JP7169114B2 - ワイパー付き天気カメラ - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成30年5月11日に、ハーネル仙台3F「蔵王B」にて開催された仙台放送局主催の第71回東北地方技術報告会で発表された、「視界良好!雨滴検知による天気カメラワイパー自動制御の試作」と題される予稿集
本発明は、レンズ前方のウィンドウガラス面を払拭するワイパー付き天気カメラに関する。
一般に、天気カメラは、屋外に常設され、その天気カメラが設置される地域の気象情報に加え、地震や津波などの災害情報をその撮影画像から得ることができる。
そして、天気カメラには、通常、レンズ前方のウィンドウガラス面を払拭するワイパーが設けられている。このようなワイパー付き天気カメラは、既に実施されており、種々の形態が知られている(例えば、特許文献1参照)。
現在では、このような天気カメラを一例とするロボットカメラと称されるものを数百台、日本各地に設置し、各ロボットカメラの映像を24時間監視し、収録する映像収録システム(「ロボカメモニタリングシステム」とも称される)が実現されている。
特に、天気カメラの映像は日本各地の季節を映し出したり、火災・地震・水害など気象や災害の情報を伝えたりすることができ、緊急報道時には決定的な瞬間を捉えるなど、放送等で活用されている。
この映像収録システムは、日本各地に設置された或る天気カメラの映像を、セキュリティーを確保したIP(Internet Protocol)網を経由して、放送センター(映像収録設備)における収録器(サーバー)に伝送することで、一元的に、リアルタイムに監視することができる。
そして、各天気カメラの映像は常時収録され、映像収録設備における操作者は、必要に応じてニュース映像として伝えられるように各天気カメラを制御することができる。
図5は、従来のワイパー付きの天気カメラ100と、これを遠隔制御する映像収録設備50の概略構成を示すブロック図であり、既に映像収録システム(ロボカメモニタリングシステム)として実施されている構成を示している。尚、図5では、1台の天気カメラ100を対象として図示している。
まず、天気カメラ100は、或る地域の屋外に設置されており、天気カメラユニット11と、制御ユニット12と、を備える。
天気カメラユニット11は、レンズ11aを介して屋外状況を撮影する機能を有する。
制御ユニット12は、映像収録設備50からの外部制御信号を受け付け、天気カメラユニット11の動作を遠隔制御し、天気カメラユニット11で撮影した映像を映像収録設備50に出力する機能を有する。
映像収録設備50は、オペレーションユニット51、モデム52,53、中継器54、MDF55、及び収録器56を備える。
オペレーションユニット51は、操作者が特定の天気カメラ100を遠隔制御するためのインターフェースであり、操作者による遠隔制御に係る外部制御信号は、オペレーションユニット51から、電話回線を通じた伝送のためにモデム52,53を介し中継器54を経て、当該特定の天気カメラ100における制御ユニット12に伝送される。
そして、その操作者による遠隔制御に係る外部制御信号に応じて、制御ユニット12から、天気カメラユニット11で撮影した映像が、インターネット回線を通じた伝送のためにMDF(Main Distributing Frame:主配電盤)55を介し収録器56(サーバー)に伝送される。
ところで、天気カメラ100が設置される地域によっては、季節の変わり目や冬季になると気象状況が絶えず変化し、例えば従来の天気カメラ100の出力映像の例として、図6(a)のように晴天時では明瞭なときから急に、図6(b)のように激しい降雨で不明瞭になってしまうことがある。
そこで、図5に示すように、天気カメラユニット11には、そのレンズ11a前方のウィンドウガラス11bの面を払拭するワイパー11cが設けられている。実際に天気カメラユニット11に用いられているワイパー11cは、ウィンドウガラス11bの面上を一方向に移動して払拭するものとなっている。
このワイパー11cの動作についても、雨滴等によって天気カメラユニット11の出力映像が明瞭でないときに、操作者が映像収録設備50からの外部制御信号による遠隔制御で手動的に動作させるものとなっている。特に、このようなワイパー自体は消耗品でもあることから、不必要に動作させることは好ましくない一方で、必要に応じて動作させるように、オペレーションユニット51の操作者が遠隔制御するものとなっている。
特開2000-267181号公報
前述したように、従来の天気カメラに設置されているワイパーは、雨滴等によって天気カメラユニットの出力映像が明瞭でないときに、映像収録設備におけるオペレーションユニットの操作者によって、外部制御信号による遠隔制御で手動的に動作させるものとなっている。
しかし、急な天候変化や深夜帯において、雨滴等によって天気カメラの映像が明瞭でないことが良くある。これに対して、操作者が常時、天気カメラの映像を監視して、ワイパーを遠隔操作することは困難である。
特に、映像収録システム(ロボカメモニタリングシステム)として、膨大な数の天気カメラを日本各地に設置している場合に、操作者が各天気カメラの映像を常時監視して、急な降雨などの気象変化に対応し個別にワイパーを遠隔制御するよう操作することは非常に困難である。
このため、天気カメラの映像として如何なる環境変化でも最低限の視界は確保できるようにするために、天気カメラ側でセンサーにより雨滴を感知し、自動でワイパー動作を行う技法が望まれる。特に、既存の天気カメラにおける制御ユニットに対し、安全、且つ低廉なワイパー自動制御回路を組み入れ可能とし、既存設備に対する互換性を維持できる技法が望まれる。
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、安全、且つ低廉に既存設備に対する互換性を維持する態様で、センサーにより雨滴を感知して自動でワイパー動作を行うワイパー付き天気カメラを提供することにある。
本発明のワイパー付き天気カメラは、レンズを介して屋外状況を撮影する機能を有し、前記レンズ前方のウィンドウガラスの面を払拭するワイパーが設けられた天気カメラユニットと、映像収録設備からの外部制御信号を基に、前記天気カメラユニットを制御して撮影された映像を前記映像収録設備に出力するよう制御し、且つ手動的に前記ワイパーを動作させるよう制御する制御ユニットと、前記天気カメラユニットが設置される場所の雨滴を感知する雨滴センサーと、を備え、前記制御ユニットに、前記雨滴センサーによる雨滴の感知に応じて、自動で前記ワイパーの動作を行うよう制御するワイパー自動制御回路が組み込まれており、前記ワイパー自動制御回路は、前記雨滴センサーからのセンサー信号を入力し間欠動作するセンサー信号入力段と、該センサー信号入力段における間欠動作に応じて前記ワイパーを間欠動作させるように前記ワイパーを駆動するためのワイパー駆動用モーターに電力供給する電力供給段とを、フォトカプラにより電気的に絶縁させるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のワイパー付き天気カメラにおいて、前記電力供給段は、前記センサー信号入力段における間欠動作に応じて前記ワイパーを間欠動作させるようスイッチング動作する際に過電流保護する過電流保護手段を有することを特徴とする。
また、本発明のワイパー付き天気カメラにおいて、前記ワイパー自動制御回路は、前記雨滴センサーからのセンサー信号を入力し間欠動作で制御するタイマースイッチが、前記センサー信号入力段に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、安全、且つ低廉な態様で、既存設備に対する互換性を維持したまま、天気カメラの映像として如何なる環境変化でも最低限の視界は確保できるようになる。
本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラと、これを遠隔制御する映像収録設備の概略構成を示すブロック図である。 本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラに係る雨滴センサーと、ワイパー自動制御回路を内蔵した制御ユニットの詳細な構成を示す図である。 本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラに係るセンサー信号例を示す図である。 本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラに係る動作を示すフローチャートである。 従来のワイパー付きの天気カメラと、これを遠隔制御する映像収録設備50の概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)は、それぞれ晴天時と激しい降雨時における従来の天気カメラの出力映像の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラ1を説明する。
〔映像収録システム〕
図1は、本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラ1と、これを遠隔制御する映像収録設備50の概略構成を示すブロック図である。特に、図1は、既存の映像収録システムに適用可能な1台の天気カメラ1を対象とした例を示しており、映像収録設備50の構成自体は図5に示す従来のものと同一である。従って、図1は、図5に示すものと同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
まず、本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラ1は、或る地域の屋外に設置されており、天気カメラユニット11と、制御ユニット12と、制御ユニット12に組み込まれるワイパー自動制御回路13と、雨滴センサー14と、を備える。
天気カメラユニット11は、図5に示す既存のものと同様であり、レンズ11aを介して屋外状況を撮影する機能を有する。そして、この天気カメラユニット11には、そのレンズ11a前方のウィンドウガラス11bの面を払拭するワイパー11cが設けられており、本例のワイパー11cは、ウィンドウガラス11bの面上を一方向に移動して払拭するものとなっている。
制御ユニット12は、図5に示す既存のものと同様に、映像収録設備50からの外部制御信号を受け付け、天気カメラユニット11の動作を遠隔制御し、天気カメラユニット11で撮影した映像を映像収録設備50に出力する機能を有する。
ただし、制御ユニット12には、天気カメラ1側で、本発明に係る雨滴センサー14により天気カメラユニット11が設置される場所の雨滴を感知し、自動でワイパー11cの動作を行うよう制御するワイパー自動制御回路13が組み込まれている点で、図5に示す従来技法とは相違している。この点で、本実施形態のワイパー付きの天気カメラ1は、図5に示す従来技法の天気カメラ100とは相違している。
映像収録設備50は、図5に示す既存のものと同様に、オペレーションユニット51、モデム52,53、中継器54、MDF55、及び収録器56を備える。
オペレーションユニット51は、操作者が特定の天気カメラ100を遠隔制御するためのインターフェースであり、操作者による遠隔制御に係る外部制御信号は、オペレーションユニット51から、電話回線を通じた伝送のためにモデム52,53を介し中継器54を経て、当該特定の天気カメラ100における制御ユニット12に伝送される。
そして、その操作者による遠隔制御に係る外部制御信号に応じて、制御ユニット12から、天気カメラユニット11で撮影した映像が、インターネット回線を通じた伝送のためにMDF(Main Distributing Frame:主配電盤)55を介し収録器56(サーバー)に伝送される。
従って、本実施形態のワイパー付きの天気カメラ1は、従来技法と同様に、雨滴等によって天気カメラユニット11の出力映像が明瞭でないときに、映像収録設備50におけるオペレーションユニット51の操作者によって、外部制御信号による遠隔制御で手動的にワイパー11cを動作させることができる。
これに加えて、本実施形態のワイパー付きの天気カメラ1は、雨滴センサー14の設置と、ワイパー自動制御回路13を制御ユニット12に組み込むことで、その雨滴センサー14により雨滴を感知し、自動でワイパー11cの動作を行うように構成される。
(雨滴センサー)
本実施形態の雨滴センサー14として利用可能なセンサーには、以下のようなものがある。
「自動車用の天下雨滴センサー」
典型的には、コムエンタープライズ社製の自動車用の天下雨滴センサーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“http://cepinc.jp/chumon/rs/rs_info.htm”参照)。これは、自動車に既設されている自動ワイパーと同じ動作原理のものである。自動車のフロントガラスに貼り付け、雨滴がフロントガラスに付着すると、そのフロントガラスの屈折率が変化することを利用して、スイッチが入る仕組みとなっている。しかし、センサーの大きさが比較的大きいことから、このセンサーを天気カメラ1のウィンドウガラスに取着することが困難な場合が多いという欠点がある。
「自動車用のレイントラッカー」
センソージャパン社製の自動車用のレイントラッカーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“http://www.xenso.jp/car/raintracker/index.html”参照)。雨滴だけでなく、明暗を識別する光センサーも内蔵されているが、センサーの大きさが比較的大きく、制御が複雑化するという欠点がある。
「農業用のレインセンサー」
グローベン社製の農業用のレインセンサーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“http://www.globen.co.jp/download/dl_w_sensor.html”参照)。降雨時に内部のコルクが膨張し、それがスイッチを押すことで、雨滴を検知するものである。当該コルクの寿命が懸念されるという欠点がある。
「工業用の漏液センサー」
アズビル社製の工業用の漏液センサーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“https://www.compoclub.com/products/recommend/photo/HPQ-D.html”参照)。工業用の漏滴を検知するものであるが、雨滴の検知に利用できる。しかし、センサー面が小さすぎるため、検知する雨量範囲が狭くなるという欠点がある。
「汎用型のレインゲージ」
HYDREON社製の汎用型のレインゲージが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“https://www.fondriest.com/hydreon-rg-11.htm”参照)。透明な半球面状のアクリル内にセンサーと回路が収容され、当該アクリルに雨滴が付着するときに外光の屈折率の変化を感知し、スイッチが入る仕組みとなっている。センサー基板が当該アクリルの中に入っているため、炎天下の高温時等、激しい気象変化に対する耐久性が懸念され、外光を必要とするという欠点がある。
「雪センサー/風力陽光センサー」
アスザック社製の雪センサーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“http://www.asuzac-pd.jp/seihin/yukisensa.htm”参照)。雨滴の感知に利用できるセンサーではあるが、雨滴の感知に専用化されたセンサーでは無く信頼性が懸念されるという欠点がある。
「汎用型の雨センサー」
アスザック社製の汎用型の雨センサーが知られている([平成30年7月24日検索]、URL:“http://www.asuzac-pd.jp/seihin/32sen.htm”参照)。センサー部分に雨滴が付着すると、電気的な抵抗値変化でスイッチが入る仕組みとなっている。
これらのセンサーのうち、アスザック社製の汎用型の雨センサーは、構造が簡単で外光を必要としないことから、限定するものではないが、本実施形態の雨滴センサー14として採用するものとした。
(ワイパー自動制御回路)
ワイパー11cを動かすのは制御ユニット12のハウジング内のワイパー駆動回路の基板から出力される+DC12Vの動作電圧であり、既存の映像収録システムに影響を与えないようにするため、ワイパー駆動回路のソケットがワイパーユニット(ワイパー駆動用モーター)に接続されていることを利用して、このソケット部分に、ワイパー自動制御回路13を組み入れるように挿入している。
制御ユニット12のハウジングは、完全防水可能な筐体で構成され、この筐体内にワイパー自動制御回路13を組み入れることで、完全防水が実現される。
ワイパー自動制御回路13は、雨滴センサー14による雨滴検知後にワイパー11cの動作を開始し、その水滴が無くなるまで、ウィンドウガラス11bの面を払拭するよう間欠ワイパー動作するように作動する。
より具体的に、図2を参照して、ワイパー自動制御回路13の構成について説明する。図2は、本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラ1に係る雨滴センサー14と、ワイパー自動制御回路13を内蔵した制御ユニット12の詳細な構成を示す図である。
図2に示すように、制御ユニット12は、外部制御信号の1つである撮影制御信号に基づいて天気カメラユニット11の撮影を制御し、映像を出力させるためのインターフェース回路である撮影制御IF回路121と、2つのソケット123,124を介してワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMを駆動するワイパー駆動回路122と、外部制御信号の1つである手動式ワイパー駆動指示信号に基づいて、このワイパー駆動回路122の作動をON/OFFさせるための外部制御スイッチ126と、ワイパー自動制御回路13と、を備える。
図2に示す本発明に係る制御ユニット12は、従来技法である既設のものと比較して、ワイパー自動制御回路13が設けられている点で相違している。
本発明に係る制御ユニット12においても、従来技法の機能である外部制御信号による遠隔制御でワイパー11cの手動的な動作を許容している。即ち、外部制御信号の1つである手動式ワイパー駆動指示信号に基づいて、外部制御スイッチ126をONさせると、制御ユニット12の制御入力端子CL1,CL2間の接続で、ワイパー駆動回路122によりワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMを駆動するように+側供給電源に相当するVin=+DC12V,-側供給電源に相当するVout=GNDで電力供給されて、手動的にワイパー11cを動作させることができる。
そして、外部制御スイッチ126をOFFさせると、制御ユニット12の制御入力端子CL1,CL2間の非接続で、Vin=GND,Vout=GNDとなるように制御されて、ワイパー駆動回路122によるワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMの駆動が停止し、このため手動的なワイパー11cの動作を停止させることができる。
尚、本実施形態のワイパー駆動回路122は、Vin=+DC12V,Vout=GNDで、ワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMを駆動するようになっているが、本発明に係るワイパー自動制御回路13を制御ユニット12内に組み入れる際に、その安全性を向上させるため、モーター駆動電流の逆流防止用のダイオードD1を2つのソケット123,124間に配設している。
そして、図2に示すように、ワイパー自動制御回路13の+側接続子についてはダイオードD1とソケット124との間に、ワイパー自動制御回路13の-側接続子についてはソケット123,124間に接続され、外部制御スイッチ126のON/OFF状態に関わらず、雨滴センサー14の検知に応じて自動的に作動するようになっている。
ワイパー自動制御回路13は、雨滴センサー14への電源供給線2本(+DC12V電源、-電源(GND))とセンサー出力線の合計3本の接続線を着脱可能に接続するコネクタ131を有している。
このように、コネクタ131により雨滴センサー14をワイパー自動制御回路13に対して着脱可能とすることで、雨滴センサー14をユーザーの用途に合わせて、自由に交換できる。
雨滴センサー14のセンサー出力線は、抵抗R1(負荷抵抗)を介してフォトカプラPC内の発光ダイオードのカソードに接続され、フォトカプラPC内の発光ダイオードのアノードには+DC12Vで作動するタイマースイッチTS(例えば、オムロン社製H3CR-F8N)の制御端子が接続されている。本実施形態のタイマースイッチTSは、電源が入ると、ON:3 秒、OFF:30秒でパルス状に+DC12Vを出力する間欠動作を行うよう設定されている(図3参照)。
ここで、タイマースイッチTSも着脱可能に構成することで、タイマースイッチTSによる間隔動作時間についても、ユーザーの用途に合わせて自由に設定できる。
そして、雨滴センサー14が雨滴を検知して、そのセンサー出力が所定電圧以上で発生すると、タイマースイッチTSの間欠動作でフォトカプラPC内の発光ダイオードがONして発光し、フォトカプラPC内のフォトトランジスタがその発光を受光してONする。当該フォトトランジスタがONすると、+DC12Vでコレクタ接地される当該フォトトランジスタのエミッタに一端が接続され他端が-電源(GND)に接続される抵抗R2(負荷抵抗)に、電流が流れるようになる。逆に、当該発光ダイオードがONしないときは、当該抵抗R2に電流が流れなくなる。
当該フォトトランジスタがONして抵抗R2に電流が流れる状態では、フォトカプラPCの後段に配設されるトランジスタTrがONして(+DC12Vでコレクタ接地されるトランジスタTrのベースにも抵抗R3(過電流保護抵抗)を介して電流供給されて)、そのエミッタに一端が接続され他端が-電源(GND)に接続される抵抗R4(負荷抵抗)に、電流が流れるようになる。逆に、当該フォトトランジスタがOFFして抵抗R2に電流が流れない状態では、当該抵抗R4に電流が流れなくなる。
トランジスタTrがONして抵抗R4に電流が流れる状態では、トランジスタTrのエミッタに(+DC12V-オフセット電圧約0.7V)が発生し、ダイオードD2を介して、ワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給され、ワイパー11cが動作する。逆に、トランジスタTrがOFFして抵抗R4に電流が流れない状態では、ダイオードD2を介して、ワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給されない。
ダイオードD1もモーター駆動電流の逆流防止用であり、本発明に係るワイパー自動制御回路13を制御ユニット12内に組み入れる際に、その安全性を向上させるために配設している。このように、ダイオードD1,D2は、電力供給の逆流の防止する逆流防止手段として機能する。
尚、外部制御スイッチ126がOFF状態(手動操作無し)時では、ダイオードD2を介してのみワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給可能な状態となるが、外部制御スイッチ126がON状態(手動操作有り)時では、ダイオードD1,D2を介してワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給可能な状態となる。通常、ワイパー駆動回路122の電力供給源と、ワイパー自動制御回路13の電力供給源(+DC12V)を同一としている限りにおいては動作上の不具合は生じないが、ダイオードD1,D2のオフセット特性を異なるものとするのがより安全である。
特に、ワイパー駆動回路122と、ワイパー自動制御回路13の電力供給源を別電源で構成した場合には、例えばダイオードD2のオフセット電圧を高いもの(例えば、発光ダイオード等)を利用するか、複数のダイオードD2とするなど、ワイパー駆動回路122が電力供給状態にあるときは、ワイパー自動制御回路13からの電力供給をOFFさせるようにすればよい。
本実施形態では、抵抗R1,R2,R4=1kΩとし、抵抗R3=100Ωとして、R3<<R1,R2,R4となり、各トランジスタの計算式から安定動作するようにして、図3に示すように、ダイオードD2のカソード電圧の減衰が少なくワイパー自動制御回路13の制御電圧動作としてON/OFF時の状態がパルス状になるように最適な値を導出して設定した。特に、抵抗R3,R4、及びTrは、センサー信号入力段として機能するフォトカプラPCからのON/OFF信号を、その間欠動作に応じてワイパー11cを間欠動作させるようスイッチング動作する際に過電流保護する過電流保護手段として機能する。
このように、本実施形態に係るワイパー自動制御回路13は、雨滴センサー14からのセンサー信号を入力し間欠動作するセンサー信号入力段と、該センサー信号入力段の間欠動作に応じて、ワイパー11cを動作させるようにワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給する電力供給段とを、フォトカプラPCにより電気的に絶縁させるように構成した。このため、漏電などが発生しても直接電流がワイパーユニット125に流れないようになり、高度に安全性が確保される。特に、タイマースイッチが当該センサー信号入力段に対し着脱可能に設けられているため、当該電力供給段に対し電気的に絶縁された状態で自由に間欠動作の時間を設定でき、且つ自由に間欠動作の時間を設定しても、安全に動作させることができる。
(ワイパー自動制御動作)
図4は、本発明による一実施形態のワイパー付きの天気カメラ1に係る動作を示すフローチャートである。
まず、雨滴センサー14からのセンサー信号がワイパー自動制御回路13に入力されると、ワイパー自動制御回路13は、ワイパー11cを動作させるためのワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに約12Vで電力供給するようスイッチONする(ステップS1)。
ワイパー自動制御回路13からワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMに電力供給されると、ワイパー11cが動作を開始する(ステップS2)。
ワイパー自動制御回路13は、ワイパー11cの動作の開始後、水滴が雨滴センサー14に残っている旨を示すセンサー信号がフォトカプラPCに入力されている間は(ステップS3:No)、30秒ごとに3秒間、ワイパー自動制御回路13からワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMへの電力供給を維持し、ワイパー11cが間欠動作する(ステップS4を経てステップS2)。
ワイパー11cの動作の開始後、水滴が雨滴センサー14上に無くなり、雨滴センサー14からのセンサー信号がフォトカプラPCに入力されなくなると(ステップS3:Yes)、ワイパー自動制御回路13からワイパーユニット125におけるワイパー駆動用モーターMへの電力供給が停止するようスイッチOFFし、ワイパー11cの動作が停止する(ステップS5)。
このように、本実施形態のワイパー付きの天気カメラ1によれば、安全、且つ低廉な態様で、既存設備に対する互換性を維持したまま、天気カメラの映像として如何なる環境変化でも最低限の視界は確保できるようになる。
上述の各実施形態については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、本実施形態のワイパー付きの天気カメラ1を放送番組で利用するときに、放送中に自動でワイパー動作してしまうことを避けるため、天気カメラ1のオペレーションユニット51のAUX制御を利用して、遠隔操作で手動操作を優先するように制御する構成とすることもできる。
また、雨滴センサー14によるワイパー自動制御回路13のスイッチON/OFF情報を、映像収録設備50にて受信できるように構成してもよい。これにより、当該天気カメラ1のワイパー11cの稼働状況から、天気カメラ1の設置場所の気象状態を把握することができる。
また、雨滴センサー14以外の他のセンサー(気圧センサー等)と組み合わせ、雨滴センサー14によるワイパー自動制御回路13のスイッチON/OFF情報を、映像収録設備50にて受信できるように構成してもよい。これにより、操作者は、当該天気カメラ1を設置した地域について、予め天気が荒れそうな場所をピンポイントで予想して対応できるようになる。
従って、本発明は、上述の各実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、安全、且つ低廉な態様で、既存設備に対する互換性を維持したまま、天気カメラの映像として如何なる環境変化でも最低限の視界は確保できるようになるので、天気カメラの用途に有用である。
1 本発明に係るワイパー付きの天気カメラ
11 天気カメラユニット
11a レンズ
11b ウィンドウガラス
11c ワイパー
12 制御ユニット
13 ワイパー自動制御回路
14 雨滴センサー
50 映像収録設備
51 オペレーションユニット
52,53 モデム
54 中継器
55 MDF
56 収録器
100 従来のワイパー付きの天気カメラ
121 撮影制御IF回路
122 ワイパー駆動回路
123,124 ソケット
125 ワイパーユニット
126 外部制御スイッチ
131 コネクタ
TS タイマースイッチ
PC フォトカプラ
R1,R2,R3,R4 抵抗
Tr トランジスタ
D1,D2 ダイオード
M ワイパー駆動用モーター

Claims (3)

  1. ワイパー付き天気カメラであって、
    レンズを介して屋外状況を撮影する機能を有し、前記レンズ前方のウィンドウガラスの面を払拭するワイパーが設けられた天気カメラユニットと、
    映像収録設備からの外部制御信号を基に、前記天気カメラユニットを制御して撮影された映像を前記映像収録設備に出力するよう制御し、且つ手動的に前記ワイパーを動作させるよう制御する制御ユニットと、
    前記天気カメラユニットが設置される場所の雨滴を感知する雨滴センサーと、を備え、
    前記制御ユニットに、前記雨滴センサーによる雨滴の感知に応じて、自動で前記ワイパーの動作を行うよう制御するワイパー自動制御回路が組み込まれており、
    前記ワイパー自動制御回路は、前記雨滴センサーからのセンサー信号を入力し間欠動作するセンサー信号入力段と、該センサー信号入力段における間欠動作に応じて前記ワイパーを間欠動作させるように前記ワイパーを駆動するためのワイパー駆動用モーターに電力供給する電力供給段とを、フォトカプラにより電気的に絶縁させるように構成されていることを特徴とするワイパー付き天気カメラ。
  2. 前記電力供給段は、前記センサー信号入力段における間欠動作に応じて前記ワイパーを間欠動作させるようスイッチング動作する際に過電流保護する過電流保護手段を有することを特徴とする、請求項に記載のワイパー付き天気カメラ。
  3. 前記ワイパー自動制御回路は、前記雨滴センサーからのセンサー信号を入力し間欠動作で制御するタイマースイッチが、前記センサー信号入力段に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする、請求項又はに記載のワイパー付き天気カメラ。
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