JP7155515B6 - 太陽電池モジュール用の裏面保護シート - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュール用の裏面保護シートに関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。一般に、太陽電池を構成する太陽電池モジュールは、受光面側から、透明前面基板、受光面側の封止材シート、太陽電池素子、非受光面側の封止材シート、裏面保護シートが順に積層された構成であり、太陽光が太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。
ところで、太陽電池モジュールは、主として意匠性の向上を目的として外観が黒色又はそれに準ずる暗色(本明細書においてはこれらをまとめて「暗色」とも称する)であることが求められる場合がある。この場合、上記の太陽電池モジュールの最外面に配置される裏面保護シートについても、少なくともその受光面側の表面について他の露出部分と同様の暗色の外観を有するものであることが意匠上の要求として求められる。
このような要求に応えるために、太陽電池モジュール用の裏面保護シートを暗色に着色するための着色材料として、従来のカーボンブラックに替えて、オキサジン系顔料等、近赤外線を吸収しない各種の暗色系の有機顔料を調合してなる暗色インキが提案されている(特許文献1、2参照)。意匠上の要求を満たすための暗色層を、これらの赤外線透過性の暗色インキを含有する構成とすることにより、この層を透過させた近赤外線を更に白色性樹脂基材等の反射性の部材で反射して発電に寄与させることにより、発電効率の低下を回避しながら、太陽電池モジュール全体に、意匠性に優れる暗色の外観を付与することができる。
一方で、裏面保護シートには、太陽電池モジュールにおいて裏面側からの水分(水蒸気)の侵入を防止するという本来の役割がある。これを果たすために、裏面保護シートには、太陽電池モジュールを構成する非受光面側の封止材シートとの高い接着性が求められる。この要求に良く応えうるものとして、基材樹脂層の表面に、アクリル系樹脂をポリイソシアネート化合物によって架橋した樹脂やシランカップリング剤等の添加剤等を含有してなる易接着層(プライマー層)を形成することによって接着性を高めた裏面保護シートが提案されている(特許文献3参照)。
ここで、接着性に優れ、尚且つ、上記のような意匠上の要求を満たす暗色の裏面保護シートを得るためには、基本的な層構成を特許文献3に開示されている裏面保護シートと同じくし、当該裏面保護シートにおける易接着層に、特許文献1又は2に開示されている暗色系の有機顔料を添加し、これにより、暗色の易接着層(プライマー層)を裏面保護シートの表面に形成することが考えられる。
しかしながら、特許文献3に記載の易接着層に、特許文献1又は2に開示されている顔料のような、有機系の暗色顔料を含有させると、易接着層が本来発揮すべき接着性向上効果が必ずしも十分に発現しない場合があることが認識されるに至った。
特開2010-199555号公報 国際公開第2016/052641号 国際公開第2012/133748号
本発明は、白色樹脂基材層の表面に暗色の易接着層が形成されていることにより、太陽電池モジュールの意匠性と発電効率の向上に寄与することができる裏面保護シートであって、尚且つ、太陽電池モジュールを構成する封止材シートとの接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、白色樹脂基材層の表面に形成する暗色の易接着層に添加するシランカップリング剤を特定の官能基を有するシランカップリング剤に限定し、これを特定の割合で易接着層に含有させることにより、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 白色樹脂基材層と、前記白色樹脂基材層の一方の面に形成されている暗色易接着層と、を備え、前記暗色易接着層は、架橋性主剤樹脂がポリイソシアネート化合物により架橋されている架橋樹脂と、有機金属配位化合物と、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する有機系暗色顔料と、シランカップリング剤と、を含有し、前記シランカップリング剤は、イソシアネート基を有するシランカップリング剤であって、該シランカップリング剤の前記暗色易接着層中における含有量が、1.8質量%以上6.0質量%以下である、太陽電池モジュール用の裏面保護シート。
(2) 前記架橋性主剤樹脂が、架橋性置換基含有アクリル樹脂である、(1)に記載の裏面保護シート。
(3) 前記白色樹脂基材層のベース樹脂がポリエチレンテレフタレートである、(1)又は(2)に記載の裏面保護シート。
(4) 前記暗色易接着層に含有される有機系暗色顔料が、茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料と、を含有してなり、前記茶色系顔料は、ベンズイミダゾロン系顔料、4-[(2,5-ジクロロフェニル)アゾ]-3-ヒドロキシ-N-(2,5-ジメトキシフェニル)-2-ナフタレンカルボキサミド、1-[(4-ニトロフェニル)アゾ]-2-ナフタレノール、ビス[3-ヒドロキシ-4-(フェニルアゾ)-2-ナフタレンカルボン酸]銅塩、C.I.PigmentBrown7、N,N’-ビス(2,4-ジニトロフェニル)-3,3’-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジアミン、3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)-ビナフト[2,1-b]チオフェン-1,1’-ジオン及びN、N’-(10,15,16,17-テトラヒドロ-5,10,15,17-テトラオキソ-5H-ジナフト[2,3-a:2’3’-i]カルバゾール-4,9-ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料である、(1)から(3)のいずれかに記載の裏面保護シート。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の裏面保護シートと、オレフィン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートと、太陽電池素子とが少なくとも一体化されている太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護シートと、前記封止材シートと、が、前記暗色易接着層を介して接合されている太陽電池モジュール。
本発明によれば、本発明は、白色樹脂基材層の表面に暗色易接着層が設けられていることにより、太陽電池モジュールの意匠性と発電効率の向上に寄与することができる裏面保護シートであって、尚且つ、太陽電池モジュールを構成する封止材シートとの接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供することができる。
本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールの層構成の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の裏面保護シートの層構成を示す断面図である。
<太陽電池モジュール>
先ず、本発明の太陽電池モジュール用の裏面保護シート1を用いてなる太陽電池モジュール10の全体構成について説明する。太陽電池モジュール10は、図1に示すように受光面側から、透明前面基板4、受光面側の封止材シート3、太陽電池素子5、非受光面側の封止材シート2、裏面保護シート1が順に積層された構成からなる。又、この積層体の側周面には、通常、アルミニウム等からなる金属フレーム6が設置される。
太陽電池モジュール10においては、非受光面側の封止材シート2との接合面側に暗色易接着層12を向けて裏面保護シート1が配置される。これにより、非受光面側の封止材シート2と裏面保護シート1との間の接着性が向上する。又、この裏面保護シート1は、耐ブロッキング性にも優れるため、太陽電池モジュール10としての一体化前におけるシート段階でのハンドリング性を向上させて、太陽電池モジュールの生産性を向上させることもできる。
太陽電池モジュール10を構成する透明前面基板4としては、通常、透明ガラス板が用いられるが、耐候性を有する透明な樹脂シートを用いることもできる。又、受光面側の封止材シート3及び非受光面側の封止材シート2としては、通常、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、或いは、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂からなる樹脂シートが用いられる。裏面保護シート1は、これらのオレフィン系樹脂からなる樹脂シート全般に対する接着性に優れるものである。
ここで、太陽電池モジュール10を構成する受光面側の封止材シート3は、通常、透明又は半透明である。よって、太陽電池モジュール10は、透明前面基板4の側からの平面視において、太陽電池素子5の隙間の部分から、裏面保護シート1の色を視認することができる。太陽電池素子5については、その表面が暗色である場合が多いため、太陽電池モジュール10に本発明の裏面保護シート1を用いることにより、太陽電池素子5が配置されていない隙間の部分の外観と、太陽電池素子の表面の外観との色味の差を少なくして、統一感のある黒味によってその外観を構成して、太陽電池モジュール10の意匠性を向上させることができる。
尚、本発明における「暗色」とは、色座標におけるL値、a値及びb値の範囲が下記の特定範囲にある「色」のことを言い、黒色は当然にこれに含まれる。特定範囲とは、具体的には、JISZ8722に準拠して測定した、標準光源D65によるCIE系色座標が、1.0≦a≦4.5且つ-8≦b≦-1.0の範囲のことを言い、この範囲にある色味を、本明細書においては「暗色」と言うものとする。
又、図2に示す裏面保護シート1の暗色易接着層12を、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過層とすることにより、同層における近赤外線の吸収に起因する太陽電池モジュール10の発電効率の低下を回避することができる。又、裏面保護シートの基材層を白色樹脂基材層11とすることにより、入射光のうち、暗色易接着層12を透過した波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を、この白色樹脂基材層11で反射して、再び太陽電池素子5の表面に向かわせることができ、これによる更なる発電効率の向上が可能となる。尚、本明細書において「波長750nm以上1500nm以下の光線を透過する」とは、波長750nm以上1500nm以下の光線を15%以上透過、好ましくは50%以上透過、更に好ましくは60%以上透過することを意味するものとする。
[太陽電池モジュールの製造方法]
太陽電池モジュール10は、上記の各構成部材を、例えば、真空熱ラミネート加工により加熱圧着して一体化することにより製造することができる。この際のラミネート温度は、110℃以上190℃以下の範囲内とすることが好ましく、130℃以上であることがより好ましい。又、ラミネート時間は、5分~60分の範囲内が好ましい。このラミネート加工は、裏面保護シート1の暗色易接着層12と、上記のオレフィン系樹脂からなる封止材シートとを対面させて加熱圧着する態様で行う。これにより、裏面保護シート1と非受光面側の封止材シート2の界面における暗色易接着層12の高い接着性を十分に発現させることができる。
<裏面保護シート>
本発明の裏面保護シート1は、裏面保護シート1の主たる部分を構成する白色樹脂基材層11と、白色樹脂基材層11の一方の面に形成される暗色易接着層12とを含んで構成される樹脂シートである。
裏面保護シート1の厚さは特に限定されない。要求される絶縁性能等に応じて、適宜必要な厚さとすればよい。その限りにおいて、裏面保護シートの主たる部分を構成する白色樹脂基材層11の厚さは、35μm以上350μm以下であることが好ましく、50μm以上300μm以下であることがより好ましい。又、暗色易接着層12の厚みは、例えば、要求される接着強度や光学特性好、及び意匠性(黒味の色合い)等に応じて、適宜調整すればよいが、通常、2.0μm以上15.0μm以下の範囲であることが好ましい。
[白色樹脂基材層]
白色樹脂基材層11は、白色顔料を含有する樹脂組成物をシート状に成形した白色の樹脂シートによって構成することができる。この樹脂組成物には、更に、必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤等の添加剤を添加してもよい。
白色樹脂基材層11を構成する白色の樹脂シートは、上記の樹脂組成物を、押し出し法、Tダイ法、キャスト成形法、インフレーション法、その他等の公知の各種成形法によってシート状に成形することによって得ることができる。又、これらの樹脂シートは、上記の樹脂組成物を、テンター方式、或いは、チューブラー方式等により、1軸ないし2軸方向に延伸加工して得ることができる延伸樹脂シート、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート等であってもよい。尚、本明細書においては、上記のような樹脂組成物をシート状に加工したものの総称として樹脂シートという用語を用いるが、この用語は、樹脂フィルムも含む概念として使用される。又、これらの樹脂シートは単層構造のものであってもよく、従来公知の接着剤等で積層された複数層からなる積層体であってもよい。
(ベース樹脂)
白色樹脂基材層11を形成する樹脂組成物のベース樹脂として、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、好ましくは、耐熱性と耐加水分解性に優れる耐加水分解ポリエチレンテフタレート(HR-PET)、或いは、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂を好ましく用いることができる。又、必要に応じて、ポリプロピレン(PP)やフッ素をベース樹脂とするその他の樹脂を用いることもできる。
(白色顔料)
白色樹脂基材層11を形成する樹脂組成物は白色顔料を含有する。この白色顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ケイ素等を用いることができる。中でも、酸化チタン、中でも、粒径0.2μm以上0.5μm程度の汎用品たる酸化チタンを好ましく用いることができる。これにより、白色樹脂基材層11に「近赤外線を効率よく反射する機能」を十分に備えさせることができる。又、粒径0.8μm以上1.2μm以下の酸化チタンを用いることもでき、これによれば、白色樹脂基材層11に「近赤外線を極めて効率よく反射する機能」を備えさせることができる。
白色樹脂基材層11への上記の白色顔料の添加量は、白色樹脂基材層11の厚さに応じて適宜調整すればよい。例えば、白色樹脂基材層11の厚さが、50μm~200μmの範囲にあるとき、これを形成する樹脂組成物に添加する白色顔料の含有量は、同層の樹脂成分に対し、5質量%以上40質量%以下であることが好ましい。上記含有量が上記割合未満であると、「近赤外線を効率よく反射する機能」が不十分となりやすく、又、同含有量が上記割合を超えると、製膜性の低化やブリードアウト等による白色樹脂基材層11の平滑性の低下が問題となる一方、それ以上の添加による反射率の向上効果が認められなくなる。
尚、上述の「近赤外線を効率よく反射する機能」とは、より具体的には、凡そ850nm以上1500nm以下の波長領域において、平均反射率が50%以上である機能を意味する。又、上記の反射率については、通常比較標準試料との相対反射率を使用する。本発明においては、比較標準試料として硫酸バリウムを使用している。本発明における反射率は、分光光度計(例えば、(株)島津製作所UV2450)に積分球付属装置(例えば、(株)島津製作所製ISR2200)を取り付け、硫酸バリウムを標準板とし、標準板を100%とした相対反射率を測定した値とする。
又、白色顔料の粒径は、日本電子社製の透過型電子顕微鏡(JEM-1230)を用いて白色顔料の一次粒子径を写真に撮影した後、その画像をマウンテック社製の画像解析式粒度分布測定ソフトウェア(MAC-View Ver.3)にて統計処理を行い算出して得られる値を採用する。粒径の算出にあたっては体積基準の円相当径を採用する。
[暗色易接着層]
暗色易接着層12は、架橋性主剤樹脂と、ポリイソシアネート化合物と、有機金属配位化合物、有機系の暗色顔料、及び特定の官能基を有するシランカップリング剤を、含有する暗色プライマーコーティング液を、白色樹脂基材層11の一方の表面に塗布し、塗布された暗色プライマーコーティング液からなる被膜を固化させることにより形成することができる。
架橋性主剤樹脂は、ポリイソシアネート化合物からなる硬化剤と反応することで架橋され高分子量化する。尚、暗色プライマーコーティング液は、使用の直前に、主剤(架橋性主剤樹脂)と硬化剤(ポリイソシアネート化合物)とを混合して用いる2液タイプであることが好ましい。尚、本明細書においては、ポリイソシアネート化合物で架橋されて硬化する前の樹脂化合物のことを「架橋性主剤樹脂」と称し、架橋されて硬化した状態で暗色易接着層12を形成している樹脂のことを、「架橋樹脂」と称して区別する。
(架橋樹脂)
架橋性主剤樹脂(以下、単に「主剤樹脂」とも言う)としては、架橋性置換基含有アクリル樹脂、或いはポリオール系化合物、架橋性置換基含有ウレタン樹脂、架橋性置換基含有フッ素樹脂、架橋性置換基含有ビニル樹脂、架橋性置換基含有オレフィン樹脂等を用いることができる。
架橋樹脂を架橋アクリル樹脂とする場合には、主剤樹脂として架橋性置換基含有アクリル樹脂を用い、これとポリイソシアネート化合物とを反応させることによって、架橋アクリル樹脂が得ることができる。架橋性置換基含有アクリル樹脂は、ポリイソシアネート化合物と反応するための架橋性置換基を複数有し、ポリイソシアネート化合物と反応して架橋されることにより、硬化して強固な被膜を形成する。ここで、架橋性置換基としては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等が挙げられる。主剤樹脂は、溶剤可溶性の樹脂又は溶剤に分散可能な樹脂から選択される。入手性及び架橋反応性の観点から、架橋性置換基は水酸基であることが好ましい。好ましい水酸基価の範囲は5から100である。
このようなアクリル樹脂として、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル化合物と、(メタ)アクリル酸若しくはアルキル基としてメチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、2-エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等を有するアルキル(メタ)アクリレート系モノマーと、を共重合させたものが挙げられる。又、共重合のために使用されるモノマーとして、更に、(メタ)アクリルアミド、N-アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、2-エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等が挙げられる)、N-アルコキシ(メタ)アクリルアミド、N,N-ジアルコキシ(メタ)アクリルアミド(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等が挙げられる)、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-フェニル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のグリシジル基含有モノマー、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、マレイン酸、アルキルマレイン酸モノエステル、フマル酸、アルキルフマル酸モノエステル、イタコン酸、アルキルイタコン酸モノエステル、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン等のエチレン性不飽和結合を有する各種の化合物を使用してもよい。これらの中でも(メタ)アクリル酸メチルとアクリル酸2-エチルヘキシルとの共重合体、少なくとも(メタ)アクリル酸メチルとアクリル酸2-エチルヘキシルと水酸基含有(メタ)アクリレートからなる共重合体が好適に使用される。
架橋樹脂を架橋ウレタン樹脂とする場合には、主剤樹脂としてポリオールを用い、これとポリイソシアネート化合物(概念としてイソシアネート基末端のウレタンプレポリマーを含む)とを反応させることによって、架橋ウレタン樹脂を得ることができる。
このようなポリオールとして、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール等を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。これらの中でもポリカーボネート系ポリオールを好ましく用いることができる。これらの主剤樹脂は、ウレタン結合中に反応性基として活性水素基を有するため、他の樹脂と比較すると低い水酸基価で架橋することができる。好ましい水酸基価の範囲は0から50である。
硬化剤として用いるポリイソシアネート化合物として、例えば、脂肪族系、脂環式系、芳香族系、芳香族-脂肪族系等の化合物を用いることができる。上述の架橋性主剤樹脂が、これらのポリイソシアネート化合物により架橋して硬化(高分子量化)することにより暗色易接着層12が形成される。このとき、ポリイソシアネート化合物は、架橋性主剤樹脂とともに暗色易接着層12に含まれる架橋樹脂の一部となる。尚、「ポリイソシアネート化合物」とは、1分子中にイソシアネート基を2個以上有する化合物のことを言うものとする。
ポリイソシアネート化合物の具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4-トリメチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等といった炭素数3~12の脂肪族イソシアネート;1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等といった炭素数5~18の脂環式ジイソシアネート;これらのジイソシアネートの変性物(ビューレット、イソシアヌレート変性物等)等が挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。又、架橋樹脂が架橋ウレタン樹脂の場合には末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーであってもよい。
(有機金属配位化合物)
有機金属配位化合物はキレート化剤とも呼ばれ架橋剤として硬化に寄与する。又、併せて、暗色易接着層12の耐ブロッキング性を向上させることもできる。又、後述する特定官能基を有するシランカップリング剤と併用することで接着強度が著しく向上する。
有機金属配位化合物としては、例えば、チタンアセチルアセトネート、チタンオクチルグリコレート、チタントリエタノールアミネート、テトラ-n-ブチルチタネート、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセトネート、アルミニウムイソプロピレートモノセカンダリーブチレート、アルミニウムアルキルアセトアセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、ジルコニウムアセチルアセトネート及びアセチルアセトンジルコニウムブチレート等が挙げられる。これらの中でも、アルミニウムトリスアセチルアセトネートを、耐ブロッキング性と封止材との密着性の点から好ましく用いることができる。
(有機系暗色顔料)
裏面保護シート1の暗色易接着層12は、暗色の外観を呈するものでありながら、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する。そのような層とするために、暗色易接着層12を形成する暗色プライマーコーティング液には、赤外線透過性を有する有機系暗色顔料が添加される。
暗色易接着層12に含有させる有機系暗色顔料は、赤外線透過性を有する各種の公知の有機系顔料を適宜用いることができる。但し、本発明の裏面保護シート1においては、以下に詳細を説明する、「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料」(以下、この混合顔料のことを、「ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料」とも言う)を、特に好ましく用いることができる。この「ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料」は、裏面保護シート1に優れた暗色の外観と、高い赤外線透過性を備えさせることができる。
上述の、「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料(ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料)」に含有される顔料成分のうち、「茶色系顔料」としては、ベンズイミダゾロン系顔料、4-[(2,5-ジクロロフェニル)アゾ]-3-ヒドロキシ-N-(2,5-ジメトキシフェニル)-2-ナフタレンカルボキサミド、1-[(4-ニトロフェニル)アゾ]-2-ナフタレノール、ビス[3-ヒドロキシ-4-(フェニルアゾ)-2-ナフタレンカルボン酸]銅塩、N,N’-ビス(2,4-ジニトロフェニル)-3,3’-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジアミン、3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)-ビナフト[2,1-b]チオフェン-1,1’-ジオン及びN、N’-(10,15,16,17-テトラヒドロ-5,10,15,17-テトラオキソ-5H-ジナフト[2,3-a:2’3’-i]カルバゾール-4,9-ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれる少なくとも一種以上の顔料を、用いることができる。
「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料(ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料)」に用いる「茶色系顔料」として、上記の中でも、暗色プライマーコーティング液中の顔料の分散性や接着性向上効果を最大化する観点から、「ベンズイミダゾロン系顔料」を、特に好ましく用いることができる。ベンズイミダゾロン系顔料とは、下記一般式(1)で表されるベンズイミダゾロン骨格を有する顔料である。具体的には、C.I.PigmentYellow120、C.I.PigmentYellow151、C.I.PigmentYellow154、C.I.PigmentYellow175、C.I.PigmentYellow180、C.I.PigmentYellow181、C.I.PigmentYellow194、C.I.PigmentRed175、C.I.PigmentRed176、C.I.PigmentRed185、C.I.PigmentRed208、C.I.PigmentViolet32、C.I.PigmentOrange36、C.I.PigmentOrange62、C.I.PigmentOrange72、C.I.PigmentBrown25等が挙げられるが、これに限るものではない。色域の観点からC.I.PigmentBrown25がより好ましい。
Figure 0007155515000001
上述の、「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料(ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料)」に含有される顔料成分のうち、「フタロシアニン系顔料」とは、フタロシアニン骨格を有する顔料であり、各種金属が配位されたフタロシアニンをも含む概念である。具体的には、C.I.PigmentGreen7、C.I.PigmentGreen36、C.I.PigmentGreen37、C.I.PigmentBlue16、C.I.PigmentBlue75、又は、C.I.PigmentBlue15等が挙げられる。
暗色易接着層12を形成する暗色プライマーコーティング液に、「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料(ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料)」を用いる場合、同顔料における「茶色系顔料」の含有量比は、フタロシアニン系顔料100質量部に対して43質量部以上233質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で30:70~70:30の範囲)とすることが好ましく、66質量部以上150質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で40:60~60:40の範囲)とすることがより好ましい。両顔料の含有量比をこのような範囲にすることで、裏面保護シート1の暗色の意匠性と、赤外線透過性をより高い水準で両立させることができる。尚、上記の「茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との混合物からなる顔料(ベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料)」が、近赤外線、特には、波長800nm以上900nm以下付近での赤外線透過性について、特に優れた光学特性を有すものであることは、例えば、上述の特許文献2においても実証されている通りである。
(シランカップリング剤)
暗色易接着層12を形成する暗色プライマーコーティング液に添加するシランカップリング剤としては、イソシアネート基を有するシランカップリング剤を用いる。このシランカップリング剤の具体例としては、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等のイソシアネート系シランカップリング剤等を挙げることができる。尚、イソシアネート基を有するシランカップリング剤は特に限定されず、公知のイソシアネート系シランカップリング剤を好適に用いることができる。このシランカップリング剤としては、例えば、「KBE-9007N」(信越化学工業株式会社製)等があり、市場から容易に入手できる。
暗色易接着層12には、EVAやポリエチレン等のオレフィン系樹脂からなる非受光面側の封止材シート2との間における高い接着性が求められるが、上記の主剤樹脂、硬化剤、有機金属配位化合物に加えて、更に、イソシアネート基を有するシランカップリング剤を添加するとこにより、裏面保護シート1と、上述の非受光面側の封止材シート2との接着性を著しく向上させることができる。又、このシランカップリング剤の添加量を最適な範囲に調整することで、暗色易接着層12の耐ブロッキング性を良好なものとすることもできる。
従来、ポリエステル系樹脂シート等からなる裏面保護シートの表面に形成される易接着層(プライマー層)の形成において接着性向上成分としてシランカップリング剤を添加する場合には、例えば、「特開2014-72457号公報」等にも開示されている通り、通常、エポキシ基を有するシランカップリング剤、或いは、メルカプト基を有するシランカップリング剤が用いられていた。この理由としては、エポキシ基やメルカプト基は太陽電池モジュールを構成する金属部材との反応性がよく、酸化チタン等の無機フィラーと、封止材シートとのバインダーの役割も果たしやすいものと考えられていたことが挙げられる。又、エポキシ基及びメルカプト基は少なからず架橋性主剤樹脂の水酸基とも反応するため、これにより、暗色易接着層12の内部で強固なマトリックスを形成するものとも考えられていた。
しかしながら、暗色易接着層12の必須成分として上述の有機系暗色顔料を用いる裏面保護シート1においては、接着性向上成分としてのシランカップリング剤を、従来の一般的選択とは異なり、敢えて、イソシアネート基を有するシランカップリング剤のみに限定する。イソシアネート基を有するものにシランカップリング剤を限定することにより、裏面保護シート1がオレフィン系の封止材シートとの間において優れた接着性を発揮するものとされていることは、後段の実施例において実証されている通りである。
尚、イソシアネート基を有するシランカップリング剤が裏面保護シート1のオレフィン系封止材への接着性を向上させる理由については、以下の通りであると推定される。有機系暗色顔料、中でも、とりわけ上記のベンズイミダゾロン・フタロシアニン顔料は、架橋性主剤樹脂との極性との関係で凝集しやすいため溶媒中への分散が困難である。よって、有機系顔料によって暗色易接着層12の表面に所望の暗色の色みを発現させるためには、有機顔料の添加後に溶媒中での当該顔料の分散を促進する処理が必須となっている。この分散促進の処理は、例えば、一般的なビーズミルでの分散を両親媒性の溶液にて行う、その後架橋性主剤樹脂と混合することにより行うことができる。有機系暗色顔料を用いる裏面保護シート1においては、有機系暗色顔料が、これらの処理により既に十分に分散している状態で樹脂基材に塗布されることとなる。よって塗布されたコーティング液中において、シランカップリング剤のイソシアネート基と、架橋性主剤樹脂の水酸基が反応することにより、封止材シート内のシランカップリング剤も含めた強固な三次元の接着構造が形成されることとなる。これにより、有機系暗色顔料の分散も高度に維持される。以上の理由により、裏面保護シート1においては、イソシアネート基を有するシランカップリング剤の選択を必須とすることにより、接着性が有意に向上するものと推定される。
<裏面保護シートの製造方法>
裏面保護シート1は、主剤樹脂や硬化剤、有機系暗色顔料、及び上記においてその詳細を説明したその他の必須の成分からなる易接着層組成物を溶剤中に溶解又は分散させてなる暗色プライマーコーティング液を白色樹脂基材層11の表面に塗布し、これを固化させて暗色易接着層12を形成することにより製造することができる。
[暗色プライマーコーティング液の調整]
暗色易接着層12を形成する暗色プライマーコーティング液(以下、単に「コーティング液」とも言う)について説明する。
(架橋性主剤樹脂)
このコーティング液における架橋性主剤樹脂(主剤樹脂)の含有量は、コーティング液中の固形分中に占める割合が55質量%以上であり、溶媒も含めたコーティング液全量に対して、10質量%以上60質量%以下の範囲であることが好ましい。暗色プライマーコーティング液における主剤樹脂の含有量が10質量%以上であることにより、同液に含まれる有機系暗色顔料を良好に分散させることが可能となる。又、同液における主剤樹脂の含有量が60質量%以下であることにより、同液の塗布性が良好になる。
(イソシアネート化合物)
コーティング液の調整において、イソシアネート化合物の使用量は、主剤樹脂100質量部に対して1質量部以上75質量部以下であることが好ましい。ポリイソシアネート化合物の使用量が、主剤樹脂100質量部に対して1質量部以上であることにより、暗色プライマーコーティング液から形成された塗膜に良好な硬化性を付与することができる。又、ポリイソシアネート化合物の使用量が、主剤樹脂100質量部に対して、75質量部以下であることにより、暗色易接着層12に好ましい柔軟性を付与することができる。
又、イソシアネート化合物の同使用量は、NCO/OH比(硬化剤のNCO価/主剤樹脂のOH価の比)が0.5以上10.0以下となる量とすることが好ましい。NCO/OH比を上記範囲とすることにより、コーティング液から形成された塗膜に良好な硬化性と柔軟性をバランスよく付与することができ、接着性、耐熱性及び耐久性、更に、耐ブロッキング性において優れた裏面保護シートを得ることができる。
ポリイソシアネート化合物を含む溶液を硬化剤として、2液タイプのコーティング液とする場合、硬化剤には、公知の有機溶剤が適宜選択されて使用される。このような溶剤については、後述する。
(有機金属配位化合物)
コーティング液中の有機金属配位化合物の含有量は、主剤樹脂とポリイソシアネート化合物の合計量、即ち、暗色易接着層12の樹脂成分に対して、0.1質量%以上7質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以上5質量%以下である。有機金属配位化合物の含有量が0.1質量%未満であると太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして好ましい耐ブロッキング性を得ることができない。又、有機金属配位化合物の含有量が7質量%を超えても、それ以上の耐ブロッキング性の向上や接着性の向上はないため、好ましくない。
(有機系暗色顔料)
コーティング液中の有機系暗色顔料の含有量は、主剤樹脂とポリイソシアネート化合物の合計量に対して、3質量%以上35質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5質量%以上30質量%以下である。有機系暗色顔料の含有量が3質量%未満であると、十分に顔料の分散を高めたとしても、均一な暗色の色みを安定的に発現させることが難しい。一方、同含有量が35質量%を超えると、暗色易接着層12の接着性向上効果を阻害する場合があり、又、暗色易接着層12を形成する塗膜自体が脆くなってしまう傾向が強まるため好ましくない。
(シランカップリング剤)
コーティング液中のシランカップリング剤(イソシアネート基を有するシランカップリング剤)の含有量は、白色樹脂基材層11の一方の面に形成されている暗色易接着層12中、即ち、硬化後の同層中における含有量(質量比)が、1.8質量%以上6.0質量%以下、好ましくは、2.5質量%以上5.0質量%以下となるように、コーティング液への添加量を調整する。暗色易接着層12中におけるシランカップリング剤の含有量が1.5質量%未満であると、裏面保護シート1に太陽電池モジュール用の保護シートとして必要な接着性が十分に発現しない。又、シランカップリング剤の含有量が6.0質量%を超えても、それ以上の接着性の向上はなく、耐ブロッキング性が低下してしまうため好ましくない。尚、有機金属配位化合物とシランカップリング剤の含有量の比は、25:75~75:25の範囲内であることが好ましい。
(溶剤)
コーティング液に使用される溶剤は、白色樹脂基材層11に対する塗布性を易接着層組成物の各成分に付与するために添加される。この溶剤としては、架橋性主剤樹脂、ポリイソシアネート化合物等の成分を溶解又は分散させることができ、コーティング液に含まれるポリイソシアネート化合物と反応するものでなければ、特に制限されない。このような溶剤としては、トルエン、キシレン、酢酸ブチル、酢酸エチル、等のような非水溶性の溶剤が例示される。溶剤は、コーティング液に使用される樹脂成分に合わせて適宜選択され、単独で又は2種以上を組合せて使用される。又、塗工の際に乾燥速度を調整するため、トリプロピレングリコールジメチルエーテルのような高沸点溶剤を添加してもよい。
コーティング液は、架橋性主剤樹脂、溶剤、及びその他の必要な添加剤を混合して調整される。尚、このコーティング液に含まれる成分のうち、シランカップリング剤、有機金属配位化合物、ポリイソシアネート化合物については、既に述べたように、保存時に架橋性主剤樹脂成分と反応することを避けるために、架橋性主剤樹脂とは別の溶液である添加剤、硬化剤としておくことが好ましい。この場合、架橋性主剤樹脂と添加剤と硬化剤とは、使用の直前に混合されて用いられる。
コーティング液の粘度は、コーティング液の塗布方法に応じて適宜設定すればよい。コーティング液の粘度の一例として、好ましくは10~100cPs、より好ましくは50~80cPsが挙げられる。コーティング液の粘度は、コーティング液に添加する溶剤の量を加減することにより調整すればよい。
[暗色易接着層の形成]
暗色易接着層12は、裏面保護シート1の白色樹脂基材層11の表面に、上記の暗色プライマーコーティング液を塗布してコーティング塗膜を形成させ、このコーティング塗膜に含まれる溶剤を蒸発後、同コーティング塗膜に含まれる架橋性主剤樹脂とポリイソシアネート化合物とを架橋反応させて硬化させることによって形成される。
裏面保護シート1の白色樹脂基材層11の表面に暗色プライマーコーティング液を塗布する方法としては、従来公知の方法を特に制限なく使用することができる。このような塗布方法としては、印刷法、グラビアコーターによるコーティング法、ロールコーティング法、スプレーコティング法、ディップコーティング法、ベタコーティング法、はけ塗り法等が例示される。
コーティング塗膜に含まれる有機系の溶剤を蒸発させる方法としては、従来公知の方法を特に制限なく使用することができる。このような蒸発方法としては、加熱法、減圧乾燥法、熱風乾燥法、自然乾燥法等が例示されるが、特に限定されない。コーティング塗膜に含まれる溶剤を蒸発させる条件は、使用される溶剤に合わせて適宜設定すればよいが、加熱時間及び加熱温度については、ギヤオーブンを使用する場合には15秒~5分間、60℃以上200℃以下の範囲であることが好ましく、30秒~2分間、70℃以上120℃以下であることが更に好ましい。このように加熱することにより、好ましい耐ブロッキング性及び接着性が発現する。
更に、この加熱温度については、120℃程度の高温で乾燥処理を行うことが一般的であるが、使用する架橋性主剤樹脂のTgを適切に選択することによって、例えば90℃程度の低温で乾燥処理を行ってもよい。このような低温での乾燥処理を行う場合には、より具体的には、Tg50℃程度の架橋性主剤樹脂を好ましく用いることができる。Tg50℃程度の主剤樹脂を選択するにすることによって、低温乾燥での乾燥処理を行う場合であっても、耐ブロッキング性と密着性のバランスを最適化することができる。このようにすることにより、高温での加熱作業に伴う樹脂シートの収縮、変形を減らして裏面保護シート1の品質、生産性の向上に寄与することができる。溶剤を蒸発させたコーティング塗膜は、架橋反応を十分に行わせるための養生に付される。養生の条件は、使用される主剤樹脂及びポリイソシアネート化合物の種類に応じて適宜設定すればよいが、例えば、40℃~60℃で3日~7日間放置することが挙げられる。
コーティング塗膜から溶剤が蒸発除去されると、架橋性主剤樹脂、ポリイソシアネート化合物及びコーティング液に添加した添加剤が白色樹脂基材層11の表面に残って膜を形成する。この膜が硬化して暗色易接着層12となる。暗色易接着層12の厚さは、特に限定されず、裏面保護シート1が適用される条件に合わせて適宜決定すればよい。暗色易接着層12の厚さとしては、例えば、要求される接着強度や光学特性好、及び意匠性(黒味の色合い)等に応じて、適宜調整すればよいが、通常、2.0μm以上15.0μm以下の範囲であることが好ましく、3.0μm以上10μm以下の厚さであることがより好ましい。暗色易接着層12の厚さが2.0μm以上であれば、裏面保護シート1に十分な接着性を付与することができる。暗色易接着層12の厚さが15.0μm以下であれば、裏面保護シート1に、良好な耐ブロッキング性を付与することができ、製造コストも抑えることがきる。
暗色プライマーコーティング液の塗布量は、乾燥後の塗布量として、暗色易接着層12の厚さが上記範囲となるように適宜調整すればよいが、乾燥後の塗布量として、0.01g/m以上100g/m以下が好ましく、0.1g/m以上50g/m以下がより好ましい。塗布量が0.01以上100g/m以下の範囲となるように成膜すれば、均一性に優れた塗膜が得られる。
以下、実施例、比較例を示して、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<裏面保護シートの製造>
下記の白色樹脂基材の表面に、下記の暗色プライマーコーティング液をバーコーターにて塗工し、塗工されたコーティング液を乾燥処理温度120℃で2分間乾燥させた後、40℃で7日間養生して暗色易接着層を形成し、各実施例及び各比較例の裏面保護シートとした。各コーティング液の塗工量については、いずれの実施例及び比較例においても、6.0g/mとした。
[暗色プライマーコーティング液]
以下の架橋性主剤樹脂、ポリイソシアネート化合物、有機系暗色顔料、有機金属配位化合物、シランカップリング剤からなる易接着層組成物と、溶剤とを用いて、実施例、比較例の裏面保護シートを形成するための暗色プライマーコーティング液を調整した。各実施例、比較例のコーティング液に用いた易接着層組成物組成比(固形分の質量比)は下記に示す通りとした。
(易接着層組成物)
易接着層組成物の材料及び各材料の配合比(固形分比)は以下の通りとした。
(架橋性主剤樹脂)
架橋性置換基含有アクリル樹脂。Tg41℃、酸価5.9、水酸基価19、重量平均分子量25000の架橋性置換基含有アクリル樹脂。69質量部。
(ポリイソシアネート化合物)
ポリイソシアネート化合物。製品名:「コロネートHX」、日本ポリウレタン工業株式会社製。8.5質量部。
(有機系暗色顔料)
ベンズイミダゾロン系顔料(PigmentBrown25、粒径0.08μm)と、フタロシアニン系顔料(非晶質型フタロシアニン系顔料青(PigmentBlue15、粒径0.15~0.20μm))とを、ベンズイミダゾロン系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が52.5:47.5となるように混合した混合物を顔料として用いた。この混合物からなる有機系暗色顔料。27質量部。
(有機金属配位化合物)
アルミニウムトリスアセチルアセトネート。(製品名「アルミキレートA(W)」、川研ファインケミカル社製)。2.5質量部。
(シランカップリング剤)
シランカップリング剤1
:3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン(製品名「KBE-9007」、信越化学工業株式会社製)。下記表中において「イソシア」と表記。
シランカップリング剤2
:3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン(製品名「KBM803」、信越化学工業株式会社製)。下記表中において「メルカプト」と表記。
シランカップリング剤3
:3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(製品名「KBE-403」、信越化学工業株式会社製)。下記表中において「エポキシ」と表記。
シランカップリング剤1~3については、各暗色プライマーコーティング液が硬化して暗色易接着層を形成した後における同層中のシランカップリング剤含有量が、下記表1中において表記した割合となるように、各暗色プライマーコーティング液への添加量を調整した。例えば、実施例1における易接着層組成物へのシランカップリング剤の添加量は、上記、架橋性主剤樹脂、ポリイソシアネート化合物、有機系暗色顔料、有機金属配位化合物の合計100質量部に対して6.0質量部である。
(溶剤)
溶剤としては、酢酸エチル、メチルエチルケトン、酢酸プロピルの混合液を用いた。
上記の易接着層組成物を、各実施例、比較例毎に、下記表1中に表記した通りの配合で調合し、更に、上記の溶剤を加えて、各実施例、比較例毎に、それぞれ暗色プライマーコーティング液を固形分濃度50質量%で調整した。
上記の易接着層組成物を、各実施例、比較例毎に、下記表1中に表記した通りの配合で調合した。
[白色樹脂基材層]
各実施例及び各比較例の裏面保護シートの白色樹脂基材層とするための樹脂シートとして、下記の白色樹脂基材シートを用いた。
(白色樹脂基材シート)
厚さ188μmの酸化チタン添加白色PETフィルム(製品名「ルミラーE20」東レ株式会社製)
<試験例1:(接着性評価)>
本発明の裏面保護シートの接着性を評価するための試験を下記の通り行った。
[接着性評価用試料の製造]
各実施例及び各比較例、それぞれの裏面保護シートについて、上記コーティング液を塗工した面に、下記の封止材シートを下記のラミネート条件で太陽電池モジュールの製造用の真空ラミネータを用いてラミネートし、接着性評価用試料とした。
(封止材シート)
EVA(酢酸ビニル含量28%、製品名「EVAFLEX/EV250グレード」、三井デュポンポリケミカル製)100質量部に対して、架橋剤(製品名「Lupersol101」)1.5質量部、架橋助剤(TAIC)0.5質量部、酸化防止剤(製品名「NAUGARD-P」)0.2質量部、UV吸収剤(製品名「Tinuvin7709」)0.1質量部と(製品名「Cyasorb UV-531」)0.3質量部とを配合したもの)を、成膜温度90℃のTダイ法により厚さ400μmに製膜したもの。
(ラミネート条件)
真空ラミネータにて圧力100kPaにて150℃で15分間圧着した後、高温層にて150℃30分間静置するスタンダードキュア条件でラミネートを行った。
[接着性試験]
(試験方法)
各々の接着性評価用試料について、剥離強度(N)を15mm幅の180度ピールにて接着性について初期値測定した。測定には、剥離試験装置(「株式会社エー・アンド・デイ」社製、製品名「TENSILON RTA-1150-H」)を用いて、180度ピールにて剥離条件50mm/minで23℃にて測定を行い、3回の測定の平均値を採用した。
(評価基準)
A:50N/15mm以上
B:26N/15mm以上、50N/15mm未満
C:16N/15mm以上、26N/15mm未満
D:16N/15mm未満
<試験例2:(耐ブロッキング性)>
本発明の裏面保護シートの耐ブロッキング性を評価するための試験を下記の通り行った。
[耐ブロッキング性評価用試料の製造]
各実施例及び各比較例の裏面保護シートの白色樹脂基材層とするために用いた上記の白色樹脂基材シート(「ルミラーE20」)の表面に、各実施例及び各比較例の製造に用いたものと同組成の各コーティング液を、バーコーターにて塗工し、塗工されたコーティング液を110℃で2分間乾燥させて各基材シートの表面に暗色易接着層を形成した。そして乾燥直後の暗色易接着層の表面に、上記の白色樹脂基材シートを更に重ね合わせたものを、耐ブロッキング性評価用試料とした。
[耐ブロッキング性試験]
(試験方法)
各々の耐ブロッキング性評価用試料を、ブロッキングテスター(荷重3kg/cm、40℃)にて72時間静置した。その後、テスターから外した評価用サンプルの重ね合わせた部分を剥がすことでブロッキング状態を評価する方法で耐ブロッキング性の試験を行い評価した。
(評価基準)
A:暗色易接着層の転移なく、自然にシート同士が剥離する
B:暗色易接着層の転移なく、シート同士の密着はあるが手ごたえなし
C:暗色易接着層の転移なく、基材同士の剥離時の若干の密着手ごたえあり
D:暗色易接着層の転移あり、及び/又は、基材同士の剥離時に密着手ごたえあり
Figure 0007155515000002
表1より、意匠性に優れた暗色易接着層を備える本発明の裏面保護シートは、イソシアネート基を有するシランカップリング剤を適量範囲で含有するものであることにより、暗色の意匠性と近赤外線の利用による発電効率の維持を両立させうる構成でありながら、尚且つ、EVA樹脂からなる封止材シートに対する良好な接着性及び良好な耐ブロッキング性を有するものであることが確認された。
1 裏面保護シート
11 白色樹脂基材層
12 暗色易接着層
2 非受光面側の封止材シート
3 受光面側の封止材シート
4 透明前面基板
5 太陽電池素子
6 金属フレーム
10 太陽電池モジュール

Claims (3)

  1. 白色樹脂基材層と、
    前記白色樹脂基材層の一方の面に形成されている暗色易接着層と、を備え、
    前記暗色易接着層は、
    架橋性置換基含有アクリル樹脂がポリイソシアネート化合物により架橋されている架橋樹脂と、
    有機金属配位化合物と、
    波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する有機系暗色顔料と、
    シランカップリング剤と、を含有し、
    前記有機系暗色顔料は、茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料と、を含有してなり、
    前記茶色系顔料は、ベンズイミダゾロン系顔料、4-[(2,5-ジクロロフェニル)アゾ]-3-ヒドロキシ-N-(2,5-ジメトキシフェニル)-2-ナフタレンカルボキサミド、1-[(4-ニトロフェニル)アゾ]-2-ナフタレノール、ビス[3-ヒドロキシ-4-(フェニルアゾ)-2-ナフタレンカルボン酸]銅塩、C.I.PigmentBrown7、N,N’-ビス(2,4-ジニトロフェニル)-3,3’-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル-4,4’-ジアミン、3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)-ビナフト[2,1-b]チオフェン-1,1’-ジオン及びN、N’-(10,15,16,17-テトラヒドロ-5,10,15,17-テトラオキソ-5H-ジナフト[2,3-a:2’3’-i]カルバゾール-4,9-ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料であり、
    前記シランカップリング剤は、イソシアネート基を有するシランカップリング剤であって、該シランカップリング剤の前記暗色易接着層中における含有量が、1.8質量%以上2.3質量%以下である、
    太陽電池モジュール用の裏面保護シート。
  2. 前記白色樹脂基材層のベース樹脂がポリエチレンテレフタレートである、請求項1記載の裏面保護シート。
  3. 請求項1又は2に記載の裏面保護シートと、オレフィン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートと、太陽電池素子とが少なくとも一体化されている太陽電池モジュールにおいて、
    前記裏面保護シートと、前記封止材シートと、が、前記暗色易接着層を介して接合されている太陽電池モジュール。
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