JP7152999B2 - ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 - Google Patents
ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7152999B2 JP7152999B2 JP2019163770A JP2019163770A JP7152999B2 JP 7152999 B2 JP7152999 B2 JP 7152999B2 JP 2019163770 A JP2019163770 A JP 2019163770A JP 2019163770 A JP2019163770 A JP 2019163770A JP 7152999 B2 JP7152999 B2 JP 7152999B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing member
- flow path
- valve
- contact
- valve seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Safety Valves (AREA)
Description
ガスを移送する配管の不測の事故等により、過剰にガスが放出された際に、ガスの流出を遮断するため、圧力調整器にはガス放出防止器が設置されている。
ガス放出防止器は、スプリングで付勢された遮断弁を備えており、ガス放出防止器の上流側と下流側の間で、スプリングによって定められた設定圧以上の差圧が生じると、スプリングの付勢力に抗して遮断弁が閉弁し、ガスの流出を防止する。
ガスの遮断機構が動作すると、遮断弁が弁座と密着してしまうため、リセット機構は、遮断弁を弁座から押し戻すためのリセット棒を備えている。
ガス供給系の安全を確認後、作業者がリセット棒を操作することにより、遮断弁を弁座から離し、ガスの供給を復帰させる。
このような場合、作業者がリセット棒の操作により、遮断弁を弁座から押し戻すことは困難である。
また、復帰のためスプリングの付勢力を強くすると、ガスを遮断するために必要な圧力も高くなり、定められた過剰流量でガスを遮断することができなくなる。
第1の内部流路と、第2の内部流路と、弁座部と、遮断部と、復帰棒と、バイパス流路と、空洞部とを備え、
前記弁座部は、前記第1の内部流路と前記第2の内部流路との間に設置され、
前記バイパス流路は、前記第1の内部流路及び前記空洞部に連通し、
前記第2の内部流路と前記空洞部との間には、封止部材が設けられ、
前記遮断部は、弁体部及び当接部を有し、第1の支持部材により摺動可能に支持され、
前記復帰棒は、閉鎖部と流通部と押圧部とを有し、
前記閉鎖部が前記封止部材に接する第1の配置と、前記流通部が前記封止部材に対向する第2の配置との間で摺動可能に、第2の支持部材により支持され、
前記第2の配置において、前記押圧部と前記当接部とが接し、前記流通部と前記封止部材の間には、前記空洞部と前記第2の内部流路とを連通する流路となる空隙が設けられることを特徴とする。
また、流体を遮断する応答性能と復帰の容易性との両立も可能となる。
前記閉鎖部及び前記流通部の断面が円形であり、前記閉鎖部の断面の直径は、前記流通部の断面の直径より大きいことを特徴とする。
前記弁体部は、弁先端部を有し、
前記遮断部は、前記弁体部が前記弁座部から離隔した配置と、前記弁体部の前記弁先端部が前記弁座部と接触した配置との間を摺動することを特徴とする。
本体部2には、流体(ガス)の流入口3と流出口4とを備え、流体が流入口3側(上流側)から流出口4側(下流側)へと流れる構成である。
遮断部5は、弁体部6において第1の封止部材7(例えばOリング等のゴム製の封止部材)を有し、さらに側壁面がテーパー形状の弁先端部8を備えている。
第1の支持部材11は、流体を流すための流路12を備えており、流体は第1の支持部材11を介して、上流側から下流側へと流れることが可能である。
なお、第1の封止部材7が弁座部13に接触可能なように、弁体部6の弁先端部8の側壁面と弁座部13の側壁面とはテーパー形状を有してもよく、これらの側壁面は同一のテーパー角であってもよい。ただし、弁先端部8と弁座部13の形状を限定するものではない。
従って、通常の使用状態では、図1に示すように第1のスプリング14の付勢力により、遮断部5の弁体部6、弁座部13から離隔した状態を維持する。
そのため、流体の流れを再開するためには、遮断部5を上流側に移動させ、第1の封止部材7と弁座部13とを離隔させる必要がある。
そのため、ガス放出防止器1は、以下に述べるようなリセット機構(復帰装置)を有している。
遮断部5は、遮断された流路を復帰させるリセット機構からの外力を受けるための当接部17(接触子)を、弁体部6のさらに先端部(下流側部)に備えている。当接部17は、図1に示すように、その側壁の断面はテーパー形状である。
以下、リセット機構の構成について説明する。
リセット機構は、遮断部5の当接部17を押圧するための復帰棒18を有している。さらに、復帰棒18は、第2の支持部材19によって摺動可能に支持されている。第2の支持部材19は、本体部2に嵌合わされ、ネジ等により固定されている。その結果、復帰棒18は、作業者によって、第2の可動軸20方向(図1中左右方向)に手動で移動することができる。
なお、第2の可動軸20方向と第1の可動軸9方向とは、好適には直交するが、これに限定するものではない。
復帰棒18の先端には、第2の可動軸20に沿って、第1の突出部22及び第2の突出部23が設けられている。第1の突出部22の先端には押圧部24(カム部)が設けられている。押圧部24の側壁の断面はテーパー形状であり、当接部17と当接可能なように、第2の内部流路16内に位置している。
復帰棒18は、第2のスプリング26によって、第2の可動軸20に沿って、遮断部5から離隔する方向に付勢されている。復帰棒18のフランジ81が第2の支持部材19の当接部32に当接するため、復帰棒18は第2の支持部材19から抜け出ることはない。
また、支持部材19がストッパー27を本体部2に押しつけ、第3の封止部材28をストッパー27と本体部2との間に固定することができる
以下、第1の突出部22が第3の封止部材28に対向し、接触している配置を、第1の配置と称する。
以下、第2の突出部23が第3の封止部材28と対向している配置を、第2の配置と称する。
また、第2の突出部23及び第1の突出部22を同一径の円柱とし、第2の突出部23の表面のみに溝部を設けてもよい。この場合、少なくとも溝部においては第3の封止部材28との間に間隙が生じるため、流体の流路となる。
復帰棒18は第2の可動軸20方向に移動することで、第1の配置と第2の配置との間で往復移動でき、第1の配置である閉弁(オフ)状態と第2の配置である開弁(オン)状態を選択することができる。
作業者が、キャップ30を取り外し、操作部29を手動により押圧することで、復帰棒18は、第2の可動軸20に沿って、容易に移動させることができる。
以下、例えばガス放出防止器1の下流側への流体の過剰流出によって遮断部5が作動し、流体の流れが遮断された状態から復帰するための、リセット機構の動作について説明する。
遮断部5が下流側に移動し、第1の封止部材7が弁座部13に接し、流体の第1の内部流路15から第2の内部流路16への流入が遮断されている。
特に、流体として液化ガスを用いている場合には、第1の内部流路15において流体が再液化することがある。再液化した流体が、気化すると第1の内部流路15が、さらに高圧状態となる。
しかし、第1の内部流路15と第2の内部流路16との圧力差が大きい場合、手動により遮断部5を押し上げることは困難となる。
その結果、図2の黒線矢印に示すように、流体は、第1の内部流路15から、バイパス流路31、空洞部25及び第3の封止部材28と第2の突出部23と間隙を経由して、第2の内部流路16へと流れることになる。
その後、遮断部5は、スプリング14の付勢力により上流側に移動し、第1の封止部材7と弁座部13とが離隔して流路が形成され、ガス放出防止器1が復帰する。
さらに、復帰棒18自体が、流体の経路を構成するため、流体をバイパスするための機構を別途必要とせず、装置の簡素化ができる。
さらに、第1の内部流路15と第2の内部流路16の圧力の均等化のタイミングと、遮断部5を復帰棒18に押し上げるタイミングとが、単独の復帰棒18により機械的に決定できる。そのため、遮断部5を復帰棒18に押し上げるタイミングと同時又はそれ以前に圧力の均等化を確実に実行することができる。
例えば液化ガスのタンク等の流体供給部に配管を介して、流体の流れる方向に、一次圧力調整器41、ガス放出防止器1及び二次圧力調整器42が順に接続されている。
なお、一次圧力調整器41及び二次圧力調整器42は公知の装置を使用することができる。
特に液化石油ガスのような液化ガスに対しても好適に使用することができ、大型のガスタンクのみならず家庭用のLPガスボンベからのガス供給系統に使用でき、産業上の利用可能性が大きい。
2 本体部
3 流入口
4 流出口
5 遮断部
51 突起部
6 弁体部
61 受圧部
7 第1の封止部材
8 弁先端部
9 第1の可動軸
10 シャフト部
11 第1の支持部材
12 流路
13 弁座部
14 スプリング
15 第1の内部流路
16 第2の内部流路
17 当接部
18 復帰棒
81 フランジ
19 第2の支持部材
20 第2の可動軸
21 第2の封止部材
22 第1の突出部
23 第2の突出部
24 押圧部
25 空洞部
26 第2のスプリング
27 ストッパー
28 第3の封止部材
29 操作部
30 キャップ
31 バイパス流路
32 当接部
41 一次圧力調整器
42 二次圧力調整器
Claims (4)
- 第1の内部流路と、第2の内部流路と、弁座部と、遮断部と、復帰棒と、バイパス流路と、空洞部とを備え、
前記弁座部は、前記第1の内部流路と前記第2の内部流路との間に設置され、
前記バイパス流路は、前記第1の内部流路及び前記空洞部に連通し、
前記第2の内部流路と前記空洞部との間には、封止部材が設けられ、
前記遮断部は、弁体部及び当接部を有し、第1の支持部材により摺動可能に支持され、
前記復帰棒は、閉鎖部と流通部と押圧部とを有し、
前記閉鎖部が前記封止部材に接する第1の配置と、前記流通部が前記封止部材に対向する第2の配置との間で摺動可能に、第2の支持部材により支持され、
前記第2の配置において、前記押圧部と前記当接部とが接し、前記流通部と前記封止部材の間には、前記空洞部と前記第2の内部流路とを連通する流路となる空隙が設けられる
ことを特徴とするガス放出防止器。 - 前記閉鎖部及び前記流通部の断面が円形であり、前記閉鎖部の断面の直径は、前記流通部の断面の直径より大きいことを特徴とする請求項1記載のガス放出防止器。
- 前記弁体部は、弁先端部を有し、
前記遮断部は、前記弁体部が前記弁座部から離隔した配置と、前記弁体部の前記弁先端部が前記弁座部と接触した配置との間を摺動することを特徴とする請求項1記載のガス放出防止器。 - 請求項1乃至3のいずれか1項記載の前記ガス放出防止器を備えたことを特徴とする圧力調整器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019163770A JP7152999B2 (ja) | 2019-09-09 | 2019-09-09 | ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019163770A JP7152999B2 (ja) | 2019-09-09 | 2019-09-09 | ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021042789A JP2021042789A (ja) | 2021-03-18 |
JP7152999B2 true JP7152999B2 (ja) | 2022-10-13 |
Family
ID=74861749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019163770A Active JP7152999B2 (ja) | 2019-09-09 | 2019-09-09 | ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7152999B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001108197A (ja) | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Yazaki Corp | 液化石油ガス供給装置 |
JP2019019942A (ja) | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | ガス放出防止器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2766989B2 (ja) * | 1989-04-11 | 1998-06-18 | 進興金属工業株式会社 | ガス放出防止器 |
-
2019
- 2019-09-09 JP JP2019163770A patent/JP7152999B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001108197A (ja) | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Yazaki Corp | 液化石油ガス供給装置 |
JP2019019942A (ja) | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | ガス放出防止器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021042789A (ja) | 2021-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101230925B (zh) | 手动/气动组合截止阀 | |
JP5718381B2 (ja) | 自閉式停止弁に用いられる流れ制御アクチュエータ装置 | |
US20150377366A1 (en) | Ball Valve and Method of Operating the Same | |
KR101770023B1 (ko) | 수동 개폐 밸브 | |
RU2647743C2 (ru) | Предохранительное запорное устройство с узлом предотвращения вращения тарелки клапана | |
CA3019485C (en) | Pressure relief valve with stop | |
JP2009201888A (ja) | 止水機能付減圧弁 | |
JP7152999B2 (ja) | ガス放出防止器及びそれを備えた圧力調整器 | |
US5048791A (en) | Shut off valve | |
US20160123474A1 (en) | A pressurised container valve | |
US6173734B1 (en) | Leak arresting mechanical flow control valve | |
JP2008232408A (ja) | 高圧ガス容器の安全弁 | |
JP5748175B2 (ja) | 調圧機能付き止水栓装置、及び、それを備えた水栓装置及び湯水混合水栓装置 | |
US8931502B2 (en) | Gas-dispensing device and facility comprising such a device | |
JP2007162763A (ja) | バルブ装置 | |
RU2696841C1 (ru) | Модуль отсекателя потока газа с регулятором давления газа | |
US20200032787A1 (en) | Bypass and pressure adjustment valve | |
US3494375A (en) | Hydraulic fuse with plural flow paths | |
JP3194178B2 (ja) | スプール型噴出防止弁 | |
KR101474711B1 (ko) | 체크해제버튼이 구비된 체크밸브 | |
EP3719381B1 (en) | Filling device | |
JP2010266000A (ja) | 過流防止弁 | |
CN112212042B (zh) | 气体自动切断装置 | |
JP2014009782A (ja) | 調圧機能付き止水栓装置、及び、それを備えた水栓装置及び湯水混合水栓装置 | |
KR102041711B1 (ko) | 긴급 차단 밸브 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211020 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220921 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220927 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220930 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7152999 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |