JP7155712B2 - 蓄電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池システムに関するものである。
蓄電池と電気負荷とが電気経路を介して接続される蓄電池システムでは、一般的に半導体スイッチング素子等を用いて電気経路のオンオフの制御が行われる。このような回路で、流れている電流を遮断すると、配線等のインダクタに起因する誘導起電力によってサージ電圧が生じる。このようなサージ電圧から、半導体スイッチング素子等を保護するために、アクティブクランプ回路が設けられている。例えば、特許文献1に開示される技術では、半導体スイッチング素子であるMOSFETを保護するために、MOSFETのドレインとゲートの間に直列に接続されたツェナーダイオードからなるクランプ部が設けられている。そして、ドレインにかかる電圧が所定電圧を超えると、クランプ部が導通状態になり、ゲートに電圧を印加し、MOSFETをオン状態として、サージ電流を流す。そして、MOSFETと周辺の素子をサージ電流から保護している。
特開2016-167693号公報
ところで、近年では、電源経路の大電流化を図るべく、並列に配されたスイッチ経路のそれぞれに半導体スイッチング素子を設けることが提案されている。かかる場合には、クランプ部によりMOSFETをオン状態にしてサージ電流を流す際に、以下の対応が必要になると考えられる。すなわち、サージ電圧が発生した場合には、全ての半導体スイッチング素子がオン状態となり、全てのスイッチ経路で電流が流れることが望まれる。しかしながら、実際には、クランプ部に用いられる素子の降伏電圧のバラツキによって、降伏電圧の低い素子が用いられたクランプ部のみが導通し、1つの半導体スイッチング素子のみがオン状態となり、1つのスイッチ経路のみに電流が流れることが考えられる。このように、降伏電圧の低い素子が用いられたクランプ部のみが導通するとなれば、スイッチ経路に流れる電流が小さくなり、対応できるサージ電圧も低くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、サージ電圧に適切に対応できる蓄電池システムを提供することにある。
第1の手段では、蓄電池(11,12)と電気機器(14)とを接続する電気経路(L1)において互いに並列に配された複数のスイッチ経路(L11a,L11b)上にそれぞれ設けられた半導体スイッチング素子(30)と、前記スイッチ経路上に過電流が流れることに基づいて、前記半導体スイッチング素子の遮断を行う遮断部(40)と、前記複数のスイッチ経路に設けられた前記各半導体スイッチング素子における制御端子(31)と一方の入出力端子(33)とを接続する短絡経路(L12)に設けられ、前記一方の入出力端子に所定の高電圧が印加された場合に導通状態となるクランプ部(35)と、を備えている。
互いに並列に配された複数のスイッチ経路上に過電流が流れると、遮断部によって半導体スイッチング素子が遮断される。遮断部によって、急激に電流が遮断されると、電気経路上のインダクタンスによってサージ電圧が生じる。この場合、サージ電圧の発生により、各半導体スイッチング素子における制御端子と一方の入出力端子との間の短絡経路に設けられたクランプ部が導通状態となり、それに伴い各半導体スイッチング素子がオン状態に移行する。そのため、大きなサージ電流であっても複数のスイッチ経路に分流させて流すことができることになり、蓄電池システムにおいて、半導体スイッチング素子を保護しつつ、大きなサージ電圧に対応することができる。
第2の手段では、前記短絡経路は、前記複数のスイッチ経路ごとに設けられており、前記クランプ部は、前記各短絡経路にそれぞれ設けられたツェナーダイオードを含み、前記ツェナーダイオードは、ツェナー降伏領域において電流に対する電圧変化の大きい領域と電流に対する電圧変化の小さい領域とを有し、前記高電圧の印加時に、前記電圧変化の大きい領域で動作する。
並列接続されたスイッチ経路にそれぞれ短絡経路が設けられ、かつその各短絡経路に、クランプ部としてツェナーダイオードがそれぞれ設けられている構成では、各半導体スイッチング素子の遮断に伴うサージ電圧の発生時に各クランプ部でツェナーダイオードが導通状態となり、サージ電流の影響を抑制できる。
また上記構成では、ツェナーダイオードが、サージ電圧(高電圧)の印加時に、ツェナー降伏領域において電流に対する電圧変化の大きい領域と電流に対する電圧変化の小さい領域とのうち、電流に対する電圧変化の大きい領域で動作することにより、仮に各ツェナーダイオードで降伏電圧に差が生じていても、各半導体スイッチング素子におけるオン動作のばらつきを抑制できる。つまり、例えばクランプ部ごとのツェナーダイオードにおいて降伏電圧に差異があり、一方のツェナーダイオードのみが先に導通状態となる場合には、各ツェナーダイオードにおいて電流に対する電圧変化が大きいことにより、ツェナーダイオードでの通電電流が上昇することに伴いツェナーダイオードの印加電圧の増加が促される。そのため、他方のツェナーダイオード(導通状態でない方のツェナーダイオード)でも印加電圧が降伏電圧を超える。これにより、サージ電圧の発生時において、各半導体スイッチング素子でのオン動作のばらつきを抑制できる。
第3の手段では、前記短絡経路は、前記複数のスイッチ経路に共通の共通部分(L12a)と、前記スイッチ経路ごと分岐する分岐部分(L12b)とを有しており、前記クランプ部は、前記短絡経路における共通部分に設けられたツェナーダイオードを含んでいる。
短絡経路が、複数のスイッチ経路に共通の共通部分と、スイッチ経路ごと分岐する分岐部分とを有し、短絡経路における共通部分に、クランプ部としてツェナーダイオードが設けられている。これにより、サージ電圧の発生時には、並列接続された各半導体スイッチング素子が、共通のツェナーダイオードに対する電圧印加により同時にオンする。そのため、各半導体スイッチング素子でのオン動作のばらつきを抑制できる。
第4の手段では、前記短絡経路における前記制御端子と前記クランプ部との間に、直列接続された第1抵抗(38)と第2抵抗(39)とを介して、前記半導体スイッチング素子をオンオフする駆動回路(37)が接続され、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間に前記遮断部が接続されている。
上記手段では、半導体スイッチング素子の制御端子に、直列接続された第1抵抗と第2抵抗とを介して駆動回路が接続されているため、駆動回路により半導体スイッチング素子が遮断される際(すなわち、通常の遮断時)には、第1抵抗及び第2抵抗によって、比較的遅い遮断速度で半導体スイッチング素子が遮断される。また、半導体スイッチング素子の制御端子には、第1抵抗及び第2抵抗のうち一方の第1抵抗を介して遮断部が接続されているため、遮断部により半導体スイッチング素子が遮断される際(すなわち、過電流発生時の遮断時)には、駆動回路よりも早い遮断速度で半導体スイッチング素子が遮断される。この場合、通常の遮断時と過電流発生時の遮断時とにおいてそれぞれ適正な電流遮断を実施できる。
また、短絡経路に設けられたクランプ部(ツェナーダイオード)が第1抵抗を介して遮断部に接続されているため、半導体スイッチング素子の遮断後にサージ電圧が生じる場合において、第1抵抗によって、クランプ部(ツェナーダイオード)に流れる電流を適正な電流値に調整することができる。これにより、サージ電圧の発生時において、各半導体スイッチング素子でのオン動作のばらつきを好適に抑制できる。
上記手段では、電流遮断時における遮断速度調整用の第1抵抗が、クランプ部の通電電流調整用の抵抗として兼用でき、構成の簡素化が図られている。
第5の手段では、前記ツェナーダイオードに直列に、前記ツェナーダイオードに流れる電流を調整するための電流調整用抵抗(38)が設けられており、前記ツェナーダイオードの降伏電圧に基づいて、トリミングによる調整をされている。
電流制限用抵抗の値を、トリミングすることで、ツェナーダイオードに流れる電流を調整し、降伏電圧をバランスさせることで、降伏電圧の素子毎のばらつきに対応できるようにする。
第6の手段では、前記遮断部は、前記過電流の発生に伴い前記半導体スイッチング素子が遮断された場合に、その遮断状態を保持する保持部(44)を有している。
保持部によって、過電流によって遮断された遮断状態を保持することができ、ECU等の制御装置の命令を受けなくても遮断状態を保持することができる。
第7の手段では、前記蓄電池と前記複数のスイッチ経路における前記各半導体スイッチング素子とが収容ケースに収容され、その収容ケースに設けられた外部端子(P1)に配線を介して前記電気機器が接続される蓄電池システムであって、前記複数のスイッチ経路にはそれぞれ、直列接続された複数の前記半導体スイッチング素子が設けられており、その複数の半導体スイッチング素子はそれぞれ、並列接続されたダイオードを有し、前記ダイオードのカソードが前記蓄電池側となる第1素子(30a,30c)と前記ダイオードのカソードが前記電気機器側となる第2素子(30b,30d)とを含んでおり、前記第1素子及び前記第2素子とのうち前記第1素子だけに対して前記クランプ部が設けられている。
蓄電池と複数のスイッチ経路における各半導体スイッチング素子とが収容ケースに収容され、その収容ケースに設けられた外部端子に配線を介して電気機器が接続される蓄電池システムでは、各半導体スイッチング素子の両端(蓄電池側及び電気機器側)のうち電気機器側において地絡が生じることが考えられる。そして、この地絡により、蓄電池から半導体スイッチング素子を通じて過電流が流れることが懸念される。これに対して、その反対側では地絡による過電流の発生の懸念が小さいと考えられる。また、蓄電池システムとして、複数のスイッチ経路に、直列接続された複数の半導体スイッチング素子をそれぞれ設け、かつその複数の半導体スイッチング素子として、ダイオードのカソードが蓄電池側となる第1素子とダイオードのカソードが電気機器側となる第2素子とを含ませるようにした構成が考えられる。
そして、上記手段において、第1素子及び第2素子とのうち第1素子だけに対してクランプ部を設ける構成とした。この場合、蓄電池システムにおいて地絡に起因する過電流発生の可能性を加味しつつ、その過電流発生時には、適正なる対処が可能となる。また、構成の簡素化が可能となる。
蓄電池システムの概略図 第1実施形態での半導体スイッチング素子の保護構成を示す概略図 図2における1つの半導体スイッチング素子に接続される素子の構成を示す概略図 ツェナーダイオードの特性を表す図 蓄電池システムでの作動を示すタイムチャート 第2実施形態での半導体スイッチング素子の保護構成を示す概略図 第3実施形態での半導体スイッチング素子の保護構成を示す概略図
<第1実施形態>
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付している。本実施形態では、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行する車両において、当該車両の各種機器に電力を供給する車載電源システムとして具体化するものとしている。
図1に示すように、電源システムは、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを有する2電源システムである。各蓄電池11,12からはスタータ13や、回転電機14、各種の電気負荷15への給電が可能となっている。また、各蓄電池11,12に対しては回転電機14による充電が可能となっている。電源システムでは、回転電機14に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されるとともに、電気負荷15に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されている。本実施形態では、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が「蓄電池」に相当し、回転電機14が「電気機器」に相当する。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて充放電時のエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。また、リチウムイオン蓄電池12は、それぞれ複数の単電池を有してなる組電池として構成されている。これら各蓄電池11,12の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
リチウムイオン蓄電池12は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUとして構成されている。図1では、電池ユニットUを破線で囲んで示す。電池ユニットUは、外部端子P0,P1,P2を有しており、このうち外部端子P0に配線を介して鉛蓄電池11とスタータ13が接続され、外部端子P1に配線を介して回転電機14が接続され、外部端子P2に配線を介して電気負荷15が接続されている。なお、外部端子P0は、ヒューズ16を介して鉛蓄電池11に接続されており、外部端子P2は、ヒューズ17を介して電気負荷15と接続されている。本実施形態では、電池ユニットUが「蓄電池システム」に相当する。
回転電機14は、3相交流モータや電力変換装置としてのインバータを有するモータ機能付き発電機であり、機電一体型のISG(Integrated Starter Generator)として構成されている。回転電機14は、エンジン出力軸や車軸の回転により発電(回生発電)を行う発電機能と、エンジン出力軸に回転力を付与する力行機能とを備えている。回転電機14の力行機能により、アイドリングストップ中、自動停止されているエンジンを再始動させる際に、エンジンに回転力を付与することができる。回転電機14は、発電電力を各蓄電池11,12や電気負荷15に供給する。
電気負荷15には、供給電力の電圧が一定、又はあらかじめ決められた範囲内で変動することが要求される定電圧負荷が含まれる。定電圧要求負荷である電気負荷15の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、エンジンECU等の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。なお、電気負荷15として、電動ステアリング装置やブレーキ装置等の走行系アクチュエータが含まれていてもよい。
次に、電池ユニットUについて説明する。電池ユニットU内の電気経路として、各外部端子P0,P1を繋ぐ電気経路L1と、電気経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池12とを繋ぐ電気経路L2とが設けられている。このうち電気経路L1にパワーモジュールPM1が設けられ、電気経路L2にパワーモジュールPM2が設けられている。電気経路L1,L2は、回転電機14に対する入出力電流を流すことを想定した大電流経路であり、この電気経路L1,L2を介して、各蓄電池11,12と回転電機14との間の相互の通電が行われる。
また、本実施形態の電池ユニットUでは、電気経路L1,L2以外に、電気経路L1上の接続点N2(外部端子P0とパワーモジュールPM1との間の点)と、外部端子P2と、を接続する電気経路L3を有している。電気経路L3により、鉛蓄電池11から電気負荷15への電力供給を可能とする経路が形成されている。電気経路L3(詳しくは接続点N2-接続点N4の間)には、スイッチSW3が設けられている。
また、電池ユニットUでは、電気経路L2の接続点N3(パワーモジュールPM2とリチウムイオン蓄電池12の間の点)と、電気経路L3上の接続点N4(スイッチSW3と外部端子P2の間の点)と、を接続する電気経路L4が設けられている。電気経路L4により、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷15への電力供給を可能とする経路が形成されている。電気経路L4(詳しくは接続点N3-接続点N4の間)には、スイッチSW4が設けられている。
各スイッチSW3,SW4は、それぞれ2つ一組の半導体スイッチング素子を備えている。半導体スイッチング素子は、MOSFETであり、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。このように寄生ダイオードが互いに逆向きになるように各スイッチSW3,SW4が構成されていることで、例えばスイッチSW3がオフとなった場合に、寄生ダイオードを通じて電流が流れることが完全に遮断される。なお、スイッチSW3,SW4に用いる半導体スイッチング素子として、MOSFETに代えて、IGBTやバイポーラトランジスタ等を用いることも可能である。IGBTやバイポーラトランジスタを用いた場合には、上記寄生ダイオードの代わりとなるダイオードをそれぞれ並列に接続させればよい。
電池ユニットUは、各パワーモジュールPM1,PM2及び各スイッチSW3,SW4を制御する制御部21を備えている。制御部21は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。
制御部21は、各蓄電池11,12の蓄電状態等に基づいて、各パワーモジュールPM1,PM2及び各スイッチSW3,SW4等を制御する。例えば、制御部21は、リチウムイオン蓄電池12のSOC(残存容量:State Of Charge)を算出する。そして、制御部21は、そのSOCが所定の使用範囲内に維持されるように、各パワーモジュールPM1,PM2及び各スイッチSW3,SW4を制御して、開閉指令信号を出力し、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12の充電及び放電を制御する。すなわち、制御部21は、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを選択的に用いて充放電を実施する。
また、制御部21には、例えばエンジンECUからなるECU22が接続されている。ECU22は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されており、都度のエンジン運転状態や車両走行状態に基づいてエンジンの運転を制御する。制御部21及びECU22は、CAN等の通信ネットワークにより接続されて相互に通信可能となっており、制御部21及びECU22に記憶される各種データが互いに共有できるものとなっている。
次に、各パワーモジュールPM1,PM2において、通電電流を検出し、遮断するための構成及び遮断によるサージ電圧に対応するための構成について説明する。図2は、パワーモジュールPM1及びパワーモジュールPM1を構成する半導体スイッチング素子を保護するための構成、つまり過電流を遮断し、サージ電圧から半導体スイッチング素子を保護する構成の概略図である。なお、便宜上パワーモジュールPM1を用いて説明するが、パワーモジュールPM2の場合でも、接続される蓄電池が、鉛蓄電池11ではなくリチウムイオン蓄電池12となり、パワーモジュールPM2が設けられた電気経路L1が電気経路L2となるだけで、その構成は同様である。また、図2では、同じ構成については符号を一部省略する。
電気経路L1は、分岐点N11及び分岐点N12間において、互いに並列に配された2つのスイッチ経路L11a,L11bに分岐されている。各スイッチ経路L11a,L11bには、半導体スイッチング素子としてそれぞれ2つのMOSFET30a~30d、つまり合計4つのMOSFET30a~30dが設けられている。なお、これらのMOSFET30a~30dがパワーモジュールPM1を構成しており、以下の説明では、MOSFET30a~30dをまとめてMOSFET30とも記す。
図3は、図2のMOSFET30に接続される素子の構成を示す概略図である。図3では、MOSFET30aを例示として示すが、他のMOSFET30b~30dも同様の構成を示している。各MOSFET30は、周知の大電力用のn型のMOSFETであって、常開式の半導体スイッチング素子であり、ゲート端子31、ソース端子32、ドレイン端子33を備えている。各MOSFET30のドレイン端子33が分岐点N11又は分岐点N12側になるように接続されている。そして、ドレイン端子33とソース端子32との間に流れる電流を、ゲート端子31とソース端子32との端子間の電圧によって制御する。なお、各MOSFET30のゲート端子31とソース端子32との間には、ツェナーダイオードを向い合せに接続した素子と、コンデンサと、抵抗が、並列になるように接続されている。本実施形態では、ゲート端子31が「制御端子」に相当し、ドレイン端子33が「一方の入出力端子」に相当する。
また、ソース端子32とドレイン端子33との間には、MOSFET30のPN接合に起因した寄生ダイオード34が設けられている。そして、図2に示すように、各スイッチ経路L11a,L11bのMOSFET30は、寄生ダイオード34が互いに逆向きとなるように直列に接続されている。MOSFET30a及びMOSFET30cの寄生ダイオード34のカソードが、鉛蓄電池11側となっており、MOSFET30b及びMOSFET30dの寄生ダイオード34のカソードが、回転電機14側となっている。なお、この寄生ダイオード34が「半導体スイッチング素子に並列に接続されたダイオード」に相当する。
図2及び図3に示すように、各MOSFET30のゲート端子31とドレイン端子33とを接続する短絡経路L12には、各MOSFET30a~30dに対応して、クランプ部35a~35dが設けられている。クランプ部35a~35dは、ドレイン端子33に所定の高電圧が印加された場合に導通状態になるツェナーダイオードであって、そのカソードがドレイン端子33側に接続されている。また、各短絡経路L12のクランプ部35a~35dとゲート端子31との間には、ゲート端子31側からドレイン端子33側への電流を制限する制限部36が設けられている。制限部36は、ツェナーダイオードであり、そのカソードがゲート端子31側に接続されている。なお、以下の説明では、クランプ部35a~35dをまとめてクランプ部35とも記す。また、制限部36は、ツェナーダイオードでなく、通常のダイオードであってもよい。
短絡経路L12におけるゲート端子31とクランプ部35との間、より具体的にはゲート端子31と制限部36との間に設けられた接続点N13には、経路L13を介して、MOSFET30をオンオフするMOSドライバ37が接続されている。MOSドライバ37がMOSFET30を駆動するための電圧をゲート端子31に印加する。MOSドライバ37は、制御部21の開閉指令信号に基づいて、MOSFET30の駆動を制御する。具体的には、制御部21によりMOSFET30をオンにする(閉状態として電流を流す)指令が出た場合には、ゲート端子31に対して所定の電圧を印加し、制御部21によりMOSFET30をオフにする(開状態として電流を流さない)指令が出た場合には、ゲート端子31に印加する電圧を0とする。本実施形態では、MOSドライバ37が「駆動回路」に相当する。
また、経路L13上には、第1抵抗38と第2抵抗39とが設けられている。MOSFET30のゲート端子31に、直列接続された第1抵抗38と第2抵抗39とを介してMOSドライバ37が接続されているため、MOSドライバ37によりMOSFET30がオンオフされる際(すなわち、通常のオンオフ時)には、第1抵抗38及び第2抵抗39によって、比較的遅いオンオフ速度でMOSFET30がオンオフされる。
次に、図2を用いて、遮断部40の構成について説明する。遮断部40は、スイッチ経路L11a,L11bに流れる電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路で検出された電流が基準を超えるかどうかを判定する比較器43と、比較器43の判定結果を保持するタイマIC44と、遮断経路に設けられた遮断スイッチ45とを備えている。
各スイッチ経路L11a,L11bで直列に接続されたMOSFET30の間には、各スイッチ経路L11a,L11bに流れる電流を測定するためのシャント抵抗41が設けられている。つまり、2つのMOSFET30とシャント抵抗41とが直列に接続されていることで、MOSFET30に流れる電流を測定可能となっている。また、シャント抵抗41の各端は、各MOSFET30のソース端子32にそれぞれ接続されている。そして、シャント抵抗41の両端には、シャント抵抗41の両端での端子間電圧を検出するためのアンプ42が接続されている。このシャント抵抗41とアンプ42が、各スイッチ経路L11a,L11bに流れる電流を検出可能な電流検出回路となっている。なお、電流検出回路は、電流検出センサ等で構成してもよい。
アンプ42で検出された検出電圧V(シャント抵抗41の両端での電圧)が、制御部21と比較器43とに出力される。制御部21と比較器43とでは、検出電圧Vに基づいて、各スイッチ経路L11a,L11b、つまり電気経路L1に過電流が流れたかどうかが判定される。そして、比較器43では、基準電圧とアンプ42での検出電圧Vとを比較し、比較結果に基づいて、タイマIC44に比較結果を出力する。ここで、基準電圧よりも、検出電圧Vの絶対値が大きい場合には、比較結果としてオン信号を出力し、基準電圧の絶対値よりも、検出電圧Vの絶対値が大きい場合には、オフ信号を出力する。タイマIC44は、比較器43から比較結果としてオン信号が入力されると、一定時間、遮断要求としてオン信号を出力し続ける。なお、タイマIC44は、「保持部」に相当する。
一方、各経路L13の第1抵抗38と第2抵抗39との間には、接続点N14が設けられており、各接続点N14で各経路L14a~L14dに接続されている。各経路L14a~L14dには、ダイオードが設けられており、電流が流れる向きを規制している。各経路L14a~L14dは1つの経路L14eになるように合流されている。合流した経路L14eは再び分流して、シャント抵抗41の一端とアンプ42とを接続する経路L15にそれぞれ接続されている。なお、以下においては、経路L14a~L14eをまとめてL14とも記す。また、経路L15として、シャント抵抗41の一端とアンプ42とを接続する経路とは別に、経路L14と各MOSFET30のソース端子32とを接続する経路を設けてもよい。そして、経路L13,経路L14,経路L15によって、MOSFET30のゲート端子31とソース端子32とを接続する遮断経路が形成されている。
そして、遮断経路上、具体的には経路L14eには、遮断スイッチ45が設けられている。遮断スイッチ45は、バイポーラトランジスタであって、タイマIC44からのオン信号(電流)によって、オン状態となり、経路L14、つまり、遮断経路に電流が流れるようになっている。また、制御部21からの信号(電流)によっても、遮断スイッチ45はオン状態となる。つまり、遮断スイッチ45がオン状態となると、MOSFET30のゲート端子31とソース端子32とが短絡し同電位となる。全てのMOSFET30のゲート端子31とソース端子32との間が、同時に短絡することで、全てのMOSFET30がほぼ同時に遮断される。なお、遮断スイッチ45は、バイポーラトランジスタには限らず、MOSFETやIGBT等の他の半導体スイッチング素子でもよい。
また、MOSFET30のゲート端子31には、第1抵抗38及び第2抵抗39のうち一方の第1抵抗38を介して遮断経路(遮断部40)が接続されている。電流検出回路で過電流が検出され、遮断スイッチ45がオン状態になる場合には、遮断部40は第1抵抗38のみしか介していないため、第1抵抗38及び第2抵抗39を介して遮断するMOSドライバ37よりも早い遮断スピードでMOSFET30が遮断される。つまり、通常時の遮断スピードは、第1抵抗38と第2抵抗39とによって決められている一方、遮断スイッチ45がオン状態となる遮断時には、第1抵抗38により、遮断スピードが決められている。また、第1抵抗38の値は第2抵抗39に比べて極めて小さいことから、具体的には、第1抵抗38と第2抵抗39の比率は1:10以下になっているため、通常時に比べて遮断時のオフスピードは極めて早くなる。
このような極めて早い遮断で、電気経路L1に流れる電流を遮断すると、配線等のインダクタンス成分に起因する誘導起電力によってサージ電圧が生じる。そして、このようなサージ電圧がMOSFET30のドレイン端子33とソース端子32との間にかかると、MOSFET30のドレイン端子33とソース端子32との間でアンバランシェブレークダウンに至り、MOSFET30が破壊されるおそれがある。
そこで、上述したように、ドレイン端子33とゲート端子31との間には、クランプ部35が設けられている。MOSFET30のドレイン端子33とソース端子32との間のブレークダウン電圧は、一般的に40V程度となっている一方、MOSFET30のドレイン端子33とゲート端子31を繋ぐ短絡経路L12のクランプ電圧が30~35V程度になっている。なお、クランプ電圧は、クランプ部35のツェナーダイオードの降伏電圧(ツェナー電圧)とMOSFET30のゲート電圧とを合わせたものになっている。そして、ドレイン端子33にサージ電圧が印加されると、MOSFET30のブレークダウン電圧よりクランプ電圧の方が低いため、クランプ部35が導通状態となり、それに伴いMOSFET30のゲート端子31に電圧が印加される。なお、クランプ電圧は、MOSFET30のブレークダウン電圧より低く、ジャンプ電圧よりも高ければ、他の値でもよい。
各クランプ部35a~35dに用いられるツェナーダイオードの降伏電圧にはバラツキがある。具体的には、本実施形態で用いられる降伏電圧が24~27V程度のツェナーダイオードでは、降伏電圧のバラツキが1V程度存在し、このバラツキを揃えるのは従来の方法では困難である。また、ツェナーダイオードの降伏電圧にバラツキがある状態では、降伏電圧の低いツェナーダイオードが用いられたクランプ部のみが導通して、一方のスイッチ経路にしか電流が流れないおそれがある。
そこで、本実施形態では、クランプ部35のツェナーダイオードを高電圧(サージ電圧)の印加時に、電流に対する電圧変化の大きい領域で動作させる。ツェナーダイオードは、図4に示すように、ツェナーダイオードにツェナー電流が流れるツェナー降伏領域において、電流に対する電圧変化の大きい領域(図中破線に示される領域)と電流に対する電圧変化の小さい領域(図中二点鎖線で囲われた領域)とを有している。ツェナーダイオードは、電流に対する電圧変化の小さい領域よりも電流が大きい領域でかつ電流に対する電圧変化の大きい領域で動作させることが望ましい。
そして、ツェナーダイオードを電流に対する電圧変化の大きい領域で用いることで、各ツェナーダイオードで降伏電圧に差が生じていても、各MOSFET30におけるオン動作のばらつきを抑制できる。例えば、クランプ部35a~35dごとのツェナーダイオードにおいて降伏電圧に差異があり、並列に接続されたスイッチ経路L11a,L11bごとに設けられた短絡経路L12のうち一方のクランプ部35のツェナーダイオードのみが先に導通状態となる場合を考える。このような場合には、各ツェナーダイオードにおいて電流に対する電圧変化が大きいことにより、ツェナーダイオードでの通電電流が上昇することに伴いツェナーダイオードの印加電圧の増加が促される。そのため、他方のクランプ部35のツェナーダイオード(導通状態でない方のツェナーダイオード)でも印加電圧が降伏電圧を超える。これにより、サージ電圧の発生時において、各MOSFET30でのオン動作のばらつきを抑制できる。
クランプ部35のツェナーダイオードをこのような領域で用いるために、ツェナーダイオードに流れる電流を調整するための電流調整用抵抗が用いられている。図2に示すように、クランプ部35が接続点N13を介して第1抵抗38に接続されており、遮断経路に電流が流れる状態では、第1抵抗38がクランプ部35に流れる電流を調整するためにも用いられている。なお、第1抵抗38は、遮断部40による遮断スピードを上げるため、抵抗値が小さいものが用いられており、クランプ部35に流れる電流を大きくする用途と兼用して用いるのに好適である。このように第1抵抗38が遮断速度調整用の抵抗とクランプ部35に流れる電流調整用の抵抗という2つの役割を果たしていることで、それぞれの役割を果たす抵抗を用いる場合に比べて、構成を簡素化することができる。
また、第1抵抗38は、クランプ部35の個々のツェナーダイオードの降伏電圧に基づいて、トリミングによる調整が行われていることが望ましい。電流制限用抵抗である第1抵抗38の抵抗値がトリミングによって調整されていると、ツェナーダイオードに流れる電流が調整されている。電流量が調整されていることで、並列に設けられたスイッチ経路L11a,L11b毎に設けられたクランプ部35をバランスさせている。そして、降伏電圧にバラツキが生じやすい安価なツェナーダイオードをクランプ部35に用いても、回路全体としてバランスが取れた状態とすることができる。なお、トリミングによって抵抗値を調整する代わりに、素子自体を選別して、クランプ部35をバランスさせてもよい。
次に、図5に基づき、各パワーモジュールPM1,PM2において、通電電流を検出し、遮断する作動及び遮断によるサージ電圧に対応する作動について説明する。図5では、パワーモジュールPM1での作動について説明する。なお、便宜上パワーモジュールPM1を用いて説明するが、パワーモジュールPM2の場合でも、作動は同様である。
平常時(タイミングt1以前の時点)では、アンプ42で検出された検出電圧Vが基準電圧よりも小さいと比較器43で判定され、比較器43がタイマIC44にオフ信号を出力する。比較器43からの入力信号がオフ信号なので、タイマIC44は、オフ信号を出力する。つまり、タイマIC44は、遮断スイッチ45を駆動するための電流を流さない。また、制御部21でも検出電圧Vが基準値を超えていると判断しない。この状態では、遮断スイッチ45がオン状態とならず、遮断経路には電流が流れない。
平常時では、MOSFET30a,30cが、制御部21の開閉指令信号によるMOSドライバ37からの駆動によって開閉される。このような開閉時には、ゲート端子31に流れる電流は、第1抵抗38及び第2抵抗39によって調整されており、オンオフスピードが早くないためサージ電圧は生じない。そして、MOSFET30a,30cの開閉により、リチウムイオン蓄電池12と回転電機14との間の電流が制御され、充放電が行われる。
そして、タイミングt1で、パワーモジュールPM1に過電流が流れ、アンプ42で検出された検出電圧Vが、基準電圧を超えたと比較器43で判定されると、比較器43がタイマIC44にオン信号を出力する。タイマIC44は、比較器43からオン信号が入力されると、所定時間Tの間、遮断信号としてオン信号を出力する状態を保持する。タイマIC44が、オン信号を出力すると、遮断スイッチ45がオン状態となる。遮断スイッチ45がオン状態になると、遮断経路が繋がり、電流が流れる。
遮断経路が繋がると、第1抵抗38を介して、MOSFET30のゲート端子31とソース端子32とが短絡し、同電位となることで、タイミングt2で、MOSFET30に電流が流れなくなり、遮断される。この時の遮断スピードは、第1抵抗38により決まっており、第1抵抗38の抵抗値は小さいことから、素早く遮断される。つまり、タイミングt1とタイミングt2との間の時間は、通常のオンオフにかかる時間よりも短い。また、同じ遮断スイッチ45により遮断されることで、並列接続されたスイッチ経路L11a,L11b上の各MOSFET30をタイミングt2で同時に遮断することができる。
MOSFET30が遮断されることで、タイミングt2で、アンプ42で検出されていた検出電圧Vが急激に0になる。検出電圧Vが0になると、比較器43がタイマIC44にオフ信号を出力する。しかし、所定時間Tの間は、タイマIC44は、オン信号を出力し続けることから、遮断スイッチ45はオン状態を維持し、MOSFET30に電流が流れない状態が維持される。
一方、スイッチ経路L11a,L11bに流れる電流が急激に0になることで、配線等のインダクタンス成分に起因する誘導起電力によってサージ電圧が生じる。例えば、鉛蓄電池11側で正のサージ電圧が生じ、クランプ部35a側のクランプ電圧(ツェナーダイオードの降伏電圧)がクランプ部35cのクランプ電圧(ツェナーダイオードの降伏電圧)よりも低い場合について説明する。
鉛蓄電池11側で発生したサージ電圧は、MOSFET30a,30c及びクランプ部35a,35cに印加される。タイミングt3で、印加されたサージ電圧が、クランプ部35a側(クランプ電圧が低い側)のクランプ電圧を超えると、クランプ部35aのツェナーダイオードが導通状態となり、MOSFET30aがオン状態になる。この際には、クランプ部35c側(クランプ電圧が高い側)のクランプ電圧をサージ電圧が超えていないため、クランプ部35c及びMOSFET30cはオフ状態を維持する。
そして、第1抵抗38の抵抗値が小さく、クランプ部35aに流れる電流量が大きくなっているため、クランプ部35aであるツェナーダイオードは、電流に対する電圧変化が大きい領域で用いられている。そのため、サージ電圧がかかりクランプ部35aのツェナーダイオードでの通電電流が上昇することに伴い、ツェナーダイオードの印加電圧の増加が促される。そして、タイミングt4で、印加されたサージ電圧が、クランプ部35c側(クランプ電圧が高い側)のクランプ電圧を超えると、クランプ部35cのツェナーダイオードが導通状態となり、MOSFET30cがオン状態になる。このようにツェナーダイオードを電流に対する電圧変化の大きい領域で用いることで、サージ電圧の発生時において、各MOSFET30でのオン動作のばらつきを抑制できる。
サージ電圧は、インダクタンスに蓄積されたエネルギによって発生する。そのため、MOSFET30が急激に遮断された後の時間経過とともに減少する。印加されるサージ電圧が減少し、タイミングt5で、クランプ電圧を下回ると、各クランプ部35及び各MOSFET30がオフ状態となる。
また、所定時間Tの時間内で、制御部21でも過電流の検出が行われる。そして、制御部21からも、遮断信号として、遮断スイッチ45に電流が流され、遮断スイッチ45がオン状態となる。制御部21が遮断する必要があると判断した場合に、MOSドライバ37に対してゲート端子31への印加を停止するように制御するだけではなく、遮断スイッチ45に電流を流すことで、より確実に遮断を行うことができる。
そして、所定時間Tが経過すると、タイミングt6では、タイマIC44がオフ状態となる。一方で、制御部21が遮断信号として、遮断スイッチ45に電流を流している(オン状態にある)ことから、MOSFET30に電流が流れない状態が維持される。なお、タイマIC44がオン状態を保持する所定時間Tは、サージ電圧が発生してから収束する程度の間の時間であることが好ましい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
互いに並列に配された複数のスイッチ経路L11a,L11b上に過電流が流れると、遮断部40によってMOSFET30が遮断される。遮断部40によって、急激に電流が遮断されると、電気経路L1上のインダクタンスによってサージ電圧が生じる。この場合、サージ電圧の発生により、各MOSFET30におけるゲート端子31とドレイン端子33との間の短絡経路L12に設けられたクランプ部35が導通状態となり、それに伴い各MOSFET30がオン状態に移行する。そのため、大きなサージ電流であっても複数のスイッチ経路L11a,L11bに分流させて流すことができることになり、電池ユニットUにおいて、MOSFET30を保護しつつ、大きなサージ電圧に対応することができる。
並列接続されたスイッチ経路L11a,L11bにそれぞれ短絡経路L12が設けられ、かつその各短絡経路L12に、クランプ部35としてツェナーダイオードがそれぞれ設けられている構成では、各MOSFET30の遮断に伴うサージ電圧の発生時に各クランプ部35でツェナーダイオードが導通状態となり、サージ電流の影響を抑制できる。
また本実施形態では、ツェナーダイオードが、サージ電圧(高電圧)の印加時に、ツェナー降伏領域において電流に対する電圧変化の大きい領域と電流に対する電圧変化の小さい領域とのうち、電流に対する電圧変化の大きい領域で動作することにより、仮に各ツェナーダイオードで降伏電圧に差が生じていても、各MOSFET30におけるオン動作のばらつきを抑制できる。つまり、例えばクランプ部35ごとのツェナーダイオードにおいて降伏電圧に差異があり、一方のツェナーダイオードのみが先に導通状態となる場合には、各ツェナーダイオードにおいて電流に対する電圧変化が大きいことにより、ツェナーダイオードでの通電電流が上昇することに伴いツェナーダイオードの印加電圧の増加が促される。そのため、他方のツェナーダイオード(導通状態でない方のツェナーダイオード)でも印加電圧が降伏電圧を超える。これにより、サージ電圧の発生時において、各MOSFET30でのオン動作のばらつきを抑制できる。
本実施形態では、MOSFET30のゲート端子31に、直列接続された第1抵抗38と第2抵抗39とを介してMOSドライバ37が接続されている。そのため、MOSドライバ37によりMOSFET30が遮断される際(すなわち、通常の遮断時)には、第1抵抗38及び第2抵抗39によって、比較的遅い遮断速度でMOSFET30が遮断される。また、MOSFET30のゲート端子31には、第1抵抗38及び第2抵抗39のうち一方の第1抵抗38を介して遮断部40が接続されている。そのため、遮断部40によりMOSFET30が遮断される際(すなわち、過電流発生時の遮断時)には、MOSドライバ37よりも早い遮断速度でMOSFET30が遮断される。この場合、通常の遮断時と過電流発生時の遮断時とにおいてそれぞれ適正な電流遮断を実施できる。
また、短絡経路L12に設けられたクランプ部35(ツェナーダイオード)が第1抵抗38を介して遮断部40に接続されている。そのため、MOSFET30の遮断後にサージ電圧が生じる場合において、第1抵抗38によって、クランプ部35(ツェナーダイオード)に流れる電流を適正な電流値に調整することができる。これにより、サージ電圧の発生時において、各MOSFET30でのオン動作のばらつきを好適に抑制できる。つまり、本実施形態では、電流遮断時における遮断速度調整用の第1抵抗38が、クランプ部35の通電電流調整用の抵抗として兼用でき、構成の簡素化が図られている。
電流制限用抵抗である第1抵抗38の値を、トリミングすることで、ツェナーダイオードに流れる電流を調整している。ツェナーダイオードに流れる電流を調整して、降伏電圧をバランスさせることで、降伏電圧の素子毎のばらつきに対応できるようにする。
また、タイマIC44によって、所定時間遮断状態をハード的に保持することができる。つまり、制御部21のソフトウェアによる命令を受けなくても遮断状態を保持することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、短絡経路は、複数のスイッチ経路に共通の共通部分と、スイッチ経路ごと分岐する分岐部分とを有しており、クランプ部は、短絡経路における共通部分に設けられたツェナーダイオードを含んでいる。以下、図6を参照して、詳しく説明する。
各MOSFET30のゲート端子31とドレイン端子33とを接続する短絡経路L12には、並列するスイッチ経路L11a,L11bに共通の共通部分L12aと、スイッチ経路L11a,L11bごと分岐する分岐部分L12bとを有している。共通部分L12aは、対向するMOSFET30a,30c又は対向するMOSFET30b,30dに対して共通しており、互いに並列に接続されたMOSFET30の同電位のドレイン端子33に接続されている。そして、共通部分L12aは、分岐部分L12bに分岐して、分岐部分L12bは各MOSFET30のゲート端子31に接続されている。
短絡経路L12の共通部分L12aには、クランプ部35であるツェナーダイオードが設けられている。このクランプ部35のツェナーダイオードを高電圧(サージ電圧)の印加時に、電流に対する電圧変化の大きい領域で動作させる。このように共通部分L12aにクランプ部35のツェナーダイオードを設けることで、ツェナーダイオードの降伏電圧が同じになる。そのため、クランプ部35の導通タイミングが同じになり、対向するMOSFET30a,30c又はMOSFET30b,30dのゲート端子31に対して、同時に電圧を印加することができる。なお、クランプ部35は、通常の領域で動作させてもよい。
また、短絡経路L12の分岐部分L12bには、ゲート端子31側からドレイン端子33側への電流を制限する制限部36がそれぞれ設けられている。制限部36は、ツェナーダイオードであり、そのカソードがゲート端子31側に接続されている。
短絡経路L12が、複数のスイッチ経路L11a,L11bに共通の共通部分L12aと、スイッチ経路L11a,L11bごと分岐する分岐部分L12bとを有し、短絡経路L12における共通部分L12aに、クランプ部35としてツェナーダイオードが設けられている。これにより、サージ電圧の発生時には、並列接続された各MOSFET30が、共通のツェナーダイオードに対する電圧印加により同時にオンする。そのため、各MOSFET30でのオン動作のばらつきを抑制できる。また、クランプ部35のツェナーダイオードが電圧変化の大きい領域で動作することで、並列に配されたスイッチ経路L11a,L11bのそれぞれに設けられたMOSFET30をさらに同じタイミングでオン状態としやすくなる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、直列に接続された複数のMOSFET30のうち一方だけに対してクランプ部35が設けられている。以下、図7を参照して、詳しく説明する。なお、第3実施形態では、電池ユニットUの収容ケース内に配されたリチウムイオン蓄電池12と回転電機14とを繋ぐ電気経路L2に設けられたパワーモジュールPM2を用いて説明する。
パワーモジュールPM2(スイッチ経路L11a,L11b)とリチウムイオン蓄電池12とは、同じ収容ケース内に収容されている。一方で、パワーモジュールPM2(スイッチ経路L11a,L11b)と回転電機14とは、外部端子P1及びワイヤーハーネス等の配線を介して接続されている。そのため、各MOSFET30の両端(リチウムイオン蓄電池12側及び回転電機14側)のうち回転電機14側において地絡が生じることが考えられる。そして、この地絡により、リチウムイオン蓄電池12からMOSFET30に対してサージ電圧が生じることが懸念される。これに対して、その反対側では地絡によるサージ電圧の発生の懸念が小さいと考えられる。
また、並列するスイッチ経路L11a,L11bに、直列接続された2つのMOSFET30を設けている。そして、複数のMOSFET30として、寄生ダイオード34のカソードがリチウムイオン蓄電池12側となる第1素子であるMOSFET30a,30cと、寄生ダイオード34のカソードが回転電機14側となる第2素子であるMOSFET30b,30dとを含ませている。
そして、直列に接続された第1素子と第2素子のうち、第1素子であるMOSFET30a,30cだけに対して短絡経路L12,クランプ部35及び制限部36を設けている。この場合、地絡によるサージ電圧が発生する側のみにクランプ部35を設けることで、構成の簡素化が可能になる。
<他の実施形態>
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。ちなみに、以下の別例の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、また、任意に組み合わせて適用してもよい。
・上記実施形態では、2つの蓄電池を備える2電源システムとなっていたが、いずれか片方の蓄電池のみを備えるものであってもよい。
・上記実施形態では、リチウムイオン蓄電池12を用いているが、他の高密度蓄電池を用いてもよい。例えば、ニッケル-水素電池を用いてもよい。その他、いずれも同じ蓄電池(例えば鉛蓄電池、又はリチウムイオン蓄電池等)を用いることも可能である。
・スイッチSW3,SW4についてもMOSFET30が互いに並列に接続されるようにして、本構成の対象としてもよい。その場合には、「電気機器」には、電気負荷15が含まれる。
・上記実施形態では、電流を検出するためのシャント抵抗41は、直列に接続されたMOSFET30の間に設けられていたが、電流を検出するための回路(シャント抵抗41)はMOSFET30の前後に設けられていてもよい。つまり、電流を検出するための回路は、スイッチ経路L11a,L11b上に設けられていればよい。また、電流を検出するための構成は、シャント抵抗41とアンプ42とに限らず、他の構成によって検出してもよい。
・上記実施形態では、制御部21からも遮断スイッチ45にオン信号を出力していたが、制御部21では、MOSドライバ37への開閉指令信号のみを出力してもよい。
・遮断部40としての回路構成(遮断経路、比較器43、遮断スイッチ45等)を有さず、制御部21が遮断部として遮断を行ってもよい。この際に、通常のオンオフ時と遮断時とでは、遮断スピードが早くなる構成とするとよい。
・上記実施形態では、パワーモジュールPM1,PM2に用いる「半導体スイッチング素子」としてMOSFET30を用いたが、IGBT等他の半導体スイッチング素子を用いてもよい。例えば、IGBTを用いた場合には、ゲート端子が「制御端子」に相当し、コレクタ端子が「一方の入出力端子」に相当する。
・遮断経路として、ゲート端子31に印加させる電圧をアースに落とす経路を設け、その経路上に遮断スイッチ45を設けてもよい。つまり、経路L14(経路L14e)を経路L15に接続するのではなく、アースに接続してもよい。
・上記第3実施形態においても、上記第2実施形態のように、対向するMOSFET30a,30cに対して共通する共通部分L12aと分岐部分L12bとを設け、共通部分L12aにクランプ部35を設けるようにしてもよい。
11…鉛蓄電池、12…リチウムイオン蓄電池、14…回転電機、21…制御部、30…MOSFET、31…ゲート端子、35…クランプ部、37…MOSドライバ、38…第1抵抗、39…第2抵抗、40…遮断部、41…シャント抵抗、L1…電気経路、L11a…スイッチ経路、L11b…スイッチ経路、L12…短絡経路、L12a…共通部分、L12b…分岐部分、L2…電気経路、P1…外部端子、PM1…パワーモジュール、PM2…パワーモジュール。

Claims (7)

  1. 蓄電池(11,12)と電気機器(14)とを接続する電気経路(L1)において互いに並列に配された複数のスイッチ経路(L11a,L11b)上にそれぞれ設けられた半導体スイッチング素子(30)と、
    前記スイッチ経路上に過電流が流れることに基づいて、前記半導体スイッチング素子の遮断を行う遮断部(40)と、
    前記複数のスイッチ経路に設けられた前記各半導体スイッチング素子における制御端子(31)と一方の入出力端子(33)とを接続する短絡経路(L12)に設けられ、前記一方の入出力端子に所定の高電圧が印加された場合に導通状態となるクランプ部(35)と、
    を備え
    前記短絡経路は、前記複数のスイッチ経路ごとに設けられており、
    前記クランプ部は、前記各短絡経路にそれぞれ設けられたツェナーダイオードを含み、
    前記ツェナーダイオードは、ツェナー降伏領域において電流に対する電圧変化の大きい領域と電流に対する電圧変化の小さい領域とを有し、前記高電圧の印加時に、前記電圧変化の大きい領域で動作する蓄電池システム(U)。
  2. 蓄電池(11,12)と電気機器(14)とを接続する電気経路(L1)において互いに並列に配された複数のスイッチ経路(L11a,L11b)上にそれぞれ設けられた半導体スイッチング素子(30)と、
    前記スイッチ経路上に過電流が流れることに基づいて、前記半導体スイッチング素子の遮断を行う遮断部(40)と、
    前記複数のスイッチ経路に設けられた前記各半導体スイッチング素子における制御端子(31)と一方の入出力端子(33)とを接続する短絡経路(L12)に設けられ、前記一方の入出力端子に所定の高電圧が印加された場合に導通状態となるクランプ部(35)と、
    を備え、
    前記短絡経路は、前記複数のスイッチ経路に共通の共通部分(L12a)と、前記スイッチ経路ごと分岐する分岐部分(L12b)とを有しており、
    前記クランプ部は、前記短絡経路における共通部分に設けられたツェナーダイオードを含んでいる蓄電池システム(U)。
  3. 前記短絡経路における前記制御端子と前記クランプ部との間に、直列接続された第1抵抗(38)と第2抵抗(39)とを介して、前記半導体スイッチング素子をオンオフする駆動回路(37)が接続され、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗との間に前記遮断部が接続されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電池システム。
  4. 前記ツェナーダイオードに直列に、前記ツェナーダイオードに流れる電流を調整するための電流調整用抵抗(38)が設けられており、
    前記ツェナーダイオードの降伏電圧に基づいて、トリミングによる調整をされている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電池システム。
  5. 前記遮断部は、前記過電流の発生に伴い前記半導体スイッチング素子が遮断された場合に、その遮断状態を保持する保持部(44)を有している請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の蓄電池システム。
  6. 前記蓄電池と前記複数のスイッチ経路における前記各半導体スイッチング素子とが収容ケースに収容され、その収容ケースに設けられた外部端子(P1)に配線を介して前記電気機器が接続される蓄電池システムであって、
    前記複数のスイッチ経路にはそれぞれ、直列接続された複数の前記半導体スイッチング素子が設けられており、その複数の半導体スイッチング素子はそれぞれ、並列接続されたダイオードを有し、前記ダイオードのカソードが前記蓄電池側となる第1素子(30a,30c)と前記ダイオードのカソードが前記電気機器側となる第2素子(30b,30d)とを含んでおり、
    前記第1素子側及び前記第2素子側とのうち前記第1素子側だけに対して前記クランプ部が設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の蓄電池システム。
  7. 蓄電池(11,12)と電気機器(14)とを接続する電気経路(L1)において互いに並列に配された複数のスイッチ経路(L11a,L11b)上にそれぞれ設けられた半導体スイッチング素子(30)と、
    前記スイッチ経路上に過電流が流れることに基づいて、前記半導体スイッチング素子の遮断を行う遮断部(40)と、
    前記複数のスイッチ経路に設けられた前記各半導体スイッチング素子における制御端子(31)と一方の入出力端子(33)とを接続する短絡経路(L12)に設けられ、前記一方の入出力端子に所定の高電圧が印加された場合に導通状態となるクランプ部(35)と、
    を備え、
    前記蓄電池と前記複数のスイッチ経路における前記各半導体スイッチング素子とが収容ケースに収容され、その収容ケースに設けられた外部端子(P1)に配線を介して前記電気機器が接続される蓄電池システムであって、
    前記複数のスイッチ経路にはそれぞれ、直列接続された複数の前記半導体スイッチング素子が設けられており、その複数の半導体スイッチング素子はそれぞれ、並列接続されたダイオードを有し、前記ダイオードのカソードが前記蓄電池側となる第1素子(30a,30c)と前記ダイオードのカソードが前記電気機器側となる第2素子(30b,30d)とを含んでおり、
    前記第1素子側及び前記第2素子側とのうち前記第1素子側だけに対して前記クランプ部が設けられている蓄電池システム(U)。
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