JP7165087B2 - コークス炉用れんが積体の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、コークス炉の築炉に際して、省力化のためにれんがを事前に組み立てたプレライニングブロック(れんが積体)を使用する築炉方法が開示されている。
しかしながら、単に人が図面を見ながられんがを積み上げるだけでは、寸法合わせに非常に手間を要し、しかも寸法精度が確保し難い問題があった。さらに、使用するれんが自体にも寸法のバラツキがあるため、設計どおりの寸法で、れんが積体を製造することは非常に手間を要する作業であった。
複数のれんがを使用して製造されるコークス炉用れんが積体の製造方法であって、
直交する関係に配置された複数のパネルの対向するそれぞれの表面に、位置決めブロックを設けたれんが積補助具を使用し、
このれんが積補助具の位置決めブロックにれんがを当接しながら当該れんがを位置決めして施工する工程を含む、コークス炉用れんが積体の製造方法。
まず、第一の実施例で製造するれんが積体1について説明する。
図1a~fに示すように、このれんが積体1は、コークス炉のピラーウォール用のれんが積体で、両側が階段状になっている。1段目には9個のれんが11、2段目には7個のれんが11、3段目には5個のれんが11、4段目には3個のれんが11がそれぞれ使用され、れんが11どうしはモルタル14で接合されている。図1a及び図1c~fに示すように、れんが積体1の長辺側の両側面には縦に連続する2つの溝12がある。このれんが積体1は溝12の位置を他のれんが積体などと合わせるため、これら溝12部分に高い寸法精度が要求されている。具体的には、溝12の左側面を基準面としてれんが積体1の右側面までは1210±1.5mm、れんが積体1の左側面までは640±1.5mm、全長は1850+1.5,-2.5mmの寸法精度で設計されている。また、2つのれんが11で構成される溝12の幅も高精度な寸法管理が適用される。
なお、れんが11間のモルタル目地厚みは3mmで設計されている。また、各れんが11は凸ダボ15と凹ダボ16とを有している。
図2及び図3に示すように、このれんが積補助具2においては、架台6に底パネル3と長辺パネル4が直交する関係で保持されている。すなわち、架台6の上板61に板状の底パネル3が取り付けられ、この底パネル3の長辺側には板状の長辺パネル4が底パネル3の表面の延長面に対して垂直かつ底パネル3の長手方向中心軸に対して平行になるように取り付けられている。
このれんが積体1は、溝用長辺ブロック45に当接するれんがを基準として施工して行く。すなわち、図2においてまず、溝用長辺ブロック45にそれぞれの溝12が嵌合するように、れんが積体の1段目の1列目の2つのれんがどうしをモルタルで接合して配置する。このとき、溝用長辺ブロック45、底面ブロック31及び長辺ブロック41のそれぞれの表面にれんがの溝12の内面、並びに下端部18及びコーナー部17の表面がしっかりと当接するように配置する。続いて、れんが積体の1列目の図2において右側に次のれんがをモルタルを介して配置する、このとき、長辺パネル4の2つの長辺ブロック41の表面にれんがをしっかりと当接させるとともに、このれんがのコーナー部17の右側面をこの部位に位置する長辺ブロック41の右側面と一致させることで、れんがの長手方向の位置決めを行う。このときの位置決めはモルタルの厚みで調整する。モルタルの厚みは3mmを基準としているが、この長辺ブロック41の位置に合わせてモルタルの厚みを例えば2~4mmの間で調整する。図2右側の次のれんがも同様に施工するが、この右端のれんがは、その右側面を一番右側の底面ブロック31の右側面に合わせる。図2の左端のれんがも同様に施工することで、れんが積体の1段目の1列目(長辺パネル側)のれんがの施工が終わる。
3段目と4段目のれんがの施工も2段目と同様に行う。
図6a~cに、第二の実施例で製造するれんが積体を示している。
このれんが積体1は1段当たり10個のれんが11を4段積上げることで製造され、れんが11どうしはモルタル14で接合されている。図6cに示すように、れんが積体1の長手側の両側面には2つの溝12があり、また内側に貫通孔13がある。このれんが積体1は溝12や貫通孔13の位置を他のれんが積体などと合わせるため、これらの部分に高い寸法精度が要求されている。具体的には、れんが積体1の右側面を基準面として、溝12の右側面までは1240±1.5mm、溝12の左側面までは1300±1.5mm、貫通孔13の左側面までは7600±2.0mm、全長は1650±1.5mmの寸法精度で設計されている。
なお、れんが11間のモルタル目地厚みは3mmで設計されている。また、各れんが11は凸ダボ15と凹ダボ16とを有している。
図7及び図8に示すように、このれんが積補助具2においては、架台6に底パネル3と長辺パネル4と短辺パネル5とが直交する関係で保持されている。すなわち、架台6の上板61に板状の底パネル3が取り付けられ、この底パネル3の長辺側には板状の長辺パネル4が底パネル3の表面の延長面に対して垂直かつ底パネル3の長手方向中心軸に対して平行になるように架台の上板61に取り付けられている。さらに、底パネル3の短辺側には板状の短辺パネル5が、底パネル3の表面の延長面及び長辺パネル4に対して垂直になるように架台6の上板61に取り付けられている。なお、この長辺パネル4と短辺パネル5とは、架台6の上板61に対して着脱可能かつ垂直度が調整可能に設けられた長辺側基板63と短辺側基板64にそれぞれ取り付けられている。すなわち、長辺パネル4及び短辺パネル5は底パネル3に対して着脱可能かつ垂直度が調整可能に設けられている。そして、これらのパネル(底パネル3、長辺パネル4及び短辺パネル5)の内面側(対向する側の表面)には、それぞれ位置決めブロックとして底面ブロック31、長辺ブロック41及び短辺ブロック51が配置されている。
図7においてまず、3つのパネル3~5で形成されるコーナー部に、1段目の1列目の右端のれんがを配置する。このとき、底面ブロック31、長辺ブロック41及び短辺ブロック51のそれぞれの表面にれんがの表面がしっかりと当接するように配置する。続いて、前述のれんがの左隣に次のれんがをモルタルを介して配置する。このとき、長辺パネル4の3つの長辺ブロック41の表面にれんがをしっかりと当接させるとともに、モルタルの厚みを調整して、このれんがの右上のコーナー部17の右側面をこの部位に位置する長辺ブロック41の右側面と一致させることで、れんがの長手方向の位置決めを行う。さらに、1列目の次のれんがも同様に施工する。続いて、図7において右から4番目のれんがの施工では、溝12の際に設けた長辺ブロック41の側面と溝12の内面とが一致するようにれんがを配置する。さらに、図7において左端のれんがも同様に施工することでれんが積体の1段目の1列目のれんがの施工が終わる。
11 れんが
12 溝
13 貫通孔
14 モルタル
15 凸ダボ
16 凹ダボ
17 コーナー部
18 下端部
19 れんが積体の1列目
20 れんが積体の2列目
2 れんが積補助具
3 底パネル
31 底面ブロック
32 底面ブロックの表面
33 底面ブロックの側面
34 底面ブロックどうしの長辺側の隙間
35 底面ブロックどうしの短辺側の隙間
36 溝用突起
4 長辺パネル
41 長辺ブロック
42 長辺ブロックの上面
43 長辺ブロックの表面
44 長辺ブロックの側面
45 溝用長辺ブロック
5 短辺パネル
51 短辺ブロック
52 長い短辺ブロック
53 短い短辺ブロック
54 長い短辺ブロックの上面
6 架台
61 上板
62 脚
63 長辺側基板
64 短辺側基板
Claims (7)
- 複数のれんがを使用して製造されるコークス炉用れんが積体の製造方法であって、
直交する関係に配置された複数のパネルの対向するそれぞれの表面に、位置決めブロックを設けたれんが積補助具を使用し、
このれんが積補助具の位置決めブロックにれんがを当接しながら当該れんがを位置決めして施工する工程を含む、コークス炉用れんが積体の製造方法。 - れんが積補助具は、
水平に配置された底パネルと、
底パネルの長辺側側面側に、底パネルの表面又は底パネルの表面の延長面に対して垂直かつ底パネルの長手方向中心軸に対して平行になるように設けられた長辺パネルとを具備し、
底パネルの表面には、位置決めブロックとして底パネルの表面に対して水平な表面を有する底面ブロックが設けられ、
長辺パネルの底パネルと対向する方の表面には、位置決めブロックとして底パネルに対して、水平な上面と垂直な表面、又は水平な上面と垂直な表面と垂直な側面を有する長辺ブロックが設けられている、請求項1に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。 - れんが補助具は、底パネルの短辺側側面側に、底パネルの表面又は底パネルの表面の延長面に対して垂直かつ底パネルの長手方向中心軸に対して垂直になるように設けられた短辺パネルをさらに有し、
短辺パネルの底パネルと対向する方の表面には、位置決めブロックとして底パネルに対して、水平な上面と垂直な表面、又は水平な上面と垂直な表面と垂直な側面を有する短辺ブロックが設けられている、請求項2に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。 - 長辺パネル及び/又は短辺パネルに設けられた位置決めブロックの上面は、れんが積体の各段の上面の設計位置に配置されている、請求項2又は請求項3に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。
- 長辺パネルに設けられた位置決めブロックにおいて底パネルに対して垂直な側面は、底パネルに対して垂直なれんが接合面の設計位置に配置されている、請求項2~4のいずれか一項に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。
- 長辺パネルに設けられた位置決めブロックは、れんがのコーナー部に合わせて配置されている、請求項2~5のいずれか一項に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。
- 長辺パネル及び/又は短辺パネルは、底パネルに対して着脱可能に設けられている、請求項2~6のいずれか一項に記載のコークス炉用れんが積体の製造方法。
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