JP7161969B2 - ペッパーの品質評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ペッパーの品質評価方法に係り、特に、品質の優れたペッパーを判別する方法に関する。
ペッパーは、コショウ科に属する熱帯性植物の胡椒の実を粉砕したものであり、肉の臭み消し、食品の味付け、香りづけ等の目的で世界中において広く消費されている香辛料である。ペッパーは、インド、インドネシア、マレーシア等の熱帯地域で栽培され、実を収穫した後に乾燥させた、ブラックペッパーおよびホワイトペッパーが主として流通している。ペッパーを食品に付与すると、食品の風味に大きな影響を及ぼすが、ペッパーの産地の違い、収穫年の違い等により、風味に及ぼされる影響が大きく異なることが知られている。
そのため、ペッパーの産地を判別するための方法が研究されており、例えば、特許文献1には、励起蛍光マトリクス(Excitation Emission Matrix:EEM)を利用して、産地判別を行う方法が記載されている。
特開2017-36991号公報
しかしながら、産地による風味の傾向の違いだけではなく、収穫地の気象条件等に応じて、同じ収穫地であっても収穫年により風味の強さが異なることも知られている。産地を判別することでペッパーの品質について一定の推定をすることは可能であるが、産地の違いのみにより、ペッパーの品質を決定するには無理があった。
本発明の課題は、ペッパーの品質、特に清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに基づく、ペッパーの香りの品質を簡便に評価することができるペッパーの品質評価方法を提供することである。
本発明に係るペッパーの品質評価方法は、評価対象となるペッパーの品質を評価する方法であって、抽出温度70℃、抽出時間30分間の条件で固相マイクロ抽出法(solid-phase microextraction:SPME)によりペッパーから揮発成分を抽出する第1工程と、抽出された揮発成分に対して、カラム長さ60m、カラム内径0.25mm、カラム温度260℃、カラム流量1.5mL(ミリリットル)/分の条件でガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて成分量の測定を行う第2工程と、第2工程における測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aと測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bを算出する第3工程と、第3工程において算出された合計値Aに対する合計値Bの比率B/Aの値に応じてペッパーの品質を評価する第4工程とを備える方法である。
比率B/Aの値が10以下である場合に、第4工程において、ペッパーの品質は良好であると評価することが好ましい。
比率B/Aの値が5以下である場合に、第4工程において、ペッパーの品質はさらに良好であると評価することもできる。
ペッパーとして、ブラックペッパーまたはホワイトペッパーを用いることができる。
本発明によれば、抽出された揮発成分に対し、カラム長さ60m、カラム内径0.25mm、カラム温度260℃、カラム流量1.5mL/分の条件でガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて成分量の測定を行い、測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aと測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bを算出して、算出された合計値Aに対する合計値Bの比率B/Aの値に応じてペッパーの品質を評価するので、ペッパーの香りの品質を簡便に評価することが可能となる。
ガスクロマトグラフィー質量分析装置により得られるクロマトグラムの一例を示す図である。
本発明に係るペッパーの品質評価方法は、以下の第1工程~第4工程を備えている。
(第1工程)
抽出温度70℃、抽出時間30分間の条件で固相マイクロ抽出法によりペッパーから揮発成分を抽出する。
(第2工程)
抽出された揮発成分に対して、以下の条件でガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて成分量の測定を行う。
カラム長さ:60m
カラム内径:0.25mm
カラム温度:260℃
カラム流量:1.5mL/分
(第3工程)
第2工程における測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aと、測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bとを算出する。
(第4工程)
算出された合計値Aに対する合計値Bの比率B/Aの値に応じてペッパーの品質を評価する。
本発明において「ペッパー」とは、胡椒の実を乾燥させたものをいう。一般的に、ブラックペッパーは、胡椒の実を丸ごと長時間乾燥させて黒化させたもの、ホワイトペッパーは、胡椒の実の外皮を除去して実の中身を乾燥させたものである。本発明における「ペッパー」には、ブラックペッパーおよびホワイトペッパーのいずれも含まれる。また、グリーンペッパーには、胡椒の実を塩漬けにしたものと、胡椒の実を急速に乾燥させたものとがあるが、これらグリーンペッパーのうち、後者の、胡椒の実を急速に乾燥させたものは、本発明の「ペッパー」に含まれる。ペッパーの形状は特に限定されず、収穫された実そのままの形状、四つ割、八つ割、粗挽き、細挽き、粉末等があげられ、いずれも、本発明による評価対象となる。
以下、第1工程~第4工程について、順次、詳細に説明する。
(第1工程)
一般に、揮発成分は、沸点未満の温度環境にあっても徐々に揮発することが知られている。密閉空間においては、揮発する量と、逆に、凝結する量とが平衡化して、揮発成分が、この密閉空間の気相中に一定濃度で分散する。
本発明においては、密閉容器にペッパーを封入し、温度70℃に加熱して揮発成分の揮発と凝結とを平衡化させ、温度70℃を保持することにより平衡化した状態下で、気相に含まれる揮発成分を固相マイクロ抽出法により30分間かけて抽出する。
本発明における固相マイクロ抽出法による揮発成分の抽出は、より具体的には、次のようにして行うことができる。
まず、ペッパーの乾燥質量100mg相当量を、容量20mLの容器に入れて密封し、温度70℃のブロックヒーターで30分間加熱して、ペッパーからの揮発成分の揮発と凝結とを平衡化させる。なお、容器としては、例えば、バイアルを使用することができる。
次に、70℃の温度を保持したまま、容器にSPMEファイバーを挿入し、30分間静置することにより容器内の気相中の揮発成分をSPMEファイバーに吸着させて抽出する。
揮発成分を吸着させるためのSPMEファイバーは、例えば、シグマアルドリッチジャパン合同会社等から市販されており、本発明においては、そのような市販のSPMEファイバーを用いることができる。SPMEファイバーは、ポリジメチルシロキサン、ポリアクリレートまたはポリエチレングリコール等によって形成されたコーティング相を有しており、このコーティング相で揮発成分を抽出(捕集)する。SPMEファイバーは、一般に、抽出する対象物質の性質に応じて適したコーティング相を有するものが選択されるが、本発明においては、ポリジメチルシロキサンによって形成されたコーティング相を有するものを使用することが好ましく、具体的には、シグマアルドリッチジャパン合同会社製のCarboxen/PMDS(登録商標)を使用することが好ましい。
(第2工程)
上記の第1工程においてSPMEファイバーにより抽出された揮発成分は、第2工程において、ガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて成分量が測定される。なお、第1工程において固相マイクロ抽出法により抽出された揮発成分は、SPMEファイバー上に安定して吸着されているため、必ずしも、抽出後、直ちに測定を行う必要はないが、より正確に分析するため、抽出後1時間以内に測定を開始することが望ましい。
第1工程においてペッパーから揮発成分を抽出したSPMEファイバーは、ガスクロマトグラフィー質量分析装置のインジェクションポートに装着される。なお、ガスクロマトグラフィー質量分析装置として、例えば、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社(Thermo Fisher Scientific K.K.)製のガスクロマトグラフィー質量分析装置を使用し、以下の条件で成分量の測定が行われる。
カラム長さ:60m
カラム内径:0.25mm
カラム温度:260℃
カラム流量:1.5mL/分
長さ60m、内径0.25mmのカラムとして、アジレント・テクノロジー社(Agilent Technologies Japan, Ltd.)製のカラムDB-5msを使用することができる。
より詳細には、カラムの注入口の温度を280℃とし、カラムオーブンを、温度40℃に5分間維持した後、5℃/分の昇温率で温度260℃まで加熱し、さらに、温度260℃に15分間維持するように運転する。これにより、ガスクロマトグラフィー質量分析装置のインジェクションポートに装着されたSPMEファイバーに吸着されていた揮発成分は、カラムの注入口において一気に放出され、経時的に加熱されるカラム内を滞留しながら単離することとなる。
なお、キャリアガスとしては、アルゴンガスまたは窒素ガスを用いることができる。
ここで、ガスクロマトグラフィー質量分析装置に導入された揮発成分は、個々の揮発成分ごとに、測定開始から時間経過とともに順次溶出して検出され、それぞれ、トータルイオンクロマトグラム(Total Ion Chromatogram:TIC)として量比が算出される。トータルイオンクロマトグラムから、経時的な総揮発成分中に占める各揮発成分の溶出量の比率を算出することができる。
(第3工程)
上記の第2工程により得られたクロマトグラムの一例を図1に示す。
クロマトグラムにおいては、揮発成分の溶出量が強度として表され、各揮発成分に応じて測定開始から異なる時間(保持時間)に強度のピークが出現する。図1に示されるように、第2工程における上記の条件下でペッパー由来の揮発成分を測定すると、測定開始から16分~27分の第1期間T1内に測定される前半の揮発成分群と、測定開始から33分~47分の第2期間T2内に測定される後半の揮発成分群に大きく分かれることがわかる。
第1期間T1内には、例えば、柑橘系の香り成分として知られているDリモネン(D-Limonene)の強度ピークP1および清涼感の香り成分として知られているツジョン(Thujone)の強度ピークP2が含まれ、第2期間T2内には、例えば、スパイスの香り成分として知られているベータカリオフィレン(β-Caryophyllen)の強度ピークP3が含まれている。
本願の発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、前半の揮発成分群に対する後半の揮発成分群の比率が、ペッパーの香りの品質に特に有用であることを見出した。
そこで、第3工程では、第2工程により得られたクロマトグラムに基づいて、測定開始時から30分未満の前半期間TAに検出されるピーク面積の合計値Aと、測定開始時から30分以降の後半期間TBに検出されるピーク面積の合計値Bとが算出される。ピーク面積の合計値Aには、測定開始から16分~27分の第1期間T1内に測定される前半の揮発成分群が含まれ、ピーク面積の合計値Bには、測定開始から33分~47分の第2期間T2内に測定される後半の揮発成分群が含まれている。
(第4工程)
第4工程では、第3工程において算出されたピーク面積の合計値AおよびBに基づき、測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aに対する測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bの比率B/Aが算出される。ここで、算出された比率B/Aを「香りインデックス」と呼ぶこととする。
そして、香りインデックスを表す比率B/Aの値に応じて、測定したペッパーの品質が評価される。
香りインデックスの値が小さくなると、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、ペッパーらしい香りが向上し、逆に、香りインデックスの値が大きくなると、ドブ臭い香りまたは汗臭い香りが増して、ペッパーらしい香りが低下する傾向があることがわかった。
具体的には、香りインデックスが10以下であれば、ペッパーの品質は良好であると評価することができる。また、香りインデックスが5以下であれば、ペッパーの品質はさらに良好であると評価することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
評価対象となるペッパーとして、以下の試料S1~S7を用いた。
試料S1:未殺菌のブラックペッパー粉末
試料S2:蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から2か月経過したもの
試料S3:蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から4か月経過したもの
試料S4:蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から1年経過したもの
試料S5:蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から5年経過したもの
試料S6:未殺菌のホワイトペッパー粉末
試料S7:蒸気殺菌したホワイトペッパー粉末
(香りインデックスの算出)
これらの試料S1~S7に対し、それぞれ、第1工程において、抽出温度70℃、抽出時間30分間の条件で固相マイクロ抽出法により揮発成分を抽出し、第2工程において、カラム長さ60m、カラム内径0.25mm、カラム温度260℃、カラム流量1.5mL/分の条件でガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて揮発成分の成分量の測定を行い、第3工程において、測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aと測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bを算出し、第4工程において、合計値Aに対する合計値Bの比率B/Aにより香りインデックスの値を算出した。
(香りの評価)
また、試料S1~S7のペッパーの香りを、訓練された10名の専門パネラーに嗅いでもらい、ペッパーらしい香りを以下の評価基準により評価した。
5点:鮮烈な清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、極めて良好な品質と認められる。
4点:清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、良好な品質と認められる。
3点:清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りは感じられるが、バランスに劣り、良好な品質とは認め難い。
2点:清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスが悪く、不良な品質と認められる。
1点:清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスが悪い上に、香りも感じにくく、極めて不良な品質と認められる。
試料S1~S7のペッパーに対してそれぞれ算出された香りインデックスの値と、試料S1~S7のペッパーに対してそれぞれ10名の専門パネラーにより行われた香り評価の評価点の平均値を、以下の表1に示す。
Figure 0007161969000001
未殺菌のブラックペッパー粉末からなる試料S1および未殺菌のホワイトペッパー粉末からなるS6は、それぞれ、香りインデックスの値が2.8および2.7であり、評価点の平均値は4.8および4.6となって優れた評価が得られた。すなわち、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、良好な品質あるいは極めて良好な品質と認められた。
蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から2か月経過した試料S2は、香りインデックスの値が4.9であり、評価点の平均値は4.5となって、試料S1およびS6と同様に優れた評価が得られた。すなわち、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、良好な品質あるいは極めて良好な品質と認められた。
蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から4か月経過した試料S3および蒸気殺菌したホワイトペッパー粉末S7は、それぞれ、香りインデックスの値が7.7および8.6であり、評価点の平均値は4.0および3.9となって良好な評価が得られた。すなわち、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、良好な品質と認められた。
蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から1年経過した試料S4は、香りインデックスの値が13.2と大きく、評価点の平均値は3.3であった。すなわち、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りは感じられるものの、バランスに劣り、良好な品質とは認め難いものであった。
蒸気殺菌したブラックペッパー粉末の製造から5年経過した試料S5は、香りインデックスの値が、試料S4よりもさらに大きな26.2となり、評価点の平均値は2.0にとどまった。すなわち、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスが悪く、不良な品質と認められた。
このように、測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aに対する測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bの比率B/Aで表される香りインデックスの値に基づいて、ペッパーの品質を評価し、その結果、優れた品質のペッパーを判別することが可能となる。
すなわち、試料S4およびS5のように、香りインデックスの値が10を超える場合には、評価点の平均値は3以下あるいは3を超えても3に近い値となって、良好な品質とは認められないことがわかった。
これに対して試料S1、S2、S3、S6およびS7のように、香りインデックスの値が10以下の場合には、いずれも、評価点の平均値はほぼ4程度以上となり、清涼感のある香りとペッパー本来の濃厚な香りのバランスに優れ、良好な品質と認め得ることがわかった。
特に、試料S1、S2およびS6のように、香りインデックスの値が5以下である場合には、評価点の平均値は4.5以上となり、さらに良好な品質と認めることができた。
表1の結果からわかるように、本発明によれば、ブラックペッパーおよびホワイトペッパーのいずれに対しても、また、殺菌の有無に関わらずに、ペッパーの品質を簡便に且つ正確に評価することが可能となる。
T1 第1期間、T2 第2期間、P1~P3 強度ピーク、TA 前半期間、TB 後半期間。

Claims (4)

  1. 評価対象となるペッパーの品質を評価する方法であって、
    抽出温度70℃、抽出時間30分間の条件で固相マイクロ抽出法により前記ペッパーから揮発成分を抽出する第1工程と、
    抽出された揮発成分に対して、カラム長さ60m、カラム内径0.25mm、カラム温度260℃、カラム流量1.5mL/分の条件でガスクロマトグラフィー質量分析装置を用いて成分量の測定を行う第2工程と、
    前記第2工程における測定開始時から30分未満に検出されるピーク面積の合計値Aと測定開始時から30分以降に検出されるピーク面積の合計値Bを算出する第3工程と、
    前記第3工程において算出された前記合計値Aに対する前記合計値Bの比率B/Aの値に応じて前記ペッパーの品質を評価する第4工程と
    を備えるペッパーの品質評価方法。
  2. 前記比率B/Aの値が10以下である場合に、前記第4工程において、前記ペッパーの品質は良好であると評価する請求項1に記載のペッパーの品質評価方法。
  3. 前記比率B/Aの値が5以下である場合に、前記第4工程において、前記ペッパーの品質はさらに良好であると評価する請求項2に記載のペッパーの品質評価方法。
  4. 前記ペッパーは、ブラックペッパーまたはホワイトペッパーである請求項1~3のいずれか一項に記載のペッパーの品質評価方法。
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