JP7150215B1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

冷凍サイクル装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、第1減圧器及び蒸発器が配管により接続された冷媒回路を有する冷凍サイクル装置において、凝縮器は、上下方向に延びる複数の伝熱管と、筒形状の外壁を有し、外壁に、複数の伝熱管の一端部が差し込まれた第1ヘッダと、第1ヘッダの長手方向の一端から他端まで設けられ、第1ヘッダの内部空間を、複数の伝熱管の一端部が配置された高圧冷媒流路と、複数の伝熱管の一端部が配置されていない低圧冷媒流路と、に仕切るものであって、第1ヘッダの内部において高圧冷媒流路を流れる高圧冷媒と低圧冷媒流路を流れる低圧冷媒との熱交換を行う仕切り板と、を備えている。

Description

本開示は、ヘッダを有する熱交換器を備えた冷凍サイクル装置に関する。
空気調和装置等の冷凍サイクル装置において、冷房運転時に室外熱交換器から流出した液冷媒の過冷却度を増大させるために、内部熱交換器を備えたものがある。しかし、室外熱交換器とは別に内部熱交換器を設けた場合には、スペース効率の悪化及び冷凍サイクル装置のコスト増大といった問題が生じる。そこで、二重管熱交換器を内蔵した室外熱交換器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、外管、及び外管内に配置された内管を有する二重管構造のヘッダが開示されている。特許文献1では、冷凍サイクル装置の冷房運転時において、外管の内部且つ内管の外部に高圧冷媒が流通し、内管の内部に低圧冷媒が流通する。
特開2012-107775号公報
伝熱管の長手方向が上下方向となるように熱交換器が設置される場合、ヘッダ内の高圧冷媒の流路で、気液二相冷媒が気相と液相とに分離する相分離が生じ、液冷媒が重力により下方に偏在する場合がある。あるいは、液冷媒がヘッダの内面を伝って流れ、ヘッダの内部において内壁側に液冷媒が偏在する場合がある。特許文献1のヘッダのように、高圧冷媒の流路となる外管の内部に、低圧冷媒の流路となる内管が配置された構成では、高圧冷媒の流路において外管の内面側又は外管内の下方に液冷媒が偏在した場合に、内管と液冷媒とが接触しにくくなる。結果、特許文献1では、伝熱管の長手方向が鉛直方向となるように熱交換器が設置される場合、冷房運転時には、凝縮器となる熱交換器において低圧冷媒と高圧冷媒との熱交換が十分に行えず、熱交換器から流出する液冷媒に十分な過冷却度をつけることができない。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、冷房運転時において凝縮器から流出する液冷媒に従来よりも過冷却度をつけることができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本開示に係る冷凍サイクル装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、第1減圧器及び蒸発器が配管により接続された冷媒回路を有する冷凍サイクル装置において、前記凝縮器は、各伝熱管の内部に冷媒が流れ、上下方向に延び、隣り合う前記伝熱管の間に空気が流れる隙間をあけて前記上下方向と直交する横方向に配列され、前記空気により前記冷媒を冷却する複数の伝熱管と、前記横方向を長手方向として延びた筒形状の外壁を有し、前記外壁に、前記複数の伝熱管の一端部が差し込まれた第1ヘッダと、前記第1ヘッダの前記長手方向の一端から他端まで設けられ、前記第1ヘッダの内部空間を、前記複数の伝熱管の一端部が配置された高圧冷媒流路と、前記複数の伝熱管の一端部が配置されていない低圧冷媒流路と、に仕切るものであって、前記第1ヘッダの内部において前記高圧冷媒流路を流れる高圧冷媒と前記低圧冷媒流路を流れる低圧冷媒との熱交換を行う仕切り板と、を備え、前記高圧冷媒流路において前記第1ヘッダの前記長手方向の少なくとも一部には、前記複数の伝熱管の一端部から流出した前記高圧冷媒が流れる
本開示に係る冷凍サイクル装置は、第1ヘッダの内部空間を、複数の伝熱管の一端部が配置された高圧冷媒流路と、一端部が配置されていない低圧冷媒流路とに仕切る仕切り板を備える。そして、仕切り板は、第1ヘッダの長手方向の一端から他端まで設けられ、高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換を行う。したがって、第1ヘッダ内の高圧冷媒流路で、気液二相冷媒が気相と液相とに分離する相分離が生じ、液相の冷媒が重力により下方に偏在することになっても、高圧冷媒流路が低圧冷媒流路の上側のため、液相の冷媒と仕切り板とが接触しやすくなる。高圧冷媒流路と低圧冷媒流路の境界である仕切り板と、高圧冷媒流路における液相の冷媒とが従来よりも接触しやすくなるので、熱交換器における低圧冷媒と高圧冷媒との熱交換が従来よりも効果的に実施できる。結果、本開示に係る冷凍サイクル装置では、冷房運転時において凝縮器から流出する液冷媒に従来よりも過冷却度をつけることができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例を示す冷媒回路図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の第1熱交換器の一例を示す概略図である。 図2の第1熱交換器における第1ヘッダを第1方向から見た断面図である。 図3の第1ヘッダにおける外壁の厚さと仕切り板の板厚との関係を示す模式図である。 図2の熱交換器の第1変形例を示す概略図である。 図2の熱交換器の第2変形例を示す概略図である。 図2の熱交換器の第3変形例を示す概略図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダの構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダの構成を示す断面図である。 図9の熱交換器の第4変形例を示す概略図である。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
(冷凍サイクル装置1)
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1の一例を示す冷媒回路図である。冷凍サイクル装置1は、冷媒の蒸発と凝縮の潜熱を利用して熱を移動させる冷媒回路Cを有している。冷凍サイクル装置1としては、例えば、凝縮器を室外に設置し、蒸発器を室内に設置して室内を冷房する空気調和機、及び、凝縮器で水を加熱して温水とする給湯システム等がある。
(冷媒回路C)
冷媒回路Cは、圧縮機6を含む主回路C1と、主回路C1から分岐したバイパス回路C2と、を有している。
(主回路C1)
主回路C1は、圧縮機6、第1熱交換器100a、第1減圧器5、及び第2熱交換器100bが配管により接続されて形成されている。圧縮機6は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮し、高圧のガス冷媒にして吐出し、冷媒回路Cに循環させる。第1熱交換器100a及び第2熱交換器100bは、冷媒と空気とを熱交換させる。第1減圧器5は、例えば膨張弁で構成され、主回路C1において冷媒を膨張させ減圧させるものである。
圧縮機6は、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機等で構成することができる。このように、圧縮機6を構成することで、圧縮機6の周波数を調整して冷媒回路Cを循環する冷媒量を変化させることができ、負荷等に応じて冷凍サイクルで移動する熱量を変化させることができる。また、第1減圧器5として、開度を連続的に変化させることができる弁を用いることで、冷媒回路Cを循環する冷媒の圧力を変化させることができる。
また、図1に示される例では、主回路C1はさらに流路切替装置7を有している。流路切替装置7は、圧縮機6から吐出された冷媒の流路を切り替えるものであり、例えば四方弁で構成される。なお、冷媒回路Cの構成は上記の構成に限定されない。例えば、流路切替装置7は省略することができる。
図1に示される例では、冷凍サイクル装置1は、屋外に設置される室外機1Aと、空調対象空間である室内に設置される室内機1Bとを有している。また、図1に示される例では、主回路C1のうち圧縮機6、流路切替装置7及び第1熱交換器100a、並びにバイパス回路C2が室外機1Aに搭載され、主回路C1のうち残りの第1減圧器5及び第2熱交換器100bは室内機1Bに搭載されている。なお、第1減圧器5は、室外機1Aに搭載してもよい。
流路切替装置7により、冷房と暖房とが切り替えられる。冷房運転では、圧縮機6から吐出された冷媒は、第1熱交換器100a、第1減圧器5、及び第2熱交換器100bの順に流れて圧縮機6に戻る。一方、暖房運転では、圧縮機6から吐出された冷媒は、第2熱交換器100b、第1減圧器5、及び第1熱交換器100aの順に流れて圧縮機6に戻る。すなわち、室内の冷房時には第1熱交換器100aが凝縮機として機能し、第2熱交換器100bが蒸発器として機能し、室内の暖房時には第2熱交換器100bが凝縮機として機能し、第1熱交換器100aが蒸発器として機能する。凝縮器は、高圧のガス冷媒の熱を外気に放熱させ、凝縮させて液冷媒にする。蒸発器は、低圧の冷媒に含まれる液冷媒に外気から吸熱させ、蒸発させてガス冷媒にする。
第1熱交換器100aは、圧縮機6から吐出された高圧冷媒が流通する高圧冷媒流路10と、減圧された低圧冷媒が流通する低圧冷媒流路11と、を備えている。図1の白抜き矢印F1は、圧縮機6から吐出されて第1熱交換器100aに流れる高圧冷媒の流れを示しており、黒矢印F2は、第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11に流れる低圧冷媒の流れを示している。第1熱交換器100aの高圧冷媒流路10は、主回路C1の配管に接続され、主回路C1の一部を構成している。また、第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11は、バイパス回路C2の配管に接続され、バイパス回路C2の一部を構成している。
(バイパス回路C2)
バイパス回路C2は、配管(以下、バイパス配管Pbという)と、バイパス配管Pbに設けられ、冷媒を減圧する第2減圧器8と、冷媒が流れる方向を規制する逆止弁9と、を有する。図1に示される例では、バイパス回路C2は、主回路C1において第1熱交換器100aと第1減圧器5とを接続する配管P1から分岐され、主回路C1において第2熱交換器100bから圧縮機6に戻る冷媒が流通する配管P2に合流する構成とされる。
バイパス配管Pbは、主回路C1における第1熱交換器100aと第1減圧器5との間の配管P1と、主回路C1における第2熱交換器100bと圧縮機6との間の配管P2と、を接続する。逆止弁9は、バイパス配管Pbにおいて主回路C1との分岐点T1付近に設けられ、主回路C1への冷媒の逆流を防止する。
第2減圧器8は、例えば、流体の流れに対して一定の抵抗を呈し、流速を減速させて流体を減圧させる固定流体抵抗で構成することができる。具体的には、第2減圧器8は、例えば、キャピラリチューブ等の細管、及びオリフィスといった流路が狭められたもの、あるいは、曲げ管等のように流路を曲げたもの等で構成することができる。
また、第2減圧器8は、主回路C1の第1減圧器5とは別に設けられ、第1減圧器5が主回路C1において冷媒を減圧して蒸発器に流入させるのに対し、第2減圧器8は、バイパス回路C2において冷媒を減圧して凝縮器の低圧冷媒流路11に流入させるものである。第1減圧器5及び第2減圧器8のいずれも冷媒を減圧させる点で同じであるが、第1減圧器5は、蒸発器における冷媒の熱交換量を調整するのに対し、第2減圧器8は、凝縮器において高圧冷媒流路を流れる冷媒の過冷却度を調整している。
第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11は、バイパス回路C2における第2減圧器8と、主回路C1との合流点T2との間に設けられている。低圧冷媒流路11には、分岐点T1を介してバイパス配管Pbに流入した後に第2減圧器8で減圧された低圧冷媒が流入する。
なお、バイパス回路C2における逆止弁9と第2減圧器8の位置関係は変更してもよい。また、ここでは一例として、第2減圧器8及び逆止弁9を用いた場合について説明しているが、これらの代わりに、流動調整弁等のような任意に流体抵抗を調整できるものを用いても良い。バイパス回路C2では第2減圧器8によって流路の抵抗が、主回路C1の配管における流路の抵抗よりも大きくなっており、冷媒の大半は主回路C1を流れ、主回路C1を流れる冷媒よりも少量の冷媒がバイパス回路C2を流れるように調整されている。
図2は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置1の第1熱交換器100aの一例を示す概略図である。以下、図2に基づき、冷房運転時に凝縮器となる第1熱交換器100aの構成について詳細に説明する。なお、以降の説明では、第1熱交換器100aを、単に熱交換器100と称する場合がある。
図2に示されるように、熱交換器100は、複数の上下方向に延びる伝熱管2及びフィン3と、これらの下方に配置され、横方向に延びる筒形状の第1ヘッダ200と、これらの上方に配置され、横方向に延びた筒形状の第2ヘッダ300と、を備えている。
以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。これらの方向を示す用語は、特に明示しない限り、熱交換器100を図2に示されるように前面側(正面側)から見た場合の方向を意味している。また、ここで、互いに直交する2方向を第1方向D1及び第2方向D2と定義し、熱交換器100において第1ヘッダ200及び第2ヘッダ300の長手方向すなわち横方向を第1方向D1、伝熱管2の長手方向すなわち上下方向を第2方向D2という場合がある。
複数の伝熱管2は、第1方向D1に一定の間隔をあけて配列されている。伝熱管2は、例えば扁平管で構成されている。複数の伝熱管2における長手方向の両端部は、熱交換器100の上部及び下部を構成する第1ヘッダ及び第2ヘッダ300に接続されている。図2に示される例では、複数の伝熱管2の下端部が第1ヘッダ200の外壁200aに差し込まれ、複数の伝熱管2の上端部が第2ヘッダ300の外壁300aに差し込まれている。
複数のフィン3のそれぞれは、例えば、波形に成形されたコルゲートフィンで構成されている。各フィン3は、隣り合う伝熱管2の間に配置され、両側の伝熱管2の表面と接合されている。フィン3は、伝熱管2に伝熱し、空気と冷媒との熱交換効率を向上させる。
第1ヘッダ200は、筒形状の外壁200aを有しており、第1ヘッダ200の内部には、冷媒が流通する空間が形成されている。また、第2ヘッダ300は、筒形状の外壁300aを有しており、第2ヘッダ300の内部には、冷媒が流通する空間が形成されている。第1ヘッダ200の内部の空間と第2ヘッダ300の内部の空間とは、複数の伝熱管2を介して連通している。第1ヘッダ200及び第2ヘッダ300は、冷媒を分配し、また、冷媒を合流させる。
また、第1ヘッダ200は、第1ヘッダ200の内部空間を第2方向D2に分割する仕切り板17を有している。換言すると、仕切り板17は、第1ヘッダ200の軸方向(第1方向D1)に沿って延びて軸方向に内部を仕切る。仕切り板17は、第1ヘッダ200の長手方向の一端から他端まで設けられ、第1ヘッダ200の内部空間を、複数の伝熱管の下端部が配置された空間と、複数の伝熱管の下端部が配置されていない空間とに仕切る。仕切り板17により分割された2つの空間のうち、複数の伝熱管の下端部が配置された空間が、上述した高圧冷媒流路10であり、複数の伝熱管の下端部が配置されていない空間が、上述した低圧冷媒流路11である。
第1ヘッダ200の内部では、高圧冷媒流路10を流れる高圧冷媒と低圧冷媒流路11を流れる低圧冷媒との熱交換が仕切り板17を介して行われる。そのため、仕切り板17は、熱伝導の良いアルミニウム等の金属材料で構成されていることが望ましい。
複数の伝熱管2、複数のフィン3、第1ヘッダ200、及び第2ヘッダ300は、いずれもアルミニウムで構成することができ、この場合、これらは例えばロウ付けによって接合されている。
熱交換器100は、高圧冷媒流路10への高圧冷媒の入口となる高圧冷媒入口12、及び、高圧冷媒流路10からの高圧冷媒の出口となる高圧冷媒出口14を有している。また、熱交換器100は、低圧冷媒流路11への低圧冷媒の入口となる低圧冷媒入口13、及び、低圧冷媒流路11からの低圧冷媒の出口となる低圧冷媒出口15を有している。図2に示される例では、高圧冷媒入口12、高圧冷媒出口14、低圧冷媒入口13及び低圧冷媒出口15はいずれも第1ヘッダ200に設けられ、高圧冷媒入口12及び高圧冷媒出口14は、低圧冷媒入口13及び低圧冷媒出口15よりも上方に設けられている。
高圧冷媒流路10は、図1に示される主回路C1に設けられ、冷房運転時には、高圧冷媒入口12を介して圧縮機6からの高温高圧のガス冷媒が熱交換器100に流入し、熱交換後の低温高圧の液冷媒が高圧冷媒出口14を介して熱交換器100から流出する。また、低圧冷媒流路11は、図1に示されるバイパス回路C2に設けられる。冷房運転時には、第2減圧器8で減圧された低圧冷媒が低圧冷媒入口13を介して熱交換器100に流入し、仕切り板17を介した熱交換の後、低圧冷媒出口15を介して熱交換器100から流出する。
また、第1ヘッダ200は、高圧冷媒流路10を第1ヘッダ200の長手方向すなわち第1方向D1に分割する高圧仕切り16を有している。高圧仕切り16は、高圧冷媒流路10に設けられ、高圧冷媒流路10を、高圧冷媒入口12の側の左側高圧冷媒流路10aと、高圧冷媒出口14の側の右側高圧冷媒流路10bとに仕切る。
図2に示される例では、高圧冷媒入口12及び低圧冷媒出口15は、第1ヘッダ200の長手方向の一端すなわち左側に設けられ、高圧冷媒出口14及び低圧冷媒入口13は、第1ヘッダ200の長手方向の他端すなわち右側に設けられている。このような構成により、第1ヘッダ200の内部空間において高圧冷媒流路10では、白抜き矢印F1で示されるように、第1ヘッダ200の左側から右側へ向かって高圧冷媒が流れる。一方、低圧冷媒流路11では、黒矢印F2で示されるように、第1ヘッダ200の右側から左側へ向かって低圧冷媒が流れ、高圧冷媒と低圧冷媒とが対向流となる。このように、高圧冷媒と低圧冷媒とを対向流とすることで、並行流とする場合と比べ、より効率的に熱交換を行うことができる。
なお、熱交換器100において、高圧冷媒入口12及び高圧冷媒出口14の一方又は双方は、第2ヘッダ300に設けることができる。ただし、図2に示されるように、第1ヘッダ200及び第2ヘッダ300のうち仕切り板17を備えた第1ヘッダ200に、高圧冷媒出口14が設けられていることが好ましい。その理由について、以下に説明する。
冷凍サイクル装置1(図1参照)は、熱交換器100に外気を供給するファン(不図示)を備えており、ファンにより供給された外気は、熱交換器100において隣り合う伝熱管2の間の、フィン3と伝熱管2との隙間を流れる。具体的には、第1方向D1及び第2方向D2の双方と直交する方向、すなわち、図2の紙面手前から奥に向かって、熱交換器100を外気が通過する。熱交換器100に流入した高温高圧のガス冷媒は、伝熱管2を通る過程で冷却されて高圧冷媒出口14の手前で液冷媒になる。本開示の熱交換器100では、伝熱管2を経た後では液冷媒が十分に冷却されていなくても、高圧冷媒出口14側の右側高圧冷媒流路10bにおいて液冷媒は仕切り板17を介して低圧冷媒との熱交換によってさらに冷却される。よって、伝熱管2を経た後に右側高圧冷媒流路10bにおいてさらに高圧冷媒が凝縮し、過冷却度がつくので、伝熱管2のみで十分冷却されなくて済む。そのため、熱交換器100において伝熱管2を高圧冷媒が流れるときには、外気との熱交換に最も効率的とされる気液二相状態の冷媒の割合が多い状態であってもよく、伝熱管2で完全に液冷媒としないことで、伝熱管2での熱交換量を増加させることができる。
以下、第1ヘッダ200における仕切り板17、高圧冷媒流路10及び低圧冷媒流路11について詳しく説明する。
図3は、図2の第1熱交換器100aにおける第1ヘッダ200を第1方向D1から見た断面図である。仕切り板17は、平面視では第1方向D1に長手方向を有する略長方形状に形成され、長手方向に延びる両端面は第1ヘッダ200の外壁200aの内面につながっている。
図3に示されるように、第1ヘッダ200の長手方向にわたり、高圧冷媒流路10の流路断面積Sが、低圧冷媒流路11の流路断面積Sよりも大きくなるように、仕切り板17が配置されている。このように構成することで、流路断面積Sが小さく、流量が少ない低圧冷媒流路11において、低圧冷媒の気相と液相との相分離が抑制でき、仕切り板17を介した高圧冷媒との熱交換がより効率的に行われる。なお、低圧冷媒で相分離が生じた場合、低圧冷媒の液相が重力により下側に偏在してしまい、仕切り板17を介した上の高圧冷媒流路10を流通する高圧冷媒との熱交換が行われにくい。
図4は、図3の第1ヘッダ200における外壁200aの厚さt2と仕切り板17の板厚t1との関係を示す模式図である。図4に示される例では、第1ヘッダ200の外壁200aは、略一定の厚さt2とされている。高圧冷媒流路10と低圧冷媒流路11とを仕切る仕切り板17の板厚t1は、第1ヘッダ200の外壁200aの厚さt2よりも薄くなるように構成されている。このように、仕切り板17の板厚t1を規定することで、外壁200aよりも仕切り板17に高圧冷媒および低圧冷媒両方の熱が伝わり易くなり、仕切り板17を介した高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換が促進される。よって、熱交換器100が凝縮器として機能する際に、凝縮器出口において高圧冷媒に過冷却度が付き易く、また、凝縮器内での気液二相領域を増加させることで凝縮性能を向上させることができる。また、仕切り板17の板厚t1が薄くて済むので、仕切り板17を設けることによるコスト増加も抑制できる。仕切り板17の両側には冷媒が流れるので、仕切り板17の両面にかかる圧力の偏りが抑制でき、必要な耐圧が小さくて済み、板厚t1を薄くしても問題ない。
なお、熱交換器100の構成は、これに限定されるものではない。例えば、熱交換器100の高圧冷媒流路10に流入する高圧冷媒は、高圧のガス単相の冷媒に限定されず、高圧の気液二相の冷媒であってもよい。また、熱交換器100において冷媒と熱交換する流体は、空気とは別の流体でも良い。また、伝熱管2により空気と冷媒との熱交換が行われるため、フィン3は無くてもよい。また、高圧仕切り16は無くてもよく、あるいは、第1ヘッダ200に複数設けてもよい。高圧仕切り16を設けない場合、第1ヘッダ200の高圧冷媒流路10及び低圧冷媒流路11は長手方向の一端から他端まで連続して設けることができるので、第1ヘッダ200を押し出し成型等で作成することができ、作成が容易となる。また、第2ヘッダ300に、第1方向D1において第1ヘッダ200に高圧仕切り16を設けた位置とは異なる位置に高圧仕切り16を設け、熱交換器100内において高圧冷媒が複数回折り返して流れる流路を形成することもできる。また、第2ヘッダ300にも、第1ヘッダ200と同様に仕切り板17を設けてもよい。以下、変形例について説明する。
図5は、図2の熱交換器の第1変形例を示す概略図である。図5に示されるように、第1変形例では、高圧仕切り16が複数設けられている。具体的には、第1ヘッダ200には2つの高圧仕切り16が設けられ、第2ヘッダ300には1つの高圧仕切り16が設けられている。第1ヘッダ200の高圧冷媒流路10は、2つの高圧仕切り16により、左側高圧冷媒流路10a、中央高圧冷媒流路10c、及び右側高圧冷媒流路10bの3つに分割され、第2ヘッダ300の内部空間は、1つの高圧仕切り16により左右2つに分割されている。
第1変形例では、高圧冷媒入口12から熱交換器100に流入した高圧冷媒は、まず第1ヘッダ200の左側高圧冷媒流路10aに流入し、左側高圧冷媒流路10aに接続された複数の伝熱管2を通って第2ヘッダ300内の左側の空間に流入し、合流する。第2ヘッダ300内の左側の空間に流入した高圧冷媒は、第1ヘッダ200の中央高圧冷媒流路10cに接続された複数の伝熱管のうち左側の複数の伝熱管を通って第1ヘッダ200の中央高圧冷媒流路10cに流入し、合流する。その後、高圧冷媒は、第1ヘッダ200の中央高圧冷媒流路10cに接続された複数の伝熱管のうち右側の複数の伝熱管を通って第2ヘッダ300内の右側の空間に流入し、合流する。第2ヘッダ300内の右側の空間に流入した高圧冷媒は、第1ヘッダ200の右側高圧冷媒流路10bに接続された複数の伝熱管を通って第1ヘッダ200の右側高圧冷媒流路10bに流入し、合流する。このように、高圧冷媒は、高圧仕切り16を複数設けることにより、その個数に応じて第1ヘッダ200と第2ヘッダ300間を往復し、高圧冷媒出口14から流出する経路を構成することができる。
なお、高圧冷媒入口12及び高圧冷媒出口14を設ける場所は、第1ヘッダ200に設ける高圧仕切り16の個数及び第2ヘッダ300に設ける高圧仕切り16の個数に応じて、適宜決定すればよい。
図6は、図2の熱交換器の第2変形例を示す概略図である。図6に示されるように、第2変形例では、高圧冷媒入口12及び低圧冷媒入口13はいずれも、第1ヘッダ200の長手方向の同じ一端すなわち左側に設けられている。また、第2変形例では、高圧冷媒出口14及び低圧冷媒出口15はいずれも、第1ヘッダ200の長手方向の他端すなわち右側に設けられている。
このように、高圧冷媒入口12と低圧冷媒入口13とを、第1ヘッダ200の長手方向において同一の側に設けることで、第1ヘッダを流れる高圧冷媒と低圧冷媒が並行流となり、同一方向に流れる。よって、図1に示した冷媒回路Cに熱交換器100を接続する際に、適宜、対交流又は並行流を選択でき、回路構成の汎用性が増す。
図7は、図2の熱交換器の第3変形例を示す概略図である。図7に示されるように、第3変形例では、第2ヘッダ300にも、第1ヘッダ200と同様に仕切り板17が設けられ、仕切り板17によって第2ヘッダ300の内部空間が高圧冷媒流路10と低圧冷媒流路11とに仕切られている。そして、高圧冷媒入口12は、第1ヘッダ200の長手方向の一端すなわち左側に設けられ、高圧冷媒出口14は、第2ヘッダ300の長手方向の一端すなわち左側に設けられている。また、熱交換器100は、第1ヘッダ200と第2ヘッダ300を接続する接続配管19を備え、接続配管19により、第1ヘッダ200の低圧冷媒流路11と第2ヘッダ300の低圧冷媒流路11とが連通する構成とされている。そして、低圧冷媒入口13は、第2ヘッダ300の長手方向の一端すなわち左側に設けられ、低圧冷媒出口15は、第1ヘッダ200の長手方向の一端すなわち左側に設けられている。
このような構成により、熱交換器100の同じ側面に、高圧冷媒入口12、高圧冷媒出口14、低圧冷媒入口13及び低圧冷媒出口15といった冷媒の出入口をまとめて設けることができる。したがって、冷凍サイクル装置1の設置時に熱交換器100を冷媒回路Cに接続する際、配管の取り回しが複雑化することを防止できる。よって、例えば、ルームエアコン及びパッケージエアコン等の冷凍サイクル装置においてその室外機等に熱交換器100を実装する際、配管の接続がし易く、また、コンパクト性に優れる。
次に、図1及び図2に基づき、冷凍サイクル装置1の冷房運転時の動作について説明する。図1に示されるように、圧縮機6から吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置7を介して第1熱交換器100aに流入する。第1熱交換器100aに流入した高温高圧のガス冷媒は、外気と熱交換して放熱しながら凝縮し、低温高圧の液冷媒となって第1熱交換器100aから流出する。第1熱交換器100aから流出した低温高圧の液冷媒のうち、大部分は主回路C1の第1減圧器5へ流れ、第1減圧器5によって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒又は液冷媒となって第2熱交換器100bに流入する。第2熱交換器100bに流入した低温低圧の気液二相冷媒又は液冷媒は、室内空気と熱交換して吸熱しながら蒸発し、室内空気を冷却するとともに低温低圧のガス冷媒となって第2熱交換器100bから流出する。第2熱交換器100bから流出した低温低圧のガス冷媒は、合流点T2においてバイパス回路C2からの低温低圧のガス冷媒と合流し、その後、圧縮機6へ吸入されて再び高温高圧のガス冷媒となる。
また、主回路C1において第1熱交換器100aから流出した低温高圧の液冷媒のうち、残りの部分は、バイパス回路C2へ流入する。バイパス回路C2に流入した低温高圧の液冷媒は、逆止弁9を経て、第2減圧器8に流入し、第2減圧器8によって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となって第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11に流入する。第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11に流入した低温低圧の気液二相冷媒は、図2に示されるように、第1ヘッダ200内において高圧冷媒流路10を流れる高圧冷媒と、仕切り板17を介して熱交換を行う。このとき、低圧冷媒流路11を流れる低温低圧の気液二相冷媒は、高圧冷媒から吸熱して過冷却することにより低温低圧のガス冷媒となり、第1熱交換器100aから流出する。バイパス回路C2において第1熱交換器100aの低圧冷媒流路11から流出した低温低圧のガス冷媒は、合流点T2において、主回路C1の第2熱交換器100bから流出した低温低圧のガス冷媒と合流する。
本開示の冷凍サイクル装置1では、冷房運転時において、主回路C1を流れる冷媒の一部が第1減圧器5の手前で分岐されることで、蒸発器(第2熱交換器100b)に流入する冷媒が減少する。よって、圧損が大きい冷媒種を使用する場合、あるいは負荷の変化が大きい運転条件において、蒸発器での圧損増大による性能低下が抑制できる。
以上のように、実施の形態1の冷凍サイクル装置1は、少なくとも圧縮機6、凝縮器(第1熱交換器100a)、第1減圧器5及び蒸発器(第2熱交換器100b)が配管により接続された冷媒回路Cを有する。凝縮器は、上下方向(第2方向D2)に延びる複数の伝熱管2と、筒形状の外壁200aを有し、外壁200aに複数の伝熱管2の一端部が差し込まれた第1ヘッダ200と、を有する。また、凝縮器は、第1ヘッダ200の長手方向(第1方向D1)の一端から他端まで設けられ、第1ヘッダ200の内部空間を仕切る仕切り板17を有する。仕切り板17は、第1ヘッダ200の内部空間を、複数の伝熱管2の一端部が配置された高圧冷媒流路10と、複数の伝熱管2の一端部が配置されていない低圧冷媒流路11とに仕切る。また、仕切り板17は、第1ヘッダ200の内部において高圧冷媒流路10を流れる高圧冷媒と低圧冷媒流路11を流れる低圧冷媒との熱交換を行う。
これにより、高圧冷媒流路10と低圧冷媒流路11との境界である仕切り板17と、高圧冷媒流路10の液冷媒との接触面積が従来よりも大きくなり、熱交換器100における低圧冷媒と高圧冷媒との熱交換が従来よりも効果的に実施できる。結果、本開示に係る冷凍サイクル装置1では、冷房運転時において凝縮器(第1熱交換器100a)から流出する液冷媒に従来よりも過冷却度をつけることができる。
また、第1ヘッダ200の長手方向にわたり、高圧冷媒流路10の流路断面積Sは、低圧冷媒流路11の流路断面積Sよりも大きい。これにより、流路断面積Sが小さく、流量が少ない低圧冷媒流路11において、低圧冷媒の気相と液相との相分離が抑制でき、仕切り板17を介した高圧冷媒との熱交換がより効率的に行われる。
また、高圧冷媒流路10の入口(高圧冷媒入口12)は、第1ヘッダ200の長手方向の一端に設けられ、低圧冷媒流路11の入口(低圧冷媒入口13)は、第1ヘッダ200の長手方向の他端に設けられている。これにより、高圧冷媒と低圧冷媒とを対向流とすることができ、並行流とする場合と比べ、より効率的に熱交換を行うことができる。
また、高圧冷媒流路10の入口及び低圧冷媒流路11の入口はいずれも、第1ヘッダ200の長手方向の同じ一端に設けられている。これにより、第1ヘッダ200を流れる高圧冷媒と低圧冷媒とを並行流とすることができ、冷媒回路Cに熱交換器100を接続する際に、適宜、対交流又は並行流を選択でき、回路構成の汎用性が増す。
また、仕切り板17の板厚t1は、第1ヘッダ200の外壁200aの厚さt2よりも薄い。これにより、仕切り板17の板厚t1を規定することで、外壁200aよりも仕切り板17に熱が伝わり易くなり、仕切り板17を介した高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換が促進される。よって、熱交換器100が凝縮器として機能する際に、凝縮器出口において高圧冷媒に過冷却度が付き易くなる。また、仕切り板17の板厚t1が薄くて済むので、仕切り板17を設けることによるコスト増加も抑制できる。
また、凝縮器(第1熱交換器100a)において、仕切り板17が設けられた第1ヘッダ200に、凝縮器における高圧冷媒の出口(高圧冷媒出口14)が設けられている。これにより、高圧冷媒は、伝熱管2から第1ヘッダ200に流入する時点で完全に液冷媒となっていなくともよくなり、第1ヘッダ200に流入する時点で気液二相とすることで、伝熱管2での熱交換を行い易くでき、凝縮器の凝縮性能を向上させることができる。
また、冷凍サイクル装置1は、筒形状を有し、複数の伝熱管2の他端部が差し込まれた第2ヘッダ300と、第2ヘッダ300の内部の空間を、高圧冷媒流路10と低圧冷媒流路11とに仕切る仕切り板17と、を備えている。そして、凝縮器は、第1ヘッダ200の低圧冷媒流路11と第2ヘッダ300の低圧冷媒流路11とを連通させる接続配管19を有している。これにより、高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換量を増やすことができ、また、冷媒回路Cに接続する際の配線の引き回しが複雑化せずに済む。
また、凝縮器の高圧冷媒流路10には、気液二相又はガス単相の冷媒が流入し、凝縮器は、高圧冷媒流路10に流入した冷媒を凝縮させ液冷媒にするものである。これにより、冷媒回路Cの構成及び冷媒の種類に対して汎用性が持たせることができる。
また、冷凍サイクル装置1は、少なくとも圧縮機6と凝縮器と第1減圧器5と蒸発器とが配管により接続された主回路C1と、主回路C1から分岐したバイパス回路C2とを有している。バイパス回路C2は、主回路C1における凝縮器と第1減圧器5との間の配管P1と、主回路C1における蒸発器と圧縮機6との間の配管P2と、を接続するバイパス配管Pbを有する。また、バイパス回路C2は、バイパス配管Pbに設けられ、冷媒を減圧する第2減圧器8を有する。そして、凝縮器の高圧冷媒流路10は、主回路C1の配管に接続され、主回路C1の一部を構成し、凝縮器の低圧冷媒流路11は、バイパス配管Pbにおける第2減圧器8と圧縮機6との間に接続され、バイパス回路C2の一部を構成する。
これにより、冷凍サイクル装置1の冷房運転時において、主回路C1を流れる冷媒の一部が第1減圧器5の手前で分岐されることで、蒸発器(第2熱交換器100b)に流入する冷媒が減少する。よって、圧損が大きい冷媒種を使用する場合、あるいは負荷の変化が大きい運転条件において、蒸発器での圧損増大による性能低下が抑制できる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダ200の構成を示す断面図である。実施の形態2では、仕切り板17の形状が、実施の形態1の場合とは異なり、その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
実施の形態2においても、仕切り板17は、実施の形態1の場合と同様に、平面視では第1方向D1に長手方向を有する略長方形状に形成され、長手方向に延びる両端面は第1ヘッダ200の外壁200aの内面につながっている。
図8に示されるように、実施の形態2では、仕切り板17における高圧冷媒流路10側の上面に凹み17aが形成されている。具体的には、仕切り板17の凹み17aは、仕切り板17の上面が凹むことにより下面が出っ張った形状とされている。凹み17aは、仕切り板17の長手方向に延び、例えば、仕切り板17の長手方向の一端から他端にわたり形成されている。図8に示される例では、略半円形状の凹み17aが、仕切り板17の短手方向の2箇所に設けられている。
なお、仕切り板17の上面及び下面の形状は、上記の形状に限定されず、仕切り板17には、表面積が大きくなるように下方への凹み及び上方への出っ張りの少なくとも一方が少なくとも1つ設けられていればよい。例えば、仕切り板17の熱伝導を促進できるように凹み又は出っ張りを3個以上設ける、仕切り板17を波形に形成する、あるいは、仕切り板17にディンプル構造を設ける構成としてもよい。
以上のように、実施の形態2の冷凍サイクル装置1において、仕切り板17には、凹み17a及び出っ張りの少なくとも一方が設けられている。これにより、仕切り板17に凹み17a及び出っ張りといった凹凸により、仕切り板17を平板状とする場合と比べて仕切り板17の表面積が大きくなり、高圧冷媒と低圧冷媒との伝熱面積が増加して熱交換量が増加し、高圧冷媒に過冷却がつきやすくなる。また、仕切り板17の凹凸面に沿って高圧冷媒の液面が広がり易くなるので、高圧冷媒がガス相と液相の二相に分離した場合でも仕切り板17側に液冷媒が存在し、従来のような熱交換量の低下が抑制できる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダの構成を示す断面図である。実施の形態3では、副仕切り板18を備える点が、実施の形態1の場合とは異なり、その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。実施の形態3では、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
実施の形態3においても、仕切り板17は、実施の形態1の場合と同様に、平面視では第1方向D1に長手方向を有する略長方形状に形成され、平板形状を有し、長手方向に延びる両端面は第1ヘッダ200の外壁200aの内面につながっている。
図9に示されるように、実施の形態3では、第1ヘッダ200はさらに、仕切り板17の上方に設けられた副仕切り板18を備えている。副仕切り板18は、仕切り板17と同様に、第1方向D1に長手方向を有する略長方形状に形成され、平板形状を有し、長手方向に延びる両端面は第1ヘッダ200の外壁200aの内面につながっている。
副仕切り板18は、第1ヘッダ200の長手方向の一端から他端まで設けられ、高圧冷媒流路10を、複数の伝熱管2の下端部が配置された第1高圧冷媒流路101と、低圧冷媒流路11の側の第2高圧冷媒流路102と、に仕切る。すなわち、第1ヘッダ200の内部には、複数の伝熱管2が配置された上側の第1高圧冷媒流路101から、下方に向かって、第1高圧冷媒流路101、第2高圧冷媒流路102、及び低圧冷媒流路11の順に流路が形成されている。
副仕切り板18には、第1高圧冷媒流路101と第2高圧冷媒流路102とを連通させる複数の穴18aが形成されている。複数の穴18aは、副仕切り板18の長手方向すなわち第1ヘッダ200の長手方向に沿って複数設けられている。また、図9に示される例では、副仕切り板18の穴18aは、副仕切り板18の短手方向にも複数(例えば、2箇所)設けられている。
高圧冷媒の入口である高圧冷媒入口12(図2参照)は、高圧冷媒流路10における下側の第2高圧冷媒流路102とつながるように第1ヘッダ200に設けられている。高圧冷媒入口12を介して熱交換器100に流入した高圧冷媒は、まず、第1ヘッダ200内の第2高圧冷媒流路102に流入する。そして、第2高圧冷媒流路102に流入した高圧冷媒は、副仕切り板18に設けられた穴18aを通って第1高圧冷媒流路101に流入し、伝熱管2を通って第2ヘッダ300(図2参照)に流入する。
なお、第1ヘッダ200が高圧仕切り16(図2、5及び6参照)を備える構成では、副仕切り板18は、第1ヘッダ200の長手方向の全域に設ける必要はなく、一部に設けられていればよい。また、副仕切り板18は、第2ヘッダ300に、又は、第1ヘッダ200及び第2ヘッダ300にそれぞれに設けることもできる。
図10は、図9の熱交換器100の第4変形例を示す概略図である。図10に示されるように、第4変形例の熱交換器100は、実施の形態1(図2参照)の高圧仕切り16と、第3変形例(図7参照)における第2ヘッダ300及び第1ヘッダ200の双方に設けられた仕切り板17と、実施の形態3の副仕切り板18と、を備えた構成とされている。
第4変形例では、第1ヘッダ200の長手方向の中央に高圧仕切り16が1つ設けられ、高圧仕切り16により、第1ヘッダ200の高圧冷媒流路10が、左側高圧冷媒流路10aと右側高圧冷媒流路10bとに仕切られている。すなわち、第4変形例では、第1ヘッダ200の構成は図2に示される例と同じであり、高圧冷媒入口12及び低圧冷媒出口15は、第1ヘッダ200の長手方向の一端すなわち左側に設けられ、高圧冷媒出口14及び低圧冷媒入口13は、第1ヘッダ200の長手方向の他端すなわち右側に設けられている。
第4変形例では、第2ヘッダ300にも低圧冷媒入口13及び低圧冷媒出口15が設けられている。第2ヘッダ300において、低圧冷媒入口13は、第2ヘッダ300の長手方向の一端すなわち左側に設けられ、低圧冷媒出口15は、第2ヘッダ300の長手方向の他端すなわち右側に設けられている。
第4変形例において、副仕切り板18は、第2ヘッダ300の長手方向の一部に設けられている。第4変形例の熱交換器100は、第2ヘッダ300の外壁300aにおける伝熱管2が差し込まれた側から伝熱管2と略平行に第2方向D2に延びた支え板20を有し、支え板20の上端により、副仕切り板18の端部18eが支持されている。支え板20の上端と副仕切り板18の端部18eとはつながっている。副仕切り板18と仕切り板17との間、及び、副仕切り板18と複数の伝熱管2の上端部との間に高圧冷媒が流通できるように、第2方向D2において、支え板20の上端は、伝熱管2の上端面と仕切り板17との間に位置している。
図10に示される例では、副仕切り板18は、第2ヘッダ300の長手方向の中央から他端まで、すなわち右半分に設けられており、支え板20は、第2ヘッダ300の長手方向の中央に設けられている。そして、副仕切り板18の右側の端部は第2ヘッダ300の他端すなわち右側につながって支持され、副仕切り板18の左側の端部18eは支え板20により支持されている。なお、副仕切り板18を設ける範囲は、高圧仕切り16、高圧冷媒入口12及び高圧冷媒出口14の配置に応じて適宜設定すればよい。
白抜き矢印F1で示されるように、高圧冷媒入口12を介して第1ヘッダ200の左側高圧冷媒流路10aに流入した高圧冷媒は、左側の複数の伝熱管2を通って第2ヘッダ300内に流入する。第2ヘッダ300内に流入した高圧冷媒は、右側へ流れ、副仕切り板18よりも上側の第2高圧冷媒流路102から、複数の穴18aを介して第1高圧冷媒流路101に流入し、右側の複数の伝熱管2を通って第1ヘッダ200内の右側高圧冷媒流路10bへ流入する。第1ヘッダ200内の右側高圧冷媒流路10bに流入した高圧冷媒は、第1ヘッダ200に設けられた高圧冷媒出口14から流出する。
また、黒矢印F2で示されるように、第2ヘッダ300の低圧冷媒流路11には、左側から右側へ向かって低圧冷媒が流れ、第1ヘッダ200の低圧冷媒流路11には、右側から左側へ向かって低圧冷媒が流れる。第4変形例の熱交換器100では、第1ヘッダ200に設けられた高圧冷媒入口12及び高圧冷媒出口14を介して流入及び流出する高圧冷媒が、第1ヘッダ200及び第2ヘッダ300のそれぞれにおいて低圧冷媒と熱交換を行うことができる。
以上のように、実施の形態3の冷凍サイクル装置1は、第1ヘッダの長手方向の一部又は全域に設けられた副仕切り板18を備える。副仕切り板18、高圧冷媒流路10を、複数の伝熱管2の一端部が配置された第1高圧冷媒流路101と、低圧冷媒流路11の側の第2高圧冷媒流路102と、に仕切る。副仕切り板18には、第1高圧冷媒流路101と第2高圧冷媒流路102とを連通させる複数の穴18aが形成されている。
これにより、副仕切り板18によって高圧冷媒の流入する領域を狭くすることで、冷媒が液相と気相に分離してしまった場合でも熱伝達率の大きい液相を低圧冷媒流路11の側に存在させ、仕切り板17を介した低圧冷媒との熱交換を促進させることができる。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の熱交換器における第1ヘッダの構成を示す断面図である。実施の形態4では、仕切り板17が筒状部を有する点が、実施の形態1の場合とは異なり、その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
実施の形態4においても、仕切り板17は、実施の形態1の場合と同様に、平面視では第1方向D1に長手方向を有する略長方形状に形成され、長手方向に延びる両端面は第1ヘッダ200の外壁200aの内面につながっている。
図11に示されるように、実施の形態4では、仕切り板17は、第1ヘッダ200の長手方向すなわち第1方向D1に延びた少なくとも1つの筒状部17bを有している。筒状部17bは、例えば、仕切り板17の長手方向の一端から他端まで設けることができる。仕切り板17には、複数の伝熱管2の下端部が配置された空間と、筒状部17bの内部空間とを連通させる複数の穴17cが形成されている。
以下、高圧冷媒流路10のうち、複数の伝熱管2の下端部が配置された、仕切り板17の外側の空間を第1高圧冷媒流路101といい、仕切り板17の筒状部17bの内部空間を第2高圧冷媒流路102という場合がある。つまり、実施の形態3において仕切り板17と副仕切り板18との間に形成された第2高圧冷媒流路102が、実施の形態4では、仕切り板17の内部に設けられており、副仕切り板18を設ける必要がない。
複数の穴17cは、仕切り板17の長手方向すなわち第1ヘッダ200の長手方向に沿って複数設けられている。また、図11に示される例では、仕切り板17の短手方向において、筒状部17bが複数(例えば、2箇所)設けられ、各筒状部17bにそれぞれ、長手方向に沿った複数の穴17cが設けられている。筒状部17bを2つ設けることで、第2高圧冷媒流路102を2流路に分割し、高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換をより均一に行うことができる。
筒状部17bは、断面において曲面で構成された内周面17b1を有する。図11に示される例では、筒状部17bは、円筒形状を有し、第2高圧冷媒流路102の断面は円形状とされている。このように、第2高圧冷媒流路102の断面を円形状にすることで、冷媒の状態が、熱交換がより効率的に行えるとされる環状流に遷移し易くなる。よって、仕切り板17における第2高圧冷媒流路102と低圧冷媒流路11との境界部分の面積を有効に活用して、高圧の液冷媒と低圧冷媒との熱交換を効率的に行うことができる。
また、仕切り板17に筒状部17bを設ける場合、筒状部17bにおいて第1高圧冷媒流路101に凸となる上側の壁面に複数の穴17cが設けられ、この上側の壁面が、シャワーパイプとして機能する。したがって、第1ヘッダ200の外壁200aに差し込まれた複数の伝熱管2の下端部の開口に、対向する筒状部17bから高圧冷媒が流入し易くなる。
また、高圧冷媒が第2高圧冷媒流路102を経た後に第1高圧冷媒流路101の伝熱管2に流入する構成とされているので、分配改善の効果も得られる。また、図2に示されるように、第1ヘッダ200に高圧仕切り16が設けられて高圧冷媒流路10が長手方向に分割される構成では、液相の割合が高い領域、すなわち高圧冷媒出口14側の右側高圧冷媒流路10bにおいて良好な分配を確保しつつ熱交換を行える。よって、凝縮器全体の性能を向上させることができる。第1ヘッダ200が高圧仕切り16(図2、5及び6参照)を備える構成では、筒状部17bは、第1ヘッダ200の長手方向の全域に設ける必要はなく、一部に設けられていればよい。
なお、筒状部17bの形状、筒状部17bの数、並びに、穴17cの位置及び数といった仕切り板17の構成は、上記のものに限定されない。例えば、構成2つの弧状の板状部材を組み合わせることで、1つの第2高圧冷媒流路102を有する仕切り板17を形成してもよい。また、仕切り板17における穴17cの位置は、第1高圧冷媒流路101と第2高圧冷媒流路102とが連通する位置にあれば、任意の位置に設置してよい。また、第1ヘッダ200の内部空間に形成された全ての冷媒流路を、曲線で囲まれた角が無い形状としてもよい。この場合、第1ヘッダ200の耐圧強度が向上するので、第1ヘッダ200の外壁200aの厚さt2(図4参照)を薄くしてコストを削減できる。
また、高圧仕切り16は無くてもよく、あるいは、第1ヘッダ200に複数設けてもよい。高圧仕切り16を設けない場合、第1ヘッダ200の高圧冷媒流路10及び低圧冷媒流路11は長手方向の一端から他端まで連続して設けることができるので、第1ヘッダ200を押し出し成型等で作成することができ、作成が容易となる。また、第2ヘッダ300に、第1方向D1において第1ヘッダ200に高圧仕切り16を設けた位置とは異なる位置に高圧仕切り16を設け、熱交換器100内において高圧冷媒が複数回折り返して流れる流路を形成することもできる。
以上のように、実施の形態4の冷凍サイクル装置1において、仕切り板17は、第1ヘッダ200の長手方向に延びた少なくとも1つの筒状部17bを有する。仕切り板17には、複数の伝熱管2の一端部が配置された空間(第1高圧冷媒流路101)と、筒状部17bの内部空間(第2高圧冷媒流路102)とを連通させる複数の穴17cが形成されている。
これにより、実施の形態4においても、筒状部17bによって高圧冷媒の流入する領域を狭くすることができる。よって、実施の形態4においても、実施の形態3の場合と同様に、冷媒が液相と気相に分離してしまった場合でも熱伝達率の大きい液相を低圧冷媒流路11の側に存在させ、仕切り板17を介した低圧冷媒との熱交換を促進させることができる。
また、筒状部17bは、円筒形状を有する。これにより、筒状部17bの内部空間(第2高圧冷媒流路102)において高圧冷媒の状態が、熱交換がより効率的に行えるとされる環状流に遷移し易くなり、高圧冷媒が二相分離する場合でも高圧の液冷媒と低圧冷媒との熱交換を効率的に行うことができる。また、筒状部17bがシャワーパイプとして機能し、複数の伝熱管2の下端部の開口に、筒状部17bからの高圧冷媒が流入し易くなる。
なお、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。例えば、実施の形態2、3又は4の熱交換器を、実施の形態1の冷凍サイクル装置1における熱交換器100の代わりに使用することができる。
1 冷凍サイクル装置、1A 室外機、1B 室内機、2 伝熱管、3 フィン、5 第1減圧器、6 圧縮機、7 流路切替装置、8 第2減圧器、9 逆止弁、10 高圧冷媒流路、10a 左側高圧冷媒流路、10b 右側高圧冷媒流路、10c 中央高圧冷媒流路、11 低圧冷媒流路、12 高圧冷媒入口、13 低圧冷媒入口、14 高圧冷媒出口、15 低圧冷媒出口、16 高圧仕切り、17 仕切り板、17a 凹み、17b 筒状部、17b1 内周面、17c 穴、18 副仕切り板、18a 穴、19 接続配管、20 支え板、100 熱交換器、100a 第1熱交換器、100b 第2熱交換器、101 第1高圧冷媒流路、102 第2高圧冷媒流路、200 第1ヘッダ、200a 外壁、300 第2ヘッダ、300a 外壁、C 冷媒回路、C1 主回路、C2 バイパス回路、D1 第1方向、D2 第2方向、F1 白抜き矢印、F2 黒矢印、P1 配管、P2 配管、Pb バイパス配管、S 流路断面積、S 流路断面積、T1 分岐点、T2 合流点、t1 板厚、t2 厚さ。

Claims (17)

  1. 少なくとも圧縮機、凝縮器、第1減圧器及び蒸発器が配管により接続された冷媒回路を有する冷凍サイクル装置において、
    前記凝縮器は、
    各伝熱管の内部に冷媒が流れ、上下方向に延び、隣り合う前記伝熱管の間に空気が流れる隙間をあけて前記上下方向と直交する横方向に配列され、前記空気により前記冷媒を冷却する複数の伝熱管と、
    前記横方向を長手方向として延びた筒形状の外壁を有し、前記外壁に、前記複数の伝熱管の一端部が差し込まれた第1ヘッダと、
    前記第1ヘッダの前記長手方向の一端から他端まで設けられ、前記第1ヘッダの内部空間を、前記複数の伝熱管の一端部が配置された高圧冷媒流路と、前記複数の伝熱管の一端部が配置されていない低圧冷媒流路と、に仕切るものであって、前記第1ヘッダの内部において前記高圧冷媒流路を流れる高圧冷媒と前記低圧冷媒流路を流れる低圧冷媒との熱交換を行う仕切り板と、を備え
    前記高圧冷媒流路において前記第1ヘッダの前記長手方向の少なくとも一部には、前記複数の伝熱管の一端部から流出した前記高圧冷媒が流れる
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記高圧冷媒流路は、前記第1ヘッダの前記長手方向の一端から他端まで一続きに設けられ、あるいは、前記第1ヘッダの前記長手方向において複数に分割され、互いが前記複数の伝熱管を介して連通するように設けられる
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記低圧冷媒流路には、前記低圧冷媒が前記第1ヘッダの前記長手方向に流れるように前記低圧冷媒の入口と出口とが設けられる
    請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記高圧冷媒流路の入口は、前記第1ヘッダの前記長手方向の一端に設けられ、
    前記低圧冷媒流路の前記入口は、前記第1ヘッダの前記長手方向の他端に設けられている
    請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記高圧冷媒流路の入口及び前記低圧冷媒流路の前記入口はいずれも、前記第1ヘッダの前記長手方向の同じ一端に設けられている
    請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第1ヘッダの前記長手方向にわたり、前記高圧冷媒流路の流路断面積は、前記低圧冷媒流路の流路断面積よりも大きい
    請求項1~5のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記仕切り板の板厚は、前記第1ヘッダの外壁の厚さよりも薄い
    請求項1~のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記仕切り板の上面及び下面には、凹み及び出っ張りの少なくとも一方が設けられている
    請求項1~のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記第1ヘッダの前記長手方向の一部又は全域に設けられ、前記高圧冷媒流路を、前記複数の伝熱管の一端部が配置された第1高圧冷媒流路と、前記低圧冷媒流路の側の第2高圧冷媒流路と、に仕切る副仕切り板を備え、
    前記副仕切り板には、前記第1高圧冷媒流路と前記第2高圧冷媒流路とを連通させる複数の穴が形成されている
    請求項1~のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記仕切り板は、前記第1ヘッダの前記長手方向に延びた少なくとも1つの筒状部を有し、
    前記仕切り板には、前記複数の伝熱管の一端部が配置された空間と、前記筒状部の内部空間とを連通させる複数の穴が形成されている
    請求項1~のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記筒状部は、円筒形状を有する
    請求項10に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記凝縮器において、前記仕切り板が設けられた前記第1ヘッダに、前記凝縮器における前記高圧冷媒の出口が設けられている
    請求項1~11のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記横方向を長手方向として延びた筒形状を有し、前記複数の伝熱管の他端部が差し込まれた第2ヘッダと、
    前記第2ヘッダの前記長手方向の一端から他端まで設けられ、前記第2ヘッダの内部の空間を、前記複数の伝熱管の他端部が配置された高圧冷媒流路と、前記高圧冷媒流路よりも前記複数の伝熱管から遠い側の低圧冷媒流路と、に仕切るものであって、前記第2ヘッダの内部において前記高圧冷媒流路を流れる高圧冷媒と前記低圧冷媒流路を流れる低圧冷媒との熱交換を行う仕切り板と、を備えた
    請求項1~12のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  14. 前記凝縮器は、前記第1ヘッダの前記低圧冷媒流路と前記第2ヘッダの前記低圧冷媒流路とを連通させる接続配管を有している
    請求項13に記載の冷凍サイクル装置。
  15. 前記凝縮器の前記高圧冷媒流路には、気液二相又はガス単相の冷媒が流入し、前記凝縮器は、前記高圧冷媒流路に流入した冷媒を凝縮させ液冷媒にするものである
    請求項1~14のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  16. 前記仕切り板は、金属材料で構成されている
    請求項1~15のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  17. 少なくとも前記圧縮機と前記凝縮器と前記第1減圧器と前記蒸発器とが配管により接続された主回路と、
    前記主回路における前記凝縮器と前記第1減圧器との間の配管と、前記主回路における前記蒸発器と前記圧縮機との間の配管と、を接続するバイパス配管、及び、前記バイパス配管に設けられ、冷媒を減圧する第2減圧器を有するバイパス回路と、を備え、
    前記凝縮器の前記高圧冷媒流路は、前記主回路の配管に接続され、前記主回路の一部を構成し、
    前記凝縮器の前記低圧冷媒流路は、前記バイパス配管における前記第2減圧器と前記圧縮機との間に接続され、前記バイパス回路の一部を構成する
    請求項1~16のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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