JP7165090B2 - 安定化した高内相w/o型乳化組成物及びこれを利用した化粧料 - Google Patents
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成分(A)として乳化剤を、
成分(B)として油を、
成分(C)として油ゲル化剤を、
成分(D)として水を含み、水相からなる分散相の占める割合が70質量%以上である。
一般に化粧料等に配合される成分を乳酸菌(ビフィズス菌を含む)や酵母で発酵させた培養物、培養上清、その培養物及び/又は培養上清から水もしくは含水アルコール等により抽出した抽出物等が挙げられる。例えば、特公平02-040643号公報に記載されているような乳酸菌/牛乳発酵液、特許第4512265号公報に記載されているような乳酸菌/牛乳発酵液、特許第3795011号公報に記載されているような乳酸桿菌/アロエベラ発酵液、特許第3184114号公報に記載されているような豆乳/ビフィズス菌発酵液、特開2017-212894号公報に記載されているような乳成分含有培地の乳酸菌培養物をクリベロマイセス・マキシアヌスで発酵させた培養物、WO2016/117489公報に記載されているような乳成分含有培地の乳酸菌培養物をウィッカーハモマイセス・ピジュペリで発酵させた培養物等が挙げられる。微生物発酵産物は、これに含まれるアミノ酸等の成分が、皮膚に対して保湿作用などの有効性を与える物質として化粧料に用いられる。
微生物の発酵物やニワトリのトサカから抽出した抽出物等が挙げられる。具体的には、例えば、特公平4-6356号公報に記載されているようなグルコース含有培地をストレプトコッカスで発酵させた培養物等が挙げられる。ヒアルロン酸及び/又はその塩は、皮膚に対して保湿作用の有効性や良好な使用感を与える物質として化粧料に用いられる。
昆布、ワカメ、モズク等の海藻類、チンピ、ヨモギ、エイジツ、ゲットウ、サクラ、シャクヤク、ツボクサ、ボダイジュ、特開2002-179581または特開2014-2184677号公報に記載されているような水丁香等の植物類を、水もしくはアルコール等により抽出した抽出物等が挙げられる。植物抽出物は、これに含まれるフラボノイド、ポリフェノール等の成分が、皮膚に対して保湿作用、抗酸化作用等の有効性を与える物質として化粧料に用いられる。
カンゾウから抽出した物質に対して、酸加水分解を行って得られたもの等が挙げられる。グリチルリチン酸及び/又はその塩としては、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウム等が挙げられる。グリチルリチン酸及び/又はその塩は、皮膚に対して抗炎症作用等の有効性を与える物質として化粧料に用いられる。
グルコースや発酵で得られた物質を原料にして、合成により得られた物質を結晶析出したもの、更にこれを合成や発酵により化学修飾した誘導体等が挙げられる。アスコルビン酸、その塩及び/又はその誘導体としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸硫酸2ナトリウム、ラウリル3-グリセリルアスコルビン酸等が挙げられる。アスコルビン酸、その塩及び/又はその誘導体は、美白作用、真皮コラーゲン合成促進作用、抗酸化作用等の皮膚に対して有効性を与える物質として化粧料に用いられている。
表1に示す配合で、水相からなる分散相の占める割合がおよそ76質量%である高内相W/O型乳化組成物を調製し、その乳化状態の安定性を評価した。具体的には、油相及び水相の各原料を秤量後、それぞれ80℃にて溶解・混合させ、80℃にて油相に水相を少量ずつ添加しながらディスパーミキサー(商品名「スリーワンモータBlh600」(撹拌翼φ40mm)、新東科学株式会社製)により、撹拌翼回転速度700rpmで分散させた後、35℃まで冷却した。
(安定性評価基準)
○:良好(見た目の分離なし)
△:やや不良(一部に分離がみられる)
×:不良(見た目の分離が顕著に認められる)
表2に示す配合で、試験例1と同様にして、水相からなる分散相の占める割合が76質量%である高内相W/O型乳化組成物を調製し、その乳化状態の安定性を評価した。
表3に示す配合で、試験例1と同様にして、水相からなる分散相の占める割合が85質量%である高内相W/O型乳化組成物を調製し、その乳化状態の安定性を評価した。
表4に示す配合で、試験例1と同様にして、水相からなる分散相の占める割合が85質量%である高内相W/O型乳化組成物を調製し、その乳化状態の安定性を評価した。
試験例1~4に使用した油ゲル化剤の有効濃度を調べた。
試験例1~5に油ゲル化剤として使用したベヘン酸グリセリル以外の種類の油ゲル化剤についても、高内相W/O型乳化組成物を経時安定化する効果があるかどうか、その有効性を確認した。
試験例1~5に油ゲル化剤として使用したベヘン酸グリセリル以外の種類の油ゲル化剤についても、高内相W/O型乳化組成物を経時安定化する効果があるかどうか、その有効性を確認した。
Claims (9)
- (A)乳化剤と、(B)油と、(C)油ゲル化剤と、(D)水とを含み、水相の占める割合が70質量%以上であるW/O型乳化組成物であって、前記(A)乳化剤は、不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含み、直鎖状の飽和脂肪酸のみを残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含まず、前記不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、該ポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン構成部におけるグリセリンの平均重合度が5~10であり、該グリセリン構成部におけるグリセリン単位当たりの脂肪酸の分子数が0.3以上であることを特徴とする高内相W/O型乳化組成物。
- 前記不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、該残基として、リシノレイン酸、オレイン酸、及びイソステアリン酸からなる群から選ばれた1種又は2種以上を有する、請求項1記載の高内相W/O型乳化組成物。
- 前記(C)油ゲル化剤は、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、及び高級アルコールからなる群から選ばれた1種又は2種以上を含む、請求項1又は2記載の高内相W/O型乳化組成物。
- 化粧料の形態である、請求項1~3のいずれか1項に記載の高内相W/O型乳化組成物。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の高内相W/O型乳化組成物を含む化粧料。
- (A)乳化剤と、(B)油と、(C)油ゲル化剤と、(D)水とを含み、水相の占める割合が70質量%以上であるW/O型乳化組成物の安定化方法であって、前記(A)乳化剤として、不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含有させ、直鎖状の飽和脂肪酸のみを残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含有させず、前記不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、該ポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン構成部におけるグリセリンの平均重合度が5~10であり、該グリセリン構成部におけるグリセリン単位当たりの脂肪酸の分子数が0.3以上であることを特徴とする高内相W/O型乳化組成物の安定化方法。
- 前記不飽和脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸を残基に有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、該残基として、リシノレイン酸、オレイン酸、及びイソステアリン酸からなる群から選ばれた1種又は2種以上を有する、請求項6記載の高内相W/O型乳化組成物の安定化方法。
- 前記(C)油ゲル化剤は、グリセリン脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、及び高級アルコールからなる群から選ばれた1種又は2種以上を含む、請求項6又は7記載の高内相W/O型乳化組成物の安定化方法。
- 前記高内相W/O型乳化組成物は、化粧料の形態である、請求項6~8のいずれか1項に記載の高内相W/O型乳化組成物の安定化方法。
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US20040101501A1 (en) | 2002-11-22 | 2004-05-27 | Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. | Water-in-oil high internal phase hair relaxer composition |
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