JP7160020B2 - ウィンドシールドディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両における前方側のウィンドシールドに備えられる表示部にプロジェクタから投射される映像を表示させるウィンドシールドディスプレイ(以下、WSDという)装置に関するものである。
従来、ウィンドシールドに備えられる表示部に画像表示を行う車両用表示装置として、特許文献1に示すものがある。この車両用表示装置は、拡張現実(以下、AR(Augmented Reality)という)表示モードの表示領域とAR-ヘッドアップディスプレイ(以下、HUDという)の一般表示モードの表示領域を異ならせ、それぞれの表示が行われるようにしている。具体的には、AR-表示モードの表示領域を車両のウィンドシールドのほぼ全面とすると共に、AR-HUDの一般表示モードの表示領域をウィンドシールドの一部分としている。
上記の車両表示装置では、AR-表示モードに対応したウィンドシールドのほぼ全面に映像の投射を行うことができるプロジェクタを用いて、AR-HUDの一般表示モードの際にはウィンドシールドの一部分のみの投射を行うことになる。プロジェクタが投射する映像を直接もしくはミラーで反射させてウィンドシールドの表示部に表示する場合、表示部のほぼ全面に画像表示する場合と一部のみに画像表示する場合、いずれも同様の電力が必要で、同様の発熱が生じる。これは、表示部の一部のみに画像表示する場合であっても、ほぼ全面に画像表示する場合と同様の輝度が必要となるが、いずれの場合にもプロジェクタを同様の電力で駆動することになるためである。このように、表示部の一部のみに画像表示する場合であっても、ほぼ全面に画像表示する場合と同様の電力が必要になり、また同様の発熱が生じることになるため、効率が良くない。
本発明は上記点に鑑みて、表示部の一部のみに画像表示を行う狭領域表示の場合に、それよりも広い範囲で画像表示を行う大画面表示の場合と比較して、消費電力が低減でき、発熱量を低下させることができる車両用のWSD装置を提供することを第1の目的とする。また、狭領域表示の場合に大画面表示の場合よりも輝度を高くできるようにして、効率を良くした車両用のWSD装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両(V)におけるウィンドシールド(2)に備えられた表示部(3)対して映像を投射し、該表示部に表示画像を視認可能とするWSD装置であって、映像の投射を行うプロジェクタ(11)と、プロジェクタと表示部との間に配置され、プロジェクタが投射する映像の表示部での描画範囲を広い範囲として大画面表示する大画面表示モードと、大画面表示よりも表示部での描画範囲を狭い範囲として狭領域表示する狭領域表示モードとの切替えを行うコンバージョンレンズモジュール(12)と、を有している。
このように、1つのプロジェクタを用いて、プロジェクタから表示部への表示画像の投射経路内にコンバージョンレンズモジュールを配置するか否かに基づき、狭領域表示と大画面表示との切替えを行うことができる。そして、狭領域表示が行われる場合には大画面表示が行われる場合と比較して消費電力を低減しても所望の輝度が得られる。このため、消費電力を低減する場合には、発熱量も小さくでき、効率の良いWSD装置とすることが可能となる。また、狭領域表示の場合に大画面表示の場合からの消費電力の低減量を少なくする、もしくは消費電力の低減を行わないようにすることもできる。その場合には、狭領域表示の場合に大画面表示の場合よりも輝度を高めることが可能となり、高い視認性を得ることができて、効率を良くすることが可能となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態にかかるWSD装置が適用されたWSDシステムについて説明する。WSDシステムは、車両に備えられるものであり、ウィンドシールドに備えられた表示部に表示画像を投射することで、ドライバを含む乗員に対して車両走行に関する各種情報を提供したり、エンターテインメント用表示を提供する。
第1実施形態にかかるWSD装置が適用されたWSDシステムについて説明する。WSDシステムは、車両に備えられるものであり、ウィンドシールドに備えられた表示部に表示画像を投射することで、ドライバを含む乗員に対して車両走行に関する各種情報を提供したり、エンターテインメント用表示を提供する。
図1に示すWSDシステムは、例えば車両Vのインストルメントパネル1内に収容されたWSD装置10より、ウィンドシールド2の表示部3に表示画像を投射することで、乗員に表示画像を視認可能とする。表示部3は、例えばウィンドシールド2を構成する積層ガラス2a、2bに対して透明スクリーンフィルム3aを挟み込むことで構成される。表示部3の範囲については任意であるが、好ましくはウィンドシールド2の全面とされると良い。このような表示部3が備えられたウィンドシールド2は、ドライバが車両Vの前景を確認できるように外光を透過する透過性を有しつつも、WSD装置10から投射された映像を反射してドライバに視認できるようになっている。
WSD装置10は、プロジェクタ11やCLM12などを備えた構成とされている。
プロジェクタ11は、例えばDLP(登録商標)、液晶プロジェクタ、LSM(レーザスキャンモジュール)などの映像を投射できる表示装置であり、表示部3に向けられて配置されている。プロジェクタ11が投射する映像については、後述する表示制御電子制御装置(以下、ECUという)20から伝えられる画像データに基づいて決められる。
CLM12は、プロジェクタ11が投射する映像の表示部3での描画範囲を設定するものであり、ピント位置を変えずに表示部3に描画される画角を変換させることができるようになっている。具体的には、CLM12は、プロジェクタ11が投射する映像の表示部3での描画範囲を広い範囲として大画面表示する場合と狭い範囲として狭領域表示する場合との切替えを行う。例えば、CLM12に備えられる光学系としては、図2Aに示すようなトーリックレンズや図2Bに示すようなシリンドリカルレンズなどの非回転対称レンズが挙げられる。
トーリックレンズは、少なくとも片面がトロイダル面で構成されたレンズである。トロイダル面は、一方向とその垂直方向との曲率が変えられた曲面である。このため、トーリックレンズは、透過する光を一方向と他方向とで異なった比率で拡大させることができる。CLM12の光学系としてトーリックレンズを用いる場合、例えば、図3Aに示すように凹型レンズ12aと凸型レンズ12bを組み合わせて用いられる。具体的には、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bがプロジェクタ11の出力部に備えられるレンズ11aの中心軸に沿って順に並べられる。そして、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bは、共に、ウィンドシールド2の上下方向に沿う方向を一方向、車幅方向に沿う方向がその垂直方向とされ、一方向の曲率がその垂直方向の曲率よりも大きくなるように配置される。
シリンドリカルレンズは、少なくとも片面がシリンドリカル面で構成されたレンズである。シリンドリカル面は、円柱面で構成された曲面である。このため、トーリックレンズは、透過する光をX方向とY方向とで異なった比率で拡大させることができる。CLM12の光学系としてシリンドリカルレンズを用いる場合も、例えば図3Aに示す組み合わせおよび配置とされる。そして、シリンドリカルレンズで構成された凹型レンズ12aと凸型レンズ12bは、共に、ウィンドシールド2の上下方向に沿う方向をY方向、車幅方向に沿う方向がX方向となるように配置される。
また、CLM12には図示しないモータ等の駆動用アクチュエータが備えられており、駆動用アクチュエータによって移動させられることで、CLM12の切替え、つまり狭領域表示を行う位置と大画面表示を行う位置との切替えを行う。
例えば、図3Aの組み合わせの場合、CLM12を介してプロジェクタ11から投射が行われることで、描画範囲を狭めることができる。具体的には、図3Bに示すように、CLM12が配置されていない状態においては、プロジェクタ11の出力部に備えられるレンズ11aにて投射された光が広範囲に広がることで描画範囲が広くなる。これに対して、図3Cに示すように、CLM12が配置された状態においては、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bを通過することで、プロジェクタ11から投射された光の範囲が狭められ、描画範囲が狭くなる。
したがって、図4Aに示すように、プロジェクタ11が投射する映像がCLM12を介して表示部3に描画される場合には、CLM12が描画範囲を狭めることで狭領域表示が行われる。また、図4Bに示すように、プロジェクタ11が投射する映像がCLM12を介さずに表示部3に描画される場合には、CLM12による描画範囲の調整が行われなくなって大画面表示が行われる。大画面表示については、狭領域表示よりも広い範囲であればどのような描画範囲とされていても良いが、ここではウィンドシールド2の全面としている。これらプロジェクタ11の投射する映像を通過させる位置と通過させない位置へのCLM12の移動が駆動用アクチュエータによって行われるようになっている。
なお、ここではプロジェクタ11が投射する映像がCLM12を通して表示部3に導かれる場合には描画範囲が狭まり、通さずに表示部3に導かれる場合には描画範囲が広がる関係となるように図3Aに示す配置としている。しかしながら、図3Aに示す配置であっても、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bの焦点位置によっては、その関係が逆になるため、その関係を満たすように凹型レンズ12aと凸型レンズ12bの焦点位置を設定している。
このように構成されるWSD装置10を用い、CLM12の位置の切替えに基づいて表示部3への映像の投射を行うことで、狭領域表示と大画面表示の両方を行うことが可能となる。
次に、WSDシステムにおけるWSD装置10の制御系について、図5に示すブロック図を参照して説明する。
図5に示すように、WSD装置10は、表示制御ECU20から伝えられる各種情報に基づいて表示部3での表示画像の投射を行う。表示制御ECU20は、各種ECU30~39と車内LAN(Local Area Network)40を介して通信可能とされており、各種ECU30~39から伝えられる各種情報に基づいてWSD装置10で投射を行う表示画像に関する各種情報を生成している。具体的には、表示制御ECU20には、高精度位置測位用ロケータECU30、ナビゲーションECU31、ドライバモニタECU32、通信用ECU33からの各種情報が入力されている。また、表示制御ECU20には、車両情報ECU34、周辺監視ECU35、運転支援ECU36、エンジンECU37、オーディオECU38、エアコンECU39などからの各種情報も入力されている。
高精度位置測位用ロケータECU30は、高精度地図情報、全球測位衛星システム(GNSS)信号、ジャイロセンサ信号、車速信号、加速度センサ信号、周辺監視ECU35が検出した車両周囲情報などに基づいて、自車の現在位置を高精度に検出する。そして、高精度位置測位用ロケータECU30は、検出した自車の現在位置に関する情報である自車位置情報を車内LAN40に伝える。
ナビゲーションECU31は、高精度位置測位用ロケータECU30から自車位置情報を取得し、ナビゲーション用地図情報を用いて各種処理を行うと共に、その処理により得た各種情報を車内LAN40に伝える。例えば、ナビゲーションECU31は、各種処理として、自車の現在位置が道路上に存在しているか否かの情報を生成したり、自車の現在位置から目的地までの誘導経路の情報を演算したり、直進や右左折などの経路案内情報を生成したりする。
ドライバモニタECU32は、図示しないDSM(Driver Status Monitor)を制御して、ドライバの顔の位置、向き、視線方向などのドライバ状況を検出し、それらの情報を車内LAN40に伝える。例えば、DSMは、車室内に備えられた近赤外光源および近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成される。そして、ドライバモニタECU32は、近赤外光源からドライバに向けて近赤外光を照射させると共にその様子を近赤外カメラによって撮影させ、その撮像画像を画像解析することでドライバの顔の位置、向き、視線方向を検出している。
通信用ECU33は、モバイル通信やDSRC(Dedicated Short Range Communications)などによって車両外部の機器と通信する機能、Wi-FiやBluetooth(登録商標)やUSBケーブルなどによって携帯端末と通信する機能等を有する。通信用ECU33は、車内LAN40を通じて伝えられた他のECUからの情報を車両外部の機器や携帯端末に送信したり、車両外部の機器や携帯端末から各種情報を受信して車内LAN40に伝えたりしている。
車両情報ECU34は、各種車両状態に関する情報を取得し、車内LAN40に伝えている。具体的には、車両情報ECU34は、車速、燃料残量、加減速度、ステアリング舵角、ヨー角速度、バッテリ電圧値、各種のスイッチの状態に関する情報を取得している。スイッチの状態に関する情報としては、例えば、ヘッドランプスイッチやドアロックスイッチの状態などが挙げられる。また、スイッチの状態に関する情報には、ドライバ主体の運転か自動運転等の運転支援制御に基づくドライバ主体ではない運転を設定する運転モード設定スイッチの状態に関する情報が挙げられる。また、スイッチの状態に関する情報としては、狭領域表示と大画面表示の設定や表示内容の設定を行う表示設定スイッチの状態に関する情報等もある。
周辺監視ECU35は、自車の周辺環境を監視するための各種情報を取得し、各種処理を行って必要な情報を車内LAN40に伝える。例えば、周辺監視ECU35は、図示しない周辺監視センサでの検出結果に基づいて、歩行者や他車両などの移動する動的物標および路上の構造物や走行区画線などの静止している静的物標といった自車周辺の対象物を検出し、その情報を車内LAN40に伝えている。周辺監視センサとしては、自車周囲の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周囲の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR(Light Detection and Ranging)等の探査波センサが挙げられる。周辺監視カメラは、自車の周辺画像を撮影し、その撮像データを検出結果として周辺監視ECU35へ出力する。探査波センサは、探査波を出力すると共にその反射波を取得することで得られた物標との相対速度や相対距離および物標が存在する方位角などの検出結果を周辺監視ECU35に逐次出力する。
運転支援ECU36は、ACC(Adaptive Cruise Control)制御や、レーンキープ制御などの運転支援制御を実行する。運転支援ECU36は、運転支援制御の状態に関連する種々の情報を入手し、それを車内LAN40に伝えている。
エンジン(E/G)-ECU37は、エンジン制御を実行することで駆動トルクの調整などを行っている。エンジンECU37は、エンジン回転数や冷却水温、シフト位置、ハイブリッド駆動制御状態などのエンジン制御に関する各種情報を取得し、その情報を車内LAN40に伝えている。
オーディオECU38は、ラジオやTVやCD/DVDやUSBオーディオ等を制御する機能を有し、各オーディオ装置のAV情報を取得し、車内LAN40に伝えている。
エアコンECU39は、エアコン制御を実行することで室内温度や送風量、送風モードの切替え等の制御を行うものであり、これらのエアコン制御に関する各種情報を取得し、その情報を車内LAN40に伝えている。
表示制御ECU20は、各種ECU30~39から車内LAN40に伝えられた各種情報の中から表示部3への画像表示に係わる情報を取得し、取得した情報に基づいてWSD装置10で投射を行う映像に関する情報を生成している。本実施形態の場合、表示制御ECU20は、複数の出力ポートを有しており、各出力ポートから異なる表示内容に対応する各種情報をWSD装置10に出力している。
例えば、表示部3での画像表示によって車両に関する様々な情報を表示する場合、表示制御ECU20は、WSD装置10にて表示部3にメータ表示情報、HUD表示情報、センターディスプレイ映像信号、電子ミラー映像信号などを各種情報として伝える。そして、それら各種情報に基づいて、WSD装置10は、メータ表示、HUD表示、センターディスプレイ映像表示、電子ミラー映像表示を行う。
メータ表示としては、例えば、車両情報ECU34から伝えられる各種車両状態に関する情報に基づく車速、燃料残量の表示や、エンジンECU37から伝えられるエンジン回転数、冷却水温、シフト位置、ハイブリッド駆動制御状態に関する表示が行われる。
HUD表示情報としては、例えば、ナビゲーションECU31から伝えられる誘導経路の情報や経路案内情報に関する表示、さらには周辺監視ECU35から伝えられる自車の周辺の歩行者などの各種物標に関する表示が行われる。
センターディスプレイ映像表示としては、エアコンECU39、ナビゲーションECU31およびオーディオECU38から伝えられる各種情報に基づくエアコン操作画面表示、ナビゲーション地図画面表示およびオーディオ操作画面表示などが挙げられる。
電子ミラー映像表示としては、周辺監視ECU35から送られる周辺監視カメラで撮影された車両右後方および左後方の画像データに基づいて、サイドミラーで映し出される車両右後方および左後方の画像と対応する画像の表示が行われる。
また、通信用ECU33にて車両外部の機器や携帯端末との間の通信を行って様々な情報を取得できることから、車両外部から得られる情報、例えば天気情報や渋滞・事故情報などの交通情報のような車両外部情報の画像表示を行うこともできる。また、車両外部から得られる情報として、車両走行と関係のないエンターテインメント用の画像情報を得て、例えば映画の画像表示を行うこともできる。
これら各表示は、それぞれが表示部3のうちの所定位置、例えばインストルメントパネルにスピードメータやタコメータなどの各種メータ計器が個々に配置されている場合と同じ位置に表示される。例えば、狭領域表示の場合、図6Aのように、図中一点鎖線で囲んだ部分を狭領域表示の表示範囲100としている。そして、図中破線で示したように、メータ表示101は表示部3のうちのドライバの前方位置、HUD表示102はメータ表示101の上方位置に表示される。また、センターディスプレイ映像表示103は中央位置から助手席前方位置、つまりメータ表示101やHUD表示102よりもドライバから離れた位置に表示される。また、電子ミラー映像表示104は表示部のうちの右端および左端に表示される。
一方、大画面表示の場合、例えば、図6Bのように、図中一点鎖線で囲んだ部分、つまりウィンドシールド2の全面を大画面表示の表示範囲100としている。ここでは、大画面表示の場合でも、表示部3のうちの下方位置には、狭領域表示と同様の各表示を行い、残りの部分で他の表示を行うようにしている。
これら狭領域表示と大画面表示の各表示は、表示設定スイッチでの設定に基づいて表示形態が切り替えられる。例えば、ドライバ主体の運転の場合には狭領域表示が行われ、ドライバ主体の運転ではなく、かつ、表示設定スイッチを通じてドライバが大画面表示のモードを選択していれば大画面表示が行われる。また、表示設定スイッチを通じて、表示内容が設定されていれば、その設定された表示内容に基づいた表示が行われる。表示内容については様々に設定可能であり、例えばメータ表示101、HUD表示102、センターディスプレイ映像表示103、電子ミラー映像表示104の中からいずれかもしくはその全部を選択して行う形態や、これらの表示とは異なる表示を行う形態とすることができる。その場合、図6Bのように、メータ表示101、HUD表示102、センターディスプレイ映像表示103、電子ミラー映像表示104を表示しつつ、残りの部分でドライバが設定した他の表示を行う形態でも良いし、他の表示のみ行う形態でも良い。特に、自動運転において大画面表示を行う場合には、必ずしもドライバがメータ表示101、HUD表示102、センターディスプレイ映像表示103、電子ミラー映像表示104を視認しなくても良い場合がある。そのような場合には、大画面表示のすべてでエンターテインメント用表示を行うなどとすることもできる。
このとき、大画面表示と狭領域表示いずれの場合においても、表示制御ECU20は、ドライバモニタECU32からドライバの顔の位置、向き、視線方向などのドライバ状況を加味して表示部3中における画像表示位置を決めている。例えば、ドライバの顔の位置が所定の高さである場合を基準位置として、それよりも顔の位置が高い人であれば画像表示位置を基準位置よりも高くし、低い人であれば画像表示位置を基準位置よりも低くしている。また、顔の向きや視線方向に基づき、画像表示位置をその視線方向に合せて調整しても良い。
次に、上記のように構成されたWSDシステムの作動について、図7に示す表示制御ECU20が実行する表示制御処理のフローチャートを参照して説明する。なお、表示制御処理は、イグニッションスイッチなどの車両の起動スイッチがオンされているときに所定の制御周期毎に実行される。
まず、ステップS100に示すように、運転モードが取得される。この処理については、車両情報ECU34から伝えられる運転モード設定スイッチの状態に関する情報を取得することで行われる。
続いて、ステップS110に進み、運転モードがドライバ主体の運転モードであるか否かを判定する。ここで、運転モード設定スイッチの状態がドライバ主体の運転となっていれば肯定判定され、自動運転等の運転支援制御に基づくドライバ主体ではない運転となっていれば否定判定される。
そして、ステップS110で肯定判定された場合にはステップS120に進み、狭領域表示モードを設定する。狭領域表示モードが設定されると、表示制御ECU20から車内LAN40を通じてWSD装置10に対して狭領域表示モードが設定されていることが伝えられる。また、ステップS130に進んで各種ECU30~39から伝えられる各種情報に基づいて表示内容取得が行われたのち、ステップS140に進んでステップS120で取得された表示内容への表示更新が行われる。
このようにして、図6Aに示すように、ウィンドシールド2に備えられた表示部3の一部を用いた狭領域表示が行われる。このときの表示内容については、例えば表示設定スイッチを通じて設定された表示内容としたり、走行中に表示すべきと法規などで決められている表示内容としたりすることができる。画像表示位置については、ドライバの顔の位置、向き、視線方向などのドライバ状況を加味して設定している。また、狭領域表示が行われる場合、大画面表示を行う場合と比較してプロジェクタ11の電力を小さくする。すなわち、狭領域表示が行われる場合、プロジェクタ11の投射する表示画像の表示範囲がCLM12によって大画面表示が行われる場合よりも縮められ、光の密度が高くなるため、プロジェクタ11の電力を小さくしても大画面表示と同様の輝度が得られる。このため、例えば、大画面表示の面積に対する狭領域表示の面積の比と対応させてプロジェクタ11の電力を小さくしている。
一方、ステップS110で否定判定された場合にはステップS150に進み、大画面表示モードが設定されているか否かを判定する。ここで、表示設定スイッチを通じて大画面表示モードが設定されていれば肯定判定され、設定されていなければ否定判定される。そして、否定判定された場合にはステップS120~S140に進んで上記と同様の狭領域表示が行われ、肯定判定された場合にはステップS160に進む。
ステップS160では、大画面表示モードを設定する。大画面表示モードが設定されると、表示制御ECU20から車内LAN40を通じてWSD装置10に対して大画面表示モードが設定されていることが伝えられる。また、ステップS170に進んで各種ECU30~39から伝えられる各種情報に基づいて表示内容取得が行われたのち、ステップS180に進んでステップS170で取得された表示内容への表示更新が行われる。
このようにして、図6Bに示すように、ウィンドシールド2に備えられた表示部3の全面を用いた大画面表示が行われる。このときの表示内容については、例えば表示設定スイッチを通じて設定された表示内容とする。また、走行中に表示すべきと法規などで決められている表示内容があれば、それを含んだ表示内容としつつ大画面表示を行うことができる。その場合、法規などで決められている表示内容については、例えば狭領域表示の際に表示される位置にのみ表示し、表示部3のうちの残りの部分に、表示設定スイッチを通じて設定された表示内容が表示されるようにすると良い。このようにすれば、より乗員が見たい表示内容を大きな表示で見ることが可能となる。例えば、車両走行に関係する表示内容だけでなく、エンターテインメント用表示のような車両走行と関係のない表示内容についても表示できる。
以上説明したように、1つのプロジェクタ11を用いて、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置するか否かに基づいて、狭領域表示と大画面表示との切替えを行うことができる。そして、狭領域表示が行われる場合には大画面表示が行われる場合と比較して消費電力を低減できることから、発熱量も小さくでき、効率の良いWSD装置10とすることが可能となる。
(第1実施形態の変形例)
上記第1実施形態では、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置した場合に狭領域表示が行われるようにし、CLM12が配置されない場合に大画面表示が行われるようにした。これに対して、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置されない場合に狭領域表示が行われるようにし、CLM12が配置される場合に大画面表示が行われるようにしても良い。このような関係は、例えば図3Aに示したような凹型レンズ12aと凸型レンズ12bの配置において、これらの焦点距離を第1実施形態と異ならせるようにするだけでも可能である。
上記第1実施形態では、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置した場合に狭領域表示が行われるようにし、CLM12が配置されない場合に大画面表示が行われるようにした。これに対して、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置されない場合に狭領域表示が行われるようにし、CLM12が配置される場合に大画面表示が行われるようにしても良い。このような関係は、例えば図3Aに示したような凹型レンズ12aと凸型レンズ12bの配置において、これらの焦点距離を第1実施形態と異ならせるようにするだけでも可能である。
また、図8Aのように、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bの配置を逆にし、プロジェクタ11から近い順に凸型レンズ12bと凹型レンズ12aが配置されるようにしても良い。図8Aの組み合わせの場合、CLM12を介してプロジェクタ11から投射が行われることで、描画範囲を広げることができる。具体的には、図8Bに示すように、CLM12が配置されていない状態においては、プロジェクタ11の出力部に備えられるレンズ11aにて投射された光が狭い範囲にしか広がらないため描画範囲が狭くなる。これに対して、図8Cに示すように、CLM12が配置された状態においては、凸型レンズ12bと凹型レンズ12aを通過することで、プロジェクタ11から投射された光の範囲が広げられ、描画範囲が広くなる。したがって、図8Aの組み合わせとすることで、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置されない場合に狭領域表示が行われるようにし、CLM12が配置される場合に大画面表示が行われるようにすることができる。
勿論、この場合にも、各レンズの焦点距離によっては、第1実施形態と同様、プロジェクタ11から表示部3への表示画像の投射経路内にCLM12を配置した場合に狭領域表示が行われ、CLM12が配置されない場合に大画面表示が行われるようにできる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して表示部3の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して表示部3の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態では、ウィンドシールド2の全面に表示部3を備えて大画面表示が行えるようにしているが、車両においては、ドライバの運転に支障を来さないように、ウィンドシールド2の透過率を高くしなければならない。ところが、透過率を上げると、散乱される光量が低下することでスクリーンとしての効率が低下し、結果として表示が暗くなるという課題がある。表示が暗くなる分、プロジェクタ11の電力を高くすることで補うことができるが、プロジェクタ11の消費電力増大、それに伴う発熱量増大、それを解決するための放熱部品の増大という課題を発生させることになる。このため、プロジェクタ11の電力を高くしなくても、効率を向上させられるようにすることが望ましい。
そこで、本実施形態では、図9に示すように、表示部3を積層構造とし、ウィンドシールド2を構成する積層ガラス2a、2bに対して透明スクリーンフィルム3aに加えて透過率を変化させられる透過率可変フィルム3bを挟みこんだ構造とする。具体的には、透明スクリーンフィルム3aが車室内側、透過率可変フィルム3bが透明スクリーンフィルム3aよりも車室外側となるようにして積層されることで表示部3を構成している。
透過率可変フィルム3bとしては、例えばエレクトロクロミック、ガスクロミックなどを用いることができ、電荷の印加などに基づいて透過率を可変させられるようになっている。
このため、大画面表示を行う場合に画像表示の輝度が十分では無い場合には、電荷を印加して透過率を低下させることで、画像表示を乗員が見やすくなるようにすることができる。例えば、電源ラインを透過率可変フィルム3bに接続し、ドライバが図示しない透過率可変操作スイッチを押下すると透過率を可変させられるようにしたり、大画面表示を行う場合に自動的に透過率可変フィルム3bの透過率を低下させる制御を行うようにする。これにより、大画面表示の際でも乗員が確実に画像表示を確認することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対して狭領域表示の表示範囲を変更したものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対して狭領域表示の表示範囲を変更したものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
上記第1、第2実施形態では、狭領域表示を行う場合に、ウィンドシールド2の下方位置に画像表示を行うようにしているが、本実施形態では、図10に示すように、下方位置と上方位置を表示範囲100として画像表示を行う。このように、狭領域表示を行う場合、必ずしもウィンドシールド2の下方位置に画像表示を行う形態だけでなく、他の位置に画像表示を行っても良いし、複数箇所に分けて行うようにしても良い。
その場合、例えば図11Aに示すように、凹型レンズ12aを二段の凹部を有する構成にすると共に、凸型レンズ12bについても二段の凸部を有する構成にすることで、ウィンドシールド2の下方位置と上方位置に画像表示を行うことができる。
例えば、図11Aの組み合わせの場合、CLM12を介してプロジェクタ11から投射が行われることで、描画範囲を上下に分割することができる。具体的には、図11Bに示すように、CLM12が配置されていない状態においては、プロジェクタ11の出力部に備えられるレンズ11aにて投射された光が広範囲に広がることで描画範囲が広くなり、表示部3のほぼ全域に描画される。これに対して、図11Cに示すように、CLM12が配置された状態においては、凹型レンズ12aと凸型レンズ12bを通過することで、プロジェクタ11から投射された光の範囲が狭められ、上下に分割されるように縮められる。これにより、ウィンドシールド2の下方位置と上方位置に画像表示を行うことが可能となる。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
上記各実施形態では、狭領域表示を全画面表示に対して車両の高さ方向において表示範囲を縮小させたものとしたが、狭領域表示の表示範囲の縮小のさせ方については任意である。例えば、図12Aに示すように、大画面表示の表示範囲100aに対して狭領域表示の表示範囲100bが上側からと左側からの二方向において縮小される形態とすることができる。つまり、狭領域表示の表示範囲100bのうちのドライバ側の端部および下端は固定のまま、助手席側の端部および上端が表示範囲縮小によって移動させられるようにすることができる。また、図12Bに示すように、大画面表示の表示範囲100aに対して狭領域表示の表示範囲100bが上側からと左右両側からの三方向において縮小される形態とすることもできる。つまり、狭領域表示の表示範囲100bうちの下端は固定のまま、左右両側の端部および上端が表示範囲縮小によって移動させられるようにすることができる。なお、狭領域表示の表示範囲100bの縮小のさせ方については、CLM12に備えられる光学系の形状や配置関係によって任意に調整可能である。
また、上記各実施形態では、大画面表示をウィンドシールド2の全面を用いて行う場合について説明したが、必ずしも全面を用いる必要は無い。また、ウィンドシールド2の全面を用いることには、ウィンドシールド2のほぼ全面である場合も含まれ、完全にウィンドシールド2の全面が用いられていなくても良い。
また、上記各実施形態では、図5に示したように、表示制御ECU20に複数の出力ポートが備えられていて、それぞれから通信によって別々に各種情報がWSD装置10に出力されるようにしている。これは車両Vのグレードなどに応じて、複数の出力ポートのうちの一部から出力される情報を用いた表示のみを行う場合もあるためであり、このような形態とすることで、複数のグレードに対応でき、汎用性を持たせることが可能になる。ただし、これは一例を挙げたに過ぎず、図13に示すように、表示制御ECU20に1つの出力ポートのみを備えるようにし、複数の通信をまとめたシリアル通信によってWSD装置10に各種情報が伝えられる形態としても良い。
また、上記実施形態では、狭領域表示とする場合に、レーザ光源からのレーザ光の出力を低下させても大画面表示とする場合と同じ輝度が得られることから、レーザ光源の消費電力の低減を図ることが可能となっている。しかしながら、必ずしも狭領域表示の輝度を大画面表示の輝度と同じにする必要はないため、狭領域表示の場合に大画面表示の場合からの消費電力の低減量を少なくする、もしくは消費電力の低減を行わないようにすることもできる。このようにすれば、狭領域表示の場合に大画面表示の場合よりも輝度を高めることが可能となり、高い視認性を得ることができ、効率を良くできるという効果が得られる。特に、車両の運転に必要な情報、車速、エンジン回転数、燃料残量のような重要な情報については、高輝度で表示させて視認性を高められるようにすると好ましい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
2 ウィンドシールド
2a、2b 積層ガラス
3 表示部
3a 透明スクリーンフィルム
3b 透過率可変フィルム
10 WSD装置
11 プロジェクタ
12 CLM
12a 凹型レンズ
12b 凸型レンズ
2a、2b 積層ガラス
3 表示部
3a 透明スクリーンフィルム
3b 透過率可変フィルム
10 WSD装置
11 プロジェクタ
12 CLM
12a 凹型レンズ
12b 凸型レンズ
Claims (8)
- 車両(V)におけるウィンドシールド(2)に備えられた表示部(3)に対して映像を投射し、該表示部に表示画像を視認可能とするウィンドシールドディスプレイ装置であって、
前記映像の投射を行うプロジェクタ(11)と、
前記プロジェクタと前記表示部との間に配置され、前記プロジェクタが投射する映像の前記表示部での描画範囲を広い範囲として大画面表示する大画面表示モードと、前記大画面表示よりも前記表示部での描画範囲を狭い範囲として狭領域表示する狭領域表示モードとの切替えを行うコンバージョンレンズモジュール(12)と、を有している、ウィンドシールドディスプレイ装置。 - 前記プロジェクタから投射される映像が前記コンバージョンレンズモジュールを介して前記表示部に投射されることで前記狭領域表示モードとされ、
前記プロジェクタから投射される映像が前記コンバージョンレンズモジュールを介さずに前記表示部に投射されることで前記大画面表示モードとされる、請求項1に記載のウィンドシールドディスプレイ装置。 - 前記プロジェクタから投射される映像が前記コンバージョンレンズモジュールを介して前記表示部に投射されることで前記大画面表示モードとされ、
前記プロジェクタから投射される映像が前記コンバージョンレンズモジュールを介さずに前記表示部に投射されることで前記狭領域表示モードとされる、請求項1に記載のウィンドシールドディスプレイ装置。 - 前記コンバージョンレンズモジュールは、非回転対称なレンズで構成されている、請求項2または3に記載のウィンドシールドディスプレイ装置。
- 前記コンバージョンレンズモジュールは、トーリックレンズもしくはシリンドリカルレンズにて構成されている、請求項4に記載のウィンドシールドディスプレイ装置。
- 前記大画面表示は、前記ウィンドシールドの全面を用いた表示とされ、
前記狭領域表示は、前記ウィンドシールドのうちの下方位置を用いた表示とされる、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のウィンドシールドディスプレイ装置。 - 前記大画面表示は、前記ウィンドシールドの全面を用いた表示とされ、
前記狭領域表示は、前記ウィンドシールドのうちの上方位置および下方位置を用いた表示とされる、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のウィンドシールドディスプレイ装置。 - 請求項1ないし7のいずれか1つに記載のウィンドシールドディスプレイ装置(10)と、
前記ウィンドシールドに備えられた前記表示部と、を有し、
前記表示部は、
前記ウィンドシールドディスプレイ装置から投射された映像が表示される透明スクリーンフィルム(3a)と、
前記透明スクリーンフィルムよりも車室外側に配置され、透過率が可変となる透過率可変フィルム(3b)と、を有した構成とされている、ウィンドシールドディスプレイシステム。
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- 2019-11-14 JP JP2019206392A patent/JP7160020B2/ja active Active
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