JP7154127B2 - 熱電併給システム - Google Patents
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Description
前記発電部を収納する複数の収納部の夫々が、直方体状に形成され、且つ、当該複数の収納部が直方体を形成する形態に並置自在に構成され、
前記発電部が、複数に分割された状態で前記複数の収納部に分散収納されている点にある。
したがって、熱電併給システムを一般家庭等に設置する際に、複数の収納部を各別に運びながら設置することができるため、一人作業によって、設置することが可能となる。
前記発電本体部分及び前記複数の機器類部の夫々が、前記複数の収納部に分散した状態で収納されている点にある。
つまり、発電本体部分を分割すると、その組立て作業は煩雑な作業となる虞があり、しかも、組立てた状態において、発電本体部分が適正通り作動することを確認する必要がある等、設置作業が面倒な作業となるが、発電本体部分を分割することなく、1つの収納部に収納するものであるから、設置作業の簡略化を図ることができるのである。
また、複数の収納部を横長状の直方体を形成する形態に並置する場合には、複数の収納部を奥行方向の幅を小さくした状態で設置できるため、通路状の狭小スペースに設置できるものとなる。
前記複数の収納部が直方体を形成する形態に並置された状態において、当該複数の収納部を一連に覆うカバー体が設けられている点にある。
前記複数の収納部及び前記貯湯タンク収納部が直方体を形成する形態に並置された状態において、前記複数の収納部及び前記貯湯タンク収納部を一連に覆うカバー体が設けられている点にある。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(熱電併給システムの全体構成)
図1に示すように、熱電併給システムは、燃料電池式発電モジュールMを発電部本体部分として備える発電部Dと、当該発電部の排熱を回収した湯水を貯留する貯湯タンクTとを備えている。
発電部Dは、燃料電池式発電モジュールMに加えて、排熱回収部N、湯水循環部J、凝縮水回収部K、電気制御部P及び発電用流体供給部Qを備える形態に構成されている。
燃料電池式発電モジュールMは、原燃料を脱硫処理する脱硫器1と、脱硫器1からの原燃料に混合する水蒸気を生成する蒸発器2と、水蒸気が混合された原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器3と、改質器3で生成された燃料ガス(改質ガス)が供給されるマニホールド4と、当該マニホールド4より燃料ガスが供給されて発電する複数の燃料電池セル5を有するセルスタック6と、セルスタック6からのオフガスを燃焼する燃焼部7とを備えている。
蒸発器2、改質器3、マニホールド4、セルスタック6及び燃焼部7は、高温容器8の内部に収容されている。
原燃料ガスは炭化水素を含むガスであり、例えば都市ガスである。
原燃料供給路L1には、原燃料ガスを供給する燃料供給ポンプ10及び供給される原燃料の流量を計測する燃料流量計11が配設されている。つまり、原燃料供給路L1が発電用流体供給部Qを経由する形態で配設され、原燃料供給路L1における発電用流体供給部Qに位置する部分に、燃料供給ポンプ10及び燃料流量計11が配設されている。
改質用水供給路L2を通して蒸発器2に供給される改質用水は、後述する回収タンク12に貯えられている水である。ちなみに、回収タンク12は、凝縮水回収部Kに配設されている。
改質器3で生成された燃料ガスが、燃料ガス供給路L4を通ってマニホールド4に供給され、マニホールド4に供給された燃料ガスが各燃料電池セル5へと分配される。
そして、燃料電池セル5において発電反応に供された後の排燃料ガスが、燃料通流部の上端の排出口から排出され、燃料電池セル5において発電反応に供された後の排空気が、空気通流部の上端の排出口から排出される。
そして、蒸発器2及び改質器3が、燃焼部7に隣接して設けられている結果、上述の如く、燃焼部7で発生する燃焼熱によって、蒸発器2及び改質器3が加熱され、また、セルスタック6が加熱される。
高温容器8の内部に供給された空気(酸素)は、燃料電池セル5での発電反応に用いられ、また、燃焼部7での排燃料ガスの燃焼に用いられる。
空気供給ラインL5には、送風機としての給気ブロア14及び供給される空気量を計測する空気流量計15が設けられ、さらに、空気供給ラインL5の入口側端部には、エアフィルタ16が設けられている。
つまり、空気供給ラインL5が発電用流体供給部Qを経由する形態で配設され、空気供給ラインL5における発電用流体供給部Qに位置する部分に、給気ブロア14、空気流量計15、及び、エアフィルタ16が配設されている。
電気制御部Pには、セルスタック6からの直流電力を交流電力に変換するインバータなどの電力変換部19が、セルスタック6に電気的に接続された状態で設けられている。そして、電力変換部19にて変換された交流電力が、電力線20を介して、電力負荷装置や電力系統などに供給される。
排熱回収部Nには、高温容器8から排出された燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス路L6に接続された排ガス熱交換部23が設けられている。
また、排ガス熱交換部23には、貯湯タンクTに接続された湯水循環路24におけるタンク底部側に接続された往路24A及びタンク上部側に接続された復路24Bが接続されている。
そして、排ガス熱交換部23での熱交換により、燃焼排ガスが冷却され、燃焼排ガスに含まれている水蒸気が凝縮して水となり、その凝縮水を、回収水路L7を通して自重落下により流動させるように構成され、また、熱交換後の燃焼排ガスを、排ガス放出路L8を通して機外に放出するように構成されている。
湯水循環部Jには、湯水循環路24を通して貯湯タンクTに貯えられた湯水を循環させる循環ポンプ25が、往路24Aに配置する状態で設けられている。
凝縮水回収部Kには、回収水路L7を通して流動する凝縮水を精製する水精製器27、精製された水を改質水として回収する回収タンク12、及び、回収タンク12に回収された改質水を、改質用水供給路L2を通して蒸発器2に供給する改質水ポンプ28が設けられている。
また、回収タンク12から余剰水を排水升32に排出するオーバーフロー路33、及び、排水升32に回収した余剰水を機外に排出する排水路34が設けられている。
貯湯タンクTに貯湯された湯水が、タンク底部側から取出しかつタンク上部側に戻す形態で、湯水循環路24を通して排ガス熱交換部23を経由して循環されることになり、その結果、貯湯タンクTには、上部ほど温度が高く、下部ほど温度が低い湯水が貯えられる状態、即ち、温度成層を形成する状態で湯水が貯えられるように構成されている。
図2に示すように、発電部Dを収納する複数の収納部Uの夫々が、直方体状に形成され、且つ、当該複数の収納部Uが直方体を形成する形態に並置自在に構成されている。
そして、発電部Dが、複数に分割された状態で複数の収納部Uに分散収納されている。
詳しくは、複数の機器類部Bとして、排熱回収部N、湯水循環部J、凝縮水回収部K、電気制御部P及び発電用流体供給部Qに分割されている。
そして、燃料電池式発電モジュールM及び複数の機器類部Bの夫々が、複数の収納部Uに分散した状態で収納されている。
図2に示すように、複数の収納部Uが、横長状の直方体を形成する横長設置形態に並置自在に構成されている。
詳しくは、複数の収納部Uが、一部を段積した段積状態で横長状の直方体を形成する形態に並置自在に構成されている。
つまり、貯湯タンク収納部Aの高さ及び前後幅(奥行幅)が、複数の収納部Uを横長設置形態に並置して形成された直方体の高さ及び前後幅(奥行幅)と同じに形成されて、複数の収納部Uを並置して形成された直方体の横脇に、直方体を形成する形態で並置されている。
尚、凝縮水回収用収納部Ukには、回収タンク12を奥側に配置して、その回収タンク12の前側に、水精製器27、改質水ポンプ28及び補給水精製器31を配置することにより、水精製器27、改質水ポンプ28及び補給水精製器31のメンテナンス作業を前面側から行えるようにしてある。
発電モジュール収納部Umの右側箇所の下方側箇所に、流体供給用収納部Uqと湯水循環用収納部Ujとが、流体供給用収納部Uqを前面側に位置させる状態で、前後方向(奥行方向)に並置され、流体供給用収納部Uqと湯水循環用収納部Ujとの上部に、電気制御用収納部Upが段積した状態に並置されている。
本実施形態においては、図3及び図4に示すように、複数の収納部Uの夫々及び貯湯タンク収納部Aが、骨組材としてのアングル材Zを枠組みして直方体状に形成した枠体として構成されている。
図4は、発電モジュール収納部Umを例示するものであって、アングル材Zが、直方体の12個の辺に相当する箇所に位置されかつ隣接する端部同士を溶接等により接合されることにより、直方体状の枠体として形成されている。
尚、発電モジュール収納部Umにおいては、燃料電池式発電モジュールMを浮上状態に載置支持する発電モジュール載置支持部37が設けられ、当該発電モジュール載置支持部37の下方側箇所に、配管類を設置するための配管用設置空間Sが形成されている。
尚、流体供給用収納部Uqにおいては、発電用流体供給部Qを浮上状態に載置支持する発電用流体供給部用載置支持部38が設けられ、当該発電用流体供給部用載置支持部38の下方側箇所に、外気をエアフィルタ16等に導く空気流動空間Rが形成されている。
また、図示は省略するが、複数の収納部Uに収納されている複数の機器類部Bを接続する配管類が、接続ジョイント等を用いて接続されて、原燃料供給路L1、改質用水供給路L2、空気供給ラインL5、燃焼排ガス路L6、回収水路L7等が形成されている。
カバー体Gは、前面カバーGf、背面カバーGr、右面カバーGm、左面カバーGh及び上面カバーGuを備える形態に構成されている。
すなわち、本実施形態においては、貯湯タンク収納部A、凝縮水回収用収納部Uk、発電モジュール収納部Um、流体供給用収納部Uq、及び、湯水循環用収納部Ujの夫々には、底部カバーが設けられることになる。
同様に、右面カバーGmにおける湯水循環用収納部Ujに対向する箇所には、湯水冷却ラジエータ26の冷却風を排出する空気排出開口(ギャラリー)40が形成されている。
また、電気制御部Pにおける冷却ファン21の冷却後の排風が、湯水循環用収納部Ujの内部を経由して、空気排出開口(ギャラリー)40を通して外部に排出されるように構成されている。
また、凝縮水回収部Kにおける補給水路L9及び排水路34が、発電モジュール収納部Umの配管用設置空間S及び湯水循環用収納部Ujを経由する形態で配置されて、右面カバーGmにおける湯水循環用収納部Ujに対向する箇所に、補給水路L9及び排水路34が右面カバーGmにおけるから露出する状態で設けられている。
図5に示すように、複数の収納部Uは、上述した横長設置形態に並置する状態と、段積状態で縦長状の直方体を形成する縦長設置形態に並置する状態とに切換え自在に構成されている。つまり、複数の収納部Uを横長設置形態に並置する状態と複数の収納部Uを縦長設置形態に並置する状態とを選択自在に構成されている。
この縦長設置形態においても、貯湯タンクTを収納する貯湯タンク収納部Aが、複数の収納部Uを並置して形成された直方体の横脇に、直方体を形成する形態で並置自在に構成されている。
つまり、貯湯タンク収納部Aの高さ及び前後幅(奥行幅)が、複数の収納部Uを縦長設置形態に並置して形成された直方体の高さ及び前後幅(奥行幅)と同じに形成されて、複数の収納部Uを並置して形成された直方体の横脇に、直方体を形成する形態で並置されている。
そして、貯湯タンク収納部Aの右側の上方箇所に、発電モジュール収納部Umが、排熱回収用収納部Unと電気制御用収納部Upとの上部に段積される状態で並置されている。
そして、並置される複数の収納部U及び貯湯タンク収納部Aが、隣接するアングル材Zをボルト連結する等により、隣接する収納部U及び貯湯タンク収納部Aが互いに連結されている。
カバー体Gは、複数の収納部U及び貯湯タンク収納部Aを横長設置形態に並置する場合とは、形状や大きさが異なるものの、横長設置形態と同様に、前面カバーGf、背面カバーGr、右面カバーGm、左面カバーGh及び上面カバーGuを備える形態に構成されている。
すなわち、貯湯タンク収納部A、凝縮水回収用収納部Uk、流体供給用収納部Uq、及び、湯水循環用収納部Ujの夫々には、底部カバーが設けられることになる。
同様に、右面カバーGmにおける湯水循環用収納部Ujに対向する箇所には、湯水冷却ラジエータ26の冷却風等の排風を排出する空気排出開口(ギャラリー)40が形成されている。
以下、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、発電部Dを、発電本体部分としての燃料電池式発電モジュールMとそれ以外の5つの機器類部Bとに分割する形態を例示したが、発電部Dを分割する形態は各種変更できる。
例えば、燃料電池式発電モジュールMと発電部Dを構成するその他の機器の一部とを同じ分割部分とし、発電部Dを構成するその他の機器の残部を複数に分割する形態としてもよく、また、発電部Dを燃料電池式発電モジュールMとその他の機器とに分割する場合において、その他の機器を分割する分割数を、2~4のいずれか及び6つ以上に分割させるようにしてもよい。
この場合においては、複数の収納部Uが直方体を形成する形態に並置された状態において、カバー体Gが、直方体を形成する形態に並置された複数の収納部Uのみを一連に覆う状態で設けられることになる。
B 機器類部
D 発電部
G カバー体
M 発電本体部分
T 貯湯タンク
U 収納部
Z 骨組材
Claims (8)
- 発電部と、当該発電部の排熱を回収した湯水を貯留する貯湯タンクとを備える熱電併給システムであって、
前記発電部を収納する複数の収納部の夫々が、直方体状に形成され、且つ、当該複数の収納部が直方体を形成する形態に並置自在に構成され、
前記発電部が、複数に分割された状態で前記複数の収納部に分散収納されている熱電併給システム。 - 前記発電部が、発電本体部分とそれ以外の複数の機器類部とに分割され、
前記発電本体部分及び前記複数の機器類部の夫々が、前記複数の収納部に分散した状態で収納されている請求項1に記載の熱電併給システム。 - 前記複数の収納部が、横長状の直方体を形成する形態に並置自在に構成されている請求項1又は2に記載の熱電併給システム。
- 前記複数の収納部が、少なくとも一部を段積した段積状態で横長状の直方体を形成する形態に並置自在に構成されている請求項3に記載の熱電併給システム。
- 前記複数の収納部が、段積状態で縦長状の直方体を形成する形態に並置自在に構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
- 前記複数の収納部の夫々が、骨組材を枠組みした直方体状に形成した枠体であり、
前記複数の収納部が直方体を形成する形態に並置された状態において、当該複数の収納部を一連に覆うカバー体が設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の熱電併給システム。 - 前記貯湯タンクを収納する貯湯タンク収納部が、前記複数の収納部を並置して形成された直方体の横脇に、直方体を形成する形態で並置自在に構成されている請求項1~6のいずれか1項に記載の熱電併給システム。
- 前記複数の収納部の夫々及び前記貯湯タンク収納部が、骨組材を枠組みした直方体状に形成した枠体であり、
前記複数の収納部及び前記貯湯タンク収納部が直方体を形成する形態に並置された状態において、前記複数の収納部及び前記貯湯タンク収納部を一連に覆うカバー体が設けられている請求項7に記載の熱電併給システム。
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