以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
図1は、本実施形態による決定装置100が、二次電池10から取得した情報に基づいて、二次電池10に含まれる複数のセル13の新たな接続構成を決定することを説明するための図である。本実施形態の二次電池10は、一例として、EVやPHEVなどの電気で駆動する車両で使用された後に、送電用のグリッド等で用いられる電力バッファ用の定置用蓄電池として再利用される。
二次電池10は、例えば、全固体電池、リチウムイオン電池などであって、複数のセル13と、各セル13に取り付けられている計測器15とを有する。各セル13には、固有の識別子が割り振られており、二次電池10によって管理される。各計測器15は、各セル13の電圧および抵抗を計測する。
電気で駆動する車両で使用される二次電池10は、一例として、高い出力が必要とされる等の理由により、図1の左側に示すように複数のセル13が互いに直列接続された構成を有する。一方で、上記の電力バッファ用に使用される二次電池10は、一例として、一部のセル13を交換する間にも稼働し続ける必要がある等の理由により、図1の右側に示すように並列接続された複数のセル13の組み合わせが互いに直列接続された構成を有する。なお、図1の右側に示す構成では、複数の組み合わせはそれぞれ、並列接続された3個のセル13を含む。
複数のセル13は、劣化速度、すなわち最大出力の低下度合が互いに異なるため、複数のセル13の最大出力は、同じ最大出力を有する状態で同じ利用先にて同時に使用され始めた場合であっても、使用開始から一定の時間が経過した時点で異なっている。従って、二次電池10が、図1の左側に示す接続構成にて利用された後、二次電池10に含まれる複数のセル13の現在の最大出力および将来の最大出力の低下度合の両方を考慮することなく、図1の右側に示す接続構成へと再構成されて再利用される場合、互いに直列接続される上記の組み合わせ同士の間では、再利用開始時の最大出力も将来の最大出力の低下度合も異なる可能性が高い。
この場合、二次電池10の再利用開始後に、複数の組み合わせの中で、最大出力が相対的に著しく低下した組み合わせが生じる可能性が有り、当該組み合わせの最大出力が二次電池10の性能下限を下回ると、二次電池10の放電を不可能にさせることになる。その結果、二次電池10は、最大出力が相対的に高い他の組み合わせを満放電まで使うことができずに無駄となる。なお、ここで言う性能下限とは、二次電池10を少なくとも当該下限以上で使用する限りにおいては、二次電池10が過度に劣化したり、異常な劣化をしたり、動作が不安定になる事象が生じたりすることがないことを保障する下限であってもよい。
本実施形態による決定装置100は、このような再利用先での無駄が生じないように、二次電池10から取得した情報に基づいて、二次電池10に含まれる複数のセル13の新たな接続構成を決定する。決定装置100は、二次電池10から情報を取得すべく、二次電池10と有線接続される。決定装置100は、同様の目的で、二次電池10と無線接続されてもよく、二次電池10内の各計測器15と有線または無線によって接続されてもよい。
図2は、本実施形態による、二次電池10から情報を取得する決定装置100の一例のブロック図である。決定装置100は、制御部101と、格納部103と、表示部105とを備える。制御部101は、取得部111と、設定部113と、特定部114と、決定部115と、出力部119とを有する。
取得部111は、二次電池10に含まれる複数のセル13のそれぞれの、現在の最大出力を示す現在出力情報および将来の最大出力の低下度合を示す低下度合情報を取得する。本実施形態の取得部111は、一例として、二次電池10から、各セル13の識別子と、各セル13の現在の劣化状態を示す劣化情報とを取得し、更に、例えばユーザから決定装置100のユーザインターフェースを介して入力される、二次電池10の将来の利用先、例えば上記の再利用先が電気で駆動する車両であるか否かを示す車両情報を取得する。本実施形態の取得部111は更に、取得した車両情報および劣化情報に基づき将来の最大出力の低下度合を予測することによって、複数のセル13のそれぞれの低下度合情報を取得する。取得部111は、複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報を設定部113および特定部114に出力する。
上記の劣化情報は、セル13を構成する、例えば負極や正極などの複数の部材のうち、何れの部材が痛んでいるのかを示す情報を含む。なお、取得部111は、取得した車両情報および劣化情報に基づいて各セル13の低下度合を予測することによって低下度合情報を取得することに代えて、決定装置100の外部から各セル13の低下度合情報を取得してもよい。また、取得部111は、車両情報に代えて、二次電池10の将来の利用先が、二次電池10を定置用蓄電池として利用する住宅などであるか否かを示す情報を取得してもよい。
なお、二次電池10の将来の利用先が電気で駆動する車両であるか当該車両以外の例えば住宅であるかということと、二次電池10が現在の利用先で充放電を繰り返した結果として二次電池10の各セル13を構成する複数の部材のうち何れの部材が痛んでいるのかということとの間には相関がある。よって、本実施形態の取得部111は、劣化情報から、各セル13の何れの構成部材が痛んでいるかを把握し、車両情報から、将来の利用先が車両であるか否かを把握することで、各セル13における痛んでいる構成部品を将来の利用先で更に痛ませることになるのか否かを判断し、各セル13の低下度合の予測を行う。
各セル13の現在の最大出力を示す現在出力情報は、各計測器15で計測される各セル13の電圧値および内部抵抗の抵抗値に基づく情報であってもよい。なお、この場合に取得部111は、各セル13の将来の最大出力の低下度合の予測精度を高めるべく、現在出力情報に加えて他の計測値を示す情報を二次電池10から取得してもよい。例えば、当該情報は、各セル13の使用履歴を示す情報を含んでもよく、具体的には、二次電池10が充放電を行っていない期間における各セル13の、SOCと、セル温度の滞在積算時間との関係性を示す情報や、二次電池10が充電を行っている期間における各セル13の、セル温度の滞在積算時間と、SOC高さと、SOCの変化量である充放電電気量と、充放電電流の大きさの通電積算量との関係性を示す情報を含んでもよい。また、当該情報は、二次電池10が充電を行っている期間における、セル13の電流電圧応答データや、二次電池10が充電を終了した直後における、無負荷状態のセル13の電圧応答データなどを示す情報を含んでもよい。取得部111は、これらの他の計測値を示す情報に基づいて、各セル13の内部抵抗の抵抗値を推定してもよい。また、取得部111は、例えば、予測により得られた将来の各時点での最大出力に対して最小二乗法による直線回帰を行うことで、将来の最大出力の低下度合として当該直線の傾きを算出してもよい。なお、以降の説明において、現在の最大出力を単に最大出力と呼び、将来の最大出力の低下度合を単に低下度合と呼ぶ場合がある。
設定部113は、複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報に基づいて、複数の出力範囲、複数の低下度合範囲、複数の総仕事量、および、仕事量範囲を設定する。設定部113は、これらの設定した範囲等を示す情報を格納部103に格納する。ここで言う総仕事量とは、セル13が将来に充放電可能な量であり、複数の総仕事量は、複数の出力範囲のそれぞれに対応する値と複数の低下度合範囲のそれぞれに対応する値とを乗算することにより得られる。また、仕事量範囲とは、一例として、複数の総仕事量のうちの1又は複数の総仕事量を含む範囲である。
特定部114は、複数のセル13のそれぞれについて、最大出力および低下度合に基づき、上記の総仕事量を特定する。特定部114は、各セル13について特定した総仕事量を示す情報を決定部115に出力する。
本実施形態の特定部114は、一例として、複数のセル13のそれぞれについて、最大出力が予め定められた複数の出力範囲の何れに入るのかを特定し、且つ、低下度合が予め定められた複数の低下度合範囲の何れに入るのかを特定してもよい。本実施形態において、これら複数の出力範囲および複数の低下度合範囲は、上記の通り、設定部113によって設定されたものであってもよく、特定部114は格納部103を参照することによって、これらの範囲を示す情報を取得してもよい。
本実施形態の特定部114は更に、一例として、上記の複数の総仕事量のうちから、上記の様に特定した出力範囲および低下度合範囲の組み合わせに対応する総仕事量を特定してもよい。本実施形態において、これら複数の総仕事量は、上記の通り、設定部113によって設定されたものであってもよく、特定部114は格納部103を参照することによって、複数の総仕事量を示す情報を取得してもよい。
決定部115は、複数のセル13のうち、総仕事量が予め定められた仕事量範囲に入る2個以上のセル13によって構成される組み合わせを決定する。決定部115は、決定した組み合わせを示す情報を出力部119に出力する。
本実施形態の決定部115は、一例として、当該仕事量範囲に含まれる複数のセル13を用いて、セル数が同一である複数の組み合わせを決定してもよい。例えば、決定部115は、上記の仕事量範囲に含まれる15個のセル13を用いて、それぞれが3個のセル13から構成される、5つの組み合わせを決定してもよい。本実施形態において、当該仕事量範囲は、上記の通り、設定部113によって設定されたものであってもよく、決定部115は格納部103を参照することによって、仕事量範囲を示す情報を取得してもよい。
出力部119は、決定部115によって決定された組み合わせを、二次電池10内で互いに並列接続するセル13の組み合わせとして示す情報を表示部105に出力する。本実施形態の出力部119は更に、一例として、決定部115によって決定された複数の組み合わせを二次電池10内で互いに直列接続することを示す情報を表示部105に出力する。
格納部103は、決定装置100の各構成を制御するためのシーケンスやプログラムなどを格納する。格納部103は、制御部101により参照される。
表示部105は、出力部119によって入力される、上記の組み合わせを示す情報をユーザに表示する。表示部105はまた、出力部119によって入力される、上記の複数の組み合わせを直列接続することを示す情報をユーザに表示してもよい。本実施形態の表示部105は、一例として、タッチパネルディスプレイや、押しボタンとモニタとの組み合わせであってもよく、この場合、上記の各種情報を表示するだけでなく、決定装置100に対するユーザ入力を受け付けてもよい。
図3は、本実施形態による決定方法の一例のフロー図である。図3のフローは、一例として、決定装置100に対するユーザ入力により開始する。
決定装置100は、二次電池10から各セル13の現在出力情報および低下度合情報を取得する(ステップS101)。本実施形態の決定装置100は、一例として、各セル13の現在出力情報に基づいて低下度合を予測することにより低下度合情報を取得してもよい。決定装置100は、取得した複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報に基づいて、複数の出力範囲、複数の低下度合範囲、および、複数の総仕事量を設定する(ステップS103)。
具体的な一例として、本実施形態の設定部113は、取得した複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報に基づいて、X1~X3の3つの出力範囲、K1~K3の3つの低下度合範囲、および、S1~S9の9つの総仕事量を設定する。以下、図4および図5を用いて、具体的に説明する。
図4は、本実施形態による、現在の最大出力と、将来の最大出力の低下度合との関係の一例を説明するためのグラフである。図4に、X1~X3の3つの出力範囲と、K1~K3の3つの低下度合範囲との関係の一例を示す。図4のグラフの横軸は時間を指し、縦軸は最大出力[W]を指す。
図4に示す通り、X1~X3のそれぞれは、一定の幅を有する最大出力の範囲であり、K1~K3のそれぞれは、一定の幅を有する低下度合の範囲である。図4に示す通り、出力範囲X1~X3は、X3、X2、X1の昇順に、該当するセル13が高性能、すなわち最大出力が大きいことを意味し、低下度合範囲K1~K3は、K1、K2、K3の昇順に、該当するセル13が長寿命、すなわち低下度合が小さいことを意味する。なお、図4においては、説明を明確にすべく、出力範囲X1の平均値に対するK1~K3の3つの低下度合範囲のみを示している。
本実施形態の設定部113は、一例として、複数のセル13の現在出力情報に示される最大出力の最大値と最小値とを特定し、最大値と最小値とによって規定される範囲を均等に複数に分割することで、複数の出力範囲を設定する。例えば、設定部113は、上記の範囲を均等に3つに分割することで、図4に示すX1~X3の3つの出力範囲を設定する。
また、本実施形態の設定部113は、一例として、複数のセル13の低下度合情報に示される低下度合の最大値と最小値とを特定し、最大値と最小値とによって規定される範囲を均等に複数に分割することで、複数の低下度合範囲を設定する。例えば、設定部113は、上記の範囲を均等に3つに分割することで、図4に示すK1~K3の3つの低下度合範囲を設定する。
図5は、本実施形態による、総仕事量を特定するためのマトリックスの一例を示す図である。図5において、行および列の一方を複数の出力範囲とし、他方を複数の低下度合範囲とし、行および列の各成分を複数の総仕事量とした、3行3列のマトリックスを示す。より具体的には、当該マトリックスは、3行をX1~X3の3つの出力範囲とし、3列をK1~K3の3つの低下度合範囲とし、3行3列の9成分をS1~S9の9つの総仕事量とする。また、当該マトリックス内では、1行目から順にX1、X2、X3の降順とし、1列目から順にK1、K2、K3の昇順とする。
本実施形態の設定部113は、一例として、複数の出力範囲のそれぞれと複数の低下度合範囲のそれぞれとの複数の組み合わせに対応する複数の総仕事量を設定する。本実施形態において、複数の総仕事量は、複数の出力範囲のそれぞれに対応する値と複数の低下度合範囲のそれぞれに対応する値とを乗算することにより得られる。一例として、各総仕事量は、一定の幅を有する出力範囲の上限および下限と、一定の幅を有する低下度合範囲の上限および下限とをそれぞれ乗算することにより得られる、一定の幅を有する範囲であってもよい。一例として、各総仕事量は、一定の幅を有する出力範囲の平均値と一定の幅を有する低下度合範囲の平均値とを乗算することにより得られる値であってもよい。
例えば、設定部113は、一定の幅を有するX1~X3の3つの出力範囲のそれぞれの平均値と、一定の幅を有するK1~K3の3つの低下度合範囲のそれぞれの平均値とを乗算することにより得られる9つの値を、図5に示すS1~S9の9つの総仕事量として設定する。図5に示すS1~S9の9つの総仕事量について、S1はX1の平均値とK1の平均値との積であり、以下同様に、S2はX1とK2、S3はX1とK3、S4はX2とK1、S5はX2とK2、S6はX2とK3、S7はX3とK1、S8はX3とK2、S9はX3とK3の、各平均値の積である。
決定装置100は、複数の総仕事量に基づいて仕事量範囲を設定する(ステップS104)。本実施形態の決定装置100は、一例として、複数の総仕事量のうちの1又は複数の総仕事量を含む仕事量範囲を設定する。
具体的な一例として、本実施形態の設定部113は、S1~S9の9つの総仕事量に基づいて、S1とS5とS9とを含む仕事量範囲を設定する。例えば、設定部113は、図5に示すマトリックスにおいて、複数の成分のうちの特定の成分である一の総仕事量、および、右斜め下方向に配列される複数の成分である複数の総仕事量を含む仕事量範囲を設定してもよい。より具体的には、設定部113は、当該マトリックスに示されるS1~S9の9つの総仕事量のうち、互いの差分が予め定められた閾値以下であるS1、S5およびS9のそれぞれを仕事量範囲として設定してもよく、S1、S5およびS9の3つを含む範囲を仕事量範囲として設定してもよい。なお、上記の通り、設定部113は当該マトリックスを格納部103に格納してもよい。また、上記の閾値は、格納部103に格納されていてもよい。
決定装置100は、S1~S9の9つの総仕事量の中から、各セル13の総仕事量を特定する(ステップS105)。具体的な一例として、本実施形態の特定部114は、格納部103に格納された上記のマトリックスを参照することにより、複数のセル13のそれぞれについて、現在出力情報に示される最大出力がX1~X3の3つの出力範囲の何れに入るのかを特定し、且つ、低下度合情報に示される低下度合がK1~K3の3つの低下度合範囲の何れに入るのかを特定する。本実施形態の特定部114は更に、当該マトリックスに示されるS1~S9の9つの総仕事量のうちから、上記の様に特定した出力範囲および低下度合範囲の組み合わせに対応する総仕事量を特定する。
決定装置100は、S1、S5およびS9の3つの総仕事量のうちの一の総仕事量を有するものと特定した2個以上のセル13が存在するか否かを判断する(ステップS107)。具体的な一例として、本実施形態の決定部115は、図5に示すマトリックスにおいて、総仕事量S1に該当するセル13が3個存在するか否かを判断し、同様に、総仕事量S5およびS9のそれぞれに該当するセル13が3個存在するか否かを判断する。
決定装置100は、上記で存在すると判断した場合には(ステップS107:YES)、3個のセル13を互いに並列接続する組み合わせとして決定して(ステップS109)、ステップS107を繰り返し、存在しないと判断した場合には(ステップS107:NO)、S1、S5およびS9のそれぞれを有するものと特定した2個以上のセル13が存在するか否かを判断する(ステップS111)。具体的な一例として、本実施形態の決定部115は、図5に示すマトリックスにおいて、総仕事量S1に該当する1個のセル13と、総仕事量S5に該当する1個のセル13と、総仕事量S9に該当する1個のセル13とが存在するか否かを判断する。
決定装置100は、上記で存在すると判断した場合には(ステップS111:YES)、3個のセル13を互いに並列接続する組み合わせとして決定して(ステップS113)、ステップS111を繰り返し、存在しないと判断した場合には(ステップS111:NO)、決定した各組み合わせを、二次電池10内で互いに並列接続するセル13の組み合わせとして示し、且つ、これら複数の組み合わせを二次電池10内で互いに直列接続することを示す情報をユーザに表示し(ステップS115)、当該フローは終了する。
本実施形態の決定装置100がユーザに表示する上記の情報によれば、再構成される二次電池10内で直列接続される複数の組み合わせには、S1の総仕事量を有するセル13のみから構成される、現在の最大出力が高く低下度合も高い第1組み合わせと、S5の総仕事量を有するセル13のみから構成される、現在の最大出力も低下度合も中間的な第2組み合わせと、S9の総仕事量を有するセル13のみから構成される、現在の最大出力が低く低下度合も低い第3組み合わせと、S1、S5およびS9のそれぞれの総仕事量を有するセル13の組み合わせから構成される第4組み合わせと、が含まれる。現在の最大出力が高い第1組み合わせは劣化速度が速く、現在の最大出力が低い第3組み合わせは劣化速度が遅く、第2および第4組み合わせは中間的な劣化速度であり、当該再構成される二次電池10を使用していくと、将来の特定の時点に至るまで、結果的にこれら4つの組み合わせの最大出力は互いに同程度になるように低下していく。
よって、本実施形態の決定装置100によれば、上記の情報に従って再構成した二次電池10の再利用開始後に、複数の組み合わせの中で、最大出力が相対的に著しく低下した組み合わせが生じて二次電池10の放電を不可能にさせる可能性を低くすることができ、その結果、最大出力が相対的に高い他の組み合わせを満放電まで使うことができずに無駄となる可能性を低くすることができる。
なお、本実施形態の決定装置100は、再構成しようとする二次電池10に含まれている複数のセル13のうち、上記の組み合わせに含めないセル13を、当該二次電池10内に含めず、例えば他の用途に用いたり、他の二次電池で同様に余ったセルと組み合わせて、上記同様の方針で別の二次電池を再構成するのに用いたりしてもよい。例えば、図5に示すマトリックスにおいて、S3の総仕事量を有すると特定された、最も高品質な1又は複数のセル13のみを、又は複数の他の二次電池において同様にS3の総仕事量を有すると特定された1又は複数のセル13と共に、他の総仕事量を有するセル13を含ませることなく、別の二次電池を再構成するのに用いたりしてもよい。また、S2とS6(又はS4とS8)の総仕事量のうちの一の総仕事量を有する又はそれぞれの総仕事量を有する1又は複数のセル13のみを、又は複数の他の二次電池において同様にS2とS6(又はS4とS8)のうちの一の総仕事量を有する又はそれぞれの総仕事量を有すると特定された1又は複数のセル13と共に、他の総仕事量を有するセル13を含ませることなく、別の二次電池を再構成するのに用いたりしてもよい。
なお、本実施形態の決定装置100は、再構成しようとする二次電池10に含まれる複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報に基づいて、複数の出力範囲、複数の低下度合範囲、複数の総仕事量、および、仕事量範囲を設定することに代えて、例えば当該二次電池10がどんな用途でどれくらいの期間使用されていたのかを示す情報を取得し、当該情報に基づいて、図5に示したマトリックスと同様の、予め用意された複数のマトリックスから、特定のマトリックスを選択し、当該マトリックスを用いて各セル13の総仕事量を特定してもよい。当該複数のマトリックスは、例えば統計情報に基づいて予め生成されたものであってもよく、予め格納部103に格納されていてもよい。
図6は、本実施形態による決定方法の一例のフロー図である。本実施形態による決定装置100は、図1から図5を用いて説明した実施形態における決定装置100の設定部113を備えなくてもよい。この場合、決定装置100は、複数のセル13の現在出力情報および低下度合情報に基づいて、複数の出力範囲、複数の低下度合範囲、複数の総仕事量、および、仕事量範囲を設定しなくてもよい。更に、決定装置100は、複数のセル13のそれぞれについて、最大出力が複数の出力範囲の何れに入るのかを特定しなくてもよく、低下度合が複数の低下度合範囲の何れに入るのかを特定しなくてもよい。更に、決定装置100は、複数の出力範囲のそれぞれに対応する値と複数の低下度合範囲のそれぞれに対応する値とを乗算することにより得られる複数の総仕事量のうちから、上記の様に特定した出力範囲および低下度合範囲の組み合わせに対応する総仕事量を特定しなくてもよい。
図6のフローは、一例として、決定装置100に対するユーザ入力により開始する。決定装置100は、二次電池10から各セル13の現在出力情報および低下度合情報を取得する(ステップS201)。決定装置100は、複数のセル13のそれぞれについて、現在の最大出力と将来の最大出力の低下度合とを乗算することにより得られる値に対応する総仕事量を特定する(ステップS203)。
具体的な一例として、本実施形態による特定部114は、複数のセル13のそれぞれについて、現在の最大出力と将来の最大出力の低下度合とを乗算することにより得られる値に対応する総仕事量を特定する。本実施形態において、複数の総仕事量は、設定部113によって設定され、特定部114は、設定部113によって設定された複数の総仕事量の中から一の総仕事量を特定してもよい。より具体的には、設定部113は、複数のセル13について得られる複数の上記値の最大値と最小値とを特定し、最大値と最小値とによって規定される範囲を均等に複数に分割することで、それぞれが一定の幅を有する範囲である複数の総仕事量を設定してもよい。特定部114は、これら複数の総仕事量のうち、セル13について得られる値が含まれる一の総仕事量を特定してもよい。
決定装置100は、複数のセル13について特定された複数の総仕事量に基づき仕事量範囲を設定する(ステップS205)。具体的な一例として、本実施形態による設定部113は、複数のセル13について特定された複数の総仕事量に基づき仕事量範囲を設定する。以下、図7を用いて、具体的に説明する。
図7は、本実施形態による、仕事量範囲を設定するためのグラフである。図7に、S-1~S-9の9つの総仕事量と、総仕事量毎のセル13の個数との関係の一例を示す。図7のグラフの横軸は総仕事量を指し、縦軸はセル13の個数を指す。
図7に示す通り、総仕事量S-1~S-9は、S-1、S-2、S-3、S-4、S-5、S-6、S-7、S-8、S-9の昇順に、該当するセル13が大きな総仕事量を有することを意味する。本実施形態の設定部113は、一例として、該当するセル13の個数が最も多い一の総仕事量と、当該一の総仕事量との差分が予め定められた閾値以下である1又は複数の総仕事量とを含む仕事量範囲を設定してもよい。例えば、設定部113は、図7に示すグラフにおいて、最も多い17個のセル個数が該当しているS-5と、S-5に隣接するS-4およびS-6とを含む仕事量範囲を設定してもよい。なお、上記の閾値は、予め格納部103に格納されていてもよい。
決定装置100は、S-4、S-5およびS-6の3つの総仕事量のうちの一の総仕事量を有するものと特定した2個以上のセル13が存在するか否かを判断する(ステップS207)。具体的な一例として、本実施形態の決定部115は、図7に示すグラフにおいて、総仕事量S-5に該当するセル13が3個存在するか否かを判断し、同様に、総仕事量S-4およびS-6のそれぞれに該当するセル13が3個存在するか否かを判断する。
決定装置100は、上記で存在すると判断した場合には(ステップS207:YES)、3個のセル13を互いに並列接続する組み合わせとして決定して(ステップS209)、ステップS207を繰り返し、存在しないと判断した場合には(ステップS207:NO)、S-4、S-5およびS-6のそれぞれを有するものと特定した2個以上のセル13が存在するか否かを判断する(ステップS211)。具体的な一例として、本実施形態の決定部115は、図7に示すグラフにおいて、総仕事量S-4に該当する1個のセル13と、総仕事量S-5に該当する1個のセル13と、総仕事量S-6に該当する1個のセル13とが存在するか否かを判断する。
決定装置100は、上記で存在すると判断した場合には(ステップS211:YES)、3個のセル13を互いに並列接続する組み合わせとして決定して(ステップS213)、ステップS211を繰り返し、存在しないと判断した場合には(ステップS211:NO)、決定した各組み合わせを、二次電池10内で互いに並列接続するセル13の組み合わせとして示し、且つ、これら複数の組み合わせを二次電池10内で互いに直列接続することを示す情報をユーザに表示し(ステップS215)、当該フローは終了する。本実施形態の決定装置100によっても、図1~5を用いて説明した実施形態と同様の効果を奏する。
以上の実施形態による決定装置100は、1次利用先で使用済の複数のセル13の接続構成を再構成した二次電池10を2次利用先で再利用する場合に適用されるものとして説明した。これに加えて又は代えて、決定装置100は、未使用の複数のセル13の接続構成を新たに構成した二次電池10を利用する場合に適用されてもよい。この場合、未使用の複数のセル13間では、現在の最大出力および将来の最大出力の低下度合にバラつきがあるものとする。
また、これに加えて又は代えて、決定装置100は、特定の利用先で使用済の複数のセル13の接続構成を再構成した二次電池10を同じ利用先で再利用する場合に適用されてもよい。この場合、二次電池10に含まれていた複数のセル13には、他のセル13と比べて、最大出力が低く且つ将来の低下度合が高いセル13が含まれている場合がある。当該セル13は、残りのセル13と直列接続させた場合であっても、並列接続させた場合であっても、最大出力が相対的に著しく低下して二次電池10の性能下限を下回る可能性があり、二次電池10の充放電を不可能にさせる可能性がある。また、二次電池10からこのようなセル13を複数引き抜いた場合に、利用先で要求される出力を確保できない可能性がある。そこで、再構成する二次電池10には、他の二次電池で使用されていたセル13や、未使用のセル13が含まれていてもよい。利用先の一例は、電気で駆動する車両や住宅であってもよい。
他の実施形態による二次電池は、上記の実施形態で説明した決定装置100を備える。当該実施形態による二次電池の決定装置は、少なくとも、上記の実施形態による決定装置100が備える取得部111、特定部114、決定部115および出力部119と同じ構成を備える。当該実施形態による二次電池の決定装置は更に、上記の実施形態による決定装置100が備える他の構成と同じ構成を備えてもよい。
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
図8は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されうるコンピュータ1200の例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。このようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、グラフィックコントローラ1216、及びディスプレイデバイス1218を含み、これらはホストコントローラ1210によって相互に接続される。コンピュータ1200はまた、通信インターフェース1222、ハードディスクドライブ1224、DVD-ROMドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、これらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続される。コンピュータはまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、これらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続される。
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、これにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又は当該グラフィックコントローラ1216自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示させる。
通信インターフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1201から読み取り、ハードディスクドライブ1224にRAM1214を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM1230は、内部に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM1201又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、ハードディスクドライブ1224、DVD-ROM1201、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、ハードディスクドライブ1224、DVD-ROMドライブ1226(DVD-ROM1201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような、様々なタイプの情報が、情報処理されるべく、記録媒体に格納されてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、これにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
以上の説明によるプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、これにより、プログラムをコンピュータ1200にネットワークを介して提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。