JP7165552B2 - Led電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED素子への電力供給に利用するフライバック方式のLED電源装置における高電力化および効率改善の技術に関する。
近年、各企業ではLED素子に関する研究開発が積極的に取り組まれており、光学性能の向上や高寿命化などを背景として従来の光源からLEDランプへの置き換えが急速に進んでいる。特に昨今ではLEDランプの電源として、回路効率を上げるためにスイッチング方式による定電流型のLED電源装置が採用されており、その中でも部品点数が少なく、且つ高効率化を実現できるフライバック方式のスイッチング電源が多く採用されるようになってきている。
フライバック方式のスイッチング電源装置では、スイッチング回路に含まれるスイッチング素子のオンオフ動作により電力を調整してLEDランプへ電源供給を行っているが、このスイッチング素子をオフした時に逆起電力による高電圧が発生する。この高電圧により装置内部の回路に含まれる半導体素子等が破損してしまう恐れがあるため、各構成部品の選定においてはある程度の耐圧を考慮しなければならない。すなわち、LEDランプの点灯にフライバック方式のスイッチング電源を利用する場合には、逆起電力に対応するため電源装置における定格出力のスペック以上の耐圧を有する構成部品を選定しなければならない問題があった。
また、昨今では各分野へのLEDランプの普及に伴い、該LEDランプの高電力化(高ワット化)も急速に進んでいる。この高電力化に対応したLED電源装置(フライバック方式のスイッチング電源装置)を開発するには、上述のとおり、より一層高耐圧の構成部品を選定する必要がある。
そこで、例えば特許文献1ではフライバック方式のスイッチング電源装置において一次側に抵抗器とコンデンサとダイオードを含むスナバー回路を設け、該スナバー回路によってスイッチ遮断時に発生する逆起電力を消費することで構成部品の耐圧等に関する問題に対応している。
特許第6155586号公報
しかしながら、LED電源装置にスナバー回路を設けることで構成部品の耐圧等に関する問題は解決できるが、スナバー回路に含まれる抵抗器により消費する電力損失の影響でLED電源装置そのものの回路効率が悪くなってしまい、特にLED電源装置を高電力化しようとすると抵抗器で消費する電力損失がさらに増加してしまい、より一層回路効率が悪くなってしまう。
一方で、スナバー回路による電力消費を抑えるとLED電源装置には高耐圧部品を選定しなければならず、このような高耐圧部品は入手困難であるとともに、コストアップおよびLED電源装置の大型化にもつながる恐れがある。場合によっては、逆起電力により構成部品の劣化が早くなり、寿命が短くなる恐れもある。
本発明は上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、フライバック方式のLED電源装置において大電力化に伴うスナバー回路での電力損失を抑制し、従来よりも回路効率の良い大電力化に対応したLED電源装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかるLED電源装置は、
平滑コンデンサを有する整流回路と、該整流回路よりも出力側に位置し前記平滑コンデンサと接続されたスイッチング回路と、該スイッチング回路よりも出力側に位置するフライバックトランスと、該フライバックトランスの二次側に位置する出力コンデンサと、を含み、外部電源からの交流電力を直流電力に変換してLEDランプへ電力を供給するLED電源装置であって、
前記スイッチング回路は、
前記平滑コンデンサのハイサイド側と前記フライバックトランスのハイサイド側との間に設けられるハイサイドスイッチと、
前記平滑コンデンサのローサイド側と前記フライバックトランスのローサイド側との間に設けられるローサイドスイッチと、
前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチをオンオフ動作させる制御回路と、
前記フライバックトランスによる逆起電力が進む方向を定める第1回生ダイオードおよび第2回生ダイオードと、を有し、
前記第1回生ダイオードは、カソード側が前記平滑コンデンサのハイサイド側に接続されるとともにアノード側が前記フライバックトランスのローサイド側に接続され、
前記第2回生ダイオードは、カソード側が前記フライバックトランスのハイサイド側に接続されるとともにアノード側が前記平滑コンデンサのローサイド側と接続され、
前記制御回路は、前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチを同時にオンオフ動作することで前記フライバックトランスによる逆起電力を回生電力として前記平滑コンデンサに供給させて、
さらに前記スイッチング回路は、
当該LED電源装置の起動時に前記制御回路へ電力を供給する起動回路と、
前記起動回路の出力側と前記フライバックトランスのハイサイド側との間に設けられる充電コンデンサと
前記第2回生ダイオードに対して並列接続されて、当該LED電源装置の起動時に前記制御回路からの信号でオンする起動スイッチと、を備え、
前記充電コンデンサは、前記起動スイッチのオンによって充電されて、前記ハイサイドスイッチをオンオフ制御するための電力を確保するとともに、前記起動スイッチがオフした後に、前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチのオンオフ動作により充電されるものであることを特徴とする。
また、本発明にかかるLED電源装置は、
前記制御回路は、前記起動スイッチがオフしてから5msないし50ms後に前記ハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチをオンするディレイタイマーを有することを特徴とする。
本発明によれば、LED電源装置にハイサイドスイッチとローサイドスイッチを設けるとともに所定位置に第1回生ダイオードおよび第2回生ダイオードを接続することで、フライバックトランスによる逆起電力を回生電力として平滑コンデンサに供給できるので、スナバー回路を必要とせず、且つ、従来よりも回路効率の良いLED電源装置を提供できる効果を奏する。
また、起動回路の出力側とフライバックトランスのハイサイド側との間に充電コンデンサを設け、第2回生ダイオードに対して起動スイッチを並列接続する。起動スイッチが制御回路からの信号によって起動時にオンすることで、充電コンデンサが充電されて、起動時におけるハイサイドスイッチをオンオフ制御するための電力を確保することができる。また、LED電源装置の起動時にのみ起動スイッチをオンにする、つまり、起動時にのみ起動用の回路を有効にさせることで、起動後のハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチのオンオフ動作に影響を及ぼすことはない。
本発明の第1実施形態に係るLED電源装置の概略構成図を示す。 一般的なフライバック方式のLED電源装置の概略構成図を示す。 本発明の第2実施形態に係るLED電源装置の概略構成図を示す。 本発明の第2実施形態に係るLED電源装置と同構成であってスナバー回路を備えたLED電源装置の概略図を示す。
以下、本発明のLED電源装置について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。なお、本明細書におけるLED電源装置とは、LEDランプへ安定した電力供給を行うためのスイッチング電源装置のことである。
<第1実施形態>
図1に本発明の実施形態に係るLED電源装置の概略構成図を示す。同図に示すLED電源装置10は、商用電源12からの交流電圧を整流する整流回路14と、該整流回路14によって整流された電圧を高速スイッチング動作(オンオフ動作)によって高周波の矩形波電圧を生成するためのスイッチング回路16と、高周波の矩形波電圧の波高値(電圧値または電流値)を適正値にするフライバックトランスTと、ダイオードD3を介して前記適正値に調整された矩形波電圧を直流電圧に変換しLEDランプ18へ直流電力を供給する出力コンデンサC2と、を備えている。
整流回路14は、ダイオード・ブリッジDBと平滑コンデンサC1を含んで構成されている。商用電源12により交流の商用電圧(AC100VやAC200Vなど)を整流回路14に印加すると、商用電圧はダイオード・ブリッジDBに到達する。ダイオード・ブリッジDBは、ダイオード素子を含んで構成されているが、同じ機能を果たせれば他の半導体素子や他のどのような素子で構成しても良い。ダイオード・ブリッジDBによって全波整流された電圧(脈流電圧とも呼ぶ)は、平滑コンデンサC1によって大まかな直流電圧に平滑される。そして、平滑された電圧はスイッチング回路16へと到達する。
スイッチング回路16は、ハイサイド側にはハイサイドスイッチS1が設けれ、ローサイド側にローサイドスイッチS2が設けられており、該ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2は制御回路20によってオンオフ動作される。なお、図1では本発明の特徴を分かりやすく説明するために制御回路20への電源供給、およびS1、S2を高速スイッチング動作させるための駆動回路は図示を省略している。
本実施形態におけるハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2には例えばFETやトランジスタ等を利用することができるが、オンオフ動作出来れば他の半導体素子でも構わない。そして、制御回路20からの指令に応じてハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2のオンオフ動作により、高周波の矩形波電圧がフライバックトランスTの一次側へ到達する。
その後、スイッチング回路16のオンオフ動作によってフライバックトランスTの二次側へと進んだ高周波の矩形波電圧は、ダイオードD3を介して出力コンデンサC2へと到達する。高周波の矩形波電圧は、ダイオードD3および出力コンデンサC2によってきれいな直流電力へと平滑され、該直流電圧はLEDランプ18へと供給される。
ここで、フライバック方式のLED電源装置の動作について簡単に説明する。図2には一般的なフライバック方式のLED電源装置の概略構成図を示す。図1と同じ構成部品については、同じ記号(および符号)で示している。図2に示すとおりLED電源装置10が備えるスイッチング回路16は、ローサイドスイッチS2、制御回路20、およびスナバー回路22を含んで構成されている。
スイッチング回路16が備えるローサイドスイッチS2のオン時には、平滑コンデンサC1のハイサイド側から、フライバックトランスTの一次側(一次巻線)、ローサイドスイッチS2、平滑コンデンサC1のローサイド側までの導通ループが形成され、該平滑コンデンサC1に蓄積された電力が印加されることによりフライバックトランスTの一次側に磁界エネルギーが蓄積される。
一方、ローサイドスイッチS2のオフ時には上記の導通ループが切れて、フライバックトランスTの二次側(二次巻線)から磁界エネルギーが放出する。この磁界エネルギーの放出に伴う電流が、ダイオードD3、出力コンデンサC2の順に流れ、フライバックトランスTの二次側に戻る。このような動作によってフライバックトランスTの二次側に所望の出力電流(および出力電流に対応した出力電圧)が発生する。
また、図2ではフライバックトランスTの一次側と並列に、抵抗器R1とコンデンサC3とダイオードD4を有するスナバー回路22が接続されている。このスナバー回路22はフライバックトランスTの一次側で発生する逆起電力を吸収するために接続されている。すなわち、図2におけるLED電源装置10では、フライバックトランスTの一次側で発生する逆起電力がスナバー回路22(主に抵抗器R1)によって電力消費されて例えばローサイドスイッチS2などの他の構成部品が保護されている。
そして、上述のとおりLED電源装置10を高電力化しようとすると、図2に示すような構成ではスナバー回路22で消費する電力損失が通常よりも増加してしまい、LED電源装置10の回路効率が著しく低下してしまう。
そこで、本実施形態ではLED電源装置10が備えるスイッチング回路16の回路構成を工夫することで、スナバー回路22を必要とせず、且つ、回路効率の良いLED電源装置10を実現している。以下、本発明の特徴的なスイッチング回路16の構成について詳しく説明する。
図1に示すようにスイッチング回路16は、ハイサイドスイッチS1とローサイドスイッチS2と、該ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2をオンオフ動作させる制御回路20と、第1回生ダイオードD1および第2回生ダイオードD2と、で構成されている。
また、第1回生ダイオードD1はカソード側が前記平滑コンデンサC1のハイサイド側に接続されるとともにアノード側がフライバックトランスTのローサイド側に接続されており、第2回生ダイオードD2はカソード側が前記フライバックトランスTのハイサイド側に接続されるとともにアノード側が前記平滑コンデンサC1のローサイド側と接続されている。この第1回生ダイオードD1および第2回生ダイオードD2は、フライバックトランスTによる逆起電力が進む方向を定めるために設けられている。
まず、制御回路20からの制御信号によってハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2が同時にオンする。この時、平滑コンデンサC1のハイサイド側から平滑された電流(平滑電流と呼ぶ)がハイサイドスイッチS1を介してフライバックトランスTの一次側のハイサイド側に流れる。そして平滑電流は、フライバックトランスTの一次側のローサイド側からローサイドスイッチS2をとおり、平滑コンデンサC1のローサイド側へと戻る。すなわち、ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2がオンした状態では、上記説明のとおりフライバックトランスの一次巻線に磁界エネルギーが蓄積される。
次に、制御回路20からの制御信号によってハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2が同時にオフする。この時、フライバックトランスTに蓄積された磁界エネルギーによる逆起電力がフライバックトランスTの一次側のローサイド側から第1回生ダイオードD1をとおり、平滑コンデンサC1のハイサイド側(+側)に入る。そして逆起電力による電流は、平滑コンデンサC1のローサイド側(-側)から第2回生ダイオードD2をとおりフライバックトランスTの一次側のハイサイド側へと戻る。
すなわち、ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2がオフした状態では、フライバックトランスTによる逆起電力を回生電力として平滑コンデンサC1へ戻すことが出来る。具体的には本実施形態に係るLED電源装置10においては、フライバックトランスTで発生する逆起電力を平滑コンデンサC1へ戻すことで、その後にLEDランプ18に供給される電力の一部として、すなわち逆起電力を回生電力として利用できるのである。
このように、本実施形態ではLED電源装置10が備えるスイッチング回路16にハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2を設けるとともに、所定位置に第1ダイオードD1および第2ダイオードD2を接続することで、フライバックトランスTにより生じる逆起電力を回生電力として平滑コンデンサC1に供給することができる。その結果、図2のようなスナバー回路22を必要とせず、且つ、従来よりも回路効率の良いLED電源装置10を提供することが出来る。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態に係るLED電源装置について図面を用いて説明する。図1に示したLED電源装置10(第1実施形態)と共通する構成については符号に100を足して示している。
図3に本発明の第2実施形態に係るLED電源装置の概略構成図を示す。同図に示すLED電源装置110は、基本的には第1実施形態のLED電源装置10と同じ構成であるが、スイッチング回路116にはさらに当該LED電源装置110を起動させるための起動回路、制御回路120等の電源として利用される補助電源回路124、制御回路120からの信号によりハイサイドスイッチS1を高速スイッチング動作させるための駆動回路1と、同じく制御回路120からの信号によりローサイドスイッチS2を高速スイッチング動作させるための駆動回路2と、制御回路120が位置するローサイド側からの信号をハイサイド側へと伝達するためのレベルシフト回路、および第2回生ダイオードD2と並列に起動スイッチS3が設けられている。
整流回路114は、ダイオード・ブリッジDBと平滑コンデンサC1を含んで構成されている。商用電源112により交流の商用電圧(AC100VやAC200Vなど)を印加すると、商用電圧はダイオード・ブリッジDBに到達する。ダイオード・ブリッジDBによって全波整流された電圧(脈流電圧とも呼ぶ)は、平滑コンデンサC1によって大まかな直流電圧に平滑される。そして、平滑された電圧はスイッチング回路116へと到達する。
ここで、LED電源装置110の起動時においては、整流回路114からの電力がスイッチング回路116に到達してもハイサイド側では駆動回路1の電源が確保されておらず、すぐにはハイサイドスイッチS1をオンオフ動作することが出来ない。
そこで本実施形態ではダイオードD5、コンデンサC4、フライバックトランスTの三次側(三次巻線)で構成された補助電源回路124および起動回路により制御回路120を起動させ、該制御回路120からの動作指令によって起動スイッチS3をオンにする。この動作により整流回路114(平滑コンデンサC1)からの電力は、起動回路をとおりダイオードD6を介して充電コンデンサC5を充電し、ハイサイド側の駆動回路1の電源を確保できるとともにレベルシフト回路を介してハイサイドスイッチS1をオンすることができる。そして制御回路120は、充電コンデンサC5の充電が完了した後に起動スイッチS3をオフにする。これは、起動後において充電コンデンサC5は逆起電力により、充電され続けるからである。
すなわち、起動後において充電コンデンサC5は、逆起電力の発生時に第2回生ダイオードD2のカソード側が、コンデンサC4のローサイド側と同電位になることを利用して、補助電源回路124のC4(+側)からダイオードD6へ電流が流れ、該コンデンサC5を充電し、第2回生ダイオードD2をとおりC4(-側)へと電流が流れる。第2回生ダイオードD2で流れる方向が逆方向であるが、これは順方向に流れている逆起電力による電流が多少減少することで実現するものである。
このように、本実施形態では第2回生ダイオードD2と並列に起動スイッチS3を設けることで、LED電源装置110の起動時にのみ起動用の回路を有効にさせることができ、その結果、その後のオンオフ動作に影響を及ぼすことはなく、安定した電力供給が可能となる。
さらに本実施形態では制御回路120にディレイタイマーを設け、前記起動スイッチS3をオフさせてから5msないし50ms後に前記ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2を同時にオンするようにしても良い。また、本実施形態においてディレイタイマーの設定時間は5smないし30msとすることが好ましく、特に好ましくは設定時間を10msないし20msとすることが好適である。
例えば起動スイッチS3としてFETやトランジスタ等を利用した場合には、起動スイッチS3が完全にオフするまでには所定の遅延時間が生じる可能性が高い。すなわち、制御回路120にディレイタイマーを設ける構成とすることで起動スイッチS3がオフするまでに要する遅延時間の影響を受けずに、安定した電力供給が可能となる。
そしてLED電源装置110の起動後は、第1実施形態と同様に制御回路120によってハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2が同時にオンオフ動作することで、フライバックトランスT、ダイオードD3、出力コンデンサC2を介してLEDランプ118を点灯させる。
また制御回路120は、LEDランプ118に流れる電流により、フライバックトランスTの二次側に位置する抵抗器R2に発生した検出電圧をフィードバック回路により帰還している。これにより所定の電流でLEDランプ118が点灯できるようにハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2を同時にオンオフ動作させて周期(およびオン幅)を調整し、二次側の出力コンデンサC2に直流電力を充電する。そして、出力コンデンサC2に充電された直流電力はLEDランプ118へと供給され、該LEDランプ118は所定の明るさで点灯することとなる。
本実施形態におけるLED電源装置110は、上述した第1実施形態のLED電源装置10と同様に、フライバックトランスTによる逆起電力を回生電力として利用することができる。ここでは、起動後の安定した状態における回生動作について説明する。図3に示すようにスイッチング回路116は、ハイサイドスイッチS1と、ローサイドスイッチS2と、起動スイッチS3と、駆動回路1と、駆動回路2と、レベルシフト回路と、起動回路と、補助電源回路124と、を備えている。
まず、制御回路120から駆動回路1(レベルシフト回路)および駆動回路2へオン信号が送られる。その後、ハイサイドスイッチS1はレベルシフト回路を介して駆動回路1からの信号によりオンするとともに、ローサイドスイッチS2は駆動回路2からの信号によりハイサイドスイッチS1と同時にオンする。ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2が同時にオンすると、平滑コンデンサC1のハイサイド側から電流がハイサイドスイッチS1を介してフライバックトランスTの一次側のハイサイド側に入る。
そして電流は、フライバックトランスTの一次側のローサイド側からローサイドスイッチS2をとおり、平滑コンデンサC1のローサイド側へと戻る。すなわち、ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2がオンの状態では、上述のとおりフライバックトランスの一次側(一次巻線)に磁界エネルギーが蓄積される。
次に、制御回路120から駆動回路1および駆動回路2へオフ信号が送られる。その後、ハイサイドスイッチS1はレベルシフト回路を介して駆動回路1からの信号によりオフするとともに、ローサイドスイッチS2は駆動回路2からの信号によりハイサイドスイッチS1と同時にオフする。
ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2が同時にオフすると、フライバックトランスTに蓄積された磁界エネルギーによる逆起電力がフライバックトランスTの一次側のローサイド側から第1回生ダイオードD1をとおり、平滑コンデンサC1のハイサイド側(+側)に入る。そして電流は、平滑コンデンサC1のローサイド側(-側)から第2回生ダイオードD2をとおりフライバックトランスTの一次巻線のハイサイド側へと戻る。
すなわち、ハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2がオフの状態では、フライバックトランスTによる逆起電力を回生電力として平滑コンデンサC1へ戻すことが出来る。具体的には本実施形態に係るLED電源装置110においては、フライバックトランスTで発生する逆起電力をLEDランプ118に供給される電力の一部として(回生電力として)利用することができる。
そして、図4には本発明の第2実施形態に係るLED電源装置と同構成であってスナバー回路を備えたLED電源装置の概略図を示す。図3に示す本発明の第2本実施形態では、起動時の安定制御を実現しながらフライバックトランスTによる逆起電力を回生電力として利用することが可能なので、図4に示すように逆起電力を消費するためのスナバー回路122を必要とせず、且つ従来よりも回路効率の良いLED電源装置110を実現することができる。
以上のように本発明に係る第2実施形態におけるLED電源装置110では、第2回生ダイオードD2と並列に起動スイッチS3を備えるとともに制御回路120にディレイタイマーを設けることで、LED電源装置110の起動時にのみ起動用の回路を有効にさせることができ、且つ、起動スイッチS3が完全にオフしてからハイサイドスイッチS1およびローサイドスイッチS2を同時にオン状態できるので、起動後においてオンオフ動作に影響を及ぼすことなく、回生電力を利用した回路効率の良い安定した電力供給が実現できる。
また、本実施形態では主にLED電源装置について説明したが、例えばスイッチング電源装置を利用して点灯させる他の照明ランプにおいても回生電力を利用して本発明と同様の効果を発揮することが出来る。
10 110 LED電源装置
12 112 商用電源
14 114 整流回路
16 116 スイッチング回路
18 118 LEDランプ
20 120 制御回路
22 122 スナバー回路
124 補助電源回路
DB ダイオード・ブリッジ
T フライバックトランス
C1 平滑コンデンサ
C2 出力コンデンサ
C3、C4 コンデンサ
C5 充電コンデンサ
S1 ハイサイドスイッチ
S2 ローサイドスイッチ
S3 起動スイッチ
D1 第1回生ダイオード
D2 第2回生ダイオード
D3~D5 ダイオード
R1、R2 抵抗器

Claims (2)

  1. 平滑コンデンサを有する整流回路と、該整流回路よりも出力側に位置し前記平滑コンデンサと接続されたスイッチング回路と、該スイッチング回路よりも出力側に位置するフライバックトランスと、該フライバックトランスの二次側に位置する出力コンデンサと、を含み、外部電源からの交流電力を直流電力に変換してLEDランプへ電力を供給するLED電源装置であって、
    前記スイッチング回路は、
    前記平滑コンデンサのハイサイド側と前記フライバックトランスのハイサイド側との間に設けられるハイサイドスイッチと、
    前記平滑コンデンサのローサイド側と前記フライバックトランスのローサイド側との間に設けられるローサイドスイッチと、
    前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチをオンオフ動作させる制御回路と、
    前記フライバックトランスによる逆起電力が進む方向を定める第1回生ダイオードおよび第2回生ダイオードと、を有し、
    前記第1回生ダイオードは、カソード側が前記平滑コンデンサのハイサイド側に接続されるとともにアノード側が前記フライバックトランスのローサイド側に接続され、
    前記第2回生ダイオードは、カソード側が前記フライバックトランスのハイサイド側に接続されるとともにアノード側が前記平滑コンデンサのローサイド側と接続され、
    前記制御回路は、前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチを同時にオンオフ動作することで前記フライバックトランスによる逆起電力を回生電力として前記平滑コンデンサに供給させて、
    さらに前記スイッチング回路は、
    当該LED電源装置の起動時に前記制御回路へ電力を供給する起動回路と、
    前記起動回路の出力側と前記フライバックトランスのハイサイド側との間に設けられる充電コンデンサと
    前記第2回生ダイオードに対して並列接続されて、当該LED電源装置の起動時に前記制御回路からの信号でオンする起動スイッチと、を備え、
    前記充電コンデンサは、前記起動スイッチのオンによって充電されて、前記ハイサイドスイッチをオンオフ制御するための電力を確保するとともに、前記起動スイッチがオフした後に、前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチのオンオフ動作により充電されるものであることを特徴とするLED電源装置。
  2. 請求項に記載のLED電源装置であって、
    前記制御回路は、前記起動スイッチをオフさせてから5msないし50ms後に前記ハイサイドスイッチおよび前記ローサイドスイッチをオンするディレイタイマーを有することを特徴とするLED電源装置。
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