JP7170958B2 - 歯ブラシ用基台及び歯ブラシ用基台を備えた歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシ用基台及び歯ブラシ用基台を備えた歯ブラシに関する。
健康な歯の維持が、健康や美容等にとって重要であり、とくに歯間の食物カスや歯垢の除去を日々の歯磨きにおいて励行することが望ましい。しかしながら、歯磨きの技量が低い幼児や、介護を必要とする老人が、磨き残しが無いように丁寧に歯磨きを行うことは難しく、例えば、母親や介護施設職員が、本人の代わりに歯磨きを行う場合が多々ある。
歯ブラシは、通常、硬質な材料から構成される長尺の柄の先端に毛束が設けられる構造を有しているが、母親等の第三者が、このような歯ブラシを用いて幼児等の歯磨きを行う場合、長尺の柄の存在により、歯ブラシを上手く操作することができず、幼児等の喉の奥を歯ブラシ先端で突いてしまったり、多くの磨き残しが生じてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1に開示されているようなフィンガー歯ブラシが注目されている。このフィンガー歯ブラシは、手指に装着して使用されるタイプの歯ブラシであり、図7に示すように、筒部100の一端側の開口部101から他端側の閉塞部102に向けて手指を挿入して該手指に装着可能な軟質樹脂からなる袋状の本体部103と、該本体部103の筒部100の周方向における一方側領域に配されたブラシ部104とを備えるように構成されている。
このようなフィンガー歯ブラシによれば、母親が幼児の歯磨きを行う場合や介護施設職員が介護される老人の歯磨きを行う場合等に、手指の感覚を頼りに歯磨きの力加減を調節することができ、また、歯の隅々まで磨くことができるという効果が期待されるものである。
特開2016-128056号公報
しかしながら、従来のフィンガー歯ブラシは、ブラシ部を構成する各突起が、軟質樹脂からなる袋状の本体部と同質の軟質樹脂から形成されるものであり、歯と歯との間に挟まっている食べ残しカスや、いわゆる歯周ポケットの奥の汚れを歯周病プラークごとかき出すことができず、実質的には、歯の表面に付着する汚れをぬぐって除去できる程度のブラッシング効果と、歯茎のマッサージ効果を発揮する程度のものであり、十分な歯磨き効果を得られるものではないという問題があった。
また、十分な歯磨き効果を得るために、従来から一般的に知られている、硬質な材料から構成される長尺の柄の先端に設けられる毛束と同様な毛束(例えば、ナイロン用毛を束ねて構成される毛束)をフィンガー歯ブラシの先端部に設けることが考えられるが、該毛束が植設される袋状の本体部は、軟質樹脂から形成されるものであることから、継続使用に耐える状態で袋状の本体部に毛束を植設することが難しく、毛束を備えるフィンガー歯ブラシを製作することは極めて困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、ナイロン用毛等を束ねて構成される毛束をフィンガー歯ブラシの先端部に設けることを可能とする歯ブラシ用基台、及び、この歯ブラシ用基台を備える歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、複数本の用毛を束ねて形成される毛束が複数植設される歯ブラシ用基台であって、前記各毛束の一方端が植設される毛束設置用孔を有する筒状の収納部材を複数備えており、前記各収納部材間を連結する可撓性の連結部材を更に備えることにより全体として可撓性を有し、前記各収納部材は、格子状に配列されており、前記連結部材は、その一方端が一の収納部材の側壁に接続しており、他方端が前記一の収納部材に隣接配置される他の収納部材の側壁に接続しており、格子状に配列される前記収納部材の内、最も外側に配置される前記収納部材に取り囲まれた状態で配置される一部の収納部材に接続される前記連結部材は、前記各収納部材に隣接配置される他の4つの収納部材に接続するように、平面視において十字状に配置されていることを特徴とする歯ブラシ用基台により達成される。
また、前記連結部材及び前記収納部材で囲まれる領域には空隙部が形成されており、前記空隙部には、エラストマー材料から形成される樹脂充填部が設けられるように構成してもよい。
また、前記各収納部材及び前記各連結部材は、合成樹脂材料から形成することができる。
また、本発明の上記目的は、上述の歯ブラシ用基台と、前記各毛束設置用孔に植設される毛束と、前記歯ブラシ用基台が先端部に設けられる操作部材とを備えることを特徴とする歯ブラシにより達成される。
この歯ブラシにおいては、前記操作部材は、先端が閉塞し、基端が開口する筒状形態を有しており、前記基端側から先端側に向けて手指を挿入して該手指に装着可能な軟質樹脂から形成されており、前記歯ブラシ用基台は、筒状の前記操作部材の周方向における一方側領域に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、ナイロン用毛等を束ねて構成される毛束をフィンガー歯ブラシの先端部に設けることを可能とする歯ブラシ用基台、及び、この歯ブラシ用基台を備える歯ブラシを提供することができる。
本発明に係る歯ブラシ用基台の概略構成平面図である。 図1における矢視A方向から見た概略構成側面図である。 図1におけるB-B断面に相当する概略構成断面図である。 図1におけるC-C断面に相当する概略構成断面図である。 本発明に係る歯ブラシの概略構成断面図である。 本発明に係る歯ブラシ用基台の変形例を説明するための概略構成断面図である。 従来のフィンガー歯ブラシタイプの歯ブラシを示す斜視図である。
以下、本発明に係る歯ブラシ用基台1及び当該歯ブラシ用基台1を備える歯ブラシ10について、添付図面を参照して説明する。なお、各図は、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。まず、歯ブラシ用基台1について説明する。図1は、本発明に係る歯ブラシ用基台1の概略構成平面図であり、図2は、図1の矢視A方向から見た概略構成側面図である。また、図3は、図1のB-B断面に相当する概略構成断面図であり、図4は、図1のC-C断面に相当する概略構成断面図を示している。なお、図4においては、後述の収納部材2を省略して記載している。
本発明にかかる歯ブラシ用基台1は、複数本の用毛を束ねて形成される毛束90が複数植設される台座であって、図1~図4に示すように、複数の収納部材2と、各収納部材2を互いに連結する連結部材3とを備えて構成されている。
各収納部材2は、複数本の用毛を束ねて形成される各毛束90の一方端が植設される毛束設置用孔21を有する有底の筒状形態を有しており、一方向及び該一方向とは異なる他方向に規則的な配列を構成するように所定間隔をあけて配置されている。図1に示す構成においては、5つの収納部材2が横方向(一の方向)に配列されて構成される収納部材群が、該横方向に対して垂直な方向である縦方向(一の方向とは異なる他方向)に3段並ぶようにして、各収納部材2が配置されて構成されている。
各収納部材2は、外径D1が、2.5mm~3.5mm程度、高さH1が、2.5mm~3.5mm程度の大きさとして構成されることが好ましい。また、各収納部材2に形成される毛束設置用孔21は、その内径D2が1mm~2mm程度、深さH2が、1.5mm~2.5mm程度として構成されることが好ましい。
また、各収納部材2を構成する材料としては、合成樹脂材料を好ましく用いることができる。例えば、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレン樹脂(PS)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリアセタール樹脂(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポレアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)などが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、ステンレス等の金属材料から各収納部材2を形成することもできる。
各収納部材2を互いに連結する連結部材3は、一方向及び該一方向とは異なる他方向に規則的に配列された各収納部材2を一体化させて、全体として一つの構造体として構成するための部材であり、可撓性を有するように構成されている。各連結部材3は、その一方端が一の収納部材2の側壁に接続しており、他方端が該一の収納部材2に隣接配置される他の収納部材2の側壁に接続している。本実施形態においては、図1に示すように、横方向及び縦方向に並ぶ収納部材2同士の間に各連結部材3を配置して、連結部材3及び収納部材2によって格子状の構造体が形作られるように構成している。
各連結部材3は、長さL(隣接配置される各収納部材2間の距離に相当)が、0.5mm~1mm程度、幅Wが、0.5mm~1mm程度、厚みtが0.2mm~0.5mm程度の大きさとして構成されることが好ましい。各連結部材3の形態としては、プレート状や棒状等に形成されることが好ましい。なお、連結部材3を棒状に形成する場合、その断面形状は、円形、四角形等種々の形態として構成することができる。
連結部材3を構成する材料としては、上述の収納部材2と同様に、合成樹脂材料を好ましく用いることができる。例えば、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポレアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリルスチレン(AS)などが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
連結部材3は、上述の合成樹脂材料から形成され、また、上記のような寸法として構成されるため、可撓性を有しつつも、簡単に切断等されないものとなる。また、このような可撓性を有する連結部材3で各収納部材2間が一体的に連結される構造体(歯ブラシ用基台1)は、連結部分にて撓み変形が可能となり、全体として可撓性を有することになる。
また、歯ブラシ用基台1は、複数の収納部材2と複数の連結部材3とが一体形成されることが好ましい。例えば、上述の樹脂を材料とした射出成形により製作されることが好ましい。
また、連結部材3及び収納部材2で囲まれる領域には空隙部4が形成されるが、当該空隙部4には、図1のC-C断面に相当する概略構成断面図に示すように、この空隙部4を閉塞させる樹脂充填部5が設けられている。樹脂充填部5は、上述の収容部材や連結部材3とは異なる材料から形成することが好ましく、軟質の材料であるエラストマー材料を好適に例示することができる。エラストマー材料としては、例えば、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム(EPDM)、イソプレンゴム、フッ素ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブチレンゴム、ウレタンゴムから選ばれるゴム材質が好ましく用いることができ、シリコーンゴム及びエチレンプロピレンゴムから選ばれるゴム材質をより好ましく用いることができる。連結部材3及び収納部材2で囲まれる空隙部4に充填される樹脂充填部5の厚みは、連結部材3の厚みと同程度となるように形成することが好ましい。
ここで、各収納部材2が有する毛束設置用孔21には、端が揃えられた毛束90が、図3の概略構成断面図に示すように、平線91を介して、植毛される。植毛の具体的手法は、従来から知られている方法を採用することができる。例えば、毛束90の長さ方向の中心位置において、該毛束90を2つ折りにして、折り曲げられた屈曲部に平線91を入れ、該平線91を毛束90と共に毛束設置用孔21に強い力で差し込んで固定(植毛)してもよく、或いは、毛束90(用毛)の一方端(植設される側の端部)をカール状に形成し、当該カール部分に平線91を入れ、該平線91を毛束90と共に毛束設置用孔21に強い力で差し込んで固定(植毛)してもよい。なお、平線91とは、毛束90と共に打ち込んで固定するための金属片であり、毛束設置用孔21の内径よりわずかに長い棒状或いは略長方形の形態を有している。また、通常、真鍮やニッケルシルバー、ステンレススチール、白銅等から形成される。
また、毛束設置用孔21に毛束90を植毛する方法としては、上述の平線を用いて行う方法の他、毛束90を熱溶着して固定する方法も採用することができる。
また、毛束設置用孔21に植毛される毛束90を構成する各用毛の材質は、例えば、6-12ナイロン、6-10ナイロン等のポリアミド;PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル;ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等の合成樹脂材料を用いることができる。これらの樹脂材料は、複数組み合わせて用いてもよく、中でも、容易にコシを強くでき、歯垢の掻き取り性がより高くなる点では、複数のポリエステルの混合物が好ましく、2~3種のポリエステルの混合物が好ましい。複数のポリエステルの混合物としては、例えば、好ましくは、PETおよびポリブチレンテレフタレート(PBT)の混合物が挙げられる。また、用毛は、芯部と該芯部の外側に設けられた少なくとも1層以上の鞘部とを有する多重芯構造を有するポリエステル製用毛も好ましい。多重芯構造を有すると、芯部と鞘部とで異なるポリエステルを用いることができるため、機械的物性の調整が容易になる。そのため、コシの強く、歯垢の掻き取り性がより高い用毛を容易に得ることができる。上記芯部と鞘部の用毛に用いることができる異なるポリエステルの組み合わせとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびPETが好ましい
用毛の毛丈は、収納部材2における毛束設置用孔21の開口面から、子供用で3mm~9mm、大人用で3mm~13mmとすることが好ましい。用毛の長さは全て同一でもよいし、同一でなくてもよい。例えば、図1において縦方向に三段並ぶ各収納部材群の内、2段目に配置される収納部材群に植毛される毛束90の長さを、1段目及び3段目に配置される収納部材群に植毛される毛束90よりも長くなるように構成してもよい。また、用毛の太さ(最大径)は、コシが強くなって歯垢の掻き取り効果がより高くなることから、6mil~10mil(0.15mm~0.26mm)以下の範囲が好ましい。
なお、全ての用毛が同種用毛である必要はない。例えば、図1において縦方向に三段並ぶ各収納部材群の内、2段目に配置される収納部材群に植毛される毛束90と、1段目及び3段目に配置される収納部材群に植毛される毛束90とを構成する用毛の種類が異なっていてもよい。
次に、毛束90が植毛された歯ブラシ用基台1を備える本発明に係る歯ブラシ10について説明する。この歯ブラシ10は、図5の概略構成断面図に示すように、筒状形態を有する操作部材11と、この操作部材11の先端部に設けられる歯ブラシ用基台1とを備えている。
操作部材11は、先端11aが閉塞し、基端11bが開口する筒状の袋体として構成されており、基端11b側から先端11a側に向けて手指(例えば、人差し指)を挿入して該手指に装着可能に構成されている。この操作部材11は、軟質樹脂から形成されている。軟質樹脂の材質としては、例えば、例えば、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム(EPDM)、イソプレンゴム、フッ素ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブチレンゴム、ウレタンゴムから選ばれるゴム材質が好ましく用いることができ、シリコーンゴム及びエチレンプロピレンゴムから選ばれるゴム材質をより好ましく用いることができる。また、筒状形態の操作部材11の厚みは、例えば、0.5mm~2.5mm程度に形成されることが好ましい。また、筒状形態の操作部材11の長さ(先端から基端までの長さ)は、人差し指の長さ程度の寸法として形成することが好ましい。
この手指に装着可能な筒状形態の操作部材11の先端部であって、周方向における一方側領域に、複数の毛束90が植設された歯ブラシ用基台1が配置されている。筒状形態の操作部材11の周方向における一方側領域としては、例えば、操作部材11を手指に装着した際に、指先の腹側に対応する領域を選定することが好ましい。歯ブラシ用基台1を筒状の操作部材11の所定位置に設置する方法としては、特に限定されるものではなく、接着剤を介して、歯ブラシ用基台1の下面側(毛束90が植設される面の反対側の面側)を、筒状の操作部材11の表面上に接着して一体化してもよく、或いは、歯ブラシ用基台1の下面側を筒状の操作部材11の表面上に載置したのち加熱処理を行って、軟質樹脂から形成される操作部材11を部分的に溶かすとして両者を溶着させて一体化させてもよい。
このように、本発明に係る歯ブラシ用基台1によれば、ナイロン用毛等を束ねて構成される毛束90をフィンガー歯ブラシタイプの歯ブラシ10の先端部に容易に設けることが可能となる。また、歯ブラシ用基台1は全体として可撓性を有ように形成されているため、操作部材11の表面に歯ブラシ用基台1を配設する際に、歯ブラシ用基台1を、曲面形状を有する操作部材11の表面に則した形状に変形させつつ設置させることが可能となり、いわゆるフィンガー歯ブラシタイプの歯ブラシ10を見た目良くまた効率良く製造することが可能となる。また、歯ブラシ用基台1を、曲面形状を有する操作部材11の表面に則した形態で配置できることにより、手指が挿入される筒状の操作部材11の先端部分が筒状の形態を維持することができるため、手指をスムーズに脱着することが可能となる。
また、この歯ブラシ10は、軟質材料から形成される操作部材11とは異なるナイロン等の材料から形成される用毛を束ねた毛束90を備えているため、歯の表面に付着する汚れや、歯と歯との間に挟まっている食べ残しカス、歯周ポケットの奥の汚れを歯周病プラークごとかき出すことが可能となり、十分な歯磨き効果を得ることができる。
また、本発明に係る歯ブラシ10は、手指に装着して、該手指の感触を頼りに歯磨きを行うタイプであることから、歯磨き時の歯や歯茎に対する力加減を調整しやすく、歯磨きによる歯や歯茎にダメージを与えることを効果的に防止することができる。また、従来から一般的に知られている硬質な長尺な柄を有する歯ブラシ10の場合には、硬質な柄の先端部分が口腔内の奥の歯茎や顎骨部分に当たってしまい、奥歯や奥歯の裏側を磨きにくいという問題があるが、指に装着される筒状の操作部材11を有する歯ブラシ10の場合には、操作部材11自体が軟質な材料から形成されているため、届きにくい奥歯や磨きにくい歯の裏側に対しても細かく丁寧な歯磨きを行うことが可能となる。
また、当該歯ブラシ10を使用して歯磨きを行う場合、使用者の指の動きに応じて毛束90が植設されている歯ブラシ用基台1も変形することとなり、歯磨き時にやわらかい使用感を与えることができる。
また、本実施形態にかかる歯ブラシ用基台1においては、連結部材3及び収納部材2で囲まれる各空隙部4にエラストマー材料を充填して形成される樹脂充填部5を設けるように構成しているが、このような樹脂充填部5を備えることにより、歯ブラシ用基台1の可撓性を維持しながら、その強度を高めることが可能となる。また、歯磨き時に歯や歯茎から除去した汚れが空隙部4に残留するような事態が発生することも防止することができ、衛生面に優れた歯ブラシ10を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態に係る歯ブラシ用基台1及び該歯ブラシ用基台1を備える歯ブラシ10について説明したが、歯ブラシ用基台1及び歯ブラシ10の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態においては、歯ブラシ用基台1が、15個の収納部材2を3×5の格子状となるように配列しているが、収納部材2の個数については、15個に限定されるものではなく、15個未満、あるいは、16個以上用いて歯ブラシ用基台1を形成してもよい。
また、上記実施形態においては、図1に示すように、横方向及びこの横方向に対して垂直な方向である縦方向に各収納部材2が並ぶようにして、歯ブラシ用基台1を構成しているが、このような配列方向に限定されるものではなく、例えば、横方向及びこの横方向に対して約45度等の角度方向に各収納部材2が並ぶようにして、歯ブラシ用基台1を構成してもよい。
また、各収納部材2としては、図2に示すように、有底の筒状形態として構成しているが、底部を設けずに、両端が開口する筒状形態として構成してもよい。 また、各収納部材2は、その平面視において、外径形状が円形となるように構成されているが、このような形態に限定されず、例えば、平面視において、外径形状が矩形状や楕円形等、円形以外の形状を有するように構成してもよい。同様に、各収納部材2に形成される毛束設置用孔21についても、平面視においてその内径形状が円形に限定されるものではなく、例えば、平面視矩形状となるような孔等、種々の孔形状として形成してもよい。
また、上述の歯ブラシ10は、手指に装着できるように操作部材11を筒状形態となるように構成しているが、このような形態に特に限定されるものではなく、従来からある硬質の長尺状の柄を有するタイプの歯ブラシ10にも適用してもよい。また、操作部材11を手袋型に形成し、当該手袋型の操作部材11における任意の指の指先腹側に対応する箇所に歯ブラシ用基台1を設けるようにして歯ブラシ10を構成してもよい。
また、上記実施形態にかかる歯ブラシ用基台1においては、連結部材3及び収納部材2で囲まれる空隙部4に、エラストマー材料を充填して形成される樹脂充填部5が設けられているが、この樹脂充填部5を設けないように歯ブラシ用基台1を構成してもよい。
また、上記実施形態にかかる歯ブラシ用基台1においては、連結部材3及び収納部材2で囲まれる空隙部4に、エラストマー材料を充填して形成される樹脂充填部5が設けられており、この樹脂充填部5の厚みとしては、連結部材3の厚みと同程度となるように構成されているが、このような厚みに限定されず、例えば図6の概略構成断面図に示すように、空隙部4を充填しつつ、各連結部材3を埋設させるような厚みとして樹脂充填部5を構成してもよい。なお、図6は、図1におけるC-C断面に相当する断面を示しており、収納部材2を省略して記載している。各連結部材3を埋設させた状態で樹脂充填部5を構成する場合、樹脂充填部3の上面が、収納部材3における上面(毛束設置用孔21の開口面が形成される位置)と面一となるように構成することが好ましい。また、樹脂充填部3の下面が、収納部材3及び下面と面一となるように構成することが好ましい。このような態様で樹脂充填部3を構成することにより、歯ブラシ用基台1の可撓性を維持しながら、その強度をより一層高めることが可能になると共に、歯磨き時に歯や歯茎から除去した汚れが歯ブラシ用基台1に残留するような事態が発生することをより効果的に防止することができ、
また、上記実施形態においては、各収納部材2は、一方向及び該一方向とは異なる他方向に規則的に配列されているが、このような態様に限定されず、各収納部材2が不規則な態様で配置されてもよい。
1 歯ブラシ用基台
2 収納部材
21 毛束設置用孔
3 連結部材
4 空隙部
5 樹脂充填部
10 歯ブラシ
11 操作部材
90 毛束
91 平線

Claims (5)

  1. 複数本の用毛を束ねて形成される毛束が複数植設される歯ブラシ用基台であって、
    前記各毛束の一方端が植設される毛束設置用孔を有する筒状の収納部材を複数備えており、
    前記各収納部材間を連結する可撓性の連結部材を更に備えることにより全体として可撓性を有し、
    前記各収納部材は、格子状に配列されており、
    前記連結部材は、その一方端が一の収納部材の側壁に接続しており、他方端が前記一の収納部材に隣接配置される他の収納部材の側壁に接続しており、
    格子状に配列される前記収納部材の内、最も外側に配置される前記収納部材に取り囲まれた状態で配置される一部の収納部材に接続される前記連結部材は、前記各収納部材に隣接配置される他の4つの収納部材に接続するように、平面視において十字状に配置されていることを特徴とする歯ブラシ用基台。
  2. 前記連結部材及び前記収納部材で囲まれる領域には空隙部が形成されており、
    前記空隙部には、エラストマー材料から形成される樹脂充填部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ用基台。
  3. 前記各収納部材及び前記各連結部材は、合成樹脂材料から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯ブラシ用基台
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の歯ブラシ用基台と、
    前記各毛束設置用孔に植設される毛束と、
    前記歯ブラシ用基台が先端部に設けられる操作部材とを備えることを特徴とする歯ブラシ。
  5. 前記操作部材は、先端が閉塞し、基端が開口する筒状形態を有しており、前記基端側から先端側に向けて手指を挿入して該手指に装着可能な軟質樹脂から形成されており、
    前記歯ブラシ用基台は、筒状の前記操作部材の周方向における一方側領域に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の歯ブラシ。
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