JP7155899B2 - ウェアラブル電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェアラブル電子装置に関する。
ホストコンピュータ等から作業指示情報を受信したりバーコードから読み取った情報等を収集して送信したりする携帯情報端末(ハンディターミナル)は、運輸業、製造業、小売業等において、貨物や製品、商品の管理に広く利用されている。さらに、両手が空くように、ユーザの手首や指に装着するウェアラブル型の携帯情報端末が開発されている。ウェアラブル型の携帯情報端末は、情報をユーザが視認することができるように、例えば、腕時計のヘッド(本体)のように手首に装着され(例えば、特許文献1)、また、コードリーダ機能を有するものは、指側の側面にコードを撮像するスキャナ(カメラ)を、上面に表示画面をそれぞれ有する(例えば、特許文献2)。また、別のコードリーダ機能を有する携帯情報端末は、手首から前腕に沿って長く大型化した表示画面を有し、長手方向の一端が手首の手の甲側に固定され、手首上の尺骨側(小指側)の側面にスキャナを有する。または、指先側の側面にスキャナを有し、長手方向の一端が軸支されて、90°回転させてスキャナを被写体に向ける構成としている(例えば、特許文献3)。
特開2017-45202号公報 国際公開第2015/125317号 特許第5655698号公報
特許文献1に記載された携帯情報端末は、腕に巻いた1本のバンド上に支持されているため、大型化すると、ユーザの動作等によって腕における位置がずれ易くなる。特許文献2に記載された携帯情報端末は、表示画面が最大でも腕時計の文字盤程度の面積であるため、同時に表示可能な情報量が少ない。また、表示画面が手首の手の甲側に配置されているので、スキャナを被写体に向けた状態でユーザが表示画面を視認することが困難であり、読み取ったコードの情報を即時確認することができない。特許文献3に記載された携帯情報端末は、長手方向の一端を手首に巻いたバンド上に支持されているため、特許文献1と同様に、大型化すると腕における位置がずれ易くなる。また、例えば正面の被写体にスキャナを向けるためには、前腕が身体の前面に略平行になるように肘を曲げる必要があり、操作に必要な動作が多くなる。さらに、特許文献2と同様に、読み取ったコードの情報を即時確認することができない。
本発明の課題は、表示画面が前腕の所定の部位に安定して固定されるウェアラブル電子装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係るウェアラブル電子装置は、所定の情報を表示する表示手段と、前記表示手段を制御する制御手段と、前記表示手段と、前記制御手段とを支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成されて腕部に装着可能な装着手段と、を備え、前記装着手段は、前腕の手首-肘方向に沿った方向における一端が小指側では手首までの範囲を露出させた状態で親指と人差し指とに係合するように、且つ、前記装着手段に係合した前記人差し指の少なくとも第1関節が露出するように、且つ、前記方向における他端が前腕に固定されるように、且つ、前記一端と前記他端との間の中間部位が手首または前腕に固定されるように、それぞれ構成され、前記表示手段と、前記制御手段とが、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間であり、且つ、前記装着手段が装着される腕部の周方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている、ウェアラブル電子装置であって前記装着手段における、前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の親指の周囲における爪側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に所定の動作を行わせるための第1操作部材と、前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の人差し指の周囲における親指側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に前記所定の動作とは異なる動作を行わせるための第2操作部材と、が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るウェアラブル電子装置によれば、表示画面が前腕の所定の部位に安定して固定され、作業効率が向上する。
本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着時における外観図であ る。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を模式的に示す外観図 である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を模式的に示す平面 図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示す模式図であり 、図3AのIIIB-IIIB線断面図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示す模式図であり 、図3AのIIIC-IIIC線部分断面図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の要部の構成を説明する外観 図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示すブロック図であ る。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着方法を説明する側方 から見た外観図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着方法を説明する上方 から見た外観図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時の状態を説明するた めの、ユーザの視点による外観図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時における、ユーザ の視点による表示手段の部分の外観図である。 本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時における、ユーザ の視点による表示手段の部分の外観図であり、図7の部分拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するためのウェアラブル電子装置を例示するものであって、以下に限定するものではない。図面に示す部材は、説明を明確にするために、大きさや位置関係等を誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。また、以下の説明において、同一のまたは同質の部材や工程については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
〔表示装置〕
本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成について、図1、図2、図3A,3B,3C、図4、および図5を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着時における外観図である。図2は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を模式的に示す外観図である。図3A,3B,3Cは、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示す模式図であり、図3Aは平面図、図3Bは図3AのIIIB-IIIB線断面図、図3Cは図3AのIIIC-IIIC線部分断面図である。図4は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の要部の構成を説明する外観図である。図5は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態に係る表示装置(ウェアラブル電子装置)10は、ユーザの腕部、詳しくは左前腕から指にかけて装着して使用され、表示パネル(表示手段)2と、スキャナ(読取手段)3と、これらを表側で支持する装着体(装着手段)1と、を備える。表示装置10はさらに、表示パネル2上に入力キー62を備え、また、図3A,3B,3Cおよび図4に示すように、装着体1の内部に、トリガーボタン(入力操作手段)3s、指部入力キー61、制御部(制御手段)41および通信部(通信手段)42(図5参照)を内蔵した電子回路基板4、バッテリー(電源)5、および配線71,72,73,74,75を備える。表示装置10は、物品(貨物、製品、商品)に貼付されたラベルに印刷されたバーコードや二次元コード等の画像情報(光学情報)を含む画像を撮像し、画像情報をデコードして取得した物品の情報を可視化してユーザに通知すると共に、必要に応じてホストコンピュータや管理サーバ(図示せず)等に送信する。したがって、表示装置10は、バーコード等の光学情報を読み取ってデジタルデータ化するコードリーダ機能を有する携帯情報端末(ハンディターミナル)であるともいえる。
(装着体)
装着体1は、表示装置10をユーザの腕部に装着するための部品であり、図1および図2に示すように、指なしの長手袋形状である。また、装着体1は、表示装置10のその他の部品(図4参照)を支持する支持体であり、少なくとも一部が二層(二重)構造で、層間に電子回路基板4やバッテリー5等を収納する。詳しくは、装着体1は、親指(第一指)と人差し指(第二指)の各基節から手の甲における親指側の約2/3、手首、および内側(掌側)の一部を除いた前腕までを覆い、手首から末端(指)側(遠位)を覆う部分を手部1h、肘側(近位)すなわち前腕を覆う部分を前腕部1aと称する(図3A参照)。装着体1は、人差し指、親指のそれぞれの基節に係合する筒状部(環状部材)1r1,1r2を手部1hに、手首またはその近傍に巻き回される帯状部(中間環状部材)1b2、前腕に巻き回される帯状部(環状部材)1b1を前腕部1aに、それぞれ有する。装着体1は、腕部から外して平面に広げると、図3Aに示すように、手部1hが略平行四辺形で、前腕部1aが矩形である。前腕部1aには、上下の辺のそれぞれに沿って帯状部1b1,1b2が左辺から突設されている(上下左右は図3Aにおける向き)。また、手部1hは、前腕部1aと反対側の鋭角の頂点の先に筒状部1r1が、その隣の頂点の先に筒状部1r2が、それぞれ形成されている。なお、図3Aにおける縦方向が、表示装置10の装着時に前腕の手首-肘方向(腕軸方向)となる。また、腕軸方向と直交する方向を腕回り方向と称する。
装着体1は、ユーザの腕部の動作を妨げないように可撓性を有し、一般的な衣料に使用される布、合成皮革、ゴム等のシート状部材で形成され、表示装置10の用途に応じて、耐久性、通気性、防水性を有する等の材料を選択される。また、装着体1は、表側(装着時に露出する側)と裏側とで異なる材料を用いてもよく、さらに、帯状部1b1,1b2等の部位毎に異なる材料を継ぎ合わせてもよい。ここでは、装着体1は、図3Aに示す平面視形状の2枚のシート状部材11,12を重ねて縁で縫い合わせた二層構造であり、縁以外は必要に応じて部分的に縫い合わされ、または接着剤によって貼り合わされている。図3B,3Cに示すように、表側のシート状部材(表地)11は、表示パネル2およびスキャナ3の配置箇所に、配線72,73を通すための切込みが形成されている。また、装着体1は、バッテリー5の配置箇所近傍に、バッテリー5に接続した配線5lおよび充電用コネクタ5cを通すための穴(図示せず)が形成されるように、シート状部材11,12の一方に切込みが形成され、またはバッテリー5の近傍の縁の一部が縫い合わされていない。これは、装着体1に収納されたバッテリー5を充電する際に、充電用コネクタ5cを装着体1の外に取り出すためである。また、装着体1は、帯状部1b1,1b2をそれぞれ環状に接続するために、帯状部1b1,1b2の先端部の裏側に面ファスナー(フック)13が縫い付けられ、装着時に帯状部1b1,1b2と重ね合わされる部位の表側には、面ファスナー13と着脱自在な面ファスナー(ループ)14が縫い付けられている。面ファスナー14は、ユーザの腕回りの太さに合わせられるように、帯状部1b1,1b2の長手方向に沿ってある程度長く設けられていることが好ましい。
表示装置10がユーザの腕部に装着されたとき、装着体1は、筒状部1r1が人差し指の付け根で、筒状部1r2が親指の付け根(人差し指との間)で、それぞれ固定され、帯状部1b2が、手首にまたは手首から1~3cm程度肘寄りの手首近傍に巻き回されて固定され、帯状部1b1が前腕に巻き回されて固定される。そのため、筒状部1r1,1r2は、ユーザの人差し指および親指の各基節の太さに合わせた内径に形成され、装着体1の伸縮性にもよるが、ゆとりを設けて大きめに形成されていることが好ましい。また、帯状部1b1,1b2は、面ファスナー13,14で環状に接続したときに、固定部位である前腕や手首の太さに合わせた内径になるような長さに形成される。したがって、装着体1は、環状に接続した帯状部1b1、帯状部1b2、そして筒状部1r1の順に内径が大きい。そして、前記したように、筒状部1r1,1r2が指で固定され、帯状部1b2が手首またはその近傍で固定された状態で、指の曲げ伸ばしや手首の動きが阻害されないように、手部1hの寸法、主に腕軸方向長が設計されることが好ましい。より好ましくは、拳を握って手首を伸ばした状態で手部1hに弛みがなく、さらに好ましくは、指および手首を伸ばした状態で手部1hに弛みがなく、かつ、指および手首を突っ張り感等なく曲げられる程度に、装着体1が伸縮性のあるシート状部材11,12で形成されている。一方、装着体1は、ユーザが小柄であっても肘まで覆わないように、前腕部1aの腕軸方向長が15cm程度以下であることが好ましい。また、後記するように、表示装置10の装着時に表示パネル2とバッテリー5が前腕を挟んで対向するように、前腕部1aの腕回り方向長がユーザの腕回りの太さに合わせて設計されることが好ましい。また、前腕部1aが帯状部1b1,1b2を巻き回して前腕に装着された状態で、前腕を圧迫しないように、前腕部1aの腕回り方向における少なくとも一部、または帯状部1b1,1b2のそれぞれの少なくとも一部が伸縮性を有することが好ましく、さらに弾性を有することがより好ましい。したがって、装着体1は、ユーザが体格、主に手の長さに応じて選択することができるように、伸縮性にもよるが、手部1hの腕軸方向長および前腕部1aの腕回り方向長がそれぞれ段階的に異なる2、3通りのサイズに設計されることが好ましい。
(表示パネル)
表示パネル2は、スキャナ3が読み取った画像情報が付された物品の情報(物品の種類、型番、製造番号、履歴等)や、ホストコンピュータ等の外部から受信した作業指示内容等の情報を、ユーザに視覚的に示す表示手段である。また、表示パネル2は、スキャナ3の現在の状態(撮像中である、デコード中である、トリガーボタンの操作が有効か無効か、等)を示してもよい。表示パネル2は、これらの情報を、所定のフォーマットで表示し、また、現在時刻等も同時に表示してもよい。なお、表示パネル2に表示される文字等は、0.3~0.5m程度離間して判読可能な大きさであることが好ましい。表示パネル2は、例えば平面視で角丸長方形の平板形状の筐体を有し、軽量、薄型であることが好ましく、また、省電力であることが好ましい。具体的には、表示パネル2は、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルが適用される。また、表示パネル2は、カラー表示、モノクロ表示のいずれでもよく、表示装置10の用途に応じて選択される。表示パネル2の画面サイズは、表示装置10の用途にもよるが、2インチ型以上であることが好ましく、大きいほど文字数等、情報を同時に多く表示することができる。一方、表示パネル2は、大型化すると、特に短辺長が長い場合に前腕の所定位置に固定され難くなり、また、長辺長が長く前腕の肘に近い部分にまで配置されると表示画面のこの部分が視界に入り難く、さらに、重量化によってユーザの負担が増大する。したがって、表示パネル2の画面サイズは、3.5インチ型以下であることが好ましい。また、表示パネル2は、長手方向を水平方向として表示することが好ましく、あるいは入力操作により画面表示を所望の向きに回転可能であることがより好ましく、または、加速度センサまたはジャイロセンサを内蔵して、画面表示の自動回転機能を有していてもよい。
図3A,3Bに示すように、表示パネル2は、装着体1の表側に接合され、電子回路基板4からの電力の供給や電気信号の入力等のために、装着体1との接合面(下面)で配線72に接続している。また、表示パネル2は、装着体1の筒状部1r1からスキャナ3の側の延長上における前腕部1aに、前記延長方向(腕軸方向)を長手方向として固定されている。このような配置により、図1に示すように、表示装置10が装着されると、表示パネル2は、前腕における親指側の側面、すなわち橈骨上に、腕軸方向に沿って配置される。その結果、後記するように、表示装置10を装着した腕部がユーザの胴体や頭部の前側にある体勢であれば、表示パネル2の上面の表示画面全体がユーザの視界に自然に入る。表示パネル2は、表示画面の少なくとも一部が前腕における橈骨上に配置されるように、装着体1に固定される。好ましくは、ユーザが肘を胸部前方に持ち上げた体勢で視線に垂直な表示画面となるように、表示パネル2は、表示画面の腕回り方向における中心が、橈骨の直上、またはその少し外側(手の甲側)の、人差し指から腕軸方向への延長上までに配置される。また、表示パネル2は、長手方向両外側の近傍で装着体1の帯状部1b1,1b2によって前腕と手首近傍に固定され、さらに、装着体1が筒状部1r1,1r2で人差し指と親指の付け根で固定されているので、ユーザが動いても、腕軸方向、腕回り方向共に安定して前腕に固定される。なお、表示パネル2は、長手方向すなわち表示装置10の装着時における腕軸方向を表示画面の水平方向に、かつ親指側を下に向けて表示するように、装着体1に配置される。あるいは、表示パネル2は、腕軸方向を表示画面の鉛直方向に、かつ肘側を下に向けて表示してもよい。
(スキャナ)
スキャナ3は、バーコード等を含む画像を撮像して、電気信号として出力する。図5に示すように、スキャナ3は、受光素子31と、増幅器32と、デジタル変換器33と、レンズやミラー等の光学系34と、光源35と、を備え、これらが一面に透明な窓を有する略直方体の筐体に収納されている。スキャナ3のこれらの部品は、バーコードリーダや2Dコードリーダ等の一般的なコードリーダのカメラモジュールの部品であり、表示装置10が読み取り対象とするシンボルの種類(バーコード、二次元(2D)コード等、またはこれら2種類以上)に応じて、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補型金属-酸化物半導体)イメージセンサ等を適用することができる。光源35は、被写体にスポット光を照射するLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の光源であり、前記イメージセンサの方式によって必要に応じて設けられる。受光素子31は、フォトダイオードであり、被写体からの拡散反射光を、光学系34を介して受光して電荷に変換する。増幅器32およびデジタル変換器33は、オペアンプ等で構成され、受光素子31が出力したアナログ電気信号を増幅し、二値化してデジタル電気信号を出力する。スキャナ3は、窓を有する面を正面とし、この正面に対向した被写体の画像を撮像する。また、スキャナ3は、自動焦点(オートフォーカス:AF)機能を有することが好ましい。そのために、スキャナ3は、光学系34や光源35を移動させるアクチュエータを備えたり、光学系34に、電圧印加によって焦点距離が移動する液体レンズを備えたりする。スキャナ3は、必要な機能を有しつつ、ユーザの作業の妨げにならないように、小型かつ軽量であることが好ましい。
図3A,3Cに示すように、スキャナ3は、装着体1の表側に接着剤等で接合され、装着体1の手部1hにおける筒状部1r1の近傍に、正面が筒状部1r1に向くように、言い換えると、表示パネル2が配置された側と反対側に正面が向くように固定されている。このような配置により、図1に示すように、表示装置10が装着されると、スキャナ3は、手の甲における人差し指の第三関節近傍に配置され、手に対して指側にある被写体の画像を撮像する。なお、スキャナ3は、手の甲の上から見て、人差し指-親指間の隙間(指間腔)にはみ出さないように、幅方向に長い場合には、手部1hにおいて中指側に寄せて配置されることが好ましい。スキャナ3は、ユーザが拳を握った状態で、手の向こう側(前方)にスポット光を照射することができ、また、スキャナ3の非動作時において、ユーザの作業を妨げない。また、スキャナ3は、表示パネル2と同様、電力の供給やデジタル電気信号の出力等のために、配線73を経由して電子回路基板4と接続している。配線73は装着体1のシート状部材11,12間に収納されるため、スキャナ3は、装着体1との接合面(下面)または背面の下部で配線73に接続している。
(トリガーボタン)
トリガーボタン3sは、スキャナ3に画像情報の読み取りを開始させる入力操作手段である。図3A、図4、および図5に示すように、トリガーボタン3sは、配線74を経由して電子回路基板4と接続し、トリガーボタン3sの操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。トリガーボタン3sは、表示装置10を装着した側の片手(左手)のみで操作可能で、かつ、操作する際に手ぶれが生じ難いことが好ましい。そのために、トリガーボタン3sは、押ボタンスイッチであることが好ましく、人差し指の基節における第二関節近傍の親指に対面した側面に配置されるように、装着体1の筒状部1r1における筒状部1r2に対面した側の末端近傍に固定されている。また、トリガーボタン3sは、押ボタンスイッチであるので、シート状部材11,12間に収納されて、一方の内面に接着されて固定されている。トリガーボタン3sは、このような配置により、ユーザが左手の親指の先で容易に押圧することができる(図7参照)。なお、トリガーボタン3sの位置をわかり易くするために、トリガーボタン3s上におけるシート状部材(表地)11の表面(外面)に目印を付してもよい(図示せず)。
(電子回路基板)
図5に示すように、電子回路基板4は、制御部41、通信部42、復号処理部43、および記憶部44を備える。また、電子回路基板4は、配線71でバッテリー5と接続して電力を供給されると共に、電力をスキャナ3や表示パネル2へ経由する。制御部41は、電子回路基板4における復号処理部43等の他の部品、ならびに表示パネル2およびスキャナ3等の動作を制御する制御手段である。通信部42は、無線LAN(Local Area Network:構内通信網)等によってホストコンピュータ等と通信を行う。復号処理部43は、バーコードや二次元コードのデコーダであり、スキャナ3のデジタル変換器33が出力したデジタル電気信号を物品の情報に復号する。記憶部44は、前記物品の情報や、通信部42が受信した情報等を記憶する。電子回路基板4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および通信部42の無線LAN用アンテナ等を備え、これらの電子部品を外部の衝撃から保護するために、平面視矩形の薄型の筐体に内蔵されている。図3A,3Bに示すように、電子回路基板4は、装着体1のシート状部材11,12間に収納され、筐体の長手方向を腕軸方向として、前腕部1aにおける表示パネル2の隣に配置される。電子回路基板4の筐体は、長手方向長が装着体1の前腕部1aに収まる範囲で、腕回り方向長である短辺長が短いことが好ましい。電子回路基板4は、装着体1の所定の領域内に配置されるように、図3Bに示すように、平面視でその周囲に沿ってシート状部材11とシート状部材12を配線71,72,73が通る部分を避けて縫い合わせて、ある程度移動可能に装着体1に収納されている。特に、装着体1が伸縮性を有する場合には、このような構成とすることにより、装着体1の伸縮が妨げられない。または、電子回路基板4は、シート状部材11またはシート状部材12の内面に接着剤等で貼り合わされて固定されていてもよい。
(バッテリー)
バッテリー5は、表示パネル2、スキャナ3、および電子回路基板4の電源であり、これらを駆動する電圧の、モバイル機器に搭載される一般的な電池、例えばリチウムイオン電池を使用することができる。バッテリー5は、発熱が抑制されていることが好ましく、また、軽量で、外形が薄型であることが好ましい。図3A,3Bに示すように、バッテリー5は、電子回路基板4と同様に装着体1のシート状部材11,12間に収納され、平面視矩形の長手方向を腕軸方向として、前腕部1aにおける電子回路基板4の隣に配置される。また、バッテリー5は、配線5lを介して充電用コネクタ5cを接続して備える。バッテリー5は、表示装置10の装着時に、前腕を挟んで表示パネル2と対向するように、前腕における小指側の側面(尺骨上)に配置されることが好ましい。このような構成により、表示装置10において比較的重量のある表示パネル2に対して腕回り方向にずらしてバッテリー5が配置されているので、表示パネル2が前腕の所定部位に安定して固定され、また、ユーザの負荷が低減する。
(指部入力キー)
指部入力キー61は、ユーザの操作によって、所定の動作をさせる入力操作手段であり、配線75を経由して電子回路基板4と接続し、指部入力キー61の操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。ここでは、指部入力キー61は、主電源スイッチとして、バッテリー5から電子回路基板4への電力の供給を開始させ、また停止させる。指部入力キー61は、トリガーボタン3sと同様に、表示装置10を装着した側の片手(左手)のみで操作可能であり、一方で誤操作を生じ難いことが好ましい。そのために、指部入力キー61は、所定時間(例えば2秒間)継続して押圧される、すなわち長押しで反応する押ボタンスイッチであり、親指の基節の背における末端寄り(第一関節近傍)に配置されるように、装着体1の筒状部1r2の先端近傍に固定され、トリガーボタン3sと同様にシート状部材11,12間に収納されている。指部入力キー61は、このような配置により、ユーザが、左手の親指を掌側に折り込んでその上に人差し指や中指の指先を立てるように載せることにより、押圧される。したがって、指部入力キー61は、左手のみで操作可能であり、また、意図せずに押圧され難く、さらに短時間の(瞬間的な)押圧では反応しないので、誤操作を生じ難い。
(入力キー)
入力キー62は、ユーザの操作によって、所定の動作をさせる入力操作手段であり、表示装置10を装着した側と反対側の手(右手)で操作される。ここでは、入力キー62は、表示パネル2の上面の表示画面の横に設けられ、円形の押しボタンで表されるが、十字キーやジョグダイヤル等でもよく、また、必要に応じて複数設けられ、表示パネル2の側面に設けられていてもよい。入力キー62は、表示パネル2および配線72を経由して電子回路基板4と接続し、入力キー62の操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。入力キー62は、例えば、表示パネル2の表示切換えや設定変更等を行う。
(配線)
図3Aおよび図4に示すように、配線71は、バッテリー5と電子回路基板4を接続する一対2本の導線で、バッテリー5から電力を供給する経路を構成する。配線72,73,74,75は、電子回路基板4と、表示パネル2、スキャナ3、トリガーボタン3s、指部入力キー61のそれぞれとを接続する配線で、バッテリー5からの電力の供給や電子回路基板4の制御部41からの動作命令信号等の経路を構成する。配線71,72,73,74,75は、電気信号数等に応じた必要な本数のビニール被覆銅線のような絶縁電線からなり、本数の多いものは帯状に束ねて融着したフラットケーブルや、FPC(Flexible Printed Circuit)ケーブル等からなる。なお、トリガーボタン3sに接続する配線74は、トリガーボタン3sの近傍に配置されるスキャナ3に接続する配線73から分岐して設けられる。これらの配線71,72,73,74,75は、外部の衝撃から保護するために、また、ユーザの作業を阻害しないように、装着体1のシート状部材11,12間に収納される。また、配線71,72,73,74,75は、表示装置10の装着時にユーザの動作等によって装着体1が変形、伸縮した際に追随するように、可撓性を有し、かつ装着体1の伸長時に合わせた長さを有し、また、電子回路基板4等との接続端子以外では固定されず、シート状部材11,12間において移動可能に収納される。または、配線71,72,73,74,75は、移動範囲を制限するように収納されていてもよく、特に、配線長が長く、手首や指の関節を跨いで配置される配線73,74および配線75については、断線を防止するために、移動範囲を制限することが好ましい。そのために、配線73等は、例えば、局所的にシート状部材11またはシート状部材12に縫い付けられる等して固定されたり、平面視で配線73等を挟む2箇所でシート状部材11とシート状部材12を縫い合わせてその外側へ移動しないように収納されたりしてもよい。
(表示装置の装着方法)
表示装置10を腕部に装着する方法の一例を、図6A,6Bを参照して説明する。図6A,6Bは、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着方法を説明する図であり、図6Aは側方から見た外観図、図6Bは上方から見た外観図である。
まず、装着体1の筒状部1r1に左手の人差し指を、筒状部1r2に親指を、それぞれ通す。このとき、図6Aに示すように、左手を上に向けて前腕を略鉛直に立て、手首を伸ばした体勢で、筒状部1r1,1r2を人差し指と親指のそれぞれの付け根で支持し、装着体1を腕軸方向に沿って垂れ下がらせて、装着体1の腕回り方向における位置を決めることが好ましい。次に、拳を握り、比較的重量のある表示パネル2を前腕上に右手で押さえ付けて固定しながら、図6Bに示すように、前腕を、略水平に倒し、表示パネル2が前腕上の固定した位置からずり落ちないような向きにする。そして、手首またはその近傍に帯状部1b2を右手で巻き回して、面ファスナー13,14で固定する。このとき、手首を内側に曲げたり反対側に反らせたり、さらに指を伸ばしたりして、その動きが阻害されないように、かつ、装着体1(手部1h)が過剰に弛みのないように、帯状部1b2の腕軸方向における位置を決めることが好ましい。最後に、固定された帯状部1b2に合わせた前腕上の位置に、帯状部1b1を同様に巻き回して固定する。
装着体1は、指に固定された帯状部1b1,1b2によって腕回り方向における位置を固定するが、このような手順によって、装着体1が腕回り方向の傾き等なく手の甲から前腕にかけて装着されるので、作業中に装着体1、特に前腕部1aが腕回り方向にずれ難い。その結果、表示パネル2の前腕上における位置やスキャナ3の手の甲上における位置が安定する。また、帯状部1b2が手首近傍における適切な位置に固定されることにより、指の曲げ伸ばしや手首の動きが阻害されない。
(表示装置の動作)
表示装置10の動作について、図7、図8A,8B、および図5を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時の状態を説明するための、ユーザの視点による外観図である。図8A,8Bは、それぞれ、本発明の実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用時における、ユーザの視点による表示手段の部分の外観図であり、図8Bは図7の部分拡大図である。
まず、指部入力キー61が長押しされると、表示装置10が起動する。すると、表示パネル2が、日付および現在時刻、バッテリー5の電池残量、無線LANの通信状態、ならびにスキャナ3の状態、例えばトリガーボタン3sを押す度に1回撮像すること(トリガーモード)を表示する。また、ホストコンピュータが表示装置10に向けて作業指示等を発信した場合は、通信部42が受信してその内容を、図8Aに示すように表示パネル2が表示する。スキャナ3のトリガーボタン3sの操作が有効な状態でトリガーボタン3sが押されると、トリガーボタン3sの操作による信号が、電子回路基板4の制御部41に入力される。すると、制御部41により、バッテリー5からスキャナ3に電力が供給され、光源35が点灯する。また、表示パネル2が、スキャナ3が撮像(スキャン)中であることを表示する。受光素子31が受光し、図7に示すように、スキャナ3(光源35)から照射されたスポット光の照射領域にバーコード等の特定の要素を有する画像VIが存在する場合に、電気信号が出力され、その後、光源35が消灯する。スキャナ3から入力された電気信号を、復号処理部43が復号(デコード)して、デコードした物品情報を制御部41に出力する。制御部41は、図8Bに示すように物品情報を表示パネル2に所定のフォーマットで表示し、記憶部44に格納し、さらに通信部42でホストコンピュータに送信する。光源35が点灯を開始してから一定時間、スポット光の照射領域にバーコード等が存在しなかった場合には、光源35が消灯し、撮像エラーであることを表示パネル2に表示して、トリガーボタン3sを押す前の状態に戻る。また、表示装置10は、トリガーボタン3sが押圧されている間のみ、スキャナ3が撮像可能な状態となる構成や、トリガーボタン3sの操作によらず、常時撮像可能な状態(連続読取モード)となる構成等であってもよく、さらには入力キー62の操作等によるモード切替えでこれらを選択可能な構成であってもよい。前記の連続読取モードにおいては、トリガーボタン3sの操作が無効であり、スキャナ3が撮像したバーコード等が復号されてその情報が記憶、送信等される都度、自動的にスキャナ3が再び撮像可能な状態となる。なお、表示装置10は、一定時間、何らかの操作がされず、かつホストコンピュータからの受信がない場合、待機状態となって、表示パネル2の表示が消える。そして、表示装置10は、トリガーボタン3sや入力キー62等の操作や、ホストコンピュータからの受信によって、待機状態が解除される。
前記したように、表示装置10の一連の動作において、ホストコンピュータからの指示やスキャナ3が読み取った物品情報等が表示パネル2に表示される。表示装置10によれば、表示パネル2がユーザの前腕における親指側の側面に固定されているので、左前腕がユーザの胴体や頭部の前側にあれば、言い換えると、表示装置10を装着した左腕を完全に下ろしていたり反対に頭上に高く上げていたりあるいは背中側に回していたりしない限り、表示パネル2の上面の表示画面全体が視界に入り、かつ視線に対して大きくは傾斜しない。また、表示パネル2は表示画面が十分に大きいので、同時に表示する文字数を多くし、また、表示画面がユーザの視線に対してある程度傾斜していても、判読容易である。したがって、ユーザは、作業中に表示パネル2に表示された内容を、意識的に姿勢を変えることなく、即時にかつ容易に視認することができる。特に、図7および図8Bに示すように、スキャナ3の正面をユーザの前方の画像VIに向けるように、肘を軽く曲げて拳を前に突き出した体勢で表示パネル2の表示画面が視界に入り、画像VIの方に顔面を向けたまま視線を少し移動させるだけでも表示された内容を判読することができる。
(変形例)
表示装置10は、復号処理部43がOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)機能を有して、文字を読み取る構成とすることもでき、さらに、文字および二次元コード等のシンボルの両方を読み取り可能な構成とすることもできる。また、表示装置10は、スキャナ3が通常のカメラとして、撮像した画像データをそのまま記憶したり、ホストコンピュータに送信したりする構成とすることもできる。
表示装置10は、スキャナ3が、人差し指の基節の背に配置されるように、装着体1の筒状部1r1における表側に固定されてもよい。このようなスキャナ3は、幅が人差し指の基節の幅以下であることが好ましい。この場合には、トリガーボタン3sをスキャナ3の筐体の親指側の側面に設けてもよい。また、表示装置10は、復号処理部43が、電子回路基板4から分離して設けられてもよい。具体的には、復号処理部43を搭載した小型の電子回路基板を、装着体1の手部1hにおけるシート状部材11,12間に収納し、短い配線73でスキャナ3と接続し、また、別途、フラットケーブル等で電子回路基板4と接続する。さらに、前記のスキャナ用電子回路基板に、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線を行うモジュールおよびアンテナを搭載し、配線74,75でトリガーボタン3sおよび指部入力キー61と接続してもよい。前記近距離無線と同規格のモジュール等を電子回路基板4の通信部42に搭載し、スキャナ3、復号処理部43、トリガーボタン3sおよび指部入力キー61と、制御部41との電気信号の送受信を無線で行う。この場合、スキャナ用電子回路基板と電子回路基板4を接続する配線は、配線71のような電力の供給用の一対2本の導線となる。さらに、スキャナ3およびスキャナ用電子回路基板の電源として、電池容量の少ない小型のバッテリーを、手部1hにおけるシート状部材11,12間にスキャナ用電子回路基板と共に収納して備えてもよい。表示装置10は、これらのような構成とすることにより、装着体1の前腕部1aから手部1hにわたる長い配線が少数にまたは不要となって、断線による故障が発生し難い。
表示装置10は、電子回路基板4が表示パネル2に内蔵されていてもよい。または、表示装置10は、バッテリー5が表示パネル2または電子回路基板4に内蔵されていてもよい。さらに、表示装置10は、電子回路基板4およびバッテリー5が表示パネル2に内蔵されていてもよい。表示装置10は、これらのような構成とすることにより、装着体1の前腕部1aにおけるシート状部材11,12間に収納される配線が少なくなり、断線による故障が発生し難い。なお、これらの構成においては、表示パネル2は、画面サイズが比較的小さい等、電子回路基板4等を内蔵しても、重量化しないことが好ましい。
表示装置10は、表示手段として、液晶や有機ELの他に、赤色や緑色等のLEDを備えて、点灯や点滅させてもよく、表示パネル2やスキャナ3の筐体の表面に搭載する、または、装着体1の表側に接合する。特にユーザの視界に入り易い、表示パネル2の上面における手首側の端、または装着体1上の表示パネル2の手首側の隣等にLEDを搭載することで、ホストコンピュータからの受信の通知等に好適である。また、スキャナ3の筐体に搭載したLEDは、ユーザが画像VIを注視しながらその視野に入るので、スキャナ3の状態(撮像中であること、撮像エラー等)を表示するために好適である。
表示装置10は、入力キー62として、表示パネル2が表示画面にタッチパネル機能を有していてもよい。表示装置10においては、ユーザの自然な体勢で、表示パネル2の表示画面が水平または手前に少し傾斜した状態となるので、右手で入力し易い。あるいは、表示装置10は、入力キー62を、表示パネル2以外にも設けてもよく、例えば、電子回路基板4の筐体の上面に押ボタンとして設けて、装着体1のシート状部材11の上から押圧して操作することができる。また、表示装置10は、入力キー62を主電源スイッチとして、右手で操作して表示装置10を起動する構成でもよい。この場合には、表示装置10は、指部入力キー61および配線75を備えない構成とすることができる。また、指部入力キー61を、例えばトリガーボタン3sのロック解除キーとしてもよい。あるいは、トリガーボタン3sを長押しでロック解除する構成としてもよい。また、表示装置10は、トリガーボタン3sおよび配線74を備えず、トリガーボタン3sに代えて入力キー62を右手で操作して読み取りを開始させる構成としてもよいし、あるいは前記の連続読取モードでバーコード等を読み取る構成としてもよい。また、トリガーボタン3sや指部入力キー61は、スキャナ3と同様に、装着体1の表側に接合して固定されていてもよく、そのために、シート状部材(表地)11に配線74,75を通すための切込みが形成される。また、指部入力キー61をジョグダイヤルとして、親指の背を人差し指でなぞって操作し、例えば、表示パネル2の画面スクロールをすることもできる。また、表示装置10は、装着体1の帯状部1b2を巻き回して腕部に固定することで、起動するように構成することもできる。例えば、面ファスナー13,14上にスイッチを備えて、面ファスナー13と面ファスナー14が接触することで通電する。
表示装置10は、スピーカ等の音声による通知手段や、アクチュエータによるバイブレータ等の通知手段を備えてもよい。また、マイクのような音声による入力手段を備えてもよい。スピーカやマイクは、表示パネル2と同様、前腕における親指側の装着体1の表側に設けられることが好ましく、したがって、表示パネル2に内蔵されていてもよい。バイブレータは、表示パネル2に内蔵されていてもよいし、あるいはユーザが振動を感知し易いように、装着体1のシート状部材11,12間に収納されてもよく、比較的腕部と密着している、前腕部1aの帯状部1b2で巻き回される面ファスナー14が縫い付けられた領域等が好ましい。
装着体1は、前記したように、手部1hにおいては、指や手首の動きを阻害せず、かつスキャナ3が手の甲上に固定されるように、軟質で伸縮性を有し、さらにある程度伸縮性が高いことが好ましい。一方、前腕部1aにおいては、帯状部1b1,1b2も含め、比較的重量のある表示パネル2等を前腕に固定するために、伸縮性が高過ぎないことが好ましい。そこで、装着体1は、手部1hと前腕部1aとで伸縮性の異なる材料をシート状部材11,12に適用して継ぎ合わせて形成されていてもよい。この場合、例えばシート状部材(表地)11のみを継ぎ合わせ、シート状部材(裏地)12は伸縮性の高い材料で一体に形成することもできる。なお、前記したように、前腕部1aの伸縮性が低い場合には、帯状部1b1,1b2が伸縮性を有することが好ましい。あるいは、装着体1は、シート状部材11,12に伸縮性の高い材料を適用し、一部の領域において、シート状部材11,12間に伸縮性の低い芯材を挟んで備えてもよい。具体的には、表示パネル2が固定される領域およびこの領域を腕軸方向に前腕部1aの両端まで延長した領域である。このとき、表示パネル2が芯材に固定されるように、芯材をシート状部材(表地)11に接着したり、シート状部材(表地)11の配線72を通す切込みを大きく形成して、表示パネル2を直接に芯材に接着したりすることが好ましい。このように、装着体1は、表示パネル2が固定される領域とその近傍を部分的に低い伸縮性とすることで、表示パネル2が帯状部1b1,1b2によって、前腕に安定して固定される。装着体1は、バッテリー5や電子回路基板4を収納する領域についても、同様に芯材を設けてもよい。この場合、バッテリー5等の表側、裏側のどちらに芯材を配置してもよく、また、バッテリー5等と芯材を接着して固定することが好ましい。
装着体1は、シート状部材(裏地)12内面上(シート状部材11,12間)の、表示パネル2や電子回路基板4等が固定される領域や、帯状部1b2で巻き回される領域における配線73,75の下に、ウレタンシート等のクッション材を備えてもよい。このような構成により、表示パネル2等がより安定して前腕に固定される上、表示装置10の装着によるユーザの腕部への圧迫感が低減する。あるいは、シート状部材(裏地)12がクッション材で形成されてもよい。また、表示パネル2等が固定される領域に配置されるクッション材を、表側の表示パネル2に対面する側を平面、裏側を腕部の表面に沿った凹曲面としてもよい。このような構成により、表示パネル2等がいっそう安定して前腕に固定され、特に表示パネル2が大型である場合に有効である。
装着体1は、面ファスナー13,14以外で腕部に固定するように構成することもできる。例えば、面ファスナー14に代えて、前腕部1aの表示パネル2を固定した側の端の表側にバックルを縫い付ける等して備え、帯状部1b1,1b2にベルト穴を形成する。また、装着体1は、帯状部1b1,1b2の一部または全体が平ゴム等の弾性部材で形成されていてもよい。この場合、前腕部1aの端に帯状部1b1,1b2の端を縫い付ける等して環状に固定することもできる。また、装着体1は、帯状部1b1,1b2間が連続した形状でもよく、少なくとも帯状部1b1,1b2に相当する部位、すなわち肘側の端と手首近傍とで固定されればよい。したがって、装着体1は、前腕の腕回り方向全体を覆う腕カバー状として、着脱のために腕軸方向に沿ってファスナーを備えてもよい。また、筒状部1r1,1r2についても、スナップや面ファスナー等の留具で環状に接続する構成とすることができる。この場合、表示装置10を装着体1の前腕部1aで前腕に固定したまま、手部1hを指および手の甲から容易に外すことができ、例えば、休憩時や指先による細かい作業等の際に、一時的に手の甲からスキャナ3を外すことができる。電子回路基板4上の装着体1の表側に、筒状部1r1の留具と接続する留具を取り付けることにより、表示装置10の手首から先を折り返して固定することができる。
装着体1は、筒状部1r1,1r2が中指と親指のそれぞれの基節を通すように手部1hに設けられて、人差し指を空けて装着してもよい。あるいは、装着体1は、筒状部1r1,1r2が中指と人差し指のそれぞれの基節を通すように手部1hに設けられていてもよく、この場合には、指部入力キー61が、筒状部1r2に覆われる人差し指の基節の親指に対面した側面に配置されるように設けられる。また、装着体1、特に手部1hを伸縮性の高い構造として、筒状部1r1,1r2に、人差し指と親指または中指と親指をユーザが選択して通して装着することもできる。また、装着体1は、筒状部1r1,1r2が指の中節や末節まで覆う長さとしてもよく、さらに指先まで覆う袋状としてもよい。装着体1は、袋状に形成された筒状部1r1,1r2によって、人差し指や親指の指先で固定されてもよい。また、これらの装着体1には、トリガーボタン3sが人差し指の中節に配置されるように筒状部1r1に固定されたり、指部入力キー61が親指の爪の上に配置されるように筒状部1r2に固定されたりしてもよい。また、前記したように表示装置10がトリガーボタン3sを備えない構成においては、装着体1は、筒状部1r1が、人差し指の付け根のみに係合するように短く形成されていてもよい。また、指部入力キー61を備えない構成においては、装着体1は、筒状部1r2が短くてもよいし、さらには設けられていなくてよい。このように、装着体1が手部1hに1つの筒状部1r1のみを有する構成においては、腕部の末端側が人差し指1本に固定される。さらにこのような構成によれば、ユーザが使い勝手等に応じて筒状部1r1に中指を通して装着することができる。反対に、装着体1は、手部1hに筒状部1r1,1r2以外の筒状部をさらに備えて中指等も覆う構造としてよく、例えば5本指の指なし手袋形状としてもよい。さらに、中指の基節またはさらに中節まで覆う筒状部を備えて、親指側の側面に指部入力キー61を配置することができる。また、装着体1は、掌も覆う構造としてもよい。
装着体1は、前腕部1aと手部1hを分離可能に構成されてもよい。例えば、手部1hに前腕部1aとの重なり代を設けて、その表側と前腕部1aの裏側とに面ファスナーを縫い付ける。また、前腕部1aの末端側(手首側)の縁におけるシート状部材11,12の一方と、手部1hのシート状部材11とに、配線73,74および配線75を通すための切込みが形成される。なお、スキャナ3が背面に配線73を接続する構成である場合には、配線73を前腕部1aの切込みから表側に出したままスキャナ3に接続してもよい。このような構成により、手部1hの筒状部1r1,1r2の配置と、前腕部1a上の表示パネル2の配置とを、腕回り方向にある程度ずらして、手部1hと前腕部1aを接続することができるので、表示パネル2を前腕上の所望の位置に固定することができる。また、手部1hの重なり代をその上の面ファスナーと共に幅広に設けることによって、腕軸方向にずらして手部1hと前腕部1aを接続することができるので、ユーザの手の長さに応じて、手部1hの腕軸方向長を調整することができる。
表示装置10は、用途によってはコードリーダ機能やカメラ機能がなくてもよく、この場合には、スキャナ3、トリガーボタン3s、および配線73,74を備えず、また、電子回路基板4が復号処理部43を備えない構成とする。なお、トリガーボタン3sは、指部入力キー61のように、スキャナ3の動作以外の所定の動作をさせる入力操作手段としてもよい。スキャナ3等を備えない構成により、手部1hは、手の甲を覆わなくてよいので、筒状部1r1,1r2から前腕部1a(帯状部1b2)に接続する部分を有していればよい。また、トリガーボタン3sを備えない場合は、手部1hは、親指1本に係合する筒状部1r2と筒状部1r2から前腕部1aに接続する部分とを有していればよい。さらに、トリガーボタン3sおよび指部入力キー61を備えない場合は、装着体1は、例えば、手部1hが、手首の手の甲側から親指の付け根(人差し指-親指間)に引っ掛けて掌側にわたる細い紐状の部材からなる簡易な構成とすることができる。このとき、手部1hがユーザの手の大きさに合わせて長さ調整可能であることが好ましい。
表示装置10は、ユーザの右腕に装着されてもよく、そのために、平面視(図3A参照)で左右を入れ替えた構成とする。また、表示装置10は、前記したように装着体1が人差し指1本に係合するように1つの筒状部1r1のみを手部1hに備え、表示パネル2が画面表示の自動回転機能を有する、または入力操作により画面表示を所望の向きに設定可能とすることで、左右両用とすることができる。なお、右腕に装着した場合には、トリガーボタン3sが人差し指の中指に対面した側面に配置されるので、例えば、親指で人差し指を中指に押し付けて、トリガーボタン3sを押圧する。また、前腕の内側に電子回路基板4や配線73が配置されないように、電子回路基板4が表示パネル2に内蔵されていることが好ましい。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
《請求項1》
所定の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成されて腕部に装着可能な装着手段と、
を備え、
前記装着手段は、前腕の手首-肘方向に沿った方向における一端がいずれか一指に係合し、前記方向における他端が前腕に固定され、前記一端と前記他端との間の中間部位が手首または前腕に固定されるように、それぞれ構成され、
前記表示手段が、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とするウェアラブル電子装置。
《請求項2》
前記装着手段は、前記一端、前記他端、および前記中間部位のそれぞれに、腕部に巻き回すための、環状のまたは接続して環状となる環状部材を有することを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項3》
前記表示手段は、長手方向が前腕における手首-肘方向になるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項4》
前記表示手段は、前腕の橈骨上に固定されるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項5》
前記表示手段は、前腕の親指側の側面に固定されるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項6》
前記表示手段を制御する制御手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記制御手段は、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項7》
前記表示手段に電力を供給する電源を、前記装着手段に支持されて備え、
前記電源は、前腕上の前記表示手段と異なる部位に固定されるように、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項8》
光学情報を読み取る読取手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記表示手段は、前記読取手段が読み取った情報を表示し、
前記読取手段は、手の甲側または指の背側に固定されるように、前記装着手段の前記一端と前記中間部位との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項9》
前記読取手段は、当該読取手段に対して前記表示手段が配置された側と反対側に対向する光学情報を読み取るように、前記装着手段に配置されることを特徴とする請求項8に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項10》
前記読取手段に光学情報の読み取りを開始させる入力操作手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記装着手段は、前記入力操作手段が、第一指、第二指、第三指のいずれかに固定されるように構成されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項11》
所定の情報を表示する表示手段と、
前記表示手段を支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成された装着手段と、
を備え、
前記装着手段は、環状のまたは接続して環状となる環状部材を、一方向に両端および中間部位の少なくとも3箇所に有し、
前記表示手段が、前記装着手段の前記両端の一方と前記中間部位との間に配置され、
前記装着手段は、前記表示手段を配置した側の端からその反対側の端に向けて順に、前記環状部材が大きな内径に形成されていることを特徴とするウェアラブル電子装置。
《請求項12》
前記表示手段は、長手方向が前記一方向になるように、前記装着手段に配置されていることを特徴とする請求項11に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項13》
前記表示手段は、前記装着手段において、前記反対側の端の前記環状部材に対して、前記一方向への延長上に配置されていることを特徴とする請求項11または請求項12にウェアラブル電子装置。
《請求項14》
前記表示手段を制御する制御手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記制御手段は、前記装着手段の前記表示手段を配置した側の端と前記中間部位との間に配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項15》
前記表示手段に電力を供給する電源を、前記装着手段に支持されて備え、
前記電源は、前記装着手段の前記表示手段を配置した側の端と前記中間部位との間に、前記表示手段に対して前記一方向と直交する方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項16》
光学情報を読み取る読取手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記表示手段は、前記読取手段が読み取った情報を表示し、
前記読取手段が、前記装着手段の前記反対側の端と前記中間部位との間における、前記表示手段に対して前記一方向への延長上に配置されていることを特徴とする請求項11ないし請求項15のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項17》
前記読取手段に光学情報の読み取りを開始させる入力操作手段を、前記装着手段に支持されて備え、
前記入力操作手段は、前記装着手段の、前記読取手段の側の端の前記環状部材に配置されることを特徴とする請求項16に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項18》
前記光学情報は、バーコードまたは二次元コードであることを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項16、請求項17のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項19》
前記表示手段は、表示画面が2インチ型以上3.5インチ型以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項20》
前記装着手段は、少なくとも一部に、シート状部材を2層以上重ねて備え、
前記装着手段の層間に、配線が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項21》
通信手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
10 表示装置(ウェアラブル電子装置)
1 装着体(装着手段)
11 シート状部材、表地
12 シート状部材、裏地
1a 前腕部
1b1 帯状部(環状部材)
1b2 帯状部(中間環状部材)
1h 手部
1r1,1r2 筒状部(環状部材)
13,14 面ファスナー
2 表示パネル(表示手段)
3 スキャナ(読取手段)
3s トリガーボタン(入力操作手段)
4 電子回路基板
41 制御部(制御手段)
42 通信部(通信手段)
43 復号処理部
44 記憶部
5 バッテリー(電源)

Claims (5)

  1. 所定の情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する制御手段と、
    前記表示手段と、前記制御手段とを支持し、少なくとも一部が可撓性を有する部材で形成されて腕部に装着可能な装着手段と、
    を備え、
    前記装着手段は、前腕の手首-肘方向に沿った方向における一端が小指側では手首までの範囲を露出させた状態で親指と人差し指とに係合するように、且つ、前記装着手段に係合した前記人差し指の少なくとも第1関節が露出するように、且つ、前記方向における他端が前腕に固定されるように、且つ、前記一端と前記他端との間の中間部位が手首または前腕に固定されるように、それぞれ構成され、
    前記表示手段と、前記制御手段とが、前記装着手段の前記中間部位と前記他端との間であり、且つ、前記装着手段が装着される腕部の周方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている、ウェアラブル電子装置であって
    前記装着手段における、
    前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の親指の周囲における爪側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に所定の動作を行わせるための第1操作部材と、
    前記装着手段が腕部に装着された際に装着者の人差し指の周囲における親指側に位置する箇所には、前記ウェアラブル電子装置に前記所定の動作とは異なる動作を行わせるための第2操作部材と、
    が設けられていることを特徴とするウェアラブル電子装置。
  2. 前記装着手段は、前記一端、前記他端、および前記中間部位のそれぞれに、腕部に巻き回すための、環状のまたは接続して環状となる環状部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置。
  3. 前記装着手段は、前記親指の大半を覆うように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウェアラブル電子装置。
  4. 前記装着手段は、
    シート状部材が多層に重ね合わされて構成されている領域を有し、
    前記シート状部材の層間に所定の配線を引き回し可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
  5. 光学情報を読み取る読取手段を更に備え、
    前記読取手段は、前記装着手段に支持されているとともに、当該装着手段が腕部に装着されたときに人差し指の背側に位置する箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のウェアラブル電子装置。
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