JP7159879B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関し、より詳しくは、ゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクの送液負荷を軽減し優れた印字品質を可能にするインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録方法は、簡易かつ安価に画像を形成できることから、各種印刷分野で用いられている。インクジェットインクの一つとして、活性光線を照射されることで硬化する光重合性化合物を含有するインクジェットインク(以下、単に「活性光線硬化型インク」ともいう。)が知られている。活性光線硬化型インクは、吸水性が低い記録媒体においても、高い密着性を有する画像を形成できることから、近年注目されつつある。
近年は、さらにゲル化剤を含有して、ゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインク(以下、単に「ゲルインク」ともいう。)が開発されている。ゲルインクは、加温されるとゾル状態になってインクジェットヘッドのノズルから吐出可能であるが、吐出後、記録媒体に着弾すると、冷却されてゲル化する。そしてゲル化した液滴が記録媒体に着弾したときピニング性が高くレベリングが発生しにくいという特徴を有している。
このため、非ゲルインクに比べて、ノズルでの欠陥(例えば、インクの吐出の曲がりや、吐出不良など)が発生すると、スジや濃度ムラなどの画像欠陥が発生しやすいという問題があった。
また、ゲルインクは、室温では高粘度のペースト状であるため、大型装置などの長い流路を必要とする装置では、流路の圧損が大きくなり、インクジェットヘッドまでの送液の負荷が大きいという問題があった。また、加熱してゾルの状態で送液する場合は、流路全体を加熱する必要があるため、装置の使用電力が膨大になるなどの問題があった。
さらに、該ゾル・ゲル相転移するインクは、ゲルの状態で撹拌後に静置するとゲル化剤が二相分離するという特性を有することが多く、流路内でゲル化剤の濃度が不均質化することで結果としてプリント物の画像品質がばらつくという問題もあった。
例えば、特許文献1では、第1のゲル濃度と第2のゲル濃度を有する2種のゲルインクを装置内の加熱された混合ポットで混合する機構を有し、多孔質又は非多孔質等の記録媒体の種類に応じて第1のインクと第2のインクの混合比を変えることにより記録媒体によらずに高品質の画像を形成するシステムが開示されている。
しかしながら、ゲルインクが高粘度であることに起因する、上記したゲルインクの送液負荷の問題及びプリント物の画像品質の問題については、なんら解決されていない。
特開2013-233801号公報
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、ゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクの送液負荷を軽減し優れた印字品質を可能にするインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討した結果、インクジェットヘッドの近傍でモノマー成分とゲル化剤を混合してゲルインクを調製することが非常に有効であることを見出し本発明に至った。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
1.活性光線硬化型インクジェットインクを記録するためのインクジェット記録方法であって、
前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有
する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、
前記A成分と前記B成分とを、インラインで、加熱下、混合ユニット内で混合して調製された活性光線硬化型インクジェットインクを用いること、及び前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まないことを特徴とするインクジェット記録方法。
2.前記A成分中の前記重合性モノマーが、ラジカル重合性モノマー又はカチオン重合性モノマーであることを特徴とする第1項に記載のインクジェット記録方法。
3.前記A成分として、さらに着色剤として顔料又は染料を含有することを特徴とする第1項又は第2項に記載のインクジェット記録方法。
4.前記B成分の融点が、50~130℃の範囲内であることを特徴とする第1項から第3項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
5.前記B成分が、ワックス性ゲル化剤であることを特徴とする第1項から第4項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
.前記A成分と前記B成分前の質量比(A:B)が、90.0:10.0~99.5:0.5の範囲内であることを特徴とする第1項から第項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
.活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録装置であって、
前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、かつ前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まない組成物であり、
前記活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドの上流に、前記A成分と前記B成分とを、加熱下、混合する混合ユニットと、
調製した混合物が所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量を制御する手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
.前記混合ユニットの下流にサブタンクを有することを特徴とする第項に記載のインクジェット記録装置。
.前記混合ユニットが、スタティックミキサーを有することを特徴とする第項又は第項に記載のインクジェット記録装置。
10.前記加熱下、混合する手段が、B成分を前記混合ユニットの上流で加熱溶融した後、送液ポンプによりA成分を含む加熱された前記混合ユニット内に送液することを特徴とする第項から第項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
11.前記送液ポンプが、ダイヤフラムポンプ又はシリンジポンプであることを特徴とする第10項に記載のインクジェット記録装置。
本発明の上記手段により、ゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクの送液負荷を軽減し優れた印字品質を可能にするインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の効果の発現機構ないし作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように推察している。
インクジェットヘッドの近傍でモノマー成分とゲル化剤を混合することにより、ゲルインクのインクジェットヘッドまでの流路を大幅に短縮できるため、粘度の高いゲルインクの送液の負荷を大幅に低減し、さらに二相分離によるゲル化剤の濃度不均質化を抑えることで高画質を達成可能となるものと推察される。
本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の基本構成の一例 本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例1 本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例2 本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例3 比較のインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例4 比較のインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例5 本発明に係るインクジェット記録装置の構成の一例
本発明に係るインクジェット記録方法は、活性光線硬化型インクジェットインクを記録するためのインクジェット記録方法であって、前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、前記A成分と前記B成分とを、インラインで、加熱下、混合ユニット内で混合して調製された活性光線硬化型インクジェットインクを用いること、及び前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まないことを特徴とする。この特徴は、下記各実施態様(形態)に共通する又は対応する技術的特徴である。
本発明の実施態様としては、本発明の効果発現の観点から、前記A成分中の前記重合性モノマーが、ラジカル重合性モノマー又はカチオン重合性モノマーであることが好ましい。
また、A成分として、さらに着色剤として顔料又は染料を含有することが、好ましい。
さらに、本発明においては、B成分の融点が、50~130℃の範囲内であることが好ましい。これにより、高画質を達成しつつ良好な射出安定性が得られる。
本発明の実施態様としては、本発明の効果発現の観点から、B成分が、ワックス性ゲル化剤であることが、高画質と射出安定性の観点から好ましい
らに、本発明においては、A成分と前記B成分の質量比(A:B)が、90.0:10.0~99.5:0.5の範囲内であることが好ましい。これにより、高画質を達成しつつ良好な射出安定性が得られる。
本発明のインクジェット記録装置は、活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録装置であって、前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、かつ前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まない組成物であり、前記活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの上流に、前記A成分と前記B成分とを、加熱下、混合する混合ユニットと、調製した混合物が所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量を制御する手段とを有することを特徴とする。
本発明の実施態様としては、記録安定性の観点から、前記混合ユニットの下流にサブタンクを有することが好ましい。
さらに、本発明においては、前記混合ユニットが、スタティックミキサーを有することが、記録安定性と装置コストおよび消費電力の観点から好ましい。
また、前記加熱下、混合する手段が、前記B成分を前記混合ユニットの上流で加熱溶融した後、送液ポンプにより前記A成分を含む加熱された前記混合ユニット内に送液することが好ましい。
さらに、本発明においては、送液ポンプが、ダイヤフラムポンプ又はシリンジポンプであることが好ましい。これにより、混合ユニットに脈動等なく安定に一定量のA成分、B成分が供給される。
以下、本発明とその構成要素、及び本発明を実施するための形態・態様について詳細な説明をする。なお、本願において、「~」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。
また、本発明において、「前記A成分と前記B成分とを、インラインで、加熱下、混合ユニット内で混合」とは、ゲルインクの原料となるA成分とB成分とをインクジェット画像形成装置内で、加熱下、混合することをいう。
《インクジェット記録方法》
本発明に係るインクジェット記録方法は、活性光線硬化型インクジェットインクを記録するためのインクジェット記録方法であって、前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、前記A成分と前記B成分とを、加熱下、混合ユニット内で混合して調製された活性光線硬化型インクジェットインクを用いることを特徴とする。
本発明に係るインクジェット記録方法は、インクジェットインクを、インクジェットヘッドに供給するインク供給工程におけるインク供給方法に好ましく適用することができる。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の基本構成の一例である。
インク供給工程では、インク供給部によりインクジェットインクが供給される。インク供給部は、A成分を収納する貯蔵タンク1、A成分の送液流路2、A成分の送液ポンプ3、B成分の貯蔵タンク4、B成分の送液ポンプ5、加熱ユニット6、混合ユニット7及び送液流路12より構成されている。
A成分とB成分を加熱ユニット6内の混合ユニット7で混合し、ゲルインクを調製する。調製したゲルインクは、送液流路12からインクジェットヘッド(図示していない)に送液される。従来の方法に比べて短い経路12を通してインクジェットヘッドに供給することができる。
このように、インクジェットヘッドの近傍でモノマー成分とゲル化剤を混合することから、ゲルインクの送液の流路を短くすることができるため、送液負荷を大幅に低減し、さらに二相分離によるゲル化剤の濃度不均質化を抑えることで優れた印字品質を可能にすることができる。
調製したゲルインクが所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量は、制御部(図示していない)でA成分の送液ポンプ3及びB成分の送液ポンプ5でそれぞれの送液量を制御することにより制御することができる。
図2は、本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例1である。構成例1は、本発明で使用できるインク供給部の一例である。構成例1の装置は、A成分を収納する貯蔵タンク101、A成分の送液流路102、A成分の送液ポンプ103、B成分の貯蔵タンク104、B成分の送液ポンプ105、加熱ユニット106、混合ユニットとしてのスタティックミキサー107a、電磁弁108、サブタンク109、フロートセンサー110、負圧生成ポンプ111及び送液流路112より構成される。調製されたインクジェットインクは送液流路112によりインクジェットヘッドに送液される。
B成分は貯蔵タンク104の下部にて加熱されて液状で供給される。A成分とB成分の混合比は送液ポンプ103、送液ポンプ105の送液量により適宜調整される。混合ユニットの下流にはサブタンク109が設けられている。サブタンク109にはフロートセンサー110が内蔵され、サブタンク内のインクが一定量を下回ると、センサーが作動し送液ポンプ103、送液ポンプ105が作動して一定比率の液を送液する。送液されたA成分、B成分はスタティックミキサー107aを通過する事で混合されて均一なインクとなる。電磁弁108はセンサーに連動して適宜開閉する。サブタンク109内のインクは記録時にインクジェットヘッド自身のポンプ能力によりインクジェットヘッドへと送液される。サブタンク109は負圧制御部111を内蔵しており、インクジェットヘッド内のインクが安定に吐出されるように一定の負圧で管理される。インクジェットヘッドとしては例えばコニカミノルタ製の解像度600piのインクジェットヘッドが使用される。
図3は、本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例2である。構成例2では、混合ユニットとして各種ダイナミックミキサー107bを用いた例である。
図4は、本発明に係るインクジェット記録装置で用いられるインク供給部の構成例3である。構成例3では、B成分を固体として供給する方法の一例である。図4(b)の拡大図で示されるように、スティック状に成型されたB成分113は、混合ユニット内で流路102から供給された、加熱したA成分中に一定間隔で一定量供給され、A成分と混合する。
本発明のインクジェット記録方法において、インクジェットインクをインクジェットヘッドに供給する上記インク供給工程以外の工程は、通常の公知の工程を適用できる。
[インクジェットインク]
本発明に係る活性光線硬化型インクジェットインクは、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有している。
本発明に係るインクは、ゲル化剤として、融点が40℃以上の組成物(B成分)ゲル化剤を含有して、温度によりゾル・ゲル相転移するインクジェットインクである。より具体的には、本発明に係るインクは、光重合性化合物及びゲル化剤を含有し、加熱するとゾル化又は液体化するが、冷却されるとゲル化するような、公知のインクであればよい。本発明に係るインクは、光重合開始剤、着色材その他の成分をさらに含有してもよい。
前記A成分と前記B成分の質量比(A:B)が、90.0:10.0~99.5:0.5の範囲内であることが、ピニングが十分で濃度ムラや抜き文字の潰れのない良好な画質の印字を行う観点から好ましい。
〈A成分〉
本発明に係るゲルインクは、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)を含有している。
(重合性モノマー)
重合性モノマーは、光重合性モノマー(光重合性化合物ともいう。)であることが好ましい。なかでも、重合性モノマーが、ラジカル重合性モノマー又はカチオン重合性モノマーであることが好ましい。光重合性化合物は、上記活性光線を照射されることにより架橋又は重合し、インクを硬化させる作用を有する。光重合性化合物は、モノマー、重合性オリゴマー、プレポリマーあるいはこれらの混合物のいずれであってもよい。光重合性化合物は、本発明に係るインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。また光重合性と熱硬化性の両方の性質を有するモノマーが含まれていてもよい。
光重合性化合物の含有量は、たとえば、本発明に係るインクの全質量に対して1質量%以上97質量%以下とすることができる。
ラジカル重合性化合物は、不飽和カルボン酸エステル化合物であることが好ましく、(メタ)アクリレートであることがより好ましい。なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又はメタアクリレートを意味し、「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基又はメタアクリロイル基を意味し、「(メタ)アクリル」は、アクリル又はメタクリルを意味する。
(メタ)アクリレートの例には、イソアミル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソミルスチル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル-ジグリコール(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシエチル-フタル酸及びt-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレートを含む単官能のアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール-トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA構造を有するジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート及びトリプロピレングリコールジアクリレートを含む2官能の(メタ)アクリレート、ならびに、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレートを含む3官能以上の(メタ)アクリレート、ポリエステルアクリレートオリゴマーを含む(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマー、ならびにこれらの変性物が含まれる。上記変性物の例には、エチレンオキサイド基を挿入したエチレンオキサイド変性(EO変性)アクリレート、及びプロピレンオキサイドを挿入したプロピレンオキサイド変性(PO変性)アクリレートが含まれる。
この他、重合性のオリゴマー類も、モノマー同様に配合可能である。重合性オリゴマーとしては、エポキシアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、直鎖アクリルオリゴマー等が挙げられる。更に具体的には、山下晋三編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年大成社);加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」(185年、高分子刊行会);ラドテック研究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79ページ、(1989年、シーエムシー);滝山栄一郎著、「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)等に記載の市販品もしくは業界で公知のラジカル重合性ないし架橋性のモノマーオリゴマー及びポリマーを用いることができる。
カチオン重合性化合物の例には、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物及びオキセタン化合物が含まれる。
光カチオン重合性モノマーとしては、各種公知のカチオン重合性のモノマーが使用できる。例えば、特開平6-9714号、特開2001-31892号、特開2001-40068号、特開2001-55507号、特開2001-310938号、特開2001-310937号、特開2001-220526号の各公報に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられる。
本発明においては、インク硬化の際の記録媒体の収縮を抑える目的で、光重合性化合物として少なくとも1種のオキセタン化合物と、エポキシ化合物及びビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有することが好ましい。
光重合性と熱硬化性を有するモノマーとしては、分子内に光重合性官能基として(メタ)アクリロイル基と熱硬化性官能基として、水酸基、カルボキシル基、イソシアネート基、イミノ基、エポキシ基、オキセタニル基、メルカプト基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、オキサゾリン基等を有するモノマーが挙げられる。
(光重合開始剤)
本発明に係るA成分は重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する。光重合開始剤は、前記光重合性化合物がラジカル重合性の官能基を有する化合物であるときは、光ラジカル開始剤を含み、前記光重合性化合物がカチオン重合性の官能基を有する化合物であるときは、光酸発生剤を含む。光重合開始剤は、本発明に係るインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。光重合開始剤は、光ラジカル開始剤と光酸発生剤の両方の組み合わせであってもよい。
光ラジカル開始剤には、開裂型ラジカル開始剤及び水素引き抜き型ラジカル開始剤が含まれる。
開裂型ラジカル開始剤の例には、アセトフェノン系の開始剤、ベンゾイン系の開始剤、アシルホスフィンオキシド系の開始剤、ベンジル及びメチルフェニルグリオキシエステルが含まれる。
水素引き抜き型ラジカル開始剤の例には、ベンゾフェノン系の開始剤、チオキサントン系の開始剤、アミノベンゾフェノン系の開始剤、10-ブチル-2-クロロアクリドン、2-エチルアンスラキノン、9,10-フェナンスレンキノン及びカンファーキノンが含まれる。
光酸発生剤の例には、有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187~192ページに記載の化合物が含まれる。
光重合開始剤の含有量は、インクジェットインクが十分に硬化できる範囲であればよく、たとえば、本発明に係るインクジェットインクの全質量に対して0.01質量%以上10質量%以下とすることができる。
(着色材)
A成分として、さらに着色剤として顔料又は染料を含有することができる。着色材には、染料及び顔料が含まれる。耐候性の良好な画像を得る観点からは、着色材は顔料であることが好ましい。顔料は、形成すべき画像の色等に応じて、たとえば、黄顔料、赤又はマゼンタ顔料、青又はシアン顔料及び黒顔料から選択することができる。
〈B成分〉
B成分は、A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(以降ゲル化剤ともいう。)である。本発明では、ゲル化剤の融点が40℃以上である。融点は50~130℃の範囲内であることがより好ましい。融点が40℃以上あることにより、A成分と混合した後のインクの相転移温度と記録媒体の温度差を十分設けることができるため、十分なピニングを達成でき、結果として高画質が達成される。好ましくは50℃以上である。更に融点は130℃以下であることが好ましい。130℃以下であれば、混合後のゲルインクのゾルゲル相転移温度も高くなることがないため、射出安定性が低下することがない。
B成分が複数のゲル化剤を含有するときは、それぞれのゲル化剤が上記融点の範囲内にあることが好ましい。
融点の測定は、通常の融点測定機を用いて測定することができる。例えば、示差走査熱量計(DSCにて5℃/minの速度で降温分析して求めることができる。ベースラインと析出ピークの立ち上がり部分の交点を融点として測定する。
A成分とB成分を混合後のインクにおいて、ゲル化剤の含有量は、インクの全質量に対して1.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。ゲル化剤の含有量を1.0質量%以上とすることで、インクのピニング性を十分に高め、より高精細な画像を形成することができる。ゲル化剤の含有量を10.0質量%以下とすることで、形成した画像の表面にゲル化剤が析出しにくくなり、画像の光沢を他のインクによる画像の光沢により近づけることができ、かつ、インクジェットヘッドからのインク吐出性をより高めることができる。上記観点からは、本発明に係るインク中のゲル化剤の含有量は、1.0質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、2.5質量%以上5.0質量%以下であることがより好ましく、2.5質量%以上4.0質量%以下であることがさらに好ましい。
また、B成分には、A成分に含有される重合性モノマー及び光重合開始剤を含まない。このようにすることで、混合ユニットにB成分を安定に供給することが可能となる
また、以下の観点から、ゲル化剤は、インクのゲル化温度以下の温度で、インク中で結晶化することが好ましい。ゲル化剤がインク中で結晶化すると、板状に結晶化したゲル化剤によって形成された三次元空間に光重合性化合物が内包される構造が形成されることがある(このような構造を、以下「カードハウス構造」という。)。カードハウス構造が形成されると、液体の光重合性化合物が前記空間内に保持されるため、インク液滴がより濡れ広がりにくくなり、インクのピニング性がより高まる。インクのピニング性が高まると、記録媒体に着弾したインク液滴同士が合一しにくくなり、より高精細な画像を形成することができる。
カードハウス構造を形成するには、インク中で溶解している光重合性化合物とゲル化剤とが相溶していることが好ましい。これに対して、インク中で溶解している光重合性化合物とゲル化剤とが相分離していると、カードハウス構造を形成しにくい場合がある。
結晶化によるカードハウス構造の形成に好適なゲル化剤の例には、ワックス性ゲル化剤が挙げられる。ワックス性ゲル化剤としては、ケトンワックス、エステルワックス、石油系ワックス、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、硬化ヒマシ油、変性ワックス、高級脂肪酸、高級アルコール、ヒドロキシステアリン酸、N-置換脂肪酸アミド及び特殊脂肪酸アミドを含む脂肪酸アミド、高級アミン、合成ワックス、ダイマー酸ならびにダイマージオールが含まれる。
上記ケトンワックスの例には、ジリグノセリルケトン、ジベヘニルケトン、ジステアリルケトン、ジエイコシルケトン、ジパルミチルケトン、ジラウリルケトン、ジミリスチルケトン、ミリスチルパルミチルケトン及びパルミチルステアリルケトンが含まれる。
上記エステルワックスの例には、ベヘニン酸ベヘニル、イコサン酸イコシル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸パルミチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、セロチン酸ミリシル、ステアリン酸ステアリル、パルミチン酸オレイル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン脂肪酸エステルが含まれる。
上記エステルワックスの市販品の例には、日本エマルジョン社製、EMALEXシリーズ(「EMALEX」は同社の登録商標)、ならびに理研ビタミン社製、リケマールシリーズ及びポエムシリーズ(「リケマール」及び「ポエム」はいずれも同社の登録商標)が含まれる。
上記石油系ワックスの例には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス及びペトロラクタムを含む石油系ワックスが含まれる。
上記植物系ワックスの例には、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、ホホバ固体ロウ及びホホバエステルが含まれる。
上記動物系ワックスの例には、ミツロウ、ラノリン及び鯨ロウが含まれる。
上記鉱物系ワックスの例には、モンタンワックス及び水素化ワックスが含まれる。
上記変性ワックスの例には、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、12-ヒドロキシステアリン酸誘導体及びポリエチレンワックス誘導体が含まれる。
上記高級脂肪酸の例には、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸,ラウリン酸、オレイン酸、及びエルカ酸が含まれる。
上記高級アルコールの例には、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールが含まれる。
上記ヒドロキシステアリン酸の例には、12-ヒドロキシステアリン酸が含まれる。
上記脂肪酸アミドの例には、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド及び12-ヒドロキシステアリン酸アミドが含まれる。
上記脂肪酸アミドの市販品の例には、日本化成社製、ニッカアマイドシリーズ(「ニッカアマイド」は同社の登録商標)、伊藤製油社製、ITOWAXシリーズ、及び花王株式会社製、FATTYAMIDシリーズが含まれる。
上記N-置換脂肪酸アミドの例には、N-ステアリルステアリン酸アミド及びN-オレイルパルミチン酸アミドが含まれる。
上記特殊脂肪酸アミドの例には、N,N’-エチレンビスステアリルアミド、N,N’-エチレンビス-12-ヒドロキシステアリルアミド及びN,N’-キシリレンビスステアリルアミドが含まれる。
上記高級アミンの例には、ドデシルアミン、テトラデシルアミン及びオクタデシルアミンが含まれる。
上記合成ワックスの例には、ポリエチレンワックス及びα-オレフィン無水マレイン酸共重合体ワックスが含まれる。
上記合成ワックスの市販品の例には、Baker-Petrolite社製、UNILINシリーズ(「UNILIN」は同社の登録商標)が含まれる。
上記ダイマージオールの市販品の例には、CRODA社製、PRIPORシリーズ(「PRIPOR」は同社の登録商標)が含まれる。
これらのゲル化剤のうち、よりピニング性を高める観点からゲル化剤は、ケトンワックス、エステルワックス、高級脂肪酸、高級アルコール及び脂肪酸アミド等のワックス系ゲル化剤であることが好ましい。上記観点からは、下記一般式(G1)で表されるケトンワックス及び下記一般式(G2)で表されるエステルワックスがさらに好ましい。下記一般式(G1)で表されるケトンワックス及び下記一般式(G2)で表されるエステルワックスは、本発明に係るインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。また、下記一般式(G1)で表されるケトンワックス及び下記一般式(G2)で表されるエステルワックスは、本発明に係るインク中に、いずれか一方のみが含まれていてもよいし、双方が含まれていてもよい。
一般式(G1):R1-CO-R2
一般式(G1)において、R1及びR2は、いずれも炭素数が9以上25以下である直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基である。
一般式(G2):R3-COO-R4
一般式(G2)において、R3及びR4は、いずれも炭素数が9以上25以下である直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基である。
上記一般式(G1)で表されるケトンワックス又は上記一般式(G2)で表されるエステルワックスは、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基の炭素数が9以上であるため、ゲル化剤の結晶性がより高まり、かつ、上記カードハウス構造においてより十分な空間が生る。そのため、光重合性化合物が上記空間内に十分に内包されやすくなり、インクのピニング性がより高くなる。また、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基の炭素数が25以下であるため、ゲル化剤の融点が過度に高まらないため、インクを出射するときにインクを過度に加熱する必要がない。上記観点からは、R1及びR2は炭素原子数11以上23未満の直鎖状の炭化水素基であることが特に好ましい。
また、インクのゲル化温度を高くして、着弾後により急速にインクをゲル化させる観点からは、R1又はR2のいずれか、又はR3又はR4のいずれかが飽和している炭素原子数11以上23未満の炭化水素基であることが好ましい。上記観点からは、R1及びR2の双方、又はR3及びR4の双方が飽和している炭素原子数11以上23未満の炭化水素基であることがより好ましい。
上記一般式(G1)で表されるケトンワックスの例には、ジリグノセリルケトン(炭素数:23-24)、ジベヘニルケトン(炭素数:21-22)、ジステアリルケトン(炭素数:17-18)、ジエイコシルケトン(炭素数:19-20)、ジパルミチルケトン(炭素数:15-16)、ジミリスチルケトン(炭素数:13-14)、ジラウリルケトン(炭素数:11-12)、ラウリルミリスチルケトン(炭素数:11-14)、ラウリルパルミチルケトン(11-16)、ミリスチルパルミチルケトン(13-16)、ミリスチルステアリルケトン(13-18)、ミリスチルベヘニルケトン(13-22)、パルミチルステアリルケトン(15-18)、バルミチルベヘニルケトン(15-22)及びステアリルベヘニルケトン(17-22)が含まれる。なお、上記括弧内の炭素数は、カルボニル基で分断される2つの炭化水素基それぞれの炭素数を表す。
一般式(G1)で表されるケトンワックスの市販品の例には、Alfa Aeser社製、18-Pentatriacontanon及びHentriacontan-16-on及び花王株式会社製、カオーワックスT1が含まれる。
一般式(G2)で表される脂肪酸又はエステルワックスの例には、ベヘニン酸ベヘニル(炭素数:21-22)、イコサン酸イコシル(炭素数:19-20)、ステアリン酸ステアリル(炭素数:17-18)、ステアリン酸パルミチル(炭素数:17-16)、ステアリン酸ラウリル(炭素数:17-12)、パルミチン酸セチル(炭素数:15-16)、パルミチン酸ステアリル(炭素数:15-18)、ミリスチン酸ミリスチル(炭素数:13-14)、ミリスチン酸セチル(炭素数:13-16)、ミリスチン酸オクチルドデシル(炭素数:13-20)、オレイン酸ステアリル(炭素数:17-18)、エルカ酸ステアリル(炭素数:21-18)、リノール酸ステアリル(炭素数:17-18)、オレイン酸ベヘニル(炭素数:18-22)及びリノール酸アラキジル(炭素数:17-20)が含まれる。なお、上記括弧内の炭素数は、エステル基で分断される2つの炭化水素基それぞれの炭素数を表す。
一般式(G2)で表されるエステルワックスの市販品の例には、日油株式会社製、ユニスターM-2222SL及びスパームアセチ(「ユニスター」は同社の登録商標)、花王株式会社製、エキセパールSS及びエキセパールMY-M(「エキセパール」は同社の登録商標)、日本エマルジョン株式会社製、EMALEX CC-18及びEMALEX CC-10(「EMALEX」は同社の登録商標)ならびに高級アルコール工業株式会社製、アムレプスPC(「アムレプス」は同社の登録商標)が含まれる。これらの市販品は、二種類以上の混合物であることが多いため、必要に応じて分離・精製してインクに含有させてもよい。
B成分としては、その他特開2005-126507号公報や特開2005-255821号公報や特開2010-111790号公報に記載の低分子オイルゲル化剤や、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミド、N-(2-エチルヘキサノイル)-L-グルタミン酸ジブチルアミドなどのアミド化合物や、1,3:2,4-ビス-O-ベンジリデン-D-グルシトールなどのジベンジリデンソルビトール類や、ショ糖脂肪酸エステル類や、脂肪酸デキストリン、脂肪酸イヌリン、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリルなどの各種ゲル化剤や、各種結合剤を含んでいても良い。
〈その他の成分〉
本発明に係るインクは、本発明の効果が得られる範囲において、A成分又はB成分の一部として、分散剤、光増感剤、重合禁止剤、熱架橋剤及び界面活性剤を含むその他の成をさらに含んでいてもよい。これらの成分は、本発明に係るインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
〈物性〉
インクジェットヘッドからの吐出性をより高める観点からは、本発明に係るインクジェットインク(以下単にインクともいう)の80℃における粘度は3mPa・s以上20mPa・s以下であることが好ましい。また、着弾して常温に降温した際にインクを十分にゲル化させる観点からは、インクの25℃における粘度は1000mPa・s以上であることが好ましい。
本発明に係るインクのゲル化温度は、40℃以上100℃未満であることが好ましい。インクのゲル化温度が40℃以上であると、記録媒体に着弾後、インクが速やかにゲル化するため、ピニング性がより高くなる。インクのゲル化温度が100℃未満であると、加熱によりゲル化したインクをインクジェットヘッドから吐出できるため、より安定してインクを吐出することができる。より低温でインクを吐出可能にし、インクジェット記録装置への負荷を低減させる観点からは、本発明に係るインクのゲル化温度は、40℃以上70℃未満であることがより好ましい。
本発明に係るインクの80℃における粘度、30℃における粘度及びゲル化温度は、例えば各種レオメータにより、インクの動的粘弾性の温度変化を測定することにより求めることができる。本発明において、これらの粘度及びゲル化温度は、以下の方法によって得られた値である。本発明に係るインクをストレス制御型レオメータPhysica MCR300(コーンプレートの直径:75mm、コーン角:1.0°)、Anton Paar社製にセットし、次いでインク100℃に加熱し、降温速度0.1℃/s、歪み5%、角周波数10radian/sで、の条件で20℃までインクを冷却して、動的粘弾性の温度変化曲線を得る。80℃における粘度及び30℃における粘度は、動的粘弾性の温度変化曲線において80℃、30℃における複素粘度をそれぞれ読み取ることにより求めることができる。ゲル化温度は、動的粘弾性の温度変化曲線において、複素粘度が200mPa・s以上となる温度として求めることができる。
インクジェットヘッドからの吐出性をより高める観点からは、本発明に係るインクが顔料を含有するときの顔料粒子の平均粒子径は0.08μm以上0.5μm以下であり、最大粒子径は0.3μm以上10μm以下であることが好ましい。本発明における顔料粒子の平均粒子径とは、データサイザーナノZSP、Malvern社製を使用して動的光散乱法によって求めた値を意味する。なお、着色材を含むインクは濃度が高く、この測定機器では光が透過しないので、インクを200倍で希釈してから測定する。測定温度は常温(25℃)とする。
《インクジェット記録装置》
本発明のインクジェット記録装置は、活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録装置であって、前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、前記活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの上流に、前記A成分と前記B成分とを、加熱下、混合する混合ユニットと、調製した混合物が所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量を制御する手段とを有することを特徴とする。
図7は、本発明のインクジェット記録装置の概念を示す一例である。図7に示すように、インクジェット記録装置300は、インクジェットヘッド310、搬送部320、照射部330、制御部340、インク供給部380及び記憶部350を有する。インクジェット記録装置300は、データ入力部360をさらに有していてもよい。インクジェット記録装置300は、記録媒体の搬送方向におけるインクジェットヘッド310よりも上流側に、記録媒体の種類を測定する測定部370をさらに有していてもよい。なお、図7において、矢印は記録媒体の搬送方向を示す。
[インクジェットヘッド310]
インクジェットヘッド310は、ノズル311の吐出口が設けられたノズル面313を、画像を形成する際に搬送部320に対向する面に有しており、搬送部320によって搬送される記録媒体400に対してインクを吐出する。本発明に係るインクをゾル化して吐出性を高める観点から、インクジェットヘッド310は、インクの温度を調整してインクを低粘度に調整するための温度調整手段を有してもよい。温度調整手段の例には、パネルヒーター、リボンヒーター及び保温水による加熱手段が含まれる。
インクジェットヘッド310は、記録媒体の搬送方向に直行する方向の幅が記録媒体400よりも小さいスキャン式のインクジェットヘッドでもよく、記録媒体の搬送方向に直行する方向の幅が記録媒体400よりも大きいライン式のインクジェットヘッドでもよい。
ノズル311は、ノズル面313に吐出口を有する。ノズル311の数は、画像形成に使用するインクの数(例えば4つ)以上であればよい。インクジェットヘッド310が複数のノズル311を有する場合、装置の構成を単純化して制御を容易にする観点からは、複数のノズル311は、ほぼ等間隔となるように記録媒体の搬送方向に並んで設けられることが好ましい。
インクジェットヘッド310は、吐出されて記録媒体に着弾するインクの量を変更可能に構成される。たとえば、インクジェットヘッド310は、制御部340に制御されて、圧電素子の振動幅を変更したり、一部のノズルからインクを吐出させなくしたりすることができるように構成される。
[搬送部320]
搬送部320は、画像を形成する際に、インクジェットヘッド310の鉛直方向直下において、インクジェットヘッド310に対向する記録媒体400が移動するように、記録媒体400を搬送する。例えば、搬送部320は、駆動ローラ321及び従動ローラ322、搬送ベルト323及び加熱装置324を有する。
駆動ローラ321及び従動ローラ322は、記録媒体の搬送方向に所定の間隔をあけるとともに、記録媒体の搬送方向に直交する方向に延在した状態で配置される。駆動ローラ321は、不図示の駆動源によって回転する。
搬送ベルト323は、その上に乗せられた記録媒体400を搬送するためのベルトであり、駆動ローラ321及び従動ローラ322に架け渡されている。搬送ベルト323は、たとえば、記録媒体400よりも幅広に形成された無端のベルトとすることができる。このとき、駆動源が駆動ローラ321を回転させると、駆動ローラ321に追従して搬送ベルト323が周回して、搬送ベルト323上の記録媒体400が搬送される。記録媒体400を吸着保持して記録媒体の脱離をより生じにくくする観点からは、搬送ベルト323のベルト面には、複数の吸引孔(不図示)が形成されていてもよい。
また、加熱装置324により搬送ベルト323を加熱することができる。記録媒体の種類に合わせて適宜記録媒体の温度を調整することで、ゾルゲル相転移インクのピニングを調整して最適な画質を得ることができる。
[照射部330]
照射部330は、光源を有し、搬送部320の上面に光源から活性光線を照射する。これにより、搬送される記録媒体400上に着弾したインクジェットインクの液滴に活性光線を照射して、液滴を硬化させることができる。照射部330は、インクジェットヘッド310よりも下流側で搬送部320の直上に配設することができる。光源の輻射熱によってインクジェットインクが溶けることによるインクの硬化不良の発生を抑制する観点から、光源は発光ダイオード(LED)であることが好ましい。インクジェットインクを硬化させるための活性光線を照射することができるLED光源の例には、395nm、水冷LED、Phoseon Technology社製が含まれる。
[制御部340]
制御部340は、画像形成中のインクジェット記録装置300の動作を制御する。ここでは、ゲルインクが所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量を制御することも含まれる。
以下、図2で示した構成例1のスタティックミキサーを使用した際のA成分の送液制御方法を例に、A液成分の流量を制御する手段の例を説明する。B成分の供給量の制御も同様に行うことができる。
〈流量センサーによるフィードバック制御〉
A液成分の流路102に設けられた流量センサーの情報をもとにA液成分の送液ポンプ103の送量を制御することができる。
〈定量ポンプによる駆動時間(パルス駆動)制御〉
A液成分の送液ポンプ103の駆動時間を決め、一定の量を送液する。
〈電磁弁による開閉制御〉
A液成分の送液ポンプ103は常時駆動し、A液成分の流路102に設けられた電磁弁(図示を省略)のON-OFFで流量を制御することができる。
[記憶部350]
記憶部350は、制御部340が実行する制御プログラム、及び記録媒体の種類と、その記録媒体の単位面積に着弾できるインクの最大量(及び任意に最小量)と、を対応付けるテーブルを含む各種の情報を参照可能に格納する。
[データ入力部360]
データ入力部360は、外部機器との間で、印刷すべき記録媒体の種類及び印刷すべき画像を含むデータなどの各種情報を送受信する。
[測定部370]
測定部370は、画像を形成する記録媒体の種類を測定し、得られた情報を制御部340に送信する。
[インク供給部380]
インク供給部では、A成分とB成分とを、加熱下、混合ユニット内で混合して、ゲルインクを調製し、インクジェットヘッド310へ送液する。混合ユニットの下流には、サブタンクを有することが好ましい。
〈加熱ユニット〉
加熱ユニットは、ヒーター及びヒーターからの熱を伝える伝熱部材等により構成され、サブタンク109、各送液流路及び混合ユニット107内のインクジェットインクの温度等を所定の温度に加熱、保温する。ヒーターとしては、例えば、通電されることによりジュール熱を生じる電熱線が用いられる。また、伝熱部材としては、熱伝導率の高い部材、例えば、各種金属(合金)で形成された熱伝導板が用いられる。
(ヒーターによる加温制御)
ゲルインクを加温する場合はタンク外部から加熱するが、ゲルインク自体の液温とヒーターの制御を同期させるのが困難である。このためインク自体の温度を接液センサーで確認しながらヒーター温度を制御するのが一般的である。具体的にはヒーター部分の温度と液温の両方を監視してヒーター出力を決めることが好ましい。
〈混合ユニット〉
混合ユニットでは、A成分とB成分とを、加熱下、混合ユニット内で混合して、所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移するゲルインクとなるようA成分と前記B成分との混合量を制御してゲルインクを調製する。A成分及びB成分は加熱制御されたそれぞれのタンクから混合ユニットに送液されることが好ましい。
A成分及びB成分の混合量は制御部340で制御する。混合手段としては、構成例1で示したようにスタティックミキサーを用いることができる。又は、構成例2で示したようにダイナミックミキサーを用いることができる。
(スタティックミキサー)
本発明において、混合ユニットがスタティックミキサーを有することが好ましい。スタティックミキサーは、可動部分がない静止型の混合・攪拌ミキサーの1種であり、長方形の板を左右逆方向に180度ねじったエレメントを管内に交互に配列された形で構成されている。スタティックミキサーは、分割作用、転換作用及び反転作用3つの作用により混合をおこなうことができる。以上の作用から従来のバッチ方式に比べ、再現性に優れ、正確で均一な混合ができ、省メンテナンスコスト、省エネルギー、省スペースにも有効である。
また、スタティックミキサーは静止型混合器なので駆動部は持たない。したがって混合のためのエネルギーは液体の持つ速度エネルギーを消費することでまかなわれる。
〈送液ポンプ〉
A成分、B成分及びゲルインクの送液に用いられる送液ポンプに種類としては、ターボ型(非容積式)ポンプ、容積式ポンプ、特殊型ポンプなどが挙げられるが、本発明では定量性が求められることから、容積式ポンプの使用が好ましい。容積式ポンプとしては、ピストンポンプ、プランジャーポンプ、ダイヤフラムポンプ、歯車ポンプ(ギヤポンプ)、ベーンポンプ、ねじポンプ、シリンジポンプ、チューブポンプなどが挙げられ、いずれのポンプも好ましく使用される。本発明の構成例1に記載のようにスタティックミキサーを使用する場合は、スタティックミキサーの特性上、管断面方向の混合は良好だが管軸方向の混合はほとんどないため液体は定量的に注入する必要があり、定量ポンプが必須となる。
また、一定量の送液ができるだけでなく、送液量の可変、正確なON-OFF、対となるポンプとの連携も重要となる。このため、ダイアフラムポンプ及びにダイアフラムポンプ脈動を抑えるダンパーを追加したものやシリンジポンプが好ましく用いられる。
〈負圧制御部〉
サブタンク109は、通気路を介して負圧制御部111に接続されている。負圧制御部111はサブタンク内の圧力を調整する。このため、サブタンク内の圧力は、図示を省略する負圧制御部によって加えられる負圧の度合いによって変化する。また、サブタンクには、フロートセンサー(液面センサ)110が設けられており、タンク内に貯留されているインク量は常時検出することができる。サブタンクからインクジェットヘッドまでの圧力が圧力制御部により負圧状態とされるため、画像形成や各種のメンテナンスを行わない際に、ノズルからインクが漏れ出すことを防止される。
〈送液流路〉
送液流路はチューブ状の部材で構成され、貯蔵タンクと混合ユニットを接続すると共に内部を連通する。インク流路としては、例えば、伝熱性の良い樹脂材や金属管が用いられる。流路上には、電磁弁及びポンプが設けられている。
[その他の構成]
インクジェット記録装置300は、上記構成以外にも、吐出前のインクジェットインクを貯蔵するためのインクタンク(不図示)、インクタンクとインクジェットヘッド310とをインクが流通可能に連通するインク流路(不図示)を有していてもよい。
[インクジェット記録装置300を用いた画像形成]
制御部340は、記憶部350に格納されている、記録媒体の種類と、その記録媒体の単位面積に着弾できるインクの最大量(及び任意に最小量)と、を対応付けるテーブルを参照し、前記特定された記録媒体の種類の単位面積に着弾できるインクの最大量、及び任意に最小量を設定する。
また、制御部340は、搬送部320を制御して記録媒体400を搬送し、インクジェットヘッド310を制御して、上記印刷情報に含まれる画像が記録媒体400上に形成されるよう、インクジェットヘッド310のノズル311から本発明に係るインクの液滴を吐出させる。このとき、制御部340は、記録媒体400の単位面積に着弾するインクの最大量が、上記設定された最大量を超えないように、本発明に係るインクの吐出量を調整する。上記記録媒体の搬送は、上記インクの最大量を設定した後に行ってもよいし、設定する前から行っていてもよい。
また、制御部340は、照射部330を制御して、記録媒体400に着弾した上記本発明に係るインクに活性光線を照射して、インクを硬化させる。なお、このとき、制御部340は、インクジェットヘッド310を制御してインクを吐出させ、記録媒体400の下流側に上記最大量を超えない量のインクを着弾させて、下流側の画像を同時に形成しはじめてもよい。
また、制御部340は、上記着弾できるインクの最大量を設定する前に、データ入力部360が受信した印刷情報、又は測定部370が測定した記録媒体の情報から、印刷すべき記録媒体の種類を特定してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」又は「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」又は「質量%」を表す。
(1)A成分及びB成分の調製
(1-1)A成分A-1の調製
(1-2)マゼンタ顔料分散液1の調製
以下に示す種類及び量の分散剤及び分散媒をステンレス容器に入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱攪拌溶解し、室温まで冷却した後、下記顔料を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズと共にポリプロピレン製の容器に入れ密栓した。ジルコニアビーズと下記材料の質量比は2対1になるように調製した。その後、ペイントシェーカーにて、所望の粒径になるまで分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、マゼンタ顔料分散液1を調製した。
(マゼンタ顔料分散液の材料)
分散剤:JET-9151(BYK社製) 11質量部
分散媒:トリプロピレングリコールジアクリレート(0.2%UV-10含有)
69質量部
顔料:PV19/PR202(BASF製、D4500J) 20質量部
(1-3)A成分A-1の調製
下記の各成分と前記顔料分散液とを混合して、60℃に加熱して攪拌した。得られた溶液を、ADVANTEC社製テフロン(登録商標)3μmメンブランフィルターで濾過して、A成分A-1を調製した。
光重合性化合物1:トリプロピレングリコールジアクリレート 2.0質量部
光重合性化合物2:ポリエチレングリコール#600ジアクリレート
20.0質量部
光重合性化合物3:6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート
4.0質量部
光重合性化合物4:3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート
21.3質量部
光重合性化合物5:平均官能基数が8のポリエステルアクリレートオリゴマー(ETERNAL CHEMICAL社製、ETERCURE6361-100)
5.0質量部
光重合性化合物6:平均官能基数が2のポリエステルアクリレートオリゴマー(Sartomer社製、CN2270) 13.0質量部
光重合開始剤1:アシルホスフィンオキシド系のラジカル重合開始剤(BASF社製、IRGACURE TPO(「IRGACURE」は同社の登録商標))
2.7質量部
光重合開始剤2:アシルホスフィンオキシド系のラジカル重合開始剤(BASF社製、IRGACURE 819(「IRGACURE」は同社の登録商標))
3.0質量部
光増感剤1:2-イソプロピルチオキサントン(ITX) 0.5質量部
重合禁止剤:BASF社製、IRGASTAB UV10(「IRGASTAB」は同社の登録商標) 0.15質量部
界面活性剤:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、TSF-4452 0.02質量部
顔料分散液:マゼンタ顔料分散液1 26.0質量部
(1-4)A成分A-2の調製
(1-5)マゼンタ顔料分散液2の調製
以下二種の化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱攪拌溶解した。
顔料分散剤:アジスパーPB824(味の素ファインテクノ社製)
9質量部
重合性化合物:OXT221(オキセタン221、東亞合成社製) 70質量部
室温まで冷却した後、これに下記マゼンタ顔料1を21部加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズと共にポリプロピレン製の容器に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて8時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して顔料分散液2を作製した。
マゼンタ顔料1:Pigment Red 122(大日精化製、クロモファインレッド6112JC)
(1-6)A成分A-2の調製
下記の各添加剤を順次混合し、80℃に加熱して攪拌した後、得られた液体を加熱下、#3000の金属メッシュフィルターでろ過し、冷却して、A-2を調製した。
重合性化合物:OXT221(オキセタン221、東亞合成社製) 44.0質量部
重合性化合物:セロキサイド2021P(脂環式エポキシ、ダイセル化学社製)
10.0質量部
光重合開始剤:CPI-100P(トリアリルスルホニウム塩のプロピレンカーボネート50%溶液、サンアプロ社製) 5.0質量部
増感剤:DEA(ジエトキシアントラセン、川崎化成工業社製)
2.0質量部
界面活性剤:X22-4272(信越化学工業社製) 0.05質量部
顔料分散液:マゼンタ顔料分散液2 19.0質量部
(1-7)B成分B-1の調製
ゲル化剤としてエステルワックス(日油株式会社製、ユニスターM-2222SL)をステンレスビーカーに入れ、90℃で加熱溶解した後に、#3500メッシュの金属フィルターで濾過した。その後ワックス液を金属製の成型容器に流し込み、25℃で冷却させた。固化した成分を成型容器から取り出し、B成分B-1とした。
(1-8)B成分B-2の調製
ゲル化剤としてエステルワックス(日油株式会社製、ユニスターM-2222SL)40質量部とケトンワックス(花王株式会社製、カオーワックスT1)60質量部をステンレス容器に入れ、90℃で加熱溶解した後に、#3500メッシュの金属フィルターで濾過した。その後、ワックス液を金属製の成型容器に流し込み、25℃で冷却させた。その後固化した成分を成型容器から取り出し、B成分B-2とした。
(1-9)B成分B-3の調製
パラフィンワックス(富士フィルム和光純薬工業製、mp68~70)100質量部をステンレス容器に入れ、90℃で加熱溶解した後に、#3500メッシュの金属フィルターで濾過した。その後、ワックス液を金属製の成型容器に流し込み、25℃で冷却させた。その後固化した成分を成型容器から取り出し、B成分B-3とした。
(1-10)B成分B-4の調製
パラフィンワックス(富士フィルム和光純薬社製、mp42~44)100質量部をステンレス容器に入れ、90℃で加熱溶解した後に、#3500メッシュの金属フィルターで濾過した。その後、ワックス液を金属製の成型容器に流し込み、25℃で冷却させた。その後固化した成分を成型容器から取り出し、B成分B-4とした。
(1-11)比較のインク1~3の調製
比較インクは、A成分とB成分を、あらかじめ加熱下、混合して、調製したゲルインクを、一旦冷却して準備した。
(1-12)インク1の調製
A成分A-1とB成分B-1をそれぞれ90℃に加熱し、ステンレス容器内で98.0:2.0の質量比となるよう、あらかじめ混合し、90℃で15分加熱撹拌した。その後25℃に冷却して、インク1を調製した。
(1-13)インク2の調製
A成分A-1とB成分B-2をそれぞれ90℃に加熱し、ステンレス容器内で97.5:2.5の質量比となるよう、あらかじめ混合し、90℃で15分加熱撹拌した。その後25℃に冷却して、インク2を調製した。
(1-14)インク3の調製
A成分A-2とB成分B-3をそれぞれ90℃に加熱し、ステンレス容器内で95.0:5.0の質量比となるよう、あらかじめ混合し、90℃で15分加熱撹拌した。その後25℃に冷却して、インク3を調製した。
(2)物性値の測定
(2-1)インクの粘度の測定
インク1及びインク2の物性(30℃、80℃における粘度、ゲル化温度)を、以下の方法で測定した。
得られたインクを、温度制御可能なストレス制御型レオメータ(PhysicaMCR300、Anton Paar社製)にセットした。次いで、インクを100℃に加熱した後、降温速度0.1℃/s、歪み5%、角周波数10radian/sで20℃に冷却し、降温時の動的粘弾性を測定した。測定は、直径75.033mm、コーン角1.017°のコーンプレート(CP75-1、Anton Paar社製)を用いた。また温度制御は、PhysicaMCR300に付属のペルチェ素子型温度制御装置(TEK150P/MC1)により行った。
得られた動的粘弾性の温度変化曲線において、30℃及び80℃における複素粘度をそれぞれ読み取り、「30℃粘度」、「80℃粘度」とした。また得られた動的粘弾性の温度変化曲線から、複素粘度が200mPa・s以上となる温度を読み取り、「ゲル化温度(℃)」とした。
(2-2)測定結果
インク1:30℃粘度=1.9×10mPa・s、80℃粘度=10mPa・s、ゲル化温度63℃
インク2:30℃粘度=4.8×10mPa・s、80℃粘度=10mPa・s、ゲル化温度60℃
インク3:30℃粘度=1.0×10mPa・s、80℃粘度=9mPa・s、ゲル化温度58℃
上記のようにインク1、インク2、インク3ともに、温度によりゾル・ゲル相転移し、30℃においてゲル状態であることが確認された。
なお、後述する実施例10で用いた、A成分A-1とB成分B-4からなるインクも温度によりゾル・ゲル相転移し、30℃においてゲル状態であることを確認した。
(2-3)B成分の融点の測定 上記B成分として用いたB成分の融点は、試料3.0mgをDSC(DSC6220、日立ハイテク社製)にて120℃から30℃まで5℃/minの速度で降温分析して求めた。ベースラインと析出ピークの立ち上がり部分の交点を融点とした。ゲル化剤の融点の測定結果は、表Iに記載した。
(3)実施例1
(3-1)画像形成
図7に示した、インクジェット画像形成装置に、構成例1のインク供給部を搭載して、記録媒体上に連続で画像形成を行った。構成例1のインク供給部にA成分A-1とB成分B-1をセットし、加熱ユニットを90℃に加熱した。その後、A成分とB成分の混合質量比が98.0:2.0となるようにA成分とB成分の送液量を調整した。インクジェットヘッド及びサブタンク-インクジェットヘッドの流路も90℃に加熱した。
記録媒体にはOKトップコート紙(王子製紙)を使用した。記録媒体上に600×600dpiで、15cm×15cmのベタ画像、MS明朝体の5ポイントの「優」という文字のポジ及びネガ(白抜き文字)を印字した。記録媒体の温度は45℃になるように制御した。印字後、1秒以内にLEDランプ(395nm、8W/cm、Phoseon Technology社製)を照射してインク層を硬化した。記録媒体の搬送速度は、400mm/secだった。
(3-2)連続印字
上記連続印刷を1日5時間実施する試験を20日間繰り返した。1日の試験の終了時には装置の電源をOFFにして、翌日の試験前に装置の電源をONにした。
(4)実施例2
実施例1において、B成分をB-2に置き換えて、A成分とB成分の混合質量比を表Iのように変えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(5)実施例3
実施例1において、インク供給部を構成例2に置き換えて、さらにB成分をB-2に置き換えて、A成分とB成分の混合質量比を表Iのように変えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(6)実施例4
実施例1において、インク供給部を構成例3に置き換えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(7)実施例5及び6
実施例2において、A成分とB成分の混合質量比を表Iのように変えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(8)実施例7~9
実施例1において、A成分をA-2とし、B成分をB-3として、その混合質量比を表Iのように変えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(9)実施例10
実施例1において、B成分をB-4に置き換えた以外は同様にして、画像形成及び連続印字を実施した。
(10)比較例1
実施例1において、インク供給部を構成例4に置き換えて、さらにインクを実施例1と組成は同じではあるが、あらかじめ、インクジェットインク画像形成装置の外で調製したインク1に変えて画像形成及び連続印字を実施した。
図5は、比較のインクジェット記録装置で用いられる一般的なインクジェットプリンターのインク供給部の構成例4を示している。構成例4では、ゲルインクはインク貯蔵タンク201内でインク撹拌翼210により撹拌されることでゲルを崩した状態で送液される。サブタンク209に送液されたゲルインクは加熱ユニット206により加熱され、ゾル化した状態でヘッドへと送液される。
(11)比較例2
比較例1において、インク供給部を構成例5に置き換えて、インク1を使用して画像形成及び連続印を実施した。
図6は、比較のインクジェット記録装置で用いられる一般的なインクジェットプリンターのインク供給部の構成例5を示している。構成例5では、ゲルインクを使用する場合は、装置全体を加熱ユニット210で加熱し、インクを液状にした状態で送液する。
(12)比較例3
実施例2において、インク供給部を構成例4に置き換えて、さらにインクを実施例2と組成は同じではあるが、あらかじめ、インクジェットインク画像形成装置の外で調製したインク2に変えて画像形成及び連続印字を実施した。
(13)比較例4
実施例7において、インク供給部を構成例4に置き換えて、さらにインクを実施例7と組成は同じではあるが、あらかじめ、インクジェットインク画像形成装置の外で調製したインク3に変えて画像形成及び連続印字を実施した。
(14)印字物の画質評価
上記3-2に記載の連続印字で得られた、各実施例と比較例の印字物に対して、最初の1枚目の画質と20日後の最終印字物の画質を以下の観点で評価した。
◎:ベタ部に目視で濃度ムラ及び光沢ムラは見られず、文字部はポジ、ネガともに細部まで明瞭に記録されている。
○:ベタ部に目視で濃度ムラ及び光沢ムラ見られないが、文字のポジ部の先鋭性が若干低下している。
△:ベタ部に目視でわずかに濃度ムラ又は光沢ムラが見られ、文字のネガ部が一部潰れている。
×:ベタ部に目視で濃度ムラ及び光沢ムラが見られ、文字のネガ部が潰れている。
(15)連続印字安定性評価
上記3-2に記載の連続印字で、各実施例と比較例について得られた印字物に対して、以下の観点で連続印字安定性を評価した。
○:1枚目と最終印字物で画質に差が見られない。
×:1枚目の画質と比較して最終印字物の画質に劣化が見られる。
(16)消費電力の評価
上記連続印刷に要した消費電力の合計値を記録した。実施例1の連続印刷に要した消費電力を1.0としてとして、各実施例の消費電力の相対値を記載した。
以上の結果を表Iに示す。
Figure 0007159879000001
表Iから、本発明の実施例1~10は、連続印字しても優れた画質を示している。特に、A成分:B成分の質量比が90.0:10.0~99.5:0.5の範囲内である場合、ピニングが十分なため濃度ムラや抜き文字の潰れが見られなかった。
また、比較例1、3及び4は、構成例4のインク供給部を用いているため、インク供給部の送液のON/OFFを繰り返すことで流路中で、ゲル化剤が相分離するためと推定される最終印字の画質劣化が認められた。
比較例2では、メインタンクと流路全体を加熱するため消費電力が膨大になる。
1、101 A成分の貯蔵タンク
2、102 A成分の送液流路
3、103 A成分の送液ポンプ
4、104 B成分の貯蔵タンク
5、105 B成分の送液ポンプ
105a B成分の供給部
6、106 加熱ユニット
7 混合ユニット
107a 混合ユニットとしてのスタティックミキサー
107b 混合ユニットとしてのダイナミックミキサー
108 電磁弁
109 サブタンク
110 フロートセンサー
111 負圧制御部
112 送液流路
113 スティック状のB成分
201 インク貯蔵タンク
202 インク送液流路
203 インク送液ポンプ
204 電磁弁
206 加熱ユニット
209 サブタンク
210 フロートセンサー
211 負圧制御部
212 送液流路
213 インクジェットヘッド
210 インク撹拌翼
211 加熱ユニット
300 インクジェット記録装置
310 インクジェットヘッド
311 ノズル
313 ノズル面
320 搬送部
321 駆動ローラ
322 従動ローラ
323 搬送ベルト
324 加熱装置
330 照射部
340 制御部
350 記憶部
360 データ入力部
370 測定部
380 インク供給部
400 記録媒体

Claims (11)

  1. 活性光線硬化型インクジェットインクを記録するためのインクジェット記録方法であって、
    前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有
    する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、
    前記A成分と前記B成分とを、インラインで、加熱下、混合ユニット内で混合して調製された活性光線硬化型インクジェットインクを用いること、及び前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まないことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記A成分中の前記重合性モノマーが、ラジカル重合性モノマー又はカチオン重合性モノマーであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記A成分として、さらに着色剤として顔料又は染料を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記B成分の融点が、50~130℃の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記B成分が、ワックス性ゲル化剤であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記A成分と前記B成分の質量比(A:B)が、90.0:10.0~99.5:0.5の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 活性光線硬化型インクジェットインクを用いるインクジェット記録装置であって、
    前記活性光線硬化型インクジェットインクが、重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液体組成物(A成分)と前記A成分をゲル化させることのできる融点が40℃以上の組成物(B成分)とを含有し、かつ前記B成分が重合性モノマー及び光重合開始剤を含まない組成物であり、
    前記活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドの上流に、前記A成分と前記B成分とを、加熱下、混合する混合ユニットと、
    調製した混合物が所望の温度で可逆的にゾル・ゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクとなるように、前記A成分と前記B成分との混合量を制御する手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記混合ユニットの下流にサブタンクを有することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記混合ユニットが、スタティックミキサーを有することを特徴とする請求項又は請求項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記加熱下、混合する手段が、B成分を前記混合ユニットの上流で加熱溶融した後、送液ポンプによりA成分を含む加熱された前記混合ユニット内に送液することを特徴とする
    請求項から請求項までのいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記送液ポンプが、ダイヤフラムポンプ又はシリンジポンプであることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
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