JP7160700B2 - 立体造形装置、立体造形物の製造方法 - Google Patents

立体造形装置、立体造形物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は立体造形物を造形する立体造形装置、及び、立体造形物の製造方法に関する。
たとえばインクジェット積層造形法により、立体造形物を造形する立体造形装置の技術は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。インクジェット積層造形法による立体造形装置は、立体造形物を造形するために用いられる造形材用材料、具体的にはインクのインク滴をインクジェット方式で吐出する造形材用インクジェットヘッド、及び、立体造形物を支持するサポート層の材料となるサポート材用インクのインク滴をインクジェット方式で吐出するサポート材用インクジェットヘッドを備える。また立体造形物の表面をカラーインクで着色することも行われている。具体的には、硬化性樹脂を含み、且つ、互いに異なる色の有色の材料であるインクのインク滴を、それぞれインクジェット方式で吐出する複数の有色インク用インクジェットヘッドを立体造形装置がさらに備えることで、立体造形物の表面を例えばフルカラーで着色することが可能になる。
図8(A)は、立体造形物160を造形するために、造形材用インク、及び、サポート材用インクを用いて造形した準備造形物140である。造形材用インクで造形された立体造形物160は、サポート材用インクで造形されたサポート層150で支持される。立体造形物160を、取り出して完成させるためにはサポート層150を除去しなければならない。
図8(B)には、準備造形物140から立体造形物160を取り出すために、サポート層150を粗く除去(粗取り)した態様を示す。
サポート層150は、造形材よりももろいので、ナイフやスプーンのようなものを用いて手技で除去することができる。そこで大部分のサポート層150を除去した後に、所定の液体、具体的には水で溶解洗浄することで、図8(C)のような最終結果物である立体造形物160を得ることができる。
特開2016-26915号公報
しかし、立体造形物160の中には、造形材用インクで造形された部分の細さが数ミリといった繊細な箇所を有するものがある。そのような立体造形物160を扱う場合には、手技でサポート層150を粗取りする際に、繊細な箇所に余計な力がかかってしまい破損してしまう可能性がある(図8(D)参照)。
サポート層を形成するサポート材用インクは水に溶解するので、準備造形物を造形後、全体を水で洗浄することにより、サポート層すべてを除去することもできる。しかし、準備造形物の容量が大きい場合に、サポート層がすべて水に溶解するまでには、多くの時間が掛かるという欠点がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、立体造形物に対して粗取りの手技による過大な力が掛かり難くする厚みだけ、立体造形物の周囲にサポート層を残すことができる立体造形装置、及び、立体造形物の製造方法を提供しようとするものである。
(1)本発明は、立体造形物を造形する立体造形装置であって、前記立体造形物の造形に用いる材料を吐出するヘッド部と、前記ヘッド部の動作を制御する制御部とを備え、前記ヘッド部は、前記材料として、前記立体造形物の形成に用いる前記材料である造形物用材料と、造形中の前記立体造形物の少なくとも一部を支持するサポート層の形成に用いる材料であるサポート材とを吐出し、前記サポート材は、所定の液体に対して溶解する材料であり、前記制御部は前記ヘッド部に、前記造形物用材料を用いて前記造形物を形成させ、且つ、前記サポート材を用いて前記サポート層を形成させ、前記サポート層は、前記所定の液体に溶解させることで除去される領域であり、前記立体造形物の少なくとも一部の周囲に形成される溶解除去対象領域と、前記所定の液体による溶解以外の方法で除去される領域であり、前記溶解除去対象領域の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域とを有し、前記サポート層における前記溶解除去対象領域以外の部分の少なくとも一部は、前記溶解除去対象領域と異なる材料を用いて形成される領域である異材料領域であり、前記溶解除去対象領域の周囲の少なくとも一部の位置に形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域との境界の位置が示されることを特徴とする立体造形装置を提供する。
上記(1)に記載する発明によれば、溶解除去対象領域と非溶解除去対象領域の境界の位置が異材料領域によって示されるので、サポート層のうち非溶解除去対象領域を、例えば手技で物理的な力を加えて除去する際に、過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
(2)本発明は、前記異材料領域が、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域の境界を、視認可能な状態とすることを特徴とする上記(1)に記載の立体造形装置を提供する。
上記(2)に記載する発明によれば、立体造形物に過大な力がかからないように立体造形物の周囲に形成されたサポート層である溶解除去対象領域と、異材料領域の色が異なるので、例えば手技で異材料領域まで粗取りする際に、溶解除去対象領域の位置を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域を除去することで繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(3)本発明は、前記ヘッド部が、前記サポート材以外のいずれかの前記材料として、前記サポート材と色が異なる前記材料を吐出し、前記異材料領域は、前記サポート材と色が異なる材料を用いて前記溶解除去対象領域と異なる色で形成される領域であり、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域との間の位置に、前記溶解除去対象領域及び前記非溶解除去対象領域のいずれとも異なる領域として形成されることを特徴とする上記(2)に記載の立体造形装置を提供する。
上記(3)に記載する発明によれば、異材料領域が、溶解除去対象領域と異なる色で形成され、溶解除去対象領域と非溶解除去対象領域との間の位置に溶解除去対象領域及び非溶解除去対象領域のいずれとも異なる領域として形成されるので、例えば手技で異材料領域まで粗取りする際に、溶解除去対象領域の位置を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域を除去することで繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(4)本発明は、前記異材料領域が、前記サポート材を用いず、且つ、前記サポート材と色が異なる材料を用いて形成されることにより、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成されることを特徴とする上記(3)に記載の立体造形装置を提供する。
造形中あるいは造形直後に立体造形物とサポート層が剥離すると、立体造形物が反って変形してしまう可能性がある。上記(4)に記載する発明によれば、溶解除去対象領域と非溶解除去対象領域との間の位置に、異材料領域として例えば溶解除去対象領域と異なる色を有する造形材用インクを用いれば、造形材用インクはサポート材用インクよりも硬質なので、異材料領域に覆われた立体造形物は反りが生じ難くなるという優れた効果を奏する。
(5)本発明は、前記異材料領域が、前記溶解除去対象領域の外側の少なくとも一部に沿って形成される皮膜状の領域であり、前記非溶解除去対象領域は、前記溶解除去対象領域との間に前記異材料領域を挟むように形成されることを特徴とする上記(3)又は上記(4)に記載の立体造形装置を提供する。
上記(5)に記載する発明によれば、サポート層を例えば手技で物理的に削り取るなどして粗取り除去する際に、皮膜状の異材料領域を目印とすることができるので、手技によって過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物の周囲に残したまま、粗取り除去をおこなうことができ、繊細な立体造形物を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
(6)本発明は、前記異材料領域が、前記非溶解除去対象領域の少なくとも一部であることを特徴とする上記(2)に記載の立体造形装置を提供する。
上記(6)に記載する発明によれば、
異材料領域が、非溶解除去対象領域の少なくとも一部であるので、溶解除去対象領域とは色が異なり目印となり得るので、例えば手技で異材料領域まで粗取りする際に、溶解除去対象領域の位置を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域を除去することで繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(7)本発明は、前記ヘッド部は、前記サポート材以外のいずれかの前記材料として、前記サポート材と色が異なる前記材料を吐出し、前記異材料領域は、前記サポート材と、前記サポート材と色が異なる材料とを用いて形成されることにより、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成されることを特徴とする上記(6)に記載の立体造形装置を提供する。
上記(7)に記載する発明によれば、サポート材と、サポート材とは色が異なるサポート材以外の材料とを用いて、溶解除去対象領域と異なる色で異材料領域が形成されるので、非溶解除去対象領域と溶解除去領域との境界が明確となり、例えば手技で異材料領域まで粗取りする際に、溶解除去対象領域の位置を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域を除去することで繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(8)本発明は、前記非溶解除去対象領域は、前記非溶解除去対象領域よりも硬い物を前記非溶解除去対象領域と接触させて物理的な力を加えることで除去される領域であることを特徴とする上記(1)乃至上記(7)のいずれかに記載の立体造形装置を提供する。
上記(8)に記載する発明によれば、立体造形物を覆うサポート層のうち、非溶解除去対象領域を短時間に除去することができるので、結果として繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(9)本発明は、立体造形物を製造する立体造形物の製造方法であって、前記立体造形物の造形に用いる材料を吐出するヘッド部に前記造形物の造形を行わせる造形工程を備え、前記ヘッド部は、前記材料として、前記立体造形物の形成に用いる前記材料である造形物用材料と、造形中の前記立体造形物の少なくとも一部を支持するサポート層の形成に用いる材料であるサポート材とを吐出し、前記サポート材は、所定の液体に対して溶解する材料であり、前記造形工程において、前記ヘッド部に、前記造形物用材料を用いて前記造形物を形成させ、前記サポート材を用いて前記サポート層を形成させ、前記サポート層は、前記所定の液体に溶解させることで除去される領域であり、前記立体造形物の少なくとも一部の周囲に形成される溶解除去対象領域と、前記所定の液体による溶解以外の方法で除去される領域であり、前記溶解除去対象領域の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域とを有し、前記サポート層における前記溶解除去対象領域以外の部分の少なくとも一部は、前記溶解除去対象領域と異なる材料で形成される領域である異材料領域であり、前記溶解除去対象領域の周囲の少なくとも一部の位置に形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領との境界の位置を示すことを特徴とする立体造形物の製造方法を提供する。
上記(9)に記載する発明によれば、溶解除去対象領域と非溶解除去対象領域の境界の位置が異材料領域によって示されるので、サポート層を例えば手技で物理的な力を加えて除去する際に、過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
(10)本発明は、前記造形工程の後に行う工程であり、前記所定の液体による溶解以外の方法で前記非溶解除去対象領域の除去を行う非溶解除去工程と、前記非溶解除去工程の後に行う工程であり、前記所定の液体により前記溶解除去対象領域を溶解させることで溶解除去対象領域の除去を行う溶解除去工程を更に備えることを特徴とする上記(9)に記載の立体造形物の製造方法を提供する。
上記(10)に記載する発明によれば、立体造形物に過大な力を掛けにくく、その後、所定の液体で溶解洗浄することで溶解除去対象領域を除去することが可能なので、繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
(11)本発明は、前記非溶解除去工程は、前記非溶解除去対象領域よりも硬い物を前記非溶解除去対象領域と接触させて物理的な力を加えることで前記非溶解除去対象領域の除去を行う工程であることを特徴とする上記(10)に記載の立体造形物の製造方法を提供する。
上記(11)に記載する発明によれば、立体造形物を覆うサポート層のうち、非溶解除去対象領域を短時間に除去することができるので、結果として繊細な立体造形物を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項1~11記載の立体造形装置、及び、立体造形物製造装置によればサポート層のうち非溶解除去対象領域を、例えば手技で除去する際に、異材料領域を目印とすることができるので、手技などによって過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を、溶解除去対象領域として立体造形物の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるというという優れた効果を奏し得る。
(A)本発明の第一実施形態に係る立体造形装置の説明図である。(B)ヘッドの説明図である。 (A)本発明の第一実施形態に係る立体造形装置が立体造形物を造形する際に用いられる準備造形物の斜視説明図である。(B)準備造形物の平面Tにおける断面図である。(C)非溶解除去対象領域を除去した状態の準備造形物の断面図である。(D)溶解除去対象領域を除去した後の最終結果物としての立体造形物の断面図である。 (A)本発明の第二実施形態に係る立体造形装置が立体造形物を造形する際に用いられる準備造形物の斜視説明図である。(B)準備造形物の平面Sにおける断面図である。(C)立体造形物の平面S1における断面図である。 本発明の第三実施形態に係る立体造形装置が立体造形物を造形する際に用いられる準備造形物の断面図である。 (A)準備造形物の平面S2における断面図である。(B)準備造形物の平面S3における断面図である。(C)準備造形物の平面S4における断面図である。(D)準備造形物の平面S5における断面図である。 本発明の第四実施形態に係る立体造形物の製造方法の工程を表すフローチャートである。 本発明の第五実施形態に係る立体造形物の製造方法の工程を表すフローチャートである。 (A)サポート層で支持されて造形される立体造形物の説明図である。(B)サポート層を粗取りした態様を示す説明図である。(C)すべてのサポート層を除去した最終結果物である立体造形物の説明図である。(D)サポート層を粗取りする際に、繊細な箇所に過大な力が掛かって破損してしまった状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1~図7は発明を実施する形態の一例であって、図中同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
なお本発明の実施形態に係る立体造形装置1は、特に説明をする点を除き、公知の立体造形装置と同一又は同様の構成と特徴を有して良い。具体的には、立体造形装置1は、インクジェットヘッドを用いて造形物の材料となるインク等の液滴を吐出することで、立体造形を行う公知の造形装置と同一又は同様の特徴を有して良い。また立体造形装置1は、図示した構成以外にも、立体造形物の造形等に必要な各種構成を更に備えて良い。
図1(A)は、本発明の第一実施形態に係る立体造形装置1の説明図である。
本実施形態に係る立体造形装置1は、積層造形法により立体造形物12を造形する造形装置(3Dプリンタ)である。この場合、積層造形法とは、例えば、複数の層を重ねて立体造形物12を造形する方法である。立体造形物12とは、例えば、立体的な三次元構造物のことである。
本発明の第一実施形態に係る立体造形装置1は、立体造形物の造形に用いる材料を吐出するヘッド部10と、ヘッド部10の動作を制御する制御部30とを備える。ヘッド部10は、材料として、立体造形物12の形成に用いる材料である造形物用材料と、造形中の立体造形物12の少なくとも一部を支持するサポート層15の形成に用いる材料であるサポート材を吐出する(図1(A)参照)。
サポート材は、所定の液体に対して溶解する材料であり、制御部30はヘッド部10に、造形物用材料を用いて立体造形物12を形成させ、且つ、サポート材を用いてサポート層15を形成させる。
サポート層15は、所定の液体、例えば水に溶解させることで除去される領域であり、立体造形物70(後述する図2(B)参照)の少なくとも一部の周囲に形成される溶解除去対象領域60(後述する図2(B)参照)と、所定の液体(例えば水)による溶解以外の方法で除去される領域であり、溶解除去対象領域60(後述する図2(B)参照)の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域50とを有する。
サポート層における溶解除去対象領域60以外の部分の少なくとも一部は、溶解除去対象領域60と異なる材料を用いて形成される領域である異材料領域50であり、溶解除去対象領域60の周囲の少なくとも一部の位置に異材料領域50が形成されることにより、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域50との境界の位置が示されることを特徴とする。
なお後述する図2(B)においては、異材料領域50は非溶解除去対象領域80と同一の対象を示してよい。
立体造形装置1の具体的な構成をより詳細に説明する。
立体造形装置1は、立体造形物12が造形される略平坦な上面を有する造形台3と、ヘッド部10に設けられた立体造形のための材料である例えばインクを吐出する複数のインクジェットヘッド16(図1(B)参照)と、予め設定された主走査方向(図中Y方向)へ、造形中の立体造形物12に対して相対的に移動しつつインクを吐出する主走査動作をインクジェットヘッド16に行わせる主走査駆動部20と、インクが積層される方向である積層方向へ、インクジェットヘッド16に対して相対的に造形台3を移動させる積層方向走査を行わせる積層方向駆動部35と、吐出されて積層されるインクを平坦化する平坦化装置5(図1(B)参照)と、立体造形物12の造形を制御する制御部30を備える。
具体的には、造形台3は、造形中の立体造形物12を支持する台状部材であり、ヘッド部10におけるインクジェットヘッド16(図1(B)参照)と対向する位置に配設される。
またヘッド部10は、立体造形物12の材料となる液滴を吐出する部分を有し、所定の条件に応じて硬化するインクのインク滴を吐出し、硬化させることにより、立体造形物12を構成する各層を重ねて造形する。また、本例では、インクとして、例えば、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクを用いる。この場合、インクとは、例えば、機能性の液体のことである。また、本例において、インクについては、例えば、インクジェットヘッド16(図1(B)参照)から吐出する液体等と考えることもできる。インクジェットヘッドとは、例えば、インクジェット方式でインクの液滴(インク滴)を吐出する吐出ヘッドのことである。
本実施形態において、ヘッド部10は、複数のインクジェットヘッドと、紫外線光源9とを有する(図1(B)参照)。また、ヘッド部10は、立体造形物12の材料に加え、サポート層15の材料を更に吐出する。この場合、サポート層15とは、例えば、造形中の立体造形物12の外周を囲むことで立体造形物12を支持する積層構造物のことである。
また、本実施形態の主走査動作時において、主走査駆動部20は、ヘッド部10における紫外線光源9の駆動を更に行う。より具体的に、主走査駆動部20は、例えば、主走査動作時に紫外線光源9を点灯させることにより、立体造形物12の被造形面に着弾したインクを硬化させる。立体造形物12の被造形面とは、例えば、ヘッド部10により次のインクの層が形成される面のことである。
副走査駆動部25は、ヘッド部10に副走査動作(X走査)を行わせる駆動部である。この場合、ヘッド部10に副走査動作を行わせるとは、例えば、ヘッド部10が有するインクジェットヘッド16に副走査動作を行わせることである。副走査動作とは、例えば、主走査方向と直交する副走査方向へ造形中の立体造形物12に対して相対的に移動する動作のことである。また、より具体的に、副走査動作は、例えば、予め設定された送り量だけ副走査方向へ造形中の立体造形物12に対して相対的に移動する動作である。
本実施形態において、副走査駆動部25は、主走査動作の合間に、ヘッド部10に副走査動作を行わせる。この場合、副走査駆動部25は、例えば、副走査方向におけるヘッド部10の位置を固定して、造形台3を移動させることにより、ヘッド部10に副走査動作を行わせる。また、副走査駆動部25は、副走査方向における造形台3の位置を固定して、ヘッド部10を移動させることにより、ヘッド部10に副走査動作を行わせてもよい。
なお制御部30はCPU、RAMおよびROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUはいわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて様々な機能を実現する。RAMはCPUの作業領域、記憶領域として使用され、ROMはCPUで実行されるオペレーティングシステムやプログラムを記憶する。
具体的には、制御部30は立体造形装置1の各部を制御することにより、立体造形装置1における造形の動作を制御する。より具体的に、制御部30は、例えば造形しようとする立体造形物12の形状情報や、カラー情報等に基づき、立体造形装置1の各部を制御する。本実施形態によれば、立体造形物12を適切に造形できる。
図1(B)は、ヘッド部10の説明図であり、ヘッド部10のより詳細な構成の一例を示す。本実施形態において、ヘッド部10は、複数の有色インク用インクジェットヘッド16Y、16M、16C、16K(以下16Y~Kと記載する)、造形材用インクジェットヘッド16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、サポート材用インクジェットヘッド16S、複数の紫外線光源9、及び平坦化装置5を有する。
有色インク用インクジェットヘッド16Y~K、造形材用インクジェットヘッド16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、及びサポート材用インクジェットヘッド16Sは、インクジェット方式でインク滴を吐出するインクジェットヘッドである。また、本実施形態において、有色インク用インクジェットヘッド16y~k、造形材用ヘッドインクジェット16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、及びサポート材用インクジェットヘッド16Sは、紫外線硬化型インクのインク滴を吐出するインクジェットヘッドであり、副走査方向(図1(B)中のX方向)(図1(A)参照)における位置を揃えて、主走査方向(図1(B)中のY方向)へ並べて配設される。
尚、有色インク用インクジェットヘッド16Y~K、造形材用インクジェットヘッド16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、及びサポート材用インクジェットヘッド16Sとしては、例えば、公知のインクジェットヘッドを好適に用いることができる。また、これらのインクジェットヘッドは、造形台3と対向する面に、複数のノズル17が副走査方向へ並ぶノズル列を有する。この場合、各インクジェットヘッドのノズル17は、造形台3へ向かう方向へインク滴を吐出する。
また、有色インク用インクジェットヘッド16Y~K、造形材用インクジェットヘッド16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、及びサポート材用インクジェットヘッド16Sの並び方については、図示した構成に限らず、様々に変更してもよい。例えば、一部のインクジェットヘッドについて、他のインクジェットヘッドと副走査方向における位置をずらして配設してもよい。また、ヘッド部10は、例えば、各色の淡色、R(赤)G(緑)B(青)やオレンジ等の色用のインクジェットヘッド等を更に有してもよい。
有色インク用インクジェットヘッド16Y~Kは、互いに異なる色の有色のインクのインク滴をそれぞれ吐出する着色用のインクジェットヘッドである。本例において、有色インク用インクジェットヘッド16Y~Kは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の紫外線硬化型インクのインク滴を吐出する。
造形材用インクジェットヘッド16Moは、造形物の内部の造形に用いるインクのインク滴を吐出するインクジェットヘッドであり、例えば、造形物12において着色がされない領域の造形に用いるインクのインク滴を吐出する。本実施形態において、造形材用インクジェットヘッド16Moは、所定の色の造形用インクのインク滴を吐出する。造形用インクは、例えば造形専用のインクであってよい。また、本例において、造形用インクは、CMYKの各色とは異なる色のインクである。造形用インクとしては、例えば、白色のインク又はクリアインク等を用いることも考えられる。
白インク用インクジェットヘッド16Wは、白色(W色)のインクのインク滴を吐出するインクジェットヘッドである。また、クリアインク用インクジェットヘッド16Tは、クリアインクのインク滴を吐出するインクジェットヘッドである。この場合、クリアインクとは、例えば、無色で透明なインクのことである。
なお各色のインクは造形に用いる材料の一例である。
サポート材用インクジェットヘッド16Sは、サポート層15(図1(A)参照)の材料を含むインク滴を吐出するインクジェットヘッドである。サポート層15の材料としては、例えば、造形物12の造形後に水で溶解可能な水溶性の材料を好適に用いることができる。また、この場合、造形物12を構成する材料よりも紫外線による硬化度が弱く、分解しやすい材料を用いることが好ましい。また、より具体的に、サポート層15の材料としては、例えば、サポート層用の公知の材料を好適に用いることができる。
サポート層15とは、例えば、オーバーハング形状を有する立体造形物12を造形する場合等の造形時に、オーバーハング形状の部分の下に形成される積層構造物のことである。サポート層15は、立体造形物12の造形時において、必要に応じて形成され、造形の完了後に除去される。本実施形態で、サポート層15を形成するサポート材用インクは、オーバーハング形状を有する立体造形物12を造形する場合だけに用いられるのでは無く、造形台3の表面粗さを被覆する下地を形成するためにも用いられる。
なおここでは造形材用インクジェットヘッド16Moが存在することを前提にしていたが、造形材用インクヘッド16Moは設けなくても良い。
平坦化装置である平坦化ローラー5は、立体造形物12等の造形中に形成されるインクの層を平坦化するための平坦化手段の一例である。平坦化ローラー5は、インクジェットヘッドの並びと、紫外線光源9との間に配設される。これにより、平坦化ローラー5は、インクジェットヘッド16の並びに対し、副走査方向(図中X方向)の位置を揃えて、主走査方向(図中Y方向)へ並べて配設される。また、この場合、平坦化ローラー5は、例えば主走査動作時において、インクの層の表面と接触して、硬化前のインクの一部を除去することにより、インクの層を平坦化する。
尚、本実施形態において、ヘッド部10は、1個の平坦化ローラー5のみを有する。この場合、平坦化ローラー5は、例えば、ヘッド部10における一方の端側の紫外線光源9と、インクジェットヘッドの並びとの間に配設される。また、この場合、主走査駆動部20(図1(A)参照)は、少なくとも、インクジェットの並びよりも平坦化ローラー5が後方側になる向き(主走査方向における一方の向き)での主走査動作をヘッド部10に行わせる。そして、平坦化ローラー5は、この向きでの主走査動作中に、インクの層を平坦化する。
複数の紫外線光源9は、インクを硬化させるための構成であり、紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線を発生する。紫外線光源9としては、例えば、UVLED(紫外LED)等を好適に用いることができる。また、紫外線光源9として、メタルハライドランプや水銀ランプ等を用いることも考えられる。また、本実施形態において、複数の紫外線光源9のそれぞれは、間にインクジェットヘッドの並び(有色インク用インクジェットヘッド16Y~K、造形材用インクジェットヘッド16Mo、白インク用インクジェットヘッド16W、クリアインク用インクジェットヘッド16T、及びサポート材用インクジェットヘッド16S)を挟むように、ヘッド部10における主走査方向の一端側及び他端側のそれぞれに配設される。
図2(A)~図2(D)を用いて、本発明の第一実施形態に係る立体造形装置1における具体的な造形制御内容の説明をする。
本発明の第一実施形態に係る立体造形装置1は、所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂を用い、積層造形法により立体造形物70を造形する立体造形装置であって、硬化性樹脂を含み立体造形物70の材料となる造形材用インクであり、且つ、互いに異なる色のインクのインク滴を、それぞれインクジェット方式で吐出する複数の造形材用インクジェットヘッド16Moと、硬化性樹脂を硬化させる硬化手段、具体的には紫外線光源9と、立体造形物12を支持するサポート層15の材料となるサポート材インクのインク滴を吐出するサポート材用インクジェットヘッド16Sと、複数の造形材用インクジェットヘッド16Moと、サポート材用インクジェットヘッド16Sと、互いに異なる色の有色のインクのインク滴をそれぞれ吐出する着色用のインクジェットヘッドである有色インク用インクジェットヘッド16Y~Kと、硬化手段(紫外線光源9)との動作を制御する制御部30を備え、制御部30は立体造形物70を造形する際に、内側から順に、造形材用インクで形成された立体造形物70に当接し、所定の厚みで前記立体造形物を覆うように前記サポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、溶解除去対象領域60に当接し、所定の厚みで溶解除去対象領域60を覆うようにサポート材用インク以外のインクが積層されたインク層である異材料領域50と、を有する準備造形物40を造形するように制御を行うことを特徴とする立体造形装置である。
ここで所定の条件に応じて硬化するとは、例えば、紫外線光源9(図1(B)参照)から照射される紫外線により硬化することを意味して良い。また所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂とは、例えば紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化樹脂であってよい。
このとき異材料領域50は、立体造形装置1によって溶解除去対象領域60とは異なる色に着色された材料であるインクで形成されていることが好ましい。具体的には異材料領域50は、サポート材用インクとは異なる色を有する造形材用インクとサポート材用インクを同時に吐出することや、サポート材用インクとは異なる色の有色のインクとサポート材用インクを同時に吐出することで形成されることが考えられる。
別の変形実施例においては、立体造形装置1によって、異材料領域50の少なくとも一部を、溶解除去対象領域60とは異なる色を有するサポート材用インクで形成することも考えられる。
さらに立体造形装置1は、異材料領域に当接し、且つ、所定の厚みで異材料領域を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である非溶解除去対象領域をさらに有する準備造形物40を造形してもよい。
図2(A)は、本発明の第一実施形態に係る立体造形物70が造形される際に用いられる準備造形物40の斜視説明図である。準備造形物40は内部に立体造形物70を内包する。
図2(B)は、準備造形物40の平面Tにおける断面図である。準備造形物40は、内側から順に、硬化性樹脂を含み立体造形物70の材料となる造形材用インクで形成された立体造形物70と、立体造形物70に当接し、所定の厚みで立体造形物70を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、所定の厚みで溶解除去対象領域60を覆うように溶解除去対象領域60に当接し、溶解除去対象領域60と異なる色を有して溶解除去対象領域60の位置を示す異材料領域50の材料となるインクを積層したインク層である異材料領域50と、を備える。
具体的には、異材料領域50が、溶解除去対象領域60と異なる色で形成されることにより、溶解除去対象領域60と異材料領域50の境界を、視認可能な状態とすることを特徴とする。
なお異材料領域50は、所定の液体による溶解以外の方法で除去される領域であって溶解除去対象領域の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域80(例えば後述する図3(B)参照)と同一の領域を示してよい。
最終結果物である立体造形物70は、準備造形物40から異材料領域50を除去し(図2(C)参照)、溶解除去対象領域60を所定の液体、具体的には水によって溶解除去することによって得られる(図2(D)参照)。
図3(A)は、本発明の第二実施形態に係る立体造形装置1が造形する立体造形物70を含む準備造形物40の斜視説明図である。
図3(B)は、準備造形物40の平面Sにおける断面図である。本発明の第二実施形態に係る立体造形装置1が造形する準備造形物40は、所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂を用い、積層造形法により造形され、内側から順に、硬化性樹脂を含み立体造形物の材料となる造形材用インクで形成された立体造形物70と、立体造形物70に当接し、所定の厚みで立体造形物70を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、所定の厚みで溶解除去対象領域60を覆うように溶解除去対象領域60に当接し、溶解除去対象領域60と異なる色を有して溶解除去対象領域60の位置の目印となる異材料領域50と、異材料領域50に当接して覆うように形成される非溶解除去対象領域80を備える。立体造形物70は、異材料領域50に到達するまで、非溶解除去対象領域80を手技などによる粗取りで除去し、所定の液体、例えば水により溶解除去対象領域60を溶解除去することで得られる。
例えば立体造形物70の表面には、着色のために互いに異なる色の有色のインクのインク滴が、それぞれの対応するインクジェットヘッド16Y~16Kから吐出されて積層されるカラー層を形成し、そのカラー層の厚みは、例えば0.1mm~0.5mmである。
なお着色のためのカラー層の内側には、白インク用インクジェットヘッド16Wから吐出されて積層された、光を反射するための白色層が設けられて良い。
溶解除去対象領域60の厚みは、例えば5mmである。
ここで所定の条件に応じて硬化するとは、例えば、紫外線光源9(図1(B)参照)から照射される紫外線により硬化することを意味して良い。また所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂とは、例えば紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化樹脂であってよい。
図3(C)は、立体造形物(準備造形物40)の平面S1における断面図である。ここで異材料領域50の詳細を説明する。
本実施形態に係る立体造形装置1により造形される立体造形物70を含む準備造形物40が有する異材料領域50の少なくとも一部は、サポート材用インクとは異なる色を有する造形材用インクで造形されることを特徴とする。より具体的には、異材料領域50は、サポート材用インク、及び、サポート材用インクとは異なる色を有する造形材用インクで造形される。
異材料領域50は、厚みが例えば0.1mm~0.5mmであり、造形材用インクによって網目状に造形された第一造形領域53と、サポート材用インクによって網目の開口部に該当する部分を埋めるように造形された第二造形領域55とを有する。
第一構造部53の幅Wは、例えば0.3mm~1.0mmであり、網目の開口部は、例えば一辺が1mm~2mmの長方形の空隙である。言い換えると第一造形領域53は、例えば造形材用インクによって造形された1mm~2mm間隔の格子であり、開口部にサポート材用インクが吐出されて積層される。
言い換えれば、本第二実施形態に係る立体造形装置1が備えるヘッド部10は、サポート材以外のいずれかの材料として、サポート材と色が異なる材料を吐出し、異材料領域50は、サポート材と色が異なる材料を用いて溶解除去対象領域60と異なる色で形成される領域であり、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域80との間の位置に、溶解除去対象領域60及び非溶解除去対象領域80のいずれとも異なる領域として形成されることを特徴とする。
図4は、本発明の第三実施形態に係る立体造形装置1が立体造形物70を造形する際に用いられる準備造形物40の断面図である。
準備造形物40は、異材料領域50が、溶解除去対象領域60の外側の少なくとも一部に沿って形成される皮膜状の領域であり、非溶解除去対象領域80は、溶解除去対象領域60との間に異材料領域50を挟むように形成されることを特徴とする
具体的には、準備造形物40は、内側から順に、所定の条件に応じて硬化する硬化性樹脂を含み立体造形物70の材料となる造形材用インクで形成された立体造形物70と、立体造形物70に当接し、所定の厚みで立体造形物70を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、所定の厚みで溶解除去対象領域60を覆うように溶解除去対象領域60に当接し、サポート層と異なる色を有して溶解除去対象領域60の位置の目印となる異材料領域50を備える。準備造形物40から、非溶解除去対象領域80及び異材料領域50を除去し、溶解除去対象領域60を所定の液体、例えば水により溶解除去することで立体造形物70を完成させる。
異材料領域50は、サポート材用インクとは異なる色を有する造形材用インクで造形されて皮膜状に造形され、厚みは、例えば0.1mm~0.5mmであることが好ましい。
異材料領域50は、硬化性樹脂を含んだ有色の造形材用インクであることが好ましく、サポート材用インクの色との間でコントラストの高い色を有することがより好ましい。
ここで所定の条件に応じて硬化するとは、例えば、紫外線光源9(図1(B)参照)から照射される紫外線により硬化することを意味して良い。また所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂とは、例えば紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化樹脂であってよい。
図5(A)は、本発明の第三実施形態に係る立体造形装置1が立体造形物70を造形する際に用いられる準備造形物40の平面S2(図4参照)における断面図である。平面S2上においては、内側から異材料領域50と、非溶解除去対象領域80が造形される。
図5(B)は、準備造形物40の平面S3における断面図である。平面S3の断面においては、内側から順に、立体造形物70、溶解除去対象領域60、異材料領域50、非溶解除去対象領域80が造形される。
図5(C)は、準備造形物の平面S4における断面図である。平面S3の断面においては、内側から順に、溶解除去対象領域60、非溶解除去対象領域80が造形される。
図5(D)は、準備造形物40の平面S5における断面図である。断面には非溶解除去対象領域80が造形される。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域80の境界の位置が異材料領域50によって示されるので、サポート層のうち非溶解除去対象領域を、例えば手技で物理的な力を加えて除去する際に、過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物70の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物70を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、立体造形物70に過大な力がかからないように立体造形物70の周囲に形成されたサポート層である溶解除去対象領域60と、異材料領域50の色が異なるので、例えば手技で異材料領域50まで粗取りする際に、溶解除去対象領域60を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物70に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域60を除去することで繊細な立体造形物70を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、異材料領域50が、溶解除去対象領域60と異なる色で形成され、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域80との間の位置に溶解除去対象領域60及び非溶解除去対象領域80のいずれとも異なる領域として形成されるので、例えば手技で異材料領域50近傍まで粗取りする際に、溶解除去対象領域60を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物70に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域60を除去することで繊細な立体造形物70を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
造形中あるいは造形直後に立体造形物70とサポート層が剥離すると、立体造形物70が反って変形してしまう可能性がある。本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域80との間の位置に、異材料領域50として例えば溶解除去対象領域60と異なる色を有する造形材用インクを用いれば、造形材用インクはサポート材用インクよりも硬質なので、異材料領域50に覆われた立体造形物70は反りが生じ難くなるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、サポート層を例えば手技で物理的に削り取るなどして粗取り除去する際に、皮膜状の異材料領域50を目印とすることができるので、手技によって過大な力が立体造形物にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物70の周囲に残したまま、粗取り除去をおこなうことができ、繊細な立体造形物70を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、異材料領域50が、非溶解除去対象領域80の少なくとも一部であるので、溶解除去対象領域60とは色が異なり目印となり得るので、例えば手技で異材料領域50近傍まで粗取りする際に、溶解除去対象領域60を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物70に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域60を除去することで繊細な立体造形物70を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る立体造形装置1によれば、サポート材と、サポート材とは色が異なるサポート材以外の材料とを用いて、溶解除去対象領域60と異なる色で異材料領域50が形成されるので、非溶解除去対象領域80と溶解除去領域60との境界が明確となり、例えば手技で異材料領域50まで粗取りする際に、溶解除去対象領域60の位置を見極めて残すことができる。結果として、立体造形物70に過大な力を掛けにくく、その後、水で洗浄して溶解除去対象領域60を除去することで繊細な立体造形物70を短時間に完成させることができるという優れた効果を奏する。
図6には、本発明の第四実施形態に係る立体造形物製造方法の工程を表すフローチャートを示す。
まず立体造形装置1によって、所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂を用い、積層造形法により造形される立体造形物70であって、内側から順に、硬化性樹脂を含み立体造形物の材料となる造形材用インクで形成された立体造形物と、立体造形物に当接し、所定の厚みで立体造形物を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、所定の厚みで溶解除去対象領域を覆うように溶解除去対象領域に当接し、サポート層と異なる色を有して溶解除去対象領域60との境界が視認可能な非溶解除去対象領域80を備える造形物である準備造形物を造形する(ステップST1)。
ここで所定の条件に応じて硬化するとは、例えば、紫外線光源9(図1(B)参照)から照射される紫外線により硬化することを意味して良い。また所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂とは、例えば紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化樹脂であってよい。
また溶解除去対象領域60は所定の液体、例えば水に溶解するサポート材用インクにより造形されることが好ましい。また非溶解除去対象領域80は、具体的にはサポート材用インクとは異なる色を有する造形材用インクとサポート材用インクを同時に吐出することや、サポート材用インクとは異なる色の有色のインクとサポート材用インクを同時に吐出することで形成されることが考えられる。
次に手技等により非溶解除去対象領域80の除去(粗取り)を行う(ステップST2)。次に非溶解除去対象領域80が除去されて溶解除去対象領域60の近傍に到達したかどうかを確認する(ステップST3)。溶解除去対象領域60近傍に到達したならば(ステップST3のYES側)、準備造形物40を水に浸し、溶解除去対象領域60の溶解除去を行う(ステップST4)。非溶解除去対象領域80が十全に除去されておらず、溶解除去対象領域60に到達していないならば(ステップST3のNO側)、さらに非溶解除去対象領域80の除去(粗取り)を続行する。水に準備造形物40を浸すことによって、溶解除去対象領域60が溶解除去されたならば作業は終了し、最終結果物である立体造形物70を得ることができる(ステップST5のYES側)。溶解除去対象領域60が十全に溶解除去されていないならば、準備造形物40をさらに長時間水に浸す(ステップST5のNO側)。
本発明の実施形態に係る立体造形物の製造方法によれば、溶解除去対象領域60と非溶解除去対象領域80の境界の位置が視認可能なので、サポート層を例えば手技で物理的な力を加えて除去する際に、過大な力が立体造形物70にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物70の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物70を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
図7には、本発明の第五実施形態に係る立体造形物の製造方法の工程を表すフローチャートを示す。
まず立体造形装置1によって、所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂を用い、積層造形法により造形される造形物であって、内側から順に、硬化性樹脂を含み立体造形物の材料となる造形材用インクで形成された立体造形物70と、立体造形物に当接し、所定の厚みで立体造形物70を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である溶解除去対象領域60と、所定の厚みで溶解除去対象領域60を覆うように溶解除去対象領域60に当接し、溶解除去対象領域60と異なる色を有して非溶解除去対象領域80と溶解除去対象領域60の境界を視認可能とする異材料領域50と、異材料領域50に当接し、且つ、所定の厚みで異材料領域50を覆うようにサポート材用インクを積層したインク層である非溶解除去対象領域80を備える造形物である準備造形物40を造形する(ステップUT1)。
ここで所定の条件に応じて硬化するとは、例えば、紫外線光源9(図1(B)参照)から照射される紫外線により硬化することを意味して良い。また所定の条件に応じて硬化する樹脂である硬化性樹脂とは、例えば紫外線を照射されることにより硬化する紫外線硬化樹脂であってよい。
またサポート層は水に溶解するサポート材用インクにより造形されることが好ましい。
次に手技等により非溶解除去対象領域80の除去(粗取り)を行う(ステップUT2)。次に非溶解除去対象領域80が除去されて異材料領域50に到達したかどうかを確認する(ステップUT3)。このとき異材料領域50が非溶解除去対象領域80と異なる色であることが目印となる。異材料領域50に到達したならば(ステップUT3のYES側)、準備造形物40を水に浸し、溶解除去対象領域60の溶解除去を行う(ステップUT4)。非溶解除去対象領域80が十全に除去されておらず、異材料領域50に到達していないならば(ステップUT3のNO側)、さらに非溶解除去対象領域80の除去(粗取り)を続行する。水に準備造形物40を浸すことによって、溶解除去対象領域60が溶解除去されたならば作業は終了し、最終結果物である立体造形物70を得ることができる(ステップUT5のYES側)。溶解除去対象領域60が十全に溶解除去されていないならば、準備造形物40をさらに長時間水に浸す(ステップUT5のNO側)。
なお異材料領域50が水に溶解しない造形材用インクで造形されて皮膜状であり、完全に溶解除去対象領域60を覆っている場合には、その異材料領域50を少なくとも一部分除去することで、溶解除去対象領域60へ水を浸透させることが望ましい。
また異材料領域50が、例えば本発明の第三実施形態に係る立体造形装置1が立体造形物70を造形する際に用いられる準備造形物40のように、異材料領域50の一部が造形材用インクで造形されて格子状であり、格子の開口部がサポート材用インクで埋められている場合には、自然に水が溶解除去対象領域60へ浸透し、溶解除去対象領域60が溶解除去されることは言うまでもない。
発明の第五実施形態に係る立体造形物の製造方法によれば、非溶解除去対象領域80を手技で除去する際に、異材料領域50を目印とすることができるので、手技によって過大な力が立体造形物70にかかるのを防ぐだけの厚みのサポート層を立体造形物70の周囲に残したまま、粗取りをおこなうことができ、繊細な立体造形物70を短時間に、サポート層から取り出して完成させることができるという優れた効果を奏する。
尚、本発明の立体造形装置、及び、立体造形物の製造方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば変形実施例として、異材料領域を、溶解除去対象領域を覆うように造形する場合、異材料領域と溶解除去対象領域の間に剥離層を設けることが考えられる。このようにすることで、異材料領域が容易に溶解除去対象領域から剥がれやすくなる。
具体的には、異材料領域を造形する際に、有色インクとサポート材用インクを用いる場合に、異材料領域と溶解除去対象領域の境界において、有色インクの割合を下げることが考えられる。また剥離層として表面張力の高いインク層を数層設けることも考えられる。
1 立体造形装置
3 造形台
5 平坦化装置(平坦化ローラー)
9 紫外線光源
10 ヘッド部
12 立体造形物
15 サポート層
16 インクジェットヘッド
17 ノズル
20 主走査駆動部
25 副走査駆動部
30 制御部
35 積層方向走査駆動部
40 準備造形物
50 異材料領域
53 第一造形領域
55 第二造形領域
60 溶解除去対象領域
70 立体造形物
80 非溶解除去対象領域
140 準備造形物
150 サポート層
160 立体造形物

Claims (7)

  1. 立体造形物を造形する立体造形装置であって、
    前記立体造形物の造形に用いる材料を吐出するヘッド部と、
    前記ヘッド部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記ヘッド部は、前記材料として、
    前記立体造形物の形成に用いる前記材料である造形物用材料と、
    造形中の前記立体造形物の少なくとも一部を支持するサポート層の形成に用いる材料であるサポート材と
    を吐出し、
    前記サポート材は、所定の液体に対して溶解する材料であり、
    前記制御部は前記ヘッド部に、前記造形物用材料を用いて前記造形物を形成させ、且つ、前記サポート材を用いて前記サポート層を形成させ、
    前記サポート層は、
    前記所定の液体に溶解させることで除去される領域であり、前記立体造形物の少なくとも一部の周囲に形成される溶解除去対象領域と、
    前記所定の液体による溶解以外の方法で除去される領域であり、前記溶解除去対象領域の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域と
    を有し、
    前記サポート層における前記溶解除去対象領域以外の部分の少なくとも一部は、前記溶解除去対象領域と異なる材料を用いて形成される領域である異材料領域であり、前記溶解除去対象領域の周囲の少なくとも一部の位置に形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域との境界の位置が示され
    前記異材料領域は、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域の境界を、視認可能な状態とし、
    前記ヘッド部は、前記サポート材以外のいずれかの前記材料として、前記サポート材と色が異なる前記材料を吐出し、
    前記異材料領域は、前記サポート材と色が異なる材料を用いて前記溶解除去対象領域と異なる色で形成される領域であり、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域との間の位置に、前記溶解除去対象領域及び前記非溶解除去対象領域のいずれとも異なる領域として形成されることを特徴とする立体造形装置。
  2. 前記異材料領域は、前記サポート材を用いず、且つ、前記サポート材と色が異なる材料を用いて形成されることにより、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成されることを特徴とする請求項に記載の立体造形装置。
  3. 前記異材料領域は、前記溶解除去対象領域の外側の少なくとも一部に沿って形成される皮膜状の領域であり、
    前記非溶解除去対象領域は、前記溶解除去対象領域との間に前記異材料領域を挟むように形成されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の立体造形装置。
  4. 前記非溶解除去対象領域は、前記非溶解除去対象領域よりも硬い物を前記非溶解除去対象領域と接触させて物理的な力を加えることで除去される領域であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の立体造形装置。
  5. 立体造形物を製造する立体造形物の製造方法であって、
    前記立体造形物の造形に用いる材料を吐出するヘッド部に前記造形物の造形を行わせる造形工程を備え、
    前記ヘッド部は、前記材料として、前記立体造形物の形成に用いる前記材料である造形物用材料と、造形中の前記立体造形物の少なくとも一部を支持するサポート層の形成に用いる材料であるサポート材とを吐出し、
    前記サポート材は、所定の液体に対して溶解する材料であり、
    前記造形工程において、前記ヘッド部に、前記造形物用材料を用いて前記造形物を形成させ、前記サポート材を用いて前記サポート層を形成させ、
    前記サポート層は、
    前記所定の液体に溶解させることで除去される領域であり、前記立体造形物の少なくとも一部の周囲に形成される溶解除去対象領域と、
    前記所定の液体による溶解以外の方法で除去される領域であり、前記溶解除去対象領域の少なくとも一部の周囲に形成される非溶解除去対象領域と
    を有し、
    前記サポート層における前記溶解除去対象領域以外の部分の少なくとも一部は、前記溶解除去対象領域と異なる材料で形成される領域である異材料領域であり、前記溶解除去対象領域の周囲の少なくとも一部の位置に形成されることにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領との境界の位置を示すようにし、
    前記異材料領域を、前記溶解除去対象領域と異なる色で形成することにより、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域の境界を、視認可能な状態とし、
    前記ヘッド部は、前記サポート材以外のいずれかの前記材料として、前記サポート材と色が異なる前記材料を吐出し、
    前記異材料領域は、前記サポート材と色が異なる材料を用いて前記溶解除去対象領域と異なる色で形成される領域であり、前記溶解除去対象領域と前記非溶解除去対象領域との間の位置に、前記溶解除去対象領域及び前記非溶解除去対象領域のいずれとも異なる領域として形成されることを特徴とする立体造形物の製造方法。
  6. 前記造形工程の後に行う工程であり、前記所定の液体による溶解以外の方法で前記非溶解除去対象領域の除去を行う非溶解除去工程と、
    前記非溶解除去工程の後に行う工程であり、前記所定の液体により前記溶解除去対象領域を溶解させることで溶解除去対象領域の除去を行う溶解除去工程と
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の立体造形物の製造方法。
  7. 前記非溶解除去工程は、前記非溶解除去対象領域よりも硬い物を前記非溶解除去対象領域と接触させて物理的な力を加えることで前記非溶解除去対象領域の除去を行う工程であることを特徴とする請求項に記載の立体造形物の製造方法。
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