワークデバイスは、SSBに基づいて、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復し、追加のシグナリングを使用して、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要はない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、S1510は、リンク障害回復要求をPUCCHを介して受信することであって、PUCCHは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するために使用される、受信することを含む。
ネットワークデバイスは、チャネル品質情報および/またはスケジューリング要求情報を搬送するPUCCHを再利用して、リンク障害回復要求を受信してもよい。例えば、ビーム報告(beam reporting)のフィールドの特別ステータスビットは、送信された情報がビーム報告であるか、リンク障害回復要求であるかを区別するために使用される。特別ステータスビットは、例えば、絶対または基準7ビット(bit)の予約ビット、最下位ビット、または最上位ビットである。これにより、エアインターフェースリソースの利用を向上させる。
任意選択で、S1510は、
PRACHを介してリンク障害回復要求を受信することであって、PRACHは、第3の基準信号と関連関係を有し、第3の基準信号は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復するための基準信号である、受信することを含む。
前述の関連関係は、ネットワークデバイスが、RRCシグナリングを使用してPRACHリソースにおいて第3の基準信号を設定することを意味する。上りリンクビームと下りリンクビームが相反性を有するときに、端末デバイスは、第3の基準信号に対応するビームを介してリンク障害要求を送信してもよい。PRACHは、競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよいし、非競合ベースのランダムアクセスシナリオ(すなわち、非競合ベースのPRACHリソース)で設定されるPRACHであってもよい。競合ベースのPRACHリソースが使用されるときに、競合ベースのPRACHリソースが初期アクセスのために使用されるため、PRACHリソースを再使用すると、オーバヘッドを低減することができる。非競合ベースのPRACHリソースが使用される場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにPRACHリソースを別々に設定する。端末デバイスは、別のユーザと競合する必要がないため、リンク障害回復要求を送信するための時間を低減することができる。
任意選択で、方法1500は、
制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を送信すること、および/または制御リソースセット上で第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することをさらに含む。
制御リソースセットは、第2の制御リソースセットまたは第3の制御リソースセットであってもよい。制御リソースセットが第2の制御リソースセットであるときに、第2の制御リソースセットは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングによって設定される制御リソースセットであってもよい。RRCシグナリングによって設定された制御リソースセットが利用可能であるときに、端末デバイスは、RRCシグナリングによって設定された制御リソースセット上で非ブロードキャスト探索空間を検出してもよい。このようにして、ネットワークデバイスは、追加のシグナリングを使用することによって、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。制御リソースセットが第3の制御リソースセットであるときに、ネットワークデバイスは、第3の制御リソースセットを使用してリンク障害回復要求応答を直接送信するか、またはリンク障害回復要求応答を送信せずに、第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。端末デバイスは、第3の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間を検出し、DCIを取得したときに、端末デバイスは、リンク障害回復要求応答を受信されたと判定してもよい(DCIは、リンク障害回復要求応答と同等である)。代替的には、ネットワークデバイスは、リンク障害回復要求応答を送信した後に、第3の制御リソースセットを使用してDCIを送信してもよい。前述の方法では、第3の基準信号を含むリンク回復要求は、非ブロードキャスト探索空間を検出するために端末デバイスによって使用されるパラメータ(すなわち、第3の基準信号によって示される受信パラメータ)を暗示的に示し、ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットの非ブロードキャスト探索空間を再設定する必要がない。これは、信号オーバヘッドを低減し、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、方法1500は、
第4の制御リソースセット上でリンク障害回復要求応答を送信すること、および/または第4の制御リソースセット上で第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することをさらに含み、
第4の制御リソースセットは、リンク障害回復要求応答を送信するために特に使用される制御リソースセットである。
第4の制御リソースセットは、通信リンクを回復するためにネットワークデバイスによって特別に設定される制御リソースセットである。換言すると、第4の制御リソースセットは、リンク障害が発生する前に設定され、リンク障害回復のために特に使用される制御リソースセットである。端末デバイスは、情報を受信するために使用される制御リソースセットに基づいて、または、制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットに基づいて、受信された情報が通常のデータスケジューリング応答であるか、または、リンク障害回復要求応答であるかを判定してもよい。ネットワークデバイスは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に、第4の制御リソースセットを使用して通信障害回復応答情報を端末デバイスに返す。第4の制御リソースセットのDMRSと、リンクを回復するために使用され、リンク障害回復要求に含まれる基準信号は、QCL関係を満たす。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって再設定された制御リソースセット(すなわち、第4の制御リソースセット)に基づいて、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを検出してもよい。本方法によれば、新しい制御リソースセットがネットワークデバイスによって設定される前に、端末デバイスは、関連情報を受信するために、予め第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間内で検出してもよい。これは、第1の制御リソースセットのリンク回復効率を向上させる。
任意選択で、非ブロードキャスト探索空間セットのDCIフォーマットは、DCIフォーマット2_0および/またはDCIフォーマット2_1を含むか、または
非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出されたDCIの巡回冗長検査CRCは、スロットフォーマット表示無線ネットワーク一時識別子SFI-RNTIおよび/または中断無線ネットワーク一時識別子INT-RNTIによってスクランブルされる。
非ブロードキャスト探索空間セットで検出されたDCIの巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)は、スロットフォーマット表示無線ネットワーク一時識別子(slot format indication radio network temporary identifier, SFI-RNTI)および/または中断無線ネットワーク一時識別子(interruption radio network temporary identifier, INT-RNTI)によってスクランブルされ、DCIのCRCは、DCIの情報ビットを使用して生成されるCRCである。
DCIフォーマット2_0のCRCは、SFI-RNTIによってスクランブルされ、主にスロットフォーマットを送信するために使用される。DCIフォーマット2_1のCRCは、INT-RNTIによってスクランブルされ、主にレートマッチングの位置(超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low-latency communication, URLLC)サービスデータの伝送中のパンクチャリング位置)を端末デバイスに通知するために使用される。この情報は、データ復調および基準信号の受信または送信のために使用される。したがって、第4の制御リソースを対応する探索空間に関連付けることは、リンク障害回復プロセスにおいて、スロットフォーマットまたはプリエンプション(pre-emption)情報を示すために使用される重要な情報も受信されることを確実にすることができ、データおよび基準信号を正しく受信する。
任意選択で、方法1500は、
第5の制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットを送信することであって、第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害を判定した後に設定される制御リソースセットである、送信することをさらに含む。
第5の制御リソースセットは、第1の制御リソースセットのリンク障害が発生した後に、新たに設定された制御リソースセットであるか、または第5の制御リソースセットは、QCL/TCIが再設定された第1の制御リソースセットである。本方法によれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された複数の下りリンクから比較的良好なチャネル品質を有する下りリンクを発見し、端末デバイスのために下りリンクを設定してもよい。端末デバイスは、比較的良好なパフォーマンスを有し、ネットワークデバイスによって設定される新しい制御リソースセット上で、第1の制御リソースセットに関連付けられた探索空間セットを検出してもよい。これは、受信性能を向上させる。任意選択で、第1の制御リソースセットに関連付けられ、第5の制御リソースセット上で検出される探索空間セットは、SFI-RNTIおよび/またはINT-RNTIによってスクランブルされた探索空間セットを含む。
以上、本出願におけるリンク回復方法の詳細な例を説明した。前述の機能を実装するために、端末デバイスおよびネットワークデバイスは各々、各機能を行うための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップが、ハードウェアの形態で、または本出願におけるハードウェアおよびコンピュータのソフトウェアの組み合わせの形態で実装されてもよいと容易に理解すべきである。機能がハードウェアによって行われるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよく、その実装が本出願の範囲を超えるものであるとみなされるべきではない。
図16は、本出願による、リンク回復装置の概略構造図である。装置1600は、
第1の制御リソースセットのリンク障害を判定するように構成され、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定された制御リソースセットである、処理ユニット1610と、
リンク障害回復要求を送信するように構成され、リンク障害回復要求は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用される、送信ユニット1620と、を含む。
装置1600は、通信デバイス(例えば、端末デバイス)であってもよいし、通信デバイス内のチップであってもよい。装置は、処理ユニットおよびトランシーバユニットを含んでもよい。装置が通信デバイスであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットはトランシーバであってもよい。通信デバイスは、記憶ユニットをさらに含んでもよく、記憶ユニットはメモリであってもよい。記憶ユニットは、命令を記憶するように設定され、処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行して、通信デバイスが、方法300を行うことを可能にする。装置が通信デバイス内のチップであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットは入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、通信デバイスが、本方法を行うことを可能にする。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってもよく、または、通信デバイス内にあり、チップ外に位置する記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダム・アクセス・メモリ)であってもよい。
装置1600が端末デバイスであるときに、装置1600によって行われるステップおよびそれに対応する有益な効果については、方法300における端末デバイスの関連する説明を参照することは、当業者には明らかに理解されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
図17は、本出願による、別のリンク回復装置の概略構造図である。装置1700は、
リンク障害回復要求を受信するように構成され、リンク障害回復要求は、第1の制御リソースセットの通信リンクを回復することを要求するために使用され、第1の制御リソースセットは、第1のMIBによって設定される制御リソースセットである、受信ユニット1710と、
制御リソースセットおよび/または受信パラメータをリンク障害回復要求に基づいて設定するように構成され、制御リソースセットは、第1の制御リソースセットに関連付けられた非ブロードキャスト探索空間セットにおいて検出するために使用される、処理ユニット1720と、を含む。
装置1700は、通信デバイス(例えば、ネットワークデバイス)であってもよいし、通信デバイス内のチップであってもよい。装置は、処理ユニットおよびトランシーバユニットを含んでもよい。装置が通信デバイスであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットはトランシーバであってもよい。通信デバイスは、記憶ユニットをさらに含んでもよく、記憶ユニットはメモリであってもよい。記憶ユニットは、命令を記憶するように設定され、処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行して、通信デバイスが、本方法を行うことを可能にする。装置が通信デバイス内のチップであるときに、処理ユニットはプロセッサであってもよく、トランシーバユニットは入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、通信デバイスが、第2の態様による方法を行うことを可能にする。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってもよく、または、通信デバイス内にあり、チップ外に位置する記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダム・アクセス・メモリ)であってもよい。
装置1700がネットワークデバイスであるときに、装置1700によって行われるステップおよびそれに対応する有益な効果については、方法300および方法1500におけるネットワークデバイスの関連する説明を参照することは、当業者には明らかに理解されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
前述したユニットへの分割は、単なる機能分割であって、実際の実装においては、別の分割方法があってもよいものとする。
当業者であれば、上述の装置およびユニットの特定の作業プロセスについて、およびステップを行うことによって生じる技術的効果については、前述の方法の実施形態における説明を参照することが明らかに理解されよう。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
リンク回復装置はチップであってもよい。処理ユニットは、ハードウェアを使用して実装されてもよいし、ソフトウェアを使用して実装されてもよい。処理ユニットがハードウェアを使用して実装されるときに、処理ユニットは、論理回路、集積回路などであってもよい。処理ユニットがソフトウェアを使用して実装されるときに、処理ユニットは汎用プロセッサであってもよく、記憶ユニットに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。記憶ユニットは、プロセッサに統合されてもよく、プロセッサの外側に位置してもよく、または独立して存在してもよい。
本出願において提供されるリンク回復装置は、リンク回復装置が端末デバイスまたはネットワークデバイスである例を使用して以下に説明される。
図18は、本出願による、端末デバイスの概略構造図である。端末デバイスは、図1に示す通信システムに適用可能であり、前述の方法の実施形態では、受信端の機能を行ってもよい。説明を容易にするために、図18は、端末デバイスの主要な設定要素のみを示す。図18に示されるように、端末デバイス180は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入力/出力装置を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末装置全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。例えば、プロセッサは、前述の方法の実施形態で説明されるアクションを行う際に、端末デバイスをサポートするように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように構成される。制御回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を行い、無線周波数信号を処理するように構成される。制御回路とアンテナの組み合わせは、トランシーバと呼ばれ、主に、電磁波の形で無線周波数信号を送信および受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、またはキーボードなどの入力/出力装置は、主に、ユーザによるデータ入力を受信し、ユーザにデータを出力するように構成される。
端末デバイスの電源がオンになった後、プロセッサは、記憶ユニットにおいてソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を説明して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理する。データを無線方式で送信する必要があるとき、プロセッサは、送信されるデータに対してベースバンド処理を行い、次いで、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。ベースバンド信号に対して無線周波数処理を行った後に、無線周波数回路は、アンテナを介して、電磁波の形で無線周波数信号を外部に送信する。データが端末デバイスに送信されるときに、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者であれば、説明を容易にするために、図18が、1つのメモリのみを示し、1つのプロセッサのみを示すと理解してしてもよい。実際の端末デバイスでは、複数のプロセッサおよび複数のメモリが存在してもよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどとも呼ばれてもよい。これは、本出願において限定されない。
任意選択の実装において、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび/または中央処理ユニットを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成される。中央処理ユニットは、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットの機能は、図18のプロセッサに統合されてもよい。当業者であれば、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットは、各々独立したプロセッサであってもよく、バスなどの技術を使用して相互接続されると理解してもよい。当業者であれば、端末デバイスは、異なるネットワーク規格に適合するように複数のベースバンドプロセッサを含んでもよく、端末デバイスは、端末デバイスの処理能力を向上させるために複数の中央処理ユニットを含んでもよく、端末デバイスの構成要素は、様々なバスを使用して接続されてもよいと理解してもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとしても表現されてもよい。中央処理ユニットは、中央処理回路または中央処理チップとしても表現されてもよい。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに埋め込まれてもよいし、ソフトウェアプログラムの形で記憶ユニットに記憶されて、プロセッサがベースバンド処理機能を実装するためにソフトウェアプログラムを実行するようにしてもよい。
本出願の本実施形態において、トランシーバ機能を有する制御回路およびアンテナは、端末デバイス180のトランシーバユニット1801とみなされてもよい。例えば、トランシーバユニット1801は、方法400で説明される受信機能および送信機能を行う際に、端末デバイスをサポートするように構成される。処理機能を有するプロセッサは、端末デバイス180の処理ユニット1802とみなされる。図18に示されるように、端末デバイス180は、トランシーバユニット1801および処理ユニット1802を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ装置などとも呼ばれてもよい。任意選択で、トランシーバユニット1801内の受信機能を実装するように構成されたデバイスは、受信ユニットとしてみなされてもよく、トランシーバユニット1801内の送信機能を実装するように構成されたデバイスは、送信ユニットとしてみなされてもよい。換言すれば、トランシーバユニット1801は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。受信ユニットは、受信マシン、入力ポート、受信回路などとも呼ばれてもよい。送信ユニットは、送信マシン、送信機、送信回路などとも呼ばれてもよい。例えば、トランシーバユニット1801は、アンテナを含まなくてもよく、回路部分のみを含み、アンテナは、トランシーバユニットの外側に配置される。
プロセッサ1802は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの機能を完了するように、トランシーバユニット1801を制御して信号を受信および/または信号を送信するように、メモリに記憶された命令を実行するように構成されてもよい。実装において、トランシーバユニット1801の機能は、トランシーバ回路またはトランシーバ専用チップを使用して実装されてもよい。様々なタイプの信号を送信および受信するときに、トランシーバユニット1801は、受信を実装するためにプロセッサ1802によって制御される。したがって、プロセッサ1802は、信号を送信または受信する判定者であり、データの送信または受信動作を開始し、トランシーバユニット1801は、信号を送信または受信する実行者である。
図19は、本出願による、ネットワークデバイスの概略構造図である。ネットワークデバイスは、例えば、基地局であってもよい。図19に示されるように、基地局は、図1に示される通信システムに適用されてもよく、前述の方法の実施形態における送信端の機能を行う。基地局190は、遠隔無線ユニット(remote radio unit, RRU)1901および1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit, BBU) (デジタルユニット(degital unit, DU)とも呼ばれてもよい)1902などの1つ以上の無線周波数ユニットを含んでもよい。RRU1901は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれてもよく、少なくとも1つのアンテナ19011および無線周波数ユニット19012を含んでもよい。RRU1901は、主に、無線周波数信号を送信および受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を行うように構成される。BBU1902は、主に、ベースバンド処理を行い、基地局を制御するなどを行うように構成される。RRU1901およびBBU1902は、物理的に一緒に配置されてもよく、または物理的に別々に配置されてもよく、具体的には、分散基地局であってもよい。
BBU1902は、基地局の制御センターであり、処理ユニットとも呼ばれてもよく、主に、チャネル符号化、多重化、変調、または拡散のようなベースバンド処理機能を完了するように構成される。例えば、BBU(処理ユニット)1902は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を行うために基地局を制御するように設定されてもよい。
一実施形態では、BBU1902は、1つ以上のボードを含んでもよく、複数のボードは、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)ネットワーク)を共同でサポートしてもよく、または異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、および別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。BBU1902は、メモリ19021およびプロセッサ19022をさらに含む。メモリ19021は、必要な命令および必要なデータを記憶するように構成される。プロセッサ19022は、必要なアクションを行うために基地局を制御するように設定され、例えば、前述の方法の実施形態では、ネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するように基地局を制御するように構成される。メモリ19021およびプロセッサ19022は、1つ以上のボードを提供してもよい。換言すれば、メモリおよびプロセッサは、各基板上に配置されてもよい。代替的には、複数のボードは、同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。追加的に、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。
図20は、通信装置2000の概略構造図である。装置2000は、前述の方法の実施形態で説明される方法のステップを行うように構成されてもよい。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照のこと。通信装置2000は、チップ、ネットワークデバイス(例えば、基地局)、端末デバイス、別の通信デバイスなどであってもよい。
通信装置2000は、1つ以上のプロセッサ2001を含む。プロセッサ2001は、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどであってもよい。例えば、プロセッサ2001は、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成されてもよい。中央処理ユニットは、通信装置(例えば、基地局、端末、またはチップ)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてもよい。通信装置は、信号を入力(受信)および出力(送信)するように構成されたトランシーバユニットを含んでもよい。例えば、通信装置はチップであってもよく、トランシーバユニットは入力および/または出力回路またはチップの通信インターフェースであってもよい。チップは、端末、基地局、または他の通信デバイスに適用されてもよい。例えば、通信装置は、端末、基地局、または別の通信デバイスであってもよく、トランシーバユニットは、トランシーバ、無線周波数チップなどであってもよい。
通信装置2000は、1つ以上のプロセッサ2001を含み、1つ以上のプロセッサ2001は、図3に示される実施形態における方法および/または図4に示される実施形態における方法の実行デバイスの機能を実装してもよい。
任意選択で、図3に示される実施形態および/または図4に示される実施形態の機能に加えて、プロセッサ2001はさらに他の機能を実装してもよい。
任意選択で、設計において、通信装置2000が前述の方法の実施形態で説明されるステップを行うことを可能にするために、プロセッサ2001は命令を実行してもよい。命令の全部または一部は、プロセッサ、例えば、命令2003、または命令の全部若しくは一部は、プロセッサに結合されたメモリ2002に記憶されてもよく、例えば、命令2004である。代替的には、通信装置2000は、命令2003および2004の両方を使用して、前述の方法の実施形態で説明されたステップを行うことが可能となってもよい。
別の可能な設計では、通信装置2000は、代替的には、回路を含んでもよい。回路は、上記方法の実施形態において、ネットワークデバイスまたは端末デバイスの機能を実装してもよい。
別の可能な設計では、通信装置2000は、命令2004を記憶する1つ以上のメモリ2002を含んでもよい。命令は、通信装置2000が前述の方法の実施形態で説明された方法を行うことを可能にするために、プロセッサ上で動作してもよい。任意選択で、メモリは、データをさらに記憶してもよい。任意選択で、プロセッサは、命令および/またはデータを記憶してもよい。例えば、1つ以上のメモリ2002は、前述の実施形態に記載された対応関係、または前述の実施形態に提供された関連パラメータまたは表を記憶してもよい。プロセッサおよびメモリは、別々に配置されてもよく、または一緒に統合されてもよい。
別の可能な設計では、通信装置2000は、トランシーバユニット2005およびアンテナ2006をさらに含んでもよい。プロセッサ2001は、処理ユニットとも呼ばれてもよく、通信装置(端末または基地局)を制御する。トランシーバユニット2005は、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれてもよく、アンテナ2006を介して通信装置のトランシーバ機能を実装するように構成される。
本出願は、さらに、1つ以上の前述のネットワークデバイスおよび1つ以上の前述の端末デバイスを含む通信システムを提供する。
本出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することに留意されたい。実装プロセスにおいて、前述の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形で命令を使用して、実装されてもよい。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理デバイス、または離散ハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または行ってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接的に行われ、完了されてもよく、または復号プロセッサおよびソフトウェアモジュール内のハードウェアの組み合わせを使用して行われ、完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュ・メモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的に消去可能なプログラマブル・メモリ、レジスタ等のような、当該技術分野における成熟した記憶媒体内に位置してもよい。記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよいと理解されよう。不揮発性メモリは、リード・オンリー・メモリ(read-only memory, ROM)、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ(programmable ROM, PROM)、消去可能プログラマブル・リード・オンリー・メモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(electrically EPROM, EEPROM)、またはフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory, RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく、例示的な説明を介して、RAMの多くの形態が使用されてもよく、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic RAM, DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、二重データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、およびダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM, DR RAM)であってもよい。本明細書で説明されるシステムおよび方法のメモリは、これらおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
本出願は、さらに、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つの機能が実装される。
本出願は、さらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つの機能が実装される。
前述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを介して実装されてもよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態は、全体的にまたは部分的に、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上にロードされ実行されるときに、本出願の実施形態による手順または機能は、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line, DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバまたはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体媒体(例えば、固体ドライブ(solid-state drive, SSD))などであってもよい。
明細書全体で言及されている「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。したがって、明細書全体の実施形態は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。追加的に、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の適切な方式で組み合わせられてもよい。前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施態様における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて判定されるべきであり、本出願の実施態様の実装プロセスに対する限定と解釈されるべきではない。
さらに、本出願において、「とき」および「場合」の両方は、UEまたは基地局が客観的状況において対応する処理を行うことを意味し、時間を制限することを意図せず、UEまたは基地局が実装中に判定アクションを行うことを要求せず、別の限界があることも意味しないと理解されたい。
追加的に、本明細書では、「システム」と「ネットワーク」という用語を互換的に使用されてもよい。本明細書では、「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在し、AおよびBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つのケースを表す。
本明細書における「うちの少なくとも1つ」または「うちの少なくとも1つのタイプ」という用語は、列挙された項目の全てまたは任意の組み合わせを示し、例えば、「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」は、Aのみが存在し、Bのみ存在し、Cのみ存在し、AおよびBの両方が存在し、BおよびCの両方が存在し、A、BおよびCの全てが存在するという6つのケースを示す。
なお、本出願の実施形態において、「Aに対応するB」とは、BがAに関連し、Aに基づいてBが判定され得ると理解されたい。しかし、Aに基づいてBを判定することは、BがAのみに基づいて判定されることを意味するものではなく、すなわち、BはAおよび/または他の情報に基づいて判定され得ると理解されたい。
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例のユニットおよびステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実装され得ると認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、前述は、一般的に、各例の構成物およびステップを機能に応じて説明した。機能がハードウェアによって行われるか、コンピュータソフトウェアによって行われるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよく、その実装が本出願の範囲を超えるものであるとみなされるべきではない。
前述の実装の説明により、当業者は、本出願がハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実装され得ることを明確に理解するであろう。本出願がソフトウェアによって実装されるときに、前述の機能は、コンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体内の1つ以上の命令またはコードとして送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へ送信することを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。以下は、例を提供するが、限定を課すものではない。すなわち、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または別のコンパクトディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体、または別の磁気記憶デバイス、または命令またはデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送または記憶することができ、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含んでもよい。さらに、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に定義されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術介してウェブサイト、サーバ、別の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術が、それらが属する媒体の固定に含まれる。本出願において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびブルーレイディスクを含む。ディスクは通常、磁気的方式でデータをコピーするが、ディスクはレーザーを介して光学的にデータをコピーする。前述の組み合わせは、コンピュータ可読媒体の保護範囲にも含まれるべきである。
結論として、前述の説明は、本出願の技術的解決策の単なる例示的な実施形態であるが、本出願の保護範囲を限定することを意図していない。本出願の精神および原理から逸脱することなくなされた修正、同等の交換または改良は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。