JP7153755B2 - 紙葉処理システム、紙葉処理方法、及びプログラム - Google Patents

紙葉処理システム、紙葉処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、紙葉処理システム、紙葉処理方法、及びプログラムに関する。
従来から、紙葉束の各紙葉(例えば、紙幣)を複数個の集積部に振分可能な紙葉処理装置が知られている。以上の紙葉処理装置では、紙葉束の各紙葉のうち特定紙葉(例えば、特定の金種の紙幣)が特定集積部に振分けられ、予め定められた枚数(例えば、100枚)の紙葉が集積されると、紙葉の振分動作が停止される。また、特定紙葉(例えば、特定の金種の紙幣)を集積する特定集積部を複数の集積部から選択可能な構成が従来から採用される。以上の構成では、適切な特定集積部を選択することにより、紙葉の振分作業が短縮できるという利点がある。
特開2019-87093公報
上述の従来技術では、作業者の判断に基づいて、特定集積部が選択される。しかし、当該従来技術では、適切な特定集積部が選択されずに紙葉の振分作業が実施される不都合が生じ得た。以上の事情を考慮して、本発明は、上述の不都合を抑制することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の紙葉処理システムは、紙葉束を構成する各紙葉を複数個の集積部に振分可能な紙葉処理装置と、紙葉処理装置と通信可能な紙葉管理装置とを具備する紙葉処理システムであって、紙葉処理装置は、集積部のうちの何れかを特定集積部に設定する振分設定部と、紙葉束を構成する各紙葉のうち特定紙葉を特定集積部に振分ける振分実行部と、予め定められた枚数の紙葉が集積部に集積されると、紙葉の振分動作を停止させる振分停止部とを備え、紙葉管理装置は、紙葉束に含まれる特定紙葉の枚数が特定される紙葉情報を記憶する記憶部と、紙葉情報で特定される特定紙葉の枚数に基づいて、特定集積部として設定する集積部を決定する決定部と、決定部が決定した集積部が特定される情報を紙葉処理装置へ通知する通知部とを備える。
本発明によれば、紙葉処理装置において適切な特定集積部を設定することができる。
紙幣処理システムの各構成を説明するための図である。 紙幣処理システムの機能ブロック図である。 紙幣情報およびマスタ情報の具体例を説明するための図である。 設定パターンの具体例を説明するための図である。 設定パターンの決定方法の具体例を説明するための図である。 予想時間の算出方法の具体例を説明するための図である。 ランク付処理の具体例を説明するための図である。 推奨情報の具体例を説明するための図である。 紙幣処理システムの動作を説明するためのシステムシーケンス図である。 紙幣管理装置の各処理のフローチャートである。
図1は、本実施形態における紙幣処理システム1の各構成を説明するための図である。図1に示す通り、紙幣処理システム1は、紙幣管理サーバ100、整理機200および入金機300を含んで構成される。整理機200および入金機300は、例えば、現金センターに設置される。以上の現金センターには、他の施設(例えば、銀行)から紙幣が搬送される。現金センターに搬送された紙幣は、入金機300で計数され、整理機200の各集積部P(1~4)に振分けられ(整理され)、他の施設へ出金される。
紙幣管理サーバ100、整理機200および入金機300の各々は、プロセッサおよびメモリを含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)が採用され、メモリに格納されたプログラムを実行する。メモリは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリが採用され、プロセッサが実行するプログラムを記憶する。
図1に示す通り、紙幣管理サーバ100は、ネットワーク400を介して整理機200と通信可能に接続される。また、紙幣管理サーバ100は、ネットワーク400を介して入金機300と通信可能に接続される。ネットワーク400としては、例えばインターネット、専用のネットワーク、VPN(仮想プライベートネットワーク)およびローカルネットワークの何れであってもよい。また、以上の各ネットワークの組合せであってもよい。また、有線通信および無線通信の何れを採用してもよい。
入金機300は、複数の紙幣を順次に繰出すとともに、繰出した紙幣の枚数を計数する。また、入金機300は、紙幣を繰出す際に、各種の情報を当該紙幣から取得する。具体的には、入金機300は、紙幣を繰出す際に、当該紙幣の画像を撮影し、当該画像から当該紙幣の記番号を特定する。記番号とは紙幣を一意に特定可能な文字列である。例えば、入金機300は、紙幣の画像に対してOCR(Optical character recognition)処理を実行し、当該紙幣の記番号を識別する。
また、入金機300は、紙幣を繰出す際に当該紙幣の金種を識別する。本実施形態では、紙幣束Bには金種X、金種Y、金種Z…の6金種の紙幣が含まれ得る。ただし、紙幣処理システム1が取扱可能な金種の数は6金種に限定されない。例えば、紙幣処理システム1が最大で5金種以下を取扱可能としてもよいし、7金種以上を取扱可能としてもよい。さらに、入金機300は、紙幣を繰出す際に当該紙幣の方向(上下、裏表)を識別する。図1に示す通り、入金機300により繰出された各紙幣が集積され紙幣束Bが作成される。
入金機300は、紙幣束Bの各紙幣から取得した上述の各情報(金種など)を用いて、紙幣情報Daを生成する(後述の図3(a-1)参照)。また、入金機300は、紙幣情報Daを紙幣管理サーバ100へ送信する。詳細には後述するが、紙幣管理サーバ100は、紙幣情報Daを用いて推奨情報Dbを生成する(図8(a)参照)。推奨情報Dbは、整理機200の各集積部Pのうち特定の種類の紙幣を集積するのに適した集積部Pが特定される情報である。
整理機200は、入金機300により作成された紙幣束Bの各紙幣を整理する。具体的には、整理機200は、操作パネル201、載置部202および4個の集積部P(1~4)を具備する。載置部202には紙幣束Bが載置される。操作パネル201が適宜に操作されると、予め定められた整理パターンに従って、載置部202の各紙幣が集積部Pに順次に振分けられる。本実施形態の整理パターンは、「金種揃え」「方向揃え」および「表裏揃え」を含む。作業者は、操作パネル201を操作することにより何れかの整理パターンを設定できる。
本実施形態では、「金種揃え」が設定された場合、紙幣束Bの各紙幣のうち、金種が共通の各紙幣は共通の集積部Pに振分けられる。また、「方向揃え」が設定された場合、紙幣束Bの各紙幣のうち、長手方向の特定の端部の向きが共通の各紙幣は共通の集積部Pに振分けられる。なお、説明のため、紙幣束Bにおいて長手方向の特定の端部が所定方向の紙幣を「上向きの紙幣」と記載し、所定方向逆向きの紙幣を「下向きの紙幣」と記載する場合がある。「表裏揃え」が設定された場合、紙幣束Bの各紙幣のうち、表面の向きが共通の各紙幣は共通の集積部Pに振分けられる。なお、説明のため、紙幣束Bにおいて表面が特定方向を向く紙幣を「表向きの紙幣」と記載し、特定方向とは逆を向く紙幣を「裏向きの紙幣」と記載する場合がある。
ただし、整理パターンは以上の例に限定されない。例えば、「金種揃え、且つ、表裏揃え」という整理パターンを設けてもよい。以上の整理パターンでは、金種が共通の各紙幣は共通の集積部Pに振分けられるが、金種が共通の各紙幣のうち表向きの紙幣と裏向きの紙幣とが別々の集積部Pに振分けられる。同様に、「金種揃え、且つ、方向揃え」という整理パターンや「表裏揃え、且つ、方向揃え」という整理パターンを設けてもよい。また、整理機200が紙幣の傷の有無を判別可能とし、損傷している紙幣と損傷していない紙幣とが別々の集積部Pに振分けられる構成としてもよい。
整理機200は、バッチ枚数bの紙幣が何れか1個の集積部Pに集積されると、紙幣の振分動作を停止させる。本実施形態のバッチ枚数bは数値「100」である(b=100)。例えば、「表裏揃え」で紙幣束Bの各紙幣を振分ける場合を想定する。また、表向きの紙幣が集積部P1に振分けられ、裏向きの紙幣が集積部P2に振分けられる場合を想定する。以上の場合、集積部P1の紙幣が100枚に達すると、集積部P2の紙幣が100枚未満であったとしても、振分動作が一旦停止される。作業員は、集積部P1から100枚の紙幣束を取出し、その後、整理機200に対して所定の操作をすることにより振分動作を再開させることができる。
以下、説明のため、集積部Pにバッチ枚数bが集積され、振分動作が一旦停止することを「バッチ停止」が発生すると記載する場合がある。また、バッチ停止が発生してから振分動作が再開するまでに要する時間を「バッチ停止時間」と記載する場合がある。バッチ停止時間には、例えば、バッチ枚数bの紙幣束を集積部Pから取出す時間、および、振分動作を再開させるための操作を実行する時間が含まれる。本実施形態のバッチ停止時間の平均は約7秒である。さらに、振分動作が開始されてから、紙幣束Bの紙幣の全てが振分けられるまでの時間を「振分時間」と記載する場合がある。以上の振分時間は、バッチ停止が発生する回数が多い程に長くなる。
本実施形態の整理機200では、整理パターンが共通の各場合において、振分けられる紙幣の種類(金種、上下、表裏)を集積部P毎に可変に設定できる。以上の構成では、特定の種類の紙幣(特定紙幣)が振分けられる集積部Pの個数が可変になる。例えば、整理パターンが「表裏揃え」の場合、表向きの紙幣が1個の集積部Pに振分けられる設定にできる。また、以上の設定に替えて、表向きの紙幣が2個の集積部Pに振分けられる設定にできる。
仮に、表向きの紙幣が1個の集積部Pに振分けられる場合、上述した通り、100枚の表向きの紙幣が振分けられる毎にバッチ停止が発生する。一方、例えば集積部P1および集積部P2の2個の集積部Pに表向きの紙幣が振分けられる場合、集積部P1の紙幣が100枚に達した時点ではバッチ停止は発生しない。具体的には、集積部P1の紙幣が100枚に達した後に、集積部P2へ表向きの紙幣が振分けられる。その後、集積部P2の紙幣が100枚に達した時点でバッチ停止が発生する。すなわち、特定の種類の紙幣が2個の集積部Pに振分けられる場合、当該紙幣が200枚振分けられる毎にバッチ停止が発生し得る。ただし、集積部P1に100枚の紙幣が集積された後の期間において、集積部P2の紙幣が100枚に到達する前に集積部P1の紙幣束が取出された場合、集積部P2の紙幣が100枚に到達した時点でバッチ停止は発生しない。以上の場合、集積部P2の紙幣が100枚に到達した後に、集積部P1に紙幣が集積される。
以上の説明から理解される通り、各種類の紙幣を振分けるパターン(以下「振分パターン」)により、バッチ停止が発生する回数が相違し得る。以上の構成は、振分パターンにより振分時間が変化するとも換言される。以上の事情から、振分時間が最短となる様に振分パターンが設定される構成が好適である。具体的には、バッチ停止の発生回数が少ないほど振分時間が短くなる。したがって、例えば、紙幣束Bに含まれる紙幣のうち、バッチ枚数bより多い紙幣については2個以上の集積部Pに振分けられる振分パターンが好適である。
しかし、作業者によっては、紙幣束Bに含まれる各種類の紙幣の枚数が把握(予想)できない場合がある。以上の場合、適切な振分パターンが設定できないという不都合が生じ得る。以上の事情を考慮して、本実施形態では、当該不都合が抑制される構成が採用される。具体的には、図1に示す通り、紙幣管理サーバ100から整理機200へ推奨情報Dbが送信される。推奨情報Dbは、適切な振分パターンが特定される情報である。作業者は、推奨情報Dbにより特定される振分パターンを参照することにより、適切な振分パターンが設定できる。以上の構成の詳細については後述する。
紙幣管理サーバ100は、入金機300から受信した紙幣情報Daを用いて、上述の推奨情報Dbを生成する。具体的には、紙幣管理サーバ100は、マスタ情報Dm(後述の図3(b)参照)を記憶する。マスタ情報Dmは、整理機200の能力を特定可能な情報である。例えば、マスタ情報Dmは、整理機200が1枚の紙幣を振分けるのに要する時間(以下「処理速度s」)を含んで構成される。詳細には後述するが、本実施形態では、紙幣情報Daおよびマスタ情報Dmを用いて、振分パターン毎に振分時間が予想(算出)される。以上の予想結果に基づいて、振分時間が短い(適切な)振分パターンが推奨情報Dbにより整理機200へ通知される。
図2は、本実施形態の紙幣処理システム1の機能ブロック図である。図2に示す通り、紙幣処理システム1は、紙幣管理装置10、紙幣処理装置20および紙幣計数装置30を含んで構成される。例えば、上述の紙幣管理サーバ100、整理機200および入金機300の各々のCPUがプログラムを実行することにより各機能が実現される。具体的には、上述の紙幣管理サーバ100が紙幣管理装置10として機能する。また、整理機200が紙幣処理装置20として機能し、入金機300が紙幣計数装置30として機能する。
図2に示す通り、紙幣計数装置30は、計数部31、識別部32および送信部33を含む。計数部31は、複数の紙幣を順次に繰出しながら計数する。また、計数部31により繰出された各紙幣が集積されて紙幣束Bが作成される。本実施形態では、紙幣計数装置30に1個の集積部が設けられ、当該集積部に紙幣束Bが作成される。ただし、紙幣計数装置30に複数個の集積部が設けられ、複数個の紙幣束Bを一度に作成可能な構成としてもよい。また、紙幣束Bが作成される集積部が紙幣計数装置30以外に設けられる構成としてもよい。
識別部32は、紙幣が繰出される際に、当該紙幣が特定紙幣であるか否か(紙幣の種類)を識別する。具体的には、識別部32は、繰出される各紙幣について、当該紙幣が何れの金種(X、Y、Z…)の紙幣であるかを識別する。また、識別部32は、当該紙幣が表向きの紙幣であるか裏向きの紙幣であるかを識別するとともに、上向きの紙幣であるか下向きの紙幣であるかを識別する。
紙幣計数装置30は、識別部32が実行した識別の結果から紙幣情報Daを生成する。詳細には後述するが、紙幣情報Daからは、紙幣束Bに含まれる各金種の枚数が特定される。また、表向きの紙幣の枚数、裏向きの紙幣の枚数、上向きの紙幣の枚数および下向きの紙幣の枚数が紙幣情報Daから特定される(図3(a-2)参照)。以上の紙幣情報Daには、紙幣束Bが特定される束IDが含まれる。送信部33は、紙幣情報Daを紙幣管理装置10へ送信する。
紙幣管理装置10は、記憶部11、決定部12および通知部13を具備する。図2に示す通り、記憶部11は、推奨情報DB(DataBase)、紙幣情報DBおよびマスタ情報DBを含んで構成される。紙幣情報DBは紙幣計数装置30から受信した紙幣情報Daを記憶し、マスタ情報DBは上述のマスタ情報Dmを記憶する。また、推奨情報DBは、推奨情報Dbを記憶する。
決定部12は、推奨情報Dbを生成する。具体的には、決定部12は、紙幣情報Daから特定される特定紙幣の枚数(例えば、金種Xの紙幣の枚数)に基づいて、当該特定紙幣が集積される特定集積部(金種Xが振分けられる集積部Pの種類(個数))を決定する。すなわち、特定紙幣の枚数に基づいて、振分パターンが決定される。以上の構成については詳細に後述する。決定部12が決定した特定集積部(振分パターン)が特定される推奨情報Dbが生成され、推奨情報DBに記憶される。
通知部13は、推奨情報Dbを紙幣処理装置20へ通知する。具体的には、紙幣束Bが紙幣処理装置20により整理される場合、当該紙幣処理装置20に当該紙幣束Bの束IDが入力される。また、紙幣処理装置20に入力された束IDは、紙幣管理装置10へ送信される。紙幣管理装置10(通知部13)は、紙幣処理装置20から束IDが入力されると、当該束IDに応じた推奨情報Dbを推奨情報DBから検索し紙幣処理装置20へ通知する。
紙幣処理装置20は、振分設定部21、振分実行部22、振分停止部23、操作パネル部24および上述の集積部P1~4を含む。振分設定部21は、集積部Pのうちの何れかを特定集積部(特定紙幣が振分けられる集積部P)に設定する。具体的には、上述した通り本実施形態では、紙幣管理装置10から推奨情報Dbが通知される。また、推奨情報Dbからは振分パターンが特定される。紙幣処理装置20の操作パネル部24が適宜に操作されると、振分設定部21は、紙幣管理装置10から通知された振分パターンを設定する。ただし、推奨情報Dbにより通知された振分パターンに加え、作業者が独自に判断した振分パターンを設定可能な構成としてもよい。
振分実行部22は、紙幣束の各紙幣のうち特定紙幣を特定集積部に振分ける。具体的には、振分実行部22は、振分設定部21が設定した振分パターンに応じて、紙幣束Bの各紙幣を各集積部Pに振分ける。振分停止部23は、何れか1個の集積部Pに予め定められた枚数(バッチ枚数)の紙幣が集積されると、紙幣の振分動作を停止させる。すなわち、振分停止部23は上述のバッチ停止を発生させる。
図3(a-1)および図3(a-2)は、紙幣情報Daの詳細を説明するための図である。図3(a-1)は、紙幣情報Daの具体例の概念図である。本実施形態では、1枚の紙幣に対応する1個の紙幣情報Daが当該紙幣から生成される。したがって、仮にN枚の紙幣が紙幣束Bに含まれる場合、N個の紙幣情報Daが生成され、紙幣管理装置10に送信される。
図3(a-1)に示す通り、本実施形態の紙幣情報Daは、ヘッダー情報Daxおよび紙幣毎情報Dayを含んで構成される。ヘッダー情報Daxは、情報Dax1および情報Dax2を含んで構成される。紙幣情報Da(ヘッダー情報Dax)の情報Dax1は、当該紙幣情報Daに対応する紙幣が含まれる紙幣束Bの束IDを示す。また、情報Dax2は、当該紙幣束Bに含まれる紙幣の総数を示す。
ヘッダー情報Daxの束ID(情報Dax1)は、紙幣計数装置30が各紙幣を計数した際に決定される。また、紙幣計数装置30は、計数結果を情報Dax2として紙幣情報Daを生成する。なお、上述した通り1枚の紙幣に対して1個の紙幣情報Daが生成されるが、紙幣情報Daのうちヘッダー情報Daxは、同じ紙幣束Bに含まれる各紙幣で共通になる。
紙幣毎情報Dayは、情報Day1から情報Day3を含んで構成される。情報Day1は、紙幣情報Daに対応する紙幣の記番号である。また、情報Day2は、当該紙幣の金種である。情報Day3は、当該紙幣の方向である。上述した通り、以上の各情報は、紙幣計数装置30(識別部32)により紙幣から取得される。なお本実施形態では、説明のため、表向き且つ上向きの紙幣を「方向fuの紙幣」と記載する場合がある。同様に、表向き且つ下向きの紙幣を「方向fdの紙幣」、裏向き且つ上向きの紙幣を「方向buの紙幣」、裏向き且つ下向きの紙幣を「方向bdの紙幣」と記載する場合がある。情報Day3は、以上の4種類の各紙幣の方向(fu、fd、bu、bd)を示す。
図3(a-2)は、紙幣束Bの各紙幣の各紙幣情報Daの具体例を説明するための図である。図3(a-2)には、紙幣束Bの各紙幣の一部(6枚)が抜粋して示される。また、以上の各紙幣から生成された紙幣情報Da(1~6)の概念図が示される。図3(a-2)の具体例では、N枚の紙幣が含まれる紙幣束Bを想定する。また、束IDが「aaa」の紙幣束Bを想定する。以上の具体例では、各紙幣情報Daのヘッダー情報Daxの情報Dax1(束ID)は「aaa」となり、情報Dax2(枚数)は「N」になる。
例えば、図3(a-2)に示す通り、方向fu(表向き且つ上向き)で記番号が「123…」の金種Xの紙幣からは、ヘッダー情報Daxが「aaa」(情報Dax1)、「N」(情報Dax2)であり、紙幣毎情報Dayが「123…」(情報Day1)、「X」(情報Day2)、「fu」(情報Day3)の紙幣情報Da1が生成される。なお、紙幣情報Daは、以上の例に限定されない。例えば、紙幣束Bにおける順番(紙幣計数装置30により繰出された順番)を示す情報が紙幣情報Daに含まれる構成としてもよい。また、紙幣情報Daから情報Day1(記番号)が省略される構成としてもよい。
以上の各紙幣情報Daは、紙幣管理装置10へ送信される。紙幣管理装置10は、各紙幣情報Daから金種別枚数(n、n、n…)、表裏別枚数(n、n)および上下別枚数(n、n)を特定する。金種別枚数は、金種別枚数n、金種別枚数n、金種別枚数n…を含む。金種別枚数nは、紙幣束Bに含まれる金種Xの紙幣の枚数を示す。同様に、金種別枚数n、金種別枚数n…の各々は、紙幣束Bに含まれる金種Yの紙幣の枚数、金種Zの紙幣の枚数…を示す。
以上の金種別枚数は、各紙幣情報Daの情報Day2(金種)を参照して特定される。具体的には、情報Dax1(束ID)が共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day2が「X」の紙幣情報Daの個数を計数し、計数結果を金種別枚数nとして特定する。同様に、例えば、束IDが共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day2が「Y」の紙幣情報Daの個数を金種別枚数nとして特定し、情報Day2が「Z」の紙幣情報Daの個数を金種別枚数nとして特定する。
表裏別枚数は、表裏別枚数nおよび表裏別枚数nを含む。表裏別枚数nは、紙幣束Bに含まれる表向きの紙幣(方向fuの紙幣および方向fdの紙幣)の枚数を示す。同様に、表裏別枚数nは、紙幣束Bに含まれる裏向きの紙幣(方向buの紙幣および方向bdの紙幣)の枚数を示す。表裏別枚数は、各紙幣情報Daの情報Day3(方向)を参照して生成される。具体的には、束IDが共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day3が「fu」または「fd」の紙幣情報Daの個数を表裏別枚数nとして特定する。同様に、束IDが共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day3が「bu」または「bd」の紙幣情報Daの個数を表裏別枚数nとして特定する。
上下別枚数は、上下別枚数nおよび上下別枚数nを含む。上下別枚数nは、紙幣束Bに含まれる上向きの紙幣(方向fuの紙幣および方向buの紙幣)の枚数を示す。同様に、上下別枚数nは、紙幣束Bに含まれる下向きの紙幣(方向fdの紙幣および方向bdの紙幣)の枚数を示す。上下別枚数は、表裏別枚数と同様に、各紙幣情報Daの情報Day3(方向)を参照して生成される。具体的には、束IDが共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day3が「fu」または「bu」の紙幣情報Daの個数を上下別枚数nとして特定する。同様に、束IDが共通の各紙幣情報Daのうち、情報Day3が「fd」または「bd」の紙幣情報Daの個数を上下別枚数nとして特定する。
詳細には後述するが、紙幣管理装置10は、金種別枚数、表示別枚数および上下別枚数を用いて「停止回数m」を算出する。停止回数mは、紙幣処理装置20において紙幣束Bの各紙幣を振分ける過程で発生するバッチ停止の予想回数である。以上の停止回数mは、紙幣束Bの各紙幣を振分けるのに要する振分時間を予想する際に(後述の予想時間Tを算出する際に)用いられる。
図3(b)は、マスタ情報Dmの概念図である。上述した通り、マスタ情報Dmは、紙幣処理装置20の能力を示す情報であり、紙幣管理装置10に予め記憶される。マスタ情報Dmは、例えば、紙幣処理装置20の能力が変化した場合(例えば、紙幣処理装置20自体が変更された場合)に変更される。
本実施形態のマスタ情報Dmは、図3(b)に示す通り、バッチ枚数b、処理速度sおよび平均停止時間wを含む。処理速度sは、紙幣処理装置20が1秒間に振分可能な紙幣の枚数を示す。バッチ枚数bは、バッチ停止が発生する紙幣の枚数である。すなわち、何れか1個の集積部Pにb枚の紙幣が集積される毎に、振分動作が一旦停止される。平均停止時間wは、バッチ停止が発生してから振分動作が再開するまでに要するバッチ停止時間の平均値(予想値)である。本実施形態の平均停止時間wは約7秒である。
本実施形態の紙幣管理装置10は、紙幣情報Daおよびマスタ情報Dmを用いて、紙幣束Bの各紙幣を振分けるのに要する振分時間を予想し、予想結果を「予想時間T」として記憶する。具体的には、以下の数1の式を用いて予想時間Tが算出され、当該予想時間Tと当該紙幣束Bの束IDとが紐づけて記憶される。なお、数1における「N」は、紙幣束Bにおける紙幣の合計枚数を意味し、上述の紙幣情報Da(Dax2)から特定される。また、数1における「s」はマスタ情報Dmの処理速度sを意味し、「w」はマスタ情報Dmの平均停止時間wを意味し、「m」は停止回数mを意味する。停止回数mは、上述した通り、紙幣束Bの各紙幣を振分ける過程で発生するバッチ停止の予想回数である。
[数1]
T=N/s+w×m
以上の数1から理解される通り、予想時間Tは、紙幣束Bに含まれる紙幣の枚数Nが多い程に長くなる。また、予想時間Tは、停止回数mが多い程に長くなる。停止回数mは、特定の種類(金種、表裏、上下)の紙幣を振分ける集積部Pに応じて変化し得る。本実施形態では、停止回数mが少なくなる特定集積部Pが紙幣管理装置10において決定され、紙幣処理装置20に通知される。具体的には、停止回数mが少なくなる振分パターンが紙幣管理装置10において決定される。以上の構成の詳細については後述する。
図4(a-1)~(a-4)、(b-1)、(b-2)、(c-1)、(c-2)、(d)は、設定パターンの具体例を説明するための図である。設定パターンは上述の振分パターン(各集積部に振分られる具体的な紙幣の種類)に先行して決定される。具体的には、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類に応じて、整理パターンと設定パターンとの組合せ毎に振分パターンが決定される。特定の設定パターンの振分パターンについては、後述の図4(e-1)(e-2)(f-1)(f-2)を用いて具体的に説明する。紙幣管理装置10は、決定した振分パターンで各紙幣を振分ける場合の予想時間T(以下、単に「振分パターンの予想時間T」と記載する場合がある)を算出する。
なお、紙幣束Bの各紙幣は、「表向きの紙幣」および「裏向きの紙幣」に区分される。本実施形態では、説明のため、整理パターンが「表裏揃え」の場合、表向きの紙幣および裏向きの紙幣の何れか一方を「第1紙幣」と記載し、他方を「第2紙幣」と記載する場合がある。また、紙幣束Bの各紙幣は、「上向きの紙幣」および「下向きの紙幣」に区分される。本実施形態では、整理パターンが「上下揃え」の場合、上向きの紙幣および下向きの紙幣の何れか一方を「第1紙幣」と記載し、他方を「第2紙幣」と記載する場合がある。同様に、整理パターンが「金種揃え」の場合、各金種(X、Y、Z…)の各紙幣を「第1紙幣」「第2紙幣」「第3紙幣」…と記載する場合がある。
以上の本実施形態では、「第1紙幣」となる各紙幣は整理パターン毎に可変である。同様に、「第2紙幣」となる各紙幣は整理パターン毎に可変である。なお、整理パターンが「金種揃え」の場合のみ「第3紙幣」が紙幣束Bに含まれ得る。図4(a-1)~(a-4)、(b-1)、(b-2)、(c-1)、(c-2)、(d)における各四角形は各集積部P(1~4)に対応する。また、各図の四角形に示される数字は、当該四角形が対応する集積部Pに集積される紙幣の種類(第1紙幣、第2紙幣…)を意味する。
図4(a-1)は、設定パターンA1を説明するための図である。設定パターンA1では、全ての集積部P(1~4)に第1紙幣が振分けられる。以上の設定パターンA1は、紙幣束Bに第1紙幣のみが含まれる場合に設定され得る。例えば、整理パターンが「金種揃え」の場合において、紙幣束Bに1金種のみの紙幣が含まれる場合を想定する。以上の場合、当該金種の紙幣が設定パターンA1における第1紙幣になる。ただし、紙幣束Bに第1紙幣以外(第2紙幣など)が含まれる場合であっても、紙幣処理装置20において、設定パターンA1を設定すること自体は可能である。
図4(e-1)および図4(e-2)は、振分パターンの具体例を説明するための図である。上述した通り、紙幣管理装置10は、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類(第1紙幣、第2紙幣…)に応じて、設定パターン毎に振分パターンを決定する。例えば図4(e-1)の具体例は、上向きの紙幣のみが含まれる紙幣束Bxの各紙幣を、整理パターン「上下揃え」で振分ける場合を想定する。以上の場合、設定パターンA1の振分パターンとして、第1紙幣が「上向きの紙幣」である振分パターンが決定される。すなわち、全ての集積部Pに上向きの紙幣が振分けられる振分パターンが決定される。
一方、図4(e-2)の具体例は、下向きの紙幣のみが含まれる紙幣束Byの各紙幣を、整理パターン「上下揃え」で振分ける場合を想定する。以上の場合、設定パターンA1の振分パターンとして、第1紙幣が「下向きの紙幣」である振分パターンが決定される。すなわち、全ての集積部Pに下向きの紙幣が振分けられる振分パターンが決定される。以上の説明から理解される通り、設定パターンが共通であっても、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類に応じて、決定され得る振分パターンの種類が変化する。
図4(a-2)は、設定パターンA2を説明するための図である。設定パターンA2では、集積部P1および集積部P2に第1紙幣が振分けられ、集積部P3および集積部P4に第2紙幣が振分けられる。以上の設定パターンA2は、紙幣束Bに2種類(第1紙幣、第2紙幣)以下の紙幣が含まれる場合に設定され得る。例えば、整理パターンが「上下揃え」の場合において、紙幣束Bに上向きの紙幣および下向きの紙幣の双方が含まれる場合を想定する。以上の場合、「上向きの紙幣」が「第1紙幣」、「下向きの紙幣」が「第2紙幣」である振分パターンが決定され、当該振分パターンの予想時間Tが算出される。ただし、紙幣束Bに第1紙幣のみが含まれる場合、および、紙幣束Bに3種類以上の紙幣が含まれる場合であっても、紙幣処理装置20において、設定パターンA2を設定すること自体は可能である。
なお、設定パターンA2では「第1紙幣」と「第2紙幣」とで振分られる集積部Pの個数が共通(2個)である。したがって、「上向きの紙幣」が「第1紙幣」であり「下向きの紙幣」が「第2紙幣」である振分パターンと、「下向きの紙幣」が「第1紙幣」であり「上向きの紙幣」が「第2紙幣」である振分パターンとでは、停止回数mが共通になる。すなわち、予想時間Tが共通になる。
本実施形態では、整理パターンと設定パターンとの組合せ毎に想定される各振分パターンのうち、予想時間Tが必ず同じになる各振分パターンについては、予め定められた1個の振分パターンの予想時間Tが算出され、他の振分パターンの予想時間Tの算出は省略される。例えば、設定パターンA2で想定される各振分パターンのうちの1個の振分パターン(何れの紙幣を第1紙幣、第2紙幣にするか)が、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類と整理パターンと設定パターンとの組合せ毎に予め定められている。紙幣管理装置10は、当該振分パターンの予想時間Tを算出する。
具体的には、紙幣束Bに「上向きの紙幣」および「下向きの紙幣」の双方が含まれ、整理パターンが「上下揃え」の場合を想定する。以上の場合、設定パターンA2の振分パターンとして、「上向きの紙幣」が「第1紙幣」であり「下向きの紙幣」が「第2紙幣」である振分パターンと、「下向きの紙幣」が「第1紙幣」であり「上向きの紙幣」が「第2紙幣」である振分パターンとが想定される。しかし、以上の各振分パターンの予想時間Tは共通であるため、前者の振分パターンのみの予想時間Tが算出される。
図4(a-3)は、設定パターンA3を説明するための図である。設定パターンA3では、集積部P1に第1紙幣が振分けられ、集積部P2に第2紙幣が振分けられ、集積部P3に第3紙幣が振分けられ、集積部P4に第4紙幣が振分けられる。以上の設定パターンA3は、紙幣束Bに4種類(第1~第4紙幣)以下の紙幣が含まれる場合に設定され得る。
例えば、整理パターンが「金種揃え」の場合において、紙幣束Bに4種類の金種の紙幣が含まれる場合を想定する。以上の場合、4種類の金種の紙幣の各々が、第1紙幣から第4紙幣である振分パターンが決定される。本実施形態では、設定パターンA3の1個の振分パターン(何れの紙幣を第1紙幣、第2紙幣…にするか)が、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類と整理パターンと設定パターンとの組合せ毎に予め定められている。紙幣管理装置10は、当該振分パターンの予想時間Tを算出する。
図4(a-4)は、設定パターンA3aを説明するための図である。設定パターンA3aは、上述の設定パターンA3と同様に、紙幣束Bに4種類(第1~第4紙幣)以下の紙幣が含まれる場合に設定され得る。ただし、設定パターンA3aは、整理パターンが「金種揃え」の場合のみ設定され得る。また、設定パターンA3aでは、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類が共通であっても、各集積部P(1~4)に振分けられる紙幣の種類が可変に設定される。
具体的には、設定パターンA3aでは、紙幣束Bの各紙幣のうち最初に振分けられる金種の紙幣が集積部P1に振分けられる。また、設定パターンA3aでは、紙幣束Bの各紙幣のうち2番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P2に振分けられ、3番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P3に振分けられ、4番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P4に振分けられる。詳細には後述するが、設定パターンA3aで各紙幣を振分けた場合の予想時間Tと、他の設定パターンで各紙幣を振分けた場合の予想時間Tとが同じ場合、当該他の設定パターンより設定パターンA3aのランクが高く決定される。
図4(b-1)は、設定パターンB1を説明するための図である。設定パターンB1では、集積部P1から集積部P3に第1紙幣が振分けられ、集積部P4に第2紙幣が振分けられる。設定パターンB1は、紙幣束Bに2種類の紙幣(例えば、2金種の紙幣)が含まれる場合に設定され得る。
図4(f-1)および図4(f-2)は、振分パターンの他の具体例を説明するための図である。図4(f-1)および図4(f-2)は、共に、整理パターンが「金種揃え」の場合における設定パターンB1の各振分パターンを示す。また、図4(f-1)の振分パターンと図4(f-2)の振分パターンとは、共通の紙幣束Bの各紙幣を振分ける場合の各振分パターンを示す。具体的には、紙幣束Bに金種Xの紙幣および金種Yの紙幣の2種類の紙幣が含まれる場合の各振分パターンを示す。
図4(f-1)は、「第1紙幣」が「金種Xの紙幣」であり「第2紙幣」が「金種Yの紙幣」である設定パターンB1の振分パターンを示す。以上の振分パターンでは、集積部P1から集積部P3に金種Xの紙幣が振分けられ、集積部P4に金種Yの紙幣が振分けられる。一方、図4(f-2)は、「第1紙幣」が「金種Yの紙幣」であり「第2紙幣」が「金種Xの紙幣」である設定パターンB1の振分パターンを示す。以上の振分パターンでは、集積部P1から集積部P3に金種Yの紙幣が集積され、集積部P4に金種Xの紙幣が集積される。
以上の設定パターンB1では、第1紙幣と第2紙幣とで振分けられる集積部Pの個数(3個、1個)が相違する。したがって、紙幣束Bに含まれる2種類の紙幣のうち、何れを第1紙幣に設定するかに応じて(振分パターンに応じて)、停止回数mが相違し得る。すなわち、予想時間Tが相違し得る。以上の事情を考慮して、本実施形態では、設定パターンB1を設定した場合の予想時間Tを、第1紙幣および第2紙幣を入替えて(振分パターン毎に)2回算出する。例えば、紙幣束Bに金種Xの紙幣および金種Yの紙幣の2種類の紙幣が含まれる場合、図4(f-1)および図4(f-2)に示す2種類の振分パターンの各々について、予想時間Tを算出する。
図4(b-2)は、設定パターンB2を説明するための図である。設定パターンB2では、集積部P1および集積部P2に第1紙幣が振分けられ、集積部P3に第2紙幣が振分けられ、集積部P4に第3紙幣が振分けられる。設定パターンB2は、紙幣束Bに3種類の紙幣(3金種の紙幣)が含まれる場合に設定され得る。以上の設定パターンB2では、第1紙幣と他の紙幣(第2紙幣、第3紙幣)とで振分けられる集積部Pの個数が相違する。したがって、紙幣束Bに含まれる3種類の紙幣のうち、何れを第1紙幣に設定するかに応じて、停止回数mが相違し得る。すなわち、予想時間Tが相違し得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、設定パターンB2の各振分パターンのうち予想時間Tが相違する3個の振分パターンの各々の予想時間Tを算出する。すなわち、3個の予想時間Tが算出される。なお、以下において、当該3個の振分パターンのうちの1個を「振分パターンB2-1」と記載し、他の何れか1個を「振分パターンB2-2」と記載し、残りの1個を「振分パターンB2-3」と記載する場合がある(後述の図6(a)において具体例を説明する)。
なお、振分パターンB2-1において、各集積部Pに集積される具体的な紙幣の種類は、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類によって可変である。例えば、紙幣束Bに金種X、金種Yおよび金種Zが含まれる場合と、金種W、金種Xおよび金種Yが含まれる場合とで、振分パターンB2-1において各集積部Pに集積される具体的な紙幣の種類は相違する。振分パターンB2-2および振分パターンB2-3においても同様である。また、整理パターンが「表示揃え」または「方向揃え」の場合、紙幣束Bの各紙幣は、最大で第1紙幣と第2紙幣との2種類に区分される。したがって、設定パターンB2は、整理パターンが「金種揃え」の場合のみ設定され得る。本実施形態では、予想時間Tを算出する3個の振分パターン(B2-1~B2-3)は、紙幣束Bに含まれる紙幣の金種の組合せ毎に予め定められる。
図4(c-1)、(c-2)および図4(d)は、混合束が作成される設定パターン(C1、C2、D)を説明するための図である。図4(c-1)、(c-2)および図4(d)における各四角形のうち文字「M」が記載される四角形は、混合束が作成される集積部Pに対応する。混合束が作成される集積部Pには、複数種類の紙幣(第2紙幣、第3紙幣…)が振分けられる。混合束が作成される設定パターンは、紙幣束Bに3種類以上(第1紙幣、第2紙幣、第3紙幣…)の紙幣が含まれる場合に設定できる。したがって、整理パターンが「金種揃え」の場合にのみ、混合束が作成される設定パターンは設定される。
図4(c-1)は、設定パターンC1を説明するための図である。設定パターンC1では、集積部P1から集積部P3に第1紙幣が振分けられ、集積部P4には第2紙幣および第3紙幣を含む複数種類の紙幣が振分けられる。すなわち、集積部P4には混合束が作成される。以上の設定パターンC1では、紙幣束Bに含まれる複数種類の紙幣(金種)のうち、何れを第1紙幣に設定するかに応じて(振分パターンに応じて)予想時間Tが変化する。
以上の事情を考慮して、本実施形態の紙幣管理装置10は、設定パターンC1の各振分パターンのうち予想時間Tが相違し得る振分パターンの各々の予想時間Tを算出する。例えば、紙幣束Bにk(kは3以上の整数)金種の紙幣が含まれる場合、予想時間Tが相違し得る設定パターンC1の振分パターンはk通り(=)である。以上の場合、k個の予想時間Tが算出される。なお、以下において、予想時間Tが相違する設定パターンC1の振分パターンの各々を「設定パターンC1-1」「設定パターンC1-2」…と記載する場合がある。
図4(c-2)は、設定パターンC2を説明するための図である。設定パターンC2では、集積部P1に第1紙幣が振分けられ、集積部P2に第2紙幣が振分けられ、集積部P3に第3紙幣が振分けられ、第4紙幣および第5紙幣を含む複数種類の紙幣が集積部P4に振分けられる。すなわち、集積部P4には混合束が作成される。
以上の設定パターンC2では、紙幣束Bに含まれる複数種類の紙幣(金種)のうち、第1紙幣から第3紙幣に設定する紙幣の組合せに応じて予想時間Tが変化する。以上の事情を考慮して、本実施形態の紙幣管理装置10は、設定パターンC2の各振分パターンのうち予想時間Tが相違し得る振分パターンの各々の予想時間Tを算出する。例えば、紙幣束Bにk(kは5以上の整数)種類の紙幣が含まれる場合、通りの振分パターンの予想時間Tが算出される。
図4(d)は、設定パターンDを説明するための図である。設定パターンDでは、集積部P1および集積部P2に第1紙幣が振分けられ、集積部P2に第2紙幣が振分けられ、集積部P4には第3紙幣および第4紙幣を含む複数種類の紙幣が振分けられる。すなわち、集積部P4には混合束が作成される。
設定パターンDでは、紙幣束Bに含まれる複数種類の紙幣(金種)のうち、何れを第1紙幣および第2紙幣に設定するかに応じて予想時間Tが変化する。以上の事情を考慮して、本実施形態の紙幣管理装置10は、設定パターンDの各振分パターンのうち予想時間Tが相違する振分パターンの各々の予想時間Tを算出する。例えば、紙幣束Bにk(kは4以上の整数)種類の紙幣が含まれる場合、通りの振分パターンの予想時間Tが算出される。
図5(a)および図5(b)は、予想時間Tを算出する設定パターン(振分パターン)の決定方法の具体例を説明するための図である。紙幣管理装置10は、設定パターンを決定する際に、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類数(第1紙幣、第2紙幣…)を判定する。具体的には、紙幣計数装置30から受信した紙幣情報Daを用いて、整理パターン毎に種類数が判定される。
図5(a)に示す通り、例えば整理パターンが「金種揃え」であり、紙幣束Bに1金種のみの紙幣が含まれる場合(第1紙幣のみが含まれる場合)、種類数は1種類と判定される。また、整理パターンが「金種揃え」であり、紙幣束Bに2金種の紙幣が含まれる場合(第1紙幣および第2紙幣が含まれる場合)、種類数は2種類と判定される。同様に、例えば、紙幣束Bに3金種の紙幣が含まれる場合、種類数は3種類と判定され、紙幣束Bに4金種の紙幣が含まれる場合、種類数は4種類と判定される。なお、図5(a)および図5(b)における「k」は、数値「5」以上の整数を意味する。ただし、本実施形態の紙幣束Bには、最大で6金種の紙幣が含まれる。したがって、種類数の最大値は6種類である。すなわち、図5(a)および図5(b)における「k」は、数値「5」または数値「6」になる。
整理パターンが「表裏揃え」であり、紙幣束Bの紙幣が全て表向き、または、全て裏向きの場合(第1紙幣のみの場合)、種類数は1種類と判定される。一方、整理パターンが「表裏揃え」であり、紙幣束Bに表向きの紙幣および裏向きの紙幣の双方が含まれる場合(第1紙幣および第2紙幣が含まれる場合)、種類数は2種類と判定される。同様に、整理パターンが「上下揃え」であり、紙幣束Bの紙幣が全て上向き、または、全て下向きの場合(第1紙幣のみの場合)、種類数は1種類と判定される。一方、整理パターンが「上下揃え」であり、紙幣束Bに上向きの紙幣および下向きの紙幣の双方が含まれる場合(第1紙幣および第2紙幣が含まれる場合)、種類数は2種類と判定される。
図5(b)は、予想時間Tが算出される設定パターンの具体例を説明するための図である。図5(b)には、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類数および設定パターンの組合せ毎に、予想時間Tが算出される振分パターンの個数が示される。ただし、設定パターンA3aの振分パターンは、整理パターンが「金種揃え」の場合のみ予想時間Tが算出される。
上述した通り、本実施形態では、設定パターンB1の2個の振分パターンの予想時間Tが算出される。また、設定パターンB2では、振分パターンB2-1、振分パターンB2-2および振分パターンB2-3の3個の予想時間Tが算出される。設定パターンC1では(k)個の振分パターンの予想時間Tが算出され、設定パターンC2では個の振分パターンの予想時間Tが算出され、設定パターンD1では個の振分パターンの予想時間Tが算出される。
例えば、紙幣束Bに3金種の紙幣が含まれる場合を想定する。以上の場合、整理パターンが「金種揃え」の場合の種類数は3種類と判定される(図5(a)参照)。また、整理パターンが「金種揃え」の場合の予想時間Tとして、設定パターンA3および設定パターンA3aの各々で1種類の振分パターンの予想時間Tが算出され、設定パターンB2および設定パターンC1の各々で3種類の振分パターンの予想時間Tが算出される(図5(b)参照)。すなわち、8個の予想時間Tが算出される。
また、当該紙幣束Bに上向きの紙幣のみが含まれ下向きの紙幣が含まれない場合を想定する。以上の場合、整理パターンが「上下揃え」の場合の種類数が1種類と判定される。また、整理パターンが「上下揃え」の場合の予想時間Tとして、設定パターンA1~3の各々で1種類の振分パターンの予想時間Tが算出される。すなわち、3個の予想時間Tが算出される。
同様に、当該紙幣束Bに表向きの紙幣および裏向きの紙幣の双方が含まれる場合を想定する(種類数=2)。以上の場合、整理パターンが「表裏揃え」の場合の種類数が2種類と判定される。また、整理パターンが「表裏揃え」の場合の予想時間Tとして、設定パターンA2、3の各々で1種類の振分パターンの予想時間Tが算出され、設定パターンB1で2種類の振分パターンの予想時間Tが算出される。すなわち、4個の予想時間Tが算出される。
図6(a)および図6(b)は、予想時間Tの算出方法の具体例を説明するための図である。図6(a)および図6(b)の具体例では、設定パターンB2の各振分パターン(B2-1、B2-2、B2-3)の各予想時間Tが算出される場合を想定する。上述した通り、設定パターンB2の場合、振分パターンB2-1、振分パターンB2-2および振分パターンB2-3の3個の予想時間Tが算出される。また、図6(a)および図6(b)の具体例では、整理パターンが「金種揃え」であり、紙幣束Bに金種X、金種Yおよび金種Zの3金種の紙幣が含まれる場合を想定する。
図6(a)に示す通り、振分パターンB2-1では、集積部P1および集積部P2に金種Xの紙幣が振分けられ、集積部P3に金種Yの紙幣が振分けられ、集積部P4に金種Zの紙幣が振分けられる。すなわち、振分パターンB2-1では、金種Xの紙幣が2個の集積部Pに集積され、金種Yの紙幣が1個の集積部Pに集積され、金種Zの紙幣が1個の集積部Pに集積される。
以下、説明のため、整理パターンが「金種揃え」の際に、金種Xの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載する場合がある。また、整理パターンが「金種揃え」の際に、金種Yの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載し、金種Zの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載する場合がある。図6(a)の具体例では、振分個数aは2個であり、振分個数aは1個であり、振分個数aは1個である。
図6(a)に示す通り、振分パターンB2-2では、集積部P1および集積部P2に金種Yの紙幣が振分けられ、集積部P3に金種Xの紙幣が振分けられ、集積部P4に金種Zの紙幣が振分けられる。すなわち、振分個数aは1個であり、振分個数aは2個であり、振分個数aは1個である。同様に、振分パターンB2-3では、集積部P1および集積部P2に金種Zの紙幣が振分けられ、集積部P3に金種Xの紙幣が振分けられ、集積部P4に金種Yの紙幣が振分けられる。すなわち、振分個数aは1個であり、振分個数aは1個であり、振分個数aは2個である。
なお、本実施形態では、整理パターンが「表裏揃え」の際に、表向きの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載する場合がある。また、裏向きの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載する場合がある。同様に、整理パターンが「上下揃え」の際に、上向きの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載し、下向きの紙幣が振分けられる集積部Pの個数を「振分個数a」と記載する場合がある。
図6(b)は、停止回数mの具体例を説明するための図である。停止回数mは、上述の数1(T=N/s+w×m)で説明した通り、予想時間Tを算出する際に用いられる。本実施形態の紙幣管理装置10は、停止回数mを算出する際に、後述のバッチ発生回数rを算出する。具体的には、整理パターンが「金種揃え」の場合、バッチ発生回数r、バッチ発生回数r、バッチ発生回数r…を算出する。また、整理パターンが「表裏揃え」の場合、バッチ発生回数rおよびバッチ発生回数rを算出する。同様に、整理パターンが「上下揃え」の場合、バッチ発生回数rおよびバッチ発生回数rを算出する。
以上のバッチ発生回数rは、以下の数2の各式から求められる。なお、数2における「n」「n」「n」…は、紙幣束Bに含まれる金種Xの紙幣の枚数である金種別枚数n、金種Yの紙幣の枚数である金種別枚数n、金種Zの紙幣の枚数である金種別枚数n…を意味する(上述の図3(a-2)参照)。また、数2における「n」および「n」は、紙幣束Bに含まれる表向きの紙幣の枚数である表裏別枚数nおよび裏向きの紙幣の枚数である表裏別枚数nを意味する。同様に、数2における「n」および「n」は、紙幣束Bに含まれる上向きの紙幣の枚数である上下別枚数nおよび下向きの紙幣の枚数である上下別枚数nを意味する。また、数2における「b」は、紙幣処理装置20のバッチ枚数bを意味する(上述の図3(b)参照)。
[数2]
=n/b、r=n/b、r=n/b…
=n/b、r=n/b
=n/b、r=n/b
※小数点以下繰上げ
紙幣管理装置10は、以上の数2で求めたバッチ発生回数rを用いて停止回数mを算出する。具体的には、停止回数mは整理パターン毎に以下の数3の各式により算出される。なお、以下説明のため、整理パターンが「金種揃え」の場合の停止回数mを「停止回数m1」と記載する。また、整理パターンが「表裏揃え」の場合の停止回数mを「停止回数m2」と記載する。同様に、整理パターンが「上下揃え」の場合の停止回数mを「停止回数m3」と記載する。
[数3]
m1=m1x+m1y+m1z+…
m2=m2f+m2b
m3=m3u+m3d
また、数3における停止回数m1の各項(m1x、m1y、m1z…)、停止回数m2の各項(m2f、m2b)、および、停止回数m3の各項(m3u、m3d)は、以下の数4の各式から求められる。
[数4]
m1x=r/a、m1y=r/a、m1z=r/a
m2f=r/a、m2b=r/a
m3u=r/a、m3d=r/a
※小数点以下繰上げ
数4における「a」は、整理パターンが「金種揃え」の際に、金種Xの紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aを意味する(上述の図6(a)参照)。同様に、数4における「a」および「a」は、振分個数aおよび振分個数aを意味するまた、数4における「a」は、整理パターンが「表裏揃え」の際に、表向きの紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aを意味する。同様に、数4における「a」は、裏向きの紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aを意味する。さらに、数4における「a」は、整理パターンが「上下揃え」の際に、上向きの紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aを意味する。同様に、数4における「a」は、下向きの紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aを意味する。
図6(b)には、整理パターンが「金種揃え」で設定パターンB2の場合の停止回数m1の具体例が示される。上述した通り、設定パターンB2では、振分パターン(B2-1、B2-2、B2-3)毎に各金種の振分個数a(x、y、z)が変化する。したがって、振分パターン毎に停止回数m1が変化し得る。
図6(b)の具体例では、紙幣束Bに含まれる各金種(X、Y、Z)のうち金種Xの金種別枚数nが最も多い場合を想定する。具体的には、金種別枚数nがバッチ枚数bより大きく、且つ、バッチ枚数bの2倍の数値(2b)より小さい場合を想定する(2b>n>b)。以上の場合、数値「n/b」が数値「1」より大きく数値「2」より小さくなる。
バッチ発生回数rは数値「n/b」の小数点以下を繰上げた数値である(上述の数2参照)。したがって、図6(b)の具体例では、バッチ発生回数rは数値「2」である(r=2)。また、上述の図6(a)に示す通り、振分パターンB2-1では、金種Xの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは2個である(a=2)。したがって、停止回数m1xは数値「1」になる(m1x=r/a=1)。
図6(b)の具体例では、紙幣束Bに含まれる金種Yの金種別枚数nが0枚より大きくバッチ枚数b以下の場合を想定する(0<n≦b)。すなわち、バッチ発生回数rが数値「1」の場合を想定する(r=1)。上述の図6(a)に示す通り、金種Yの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは1個である(a=1)。したがって、停止回数m1yは数値「1」になる(m1y=r/a=1)。
また、図6(b)の具体例では、紙幣束Bに含まれる金種Zの金種別枚数nが0枚より大きくバッチ枚数b以下の場合を想定する(0<n≦b)。すなわち、バッチ発生回数rが数値「1」の場合を想定する(r=1)。上述の図6(a)に示す通り、金種Zの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは1個である(a=1)。したがって、停止回数m1zは数値「1」になる(m1z=r/a=1)。以上の通り、振分パターンB2-1における停止回数m1は3回になる(m1=m1x+m1y+m1z=1+1+1=3)。
一方、上述の図6(a)に示す通り、振分パターンB2-2では、金種Xの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは1個である(a=1)。したがって、バッチ発生回数rは数値「2」であるから、停止回数m1xは数値「2」になる(m1x=r/a=2)。また、振分パターンB2-2では、金種Yの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは2個である(a=2)。また、バッチ発生回数rは数値「1」であるから、数値「r/a」は数値「0.5」である。停止回数m1yは、数値「r/a」の小数点以下を繰上げた数値であるから、数値「1」になる(m1y=1)。さらに、振分パターンB2-2では、金種Zの紙幣を振分ける集積部Pの振分個数aは1個であり、停止回数m1zは数値「1」になる(停止回数m1yと同様)。
以上の説明から理解される通り、振分パターンB2-2では、停止回数m1(m1=m1x+m1y+mz1=2+1+1)は数値「4」となり、設定パターンB2-1より多くなる。また、振分パターンB2-3では、振分パターンB2-2と同様に、停止回数m1は数値「4」となり、振分パターンB2-1より多くなる。
以上の通り、図6(b)の具体例では、設定パターンB2の各振分パターンのうち振分パターンB2-1において停止回数m1が最小となる。また、予想時間T(T=N/s+w×m)は、停止回数m1が少ないほど短くなる。すなわち、振分パターンB2-1の予想時間Tが最短となる。以上の構成は、紙幣束Bの各紙幣(図6(b)の例では、金種X、金種Yおよび金種Z)のうち、枚数が多い紙幣(図6(b)の例では、金種Xの紙幣)ほど多くの集積部Pに振分けることにより、予想時間Tが短くなるとも換言される。後述する通り、紙幣管理装置10は、予想時間Tが短い振分パターンほど高いランクを付与する。
図7(a)~(e)は、ランク付処理を説明するための図である。上述した通り、紙幣管理装置10は、紙幣束Bに含まれる紙幣(紙幣情報Da)に応じて予想時間Tを算出する振分パターンを決定する(図5(a)および(b)参照)。また、紙幣管理装置10は決定した振分パターンの各々について予想時間Tを算出する。ランク付処理では、紙幣管理装置10が算出した予想時間Tに基づいて、各振分パターンにランクが付与される。具体的には、予想時間Tが短い振分パターンほど高いランクが付与される。
なお、上述の設定パターンA3(図4(a-3)参照)の振分パターンは、整理パターン毎に1種類である。以下説明のため、当該振分パターンを「振分パターンA3」と記載する場合がある。同様に、設定パターンA3a(図4(a-4)参照)の振分パターンを「振分パターンA3a」と記載する場合がある。
ところで、紙幣管理装置10が算出した予想時間Tが複数の振分パターンで偶然共通になる場合がある。本実施形態では、予め定められた基準に従って、予想時間Tが共通の各振分パターンについてもランクを可変にした。
例えば、紙幣処理装置20は、本来、複数種類の紙幣が含まれる紙幣束B(混合束)を整理して1種類の紙幣で構成される紙幣束を作成することを目的とする。したがって、紙幣処理装置20により混合束が作成される振分パターン(C、D)は(上述の図4(c-1)(c-2)(d)参照)、混合束が作成されない振分パターン(A、B)よりランクが低くなる構成が好適である。以上の事情を考慮して、本実施形態では、混合束が作成される振分パターン(C、D)は、他の振分パターンよりランクが低くなる様に、各振分パターンにランクが付与される(後述の図7(e)参照)。
また、本実施形態のランク付処理では、集積部Pの個数が紙幣の種類毎に均等である振分パターンが、均等ではない振分パターンよりランクが高くなり易くなる(後述の図7(c)参照)。具体的には、振分パターンA(1~3、3a)が他の振分パターン(B、C、D)よりランクが高くなり易い(上述の図4(a-1)等参照)。例えば、振分パターンA3と振分パターンB1とで予想時間Tが同じ場合、振分パターンA3の方がランクが高くなる。以上の構成では、紙幣が集積される各集積部Pが連続し易く(隣合う可能性が高く)なる。
例えば、整理パターンが「表裏揃え」で振分パターンA3(上述の図4(a-3)参照)の場合、上向きの紙幣が集積部P1に振分けられ、下向きの紙幣が集積部P2に振分られる。すなわち、隣合う各集積部Pに紙幣が振分けられる。一方、整理パターンが「表裏揃え」で振分パターンB1(上述の図4(b-1)参照)の場合、上向きの紙幣が集積部P1から集積部P3に振分けられ、下向きの紙幣が集積部P4に振分けられる。
ただし、仮に上向きの紙幣がバッチ枚数b以下の場合、集積部P1のみに上向きの紙幣が集積され、集積部P2および集積部P3には紙幣が集積されない。したがって、集積部P1および集積部P4にのみ紙幣が集積され、紙幣を取出す作業の効率が低下する不都合が生じ得る。本実施形態の構成によれば、以上の不都合が抑制される。なお、以下説明のため、集積部Pの個数が紙幣の種類毎に均等である振分パターンを単に「均等パターン」と記載する場合がある。同様に、集積部Pの個数が紙幣の種類毎に均等ではない振分パターンを「非均等パターン」と記載する場合がある。
また、本実施形態のランク付処理では、振分パターンA3aが他の振分パターンよりランクが高くなり易くなる(後述の図7(b)参照)。振分パターンA3aでは、紙幣束Bの各紙幣のうち最初に振分けられる金種の紙幣が集積部P1に振分けられる。また、振分パターンA3aでは、紙幣束Bの各紙幣のうち2番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P2に振分けられ、3番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P3に振分けられ、4番目に振分けられる金種の紙幣が集積部P4に振分けられる。すなわち、振分パターンA3aでは、各紙幣が振分けられる最中に、各集積部Pに振分ける紙幣の種類が決定される。
図7(a)~(e)は、整理パターンが「金種揃え」の各振分パターンのランクを付与するためのランク付処理を説明するための図である。図7(a)~(e)の具体例では、紙幣束Bにおける紙幣の種類数が3種類(第1紙幣から第3紙幣)の場合を想定する。以上の場合、振分パターンA3a、振分パターンA3、振分パターンB2-1~B2-3および振分パターンC1-1~C1-3の各予想時間Tが算出される。なお、図7(a)~(e)には、混合束が作成されるか否かが振分パターン毎に示される。また、均等パターンであるか否かが振分パターン毎に示される。さらに、予想時間Tを算出した順番である処理番号が振分パターン毎に示される。なお、本実施形態では、予想時間Tを算出する設定パターンの順序が予め定められている。具体的には、設定パターンA1、A2、A3、A3a、B1、B2、C1、C2、Dの順序で予想時間Tが算出される。
図7(a)は、ランク付処理が開始された直後における各振分パターンのランクを説明するための図である。上述した通り、各振分パターンのランクは、予め定められた基準に従って変更される。図7(a)には、変更される前の各振分パターンのランクが示される。以下、説明のため、変更が終了する以前のランクを「仮ランク」と記載する場合がある。
図7(a)に示す通り、ランク付処理が開始されると、混合束が作成されない各振分パターンに対して、予想時間Tが短い順に、ランクa1、ランクa2…が付与される。図7(a)の具体例では、混合束が作成されない各振分パターンのうち、振分パターンB2-1の予想時間Tが221秒で最も短く、他の振分パターンの予想時間Tは228秒で共通である。したがって、振分パターンB2-1にランクa1が付与され、他の振分パターンにランクa2が付与される。
また、混合束が作成される各振分パターンに対して、予想時間Tが短い順に、ランクb1、ランクb2…が付与される。混合束が作成される各振分パターンの中では、振分パターンC1-1の予想時間Tが228秒で最も短く、他の振分パターンの予想時間Tは232秒で共通である。したがって、振分パターンC1-1にランクb1が付与され、他の振分パターンにランクb2が付与される。
図7(b)は、上述の図7(a)の具体例において、振分パターンA3aのランクを他の振分パターンより高くするための変更が実行された場合を説明するための図である。上述した通り、図7(a)の具体例では、ランク付処理が開始された直後において振分パターンA3aの仮ランクが他の振分パターン(A3、B2-2、B2-3)とランクa2で共通である。以上の場合、図7(b)に示す通り、振分パターンA3aの仮ランクをランクa2で維持しつつ、当該他の振分パターンの仮ランクをランクa3に下げる。なお、ランク付処理が開始された時点において、振分パターンA3aと仮ランクが共通の振分パターンが無い場合、図7(b)で説明した変更は省略される。
図7(c)は、上述の図7(b)の具体例において、均等パターンのランクを非均等パターンのランクより高くするための変更が実行された場合を説明するための図である。上述した通り、図7(b)で説明した変更が実行された時点において、振分パターンA3、振分パターンB2-2および振分パターンB2-3は仮ランクがランクa3で共通である。以上の場合、均等パターンである振分パターンA3の仮ランクをランクa3に維持しつつ、非均等パターンである他の振分パターン(B2-2、B2-3)の仮ランクをランクa4に下げる。なお、上述の図7(b)の変更が実行された時点において、均等パターンと仮ランクが共通の非均等パターンが無い場合、図7(c)で説明した変更は省略される。
以上の図7(b)で説明した変更および図7(c)で説明した変更が終了した場合であっても、互いに仮ランクが共通する各振分パターンが残る場合がある。例えば、上述の図7(c)に示す具体例では、振分パターンB2-2および振分パターンB2-3の仮ランクが共通し、振分パターンC1-2および振分パターンC1-3の仮ランクが共通する。以上の場合、処理番号に応じて、各振分パターンで仮ランクが相違する様に仮ランクが変更される。
図7(d)は、上述の図7(c)の具体例において、処理番号に応じた変更が実行された場合を説明するための図である。本実施形態では、処理番号が小さいほどランクが高くなる様に仮ランクが変更される。例えば、振分パターンB2-2の処理番号「4」は振分パターンB2-3の処理番号「5」より小さい。以上の場合、振分パターンB2-2の仮ランクをランクa4に維持しつつ、振分パターンB2-3の仮ランクをランクa5に下げる。同様に、振分パターンC1-2の処理番号「7」は振分パターンC1-3の処理番号「8」より小さい。以上の場合、振分パターンC1-2の仮ランクをランクb2に維持しつつ、振分パターンC1-3の仮ランクをランクb3に下げる。
図7(e)は、各振分パターンの最終的なランクの具体例を説明するための図である。図7(e)の具体例は、図7(a)の具体例において、上述の図7(b)~図7(d)で説明した変更が実行された場合を想定する。なお、以上の図7(a)から図7(e)では、整理パターンが「金種揃え」の場合のランク付処理を説明した。詳細な説明は省略するが、本実施形態の紙幣管理装置10は、整理パターンが「表裏揃え」の場合の各振分パターンについても、「金種揃え」の場合と同様に、各振分パターンにランクを付与する。同様に、整理パターンが「上下揃え」の場合の各振分パターンについても、各振分パターンにランクを付与する。
紙幣管理装置10は、各整理パターンについてランクが高い順に3個の振分パターンを推奨情報Dbにより紙幣処理装置20に通知する。例えば、図7(e)の具体例では、ランク1の振分パターンB2-1、ランク2の振分パターンA3aおよびランク3の振分パターンA3を通知するための推奨情報Dbが紙幣管理装置10により生成され、紙幣処理装置20に通知される。
なお、紙幣管理装置10から紙幣処理装置20へ通知される振分パターン(推奨情報Db)の個数を変更可能な構成が好適である。具体的には、紙幣管理装置10の設定を変更することにより、紙幣処理装置20へ通知される振分パターンの個数が変更される構成が好適である。以上の構成において、紙幣処理装置20の操作部を操作することにより振分パターンの個数を指定可能とし、指定された個数の振分パターンが当該紙幣処理装置20へ通知される構成としてもよい。
図8(a)は、推奨情報Dbの具体例の概念図である。上述した通り、推奨情報Dbは、ランクが高い振分パターンを紙幣処理装置20に通知するための情報である。図8(a)に示す通り、推奨情報Dbは、情報Db1から情報Db6を含んで構成される。ただし、推奨情報Dbは以上の例に限定されない。例えば、推奨情報Dbが7種類以上の情報を含む構成としてもよい。
推奨情報Dbの情報Db1は、予想時間Tを算出した紙幣束Bの束IDを示す。また、情報Db2は、予想時間Tを算出した整理パターンを示す。情報Db3は、予想時間Tを算出した設定パターンを示す。情報Db4は、予想時間Tを算出した振分パターンを示す。情報Db5は、情報Db4が示す振分パターンで紙幣を振分けた場合の予想時間Tを示す。情報Db6は、情報Db4が示す振分パターンのランクを示す。推奨情報Dbの情報Db6(ランク)は、上述のランク付処理により決定される。
図8(b)は、紙幣処理装置20に通知される推奨情報Dbの具体例を説明するための図である。図8(b)の具体例では、束ID「aaa」の紙幣束Bの各紙幣を整理パターン「金種揃え」で振分けられた場合、設定パターンB2のうち集積部P1および集積部P2に金種Xの紙幣が振分けられ、集積部P3に金種Yの紙幣が振分けられ、集積部P4に金種Zの紙幣が振分けられる振分パターン(B2-1の一例)のランクが最も高い場合を想定する。また、以上の振分パターンで各紙幣を振分けた場合の予想時間Tが約221秒であった場合を想定する。
図8(b)から理解される通り、紙幣管理装置10は、整理パターン「金種揃え」の各振分パターンのうちランク1からランク3までの振分パターンの各々が含まれる3個の推奨情報Db、整理パターン「上下揃え」の各振分パターンのうちランク1からランク3までの振分パターンの各々が含まれる3個の推奨情報Db、および、整理パターン「方向揃え」の各振分パターンのうちランク1からランク3までの振分パターンの各々が含まれる3個の推奨情報Dbの合計9個を紙幣処理装置20へ送信する。ただし、紙幣処理装置20に送信される推奨情報Dbの個数は以上の例に限定されない。例えば、整理パターン毎に1個(合計3個)の推奨情報Db(振分パターン)が送信される構成としてもよい。また、整理パターン毎に4個または5個以上の推奨情報Db(振分パターン)が送信される構成としてもよい。
以上の通り、本実施形態によれば、紙幣情報Daで特定される特定紙幣(例えば、金種Xの紙幣)の枚数に基づいて、特定集積部(金種Xの紙幣が振分けられる集積部P)として設定する集積部を決定する決定部12と、決定部12が決定した集積部Pが特定される設定情報(推奨情報Db)を紙幣処理装置20へ通知する通知部13とを備える。以上の構成によれば、紙幣管理装置10から通知された設定情報に従うことにより、紙幣処理装置20において適切な特定集積部を設定することができる。
図9(a)は、紙幣処理システム1の動作の具体例を説明するためのシーケンス図である。図9(a)に示す通り、紙幣が投入されると(Sa1)、紙幣計数装置30は繰出処理(Sa1)を実行可能になる。繰出処理では、各紙幣が順次に繰出され紙幣束Bが作成される。また、紙幣計数装置30は、紙幣を繰出す毎に、当該紙幣の記番号、金種および方向(表裏、上下)を識別する。
繰出処理を実行した後に、紙幣計数装置30は、紙幣情報Daを生成する(Sa3)。具体的には、紙幣束Bの束IDを決定するとともに、当該束IDおよび当該紙幣束Bに含まれる紙幣の合計枚数を示すヘッダー情報Daxを生成する。また、紙幣束Bに含まれる紙幣の各々について、当該紙幣の記番号、金種および方向を示す紙幣毎情報Dayを生成し、当該紙幣毎情報Dayとヘッダー情報Daxとの組合せを紙幣情報Daとして記憶する(上述の図3(a)参照)。繰出処理が完了すると、紙幣情報Daが自動で紙幣管理装置10へ送信される(Sa4)。
紙幣管理装置10は、紙幣計数装置30からの紙幣情報Daを受信すると、当該紙幣情報Daを記憶する(Sa5)。また、紙幣管理装置10は、推奨情報生成処理(Sa6)を実行する(後述の図10(a)参照)。推奨情報生成処理では、紙幣情報Daから推奨情報Dbが生成される。紙幣管理装置10は、推奨情報Dbを推奨情報DBに記憶する(Sa7)。なお、本実施形態では、紙幣情報Daを受信すると紙幣管理装置10が推奨情報Dbを自動で生成する構成を採用した。しかし、以上の構成に替えて、例えば、紙幣処理装置20からの要求が受付けられた契機で、推奨情報Dbが初めて生成される構成を採用してもよい。
図9(a)に示す通り、紙幣計数装置30で作成された紙幣束Bは、紙幣処理装置20に投入される(Sb1)。紙幣束Bの束IDが紙幣処理装置20に入力されると(Sb2)、当該束IDが紙幣管理装置10へ送信される(Sb3)。紙幣管理装置10は、紙幣処理装置20から束IDを受信すると、送信時処理(Sb4)を実行する(後述の図10(b)参照)。
送信時処理では、紙幣処理装置20へ送信すべき推奨情報Dbが決定され、当該推奨情報Dbが紙幣処理装置20へ送信される(Sb5)。紙幣処理装置20は、推奨情報Dbを受信すると、選択画面(後述の図9(b)参照)を操作パネル部24に表示する。作業者は、選択画面が表示された状態で、操作パネル部24を適宜に操作することにより、振分パターンの何れかを設定できる。また、振分パターンが設定された後に、紙幣処理装置20に対して開始操作がされると、当該振分パターンで紙幣束Bの各紙幣が各集積部Pに振分けられる。
図9(b)は、選択画面を表示する操作パネル部24の模擬図である。図9(b)に示す通り、選択画面には複数の選択ボタン画像Ba1~9、ID表示画像Bxおよび実行ボタン画像Byを含む各種の画像が表示される。ID表示画像Bxには、上述の図9(a)のステップSb2で入力された束IDが表示される。また、選択ボタン画像Baの各々には、図9(b)のステップSb5で受信した推奨情報Dbから特定される振分パターンが表示される。
具体的には、選択ボタン画像Ba1には、整理パターン「金種揃え」で各紙幣を振分ける場合のランク1の振分パターンが表示される。また、選択ボタン画像Ba2には、整理パターン「金種揃え」で各紙幣を振分ける場合のランク2の振分パターンが表示され、選択ボタン画像Ba3には、ランク3の振分パターンが表示される。同様に、整理パターン「表裏揃え」で各紙幣を振分ける場合のランク1~3の振分パターンが、選択ボタン画像Ba4~6の各々に表示される。また、整理パターン「上下揃え」で各紙幣を振分ける場合のランク1~3の振分パターンが、選択ボタン画像Ba7~9の各々に表示される。
作業者は、操作パネル部24をタッチ操作することにより、選択ボタン画像Baの何れか1個を選択状態にできる。図9(b)の具体例では、選択ボタン画像Ba1が選択状態である場合を想定する。選択ボタン画像Baを選択状態にした後に、作業者が実行ボタンByをタッチ操作すると、当該選択ボタン画像Baに表示される振分パターンで紙幣の振分が開始される。例えば、図9(b)に示す具体例では、実行ボタンByがタッチ操作されると、整理パターンが「金種揃え」の振分パターンB2-1で各紙幣の振分が開始される。
ところで、場合によっては、複数個の紙幣束Bを纏めて紙幣処理装置20に投入し、複数個の紙幣束Bの各紙幣を一度に振分けた方が作業効率が向上する場合がある。以上の事情を考慮して、本実施形態では、複数個の紙幣束Bの各紙幣を、推奨情報Dbにより通知される振分パターンで、一度に振分け可能な構成を採用した。
具体的には、紙幣処理装置20は、複数個の紙幣束Bを纏めて投入可能であるとともに、複数個の束IDを入力可能に構成される。以上の場合、複数個の束IDがID表示画像Bxに配列して表示される。例えば、図9(b)の具体例では、束IDが「aaa」の紙幣束Bと束IDが「bbb」の紙幣束Bとが纏めて投入された場合を想定する。以上の構成については、図10(b)を用いて詳細に後述する。
図10(a)は、推奨情報生成処理(図9(a)のSa5)のフローチャートである。上述した通り、紙幣管理装置10は、紙幣計数装置30から紙幣情報Daを受信すると、推奨情報生成処理を実行する。ただし、後述の送信時処理(図10(b)参照)においても推奨情報生成処理が実行される場合がある。
図10(a)に示す通り、推奨情報生成処理を開始すると、紙幣管理装置10は、紙幣情報Daを用いて、紙幣束Bに含まれる各金種の枚数である各金種別枚数n(…)を算出する。また、表向きの紙幣の枚数である表裏別枚数nおよび裏向きの紙幣の枚数である表裏別枚数nを算出する。同様に、上向きの紙幣の枚数である上下別枚数nおよび下向きの紙幣の枚数である上下別枚数nを算出する。また、紙幣管理装置10は、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類数を紙幣情報Daから特定し(上述の図5(a)参照)、紙幣の種類数に応じて設定パターンを決定する(上述の図5(b)参照)。その後、紙幣管理装置10は、紙幣束Bに含まれる紙幣の種類に応じて振分パターンを決定する(S11)。
紙幣管理装置10は、上述のステップS11で決定した各振分パターンで紙幣を振分けた場合の各予想時間Tを算出する(S12)。具体的には、上述のステップS10で算出した金種別枚数n(…)、表裏別枚数n()または上下別枚数n()とバッチ枚数bとを用いてバッチ発生回数rを算出する(上述の数2参照)。また、紙幣が振分けられる集積部Pの振分個数aとバッチ発生回数rとを用いて停止回数mを算出する(上述の数3および数4参照)。さらに、紙幣束Bの紙幣の合計枚数Nと処理速度sと平均停止時間wと停止回数とを用いて、予想時間Tを算出する(上述の数1参照)。
その後、紙幣管理装置10は、上述のステップS12で算出した各振分パターンの各予想時間Tを用いて、ランク付処理(S13)を実行し、各振分パターンのランクを決定する(上述の図7(a)~(e)参照)。また、紙幣管理装置10は、紙幣情報Daから抽出される束ID、整理パターン、上述のステップS11で決定した設定パターンおよび振分パターン、ステップS12で算出した予想時間T、および、ステップS13で決定したランクから推奨情報Dbを生成して保存し(S14)、推奨情報生成処理を終了する。
図10(b)は、送信時処理(図9(a)のSb4)のフローチャートである。上述した通り、紙幣管理装置10は、紙幣処理装置20から紙幣束Bの束IDを受信すると、送信時処理を実行する。図10(b)に示す通り、紙幣管理装置10は、送信時処理を開始すると、紙幣処理装置20から受信した束IDの個数が複数個であるか否かを判定する(S20)。すなわち、紙幣処理装置20で複数個の紙幣束Bの紙幣が振分けられるのか否かが判定される。
紙幣処理装置20から1個の束IDを受信したと判断した場合(S20:No)、紙幣管理装置10は、ステップS22に処理を進め、紙幣処理装置20に送信する推奨情報Dbを決定する。具体的には、紙幣処理装置20から受信した束IDが1個の場合、当該束IDを含む推奨情報Dbが推奨情報DBから検索され、当該推奨情報Dbを紙幣処理装置20へ送信することが決定される。すなわち、紙幣処理装置20から受信した束IDが1個の場合、紙幣情報Daを受信した際に作成済みの推奨情報Dbが紙幣処理装置20へ送信される。
一方、紙幣処理装置20から複数個の束IDを受信したと判断した場合(S20:Yes)、紙幣管理装置10は、推奨情報生成処理を再度実行する(S21)。以上の推奨情報生成処理では、複数個の紙幣束Bを1個にまとめた紙幣束を新たな紙幣束Bとして、各ステップS(10~14)が実行される。具体的には、送信時処理での推奨情報生成処理では、紙幣処理装置20から受信した束IDの各々について、当該束IDを含む紙幣情報Daが紙幣情報DBから抽出される。また、2個の紙幣束Bの各紙幣の各紙幣情報Daから、当該2個の紙幣束Bの各紙幣の合計枚数を算出し、算出結果を新たな紙幣枚数Nとして記憶する。
同様に、振分パターンの決定に用いる新たな金種別枚数、表裏別枚数および上下別枚数を、各紙幣束Bの各紙幣の各紙幣情報Daを用いて算出する。紙幣管理装置10は、各紙葉束Bの各紙葉の各紙幣情報Daから算出された各情報を用いて、新たな予想時間Tを算出し、ランク付処理により各振分パターンのランクを決定する。また、当該予想時間Tおよびランクを含む推奨情報Dbを新たに生成する。なお、当該推奨情報Dbの束IDは、各紙幣束Bの束ID(2個の束ID)の配列となる。紙幣管理装置10は、紙幣処理装置20に送信する推奨情報Dbとして、ステップS21で生成した新たな推奨情報Dbを決定し、送信時処理を終了する。なお、新たに生成した推奨情報Dbは、推奨情報DBに記憶される。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述の各形態では、紙幣処理装置20の集積部Pが4個の具体例を示したが、集積部Pの個数は4個に限定されない。例えば、紙幣処理装置20が8個の集積部Pを具備する構成としてもよいし、2、3、5~7または9個以上の集積部Pを具備する構成としてもよい。以上の構成では、紙幣情報Daおよび推奨情報Dbが適宜に変更される。
(2)上述の各形態において、紙幣処理装置20の1個の集積部Pにおいて複数個の紙幣束Bを一度に作成可能な構成としてもよい。具体的には、集積部Pに1個の紙幣束Bが作成されるモード(以下「通常バッチモード」)、および、集積部Pに2個の紙幣束Bが作成されるモード(以下「ダブルバッチモード」)に紙幣処理装置20を移行可能な構成としてもよい。以上の構成では、通常バッチモードではバッチ枚数bの紙幣が振分けられる毎にバッチ停止が発生し、ダブルバッチモードではバッチ枚数bの2倍の紙幣が振分けられる毎にバッチ停止が発生する。紙幣処理装置20の現在のモードを示す情報が例えばマスタ情報Dmに含まれる。紙幣管理装置10は、紙幣処理装置20が通常バッチモードの場合は上述の数2を用いて予想時間Tを算出し、ダブルバッチモードの場合はバッチ枚数bの2倍の数値を数2の「b」に代入して予想時間Tを算出する。
(3)上述の各形態において、紙幣管理装置10が「金種揃え」「方向揃え」および「表裏揃え」の整理パターンについて予想時間Tを算出し、紙幣処理装置20において「金種揃え」「方向揃え」および「表裏揃え」の整理パターンの何れかを設定可能にした。すなわち、紙幣管理装置10が予想時間Tを算出する整理パターンと、紙幣処理装置20において設定可能な整理パターンとを共通とした。しかし、紙幣管理装置10が予想時間Tを算出する整理パターンと、紙幣処理装置20において設定可能な整理パターンとが相違する構成としてもよい。例えば、紙幣処理装置20において、紙幣管理装置10が予想時間Tを算出する整理パターン以外の整理パターンを操作者の判断に応じて設定可能な構成としてもよい。
(4)上述の各形態において、紙幣管理装置10において、複数の紙幣処理装置20へ推奨情報Dbを送信可能な構成としてもよい。以上の構成では、紙幣管理装置10は、複数の紙幣処理装置20に対応する複数のマスタ情報Dmを記憶する。マスタ情報Dmは、当該マスタ情報Dmに対応する紙幣処理装置20の性能を示す。また、紙幣管理装置10は、各マスタ情報Dmを用いて、当該マスタ情報Dmに対応する紙幣処理装置20へ送信する推奨情報Dbを生成する。
(5)上述の各形態において、本発明の「紙葉」の一例として紙幣を採用した。しかし金券、商品券等の有価証券、カード、その他、紙幣以外の紙葉(シート)にも本発明を適用することができる。
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の紙葉処理システム(紙幣処理システム1)は、紙葉束を構成する各紙葉を複数個の集積部に振分可能な紙葉処理装置(20)と、紙葉処理装置と通信可能な紙葉管理装置(10)とを具備する紙葉処理システムであって、紙葉処理装置は、集積部のうちの何れかを特定集積部に設定する振分設定部(21)と、紙葉束を構成する各紙葉のうち特定紙葉(例えば、金種Xの紙幣)を特定集積部に振分ける振分実行部(22)と、予め定められた枚数(バッチ枚数b)の紙葉が集積部(P)に集積されると、紙葉の振分動作を停止させる振分停止部(23)とを備え、紙葉管理装置(10)は、紙葉束に含まれる特定紙葉の枚数(例えば、金種別枚数n)が特定される紙葉情報(Da)を記憶する記憶部(11)と、紙葉情報で特定される特定紙葉の枚数に基づいて、特定集積部として設定する集積部を決定する決定部(12)と、決定部が決定した集積部が特定される情報を紙葉処理装置へ通知する通知部(13)とを備える。本態様によれば、紙葉処理装置において適切な特定集積部を設定することができる。
<第2態様>
本態様の紙葉処理システム(紙幣処理システム1)は、振分設定部は、集積部のうちの何れかを特定集積部とは相違する所定集積部に設定し、振分実行部は、紙葉束を構成する各紙葉のうち特定紙幣とは異なる所定紙葉を所定集積部に振分け、記憶部が記憶する紙葉情報からは、紙葉束に含まれる所定紙葉の枚数が特定され、決定部は、紙葉情報で特定される特定紙葉(例えば、金種Xの紙葉)の枚数および所定紙葉(例えば、金種Yの紙葉)の枚数に基づいて、特定集積部として設定する集積部および所定集積部として設定する集積部を決定する。本態様によれば、紙葉処理装置において適切な特定集積部を設定することができるという効果は格別に顕著である。
<第3態様>
本態様の紙葉処理システム(紙幣処理システム1)は、複数の紙葉を計数する紙葉計数装置(30)を具備する紙葉処理システムであって、紙葉計数装置は、紙葉を計数する際に、当該紙葉が特定紙葉であるか否かを識別する識別部(30)と、計数された各紙葉のうち特定紙葉であると識別された紙葉の枚数が特定される紙葉情報を紙葉管理装置へ送信する送信部(33)とを備える。本態様によれば、紙幣処理装置20において紙幣を整理する前の工程において、当該紙幣を計数するとともに紙幣情報Daを作成できる。したがって、紙幣が計数される工程と、紙幣情報Daが生成される工程とを別々に設ける構成と比較して、作業の工程数を削減できるという利点がある。
<第4態様>
本態様の紙葉処理方法は、紙葉束に含まれる特定紙葉の枚数に基づいて、紙葉処理装置により紙葉が振分けられる複数の集積部のうち何れを特定集積部に設定すべきかが特定される情報を紙葉管理装置が決定するステップ(図9(a)のSa6)と、紙葉束が特定される識別子が入力されると、紙葉処理装置が当該識別子を紙葉管理装置へ送信するステップ(Sb3)と、識別子が受信されると、該識別子により特定される紙葉束について決定した情報を紙葉処理装置へ紙葉管理装置が送信するステップ(Sb5)とを具備する。本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
<第5態様>
本態様のプログラムは、第4態様の算出方法の各ステップをコンピュータに実行させる。本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
1…紙幣処理システム、10…紙幣管理装置、11…記憶部、12…決定部、13…通知部、20…紙幣処理装置、21…振分設定部、22…振分実行部、23…振分停止部、24…操作パネル部、30…紙幣計数装置、31…計数部、32…識別部、33…送信部。

Claims (5)

  1. 紙葉束を構成する各紙葉を複数個の集積部に振分可能な紙葉処理装置と、
    前記紙葉処理装置と通信可能な紙葉管理装置とを具備する紙葉処理システムであって、
    前記紙葉処理装置は、
    前記集積部のうちの何れかを特定集積部に設定する振分設定部と、
    前記紙葉束を構成する各紙葉のうち特定紙葉を前記特定集積部に振分ける振分実行部と、
    予め定められた枚数の紙葉が前記集積部に集積されると、紙葉の振分動作を停止させる振分停止部とを備え、
    前記紙葉管理装置は、
    前記紙葉束に含まれる前記特定紙葉の枚数が特定される紙葉情報を記憶する記憶部と、
    前記紙葉情報で特定される前記特定紙葉の枚数に基づいて、前記特定集積部として設定する前記集積部を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記集積部が特定される情報を前記紙葉処理装置へ通知する通知部とを備える
    紙葉処理システム。
  2. 前記振分設定部は、前記集積部のうちの何れかを前記特定集積部とは相違する所定集積部に設定し、
    前記振分実行部は、前記紙葉束を構成する各紙葉のうち前記特定紙葉とは異なる所定紙葉を前記所定集積部に振分け、
    前記記憶部が記憶する前記紙葉情報からは、前記紙葉束に含まれる前記所定紙葉の枚数が特定され、
    前記決定部は、前記紙葉情報で特定される前記特定紙葉の枚数および前記所定紙葉の枚数に基づいて、前記特定集積部として設定する前記集積部および前記所定集積部として設定する前記集積部を決定する
    請求項1に記載の紙葉処理システム。
  3. 複数の紙葉を計数する紙葉計数装置を具備する紙葉処理システムであって、
    前記紙葉計数装置は、
    紙葉を計数する際に、当該紙葉が前記特定紙葉であるか否かを識別する識別部と、
    計数された各紙葉のうち前記特定紙葉であると識別された紙葉の枚数が特定される紙葉情報を前記紙葉管理装置へ送信する送信部とを備える
    請求項1または2に記載の紙葉処理システム。
  4. 紙葉束に含まれる特定紙葉の枚数に基づいて、紙葉処理装置により紙葉が振分けられる複数の集積部のうち何れを特定集積部に設定すべきかが特定される情報を紙葉管理装置が決定するステップと、
    前記紙葉束が特定される識別子が入力されると、前記紙葉処理装置が当該識別子を前記紙葉管理装置へ送信するステップと、
    前記識別子が受信されると、該識別子により特定される前記紙葉束について決定した前記情報を前記紙葉処理装置へ前記紙葉管理装置が送信するステップと
    を具備する紙葉処理方法。
  5. 紙葉束に含まれる特定紙葉の枚数に基づいて、紙葉処理装置により紙葉が振分けられる複数の集積部のうち何れを特定集積部に設定すべきかが特定される情報を紙葉管理装置が決定するステップと、
    前記紙葉束が特定される識別子が受信されると、該識別子により特定される前記紙葉束について決定した前記情報を前記紙葉処理装置へ前記紙葉管理装置が送信するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記紙葉管理装置が受信する前記識別子は、前記紙葉処理装置に入力され、当該紙葉処理装置から送信されたものである
    プログラム。
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