JP7158666B2 - 動画視聴提供装置、動画視聴提供方法、および動画視聴提供プログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1(特開2019-062502号公報)には、ユーザが視聴するコンテンツに近いコンテンツを簡易に提供できるようにする情報処理装置が開示されている。
特許文献1に記載の情報処理装置は、コンテンツ毎の再生開始時刻と再生終了時刻とを含む操作情報に含まれるシーン毎の再生時間および再生回数に基づき第1のユーザの視聴パターンに近い視聴パターンを持つ第2のユーザを抽出し、抽出した第2のユーザが視聴し、第1のユーザが視聴していないコンテンツを、第2のユーザの操作情報に基づき決定する。
特許文献2に記載の番組視聴端末は、放送波又は通信データに含まれる番組を受信する番組受信部と、番組受信部によって受信された番組に対するユーザの選択操作を表す操作情報の入力を受け付ける操作受付部と、番組受信部によって受信された番組の操作受付部で受け付けた選択操作に基づいて、番組内の少なくとも選択操作の開始位置及び終了位置を含む選択位置情報を抽出する番組位置情報抽出部と、番組位置情報抽出部によって抽出された選択位置情報を記憶する選択位置記憶部と、選択位置記憶部に記憶されている番組の選択位置情報を、ネットワークを介して通信可能に接続され、ユーザの嗜好に合った番組に関する、番組識別情報と番組内の位置情報とを含む推薦情報を選択位置情報に応じて作成する番組推薦サーバに送信する操作情報送信部と、番組推薦サーバによって送信された推薦情報を受信する推薦情報受信部と、推薦情報受信部によって受信された推薦情報に基づいて、番組の再生及び消去の少なくとも1つを行う番組制御部とを備えている。
特許文献3に記載の情報視聴完了確認方法は、複数の動画情報から再生すべき動画情報を決定するステップと、動画情報の再生・非再生を促すステップと、再生される動画情報毎に再生完了識別手段を生成するステップと、再生が指示されたときに、再生完了識別手段に基づいて再生完了を監視する監視手段を起動するステップと、監視手段によって再生完了または非完了を通知するステップとからなる。
特許文献4に記載の広告視聴確認プログラムは、ウェブブラウザにより閲覧されるウェブページの識別情報を動画関連情報として記憶手段に記憶する情報蓄積工程と、動画関連情報が含まれる動画関連情報データセットをサーバーコンピュータに送信する情報送信工程とをコンピュータに実行させるための広告視聴確認プログラムであって、情報蓄積工程は、ウェブページの識別情報が動画に関連する識別情報であるか否かを判別する識別情報判別工程と、動画の再生時間を認識し、識別情報と関連付けて記憶手段に記憶する再生時間記憶工程と、動画の視聴時間を認識し、識別情報と関連付けて記憶手段に記憶する視聴時間記憶工程とを含む。
特許文献5に記載の情報処理装置は、動画に含まれる複数のシーンを特定するシーン特定部と、動画を視聴するユーザの特性に関するユーザ特性情報を取得するユーザ特性取得部と、動画内の複数のシーンのうち、ユーザの特性に応じた見所を検出する見所検出部と、を備える。
今後さらに動画の活用が増えてくるために、ウェブサイトのアクセス解析のような可視化できる評価方法が必要となる。
しかし、各視聴者が時間軸でどこからどこまで視聴したかをそのままデータ収集した場合、データ量が膨大となり、多数の視聴者に対して、それぞれが複数の特定個所を視聴したか、あるいは、複数の特定個所を視聴した視聴者の割合が何パーセントであったか等の解析をすることは困難である。
しかし、各視聴者が時間軸でどこからどこまで視聴したかをそのままデータ収集した場合、データ量が膨大となり、多数の視聴者に対して、それぞれが複数の特定個所を視聴したか、あるいは、複数の特定個所を視聴した視聴者の割合がそれぞれ何パーセントであったか等の解析をすることは困難である。
しかし、特許文献5に記載の情報処理装置の場合、動画データファイルを加工する必要があるため作業が比較的困難である、また、動画データにシーンタグをつけた場合、例えば組織内部向けと外部向けなど利用者の属性ごとに異なるシーンタグを付与できないなどの課題がある。
本発明の他の目的は、動画を視聴した人を評価することにより、セールスまたはマーケティングの基礎データとして用いることのできる、または、企業内の各組織に対するメッセージ浸透のためのデータとして用いることのできる、動画視聴提供装置、動画視聴提供方法、および動画視聴提供プログラムを提供することにある。
一局面に従う動画視聴提供装置は、複数の利用者に動画を配信する動画配信部と、動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定部と、利用者が、表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価部と、視聴評価部の評価結果を利用者および動画の配信元にフィードバックするフィードバック部と、を含み、シーン設定部は、表題と動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータを生成する。
これに対して、一局面に従う動画視聴提供装置では、シーン設定部において表題と動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータを生成し、この表題付きシーンデータを参照しつつ利用者の視聴状態を評価することによって、それぞれの表題付きシーンが設定された個所を各利用者が視聴したかどうかを容易にチェックすることができる。
また、表題付きシーンデータは、例えばテキストデータとして、動画データファイルと別のファイルとすることが望ましい。この場合、動画データ中にタグを追加する場合と比較して、生成が容易である。
また、各利用者が、表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックした結果を、セールスまたはマーケティングの基礎データとして用いる、または、企業内の各組織に対するメッセージ浸透のためのデータとして用いることができる。
第2の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面に従う動画視聴提供装置において、シーン設定部が作成した表題付きシーンデータは、シーンデータファイルとして動画データファイルとは別に保存され、1つの動画データファイルに対して、属性の異なる利用者ごとに異なるシーンデータファイルを生成することができてもよい。
第3の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面から第2の発明にかかる動画視聴提供装置において、視聴評価部は、利用者の動画のタイムラインにおける視聴時間に各表題付きシーンデータの開始時間と終了時間とが含まれているかどうかを調べることによって、利用者が、表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックしてもよい。
第4の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面に従う動画視聴提供装置において、シーン設定部は、動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ表題付きシーンとし、視聴評価部は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、区間の終了前の第2の所定の時間、または区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば区間が視聴されたとしてもよい。
これに対して、第4の発明にかかる動画視聴提供装置では、表題付きシーンは自動的に設定され、視聴評価も、それぞれの利用者に対して、m個の区間の終了前の第2の所定の時間、または終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されたかどうかを記録するだけでよいので、利用者の数が多くなっても必要な記憶領域と処理量が少なくて済む。
第5の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面に従う動画視聴提供装置において、シーン設定部は、動画の任意の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定方法と、動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ表題付きシーンとするシーン設定方法と、を実行できるように構成され、視聴評価部は、利用者の動画のタイムラインにおける視聴時間に各表題付きシーンデータの開始時間と終了時間とが含まれているかどうかを調べることによって、利用者が表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価方法と、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、区間の終了前の第2の所定の時間、または区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば区間が視聴されたとする視聴評価方法と、を実行できるように構成されてもよい。
第6の発明にかかる動画視聴提供装置は、第4または第5の発明にかかる動画視聴提供装置において、mは10であり、第1の所定の時間は0.5秒であって、第2の所定の時間、および第3の所定の時間は、ともに動画の総時間の1/100であってもよい。
動画再生の監視は、通常再生では1秒ごとで問題ないが、倍速再生の場合等も含めると0.5秒ごとに監視することが望ましい。
また、動画の各区間の終了時間が視聴されたかどうかを確認することによって動画の各区間が視聴されたかどうかを評価することができるが、インターネットを経由した動画視聴においては、通信回線の遅延等により、動画視聴提供装置が検知した視聴時間と利用者の実際の視聴時間とが異なる場合がある。第6の発明にかかる動画視聴提供装置では、各区間の終了時間の前後の、動画の総時間の1/100の時間の期間に視聴が確認された場合に各区間の終了時間の動画が視聴されたとすることによって、動画の各区間の終了時間が視聴されたかどうかを確実に検出することができる。
第7の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面から第6の発明にかかる動画視聴提供装置において、表題付きシーンデータはそれぞれのシーンを視聴した利用者に付与すべきポイントをさらに含み、フィードバック部は、表題付きシーンが設定された個所のうち、各利用者が視聴した個所のポイントを合計して各利用者の合計ポイントとしてもよい。
第8の発明にかかる動画視聴提供装置は、第7の発明にかかる動画視聴提供装置において、動画は企業内における経営者からのメッセージ動画であって、ポイントは企業内の各組織に対するメッセージ浸透のためのデータとして用いられてもよい。
また、企業内における経営者からのメッセージ動画では、利用者の属性(例えば、開発部門、製造部門、営業部門、あるいは、上位管理職、中間管理職、若手社員など)ごとに視聴してほしいシーンが異なる場合もある。このような場合には、属性の異なる利用者ごとに、表題付きシーンを設定する個所は同じであって、ポイントだけが異なる複数のシーンデータファイルを生成してもよい。
第9の発明にかかる動画視聴提供装置は、第7の発明にかかる動画視聴提供装置において、動画は広告動画であって、ポイントはセールスまたはマーケティングの基礎データとして用いられてもよい。
第10の発明にかかる動画視聴提供装置は、一局面から第9の発明にかかる動画視聴提供装置において、フィードバック部は、表題付きシーンごとに全利用者中の視聴した利用者の割合を計算してグラフ化してもよい。
他の局面に従う動画視聴提供方法は、複数の利用者に動画を配信する動画配信工程と、動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定工程と、利用者が、表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価工程と、視聴評価工程の評価結果を利用者および動画の配信元にフィードバックするフィードバック工程と、を含み、シーン設定工程では、表題と動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータが生成される。
第12の発明にかかる動画視聴提供方法は、他の局面に従う動画視聴提供方法において、シーン設定工程は、動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ表題付きシーンとし、視聴評価工程は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、区間の終了前の第2の所定の時間、または区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば区間が視聴されたとしてもよい。
さらに他の局面に従う動画視聴提供プログラムは、複数の利用者に動画を配信する動画配信処理と、動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定処理と、利用者が、表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価処理と、視聴評価処理の評価結果を利用者および動画の配信元にフィードバックするフィードバック処理と、を含み、シーン設定処理では、表題と動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータが生成される。
なお、シーン設定処理とは例えば、動画配信元の管理者が、表題を入力し、動画を視聴しながら開始時間と終了時間にボタンをクリックすると表題付きシーンデータが生成されるプログラムであり、フィードバック処理とは例えば、ポイントの集計とグラフの表示が行われるプログラム、あるいは、広告動画の視聴において、自動的にポイントが60点以上の利用者を抽出してダイレクトメールが発信されるプログラム等である。
第14の発明にかかる動画視聴提供プログラムは、さらに他の局面に従う動画視聴提供プログラムにおいて、シーン設定処理は、動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ表題付きシーンとし、視聴評価処理は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、区間の終了前の第2の所定の時間、または区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば区間が視聴されたとしてもよい。
図1は、第1の実施形態の動画視聴提供装置100が組み込まれた動画視聴システム200全体の構成を示す模式図であり、図2は、動画視聴提供装置100の構成を示す模式的ブロック図であり、図3は、動画視聴提供装置100の動作を示す模式的フローチャートである。
また、例えば動画視聴システム200としては、DOUPA!(登録商標)を利用することができるが、その他、利用者がアカウント情報を登録している会員サイトまたはECサイトでも利用可能である。
経営者からのメッセージ動画、広告動画など、制作された動画はネットワーク120から通信部60を介して記憶部50に保存される(図3のステップS1)。
記憶部50に保存された動画は、動画配信部10により、ディスプレイ70に表示することができる。
また、動画は、通信部60およびネットワーク120を経由して利用者端末110に配信される。利用者は、利用者端末に実装された動画プレイヤーにより配信された動画を視聴する(ステップS3)。
なお、利用者は動画を視聴する前に、ログイン、パスワード入力等により本人認証を行う。動画プレイヤーとしては、DOUPA!(登録商標)などの動画視聴システム200に読み込むことのできる形式の動画プレイヤーであれば、特に限定されない。
フィードバック部40は、視聴評価部30より各利用者がどの表題付きシーンを視聴したかに関する情報を受け取って各利用者の合計ポイントを計算し、各利用者に対して、合計ポイントに応じたフィードバックを行う(ステップS5)。
図4は、シーン設定部20によるシーン設定動作の一例を示し、図5は、複数の表題付きシーンデータが保存されたシーンデータファイルの内容の一例を示す。図4および図5は、企業内における社長メッセージの動画の例である。
次に、管理者は、動画を再生し、設定したいそれぞれの表題付きシーンの開始時間と終了時間を調べる。この場合、シーン設定部20は、例えば図4のように、タイムライン上の各位置の再生画像をスクロールにより確認し、タイムライン上に枠をつけることにより、各表題付きシーンの開始時間と終了時間とを取得できる機能を備えることが望ましい。
あるいは、通常の動画再生を行い、それぞれの表題付きシーンの開始時間と終了時間とを取得するようにしてもよい。
ポイント欄はフィードバック部40で合計ポイントを計算するときに用いられる。図5では各表題付きシーンのポイントがすべて20ポイントになっているが、より重要と思われるシーンのポイントを大きく設定してもよい。また、重要課題1、2、3がそれぞれ、開発部門、製造部門、営業部門の課題である場合には、開発部門向けのシーンデータファイルと製造部門向けのシーンデータファイルと営業部門向けのシーンデータファイルとを別々のものとし、属性の異なる利用者ごとに、それぞれの部門向けの重要課題のシーンのポイントを大きく設定してもよい。
シーンデータファイルは、動画データファイルの中に埋め込むこともできるが、動画データファイルと別のファイルとすることもできる。それぞれの部門向けにシーンデータファイルの内容(ポイントなど)を変更する場合は、シーンデータファイルを動画データファイルと別のファイルにした方がよい。
図6は、視聴評価部30による視聴評価動作の一例を示す模式図である。
視聴評価部30は、利用者端末110が動画の視聴を開始した場合、例えば、動画視聴ページ内に設定されたJava Script(登録商標)で、動画視聴開始から例えば0.5秒ごとに動画の再生を監視し、動画のタイムライン上の視聴時間情報を受信する。
そして、受信した視聴時間内にそれぞれの表題付きシーンの時間が含まれているかどうかをチェックし、表題付きシーンのうち、視聴時間内に表題付きシーンの時間のうちの例えば70%以上が含まれている表題付きシーンを視聴した表題付きシーンとする。
図6の例では、1、2、および5の表題付きシーンが視聴されたことになる。
なお、視聴評価部30は、視聴評価の対象期間の開始とともに視聴評価を開始し、対象期間の終了とともに視聴評価を終了する。
フィードバック部40は、視聴評価部30の評価結果を受け取り、利用者合計ポイントを計算して利用者にフィードバックするとともに、それぞれの表題付きシーンについて、全利用者中の視聴した利用者の割合等のデータを提供することにより、動画の配信元に対して、動画の評価結果をフィードバックする。
図7では、利用者によって視聴された1、2、および5の表題付きシーンの視聴有無欄が1、視聴されなかった3および4の表題付きシーンの視聴有無欄が0になっている。
フィードバック部40は、各表題付きシーンのポイントと視聴有無との積を合計して利用者合計ポイントを計算する。図7の例では利用者合計ポイントは60点である。
なお、図7では各表題付きシーンのポイントがすべて20点になっているが、シーンデータファイルのポイントを利用者の属性に合わせて変更した場合は、利用者の視聴有無が同じであっても利用者合計ポイントは異なる場合がある。
動画配信元の管理者は、視聴評価の対象期間終了後、視聴した利用者を抽出し、利用者の表題付きシーンごとのポイント、および合計ポイントを記載したCSVデータ、各種グラフなどをダウンロードすることができる。
動画視聴提供装置100を、経営者からのメッセージ動画の提供に用いた場合は、各利用者の利用者合計ポイントが所定のポイントN1以下であるかどうかをチェックする(ステップS52)。そして、合計ポイントが所定のポイントN1以下の利用者には再視聴を要請するメールを自動作成し発信する(ステップS53)。本実施形態において、N1は例えば60点である。この場合、図7の利用者は再視聴要請メールを受信することになる。
なお、上記ステップS52の利用者合計ポイントのチェックは、部門単位で利用者合計ポイントの平均値を計算し、平均値がN1以下の部門に対して、部門単位で再視聴を要請してもよい。
具体的には、例えば動画が2021年夏の新作衣料品を紹介する動画であれば、N2を60点とし、60点以上の利用者にダイレクトメールを自動作成して郵送してもよい。また、例えば動画が2021年上期の新薬品を紹介する動画であれば、N2を80点とし、80点以上の利用者に営業担当者から電話でアポイントを取るようにしてもよい。
図9の表題付きシーンの番号は、図5に対応している。図9の場合、番号1の次期重要データ表示は視聴割合が高いが、番号4の重要課題3は視聴割合が低くなっている。これは、もともと重要課題3に対する利用者の関心が低いとも考えられるが、本発明の視聴評価部30では表題付きシーンの個所を最後まで視聴した利用者のみが視聴有と判定されるため、番号4の表題付きシーンの内容が利用者の興味をひかなかったとも考えられる。
また、動画が広告動画の場合には、各表題付きシーンをそれぞれの商品に対応させることにより、どの商品に利用者の関心がより高いかを、グラフから読み取ることができる。
第1の実施形態の動画視聴提供装置100は、動画の任意の個所に表題付きシーンを設定し、さらに、利用者の動画のタイムラインにおける視聴時間を各利用者ごとに記録しておいて、その視聴時間に各表題付きシーンデータの開始時間と終了時間とが含まれているかどうかを調べて視聴評価とするものである。これに対して、第2の実施形態の動画視聴提供装置100は、mを正の整数として、動画全体をm分割しm個の区間を設けてそれぞれを表題付きシーンとし、それぞれの利用者に対して、m個の区間の終了前の第1の所定の時間、または終了後の第2の所定の時間において、視聴が確認されたかどうかをもって視聴評価とするものである。
したがって、第2の実施形態の動画視聴提供装置100の構成、動画視聴提供装置100が組み込まれた動画視聴システム200全体の構成、および動画視聴提供装置100の動作を示す模式的フローチャートは第1の実施形態と同一であり、図1-3は第2の実施形態にも適用される。
第2の実施形態のシーン設定部20は、まず動画全体の長さ(総時間)、図10の場合30分を取得し、それを10分割して各3分の表題付きシーンを10個形成する。この場合、各シーンの表題は例えば、第1シーン、第2シーン、・・・、第10シーンとしてもよい。
第2の実施形態の視聴評価部30は、再生開始から0.5秒ごとに動画再生を監視し、10個の区間の終了前の18秒の時間、または終了後の18秒の時間において視聴が確認された場合、視聴が確認されたそれぞれの利用者がそのシーンを視聴したとする。
なお、動画再生監視の時間間隔は、通常再生では1秒ごとで問題ないが、倍速再生の場合等も含めると0.5秒ごとに監視することが望ましい。さらに監視精度を向上させたい場合は0.5秒より短く、また、監視処理量を減らしたい場合は0.5秒より長く設定してもよい。
また、そのシーンを視聴したことを確認する時間である18秒は、動画の総時間の1/100程度であることが望ましいが、インターネットを経由した動画視聴においては、通信回線の遅延時間に合わせて、より長く、あるいはより短く設定してもよい。
これに対して、第2の実施形態の動画視聴提供装置100では、表題付きシーンは自動的に設定され、視聴評価も、それぞれの利用者に対して、m個の区間の終了前の第1の所定の時間、または終了後の第2の所定の時間において、視聴が確認されたかどうかを記録するだけでよいので、利用者の数が多くなっても必要な記憶領域と処理量が少なくて済む。
この場合、提供する動画の種類、あるいは動画の利用者に応じて、よりきめ細かな動画視聴の評価と、より効率的な動画視聴の評価とのうちのいずれかを選択することができる。
20 シーン設定部
30 視聴評価部
40 フィードバック部
100 動画視聴提供装置
Claims (10)
- 複数の利用者に動画を配信する動画配信部と、
前記動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定部と、
前記利用者が、前記表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価部と、
前記視聴評価部の評価結果を前記利用者および前記動画の配信元にフィードバックするフィードバック部と、を含み、
前記シーン設定部は、表題と前記動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータを生成し、
前記シーン設定部は、前記動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、前記総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ前記表題付きシーンとし、
前記視聴評価部は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、前記区間の終了前の第2の所定の時間、または前記区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば前記区間が視聴されたとする、動画視聴提供装置。 - 複数の利用者に動画を配信する動画配信部と、
前記動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定部と、
前記利用者が、前記表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価部と、
前記視聴評価部の評価結果を前記利用者および前記動画の配信元にフィードバックするフィードバック部と、を含み、
前記シーン設定部は、表題と前記動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータを生成し、
前記シーン設定部は、前記動画の任意の個所に前記表題付きシーンを設定するシーン設定方法と、前記動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、前記総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ前記表題付きシーンとするシーン設定方法と、を実行できるように構成され、
前記視聴評価部は、前記利用者の前記動画のタイムラインにおける視聴時間に各前記表題付きシーンデータの開始時間と終了時間とが含まれているかどうかを調べることによって、前記利用者が前記表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価方法と、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、前記区間の終了前の第2の所定の時間、または前記区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば前記区間が視聴されたとする視聴評価方法と、を実行できるように構成される、動画視聴提供装置。 - 前記シーン設定部が生成した前記表題付きシーンデータは、シーンデータファイルとして動画データファイルとは別に保存され、1つの前記動画データファイルに対して、属性の異なる利用者ごとに異なる前記シーンデータファイルを生成することができる、請求項1または2に記載の動画視聴提供装置。
- 前記mは10であり、前記第1の所定の時間は0.5秒であって、前記第2の所定の時間、および前記第3の所定の時間は、ともに前記動画の前記総時間の1/100である、請求項1から3のいずれか1項に記載の動画視聴提供装置。
- 前記表題付きシーンデータは、それぞれのシーンを視聴した前記利用者に付与すべきポイントをさらに含み、
前記フィードバック部は、前記表題付きシーンが設定された個所のうち、各前記利用者が視聴した個所の前記ポイントを合計して各前記利用者の合計ポイントとする、請求項1から4のいずれか1項に記載の動画視聴提供装置。 - 前記動画は、企業内における経営者からのメッセージ動画であって、前記ポイントは前記企業内の各組織に対するメッセージ浸透のためのデータとして用いられる、請求項5に記載の動画視聴提供装置。
- 前記動画は、広告動画であって、前記ポイントはセールスまたはマーケティングの基礎データとして用いられる、請求項5に記載の動画視聴提供装置。
- 前記フィードバック部は、前記表題付きシーンごとに全利用者中の視聴した前記利用者の割合を計算してグラフ化する、請求項1から7のいずれか1項に記載の動画視聴提供装置。
- 複数の利用者に動画を配信する動画配信工程と、
前記動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定工程と、
前記利用者が、前記表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価工程と、
前記視聴評価工程の評価結果を前記利用者および前記動画の配信元にフィードバックするフィードバック工程と、を含み、
前記シーン設定工程では、表題と前記動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータが生成され、
前記シーン設定工程は、前記動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、前記総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ前記表題付きシーンとし、
前記視聴評価工程は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、前記区間の終了前の第2の所定の時間、または前記区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば前記区間が視聴されたとする、動画視聴提供方法。 - 複数の利用者に動画を配信する動画配信処理と、
前記動画の複数の個所に表題付きシーンを設定するシーン設定処理と、
前記利用者が、前記表題付きシーンが設定された個所を視聴したかどうかをチェックする視聴評価処理と、
前記視聴評価処理の評価結果を前記利用者および前記動画の配信元にフィードバックするフィードバック処理と、を含み、
前記シーン設定処理では、表題と前記動画のタイムラインにおける開始時間と終了時間とを含む複数の表題付きシーンデータが生成され、
前記シーン設定処理は、前記動画の総時間を取得し、mを正の整数とし、nを0からm-1の整数として、前記総時間のn/mと(n+1)/mとの区間をそれぞれ前記表題付きシーンとし、
前記視聴評価処理は、再生開始から第1の所定の時間ごとに動画再生を監視し、前記区間の終了前の第2の所定の時間、または前記区間の終了後の第3の所定の時間において、視聴が確認されれば前記区間が視聴されたとする、動画視聴提供プログラム。
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