JP7167127B2 - 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP7167127B2
JP7167127B2 JP2020504532A JP2020504532A JP7167127B2 JP 7167127 B2 JP7167127 B2 JP 7167127B2 JP 2020504532 A JP2020504532 A JP 2020504532A JP 2020504532 A JP2020504532 A JP 2020504532A JP 7167127 B2 JP7167127 B2 JP 7167127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rigidity
section
stiffness
reaction force
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020504532A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019171471A1 (ja
Inventor
周至 中村
毅 高橋
裕一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Publication of JPWO2019171471A1 publication Critical patent/JPWO2019171471A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7167127B2 publication Critical patent/JP7167127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/0051Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/0051Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
    • A61B1/0057Constructional details of force transmission elements, e.g. control wires
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0661Endoscope light sources
    • A61B1/0684Endoscope light sources using light emitting diodes [LED]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2562/00Details of sensors; Constructional details of sensor housings or probes; Accessories for sensors
    • A61B2562/02Details of sensors specially adapted for in-vivo measurements

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Description

本発明は、被検体に挿入される可撓管部を備えた可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
内視鏡装置などの可撓管挿入装置において、挿入部である可撓管部の挿入性を向上させるために挿入部の曲げ剛性を部分的に変えることが知られている。
例えば、日本国特開平6-70879号公報には、挿入部に複数のセグメントを設定し、挿入部の可撓性をセグメント毎に制御可能な内視鏡装置が開示されている。この内視鏡装置では、内視鏡の形状情報と、被検体への過去の挿入に基づく複数の可撓性パターンを格納したデータベースとを用いて、各セグメントの可撓性が変更される。
例えば、日本国特開2016-7434号公報には、挿入部を長手方向において複数のセグメントに分け、セグメントごとの湾曲形状を検出し、検出した湾曲形状に応じて各セグメントの曲げ剛性を変化させる内視鏡装置が開示されている。
例えば、国際公開第2016/151846号には、挿入部の挿入状態、例えば湾曲状態に応じてその曲げ剛性を変化させる可撓管挿入装置が開示されている。
日本国特開平6-70879号公報に開示される内視鏡装置では、過去の挿入に基づかない被検体には対応できない。
日本国特開2016-7434号公報には、挿入部において曲げ剛性を変化させる位置は、具体的に開示されていない。
国際公開第2016/151846号には、挿入部の湾曲状態に応じた、挿入部において曲げ剛性を変化させる範囲の始点及び終点の設定の仕方が開示されている。しかしながら、実際の内視鏡挿入時の、例えば大腸内視鏡挿入時の環境では、挿入部の長手方向の剛性の分布が一定ではなかったり腸管の反発力の分布が一定ではなかったりしうるため、挿入部の湾曲状態のみに基づいて曲げ剛性の変更の始点及び終点を設定しても、挿入性が向上しないことがある。
そこで、本発明は、可撓管部の曲げ剛性を適切に変更させて挿入性を向上させた可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、先端と基端とを有し、前記先端から被検体に挿入され、前記被検体に接触したときに前記被検体からの反力を受けて湾曲する、可撓性の大腸内視鏡の挿入部と、前記挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部と、前記挿入部の湾曲形状を検出する形状検出部と、検出された前記湾曲形状の頂点を特定する頂点特定部と、前記湾曲形状において前記頂点よりも前記先端側で前記反力の値の分布を取得し、前記反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部と、前記頂点と前記最大反力位置との間に位置している前記剛性可変部の剛性を高めるように前記剛性可変部の剛性を制御する剛性制御部と、を具備する、可撓管挿入装置が提供される。
また、本発明の他の実施形態によれば、上述のような剛性可変部の剛性を制御する剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体が提供される。
本発明によれば、可撓管部の曲げ剛性を適切に変更させて挿入性を向上させた可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における内視鏡装置の一例を概略的に示す図である。 図2は、湾曲形状検出装置を含む内視鏡装置の可撓管部の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態における内視鏡装置の一例を示すブロック図である。 図4は、人工筋肉を用いた剛性可変部の一例を概略的に示す図である。 図5は、図4に示される剛性可変部の電圧-曲げ剛性特性の一例を示す図である。 図6は、形状記憶部材を用いた剛性可変部の一例を概略的に示す図である。 図7は、関節ロック機構を用いた剛性可変部の一例を概略的に示す図である。 図8は、関節ロック機構と形状記憶部材とのハイブリッドからなる剛性可変部の一例を概略的に示す図である。 図9は、芯線引っ張り応力に関する機構を用いた剛性可変部の一例を概略的に示す図である。 図10は、挿入部の曲げ剛性を変更する範囲の概念を表す図である。 図11は、挿入部を剛体リンクモデルを用いてモデリングした図である。 図12は、被検体への挿入時の挿入部を剛体リンクモデルを用いてモデリングする概念を表す図である。 図13は、挿入部の湾曲形状の頂点からの距離と反力との関係、及び、挿入部の湾曲形状の頂点からの距離と推進力との関係の一例を示す図である。 図14は、挿入部の湾曲形状の頂点からの距離と反力との関係、及び、挿入部の湾曲形状の頂点からの距離と推進力との関係の一例を示す図である。 図15は、挿入部の曲げ剛性を変更する範囲の概念を表す図である。 図16は、剛性可変部の剛性変更の一例を示す図である。 図17は、剛性可変部の剛性変更の一例を示す図である。 図18は、挿入部の曲げ剛性を変更する範囲を設定するための屈曲点の一例を説明するための図である。 図19は、挿入部の曲げ剛性を変更する範囲を設定するための屈曲点の一例を説明するための図である。 図20は、挿入部の曲げ剛性を変更する範囲となる屈曲点及び最大反力位置の一例を説明するための図である。 図21は、剛性制御のフローの一例を示す図である。 図22は、挿入部をセグメント分けした様子の一例を示す図である。 図23は、セグメントSGの湾曲形状の一例を示す図である。 図24は、挿入部にかかる押圧力Fと、セグメントSG中心から押圧力Fのかかった位置までのベクトルdとの一例を示す図である。 図25は、剛性制御のフローの一例を示す図である。 図26は、挿入部が脾湾曲を通過するときの剛性制御の一例を示す図である。 図27は、図26に示される挿入部を直線状にした状態を示す図である。 図28は、第2の実施形態における内視鏡装置の一例を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下では、本発明の可撓管挿入装置の一例として内視鏡装置を挙げて説明する。
[第1の実施形態]
(内視鏡装置の構成)
図1は、第1の実施形態における内視鏡装置1の一例を概略的に示す図である。内視鏡装置1は、内視鏡10と、光源装置20と、入力装置30と、表示装置40と、形状検出装置50と、制御装置100とを有している。
内視鏡10は、被検体に挿入される管状の挿入部11と、挿入部11の基端側に設けられた操作部15とを有している。挿入部11は、先端側から基端側へと順に、先端硬質部12と、湾曲部13と、可撓管部14とを有している。先端硬質部12には、不図示の照明光学系、観察光学系、図3に示される撮像素子25等が内蔵されている。湾曲部13は、操作部15の操作により湾曲する部分である。湾曲部13は、可撓管部14の先端側で可撓管部14に連結されている。可撓管部14は、可撓性を有する細長い管状部分である。操作部15には、アングルノブ16が設けられている。術者がアングルノブ16を操作することにより、湾曲部13は任意の方向に湾曲する。すなわち、湾曲部13は、その湾曲形状を能動的に変更可能である。また、操作部15には、制御装置100の設定により内視鏡画像の静止・記録、フォーカス切り替えなどの機能が割り当てられる1以上のスイッチ17が設けられている。
なお、挿入部11において、先端硬質部12は極短い部分であること、及び、湾曲部13は湾曲可能であることから、本明細書における「可撓管」との用語は、可撓管部14のみならず、挿入部11全体を指すものとして用いられる。例えば、可撓管挿入装置としての内視鏡装置1は、可撓管としての挿入部11を含む。挿入部11は、先端と基端とを有し、先端から被検体に挿入される。挿入部11は、被検体に接触したときに被検体からの反力を受けて湾曲する。
形状検出装置50は、挿入部11の形状を、例えば可撓管部14の形状を検出するように構成されている。形状検出装置50を構成する形状検出部の一例として、磁気式の形状センサ51が図2に示される。
図2は、形状センサ51を含む内視鏡装置1の可撓管部14の一例を概略的に示す図である。図2では、可撓管部14は屈曲した被検体70に挿入された状態で示されている。形状センサ51は、可撓管部14の形状の検出に用いるための複数のソースコイル52からなるソースコイルアレイ53を有している。ソースコイル52は、磁界を発生する磁界発生素子である。
ソースコイルアレイ53において、各ソースコイル52は、可撓管部14の長手方向、すなわち軸方向に間隔を空けて配置されている。便宜状、可撓管部14はその軸方向にとった1以上のセグメントからなっているとする。ここで、セグメントとは、可撓管部14を長手方向に均等に区切る仮想的な単位である。すなわち、可撓管部14は、先端側から基端側へと軸方向に沿って複数のセグメントに区切られているとする。例えば、図2には、先端側から基端側へと軸方向に沿って列状に並んだ5つのセグメント14-1、14-2、14-3、14-4、14-5が示され、各セグメントに1つのソースコイル52が配置されている。なお、ソースコイル52の配置はこれに限定されるものではなく、一部のセグメントにのみ配置されてもよい。
形状センサ51は、ソースコイル52が発生した磁界を検出するためのアンテナ54を有している。アンテナ54は、内視鏡10とは別体であり、内視鏡10が挿入される被検体の周囲に配置されている。アンテナ54は、制御装置100に接続されている。アンテナ54と制御装置100との接続は、有線であっても無線であってもよい。
なお、図2にはソースコイル52が可撓管部14に予め組み込まれた形態が示されているが、ソースコイルが内蔵されたプローブが挿入部11内を長手方向に延びているチャンネル内に挿通された形態であってもよい。
再び図1を参照すると、光源装置20は、操作部15から延びたユニバーサルケーブル18の先端のケーブルコネクタ19を介して内視鏡10に接続されている。ユニバーサルケーブル18は、上述の照明光学系に接続されたライトガイド、撮像素子25に接続された伝送ケーブル等を含む。光源装置20は、レーザーダイオード(LD)、発光ダイオード(LED)などの一般的な発光素子を含む。光源装置20は、前記ライトガイドを介して、先端硬質部12の照明窓から照射する照明光を供給する。
図3は、第1の実施形態における内視鏡装置1の一例を示すブロック図である。制御装置100は、光源制御部111と、画像処理部112と、表示制御部113と、コイル制御部114と、形状算出部115と、反力算出部116と、剛性制御部117とを有している。制御装置100は、図1に示されるように、ケーブルコネクタ19、ケーブル21を介して内視鏡10及び光源装置20に接続されている。制御装置100はまた、ケーブル22を介してアンテナ54に接続されている。
制御装置100の上述の各部は、CPUなどのプロセッサで構成されてよい。この場合、例えば、プロセッサを各部として機能させるための各種プログラムを不図示の内部メモリあるいは外部メモリに準備しておき、そのプログラムをプロセッサが実行することで、プロセッサが制御装置100の各部としての機能を実施する。あるいは、制御装置100の各部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウエア回路によって構成されてよい。
制御装置100の上述の各部、特に、形状算出部115、反力算出部116及び剛性制御部117は、制御装置100とは別の制御装置に含まれてもよい。例えば、形状算出部115、反力算出部116及び剛性制御部117は、光源制御部111や画像処理部112を含む内視鏡ビデオ画像プロセッサとは別の制御装置に含まれてよい。あるいは、形状算出部115、反力算出部116、剛性制御部117の各々が別の制御装置に含まれてもよい。すなわち、制御装置100の上述の各部、特に、形状算出部115、反力算出部116及び剛性制御部117として機能するプロセッサあるいはハードウエア回路は、各部としての機能を実施可能である限り、1つの筐体に含まれてもよいし、複数の筐体に含まれてもよい。
光源制御部111は、光源装置20の照明光の調光制御などを行う。画像処理部112は、内視鏡10の撮像素子25で被写体からの光を変換した電気信号をビデオ信号に変換処理する。表示制御部113は、表示装置40の動作を制御する。
コイル制御部114は、ソースコイルアレイ53の各ソースコイル52に印加する電圧を出力するコイル出力部を含み、コイル出力部から各ソースコイル52に印加する電圧を制御する。
形状算出部115は、アンテナ54が受信した各ソースコイル52の磁界の検出信号に基づいて各ソースコイル52の位置座標を算出する。すなわち、形状算出部115は、形状検出部としての各ソースコイル52及びアンテナ54から取得した状態情報に基づいて、挿入部11の形状を、例えば可撓管部14の形状を算出する。また、形状算出部115は、後述するように、算出した形状における湾曲形状の頂点、例えば屈曲点の位置を特定する。すなわち、形状算出部115は、可撓管部14の湾曲形状の頂点を特定する頂点特定部として機能する。なお、形状算出部115は、アンテナ54から検出信号を受信する受信部を含む。
反力算出部116は、形状算出部115が算出した形状と、後述する剛性可変部60の現在の剛性値とを取得する。反力算出部116は、取得した形状と現在の剛性値とに基づいて、可撓管部14が被検体70から受ける反力の値を算出する。例えば、反力算出部116は、後述するように、形状算出部115が算出した湾曲形状において頂点よりも先端側で、可撓管部14の長手方向に沿った反力の値の分布を算出することにより取得して、算出した反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部として機能する。
剛性制御部117は、後述する剛性可変部60に印加する電圧を出力する剛性可変出力部を含み、剛性可変出力部から剛性可変部60に印加する電圧を制御する。剛性制御部117は、例えば、不図示の記憶部を含む。記憶部には、例えば、剛性可変部60の現在の剛性値が記憶されている。剛性可変部60の剛性が変更されると、現在の剛性値が更新される。
本実施形態では、ソースコイルアレイ53の各ソースコイル52と、アンテナ54と、制御装置100のコイル制御部114及び形状算出部115とが、形状検出装置50を構成している。形状検出装置50は、内視鏡10の挿入部11の挿入を支援するために、ソースコイルアレイ53の各ソースコイル52が発生する磁界をアンテナ54で受信して可撓管部14の位置情報あるいは形状情報を検出し、検出した情報に基づいて形状算出部115で可撓管部14の形状を算出する。
なお、形状検出装置50は、これに限定されない。形状検出装置50は、挿入部11の形状を、例えば可撓管部14の形状を検出可能なものであればよく、例えば、光ファイバなどの導光部材を伝搬する光量の変化あるいは光学特性の変化を利用したセンシング(ファイバセンサ)、電磁波を利用したセンシング(電磁センサ)、超音波を利用したセンシング(超音波センサ)、歪みを利用したセンシング(歪みセンサ)あるいはX線吸収材料を利用したセンシングのいずれか1つ又はこれらの組合せによって構成されうる。
次に、剛性可変部60について説明する。図2に示されるように、可撓管部14には、少なくとも1つの剛性可変部60を含む剛性可変部アレイ61が設けられている。各剛性可変部60は、それが設けられたセグメントを対象として可撓管部14の曲げ剛性をセグメント単位で変更させる。各剛性可変部60は、それが設けられたセグメントの曲げ剛性を所定の最小値から最大値までの範囲内でセグメントごとに変更可能である。剛性可変部60の数は、特に限定されない。1以上の剛性可変部60が可撓管部14に少なくとも部分的に設けられてよい。
図4は、剛性可変部60の一例を概略的に示す図である。剛性可変部60は、金属線により構成されたコイルパイプ62と、コイルパイプ62内に封入された導電性高分子人工筋肉(Electroactive Polymer Artificial Muscle:EPAM)63と、コイルパイプ62の両端に設けられた電極64とを有している。コイルパイプ62内のEPAM63には、剛性制御部117から出力された電圧が電極64を介して印加される。EPAM63は電圧を印加することにより伸縮し、その硬度が変化するアクチュエータである。各剛性可変部60は、コイルパイプ62の中心軸が可撓管部14の中心軸に一致するか平行となるようにして可撓管部14に内蔵されている。各剛性可変部60のEPAM63は、可撓管部14を構成する部材、例えばフッ素樹脂、の剛性よりも大きな剛性を有している。
各剛性可変部60の電極64及びEPAM63には、剛性制御部117がその剛性可変出力部から電圧を出力させることにより、電圧が印加される。電圧が印加されると、EPAM63はコイルパイプ62の中心軸を中心としてその径を拡張しようとする。しかしながら、EPAM63はコイルパイプ62でその周囲を囲まれているため、径の拡張が規制されている。このため、各剛性可変部60は、図5に示されるように、印加される電圧値が高くなるほど、曲げ剛性値が高くなる。すなわち、剛性可変部60の硬度を変化させることにより、剛性可変部60が内蔵された可撓管部14の曲げ剛性も変化する。
このように、内視鏡装置1は、剛性制御部117が各剛性可変部60に電圧を印加させることにより可撓管部14の曲げ剛性を変更可能な剛性可変機能を備えている。剛性制御部117が各剛性可変部60に印加する電圧を個別に制御することにより、可撓管部14の各セグメントの曲げ剛性が独立して変更される。すなわち、可撓管部14のセグメントごとに異なる曲げ剛性値の設定が可能である。
剛性可変部60の一例として、人工筋肉を用いたものを挙げたが、もちろん、剛性可変部60はこれに限定されない。可撓管部14の曲げ剛性を変更するための剛性可変部として、形状記憶部材を用いたもの、いわゆる関節ロック機構を用いたもの、関節ロック機構と形状記憶部材とのハイブリッド機構、芯線引っ張り応力に関する機構を用いたものなど、種々の機構を採用することが可能である。ここで挙げた各種機構について、図6乃至図9を参照して以下に説明する。
図6は、形状記憶部材を用いた剛性可変部60aの一例を概略的に示す図である。剛性可変部60aは、細長い形状記憶部材62aと、形状記憶部材62aの周囲に配置された少なくとも1つの誘起部材63aとを有している。図6にはコイル状の3つの誘起部材63aが示されている。形状記憶部材62aは、例えば、NiTiを含む合金である形状記憶合金から構成されていてよい。形状記憶部材62aの外面には、形状記憶部材62aと誘起部材63aとの間の短絡を防止するための絶縁膜64aが設けられている。誘起部材63aは、導電性材料から構成されていてよく、例えば、電熱線等、熱を発する部材である。誘起部材63aの外面には、形状記憶部材62aと誘起部材63aとの間、及び、隣接する誘起部材63aの間の短絡を防止するための絶縁膜65aが設けられている。
剛性制御部117aは、電源及びスイッチを含む駆動回路71aを含む。駆動回路71aの数は、誘起部材63aの数に対応しており、駆動回路71aがそれぞれ配線72aによって誘起部材63aに接続されている。剛性制御部117aは、誘起部材63aに供給する電流のON/OFFを切替え可能である。
形状記憶部材62aは、剛性制御部117aから誘起部材63aに供給される電流のON/OFFが切り替えられることにより、その誘起部材63aの内部及びその近傍において、軟質状態の第一の相と予め記憶している硬質状態の第二の相との間で相の移り変わりを引き起こされる。例えば、平常時、すなわち電流が供給されていないときには、形状記憶部材62aは、第一の相をとって軟質状態であり、電流が供給されたときには、形状記憶部材62aは、第二の相をとって硬質状態である。
剛性制御部117aの各駆動回路71aは独立してON/OFFを切替え可能である。したがって、形状記憶部材62aを含むこのような剛性可変部60aを可撓管部14に配置することにより、可撓管部14の所望の位置の曲げ剛性を変更することが可能である。
図7は、いわゆる関節ロック機構を用いた剛性可変部60bの一例を概略的に示す図である。剛性可変部60bは、細長い筒状の第1の長手部材62bと、第1の長手部材62bの中空の内部を摺動可能に通っている第2の長手部材65bとを有している。第1の長手部材62bには、その長手方向に沿って、曲げ剛性値が比較的高い第1の曲げ剛性部63bと、曲げ剛性値が比較的低い第2の曲げ剛性部64bとが交互に設けられている。第2の長手部材65bには、その長手方向に沿って、比較的曲がりやすい細径の第1の部分66bと、比較的曲がりにくい太径の第2の部分67bとが交互に設けられている。
剛性可変部60bでは、第1の長手部材62bと第2の長手部材65bとの長手方向の相対的な位置関係を変更することにより、曲げ剛性が比較的高い状態と比較的低い状態とが切り替えられる。例えば、図7の上段に示されるように、長手方向において第1の長手部材62bの第1の曲げ剛性部63bと第2の長手部材65bの第1の部分66bとが揃い、かつ、第1の長手部材62bの第2の曲げ剛性部64bと第2の長手部材65bの第2の部分67bとが揃っている状態では、剛性可変部60bは、曲がりにくい硬質状態をとる。また、図7の下段に示されるように、第1の長手部材62bの第2の曲げ剛性部64bと第2の長手部材65bの第1の部分66bとが揃っている状態では、剛性可変部60bは、曲がりやすい軟質状態をとる。
剛性制御部117bは、不図示のモーター等の駆動部を含み、第1の長手部材62bに対する第2の長手部材65bの長手方向の位置を変更するように、第2の長手部材65bの位置を変更させる。
このような剛性可変部60bを可撓管部14に配置することにより、可撓管部14の所望の位置の曲げ剛性を変更することが可能である。
図8は、関節ロック機構と形状記憶部材とのハイブリッドからなる剛性可変部60cの一例を概略的に示す図である。剛性可変部60cは、曲げ剛性値が比較的高い第1の曲げ剛性部63cと、曲げ剛性値が比較的低い第2の曲げ剛性部64cとが長手方向に交互に配置されることにより構成された細長い筒状の第1の長手部材62cと、第1の長手部材62cの中空の内部を摺動可能に通っている第2の長手部材65cとを有している。第2の長手部材65cは、例えば、形状記憶部材66cにより構成されており、NiTiを含む合金である形状記憶合金であってよい。
剛性制御部117cは、電源及びスイッチを含む駆動回路71cを含む。駆動回路71cの数は、第2の曲げ剛性部64cの数に対応しており、駆動回路71cがそれぞれ配線72cによって第2の曲げ剛性部64cに接続されている。第2の曲げ剛性部64cは、剛性制御部117cから供給される電流のON/OFFと切り替えることにより、形状記憶部材66cを軟質状態の第一の相と予め記憶している硬質状態の第二の相との間で相の移り変わりを引き起こす誘起部材67cとしての機能を果たす。
このような、関節ロック機構と形状記憶部材とのハイブリッドからなる剛性可変部60cを可撓管部14に配置することによっても、可撓管部14の所望の位置の曲げ剛性を変更することが可能である。
図9は、芯線引っ張り応力に関する機構を用いた剛性可変部60dの一例を概略的に示す図である。剛性可変部60dは、コイルパイプ62dと、コイルパイプ62dの中空の内部を摺動可能に通っている芯線63dと、芯線63dの両端にそれぞれ設けられた固定部材64d、65dと、コイルパイプ62dの両端に設けられたワッシャ66d、67dとを有している。また、剛性可変部60dは、ナット71dと、ナット71dと係合しているリードスクリュー72dとを有している。また、剛性可変部60dは、リードスクリュー72dの端部及び固定部材65dを収容している筐体73dを有している。
図9の上段に示される状態では、リードスクリュー72dと固定部材65dとの間に隙間がある。この状態では、芯線63dは、コイルパイプ62dの長手方向に沿って摺動可能である。この状態は、コイルパイプ62dが曲げられたときに芯線63dに引っ張り応力がかからないため、曲げ剛性が低い状態である。
図9の下段に示される状態では、リードスクリュー72dと固定部材65dとが当接している。この状態では、芯線63dは、コイルパイプ62の長手方向に沿って移動できない。この状態は、コイルパイプ62dが曲げられたときに芯線63dに引っ張り応力がかかるため、曲げ剛性が高い状態である。
剛性制御部117dは、不図示のモーター等の駆動部を含み、上述の2つの状態を切り替えるように、リードスクリュー72dを駆動させることが可能である。
このような剛性可変部60dを可撓管部14に配置することにより、可撓管部14の所望の位置の曲げ剛性を変更することが可能である。
以上説明したように、内視鏡10には、剛性制御部117、117a、117b、117c、117dによる剛性制御により曲げ剛性を変更可能な剛性可変部60、60a、60b、60c、60dのような種々の剛性可変部が採用されてよい。
再び図1を参照すると、入力装置30は、キーボードなどの一般的な入力用機器である。入力装置30は、ケーブル23を介して制御装置100に接続されている。入力装置30には、内視鏡装置1を動作させるための各種指令などが入力される。入力装置30は、制御装置100に設けられた操作パネルあるいは表示画面に表示されたタッチパネルであってもよい。
表示装置40は、液晶ディスプレイなどの一般的なモニタである。表示装置40は、ケーブル24を介して制御装置100に接続されている。表示装置40は、制御装置100の画像処理部112から伝達されたビデオ信号による内視鏡画像を表示する。また、表示装置40は、制御装置100の形状算出部115で算出された各ソースコイル52の位置座標に基づいて可撓管部14の形状に関する情報を表示してよい。内視鏡画像が表示される表示装置と可撓管部14の形状に関する情報が表示される表示装置とは、同じであってもよいし別々であってもよい。
(剛性変更範囲の設定の概念)
剛性制御部117による剛性可変部60の曲げ剛性変更にあたって重要な概念である、挿入部11の湾曲形状の頂点及び挿入部11における最大反力位置での曲げ剛性について説明する。
図10には、挿入部11の湾曲形状の頂点の位置Aを含む所定の範囲、すなわち位置Aを中心として斜線で示される範囲と、挿入部11の長手方向において挿入部11が被検体から受ける反力が最大となる最大反力位置Bとの一例が示されている。ここで、頂点とは、後述するように、前記挿入部の屈曲点、屈曲点を含む所定の範囲、前記挿入部の湾曲形状において屈曲半径が最小値である点、屈曲半径が最小値である点を含む所定の範囲であってよい。本実施形態では、図10に双方向矢印で示されるA-Bの範囲に含まれる不図示の剛性可変部60の曲げ剛性が剛性制御部117により高められる。これにより、挿入部先端の推進力Fが高まって挿入性が向上し、被検体内における挿入部11のスムーズな進行が可能となる。
以下、A-Bの範囲内にある剛性可変部60の曲げ剛性を高めることが挿入部11の挿入性向上につながることを説明する。
挿入部11の湾曲形状の頂点の位置A又は頂点Aを含む所定の範囲よりも先端側の曲げ剛性を高くすることが挿入部11の挿入性向上につながることを説明する。挿入部11が湾曲している状態において、挿入部11が不必要に撓むと挿入部11を手元側から押し込んだときに進行方向への推進力が十分に伝わらなくなる。また、所定の屈曲半径以上の湾曲箇所全体の曲げ剛性を高くしてしまうと、可撓管部14が被検体の湾曲形状に沿ってうまく曲がらず、可撓管部14が被検体を伸展させうる。そこで、湾曲形状の頂点の位置A又は頂点Aを含む所定の範囲よりも先端側の曲げ剛性を高くすることにより、挿入部11が不必要に撓むのを防ぎ、かつ、可撓管部14が適度に曲がるようにする。頂点の位置Aの剛性を高くすると、挿入部先端の推進力が所望の推進方向を向くことが数値解析等からも見出されている。
以下、挿入部11が被検体70から受ける反力と挿入部11の推進力との関係に基づいて、挿入部11の手元側よりも先端側の曲げ剛性値を相対的に高くすることで挿入部先端の挿入性が高まることを説明する。
図11は、挿入部11をモデリングした剛体リンクモデル200を示す図である。3つの剛体リンク201、202、203が連結した剛体リンクモデル200を考える。各剛体リンク201、202、203の全長はLである。今、手元側の剛体リンク203の基端に力F1が加えられており、先端側の剛体リンク201の先端が被検体である腸壁を模した壁Wにぶつかった状態であると仮定する。この状態において、剛体リンク201の先端の推進力Fyを高めることを考える。図11におけるトルクのつりあいの式は、以下の式(1)、(2)のように表現される。
=Kθ=Rx・Lsinθ-Ry・Lcosθ+T ・・・式(1)
=Kθ=Rx・Lsin(θ+θ)-Ry・Lcos(θ+θ) ・・・式(2)
ここで、T、Tは、それぞれ、剛体リンク203、202間及び剛体リンク202、201間の回転部のトルクであり、K、Kは回転バネ剛性値、例えば回転バネ定数であり、θ、θは、それぞれ、図11に示される回転角であり、Fxは剛体リンク201が壁Wに与える力であり、RxはFx(=F1)の反力であり、Ryは推進力Fyの反力である。式(1)、(2)から、反力Rx、Ryについて解くと、以下の式(3)、(4)が得られる。
Rx={Tcosθ+(T-T)cos(θ+θ)}/Lsinθ ・・・式(3)
Ry={Tsinθ+(T-T)sin(θ+θ)}/Lsinθ ・・・式(4)
ここで、作用反作用の法則から、Fx=Rx=F1、Fy=Ryである。式(3)、(4)にT=Kθ、T=Kθを代入すると、式(5)が得られる。
Fy=Ry={Kθ(sinθ+sin(θ+θ))-Kθ・sin(θ+θ)}/Lsinθ ・・・式(5)
式(5)から、剛体リンク201の先端の推進力Fyを高めるには、回転バネ剛性値に関してK>Kであればよいことがわかる。剛体リンクモデル200において、その先端側の剛体リンクの曲げ剛性値がその基端側の剛体リンクの曲げ剛性値よりも大きければ、推進力Fyが大きくなる。また、このとき、腸壁からの反力Rxも大きくなる。すなわち、腸壁からの反力が高ければ推進力も高い。
図12は、被検体に挿入されている挿入部11を上述の剛体リンクモデル200を用いてモデリングする概念を表す図である。上述の理論に基づけば、回転バネ剛性値Kを回転バネ剛性値Kよりも大きくすれば、すなわち、挿入部11の先端側の曲げ剛性を基端側の曲げ剛性よりも高くすれば、挿入部11の先端の推進力が増加する。このため、挿入部11が前進しやすくなり、挿入部11の挿入性が向上する。
以上のことから、本実施形態では、可撓管部14の湾曲形状の頂点A又は頂点Aを含む所定の範囲よりも先端側において、可撓管部14の曲げ剛性値を基端側、すなわち手元側よりも相対的に高くする。これにより、挿入部先端の推進力を高めて挿入性を向上させる。
しかしながら、頂点Aから可撓管部14の先端まで全体の可撓管部14の曲げ剛性値を高めることは、挿入性の向上に必ずしも有効ではない。曲げ剛性を高めることで挿入性が向上する範囲を適切に設定することが望まれる。
以下、挿入部11の湾曲形状の頂点A又は頂点Aを含む所定の範囲を始点として、これよりも先端側の所定の位置を終点とし、始点から終点までの範囲の曲げ剛性を高めることを考える。湾曲形状の頂点A又は頂点Aを含む所定の範囲を剛性変更範囲の始点として、これよりも先端側のどの位置を剛性変更範囲の終点とすることがより有効かを、数値解析結果に基づいて考察する。
図13の左には、一様な曲げ剛性値を有する挿入部11が被検体である腸壁300に挿入されて湾曲している状態が示されている。ここで、挿入部11の湾曲の頂点Aを0として、挿入部11の長手方向に沿った頂点Aからの距離を定義する。
図13の中央には、図13の左に示される湾曲状態の挿入部11における、挿入部11の長手方向の位置と挿入部11が腸壁300から受ける反力との関係の数値解析結果の一例が示される。挿入部11にかかる反力は、例えば、頂点からの距離が90[mm]のところで最大となる。
図13の右には、図13の左及び中央に示される状態において、頂点Aから所定の距離までの曲げ剛性を高めたときの挿入部11の長手方向の位置と挿入部11の推進力との関係の数値解析結果の一例が示されている。すなわち、反力最大位置Bが頂点からの距離が90[mm]のところである場合に頂点Aから30、50、70、90、110、130[mm]までの範囲の曲げ剛性を高めたときの推進力の一例が示されている。つまり、剛性変更の終点位置を変化させたときの推進力の一例が示されている。推進力は、剛性変更の終点位置に応じて変化している。
本発明者らは、図13の中央及び右に示されるグラフからわかるように、反力が最大となる位置が推進力が一定となり始める位置と相関関係にあることを見出した。特に、図13の右に示されるグラフからわかるように、反力最大位置Bよりも基端側、例えば頂点Aからの距離が90[mm]未満のところと、反力最大位置Bよりも先端側、例えば頂点Aからの距離が90[mm]以上のところとを比較すると、基端側では推進力が頂点Aからの距離に比例するのに対して、先端側では推進力の大きさがそれほど変化せず一定値に近づく、すなわち収束する傾向にあることがわかった。例えば、頂点Aから最大反力位置Bまでの範囲では挿入部11の推進力が大きくなるが、それよりも先端側では挿入部11の曲げは少ない、つまり反力最大値Bより先端側で上乗せされる推進力が小さいため、全体としての推進力はあまり変わらないと考えられる。
図14の左には、先端側と基端側とで異なる曲げ剛性値を有する挿入部11が被検体である腸壁300に挿入されて湾曲している状態が示されている。ここでは、頂点の位置から15[mm]のところよりも基端側における可撓管部14の曲げ剛性値がK、それよりも先端側における可撓管部14の曲げ剛性値が0.5Kであるとする。また、挿入部11の湾曲の頂点Aを0として、挿入部11の長手方向に沿った頂点Aからの距離を定義する。
図14の中央には、図14の左に示される湾曲状態の挿入部11における、挿入部11の長手方向の位置と挿入部11が腸壁300から受ける反力との関係の数値解析結果の一例が示される。挿入部11にかかる反力は、例えば、頂点からの距離が70[mm]のところで最大となる。
図14の右には、図14の左及び中央に示される状態において、頂点Aから所定の距離までの曲げ剛性を高めたときの挿入部11の長手方向の位置と挿入部11の推進力との関係の数値解析結果の一例が示されている。すなわち、反力最大位置Bが頂点からの距離が70[mm]のところである場合に頂点Aから30、50、70、90、110[mm]までの範囲の曲げ剛性を高めたときの推進力の一例が示されている。
図14では、反力が最大となる位置も推進力が一定となり始めるところも頂点からの距離が70[mm]のところである。すなわち、図13を参照して説明したのと同様に、反力最大位置と推進力が一定となり始める位置とが相関関係にあることが見出された。
このように、挿入部11の曲げ剛性の配分によらず、腸壁から受ける反力が最大となる位置と推進力が一定になり始める位置とに相関が見られる。頂点から最大反力位置よりも先端に位置するところまでの剛性可変部60の剛性を高めた場合も高い推進力を得ることができる。しかしながら、剛性変更の終点位置を反力最大位置より先端側としても、推進力を高める効果は終点位置の増加とともに高くはならない。頂点から反力最大位置までの範囲における曲げ剛性を高めれば、頂点から反力最大位置よりも先端側の範囲における曲げ剛性を高めた場合と同じように十分に高い推進力を得ることが可能である。
したがって、挿入部11の湾曲形状の頂点の位置Aと最大反力位置Bとの間のA-Bの範囲が、少なくとも、曲げ剛性を高めて挿入性を向上させるのに有効な範囲、すなわち有効範囲である。例えば、剛性を高める範囲が長すぎると、剛性を高めた範囲が、被検体の次の屈曲部に、例えば大腸の場合にはS状結腸頂上部、いわゆるS-topの後のS状結腸下行結腸移行部、いわゆるSD-Junctionに到達しうる。そうなると硬い挿入部11が屈曲部にさしかかることとなり、挿入性が低下してしまうことがある。挿入部11の湾曲形状の頂点Aと最大反力位置Bとの間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めるように、剛性制御部117がその剛性可変部60の剛性を制御することがより有効である。
より好ましい有効範囲の設定に関して、図15を参照して以下でさらに考察する。
図15の左に示される状態は、挿入部11の曲げ剛性を変更する前の挿入部11の湾曲状態である。挿入部11の湾曲形状の頂点の位置Aと、挿入部11が被検体から受けている反力分布及び最大反力位置Bとが示されている。例えば、有効範囲A-B間にある、挿入部11の長手方向の範囲A-Cに位置している剛性可変部60の曲げ剛性が高められると仮定する。ここで、位置Cは、最大反力位置Bよりも手元側、すなわち基端側にある。また、D1で示される矢印は、挿入部11の望ましい進行方向である。
上述の状態からA-C間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めると、挿入部11は、例えば、図15の右に示される状態になりうる。すなわち、A-C間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めると、挿入部11は、位置C付近を境に屈曲した形状になりうる。このような形状になると、挿入部先端の向きD2は、挿入部11の望ましい進行方向D1とは異なる向きとなりうる。挿入部11を所望の推進方向に推進させるためには、挿入部11の頂点の位置から、挿入部11の頂点よりも先端側において反力が最大となる位置までの曲げ剛性を高めることがより効果的である。例えば、可撓管部14全体に剛性可変部60を設けて、A-B間全体の曲げ剛性を高めることが有効である。
なお、A-B間全体の曲げ剛性を高めなくても、A-B間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めることで推進力が高まることに留意する。
挿入部11の推進力を高めるのに適した範囲A-B及びその範囲にある剛性可変部60に関して、さらに説明する。図16及び図17には、一例として、挿入部11の可撓管部14に設けられた3つの剛性可変部60-1、60-2、60-3が示されている。これら3つの剛性可変部のうち、最も先端側にある剛性可変部60-1は、最大反力位置Bにかかっており、最も基端側にある剛性可変部60-3は、頂点Aにかかっている。すなわち、剛性可変部60-1、60-3は、挿入部11の推進力を高めるのに適した範囲A-Bの境界にまたがって位置している。剛性可変部60-2は、範囲A-B内に位置している。
このような場合には、少なくとも剛性可変部60-2の剛性が高められる。剛性可変部60-1、60-3の剛性は、高めなくてもよい。図16では、黒塗りで示される剛性可変部60-2の剛性が高められており、塗られていない剛性可変部60-1、60-3の剛性は高められていない。範囲A-B内に位置している剛性可変部60-2の剛性を高めることで推進力を高めることができ、また、剛性可変部60-1、60-3の剛性を高めないことで推進力の低下を招かない。
剛性可変部60-1、60-3の剛性は、高めてもよい。図17では、黒塗りで示される3つの剛性可変部60-1、60-2、60-3の剛性が高められている。剛性可変部60-2の剛性に加えて、範囲A-Bに少なくとも一部が含まれている剛性可変部60-1、60-3の剛性を高めることで、推進力をより高めることができる。
図18は、挿入部11の長手方向における位置と挿入部11の屈曲半径との関係の一例を示す図である。上述の頂点Aは、挿入部11の湾曲形状において屈曲半径が最小となる半径Rminの位置であってよい。あるいは、図19に示されるように、屈曲半径が所定値Ra以下となる領域A1、A2を含む範囲を頂点とみなしてよい。
図20は、挿入部11の長手方向における位置と挿入部11の屈曲半径と挿入部11が被検体から受ける反力との関係の一例を示す図である。屈曲半径が実線で、反力が一点鎖線でそれぞれ示されている。ここでは、屈曲半径が最小値Rminとなる位置Aから反力が最大となる位置Bまでの範囲A-Bが、曲げ剛性を高めて挿入性を向上させるのに有効な範囲である。頂点Aは、屈曲点、屈曲半径が最小となる点又はその周辺、湾曲形状の中心位置又はその周辺など、湾曲形状に関して特徴を有する点であってよい。この範囲内に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めることで、挿入部の推進力が高まって挿入性が向上する。
(内視鏡装置の動作)
内視鏡装置1の動作について説明する。以下では、一例として、内視鏡10は大腸内視鏡であり、被検体は大腸であるとする。挿入開始時には、可撓管部14は所定の曲げ剛性初期値を有しており、その硬さは剛性可変部60の最大曲げ剛性値でないものとする。すなわち、可撓管部14の各セグメントは、挿入後に挿入開始時よりも硬くすることが可能である。
内視鏡10の挿入部11は、術者によって大腸内に、すなわち、肛門から直腸、結腸へと挿入される。挿入部11は、腸管の屈曲形状に追従して湾曲しながら腸管内を進行する。内視鏡10は、先端硬質部12の撮像素子25により腸管内の被写体からの光を電気信号に変換する。そして、電気信号が制御装置100に伝達される。制御装置100の画像処理部112は、その電気信号を取得して、取得した電気信号をビデオ信号に変換処理する。そして、制御装置100の表示制御部113が、ビデオ信号に基づく内視鏡画像を表示装置40に表示させる。
挿入中、制御装置100のコイル制御部114が、そのコイル出力部から各ソースコイル52に電圧を印加させる。これにより、各ソースコイル52はその周囲に微弱な磁界を発生する。すなわち、各ソースコイル52からその位置に関する情報が出力される。アンテナ54は、ソースコイル52が発生した磁界を検出して、検出信号を形状算出部115に出力する。
以下、図21を参照して、上述の形状算出部115への出力に続く、制御装置100による剛性制御のフローの一例について説明する。
ステップS11において、形状算出部115は、アンテナ54からの検出信号をその受信部で受信して、これに基づいて挿入部11の形状を算出する。
なお、表示制御部113は、算出された形状に基づいて、それに対応した画像を生成して表示装置40に表示させてよい。
ステップS12において、形状算出部115は、算出した形状における湾曲形状の頂点の位置を特定する。頂点の位置は、湾曲形状における長手方向の各位置の曲率又は曲率半径、例えば図18に示されるような屈曲半径の値を算出することにより特定してよい。
ステップS13において、反力算出部116は、形状算出部115が算出した形状情報と、剛性可変部60の現在の剛性値とを取得して、取得した形状と現在の剛性値とに基づいて、挿入部11が被検体70から受ける反力の値を算出する。反力の算出には、種々の手法が用いられてよく、例えば、図11を参照して説明したような概念に基づいて数値解析的に、あるいは力学的に反力を求めることが可能である。
以下、反力の算出方法の一例を説明する。
反力算出部116は、例えば、可撓管部14のセグメントごとに、「形状情報及び曲げ剛性から推定される第1の曲げモーメントMb」と「外部から加えられる力から推定される第2の曲げモーメントMf」とがほぼ等しいという検出原理に基づいて、可撓管部14が被検体70から受ける反力の値を算出する。これは、静的な力の釣り合いに基づくものであり、挿入部11及び被検体70の動きが緩やかであることを前提としている。曲げモーメントの釣り合いの他にも、「挿入部11の変形状態から推定される第1の内力」と「外部から加えられる力から推定される第2の内力」とがほぼ等しいという検出原理に基づいた反力の算出を行ってもよい。内力は、例えば、軸力、せん断力、捻りモーメントなどであってよい。
以下、「形状情報及び曲げ剛性から推定される第1の曲げモーメントMb」と「外部から加えられる力から推定される第2の曲げモーメントMf」とがほぼ等しいという検出原理に基づく反力算出について説明する。
図22は、挿入部11をセグメント分けした様子を示している。セグメントは、挿入部11の先端側のセグメントSGから手元側のセグメントSGまでN個あるものとする。これらのうち、セグメントSGからセグメントSGまでのN個のセグメントを算出対象とする。
第1の曲げモーメントMbの算出について、単純化のために2次元の場合について説明する。各セグメントは、曲げモーメントが加わらない場合、真っ直ぐとする。
i番目のセグメントであるセグメントSGの湾曲形状を図23に示す。セグメントSGの形状を円弧に近似している。
ここで、以下のように定義を行う。なお、以下では「i」はセグメントSGに対応する添え字である。
形状から推定される曲げモーメント: Mb
ヤング率: E
断面2次モーメント: I
セグメントSGの方向ベクトル: e
ここで、方向ベクトルeは、セグメントSGi+1とセグメントSGとの接続部での方向ベクトルであり、セグメントSGi-1側に向く。
紙面に垂直な方向ベクトル: V
曲率: χ(=1/ρ
ここで、ρは曲率半径である。
曲げ剛性: G(=E・I
このとき、任意のセグメントSGについて、材料力学から以下の関係が成り立つ。
Mb=E/ρ・I ・・・式(6)
α=L/ρ ・・・式(7)
ここで、αは角度[rad]である。
式(6)及び式(7)から、以下の関係が導かれる。
Mb=(α/L)・(E・I)=χ・G ・・・式(9)
ここで、「E・L=G」が曲げ剛性と呼ばれる。
式(9)から、形状情報から推定される、セグメントSGでの曲げモーメントMbが求められる。
2次元では、挿入部11の先端に近いセグメントSGi-1側が左回りに曲がるとき、曲げモーメントMb>0及び角度α>0とする。
なお、3次元の場合、湾曲方向は、紙面に垂直な方向まわりに湾曲させる方向又は方向ベクトルe及びVの両方に垂直な方向としてよい。このとき、曲げモーメントMbは、スカラーと上記方向との組合せ、又は、ベクトルとして表現される。
第2の曲げモーメントMfの具体的な算出について、単純化のために挿入部11に1つの力が働く場合から説明する。図24において、外力によってセグメントSGに印加される第2の曲げモーメントMfは、力学的に以下のようになる。
<<2次元(XY座標)の場合>>
ここではベクトルである押圧力Fのかかる位置がセグメントSGの位置よりも先端側にある場合には、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。なお、第2の曲げモーメントMfはスカラーであり、左回りの曲げモーメントのとき値+とする。
Mf=(d×F)のz成分 ・・・式(10a)
ここで、
「×」: 外積
: セグメントSGの中心から押圧力Fのかかった位置までのベクトル
である。
Mf=|d×F|(絶対値)
としてもよい。
また、押圧力Fのかかる位置がセグメントSGの位置よりも手元側にある場合には、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。
Mf=0 ・・・式(10b)
これはスカラーである。
<<3次元の場合>>
ここではベクトルである押圧力Fのかかる位置がセグメントSGの位置よりも先端側にある場合には、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。なお、第2の曲げモーメントMfはベクトルである。
Mf=d×F ・・・式(10c)
また、押圧力Fのかかる位置がセグメントSGの位置よりも手元側にある場合には、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。
Mf=0 ・・・式(10d)
これは0ベクトルである。0ベクトルとは、大きさ0のベクトルのことである。
次に、挿入部11に複数の力が働く場合について説明する。複数の力が働く場合には、力のかかる位置がセグメントSGの位置よりも先端側にある押圧力Fについて、複数の力の合力を計算すればよい。力が分布荷重の場合、後述するように、特定の複数点に集中しているものとみなせばよい。
<<2次元(XY座標)の場合>>
この場合、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。
Mf=[Σ(dij×F)]のz成分
ただし、セグメントSGの位置よりも先端側にある力のみ計算する。 ・・・式(11a)
ここで、
: 外力(ベクトル)
「×」: 外積
である。
Mf=|Σ(dij×F)|(絶対値)
としてもよい。
<<3次元の場合>>
この場合、第2の曲げモーメントMfは、以下の通りである。
Mf=Σ(dij×F
ただし、セグメントSGの位置よりも先端側にある力のみ計算する。 ・・・式(11b)
反力算出部116は、例えば、上述のような第1の曲げモーメントMbと第2の曲げモーメントMfとの関係Mfi≒Mbiに基づいて、反力の位置と向きと大きさとの少なくとも1つを算出する。例えば、押圧力F又はFのかかる位置と、向きと、大きさとの少なくとも1つが算出される。
ここに例示したような手法を用いて、反力算出部116は、ステップS13において、挿入部11が被検体70から受ける反力の値を算出してよい。
ステップS14において、反力算出部116は、形状算出部115が算出した湾曲形状において頂点よりも先端側で、可撓管部14の長手方向に沿った反力の値の分布を取得して、反力の値が最大である最大反力位置を特定する。
ステップS15において、剛性制御部117は、形状算出部115が特定した頂点と反力算出部116が特定した最大反力位置との間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めるように、剛性可変部60の剛性を制御する。このとき、剛性制御部117は頂点と最大反力位置との間の領域が湾曲している状態を維持するようにして、剛性可変部60の剛性を制御する。ステップS15の後、処理はステップS11に戻り、ステップS11以降の処理が繰り返される。
このように、内視鏡装置1では、挿入中の可撓管部14の湾曲形状情報及び反力情報に基づいて、剛性制御部117が剛性可変部60を駆動させて可撓管部14の曲げ剛性を変更させる。
図25は、制御装置100による剛性制御のフローの他の例を示す図である。
ステップS21において、形状算出部115が、形状検出部としての各ソースコイル52及びアンテナ54から取得した状態情報に基づいて、挿入部11の形状変化を、例えば可撓管部14の形状変化を検出する。形状変化は、例えば、ある時刻における挿入部11の形状と、ある時刻の後の時刻における挿入部11の形状とを比較することにより検出可能である。
ステップS22において、制御装置100は、不図示の判定部により、挿入部11が進んでいるか否かを判定する。挿入部11が進んでいるか否かの判定には、ステップS21で算出した可撓管部14の形状変化の情報を用いてよい。
挿入部11が進んでいると判定された場合には(ステップS22-Yes)、処理はステップS21に戻る。挿入部11が進んでいないと判定された場合には(ステップS22-No)、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、剛性制御部117は、剛性制御をONにする。これにより、例えば、図21に示される処理が行われて、湾曲形状の頂点Aと最大反力位置Bとの間に位置している剛性可変部60の剛性を高めるように剛性可変部60の剛性が制御される。
ステップS24において、形状算出部115が、形状検出部としての各ソースコイル52及びアンテナ54から取得した状態情報に基づいて、挿入部11の形状変化を、例えば可撓管部14の形状変化をステップS21と同様にして検出する。
ステップS25において、制御装置100は、不図示の判定部により、挿入部11が進んでいるか否かをステップS22と同様にして判定する。挿入部11が進んでいるか否かの判定には、ステップS24で算出した可撓管部14の形状変化を用いてよい。
挿入部11が進んでいないと判定された場合には(ステップS25-No)、処理はステップS24に戻る。挿入部11が進んでいると判定された場合(ステップS25-Yes)、処理はステップS26に進む。
ステップS26では、剛性制御部117は、剛性制御をOFFにする。これにより、ステップS23で剛性が高められた剛性可変部60の剛性が元に戻される。ステップS26の後、処理はステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返される。
例えば、挿入部11がその湾曲形状の変化からスタック等により進んでいないと判定された場合に、剛性制御部117は、湾曲形状の頂点Aと最大反力位置Bとの間に位置している剛性可変部60の剛性を高める。そして、さらなる湾曲形状の変化からスタック等が解消して挿入部11が進んでいると判定された場合には、当該剛性可変部60の剛性が元に戻される。
なお、ステップS21、S24の形状変化検出に代えて、内視鏡10による内視鏡画像の検出及び解析に基づいて、ステップS22、S25における挿入部11の進行の判定をしてもよい。
図25に示される剛性制御では、制御装置100による剛性制御ON/OFF、すなわち自動剛性制御の例が示されたが、剛性制御ON/OFFは術者等によって手動で行われてもよい。
剛性変更範囲が被検体に対して常に決まった位置にあってもよい。図26には、下行結腸301から脾湾曲部302を通って左横行結腸303へと挿入されている挿入部11が示されている。図26の左に示されるように、例えば、時刻t1のとき、剛性制御部117は、湾曲形状の頂点Aと反力最大位置Bとの間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性が高くなるようにその剛性可変部60の剛性を制御する。図26の中央に示されるように、時刻t1後の時刻t2においても、A-B間の剛性可変部60の曲げ剛性が高くされる。さらに、図26の右に示されるように、時刻t2後の時刻t3においても、A-B間の剛性可変部60の曲げ剛性が高くされる。このように、被検体に対して常に決まった位置にあるA-B間に位置している剛性可変部60の曲げ剛性が高くされる。
図27は、図26に示される各時刻t1、t2、t3における挿入部11を直線状にして示した図である。湾曲形状の頂点A及び反力最大位置Bは、挿入が順調に進んでいれば時刻とともに変化する。図27では、例えば、頂点A及び反力最大位置Bは、時間の経過とともに挿入部11の先端側から基端側へとシフトしている。剛性制御部117により曲げ剛性が高められる剛性可変部60は、A-Bの範囲の中にあればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、挿入部11の湾曲形状に加えて、挿入部11が被検体から受ける反力に基づいて、挿入部11の推進力を高めるのに適した範囲に位置している剛性可変部60の曲げ剛性を高めることにより、挿入性が向上した内視鏡装置1を提供することができる。
従来は、挿入部11の湾曲形状のみで、例えば単純な曲率あるいは直線状態などの検出に基づいて曲げ剛性を高める範囲を設定している。しかしながら、例えば、被検体である腸管は、癒着などに起因して、曲率が必ずしも一様に増加又は減少するものではない。また、挿入部の湾曲形状も単純ではない。それ故、湾曲形状のみでは剛性を変化させる適正な範囲が判断できないことがある。
また、例えば、挿入部11は場合によってはある方向に曲がったまま元に戻らない、いわゆる曲がり癖がありうる。曲がり癖がある場合、腸壁に接触していない場合であっても曲がりが検出されてしまう。それ故、湾曲形状のみでは剛性を変化させる適正な範囲が判断できないことがある。
これに対して、本実施形態によれば、挿入部11の湾曲形状及び腸壁からの反力に基づいて剛性変更範囲を設定しているため、推進力を高めるのに効果的な範囲の曲げ剛性を確実に高めることが可能となる。特に、剛性変更範囲の先端側位置を最大反力位置に設定することにより、剛性変更範囲を長すぎることなく設定することができ、挿入性を確実に向上させることができる。
また、頂点と最大反力位置との間の領域が図11及び図12を参照して説明したような湾曲状態を維持していると、推進力の低下を防ぐことができる。このため、剛性制御部117は、挿入部11の頂点と最大反力位置との間の領域が湾曲している状態を維持するようにして剛性可変部60の剛性を制御することがより好ましい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について、図28を参照して説明する。第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成には同様の参照符号を付してその説明を省略する。以下の説明では、主として、第2の実施形態と第1の実施形態との相違点を説明する。
図28は、第2の実施形態における内視鏡装置1eの一例を示すブロック図である。内視鏡装置1eは、内視鏡10eと、光源装置20と、入力装置30と、表示装置40と、形状検出装置50と、制御装置100eとを有している。
内視鏡10eは、挿入部11に、例えば可撓管部14に複数の力覚センサ80を有している。力覚センサ80は、被検体から挿入部11に加えられる外力を直接検出するセンサである。力覚センサ80は、例えば、挿入部11の長手軸方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。力覚センサ80は、小型かつ薄型で超高感度検出が可能なセンサであってよい。
制御装置100eは、反力取得部118を有している。反力取得部118は、力覚センサ80で検出した外力を反力として取得する。
本実施形態では、制御装置100eは反力を算出しない。反力取得部118が、力覚センサ80の検出情報から、形状算出部115が算出した湾曲形状において頂点よりも先端側で、可撓管部14の長手方向に沿った反力の値の分布を取得して、取得した反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部として機能する。
このような構成であっても、湾曲形状の頂点と反力最大位置との間にある剛性可変部60の曲げ剛性を高める制御により、挿入部の推進力を高めることができ、挿入性の高い可撓管挿入装置を提供することが可能となる。
例えば、挿入部11が挿入される腸管や内臓などの被接触部の弾性係数は均一とは限らない。つまり、被接触部の変位量が同じであっても反力が異なる場合がある。このような場合にあっては、剛性を変化させる適切な範囲が判断できないことがある。
これに対して、本実施形態では、腸壁からの反力を力覚センサ80で直接検出しているため、推進力を高めるのに効果的な範囲を確実に設定可能である。
ここまで、医療用の内視鏡10を備えた内視鏡装置1を挙げて本発明の各実施形態を説明してきたが、本発明は内視鏡装置に限定されるものではなく、可撓性の挿入部を有する可撓管挿入装置を含む。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。

Claims (10)

  1. 先端と基端とを有し、前記先端から被検体に挿入され、前記被検体に接触したときに前記被検体からの反力を受けて湾曲する、可撓性の大腸内視鏡の挿入部と、
    前記挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部と、
    前記挿入部の湾曲形状を検出する形状検出部と、
    検出された前記湾曲形状の頂点を特定する頂点特定部と、
    前記湾曲形状において前記頂点よりも前記先端側で前記反力の値の分布を取得し、前記反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部と、
    前記頂点と前記最大反力位置との間に位置している前記剛性可変部の剛性を高めるように前記剛性可変部の剛性を制御する剛性制御部と、
    を具備する、可撓管挿入装置。
  2. 前記挿入部の長手軸方向に沿って前記挿入部に設けられた複数の力覚センサを有し、
    前記反力値特定部は、前記力覚センサから前記反力の値の分布を取得する、請求項1に記載の可撓管挿入装置。
  3. 前記反力値特定部は、前記挿入部の形状と前記剛性可変部の現在の剛性値とを取得して、取得した前記形状及び前記現在の剛性値に基づいて前記反力の値の分布を算出する反力算出部を含む、請求項1に記載の可撓管挿入装置。
  4. 前記剛性制御部は、前記剛性可変部の剛性を高めるときに、前記頂点と前記最大反力位置との間の領域が湾曲している状態を維持するように前記剛性可変部の剛性を制御する、請求項1に記載の可撓管挿入装置。
  5. 前記挿入部の長手方向に沿って設けられた、請求項1に記載の前記剛性可変部を含む複数の剛性可変部を有し、
    前記剛性制御部は、前記複数の剛性可変部のうち、前記頂点と前記最大反力位置との間に位置している前記剛性可変部の剛性が高まるように前記剛性可変部の剛性を制御する、請求項1に記載の可撓管挿入装置。
  6. 前記剛性制御部が前記剛性可変部の剛性を高めた後に前記挿入部が進んだか否かを判定する判定部をさらに具備し、
    前記剛性制御部は、前記判定部が前記挿入部が進んだと判定したときに、剛性を高めた前記剛性可変部の剛性を低下させる、請求項1に記載の可撓管挿入装置。
  7. 前記形状検出部は、前記剛性制御部が前記剛性可変部の剛性を高めた後の前記挿入部の前記湾曲形状の変化を検出し、
    前記判定部は、前記湾曲形状の前記変化に基づき、前記剛性制御部が前記剛性可変部の剛性を高めた後に前記挿入部が進んだか否かを判定する、請求項6に記載の可撓管挿入装置。
  8. 先端と基端とを有し、前記先端から被検体に挿入され、前記被検体に接触したときに前記被検体からの反力を受けて湾曲する可撓性の大腸内視鏡の挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部の剛性を制御する、剛性制御装置であって、
    前記挿入部の湾曲形状を取得して、取得した前記湾曲形状の頂点を特定する頂点特定部と、
    前記湾曲形状において前記頂点よりも前記先端側で前記反力の値の分布を取得して、前記反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部と、
    前記頂点と前記最大反力位置との間に位置している前記剛性可変部の剛性を高めるように前記剛性可変部の剛性を制御する剛性制御部と、
    を具備する、剛性制御装置。
  9. 先端と基端とを有し、前記先端から被検体に挿入され、前記被検体に接触したときに前記被検体からの反力を受けて湾曲する可撓性の大腸内視鏡の挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部の剛性を制御する、剛性制御装置の作動方法であって、
    頂点特定部が、前記挿入部の湾曲形状を取得して、取得した前記湾曲形状の頂点を特定することと、
    反力値特定部が、前記湾曲形状において前記頂点よりも前記先端側で前記反力の値の分布を取得して、前記反力の値が最大である最大反力位置を特定することと、
    剛性制御部が、前記頂点と前記最大反力位置との間に位置している剛性可変部であって、前記挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部の剛性を高めるように前記剛性可変部の剛性を制御することと、
    を含む、剛性制御装置の作動方法
  10. コンピュータを、
    先端と基端とを有し、前記先端から被検体に挿入され、前記被検体に接触したときに前記被検体からの反力を受けて湾曲する可撓性の大腸内視鏡の挿入部の湾曲形状を取得して、取得した前記湾曲形状の頂点を特定する頂点特定部と、
    前記湾曲形状において前記頂点よりも前記先端側で前記反力の値の分布を取得して、前記反力の値が最大である最大反力位置を特定する反力値特定部と、
    前記挿入部に少なくとも部分的に設けられ、これが設けられた所の前記挿入部の剛性を変更可能な剛性可変部が前記頂点と前記最大反力位置との間に位置しているときに前記剛性可変部の剛性を高めるように前記剛性可変部の剛性を制御する剛性制御部として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2020504532A 2018-03-06 2018-03-06 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体 Active JP7167127B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/008587 WO2019171471A1 (ja) 2018-03-06 2018-03-06 可撓管挿入装置、剛性制御装置、剛性制御装置の作動方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019171471A1 JPWO2019171471A1 (ja) 2021-02-12
JP7167127B2 true JP7167127B2 (ja) 2022-11-08

Family

ID=67846569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020504532A Active JP7167127B2 (ja) 2018-03-06 2018-03-06 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11805986B2 (ja)
JP (1) JP7167127B2 (ja)
WO (1) WO2019171471A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7167127B2 (ja) * 2018-03-06 2022-11-08 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体
JP7305668B2 (ja) * 2018-03-28 2023-07-10 オーリス ヘルス インコーポレイテッド 可変曲げ剛性プロファイルを有する医療用器具
WO2020174633A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 オリンパス株式会社 剛性可変装置
CN113393744B (zh) * 2021-05-10 2023-08-25 皖南医学院 一种模拟肠镜检查与诊断系统及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013094337A (ja) 2011-10-31 2013-05-20 Olympus Corp 管状挿入装置
JP2016007434A (ja) 2014-06-25 2016-01-18 オリンパス株式会社 内視鏡装置、作動方法、及び作動プログラム
WO2016063682A1 (ja) 2014-10-22 2016-04-28 オリンパス株式会社 内視鏡挿入形状観測装置
WO2016151846A1 (ja) 2015-03-26 2016-09-29 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5482029A (en) 1992-06-26 1996-01-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Variable flexibility endoscope system
JP3378298B2 (ja) 1992-06-26 2003-02-17 株式会社東芝 内視鏡システム
JPH06181882A (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 Toshiba Corp 内視鏡装置用スコープ
JP3720530B2 (ja) * 1997-05-20 2005-11-30 オリンパス株式会社 内視鏡
US5885208A (en) 1996-12-24 1999-03-23 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope system
EP2628434B1 (en) * 2011-03-25 2016-02-24 Olympus Corporation Endoscope
CN107205617B (zh) * 2015-01-29 2020-03-20 奥林巴斯株式会社 硬度可变致动器
WO2016181484A1 (ja) * 2015-05-12 2016-11-17 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2016189724A1 (ja) * 2015-05-28 2016-12-01 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2016194200A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
EP3378373A4 (en) * 2015-11-20 2019-07-24 Olympus Corporation VARIABLE HARDNESS ACTUATOR
JP6574852B2 (ja) * 2015-11-30 2019-09-11 オリンパス株式会社 硬度可変アクチュエータ
EP3395225A4 (en) * 2015-12-25 2019-08-28 Olympus Corporation INTRODUCTION DEVICE FOR FLEXIBLE TUBUS
JP6615228B2 (ja) * 2015-12-25 2019-12-04 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2017109989A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
JP6550530B2 (ja) * 2016-04-12 2019-07-24 オリンパス株式会社 挿入システム
WO2017183196A1 (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
JP6605127B2 (ja) * 2016-04-22 2019-11-13 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2017203627A1 (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 オリンパス株式会社 剛性可変装置
JP6710277B2 (ja) * 2016-06-09 2020-06-17 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
JP6554609B2 (ja) * 2016-06-20 2019-07-31 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
CN116115337A (zh) * 2016-07-01 2023-05-16 直观外科手术操作公司 一种计算机辅助医疗系统及其控制方法
WO2018083763A1 (ja) * 2016-11-02 2018-05-11 オリンパス株式会社 剛性可変アクチュエータ
WO2018122977A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2018189855A1 (ja) * 2017-04-13 2018-10-18 オリンパス株式会社 剛性可変装置と内視鏡
WO2018189888A1 (ja) * 2017-04-14 2018-10-18 オリンパス株式会社 剛性可変装置
WO2018193541A1 (ja) * 2017-04-19 2018-10-25 オリンパス株式会社 剛性可変アクチュエータ
WO2018216142A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置及び挿入制御装置
WO2019087356A1 (ja) * 2017-11-02 2019-05-09 オリンパス株式会社 剛性可変装置と内視鏡
JP6866530B2 (ja) * 2018-02-19 2021-04-28 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置、可撓管の挿入制御装置、および、可撓管の挿入制御方法
JP7167127B2 (ja) * 2018-03-06 2022-11-08 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体
WO2019186694A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2019187025A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 オリンパス株式会社 応力推定システム、応力推定装置及び内視鏡システム
WO2020174591A1 (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置
WO2020174633A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 オリンパス株式会社 剛性可変装置
WO2021117100A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 オリンパス株式会社 内視鏡システム及び内視鏡の挿入部の剛性変更方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013094337A (ja) 2011-10-31 2013-05-20 Olympus Corp 管状挿入装置
JP2016007434A (ja) 2014-06-25 2016-01-18 オリンパス株式会社 内視鏡装置、作動方法、及び作動プログラム
WO2016063682A1 (ja) 2014-10-22 2016-04-28 オリンパス株式会社 内視鏡挿入形状観測装置
WO2016151846A1 (ja) 2015-03-26 2016-09-29 オリンパス株式会社 可撓管挿入装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019171471A1 (ja) 2019-09-12
US11805986B2 (en) 2023-11-07
US20200390315A1 (en) 2020-12-17
JPWO2019171471A1 (ja) 2021-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7167127B2 (ja) 可撓管挿入装置、剛性制御装置、挿入部の挿入方法、及び剛性制御プログラムを記録した記録媒体
US20170319048A1 (en) Flexible tube insertion apparatus
JP5301867B2 (ja) 医療用マニピュレータシステム
EP2583616B1 (en) Endoscope
US11317790B2 (en) Flexible tube insertion device, insertion control device, and insertion method
JPWO2011114568A1 (ja) 内視鏡システム
US10863884B2 (en) Flexible tube insertion apparatus comprising insertion section to be inserted into subject and method of operating thereof
JP7124061B2 (ja) 応力推定システム、応力推定装置、及び内視鏡システム
US11076746B2 (en) Flexible tube insertion apparatus and flexible tube insertion method
US10485410B2 (en) Flexible tube insertion apparatus
US12016520B2 (en) Flexible tube insertion apparatus, insertion control apparatus, and insertion control method
US10694926B2 (en) Flexible tube insertion apparatus having vibration actuator for reducing insertion force of endoscope insertion member
US20200121163A1 (en) Flexible tube insertion apparatus, insertion control apparatus, and flexible tube insertion support method
WO2019186694A1 (ja) 可撓管挿入装置
US10517461B2 (en) Flexible tube insertion apparatus
US20190374089A1 (en) Flexible tube insertion apparatus and flexible tube insertion method
US20220296079A1 (en) Control device, method for changing rigidity of insertion portion of endoscope, and recording medium
US20210369084A1 (en) Flexible tube insertion apparatus, control apparatus, and method of changing rigidity
JP6165353B2 (ja) 挿入装置
US20210338055A1 (en) Flexible tube insertion device, endoscope system, and flexible tube insertion method
JPH03272727A (ja) 被検体内挿入装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221026

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7167127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151