JP7166496B1 - レーダシステム - Google Patents

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Abstract

パルス変調されたレーダ信号をターゲット(2)に送信可能な第1のレーダ送信機と、レーダ信号をターゲット(2)に送信可能な第2のレーダ送信機と、第1のレーダ送信機により送信されてターゲット(2)で反射されたレーダ信号及び第2のレーダ送信機により送信されてターゲット(2)で反射されたレーダ信号を同時に受信可能なレーダ受信機と、第1のレーダ送信機或いは第1のレーダ送信機及び第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する信号制御部(12a)とを備えた。

Description

本開示は、複数のレーダ装置を備えたレーダシステムに関する。
従来、近傍に存在する他のレーダ装置との干渉を回避するために、レーダ信号における搬送周波数を制御可能なレーダ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001-099919号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたレーダ装置では、レーダ信号がパルス変調された場合に発生する不要波による干渉については考慮されていない。
一方、高速に移動するターゲットを追尾するために、マルチスタティックレーダ等のように複数のレーダ装置を備えたレーダシステムが用いられる場合がある。このマルチスタティックレーダの性能を向上するためには、レーダ装置が複数のレーダ信号を同時に受信する必要がある。
しかしながら、このマルチスタティックレーダにおいて、レーダ装置が同時に複数のレーダ信号を受信する際、パルス変調されたレーダ信号から生じる不要波が他のレーダ信号に干渉すると、当該他のレーダ信号における受信SNR(Signal to Noise Ratio)が劣化して受信感度が劣化する。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来に対し、レーダ信号がパルス変調された場合に発生する不要波による干渉を抑制可能なレーダシステムを提供することを目的としている。
本開示に係るレーダシステムは、パルス変調されたレーダ信号をターゲットに送信可能な第1のレーダ送信機と、レーダ信号をターゲットに送信可能な第2のレーダ送信機と、第1のレーダ送信機により送信されてターゲットで反射されたレーダ信号及び第2のレーダ送信機により送信されてターゲットで反射されたレーダ信号を同時に受信可能なレーダ受信機と、第1のレーダ送信機或いは第1のレーダ送信機及び第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する信号制御部とを備え、信号制御部は、第1のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御する、第1のレーダ送信機及び第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御する、或いは、第1のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御するとともに、第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数を制御することを特徴とする。
本開示によれば、上記のように構成したので、従来に対し、レーダ信号がパルス変調された場合に発生する不要波による干渉を抑制可能となる。
実施の形態1に係るレーダシステムの構成例及び動作原理を示す図である。 パルス変調波から発生する不要波の一例を示す図である。 搬送周波数がfであるパルス変調波から発生した不要波が、搬送周波数がfであるレーダ反射波に干渉する場合の一例を示す図である。 図4A、図4Bは、実施の形態1における信号制御部の動作例を示す図であって、図4Aは信号制御部による制御前の状態を示す図であり、図4Bは信号制御部が搬送周波数を制御した場合を示す図である。 図5A、図5Bは、実施の形態1における信号制御部の動作例を示す図であって、図5Aは信号制御部による制御前の状態を示す図であり、図5Bは信号制御部が繰返し周波数を制御した場合を示す図である。 図6A、図6Bは、実施の形態1における信号制御部の動作例を示す図であって、図6Aは信号制御部による制御前の状態を示す図であり、図6Bは信号制御部がデューティー比を制御した場合を示す図である。 実施の形態1に係るレーダシステムによるレーダ信号の制御動作例を示すフローチャートである。 図8A、図8Bは、実施の形態2に係るレーダシステムの構成例及び動作原理を説明する図であって、図8Aは図10に示すタイムスロットAでの状態を示す図であり、図8Bは図10に示すタイムスロットBでの状態を示す図である。 実施の形態2におけるレーダ送受信機の回路構成例を示す図である。 実施の形態2に係るレーダシステムの動作例を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態2に係るレーダシステムによるレーダ信号の制御動作例を示すフローチャートである。 図12A、図12Bは、実施の形態3における信号制御部の動作例を示す図であって、図12Aは信号制御部による制御前の状態を示す図であり、図12Bは信号制御部による制御後の状態を示す図である。 図13A、図13Bは、実施の形態4における信号制御部の動作例を示す図であって、図13Aは信号制御部による制御前の状態を示す図であり、図13Bは信号制御部による制御後の状態を示す図である。 図14A、図14Bは、実施の形態1における信号制御部のハードウェア構成例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るレーダシステム1aの構成例及び動作原理を示す図である。
レーダシステム1aは、複数のレーダ装置を有し、レーダシステム1aからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能とするシステムである。このレーダシステム1aは、例えばマルチスタティックレーダに適用可能である。
なお、図1において、太い矢印はターゲット2の進行方向を示し、細い矢印はレーダ装置から送信されたレーダ信号又はターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波の進行方向を示している。
このレーダシステム1aは、図1に示すように、複数のレーダ装置としてレーダ送受信機11a-1、レーダ送受信機11a-2及びレーダ送受信機11a-3を備え、また、信号制御部12aを備えている。
レーダ送受信機11a-1は、レーダ信号の送信を行うレーダ送信機及びレーダ信号の受信を行うレーダ受信機が一体化されたレーダ装置である。
このレーダ送受信機11a-1は、レーダ送信機の機能として、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信可能である。なお、レーダ送受信機11a-1が送信するレーダ信号S-11-1は、パルス変調されたレーダ信号、すなわちパルス変調波である。
また、レーダ送受信機11a-1は、レーダ受信機の機能として、複数の他のレーダ送受信機11a-2,11a-3により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-2,R-11-3を同時に受信可能である。
そして、レーダ送受信機11a-1は、受信した複数のレーダ反射波R-11-2,R-11-3を同時に信号処理可能である。これにより、レーダ送受信機11a-1は、レーダシステム1aからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能である。
レーダ送受信機11a-2は、レーダ信号の送信を行うレーダ送信機及びレーダ信号の受信を行うレーダ受信機が一体化されたレーダ装置である。
このレーダ送受信機11a-2は、レーダ送信機の機能として、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-2を送信可能である。なお、レーダ送受信機11a-2が送信するレーダ信号S-11-2は、パルス変調波でもよいし、パルス変調されていない例えばFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)波のようなレーダ信号でもよい。
また、レーダ送受信機11a-2は、レーダ受信機の機能として、複数の他のレーダ送受信機11a-1,11a-3により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1,R-11-3を同時に受信可能である。
そして、レーダ送受信機11a-2は、受信した複数のレーダ反射波R-11-1,R-11-3を同時に信号処理可能である。これにより、レーダ送受信機11a-2は、レーダシステム1aからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能である。
レーダ送受信機11a-3は、レーダ信号の送信を行うレーダ送信機及びレーダ信号の受信を行うレーダ受信機が一体化されたレーダ装置である。
このレーダ送受信機11a-3は、レーダ送信機の機能として、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-3を送信可能である。なお、レーダ送受信機11a-3が送信するレーダ信号S-11-3は、パルス変調波でもよいし、パルス変調されていないレーダ信号でもよい。
また、レーダ送受信機11a-3は、レーダ受信機の機能として、複数の他のレーダ送受信機11a-1,11a-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に受信可能である。
そして、レーダ送受信機11a-3は、受信した複数のレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に信号処理可能である。これにより、レーダ送受信機11a-3は、レーダシステム1aからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能である。
なお、図1では、レーダ送受信機11a-1が送信のみを行うレーダ送受信機として機能し、レーダ送受信機11a-2が送信のみを行うレーダ送受信機として機能し、レーダ送受信機11a-3が受信のみを行うレーダ送受信機として機能する場合を示している。すなわち、図1に示すレーダシステム1aでは、送信を行うレーダ送受信機と受信を行うレーダ送受信機とが異なるレーダ送受信機である場合を示している。
信号制御部12aは、レーダ送受信機11a-1~11a-3のうちの送信を行うレーダ送受信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数(キャリア周波数)、繰返し周波数(PRF:Pulse Recurrence Frequency)及びデューティー比(Duty)、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する。
この際、信号制御部12aは、パルス変調されたレーダ信号から発生する不要波と当該レーダ信号とは別のレーダ信号とが干渉しないように上記制御を行う。すなわち、信号制御部12aは、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数をfとし、繰返し周波数をPRFとし、デューティー比をDutyとし、当該レーダ信号とは別のレーダ信号における搬送周波数をfとし、正の整数をnとした場合、f=f±{PRF×(1/Duty)}又はf≠f±nPRFを満たすように上記制御を行う。
なお、図1に示すレーダシステム1aでは、3台のレーダ送受信機11a-1~11a-3が設けられた場合を示している。すなわち、図1に示すレーダシステム1aでは、送信を行う装置として動作するレーダ送受信機と受信を行う装置として動作するレーダ送受信機とが異なるレーダ送受信機である場合において、レーダ送受信機の台数が最小台数である場合での構成例を示している。しかしながら、上記レーダ送受信機の台数は図1に示す台数に限らない。
また、図1では、レーダ装置として、送信を行う機能及び受信を行う機能の両方を有するレーダ送受信機11a-1~11a-3が設けられ、レーダ送受信機11a-1が送信を行う装置として動作し、レーダ送受信機11a-2が送信を行う装置として動作し、レーダ送受信機11a-3が受信を行う装置として動作するように構成された場合を示した。この場合、レーダ送受信機11a-1~11a-3は、送信を行うものとして動作するか否か及び受信を行うものとして動作するか否かを任意に変更可能である。
一方、上記変更を行う必要がない場合、レーダ装置は、上記両方の機能を有するレーダ送受信機である必要はない。この場合、例えば、レーダ装置として、上記レーダ送受信機ではなく、上記送信を行うレーダ送信機又は上記受信を行うレーダ受信機が設けられていてもよい。例えば、図1の例では、レーダ送受信機11a-1をレーダ送信機(第1のレーダ送信機)とし、レーダ送受信機11a-2をレーダ送信機(第2のレーダ送信機)とし、レーダ送受信機11a-3をレーダ受信機としてもよい。
次に、図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aの動作例について説明する。
図1の例では、まず、レーダ送受信機11a-1がターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信するとともに、レーダ送受信機11a-2がターゲット2に向けてレーダ信号S-11-2を送信する。なお、ここでは、レーダ信号S-11-1及びレーダ信号S-11-2は共にパルス変調波であるとする。
また、信号制御部12aは、レーダ信号S-11-1における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比、並びに、レーダ信号S-11-2における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比のうちの1つ以上を制御している。
そして、レーダ送受信機11a-3は、レーダ送受信機11a-1により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1、及び、レーダ送受信機11a-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-2を同時に受信する。
そして、レーダ送受信機11a-3は、受信したレーダ反射波R-11-1及びレーダ反射波R-11-2を同時に信号処理する。これにより、レーダ送受信機11a-3は、レーダシステム1aからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出する。
ここで、レーダ信号S-11-1及びレーダ信号S-11-2としては、信号制御部12aにより設定された周波数帯域のレーダ信号が用いられる。
図2はパルス変調波から発生する不要波の一例を示す図である。図2において、縦軸はレーダ信号の電力スペクトルを示し、横軸は周波数を示している。図2では、パルス変調波であるレーダ信号S-11-1における搬送周波数がfであり、繰返し周波数がPRFである場合を示している。
この図2に示すように、パルス変調波のような変調波では、その搬送周波数を中心にして、繰返し周波数毎に不要波が発生する。一方、この不要波は、搬送周波数を中心にD=PRF×(1/Duty)の周波数毎にNullを持つ。
そのため、信号制御部12aは、特に繰返し周波数及びデューティー比を適切に選択することで、最大で2PRFの周波数で不要波の発生を抑えることが可能である。図2では、f±2PRFの周期でNullが発生するようにデューティー比が設定された場合での不要波の発生の様子を示している。
ここで、例えば、パルス変調波であるレーダ信号S-11-1における搬送周波数がf且つ繰返し周波数がPRFであり、パルス変調波であるレーダ信号S-11-2における搬送周波数がf且つ繰返し周波数がPRFであるとする。
この場合、レーダ信号S-11-1に起因した不要波が、f±nPRFの周波数で発生する。そのため、レーダ反射波R-11-2における搬送周波数がf±nPRF=fという条件を満たしてしまうと、レーダ反射波R-11-2と上記不要波とが干渉する。
また、同様に、レーダ信号S-11-2に起因した不要波が、f±nPRFの周波数で発生する。そのため、レーダ反射波R-11-1における搬送周波数がf±nPRF=fという条件を満たしてしまうと、レーダ反射波R-11-1と上記不要波とが干渉する。
そこで、信号制御部12aは、レーダ反射波と不要波とが干渉しないように、レーダ信号S-11-1におけるf、PRF及びデューティー比、並びに、レーダ信号S-11-2におけるf、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を制御する。
例えば、信号制御部12aは、繰返し周波数を制御して、レーダ反射波R-11-2における搬送周波数がf≠f±nPRFという条件を満たすように制御するとともに、レーダ反射波R-11-1における搬送周波数がf≠f±nPRFという条件を満たすように制御する。これにより、レーダシステム1aは、レーダ反射波R-11-2とレーダ反射波R-11-1から発生する不要波との干渉を防ぐとともに、レーダ反射波R-11-1とレーダ反射波R-11-2から発生する不要波との干渉を防ぐことができる。
また、例えば、信号制御部12aは、デューティー比を制御して、レーダ反射波R-11-2における搬送周波数とレーダ反射波R-11-1における搬送周波数とが、f=f±Dの関係を満たすように制御するとともに、f=f±Dの関係を満たすように制御する。これにより、レーダシステム1aは、レーダ反射波R-11-2とレーダ反射波R-11-1から発生する不要波との干渉を防ぐとともに、レーダ反射波R-11-1とレーダ反射波R-11-2から発生する不要波との干渉を防ぐことができる。
図3は、搬送周波数がfであるレーダ反射波R-11-1から発生した不要波が、搬送周波数がfであるレーダ反射波R-11-2に干渉する場合の一例を示す図である。
図3では、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2における搬送周波数の信号帯域内と干渉していることが分かる。この場合、レーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
この場合、上記干渉を回避するために、信号制御部12aは、レーダ送受信機11a-1におけるレーダ信号及びレーダ送受信機11a-2におけるレーダ信号のうちの少なくとも一方に対する制御を行う。その結果の一例を図4、図5及び図6に示す。
図4は、実施の形態1における信号制御部12aの動作例を示す図である。
図4Aは、信号制御部12aによる制御前の状態を示しており、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2に干渉している。この場合、レーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
これに対し、図4Bは、信号制御部12aが、搬送周波数を制御した場合を示している。ここでは、信号制御部12aが、レーダ信号S-11-2におけるfを、レーダ反射波R-11-1から発生する不要波とは異なる周波数となるように制御している。これにより、レーダ反射波R-11-2における受信SNRの劣化を防ぐことができ、受信感度の劣化を防ぐことができる。
また、図5は、実施の形態1における信号制御部12aの別の動作例を示す図である。
図5Aは、信号制御部12aによる制御前の状態を示しており、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2に干渉している。この場合、レーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
これに対し、図5Bは、信号制御部12aが、レーダ信号S-11-1におけるPRFを制御した場合を示している。すなわち、信号制御部12aは、PRF(図5Bに示す矢印の区間)を制御することで、不要波の発生間隔を調整している。これにより、レーダ反射波R-11-2における受信SNRの劣化を防ぐことができ、受信感度の劣化を防ぐことができる。
なお、図5では、搬送周波数の変更に制限がある場合等を想定している。
また、図6は、実施の形態1における信号制御部12aの別の動作例を示す図である。
図6Aは、信号制御部12aによる制御前の状態を示しており、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2に干渉している。この場合、レーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
これに対し、図6Bは、信号制御部12aが、レーダ信号S-11-1におけるデューティー比を制御した場合を示している。すなわち、信号制御部12aは、上記デューティー比を制御することで、fの信号帯域にNullを作るように調整している。これにより、レーダ反射波R-11-2における受信SNRの劣化を防ぐことができ、受信感度の劣化を防ぐことができる。
なお、図6では、搬送周波数の変更に制限がある場合等を想定している。
また、図6の例では、レーダ反射波R-11-2における搬送周波数がf=f±Dの条件を満たすようにすることで、(f-2PRF)-(f-4PRF)=2PRFの広い帯域で不要波からの干渉を抑圧することができる。
なお、上記では、一例として、レーダ送受信機11a-1がレーダ信号S-11-1をターゲット2に向けて送信するとともに、レーダ送受信機11a-2がレーダ信号S-11-2をターゲット2に向けて送信し、レーダ送受信機11a-3がレーダ反射波R-11-1及びレーダ反射波R-11-2を受信する場合を示した。一方、送信を行うレーダ送受信機及び受信を行うレーダ送受信機を任意に入替えた場合についても上記と同様である。
次に、図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aにおけるレーダ信号の制御動作例について、図7を参照しながら説明する。
なお、このレーダシステム1aにおけるレーダ信号の制御動作は、レーダシステム1aの運用開始前に実施される。また、レーダ信号S-11-1における搬送周波数はf且つ繰返し周波数がPRFであり、レーダ信号S-11-2における搬送周波数はf且つ繰返し周波数がPRFであるとする。
図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aにおけるレーダ信号の制御動作例では、図7に示すように、まず、レーダ送受信機11a-1はターゲット2に対してレーダ信号S-11-1を送信するとともに、レーダ送受信機11a-2はターゲット2に対してレーダ信号S-11-2を送信する(ステップST701)。なお、信号制御部12aは、レーダ送受信機11a-1,11a-2に対し、搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を予め設定した上で、レーダ信号S-11-1,S-11-2を送信するよう指示を行っている。
その後、レーダ送受信機11a-3は、レーダ送受信機11a-1により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1、及び、レーダ送受信機11a-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-2を受信する。
次いで、レーダ送受信機11a-3は、fの信号帯域に不要波が存在するか否かを判定する(ステップST702)。
この際、例えば、レーダ送受信機11a-3は、不図示のダウンコンバータにより、fの近傍で発生させた局部発振信号(LO:Local Oscillator)を用い、レーダ反射波R-11-2を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11a-3は、ダウンコンバージョンの結果から、所望帯域の近傍に一定の閾値以上の電力の信号が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11a-3は、f,fが既知である場合、不図示のダウンコンバータにより、f≒f±nPRFとなる条件の局部発振信号を用い、レーダ反射波R-11-2を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11a-3は、そのダウンコンバータの出力から、閾値以上の直流成分の電圧が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記不要波の存在を判定してもよい。
このステップST702において、レーダ送受信機11a-3が、fの信号帯域に不要波が存在すると判定した場合、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすかを判定する(ステップST703)。
この際、例えば、信号制御部12aは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、レーダ送受信機11a-3が、不要波を含む受信帯域を持つレーダ反射波R-11-2を受信すると、そのレーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンした際に信号の振幅が不連続となる。そこで、例えば、レーダ送受信機11a-3が、上記不連続の有無を判定することで、上記条件を満たすかを判定してもよい。
このステップST703において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、fの信号帯域<PRFという条件を満たしていないと判定した場合、信号制御部12aは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすようにレーダ信号S-11-1におけるPRFを調整する(ステップST704)。すなわち、fの信号帯域<PRFという条件を満たさなければ、その信号帯域内に複数の不要波が干渉してしまうため、信号制御部12aはこの干渉を防ぐように調整を行う。
その後、シーケンスはステップST701に戻る。
一方、ステップST703において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、fの信号帯域<PRFという条件を満たすと判定した場合、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aは、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすかを判定する(ステップST705)。
この際、例えば、信号制御部12aは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11a-3は、レーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンし、その結果をフーリエ級数展開し、その結果から得られる周波数のPRFを求める。そして、レーダ送受信機11a-3は、求めたPRFから、上記条件を満たすかを判定してもよい。なお、レーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンするために、レーダ送受信機11a-3では、f,fは既知である。
このステップST705において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすと判定した場合、信号制御部12aは、f±nPRF≠fという条件を満たすようにレーダ信号S-11-1におけるf、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を調整する(ステップST706)。
その後、シーケンスはステップST701に戻る。
一方、ステップST702において、レーダ送受信機11a-3がfの信号帯域に不要波が存在しないと判定した場合、また、ステップST705において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たしていないと判定した場合には、シーケンスはステップST707に進む。
次いで、レーダ送受信機11a-3は、fの信号帯域に不要波が存在するか否かを判定する(ステップST707)。
この際、例えば、レーダ送受信機11a-3は、不図示のダウンコンバータにより、fの近傍で発生させた局部発振信号(LO)を用い、レーダ反射波R-11-1を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11a-3は、ダウンコンバージョンの結果から、所望帯域の近傍に一定の閾値以上の電力の信号が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11a-3は、f,fが既知である場合、不図示のダウンコンバータにより、f≒f±nPRFとなる条件の局部発振信号を用い、レーダ反射波R-11-1を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11a-3は、そのダウンコンバータの出力から、閾値以上の直流成分の電圧が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF,fの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記不要波の存在を判定してもよい。
このステップST707において、レーダ送受信機11a-3が、fの信号帯域に不要波が存在すると判定した場合、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすかを判定する(ステップST708)。
この際、例えば、信号制御部12aは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、レーダ送受信機11a-3が、不要波を含む受信帯域を持つレーダ反射波R-11-1を受信すると、そのレーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンした際に信号の振幅が不連続となる。そこで、例えば、レーダ送受信機11a-3が、上記不連続の有無を判定することで、上記条件を満たすかを判定してもよい。
このステップST708において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、fの信号帯域<PRFという条件を満たしていないと判定した場合、信号制御部12aは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすようにレーダ信号S-11-2におけるPRFを調整する(ステップST709)。すなわち、fの信号帯域<PRFという条件を満たさなければ、その信号帯域内に複数の不要波が干渉してしまうため、信号制御部12aはこの干渉を防ぐように調整を行う。
その後、シーケンスはステップST701に戻る。
一方、ステップST708において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、fの信号帯域<PRFという条件を満たすと判定した場合、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aは、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすかを判定する(ステップST710)。
この際、例えば、信号制御部12aは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11a-1及びレーダ送受信機11a-2が、レーダ送受信機11a-3に対し、f,f,PRF及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11a-3は、レーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンし、その結果をフーリエ級数展開し、その結果から得られる周波数のPRFを求める。そして、レーダ送受信機11a-3は、求めたPRFから、上記条件を満たすかを判定してもよい。なお、レーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンするために、レーダ送受信機11a-3では、f,fは既知である。
このステップST710において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすと判定した場合、信号制御部12aは、f±nPRF≠fという条件を満たすようにレーダ信号S-11-2におけるf、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を調整する(ステップST711)。
その後、シーケンスはステップST701に戻る。
一方、ステップST707において、レーダ送受信機11a-3がfの信号帯域に不要波が存在しないと判定した場合、また、ステップST710において、レーダ送受信機11a-3又は信号制御部12aが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たしていないと判定した場合には、シーケンスは終了する。
以上のように、この実施の形態1によれば、レーダシステム1aは、パルス変調されたレーダ信号をターゲット2に送信可能な第1のレーダ送信機と、レーダ信号をターゲット2に送信可能な第2のレーダ送信機と、第1のレーダ送信機により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号及び第2のレーダ送信機により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号を同時に受信可能なレーダ受信機と、第1のレーダ送信機或いは第1のレーダ送信機及び第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する信号制御部12aとを備えた。これにより、実施の形態1に係るレーダシステム1aは、従来に対し、レーダ信号がパルス変調された場合に発生する不要波による干渉を抑制可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1に係るレーダシステム1aでは、送信を行うレーダ送受信機と受信を行うレーダ送受信機とが異なるレーダ送受信機である場合を示した。これに対し、実施の形態2に係るレーダシステム1bでは、ある1台のレーダ送受信機が送信及び受信を行う場合について説明する。
図8は実施の形態2に係るレーダシステム1bの構成例及び動作原理を示す図である。図8Aは図10に示すタイムスロットAでの状態を示し、図8Bは図10に示すタイムスロットBでの状態を示している。
レーダシステム1bは、複数のレーダ装置を備え、レーダシステム1bからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能とするシステムである。このレーダシステム1bは、例えばマルチスタティックレーダに適用可能である。
なお、図8において、太い矢印はターゲット2の進行方向を示し、細い矢印はレーダ装置から送信されたレーダ信号又はターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波の進行方向を示している。
このレーダシステム1bは、図8に示すように、複数のレーダ装置としてレーダ送受信機11b-1及びレーダ送受信機11b-2を備え、また、信号制御部12bを備えている。
レーダ送受信機11b-1は、レーダ信号の送信を行うレーダ送信機及びレーダ信号の受信を行うレーダ受信機が一体化されたレーダ装置である。
このレーダ送受信機11b-1は、レーダ送信機の機能として、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信可能である。なお、レーダ送受信機11b-1が送信するレーダ信号S-11-1は、パルス変調波である。
また、レーダ送受信機11b-1は、レーダ受信機の機能として、複数のレーダ送受信機11b-1,11b-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に受信可能である。
そして、レーダ送受信機11b-1は、受信した複数のレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に信号処理可能である。これにより、レーダ送受信機11b-1は、レーダシステム1bからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能となる。
なお、レーダ送受信機11b-1は、送信及び受信を行う場合には、レーダ信号S-11-1を送信するとともにレーダ反射波R-11-2を受信可能とする処理と、レーダ反射波R-11-1,R-11-2を受信可能とする処理とを時分割に行う。
レーダ送受信機11b-2は、レーダ信号の送信を行うレーダ送信機及びレーダ信号の受信を行うレーダ受信機が一体化されたレーダ装置である。
このレーダ送受信機11b-2は、レーダ送信機の機能として、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-2を送信可能である。なお、レーダ送受信機11b-2が送信するレーダ信号S-11-2は、パルス変調波でもよいし、パルス変調されていないレーダ信号でもよい。
また、レーダ送受信機11b-2は、レーダ受信機の機能として、複数のレーダ送受信機11b-1,11b-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に受信可能である。
そして、レーダ送受信機11b-2は、受信した複数のレーダ反射波R-11-1,R-11-2を同時に信号処理可能である。これにより、レーダ送受信機11b-2は、レーダシステム1bからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出可能となる。
なお、レーダ送受信機11b-2は、送信及び受信を行う場合には、レーダ信号S-11-2を送信するとともにレーダ反射波R-11-1を受信可能とする処理と、レーダ反射波R-11-1,R-11-2を受信可能とする処理とを時分割に行う。
なお、図8では、レーダ送受信機11b-1が送信及び受信を行うレーダ送受信機として機能し、レーダ送受信機11b-2が送信のみを行うレーダ送受信機として機能する場合を示している。
信号制御部12bは、レーダ送受信機11b-1,11b-2のうちの送信を行うレーダ送受信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数(キャリア周波数)、繰返し周波数(PRF)及びデューティー比(Duty)、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する。
この際、信号制御部12bは、パルス変調されたレーダ信号から発生する不要波と当該レーダ信号とは別のレーダ信号とが干渉しないように上記制御を行う。すなわち、信号制御部12bは、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数をfとし、繰返し周波数をPRFとし、デューティー比をDutyとし、当該レーダ信号とは別のレーダ信号における搬送周波数をfとした場合、f=f±{PRF×(1/Duty)}又はf≠f±nPRFを満たすように上記制御を行う。
なお、図8に示すレーダシステム1bでは、2台のレーダ送受信機11b-1,11b-2が設けられた場合を示している。すなわち、図8に示すレーダシステム1bでは、送信及び受信を行う装置として動作するレーダ送受信機が存在する場合において、レーダ送受信機の台数が最小台数である場合の構成例を示している。しかしながら、上記レーダ送受信機の台数は図8に示す台数に限らない。
また、図8では、レーダ装置として、送信を行う機能及び受信を行う機能の両方を有するレーダ送受信機11b-1,11b-2が設けられ、レーダ送受信機11b-1が送信及び受信を行う装置として動作し、レーダ送受信機11b-2が送信を行う装置として動作するように構成された場合を示した。この場合、レーダ送受信機11b-1,11b-2は、送信を行うものとして動作するか否か及び受信を行うものとして動作するか否かを任意に変更可能である。
一方、上記変更を行う必要がない場合、レーダ装置は、上記両方の機能を有するレーダ送受信機である必要はない。この場合、例えば、レーダ装置として、上記レーダ送受信機ではなく、上記送信を行うレーダ送信機が設けられていてもよい。例えば、図8の例では、レーダ送受信機11b-2をレーダ送信機(第2のレーダ送信機)としてもよい。
次に、レーダ送受信機11b-1,11b-2の回路構成例について、図9を参照しながら説明する。図9では、レーダ送受信機11b-1の回路構成例を示しているが、レーダ送受信機11b-2の回路構成例についても同様である。また、実施の形態1におけるレーダ送受信機11a-1~11a-3の回路構成例についても同様である。
レーダ送受信機11b-1は、図9に示すように、送信回路111、サーキュレータ112,アンテナ113及び受信回路114を備えている。
送信回路111は、図9に示すように、信号生成回路1111、可変利得増幅器1112及び高出力増幅器1113を備えている。
信号生成回路1111は、レーダ信号を生成する。なお、信号生成回路1111により生成されるレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比は信号制御部12bにより制御される。
可変利得増幅器1112は、信号生成回路1111により生成されたレーダ信号を増幅する。この際、可変利得増幅器1112は、高出力増幅器1113の出力電力レベルがレーダ信号として最適となるようにレーダ信号の増幅を行って高出力増幅器1113をドライブする。
高出力増幅器1113は、可変利得増幅器1112による増幅後のレーダ信号を増幅する。この際、高出力増幅器1113は、ターゲット2まで到達して反射したレーダ信号を他のレーダ装置で受信できるような電力に増幅する。そして、高出力増幅器1113は、増幅後のレーダ信号をサーキュレータ112に出力する。
サーキュレータ112は、高出力増幅器1113による増幅後のレーダ信号をアンテナ113に出力する。また、サーキュレータ112は、アンテナ113により受信されたレーダ信号を受信回路114に出力する。
アンテナ113は、サーキュレータ112から入力されたレーダ信号を外部(ターゲット2)に送信する。また、アンテナ113は、外部からのレーダ信号であるレーダ反射波を受信して、サーキュレータ112に出力する。
受信回路114は、図9に示すように、低雑音増幅器1141及びA/D変換器1142を備えている。
低雑音増幅器1141は、サーキュレータ112から入力されたレーダ信号を増幅する。この際、低雑音増幅器1141は、A/D変換器1142においてサンプリングできる電力までレーダ信号を増幅する。そして、低雑音増幅器1141は、増幅したレーダ信号をA/D変換器1142に出力する。
A/D変換器1142は、低雑音増幅器1141による増幅後のレーダ信号をデジタル信号に変換する。
なお、信号生成回路1111及び可変利得増幅器1112は、常に動作していてもよいし、デューティー比に同期して電源をオンオフ可能とし、レーダ信号を送信しない場合には停止してもよい。
一方、高出力増幅器1113は、送受信回路において消費電力の大きな要素回路の1つであるため、消費電力を抑えるために、デューティー比に同期して動作電源をオンオフ可能とし、レーダ信号を送信しない場合には停止することが望ましい。
次に、図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bの動作例について、図10を参照しながら説明する。なお、図10において、「11b-2送信」はレーダ送受信機11b-2による送信動作を意味し、「11b-1送信」はレーダ送受信機11b-1による送信動作を意味し、「11b-1受信」はレーダ送受信機11b-1による受信動作を意味する。
実施の形態2に係るレーダシステム1bでは、動作が、2つのタイムスロット(タイムスロットA及びタイムスロットB)における動作に分けられている。
図8及び図10の例では、まず、タイムスロットAにおいて、レーダ送受信機11b-2が、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-2を送信する。なお、上記タイムスロットAよりも1つ前のタイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1は、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信しているものとする。また、レーダ信号S-11-1及びレーダ信号S-11-2は共にパルス変調波であるとする。
そして、タイムスロットAにおいて、レーダ送受信機11b-1が、上記タイムスロットAよりも1つ前のタイムスロットBでレーダ送受信機11b-1により送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-1を受信する。
なお、上記タイムスロットAにおいてレーダ送受信機11b-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-2は、ターゲット2との距離によってはタイムスロットAにおいてレーダ送受信機11b-1に到達することもある。そのため、レーダ送受信機11b-1は、このレーダ反射波R-11-2も受信する。
次に、タイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1が、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信する。
そして、タイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1が、上記タイムスロットよりも1つ前のタイムスロットAでレーダ送受信機11b-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-2を受信する。
そして、レーダ送受信機11b-1は、受信したレーダ反射波R-11-1及びレーダ反射波R-11-2を同時に信号処理する。これにより、レーダ送受信機11b-1は、レーダシステム1bからターゲット2までの距離及びターゲット2の速度を高速に検出する。
次に、タイムスロットBでのレーダ送受信機11b-1の動作についてより詳細に説明する。
タイムスロットBでは、信号生成回路1111により生成されたレーダ信号が、可変利得増幅器1112及び高出力増幅器1113において増幅され、サーキュレータ112を介してアンテナ113から送信される。ここで、アンテナ113から送信されるレーダ信号は大電力となる。そのため、このレーダ信号のうちの1/100程度の電力が、サーキュレータ112のアイソレーション又はアンテナ113での反射によって受信回路114へ漏れ込んでしまう。そして、このレーダ信号S-11-1の漏れ込みとレーダ反射波R-11-2とが低雑音増幅器1141を介してA/D変換器1142に入力される。なお、ターゲット2が遠方に位置する場合には、レーダ反射波R-11-2の電力よりも、レーダ信号S-11-1の漏れ込みの電力の方が大きくなることもあり得る。
このように、タイムスロットBでは、レーダ送受信機11b-1がレーダ信号を同時に送受信するため、レーダ信号S-11-1から発生する不要波がレーダ反射波R-11-2に対して干渉波となり得る。
そこで、信号制御部12bは、レーダ反射波と不要波とが干渉しないように、レーダ信号S-11-1における搬送周波数、PRF及びデューティー比、並びに、レーダ信号S-11-2における搬送周波数、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を制御する。
次に、図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bにおけるレーダ信号の制御動作例について、図11を参照しながら説明する。
なお、このレーダシステム1bにおけるレーダ信号の制御動作は、レーダシステム1bの運用開始前に実施される。また、レーダ信号S-11-1における搬送周波数はf且つ繰返し周波数がPRFであり、レーダ信号S-11-2における搬送周波数はf且つ繰返し周波数がPRFであるとする。
図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bにおけるレーダ信号の制御動作例では、図11に示すように、まず、レーダ送受信機11b-1はターゲット2に対してレーダ信号S-11-1を送信するとともに、レーダ送受信機11b-2はターゲット2に対してレーダ信号S-11-2を送信する(ステップST1101)。なお、信号制御部12bは、レーダ送受信機11b-1,11b-2に対し、搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を予め設定した上で、レーダ信号S-11-1,S-11-2を送信するよう指示を行っている。
その後、レーダ送受信機11b-1は、レーダ送受信機11a-1により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1、及び、レーダ送受信機11b-2により送信されてターゲット2で反射されたレーダ信号であるレーダ反射波R-11-2を受信する。
次いで、レーダ送受信機11b-1は、fの信号帯域に不要波が存在するか否かを判定する(ステップST1102)。
この際、例えば、レーダ送受信機11b-1は、不図示のダウンコンバータにより、fの近傍で発生させた局部発振信号(LO)を用い、レーダ反射波R-11-2を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11b-1は、ダウンコンバージョンの結果から、所望帯域の近傍に一定の閾値以上の電力の信号が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11b-1は、f,fが既知である場合、不図示のダウンコンバータにより、f≒f±nPRFとなる条件の局部発振信号を用い、レーダ反射波R-11-2を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11b-1は、そのダウンコンバータの出力から、閾値以上の直流成分の電圧が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11b-1は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びPRFを用いて、上記不要波の存在を判定してもよい。
このステップST1102において、レーダ送受信機11b-1が、fの信号帯域に不要波が存在すると判定した場合、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすかを判定する(ステップST1103)。
この際、例えば、信号制御部12bは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11b-1は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びPRFを用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、レーダ送受信機11b-1が、不要波を含む受信帯域を持つレーダ反射波R-11-2を受信すると、そのレーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンした際に信号の振幅が不連続となる。そこで、例えば、レーダ送受信機11b-1が、上記不連続の有無を判定することで、上記条件を満たすかを判定してもよい。
このステップST1103において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、fの信号帯域<PRFという条件を満たしていないと判定した場合、信号制御部12bは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすようにレーダ信号S-11-1におけるPRFを調整する(ステップST1104)。すなわち、fの信号帯域<PRFという条件を満たさなければ、その信号帯域内に複数の不要波が干渉してしまうため、信号制御部12bはこの干渉を防ぐように調整を行う。
その後、シーケンスはステップST1101に戻る。
一方、ステップST1103において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、fの信号帯域<PRFという条件を満たすと判定した場合、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bは、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすかを判定する(ステップST1105)。
この際、例えば、信号制御部12bは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びfの信号帯域を通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11b-1は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びPRFを用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11b-1は、レーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンし、その結果をフーリエ級数展開し、その結果から得られる周波数のPRFを求める。そして、レーダ送受信機11b-1は、求めたPRFから、上記条件を満たすかを判定してもよい。なお、レーダ反射波R-11-2をダウンコンバージョンするために、レーダ送受信機11b-1では、f,fは既知である。
このステップST1105において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすと判定した場合、信号制御部12bは、f±nPRF≠fという条件を満たすようにレーダ信号S-11-1におけるf、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を調整する(ステップST1106)。
その後、シーケンスはステップST1101に戻る。
一方、ステップST1102において、レーダ送受信機11b-1がfの信号帯域に不要波が存在しないと判定した場合、また、ステップST1105において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たしていないと判定した場合には、シーケンスはステップST1107に進む。
次いで、レーダ送受信機11b-1は、fの信号帯域に不要波が存在するか否かを判定する(ステップST1107)。
この際、例えば、レーダ送受信機11b-1は、不図示のダウンコンバータにより、fの近傍で発生させた局部発振信号(LO)を用い、レーダ反射波R-11-1を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11b-1は、ダウンコンバージョンの結果から、所望帯域の近傍に一定の閾値以上の電力の信号が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11b-1は、f,fが既知である場合、不図示のダウンコンバータにより、f≒f±nPRFとなる条件の局部発振信号を用い、レーダ反射波R-11-1を高周波信号からベースバンド周波数の信号にダウンコンバージョンする。そして、レーダ送受信機11b-1は、そのダウンコンバータの出力から、閾値以上の直流成分の電圧が存在すると判定した場合に、不要波が存在すると判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びPRFを通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11a-3は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びfの信号帯域を用いて、上記不要波の存在を判定してもよい。
このステップST1107において、レーダ送受信機11b-1が、fの信号帯域に不要波が存在すると判定した場合、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすかを判定する(ステップST1108)。
この際、例えば、信号制御部12bは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びPRFを通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11b-1は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びfの信号帯域を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、レーダ送受信機11b-1が、不要波を含む受信帯域を持つレーダ反射波R-11-1を受信すると、そのレーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンした際に信号の振幅が不連続となる。そこで、例えば、レーダ送受信機11b-1が、上記不連続の有無を判定することで、上記条件を満たすかを判定してもよい。
このステップST1108において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、fの信号帯域<PRFという条件を満たしていないと判定した場合、信号制御部12bは、fの信号帯域<PRFという条件を満たすようにレーダ信号S-11-2におけるPRFを調整する(ステップST1109)。すなわち、fの信号帯域<PRFという条件を満たさなければ、その信号帯域内に複数の不要波が干渉してしまうため、信号制御部12bはこの干渉を防ぐように調整を行う。
その後、シーケンスはステップST1101に戻る。
一方、ステップST1108において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、fの信号帯域<PRFという条件を満たすと判定した場合、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bは、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすかを判定する(ステップST1110)。
この際、例えば、信号制御部12bは、事前に保持している情報に基づいて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、事前に、レーダ送受信機11b-2が、レーダ送受信機11b-1に対し、f及びPRFを通知するパイロット信号を送信する。そして、レーダ送受信機11b-1は、上記パイロット信号が示す情報並びにf及びfの信号帯域を用いて、上記条件を満たすかを判定してもよい。
また、例えば、レーダ送受信機11b-1は、レーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンし、その結果をフーリエ級数展開し、その結果から得られる周波数のPRFを求める。そして、レーダ送受信機11b-1は、求めたPRFから、上記条件を満たすかを判定してもよい。なお、レーダ反射波R-11-1をダウンコンバージョンするために、レーダ送受信機11b-1では、f,fは既知である。
このステップST1110において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たすと判定した場合、信号制御部12bは、f±nPRF≠fという条件を満たすようにレーダ信号S-11-2におけるf、PRF及びデューティー比のうちの1つ以上を調整する(ステップST1111)。
その後、シーケンスはステップST1101に戻る。
一方、ステップST1107において、レーダ送受信機11b-1がfの信号帯域に不要波が存在しないと判定した場合、また、ステップST1110において、レーダ送受信機11b-1又は信号制御部12bが、f+nPRF=f又はf-nPRF=fという条件を満たしていないと判定した場合には、シーケンスは終了する。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、一例として、レーダ信号S-11-1及びレーダ信号S-11-2が共にパルス変調された信号である場合を中心に説明を行った。しかしながら、これに限らず、レーダ信号S-11-2は、パルス変調されたレーダ信号ではなく、すなわちパルス波のデューティー比で制御された繰返しのレーダ信号ではなく、連続波であってもよい。
なお、実施の形態3に係るレーダシステムの構成例は、図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aの構成例又は図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bの構成例と同様である。以下では、実施の形態3に係るレーダシステムが、図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aである場合を例に説明を行う。
図12は、実施の形態3における信号制御部12aの動作例を示す図である。図12では、搬送周波数がfであるレーダ信号がパルス変調波であり、搬送周波数がfであるレーダ信号が連続波である場合を示している。
図12Aは、信号制御部12aによる制御前の状態を示しており、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2に干渉している。この場合、レーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
これに対し、図12Bは、信号制御部12aが、レーダ信号S-11-1における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比並びにレーダ信号S-11-2における搬送周波数のうちの1つ以上を制御した場合を示している。これにより、レーダ反射波R-11-2における受信SNRの劣化を防ぐことができ、受信感度の劣化を防ぐことができる。
なお、図12において、搬送周波数がfであるレーダ信号S-11-2は連続波であるため、このレーダ信号S-11-2からは不要波は発生しない。
また、実施の形態3における信号制御部12aによるレーダ信号の具体的な制御方法については、実施の形態1に示した信号制御部12aによるレーダ信号の具体的な制御方法と同様である。
実施の形態4.
実施の形態1,2に係るレーダシステム1a,1bでは、2つのレーダ信号を受信する場合を中心に説明を行った。これに対し、実施の形態4に係るレーダシステムでは、3つ以上のレーダ信号を受信する場合について示す。
なお、実施の形態4に係るレーダシステムの構成例は、図1に示す実施の形態1に係るレーダシステム1aの構成例又は図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bの構成例と同様である。以下では、実施の形態4に係るレーダシステムが、図8に示す実施の形態2に係るレーダシステム1bである場合を例に説明を行う。
なお、この場合、レーダ送受信機11b-1及びレーダ送受信機11b-2のうちの少なくとも一方は複数設けられている。ここでは、レーダ送受信機11b-2が複数設けられ、レーダ送受信機11b-2~11b-Nであるとする。Nは3以上の整数である。
図13は、実施の形態4における信号制御部12bの動作例を示す図である。図13では、レーダ送受信機11b-2として2台のレーダ送受信機11b-2,11b-3が設けられ、レーダ送受信機11b-1が、3つのレーダ信号であるレーダ反射波R-11-1~R-11-3を受信する場合を示している。
図13Aは、信号制御部12bによる制御前の状態を示しており、レーダ反射波R-11-3から発生した不要波がレーダ反射波R-11-1に干渉し、また、レーダ反射波R-11-1から発生した不要波がレーダ反射波R-11-2に干渉している。この場合、レーダ反射波R-11-1及びレーダ反射波R-11-2における受信SNRが劣化し、受信感度が劣化する。
これに対し、図13Bは、信号制御部12bが、レーダ信号S-11-2におけるfを制御し、また、レーダ信号S-11-3におけるPRFを制御した場合を示している。これにより、レーダ反射波R-11-1及びレーダ反射波R-11-2における受信SNRの劣化を防ぐことができ、受信感度の劣化を防ぐことができる。
このように、レーダシステム1bが3つ以上のレーダ反射波を受信する場合、信号制御部12bは、各レーダ反射波と各レーダ反射波から発生した不要波とが干渉しないように、各レーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比のうちの1つ以上を制御する。
なお、レーダシステム1bでは、まず、タイムスロットAにおいて、レーダ送受信機11b-2~11b-Nが、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-2~S-11-Nを送信する。なお、上記タイムスロットAよりも1つ前のタイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1は、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信しているものとする。
そして、タイムスロットAにおいて、レーダ送受信機11b-1が、上記タイムスロットAよりも1つ前のタイムスロットBでレーダ送受信機11b-1により送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-1を受信する。
なお、上記タイムスロットAにおいてレーダ送受信機11b-2~11b-Nにより送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-2~R-11-Nは、ターゲット2との距離によってはタイムスロットAにおいてレーダ送受信機11b-1に到達することもある。そのため、レーダ送受信機11b-1は、このレーダ反射波R-11-2~R-11-Nも受信する。
次に、タイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1が、ターゲット2に向けてレーダ信号S-11-1を送信する。
そして、タイムスロットBにおいて、レーダ送受信機11b-1が、上記タイムスロットよりも1つ前のタイムスロットAでレーダ送受信機11b-2~11b-Nにより送信されてターゲット2で反射されたレーダ反射波R-11-2~R-11-Nを受信する。
最後に、図14を参照して、実施の形態1~4における信号制御部12a,12bのハードウェア構成例を説明する。なお、図14では、実施の形態1における信号制御部12aのハードウェア構成例について示しているが、実施の形態2~4における信号制御部12a,12bのハードウェア構成例についても同様である。
信号制御部12aの機能は、処理回路51により実現される。処理回路51は、図14Aに示すように、専用のハードウェアであってもよいし、図14Bに示すように、メモリ53に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signa Processor)ともいう)52であってもよい。
処理回路51が専用のハードウェアである場合、処理回路51は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路51がCPU52の場合、信号制御部12aの機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ53に格納される。処理回路51は、メモリ53に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、信号制御部12aの機能を実現する。すなわち、信号制御部12aは、処理回路51により実行されるときに、例えば図7に示した各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ53を備える。また、これらのプログラムは、信号制御部12aの手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ53としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、又はDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、信号制御部12aの機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路51は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
なお、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係るレーダシステムは、従来に対し、レーダ信号がパルス変調された場合に発生する不要波による干渉を抑制可能となり、複数のレーダ装置を備えたレーダシステム等に用いるのに適している。
1a レーダシステム、1b レーダシステム、2 ターゲット、11a-1 レーダ送受信機、11a-2 レーダ送受信機、11a-3 レーダ送受信機、11b-1 レーダ送受信機、11b-2 レーダ送受信機、11b-3 レーダ送受信機、12a 信号制御部、12b 信号制御部、51 処理回路、52 CPU、53 メモリ、111 送信回路、112 サーキュレータ、113 アンテナ、114 受信回路、1111 信号生成回路、1112 可変利得増幅器、1113 高出力増幅器、1141 低雑音増幅器、1142 A/D変換器。

Claims (8)

  1. パルス変調されたレーダ信号をターゲットに送信可能な第1のレーダ送信機と、
    レーダ信号を前記ターゲットに送信可能な第2のレーダ送信機と、
    前記第1のレーダ送信機により送信されて前記ターゲットで反射されたレーダ信号及び前記第2のレーダ送信機により送信されて前記ターゲットで反射されたレーダ信号を同時に受信可能なレーダ受信機と、
    前記第1のレーダ送信機或いは前記第1のレーダ送信機及び前記第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比、並びに、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数のうちの1つ以上を制御する信号制御部とを備え、
    前記信号制御部は、前記第1のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御する、前記第1のレーダ送信機及び前記第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御する、或いは、前記第1のレーダ送信機に対し、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数、繰返し周波数及びデューティー比を制御するとともに、前記第2のレーダ送信機に対し、パルス変調されていないレーダ信号における搬送周波数を制御する
    ことを特徴とするレーダシステム。
  2. 前記信号制御部は、パルス変調されたレーダ信号における搬送周波数をfとし、繰返し周波数をPRFとし、デューティー比をDutyとし、当該レーダ信号とは別のレーダ信号における搬送周波数をfとし、正の整数をnとした場合、f=f±{PRF×(1/Duty)}又はf≠f±nPRFを満たすように制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダシステム。
  3. 前記第1のレーダ送信機及び前記第2のレーダ送信機のうちの少なくとも一方は、前記レーダ受信機と一体化されたレーダ送受信機として構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダシステム。
  4. 前記レーダ送受信機は、レーダ信号を送信するとともにレーダ信号を受信可能とする処理と、自機が送信して前記ターゲットで反射されたレーダ信号を含む複数のレーダ信号を受信可能とする処理とを時分割に行う
    ことを特徴とする請求項3記載のレーダシステム。
  5. 前記レーダ送受信機は、
    レーダ信号を生成する信号生成回路と、
    前記信号生成回路により生成されたレーダ信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器による増幅後のレーダ信号を増幅する高出力増幅器と、
    入力されたレーダ信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器による増幅後のレーダ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    入力されたレーダ信号を外部に送信するとともに、外部からのレーダ信号を受信するアンテナと、
    前記高出力増幅器による増幅後のレーダ信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナにより受信されたレーダ信号を前記低雑音増幅器に出力するサーキュレータとを有する
    ことを特徴とする請求項3記載のレーダシステム。
  6. 前記レーダ送受信機は、送信を行うものとして動作するか否か及び受信を行うものとして動作するか否かを任意に変更可能である
    ことを特徴とする請求項3記載のレーダシステム。
  7. 前記信号制御部は、前記レーダシステムの運用開始前に制御を行う
    ことを特徴とする請求項1項記載のレーダシステム。
  8. 前記第1のレーダ送信機及び前記第2のレーダ送信機のうちの少なくとも一方は複数設けられ、
    前記レーダ受信機は、3つ以上のレーダ信号を同時に受信可能である
    ことを特徴とする請求項1項記載のレーダシステム。
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