JP7167089B2 - 装置、その制御プログラム及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、被検体に注入された造影剤の時間強度曲線を作成する装置、その制御プログラム及びシステムに関する。
造影画像は、造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す画像である。超音波診断装置では、造影画像に設定された関心領域(ROI:Region Of Interest)内について時間強度曲線が作成されることがある(例えば、特許文献1参照)。この時間強度曲線は、関心領域内の信号強度の時間変化を示し、TIC(Time Intensity Curve)とも呼ばれる。
時間強度曲線の特徴によって、腫瘍の鑑別診断をすることができる。例えば、ユーザーは、鑑別診断のため、造影画像において、ターゲットと参照部の各々に関心領域を設定する。一例では、ターゲットは腫瘤であり、参照部は腫瘤の周囲の正常な肝実質である。2つの関心領域内の各々の信号強度の比を分析することは、腫瘍の鑑別診断の助けとなりうる。
また、時間強度曲線で評価可能なパラメータは他にも数多くある。そのいくつかは、20~30秒間かそれ以上の計測値が必要で、被検体にとって長時間の息止めが難しい場合もある。このような場合、ユーザーは、被検体に「小さい呼吸」を指示する。そして、ユーザーは、呼吸によって超音波のスキャン断面が多少ずれることを許容しつつ、時間強度曲線の概形を評価する。
国際公開第2018/87198号
呼吸によって超音波のスキャン断面がずれることは、関心領域内の腫瘤の信号の一部が肝実質の信号と入れ替わり、関心領域内の信号強度が変化することを引き起こしうる。これは、時間強度曲線において凹凸の変動として現れ、本来得られるべき理想的な時間強度曲線からの乖離を生じさせる。このような乖離が大きくなるほど、時間強度曲線の評価パラメータの誤差も大きくなりうる。
一の観点による装置は、造影画像における第1の関心領域の信号強度が第2の関心領域の信号強度よりも大きい第1の期間と、第2の関心領域の信号強度が第1の関心領域の信号強度よりも大きい第2の期間とを特定する。そして、超音波診断装置は、第1の期間については、第1の関心領域についての第1の時間強度曲線の凹部を平滑化し、第2の期間については、第1の時間強度曲線の凸部を平滑化して第1の時間強度曲線を補正する。より詳細には、一の観点による装置は、プロセッサを備える装置であって、前記プロセッサは、被検体に注入された造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、よう構成される装置である。
他の観点によるシステムは、超音波診断装置と、該超音波診断装置とネットワークを介して接続されたサーバとを有するシステムであって、前記超音波診断装置は、造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコーを受信する超音波プローブと、前記造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像を前記超音波のエコー信号に基づいて作成し、前記造影画像のデータを前記ネットワークを介して前記サーバへ出力する第1のプロセッサと、を備え、前記サーバは、第2のプロセッサを備え、該第2のプロセッサは、前記造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、よう構成されるシステムである。
上記観点の装置及びシステムによれば、前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線が作成される。このようにして作成された第3の時間強度曲線は、スキャン断面がずれることによる凹凸の変動が抑制された曲線であり、誤差がより少ない。
実施形態による超音波診断装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態による時間強度曲線の作成処理の一例を示すフローチャートである。 第1の関心領域及び第2の関心領域が設定された造影画像を示す図である。 第1及び第2の時間強度曲線を説明する図である。 スキャン面のずれを説明する図である。 スキャン面がずれた後の造影画像であって、腫瘤が肝実質よりも高輝度である造影画像を示す図である。 スキャン面のずれに伴って第1の時間強度曲線に凹部が形成されることを説明する図である。 スキャン面がずれる前の造影画像であって、肝実質が腫瘤よりも高輝度である造影画像を示す図である。 スキャン面がずれた後の造影画像であって、肝実質が腫瘤よりも高輝度である造影画像を示す図である。 スキャン面のずれに伴って第1の時間強度曲線に凸部が形成されることを説明する図である。 実施形態による第3の時間強度曲線の作成処理の一例を示すフローチャートである。 第1の時間強度曲線及び第2の時間強度曲線の交点と、第1の期間及び第2の期間を示す図である。 第1の時間強度曲線を補正して第3の時間強度曲線を作成することを説明する図である。 第3の時間強度曲線の一例を示す図である。 第2実施形態によるシステムの一例を示すブロック図である。 第2実施形態による処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送信ビームフォーマ3及び送信機4を含む。超音波プローブ2は、被検体に対して超音波スキャンを実行して超音波のエコーを受信する。より具体的には、超音波プローブ2は、パルス超音波を被検体(図示せず)に放射する複数の振動素子2aを有する。複数の振動素子2aは、送信ビームフォーマ3および送信機4によってドライブされパルス超音波を放射する。
超音波診断装置1は、さらに受信機5及び受信ビームフォーマ6を含む。振動素子2aから放射されたパルス超音波は、被検体内において反射して振動素子2aに戻るエコーを生成する。エコーは、振動素子2aによって電気信号に変換されてエコー信号となり、受信機5に入力される。エコー信号は、受信機5において所要のゲインによる増幅等が行なわれた後に受信ビームフォーマ6に入力され、この受信ビームフォーマ6において受信ビームフォーミングが行われる。受信ビームフォーマ6は、受信ビームフォーミング後の超音波データを出力する。
受信ビームフォーマ6は、ハードウェアビームフォーマであってもソフトウェアビームフォーマであってもよい。受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、受信ビームフォーマ6は、グラフィックス処理ユニット(GPU)、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または論理演算を実行することができる他の種類のプロセッサのうちの任意の1つまたは複数を含む1つまたは複数のプロセッサを備えることができる。受信ビームフォーマ6を構成するプロセッサは、後述のプロセッサ7とは別のプロセッサで構成されていてもよいし、プロセッサ7で構成されていてもよい。
超音波プローブ2は、送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングの全部または一部を行うための電気回路を含むことができる。例えば、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6の全部または一部は、超音波プローブ2内に設けられていてもよい。
超音波診断装置1は、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6を制御するためのプロセッサ7も含む。さらに、超音波診断装置1は、ディスプレイ8、メモリ9及びユーザインタフェース10を含む。
プロセッサ7は、超音波プローブ2と電子通信している。プロセッサ7は、超音波プローブ2を制御して超音波データを取得することができる。プロセッサ7は、振動素子2aのどれがアクティブであるか、および超音波プローブ2から送信される超音波ビームの形状を制御する。プロセッサ7はまた、ディスプレイ8とも電子通信しており、プロセッサ7は、超音波データを処理してディスプレイ8上に表示するための超音波画像にすることができる。「電子通信」という用語は、有線通信と無線通信の両方を含むように定義することができる。プロセッサ7は、一実施形態によれば中央処理装置(CPU)を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、または他のタイプのプロセッサなど、処理機能を実行することができる他の電子構成要素を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、処理機能を実行することができる複数の電子構成要素を含むことができる。例えばプロセッサ7は、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、およびグラフィックスプロセッシングユニットを含む電子構成要素のリストから選択された2つ以上の電子構成要素を含むことができる。
プロセッサ7は、RFデータを復調する複合復調器(図示せず)を含むこともできる。別の実施形態では、処理チェーンの早いうちに復調を実行することができる。
プロセッサ7は、複数の選択可能な超音波モダリティに従った1つまたは複数の処理動作をデータに行うように構成されている。エコー信号が受信されるとき、データは走査セッション中にリアルタイムで処理することができる。この開示のために、「リアルタイム」という用語は、いかなる意図的な遅延もなく行われる手順を含むように定義される。
また、データは、超音波の走査中に一時的にバッファ(図示せず)に格納し、ライブ操作またはオフライン操作でリアルタイムではなく処理することができる。この開示において、「データ」という用語は、本開示においては、超音波診断装置を用いて取得される1つまたは複数のデータセットを指すように使用することができる。
超音波データは、プロセッサ7によって他のまたは異なるモード関連モジュール(例えば、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、造影モード、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、など)で処理して超音波画像のデータを作ることができる。例えば、1つまたは複数のモジュールが、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、造影モード、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、およびそれらの組合せ、などの超音波画像を生成することができる。本明細書では、特に造影モードで表示される造影画像について後述する。
画像ビームおよび/または画像フレームは保存され、データがメモリに取得された時を示すタイミング情報を記録することができる。前記モジュールは、例えば、画像フレームを座標ビーム空間から表示空間座標に変換するために走査変換演算を実行する走査変換モジュールを含むことができる。被検体に処置が実施されている間にメモリから画像フレームを読み取り、その画像フレームをリアルタイムで表示する映像プロセッサモジュールが設けられてもよい。映像プロセッサモジュールは画像フレームを画像メモリに保存することができ、超音波画像は画像メモリから読み取られディスプレイ8に表示される。
なお、走査変換演算前の超音波データをローデータ(raw data)というものとする。また、走査変換演算後のデータを画像データというものとする。
プロセッサ7が複数のプロセッサを含む場合、プロセッサ7が担当する上述の処理タスクを、複数のプロセッサが担当してもよい。例えば、第1のプロセッサを使用して、RF信号を復調および間引きすることができ、第2のプロセッサを使用して、データをさらに処理した後、画像を表示することができる。
また、例えば受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、その処理機能は、単一のプロセッサで実行されてもよいし、複数のプロセッサで実行されてもよい。
ディスプレイ8は、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどである。
メモリ9は、任意の既知のデータ記憶媒体であり、非一過性の記憶媒体及び一過性の記憶媒体を含む。非一過性の記憶媒体は、例えば、HDD(Hard Disk:ハードディスク)、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶媒体である。非一過性の記憶媒体は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性の記憶媒体を含んでいてもよい。プロセッサ7によって実行されるプログラムは、非一過性の記憶媒体に記憶されている。
一過性の記憶媒体は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶媒体である。
ユーザインタフェース10は、操作者の入力を受け付けることができる。例えば、ユーザインタフェース10は、ユーザーからの指示や情報の入力を受け付ける。ユーザインタフェース10は、キーボード(keyboard)、ハードキー(hard key)、トラックボール(trackball)、ロータリーコントロール(rotary control)及びソフトキー等を含んで構成されている。ユーザインタフェース10は、ソフトキー等を表示するタッチスクリーンを含んでいてもよい。
次に、本例の超波診断装置1における作用について説明する。先ず、超音波診断装置1は、造影剤が注入された被検体の造影画像を取得する。具体的には、プロセッサ7は、超音波プローブ2を制御して、造影剤が注入された被検体に対する超音波の送信を開始する。超音波プローブ2は、造影剤によって反射された超音波を含むエコーを受信する。プロセッサ7は、エコー信号に対して公知の処理を行なって、造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像を作成する。造影画像は、例えば被検体の肝臓についての画像である。プロセッサ7は、造影画像のデータをメモリ9に記憶する。
メモリ9に記憶される造影画像のデータは、所要の時間の長さを有する。この時間の長さは、被検体にとって息止めが難しい時間の長さであり、一例では60秒以上である。造影画像のデータは、被検体が呼吸をしながら取得される。
次に、このようにして取得された造影画像についての時間強度曲線の作成について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。一例では、時間強度曲線が作成される造影画像はリアルタイム画像ではない画像である。先ず、ステップS1では、プロセッサ7は、メモリ9に記憶された造影画像のデータを読み出し、ディスプレイ8に表示する。プロセッサ7は、造影画像CIを表示させるユーザーの入力をユーザインタフェース10が受け付けると、造影画像CIを表示してもよい。一例では、ディスプレイ8に表示される造影画像CIは静止画像であり、メモリ9に記憶され読み出された複数のフレームの中から選択された1フレームの画像である。一例では、後述する第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2の設定に適した造影画像CIが、ユーザーによって選択され表示される。
次に、ステップS2では、図3に示すように、ディスプレイ8に表示された造影画像CIに、第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2が設定される。ユーザインタフェース10は、ディスプレイ8に表示されている造影画像CIに第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2を設定するユーザーの入力を受け付ける。ユーザインタフェース10が入力を受け付けると、プロセッサ7は、造影画像CIに第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2を設定する。
第1の関心領域R1は、造影画像CIにおけるターゲットに配置される。一例では、ターゲットは腫瘤Mである。本明細書では、第1の関心領域R1は、円形の腫瘤Mと同じ大きさである。第2の関心領域R2は、造影画像CIにおけるターゲットの周囲に配置される。一例では、第2の関心領域R2は、腫瘤の周囲の肝実質Pに配置される。
次に、ステップS3では、プロセッサ7は、時間強度曲線(TIC)Tを作成する。時間強度曲線Tは、第1の領域R1についての第1の時間強度曲線T1と、第2の領域R2についての第2の時間強度曲線T2と、第1の時間強度曲線T1を補正して得られた第3の時間強度曲線T3を含む。プロセッサ7は、第3の時間強度曲線T3及び第2の時間強度曲線T2を、ディスプレイ8に表示してもよい。ステップS3の処理が終了すると、時間強度曲線の作成処理は終了する。
第1及び第2の時間強度曲線T1、T2について、図4に基づいて説明する。第1及び第2の時間強度曲線T1、T2は、第1及び第2の領域R2における造影画像CIの平均強度(平均輝度)の時間変化の一例を示す。図4は、第1及び第2の関心領域の信号強度の時間変化の様子を説明するために用いられる。図4はこのような説明図なので、図4に示す第1及び第2の時間強度曲線T1、T2は、スキャン面のずれに伴う凹凸を有さず、実際のスキャンによって得られる時間強度曲線とは異なる。
図3及び後述の図において、第1の関心領域R1が設定される腫瘤Mは腫瘍であり、図4に示された第1の時間強度曲線T1は、腫瘍についての時間強度曲線である。最初は第1の時間強度曲線T1の強度が第2の時間強度曲線T2の強度よりも大きく、その後第2の時間強度曲線T2の強度が第1の時間強度曲線T1の強度よりも大きくなっている。詳細に説明すると、造影剤は、腫瘍に流入した後に、肝実質に流入する。従って、第1及び第2の時間強度曲線T1、T2が示すように、先ず第1の時間強度曲線T1における強度が、第2の時間強度曲線T2における強度よりも大きくなる。そして、第1の時間強度曲線T1の強度が最大になった後に徐々に小さくなると、第2の時間強度曲線T2の強度が、第1の時間強度曲線T1における強度よりも大きくなって最大になる。
上述のように、造影画像は被検体が呼吸をしながら取得される。従って、呼吸に伴って超音波のスキャン面がずれる。これについて、図5に基づいて説明する。図5には、呼吸によってずれる前の第1のスキャン面SP1と、ずれた後の第2のスキャン面SP2が示されている。第1のスキャン面SP1の造影画像CIが表示されている状態で、第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2が設定される。図5は、第1及び第2のスキャン面SP1、SP2と直交する平面図である。ここでは、腫瘤Mは球体であり、第1のスキャン面SP1は、球体である腫瘤Mの中心を通るものとする。
超音波のスキャン面が、第1のスキャン面SP1から第2のスキャン面SP2に移動すると、第2のスキャン面SP2における腫瘤Mの幅D2は、第1のスキャン面SP1における腫瘤Mの幅D1よりも小さくなる。図6は、第2のスキャン面SP2の造影画像CIを示し、腫瘤Mが周囲の肝実質Pよりも高輝度(信号強度が大)である状態を示す。第2のスキャン面SP2の造影画像CIにおける腫瘤Mは、第1のスキャン面SP1のそれよりも小さい。一方、第1のスキャン面SP1における造影画像CIが表示されている時に設定された関心領域R1は、スキャン面が移動してもそのままの大きさを維持する。従って、第2のスキャン面SP2の造影画像CIにおいて、第1の関心領域R1よりも腫瘤Mが小さくなる。これは、第1の関心領域R1に、肝実質Pが含まれることを意味するので、第1の関心領域R1の平均強度は、第1のスキャン面SP1におけるそれよりも小さくなる。
スキャン面のずれに伴って第1の関心領域R1の平均強度が小さくなると、図7に示すように第1の時間強度曲線T1に凹部Tdが形成される。凹部Tdは、隣り合う極大値の間の部分である。図7では、1つの凹部Tdにのみ符号を付している。仮にスキャン面のずれがない場合、一点鎖線で示すように、凹部Tdを埋めるように平滑化した曲線TC1が時間強度曲線として得られるはずである。腫瘤Mが肝実質Pよりも高輝度である場合、後述するように、第1の時間強度曲線T1が曲線TC1のように補正され、第3の時間強度曲線T3が作成される。
図8は、第1のスキャン面SP1の造影画像CIを示し、肝実質Pが腫瘤Mよりも高輝度である状態を示す。腫瘤Mと第1の関心領域R1は同じ大きさであり、関心領域R1は肝実質Pを含んでいない。この状態からスキャン面がずれると、図9に示す状態となる。図9は、第2のスキャン面SP2の造影画像CIを示す。第2のスキャン面SP2の造影画像CIにおいては、腫瘤Mが小さくなり、第1の関心領域R1は、腫瘤Mよりも高輝度である肝実質Pを含むので、第1の関心領域R1の平均強度は、第1のスキャン面SP1におけるそれよりも大きくなる。
スキャン面のずれに伴って第1の関心領域R1の平均強度が大きくなると、図10に示すように第1の時間強度曲線T1に凸部Tpが形成される。凸部Tpは、隣り合う極小値の間の部分である。図10では、1つの凸部Tpにのみ符号を付している。仮にスキャン面のずれがない場合、一点鎖線で示すように、凸部Tpを無くして平滑化した曲線TCが時間強度曲線として得られるはずである。肝実質Pが腫瘤Mよりも高輝度である場合、後述するように、第1の時間強度曲線T1が曲線TC2のように補正され、第3の時間強度曲線T3が作成される。
第3の時間強度曲線T3の作成について図11のフローチャートに基づいて説明する。ステップS31では、プロセッサ7は、図12に示すように、第1の時間強度曲線T1と第2の時間強度曲線T2の交点PPを求めて第1の期間P1及び第2の期間P2を特定する。詳細に説明する。交点PPにおいて、第1の時間強度曲線T1と第2の時間強度曲線T2の信号強度は等しい。従って、プロセッサ7は、一例では所要の時間ごとに第1の時間強度曲線T1と第2の時間強度曲線T2の各々の信号強度を比較し、交点PPを求める。
一例では、信号強度の比較は、第1の時間強度曲線T1と第2の時間強度曲線T2の信号強度比を算出することである。プロセッサ7は、一例では所要の時間ごとに第1の時間強度曲線T1と第2の時間強度曲線T2の信号強度比を求めて交点PPを求める。
第1の期間P1及び第2の期間P2は、交点PPに対応する時間thを境にして分割される。図12では、第1の期間P1は、時間t0から時間th(t0<th)までの期間であり、第2の期間P2は、時間th以降の期間である。
プロセッサ7は、第1の期間P1及び第2の期間P2の各々について、第1の時間強度曲線T1の強度と第2の時間曲線の強度の大小を特定する。プロセッサ7は、上述の信号強度比に基づいて強度の大小を特定することができる。図12では、第1の期間P1において、第1の時間強度曲線T1の強度が第2の時間強度曲線T2の強度よりも大きい。また、第2の期間P2において、第2の時間強度曲線T2の強度が第1の時間強度曲線T1の強度よりも大きい。
次に、ステップS32では、プロセッサ7は第1の時間強度曲線T1を補正して第3の時間強度曲線T3を作成する。詳細に説明する。プロセッサ7は、図13に示すように、第1の期間P1について第1の時間強度曲線T1における凹部Tdを平滑化し、なおかつ第2の期間P2について第1の時間強度曲線T1における凸部Tpを平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し、図14に示す第3の時間強度曲線T3を作成する。プロセッサ7は、第1の期間P1について、隣り合う極大値のうち少なくとも一方を通るようにして凹部Tdを平滑化する。また、プロセッサ7は、第2の期間P2について、隣り合う極小値のうち少なくとも一方を通るようにして凸部Tpを平滑化する。図13において、一点鎖線CLが凹部Td及び凸部Tpを平滑化する補正を示す。
プロセッサ7は、第1の時間強度曲線T1に対して、第1の期間P1について、下記(式1)で示すモルフォロジー(Morphology)演算のクロージング(Closing)演算を行なって凹部Tdを平滑化する。
Figure 0007167089000001
また、プロセッサ7は、第1の時間強度曲線T1に対して、第2の期間P2について、下記(式2)で示すモルフォロジー演算のオープニング(Opening)演算を行なって凸部Tpを平滑化する。
Figure 0007167089000002
(式1)及び(式2)において、
g:第3の時間強度曲線T3
f:第1の時間強度曲線T1
s:カーネル(kernel)
である。
また、(式1)及び(式2)において、
Figure 0007167089000003

である。
カーネルは、例えば第1の時間強度曲線T1の変動周期、すなわち隣り合う極大値及び極小値の時間間隔である。プロセッサ7は、モルフォロジー演算の前に、第1の時間強度曲線T1の変動周期を直接求め、これをカーネルとしてもよい。また、プロセッサ7は、第1の時間強度T1の変動周期を直接求めずに、被検体の呼吸周期をカーネルとして用いてもよい。被検体の呼吸周期は、例えばユーザインタフェース10においてユーザーによって入力される。
このようなモルフォロジー演算によって得られた第3の時間強度曲線T3は、図14に示すように、第1の期間P1について、第1の時間強度曲線における隣り合う極大値のうち一方を通るようにして凹部Tdが平滑化され、第2の期間P2について、第1の時間強度曲線における隣り合う極小値のうち一方を通るようにして凸部Tpが平滑化された曲線である。
時間強度曲線の作成処理が終了した後、プロセッサ7は、第3の時間強度曲線T3の概形を評価する公知の評価パラメータを算出してもよい。プロセッサ7は、第3の時間強度曲線T3及び第2の時間強度曲線T2を用いて評価パラメータを算出してもよい。第3の時間強度曲線T3は、被検体の呼吸に伴う凹部Td及び凸部Tpが平滑化されているので、誤差の少ない評価パラメータを得ることができる。これは、腫瘍の鑑別診断をより正確に行なうことを可能とする。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図15に示すシステム100は、超音波診断装置1とサーバ101を備える。超音波診断装置1及びサーバ101は、ネットワーク102を介して接続されている。
超音波診断装置1は、第1実施形態と同様の構成であり、各構成要素についての詳細な説明を省略する。ただし、第2実施形態では、超音波診断装置1のプロセッサ7を、第1のプロセッサ7として説明する。超音波診断装置1の構成要素として、図15では第1のプロセッサ7のみが図示されているが、第2実施形態における超音波診断装置1は、他にも図1に示された構成要素を有している。
サーバ101は、例えばワークステーションであってもよく、超音波診断装置1を含む複数の超音波診断装置を管理する管理センターに設置されていてもよい。サーバ101は、公知のサーバの構成要素を有し、第2のプロセッサ103、第2のディスプレイ104、第2のメモリ105及び第2のユーザインタフェース106を有している。
次に、本例のシステム100における造影画像の取得及び時間強度曲線の作成について、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。本例における基本的な処理は、第1実施形態と同様であり、一部の処理の主体が第1実施形態と異なる。以下の説明では、第1実施形態と同一の処理の内容については詳細な説明を省略する。
ステップS101では、第1実施形態と同様に超音波診断装置1が造影画像CIを取得する。すなわち、超音波プローブ2が被検体に対して超音波を送信し、第1のプロセッサ7がエコー信号に基づいて造影画像CIを作成する。
ステップS102では、第1のプロセッサ7は、造影画像CIをサーバ101へ送信する。造影画像CIは、超音波診断装置1からネットワーク102を介してサーバ101へ送信される。超音波診断装置1からサーバ101へ入力された造影画像CIは、第2のメモリ105に記憶される。本例では、超音波診断装置1からサーバ101へ送信される造影画像CIは、画像データを意味する。
ステップS103では、サーバ101の第2のプロセッサ103が、第2のメモリ105に記憶された造影画像のデータを読み出し、第2のディスプレイ104に表示する。第1実施形態のステップS1と同様に、ユーザーは、第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2の設定に適した造影画像CIを第2のディスプレイ104に表示させる。
ステップS104では、第1実施形態のステップS2と同様に、造影画像CIに、第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2が設定される。本例では、第2のユーザインタフェース106が、第2のディスプレイ104に表示されている造影画像CIに第1の関心領域R1及び第2の関心領域R2を設定するユーザーの入力を受け付ける。
次に、ステップS105では、第1実施形態のステップS3と同様に、第2のプロセッサ103が、時間強度曲線(TIC)Tを作成する。第3の時間強度曲線T3は、第1実施形態のステップS31、S32に従って、第2のプロセッサ103によって作成される。第2のプロセッサ103は、第3の時間強度曲線T3及び第2の時間強度曲線T2を、第2のディスプレイ104に表示してもよい。
第2のプロセッサ103は、作成した第3の時間強度曲線T3の概形を評価する公知の評価パラメータを算出してもよい。第2のプロセッサ103は、第3の時間強度曲線T3及び第2の時間強度曲線T2を用いて評価パラメータを算出してもよい。本例でも、誤差の少ない評価パラメータを得ることができる。
なお、第2実施形態についてのここまでの説明では、超音波診断装置1からサーバ101へ送信される造影画像CIは、画像データを意味していたが、ローデータを意味していてもよい。サーバ101の第2のプロセッサ103は、超音波診断装置1から入力された造影画像CIのローデータから造影画像CIの画像データを作成する。
本発明についてある特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を施してもよく、均等物に置換してもよい。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、本発明が添付の特許請求の範囲内に属するすべての実施形態を含むことになることを意図している。
第1及び第2の実施形態では、第1の時間強度曲線T1及び第2の時間強度曲線T2の交点PPは1つであったが、2つ以上の交点PPが存在していてもよい。また、超音波診断装置1及びサーバ101には、造影画像CIと並んで、Bモード画像などの他の画像が表示されてもよい。
また、第3の時間強度曲線T3は、第1の期間P1について、第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の両方を通るようにして凹部Tdが平滑化され、第2の期間P2について、第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の両方を通るようにして凸部Tpが平滑化された曲線であってもよい。言い換えれば、第3の時間強度曲線は、第1の期間P1において全ての極大値を通り、第2の期間P2において全ての極小値を通る包絡線であってもよい。
また、上記実施形態は、
プロセッサが、
被検体に注入された造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、
前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、
前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、ことを含む装置の制御方法としてもよい。
さらに、上記実施形態は、
超音波診断装置と、該超音波診断装置とネットワークを介して接続されたサーバとを有するシステムの制御方法であって、
前記超音波診断装置は、
造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコーを受信する超音波プローブと、
前記造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像を前記超音波のエコー信号に基づいて作成し、前記造影画像のデータを前記ネットワークを介して前記サーバへ出力する第1のプロセッサと、を備え、
前記サーバは、第2のプロセッサを備え、該第2のプロセッサは、
前記造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、
前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、
前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、よう構成されており、
前記制御方法は、
前記超音波を送信して前記エコーを受信し、
前記造影画像を作成し、
該造影画像のデータを前記ネットワークを介して前記サーバへ出力し、
前記造影画像について、前記第1の時間強度曲線及び前記第2の時間強度曲線を作成し、
前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して前記第1の期間及び前記第2の期間を特定し、
前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における前記凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における前記凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、ことを含むシステムの制御方法としてもよい。
1 超音波診断装置
2 超音波プローブ
7 プロセッサ、第1のプロセッサ
8 ディスプレイ
9 メモリ
10 ユーザインタフェース
100 システム
101 サーバ
102 ネットワーク
103 第2のプロセッサ
104 第2のディスプレイ
105 第2のメモリ
106 第2のユーザインタフェース

Claims (11)

  1. プロセッサを備える装置であって、前記プロセッサは、
    被検体に注入された造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、
    前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、
    前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、よう構成される装置。
  2. 前記第3の時間強度曲線は、前記第1の期間について、前記隣り合う極大値のうち少なくとも一方を通るようにして前記凹部が平滑化され、前記第2の期間について、前記隣り合う極小値のうち少なくとも一方を通るようにして前記凸部が平滑化された曲線である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記プロセッサは、前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線の交点を求め、該交点を境にして前記第1及び前記第2の期間を特定する、ようさらに構成される請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記プロセッサは、第1の時間強度曲線に対して、前記第1の期間についてモルフォロジー演算のクロージング演算を行なって前記極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間についてモルフォロジー演算のオープニング演算を行なって前記極小値の間の凸部を平滑化する、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記造影画像を表示するディスプレイと、
    該ディスプレイに表示された前記造影画像において第1及び第2の領域を設定するユーザーの入力を受け付けるユーザインタフェースと、をさらに備えており、
    前記プロセッサは、前記ユーザインタフェースにおける前記入力に基づいて、前記造影画像に第1及び第2の領域を設定する、ようさらに構成される請求項1~4に記載の装置。
  6. 前記装置は超音波診断装置であって、造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコーを受信する超音波プローブをさらに備え、
    前記プロセッサは、前記超音波のエコー信号に基づいて前記造影画像を作成する、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記装置は、造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコーを受信する超音波プローブを備える超音波診断装置とネットワークを介して接続されており、
    前記造影画像は、前記超音波プローブが受信した前記超音波のエコーに基づいて作成された画像である、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記造影画像のデータは、前記超音波プローブが受信した前記超音波のエコーに基づいて前記超音波診断装置によって作成され、前記ネットワークを介して前記装置へ入力される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の関心領域はターゲットに配置され、前記第2の関心領域は前記ターゲットの周囲に配置される、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
  10. プロセッサを備える装置の制御プログラムであって、前記プロセッサに、
    被検体に注入された造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、
    前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、
    前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、ことを実行させるよう構成される装置の制御プログラム。
  11. 超音波診断装置と、該超音波診断装置とネットワークを介して接続されたサーバとを有するシステムであって、
    前記超音波診断装置は、
    造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコーを受信する超音波プローブと、
    前記造影剤によって反射された超音波の信号強度を示す造影画像を前記超音波のエコー信号に基づいて作成し、前記造影画像のデータを前記ネットワークを介して前記サーバへ出力する第1のプロセッサと、を備え、
    前記サーバは、第2のプロセッサを備え、該第2のプロセッサは、
    前記造影画像における第1の関心領域について第1の時間強度曲線を作成し、前記造影画像における第2の関心領域について第2の時間強度曲線を作成し、
    前記第1の時間強度曲線と前記第2の時間強度曲線について強度を比較して、前記第1の時間強度曲線の強度が前記第2の時間強度曲線の強度よりも大きい第1の期間と、前記第2の時間強度曲線の強度が前記第1の時間強度曲線の強度よりも大きい第2の期間とを特定し、
    前記第1の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極大値の間の凹部を平滑化し、前記第2の期間について前記第1の時間強度曲線における隣り合う極小値の間の凸部を平滑化して前記第1の時間強度曲線を補正し第3の時間強度曲線を作成する、よう構成されるシステム。
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