JP7166489B1 - 付加製造システム、付加製造装置、情報処理装置および付加製造方法 - Google Patents

付加製造システム、付加製造装置、情報処理装置および付加製造方法 Download PDF

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Abstract

付加製造システム(100A)は、付加製造装置(1A)と、付加製造装置(1A)と通信可能な情報処理装置(2A)と、を備える。情報処理装置(2A)は、被加工物に形成される溶融池の画像と被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、画像と進行方向とに基づいて溶融池の端点を求める画像解析部(4A)と、端点の位置情報を用いて溶融池の中心位置と溶融池の幅とを算出する溶融池情報算出部(5A)と、を有する。付加製造装置(1A)は、溶融池の幅の目標値に一致する幅の溶融池が形成されるように、溶融池の幅の算出結果を用いて付加製造装置(1A)の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部(9)と、加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する溶融池が形成されるように、溶融池の中心位置の算出結果を用いて加工点の位置を補正する加工点補正部(8)と、を有する。

Description

本開示は、3次元造形物を製造する付加製造システム、付加製造装置、情報処理装置および付加製造方法に関する。
3次元造形物を製造する技術の1つとして、付加製造(Additive Manufacturing:AM)の技術が知られている。付加製造の技術における複数の方式のうちの1つである指向性エネルギー堆積(Directed Energy Deposition:DED)方式では、付加製造装置は、レーザビーム、電子ビームまたはアークといった熱源により材料を局所的に溶融させ、溶融した材料の凝固物であるビードを積み重ねることによって造形物を製造する。熱源のエネルギーが被加工物に吸収されることによって、被加工物に溶融池が形成される。付加製造装置は、溶融している状態の材料である溶融物を溶融池に付着させることによって、被加工物に結合されたビードを形成する。
付加製造において、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との間に誤差が発生することがある。誤差が発生する第1の要因としては、被加工物におけるエネルギー分布の影響が挙げられる。加工ヘッドから出射するビームによって材料を溶融する付加製造装置において、加工点へ向けて出射されたビームの一部が、加工点へ送給される材料で遮られることがある。ビームの一部が遮られると、被加工物が受けるエネルギーの分布がビームの中心に対し非対称になることで、形成される溶融池の中心がビームの中心からずれる場合がある。溶融池の中心がずれることによって、溶融物が付着する位置がずれることで、造形物を構成するビードの位置にずれが生じる。このようにして、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との間に誤差が発生する。
目標形状と実際の形状との間に誤差が発生する第2の要因としては、溶融物を付着させた際における表面張力の影響が挙げられる。互いに隣接するビードを形成した場合に、ビードが完全に凝固するよりも前に、ビード同士の界面における表面張力の作用によって、ビードが互いに引き寄せられるように変形する場合がある。変形した溶融物によって形成されたビードが積み重ねられることで、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との間に誤差が発生する。
特許文献1には、ワイヤを用いたアーク溶接に関し、溶融池とアークと溶接トーチから供給されたワイヤとを撮影した画像に基づいて溶接トーチの位置を補正することによって、溶接線に沿って溶接が行われるように溶接トーチの位置を制御する自動溶接システムが開示されている。特許文献1に開示される自動溶接システムは、画像の左右方向における溶融池の端の位置を画像から検出し、溶融池の端の位置から溶融池の中心位置を求める。特許文献1に開示される自動溶接システムは、あらかじめ設定された基準位置に溶融池の中心位置を一致させるように、左右方向における溶接トーチの位置を補正する。
特開2018-192524号公報
付加製造では、曲率を有する加工経路に沿って加工ヘッドの進行方向を変化させる場合のように、被加工物における加工点の進行方向を変化させながら加工を進める場合が多い。特許文献1に開示される溶接トーチの位置補正の方法では、溶融池の端の位置を検出する際に進行方向は考慮されないため、加工点の進行方向が変化した場合において溶融池の端の正確な位置を検出することができなくなる。このため、特許文献1に開示される方法を付加製造における加工点の位置補正に適用しても、造形物の形状を目標形状に近づけるように加工点の位置を正確に補正することができず、形状精度が高い造形物を製造することが困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、形状精度が高い造形物を製造することができる付加製造システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる付加製造システムは、ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造装置と、付加製造装置と通信可能な情報処理装置と、を備える。情報処理装置は、被加工物に形成される溶融池の画像と被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、画像と進行方向とに基づいて溶融池の端点を求める画像解析部と、端点の位置情報に基づいて溶融池の幅を算出し、端点の位置情報と溶融池の幅の算出結果とに基づいて溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、を有する。付加製造装置は、溶融池の幅の目標値に一致する幅の溶融池が形成されるように、溶融池の幅の算出結果を用いて付加製造装置の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部と、加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する溶融池が形成されるように、溶融池の中心位置の算出結果を用いて加工点の位置を補正する加工点補正部と、を有する。画像解析部は、画像解析部へ入力された情報に示される現在のプログラム指令位置と、加工点の経路である加工経路を現在のプログラム指令位置から遡った過去のプログラム指令位置とを含む複数のプログラム指令位置の各々についての情報と、複数のプログラム指令位置の各々における進行方向の情報とを用いて、複数のプログラム指令位置の各々に対応する端点を求める。溶融池情報算出部は、複数のプログラム指令位置のうち1つ以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて溶融池の中心位置と溶融池の幅とを算出する。
本開示にかかる付加製造システムは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる付加製造システムの構成を示す図 実施の形態1にかかる付加製造システムを構成する付加製造装置の構成を示す図 実施の形態1にかかる付加製造システムの付加製造装置を構成する加工ヘッドおよびワイヤ送給装置を示す図 図3に示す加工ヘッドの進行方向について説明するための図 図3に示す加工ヘッドから出射するレーザビームのスポットと被加工物における温度分布の例とを示す図 実施の形態1にかかる付加製造システムの付加製造装置により製造される造形物の例を示す図 実施の形態1にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する画像解析部における処理について説明するための第1の図 実施の形態1にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する画像解析部における処理について説明するための第2の図 実施の形態1にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部における処理について説明するための図 実施の形態1にかかる付加製造システムの付加製造装置が有する溶融池幅制御部における処理について説明するための図 実施の形態1にかかる付加製造システムの付加製造装置が有する加工点補正部における処理について説明するための図 実施の形態1における加工点の位置の補正による造形物の改善について説明するための図 実施の形態1にかかる付加製造システムの動作手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかる付加製造システムの構成を示す図 実施の形態2における処理によって低減可能とする溶融池情報の誤差について説明するための第1の図 実施の形態2における処理によって低減可能とする溶融池情報の誤差について説明するための第2の図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する画像解析部における処理について説明するための第1の図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する画像解析部における処理について説明するための第2の図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する画像解析部における処理について説明するための第3の図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池幅を算出する第1の例について説明するための図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池幅を算出する第2の例について説明するための図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池幅を算出する第2の例について説明するための図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池幅を算出する第3の例について説明するための図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池の中心位置を算出する例について説明するための図 実施の形態2にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部によって溶融池の中心位置を算出する例について説明するための図 実施の形態3にかかる付加製造システムの構成を示す図 実施の形態3における処理によって回避が可能となる端部の算出における誤りについて説明するための第1の図 実施の形態3における処理によって回避が可能となる端部の算出における誤りについて説明するための第2の図 実施の形態3にかかる付加製造システムの画像解析部および溶融池情報算出部における処理について説明するための図 実施の形態4にかかる付加製造システムの構成を示す図 実施の形態4にかかる付加製造システムの情報処理装置が有する溶融池情報算出部における処理について説明するための図 実施の形態1から4にかかる付加製造システムの数値制御装置を実現するハードウェアの第1の構成例を示す図 実施の形態1から4にかかる付加製造システムの数値制御装置を実現するハードウェアの第2の構成例を示す図 実施の形態5にかかる付加製造装置の構成を示す図
以下に、実施の形態にかかる付加製造システム、付加製造装置、情報処理装置および付加製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの構成を示す図である。付加製造システム100Aは、付加製造装置1Aと、付加製造装置1Aと通信可能な情報処理装置2Aとを有する。付加製造装置1Aは、付加製造によって立体形状の造形物を製造する工作機械である。付加製造装置1Aは、付加製造装置1Aを制御する数値制御装置3Aを有する。
図2は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aを構成する付加製造装置1Aの構成を示す図である。付加製造装置1Aは、ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する。実施の形態1において、熱源であるビームはレーザビーム20であって、材料は金属のワイヤ21である。
付加製造装置1Aは、DED方式の付加製造装置である。なお、熱源は、レーザビーム20に限られない。熱源は、レーザビーム20以外のビームであっても良く、電子ビームであっても良い。また、熱源には、ビームに代えて、アークが用いられても良い。材料は、ワイヤ21に限られず、金属の粉末であっても良い。
付加製造装置1Aは、被加工物へ送給されたワイヤ21の先端部をレーザビーム20によって局所的に溶融させ、被加工物上の加工点にワイヤ21の溶融物を付着させることによって、被加工物に結合されたビードを形成する。ビードは、溶融した材料の凝固物である。加工点は、被加工物のうち加工が行われている位置を表す。レーザビーム20のエネルギーが被加工物の加工点に吸収されることによって、加工点には溶融池が形成される。付加製造装置1Aは、加工点へワイヤ21を送給しながら加工点を移動させる。付加製造装置1Aは、溶融池に溶融物を付着させることによって、被加工物にビードを結合させる。
付加製造装置1Aは、基材22の上においてビードを積み重ねることによって造形物を製造する。図2に示す基材22は、板材である。基材22は板材以外の物であっても良い。被加工物は、溶融物が付加される物であって、基材22または基材22上のビードである。X軸、Y軸およびZ軸は、互いに垂直な3軸である。X軸とY軸とは、水平方向の軸である。Z軸は、鉛直方向の軸である。ビードは、Z軸方向へ積み重ねられる。X軸方向のうち矢印の方向をプラスX方向、プラスX方向とは逆の方向をマイナスX方向とする。Y軸方向のうち矢印の方向をプラスY方向、プラスY方向とは逆の方向をマイナスY方向とする。Z軸方向のうち矢印の方向をプラスZ方向、プラスZ方向とは逆の方向をマイナスZ方向とする。
ビーム源であるレーザ発振器16は、レーザビーム20を出力する。レーザ発振器16により出力されたレーザビーム20は、光伝送路であるファイバーケーブル24を通って加工ヘッド15へ伝搬する。
加工ヘッド15は、被加工物へレーザビーム20を出射する。加工ヘッド15の内部には、レーザビーム20を平行化させるコリメート光学系と、被加工物においてレーザビーム20を集束させる集光レンズとが設けられている。コリメート光学系および集光レンズの図示は省略する。被加工物へ照射するレーザビーム20の中心線の方向は、Z軸方向である。加工ヘッド15の軸は、レーザビーム20の中心線と一致する。加工点は、被加工物のうち加工ヘッド15の軸と交わる点とする。付加製造装置1Aは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の各方向へ加工ヘッド15を進行させる駆動系であるアクチュエータを有する。アクチュエータの図示は省略する。
加工ヘッド15は、被加工物へ向けてシールドガスを噴射する。シールドガスとしては、不活性ガスであるアルゴンガスが使用される。付加製造装置1Aは、シールドガスの噴射によって、ビードの酸化を抑制するとともに、形成されたビードを冷却する。シールドガスは、シールドガスの供給源であるガスボンベから供給される。ガスボンベの図示は省略する。
ワイヤスプール25は、ワイヤ21の供給源である。付加製造装置1Aには、ワイヤ21が巻き付けられたワイヤスプール25が取り付けられる。ワイヤ送給装置17は、被加工物へワイヤ21を送給する送給部である。ワイヤ送給装置17は、加工点へ向けてワイヤ21を送り出す動作と、送り出されたワイヤ21をワイヤスプール25のほうへ引き戻す動作とを行う。ワイヤ21が送給される方向は、加工ヘッド15からレーザビーム20が出射される方向であるZ軸方向に対して斜めの方向である。ワイヤ送給装置17は、加工ヘッド15に支持されている。ワイヤ送給装置17は、加工ヘッド15と一体に動く。なお、ワイヤ送給装置17のうち加工点へ向けてワイヤ21を送り出すノズル部分のみが加工ヘッド15に支持されていても良い。このように、ワイヤ送給装置17のうちの少なくとも一部が加工ヘッド15に支持されている。
基材22は、加工ステージに固定される。加工ステージの図示は省略する。付加製造装置1Aは、加工ステージの駆動により、基材22の姿勢を変化させる。付加製造装置1Aは、基材22の姿勢を変化させるとともに加工ヘッド15を駆動することによって、被加工物にて加工点を移動させる。
駆動制御器23は、アクチュエータを駆動するヘッド駆動部12と、ワイヤ送給装置17を駆動する送給駆動部14とを有する。ヘッド駆動部12は、アクチュエータを駆動することによって加工ヘッド15を駆動する。また、駆動制御器23は、加工ステージを駆動するステージ駆動部を有する。ステージ駆動部の図示は省略する。レーザ出力制御器13は、レーザ発振器16を制御することによって、レーザ発振器16のレーザ出力を調整する。
数値制御装置3Aは、付加製造装置1Aを制御するための各種指令を出力する。数値制御装置3Aは、加工ヘッド15を制御するための指令である位置指令をヘッド駆動部12へ送る。数値制御装置3Aは、ワイヤ21の送給を制御するための指令である送給指令を送給駆動部14へ送る。数値制御装置3Aは、ビーム源によるビームの出力を制御するための指令であるビーム出力指令をレーザ出力制御器13へ送る。以下の説明では、ビーム出力指令をレーザ出力指令と称する。ヘッド駆動部12は、位置指令に従ってアクチュエータを駆動することによって、加工ヘッド15を駆動する。送給駆動部14は、送給指令に従ってワイヤ送給装置17を駆動する。レーザ出力制御器13は、レーザ出力指令に従ってレーザ発振器16を制御する。
付加製造装置1Aは、可視光カメラであるカメラ18を有する。カメラ18は、溶融池の画像を撮影する。図2では、カメラ18の図示を省略する。カメラ18は、造形物またはビードの観察に用いられても良い。付加製造装置1Aは、造形物の温度、被加工物の温度または溶融池の温度を測定する温度計を有しても良い。温度計は、放射温度計またはサーモカメラなどである。付加製造装置1Aは、造形物の形状またはビードの形状を測定する形状測定器を有しても良い。形状測定器は、レーザ変位計、接触式変位センサ、光干渉断層撮影を行う光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)といった測定器である。付加製造装置1Aは、カメラ18、温度計および形状測定器を含むセンサユニットを有しても良い。センサユニットは、各種測定のためのその他の機器、例えば、分光器、音響測定器などを含むものであっても良い。
なお、図1では、付加製造装置1Aのうち、加工ヘッド15、レーザ発振器16およびワイヤ送給装置17と、加工ヘッド15、レーザ発振器16およびワイヤ送給装置17の制御に使用される主な構成要素のみを示す。図1では、付加製造装置1Aのその他の構成要素の図示を省略する。
数値制御装置3Aは、数値制御装置3Aへ入力された加工プログラムを解析するプログラム解析部6と、位置指令を生成する位置指令生成部7と、加工点の位置を補正する加工点補正部8と、加工パラメータの調整によって溶融池の幅を制御する溶融池幅制御部9と、加工パラメータが入力されるパラメータ入力部10と、レーザ出力指令と送給指令とを生成する加工制御部11とを有する。
プログラム解析部6は、加工プログラムの記述に基づいて、加工点を移動させる経路である加工経路を求める。プログラム解析部6は、加工プログラムにより指定される各加工経路の終点座標を決定して、各加工経路の終点座標の情報を位置指令生成部7へ出力する。
位置指令生成部7は、終点座標までの加工経路を数値制御装置3Aの制御周期により補間し、補間点群である位置指令を生成する。以下、補間点群の各補間点の位置を、プログラム指令位置と称する。位置指令生成部7は、位置指令を出力する。また、位置指令生成部7は、補間結果を基に、加工進行方向を算出する。位置指令生成部7は、加工進行方向の情報を出力する。加工進行方向は、被加工物における加工点の進行方向である。
パラメータ入力部10には、各種加工条件の内容を表す加工パラメータが付加製造システム100Aのユーザによって入力される。パラメータ入力部10には、溶融池の幅の目標値が入力される。加工制御部11は、パラメータ入力部10へ入力された加工パラメータを基に、レーザ出力指令と送給指令とを生成する。加工制御部11は、レーザ出力指令と送給指令とを出力する。なお、加工パラメータの情報が加工プログラムに記述されている場合には、加工制御部11は、プログラム解析部6にて読み出された加工パラメータの情報を基に、レーザ出力指令と送給指令とを生成しても良い。
加工点補正部8には、溶融池の中心位置の情報が情報処理装置2Aから入力される。加工点補正部8には、位置指令生成部7で生成された位置指令が入力される。加工点補正部8は、プログラム指令位置に中心位置が一致する溶融池が形成されるように、溶融池の中心位置の情報を用いて加工点の位置を補正する。加工点補正部8は、加工点を溶融池の中心位置からプログラム指令位置へ移動させるための補正量を算出することによって、加工点の位置を補正する。数値制御装置3Aは、補正量の加算による補正後の位置指令をヘッド駆動部12へ出力する。
溶融池幅制御部9には、溶融池の幅の算出結果が情報処理装置2Aから入力される。溶融池幅制御部9には、溶融池の幅の目標値がパラメータ入力部10から入力される。溶融池幅制御部9は、溶融池の幅の目標値に一致する幅の溶融池が形成されるように、溶融池の幅の情報を用いて加工パラメータを調整する。図1に示す構成では、溶融池幅制御部9は、レーザ出力を示す加工パラメータを調整する。溶融池幅制御部9は、溶融池の幅を目標値に一致させるためのレーザ出力の調整量を算出することによって、加工パラメータを調整する。数値制御装置3Aは、調整量の加算によってレーザ出力の値が調整されたレーザ出力指令をレーザ出力制御器13へ出力する。
なお、溶融池幅制御部9は、溶融池の幅の目標値に一致する幅の溶融池が形成されるように、移動速度を示す加工パラメータを調整しても良い。移動速度は、加工経路上において加工点を移動させる速度である。この場合、溶融池幅制御部9は、溶融池の幅を目標値に一致させるための移動速度の調整量を算出することによって、加工パラメータを調整する。数値制御装置3Aは、調整量の加算によってプログラム指令位置が調整された位置指令をヘッド駆動部12へ出力する。
情報処理装置2Aは、付加製造において被加工物に形成される溶融池についての情報を処理する。情報処理装置2Aは、画像解析を行う画像解析部4Aと、溶融池情報を算出する溶融池情報算出部5Aとを有する。溶融池情報は、溶融池の中心位置の情報と、溶融池の幅の情報とを含む。
画像解析部4Aには、加工進行方向の情報が位置指令生成部7から入力される。画像解析部4Aには、カメラ18によって撮影された画像が入力される。画像解析部4Aは、被加工物に形成される溶融池の画像をカメラ18から取得する。画像解析部4Aは、溶融池の画像から溶融池の端点を求める。溶融池の端点を求める処理については後述する。画像解析部4Aは、溶融池の端点の位置情報を出力する。
溶融池情報算出部5Aには、溶融池の端点の位置情報が入力される。溶融池情報算出部5Aは、端点の位置情報を用いて溶融池の中心位置と溶融池の幅とを算出する。溶融池の中心位置を算出する処理と溶融池の幅を算出する処理とについては後述する。溶融池情報算出部5Aは、溶融池の中心位置の算出結果と溶融池の幅の算出結果とを出力する。
付加製造において、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との間に誤差が発生することがある。ここで、目標形状と実際の形状との間に誤差を生じさせ得る2つの要因について説明する。以下、図3から図5を参照して第1の要因について説明する。第1の要因は、被加工物におけるエネルギー分布の影響とする。
図3は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの付加製造装置1Aを構成する加工ヘッド15およびワイヤ送給装置17を示す図である。図3には、加工が行われているときにおける加工ヘッド15およびワイヤ送給装置17を、加工ヘッド15よりもマイナスY方向の位置から見た様子を示す。
図3において、ワイヤ21が送給される方向は、マイナスZ方向とプラスX方向との間の斜め方向である。加工ヘッド15から加工点へ向けて出射されたレーザビーム20の一部は、ワイヤ送給装置17から送給されるワイヤ21によって遮られる。このため、レーザビーム20の中心線よりもマイナスX方向の位置に、レーザビーム20が遮られる領域26が生じる。
図4は、図3に示す加工ヘッド15の進行方向について説明するための図である。図4には、加工ヘッド15よりもプラスZ方向の位置からワイヤ送給装置17およびワイヤ21を見た様子を示す。図4において白抜き矢印は、被加工物に対する加工ヘッド15の進行方向の例を示す。図4では加工ヘッド15の図示は省略する。また、図4には、被加工物におけるレーザビーム20のスポット27を示す。
ここで、X軸方向とY軸方向との2次元方向における加工進行方向を、角度によって表す。加工進行方向は、プラスX方向を基準として、+180°から-180°までの角度により表される。プラスX方向は0°と表される。プラスY方向は+90°と表される。マイナスY方向は-90°と表される。
図5は、図3に示す加工ヘッド15から出射するレーザビーム20のスポット27と被加工物における温度分布29の例とを示す図である。図5の下段には、図5の上段に示すスポット27をマイナスY方向へ進行させた場合における被加工物の温度分布29をシミュレーションした結果を示す。図5に示す温度分布29では、白抜きの部分、ドット模様の部分、斜線の部分、網掛け模様の部分の順に、温度が高いことを表す。温度分布29は、被加工物に入射するレーザビーム20のエネルギー分布とみなすことができる。
ワイヤ21の影28は、X軸方向におけるレーザビーム20の中心x0からマイナスX方向側に形成される。Y軸方向における影28の幅は、ワイヤ21の幅Wと同じとみなす。スポット27は、半径Rの円状領域から影28の部分が除かれた領域である。影28が形成されることによって、スポット27は、中心x0に対し左右非対称な形状となる。
位置x1は、上記円状領域のうちマイナスX方向側の端である。位置x2は、上記円状領域のうちプラスX方向側の端である。影28が形成されることによって、スポット27のうちマイナスX方向側の端と中心x0との距離Sは、半径Rよりも短くなる。距離Sは、次の式(1)により求まる。
S={R-(W/2)0.5 ・・・(1)
中心x0よりもマイナスX方向側に影28が形成されるため、スポット27のうち中心x0よりもマイナスX方向側の部分の面積は、スポット27のうち中心x0よりもプラスX方向側の部分の面積よりも小さくなる。このため、被加工物において高いエネルギーとなる領域は、中心x0よりもプラスX方向側に偏る。このようなエネルギー分布の偏りによって、X軸方向における溶融池の中心x10は、スポット27の中心x0からプラスX方向にずれる。
位置x11は、溶融池のうちマイナスX方向側の端である。位置x12は、溶融池のうちプラスX方向側の端である。中心x0と位置x11との距離をD、中心x0と位置x12との距離をDとすると、D<Dが成り立つ。また、S≒Dが成り立つ。
ワイヤ21の溶融物が溶融池に付着することによって、ビードは、溶融池の位置に形成される。溶融池の中心x10がレーザビーム20の中心x0からずれることによって、ビードが形成される位置もずれる。このようなビードが順次積み重ねられることによって、レーザビーム20の中心x0を加工経路に一致させても、造形物には、設計時に指定された位置からのずれが生じる。このようにして、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との間に誤差が発生することとなる。
次に、図6を参照して、目標形状と実際の形状との間に誤差を生じさせ得る第2の要因について説明する。第2の要因は、溶融物を付着させた際における表面張力の影響とする。
図6は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの付加製造装置1Aにより製造される造形物の例を示す図である。図6では、複数のビードを並べた層を積み重ねることによって直方体の造形物であるブロックを製造する場合を例とする。図6に示す各ビードは、図6の紙面に垂直な方向へ加工ヘッド15を移動させることによって形成されたものとする。
隣接するビードを形成した場合に、ビードが完全に凝固するよりも前に、ビード同士の界面における表面張力の作用によって、ビードが互いに引き寄せられるように変形する場合がある。図6の上段には、基材22の上に4個のビードからなる層が形成された様子を示す。2個のビード31aは、4個のビードのうち層の中央に位置するビードである。2個のビード31bは、4個のビードのうち層の端に位置するビードである。各ビード31bは、表面張力によって、隣のビード31aの方へ寄るように変形する。
図6の下段には、図6の上段に示す層である第1の層に第2の層および第3の層を積み重ねることによって造形物が形成された様子を示す。第2の層と第3の層との各々は、第1の層と同様に、4個のビードで構成される。第2の層と第3の層との各々でも、第1の層と同様に、端のビード31bが変形する。また、変形した第1の層の上に第2の層が積み重ねられるため、第2の層のビード31bは、第1の層の変形の影響も受ける。このため、第2の層のビード31bは、第1の層のビード31bよりも変形度合いが大きくなる。第3の層のビード31bは、第2の層の変形の影響を受けることによって、第2の層のビード31bよりも変形度合いが大きくなる。このように、基材22から高い位置の層ほど、ビード31bの変形度合いが大きくなる。
各層のビード31bの変形によって、実際に形成されるブロック31の形状と設計上におけるブロック30の形状である目標形状とに誤差が生じることとなる。図6の下段において、両矢印は、設計上におけるブロック30の形状と実際の造形物であるブロック31の形状との誤差を表す。図6の下段に示すように、ブロック31の形状は、各層にてビードを配列させた方向におけるブロック31の幅が基材22から高い位置の層ほど狭くなるように、目標形状に対して変化する。ブロック31は、基材22から高くなるに従ってすぼんだ形状となる。このようにして、設計上における造形物を形成可能な体積のワイヤ21が送給されたとしても、造形物を構成するビードが変形することによって、造形物の形状精度が低下することとなる。
付加製造システム100Aは、溶融池の中心位置をプログラム指令位置に一致させるように加工点の位置を補正するとともに、溶融池の幅を目標値に一致させるように加工パラメータを調整することによって、目標形状と実際の形状との誤差を低減させる。これにより、付加製造システム100Aは、形状精度が高い造形物を製造することが可能となる。
次に、情報処理装置2Aにおける処理の詳細について説明する。図7は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの情報処理装置2Aが有する画像解析部4Aにおける処理について説明するための第1の図である。カメラ18は、加工点へのレーザビーム20の照射が開始されてから一定時間が経過した後の溶融池40を撮影する。画像解析部4Aは、カメラ18によって撮影された画像から、溶融池40の輪郭を抽出する。図7には、抽出された輪郭の例を示す。溶融池40の輪郭の抽出には、二値化または輪郭抽出などといった、任意の画像処理技術を用いることができる。
図8は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの情報処理装置2Aが有する画像解析部4Aにおける処理について説明するための第2の図である。画像解析部4Aは、抽出された輪郭を基に、溶融池40の端点を求める。端点は、溶融池40に外接する矩形41と溶融池40の輪郭との接点である。このように、画像解析部4Aは、溶融池40の画像に基づいて、溶融池40の端点を求める。図8には、図7に示す溶融池40の輪郭とともに、溶融池40の輪郭を基に求められた矩形41および端点を示す。
実施の形態1では、付加製造装置1Aにおける位置の基準とされるX軸およびY軸は、被加工物上の位置を表す際にも使用されるものとする。画像上の位置を表す際の座標系は、被加工物上の位置を表す際の座標系と同じであるものとする。加工進行方向は、図4に示す0°の方向であるプラスX方向を基準とする角度により表される。ここでは、溶融池40が撮影されたときの加工進行方向は、+θ°であるものとする。
画像解析部4Aは、位置指令生成部7から取得された加工進行方向の情報を基に、矩形41の2辺の方向に、加工進行方向と同じ方向を設定する。画像解析部4Aは、加工進行方向に平行な2辺である辺Aおよび辺Cと、辺Aおよび辺Cの各々に垂直な2辺である辺Bおよび辺Dとを有する矩形41を設定する。辺Bは、辺Aおよび辺Cの各々に垂直な2辺のうち加工進行方向前方に位置する辺とする。辺Dは、辺Aおよび辺Cの各々に垂直な2辺のうち加工進行方向後方に位置する辺とする。これにより、画像解析部4Aは、X軸に対して+θ°だけ傾けられた矩形41を設定する。
画像解析部4Aは、さらに、辺Aの端点Pと、辺B上の端点Qと、辺C上の端点Rと、辺D上の端点Sとを求める。画像解析部4Aは、端点P,Q,R,Sの各々の位置情報である座標を出力する。
図9は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの情報処理装置2Aが有する溶融池情報算出部5Aにおける処理について説明するための図である。溶融池情報算出部5Aには、端点P,Q,R,Sの各々の位置情報が入力される。溶融池情報算出部5Aは、端点P,Q,R,Sの各々の位置情報を基に、溶融池40の幅Wと、溶融池40の中心位置である中心点42とを求める。
実施の形態1では、溶融池40の幅Wは、辺Aと辺Cとの間の距離と定義される。溶融池40の中心位置である中心点42は、辺A、辺Bおよび辺Cの各々からの距離がW/2である点と定義される。このように幅Wと中心点42とを定義すると、端点P,Q,R,Sの座標と加工進行方向とを用いて、幾何学的な関係により、幅Wと中心点42とを算出することができる。溶融池情報算出部5Aは、幅Wの算出結果を示す値と、中心点42の算出結果を示す座標とを出力する。
次に、付加製造装置1Aの数値制御装置3Aにおける処理の詳細について説明する。図10は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの付加製造装置1Aが有する溶融池幅制御部9における処理について説明するための図である。
図10には、加工点の移動によって連続して形成された複数の溶融池40と、形成されたビードの形状43と、目標形状44とを模式的に表す。図10には、目標値に比べて幅が小さい溶融池40が形成されたことによって、ビードの目標形状44に比べて幅が狭い部分を有するビードが形成された状態を示す。図10に示す両矢印は、形成されたビードの形状43と目標形状44との誤差を表す。形成されたビードの形状43と目標形状44との間に誤差が生じると、後述するように加工点の位置を補正したとしても、造形物の目標形状と造形物の実際の形状との誤差を低減させることが困難となる。
溶融池幅制御部9には、溶融池40の幅Wの情報、すなわち、溶融池情報算出部5Aによって算出された幅Wの値が入力される。溶融池幅制御部9は、幅Wの値と幅Wの目標値との差分を求める。溶融池幅制御部9は、レーザ出力を示す加工パラメータを、差分に基づいたフィードバック制御によって調整する。また、溶融池幅制御部9は、移動速度を示す加工パラメータを、差分に基づいたフィードバック制御によって調整する。なお、溶融池幅制御部9は、あらかじめ定められた物理モデルに基づいたフィードフォワード制御によって加工パラメータを調整しても良い。
図11は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの付加製造装置1Aが有する加工点補正部8における処理について説明するための図である。図11の左部には、実施の形態1による加工点の補正が行われない場合において形成された溶融池40と、形成されたビードの形状43と、目標形状44とを模式的に表す。図11に示す破線矢印は、補正が行われなかった場合における加工経路を表す。図11の左部には、溶融池40の中心点42がプログラム指令位置45から離れた位置となることによって、目標形状44の位置から離れた位置にビードが形成された状態を表す。
加工点補正部8には、中心点42の位置情報、すなわち、溶融池情報算出部5Aによって算出された中心点42の座標が入力される。また、加工点補正部8には、位置指令、すなわちプログラム指令位置45の情報が入力される。加工点補正部8は、中心点42をプログラム指令位置45に一致させるための補正ベクトルを求める。補正ベクトルは、プログラム指令位置45と中心点42の位置との差分を表す。加工点補正部8は、求めた補正ベクトルを補正量として算出する。この場合、加工点補正部8は、補正ベクトルに相当する補正量に従って、加工ヘッド15の位置をシフトさせる補正を行う。このようにして、加工点補正部8は、プログラム指令位置45に中心位置が一致する溶融池40が形成されるように加工点の位置を補正する。または、加工点補正部8は、求めた補正ベクトルに基づくPID(Proportional Integral Differential)制御によって、加工点の位置を補正しても良い。
図11の右部には、実施の形態1による加工点の補正が行われた場合において形成された溶融池40と、形成されたビードの形状43と、目標形状44とを模式的に表す。図11に示す実線矢印は、補正が行われた場合における加工経路を表す。付加製造装置1Aは、加工点補正部8による加工点の位置の補正によって、プログラム指令位置に中心位置が一致する溶融池40を形成することが可能となる。これにより、付加製造装置1Aは、形成されるビードの形状43を、目標形状44の位置に一致させることができる。
図12は、実施の形態1における加工点の位置の補正による造形物の改善について説明するための図である。図12の左部には、実施の形態1による加工点の補正が行われなかった場合において製造される造形物の例であって、設計上におけるブロック30に対して変形したブロック31を示す。図12の右部には、実施の形態1による加工点の補正が行われた場合において製造される造形物の例であって、設計と同じブロック30が製造された例を示す。
ブロック31は、図6を参照して説明したように、基材22から高い位置の層ほどすぼんだ形状となる。付加製造装置1Aは、ブロック31に生じるすぼみが改善される方向へ加工点の位置を補正可能であることによって、目標形状に対する変形が改善されたブロック30を形成することができる。
また、例えば、円筒状の造形物を製造する場合、加工点の進行方向は常に変化することとなる。実施の形態1による加工点の補正を行わない場合、溶融池40の中心位置とプログラム指令位置45との間の誤差が常に変化することによって、目標形状に対する変形が生じることとなる。実施の形態1による加工点の補正が行われることによって、目標形状に対する変形が改善された造形物を形成することができる。円筒状の造形物を製造する例については、図示を省略する。
次に、付加製造システム100Aの動作について説明する。図13は、実施の形態1にかかる付加製造システム100Aの動作手順を示すフローチャートである。
ステップS1からステップS3は、付加製造システム100Aのうち情報処理装置2Aの動作手順である。ステップS1において、情報処理装置2Aの画像解析部4Aは、溶融池40を撮影した画像と、加工進行方向の情報とを取得する。ステップS2において、画像解析部4Aは、溶融池40の画像と加工進行方向とに基づいて溶融池40の端点を求める。ステップS3において、情報処理装置2Aの溶融池情報算出部5Aは、端点の座標を用いて、溶融池40の中心位置と溶融池幅とを求める。情報処理装置2Aは、算出結果である中心位置の座標と溶融池幅の値とを出力する。
ステップS4およびステップS5は、付加製造システム100Aのうち付加製造装置1Aの動作手順である。ステップS4において、付加製造装置1Aの溶融池幅制御部9は、算出された溶融池幅の値と溶融池幅の目標値とを用いて加工パラメータを調整する。ステップS5において、付加製造装置1Aの加工点補正部8は、算出された中心位置の座標とプログラム指令位置45の座標とを用いて加工点の位置を補正する。以上により、付加製造システム100Aは、図13に示す手順による動作を終了する。付加製造システム100Aは、造形物を形成する際において、図13に示す手順による動作を繰り返し行うことによって、加工パラメータの調整と加工点の位置の補正とを常に行う。
実施の形態1によると、画像解析部4Aは、溶融池40の画像を取得し、加工進行方向と同じ方向の2辺を含み溶融池40に外接する矩形と溶融池40の輪郭との接点である端点を画像に基づいて求める。これにより、情報処理装置2Aは、溶融池情報算出部5Aにおいて、端点の位置情報を用いて溶融池40の中心位置と溶融池40の幅とを算出する。付加製造装置1Aは、溶融池40の幅の目標値に一致する幅の溶融池40が形成されるように、溶融池40の幅の算出結果を用いて加工パラメータを調整する。付加製造装置1Aは、プログラム指令位置45に中心位置が一致する溶融池40が形成されるように、溶融池40の中心位置の算出結果を用いて加工点の位置を補正する。以上により、付加製造システム100Aは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。
実施の形態2.
実施の形態2では、溶融池情報の誤差を低減させるための処理を行う例について説明する。図14は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの構成を示す図である。実施の形態2では、上記の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1とは異なる構成について主に説明する。
付加製造システム100Bは、付加製造装置1Bと、付加製造装置1Bと通信可能な情報処理装置2Bとを有する。付加製造装置1Bは、図1に示す数値制御装置3Aとは異なる構成の数値制御装置3Bを有する。数値制御装置3Bは、加工点補正部8によって算出された補正量の情報と位置指令とを情報処理装置2Bへ出力する点が、数値制御装置3Aとは異なる。情報処理装置2Bは、図1に示す画像解析部4Aおよび溶融池情報算出部5Aとは異なる画像解析部4Bおよび溶融池情報算出部5Bを有する。画像解析部4Bには、画像解析部4Aと同様に、加工進行方向の情報と溶融池の画像とが入力される。さらに、画像解析部4Bには、位置指令、すなわちプログラム指令位置の情報が位置指令生成部7から入力される。画像解析部4Bには、補正量の情報が加工点補正部8から入力される。画像解析部4Bは、溶融池の端点の位置情報を出力する。溶融池情報算出部5Bには、溶融池の端点の位置情報が入力される。溶融池情報算出部5Bは、溶融池の中心位置の算出結果と溶融池の幅の算出結果とを出力する。
次に、実施の形態2における処理によって低減可能とする溶融池情報の誤差について説明する。図15は、実施の形態2における処理によって低減可能とする溶融池情報の誤差について説明するための第1の図である。図16は、実施の形態2における処理によって低減可能とする溶融池情報の誤差について説明するための第2の図である。ここでは、実施の形態1にて説明した処理によって溶融池の中心位置と溶融池の幅とを算出した場合に生じ得る誤差について説明する。
現在の加工点から遡った過去の加工点における溶融池の溶融状態が維持されることによって、現在の加工点に形成されている溶融池が、過去に形成された1つ以上の溶融池とつながることがある。被加工物における蓄熱の影響などによって溶融池の溶融状態が維持されることで、複数の溶融池はつながり得る。図15に示す溶融池50は、連続する複数の溶融池が互いにつながることによって形成された溶融池の例である。溶融池50は、加工点ごとにおける本来の溶融池と比べて、加工進行方向へ長く伸ばされた形状となる。また、図15に示す溶融池50は、加工進行方向が変化している角部に形成されたものとする。図15では、現在の加工点における加工進行方向51と、過去の2つの加工点における加工進行方向51aの各々とを、白抜き矢印により表す。加工進行方向51と、2つの加工進行方向51aとは、いずれも異なる方向である。
造形物の目標形状と造形物の実際の形状との誤差を低減させるように加工点の位置を補正するためには、溶融池50のうち現在の加工点における溶融部分について、中心位置と溶融池幅とを求めることが望まれる。図16において、中心点53は、現在の加工点における溶融部分の中心位置である。幅Wは、現在の加工点における溶融部分の幅である。中心点53aは、実施の形態1にて説明した処理によって求まる中心位置である。幅W’は、実施の形態1にて説明した処理によって求まる溶融池幅である。図16に示す黒塗りの丸は、実施の形態1にて説明した処理によって求まる端点を表す。溶融池50の後方部が、過去の加工進行方向51aに湾曲して伸びているため、溶融池50の輪郭に外接する矩形52に基づいて求まる端点は、現在の加工点における溶融部分の端点とは異なるものとなる。このため、中心点53からずれた位置の中心点53aが求まり、かつ、幅Wとは異なる幅W’が求まることとなる。
実施の形態2では、情報処理装置2Bは、過去から現在までの加工点に対応する端点を求めることで、図15および図16に示すようなケースにおける溶融池情報の誤差を低減させる。すなわち、情報処理装置2Bは、誤差が低減された中心位置および溶融池幅を求めることができる。
次に、情報処理装置2Bにおける処理の詳細について説明する。図17は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する画像解析部4Bにおける処理について説明するための第1の図である。
画像解析部4Bは、現在のプログラム指令位置の情報と、過去のプログラム指令位置の情報とを、数値制御装置3Bの位置指令生成部7から取得する。現在のプログラム指令位置は、画像解析部4Bへ入力された情報に示される現在の加工点におけるプログラム指令位置である。過去のプログラム指令位置は、現在のプログラム指令位置から加工経路を遡った過去の加工点におけるプログラム指令位置である。また、画像解析部4Bは、加工点補正部8で算出された補正量の情報を取得する。
画像解析部4Bが取得するプログラム指令位置の情報は、数値制御装置3Bで用いられる座標系が基準とされた情報である。数値制御装置3Bで用いられる座標系と画像上の位置を表す際の座標系とは互いに異なるため、画像解析部4Bは、各プログラム指令位置について、画像で用いられる座標との対応付けを行う。原点54は、画像で用いられる座標、すなわち画像解析部4Bが扱う座標系の原点である。原点54は、加工ヘッド15の軸の位置であって、レーザビーム20の中心線の位置である。
現在の制御周期における原点54の位置は、現在の制御周期の1つ前の周期において算出された補正量の分だけ、現在の加工点におけるプログラム指令位置から移動した位置である。図17に示す矢印は、補正量に応じた移動を表す。画像解析部4Bは、原点54の座標から、現在の制御周期の1つ前の周期において算出された補正量を差し引くことによって、画像上における現在のプログラム指令位置55aを求める。
図18は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する画像解析部4Bにおける処理について説明するための第2の図である。画像解析部4Bは、プログラム指令位置同士の相対位置関係を基に、画像上における過去のプログラム指令位置55b,55c,55d,55eを求める。画像解析部4Bは、数値制御装置3Bから取得した各プログラム指令位置の情報を基に、プログラム指令位置同士の相対位置関係を求める。図18に示す両矢印は、互いに隣り合うプログラム指令位置同士の相対位置関係を表す。
図19は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する画像解析部4Bにおける処理について説明するための第3の図である。画像解析部4Bは、溶融池50のうち現在の加工進行方向における先端に位置する端点Qを求める。画像解析部4Bは、実施の形態1と同様の処理によって端点Qを求める。
また、画像解析部4Bは、各プログラム指令位置55a,55b,55c,55d,55eに対応する端点P,Rを求める。ここで示す例では、nは1から5の整数である。端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55aに対応する端点である。端点Pおよび端点Rの各々は、現在の加工進行方向に垂直な線であってプログラム指令位置55aを通る垂線と、溶融池50の輪郭との交点である。図19においてプログラム指令位置55aを通る両矢印は、垂線を表す。
端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55bに対応する端点である。端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55bにおける加工進行方向に垂直な線であってプログラム指令位置55bを通る垂線と、溶融池50の輪郭との交点である。画像解析部4Bは、プログラム指令位置55bから見たプログラム指令位置55aの方向を、プログラム指令位置55bにおける加工進行方向とみなして、端点Pおよび端点Rの各々を求める。
端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55cに対応する端点である。端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55dに対応する端点である。端点Pおよび端点Rの各々は、プログラム指令位置55eに対応する端点である。画像解析部4Bは、端点P,Rと同じ要領で、端点P,Rと、端点P,Rと、端点P,Rとを求める。
このように、画像解析部4Bは、現在のプログラム指令位置と過去のプログラム指令位置とを含む複数のプログラム指令位置の各々についての情報と、複数のプログラム指令位置の各々における進行方向の情報とを用いて、複数のプログラム指令位置の各々に対応する端点を求める。画像解析部4Bは、求めた端点の座標を溶融池情報算出部5Bへ出力する。なお、上記説明では、画像解析部4Bは、5つのプログラム指令位置55a,55b,55c,55d,55eの各々における端点P,Rを求めることとしたが、プログラム指令位置の数は5つに限られない。画像解析部4Bは、現在のプログラム指令位置を含む複数のプログラム指令位置について端点P,Rを求めるものであれば良い。
次に、溶融池情報算出部5Bにおける溶融池幅の算出について説明する。溶融池情報算出部5Bは、複数のプログラム指令位置のうち1つ以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて溶融池幅を算出する。ここでは、溶融池幅を算出する第1から第3の例を説明する。
図20は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する溶融池情報算出部5Bによって溶融池幅を算出する第1の例について説明するための図である。第1の例では、溶融池情報算出部5Bは、上記プログラム指令位置55aに対応する端点P,Rの座標を用いて溶融池の幅Wを算出する。幅Wは、端点Pと端点Rの距離である。第1の例は、3つの例の中で最も単純な方法で溶融池幅を算出する例である。
図21および図22は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する溶融池情報算出部5Bによって溶融池幅を算出する第2の例について説明するための図である。溶融池50のうち現在の加工進行方向における先端部では、先端部よりも後方の部分であって定常的な溶融状態となっている部分に比べて熱の蓄積が少なく溶融池幅が狭くなる場合がある。図21には、先端部の溶融池幅が、先端部よりも後方の部分の溶融池幅よりも狭くなっている様子を示す。
また、ビード上に溶融池50が形成される場合は、レーザビーム20の一部がビードから外れて基材22へ入射し、基材22からの反射光が画像に取り込まれて、反射光が溶融池50の一部と誤って認識される場合がある。図22には、レーザビーム20のスポット27とともに、ノイズである反射光56が画像に取り込まれた様子を示す。反射光56は現在の加工点付近において検出されることから、反射光56が、先端部における溶融池幅の算出結果に誤差を生じさせる要因となり得る。
第2の例では、溶融池情報算出部5Bは、複数のプログラム指令位置のうち、被加工物におけるスポット27の中心からあらかじめ設定された距離よりも離れた位置のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて溶融池幅を算出する。スポット27の中心からの距離として任意の距離が設定されることにより、溶融池情報算出部5Bは、プログラム指令位置55a以外の4つのプログラム指令位置55b,55c,55d,55eのうちいずれか1つに対応する端点の情報を用いて溶融池幅を算出する。すなわち、溶融池情報算出部5Bは、端点P,Rにおける幅Wを除外して、端点P,Rにおける幅Wと、端点P,Rにおける幅Wと、端点P,Rにおける幅Wと、端点P,Rにおける幅Wとのうちの1つを、溶融池幅として算出する。
第2の例によると、溶融池情報算出部5Bは、プログラム指令位置55aに対応する端点の除外によって、溶融池50の先端部とスポット27の中心付近とを避けて溶融池幅を算出する。これにより、溶融池情報算出部5Bは、算出される溶融池幅の誤差を低減させることができる。
図23は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する溶融池情報算出部5Bによって溶融池幅を算出する第3の例について説明するための図である。第3の例では、溶融池情報算出部5Bは、複数のプログラム指令位置のうち2以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて溶融池50の幅の2以上の値を求め、当該2以上の値の平均値を算出する。
複数の物理現象の影響を溶融池50が受けることによって、溶融池50の形状は不安定になり易い。図23には、溶融池50の形状が不安定である状態を示す。溶融池50の形状が不安定であることは、溶融池幅の算出結果に誤差を生じさせる要因となり得る。溶融池幅の算出結果の誤差は、付加製造システム100Bの制御におけるノイズ成分となる。
第3の例では、溶融池情報算出部5Bは、2つ以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて求めた溶融池幅を平均することで、溶融池50の位置ごとにおける溶融池幅の誤差を平滑化させる。溶融池情報算出部5Bは、5つのプログラム指令位置55a,55b,55c,55d,55eの各々における端点P,Rに基づいて算出された幅Wのうち任意の2つ以上を平均することによって溶融池幅を算出する。上述する先端部における誤差の影響を考慮して、算出される溶融池幅は、幅W,W,W,Wの平均値または幅W,W,Wの平均値などのように、幅Wを除外して求めた値としても良い。
第3の例によると、溶融池情報算出部5Bは、2以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いて溶融池50の幅の2以上の値を求め、当該2以上の値の平均値を算出することで、算出される溶融池幅の誤差を低減させることができる。
次に、溶融池情報算出部5Bにおける中心位置の算出について説明する。図24および図25は、実施の形態2にかかる付加製造システム100Bの情報処理装置2Bが有する溶融池情報算出部5Bによって溶融池の中心位置を算出する例について説明するための図である。溶融池情報算出部5Bは、複数のプログラム指令位置のうち任意の1つに対応する端点の情報を用いて中心位置を算出する。
図24に示す中心点53は、プログラム指令位置55aに対応する端点P,Rの情報を用いて算出された中心位置である。中心点53は、辺Bに垂直な線であって端点Pと端点Rとの中点を通る垂線上の点である。中心点53は、当該垂線上において辺BからW/2の距離にある。
図25に示す中心点53は、プログラム指令位置55bに対応する端点P,Rの情報を用いて算出された中心位置である。中心点53は、辺Bに垂直な線であって端点Pと端点Rとの中点を通る垂線上の点である。中心点53は、当該垂線上において辺BからW/2の距離にある。
溶融池情報算出部5Bは、プログラム指令位置55a,55b以外のプログラム指令位置に対応する端点に基づいて中心位置を算出しても良い。溶融池情報算出部5Bは、上述する先端部における誤差の影響を考慮して、端点P,R以外の端点に基づいて中心位置を算出しても良い。
実施の形態2によると、画像解析部4Bは、複数のプログラム指令位置の各々についての情報と、複数のプログラム指令位置の各々における進行方向の情報とを用いて端点を求めることで、正確な端点を求めることができる。溶融池情報算出部5Bは、複数のプログラム指令位置のうち1つ以上のプログラム指令位置に対応する端点の情報を用いることで、溶融池50の正確な中心位置と溶融池50の正確な幅とを算出することができる。以上により、付加製造システム100Bは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1または2の処理では端部が誤って算出されることがある加工経路の角部について、端部の算出を可能とした例を説明する。図26は、実施の形態3にかかる付加製造システム100Cの構成を示す図である。実施の形態3では、上記の実施の形態1または2と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1または2とは異なる構成について主に説明する。
付加製造システム100Cは、付加製造装置1Cと、付加製造装置1Cと通信可能な情報処理装置2Cとを有する。付加製造装置1Cは、図1に示す数値制御装置3Aとは異なる構成の数値制御装置3Cを有する。数値制御装置3Cは、パラメータ入力部10へ入力された溶融池の幅の目標値を情報処理装置2Cへ出力する点が、数値制御装置3Aとは異なる。情報処理装置2Cは、図1に示す画像解析部4Aおよび溶融池情報算出部5Aとは異なる画像解析部4Cおよび溶融池情報算出部5Cを有する。画像解析部4Cには、画像解析部4Aと同様に、加工進行方向の情報と溶融池の画像とが入力される。画像解析部4Cは、溶融池の端点の位置情報を出力する。溶融池情報算出部5Cには、溶融池の端点の位置情報が入力される。さらに、溶融池情報算出部5Cには、溶融池の幅の目標値がパラメータ入力部10から入力される。溶融池情報算出部5Cは、溶融池の中心位置の算出結果と溶融池の幅の算出結果とを出力する。
次に、実施の形態3における処理によって回避が可能となる端部の算出における誤りについて説明する。図27は、実施の形態3における処理によって回避が可能となる端部の算出における誤りについて説明するための第1の図である。図28は、実施の形態3における処理によって回避が可能となる端部の算出における誤りについて説明するための第2の図である。ここでは、実施の形態1にて説明した処理によって溶融池の端部を算出した場合に起こり得る誤りについて説明する。
図27に示す溶融池60は、連続する複数の溶融池が互いにつながることによって形成された溶融池の例である。図27には、加工経路61の角部を加工点が通過した直後における溶融池60を示す。加工経路61は、角部において直角に折り曲げられている。
ここで、溶融池60のうち加工点が角部を通過した直後の加工点における溶融部分の端点であって、角部における曲がりの外側に位置する端点を第1の端点とする。溶融池60のうち加工点が角部を通過した直後の加工点における溶融部分の端点であって、角部における曲がりの内側に位置する端点を第2の端点とする。第1の端点は、溶融池60の輪郭上の点であることから、実施の形態1にて説明した処理により求まる。一方、第2の端点は、溶融池60のうち加工点が角部を通過する前に形成された部分の中に埋もれることとなるため、実施の形態1にて説明した処理では求めることができない。
図28では、現在の加工点における加工進行方向63を白抜き矢印により表す。中心点64は、角部を通過した直後である現在の加工点における溶融部分の中心位置である。図28に示す端点Pは、現在の加工点における溶融部分の第1の端点である。図28に示す端点Rは、現在の加工点における溶融部分の第2の端点ではなく、実施の形態1にて説明した処理により誤って求められた第2の端点である。端点Rは、溶融池60の輪郭に外接する矩形62に基づいて求まる。図28に示す例では、実施の形態1にて説明した処理によって、中心点64からずれた位置の中心点64aが求まり、かつ、誤った溶融池幅が求まることとなる。
実施の形態3では、情報処理装置2Cは、加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、第1の端点の情報を用いて第2の端点の位置を推定する。これにより、情報処理装置2Cは、第2の端部の算出における誤りを回避可能とし、正確な第2の端部を算出することができる。
次に、情報処理装置2Cにおける処理の詳細について説明する。図29は、実施の形態3にかかる付加製造システム100Cの画像解析部4Cおよび溶融池情報算出部5Cにおける処理について説明するための図である。
画像解析部4Cは、溶融池60のうち現在の加工進行方向における先端に位置する端点Qを求める。また、画像解析部4Cは、加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、角部における曲がりの外側に位置する第1の端点である端点Pを求める。画像解析部4Cは、実施の形態1と同様の処理によって、矩形62を基に端点Qと端点Pとを求める。画像解析部4Cは、端点Pの座標を出力する。
溶融池情報算出部5Cは、加工進行方向の情報と端点Pの座標と幅Wの目標値とを用いて、端点R’の位置を推定する。端点R’は、角部における曲がりの内側に位置する第2の端点である。溶融池情報算出部5Cは、画像解析部4Cから加工進行方向の情報を取得する。溶融池情報算出部5Cは、位置指令生成部7から加工進行方向の情報を取得しても良い。端点R’は、端点Pから溶融池60の内部へ向かって、加工進行方向に垂直な方向へ進んだ先にある点であって、端点Pから幅Wの目標値の分の距離にある。溶融池情報算出部5Cは、端点P,R’の座標を用いて、実施の形態1と同様の処理によって中心位置と溶融池幅とを求める。
このように、溶融池情報算出部5Cは、溶融池60の幅Wの目標値を取得して、加工進行方向に垂直な方向において幅Wの目標値に相当する距離だけ第1の端点から離れた位置を第2の端点の位置と推定する。溶融池情報算出部5Cは、第1の端点の情報を用いて第2の端点の位置を推定し、第1の端点の情報と第2の端点の情報とを用いて溶融池60の中心位置と溶融池幅とを算出する。
実施の形態3によると、溶融池情報算出部5Cは、加工経路のうち閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、第1の端点の情報を用いて第2の端点の位置を推定することで、正確な第2の端点を求めることができる。溶融池情報算出部5Cは、第1の端点の情報と第2の端点の情報とを用いることで、溶融池60の正確な中心位置と溶融池60の正確な幅とを算出することができる。以上により、付加製造システム100Cは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。なお、付加製造システム100Cは、実施の形態1にて説明した機能と実施の形態3にて説明した機能とを兼ね備えるものであっても良く、実施の形態2にて説明した機能と実施の形態3にて説明した機能とを兼ね備えるものであっても良い。
実施の形態4.
実施の形態4では、溶融池60の温度に基づいて溶融池60の幅の推定値を求め、溶融池60の幅の推定値を用いて第2の端点の位置を推定する例を説明する。図30は、実施の形態4にかかる付加製造システム100Dの構成を示す図である。実施の形態4では、上記の実施の形態1から3と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1から3とは異なる構成について主に説明する。
付加製造システム100Dは、付加製造装置1Dと、付加製造装置1Dと通信可能な情報処理装置2Dとを有する。付加製造装置1Dは、溶融池60の温度を測定する温度センサ19を有する点が、図1に示す付加製造装置1Aとは異なる。付加製造装置1Dは、図1に示す数値制御装置3Aと同様の数値制御装置3Dを有する。情報処理装置2Dは、図1に示す画像解析部4Aとは異なる画像解析部4Dと、図1に示す溶融池情報算出部5Aとは異なる溶融池情報算出部5Dとを有する。画像解析部4Dには、画像解析部4Aと同様に、加工進行方向の情報と溶融池の画像とが入力される。画像解析部4Dは、溶融池の端点の位置情報を出力する。溶融池情報算出部5Dには、溶融池の端点の位置情報が入力される。さらに、溶融池情報算出部5Dには、溶融池の温度の情報が温度センサ19から入力される。溶融池情報算出部5Dは、溶融池の中心位置の算出結果と溶融池の幅の算出結果とを出力する。
温度センサ19は、放射温度計またはサーモカメラなどである。温度センサ19は、実施の形態1にて説明したセンサユニットに含まれるものであっても良い。
画像解析部4Dは、加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、角部における曲がりの外側に位置する第1の端点である端点Pを求める。画像解析部4Dは、実施の形態1と同様の処理によって、端点Pを求める。画像解析部4Dは、端点Pの座標を出力する。
図31は、実施の形態4にかかる付加製造システム100Dの情報処理装置2Dが有する溶融池情報算出部5Dにおける処理について説明するための図である。図31には、溶融池60の温度と溶融池60の幅との関係を表すグラフを示す。グラフの縦軸は溶融池幅、横軸は溶融池温度を表す。溶融池情報算出部5Dは、図31に示す関係を示すモデルをあらかじめ保持する。モデルは、実験により得られたデータ、または物理モデルを使って得られたデータを基に作成される。モデルを作成するための方法は任意であるものとする。溶融池情報算出部5Dには、温度センサ19による温度の測定結果が入力される。溶融池情報算出部5Dは、温度の測定結果と上記モデルとを用いて、幅Wの推定値を求める。
溶融池情報算出部5Dは、加工進行方向の情報と端点Pの座標と幅Wの推定値とを用いて、端点R’の位置を推定する。端点R’は、角部における曲がりの内側に位置する第2の端点である。溶融池情報算出部5Dは、画像解析部4Dから加工進行方向の情報を取得する。溶融池情報算出部5Dは、位置指令生成部7から加工進行方向の情報を取得しても良い。端点R’は、端点Pから溶融池60の内部へ向かって、加工進行方向に垂直な方向へ進んだ先にある点であって、端点Pから幅Wの推定値の分の距離にある。溶融池情報算出部5Dは、端点P,R’の座標を用いて、実施の形態1と同様の処理によって中心位置を求める。
このように、溶融池情報算出部5Dは、溶融池60の温度の情報を取得するとともに溶融池60の温度に基づいて溶融池60の幅Wの推定値を求めて、第1の端点の位置と幅Wの推定値とに基づいて中心位置を求める。
実施の形態4によると、溶融池情報算出部5Dは、加工経路のうち閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、溶融池60の正確な中心位置を算出することができる。以上により、付加製造システム100Dは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。なお、付加製造システム100Dは、実施の形態1にて説明した機能と実施の形態4にて説明した機能とを兼ね備えるものであっても良く、実施の形態2にて説明した機能と実施の形態4にて説明した機能とを兼ね備えるものであっても良い。
次に、実施の形態1から4の数値制御装置3A,3B,3C,3Dを実現するハードウェアについて説明する。数値制御装置3A,3B,3C,3Dは、図32または図33に示す構成のハードウェアで実現することが可能である。
図32は、実施の形態1から4にかかる付加製造システム100A,100B,100C,100Dの数値制御装置3A,3B,3C,3Dを実現するハードウェアの第1の構成例を示す図である。図32は、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部であるプログラム解析部6、位置指令生成部7、加工点補正部8、溶融池幅制御部9および加工制御部11の各部を、専用のハードウェアである処理回路81で実現する場合の構成を示す。
処理回路81は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路である。なお、図32に示す例では、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部を単一の処理回路81で実現するものとしたがこれに限定されない。ハードウェアが複数の処理回路81を備え、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部をそれぞれ異なる処理回路81で実現しても良い。入力部82は、数値制御装置3A,3B,3C,3Dに対する入力信号を外部から受信する回路である。パラメータ入力部10の機能は、入力部82により実現される。出力部83は、数値制御装置3A,3B,3C,3Dで生成した信号を外部へ出力する回路である。
図33は、実施の形態1から4にかかる付加製造システム100A,100B,100C,100Dの数値制御装置3A,3B,3C,3Dを実現するハードウェアの第2の構成例を示す図である。図33は、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部の機能を、プロセッサ85とメモリ86とを有する処理回路84によって実現する場合の構成を示す。プロセッサ85は、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ85は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)でも良い。メモリ86は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性のメモリである。
数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部をプロセッサ85およびメモリ86で実現する場合、プロセッサ85は、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部として動作するための処理が記述されたプログラムである数値制御プログラムを実行する。数値制御プログラムは、メモリ86にあらかじめ格納される。プロセッサ85は、メモリ86に格納されている数値制御プログラムを読み出して実行することにより、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部として動作する。なお、数値制御装置3A,3B,3C,3Dの要部である各部の一部をプロセッサ85およびメモリ86で実現し、残りを図32に示す処理回路81と同様の専用のハードウェアで実現しても良い。
数値制御プログラムは、メモリ86にあらかじめ格納されているものとしたがこれに限定されない。数値制御プログラムは、コンピュータシステムによる読み取りが可能とされた記憶媒体に書き込まれた状態で付加製造システム100A,100B,100C,100Dのユーザに提供され、ユーザによってメモリ86にインストールされても良い。記憶媒体は、フレキシブルディスクである可搬型記憶媒体、あるいは半導体メモリであるフラッシュメモリでも良い。数値制御プログラムは、他のコンピュータあるいはサーバ装置から通信ネットワークを介してメモリ86へインストールされても良い。
次に、実施の形態1から4の情報処理装置2A,2B,2C,2Dを実現するハードウェアについて説明する。情報処理装置2A,2B,2C,2Dは、図33に示す構成のハードウェアと同様のハードウェアで実現することが可能である。ここで、図33を参照して、情報処理装置2A,2B,2C,2Dのハードウェアであるコンピュータシステムの構成例について説明する。情報処理装置2A,2B,2C,2Dの要部である画像解析部4A,4B,4C,4Dおよび溶融池情報算出部5A,5B,5C,5Dの各部の機能は、プロセッサ85とメモリ86とを有する処理回路84によって実現される。
メモリ86には、画像解析部4A,4B,4C,4Dおよび溶融池情報算出部5A,5B,5C,5Dの各部として動作するための処理が記述されたプログラムである情報処理プログラムが格納される。プロセッサ85は、情報処理プログラムを実行することによって、画像解析部4A,4B,4C,4Dおよび溶融池情報算出部5A,5B,5C,5Dの各部として動作する。入力部82は、情報処理装置2A,2B,2C,2Dに対する入力信号を外部から受信する回路である。出力部83は、情報処理装置2A,2B,2C,2Dで生成した信号を外部へ出力する回路である。
情報処理プログラムは、メモリ86にあらかじめ格納されているものとしたがこれに限定されない。情報処理プログラムは、コンピュータシステムによる読み取りが可能とされた記憶媒体に書き込まれた状態で付加製造システム100A,100B,100C,100Dのユーザに提供され、ユーザによってメモリ86にインストールされても良い。記憶媒体は、フレキシブルディスクである可搬型記憶媒体、あるいは半導体メモリであるフラッシュメモリでも良い。情報処理プログラムは、他のコンピュータあるいはサーバ装置から通信ネットワークを介してメモリ86へインストールされても良い。
実施の形態5.
図34は、実施の形態5にかかる付加製造装置1Eの構成を示す図である。付加製造装置1Eは、付加製造装置1Eを制御する数値制御装置3Eを有する。数値制御装置3Eは、図1に示す数値制御装置3Aと同様の構成と、図1に示す情報処理装置2Aと同様の構成である画像解析部4Aおよび溶融池情報算出部5Aとが組み合わせられたものである。実施の形態5では、上記の実施の形態1から4と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1から4とは異なる構成について主に説明する。
付加製造装置1Eは、数値制御装置3Eの内部の画像解析部4Aおよび溶融池情報算出部5Aにおいて、実施の形態1の画像解析部4Aおよび溶融池情報算出部5Aと同様の処理を行う。これにより、付加製造装置1Eは、形状精度が高い造形物を製造することができるという効果を奏する。
数値制御装置3Eは、図32または図33に示すハードウェア構成により実現することができる。数値制御装置3Eの要部である画像解析部4A、溶融池情報算出部5A、プログラム解析部6、位置指令生成部7、加工点補正部8、溶融池幅制御部9、加工制御部11の各部は、専用のハードウェアである処理回路81で実現できる。または、数値制御装置3Eの要部である各部は、プロセッサ85とメモリ86とを有する処理回路84によって実現できる。メモリ86には、数値制御装置3Eの要部である各部として動作するための処理が記述されたプログラムである数値制御プログラムが格納される。プロセッサ85は、数値制御プログラムを実行することによって、数値制御装置3Eの要部である各部として動作する。
実施の形態2から4の付加製造装置1B,1C,1Dについても、付加製造装置1B,1C,1Dの内部の数値制御装置3B,3C,3Dに画像解析部4B,4C,4Dおよび溶融池情報算出部5B,5C,5Dを設けるようにしても良い。
以上の各実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。各実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。各実施の形態の構成同士が適宜組み合わせられても良い。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、各実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
1A,1B,1C,1D,1E 付加製造装置、2A,2B,2C,2D 情報処理装置、3A,3B,3C,3D,3E 数値制御装置、4A,4B,4C,4D 画像解析部、5A,5B,5C,5D 溶融池情報算出部、6 プログラム解析部、7 位置指令生成部、8 加工点補正部、9 溶融池幅制御部、10 パラメータ入力部、11 加工制御部、12 ヘッド駆動部、13 レーザ出力制御器、14 送給駆動部、15 加工ヘッド、16 レーザ発振器、17 ワイヤ送給装置、18 カメラ、19 温度センサ、20 レーザビーム、21 ワイヤ、22 基材、23 駆動制御器、24 ファイバーケーブル、25 ワイヤスプール、26 領域、27 スポット、28 影、29 温度分布、30,31 ブロック、31a,31b ビード、40,50,60 溶融池、41,52,62 矩形、42,53,53a,64,64a 中心点、43 ビードの形状、44 目標形状、45,55a,55b,55c,55d,55e プログラム指令位置、51,51a,63 加工進行方向、54 原点、56 反射光、61 加工経路、81,84 処理回路、82 入力部、83 出力部、85 プロセッサ、86 メモリ、100A,100B,100C,100D 付加製造システム。

Claims (13)

  1. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造装置と、
    前記付加製造装置と通信可能な情報処理装置と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、を有し、
    前記付加製造装置は、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて前記付加製造装置の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部と、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正する加工点補正部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記画像解析部へ入力された情報に示される現在の前記プログラム指令位置と、前記加工点の経路である加工経路を現在の前記プログラム指令位置から遡った過去の前記プログラム指令位置とを含む複数の前記プログラム指令位置の各々についての情報と、複数の前記プログラム指令位置の各々における前記進行方向の情報とを用いて、複数の前記プログラム指令位置の各々に対応する前記端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、複数の前記プログラム指令位置のうち1つ以上の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の中心位置と前記溶融池の幅とを算出することを特徴とする付加製造システム。
  2. 前記画像解析部は、前記進行方向と同じ方向の2辺を含み前記溶融池に外接する矩形と前記溶融池の輪郭との接点である前記端点を求めることを特徴とする請求項1に記載の付加製造システム。
  3. 前記溶融池情報算出部は、複数の前記プログラム指令位置のうち、前記被加工物における前記ビームのスポットの中心からあらかじめ設定された距離よりも離れた位置の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の中心位置と前記溶融池の幅とを算出することを特徴とする請求項1または2に記載の付加製造システム。
  4. 前記溶融池情報算出部は、複数の前記プログラム指令位置のうち2以上の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の幅の2以上の値を求め、前記2以上の値の平均値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の付加製造システム。
  5. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造装置と、
    前記付加製造装置と通信可能な情報処理装置と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、を有し、
    前記付加製造装置は、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて前記付加製造装置の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部と、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正する加工点補正部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記加工点の経路である加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、前記角部における曲がりの外側に位置する前記端点である第1の端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、前記第1の端点の情報を用いて、前記角部における曲がりの内側に位置する前記端点である第2の端点の位置を推定し、前記第1の端点の情報と前記第2の端点の情報とを用いて前記溶融池の中心位置を算出することを特徴とする付加製造システム。
  6. 前記溶融池情報算出部は、前記溶融池の幅の前記目標値を取得して、前記進行方向に垂直な方向において前記目標値に相当する距離だけ前記第1の端点から離れた位置を前記第2の端点の位置と推定することを特徴とする請求項に記載の付加製造システム。
  7. 前記溶融池情報算出部は、前記溶融池の温度の情報を取得するとともに前記溶融池の温度に基づいて前記溶融池の幅の推定値を求めて、前記第1の端点の位置と前記推定値とに基づいて前記中心位置を求めることを特徴とする請求項に記載の付加製造システム。
  8. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造装置であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて前記付加製造装置の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部と、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正する加工点補正部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記画像解析部へ入力された情報に示される現在の前記プログラム指令位置と、前記加工点の経路である加工経路を現在の前記プログラム指令位置から遡った過去の前記プログラム指令位置とを含む複数の前記プログラム指令位置の各々についての情報と、複数の前記プログラム指令位置の各々における前記進行方向の情報とを用いて、複数の前記プログラム指令位置の各々に対応する前記端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、複数の前記プログラム指令位置のうち1つ以上の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の中心位置と前記溶融池の幅とを算出することを特徴とする付加製造装置。
  9. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造装置であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて前記付加製造装置の加工パラメータを調整する溶融池幅制御部と、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正する加工点補正部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記加工点の経路である加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、前記角部における曲がりの外側に位置する前記端点である第1の端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、前記第1の端点の情報を用いて、前記角部における曲がりの内側に位置する前記端点である第2の端点の位置を推定し、前記第1の端点の情報と前記第2の端点の情報とを用いて前記溶融池の中心位置を算出することを特徴とする付加製造装置。
  10. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加して造形物を製造する付加製造において前記被加工物に形成される溶融池についての情報を処理する情報処理装置であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記画像解析部へ入力された情報に示される現在のプログラム指令位置と、前記加工点の経路である加工経路を現在の前記プログラム指令位置から遡った過去の前記プログラム指令位置とを含む複数の前記プログラム指令位置の各々についての情報と、複数の前記プログラム指令位置の各々における前記進行方向の情報とを用いて、複数の前記プログラム指令位置の各々に対応する前記端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、複数の前記プログラム指令位置のうち1つ以上の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の中心位置と前記溶融池の幅とを算出することを特徴とする情報処理装置。
  11. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加して造形物を製造する付加製造において前記被加工物に形成される溶融池についての情報を処理する情報処理装置であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得し、前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求める画像解析部と、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出する溶融池情報算出部と、を有し、
    前記画像解析部は、前記加工点の経路である加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、前記角部における曲がりの外側に位置する前記端点である第1の端点を求め、
    前記溶融池情報算出部は、前記第1の端点の情報を用いて、前記角部における曲がりの内側に位置する前記端点である第2の端点の位置を推定し、前記第1の端点の情報と前記第2の端点の情報とを用いて前記溶融池の中心位置を算出することを特徴とする情報処理装置。
  12. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造方法であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と、前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得するステップと、
    前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求めるステップと、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出するステップと、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて付加製造装置の加工パラメータを調整するステップと、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正するステップと、を含み、
    前記端点を求めるステップでは、現在の前記プログラム指令位置と、前記加工点の経路である加工経路を現在の前記プログラム指令位置から遡った過去の前記プログラム指令位置とを含む複数の前記プログラム指令位置の各々についての情報と、複数の前記プログラム指令位置の各々における前記進行方向の情報とを用いて、複数の前記プログラム指令位置の各々に対応する前記端点を求め、
    前記溶融池の中心位置を算出するステップでは、複数の前記プログラム指令位置のうち1つ以上の前記プログラム指令位置に対応する前記端点の情報を用いて前記溶融池の中心位置と前記溶融池の幅とを算出することを特徴とする付加製造方法。
  13. ビームの照射によって溶融した材料を被加工物に付加することによって造形物を製造する付加製造方法であって、
    前記被加工物に形成される溶融池の画像と、前記被加工物における加工点の進行方向の情報とを取得するステップと、
    前記画像と前記進行方向とに基づいて前記溶融池の端点を求めるステップと、
    前記端点の位置情報に基づいて前記溶融池の幅を算出し、前記端点の位置情報と前記溶融池の幅の算出結果とに基づいて前記溶融池の中心位置を算出するステップと、
    前記溶融池の幅の目標値に一致する幅の前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の幅の算出結果を用いて付加製造装置の加工パラメータを調整するステップと、
    加工プログラムに基づいたプログラム指令位置に中心位置が一致する前記溶融池が形成されるように、前記溶融池の中心位置の算出結果を用いて前記加工点の位置を補正するステップと、を含み、
    前記端点を求めるステップでは、前記加工点の経路である加工経路のうちあらかじめ設定された閾値よりも大きい曲率で曲げられた角部について、前記角部における曲がりの外側に位置する前記端点である第1の端点を求め、
    前記溶融池の中心位置を算出するステップでは、前記第1の端点の情報を用いて、前記角部における曲がりの内側に位置する前記端点である第2の端点の位置を推定し、前記第1の端点の情報と前記第2の端点の情報とを用いて前記溶融池の中心位置を算出することを特徴とする付加製造方法。
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