JP7160006B2 - 単結晶引上げ装置および単結晶引上げ方法 - Google Patents

単結晶引上げ装置および単結晶引上げ方法 Download PDF

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本発明は、単結晶引上げ装置および単結晶引上げ方法に関する。
シリコンやガリウム砒素などの半導体は、高純度に生成された単結晶のインゴッドをウェーハ状にスライスし、このウェーハ上に高度に集積された回路が形成されたものを、小型から大型までのコンピュータのメモリ等に用いられている。かかるメモリは、その集積度を高めることでメモリの、大容量化、低コスト化、高性能化が図られている。
従来、これら半導体の要求を満たす単結晶を製造するための単結晶引上げ方法の1つとして知られている、チョクラルスキー(CZ)法について、図3を用いて説明する。
図3の単結晶引上げ装置100は、上面が開閉可能な引上げ炉101を備え、この引上げ炉101内に坩堝102を内蔵した構成となっている。そして、引上げ炉101の内側には坩堝102内の半導体原料を加熱溶融するためのヒータ103が坩堝102の周囲に設けられ、引上げ炉101の外側には、図4に示すように1対の超電導コイル104(104a,104b)を円筒型容器としての冷媒容器(以下、円筒型冷媒容器)105に内蔵した超電導磁石130が配置されている 。
かかる超電導磁石130により、引上げ炉101及び真空容器119の中心線110に対して軸対称の磁力線107を発生している(この中心線110の位置を磁場中心と称している)。
単結晶の製造に際しては、坩堝102内に半導体原料106を入れてヒータ103により加熱し、半導体原料106を溶融させる。この溶融液中に図示しない種結晶を例えば坩堝102の中央部上方から下降して着液させ、図示しない引上げ機構により種結晶を所定の速度で引き上げ方向108の方向に引上げていく。これにより、固体・液体境界層に結晶が成長し、単結晶が生成される。
この際、ヒータ103の加熱によって誘起される溶融液の流体運動、即ち熱対流が生じると、引上げられる溶融液が乱され、単結晶生成の歩留りが低下する。
そこで、この対策として、超電導磁石130の超電導コイル104を使用する。すなわち、溶融液の半導体原料106は、超電導コイル104への通電によって発生する磁力線107により動作抑止力を受け、坩堝102内で対流することなく、種結晶の引上げに伴って成長単結晶がゆっくりと上方に向って引上げられ、固体の単結晶109として製造されるようになる。なお、引上げ炉101の上方には 、図示しないが、単結晶109を坩堝中心線110に沿って引上げるための引上げ機構が設けられている。
次に、図4により、図3に示した単結晶引上げ装置100に用いられる超電導磁石130の一例について説明する。この超電導磁石130は、円筒型真空容器119に超電導コイル104(104a、104b)を円筒型冷媒容器を介して収納した構成とされている。この超電導磁石130においては、真空容器119内の中心部を介して互いに向き合う1対の超電導コイル104a、104bが収納されている。これら1対の超電導コイル104a、104bは横向きの同一方向に沿う磁場を発生しているヘルムホルツ型磁場コイルであり、図3に示すように、引上げ炉101及び真空容器119の中心線110に対して軸対称の磁力線107を発生している(この中心線110の位置を磁場中心と称している)。
なお、この超電導磁石130は、図3、4に示すように2つの超電導コイル104a、104bに電流を導入する電流リード111 、円筒型冷媒容器105の内部に納められた第1の輻射シールド117および第2の輻射シールド118を冷却するための小型ヘリウム冷凍機112、円筒型冷媒容器105内のヘリウムガスを放出するガス放出管113及び液体ヘリウムを補給する補給口を有するサービスポート114等を備えている。このような超電導磁石130のボア115内に、図3に示した引上げ炉101が配設される。
図5は、上述した従来の超電導磁石130の磁場分布を示している。図4に示すように、従来の超電導磁石130においては、互いに向き合った1対の超電導コイル104a、104bが配置されていることから、各コイル配置方向(図5のX方向)では両側に向って磁場が次第に大きくなり、これと直交する方向(図5のY方向)では上下方向に向って次第に磁場が小さくなる。このような従来の構成では図4に示すようにボア115内の範囲の磁場勾配が大きすぎるため、溶融した半導体原料に発生する熱対流抑制が不均衡になっており、かつ磁場効率が悪い。即ち、図5に同じ磁束密度の領域を斜線で示したように、中心磁場近傍の領域では、磁場均一性がよくない(すなわち、図5において、上下、左右に細長いクロス状になっている)ため、熱対流の抑制効果が低く、高品質の単結晶を引上げることができないという問題点があった。
そこで、上記の問題点を解決するため、図6(a)、図6(b)に示すように、超電導コイル104の数を4以上(例えば、104a、104b、104c、104dの4つ)とし、各超電導コイル中心を引上げ炉の周囲に同軸的に設けた筒形容器内の平面上に配置するとともに、その配置された各超電導コイルを前記筒形容器の軸心を介して対向する向きに設定し、かつ前記超電導コイルの相互に隣接する1対ずつのもの同士が前記筒形容器の内側に向く配設角度θ(図6(b)参照)を100度~130度の範囲(すなわち、X軸を挟んで隣接するコイル軸間の中心角度α(図6(b)参照)は50度~80度)に設定することが開示されている(特許文献1)。
これによって、ボア115内部に磁場勾配の少ない均一性のよい横磁場を発生することができ、また、平面上に同心円状もしくは正方形状の磁場分布を発生することができ、不均衡電磁力を大幅に抑制することができるとされる。また、その結果、引上げ方向の均一磁場領域が向上するとともに、横磁場方向の磁場がほぼ水平になり、不均衡電磁力の抑制により、高品質の単結晶の製造が実現できる。
さらに、この単結晶引上げ方法によれば、高品質の単結晶を歩留りよく引上げることも開示されている。
すなわち、図6の超電導コイル104a、104b、104c、104dの配設角度θを、それぞれ、100度、110度、115度、120度、130度(すなわち、コイル軸間の中心角度αはそれぞれ80度、70度、65度、60度、50度)とした場合の磁場分布を示した図7~図11において、中心磁場が十分に広い領域に亘って均一に配置される。その一方で、図12に示すように、配設角度θが90度(コイル軸間の中心角度αは90度)と小さい場合には、中心磁場のY方向の幅が極端に狭くなり、図13に示すように、配設角度θが140度(コイル軸間の中心角度αは40度)と大きい場合には、中心磁場のX方向の幅が極端に狭くなっている。
したがって、図6の超電導磁石130において、配設角度θを100度~130度の範囲に設定することで、ボア115内部に同心円状もしくは正方形状の等分布磁場を得ることができるとされている。
しかしながら、図7~図11に示すように均一な磁場分布であっても、中心軸110における磁力線がX軸方向に向かう横磁場においては、X軸と平行な断面内とX軸に垂直な断面内とでは熱対流に違いがあることを開示している(特許文献2)。
この傾向は4コイルにより均一な磁場分布を形成した特許文献1で開示されている技術(ただし、コイル軸間の中心角度αは60度)でも同様であったが、超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記中心軸における磁力線方向をX軸としたときに、前記X軸上の磁束密度分布が上に凸の分布である。
また、前記水平面内の前記中心軸における磁束密度を磁束密度設定値とした場合、前記X軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の80%以下となると同時に、前記水平面内において前記X軸と直交し前記中心軸を通るY軸上の磁束密度分布が下に凸の分布であり、前記Y軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の140%以上となるように磁場分布を発生させるようにしている。
このような構成によれば、電磁力による対流抑制力が不十分だったX軸と垂直な断面内においても、溶融した半導体原料の流速を低減できるとともに、溶融した半導体原料のX軸に平行な断面における流速と、溶融した半導体原料のX軸に垂直な断面における流速とをバランスさせることができる。X軸と垂直な断面内においても、溶融した半導体原料の流速を低減することによって、石英坩堝壁から溶出した酸素が単結晶に到達するまでの時間が長くなり、溶融した半導体原料の自由表面からの酸素蒸発量が増加することで、単結晶に取り込まれる酸素濃度を大幅に低減させることができるようになっている。
しかしながら、このような極低酸素結晶はパワーデバイスやイメージセンサー用途に限られており、その他のメモリやCPUなどのロジック用途には少なくとも10ppma-JEIDA以上の酸素濃度を有する結晶が要求されていることから、同じ引上げ装置で極低酸素結晶と高酸素結晶の両方を製造できることが望ましい。
例えば、特許文献3では、特許文献2で示された磁場発生装置において、2対あるコイルのうち、1対のコイルに流れる電流の向きを変えられるようにすることで、極低酸素結晶が得られる磁場分布と高酸素結晶となる磁場分布を切り替えて発生させることができる単結晶引上げ装置が開示されている。
しかしながら、コイルに流れる電流の向きを変更すると、コイルが受ける力の向きも変わることになることから、コイルを拘束する構造体も2種類の力の向きに対応させておく必要がある。さらに、超電導磁石の場合、超電導線がほんのわずかでも動いてしまうと、摩擦によるジュール熱が発生することでクエンチが発生することが知られているが、この方法のようにコイルに流す電流の向きを切り替えてしまうと、超電導線が受ける力の向きが反転し、位置がずれ易くなるために、クエンチを起こし易くなるという弊害がある。
特開2004-051475号公報 特許第6436031号 特開2017-206396号公報
本発明は前述のような問題に鑑みてなされたもので、育成する単結晶中の酸素濃度を低減できるとともに、育成する単結晶中の成長縞を抑制することができる単結晶引上げ装置、および単結晶引上げ方法を提供するとともに、同じ引上げ装置において、簡便な方法で酸素濃度の高い単結晶も得ることができる単結晶引上げ装置、及び単結晶引上げ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、半導体原料が収容される坩堝と、前記単結晶原料を加熱して溶融する加熱手段とを備えた引上げ炉と、該引上げ炉の周囲に超電導コイルが配設された磁場発生装置とを備え、前記超電導コイルへの通電により、前記坩堝内の溶融した半導体原料を磁力線が貫くように磁場を与えて、前記溶融した半導体原料の前記坩堝内での対流を抑制する単結晶引上げ装置であって、
前記引上げ炉と前記磁場発生装置間には、選択的に設置可能な磁気シールドを具備し、前記磁場発生装置は、前記磁気シールドにより、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向と磁場分布を変更できるものであることを特徴とする単結晶引上げ装置を提供する。
このように引上げ炉と前記磁場発生装置との間に、磁気シールドを選択的に設置することで、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向と磁場分布を簡単に変更することができる。
また、前記磁気シールドは、形状、配置を変更可能として前記磁力線方向と磁場分布を変更できるものであるとすることができる。
このように、引上げ炉と前記磁場発生装置との間に、磁気シールドを形状や、配置位置を変更することで、前記磁力線方向と磁場分布をよりきめ細かく変更することができる。
また、前記磁場発生装置は、前記磁気シールドを前記引上げ炉と前記磁場発生装置間に設置しない設定とした場合に、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに該X軸上の磁束密度分布が上に凸の分布となるものとすることができる。
このように磁気シールドを、引上げ炉と磁場発生装置間に設置しないとした場合に、上記のような磁束密度分布のものとすることができる。
また、前記磁場発生装置は、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁束密度を磁束密度設定値とした場合、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに該X軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の80%以下となると同時に、前記水平面内において前記X軸と直交し前記中心軸を通るY軸上の磁束密度分布が下に凸の分布であり、前記Y軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の140%以上となる、磁場分布を発生させるものとすることができる。
このような磁場分布を発生させるものであれば、より均一な磁場分布を有するものとすることができる。
また本発明は、前記磁場発生装置は、それぞれ対向配置された超電導コイルの対をそれぞれのコイル軸が同じ水平面内に含まれるように2対設け、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに、それぞれのコイルの前記X軸を挟む中心角度αを100度以上120度以下としたものであるとすることができる。
このような単結晶引上げ装置であれば、前記磁気シールドを挿入しない場合には、育成する単結晶の酸素濃度を大幅に低減できるとともに、育成する単結晶中の成長縞を抑制することができる。
このとき、前記磁気シールドは、前記引上げ炉と前記磁場発生装置との間に着脱可能とし、前記磁気シールドを設置するか否かで、または前記磁気シールドの形状、配置を変更することで、単結晶中の酸素濃度を制御可能なものであるとすることができる。
このような単結晶引上げ装置であれば、磁力線方向をX軸とした場合には、磁気シールドの設置、ならびにその形状によって、X軸と垂直な断面内における電磁力による対流抑制力を弱くする方向に変化させることが可能となる。対流抑制力を弱めることで、溶融した原料融液の流速が低減されにくくなるため、坩堝壁から溶出した酸素が単結晶に到達するまでの時間が短くなり、溶融した半導体原料の自由表面からの酸素蒸発量が減少することで、単結晶に取り込まれる酸素濃度を増加させることもできる単結晶引上げ装置とすることができる。
また、前記磁気シールドは、鉄に比較して比透磁率の大きいパーマロイとすることができる。
このようにすれば、磁気シールドの効果は透磁率に依存することから、Fe(比透磁率4,000)よりも比透磁率が大きいパーマロイ(比透磁率80,000)などを用いれば、2mm程度の肉厚でも同様の効果が得られると共に、軽量化が図れることから、容易に取り外しが可能となる。
さらに、前記単結晶引上げ装置を用いて、半導体単結晶を引き上げることができる。
このように、本発明の装置を用いれば、製造する単結晶の酸素濃度が違っても、磁気シールドの設置の有無及び設置する磁気シールドの形状を選択することで、同一の製造装置で単結晶を製造することが可能となる。
本発明の単結晶引上げ装置および単結晶引上げ方法であれば、取り込まれる酸素濃度が大幅に低減されるとともに成長縞が抑制された半導体単結晶を育成できるとともに、同じ引上げ装置を用いて、取り込まれる酸素濃度を増加させた半導体単結晶も容易に育成することができる。
本発明の単結晶引上げ装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示す単結晶引上げ装置の一例を示す模式的な概略上面図である。 従来の単結晶引上げ装置の一例を示す概略断面図である。 超電導磁石の一例を示す概略斜視図である。 従来の磁束密度分布を示す図である。 特許文献1の超電導磁石を示す概略斜視図及び概略横断面図である。 配設角度θ=100度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=110度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=115度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=120度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=130度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=90度のときの磁束密度分布を示す図である。 配設角度θ=140度のときの磁束密度分布を示す図である。 磁気シールドを磁場発生装置と引上げ炉との間に設置しないときの磁束密度分布を示す図である。 図14(a)で磁力線ベクトルを表示した図である。 磁気シールドを磁場発生装置と引上げ炉との間に設置したときの磁束密度分布を示す図である(実施例1)。 図15(a)で磁力線ベクトルを表示した図である。 磁気シールドを磁場発生装置と引上げ炉との間に設置して配置位置を変えたときの磁束密度分布を示す図である(実施例2)。 図16(a)で磁力線ベクトルを表示した図である。
以下、本発明について図面を参照して実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述したように、チョクラルスキー法による単結晶引上げ装置では、ヒータの加熱によって誘起される半導体原料の溶融液の流体運動、即ち熱対流により引上げられる溶融液が乱され、単結晶生成の歩留りの低下を克服するために、炉を挟むように超電導コイルを配置して、超電導コイルに通電することにより炉内の半導体原料を通過する磁力線を発生させ、この磁力線により半導体原料が動作抑止力を受け、炉内で対流することなく、種結晶の引き上げに伴って成長する単結晶が製造されるようになった。
しかしながら、超電導コイルのコイル配置の仕方、配置数によっては、炉内の磁場勾配が大きすぎ、溶融した単結晶原料に発生する熱対流抑制が不均衡となることがあるので、引上げ方向の均一磁場領域を向上させ、不均衡電磁力を抑制することで、高品質の単結晶の製造が実現できるようになった。
それでも、磁力線が向かう軸方向の磁場においては、軸と平行な断面と、軸に垂直な断面内とでは、熱対流に違いがあり、かかる熱対流の違いを克服するために、磁束密度を所定の磁束密度設定値に設定して、磁場分布を発生させるようにして、電磁力による対流抑制力が不十分だった方向の流速を調節させ、石英坩堝壁から溶出した酸素が単結晶に到達するまでの時間を調節して溶融した半導体原料の自由表面からの酸素蒸発量が増加することで、単結晶に取り込まれる酸素濃度を大幅に低減させることができるようになった。
ところで、用途によっては、単結晶の酸素濃度の異なる結晶が要求されることから、同じ引上げ装置で極低酸素結晶と高酸素結晶の両方を製造できることが望ましいことから、磁場発生装置において、2対あるコイルのうち、1対のコイルに流れる電流の向きを変えられるようにすることで、極低酸素結晶が得られる磁場分布と高酸素結晶となる磁場分布を切り替えて発生させることができる単結晶引上げ装置を提案された。
しかしながら、コイルに流れる電流の向きを変更すると、超電導線が受ける力の向きが反転し、位置がずれ易くなるために、クエンチを起こし易くなるという弊害がある。
以上の課題を解決するために、本発明者は、育成する単結晶中の酸素濃度を低減できるとともに、育成する単結晶中の成長縞を抑制することができる単結晶引上げ装置、および単結晶引上げ方法を提供すること、しかも、同じ引上げ装置において、簡便な方法で酸素濃度の高い単結晶も得ることができる単結晶引上げ装置、及び単結晶引上げ方法について検討した結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、半導体原料が収容される坩堝と、前記半導体原料を加熱して溶融する加熱手段とを備えた引上げ炉と、該引上げ炉の周囲に超電導コイルが配設された磁場発生装置とを備え、前記超電導コイルへの通電により、前記坩堝内の溶融した半導体原料を磁力線が貫くように磁場を与えて、前記溶融した半導体原料の前記坩堝内での対流を抑制する単結晶引上げ装置であって、前記引上げ炉と前記磁場発生装置間には、選択的に設置可能な磁気シールドを具備し、前記磁場発生装置は、前記磁気シールドにより、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向と磁場分布を変更できるものであることを特徴とする単結晶引上げ装置である。
図1に本発明の単結晶引上げ装置1の一例を示す。
この単結晶引上げ装置1は、上面が開閉可能な引上げ炉2を備え、この引上げ炉2内に坩堝3を内蔵した構成となっている。そして、引上げ炉2の内側には坩堝3内の半導体原料11を加熱溶融するためのヒータ4が坩堝3の周囲に設けられ、引上げ炉2の外側には、1対の超電導コイル5(5a、5b)を円筒型容器としての冷媒容器(以下、円筒型冷媒容器)6に内蔵した超電導磁石7が配置されている。かかる超電導磁石7により、引上げ炉2及び真空容器8の中心軸9に対して軸対称の磁力線10を発生している(この中心軸9の位置を磁場中心と称している)。
単結晶の製造に際しては、坩堝3内に半導体原料11を入れてヒータ4により加熱し、半導体材料11を溶融させる。この溶融液中に図示しない種結晶を例えば坩堝3の中央部上方から下降して着液させ、図示しない引上げ機構により種結晶を所定の速度で引き上げ方向13の方向に引上げていく。これにより、固体・液体境界層に結晶が成長し、単結晶12が生成される。
そして、前記引上げ炉2と前記磁場発生装置である超電導磁石7の間には、選択的に設置可能な磁気シールド20を具備し、前記磁場発生装置は、前記磁気シールド20により、前記超電導コイル5のコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉2の中心軸における磁力線方向と磁場分布を変更できるようにしている。
ここで、前記シールド20について説明する。磁気シールド20には例えば、肉厚25mmの鉄を使用しており、磁石の筺体内側面に沿う、断面略円弧形状としている。但し、磁気シールド20の材質は鉄に限定されない。例えば、磁気シールド20には、鉄に比較して比透磁率の大きいパーマロイが適用可能である。何故ならば、磁気シールド20の効果は透磁率に依存することから、Fe(比透磁率4,000)よりも比透磁率が大きいパーマロイ(比透磁率80,000)などを用いれば、2mm程度の肉厚でも同様の効果が得られると共に、軽量化が図れることから、容易に取り外しが可能となる。
すなわち、図2に示すように、磁気シールド20は引上げ炉2を挟むように例えば引上げ炉2の中心軸に対称となるように配置している。なお、図2の単結晶引上げ装置1では、超電導コイル5の数を4つ、引上げ炉2の周囲に配置し、かつ前記超電導コイル5の相互に隣接する1対ずつのもの同士が例えば中心角度αを100度~130度の範囲である構造のものを示している。また、前記磁気シールド20は、着脱自在であるとともに、引上げ炉2の中心軸周りに配置位置を変更可能に構成している。
また、前記シールド20は、形状の変更が可能であり、例えば幅寸法、すなわち磁石の筺体内側面に対向する円弧面長を規定する、周方向角度を任意に設定することができる。これにより、例えば磁気シールド20を設置しない場合の図14aと比較すれば明らかな通り、引上げ炉2内の石英坩堝を通過する磁力線を好適に制御することができる。
以上のような磁気シールド20が配置されると、引上げ炉2内の石英坩堝を通過する磁力線が変化する。このような磁力線の変化により、磁力線と垂直な断面内においても、溶融する半導体原料の鉛直方向の自然対流に対する強い抑制力が緩和される(例えば図2参照)。
従って、磁気シールド20の設置の有無、形状、配置を変更することで、磁力線方向や磁場分布を制御できる。よって同一単結晶引上げ装置で育成される単結晶中の酸素濃度を低酸素から高酸素まで自在に制御することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(比較例)
特許文献2の磁束密度分布と磁力線ベクトル
ANSYS-Maxwell-3Dにより磁場解析を実施した。磁場中心の磁束密度が1000Gaussになるように、コイルの巻き数×電流値を調整した。
図14(a)は磁束密度分布で図14(b)は磁束密度分布上に、磁力線ベクトルを追加して表示した。
図中、丸印は、直径32インチ(800mm)、石英坩堝の外径を示しており、その中での代表的な磁力線を黒矢印で示した。
このように磁場発生装置と引上機の間に磁気シールド20を挿入しない状態では、中心軸での磁力線方向であるX軸上の磁束密度分布は上に凸の分布となり、水平面内において前記X軸と直交し前記中心軸を通るY軸上の磁束密度分布は下に凸の分布となる。
また坩堝付近では磁力線が大きく湾曲していることがわかる。このような磁力線により、磁力線と垂直な断面内においても、鉛直方向の自然対流に対して強い抑制力が発生することになる。
(実施例1)
磁気シールド60度×2箇所、Fe(t25mm)
周方向角度60度の磁気シールド20を、左下と右上の対になっているコイルの内側に配置した。その結果、シールドの無い左上と右下のコイルによる磁場が優勢となり、磁束密度が左右非対称に変化し、中心軸における磁力線方向であるX軸は右下方向に変化した。また、坩堝近くの磁力線を見ると、特にX軸の右側で磁力線の湾曲度が小さくなっていることから、磁力線と垂直な断面内における自然対流の抑制力が比較例よりも弱くなっていることがわかる(図15(a)、図15(b))。
本実施例では、磁気シールド20に肉厚25mmの鉄を使用しており、磁石の筺体内径に沿う形状とし、ホイストクレーンを用いて筺体下部の支持部に載せる形で設置を行った。
磁気シールド20は強磁性材であるため、磁場が発生すると磁石に吸着するように固定されるが、保磁力が大きくないため、磁場が発生していなければ、取り外しもクレーンで取り外し可能である。
(実施例2)
磁気シールド90度×2箇所、Fe(t25mm)
周方向角度90度の磁気シールド20を、同じく左下と右上の対になっているコイルの内側に配置した。中心軸上の磁力線方向X軸は実施例1よりもさらに右下方向に回転し、また、X軸の右側では磁力線の湾曲度が実施例1よりもさらに小さくなっている(図16(a),図16(b))。
上記、比較例と実施例1、2について、各々、下記条件でシリコン単結晶の引き上げを行い、直胴40cm付近の酸素濃度を比較した。

使用坩堝 :直径800mm
単結晶材料のチャージ量 :400kg
育成する単結晶 :直径306mm
単結晶の直胴部の長さ :40cm
磁束密度 :磁気シールドが無い状態で中心1000Gとなるように調整
単結晶回転速度 :6rpm
坩堝回転速度 :0.03rpm
Figure 0007160006000001
比較例の条件では中心軸上の磁束密度が最も高く、結晶中の酸素も最も低い。実施例1になると中心磁場は820Gまで低下するが酸素濃度は増加傾向となり、実施例2になると比較例と遜色ない磁束密度になるとともに、結晶中酸素濃度は10ppma以上にまで増加した。
なお、今回の実施例では、肉厚25mmのFeによる磁気シールド20を用いたが、磁気シールド20の効果は透磁率に依存することから、Fe(比透磁率4,000)よりも比透磁率が大きいパーマロイ(比透磁率80,000)などを用いれば、2mm程度の肉厚でも同様の効果が得られると共に、軽量化が図れることが可能となりより容易に取り外しが可能となる。
このように、製造する単結晶の酸素濃度が違っても、磁気シールドの設置の有無及び設置する磁気シールドの形状を選択することで、同一の製造装置で異なる酸素濃度の単結晶を製造することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…単結晶引上げ装置、 2…引上げ炉, 3…坩堝、 4…ヒータ、 5…超電導コイル、 6…円筒型冷媒容器、 7…超電導磁石、 8…真空容器、 9…中心軸、 10…磁力線、 11…半導体原料、 12…単結晶、 13…引き上げ方向、 20…磁気シールド。

Claims (8)

  1. 半導体原料が収容される坩堝と、前記半導体原料を加熱して溶融する加熱手段とを備えた引上げ炉と、該引上げ炉の周囲に超電導コイルが配設された磁場発生装置とを備え、前記超電導コイルへの通電により、前記坩堝内の溶融した半導体原料を磁力線が貫くように磁場を与えて、前記溶融した半導体原料の前記坩堝内での対流を抑制する単結晶引上げ装置であって、
    前記引上げ炉と前記磁場発生装置間には、選択的に設置可能な磁気シールドを具備し、前記磁場発生装置は、前記磁気シールドにより、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向と磁場分布を変更できる単結晶引上げ装置であって、
    かつ、前記磁場発生装置は、それぞれ対向配置された超電導コイルの対をそれぞれのコイル軸が同じ水平面内に含まれるように2対設けたものであることを特徴とする単結晶引上げ装置。
  2. 前記磁気シールドは、形状、配置を変更可能として前記磁力線方向と磁場分布を変更できるものであることを特徴とする請求項1に記載の単結晶引上げ装置。
  3. 前記磁場発生装置は、前記磁気シールドを前記引上げ炉と前記磁場発生装置間に設置しない設定とした場合に、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに該X軸上の磁束密度分布が上に凸の分布となるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の単結晶引上げ装置。
  4. 前記磁場発生装置は、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁束密度を磁束密度設定値とした場合、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに該X軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の80%以下となると同時に、前記水平面内において前記X軸と直交し前記中心軸を通るY軸上の磁束密度分布が下に凸の分布であり、前記Y軸上の磁束密度は坩堝壁では前記磁束密度設定値の140%以上となる、磁場分布を発生させるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の単結晶引上げ装置。
  5. 前記磁場発生装置は、それぞれ対向配置された超電導コイルの対をそれぞれのコイル軸が同じ水平面内に含まれるように2対設け、前記超電導コイルのコイル軸を含む水平面内の前記引上げ炉の中心軸における磁力線方向をX軸としたときに、それぞれのコイルの前記X軸を挟む中心角度αを100度以上120度以下としたものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の単結晶引上げ装置。
  6. 前記磁気シールドは、前記引上げ炉と前記磁場発生装置との間に着脱可能とし、前記磁気シールドを設置するか否かで、または前記磁気シールドの形状、配置を変更することで、単結晶中の酸素濃度を制御可能なものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の単結晶引上げ装置。
  7. 前記磁気シールドは、鉄に比較して比透磁率の大きいパーマロイであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の単結晶引上げ装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の単結晶引上げ装置を用いて、半導体単結晶を引き上げることを特徴とする単結晶引上げ方法。
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