JP7159495B1 - 分解型収納ユニット - Google Patents

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【課題】災害現場での寝泊まり及びデスクワークを可能にする。【解決手段】分解型収納ユニット100は、後室40内の左壁に沿って設けられ寝台用の第1基板150を構築可能な第1天板128,129を有する左側キャビネット120と、後室40内の右壁に沿って設けられる右側キャビネット130と、キャビネット120,130の左右方向間で凹状に構築される中間凹部140の上部を塞ぐように載置され第1基板150とともに寝台用の第2基板160を構築可能な4枚の寝台パネル161~164と、を有し、4枚の寝台パネル161~164の全枚数を用いて基板150,160からなる底板体に基づく寝台スペースを形成する第1状態と、4枚の寝台パネル161~164のうち一部枚数だけを残して座面とし右側キャビネット130の第2天板138,139を机上面として使用可能な第2状態と、を切り替え可能に構成されている。【選択図】図5

Description

特許法第30条第2項適用 小牧弘二が、ウェブサイト(https://bousaibase.com)にて、小牧弘二が発明した分解型収納ユニットについて公開した。
本発明は、自動車の運転席及び助手席の後方に位置する後室に対して取り出し可能に車内に載置される分解型収納ユニットに関する。
従来、自動車の運転席及び助手席の後方に位置する後室に対して取り出し可能に車内に載置される分解型収納ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の分解型収納ユニットは、防災用品等を収納する棚を天井に格納しておき、使用時に後室へと降下させて使用できるように構成されている。
特許第6865882号公報(図1等)
上記従来技術の分解型収納ユニットでは、災害時等に使用できる収納以外の機能、すなわち寝泊まりするのを可能にする機能や、書類仕事・パソコン作業等のデスクワークを可能にする機能を有していない。
本発明の目的は、災害現場での寝泊まり及びデスクワークを可能にする機能を有する分解型収納ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、運転席と、助手席と、前記運転席及び前記助手席の後方に位置する後室と、を車内に備えるとともに、車体が、前記運転席及び前記助手席へ乗降するために側部にそれぞれ設けられた運転席ドア及び助手席ドアと、前記後室を開放するために後部に設けられた跳ね上げ式の後部ドアと、を有する自動車の、前記後室に対して取り出し可能に載置される分解型収納ユニットであって、前記後室内において前記車体の左右方向の一方側に備えられた一方側側壁に沿って設けられ、第1高さ寸法を有する第1収納庫であって、内部に上方へ開口した第1収納空間を形成する略箱状の第1収納部と、前記第1収納部の前記開口を塞ぐように設けられ、寝台用の第1基板を構築可能な第1天板と、を備えた前記第1収納庫と、前記後室内において前記車体の左右方向の他方側に備えられた他方側側壁に沿って設けられ、前記第1高さ寸法よりも大きな第2高さ寸法を有する第2収納庫であって、内部に上方へ開口した第2収納空間を形成する略箱状の第2収納部と、前記第2収納部の前記開口を塞ぐように設けられる第2天板と、を備えた前記第2収納庫と、前記後室内の前記左右方向の中間部において、互いに左右方向に離間して配置される前記第1収納庫と前記第2収納庫との間で凹状に構築される中間凹部と、前記中間凹部の上部を塞ぐように略水平にそれぞれ載置されるN枚(Nは2以上の整数)の分割板ピースであって、それらN枚全体で前記第1基板と略面一の水平面となる寝台用の第2基板を構築可能な前記N枚の分割板ピースと、を有し、前記N枚の分割板ピースの全枚数を載置し前記中間凹部の上部を塞ぎ前記第2基板を構築することで、前記第2収納庫よりも前記一方側に、前記第1基板及び前記第2基板からなる底板体に基づく寝台スペースを形成する第1状態と、前記N枚の分割板ピースのうち一部枚数だけを残しつつ前記中間凹部を露出させることで、残された前記分割板ピースを座面としつつ前記第2天板を机上面として使用可能な第2状態と、を切り替え可能に構成したことを特徴とする。
本願発明においては、第1状態では、第1収納庫と第2収納庫との間の中間凹部上方に分割板ピースを敷いて寝台スペースを作ることで、ユーザの車内泊を実現することができる。特に、分割板ピースによる第2基板のみならず、第1収納部側の第1天板による第1基板をも活用することで、左右方向に広い寝台スペースを作ることができる。
第2状態では、一部の分割板ピースを残して中間凹部を露出させることで残った分割板ピースを座面として使用でき、さらにやや高い第2収納庫の第2天板を机上面として使用できるため、ユーザは座った姿勢でデスクワークをすることができる。
以上の結果、災害時に災害現場で寝泊まりしつつ所望の書類仕事やパソコン作業を行うことができる(典型的には、災害現場へ役所から赴いて役所の人間が書類仕事をする「災害時対策車両」。あるいは、避難所に入れなかった避難民が外で過ごすための「避難所代用車両」)。
また、自動車の跳ね上げ式の後部ドアを開けることでユニット全体を出し入れして自動車の後室に載置する構成であるため、不使用時には車外へと取り出すことで後室の空間を広く空け放つことができる。そのため、災害のない通常時には、一般的な荷物室として後室を使用することができ、その状態で容易に車検を通すこともでき、自動車側の維持・管理に余計な手間が不要となる。
また分解型のユニットであるため、使用しない通常時には分解状態とすることで、スペースをとることなく適宜の箇所に保存しておくことができる。
本発明によれば、災害現場での寝泊まり及びデスクワークを可能にできる。
本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを載置可能な自動車を後方から見た斜視図(後部ドアを跳ね上げた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを載置可能な自動車の車内を上方から見た平面図(後部座席を折り畳んで前方に移動させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを載置可能な自動車の車内を上方から見た平面図(後部座席の背部を前方に倒伏させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを載置可能な自動車の車内を上方から見た平面図(後部座席の背部を後方に倒伏させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットが載置された状態の自動車を後方から見た斜視図(後部ドアを跳ね上げた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットが載置された状態の自動車の車内を上方から見た平面図(後部座席を折り畳んで前方に移動させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを後方から見た斜視図(第1天板を載置し、かつ、第2天板を閉じている状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを上方から見た平面図(第1天板を載置し、かつ、第2天板を閉じている状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットの後面図である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを構成する左側キャビネットを右方から見た側面図である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを構成する右側キャビネットを左方から見た側面図である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを後方から見た斜視図(第1天板を取り外し、かつ、第2天板を開いている状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを上方から見た平面図(第1天板を取り外し、かつ、第2天板を開いている状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを上方から見た平面図(4枚の寝台パネルのうちの3枚を寝台パネル収納領域に収納した状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを構成する左側キャビネット及び右側キャビネットに使用されるボルト及びインサートナットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットが載置された状態の自動車の車内を上方から見た平面図(後部座席の背部を後方に倒伏させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットが載置された状態の自動車の車内を右斜め前方から見た斜視図(後部座席の背部を後方に倒伏させた状態)である。 本発明の一実施形態による分解型収納ユニットを上方から見た平面図(4枚の寝台パネルのうちの2枚を寝台パネル収納領域に収納した状態)である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、自動車1及び分解型収納ユニット100に関する前・後・左・右などの方向は、各図中に示される矢印の方向や丸囲み文字の方向に対応している。
<自動車の構成>
本実施形態による分解型収納ユニット100が載置される自動車1を説明する図を、図1~図4に示す。
自動車1は、車体10と、運転席20と、助手席30と、運転席20及び助手席30の後方に位置する荷物スペース40(後室に相当)と、を車内に有している。
車体10は、運転席20及び助手席30へ乗降するために側部にそれぞれ設けられた運転席ドア11及び助手席ドア12と、荷物スペース40を開放するために後部に設けられた跳ね上げ式の後部ドア13と、を有している。
自動車1は、運転席20及び助手席30と荷物スペース40との前後方向間に後部座席50をさらに有している。後部座席50は、座部51と背部52とを有している。背部52は、起立、前方への倒伏及び後方への倒伏が可能に構成されている(特に図3及び図4参照)。また、後部座席50は、折り畳んで前方に移動可能に構成されている(特に図2参照)。車体10は、後部座席50に乗降するために左右の側部にそれぞれに設けられたスライド式の後部席ドア14,15を有している。
<分解型収納ユニットの構成>
本実施形態による分解型収納ユニット100を説明する図を、図5~図18に示す。
分解型収納ユニット100は、自動車1の後室40に対して取り出し可能に載置されるユニットである。分解型収納ユニット100は、フロアパネル110と、左側キャビネット120(第1収納庫に相当)と、右側キャビネット130(第2収納庫に相当)と、中間凹部140と、4枚の寝台パネル161,162,163,164(N枚(Nは2以上の整数)の分割板ピースに相当)と、を有している。なお、寝台パネル161,162,163,164の分割枚数は、2枚以上であれば4枚より多くても少なくてもよい。
フロアパネル110は、自動車1の後室40の床上に敷かれる板状の部材である。フロアパネル110は、後室40の床面の形状に沿った形状を有している。フロアパネル110は、輸送時や保存・収納時のスペースを小さくできるようにするために、4枚のフロアパネル111,112,113,114に分解可能に構成されている。フロアパネル111,112,113,114は、自動車1の前後方向に分割されている(特に図13参照)。なお、フロアパネル111,112,113,114の分割枚数は、4枚より多くても少なくてもよい。
左側キャビネット120は、後室40内において車体10の左側(左右方向の一方側に相当)にある左壁16(一方側側壁に相当)に沿って設けられ、第1高さ寸法h1を有するキャビネットである。左側キャビネット120は、内部に上方へ開口した第1収納空間121を形成する略箱状の第1収納部122と、第1収納部122の開口を塞ぐように設けられ、寝台用の第1基板150を構築可能な第1天板128,129と、を有している。
第1収納部122は、底面122a、前面122b、後面122c、左面122d,122e(一方側の側面に相当)、右面122f,122g(他方側の側面に相当)、及び、前後仕切面122h,122i,122jを有している。これらの面は、特別な道具を使用することなく、互いに隣接する部分同士が六角レンチ(手動工具に相当)によって分解可能に組み立てられている。具体的には、相対する面の一方にインサートナット101を埋め込み、相対する面の他方からボルト102をねじ込むことによって組み立てられている(特に図15参照)。インサートナット101の内面には雌ネジが外面には雄ネジが形成されている。ボルト102の頭部には六角レンチを挿入可能な穴が形成されている。
第1収納空間121は、底面122a、前面122b、後面122c、左面122d,122e、及び、右面122f,122gによって形成されている。第1収納空間121は、前後仕切面122h,122i,122jによって、前後方向に3つの第1収納空間121a,121b,121cに区画されている。右面122gには、横方に開口が形成されており、第1収納空間121cに対して右側からアクセス可能になっている。このため、例えば、リチウム電池によるポータブル電源(図示せず)を第1収納空間121cに収納しておくことによって、右面122gの開口を利用して電源接続を行うことができる。第1収納部121の第1収納空間121bは、4枚の寝台パネル161,162,163,164すべてを鉛直方向に揃えて収納可能な、分割板ピース収納領域を形成している(特に図14及び図18参照)。
第1天板128は、第1収納部122の開口のうち前方側の第1収納空間121a,121bに対応する開口を上方から塞ぐように設けられている。第1天板129は、第1収納部122の開口のうち後方側の第1収納空間121cに対応する開口を上方から塞ぐように設けられている。第1天板128,129には、寝台用の第1基板150を構築できるように、表面にクッション材及びレザーが設けられている。
右側キャビネット130は、後室40内において車体10の右側(左右方向の他方側に相当)にある右壁17(他方側側壁に相当)に沿って設けられ、第1高さ寸法h1よりも大きな第2高さ寸法h2を有するキャビネットである。右側キャビネット130は、内部に上方へ開口した第2収納空間131を形成する略箱状の第2収納部132と、第2収納部132の開口を塞ぐように設けられる第2天板138,139と、を有している。右側キャビネット130は、左側キャビネット120よりも高さ寸法が大きいため、比較的高さのある物品を収納するのに向いている。
第2収納部132は、底面132a、前面132b,132c、後面132d,132e、左面132i,132k,132l,132m(一方側の側面に相当)、右面132f,132g,132h,132i(他方側の側面に相当)、前後仕切面132n,132o,132p,132q,132r,132s、及び、上下仕切面132t,132uを有している。これらの面は、特別な道具を使用することなく、互いに隣接する部分同士が六角レンチ(手動工具に相当)によって分解可能に組み立てられている。具体的には、相対する面の一方にインサートナット101を埋め込み、相対する面の他方からボルト102をねじ込むことによって組み立てられている(特に図15参照)。インサートナット101の内面には雌ネジが外面には雄ネジが形成されている。ボルト102の頭部には六角レンチを挿入可能な穴が形成されている。
第2収納空間131は、底面132a、前面132b,132c、後面132d,132e、左面132i,132k,132l,132m、及び、右面132f,132g,132h,132iによって形成されている。第2収納空間131は、前後仕切面132n,132o,132p,132q,132r,132s及び上下仕切面132t,132uによって、前後方向及び上下方向に4つの第2収納空間131a,131b,131c,131dに区画されている。このように、右側キャビネット130は、上下仕切面132t,132uを境に上下2段構造になっている。第2収納空間131dは、第2収納空間131cの下方に形成されている。左面132kは、丁番(図示せず)によって後面132dに横方向に開閉可能に取り付けられており、第2収納空間131dに対して左側からアクセス可能になっている。
第2天板138は、第2収納部132の開口のうち前方側の第2収納空間131a,131bに対応する開口を上方から塞ぐように設けられている。第2天板139は、第2収納部132の開口のうち後方側の第2収納空間131cに対応する開口を上方から塞ぐように設けられている。第2天板138,139は、埋め込み式の丁番(図示せず)によって右壁17側に跳ね上げるように開くように取り付けられており、開いた後は閉じないように突っ張り138a,139aが設けられている。
中間凹部140は、後室40内の左右方向の中間部において、互いに左右方向に離間して配置される左側キャビネット120と右側キャビネット130との間で凹状に構築される部分である。
寝台パネル161,162,163,164は、中間凹部140の上部を塞ぐように略水平にそれぞれ載置される4枚(N枚に相当)の板状の部材である。寝台パネル161,162,163,164は、前後方向に並んで配置されており、それら4枚全体で第1基板150と略面一の水平面となる寝台用の第2基板160を構築可能である。寝台パネル161,162,163,164には、寝表面にクッション材及びレザーが設けられている。
左側キャビネット120は、第1収納部122の右側の上縁(他方側の上縁部に相当)から中間凹部140の上方において右側(他方側に相当)へと突出して設けられる左側鍔部123a,123b(第1鍔部に相当)をさらに有している。左側鍔部123aは、右面122fの上縁部から右側に突出しており、左側鍔部123bは、右面122gの上縁部から右側に突出している。
右側キャビネット130は、第2収納部132の左側の上縁(一方側の上縁部に相当)から中間凹部140の上方において左側(一方側に相当)へと突出して設けられる右側鍔部133a,133b(第2鍔部に相当)をさらに有している。右側鍔部133aは、上下仕切面132tの左端部であり、左面132j,132lの上下方向間から左側に突出しており、右側鍔部133aは、上下仕切面132uの左端部であり、左面132k,132sの上下方向間から左側に突出している。
分解型収納ユニット100は、ベッドとして寝るための第1状態と、座ってパソコン作業等のデスクワークをするための第2状態とに切り替え可能に構成されている。第1状態は、4枚の寝台パネル161,162,163,164の全枚数を載置し中間凹部140の上部を塞ぎ第2基板160を構築することで、右側キャビネット130よりも左側に、第1基板150及び第2基板160からなる底板体に基づく寝台スペースを形成する状態である(特に図5,図7,図8及び図16参照)。第2状態は、4枚の寝台パネル161,162,163,164のうち一部枚数だけを残しつつ中間凹部140を露出させることで、残された寝台パネル(図13においては寝台パネル161、図18においては寝台パネル161,163)を座面としつつ第2天板138,139を机上面として使用可能な状態である。
第1状態では、4枚の寝台パネル161,162,163,164それぞれにおける、左端部(一方側の端部に相当)が第1鍔部123a,123b上に載置されるとともに右端部(他方側の端部)第2鍔部133a,133b上に載置されている。
第2状態では、4枚の寝台パネル161,162,163,164のうち残された寝台パネル(図13においては寝台パネル161、図18においては寝台パネル161,163)では、左端部が第1鍔部123a,123b上に載置されるとともに右端部が第2鍔部133a,133b上に載置されており、かつ、4枚の寝台パネル161,162,163,164のうち残された寝台パネル以外の寝台パネル(図13においては寝台パネル162,163,164、図18においては寝台パネル162,164)は、第1収納空間121bに収納されている。第1鍔部123a,123b及び第2鍔部133a、133bは、第2状態において、2枚以上、かつ、3枚(N-1枚に相当)以下の寝台パネル(図13においては寝台パネル162,163,164、図18においては寝台パネル162,164)を、互いに前後方向に離隔して配置可能に構成されている。
第1状態において形成される底板体150,160の前端部は、倒伏状態にある後部座席50の背部52の後端部に対し近接しつつ略面一となるように、構成されている(特に図16及び図17参照)。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の分解型収納ユニット100の構成によれば、第1状態では、左側キャビネット120と右側キャビネット130との間の中間凹部140上方に寝台パネル161,162,163,164を敷いて寝台スペースを作ることで、ユーザ(図16のユーザA参照)の車内泊を実現することができる。特に、寝台パネル161,162,163,164による第2基板160のみならず、第1収納部122側の第1天板128,129による第1基板150をも活用することで、左右方向に広い寝台スペースを作ることができる。
第2状態では、一部の寝台パネル161,162,163,164を残して中間凹部140を露出させることで残った寝台パネル161,162,163,164を座面として使用でき、さらにやや高い右側キャビネット130の第2天板138,139を机上面として使用できるので、ユーザは座った姿勢でデスクワークをすることができる(図14及び図18のユーザB,C参照)。
以上の結果、災害時に災害現場で寝泊まりしつつ所望の書類仕事やパソコン作業を行うことができる(典型的には、災害現場へ役所から赴いて役所の人間が書類仕事をする「災害時対策車両」。あるいは、避難所に入れなかった避難民が外で過ごすための「避難所代用車両」)。
また、自動車1の跳ね上げ式の後部ドア13を開けることでユニット全体を出し入れして自動車1の後室40に載置する構成であるため、不使用時には車外へと取り出すことで後室40の空間を広く空け放つことができる。そのため、災害のない通常時には、一般的な荷物室として後室40を使用することができ、その状態で容易に車検を通すこともでき、自動車1側の維持・管理に余計な手間がいらない。
また分解型のユニットであることから、使用しない通常時には分解状態とすることで、スペースをとることなく適宜の箇所に保存しておくことができる。そして、組み立て前の状態のユニット1つ当たりの重さが100kg程度であるため、例えば、自動車1に組み立て前の状態のユニットを複数セット(例えば10セット)積んで災害地に赴き、そこで9台の自動車1をレンタルなどで別途調達して、各車内で組み立てれば、合計10箇所の避難所を即席で作成できる。
また、本実施形態では特に、第1状態において形成される底板体150,160の前端部が、倒伏状態にある後部座席50の背部52の後端部に対し近接しつつ略面一となるように、構成されている。このため、第1基板150及び第2基板160からなる底板体と、これに略面一となる、倒れ状態の後部座席50の背部52と、もともと水平状態に比較的近い後部座席50の座部51と、により、さらに広い面積の寝台スペースを確保できる(図16及び図17参照)。
具体的には、後部座席50は背部52を後方へ倒していわゆるフルフラットにすることができ、その場合は寝台パネル161,162,163,164を4枚しいたスペースと前後方向に合わせると、大人が2人寝れるくらいの広い寝台用スペースを確保できる。寝るときは、寝台パネル161,162,163,164側(後方)を頭側にし、後部座席50を脚側とした姿勢となる。寝台パネル最前端と後部座席背部52の最後端との境界位置あたりに、寝た人間(図16のユーザA参照)の膝あたりが乗っかるイメージとなる。このように、人体の全体が「水平面」に載るようにすることにこだわらず、膝から下の足元は多少ぼこぼこした後部座席50上に載せるように妥協することで、完全水平面を実現できる寝台パネル161,162,163,164側に必要な前後寸法は上半身分だけで済む。この結果、後室40ひいては車両全体の前後方向寸法を低減でき、通常時にも使いやすい自動車1とすることができる。
また、後部座席50において、背部52を後方へ倒すのではなく前側へ畳めば(図3参照)、背部52の背面を低いテーブル代わりに使うこともできる。
また、本実施形態では特に、第1収納部122の第1収納空間121が、4枚の寝台パネル161,162,163,164すべてを鉛直方向に揃えて収納可能な、分割板ピース収納領域(第1収納空間121b)を有している。このため、寝台パネル161,162,163,164全部を使用しない場合や、一部枚数が不使用となる第2状態において、不使用分の寝台パネルを邪魔にならないように収納しておくことができる。
また、本実施形態では特に、各キャビネット120,130の収納部122,132の中間凹部140側の側面に突出した鍔部123a,123b,133a,133b上に寝台パネル161,162,163,164を載置する構成としている。このため、簡易な構造で堅固かつ安定的に寝台パネル161,162,163,164を支持することができ、また寝台パネル161,162,163,164の除去時において中間凹部140を広く露出することができ、邪魔にならないようにできる。
また、本実施形態では特に、第1鍔部123a,123b及び第2鍔部133a,133bが、第2状態において、2枚以上3枚以下の寝台パネルを、互いに前後方向に離隔して配置可能に構成されている(図18参照)。このため、各寝台パネルに1人ずついわゆる「馬乗り」状に跨って座ることができる。これにより、第2状態において複数名が横並びでデスクワークすることが可能である。
また、本実施形態では特に、キャビネット120,130それぞれが、底面、前面、後面、左側面、右側面などの多数の面を有しており、道具を使用することなく、それらの面へと手動工具(六角レンチ)により分解可能に構成されている。このため、誰でも簡単に手動分解することが可能である。また、通常時に邪魔にならないように片付けておくことができる。例えば、典型的には、全てのパーツを板状にして保存・収納しておくことができる。
具体的には、全パーツにインサートナット101が埋め込んであり(図12参照)、これに螺合するボルト102を(プラス・マイナスドライバではなく)六角レンチで締めることで、簡単に分解・組立が可能となる。作業者2人でやれば組み立ては30分程度の短時間で済ますことができる。また、このような分解構造により、パーツの1つが破損したとしてもその1つだけを交換すれば足りる。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 自動車
10 車体
11 運転席ドア
12 助手席ドア
13 後部ドア
16 左壁(一方側側壁)
17 右壁(他方側側壁)
20 運転席
30 助手席
40 後室
50 後部座席
52 背部
100 分解型収納ユニット
120 左側キャビネット(第1収納庫)
121 第1収納空間
121b 第1収納空間(分割板ピース収納領域)
122 第1収納部
123a,123b 左側鍔部(第1鍔部)
128,129 第1天板
130 右側キャビネット(第2収納庫)
131 第2収納空間
132 第2収納部
133a,133b 右側鍔部(第2鍔部)
138,139 第2天板
140 中間凹部
150 第1基板(底板体)
160 第2基板(底板体)
161,162,163,164 寝台パネル(分割板ピース)
h1 第1高さ寸法
h2 第2高さ寸法

Claims (6)

  1. 運転席と、助手席と、前記運転席及び前記助手席の後方に位置する後室と、を車内に備えるとともに、車体が、前記運転席及び前記助手席へ乗降するために側部にそれぞれ設けられた運転席ドア及び助手席ドアと、前記後室を開放するために後部に設けられた跳ね上げ式の後部ドアと、を有する自動車の、前記後室に対して取り出し可能に載置される分解型収納ユニットであって、
    前記後室内において前記車体の左右方向の一方側に備えられた一方側側壁に沿って設けられ、第1高さ寸法を有する第1収納庫であって、内部に上方へ開口した第1収納空間を形成する略箱状の第1収納部と、前記第1収納部の前記開口を塞ぐように設けられ、寝台用の第1基板を構築可能な第1天板と、を備えた前記第1収納庫と、
    前記後室内において前記車体の左右方向の他方側に備えられた他方側側壁に沿って設けられ、前記第1高さ寸法よりも大きな第2高さ寸法を有する第2収納庫であって、内部に上方へ開口した第2収納空間を形成する略箱状の第2収納部と、前記第2収納部の前記開口を塞ぐように設けられる第2天板と、を備えた前記第2収納庫と、
    前記後室内の前記左右方向の中間部において、互いに左右方向に離間して配置される前記第1収納庫と前記第2収納庫との間で凹状に構築される中間凹部と、
    前記中間凹部の上部を塞ぐように略水平にそれぞれ載置されるN枚(Nは2以上の整数)の分割板ピースであって、それらN枚全体で前記第1基板と略面一の水平面となる寝台用の第2基板を構築可能な前記N枚の分割板ピースと、
    を有し、
    前記N枚の分割板ピースの全枚数を載置し前記中間凹部の上部を塞ぎ前記第2基板を構築することで、前記第2収納庫よりも前記一方側に、前記第1基板及び前記第2基板からなる底板体に基づく寝台スペースを形成する第1状態と、
    前記N枚の分割板ピースのうち一部枚数だけを残しつつ前記中間凹部を露出させることで、残された前記分割板ピースを座面としつつ前記第2天板を机上面として使用可能な第2状態と、
    を切り替え可能に構成した
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
  2. 請求項1記載の分解型収納ユニットにおいて、
    前記自動車は、座部と背部とを備えるとともに前記背部が起立・倒伏可能に構成された後部座席をさらに有し、
    前記第1状態において形成される底板体の前端部は、前記倒伏状態にある前記後部座席の背部の後端部に対し近接しつつ略面一となるように、構成されている
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
  3. 請求項2記載の分解型収納ユニットにおいて、
    前記第1収納部の前記第1収納空間は、
    前記N枚の分割板ピースすべてを鉛直方向に揃えて収納可能な、分割板ピース収納領域を備えている
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
  4. 請求項3記載の分解型収納ユニットにおいて、
    前記第1収納庫は、
    前記第1収納部の前記他方側の上縁部から前記中間凹部の上方において当該他方側へと突出して設けられる第1鍔部をさらに備え、
    前記第2収納庫は、
    前記第2収納部の前記一方側の上縁部から前記中間凹部の上方において当該一方側へと突出して設けられる第2鍔部をさらに備え、
    前記第1状態では、
    前記N枚の分割板ピースそれぞれにおける、前記一方側の端部が前記第1鍔部上に載置されるとともに前記他方側の端部が前記第2鍔部上に載置されており、
    前記第2状態では、
    前記N枚の分割板ピースのうち前記残された分割板ピースでは、前記一方側の端部が前記第1鍔部上に載置されるとともに前記他方側の端部が前記第2鍔部上に載置されており、かつ、前記N枚の分割板ピースのうち前記残された分割板ピース以外の分割ピースは、前記第1収納空間の前記分割板ピース収納領域に収納されている
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
  5. 請求項4記載の分解型収納ユニットにおいて、
    前記第1鍔部及び前記第2鍔部は、
    前記第2状態において、2枚以上N-1枚以下の前記分割板ピースを、互いに前後方向に離隔して配置可能に構成されている
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
  6. 請求項5記載の分解型収納ユニットにおいて、
    前記第1収納庫及び前記第2収納庫の各収納庫は、
    底面、前面、後面、前記一方側の側面、前記他方側の側面、を備え、
    プラス・マイナスドライバを使用することなく、それら底面、前面、後面、一方側の側面、他方側の側面へと六角レンチにより分解可能に構成されている
    ことを特徴とする分解型収納ユニット。
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