JP7152235B2 - てん充層形成用袋体、てん充層形成ユニット、およびてん充層形成工法 - Google Patents

てん充層形成用袋体、てん充層形成ユニット、およびてん充層形成工法 Download PDF

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Description

本発明は、スラブ式軌道のてん充層形成用袋体に関し、更に詳細には、コンクリート路盤上に突出形成された突起部と軌道スラブに形成された凹部との間の間隙部に、てん充層を形成するための袋体、てん充層形成ユニットに関する。また、該袋体を用いたスラブ式軌道のてん充層形成工法に関する。
従来より、鉄道用の軌道として、バラスト軌道に代わって省力化を目的としたスラブ式軌道が知られている。スラブ式軌道は、コンクリート等で構築した高架構造物や地下構造物、橋梁などを路盤としたコンクリート路盤上に、セメントとアスファルト乳剤と細骨材とを混合することで得られるセメントアスファルトモルタル(以下、CAモルタルともいう。)からなるてん充層を介して、コンクリート製の軌道スラブを固定し、この軌道スラブ上に軌道レールが配設されている(例えば、特許文献1、2参照)。このようなスラブ式軌道においては、複数の軌道スラブが軌道レールの敷設方向に並べて配置されている。
スラブ式軌道は、図11に示すように、コンクリート路盤1の上面に、てん充層2を介して軌道スラブ3が設けられ、さらに軌道スラブ3の上面には、一対の軌道レール4が配設されている。軌道スラブ3は、長手方向の両端部に凹部6を備え、コンクリート路盤1上に所定間隔置きに設けられた円柱状の突起部7と、軌道スラブ3の凹部6とが位置合わせされている。この突起部7と係合する凹部6との間隙部8には、合成樹脂やCAモルタル等からなるてん充層9が形成され、列車走行時に軌道スラブ3に掛かる縦方向(レールの敷設方向)および横方向(レールの敷設方向と直交する方向)の荷重から、突起部7を保護している。
また、従来より、突起部と凹部との間の間隙部に、てん充層を形成する工法として、間隙部に上方が開口した不織布製の袋体を嵌入して係止したのち、袋体の開口部よりてん充材を充填し固化する突起部支承工法が知られている(特許文献2)。
特開2010-203178号公報 特開平7-158001号公報 特開2016-223239号公報 特開2015-045185号公報
特許文献2に記載の従来工法では、間隙部に袋体を嵌入する際、作業者が手作業で袋体を整形し、接着剤を用いて突起部の外周面および凹部の内周面に接着して、袋体と突起部の外周面および凹部の内周面との境界に隙間が生じないようにする必要があった。仮に、隙間が生じたままの状態で、袋体にてん充材を充填、固化すると、てん充層の形成不良による強度低下を招くおそれがあった。また、この手作業には、相当の時間と技術を要するという問題があった。
また、袋体にてん充材を充填する際に、てん充材以外の異質な物質又は不織布以外の付着阻害要因となる材料が存在すると、てん充層の縁切れや強度低下を誘発させる原因となるおそれがある。
特許文献3、4は、上記突起部の外周面と軌道スラブの凹部の内周面とで形成された間隙部へ効率よく挿入、設置できるように、自立するための芯材を設けた袋体の構造が開示されている。この芯材は、てん充層の内部を貫くように袋体に縫製されており、この芯材がてん充材と異なる材質の場合、縁切れの誘因となりてん充層の耐久性を著しく低下させる要因となる。また、芯材がてん充層と同種の材料で成型されたとしても、成型した際の離型に必要な離型剤が、芯材表面に残留して縁切れの誘因となる。いずれによっても、芯材をてん充材内部に設けることは、てん充層の均一性を阻害し、コンクリート路盤に形成された突起部を半永久的に保護するという、てん充層の本来の目的を著しく損なうおそれがある。
本発明の目的は、スラブ式軌道の施工において、コンクリート路盤の突起部と軌道スラブの凹部との間の間隙部に、てん充層を形成する際の作業性を向上させることを可能とし、かつ耐久性に優れたてん充層を形成できるてん充層形成用袋体、てん充層形成ユニット、および該てん充層形成用袋体を用いた、てん充層形成工法を提供することである。
本発明のてん充層形成用袋体は、
コンクリート路盤と軌道スラブとの間にてん充層が挟まれるようにして設けられ、さらに前記軌道スラブ上に軌道レールが配設されて成るスラブ式軌道において、前記軌道スラブのレール敷設方向の両端部に形成された平面視略半円状の凹部と前記コンクリート路盤上に突出形成された円柱状または半割り円柱状の突起部との間の間隙部に、前記てん充層を形成するために用いられるてん充層形成用袋体であって、
前記間隙部を形成する空間の形状と略同形状になるように形成される袋体本体と、
前記袋体本体の周方向両端部に配置された伸張性調整帯とを備え、
前記伸張性調整帯は、二つ以上の前記袋体本体の周方向端部を環状に繋いで成り、または単一の前記袋体本体の周方向両端部を環状に繋いで成り、
前記袋体本体の内周面の周方向の長さと、伸張前の前記伸張性調整帯との長さの総和が、前記袋体本体および前記伸張性調整帯と接触する前記突起部の外周面の周方向の長さよりも短い。
これにより、袋体本体を間隙部に挿入する際に面倒な手作業が必要なく、かつ袋体本体が伸張性調整帯の収縮力によって突起部の外周面にほぼ密着するため、芯材を用いることなく、容易に間隙部内で袋体本体を自立させることができる。このため、間隙部にてん充層形成用袋体を配置する際の作業性を向上させることができる。また、てん充材とは異質な部材である芯材を用いることなく袋体本体を自立させることができるため、てん充材の均一性を維持することができ、耐久性に優れたてん充層を形成することができる。
また、伸張性調整帯が、二つ以上の前記袋体本体の周方向端部を環状に繋いで成るため、袋体本体が伸張性調整帯の収縮力によって、突起部の周囲に密着される。また、スラブ式軌道の起点や終点においても、伸張性調整帯が、袋体本体の周方向両端部を環状に繋いで成ることにより、袋体本体が伸張性調整帯の収縮力によって、突起部の周囲に密着される。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記袋体本体に、てん充材を充填するためのてん充材充填口を備える。
このように、袋体本体がてん充材充填口を備えていれば、てん充材供給機に接続された供給用ホースをてん充材充填口に接続することで、袋体本体にてん充材を充填しやすくなる。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記てん充材充填口が、前記袋体本体の周方向端部に少なくとも一つ備えられている。
このように、てん充材充填口が袋体本体の周方向端部に設けられていれば、袋体本体にてん充材を充填しやすく好適である。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記袋体本体の上部に開口が形成され、前記開口が前記てん充材充填口である。
このように、てん充材充填口が設けられていない場合であっても、開口が形成されていれば袋体本体にてん充材を充填することが可能である。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
底面側に発泡部材またはエアチューブが配置されてなる。
これにより、てん充材の使用量を削減することができる。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記伸張性調整帯が、前記袋体本体の高さ方向の両端近傍に配置されて成る。
これにより、袋体本体の高さ方向中央部に収縮力が集中することを防止し、バランスよく袋体本体を突起部の周囲に密着させることができる。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
底面側端部近傍に配置される前記伸張性調整帯が、前記発泡部材が位置する高さ方向の位置に配置される。
すなわち、発泡部材が配置される場合には、発泡部材が袋体本体の下端に位置するため、伸張性調整帯を発泡部材が位置する高さ方向の位置に配置するのが好適である。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記袋体本体が不織布から形成されてなる。
このように、袋体本体が不織布で形成されていれば、袋体本体に充填されたてん充材が滲みだし硬化して袋体本体の内周面と突起部の外周面が接着される。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記袋体本体が、半円筒状を有する。
このような、二つの半円筒状の袋体本体を伸張性調整帯で繋ぐことにより、適度な収縮力で突起部の周囲に袋体本体を密着させることができる。また、突起部が半円筒状となるスラブ式軌道の起点や終点においても、袋体本体を伸張性調整帯で突起部の周囲に密着させることができる。
また、本発明のてん充層形成用袋体は、
前記伸張性調整帯が、ゴムまたは合成樹脂で形成されている。
すなわち、伸張性調整帯は、適度な伸張性を発揮する必要があるため、ゴムまたは合成樹脂で形成されているのが好ましい。
本発明のてん充層形成ユニットは、
本発明の前記てん充層形成用袋体にてん充材を供給するてん充材供給機を備える。
すなわち、てん充層形成用袋体へのてん充材の供給は、このようなてん充材供給機を用いて行うのが好ましい。
また、本発明のてん充層形成ユニットは、
前記てん充材供給機が、前記てん充材を構成する主剤および硬化剤を計測して供給する供給手段と、
前記供給手段から供給された前記主剤と前記硬化剤を混合する混合手段と
を備える。
このように、てん充材は、主剤と硬化剤を計測し混合することにより製造されるのが好ましい。
本発明のてん充層形成工法は、
コンクリート路盤と軌道スラブとの間にてん充層が挟まれるようにして設けられ、さらに前記軌道スラブ上に軌道レールが配設されて成るスラブ式軌道において、前記軌道スラブのレール敷設方向の両端部に形成された平面視略半円状の凹部と前記コンクリート路盤上に突出形成された円柱状または半割り円柱状の突起部との間の間隙部に、前記てん充層を形成するてん充層形成工法であって、
本発明の前記てん充層形成用袋体を前記間隙部に配置する配置工程と、
前記てん充材充填口から前記袋体本体の内部にてん充材を充填する充填工程と、
前記てん充材を硬化させ、前記てん充層を形成する硬化工程とを有する。
このような工法によれば、芯材を用いることなく、容易に間隙部内で袋体本体を自立させることができるため、間隙部にてん充層形成用袋体を配置する際の作業性を向上させることができる。
また、本発明のてん充層形成工法は、
前記配置工程の前に、前記間隙部の底面にエアチューブを設置するチューブ設置工程と、
前記エアチューブを流体の充填によって膨張させ空隙部を形成する空隙形成工程とを有し、
前記硬化工程の後に、前記エアチューブを除去する除去工程を有する。
このような工法によれば、発泡体を用いなくても、てん充材の使用量を削減しながら、突起部の周囲にてん充層を形成することができる。
また、本発明のてん充層形成工法は、
前記充填工程で、主剤および硬化剤を計測し混合する。
すなわち、てん充材は、主剤と硬化剤を計測し混合することにより製造されるのが好ましい。
本発明によれば、スラブ式軌道の施工においてコンクリート路盤の突起部と軌道スラブの凹部との間の間隙部にてん充層を形成する際の作業性を向上させることを可能とし、かつ耐久性に優れたてん充層を形成できるてん充層形成用袋体、てん充層形成ユニット、および該てん充層形成用袋体を用いたてん充層形成工法を提供することができる。
実施の形態に係るてん充層形成用袋体を配置したスラブ式軌道の構造を一部断面にして示した斜視図である。 実施の形態に係るてん充層形成用袋体を上方から視た斜視図である。 実施の形態に係るてん充層形成用袋体を間隙部に配置する状況を説明する斜視図である。 実施の形態に係るてん充材供給機の概要を示す図である。 他の実施の形態に係るてん充層形成用袋体を上方から視た斜視図である。 他の実施の形態に係るてん充層形成用袋体を上方から視た斜視図である。 他の実施の形態に係るてん充層形成用袋体を間隙部に配置する状況を説明する斜視図である。 他の実施の形態に係るてん充層形成用袋体を間隙部に配置した状態を示す斜視図である。 他の実施の形態に係るてん充層形成用袋体を間隙部に配置した状態を示す斜視図である。 実施の形態に係る他のてん充材供給機の概要を示す図である。 スラブ式軌道の構造を一部断面にして示した斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、本発明によるてん充層形成用袋体が用いられるスラブ式軌道の概要を、図1を参照して説明する。なお、スラブ式軌道の基本的な構成は、背景技術の欄で説明したものと同様である(図11参照)。このため、同じ部材には同じ符号を付して説明する。
スラブ式軌道5は、コンクリート路盤1上に、CAモルタルからなるてん充層2を介して軌道スラブ3を固定し、この軌道スラブ3上に、締結具(図示せず)によって一対の軌道レール4を配設し構成されている。
軌道スラブ3は、たとえば、長さ概ね5000mm、幅2000~2300mm、厚さ200mm程度の板状のプレキャストコンクリートである。てん充層2の厚さ(高さ)は、たとえば40~60mm程度である。スラブ式軌道5は、複数の軌道スラブ3が、軌道レール4の敷設方向(レール敷設方向)に並べて配置されている。
軌道スラブ3は、レール敷設方向の両端に凹部6を備え、コンクリート路盤1上に所定間隔置きに設けられた円柱状の突起部7と位置合わせされている。凹部6の内径は、突起部7の外径より大きく、凹部6と突起部7との間には、略円筒状の間隙部8が存在する状態で軌道スラブ3が位置合わせされている。
たとえば、凹部6の内径は、600mm程度であり、突起部7の外径は、500mm程度である。この場合、凹部6と突起部7とは、間に40~60mm程度の略円筒状の間隙部8が存在する状態で同心円状に係合している(図3参照)。
間隙部8は、コンクリート路盤1側(底部)に、雨水等の排水通路部(図示せず)となる空間を残すようにして、合成樹脂やCAモルタル等からなるてん充層9が形成されている。
次に、本発明によるてん充層形成用袋体10の一実施形態を、図面を参照して説明する。
実施形態によるてん充層形成用袋体10は、図2に示すように、袋体本体20、伸張性調整帯23、充填口部材24を備えている。なお、図2においては、伸張性調整帯23で二つの袋体本体20が環状に繋がれている場合を例に示している。
ここで、袋体本体20は、間隙部8の空間の形状と略同形状となるように不織布で縫製されており、内部の上下に二つの密閉空間を有している。すなわち、袋体本体20の上方には、後述するてん充材が充填される、てん充材密閉室20Xが形成され、袋体本体20の下方には、たとえば、スポンジや発泡スチロールのような発泡部材(図示せず)が配置される部材密閉室20Yが形成されている。部材密閉室20Yの周方向端部側の側面は開口しており、この開口部から、部材密閉室20Yの空間形状に合わせた細長い発泡部材を挿入することができる。ここで、発泡部材は、断面が通常20~60mm角程度の棒形状を有している。なお、てん充材密閉室20Xの高さは、部材密閉室20Yの高さよりも高く、部材密閉室20Yの高さの3~6倍となるように形成されている。なお、袋体本体20の下方に発泡部材を配置することにより、てん充材の使用量を削減することができる。
てん充材は、充填後に硬化するものであれば良いが、合成樹脂を含有するものが充填性および硬化性の点から好ましい。合成樹脂を含有するてん充材の例としては、主剤がポリオール、硬化剤がポリイソシアネートである2液硬化型ポリウレタン樹脂系てん充材、主剤がエポキシ樹脂、硬化剤がアミンまたはポリアミンである2液硬化型エポキシ樹脂系てん充材、主剤がビニルエステル樹脂、硬化剤が過酸化物またはラジカル発生剤である2液硬化型ビニルエステル樹脂系てん充材、主剤がポリエステルアクリレート樹脂、硬化剤が過酸化物またはラジカル発生剤である2液硬化型ポリエステルアクリレート樹脂系てん充材、湿気硬化型シリコーン樹脂系てん充材などが挙げられる。中でも、硬化性および施工作業性の観点から、2液硬化型のてん充材が好ましく、2液硬化型ポリウレタン樹脂系てん充材がより好ましい。
さらに、てん充材は、体質顔料(シリカ、炭酸カルシウム等)や骨材(硅砂等)を配合させることが、てん充層の機械的強度、耐久性や経済性の面から好ましい。例えば、てん充材中に、体質顔料(シリカ、炭酸カルシウム等)であれば10~60重量%、骨材(硅砂等)であれば20~80重量%の割合で含有させればよい。2液硬化型のてん充材を用いる場合、体質顔料や骨材は、主剤側と硬化剤側のどちらに含有させても良いが、均一な物性を有するてん充層を用意に得ることができる点から、主剤側に含有させることが好ましい。
袋体本体20は、半円筒の上面部20Aと底面部20B、湾曲した内周面部20Eと外周面部20F、および周方向端部に形成される矩形状の二つの端面部20Cを含む6つの面部を備えてなる、半円筒状の袋体である。
袋体本体の内周面部20Eおよび外周面部20Fの形状は、いずれも半円筒の周面形状であり、間隙部8にてん充層形成用袋体10を配置した際に、内周面部20Eは、突起部7の外周面に接触し、外周面部20Fは、凹部6の内周面に接触する。なお、内周面部20Eおよび外周面部20Fは、袋体本体20が展開された状態では、矩形状である。間隙部8にてん充層形成用袋体10を配置する前においては、袋体本体20も同様に平たい直方体形状である。
袋体本体20は、上面部20A、底面部20B、端面部20C、内周面部20E、および外周面部20Fが、それぞれ不織布から形成されており、各面部の縁同士が縫製されることによって構成されている。
袋体本体20に用いられる不織布としては、たとえば、目付が20~500g/m2のものを用いることができるが、この範囲に限定されるものではない。
伸張性調整帯23は、伸張性素材で形成されており、袋体本体20の周方向の両端部において、高さ方向の両端近傍に配置されている。具体的には、両端面部20Cの内周面部20E側の上下にそれぞれ一本ずつまたは二本ずつ備え付けられ、二つの袋体本体20を繋いでいる。伸張性調整帯23は、たとえば、伸張前(収縮時)の長さ6cm、伸張時の長さ10cm、幅3cm程度であり、上面部20Aから1~5cm程度下方の位置、および底面部20Bから1~5cm程度方の位置において内周面部20E側に縫い付けられている。また、下方の伸張性調整帯23は、高さ方向において、発泡部材が配置される位置に配置されている。なお、伸張性調整帯23が配置される、一の袋体本体20の端面部20Cと他の袋体本体20の端面部20Cの間の距離は、てん充層形成用袋体10が間隙部8に配置される前の状態では、伸張前の伸張性調整帯23の長さに等しく、概ね6cmである。また、袋体本体20の内周面の周方向の長さと、伸張前の伸張性調整帯23との長さの総和は、袋体本体20および伸張性調整帯23と接触する突起部7の外周面の周方向の長さよりも短い。したがって、てん充層形成用袋体10が間隙部8に配置された際には、袋体本体20は、伸張性調整帯23の収縮力によって、突起部7の周囲に密着される。
ただし、本発明における伸張性調整帯23の数、位置、サイズはこれに限定されず、適宜変更することが出来る。
伸張性調整帯23を構成する伸張性素材としては、ゴムまたは合成樹脂が挙げられる。ゴムとしては、たとえば、合成ゴム、天然ゴムなどが用いられ、合成樹脂としては、たとえば、熱可塑性樹脂が用いられる。合成ゴムの具体例としては、シリコーンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ポリウレタンゴム、塩化ビニルゴム等が挙げられる。
充填口部材24は、てん充材密閉室20Xに充填するてん充材を供給する筒状の部材であり、てん充材充填口25が上方を向くようにして上面部20Aの両端面部20C側の端部に設けられている。なお、充填口部材24およびてん充材充填口25は、上面部20Aの片側の端部にのみ設けられていても構わない。
次に、軌道スラブ3の突起部7と凹部6との間に形成された間隙部8に、てん充層形成用袋体10を配置する工程について説明する。まず、作業者は、スラブ式軌道5上またはスラブ式軌道5の近傍において、展開された状態の矩形状の二つの袋体本体20と二本の角型棒状の発泡部材を用意する。ここで、二つの袋体本体20は、それぞれ両端面部20Cが伸張性調整帯23によって環状に接続されている。
次に、それぞれの袋体本体20の部材密閉室20Yに、発泡部材を挿入して袋体本体20に発泡部材を装着する(発泡部材装着工程)。次に、二つの袋体本体20の内周面部20E側を引き離して広げ、図2に示すように、伸張性調整帯23で二つ袋体本体20が略円筒状に繋がれた状態にする(筒状形成工程)。
次に、図3に示すように、この状態で間隙部8上での位置合わせを行い、そのまま、てん充層形成用袋体10を下し、スラブ式軌道5の突起部7の外周面に沿って、てん充層形成用袋体10を挿入し、てん充層形成用袋体10を間隙部8に配置する(配置工程)。なお、この状態においては、袋体本体20が伸張性調整帯23の収縮力によって突起部7の外周面にほぼ密着する。これにより、袋体本体20を整形したり、接着剤で接着する面倒な手作業を行うことなく、間隙部8内で袋体本体20を自立させることができる。
てん充層形成用袋体10を間隙部8に配置した後、後述するてん充材供給機に接続された供給用ホース(図示せず)をてん充材充填口25に接続し、充填口部材24を介して袋体本体20内のてん充材密閉室20Xに、てん充材を圧入する(充填工程)。
ここで、図4は、てん充材供給機32の概要を示す図である。てん充材供給機32は、A剤とB剤の2成分を調合して混合する2液混合機能を有しており、第1貯留槽33、第1供給ポンプ34、第1タンク36、第1移送ポンプ38、第1流量計40、第2貯留槽43、第2供給ポンプ44、第2タンク46、第2移送ポンプ48、第2流量計50から成る供給手段、およびミキサー52、開閉手段54から成る混合手段を備えている。また、てん充材供給機32を洗浄する場合には、洗浄手段(図示せず)を接続し、供給手段や混合手段を洗浄することが可能である。これにより、適切にてん充材供給機をメンテナンスすることができる。
なお、本実施の形態において、A剤に主剤成分、B剤に硬化剤成分が用いられる。これらのA剤およびB剤としては、出願人が販売する商品名「CUS-UB10 A剤(ポリウレタン樹脂系主剤)、CUS-UB B剤(ポリウレタン樹脂用硬化剤)」または「CUS-UB20 A剤(ポリウレタン樹脂系主剤)、CUS-UB B剤(ポリウレタン樹脂用硬化剤)」を用いるのが好適である。また、第1移送ポンプ38、第2移送ポンプ48としては、たとえば、ダイヤフラムポンプやスムーズフローポンプなどを用いることが好ましい。スムーズフローポンプとしては、特に株式会社タクミナ製の製品を用いるのが好適である。また、ミキサー52としては、スタティックミキサーを用いるのが好ましい。スタティックミキサーとしては、特に株式会社ノリタケカンパニーリミテド製の製品を用いるのが好適である。
てん充材供給機32において、図4に示すように、第1貯留槽33に貯留されているA剤は、まず、第1供給ポンプ34によって第1タンク36に供給される。次に、第1タンク36に供給されたA剤が第1移送ポンプ38によってパイプ内を移送される。パイプ内のA剤は、第1流量計40によって予め設定された調合割合(ミキサー52に供給されるA剤とB剤の総重量に対するA剤の割合)になっているか否かが計測される。
A剤が適正な調合割合になっている場合、A剤はそのままミキサー52に供給される。一方、A剤が適正な調合割合になっていない場合、A剤は、第1タンク36、第1移送ポンプ38、第1流量計40の循環を繰り返し、適正な調合割合になった時点でミキサー52に供給される。
同様に、第2貯留槽43に貯留されているB剤もまた、第2供給ポンプ44により一旦第2タンク46に供給された後、第2移送ポンプ48によってパイプ内を移送され、第2流量計50によって予め設定された調合割合(ミキサー52に供給されるA剤とB剤の総重量に対するB剤の割合)が計測される。
B剤が適正な調合割合になっている場合、B剤はそのままミキサー52に供給される。一方、B剤が適正な調合割合になっていない場合、B剤は、第2タンク46、第2移送ポンプ48、第2流量計50の循環を繰り返し、適正な調合割合になった時点でミキサー52に供給される。
ミキサー52は、A剤とB剤とを混合(撹拌)した後、開閉手段54を操作して流路を開き、混合物であるてん充材をパイプおよび供給用ホース(図示せず)を介して、充填口部材24に吐出する。このとき、A剤とB剤の混合比は、使用するてん充材の種類によって適宜調整することができる。例えば、2液硬化型ポリウレタン樹脂系てん充材を用いる場合は、A剤とB剤の混合比は、A剤(主剤)に含まれる水酸基(OH)数の合計と、B剤(硬化剤)に含まれるイソシアネート基(NCO)数との比(NCO/OHインデックス)が、通常0.5~2.0、好ましくは0.9~1.2、より好ましくは1.0~1.15の範囲であることが、性能が安定したてん充層が得られるため好ましい。
なお、袋体本体20内のてん充材密閉室20Xへの圧入の際には、圧入したてん充材が他方のてん充材充填口25から溢れ出る前(あるいは事前)に、他方のてん充材充填口25を縛しておく。なお、カント部と呼ばれる、コンクリート路盤1全体がスラブ式軌道5の進行方向に向かって左右いずれかに傾いた箇所では、高い位置側のてん充材充填口25に不織布製の布を接着するなどして密閉状態とし、低い位置側のてん充材充填口25より、てん充材を圧入する。
さらにてん充材が圧入されると、てん充材の自重と圧力により袋体本体20が押し広げられて、袋体本体20が凹部6の内周面および突起部7の外周面にさらに強く密着する。そして、てん充材密閉室20Xに充填されたてん充材は、不織布で形成された内周面部20E、外周面部20Fから滲出し、袋体本体20が凹部6の内周面および突起部7の外周面に接着される。これにより、接着剤を用いずに、袋体本体20を凹部6の内周面および突起部7の外周面に強固に接着することができる。この状態で、てん充材が硬化することにより、間隙部8に均一で耐久性に優れるてん充層9が形成される(硬化工程)。
実施の形態に係るてん充層形成用袋体10によれば、袋体本体20を間隙部8に挿入する際に面倒な手作業が必要なく、かつ袋体本体20が伸張性調整帯23の収縮力によって突起部7の外周面にほぼ密着するため、芯材(特許文献3、4参照)を用いることなく、容易に間隙部8内で袋体本体20を自立させることができる。このため、間隙部8にてん充層形成用袋体10を配置する際の作業性を向上させることができる。また、てん充材とは異質な部材である芯材を用いることなく袋体本体20を自立させることができるため、てん充材の均一性を維持することができ、耐久性に優れたてん充層9を形成することができる。
なお、上述の実施の形態においては、充填口部材24を備えたてん充層形成用袋体10を例に説明したが、図5に示すように、充填口部材24を備えないてん充層形成用袋体110であってもよい。この場合、てん充材を圧入する際には、上面部20Aの両端面部20C側の端部を開口して、てん充材充填口25に代用する。また、上面部20Aの一部または全部を開口とし、かかる開口をてん充材充填口25に代用してもよい。
また、上述の実施の形態において、てん充層形成用袋体10は、必ずしも部材密閉室20Yを備えていなくてもよい。この場合、たとえば、図6に示すように、てん充層形成用袋体210の袋体本体220は、てん充材密閉室20Xのみから成る。そして、袋体本体220の下方には、発泡部材に代えて、エアチューブ22Zを配置する。
間隙部8にてん充層形成用袋体210を配置する場合、まず、作業者は、スラブ式軌道5上またはスラブ式軌道5の近傍において、展開された状態の矩形状の二つの袋体本体220とエアチューブ22Zを用意する。次に、図7に示すように、間隙部8の底面にエアチューブ22Zを設置し(チューブ設置工程)、流体供給機(図示せず)にエアチューブ22Zを接続し、エアチューブ22Zに気体または液体等の流体を充填してエアチューブ22Zを膨張させ、てん充層形成用袋体210を配置する際の下方位置に、空隙部を形成させる(空隙形成工程)。次に、てん充層形成用袋体210の袋体本体220と袋体本体の内周面部20E側を引き離して広げ(筒状形成工程)、間隙部8の空隙部上に配置する(配置工程)。次に、てん充材供給機32に接続された供給用ホース(図示せず)をてん充材充填口25に接続し、充填口部材24を介して袋体本体220内のてん充材密閉室20Xにてん充材を圧入する(充填工程)。
そして、てん充材が硬化し、てん充層が形成された後(硬化工程)、エアチューブ22Zを除去する(除去工程)。この方法によれば、発泡体を用いなくても、てん充材の使用量を削減しながら、突起部7の周囲にてん充層を形成することができる。なお、エアチューブ22Zは、袋体本体220と別個でなく、一体であってもよい。すなわち、袋体本体220の底面部20Bにエアチューブ22Zが配置されていてもよい。
また、上述の実施の形態においては、伸張性調整帯23で二つの袋体本体20が環状に繋がれている場合を例に示しているが(図2参照)、てん充層形成用袋体10は、必ずしも袋体本体20が二つでなくてもよい。たとえば、スラブ式軌道5の起点や終点においては、突起部7の起点側または終点側に軌道スラブ3が配置されず、突起部7の半分が露出する。この場合、起点側または終点側の突起部7が円柱状であれば、図8に示すように、伸張性調整帯23で袋体本体20の周方向に両端面部20Cを繋ぎ、間隙部8が形成されない突起部7の外周面に伸張性調整帯23を密着させる。また、図9に示すように、突起部7が半割り円柱状である場合も同様に、伸張性調整帯23で袋体本体20の周方向に両端面部20Cを繋ぐ。
また、上述の実施の形態において、袋体本体20を環状に繋ぐ場合、袋体本体20は一つ以上であれば良く、必ずしも二つに限定されない。すなわち3つ以上の袋体本体20が環状に繋がれていてもよい。この場合、袋体本体20は、半円筒形状である場合よりも周方向の長さが短くなる。
また、上述の実施の形態において、寸法などを表す具体的な数値は一例を示したものであり、対象物が必ずしもこの数値に限定されるものではない。
また、上述の実施の形態において、充填工程で用いられるてん充材供給機は、必ずしも図4に例示したものに限定されない。たとえば、図10に示すようなてん充材供給機62を用いてもよい。なお、図10に示すてん充材供給機62は、第1貯留槽64、第1ポンプ66、第2貯留槽68、第2ポンプ70、第3貯留槽71、ミキサー72、ロードセル74、第3ポンプ76を備えている。
このてん充材供給機62において、第1貯留槽64に貯留されているA剤が第1ポンプ66によって第3貯留槽71に供給され、第2貯留槽68に貯留されているB剤が第2ポンプ70によって第3貯留槽71に供給される。第3貯留槽71内のA剤とB剤は、適宜ロードセル74によって計量され、A剤とB剤の総重量が所定の重量になると、ミキサー72によって混合が行われ、てん充材が得られる。
充填工程においては、ミキサー72でA剤とB剤を混合して得られたてん充材が第3ポンプ76によって、供給用ホース(図示せず)および充填口部材24を介して袋体本体20内のてん充材密閉室20Xに圧入される。
1 コンクリート路盤
2 てん充層
3 軌道スラブ
4 軌道レール
5 スラブ式軌道
6 凹部
7 突起部
8 間隙部
9 てん充層
10 てん充層形成用袋体
20 袋体本体
20A 上面部
20B 底面部
20C 端面部
20E 内周面部
20F 外周面部
20X てん充材密閉室
20Y 部材密閉室
22Z エアチューブ
23 伸張性調整帯
24 充填口部材
25 てん充材充填口
32 てん充材供給機
33 第1貯留槽
34 第1供給ポンプ
36 第1タンク
38 第1移送ポンプ
40 第1流量計
43 第2貯留槽
44 第2供給ポンプ
46 第2タンク
48 第2移送ポンプ
50 第2流量計
52 ミキサー
54 開閉手段
62 てん充材供給機
64 第1貯留槽
66 第1ポンプ
68 第2貯留槽
70 第2ポンプ
71 第3貯留槽
72 ミキサー
74 ロードセル
76 第3ポンプ
110 てん充層形成用袋体
210 てん充層形成用袋体
220 袋体本体

Claims (15)

  1. コンクリート路盤と軌道スラブとの間にてん充層が挟まれるようにして設けられ、さらに前記軌道スラブ上に軌道レールが配設されて成るスラブ式軌道において、前記軌道スラブのレール敷設方向の両端部に形成された平面視略半円状の凹部と前記コンクリート路盤上に突出形成された円柱状または半割り円柱状の突起部との間の間隙部に、前記てん充層を形成するために用いられるてん充層形成用袋体であって、
    前記間隙部を形成する空間の形状と略同形状になるように形成される袋体本体と、
    前記袋体本体の周方向両端部に配置された伸張性調整帯とを備え、
    前記伸張性調整帯は、二つ以上の前記袋体本体の周方向端部を環状に繋いで成り、または単一の前記袋体本体の周方向両端部を環状に繋いで成り、
    前記袋体本体の内周面の周方向の長さと、伸張前の前記伸張性調整帯との長さの総和が、前記袋体本体および前記伸張性調整帯と接触する前記突起部の外周面の周方向の長さよりも短いてん充層形成用袋体。
  2. 前記袋体本体に、てん充材を充填するためのてん充材充填口を備える請求項に記載のてん充層形成用袋体。
  3. 前記てん充材充填口が、前記袋体本体の周方向端部に少なくとも一つ備えられた請求項に記載のてん充層形成用袋体。
  4. 前記袋体本体の上部に開口が形成され、前記開口が前記てん充材充填口である請求項またはに記載のてん充層形成用袋体。
  5. 底面側に発泡部材またはエアチューブが配置されてなる請求項1~のいずれか一項に記載のてん充層形成用袋体。
  6. 前記伸張性調整帯が、前記袋体本体の高さ方向の両端近傍に配置されて成る請求項1~のいずれか一項に記載のてん充層形成用袋体。
  7. 底面側端部近傍に配置される前記伸張性調整帯が、前記発泡部材が位置する高さ方向の位置に配置される請求項に記載のてん充層形成用袋体。
  8. 前記袋体本体が不織布から形成されてなる請求項1~のいずれか一項に記載のてん充層形成用袋体。
  9. 前記袋体本体が、半円筒状を有する請求項1~のいずれか一項に記載のてん充層形成用袋体。
  10. 前記伸張性調整帯が、ゴムまたは合成樹脂で形成されている請求項1~のいずれか一項に記載のてん充層形成用袋体。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載された前記てん充層形成用袋体にてん充材を供給するてん充材供給機を備えるてん充層形成ユニット。
  12. 前記てん充材供給機が、前記てん充材を構成する主剤および硬化剤を計測して供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給された前記主剤と前記硬化剤を混合する混合手段とを備える請求項11に記載のてん充層形成ユニット。
  13. コンクリート路盤と軌道スラブとの間にてん充層が挟まれるようにして設けられ、さらに前記軌道スラブ上に軌道レールが配設されて成るスラブ式軌道において、前記軌道スラブのレール敷設方向の両端部に形成された平面視略半円状の凹部と前記コンクリート路盤上に突出形成された円柱状または半割り円柱状の突起部との間の間隙部に、前記てん充層を形成するてん充層形成工法であって、
    請求項のいずれか一項に記載の前記てん充層形成用袋体を前記間隙部に配置する配置工程と、
    前記てん充材充填口から前記袋体本体の内部にてん充材を充填する充填工程と、
    前記てん充材を硬化させ、前記てん充層を形成する硬化工程とを有するてん充層形成工法。
  14. 前記配置工程の前に、前記間隙部の底面にエアチューブを設置するチューブ設置工程と、
    前記エアチューブを流体の充填によって膨張させ空隙部を形成する空隙形成工程とを有し、
    前記硬化工程の後に、前記エアチューブを除去する除去工程を有する請求項13に記載のてん充層形成工法。
  15. 前記充填工程では、主剤および硬化剤を計測し混合する請求項13または14に記載のてん充層形成工法。
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