JP6635854B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献に示すように、燃料電池モジュールは、燃料電池スタック(燃料電池)と、燃料電池スタックに供給する燃料ガスを改質し、かつ、燃料ガス・酸化剤ガスを昇温するための複数の周辺機器(「Balance of plant」、以下「BOP」と称する)とを備える。
BOPは、燃料電池スタックから排出された燃料排ガスと酸化剤排ガスとを燃焼させる排ガス燃焼器を備える。そして、排ガス燃焼器により得られた熱エネルギーを、BOPを構成する他の機器(例えば、酸化剤ガスを昇温するための熱交換器など)に利用している。
特開2008−235094号公報
しかしながら、従来技術によれば、燃料電池スタックの排ガスを利用しているものの、燃料電池スタックから放出される熱エネルギー(以下、「放熱エネルギー」と称する)を利用していなかった。
特に、燃料電池が固体酸化物形燃料電池の場合、作動時の温度が700℃〜1000℃と非常に高温であり、放熱エネルギーも大きい。
以上から、この放熱エネルギーを回収して有効に利用することができる構造体(燃料電池放熱回収用筐体)の開発が従来から望まれていた。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、放熱エネルギーを回収して有効に利用することができる燃料電池放熱回収用筐体備えた燃料電池システムを提供することを課題とする。
燃料電池スタック及び周辺機器ユニットを有する燃料電池モジュールと、複数の壁部で構成され、内部に前記燃料電池モジュールを収容し前記燃料電池モジュールから放出される熱エネルギーを回収する燃料電池放熱回収用筐体と、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池モジュールとを結合する結合部品と、を備え、前記燃料電池放熱回収用筐体は、前記壁部内に設けられたガス流路と、前記ガス流路に酸化剤ガスを流入させるガス流入口と、前記ガス流路を通流した前記酸化剤ガスを流出させるガス流出口と、を備え、前記ガス流入口、前記ガス流路及び前記ガス流出口を通流し前記酸化剤ガスが前記燃料電池モジュールに供給され、前記燃料電池スタックの下方に前記周辺機器ユニットが配置され、前記結合部品は、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池スタックの下部とを結合するとともに、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記周辺機器ユニットの上部とを結合し、前記燃料電池スタック及び前記周辺機器ユニットは、前記周辺機器ユニットから前記燃料電池スタックへ前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管、前記周辺機器ユニットから前記燃料電池スタックへ燃料ガスを供給する燃料ガス供給管、前記燃料電池スタックから前記周辺機器ユニットへ酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出管、及び、前記燃料電池スタックから前記周辺機器ユニットへ燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出管、のそれぞれによって接続されていることを特徴とする。
前記発明によれば、燃料電池モジュール(燃料電池)の放熱エネルギーを燃料電池放熱回収用筐体が回収する。言い換えると、燃料電池放熱回収用筐体を構成する複数の壁部が放熱エネルギーにより昇温する。そして、ガス流路内に流入した酸化剤ガスは、昇温した壁部に加熱され、燃料電池モジュールに供給される酸化剤ガスが高温となる。この結果、燃料電池モジュールのBOPにおいて、酸化剤ガスを昇温するエネルギーを低減することができる。
また、燃料電池システムは、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池スタックの頂部との間には、第1隙間が形成され、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記周辺機器ユニットの底部との間には、第2隙間が形成され、前記結合部品は、前記燃料電池放熱回収用筐体の内面に設けられた第1結合ブラケットと、前記燃料電池スタックの下部及び前記第1結合ブラケットに結合される第2結合ブラケットと、前記周辺機器ユニットの上部及び前記第1結合ブラケットに結合される第3結合ブラケットと、を備え、前記第2結合ブラケット及び前記第3結合ブラケットは、それぞれ締結具によって前記第1結合ブラケットに結合されている構成であってもよい。
ここで、燃料電池放熱回収用筐体と燃料電池モジュールとの結合に関し、例えば、燃料電池モジュールの両端を結合部品で燃料電池放熱回収用筐体に結合した場合、熱膨張率の違いから歪みが発生するおそれがある。
一方で、前記発明によれば、熱膨張した場合、燃料電池スタックは、燃料電池スタックの下部を基準に燃料電池スタックの頂部側に、言い換えると、第1隙間の方に延びる。また、周辺機器ユニットは、周辺機器ユニットの上部を基準に周辺機器ユニットの底部側に、言い換えると、第2隙間の方へ延びる。
以上から、前記発明によれば、熱膨張の量の違いを吸収でき、歪みの発生を回避できる。
また、前記周辺機器ユニットは、原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料ガスを生成する改質器と、前記燃料電池スタックから排出される燃料排ガス及び酸化剤排ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、前記燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させる熱交換器と、を備え、前記熱交換器と前記燃料電池スタックとは、前記酸化剤ガス供給管によって接続されており、前記改質器と前記燃料電池スタックとは、前記燃料ガス供給管によって接続されており、前記燃料電池スタックと前記排ガス燃焼器とは、前記酸化剤排ガス排出管及び前記燃料排ガス排出管のそれぞれによって接続されている構成であってもよい。
本発明によれば、放熱エネルギーを回収して有効に利用することができる燃料電池放熱回収用筐体及びこれを備えた燃料電池システムを提供することができる。
燃料電池システムの基本的構成を説明するシステム図である。 実施形態に係る放熱回収用筐体と、その放熱回収用筐体に収容される燃料電池モジュールとを抽象的に図示した模式図である。 実施形態に係る放熱回収用筐体を前方であって左下側から斜視した斜視図である。 実施形態に係る放熱回収用筐体を後方であって右上側から斜視した斜視図である。
まず、燃料電池システム1及び燃料電池モジュール10の基本的構成を説明し、その次に、本発明の実施形態に係る燃料電池放熱回収用筐体(以下、「放熱回収用筐体」と称する)40を説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池モジュール(SOFCモジュール)10を備え、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられる。
燃料電池モジュール10は、燃料ガス(水素ガスにメタン、一酸化炭素が混合した気体)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する装置である。
燃料電池システム1は、さらに原燃料供給装置(燃料ガスポンプを含む)2、酸化剤ガス供給装置(空気ポンプを含む)3、水供給装置(水ポンプを含む)4、脱硫器5及び制御装置6を備える。
原燃料供給装置2は、燃料電池モジュール10に原燃料(例えば、都市ガス)を供給する。酸化剤ガス供給装置3は、燃料電池モジュール10に酸化剤ガスを供給する。水供給装置4は、燃料電池モジュール10に水を供給する。脱硫器5は、都市ガス(原燃料)中に含まれる硫黄化合物を除去する。制御装置6は、燃料電池モジュール10の発電量を制御する。
そのほか、原燃料ガスの供給流路上及び酸化剤ガスの供給流路上には、流量調整弁7,8が設けられており、供給量が適宜調整される。
燃料電池モジュール10は、複数の固体酸化物形の平板積層型燃料電池が、鉛直方向に
積層される固体酸化物形の燃料電池スタック12を備える。なお、本実施形態では、燃料電池モジュール10を鉛直方向に積層しているが、特に限られることなく、水平方向に積層してよい。
特に図示しないが、燃料電池は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質の両面にカソード電極及びアノード電極が設けられた平板状の電解質・電極接合体(MEA)を備える。
電解質・電極接合体の両側には、平板状のカソード側セパレータと平板状のアノード側セパレータとが配設される。カソード側セパレータには、カソード電極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路が形成される。アノード側セパレータには、アノード電極に燃料ガスを供給する燃料ガス流路が形成される。
本実施形態の燃料電池の作動温度は、700℃と高温である。
燃料電池のアノード電極では、燃料ガス中のメタンが改質されて水素、COが得られ、この水素、COが電解質の前記アノード電極側に供給される。
燃料電池スタック12には、各酸化剤ガス流路の入口側に一体に連通する酸化剤ガス入口連通孔12a、及び酸化剤ガス流路の出口側に一体に連通する酸化剤排ガス出口連通孔12cが設けられる。
燃料電池スタック12には、さらに各燃料ガス流路の入口側に一体に連通する燃料ガス入口連通孔12b、及び燃料ガス流路の出口側に一体に連通する燃料排ガス出口連通孔12dが設けられる。
燃料電池モジュール10は、燃料電池スタック12に供給する燃料ガスを改質し、かつ、燃料ガス・酸化剤ガスを昇温するため、蒸発器21、改質器22、第1熱交換器23、排ガス燃焼器24、起動用燃焼器25及び図示しない第2熱交換器を備える。
また、蒸発器21、改質器22、第1熱交換器23、排ガス燃焼器24、起動用燃焼器25及び第2熱交換器は、一体化(ユニット化)されている(図2参照)。
そのほか、蒸発器21、改質器22、第1熱交換器23、排ガス燃焼器24、起動用燃焼器25及び第2熱交換器を総称してBOP20と称する。
蒸発器21は、水を蒸発させる。また、蒸発器21に生成された水蒸気は、炭化水素を主体とする原燃料に混合され、混合ガスとして改質器22に供給される。
改質器22は、炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック12に供給される燃料ガスを生成する。
そして、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔12bに接続する燃料ガス供給管13bを介して燃料電池スタック12の各燃料ガス流路に供給される。
排ガス燃焼器24は、燃料電池スタック12から排出される燃料排ガスと酸化剤排ガスとを燃焼させて燃焼ガスを発生させるとともに、その燃焼ガスを第1熱交換器23に供給する。
なお、燃料排ガスと酸化剤排ガスは、燃料排ガス出口連通孔12dに接続する燃料排ガス排出管13dと、酸化剤排ガス出口連通孔12cに接続する酸化剤排ガス排出管13cとを介して排ガス燃焼器24に供給される。
第1熱交換器23は、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させる。
そして、昇温した酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔12aに接続する酸化剤ガス供給管13aを介して燃料電池スタック12の各酸化剤ガス流路に供給される。
起動用燃焼器25は、原燃料と酸化剤ガスとを燃焼させて燃焼ガスを発生させるとともに、燃焼ガスを第2熱交換器に供給する。
第2熱交換器は、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させる。そして、昇温した酸化剤ガスは、第1熱交換器23及び酸化剤ガス供給管13aを介して燃料電池スタック12の各酸化剤ガス流路に供給されて、燃料電池スタック12を暖機する。
図2に示すように、燃料電池システム1は、さらに、燃料電池モジュール10を内部に収容する放熱回収用筐体30と、放熱回収用筐体30と燃料電池モジュール10とを結合する結合ブラケット40とを備える。
なお、放熱回収用筐体30内において、燃料電池スタック12の下方にBOP20が位置するように、燃料電池モジュール10が配置されている。
放熱回収用筐体30は、燃料電池の放熱に対し耐熱性を有する金属、例えばステンレス鋼などで形成された筐体である。
放熱回収用筐体30は、底壁部31、前壁部32、後壁部33、左壁部34、右壁部35及び上壁部36を備える(図3、図4参照)。
このため、燃料電池スタック12の作動時、底壁部31、前壁部32、後壁部33、左壁部34、右壁部35及び上壁部36は、燃料電池モジュール10(特に燃料電池スタック12)の放熱エネルギーにより昇温する。
放熱回収用筐体30は、各壁部内に設けられたガス流路50と、底壁部31の下面に設けられたガス流入口52と、底壁部31の上面に設けられたガス流出口54とを備える。
ガス流路50は、酸化剤ガス供給装置3から燃料電池モジュール10に供給される酸化剤ガスが流れる流路(空間)である。
ガス流入口52には、ガス流路50内に酸化剤ガスを流入させるための開口である。なお、本実施形態のガス流入口52は、流入ポート51が形成されている
ガス流出口54は、ガス流路50を通流した酸化剤ガスを流出させるための開口である。なお、本実施形態のガス流出口54には、接続管53が接続し、この接続管53を介して酸化剤ガスがBOP20に供給される。
以上、上記する放熱回収用筐体30によれば、ガス流路50を流れる酸化剤ガスは、壁部から熱エネルギーを吸収して昇温する(予熱される)。よって、BOP20には、予熱された酸化剤ガスが供給される。
なお、放熱回収用筐体30の具体的な構造については後述する。
また、結合ブラケット40は、燃料電池モジュール10を放熱回収用筐体30に対し、宙吊り状態で固定するためのものである。
結合ブラケット40は、左壁部34の内面及び右壁部35の内面に設けられた第1結合ブラケット41と、燃料電池スタック12の下部に結合する第2結合ブラケット42と、BOP20の上部に結合する第3結合ブラケット43と、を備える。
また、第1結合ブラケット41に対し、図示しない締結具により第2結合ブラケット42及び第3結合ブラケット43が結合し、燃料電池モジュール10が放熱回収用筐体30内に固定される。
また、本実施形態の結合ブラケット40は、高さ方向中間部に設けられている。
このため、燃料電池スタック12の頂部と上壁部36との間には、第1隙間S1が形成されている。
同様に、BOP20の底部と底壁部31との間には、第2隙間S2が形成されている。
以上から、燃料電池スタック12の作動時、燃料電池スタック12は、支持される第2結合ブラケット42を基準に上方に熱膨張し(図2の矢印A1参照)、第1隙間S1が狭くなる。
一方で、BOP20は第3結合ブラケット43を基準に下側に熱膨張し(図2の矢印A2参照)、第2隙間S2が狭くなる。
ここで、放熱回収用筐体30に対する燃料電池モジュール10の固定方法に関し、例えば、燃料電池モジュール10の上端と下端とを放熱回収用筐体30に固定することが考えられる。しかしながら、当該固定方法によれば、燃料電池スタック12の作動時、燃料電池モジュール10は、放熱回収用筐体30よりも温度が高い。言い換えると、燃料電池モジュール10は、放熱回収用筐体30より熱膨張の量が大きいため、歪みが発生するおそれがある。よって、上記する固定方法によれば、熱膨張の量の違いを吸収でき、歪みの発生を回避できる。
そのほか、排ガス燃焼器24の構成要素であるガスバーナー24aは、フランジ24bを介して右壁部35に固定されている。このため、ガスバーナー24aの熱エネルギーが右壁部35に伝熱し、他の壁部よりも右壁部35が高温になっている。この結果、酸化剤ガスが右壁部35のガス流路50を流れる場合、他の壁部のガス流路50よりも昇温し易い。
また、ガスバーナー24aは、BOP20の上部側に位置し、第3結合ブラケット43に近接している。このため、BOP20は第3結合ブラケット43を基準に下側に熱膨張したとしても、ガスバーナー24aに歪みが発生し難い。
つぎに、放熱回収用筐体30の具体的な構造について説明する。
図3、図4に示すように、放熱回収用筐体30は、上方に向って開口する有底矩形筒状の本体部60と、本体部60の開口を覆う平面視矩形状の蓋部80と、本体部60内及び蓋部80内に設けられてガス流路50を設定する仕切り部90とを備える。
本体部60は、底壁部31、前壁部32、後壁部33、左壁部34及び右壁部35を構成する部位である。
本体部60は、有底矩形筒状の内壁部61と、内壁部61と離間した状態で内壁部61の外側を囲む有底矩形筒状の外壁部62と、を備える2重構造になっている。
このため、本実施形態の底壁部31、前壁部32、後壁部33、左壁部34及び右壁部35のそれぞれには、酸化剤ガスが流入可能なガス空間が形成されている。
なお、各壁部のガス空間を視認可能にするため、図3,図4において、外壁部62を切り欠いたり、二点鎖線で図示したりしている。
そのほか、説明の都合上、底壁部31内のガス空間を底壁ガス空間71と称する。
前壁部32内のガス空間を前壁ガス空間72と称する。
後壁部33内のガス空間を後壁ガス空間73と称する。
左壁部34内のガス空間を左壁ガス空間74と称する。
右壁部35内のガス空間を右壁ガス空間75と称する。
図4に示すように、底壁部31を構成する外壁部62には、上下方向に貫通するガス流入口52及び流入ポート51が形成されている。このガス流入口52は、前後方向中央部であって左寄りに位置している。
底壁部31を構成する内壁部61には、上下方向に貫通するガス流出口54が形成されている。このガス流出口54は、左右方向中央部であって前寄りに形成されている。
図3に示すように、蓋部80は、上壁部36を構成する部位である。
蓋部80は、本体部60の開口を閉塞する平板状の底板81と、底板81の周端に沿って延びる環状の側壁82と、側壁82の上方を閉塞する図示しない上板を備える。これにより、上壁部36内には、上壁ガス空間76が形成されている。
そのほか、蓋部80は、本体部60のガス空間の上方(内壁部61と外壁部62との間の上方)を閉塞している。
仕切り部90は、本体部60や蓋部80内のガス空間を仕切り、ガスが流れる流路(ガス流路50)を設定するためのものであり、第1仕切り部材91〜第7仕切り部材97を備える。
図3、図4に示すように、第1仕切り部材91及び第2仕切り部材92は、底壁ガス空間71内に配置され、互いに左右に離間しながら前後方向に延びている。
第1仕切り部材91は、ガス流入口52とガス流出口54との間に位置している。このため、底壁ガス空間71は、ガス流入口52と連続する流入部ガス空間71Aと、ガス流出口54と連続する流出部ガス空間71Bとに区分けされている。
第2仕切り部材92は、ガス流出口54よりも右側に位置している。このため、流出部ガス空間71Bと右壁ガス空間75とは、第2仕切り部材92により仕切られ、連続していない(図3参照)。
第3仕切り部材93は、底壁ガス空間71内に配置され第1仕切り部材91及び第2仕切り部材92の前方で水平に延びる水平部93aと、水平部93aの左端部から上方に延びて左壁ガス空間74内に配置される鉛直部93bと、を備えるL字状の部材である。
水平部93aは、第2仕切り部材92の前端部92aから左方に延びている。
そして、水平部93aには、第1仕切り部材91の前端部91a及び第2仕切り部材92の前端部92aが当接している。
このため、流出部ガス空間71Bと前壁ガス空間72とは、水平部93aに仕切られ、連続していない。同様に、流入部ガス空間71Aと前壁ガス空間72とは、水平部93aにより仕切られ、連続していない。
鉛直部93bの上端は、左壁ガス空間74の上方を閉塞する蓋部80の近傍までのびているものの、蓋部80に当接していない。このため、鉛直部93bの上方には、前壁ガス空間72と左壁ガス空間74とを連通させる第1連通口101が形成されている。
第4仕切り部材94は、第1仕切り部材91の後端部91bから左方に延びる水平部94aと、水平部94aの左端部から上方に延びる鉛直部94bと、を備えるL字状の部材である。
図3に示すように、水平部94aの右端部は、第1仕切り部材91の後端部91bに当接している。このため、流入部ガス空間71Aと後壁ガス空間73とは、水平部94aにより仕切られ、連続していない。
一方で、水平部94aは、第1仕切り部材91と第2仕切り部材92との間を延在していないため、流出部ガス空間71Bと後壁ガス空間73とは連続している。
鉛直部94bの上端は、左壁ガス空間74の上方を閉塞する蓋部80に当接している。このため、左壁ガス空間74と後壁ガス空間73とは、鉛直部94bにより仕切られ、連続していない。
第5仕切り部材95は、右壁ガス空間75内に配置され、上下方向に延びている。
第5仕切り部材95の上端95aは、内壁部61の右鍔部61aに当接している。
また、第5仕切り部材95の下部側が切り欠かれている。このため、前壁ガス空間72と右壁ガス空間75とを連通させる第2連通口102が形成されている。
なお、右壁ガス空間75の上部側には、内壁部61の右鍔部61aの後部が延在している。そして、この右鍔部61aの後部に、第1切り欠き106が形成されている。
また、蓋部80において、底板81の右縁部の後側には、第3連通口103が形成されている。このため、右壁ガス空間75と上壁ガス空間76とは、第3連通口103を介して連続している。
第6仕切り部材96は、後壁ガス空間73内に配置され、上下方向に延びている。
第6仕切り部材96の上端96aは、内壁部61の後鍔部61bに当接している。
第6仕切り部材96の下端96bは、第2仕切り部材92の後端92bに当接している。このため、後壁ガス空間73と右壁ガス空間75とは、第6仕切り部材96により仕切られ、連続していない。
なお、内壁部61の後鍔部61bの左部には、第2切り欠き107が形成されている。
また、蓋部80において、底板81の後縁側には、第4連通口104が形成されている。このため、上壁ガス空間76と後壁ガス空間73とは、第4連通口104を介して連続している。
第7仕切り部材97は、上壁ガス空間76内の左右方向中央部に配置され、前後方向に延びている。
第7仕切り部材97の前端は、側壁82に当接していない。
第7仕切り部材97の後端は、側壁82に当接している。
このため、上壁ガス空間76は、第3連通路から103から第4連通口104に向って略U字状の径路になっている。
つぎに、放熱回収用筐体30のガス流路50の径路について説明する。
図4に示すように、まず、酸化剤ガスは、流入ポート51を介して流入部ガス空間71A内に入り込み、左壁ガス空間74の下部側に流れる(矢印B1参照)。
つぎに酸化剤ガスは、左壁ガス空間74の下部から上方へ向って流れ(矢印B2参照)、第1連通口101を通過して前壁ガス空間72内に入る(矢印B3参照)。
つぎに、酸化剤ガスは、前壁ガス空間72の左上部から右下部に向って斜めに流れ(矢印B4参照)、第2連通口102を通過して右壁ガス空間75内に流れる(矢印B5参照)。
つぎに、図3に示すように、酸化剤ガスは、右壁ガス空間75の前側下部から後側上部に向って斜めに流れ(矢印B6参照)、第3連通口103を通過して上壁ガス空間76内に入り込む(矢印B7参照)。
つぎに、酸化剤ガスは、上壁ガス空間76内をU字状に移動し(矢印B8参照)、第4連通口104を通過して後壁ガス空間73内に流れる(矢印B9参照)。
つぎに、酸化剤ガスは、後壁ガス空間73の上部から下部に向って流れ(矢印B10参照)、後壁ガス空間73の下部から流出部ガス空間71Bの後部に流れる(矢印B11参照)。
そして、図4に示すように、流出部ガス空間71Bの後部から前部に向って流れた酸化剤ガスは、ガス流出口54を介して、放熱回収用筐体30内に流れ(矢印B12参照)、燃料電池モジュール10のBOP20に供給される。
以上、上記する放熱回収用筐体30によれば、酸化剤ガスは、底壁ガス空間71〜上壁ガス空間76で構成されるガス流路50を通流して昇温する。言い換えると、酸化剤ガスは、放熱回収用筐体30を構成する全ての壁部から放熱エネルギーを回収している。
また、前壁ガス空間72と右壁ガス空間75と上壁ガス空間76においては、酸化剤ガスが斜めに移動したり又はU字状に移動したりして、酸化剤ガスの径路が比較的長くなっている(矢印B4,B6,B8参照)。このため、酸化剤ガスは、より多くの放熱エネルギーを回収している。
さらに、左壁部34を構成する内壁部61にはガスバーナー24aのフランジ24bが固定されるとともに、左壁ガス空間74内にガスバーナー24aが延在している。このため、左壁ガス空間74を流れる酸化剤ガスは、内壁部61及びガスバーナー24aから多くの熱エネルギーを回収している。
以上から、BOP20には、高温に昇温した酸化剤ガスが供給されるようになる。
そのほか、放熱回収用筐体30によれば、酸化剤ガスが各壁部の熱エネルギーを回収するため、放熱回収用筐体30の外部空間に熱エネルギーが伝わり難い。言い換えると、放熱回収用筐体30を建物の外壁近傍やマンションの限られたスペースに設置しても、建物の外壁等に熱エネルギーが伝わり難い。以上から、放熱回収用筐体30を建物の外壁等に寄せて設置することが可能となり、設置スペースの狭小化を図れる。
以上、実施形態に係る放熱回収用筐体30について説明したが、本発明は、実施形態で説明した例に限定されない。
例えば、放熱回収用筐体30内に断熱材を充填してもよい。
また、本実施形態では、排ガス燃焼器24のガスバーナー24aのみが放熱回収用筐体30に支持されるようになっているが、起動用燃焼器25のガスバーナー(不図示)も放熱回収用筐体30に支持されるように構成してもよい。
さらに、放熱回収用筐体30に収容されたBOP20は、水蒸気改質型であったが、部分酸化型や、水蒸気改質型と部分酸化型との両方を備えたものであってもよく、特に限定されない。
1 燃料電池システム
10 燃料電池モジュール
12 燃料電池スタック
20 BOP(Balance of plant)
24 排ガス燃焼器
24a ガスバーナー
24b フランジ
30 放熱回収用筐体(燃料電池放熱回収用筐体)
40 結合ブラケット(結合部品)
50 ガス流路
52 ガス流入口
54 ガス流出口
60 本体部
80 蓋部
90 仕切り部
S1 第1隙間
S2 第2隙間

Claims (3)

  1. 燃料電池スタック及び周辺機器ユニットを有する燃料電池モジュールと、
    複数の壁部で構成され、内部に前記燃料電池モジュールを収容し前記燃料電池モジュールから放出される熱エネルギーを回収する燃料電池放熱回収用筐体と、
    前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池モジュールとを結合する結合部品と、
    を備え、
    前記燃料電池放熱回収用筐体は、
    前記壁部内に設けられたガス流路と、
    前記ガス流路に酸化剤ガスを流入させるガス流入口と、
    前記ガス流路を通流した前記酸化剤ガスを流出させるガス流出口と、
    を備え、
    前記ガス流入口、前記ガス流路及び前記ガス流出口を通流し前記酸化剤ガスが前記燃料電池モジュールに供給され、
    前記燃料電池スタックの下方に前記周辺機器ユニットが配置され、
    前記結合部品は、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池スタックの下部とを結合するとともに、前記燃料電池放熱回収用筐体と前記周辺機器ユニットの上部とを結合し、
    前記燃料電池スタック及び前記周辺機器ユニットは、
    前記周辺機器ユニットから前記燃料電池スタックへ前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給管、
    前記周辺機器ユニットから前記燃料電池スタックへ燃料ガスを供給する燃料ガス供給管、
    前記燃料電池スタックから前記周辺機器ユニットへ酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出管、及び、
    前記燃料電池スタックから前記周辺機器ユニットへ燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出管、
    のそれぞれによって接続されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池放熱回収用筐体と前記燃料電池スタックの頂部との間には、第1隙間が形成され、
    前記燃料電池放熱回収用筐体と前記周辺機器ユニットの底部との間には、第2隙間が形成され、
    前記結合部品は、
    前記燃料電池放熱回収用筐体の内面に設けられた第1結合ブラケットと、
    前記燃料電池スタックの下部及び前記第1結合ブラケットに結合される第2結合ブラケットと、
    前記周辺機器ユニットの上部及び前記第1結合ブラケットに結合される第3結合ブラケットと、
    を備え、
    前記第2結合ブラケット及び前記第3結合ブラケットは、それぞれ締結具によって前記第1結合ブラケットに結合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記周辺機器ユニットは、
    原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料ガスを生成する改質器と、
    前記燃料電池スタックから排出される燃料排ガス及び酸化剤排ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、
    前記燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させる熱交換器と、
    を備え、
    前記熱交換器と前記燃料電池スタックとは、前記酸化剤ガス供給管によって接続されており、
    前記改質器と前記燃料電池スタックとは、前記燃料ガス供給管によって接続されており、
    前記燃料電池スタックと前記排ガス燃焼器とは、前記酸化剤排ガス排出管及び前記燃料排ガス排出管のそれぞれによって接続されている
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
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