JP7160042B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本技術は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
デジタルカメラやビデオカメラのマニュアルフォーカスでは、撮影者はレンズのフォーカス位置を動かして、モニタリング画像上で被写体が最もシャープになるフォーカス位置を探すことでピント合わせ作業を行なう。ピント合わせにおいてはその精度を上げるためのピーキングと呼ばれるアシスト機能がある。ピーキング機能は、モニタリング画像におけるシャープな部分に補助信号として線状のマーカーを表示する。撮影者は、被写体上のマーカー表示が最も多くなるフォーカス位置を探すことで、ピントを合わせることができる。
しかし、撮像装置の設定、例えば、画像の解像度と画像表示用のモニターの解像度に違いがあると、ピーキングのマーカーも解像度変換処理を受けて、画像の解像度に対して出力装置の解像度が低い場合には、マーカーが見にくくなってしまう場合がある。また、撮像装置の設定、例えば、ズーム倍率の変化によってピーキングが適切に行えない場合もある。
これに対して、画像の解像度よりも表示部の解像度が低い場合に、マーカーを太くする処理(太線化処理)を行う技術が提案されている(特許文献1)。また、ピーキングのマーカーが見えにくくなる現象は、例えば、ズーム倍率など撮影時の撮像装置のパラメータを変更した場合にも生じるため、改善の必要がある。これに対して、ズーム倍率の変化に応じてピーク検出の感度を調節する技術が提案されている(特許文献2)。
特開2015-216467号公報 国際公開番号WO2016/203685A1
しかし、ピーキングのマーカーが見えにくくなる現象の解決にはまだ改良の余地がある。
本技術はこのような問題点に鑑みなされたものであり、撮像装置の設定の変更に応じてピーキングの設定を調整する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の技術は、撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとでピーキング設定の調整方法を区別し、ズームがデジタルズームであり、ズームの倍率が上げられた場合、ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する画像処理装置である。
また、第2の技術は、撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとでピーキング設定の調整方法を区別し、ズームがデジタルズームであり、ズームの倍率が上げられた場合、ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する画像処理方法である。
さらに、第3の技術は、撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとでピーキング設定の調整方法を区別し、ズームがデジタルズームであり、ズームの倍率が上げられた場合、ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムである。
本技術によれば、撮像装置の設定の変更に応じてピーキングの設定を調整することができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
撮像装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るピーキング処理部の構成を示すブロック図である。 光学ズームとデジタルズームによる周波数特性の変化を示す図である。 光学ズーム倍率の変化に対するピーキング設定の調整を説明する図である。 デジタルズーム倍率の変化に対するピーキング設定の調整を説明する図である。 ズーム倍率とピーキング設定を対応付けたテーブルの一例を示す図である。る。 線形補間の説明図である。 ISO感度の変化に対するピーキング設定の調整を説明する図である。 ISO感度とピーキング設定を対応付けたテーブルの一例を示す図である。 線形補間の説明図である。 解像度の変化に対するピーキング設定の調整を説明する図である。 図12A、図12B、図12C、図12Dは、撮像設定入力のためにユーザインターフェースの例を示す図である。 図13Aおよび図13Bは、複数の撮像設定とピーキング設定を対応付けたテーブルの一例を示す図である。 線形補間の説明図である。 ピーキング設定調整処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るピーキング処理部の構成を示すブロック図である。 太線化処理の説明図である。 拡大表示機能の説明図である。 手術室システムの全体構成を概略的に示す図である。 集中操作パネルにおける操作画面の表示例を示す図である。 手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。 図21に示すカメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図4、5、8、11においては、フィルタの通過帯域を点線の四角で、ピーキング用閾値の相対的な大小を横線で、模式的に示している。
<1.第1の実施の形態>
[1-1.撮像装置の構成]
[1-2.撮像設定に応じたピーキング設定調整]
{1-2-1.ズームに応じたピーキング設定調整}
{1-2-2.ノイズ量に応じたピーキング設定調整}
{1-2-3.解像度に応じたピーキング設定調整}
[1-3.複数の撮像設定に応じたピーキング設定調整]
<2.第2の実施の形態>
[2-1.ピーキング処理部の構成]
<3.変形例>
<4.応用例>
<1.第1の実施の形態>
[1-1.撮像装置の構成]
まず、第1の実施の形態に係る画像処理装置としてのピーキング処理部200を備える撮像装置100の構成について説明する。図1は、撮像装置100の構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、光学撮像系110、レンズ駆動ドライバ120、撮像素子130、信号処理LSI(Large-Scale Integration)140、画像信号処理部141、コーデック部142、ピーキング処理部200、記憶部150、表示部160、入力部170、手ぶれセンサ180、制御部190を備えて構成されている。
光学撮像系110は、被写体からの光を撮像素子130に集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、シャッタ機構、アイリス機構などから構成されている。これらは制御部190およびレンズ駆動ドライバ120からの制御信号に基づいて駆動される。光学撮像系110を介して得られた被写体の光画像は、撮像デバイスとしての撮像素子130上に結像される。
レンズ駆動ドライバ120は、例えばマイコンなどにより構成され、制御部190の制御に従い、光学撮像系110の駆動機構、シャッタ機構、アイリス機構などの動作を制御する。これにより、露光時間(シャッタースピード)の調整、絞り値(F値)などの調整がなされる。
撮像素子130は、被写体からの入射光を光電変換して電荷量に変換し、アナログ撮像信号として出力する。撮像素子130から出力されるアナログ撮像信号は画像信号処理部141に出力される。撮像素子130としては、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などが用いられる。
画像信号処理部141は撮像素子130から出力された撮像信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理によりS/N(Signal/Noise)比を良好に保つためのサンプルホールド、AGC(Auto Gain Control)処理、A/D(Analog/Digital)変換などを行ない、画像信号を生成する。
また、画像信号処理部141は、デモザイク処理、ホワイトバランス調整処理や色補正処理、ガンマ補正処理、Y/C変換処理、AE(Auto Exposure)処理、解像度変換処理などの所定の信号処理を画像信号に対して施してもよい。
コーデック部142は、所定の処理が施された画像信号について、例えば記録用や通信用の符号化処理を行う。
ピーキング処理部200は、撮像設定に対応したピーキング設定に基づいてピーキング処理を行う。ピーキングとは、画像中の高周波成分を検出して被写体の合焦部分を特定し、被写体のエッジ部分(たとえば紋様や輪郭)を構成する画素を強調して表示する処理である。エッジ部分を構成する画素の強調表示は、画素を所定の色のマーカーで描画することにより、被写体のエッジ部分に沿った線を増加させたり、被写体の輪郭に沿った線を太くすることにより行われる。
ピーキングを行うためのピーキング設定には、画像中から高周波成分を抽出するための所定のフィルタ係数を有するフィルタの帯域と、画像中の高周波成分のエネルギーと対比させてピーク信号を検出する反応感度とがある。反応感度の調節は、フィルタのゲインやピーキング用閾値を上下させることにより行う。反応感度を上げるには、フィルタのゲインを上げる、または、ピーキング用閾値を下げる。反応感度を下げるには、フィルタのゲインを下げる、または、ピーキング用閾値を上げる。以降、反応感度の調整はピーキング用閾値を上下することにより行うものとして説明する。画像中の高周波成分のエネルギーがピーキング用閾値を超えた場合にピーキングによる強調処理を行う。このピーキングは、所定のフィルタ係数を有するフィルタによる高周波成分抽出処理と、抽出された高周波成分のエネルギーとピーキング用閾値との比較処理と、高周波成分のエネルギーがピーキング用閾値より大きいと判断された画素を強調表示するピーキング描画処理により行われる。ピーキングを高精度で行うためには可能な限りフィルタにより高周波成分を抽出する必要がある。ピーキングにより画像中においてピントが合っている被写体を強調することができる。これにより、ユーザはピーキングによる強調箇所が増えるようにピントを合わせていくことにより容易にピント合わせを行うことができる。
ピーキング処理部200は、撮像設定に基づいてピーキング設定としてのフィルタの帯域とピーキング用閾値を調整する。撮像設定としては、ズーム倍率、画像中のノイズに影響を与える設定、画像の解像度などがある。撮像設定およびピーキング設定の詳細については後述する。
なお、撮像設定に基づいたピーキング設定の調整はピーキング処理部200自身が行ってもよいし、ピーキング処理部200とは別体として構成されたピーキング設定調整専用の処理部が行ってよい。または、制御部190がピーキング設定調整の処理を行うようにしてもよい。
記憶部150は、例えば、ハードディスク、メモリスティック(ソニー株式会社の登録商標)、SDメモリカードなどの大容量記憶媒体である。画像は例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの規格に基づいて圧縮された状態で保存される。また、保存された画像に関する情報、撮像日時などの付加情報を含むEXIF(Exchangeable Image File Format)データもその画像に対応付けられて保存される。動画は、例えば、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)、MPEG4などの形式で保存される。
表示部160は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどにより構成された表示デバイスである。表示部160には、撮像装置100のユーザインターフェース、メニュー画面、撮像中のモニタリング画像、記憶部150に記録された撮像済み画像、撮像済み動画などが表示される。
入力部170は、例えば、電源オン/オフ切り替えのための電源ボタン、画像の記録の開始を指示するためのレリーズボタン、ズーム調整用のズームレバー、表示部160と一体に構成されたタッチスクリーンなどからなる。入力部170に対して入力がなされると、その入力に応じた制御信号が生成されて制御部190に出力される。そして、制御部190はその制御信号に対応した演算処理や制御を行う。
手ぶれセンサ180は、例えば2軸方向に対する加速度センサあるいは角度速度センサなどにより撮像時の手ぶれを検出して、手ぶれ情報を制御部190に供給する。制御部190は、手振れセンサからの手ぶれ情報に基づいて手振れ補正制御を行う。
制御部190は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などから構成されている。ROMには、CPUにより読み込まれ動作されるプログラムなどが記憶されている。RAMは、CPUのワークメモリとして用いられる。CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従い様々な処理を実行してコマンドの発行を行うことによって撮像装置100全体の制御を行う。
なお、ピーキング処理部200はプログラムで構成され、そのプログラムは、予め撮像装置100内にインストールされていてもよいし、ダウンロード、記憶媒体などで配布されて、ユーザが自らインストールするようにしてもよい。そのプログラムを制御部190が実行することにより制御部190がピーキング処理部200として機能するようにしてもよいし、独立して構成されていてもよい。また、ピーキング処理部200がピーキング処理部200としての機能を有していてもよい。なお、ピーキング処理部200は、プログラムによって実現されるのみでなく、その機能を有するハードウェアによる専用の装置、回路などを組み合わせて実現されてもよい。
撮像装置100は以上のようにして構成されている。
次に図2を参照してピーキング処理部200の構成について説明する。ピーキング処理部200は、ノイズ除去部210、フィルタ220、絶対値処理部230、ピーク検出部240、描画部250を備えて構成されている。
ノイズ除去部210は、画像中のエネルギーに対するノイズ除去用の閾値を設定して、レベルの低いエッジ成分の除去、高域成分ノイズ除去などを行う。
フィルタ220は、例えば所定のフィルタ係数を有しているハイパスフィルタであり、画像の高域周波数成分であるエッジ成分を抽出する。絶対値処理部230は画像の絶対値化処理を行うものである。上述したピーキング設定としてのフィルタの帯域はフィルタ220の帯域である。
ピーク検出部240は、ピーキング用閾値と画像の高周波成分のエネルギーとの比較を行い、ピーキング用閾値以上であるピーク信号を検出するものである。上述したピーキング設定としてのピーキング用閾値は、ピーク検出部240におけるピーク信号検出に用いられる閾値である。
描画部250は、ピーキング用閾値との比較により高周波成分のエネルギーがピーキング用閾値より大きいと判断された画素を強調表示するピーキング描画処理を行うものである。本技術において描画処理は、画像中の高周波成分を検出して被写体の合焦部分を特定し、被写体のエッジ部分(たとえば紋様や輪郭)を構成する画素にマーカーを描画することにより、被写体のピントの合っている箇所を強調する。
ピーキング処理部200は以上のようにして構成されている。ピーキング処理部200は撮像装置100の撮像設定に応じてピーキング設定としての、フィルタ220の帯域、ピーク検出部240におけるピーキング用閾値を調整する。
[1-2.撮像設定に応じたピーキング設定調整]
{1-2-1.ズームに応じたピーキング設定調整}
次に撮像装置100の撮像設定の一つであるズーム倍率に応じたピーキング設定の調整について説明する。通常、撮像装置100のズーム機能にはいわゆる光学ズームとデジタルズームとがある。光学ズームとはレンズを動かすことによって焦点距離を変化させて光学的に被写体を拡大するものである。デジタルズームとはレンズ自体は動かさずに、画像処理により画像の一部を拡大することで被写体を拡大するものである。
図3において、画像に並べて示しているグラフはその画像の周波数特性を示すものである。図3に示すように、光学ズームではズームを行っても画像中の被写体の周波数特性の変化は少ないが、ズーム倍率の変化に応じてエネルギーが変化する。通常、ズームインすると高周波成分においては被写体像のエネルギーが低下し、ズームアウトすると被写体像のエネルギーが高周波側に移行する。また、デジタルズームでは、ズームインにより被写体が有するエネルギーが低周波側に移行する。
上述したようにピーキングは、フィルタ220によって抽出された高周波成分のエネルギーとピーキング用閾値とを比較し、高周波成分のエネルギーがピーキング用閾値より大きいと判断された画素の位置にマーカーを描画することにより行われる。よって、光学ズームのズームイン/ズームアウトにより高周波成分のエネルギーが変化した場合、それに応じてピーキング用閾値の調整することによりピーキングマーカーを適切に描画して表示させることができる。
図4に示すように光学ズームでズームインすると高周波成分のエネルギーは低下するため、適切なピーキングを行うためにはピーキング用閾値を調整して小さい値にする必要がある。また、光学ズームでズームアウトした場合高周波成分のエネルギーが上昇するため、適切なピーキングを行うためにはピーキング用閾値を調整して大きい値にする必要がある。
一方、デジタルズームでは、画像処理により画像の一部を補完して拡大するため画像が荒くなり、図5に示すように、画像中の被写体が有するエネルギーが低周波側に移行し、被写体の周波数特性(主に高周波成分)が損なわれてしまう。よって、予め設定されているフィルタ220の帯域の設定のままだとフィルタ220の帯域にエネルギーがない(もしくは少ない)ため、画像の高周波成分であるエッジ成分を抽出が行えないというおそれがある。
そこで、デジタルズームにより被写体が有するエネルギーが低周波側に移行し、高周波成分のエネルギーが減少した場合(または、存在しない場合)、図5に示すように、フィルタ220の通過周波数帯域を調整して低域側に移行させる。これにより、存在する周波数成分中における高周波成分のエネルギーを抽出し、そのエネルギーとピーキング用閾値とを比較してピーク信号を検出することにより適切にピーキングを行うことができる。なお、フィルタ220の通過周波数帯域を低域側に移行させる際、フィルタ220の帯域幅を狭くするようにしてもよい。フィルタ220は低域側に移行しているため、フィルタ220の帯域幅を狭くすることにより余分な低域の周波数成分が通過することを防ぐことができる。
次に、上述のように調整されるズーム倍率に応じたピーキング設定をピーキング処理部200に適用させる処理について説明する。ここでは説明の便宜上、撮像装置100は光学ズームでは1倍~4倍のズーム倍率を有し、デジタルズームでも1倍~4倍のズーム倍率を有しているものとする。
一般的にユーザは光学ズームとデジタルズームとの両方を使用して撮像を行う。よって、図6のテーブルに示すように、デジタルズームと光学ズームの倍率の組み合わせの各々に対してフィルタ220の帯域およびピーキング用閾値を対応付ける。図6のテーブルでは一例として光学ズームの1倍、2倍、4倍と、デジタルズームの1倍、4倍の組み合わせのそれぞれにフィルタ220の帯域およびピーキング用閾値を対応付けている。図6のテーブルにおいては、f(i,j)の形式で各組み合わせを示している。
上述したように、光学ズームの倍率の変化に対してはピーキング用閾値を変化させ、デジタルズームの倍率の変化に対してはフィルタ220の帯域を変化させる。なお、デジタルズームの倍率の変化に対応させてフィルタ220の帯域を変化させると、それに伴いピーキング用閾値も変化することになる。これは上述した、ズームに応じたピーキング処理で説明した内容に沿うものである。
例えば、2倍光学ズームと1倍デジタルズームで撮像を行う場合、テーブルf(0,1)に格納されたフィルタ帯域とピーキング用閾値を使用する。また、4倍光学ズームと4倍デジタルズームで撮像を行う場合、テーブルf(1,2)に格納されたフィルタ帯域とピーキング用閾値を使用する。
なお、テーブルは光学ズームの1倍、2倍、4倍と、デジタルズームの1倍、4倍の組み合わせに対応させて構成されているが、それら以外の倍率で撮像を行う場合もある。例えば、光学ズーム1.3倍、デジタルズーム4倍で撮像を行う場合、f(0,0)、f(0,1)、f(1,0)、f(1,1)の4つのピーキング設定を用いて線形補間により撮像時のズーム倍率に対応したピーキング設定を算出する。
線形補間による算出値をgとし、f(i,j)を用いると、gは図7に示す下記の式(1)により求められる。
[式1]
Figure 0007160042000001
・・・(1)
このように補間計算を用いることにより、ズーム倍率の変化に追従してピーキング設定を離散的でなく連続的に滑らかに変化させることができ、ズーム倍率の変化に対応した最適なピーキングを行うことができる。また、光学ズームの倍率とデジタルズームの倍率の全ての組み合わせに予めピーキング設定を用意して対応させておく必要がなく、最低限のピーキング設定を用意しておけばよい。よって、連続的に変化するズーム倍率がどのように変化しても有限個数のパラメータで全ての倍率の組み合わせに対応して最適なピーキングを行うことができる。さらに、ピーキング設定保存用のメモリの節約もできる。
ただし、本技術は全てのズーム倍率に対してピーキング設定を予め対応付けて用意しておくことを除外するものではないが、ピーキング設定を滑らかに変化させることができる点で補間計算により算出するほうが優れているといえる。撮像においては、連続的(離散的ではなく)にズーム倍率を調整することがあるので、補間計算で求めたほうが連続的に変化するズーム倍率に追従してピーキング設定を適切に設定することができる。
{1-3-2.ノイズ量に応じたピーキング設定調整}
次に画像におけるノイズ量に応じたピーキング処理について説明する。画像のノイズ量に影響を与える撮像設定としてはISO感度がある。ISO感度とは、撮像素子130からの撮像信号に対する電気的増幅(ゲインアップ)の程度を表す値であり、この値が大きいほど電気的増幅の程度が高くなる。例えばISO感度を2倍にすると電気信号は2倍になり、ISO感度を2倍にすると撮像素子130に当たる光の量が半分で適正露出になる。
例えば暗い環境で撮像を行う場合、ISO感度を上げることにより被写体や背景も適正露出にして明るい状態で被写体を認識できる画像を得ることができる。しかし、ISO感度を上げることは撮像信号の電気的増幅を行うことであるため、ISO感度を上げると図8に示すように、画像中のノイズも増幅されることになる。
増幅されたノイズがピーキング用閾値以上となるとノイズを誤検出してしまい、ピーク検出部240において、高周波成分のエネルギーとピーキング用閾値とを比較してピーク信号を正確に抽出することができなくなる。そこで図8に示すように、ISO感度を上げることによりノイズ量が増加した場合、ピーキング用閾値を上げてノイズ量以上となるようにする。これにより、高周波成分のエネルギーのノイズ量以上の範囲でピーキング用閾値との比較を行うことができる。
なお、画像におけるノイズ量に影響を与える処理としては他にもHDR(High-Dynamic-range Rendering)、NR処理、逆光補正処理、階調変換処理、シャープネス(高域)強調処理、などがある。これらのパラメータ/処理によって画像中のノイズ量が変化しても上述と同様にしてピーキング処理を行うことができる。
次に、上述のように調整されるノイズ量に応じたピーキング設定をピーキング処理部200に適用させる処理について説明する。ここでは説明の便宜上、撮像装置100はISO100~64000の範囲でISO感度を調整可能であるものとする。
本実施形態では、図9に示すように、テーブルにおいてISO100、ISO800、ISO64000の3つのISO感度のそれぞれに予め設定されたピーキング設定を対応付けているものとする。図9のテーブルにおいては、f(i)の形式でピーキング設定を示している。
上述したようにISO感度に対するピーキング設定は、ノイズ量の増減に応じてピーキング用閾値を調整するものであるため、ピーキング用閾値は異なっているが、各ISO感度に対して設定されたフィルタ220の帯域は同一のものとなっている。
ユーザにより設定されたISO感度がISO100、ISO800、ISO64000のいずれかである場合にはそれに対応付けられたピーキング設定を使用してピーキングが行われる。しかし、例えばISO感度がそれら以外の値に設定された場合には2つのピーキング設定を用いて線形補間によりISO感度に対応したピーキング設定を算出する。
例えばISO1600の場合、f(1)とf(2)の2つ、すなわちISO800とISO64000に対応付けられたピーキング設定から線形補間で最適なピーキング設定を算出する。
線形補間による算出値をgとし、f(i)を用いると、gは図10に示す下記の式(2)により求められる。
[式2]
Figure 0007160042000002
・・・(2)
なお、3つのピーキング設定を用いてスプライン補間によりピーキング設定を算出してもよい。
このように補間計算を用いることにより、ISO感度に応じてピーキング設定は離散的でなく連続的に滑らかに変化させることができ、ISO感度の変化に対応した最適なピーキングを行うことができる。また、全てのISO感度に予めピーキング設定を用意して対応させておく必要がなく、有限個数のピーキング設定を用意しておけばよい。よって、連続的に変化するISO感度がどのように変化しても有限個数のパラメータで全てのISO感度に対応して最適なピーキングを行うことができる。
ただし、本技術は、全てのISO感度に対してピーキング設定を予め対応付けて用意しておくことを除外するものではないが、ピーキング設定を滑らかに変化させることができる点で補間計算により算出する方法の方が優れているといえる。特に動画では連続的(離散的ではなく)に感度を調整することがあるので、補間計算で求めたほうが連続的に変化するISO感度に追従してピーキング設定を適切に設定することができる。さらに、ピーキング設定保存用のメモリの節約もできる。
{1-2-3.解像度に応じたピーキング設定調整}
次に撮像装置100の撮像設定の一つである画像の解像度に応じたピーキング処理について、2K(1920x1080)と4K(3840x2160)の2種類の画像解像度を扱う場合を例として説明する。図11に示すように、画像の解像度を2Kとした場合と4Kとした場合とでは捉えることができる周波数成分が異なっており、解像度が高ければより高い周波数成分を捉えることができる。高精度のピーキングを行うためには2K、4Kどちらにおいても、存在する周波数成分の中で最も高い帯域にフィルタ220の帯域を設定する必要がある。よって、画像の解像度ごとに設定するフィルタ220の帯域とピーキング用閾値を調整する必要がある。
解像度が高ければより高い周波数成分を捉えることができるため、2Kの画像に対するフィルタ220の帯域は4Kの画像に対するフィルタ220の帯域よりも低域側に移行させる。さらに、通常、画像中において周波数成分が高いほどエネルギーは通常低くなるため、2Kと4Kとでは、4Kの画像に対するピーキング用閾値は2Kの画像に対するピーキング用閾値よりも小さい値にする。これにより画像の解像度に応じた適切なピーキングを行うことができる。
なお、解像度については、上述したズーム倍率やISO感度のように連続的に値が変化するということはないので補間計算によりピーキング設定を算出する必要はない。
[1-3.複数の撮像設定の変化に応じたピーキング設定調整]
次に、複数の撮像設定としてのズーム倍率、ISO感度、画像の解像度の変化の組み合わせに応じてピーキング設定を調整する処理について説明する。説明の便宜上、撮像装置100は以下の仕様であるものとする。
・画像の解像度:2K、4K
・ISO感度:ISO100~ISO64000
・光学ズーム倍率:1~4倍
・デジタルズーム倍率:1~4倍
・ピーキング感度:3段階(高、中、低)
ピーキング感度の高、中、低とは表示部160に表示するピーキングマーカーの量の設定である。
画像の解像度、ISO感度、ピーキング感度は図12に示すような撮像装置100の表示部160に表示されるメニュー画面(ユーザーインターフェース)などでユーザが設定可能なものとする。図12Aはピーキング感度設定画面、図12Bはフィルタ220の帯域およびピーキング用閾値の設定画面、図12CはISO感度の設定画面の一例である。
ズーム倍率は例えば撮像装置100が備える入力部170としてのズームレバーで連続的に変更可能であり、通常、ズームでは光学ズームを行い、光学ズームが最大となった状態でさらにズームが必要な場合にデジタルズームに遷移する。また、ズームレバーの操作によるズーム倍率の変化に対応させて表示部160に図12Dに示すようなズーム用ユーザインターフェース165を表示してもよい。
以下の説明では説明の便宜上、光学ズームにおいて1倍、2倍および4倍、デジタルズームにおいては1倍および4倍、ISO感度においてはISO100、ISO800およびISO64000に撮像設定が対応付けられているものとする。
まず、図13Aに示すピーキング感度と画像の解像度との組み合わせから、一つのテーブルを選択する。なお、図13Aに示すように各テーブルは「テーブル(x,y)」の表記でピーキング感度と解像度の組み合わせに対応付けられている。そして、図13Bに示すように、各テーブルは光学ズームの倍率とISO感度とデジタルズームの組み合わせのそれぞれに対応させたピーキング設定を格納している。なお、図13Aの各テーブルは図13Bに示すように、デジタルズーム、光学ズーム、ISO感度の組み合わせに対応したピーキング設定を格納している。図13Bにおいて各ピーキング設定はfxy(i,j,k)の形式で示している。
各テーブルは、図13Bに示すように、光学ズームの倍率とISO感度との組み合わせに対応したピーキング設定がデジタルズーム1倍と4倍の倍率ごとに存在している3次元的な格納構成となっている(x、y も含めると、全体では5次元的な構成となっている。)。
例えばデジタルズームが1倍、光学ズームが2倍、ISO感度がISO800である場合にはfxy(0,1,1)のピーキング設定が選択される。また、例えば、デジタルズームが2倍、光学ズームが1.3倍、ISO感度がISO200である場合、その撮像設定に合致するピーキング設定はないため、それらの設定値を囲む8つのピーキング設定から線形補間で最適なピーキング設定が算出される。その場合の8つのピーキング設定は、fxy(0,0,0)、fxy(0,0,1)、fxy(0,1,0)、fxy(0,1,1)、fxy(1,0,0)、fxy(1,0,1)、fxy(1,1,0)、fxy(1,1,1)である。
線形補間による算出値をgとし、fxy(i,j,k)を用いると、gは図14に示す下記の式(3)により求められる。
[式3]
Figure 0007160042000003
・・・(3)
このように補間計算を用いることにより、撮像設定に応じてピーキング設定を離散的でなく連続的に滑らかに変化させることができ、撮像設定の変化に対応した最適なピーキングを行うことができる。また、全ての撮像設定の組み合わせに対してピーキング設定を用意しておく必要がなく、有限個数のピーキング設定を用意しておけばよい。よって、撮像設定がどのように変化しても有限個数のパラメータで全ての撮像設定に対応して最適なピーキングを行うことができる。さらに、ピーキング設定保存用のメモリの節約もできる。
なお、18個のピーキング設定を用いてスプライン補間によりピーキング設定を算出してもよい。
図15はピーキング処理部200おけるピーキング設定を調整する処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS11で現在の撮像設定に対応するテーブルを選択する。次にステップS12で、テーブルから補間計算によりピーキング設定を算出する。そしてステップS13で、算出されたピーキング設定をピーキング処理部200に適用してピーキング設定の調整を行う。
以上のようにして撮像設定に応じてピーキング設定が調整される。第1の実施の形態によれば、撮像設定の変化に対応してピーキング設定を自動で最適な設定に調整することができる。ピーキング設定が最適な設定に調整されるのでユーザはピーキングを利用して容易にピント合わせ操作を行うことができる。なお、上述した撮像設定の変更は、ユーザ自らによって設定が変更された場合に限らず、撮像設定の変更が自動で行われ、その撮像設定の変更を自動で検知する場合も含むものとする。
<2.第2の実施の形態>
[2-1.ピーキング処理部の構成]
次に図16を参照して第2の実施の形態に係るピーキング処理部300の構成について説明する。第2の実施の形態はピーキング処理部300が太線化処理部311、太線化処理部312および解像度変換部321、解像度変換部322を備えている点、描画部252を備えている点、外部の表示デバイスである表示装置400に接続されている点で第1の実施の形態と異なっている。それら以外のピーキング処理部300および撮像装置100の構成は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
太線化処理部311は、画像の解像度と画像を表示する表示部160の解像度との比に基づいて、描画部250で画像を構成する画素に描画するマーカーの線幅を太くする処理を行う。
太線化処理において、太らせた後のマーカーのピクセル数Fは、画像の解像度をRm、表示装置400の解像度をRoとし、下記の式(4)により求められる。
[式4]
F=int(Rm/Ro+0.5) ・・・(4)
例えば、画像の解像度が4Kで横幅方向の画素数が3840であり、表示装置400が横幅方向の画素数が800のLCDパネルである場合には、Fは下記のようになる。
F=int(3840/800+0.5)=5
そして、ピーク検出部240で検出されたピーク信号を図17に示すように4ピクセル分太線化してマーカーとして描画部250に供給する。図17の例においては、幅が1ピクセルである入力波形を4ピクセル分太線化して出力波形の幅が5ピクセルとなっている。また、入力波形の幅が4ピクセルである場合、各1ピクセルが5ピクセルに太線化され、それぞれが重なって、全体では4ピクセル分太線化して出力波形の幅が8ピクセルとなっている。
なお、マーカーの視認性を高めるために太線化の度合いを高めたい場合、係数Kを加えた下記の式(5)を用いて倍率Fを算出して太線化処理を行ってもよい。
[式5]
F=int{(Rm/Ro)・K+0.5} ・・・(5)
解像度変換部321は、画像の解像度を、画像の解像度よりも低い解像度である表示装置400で表示可能となるように、低域通過フィルタを用いて表示部160の解像度に変換する処理を行う。画像は解像度変換部321により表示部160の解像度に変換された後表示部160に供給されて表示部160において表示される。
太線化処理部312、描画部252、解像度変換部322はそれぞれ太線化処理部311、描画部250、解像度変換部321と同様のものである。太線化処理部312、描画部252、解像度変換部322は表示装置400に表示させる画像に対して処理を施すものである。
第2の実施の形態は、撮像装置100で撮像された画像を解像度が異なる複数の表示デバイスで表示する際に有用である。よって、図16に示すように、撮像装置100は表示デバイスの数と同数の太線化処理部、描画部および解像度変換部を備えるように構成するとよい。図16では、表示部160と表示装置400とがあるため、太線化処理部、描画部および解像度変換部を2つずつ備えるように構成されている。撮像装置100に設けられている/接続されている表示デバイスが3つである場合には、太線化処理部、描画部および解像度変換部も3つずつ備えるように構成される。
画像を複数の表示デバイスで表示する態様とは例えば、撮像装置100が備える表示部160に画像を表示しつつ、撮像装置100の出力端子に接続された外部ディスプレイに同じ画像を表示させる場合などである。
なお、撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整するのは第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態によれば、太線化処理部によりピーキング用のマーカーが太線化されるため、解像度変換により画像の解像度が低下しても、マーカーが潰れてしまいピーキングが見えなくなるということがない。
また、複数の表示デバイスの解像度のそれぞれに合わせてピーキングのマーカーの太さが調節されるため、ピーキングの視認性が高まりユーザはピーキングを利用したピント合わせ操作を容易に行うことができる。
<3.変形例>
以上、本技術の実施の形態について具体的に説明したが、本技術は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
ピーキングは、マーカーで描画することにより被写体のエッジ部分に沿った線を増加させたり、被写体の輪郭に沿った線を太くする以外にも、画素の輝度や色調と変えたり、画素に強調表示用の信号を重畳することにより行ってもよい。強調すべき画素以外の画素の輝度や色調を相対的に落として、強調すべき画素以外をぼかして表示するようにしてもよく、強調すべき画素を他の画素と区別できるのであれば、表示の態様は特定の方法に限定されることはない。
上述の実施の形態では、ズームにおいてはまず光学ズームを行い、光学ズームが最大となった状態でさらにズームが必要な場合にデジタルズームに遷移すると説明した。しかし、撮像装置100が図18に示すような拡大表示機能を備える場合、光学ズームの倍率は変更しないままデジタルズームが行われる。
この拡大表示機能は拡大表示実行を指示するボタン入力に応じて行われる。図18Aに示すようにユーザが所望の被写体を画角内に捉えた後に、拡大表示ボタンに入力を行うと図18Bに示すように表示部160においてモニタリング画像上に拡大表示範囲を示す枠500が重畳表示される。この枠500は画角内において所望の位置に移動させることが可能である。そして、枠500が重畳表示されている状態で再度拡大表示ボタンに入力を行うと、図18Cに示すように枠500内の領域が表示部160に拡大表示される。
この拡大表示機能における拡大は光学ズーム倍率を変化させず維持したままデジタルズームの倍率を上げることにより行われる。したがって、デジタルズームの倍率の変化に応じてフィルタ220の帯域が調整される。
本技術は、静止画、動画のどちらにも適用可能である。また、本技術は、デジタルカメラに限られず、撮像機能およびピーキング機能を備える機器であれば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などどのような機器にも適用可能である。
<4.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、手術室システムに適用されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の全体構成を概略的に示す図である。図19を参照すると、手術室システム5100は、手術室内に設置される装置群が視聴覚コントローラ(AV Controller)5107及び手術室制御装置5109を介して互いに連携可能に接続されることにより構成される。
手術室には、様々な装置が設置され得る。図19では、一例として、内視鏡下手術のための各種の装置群5101と、手術室の天井に設けられ術者の手元を撮像するシーリングカメラ5187と、手術室の天井に設けられ手術室全体の様子を撮像する術場カメラ5189と、複数の表示装置5103A~5103Dと、レコーダ5105と、患者ベッド5183と、照明5191と、を図示している。
ここで、これらの装置のうち、装置群5101は、後述する内視鏡手術システム5113に属するものであり、内視鏡や当該内視鏡によって撮像された画像を表示する表示装置等からなる。内視鏡手術システム5113に属する各装置は医療用機器とも呼称される。一方、表示装置5103A~5103D、レコーダ5105、患者ベッド5183及び照明5191は、内視鏡手術システム5113とは別個に、例えば手術室に備え付けられている装置である。これらの内視鏡手術システム5113に属さない各装置は非医療用機器とも呼称される。視聴覚コントローラ5107及び/又は手術室制御装置5109は、これら医療機器及び非医療機器の動作を互いに連携して制御する。
視聴覚コントローラ5107は、医療機器及び非医療機器における画像表示に関する処理を、統括的に制御する。具体的には、手術室システム5100が備える装置のうち、装置群5101、シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術中に表示すべき情報(以下、表示情報ともいう)を発信する機能を有する装置(以下、発信元の装置とも呼称する)であり得る。また、表示装置5103A~5103Dは、表示情報が出力される装置(以下、出力先の装置とも呼称する)であり得る。また、レコーダ5105は、発信元の装置及び出力先の装置の双方に該当する装置であり得る。視聴覚コントローラ5107は、発信元の装置及び出力先の装置の動作を制御し、発信元の装置から表示情報を取得するとともに、当該表示情報を出力先の装置に送信し、表示又は記録させる機能を有する。なお、表示情報とは、手術中に撮像された各種の画像や、手術に関する各種の情報(例えば、患者の身体情報や、過去の検査結果、術式についての情報等)等である。
具体的には、視聴覚コントローラ5107には、装置群5101から、表示情報として、内視鏡によって撮像された患者の体腔内の術部の画像についての情報が送信され得る。また、シーリングカメラ5187から、表示情報として、当該シーリングカメラ5187によって撮像された術者の手元の画像についての情報が送信され得る。また、術場カメラ5189から、表示情報として、当該術場カメラ5189によって撮像された手術室全体の様子を示す画像についての情報が送信され得る。なお、手術室システム5100に撮像機能を有する他の装置が存在する場合には、視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、当該他の装置からも当該他の装置によって撮像された画像についての情報を取得してもよい。
あるいは、例えば、レコーダ5105には、過去に撮像されたこれらの画像についての情報が視聴覚コントローラ5107によって記録されている。視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、レコーダ5105から当該過去に撮像された画像についての情報を取得することができる。なお、レコーダ5105には、手術に関する各種の情報も事前に記録されていてもよい。
視聴覚コントローラ5107は、出力先の装置である表示装置5103A~5103Dの少なくともいずれかに、取得した表示情報(すなわち、手術中に撮影された画像や、手術に関する各種の情報)を表示させる。図示する例では、表示装置5103Aは手術室の天井から吊り下げられて設置される表示装置であり、表示装置5103Bは手術室の壁面に設置される表示装置であり、表示装置5103Cは手術室内の机上に設置される表示装置であり、表示装置5103Dは表示機能を有するモバイル機器(例えば、タブレットPC(Personal Computer))である。
また、図19では図示を省略しているが、手術室システム5100には、手術室の外部の装置が含まれてもよい。手術室の外部の装置は、例えば、病院内外に構築されたネットワークに接続されるサーバや、医療スタッフが用いるPC、病院の会議室に設置されるプロジェクタ等であり得る。このような外部装置が病院外にある場合には、視聴覚コントローラ5107は、遠隔医療のために、テレビ会議システム等を介して、他の病院の表示装置に表示情報を表示させることもできる。
手術室制御装置5109は、非医療機器における画像表示に関する処理以外の処理を、統括的に制御する。例えば、手術室制御装置5109は、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191の駆動を制御する。
手術室システム5100には、集中操作パネル5111が設けられており、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、視聴覚コントローラ5107に対して画像表示についての指示を与えたり、手術室制御装置5109に対して非医療機器の動作についての指示を与えることができる。集中操作パネル5111は、表示装置の表示面上にタッチパネルが設けられて構成される。
図20は、集中操作パネル5111における操作画面の表示例を示す図である。図20では、一例として、手術室システム5100に、出力先の装置として、2つの表示装置が設けられている場合に対応する操作画面を示している。図20を参照すると、操作画面5193には、発信元選択領域5195と、プレビュー領域5197と、コントロール領域5201と、が設けられる。
発信元選択領域5195には、手術室システム5100に備えられる発信元装置と、当該発信元装置が有する表示情報を表すサムネイル画面と、が紐付けられて表示される。ユーザは、表示装置に表示させたい表示情報を、発信元選択領域5195に表示されているいずれかの発信元装置から選択することができる。
プレビュー領域5197には、出力先の装置である2つの表示装置(Monitor1、Monitor2)に表示される画面のプレビューが表示される。図示する例では、1つの表示装置において4つの画像がPinP表示されている。当該4つの画像は、発信元選択領域5195において選択された発信元装置から発信された表示情報に対応するものである。4つの画像のうち、1つはメイン画像として比較的大きく表示され、残りの3つはサブ画像として比較的小さく表示される。ユーザは、4つの画像が表示された領域を適宜選択することにより、メイン画像とサブ画像を入れ替えることができる。また、4つの画像が表示される領域の下部には、ステータス表示領域5199が設けられており、当該領域に手術に関するステータス(例えば、手術の経過時間や、患者の身体情報等)が適宜表示され得る。
コントロール領域5201には、発信元の装置に対して操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)部品が表示される発信元操作領域5203と、出力先の装置に対して操作を行うためのGUI部品が表示される出力先操作領域5205と、が設けられる。図示する例では、発信元操作領域5203には、撮像機能を有する発信元の装置におけるカメラに対して各種の操作(パン、チルト及びズーム)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、発信元の装置におけるカメラの動作を操作することができる。なお、図示は省略しているが、発信元選択領域5195において選択されている発信元の装置がレコーダである場合(すなわち、プレビュー領域5197において、レコーダに過去に記録された画像が表示されている場合)には、発信元操作領域5203には、当該画像の再生、再生停止、巻き戻し、早送り等の操作を行うためのGUI部品が設けられ得る。
また、出力先操作領域5205には、出力先の装置である表示装置における表示に対する各種の操作(スワップ、フリップ、色調整、コントラスト調整、2D表示と3D表示の切り替え)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、表示装置における表示を操作することができる。
なお、集中操作パネル5111に表示される操作画面は図示する例に限定されず、ユーザは、集中操作パネル5111を介して、手術室システム5100に備えられる、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109によって制御され得る各装置に対する操作入力が可能であってよい。
図21は、以上説明した手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術室の天井に設けられ、患者ベッド5183上の患者5185の患部に対して処置を行う術者(医者)5181の手元及び手術室全体の様子を撮影可能である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189には、倍率調整機能、焦点距離調整機能、撮影方向調整機能等が設けられ得る。照明5191は、手術室の天井に設けられ、少なくとも術者5181の手元を照射する。照明5191は、その照射光量、照射光の波長(色)及び光の照射方向等を適宜調整可能であってよい。
内視鏡手術システム5113、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191は、図19に示すように、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109(図21では図示せず)を介して互いに連携可能に接続されている。手術室内には、集中操作パネル5111が設けられており、上述したように、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、手術室内に存在するこれらの装置を適宜操作することが可能である。
以下、内視鏡手術システム5113の構成について詳細に説明する。図示するように、内視鏡手術システム5113は、内視鏡5115と、その他の術具5131と、内視鏡5115を支持する支持アーム装置5141と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート5151と、から構成される。
内視鏡手術では、腹壁を切って開腹する代わりに、トロッカ5139a~5139dと呼ばれる筒状の開孔器具が腹壁に複数穿刺される。そして、トロッカ5139a~5139dから、内視鏡5115の鏡筒5117や、その他の術具5131が患者5185の体腔内に挿入される。図示する例では、その他の術具5131として、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137が、患者5185の体腔内に挿入されている。また、エネルギー処置具5135は、高周波電流や超音波振動により、組織の切開及び剥離、又は血管の封止等を行う処置具である。ただし、図示する術具5131はあくまで一例であり、術具5131としては、例えば攝子、レトラクタ等、一般的に内視鏡下手術において用いられる各種の術具が用いられてよい。
内視鏡5115によって撮影された患者5185の体腔内の術部の画像が、表示装置5155に表示される。術者5181は、表示装置5155に表示された術部の画像をリアルタイムで見ながら、エネルギー処置具5135や鉗子5137を用いて、例えば患部を切除する等の処置を行う。なお、図示は省略しているが、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137は、手術中に、術者5181又は助手等によって支持される。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、ベース部5143から延伸するアーム部5145を備える。図示する例では、アーム部5145は、関節部5147a、5147b、5147c、及びリンク5149a、5149bから構成されており、アーム制御装置5159からの制御により駆動される。アーム部5145によって内視鏡5115が支持され、その位置及び姿勢が制御される。これにより、内視鏡5115の安定的な位置の固定が実現され得る。
(内視鏡)
内視鏡5115は、先端から所定の長さの領域が患者5185の体腔内に挿入される鏡筒5117と、鏡筒5117の基端に接続されるカメラヘッド5119と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒5117を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡5115を図示しているが、内視鏡5115は、軟性の鏡筒5117を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒5117の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡5115には光源装置5157が接続されており、当該光源装置5157によって生成された光が、鏡筒5117の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者5185の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡5115は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド5119の内部には光学系及び撮像素子130が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子130に集光される。当該撮像素子130によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU:Camera Control Unit)5153に送信される。なお、カメラヘッド5119には、その光学系を適宜駆動させることにより、倍率及び焦点距離を調整する機能が搭載される。
なお、例えば立体視(3D表示)等に対応するために、カメラヘッド5119には撮像素子130が複数設けられてもよい。この場合、鏡筒5117の内部には、当該複数の撮像素子130のそれぞれに観察光を導光するために、リレー光学系が複数系統設けられる。
(カートに搭載される各種の装置)
CCU5153は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡5115及び表示装置5155の動作を統括的に制御する。具体的には、CCU5153は、カメラヘッド5119から受け取った画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。CCU5153は、当該画像処理を施した画像信号を表示装置5155に提供する。また、CCU5153には、図19に示す視聴覚コントローラ5107が接続される。CCU5153は、画像処理を施した画像信号を視聴覚コントローラ5107にも提供する。また、CCU5153は、カメラヘッド5119に対して制御信号を送信し、その駆動を制御する。当該制御信号には、倍率や焦点距離等、撮像条件に関する情報が含まれ得る。当該撮像条件に関する情報は、入力装置5161を介して入力されてもよいし、上述した集中操作パネル5111を介して入力されてもよい。
表示装置5155は、CCU5153からの制御により、当該CCU5153によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。内視鏡5115が例えば4K(水平画素数3840×垂直画素数2160)又は8K(水平画素数7680×垂直画素数4320)等の高解像度の撮影に対応したものである場合、及び/又は3D表示に対応したものである場合には、表示装置5155としては、それぞれに対応して、高解像度の表示が可能なもの、及び/又は3D表示可能なものが用いられ得る。4K又は8K等の高解像度の撮影に対応したものである場合、表示装置5155として55インチ以上のサイズのものを用いることで一層の没入感が得られる。また、用途に応じて、解像度、サイズが異なる複数の表示装置5155が設けられてもよい。
光源装置5157は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部を撮影する際の照射光を内視鏡5115に供給する。
アーム制御装置5159は、例えばCPU等のプロセッサによって構成され、所定のプログラムに従って動作することにより、所定の制御方式に従って支持アーム装置5141のアーム部5145の駆動を制御する。
入力装置5161は、内視鏡手術システム5113に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置5161を介して、内視鏡手術システム5113に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、患者の身体情報や、手術の術式についての情報等、手術に関する各種の情報を入力する。また、例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、アーム部5145を駆動させる旨の指示や、内視鏡5115による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示、エネルギー処置具5135を駆動させる旨の指示等を入力する。
入力装置5161の種類は限定されず、入力装置5161は各種の公知の入力装置であってよい。入力装置5161としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、フットスイッチ5171及び/又はレバー等が適用され得る。入力装置5161としてタッチパネルが用いられる場合には、当該タッチパネルは表示装置5155の表示面上に設けられてもよい。
あるいは、入力装置5161は、例えばメガネ型のウェアラブルデバイスやHMD(Head Mounted Display)等の、ユーザによって装着されるデバイスであり、これらのデバイスによって検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。また、入力装置5161は、ユーザの動きを検出可能なカメラを含み、当該カメラによって撮像された映像から検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。更に、入力装置5161は、ユーザの声を収音可能なマイクロフォンを含み、当該マイクロフォンを介して音声によって各種の入力が行われる。このように、入力装置5161が非接触で各種の情報を入力可能に構成されることにより、特に清潔域に属するユーザ(例えば術者5181)が、不潔域に属する機器を非接触で操作することが可能となる。また、ユーザは、所持している術具から手を離すことなく機器を操作することが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
処置具制御装置5163は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具5135の駆動を制御する。気腹装置5165は、内視鏡5115による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者5185の体腔を膨らめるために、気腹チューブ5133を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ5167は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ5169は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
以下、内視鏡手術システム5113において特に特徴的な構成について、更に詳細に説明する。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、基台であるベース部5143と、ベース部5143から延伸するアーム部5145と、を備える。図示する例では、アーム部5145は、複数の関節部5147a、5147b、5147cと、関節部5147bによって連結される複数のリンク5149a、5149bと、から構成されているが、図21では、簡単のため、アーム部5145の構成を簡略化して図示している。実際には、アーム部5145が所望の自由度を有するように、関節部5147a~5147c及びリンク5149a、5149bの形状、数及び配置、並びに関節部5147a~5147cの回転軸の方向等が適宜設定され得る。例えば、アーム部5145は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部5145の可動範囲内において内視鏡5115を自由に移動させることが可能になるため、所望の方向から内視鏡5115の鏡筒5117を患者5185の体腔内に挿入することが可能になる。
関節部5147a~5147cにはアクチュエータが設けられており、関節部5147a~5147cは当該アクチュエータの駆動により所定の回転軸まわりに回転可能に構成されている。当該アクチュエータの駆動がアーム制御装置5159によって制御されることにより、各関節部5147a~5147cの回転角度が制御され、アーム部5145の駆動が制御される。これにより、内視鏡5115の位置及び姿勢の制御が実現され得る。この際、アーム制御装置5159は、力制御又は位置制御等、各種の公知の制御方式によってアーム部5145の駆動を制御することができる。
例えば、術者5181が、入力装置5161(フットスイッチ5171を含む)を介して適宜操作入力を行うことにより、当該操作入力に応じてアーム制御装置5159によってアーム部5145の駆動が適宜制御され、内視鏡5115の位置及び姿勢が制御されてよい。当該制御により、アーム部5145の先端の内視鏡5115を任意の位置から任意の位置まで移動させた後、その移動後の位置で固定的に支持することができる。なお、アーム部5145は、いわゆるマスタースレイブ方式で操作されてもよい。この場合、アーム部5145は、手術室から離れた場所に設置される入力装置5161を介してユーザによって遠隔操作され得る。
また、力制御が適用される場合には、アーム制御装置5159は、ユーザからの外力を受け、その外力にならってスムーズにアーム部5145が移動するように、各関節部5147a~5147cのアクチュエータを駆動させる、いわゆるパワーアシスト制御を行ってもよい。これにより、ユーザが直接アーム部5145に触れながらアーム部5145を移動させる際に、比較的軽い力で当該アーム部5145を移動させることができる。従って、より直感的に、より簡易な操作で内視鏡5115を移動させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、一般的に、内視鏡下手術では、スコピストと呼ばれる医師によって内視鏡5115が支持されていた。これに対して、支持アーム装置5141を用いることにより、人手によらずに内視鏡5115の位置をより確実に固定することが可能になるため、術部の画像を安定的に得ることができ、手術を円滑に行うことが可能になる。
なお、アーム制御装置5159は必ずしもカート5151に設けられなくてもよい。また、アーム制御装置5159は必ずしも1つの装置でなくてもよい。例えば、アーム制御装置5159は、支持アーム装置5141のアーム部5145の各関節部5147a~5147cにそれぞれ設けられてもよく、複数のアーム制御装置5159が互いに協働することにより、アーム部5145の駆動制御が実現されてもよい。
(光源装置)
光源装置5157は、内視鏡5115に術部を撮影する際の照射光を供給する。光源装置5157は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成される。このとき、RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置5157において画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置5157は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置5157は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察するもの(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得るもの等が行われ得る。光源装置5157は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(カメラヘッド及びCCU)
図22を参照して、内視鏡5115のカメラヘッド5119及びCCU5153の機能についてより詳細に説明する。図22は、図21に示すカメラヘッド5119及びCCU5153の機能構成の一例を示すブロック図である。
図22を参照すると、カメラヘッド5119は、その機能として、レンズユニット5121と、撮像部5123と、駆動部5125と、通信部5127と、カメラヘッド制御部5129と、を有する。また、CCU5153は、その機能として、通信部5173と、画像処理部5175と、制御部5177と、を有する。カメラヘッド5119とCCU5153とは、伝送ケーブル5179によって双方向に通信可能に接続されている。
まず、カメラヘッド5119の機能構成について説明する。レンズユニット5121は、鏡筒5117との接続部に設けられる光学系である。鏡筒5117の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド5119まで導光され、当該レンズユニット5121に入射する。レンズユニット5121は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。レンズユニット5121は、撮像部5123の撮像素子の受光面上に観察光を集光するように、その光学特性が調整されている。また、ズームレンズ及びフォーカスレンズは、画像の倍率及び焦点の調整のため、その光軸上の位置が移動可能に構成される。
撮像部5123は撮像素子によって構成され、レンズユニット5121の後段に配置される。レンズユニット5121を通過した観察光は、当該撮像素子の受光面に集光され、光電変換によって、観察像に対応した画像信号が生成される。撮像部5123によって生成された画像信号は、通信部5127に提供される。
撮像部5123を構成する撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプのイメージセンサであり、Bayer配列を有するカラー撮影可能なものが用いられる。なお、当該撮像素子としては、例えば4K以上の高解像度の画像の撮影に対応可能なものが用いられてもよい。術部の画像が高解像度で得られることにより、術者5181は、当該術部の様子をより詳細に把握することができ、手術をより円滑に進行することが可能となる。
また、撮像部5123を構成する撮像素子は、3D表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成される。3D表示が行われることにより、術者5181は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部5123が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット5121も複数系統設けられる。
また、撮像部5123は、必ずしもカメラヘッド5119に設けられなくてもよい。例えば、撮像部5123は、鏡筒5117の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部5125は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部5129からの制御により、レンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部5123による画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部5127は、CCU5153との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5127は、撮像部5123から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信する。この際、術部の画像を低レイテンシで表示するために、当該画像信号は光通信によって送信されることが好ましい。手術の際には、術者5181が画像によって患部の状態を観察しながら手術を行うため、より安全で確実な手術のためには、術部の動画像が可能な限りリアルタイムに表示されることが求められるからである。光通信が行われる場合には、通信部5127には、電気信号を光信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。画像信号は当該光電変換モジュールによって光信号に変換された後、伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信される。
また、通信部5127は、CCU5153から、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を受信する。当該制御信号には、例えば、画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。通信部5127は、受信した制御信号をカメラヘッド制御部5129に提供する。なお、CCU5153からの制御信号も、光通信によって伝送されてもよい。この場合、通信部5127には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられ、制御信号は当該光電変換モジュールによって電気信号に変換された後、カメラヘッド制御部5129に提供される。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、取得された画像信号に基づいてCCU5153の制御部5177によって自動的に設定される。つまり、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡5115に搭載される。
カメラヘッド制御部5129は、通信部5127を介して受信したCCU5153からの制御信号に基づいて、カメラヘッド5119の駆動を制御する。例えば、カメラヘッド制御部5129は、画像のフレームレートを指定する旨の情報及び/又は撮像時の露光を指定する旨の情報に基づいて、撮像部5123の撮像素子の駆動を制御する。また、例えば、カメラヘッド制御部5129は、画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報に基づいて、駆動部5125を介してレンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを適宜移動させる。カメラヘッド制御部5129は、更に、鏡筒5117やカメラヘッド5119を識別するための情報を記憶する機能を備えてもよい。
なお、レンズユニット5121や撮像部5123等の構成を、気密性及び防水性が高い密閉構造内に配置することで、カメラヘッド5119について、オートクレーブ滅菌処理に対する耐性を持たせることができる。
次に、CCU5153の機能構成について説明する。通信部5173は、カメラヘッド5119との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5173は、カメラヘッド5119から、伝送ケーブル5179を介して送信される画像信号を受信する。この際、上記のように、当該画像信号は好適に光通信によって送信され得る。この場合、光通信に対応して、通信部5173には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。通信部5173は、電気信号に変換した画像信号を画像処理部5175に提供する。
また、通信部5173は、カメラヘッド5119に対して、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を送信する。当該制御信号も光通信によって送信されてよい。
画像処理部5175は、カメラヘッド5119から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。当該画像処理としては、例えば現像処理、高画質化処理(帯域強調処理、超解像処理、NR(Noise reduction)処理及び/又は手ブレ補正処理等)、並びに/又は拡大処理(電子ズーム処理)等、各種の公知の信号処理が含まれる。また、画像処理部5175は、AE、AF及びAWBを行うための、画像信号に対する検波処理を行う。
画像処理部5175は、CPUやGPU等のプロセッサによって構成され、当該プロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、上述した画像処理や検波処理が行われ得る。なお、画像処理部5175が複数のGPUによって構成される場合には、画像処理部5175は、画像信号に係る情報を適宜分割し、これら複数のGPUによって並列的に画像処理を行う。
制御部5177は、内視鏡5115による術部の撮像、及びその画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部5177は、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を生成する。この際、撮像条件がユーザによって入力されている場合には、制御部5177は、当該ユーザによる入力に基づいて制御信号を生成する。あるいは、内視鏡5115にAE機能、AF機能及びAWB機能が搭載されている場合には、制御部5177は、画像処理部5175による検波処理の結果に応じて、最適な露出値、焦点距離及びホワイトバランスを適宜算出し、制御信号を生成する。
また、制御部5177は、画像処理部5175によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部の画像を表示装置5155に表示させる。この際、制御部5177は、各種の画像認識技術を用いて術部画像内における各種の物体を認識する。例えば、制御部5177は、術部画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具5135使用時のミスト等を認識することができる。制御部5177は、表示装置5155に術部の画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させる。手術支援情報が重畳表示され、術者5181に提示されることにより、より安全かつ確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド5119及びCCU5153を接続する伝送ケーブル5179は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル5179を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド5119とCCU5153との間の通信は無線で行われてもよい。両者の間の通信が無線で行われる場合には、伝送ケーブル5179を手術室内に敷設する必要がなくなるため、手術室内における医療スタッフの移動が当該伝送ケーブル5179によって妨げられる事態が解消され得る。
以上、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の一例について説明した。なお、ここでは、一例として手術室システム5100が適用される医療用システムが内視鏡手術システム5113である場合について説明したが、手術室システム5100の構成はかかる例に限定されない。例えば、手術室システム5100は、内視鏡手術システム5113に代えて、検査用軟性内視鏡システムや顕微鏡手術システムに適用されてもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、内視鏡カメラを用いた手術に好適に適用され得る。具体的には、手術において内視鏡カメラのマニュアルフォーカスを行うスコピストが、手術を行う医師が見るモニターとは別のモニターを見ながら内視鏡カメラのフォーカスを合わせる場合である。この場合、スコピストが見るモニターに表示する画像にのみ本技術を用いたピーキング表示を行い、手術を行う医師が見る画像にはピーキング表示は行わない。これにより、手術を行う医師には影響を与えることなく、スコピストが患部に内視鏡カメラのピントを合わせる作業を容易にすることができる。
本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
撮像設定の変化に応じて画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する
画像処理装置。
(2)
前記撮像設定はズームの倍率である(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記ズームの倍率に応じて前記フィルタの帯域を調整する場合、デジタルズームと光学ズームとを区別する(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記ズームが光学ズームである場合、前記ピーキング設定として、画像の周波数特性に対する反応感度を調整する(2)に記載の画像処理装置。
(5)
前記光学ズームの倍率が上げられた場合、前記反応感度を上げる(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記ズームがデジタルズームである場合、前記ピーキング設定として画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する(2)に記載の画像処理装置。
(7)
前記デジタルズームの倍率が上げられた場合、前記フィルタの帯域を低域側に移行させる(6)に記載の画像処理装置。
(8)
前記撮像設定は、画像におけるノイズに影響を与える設定である(1)に記載の画像処理装置。
(9)
前記ノイズに影響を与える設定はISO感度であり、前記ピーキング設定として画像の周波数特性に対する反応感度を調整する(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記ISO感度が上げられた場合、前記反応感度を下げる(9)に記載の画像処理装置。
(11)
前記撮像設定は画像の解像度であり、前記ピーキング設定として画像の周波数特性に対する反応感度および画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する(1)に記載の画像処理装置。
(12)
前記解像度が下げられた場合、前記フィルタの帯域を低域側に移行させる(11)に記載の画像処理装置。
(13)
前記解像度が下げられた場合、前記反応感度を下げる(11)に記載の画像処理装置。
(14)
前記撮像設定の複数のパラメータごとに対応させた前記ピーキング設定を格納したテーブルを参照して前記ピーキング設定を調整する(1)から(13)のいずれかに記載の画像処理装置。
(15)
前記撮像設定が、前記テーブルには格納されていない前記パラメータに変化した場合、前記テーブルに格納された前記ピーキング設定を用いて補間計算により前記テーブルには格納されていない前記パラメータに対応する前記ピーキング設定を算出する(14)に記載の画像処理装置。
(16)
複数の前記撮像設定が変化した場合、複数の前記撮像設定の組み合わせに対応させた前記ピーキング設定を格納したテーブルを参照して前記ピーキング設定を調整する(13)または(14)に記載の画像処理装置。
(17)
前記複数のパラメータは、画像の解像度、光学ズーム倍率、デジタルズーム倍率および画像におけるノイズ量である(14)から(16)のいずれかに記載の画像処理装置。
(18)
ピーキング処理を施す画像の解像度を表示用の解像度に変換する前に前記ピーキング処理用のマーカーを太くする処理を行う(1)から(17)のいずれかに記載の画像処理装置。
(19)
撮像設定の変化に応じて画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する
画像処理方法。
(20)
撮像設定の変化に応じて画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する
画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
100・・・・・・・撮像装置
200、300・・・ピーキング処理部

Claims (16)

  1. 撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、前記撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとで前記ピーキング設定の調整方法を区別し、
    前記ズームがデジタルズームであり、前記ズームの倍率が上げられた場合、前記ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する
    画像処理装置。
  2. 前記ズームが光学ズームである場合、前記ピーキング設定として、画像の周波数特性に対する反応感度を調整する
    請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記光学ズームの倍率が上げられた場合、前記反応感度を上げる
    請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像設定は、画像におけるノイズに影響を与える設定である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記ノイズに影響を与える設定はISO感度であり、前記ピーキング設定として画像の周波数特性に対する反応感度を調整する
    請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ISO感度が上げられた場合、前記反応感度を下げる
    請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像設定は画像の解像度であり、前記ピーキング設定として画像の周波数特性に対する反応感度および画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を調整する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記解像度が下げられた場合、前記フィルタの帯域を低域側に移行させる
    請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記解像度が下げられた場合、前記反応感度を下げる
    請求項に記載の画像処理装置。
  10. 前記撮像設定の複数のパラメータごとに対応させた前記ピーキング設定を格納したテーブルを参照して前記ピーキング設定を調整する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記撮像設定が、前記テーブルには格納されていない前記パラメータに変化した場合、前記テーブルに格納された前記ピーキング設定を用いて補間計算により前記テーブルには格納されていない前記パラメータに対応する前記ピーキング設定を算出する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 複数の前記撮像設定が変化した場合、複数の前記撮像設定の組み合わせに対応させた前記ピーキング設定を格納した前記テーブルを参照して前記ピーキング設定を調整する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記複数のパラメータは、画像の解像度、光学ズーム倍率、デジタルズーム倍率および画像におけるノイズ量である
    請求項10に記載の画像処理装置。
  14. ピーキング処理を施す画像の解像度を表示用の解像度に変換する前に前記ピーキング処理用のマーカーを太くする処理を行う
    請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、前記撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとで前記ピーキング設定の調整方法を区別し、
    前記ズームがデジタルズームであり、前記ズームの倍率が上げられた場合、前記ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する
    画像処理方法。
  16. 撮像設定の変化に応じてピーキング設定を調整する際に、前記撮像設定がズームの倍率である場合、デジタルズームと光学ズームとで前記ピーキング設定の調整方法を区別し、
    前記ズームがデジタルズームであり、前記ズームの倍率が上げられた場合、前記ピーキング設定として、画像の周波数特性から高周波成分を抽出するフィルタの帯域を低域側に移行させるよう調整する
    画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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