JP7155518B2 - 電動オイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、電動オイルポンプ及び電動オイルポンプの製造方法に関する。
電動オイルポンプは、ポンプ部と、ポンプ部を駆動するモータ部と、モータ部の作動を制御する制御部と、を有した構造が知られている。この電動オイルポンプは、例えば、モータ部の軸方向一方側にポンプ部が配置され、モータ部から延びるシャフトがポンプ部のポンプボディを貫通する。ポンプボディの軸方向一方側の端面には、ポンプボディの軸方向一方側が開口して軸方向他方側へ窪む収容部が設けられる。収容部内にはポンプロータが収容される。また、制御部は、モータ部を駆動する電子部品が実装された基板を有する。
特許文献1には、モータ部よりも軸方向他方側に、モータ部の作動を制御する基板及び制御回路部が配置された電動オイルポンプ装置が記載される。制御回路部は、インバータ回路、及びマイコン、コイル、コンデンサ等の電子部品を有する。電子部品は、基板の両面に実装される。
特開2013-247761号公報
電動オイルポンプは、モータ部とポンプ部が軸方向に直線状に配置されるので、軸方向長さが長くなる。特許文献1に記載の電動オイルポンプ装置では、基板が軸方向に対して直交する方向に延びて配置されるが、基板上には電子部品が実装されて軸方向他方側へ突出する。また、基板及び電子部品は、カバーによって覆われる。カバーは、モータ部の軸方向他方側端部に取り付けられて基板及び電子部品よりも軸方向他方側へ突出するように配置される。このため、特許文献1に記載の電動オイルポンプ装置は、軸方向長さが長くなり、大型化する。
一方、例えば、車両に適用される電動オイルポンプでは、車両の最低地上高の確保のため小型化に対する要求が高い。このため、電子部品が実装された基板を有して軸方向に小型化された電動オイルポンプの提供が要望される。
本発明の目的は、基板を有して軸方向に小型化された電動オイルポンプ及び電動オイルポンプの製造方法を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、軸方向に延びる中心軸に沿って配置されたシャフトを有するモータ部と、前記モータ部の軸方向一方側に位置し、前記モータ部によって前記シャフトを介して駆動されオイルを吐出するポンプ部と、を有し、前記モータ部は、前記シャフトの軸方向他方側に固定されるロータと、前記ロータと対向して配置されたステータと、前記ステータに設けられたコイルと、前記ロータ及び前記ステータを収容する円筒部を有したモータハウジングと、を有し、前記ポンプ部は、前記モータ部から軸方向一方側に突出する前記シャフトに取り付けられるポンプロータと、前記ポンプロータを収容する収容部を有したポンプハウジングと、を有し、前記モータハウジングは、前記モータ部から軸方向他方側に突出する前記シャフトを支持するベアリングと、前記ベアリングを保持する筒状のベアリングハウジングと、前記ステータから延びる前記コイルのコイル端と接続されるバスバーアセンブリと、を有し、前記ポンプ部側から前記モータ部側へ向かって、前記ステータ、前記バスバーアセンブリ、前記ベアリングハウジングが順に配置される電動オイルポンプである。
本願の例示的な第1発明によれば、基板を有して軸方向に小型化された電動オイルポンプを提供することができる。
第1実施形態に係る電動オイルポンプの断面図である。 基板カバーの記載を省略した電動オイルポンプの平面図である。 図2のII-II矢視に相当する電動オイルポンプの断面図である。 ベアリングハウジングの斜視図である。 モータ部側から見た電動オイルポンプの内部構造斜視図である。 アセンブリ本体を省略したバスバーアセンブリの内部構造図である。 バスバーアセンブリのアセンブリ本体の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ及び電動オイルポンプの製造方法について説明する。本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるトランスミッションにオイルを供給する電動オイルポンプについて説明する。また、以下の図面においては、各構成をわかり易くするために、実際の構造と各構造における縮尺及び数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向(図1の上下方向)とする。X軸方向は、図1に示す電動オイルポンプの短手方向と平行な方向、すなわち、図1紙面に直交する方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、Z軸方向の正の側(+Z側)を「リア側」と記し、Z軸方向の負の側(-Z側)を「フロント側」と記す。なお、リア側及びフロント側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と記し、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と記し、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周り(θ方向)を単に「周方向」と記す。
なお、本明細書において、軸方向に延びる、とは、厳密に軸方向(Z軸方向)に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において、径方向に延びる、とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向(Z軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、第1実施形態に係る電動オイルポンプの断面図である。図2は、基板カバーの記載を省略した電動オイルポンプの平面図である。本実施形態の電動オイルポンプ1は、図1及び図2に示すように、モータ部10と、ポンプ部40と、を有する。また、電動オイルポンプ1は制御部82を有する。モータ部10は、軸方向に延びる中心軸Jに沿って配置されたシャフト11を有する。ポンプ部40は、モータ部10の軸方向一方側(フロント側)に位置し、モータ部10によってシャフト11を介して駆動されオイルを吐出する。制御部82は、モータ部10よりも+X側に配置されて、モータ部10の作動を制御する。以下、構成部材毎に詳細に説明する。
<モータ部10>
モータ部10は、図1に示すように、シャフト11と、ロータ20と、ステータ22と、モータハウジング13の円筒部13dと、コイル22bと、を有する。
モータ部10は、例えば、インナーロータ型のモータであり、ロータ20がシャフト11の外周面に固定され、ステータ22がロータ20の径方向外側に配置される。ロータ20は、シャフト11の軸方向他方側(リア側)に固定される。ステータ22は、ロータ20と対向して配置される。
(モータハウジング13)
モータハウジング13は、ステータ22を覆う円筒状の形状の円筒部13dと、円筒部13dの外側面から軸方向に対して直交する方向へ延びるケース50を有する。円筒部13dは、ロータ20及びステータ22を収容する。モータハウジング13は、ステータ保持部13aと、基板支持部13b(図3参照)と、保持部13cと、を有する。モータハウジング13は、金属製である。円筒部13dとケース50とは一体成型される。したがって、円筒部13dとケース50とは、単一の部材である。円筒部13dの軸方向他方側(リア側)の端部にはモータカバー72cが配置されており、円筒部13dの軸方向他方側(リア側)の開口をモータカバー72cで塞いでいる。
(ステータ保持部13a)
ステータ保持部13aは、軸方向に延びる円筒状である。ステータ保持部13a内にモータ部10のシャフト11とロータ20とステータ22とが配置される。ステータ保持部13aの内側面13a1には、ステータ22の外側面、すなわち、後述するコアバック部22aの外側面が嵌め合わされる。これにより、ステータ保持部13aにステータ22が収容される。
(基板支持部13b)
図3は、図2のII-II矢視に相当する電動オイルポンプ1の断面図である。基板支持部13bは、図3に示すように、ステータ保持部13aから径方向外側に延びて、制御部82の基板82aを支持する。基板支持部13bは、ケース50と一体成型される。したがって、基板支持部13bとケース50とは、単一の部材である。
(保持部13c)
図4は、ベアリングハウジング25の斜視図である。保持部13cは、図1に示すように、モータハウジング13の円筒部13dのリア側端部に設けられる。保持部13cの径方向内側であって、モータハウジング13の円筒部13dのリア側端部には、ベアリングハウジング25が配置される。
(ベアリングハウジング25)
ベアリングハウジング25は、筒状であり、ベアリング16を保持する。ベアリング16は、モータ部10から軸方向他方側(リア側)に突出するシャフト11を支持する。ベアリングハウジング25は、本実施形態では、図4に示すように、円板状の本体部25aと、本体部25aのフロント側の面(フロント側端面25a1)からフロント側へ突出する筒状のベアリング収容部25bと、を有する。本体部25aの周縁部のリア側端部には、リア側へ起立する円環状の起立部25a2が設けられる。起立部25a2の径方向外側の外側面25a3は、ベアリング保持部13cの内側面13c1に嵌め合わされる。本実施形態では、起立部25a2の径方向外側の外側面25a3は、ベアリング保持部13cの内側面13c1に圧入される。
起立部25a2のリア側端には、径方向外側へ突出するフランジ部25cが環状に設けられる。フランジ部25cのフロント側の面は、ベアリング保持部13cに設けられた段部13c2に接触する。段部13c2は、図1に示すように、モータハウジング13のリア側の内側面13c1が径方向外側へ屈曲して延びる。このため、ベアリングハウジング25は、フランジ部25cのフロント側の面が段部13c2に接触した状態で、起立部25a2の外側面25a3がベアリング保持部13cの内側面13c1に圧入されてモータハウジング13内に固定される。このため、ベアリングハウジング25は、フロント側への位置決めがされた状態でモータハウジング13に固定される。
ベアリング収容部25bは、図1及び図4に示すように、フロント側が開口してリア側に窪む凹部25b1を有する。凹部25b1はフロント側から見たときに円形状である。凹部25b1内にベアリング16が収容される。凹部25b1は、シャフト11の中心軸Jと同軸上に配置される。凹部25b1内に設けられたベアリング16は、シャフト11のリア側端部を支持する。ベアリングハウジング25の中央部には軸方向に貫通する貫通孔25dが設けられる。貫通孔25dは、凹部25b1の内径よりも小さい。貫通孔25dは、フロント側が凹部25b1に開口し、リア側が本体部25aのリア側の面に開口する。貫通孔25dの内径は、シャフト11の外径よりも大きい。
図5は、モータ部10側から見た電動オイルポンプ1の内部構造斜視図である。ベアリングハウジング25の本体部25aには、図4に示すように、固定部材26を通すための複数の固定貫通孔25fがベアリング収容部25bの径方向外側に設けられる。本実施形態では、固定貫通孔25fは、ベアリング収容部25bの径方向(X軸方向)の両側の対称位置に2個ずつ設けられて軸方向に貫通する。また、本体部25aには、バスバーアセンブリ30に設けられた位置決めピン31を通すための2つの位置決め孔部25eが軸方向に貫通して設けられる。本実施形態では、2つの位置決め孔部25eは、ベアリング収容部25bよりも-Y側のベアリング収容部25bに近接した位置に設けられる。
(バスバーアセンブリ30)
図6は、アセンブリ本体33を省略したバスバーアセンブリ30の内部構造図である。図7は、バスバーアセンブリ30のアセンブリ本体33の斜視図である。バスバーアセンブリ30は、図5及び図6に示すように、ステータ22から延びるコイル22bのコイル端22eに接続される。また、バスバーアセンブリ30は、基板82aに接続されたバスバー73に接続される。このため、コイル端22eは、バスバーアセンブリ30を介して基板73に電気的に接続される。
バスバーアセンブリ30は、筒状であり、コイル端22eに接続される複数の連結バスバー35と、連結バスバー35を内部に配置するアセンブリ本体33と、を有する。本実施形態では、連結バスバー35は、金属製であり、バスバーアセンブリ30は、樹脂製の一体成型品である
コイル端22eは、モータ部10の軸方向他方側(リア側)の端部から突出する。周方向に隣接する2つのコイル端22eを1つのコイル端群22fとすると、3つのコイル端群22fが周方向に等間隔を有して配置される。このため、バスバーアセンブリ30は、3つのコイル端群22fの夫々に接続される3本の連結バスバー35を有する。
(連結バスバー35)
連結バスバー35は、シャフト11の径方向外側を周方向に沿って湾曲するバスバー本体部35aと、バスバー本体部35aの一端部に繋がってコイル端22eに接続されるコイル端側接続部35bと、バスバー本体部35aの他端部に繋がって基板82aに接続されたバスバー73に接続される基板側接続部35cとを、有する。
(アセンブリ本体33)
アセンブリ本体33は、図7に示すように、筒状であり、軸方向一方側(フロント側)が開口してリア側に底部33aを有する。アセンブリ本体33は、円筒状に延びる筒部33bのリア側端部に底部33aを有する。底部33aの中央部には、ベアリングハウジング25のベアリング収容部25bが挿入される挿入孔33cを有する。バスバーアセンブリ30は、モータハウジング13の内側面13a1に軸方向に移動自在に配置される。本実施形態では、筒部33bの外径は、モータハウジング13の内側面13a1の内径よりも小さい。
モータハウジング13の内側面13a1には、図1に示すように、径方向内側へ突出する段部13c3が設けられる。バスバーアセンブリ30は、バスバーアセンブリ30の軸方向一方側端部が段部13c3に接触してモータハウジング13内に配置される。本実施形態では、図1に示すように、段部13c3は、ステータ保持部13aをなすモータハウジング13の内側面13a1と、ベアリング保持部13cをなすモータハウジング13の内側面13c1とが繋がる位置に設けられる。ステータ保持部13aの内側面13a1の内径は、ベアリング保持部13cの内側面13c1の内径よりも小さい。このため、ステータ保持部13aの内側面13a1とベアリング保持部13cの内側面13c1とが繋がる位置に段部13c3が設けられる。段部13c3は、ステータ22のリア側端部よりもフロント側に僅かにずれた位置に設けられる。
段部13c3には、バスバーアセンブリ30の筒部33bのフロント側端部が段部13c3に接触してモータハウジング13内に配置される。このため、バスバーアセンブリ30のフロント側の位置決めをすることができる。また、筒部33bは、フロント側端部が段部13c3に接触した状態で、筒部33bの外側面がモータハウジング13の円筒部13dの内側面に接触するとともに、ステータ22の外側に接触した状態で、モータハウジング13内に配置される。このため、モータハウジング13内に対するバスバーアセンブリ13の径方向の位置決めをすることができる。なお、バスバーアセンブリ13の径方向の位置決めに際して、バスバーアセンブリ30の筒部33bは、モータハウジング13の円筒部13dの内側面及びステータ22の外側面のいずれか一方にのみ接触してもよい。また、段部13c3よりも軸方向他方側では、径方向内側から外側に向かって、ステータ22、バスバーアセンブリ30の筒部33b、モータハウジング13の円筒部13dが順に接触して配置される。このため、モータハウジング13に対してバスバーアセンブリ30の径方向の位置決めを容易に行うことができる。
バスバーアセンブリ30は、図5及び図7に示すように、バスバーアセンブリ30内の周縁部の周方向に間隔を有して設けられて連結バスバー35のコイル端側接続部35bが軸方向視において露出する露出貫通孔33dを複数有する。本実施形態では、露出貫通孔33dはバスバーアセンブリ30の底部33aの周縁部に周方向に等間隔を有した位置に設けられる。露出貫通孔33dは、リア側から見たときに、周方向に湾曲して延びる長孔状である。
バスバーアセンブリ30は、軸方向他方側の端部にベアリングハウジング25の軸方向一方側のフロント側端面25a1に接触するリア側端面33eを有する。本実施形態では、リア側端面33eは、アセンブリ本体33の底部33aのリア側の面である。リア側端面33eは、バスバーアセンブリ30の周方向に隣接する一対の露出貫通孔33dの間に、ベアリングハウジング25に挿入された固定部材26(ボルト)の軸部が螺合する雌ねじ部33fを有する。本実施形態では、図7に示すように、アセンブリ本体33の中央部に設けられた挿入孔33cのX軸方向両側のリア側端面33eに雌ねじ部33fが周方向に間隔を有して2個ずつ設けられる。雌ねじ部33fはインサートを有する。
バスバーアセンブリ30のリア側端面33eには、雌ねじ部33fが設けられた領域と異なるリア側端面33eの領域に軸方向他方側へ突出して、互いに間隔を有して配置される2本の位置決めピン31が設けられる。本実施形態では、2本の位置決めピン31は、雌ねじ部33fよりも-Y軸方向側に設けられる。
バスバーアセンブリ30は、固定部材26(ボルト)を介してベアリングハウジング25に固定される。本実施形態では、バスバーアセンブリ30は、バスバーアセンブリ30のリア側端面33eにベアリングハウジング25のフロント側端面25a1が接触するとともに、位置決めピン31が位置決め孔部25eに挿入された状態で、ベアリングハウジング25の固定貫通孔25fに挿入された固定部材26(ボルト)がバスバーアセンブリ30の雌ねじ部33fに螺合することで、バスバーアセンブリ30がベアリングハウジング25に固定される。本実施形態では、固定部材26は、ボルトである。
(ロータ20)
ロータ20は、図1に示すように、ポンプ部40に対してシャフト11のリア側に固定される。ロータ20は、ロータコア20aと、ロータマグネット20bと、を有する。ロータコア20aは、シャフト11を軸周り(θ方向)に囲んで、シャフト11に固定される。ロータマグネット20bは、ロータコア20aの軸周り(θ方向)に沿った外側面に固定される。ロータコア20a及びロータマグネット20bは、シャフト11と共に回転する。なお、ロータ20は、ロータ20の内部に永久磁石が埋め込まれた埋込磁石型でもよい。埋込磁石型のロータ20は、永久磁石をロータ20の表面に設けた表面磁石型と比較して、遠心力によって磁石が剥がれる虞を軽減することができ、また、リラクタンストルクを積極的に利用することができる。
(ステータ22)
ステータ22は、ロータ20の径方向外側に、ロータ20と対向して配置され、ロータ20を軸周り(θ方向)に囲み、ロータ20を中心軸J周りに回転させる。ステータ22は、コアバック部22aと、ティース部22cと、コイル22bと、インシュレータ(ボビン)22dと、を有する。
コアバック部22aの形状は、シャフト11と同心の円筒状である。ティース部22cは、コアバック部22aの内側面からシャフト11に向かって延びる。ティース部22cは、複数設けられ、コアバック部22aの内側面の周方向に均等な間隔で配置される。コイル22bは、インシュレータ22dの周囲に巻回されてなる。インシュレータ22dは、各ティース部22cに装着される。
(シャフト11)
シャフト11は、図1に示すように、軸方向に延びる中心軸Jを中心として延びてモータ部10を貫通する。シャフト11のフロント側(-Z側)は、モータ部10から突出して、ポンプ部40内に延びる。シャフト11のフロント側はポンプ部40のインナーロータ47aに固定される。シャフト11のフロント側は、後述するベアリング55で支持される。このため、シャフト11は、両端支持の状態となる。
<制御部82>
制御部82は、図3に示すように、基板82aと、基板82aに実装された複数の電子部品82bと、を有する。制御部82は、モータ部10を駆動する信号を生成し、その信号をモータ部10に対して出力する。基板82aは、モータハウジング13から径方向外側に延びる基板支持部13bに支持されて固定される。
なお、図1に示すように、モータカバー72c内であってシャフト11のリア側端部に対向する位置には、シャフト11の回転角度を検出する回転角センサ72bが配置される。回転角センサ72bは、回路基板72a上に実装される。回路基板72aは、モータハウジング13のリア側端部に固定された不図示の基板支持部に支持されて固定される。シャフト11のリア側端部には回転角センサ用磁石72dが配置されて固定される。回転角センサ72bは、回転角センサ用磁石72dと対向し、回転角センサ用磁石72dのリア側に配置される。シャフト11が回転すると回転角センサ用磁石72dも回転し、これにより磁束が変化する。回転角センサ72bは、回転角センサ用磁石72dの回転による磁束の変化を検出し、これによりシャフト11の回転角を検出する。
<ポンプ部40>
ポンプ部40は、図1に示すように、モータ部10の軸方向一方側(フロント側)に位置する。ポンプ部40は、モータ部10によってシャフト11を介して駆動される。ポンプ部40は、ポンプロータ47と、ポンプハウジング51と、を有する。本実施形態では、ポンプハウジング51は、ポンプボディ52と、ポンプカバー57と、を有する。ポンプハウジング51は、ポンプボディ52とポンプカバー57との間にポンプロータ47を収容する収容部60を有する。以下、各部品について詳細に説明する。
(ポンプボディ52)
ポンプボディ52は、図1に示すように、モータハウジング13のフロント側端部に位置する。ポンプボディ52は、リア側(+Z側)の端面52cからフロント側(-Z側)に窪む凹部54を有する。凹部54内にはリア側からフロント側へ向かってベアリング55及びシール部材59が順に収容される。ベアリング55は、モータ部10から軸方向一方側(フロント側)に突出するシャフト11を支持する。シール部材59は、ポンプロータ47から漏れ出すオイルをシールする。
ポンプボディ52は、中心軸Jに沿って貫通する貫通孔56を有する。貫通孔56は軸方向両端が開口してシャフト11が通され、リア側(+Z側)の開口が凹部54に開口し、フロント側(-Z側)の開口がポンプボディ52のフロント側の端面52dに開口する。
(ポンプロータ47)
ポンプロータ47は、図1に示すように、シャフト11のフロント側に取り付けられる。ポンプロータ47は、インナーロータ47aと、アウターロータ47bと、ロータボディ47cと、を有する。ポンプロータ47は、シャフト11に取り付けられる。より詳細には、ポンプロータ47は、シャフト11のフロント側(-Z側)に取り付けられる。インナーロータ47aは、シャフト11に固定される。アウターロータ47bは、インナーロータ47aの径方向外側を囲む。ロータボディ47cは、アウターロータ47bの径方向外側を囲む。ロータボディ47cは、ポンプボディ52に固定される。
インナーロータ47aは、円環状である。インナーロータ47aは、径方向外側面に歯を有する歯車である。インナーロータ47aは、シャフト11と共に軸周り(θ方向)に回転する。アウターロータ47bは、インナーロータ47aの径方向外側を囲む円環状である。アウターロータ47bは、径方向内側面に歯を有する歯車である。アウターロータ47bの径方向外側面は円形である。ロータボディ47cの径方向内側面は円形である。
インナーロータ47aの径方向外側面の歯車とアウターロータ47bの径方向内側面の歯車とは互いに噛み合い、シャフト11によってインナーロータ47aが回転することでアウターロータ47bが回転する。すなわち、シャフト11の回転によりポンプロータ47は回転する。言い換えると、モータ部10とポンプ部40とは同一の回転軸を有する。これにより、電動オイルポンプ1が軸方向に大型化することを抑制できる。
また、インナーロータ47a及びアウターロータ47bが回転することで、インナーロータ47aとアウターロータ47bとの噛み合わせ部分の間の容積が変化する。容積が減少する領域が加圧領域となり、容積が増加する領域が負圧領域となる。ポンプロータ47の負圧領域のフロント側には、ポンプカバー57の吸入ポート(不図示)が配置される。また、ポンプロータ47の加圧領域のフロント側には、ポンプカバー57の吐出ポート(不図示)が配置される。
(ポンプカバー57)
ポンプカバー57は、図1に示すように、ポンプロータ47のフロント側に取り付けられる。ポンプカバー57は、ポンプロータ47のロータボディ47cに固定される。ポンプカバー57は、ポンプロータ47のロータボディ47cとともに、ポンプボディ52に取り付けられ、固定される。ポンプカバー57は、吸入ポートにつながる吸入口41(図2参照)を有する。ポンプカバー57は、吐出ポートにつながる吐出口42(図2参照)を有する。
ポンプカバー57に設けられた吸入口41からポンプカバー57の吸入ポートを介してポンプロータ47内に吸入されるオイルは、インナーロータ47aとアウターロータ47bとの間の容積部分に収容され、加圧領域に送られる。その後、オイルは、ポンプカバー57の吐出ポートを介してポンプカバー57に設けられた吐出口42から吐出される。吸入口41による吸入の向きと吐出口42による吐出の向きとは直交する。これにより、吸入口から吐出口までの圧力損失を低減し、オイルの流れをスムーズにすることができる。
吸入口41は、図2に示すように、モータ部10に対して基板82aが配置される側に配置される。これにより、吸入口41の配置スペースを基板82aの配置スペースと重複させ、別途必要な配置スペースを最小限にし、電動オイルポンプ1を径方向で小型化することができる。
(ケース50)
ケース50は、図2及び図3に示すように、モータハウジング13から軸方向と直交する方向(+X方向)に延びるとともにY軸方向プラス側へ窪む基板収容部84を有する。また、基板収容部84は、モータハウジング13の軸方向一方側端部から他方側端部に亘って延びる。基板収容部84は、有底容器状であり、Y軸方向プラス側へ向かって見たときに、長方形状である。この基板収容部84内に基板82aが収容される。これにより、軸方向と直交する方向(Y軸方向)において、電動オイルポンプ1を小型化することができる。
電動オイルポンプ1は、図2に示すように、図示しないトランスミッションの下面に設けられた取付面に取り付けられる。電動オイルポンプ1は、トランスミッションの下に設けられたオイルパン内に収容される。電動オイルポンプ1は、オイルパン内のオイルを、吸入口41から吸入し、吐出口42から吐出する。電動オイルポンプ1のケース50は、トランスミッションの取付面に取り付ける複数の取付部63を有する。本実施形態では、取付部63は、X軸方向プラス側へ向かって見たときに、基板収容部84のY軸方向マイナス側端部の軸方向両側の隅部から斜め外側へ延びる腕部50aの先端部に設けられる。また、取付部63は、モータハウジング13に対して基板収容部84が位置する側と反対側のモータハウジング13の外側面の軸方向両側の夫々から斜め外側へ延びる腕部50bの先端部に設けられる。
取付部63は中心に取付貫通孔64を有する。電動オイルポンプ1は、不図示のボルトを取付貫通孔64に通し、このボルトを用いてトランスミッションの取付面に取り付けられる。取付部63は、電動オイルポンプ1が取付面に取り付けられたときに、取付面と接触する接触面を有する。
ケース50は、図3に示すように、モータハウジング13に対して基板収容部84が位置する側と反対側のモータハウジング13のY軸方向のプラス側の外側面に、X軸方向に延びるフィン部80を有する。フィン部80は、電動オイルポンプ1による発熱の放熱を行う。また、基板収容部84は、図に示すように、基板収容部84の底部84aにY軸方向に突出するとともにX軸方向に延びる複数の放熱フィン86を有する。複数の放熱フィン86は、軸方向に対して間隔を有して配置される。放熱フィン86は、基板82a及びモータ部10からの発熱を放熱する。
<電動オイルポンプ1の製造方法>
次に、電動オイルポンプ1の製造方法について図1を参照しながら説明する。電動オイルポンプ1の製造方法は、ステータ22をモータハウジング13の軸方向他方側からモータハウジング13内に圧入するステータ圧入工程と、バスバーアセンブリ30をモータハウジング13の軸方向他方側からモータハウジング13内に挿入して、バスバーアセンブリ30をステータ22に近接して配置するバスバーアセンブリ挿入工程と、コイル22bのコイル端22eをバスバーアセンブリ30の連結バスバー35に電気的に接続するコイル接続工程と、ベアリングハウジング25をモータハウジング13の軸方向他方側からモータハウジング13内に圧入するベアリングハウジング圧入工程と、バスバーアセンブリ30を固定部材26を介してベアリングハウジング25に固定するバスバーアセンブリ固定工程と、を含む。
本実施形態のステータ圧入工程では、ステータ22を、モータハウジング13のステータ保持部13aであるモータハウジング13の内側面13a1に圧入して固定する。バスバーアセンブリ挿入工程では、バスバーアセンブリ30を、モータハウジング13のベアリング保持部13cであるモータハウジング13の内側面13a1に沿って挿入して、バスバーアセンブリ30のアセンブリ本体33を段部13c3に接触させる。コイル接続工程では、溶接又はヒュージングによって、コイル端22eを連結バスバー35のコイル端側接続部35bに接続する。バスバーアセンブリ固定工程では、固定部材26(ボルト)をベアリングハウジング25の固定貫通孔25fに挿入してバスバーアセンブリ30の雌ねじ部33fに螺合する。
バスバーアセンブリ固定工程の後に、シャフト11の回転角度を検出可能な回転角センサ72bが取り付けられた回転角センサアセンブリ72を、固定部材26を介してベアリングハウジング25に固定する回転角センサアセンブリ固定工程を、行う。本実施形態では、固定部材26はボルトである。回転角センサアセンブリ72は、図1に示すように、回転角センサ72bと、回転角センサ72bを取り付ける回路基板72aと、を有する。回転角度センサアセンブリ固定工程は、回路基板72aに回転角センサ72bを取り付ける回転角センサ取付工程を、含む。回転角センサ取付工程を行うことで、固定部材26(ボルト)を介して回路基板72aに回転角センサ72bを取り付けた回転角センサアセンブリ72を得ることができる。
<電動オイルポンプ1の作用・効果>
次に、電動オイルポンプ1の作用・効果について説明する。図1及び図2に示すように、電動オイルポンプ1のモータ部10が駆動すると、モータ部10のシャフト11が回転して、ポンプロータ47のインナーロータ47aの回転にともなってアウターロータ47bも回転する。ポンプロータ47が回転すると、ポンプ部40の吸入口41から吸入されたオイルは、ポンプ部40の収容部60内を移動して、吐出口42から吐出される。
(1)ここで、本実施形態に係る電動オイルポンプ1は、図1に示すように、ポンプ部40側からモータ部10側へ向かって、ステータ22、バスバーアセンブリ30、ベアリングハウジング25が順に配置される。このため、ベアリングハウジング25よりも軸方向他方側には、モータ部10の作動を制御する制御部は存在しない。よって、シャフト11の軸方向他方側に制御部が配置される場合と比較して、電動オイルポンプ1の軸方向の長さを短縮化することができ、電動オイルポンプを小型化することができる。
(2)また、ベアリングハウジング25は、モータハウジング13内に配置されて、モータハウジング13の内側面13c1と固定される。このため、ベアリングハウジング25は、モータハウジング13内に固定するための部品が不要となる。よって、電動オイルポンプ1のコストを軽減することができる。
(3)また、バスバーアセンブリ30は、モータハウジング13の内側面13a1に軸方向に移動自在に配置される。このため、バスバーアセンブリ30をモータハウジング13c1内に容易に挿入して配置することができる。
(4)バスバーアセンブリ30の筒部33bは、ステータ22とモータハウジング13の円筒部13dとの間に配置され、筒部33bは、ステータ22の外周面と円筒部13dの内周面の少なくともいずれかに接触する。このため、モータハウジング13に対してバスバーアセンブリ30の径方向の位置決めを容易に行うことができる。
(5)さらに、バスバーアセンブリ30は、バスバーアセンブリ30の軸方向一方側端部が段部13c3に接触してモータハウジング13内に配置される。このため、バスバーアセンブリ30の軸方向一方側の位置決めを容易に行うことができる。
(6)また、バスバーアセンブリ30は、バスバーアセンブリ30内の周縁部の周方向に間隔を有して設けられて連結バスバー35のコイル端側接続部35bが軸方向視において露出する露出貫通孔33dを複数有する。このため、コイル端22eをコイル端側接続部35bに接続する場合、露出貫通孔33dを介してコイル端22eをコイル端側接続部35bに容易に接続することができる。
(7)さらに、バスバーアセンブリ30のリア側端面33eのうち、バスバーアセンブリ30の周方向に隣接する一対の露出貫通孔33dの間のリア側端面33eに、ベアリングハウジング25に挿入された固定部材26(ボルト)の軸部が螺合する雌ねじ部33fを有する。このため、バスバーアセンブリ30のリア側端面33eとベアリングハウジング25のフロント側端面25a1とが接触した状態で固定部材26(ボルト)が雌ねじ部33fに締結されるので、バスバーアセンブリ30をベアリングハウジング25に強固に固定することができる。
(8)また、バスバーアセンブリ30のリア側端面33eには、雌ねじ部33fが設けられた領域と異なるリア側端面33eの領域に軸方向他方側へ突出して、互いに間隔を有して配置される2本の位置決めピン31が設けられる。また、ベアリングハウジング25は、フロント側端面25a1に2本の位置決めピン31の夫々が挿入される位置決め孔部25eを有する。このため、2本の位置決めピン31の夫々が位置決め孔部25eに挿入されることで、バスバーアセンブリ30の周方向及び径方向の位置決めを行うことができる。
(9)また、バスバーアセンブリ30は、樹脂製の一体成型品である。このため、バスバーアセンブリ30内に配置される部品(例えば、連結バスバー35)の位置精度を向上させることができる。
(10)また、ベアリングハウジング25は、モータハウジング13の内側面13c1に圧入により固定される。このため、ベアリングハウジング25をモータハウジング13に強固に固定することができる。
(11)また、バスバーアセンブリ30は、固定部材26を介してベアリングハウジング25に固定される。このため、バスバーアセンブリ30をベアリングハウジング25に固定することができる。
(12)また、固定部材26は、ボルトである。このため、バスバーアセンブリ30をベアリングハウジング25に強固に固定することができる
(13)また、ステータ圧入工程と、バスバーアセンブリ挿入工程と、コイル接続工程と、ベアリング保持部圧入工程と、バスバーアセンブリ固定工程とを含む。このため、これらの工程により、バスバーアセンブリ30を固定部材26を介してベアリングハウジング25に強固に固定可能な電動オイルポンプ1の製造方法を提供することができる。
(14)さらに、バスバーアセンブリ固定工程の後に、回転角センサアセンブリ固定工程を行う。このため、回転角センサアセンブリ72を電動オイルポンプ1に設けることが可能な電動オイルポンプ1の製造方法を提供することができる。
(15)また、回転角センサアセンブリ固定工程は、固定部材26を介して回路基板72aに回転角センサ72bを取り付ける回転角センサ取付工程を含む。このため、回転角センサ取付工程を行うことで、固定部材26を介して回路基板72aに回転角センサ72bを取り付けた回転角センサアセンブリ72を得ることができる。
(16)また、固定部材26はボルトであるので、バスバーアセンブリ固定工程においてバスバーアセンブリ30をベアリングハウジング25に強固に固定することができる。また、回転角センサ取付工程において、回路基板72aに回転角センサ72bを強固に固定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発名とその均等の範囲に含まれる。
1 電動オイルポンプ
10 モータ部
11 シャフト
13 モータハウジング
13c1 内側面
13c3 段部
13d 円筒部
16 ベアリング
20 ロータ
22 ステータ
22b コイル
22e コイル端
25 ベアリングハウジング
25e 位置決め孔部
26 固定部材
30 バスバーアセンブリ
31 位置決めピン
33d 露出貫通孔
33e リア側端面
33f 雌ねじ部
35 連結バスバー
35b コイル端側接続部
40 ポンプ部
47 ポンプロータ
51 ポンプハウジング
72 回転角センサアセンブリ
72a 回路基板
72b 回転角センサ
J 中心軸

Claims (11)

  1. 軸方向に延びる中心軸に沿って配置されたシャフトを有するモータ部と、
    前記モータ部の軸方向一方側に位置し、前記モータ部によって前記シャフトを介して駆動されオイルを吐出するポンプ部と、を有し、
    前記モータ部は、
    前記シャフトの軸方向他方側に固定されるロータと、
    前記ロータと対向して配置されたステータと、
    前記ステータに設けられたコイルと、
    前記ロータ及び前記ステータを収容する円筒部を有したモータハウジングと、を有し、
    前記ポンプ部は、
    前記モータ部から軸方向一方側に突出する前記シャフトに取り付けられるポンプロータと、
    前記ポンプロータを収容する収容部を有したポンプハウジングと、を有し、
    前記モータハウジングは、
    前記モータ部から軸方向他方側に突出する前記シャフトを支持するベアリングと、
    前記ベアリングを保持する筒状のベアリングハウジングと、
    前記ステータから延びる前記コイルのコイル端と接続されるバスバーアセンブリと、を有し、
    前記ポンプ部側から前記モータ部側へ向かって、前記ステータ、前記バスバーアセンブリ、前記ベアリングハウジングが順に配置され、
    前記バスバーアセンブリは、
    軸方向他方側の端部に前記ベアリングハウジングの軸方向一方側のフロント側端面に接触するリア側端面を有し、
    前記ベアリングハウジングに挿入された固定部材を介して、前記ベアリングハウジングに固定される電動オイルポンプ。
  2. 前記モータハウジングは、筒状であり、
    前記ベアリングハウジングは、前記モータハウジング内に配置されて、前記モータハウジングの内側面と固定される請求項1に記載の電動オイルポンプ。
  3. 前記バスバーアセンブリは、筒状の筒部を有し、
    前記バスバーアセンブリの前記筒部は、前記ステータと前記モータハウジングの前記円筒部との間に配置され、
    前記筒部は、前記ステータの外周面と前記円筒部の内周面の少なくともいずれかに接触する請求項2に記載の電動オイルポンプ。
  4. 前記モータハウジングの前記内側面には、径方向内側へ突出する段部が設けられ、
    前記バスバーアセンブリは、前記バスバーアセンブリの前記筒部の軸方向一方側端部が前記段部に接触して前記モータハウジング内に配置される請求項3に記載の電動オイルポンプ。
  5. 前記バスバーアセンブリは、前記ステータから延びる前記コイルの前記コイル端と接続される複数の連結バスバーを有し、
    前記連結バスバーは、前記コイル端と接続されるコイル端側接続部を有し、
    前記コイル端側接続部は、前記バスバーアセンブリ内の周縁部の周方向に間隔を有して配置され、
    前記バスバーアセンブリは、前記バスバーアセンブリ内の周縁部の周方向に前記間隔を有して設けられて、前記連結バスバーの前記コイル端側接続部が軸方向視において露出する露出貫通孔を複数有する請求項3又は4に記載の電動オイルポンプ。
  6. 前記リア側端面は、
    前記バスバーアセンブリの周方向に隣接する一対の前記露出貫通孔の間の前記リア側端面に、前記ベアリングハウジングに挿入された前記固定部材の軸部が螺合する雌ねじ部を有する請求項5に記載の電動オイルポンプ。
  7. 前記バスバーアセンブリの前記リア側端面には、前記雌ねじ部が設けられた領域と異なる前記リア側端面の領域に軸方向他方側へ突出して、互いに間隔を有して配置される2本の位置決めピンが設けられ、
    前記ベアリングハウジングは、前記フロント側端面に前記2本の前記位置決めピンの夫々が挿入される位置決め孔部を有する請求項6に記載の電動オイルポンプ。
  8. 前記バスバーアセンブリは、樹脂製の一体成型品である請求項5に記載の電動オイルポンプ。
  9. 前記ベアリングハウジングは、前記モータハウジングの内側面に圧入により固定される請求項2ないし8に記載の電動オイルポンプ。
  10. 前記バスバーアセンブリは、固定部材を介して前記ベアリングハウジングに固定される請求項3又は4に記載の電動オイルポンプ。
  11. 前記固定部材は、ボルトである請求項10に記載の電動オイルポンプ。
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