JP7146469B2 - 定着装置、その定着装置を有する画像形成装置、及び加熱体 - Google Patents

定着装置、その定着装置を有する画像形成装置、及び加熱体 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に搭載する定着装置、その定着装置を有する画像形成装置、及び加熱体に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタに搭載する定着装置としてフィルム加熱方式の装置が知られている。このタイプの定着装置は、筒状のフィルムと、フィルムの内周面に接触しつつフィルムを加熱する板状のヒータと、フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成する加圧ローラと、を有している。未定着トナー画像を担持する記録材はニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これによってトナー画像は記録材上に定着される。
複写機やプリンタにおいて、小サイズ記録材を大サイズ記録材と同じプリント間隔で連続プリントすると、定着装置のニップ部の小サイズ記録材が通過しない非通過領域が過度に昇温することが知られている。ニップ部の非通過領域が過度に昇温すると、ヒータによって加熱されるフィルムや、ヒータを支持しているホルダにダメージを与えてしまう。
ニップ部の非通過領域の過昇温を抑える手法として、ヒータの基板上に形成する発熱抵抗体をヒータの長手方向で複数の発熱ブロックに分割し、記録材のサイズに応じてヒータの発熱分布を切り替える装置が特許文献1に開示されている。さらに特許文献1には、少なくとも一つの発熱ブロックの中で複数本の発熱抵抗体を電気的に並列に接続する構成も開示されている。
特開2014-59508号公報
複数本の発熱抵抗体を電気的に並列に接続する構成では、ヒータの長手方向において、発熱抵抗体が存在する領域と存在しない領域とで温度差が生じる。このため、装置製造時のばらつきにより基板への温度検知素子の配置位置が変化した場合に、温度検知素子がヒータから受け取る熱量が変化し、検知温度がばらつく可能性があった。また、近年、画像品質の一層の向上が求められるようになり、ヒータの温度制御の精度向上が望まれている。
本発明の目的は、装置製造時のばらつきにより加熱体への温度検知素子の配置位置が変化した場合でも検知温度のばらつきを抑制可能な定着装置、その定着装置を有する画像形成装置、及び加熱体を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る定着装置は、
筒状の加熱部材と、前記加熱部材の内周面に接触して前記加熱部材を加熱する加熱体と、前記加熱部材を介して前記加熱体とニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部で未定着画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ加熱して未定着画像を記録材に定着する定着装置であり、
前記加熱体は、基板と、前記基板に印刷された導電体であり、記録材搬送方向に直交する前記基板の長手方向に沿って伸び、前記記録材搬送方向に複数本配置された導電体と、前記基板に印刷された複数本の発熱抵抗体であって、前記基板を前記基板の平面に対して垂直な垂直方向に見た時に複数本配置された前記導電体の間に配置され、複数本配置された前記導電体と電気的に繋がれている複数本の前記発熱抵抗体と、前記加熱体の温度を検知する温度検知素子と、を有し、前記温度検知素子が検知する温度に応じ、複数本配置された前記導電体を介して複数本の前記発熱抵抗体へ通電し複数本の前記発熱抵抗体を発熱させて前記加熱部材を加熱する定着装置において、
前記温度検知素子は、前記基板に印刷され、前記基板を前記垂直方向に見た時に複数本の前記発熱抵抗体のうちの一本のみと重なる位置に配置されており、
前記温度検知素子の前記長手方向における幅W前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている一本の発熱抵抗体の前記長手方向における幅Lと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている前記発熱抵抗体と該発熱抵抗体と隣り合う発熱抵抗体の二つの発熱抵抗体に挟まれた、複数本の前記発熱抵抗体の存在しない領域の前記長手方向における幅Sと、の関係が、W≧LかつW≧SかつW<L+Sとなっていることを特徴とする。
また、本発明に係る加熱体は、
未定着画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ加熱して未定着画像を記録材に定着する定着装置、に用いられる加熱体であって、
基板と、前記基板に印刷された導電体であり、前記基板の長手方向に沿って延び、前記長手方向に対して直交する前記基板の短手方向に複数本配置された導電体と、前記基板に印刷された複数本の発熱抵抗体であって、前記基板を前記基板の平面に対して垂直な垂直方向に見た時に複数本配置された前記導電体の間に配置され、複数本配置された前記導電体と電気的に繋がれている複数本の前記発熱抵抗体と、前記加熱体の温度を検知する温度検知素子と、を有し、複数本配置された前記導電体を介して複数本の前記発熱抵抗体へ供給される電力で発熱する加熱体において、
前記温度検知素子は前記基板に印刷され、前記基板を前記垂直方向に見た時に複数本の前記発熱抵抗体のうちの一本のみと重なる位置に配置されており、
前記温度検知素子の前記長手方向における幅Wと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている一本の発熱抵抗体の前記長手方向における幅Lと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている前記発熱抵抗体と該発熱抵抗体と隣り合う発熱抵抗体の二つの発熱抵抗体に挟まれた、複数本の前記発熱抵抗体の存在しない領域の前記長手方向における幅Sと、の関係が、W≧LかつW≧SかつW<L+Sとなっていることを特徴とする。
本発明によれば、装置製造時のばらつきにより加熱体への温度検知素子の配置位置が変化した場合でも検知温度のばらつきを抑制可能な定着装置、その定着装置を有する画像形成装置、及び加熱体の提供を実現できる。
実施例1に係る定着装置の概略構成を示す断面図 定着装置を記録材搬送方向上流側から見たときの図 ヒータ、及びヒータの温度制御回路の概略構成を示す図 ヒータに対するサーミスタの配置位置が変化した場合を示す図 サーミスタと発熱抵抗体の位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示した図 サーミスタの形状の変形例を示す図 発熱抵抗体の配置形状の変形例を示す図 実施例2に係る定着装置のヒータに対するサーミスタの配置位置が変化した場合を示す図 サーミスタと発熱抵抗体の位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示した図 実施例3に係る定着装置のヒータに対するサーミスタの配置位置が変化した場合を示す図 サーミスタと発熱抵抗体の位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示した図 実施例4に係る定着装置のヒータに対するサーミスタの配置位置が変化した場合を示す図 サーミスタと発熱抵抗体の位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示した図 画像形成装置の概略構成を示す断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明における最良の実施形態ではあるものの、本発明は以下の実施形態により限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において他の種々の構成に置き換えることは可能である。
[実施例1]
(1)画像形成装置A
図14を参照して、本発明に係る加熱装置としての定着装置を搭載する画像形成装置を説明する。図14は電子写真記録技術を用いた画像形成装置(本実施形態ではモノクロプリンタ)Aの一例の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置Aにおいて、記録材に画像を形成する画像形成部Bは、像担持体としての感光ドラム1と、帯電部材2と、レーザースキャナ3と、現像器4と、転写部材5と、感光ドラムの外周面をクリーニングするクリーナ6と、を有している。以上の画像形成部Bの動作は周知であるので詳細な説明は割愛する。
装置本体A1内のカセット7に収納された記録材Pはローラ8の回転によって一枚ずつ繰り出され、その後ローラ9の回転によって感光ドラム1と転写部材5とによって形成された転写部に搬送される。転写部でトナー画像が転写された記録材Pは定着部としての定着装置Cに送られ、トナー画像は定着装置によって記録上に加熱定着される。定着装置Cを出た記録材Pはローラ10,11の回転によってトレイ12に排出される。
(2)定着装置C
(2-1)構成
定着装置Cについて、図1、図2を参照しながら説明する。本実施例に示す定着装置Cはフィルム加熱方式の装置である。図1は定着装置Cの概略構成を示す断面図である。図2は定着装置Cを記録材搬送方向X上流側から見たときの図である。
定着装置Cは、支持部材としてのホルダ20と、筒状の加熱部材としての耐熱性フィルム21と、フィルムの内周面(内面)に接触してフィルムを加熱する加熱体としてのセラミックヒータ22と、を有している。装置Cは更に、補強部材としてのステイ23と、加圧部材としてのローラ24と、を有している。
フィルム21の中空部に挿通された耐熱性樹脂製のホルダ20は、ホルダのローラ24側の平坦面に記録材搬送方向Xに直交する方向Yに沿って設けられた溝20aによってヒータ22を支持している。このホルダ20はフィルム21の回転を案内するガイド部材の役割も有している。
フィルム21は、フィルムの熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるため、その膜厚は総厚約40~100μm程度としてある。このフィルム21として、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPI・PTFE・PFA・FEP等の単層フィルムを使用できる。或いはポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES・PPS等の外周表面にPTFE・PFA・FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。
本実施例ではポリイミドフィルムの外周表面にPTFE・PFA等のフッ素樹脂に導電剤を添加したコート層を設けたフィルム21を使用しているが、特にこれにこだわらない。金属等で形成される素管等を用いても良い。
図3はヒータ22、及びヒータの温度制御回路26の概略構成を示す図である。図3において、ヒータ22のフィルム非摺動面側の概略構成を上段に示し、フィルム摺動面側の概略構成を下段に示している。なお、図3ではヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの中央領域を省略している。
22aはヒータ22の細長い基板である。
22b1,22b2は基板22aのフィルム非摺動面側の平坦面上に設けられた導電体であり、記録材搬送方向Xに直交する方向Yに伸び、記録材搬送方向に複数本(本実施例では2本)配置されている。導電体22b1は基板22aの記録材搬送方向X上流側で記録材搬送方向に直交する方向Yに沿って設けられ、導電体22b2は基板の記録材搬送方向X下流側で記録材搬送方向に直交する方向Yに沿って設けられている。
各導電体22b1,22b2は、Ag或いはAg/Ptからなり、記録材搬送方向Xの幅が約1mm、記録材厚みの方向Zの厚みが数十μmのパターンとして、スクリーン印刷により塗工されている。記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、導電体22b1の一端部には電極22c1が電気的に接続され、導電体22b2の他端部には電極22c2が電気的に接続されている。
22dは通電によって発熱する複数本の発熱抵抗体である。複数本の発熱抵抗体22dは、PTC特性を有するAg/Pd(銀パラジウム)からなり、記録材厚みの方向Zの厚みを約数十μmとして基板22aの平坦面上にスクリーン印刷により塗工されている。
本実施例では、2本の導電体22b1,22b2間の幅22bWに、これら導電体の所定の長手幅22bL(=記録材通過領域)に亘って、複数本(本実施例では90本)の発熱抵抗体22dを各導電体と電気的に接続させて並列に配置している。複数本配置された発熱抵抗体22dは、記録材搬送方向Xに直交する方向Y、及び、記録材搬送方向Xに対して傾けて配置されている。これら複数本の発熱抵抗体22dは、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、隣り合う発熱抵抗体とオーバーラップしている。これによって長手幅22bLの範囲の均熱化が可能となる。
本実施例では22bL=220mm、22bW=7mmとしている。
22eは導電体22b1,22b2と発熱抵抗体22dとを覆う保護層である。保護層22eとして、ガラス層や、フッ素樹脂層を用いている。
25は基板22aのフィルム摺動面側の平坦面上に設けられた温度検知素子としてのサーミスタであり、NTC(Negative Temperature Coefficient)を有する材料を基板22aの平坦面上に印刷したものである。サーミスタ25は所定長さ22bLの範囲内に配置されている。
25aはサーミスタ25と電気的に繋がっている導電パターンである。導電パターン25aは、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、サーミスタ25から基板22aの端部に向けて伸びている。
22fは基板22aのフィルム摺動面全域を覆う保護層である。保護層22fとして、ガラス層や、フッ素樹脂層を用いている。
図1に示すように、フィルム21の中空部において、ホルダ20のローラ24側とは反対側の面にはステイ23が設置されている。ステイ23はホルダ20を補強する役割を有している。
ローラ24は、アルミニウム・鉄・ステンレス等の芯金24aと、芯金の外周面上に設けられたシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム弾性体からなる肉厚3mm、外径20mmのローラ部24bと、を有している。ローラ部24bの外周面には記録材P、フィルム21の搬送性、トナーの汚れ防止の理由からフッ素樹脂を分散させた離型層24cが設けてある。
図2に示すように、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、装置Cの左右のフレーム30には、ローラ24の芯金24aの両端部が軸受31を介して回転可能に支持されている。フレーム30には更に、ホルダ20、及び、ステイ23の両端部が支持されている。
ステイ23の両端部はバネ32によってフィルム21の母線方向に直交する方向(記録材厚み方向Z)へ加圧されている。この加圧力によってホルダ20はヒータ22をフィルム21内面に加圧してフィルムの外周面(表面)をローラ24の外周面(表面)に圧接させている。これによってローラ24のローラ部24bが潰れて弾性変形しローラ表面とフィルム表面とによって記録材搬送方向Xに所定幅のニップ部Nが形成される。
(2-2)加熱定着処理動作
ローラ24の芯金24aの一端部に設けられたギアG(図2参照)がモータMによって回転されると、ローラは図1の矢印方向へ回転する。フィルム21はフィルム内面がヒータ22の保護層22eに摺動しながらローラ24の回転に追従して図1の矢印方向へ回転する。
温度制御回路26において、電源AC(図3参照)より電極22c1,22c2を通じて導電体22b1,22b2を介して発熱抵抗体22dに電力が供給されると、発熱抵抗体が発熱してヒータ22は急速に昇温する。制御部27はサーミスタ25からのヒータ22の検知温度を導電パターン25aを通じて取り込み、その検知温度が所定の定着温度(目標温度)を維持するようにトライアック28によりヒータへの電力供給量を制御する。
未定着トナー画像(未定着画像)tを担持する記録材Pはニップ部Nによって挟持搬送されつつ加熱され、これによってトナー画像は記録材上に定着される。
(3)サーミスタ25の配置位置が変化した場合の検知温度の説明
図4はヒータ22に対するサーミスタ25の配置位置が変化した場合を示す図である。図4の(a)には、ヒータ22のフィルム非摺動面側の発熱抵抗体22dとフィルム摺動面側のサーミスタ25の相対的な位置関係を示している。また(a)には、三つの位置P0、P1、P2にある、実線で示したサーミスタ25(P0)と、点線で示したサーミスタ25(P1)と、破線で示したサーミスタ25(P2)と、を示している。複数本の発熱抵抗体22dに関し、発熱抵抗体の位置、幅、傾きは全て共通である。
記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、サーミスタ25の幅をW、サーミスタが跨っている発熱抵抗体22dの幅をLとする。サーミスタ25が跨っている発熱抵抗体22dとその発熱抵抗体に隣り合う発熱抵抗体22dとの間に挟まれた発熱抵抗体の存在しない領域の幅をSとする。本実施例では、L=1.8mm、S=0.6mmであり、L≧Sの関係となっている。また、W=2.0mmとしている。従って、W≧LかつW≧Sの関係となっている。
ここで、本実施例の装置Cでは、サーミスタ25とヒータ22の接触位置は、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、±0.2mmの公差を持っている。
(b)には、位置P0、P1、P2に配置されたサーミスタ25の記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおける位置と幅の関係を示している。位置P0はサーミスタ25の配置位置が設計中心位置にある場合を示している。位置P1はサーミスタ25の配置位置が公差上最も左側にある場合を示しており、位置P2はサーミスタ25の配置位置が公差上最も右側にある場合を示している。
(c)には、ヒータ22へ一定の電力を供給しつつ、連続して記録材Pをニップ部Nに供給したときの、サーミスタ25の記録材搬送方向X中央におけるヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布を示している。本実施例では、供給電力600Wにて、A4サイズの普通紙(80g/m)を毎分40枚の速度でニップ部Nに連続して供給した。
(c)のように、発熱抵抗体22dが存在する領域と存在しない領域で、ヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布にリップルが生じている。温度リップルの最高温度がTH、最低温度がTLで表わされており、THは250℃、TLは220℃程度である。
装置Cの製造時のばらつきによりサーミスタ25の配置位置が記録材搬送方向Xに直交する方向Yにずれると、サーミスタの幅Wの範囲内における温度分布が変わり、サーミスタがヒータ22から受け取る熱量が変化してしまう。これによって、サーミスタ25の抵抗値が変化し、検知温度のばらつきが生じてしまう。本実施例では、公差による位置ずれに対する検知温度の最大値と最小値の差分を検知温度のばらつきと定義する。装置Cを搭載する画像形成装置Aにおいては、光沢ムラ等の画像品位の低下を抑制するために、サーミスタ25の検知温度のばらつきを2℃以下にする必要がある。
本実施例の装置Cについて、本発明者等が検証した結果を図5に示す。図5はサーミスタ25と発熱抵抗体22dの接触位置の公差による位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示したグラフである。図5では、サーミスタ25の配置位置は図4の(a)から変えずに、サーミスタの幅Wを0.4mmから2.4mmまで0.4mmずつ振ってサーミスタを配置したときの検知温度の最大値と最小値の差分を示している。
図5のように、サーミスタ25の幅Wを大きくとればとるほど、位置ずれを起こした場合のサーミスタ25のヒータ22から受け取る熱量の変化は小さくなり、サーミスタの抵抗値の変化割合が小さくなる。本実施例では、発熱抵抗体22dの存在する領域のサーミスタ25の幅Lが、発熱抵抗体が存在しない領域の幅Sよりも大きい。そのため、発熱抵抗体22dが存在する領域からサーミスタ25に伝わる伝熱の影響は、発熱抵抗体が存在しない領域からの伝熱の影響に比べて相対的に大きい。
従って、W≧S(=0.6mm)のみ満たす場合、検知温度の最大値と最小値の差分は最大で2.5℃に達してしまい、画像品位の低下を十分には抑制できない。W≧Sに加えてW≧L(=1.8mm)も満たす場合、検知温度の最大値と最小値の差分は0.6℃以下に収まることが分かる。本実施例においては、W=2.0mmであるので、検知温度の最大値と最小値の差分は0.4℃となる。
本実施例の装置Cは、LとSとWがW≧LかつW≧Sの関係となっていれば、サーミスタ25とヒータ22の接触位置がばらついた場合におけるサーミスタの検知温度のばらつきを2℃以下に抑制することができる。そのため、ヒータ22の温度制御を精度良く行うことができ、画像品位の一層の向上が可能となる。
ここで、LとSとWは上記の数値に限定されるものではなく、W≧LかつW≧Sの関係を満たせば同様の効果を得ることができる。例えば、L=3.0mm、S=1.0mmの場合、W=3.0mm以上に設定すれば同様の効果を得られる。
サーミスタ25の形状は長方形に限られない。図6はサーミスタ25の形状の変形例を示す図である。サーミスタ25の形状は楕円形((a)参照))、台形((b)参照))、平行四辺形((c)参照)、或いは傾いた長方形((d)参照))であってもよい。これらのサーミスタ25形状において、記録材搬送方向Xに直交する方向Yの最大幅をWと定義する。
本実施例ではヒータ22のフィルム摺動面側にサーミスタ25を配置し、フィルム非摺動面側に導電体22b1,22b2と発熱抵抗体22dを配置したが、サーミスタはフィルム非摺動面側に配置してもよい。この場合、サーミスタ25は保護層22eの上層に印刷形成される。同様に、導電体22b1,22b2と発熱抵抗体22dはフィルム摺動面側に配置してもよい。この場合、導電体22b1,22b2と発熱抵抗体22dは保護層22fの上層に印刷形成される。
発熱抵抗体22dは、記録材搬送方向Xに直交する方向Y、及び、記録材搬送方向Xに対して傾けて形成されていなくてよい。図7は発熱抵抗体22dの配置形状の変形例を示す図である。複数本の発熱抵抗体22dは、記録材搬送方向に沿って平行に伸びる形状に形成されていてもよい。
[実施例2]
定着装置Cの他の例を説明する。
本実施例の装置Cは、ヒータ22の発熱抵抗体22dの幅Lと、隣り合う発熱抵抗体間の距離Sが、実施例1とは異なっている。本実施例では、L=0.6mm、S=1.8mmとなっており、L<Sの関係になっている。サーミスタ25の幅Wは2.0mmとしている。これは、W≧LかつW≧Sの関係となっている。
図8はヒータ22に対するサーミスタ25の配置位置が変化した場合を示す図である。図8の(a)には、ヒータ22のフィルム非摺動面側の発熱抵抗体22dとフィルム摺動面側のサーミスタ25の相対的な位置関係を示している。複数本の発熱抵抗体22dに関し、発熱抵抗体の位置、幅、傾きは全て共通である。
ここで、本実施例の装置Cにおいても、サーミスタ25とヒータ22の接触位置は、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、±0.2mmの公差を持っている。
(b)には、位置P0、P1、P2に配置されたサーミスタ25の記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおける位置と幅の関係を示している。位置P0はサーミスタ25の配置位置が設計中心位置にある場合を示している。位置P1はサーミスタ25の配置位置が公差上最も左側にある場合を示しており、位置P2はサーミスタ25の配置位置が公差上最も右側にある場合を示している。
(c)には、ヒータ22へ一定の電力を供給しつつ、連続して記録材Pをニップ部Nに供給したときの、サーミスタ25の記録材搬送方向X中央におけるヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布を示している。本実施例においても、実施例1と同様、供給電力600Wにて、A4サイズの普通紙(80g/m)を毎分40枚の速度でニップ部Nに連続して供給した。
(c)のように、発熱抵抗体22dが存在する領域と存在しない領域で、ヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布にリップルが生じている。温度リップルの最高温度THは250℃、最低温度TLは140℃程度である。
本実施例の装置Cについて、本発明者等が検証した結果を図9に示す。図9はサーミスタ25と発熱抵抗体22dの接触位置の公差による位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示したグラフである。図9では、サーミスタ25の配置位置は図8の(a)から変えずに、サーミスタの幅Wを0.4mmから2.4mmまで0.4mmずつ振ってサーミスタを配置したときの検知温度の最大値と最小値の差分を示している。
図9のように、サーミスタ25の幅Wを大きくとればとるほど、位置ずれを起こした場合のサーミスタ25のヒータ22から受け取る熱量の変化は小さくなり、サーミスタの抵抗値の変化割合が小さくなる。本実施例では、発熱抵抗体22dが存在しない幅Sが、発熱抵抗体の幅Lよりも大きい。そのため、発熱抵抗体22dが存在しない領域からサーミスタ25に伝わる伝熱の影響は、発熱抵抗体が存在する領域からの伝熱の影響に比べて相対的に大きい。
従って、W≧L(=0.6mm)のみ満たす場合、検知温度の最大値と最小値の差分は4.7℃に達してしまい、画像品位の低下を十分に抑制できない。W≧LかつW≧S(=1.8mm)以上であれば、検知温度の最大値と最小値の差分は0.7℃以下に収まることが分かる。本実施例においては、W=2.0mmであるので、検知温度の最大値と最小値の差分は0.3℃となる。
本実施例の装置Cは、LとSとWがW≧LかつW≧Sの関係となっていれば、サーミスタ25とヒータ22の接触位置がばらついた場合におけるサーミスタの検知温度のばらつきを2℃以下に抑制することができる。そのため、ヒータ22の温度制御を精度良く行うことができ、画像品位の一層の向上が可能となる。
[実施例3]
定着装置Cの他の例を説明する。
本実施例の装置Cは、ヒータ22の発熱抵抗体22dの幅Lと、隣り合う発熱抵抗体間の距離Sが、実施例1とは異なっている。本実施例では、L=1.2mm、S=1.2mmとなっており、L=Sの関係になっている。サーミスタ25の幅Wは1.4mmとしている。これは、W≧LかつW≧Sの関係となっている。
図10はヒータ22に対するサーミスタ25の配置位置が変化した場合を示す図である。図10の(a)には、ヒータ22のフィルム非摺動面側の発熱抵抗体22dとフィルム摺動面側のサーミスタ25の相対的な位置関係を示している。複数本の発熱抵抗体22dに関し、発熱抵抗体の位置、幅、傾きは全て共通である。
ここで、本実施例の装置Cにおいても、サーミスタ25とヒータ22の接触位置は、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、±0.2mmの公差を持っている。
(b)には、位置P0、P1、P2に配置されたサーミスタ25の記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおける位置と幅の関係を示している。位置P0はサーミスタ25の配置位置が設計中心位置にある場合を示している。位置P1はサーミスタ25の配置位置が公差上最も左側にある場合を示しており、位置P2はサーミスタ25の配置位置が公差上最も右側にある場合を示している。
(c)には、ヒータ22へ一定の電力を供給しつつ、連続して記録材Pをニップ部Nに供給したときの、サーミスタ25の記録材搬送方向X中央におけるヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布を示している。本実施例においても、実施例1と同様、供給電力600Wにて、A4サイズの普通紙(80g/m)を毎分40枚の速度でニップ部Nに連続して供給した。
(c)のように、発熱抵抗体22dが存在する領域と存在しない領域で、ヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布にリップルが生じている。温度リップルの最高温度THは250℃、最低温度TLは170℃程度である。
本実施例の装置Cについて、本発明者等が検証した結果を図11に示す。図11はサーミスタ25と発熱抵抗体22dの接触位置の公差による位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示したグラフである。図11では、サーミスタ25の配置位置は図10の(a)から変えずに、サーミスタの幅Wを0.4mmから2.4mmまで0.4mmずつ振ってサーミスタを配置したときの検知温度の最大値と最小値の差分を示している。
図11のように、サーミスタ25の幅Wを大きくとればとるほど、位置ずれを起こした場合のサーミスタ25のヒータ22から受け取る熱量の変化は小さくなり、サーミスタの抵抗値の変化割合が小さくなる。本実施例では、発熱抵抗体22dが存在しない幅Sが、発熱抵抗体の幅Lと等しい。そのため、発熱抵抗体22dが存在しない領域からサーミスタ25に伝わる伝熱の影響は、発熱抵抗体が存在する領域からの伝熱の影響ほぼ同等である。
従って、WがLもしくはS(=1.2mm)以上であれば、検知温度の最大値と最小値の差分は2℃以下に収まることが分かる。本実施例においては、W=1.4mmであるので、検知温度の最大値と最小値の差分は1.5℃となる。
本実施例の装置Cは、LとSとWがW≧LかつW≧Sの関係となっていれば、サーミスタ25とヒータ22の接触位置がばらついた場合におけるサーミスタの検知温度のばらつきを2℃以下に抑制することができる。そのため、ヒータ22の温度制御を精度良く行うことができ、画像品位の一層の向上が可能となる。
[実施例4]
定着装置Cの他の例を説明する。
本実施例に示す装置Cは、サーミスタ25の幅Wが実施例1とは異なっている。
本実施例では、幅Wを2.4mmとしている。これは、L+Sの整数倍-0.4mm≦W≦L+Sの整数倍+0.4mm(L+Sの略整数倍)の関係となっている。
図12はヒータ22に対するサーミスタ25の配置位置が変化した場合を示す図である。図12の(a)には、ヒータ22のフィルム非摺動面側の発熱抵抗体22dとフィルム摺動面側のサーミスタ25の相対的な位置関係を示している。複数本の発熱抵抗体22dに関し、発熱抵抗体の位置、幅、傾きは全て共通である。
ここで、本実施例の装置Cにおいても、サーミスタ25とヒータ22の接触位置は、記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおいて、±0.2mmの公差を持っている。
(b)には、位置P0、P1、P2に配置されたサーミスタ25の記録材搬送方向Xに直交する方向Yにおける位置と幅の関係を示している。位置P0はサーミスタ25の配置位置が設計中心位置にある場合を示している。位置P1はサーミスタ25の配置位置が公差上最も左側にある場合を示しており、位置P2はサーミスタ25の配置位置が公差上最も右側にある場合を示している。
(c)には、ヒータ22へ一定の電力を供給しつつ、連続して記録材Pをニップ部Nに供給したときの、サーミスタ25の記録材搬送方向X中央におけるヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布を示している。本実施例においても、実施例1と同様、供給電力600Wにて、A4サイズの普通紙(80g/m)を毎分40枚の速度でニップ部Nに連続して供給した。
(c)のように、発熱抵抗体22dが存在する領域と存在しない領域で、ヒータ22の記録材搬送方向Xに直交する方向Yの温度分布にリップルが生じている。温度リップルの最高温度THは250℃、最低温度TLは220℃程度である。
本実施例の装置Cについて、本発明者等が検証した結果を図13に示す。図13はサーミスタ25と発熱抵抗体22dの接触位置の公差による位置ずれに対するサーミスタの検知温度の最大値と最小値の差分を示したグラフである。図13では、サーミスタ25の配置位置は図10の(a)から変えずに、サーミスタの幅Wを0.4mmから7.6mmまで0.4mmずつ振ってサーミスタを配置したときの検知温度の最大値と最小値の差分を示している。
本実施例のように、サーミスタ25の幅WをL+Sの整数倍-0.4mm以上、L+Sの整数倍+0.4mm以下(L+Sの略整数倍)とすれば、位置ずれを起こした場合のサーミスタに含まれる発熱抵抗体22dの面積と発熱抵抗体15が存在しない面積を略一定に保つことができる。そのため、サーミスタ25がヒータ22から受け取る熱量を略一定に保つことができる。よって、サーミスタ25の抵抗値の変化を実施例1に比べてより一層抑制することができ、検知温度の誤差をより一層低減することが可能となる。
図13における、2.0mm~2.8mm、4.4mm~5.2mm、6.8mm~7.6mmの区間のように、WがL+Sの整数倍-0.4mm以上、L+Sの整数倍+0.4mm以下(L+Sの略整数倍)であれば、検知温度の最大値と最小値の差分は0.4℃以下に収まることが分かる。本実施例においては、W=2.4mmであるので、検知温度の最大値と最小値の差分は0℃となる。
本実施例の装置Cは、WがL+Sの略整数倍の値となっていれば、サーミスタ25とヒータ22の接触位置がばらついた場合におけるサーミスタの検知温度のばらつきを、実施例1に比べてより一層抑制することができる。そのため、ヒータ22の温度制御を精度良く行うことができ、実施例1に比べて画像品位のより一層の向上が可能となる。
21 筒状のフィルム、22 セラミックヒータ、22a 基板、
22b1,22b2 導電体、22d 発熱抵抗体、
24 加圧ローラ、25 サーミスタ、P 記録材、t 未定着トナー画像

Claims (5)

  1. 筒状の加熱部材と、前記加熱部材の内周面に接触して前記加熱部材を加熱する加熱体と、前記加熱部材を介して前記加熱体とニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部で未定着画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ加熱して未定着画像を記録材に定着する定着装置であり、
    前記加熱体は、基板と、前記基板に印刷された導電体であり、記録材搬送方向に直交する前記基板の長手方向に沿って伸び、前記記録材搬送方向に複数本配置された導電体と、前記基板に印刷された複数本の発熱抵抗体であって、前記基板を前記基板の平面に対して垂直な垂直方向に見た時に複数本配置された前記導電体の間に配置され、複数本配置された前記導電体と電気的に繋がれている複数本の前記発熱抵抗体と、前記加熱体の温度を検知する温度検知素子と、を有し、前記温度検知素子が検知する温度に応じ、複数本配置された前記導電体を介して複数本の前記発熱抵抗体へ通電し複数本の前記発熱抵抗体を発熱させて前記加熱部材を加熱する定着装置において、
    前記温度検知素子は、前記基板に印刷され、前記基板を前記垂直方向に見た時に複数本の前記発熱抵抗体のうちの一本のみと重なる位置に配置されており、
    前記温度検知素子の前記長手方向における幅W前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている一本の発熱抵抗体の前記長手方向における幅Lと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている前記発熱抵抗体と該発熱抵抗体と隣り合う発熱抵抗体の二つの発熱抵抗体に挟まれた、複数本の前記発熱抵抗体の存在しない領域の前記長手方向における幅Sと、の関係が、W≧LかつW≧SかつW<L+Sとなっていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記筒状の加熱部材がフィルムであり、前記加圧部材がローラであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱体の前記温度検知素子が設けられた面が、前記加熱部材の内周面に接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された未定着画像を記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 未定着画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ加熱して未定着画像を記録材に定着する定着装置、に用いられる加熱体であって、
    基板と、前記基板に印刷された導電体であり、前記基板の長手方向に沿って延び、前記長手方向に対して直交する前記基板の短手方向に複数本配置された導電体と、前記基板に印刷された複数本の発熱抵抗体であって、前記基板を前記基板の平面に対して垂直な垂直方向に見た時に複数本配置された前記導電体の間に配置され、複数本配置された前記導電体と電気的に繋がれている複数本の前記発熱抵抗体と、前記加熱体の温度を検知する温度検知素子と、を有し、複数本配置された前記導電体を介して複数本の前記発熱抵抗体へ供給される電力で発熱する加熱体において、
    前記温度検知素子は前記基板に印刷され、前記基板を前記垂直方向に見た時に複数本の前記発熱抵抗体のうちの一本のみと重なる位置に配置されており、
    前記温度検知素子の前記長手方向における幅Wと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている一本の発熱抵抗体の前記長手方向における幅Lと、前記基板を前記垂直方向に見た時に前記温度検知素子が重なっている前記発熱抵抗体と該発熱抵抗体と隣り合う発熱抵抗体の二つの発熱抵抗体に挟まれた、複数本の前記発熱抵抗体の存在しない領域の前記長手方向における幅Sと、の関係が、W≧LかつW≧SかつW<L+Sとなっていることを特徴とする加熱体。
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