JP7155899B2 - ウェアラブル電子装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成について、図1、図2、図3A,3B,3C、図4、および図5を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着時における外観図である。図2は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を模式的に示す外観図である。図3A,3B,3Cは、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示す模式図であり、図3Aは平面図、図3Bは図3AのIIIB-IIIB線断面図、図3Cは図3AのIIIC-IIIC線部分断面図である。図4は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の要部の構成を説明する外観図である。図5は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示すブロック図である。
装着体1は、表示装置10をユーザの腕部に装着するための部品であり、図1および図2に示すように、指なしの長手袋形状である。また、装着体1は、表示装置10のその他の部品(図4参照)を支持する支持体であり、少なくとも一部が二層(二重)構造で、層間に電子回路基板4やバッテリー5等を収納する。詳しくは、装着体1は、親指(第一指)と人差し指(第二指)の各基節から手の甲における親指側の約2/3、手首、および内側(掌側)の一部を除いた前腕までを覆い、手首から末端(指)側(遠位)を覆う部分を手部1h、肘側(近位)すなわち前腕を覆う部分を前腕部1aと称する(図3A参照)。装着体1は、人差し指、親指のそれぞれの基節に係合する筒状部(環状部材)1r1,1r2を手部1hに、手首またはその近傍に巻き回される帯状部(中間環状部材)1b2、前腕に巻き回される帯状部(環状部材)1b1を前腕部1aに、それぞれ有する。装着体1は、腕部から外して平面に広げると、図3Aに示すように、手部1hが略平行四辺形で、前腕部1aが矩形である。前腕部1aには、上下の辺のそれぞれに沿って帯状部1b1,1b2が左辺から突設されている(上下左右は図3Aにおける向き)。また、手部1hは、前腕部1aと反対側の鋭角の頂点の先に筒状部1r1が、その隣の頂点の先に筒状部1r2が、それぞれ形成されている。なお、図3Aにおける縦方向が、表示装置10の装着時に前腕の手首-肘方向(腕軸方向)となる。また、腕軸方向と直交する方向を腕回り方向と称する。
表示パネル2は、スキャナ3が読み取った画像情報が付された物品の情報(物品の種類、型番、製造番号、履歴等)や、ホストコンピュータ等の外部から受信した作業指示内容等の情報を、ユーザに視覚的に示す表示手段である。また、表示パネル2は、スキャナ3の現在の状態(撮像中である、デコード中である、トリガーボタンの操作が有効か無効か、等)を示してもよい。表示パネル2は、これらの情報を、所定のフォーマットで表示し、また、現在時刻等も同時に表示してもよい。なお、表示パネル2に表示される文字等は、0.3~0.5m程度離間して判読可能な大きさであることが好ましい。表示パネル2は、例えば平面視で角丸長方形の平板形状の筐体を有し、軽量、薄型であることが好ましく、また、省電力であることが好ましい。具体的には、表示パネル2は、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルが適用される。また、表示パネル2は、カラー表示、モノクロ表示のいずれでもよく、表示装置10の用途に応じて選択される。表示パネル2の画面サイズは、表示装置10の用途にもよるが、2インチ型以上であることが好ましく、大きいほど文字数等、情報を同時に多く表示することができる。一方、表示パネル2は、大型化すると、特に短辺長が長い場合に前腕の所定位置に固定され難くなり、また、長辺長が長く前腕の肘に近い部分にまで配置されると表示画面のこの部分が視界に入り難く、さらに、重量化によってユーザの負担が増大する。したがって、表示パネル2の画面サイズは、3.5インチ型以下であることが好ましい。また、表示パネル2は、長手方向を水平方向として表示することが好ましく、あるいは入力操作により画面表示を所望の向きに回転可能であることがより好ましく、または、加速度センサまたはジャイロセンサを内蔵して、画面表示の自動回転機能を有していてもよい。
スキャナ3は、バーコード等を含む画像を撮像して、電気信号として出力する。図5に示すように、スキャナ3は、受光素子31と、増幅器32と、デジタル変換器33と、レンズやミラー等の光学系34と、光源35と、を備え、これらが一面に透明な窓を有する略直方体の筐体に収納されている。スキャナ3のこれらの部品は、バーコードリーダや2Dコードリーダ等の一般的なコードリーダのカメラモジュールの部品であり、表示装置10が読み取り対象とするシンボルの種類(バーコード、二次元(2D)コード等、またはこれら2種類以上)に応じて、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補型金属-酸化物半導体)イメージセンサ等を適用することができる。光源35は、被写体にスポット光を照射するLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の光源であり、前記イメージセンサの方式によって必要に応じて設けられる。受光素子31は、フォトダイオードであり、被写体からの拡散反射光を、光学系34を介して受光して電荷に変換する。増幅器32およびデジタル変換器33は、オペアンプ等で構成され、受光素子31が出力したアナログ電気信号を増幅し、二値化してデジタル電気信号を出力する。スキャナ3は、窓を有する面を正面とし、この正面に対向した被写体の画像を撮像する。また、スキャナ3は、自動焦点(オートフォーカス:AF)機能を有することが好ましい。そのために、スキャナ3は、光学系34や光源35を移動させるアクチュエータを備えたり、光学系34に、電圧印加によって焦点距離が移動する液体レンズを備えたりする。スキャナ3は、必要な機能を有しつつ、ユーザの作業の妨げにならないように、小型かつ軽量であることが好ましい。
トリガーボタン3sは、スキャナ3に画像情報の読み取りを開始させる入力操作手段である。図3A、図4、および図5に示すように、トリガーボタン3sは、配線74を経由して電子回路基板4と接続し、トリガーボタン3sの操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。トリガーボタン3sは、表示装置10を装着した側の片手(左手)のみで操作可能で、かつ、操作する際に手ぶれが生じ難いことが好ましい。そのために、トリガーボタン3sは、押ボタンスイッチであることが好ましく、人差し指の基節における第二関節近傍の親指に対面した側面に配置されるように、装着体1の筒状部1r1における筒状部1r2に対面した側の末端近傍に固定されている。また、トリガーボタン3sは、押ボタンスイッチであるので、シート状部材11,12間に収納されて、一方の内面に接着されて固定されている。トリガーボタン3sは、このような配置により、ユーザが左手の親指の先で容易に押圧することができる(図7参照)。なお、トリガーボタン3sの位置をわかり易くするために、トリガーボタン3s上におけるシート状部材(表地)11の表面(外面)に目印を付してもよい(図示せず)。
図5に示すように、電子回路基板4は、制御部41、通信部42、復号処理部43、および記憶部44を備える。また、電子回路基板4は、配線71でバッテリー5と接続して電力を供給されると共に、電力をスキャナ3や表示パネル2へ経由する。制御部41は、電子回路基板4における復号処理部43等の他の部品、ならびに表示パネル2およびスキャナ3等の動作を制御する制御手段である。通信部42は、無線LAN(Local Area Network:構内通信網)等によってホストコンピュータ等と通信を行う。復号処理部43は、バーコードや二次元コードのデコーダであり、スキャナ3のデジタル変換器33が出力したデジタル電気信号を物品の情報に復号する。記憶部44は、前記物品の情報や、通信部42が受信した情報等を記憶する。電子回路基板4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および通信部42の無線LAN用アンテナ等を備え、これらの電子部品を外部の衝撃から保護するために、平面視矩形の薄型の筐体に内蔵されている。図3A,3Bに示すように、電子回路基板4は、装着体1のシート状部材11,12間に収納され、筐体の長手方向を腕軸方向として、前腕部1aにおける表示パネル2の隣に配置される。電子回路基板4の筐体は、長手方向長が装着体1の前腕部1aに収まる範囲で、腕回り方向長である短辺長が短いことが好ましい。電子回路基板4は、装着体1の所定の領域内に配置されるように、図3Bに示すように、平面視でその周囲に沿ってシート状部材11とシート状部材12を配線71,72,73が通る部分を避けて縫い合わせて、ある程度移動可能に装着体1に収納されている。特に、装着体1が伸縮性を有する場合には、このような構成とすることにより、装着体1の伸縮が妨げられない。または、電子回路基板4は、シート状部材11またはシート状部材12の内面に接着剤等で貼り合わされて固定されていてもよい。
バッテリー5は、表示パネル2、スキャナ3、および電子回路基板4の電源であり、これらを駆動する電圧の、モバイル機器に搭載される一般的な電池、例えばリチウムイオン電池を使用することができる。バッテリー5は、発熱が抑制されていることが好ましく、また、軽量で、外形が薄型であることが好ましい。図3A,3Bに示すように、バッテリー5は、電子回路基板4と同様に装着体1のシート状部材11,12間に収納され、平面視矩形の長手方向を腕軸方向として、前腕部1aにおける電子回路基板4の隣に配置される。また、バッテリー5は、配線5lを介して充電用コネクタ5cを接続して備える。バッテリー5は、表示装置10の装着時に、前腕を挟んで表示パネル2と対向するように、前腕における小指側の側面(尺骨上)に配置されることが好ましい。このような構成により、表示装置10において比較的重量のある表示パネル2に対して腕回り方向にずらしてバッテリー5が配置されているので、表示パネル2が前腕の所定部位に安定して固定され、また、ユーザの負荷が低減する。
指部入力キー61は、ユーザの操作によって、所定の動作をさせる入力操作手段であり、配線75を経由して電子回路基板4と接続し、指部入力キー61の操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。ここでは、指部入力キー61は、主電源スイッチとして、バッテリー5から電子回路基板4への電力の供給を開始させ、また停止させる。指部入力キー61は、トリガーボタン3sと同様に、表示装置10を装着した側の片手(左手)のみで操作可能であり、一方で誤操作を生じ難いことが好ましい。そのために、指部入力キー61は、所定時間(例えば2秒間)継続して押圧される、すなわち長押しで反応する押ボタンスイッチであり、親指の基節の背における末端寄り(第一関節近傍)に配置されるように、装着体1の筒状部1r2の先端近傍に固定され、トリガーボタン3sと同様にシート状部材11,12間に収納されている。指部入力キー61は、このような配置により、ユーザが、左手の親指を掌側に折り込んでその上に人差し指や中指の指先を立てるように載せることにより、押圧される。したがって、指部入力キー61は、左手のみで操作可能であり、また、意図せずに押圧され難く、さらに短時間の(瞬間的な)押圧では反応しないので、誤操作を生じ難い。
入力キー62は、ユーザの操作によって、所定の動作をさせる入力操作手段であり、表示装置10を装着した側と反対側の手(右手)で操作される。ここでは、入力キー62は、表示パネル2の上面の表示画面の横に設けられ、円形の押しボタンで表されるが、十字キーやジョグダイヤル等でもよく、また、必要に応じて複数設けられ、表示パネル2の側面に設けられていてもよい。入力キー62は、表示パネル2および配線72を経由して電子回路基板4と接続し、入力キー62の操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。入力キー62は、例えば、表示パネル2の表示切換えや設定変更等を行う。
図3Aおよび図4に示すように、配線71は、バッテリー5と電子回路基板4を接続する一対2本の導線で、バッテリー5から電力を供給する経路を構成する。配線72,73,74,75は、電子回路基板4と、表示パネル2、スキャナ3、トリガーボタン3s、指部入力キー61のそれぞれとを接続する配線で、バッテリー5からの電力の供給や電子回路基板4の制御部41からの動作命令信号等の経路を構成する。配線71,72,73,74,75は、電気信号数等に応じた必要な本数のビニール被覆銅線のような絶縁電線からなり、本数の多いものは帯状に束ねて融着したフラットケーブルや、FPC(Flexible Printed Circuit)ケーブル等からなる。なお、トリガーボタン3sに接続する配線74は、トリガーボタン3sの近傍に配置されるスキャナ3に接続する配線73から分岐して設けられる。これらの配線71,72,73,74,75は、外部の衝撃から保護するために、また、ユーザの作業を阻害しないように、装着体1のシート状部材11,12間に収納される。また、配線71,72,73,74,75は、表示装置10の装着時にユーザの動作等によって装着体1が変形、伸縮した際に追随するように、可撓性を有し、かつ装着体1の伸長時に合わせた長さを有し、また、電子回路基板4等との接続端子以外では固定されず、シート状部材11,12間において移動可能に収納される。または、配線71,72,73,74,75は、移動範囲を制限するように収納されていてもよく、特に、配線長が長く、手首や指の関節を跨いで配置される配線73,74および配線75については、断線を防止するために、移動範囲を制限することが好ましい。そのために、配線73等は、例えば、局所的にシート状部材11またはシート状部材12に縫い付けられる等して固定されたり、平面視で配線73等を挟む2箇所でシート状部材11とシート状部材12を縫い合わせてその外側へ移動しないように収納されたりしてもよい。
表示装置10を腕部に装着する方法の一例を、図6A,6Bを参照して説明する。図6A,6Bは、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着方法を説明する図であり、図6Aは側方から見た外観図、図6Bは上方から見た外観図である。
表示装置10の動作について、図7、図8A,8B、および図5を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時の状態を説明するための、ユーザの視点による外観図である。図8A,8Bは、それぞれ、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時における、ユーザの視点による表示手段の部分の外観図であり、図8Bは図7の部分拡大図である。
表示装置10は、復号処理部43がOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)機能を有して、文字を読み取る構成とすることもでき、さらに、文字および二次元コード等のシンボルの両方を読み取り可能な構成とすることもできる。また、表示装置10は、スキャナ3が通常のカメラとして、撮像した画像データをそのまま記憶したり、ホストコンピュータに送信したりする構成とすることもできる。
〔付記〕
《請求項1》
所定の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成されて腕部に装着可能な装着手段と、
を備え、
前記装着手段は、前腕の手首-肘方向に沿った方向における一端がいずれか一指に係合し、前記方向における他端が前腕に固定され、前記一端と前記他端との間の中間部位が手首または前腕に固定されるように、それぞれ構成され、
前記表示手段が、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とするウェアラブル電子装置。
《請求項2》
前記装着手段は、前記一端、前記他端、および前記中間部位のそれぞれに、腕部に巻き回すための、環状のまたは接続して環状となる環状部材を有することを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項3》
前記表示手段は、長手方向が前腕における手首-肘方向になるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項4》
前記表示手段は、前腕の橈骨上に固定されるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項5》
前記表示手段は、前腕の親指側の側面に固定されるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項6》
前記表示手段を制御する制御手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記制御手段は、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項7》
前記表示手段に電力を供給する電源を、前記装着手段に支持されて備え、
前記電源は、前腕上の前記表示手段と異なる部位に固定されるように、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項8》
光学情報を読み取る読取手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記表示手段は、前記読取手段が読み取った情報を表示し、
前記読取手段は、手の甲側または指の背側に固定されるように、前記装着手段の前記一端と前記中間部位との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項9》
前記読取手段は、当該読取手段に対して前記表示手段が配置された側と反対側に対向する光学情報を読み取るように、前記装着手段に配置されることを特徴とする請求項8に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項10》
前記読取手段に光学情報の読み取りを開始させる入力操作手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記装着手段は、前記入力操作手段が、第一指、第二指、第三指のいずれかに固定されるように構成されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項11》
所定の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成された装着手段と、
を備え、
前記装着手段は、環状のまたは接続して環状となる環状部材を、一方向に両端および中間部位の少なくとも3箇所に有し、
前記表示手段が、前記装着手段の前記両端の一方と前記中間部位との間に配置され、
前記装着手段は、前記表示手段を配置した側の端からその反対側の端に向けて順に、前記環状部材が大きな内径に形成されていることを特徴とするウェアラブル電子装置。
《請求項12》
前記表示手段は、長手方向が前記一方向になるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項11に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項13》
前記表示手段は、前記装着手段において、前記反対側の端の前記環状部材に対して、前記一方向への延長上に配置されていることを特徴とする請求項11または請求項12にウェアラブル電子装置。
《請求項14》
前記表示手段を制御する制御手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記制御手段は、前記装着手段の前記表示手段を配置した側の端と前記中間部位との間に配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項15》
前記表示手段に電力を供給する電源を、前記装着手段に支持されて備え、
前記電源は、前記装着手段の前記表示手段を配置した側の端と前記中間部位との間に、前記表示手段に対して前記一方向と直交する方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項16》
光学情報を読み取る読取手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記表示手段は、前記読取手段が読み取った情報を表示し、
前記読取手段が、前記装着手段の前記反対側の端と前記中間部位との間における、前記表示手段に対して前記一方向への延長上に配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項15のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項17》
前記読取手段に光学情報の読み取りを開始させる入力操作手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記入力操作手段は、前記装着手段の、前記読取手段の側の端の前記環状部材に配置されることを特徴とする請求項16に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項18》
前記光学情報は、バーコードまたは二次元コードであることを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項16、請求項17のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項19》
前記表示手段は、表示画面が2インチ型以上3.5インチ型以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項20》
前記装着手段は、少なくとも一部に、シート状部材を2層以上重ねて備え、
前記装着手段の層間に、配線が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項21》
通信手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
1 装着体(装着手段)
11 シート状部材、表地
12 シート状部材、裏地
1a 前腕部
1b1 帯状部(環状部材)
1b2 帯状部(中間環状部材)
1h 手部
1r1,1r2 筒状部(環状部材)
13,14 面ファスナー
2 表示パネル(表示手段)
3 スキャナ(読取手段)
3s トリガーボタン(入力操作手段)
4 電子回路基板
41 制御部(制御手段)
42 通信部(通信手段)
43 復号処理部
44 記憶部
5 バッテリー(電源)
Claims (5)
- 所定の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を制御する制御手段と、
前記表示手段と、前記制御手段とを支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成されて腕部に装着可能な装着手段と、
を備え、
前記装着手段は、前腕の手首-肘方向に沿った方向における一端が小指側では手首までの範囲を露出させた状態で親指と人差し指とに係合するように、且つ、前記装着手段に係合した前記人差し指の少なくとも第1関節が露出するように、且つ、前記方向における他端が前腕に固定されるように、且つ、前記一端と前記他端との間の中間部位が手首または前腕に固定されるように、それぞれ構成され、
前記表示手段と、前記制御手段とが、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間であり、且つ、前記装着手段が装着される腕部の周方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている、ウェアラブル電子装置であって、
前記装着手段における、
前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の親指の周囲における爪側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に所定の動作を行わせるための第1操作部材と、
前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の人差し指の周囲における親指側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に前記所定の動作とは異なる動作を行わせるための第2操作部材と、
が設けられていることを特徴とするウェアラブル電子装置。 - 前記装着手段は、前記一端、前記他端、および前記中間部位のそれぞれに、腕部に巻き回すための、環状のまたは接続して環状となる環状部材を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置。 - 前記装着手段は、前記親指の大半を覆うように構成されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウェアラブル電子装置。 - 前記装着手段は、
シート状部材が多層に重ね合わされて構成されている領域を有し、
前記シート状部材の層間に所定の配線を引き回し可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。 - 光学情報を読み取る読取手段を更に備え、
前記読取手段は、前記装着手段に支持されているとともに、当該装着手段が腕部に装着されたときに人差し指の背側に位置する箇所に設けられている、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
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