JP7142856B2 - 金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置 - Google Patents

金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置 Download PDF

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Description

本開示は、金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置に関するものである。
従来より、電気化学的な手法により金属材の耐食性を評価することが行われている。
例えば、特許文献1には、被膜を有する金属部材及び対極部材を水に浸漬し、測定電源の負端子側及び正端子側をそれぞれ金属部材及び対極部材に電気的に接続し、対極部材から被膜を通して金属部材に流れる拡散限界電流に基づいて被膜の防食性能を評価する技術が開示されている。
特開2007-271501号公報
しかしながら、このような従来の方法では、被測定物である金属部材を電解液等の溶液に浸漬しなければならない。そうすると、測定対象が限られ、例えば大きな製品であれば一部を切り出して測定に供さねばならず、切断面において新たな腐食が発生すること等により測定の信頼性が低下し得るという課題があった。また、製品の部位毎の耐食性評価を精度よく且つ簡便に行うことが困難であるという課題があった。
本開示は、金属材の耐食性を精度よく且つ簡便に行うことができる金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置をもたらすことを課題とする。
ここに開示する第1の技術に係る金属材の耐食性試験方法は、参照電極に対する金属材の電位に基づいて該金属材の耐食性を評価する耐食性試験方法であって、前記参照電極と前記金属材との間に両者に接触するように電解液が配置されており、前記電解液は、基端側開口部と先端側開口部とを備えた筒状の容器に収容されており、前記参照電極は、前記基端側開口部を通じて前記容器内に挿入されるとともに、前記電解液に浸漬されており、前記容器の前記先端側開口部から吐出された前記電解液の液滴が、該容器内部の該電解液と連続した状態でその表面張力により該先端側開口部の先に保持されており、前記電解液の前記液滴は前記金属材の測定部位に接触しており、前記容器内部の前記先端側開口部側にスポンジ部材が配置されており、前記容器内部の前記基端側開口部側から前記先端側開口部側に延びるように糸状部材が配置されており、前記糸状部材は前記スポンジ部材に接触していることを特徴とする。
本構成によれば、測定対象である金属材の測定部位には、電解液の液滴を接触させるようにしたから、金属材を電解液に浸漬させる必要がなく、金属材の一部を切り出して測定に供する必要がない。そうすると、複雑形状部品や微細部品の一部分のみの電位測定が可能となり、その一部分のみの耐食性の評価が可能となる。また、金属材の一部を切り出す作業が不要となるから、金属材の表面状態を保持することができ、より精度の高い耐食性評価が可能となるとともに、耐食性評価の工程が簡素化され、評価時間が短縮される。また、金属材を電解液に浸漬させる必要がないから、例えば、湿潤、塩水噴霧、乾燥、泥付着状態等の種々の環境下での電位測定、延いては耐食性評価が可能となる。
また、前記電解液は、基端側開口部と先端側開口部とを備えた筒状の容器に収容されており、前記参照電極は、前記基端側開口部を通じて前記容器内に挿入されるとともに、前記電解液に浸漬されており、前記容器の前記先端側開口部から吐出された前記電解液の液滴が、該容器内部の該電解液と連続した状態でその表面張力により該先端側開口部の先に保持されており、前記電解液の前記液滴は前記金属材の前記測定部位に接触している。
本構成によれば、電解液の液滴を容器の先端側開口部の先に保持して、当該液滴を金属材の測定部位に接触させることにより、金属材の電位測定を可能としたから、金属材の耐食性試験をより簡便且つ短時間で行うことができる。
の技術は、第の技術において、前記液滴の径は、0.1mm以上3.5mm以下であることを特徴とする。
本構成によれば、液滴のサイズを上記範囲とすることにより、その表面張力による液滴の保持が確実となるから、金属材の測定部位の電位測定を安定して行うことができるとともに、同一測定部位における連続的な耐食性評価を行うことができる。
の技術は、第1又は第2の技術において、前記参照電極は銀/塩化銀電極であり、前記電解液は塩化ナトリウム水溶液であることを特徴とする。
本構成によれば、より簡便に金属材の耐食性評価を行うことができる。
の技術は、参照電極に対する金属材の電位に基づいて該金属材の耐食性を評価する耐食性試験装置であって、基端側開口部と先端側開口部とを備えた筒状の容器と、前記容器に収容された電解液と、前記基端側開口部から前記容器内に挿入され、前記電解液に浸漬された前記参照電極と、前記参照電極と、前記金属材と、に電気的に接続された電位測定部とを備え、前記容器は、前記基端側開口部を有する容器本体と、前記容器本体の先端側に接続され、前記先端側開口部を有する筒状のノズル部とを備えており、前記ノズル部内部の前記先端側開口部側にスポンジ部材が配置されており、前記ノズル部内部の前記容器本体側から前記先端側開口部側に延びるように糸状部材が配置されており、前記糸状部材は前記スポンジ部材に接触しており、前記容器の前記先端側開口部から吐出された前記電解液の液滴が、該容器内部の該電解液と連続した状態でその表面張力により該先端側開口部の先に保持されており、前記液滴を前記金属材の測定部位に接触させた状態で、前記電位測定部により前記参照電極に対する該測定部位の前記電位を測定することを特徴とする。
本構成によれば、測定対象である金属材を電解液に浸漬させる必要がなく、金属材の一部を切り出して測定に供する必要がない。そうして、複雑形状部品や微細部品の一部分のみの電位測定が可能となり、その一部分のみの耐食性の評価が可能となる。また、装置構成が簡単であることから、装置のハンドリング性や耐久性が向上する。さらに、種々の環境下での電位測定、延いては耐食性評価が可能となる。
また、前記容器は、前記基端側開口部を有する容器本体と、前記容器本体の先端側に接続され、前記先端側開口部を有する筒状のノズル部とを備えている。本構成によれば、測定によりノズル部が汚染された場合であっても、ノズル部を交換することにより、新たな測定が可能となり、装置の利便性が向上する。また、ノズル部を交換することにより、液滴が吐出される先端側開口部の開口径を容易に調節することができる。
そして、前記ノズル部内部の前記先端側開口部側にスポンジ部材が配置されており、前記ノズル部内部の前記容器本体側から前記先端側開口部側に延びるように糸状部材が配置されており、前記糸状部材は前記スポンジ部材に接触している。本構成によれば、容器内部、特にノズル部内部の電解液に気泡が生じた場合であっても、容器本体に収容された電解液が糸状部材に浸透するとともにノズル部の先端側開口部側に配置されたスポンジ部材まで到達する。そして、スポンジ部材まで到達した電解液はスポンジ部材に浸透した状態で保持される。そうして、先端側開口部からの電解液の液滴の吐出を確保するとともに、糸状部材及びスポンジ部材により、液滴と容器本体側の電解液との接続も確保される。
の技術は、第の技術において、前記容器の前記先端側開口部の開口径は、0.1mm以上3.5mm以下であることを特徴とする。
本構成によれば、先端側開口部の開口径を上記範囲とすることにより、先端側開口部から吐出される液滴のサイズを、その表面張力により先端側開口部の先に確実に保持可能なサイズに制限することができ、液滴の落下等を抑制して測定の信頼性を向上させることができる。
の技術は、第又は第の技術において、前記参照電極の前記電解液に浸漬された部分の先端部分から前記容器の前記先端側開口部までの前記容器の長さは、前記容器の前記先端側開口部の開口径の5倍以上500倍以下であることを特徴とする。
本構成によれば、参照電極から先端側開口部までの容器の長さを所定範囲とすることにより、参照電極から金属材の測定個所までの距離をある程度確保することができ、複雑形状部品や微細部品の一部分等の測定が容易となる。
の技術は、第乃至第の技術のいずれか一において、前記参照電極は銀/塩化銀電極であり、前記電解液は塩化ナトリウム水溶液であることを特徴とする。
本構成によれば、より簡便に金属材の耐食性評価を行うことができる。
以上述べたように、本開示によると、測定対象である金属材の測定部位には、電解液の液滴を接触させるようにしたから、金属材を電解液に浸漬させる必要がなく、金属材の一部を切り出して測定に供する必要がない。そうすると、複雑形状部品や微細部品の一部分のみの電位測定が可能となり、その一部分のみの耐食性の評価が可能となる。また、金属材の一部を切り出す作業が不要となるから、金属材の表面状態を保持することができ、より精度の高い耐食性評価が可能となるとともに、耐食性評価の工程が簡素化され、評価時間が短縮される。また、金属材を電解液に浸漬させる必要がないから、例えば、湿潤、塩水噴霧、乾燥、泥付着状態等の種々の環境下での電位測定、延いては耐食性評価が可能となる。
実施形態1に係る耐食性試験装置を模式的に示す図である。 測定対象である金属材としてのコンデンサを示す図である。 測定部11を拡大して示す図である。 容器本体の(a)側面図及び(b)底面図である。 ノズル部の(a)側面図及び(b)底面図である。 実施形態1に係る耐食性試験方法の工程を説明するためのフローチャートである。 図5のA-A線における断面図であり、実施形態2におけるノズル部の構成を示す図である。 表面に模擬泥を塗布した金属板の耐食性試験を行う様子を示した図である。 種々の試験モードにおける耐食性試験の結果を示すグラフである。 スポット溶接部からの距離と電位との関係を示すグラフである。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る金属材の耐食性試験装置1を模式的に示す図である。図2は、本実施形態に係る耐食性試験装置の測定対象であるコンデンサR(金属材)の構造を示している。なお、図1に示す測定対象である金属材は、コンデンサRであり、図2の符号Aで示す部分を拡大したものである。また、図3は耐食性試験装置1の測定部11、図4は容器本体3、図5はノズル部4を示す図である。
<耐食性試験装置>
図1に示すように、本実施形態に係る金属材の耐食性試験装置1は、参照電極2に対するコンデンサRの測定部位の電位を測定することによりコンデンサRの測定部位における耐食性を評価する装置である。耐食性試験装置1は、参照電極2を含む測定部11と、参照電極2及びコンデンサRのチューブ部R1に配線13,14により電気的に接続された電位計12(電位測定部)とを備えている。測定部11は、基端側開口部31と先端側開口部41とを備えた筒状の容器30を備えている。筒状の容器30には、電解液6が収容されている。参照電極2は、容器30の基端側開口部31から容器30内に挿入されており、容器30内に収容された電解液6に浸漬されている。
-金属材-
図2に示すコンデンサRは、例えば自動車用の熱交換器である。コンデンサRは、チューブ部R1、フィン部R2(測定部位)、及びこれらチューブ部R1とフィン部R2とを接合させるフィレット部R3を備えている。コンデンサRの上記3つの部材の中で、チューブ部R1は冷媒の通路であり、腐食により孔が形成されると冷媒の漏れにつながることから、最も耐食性を確保すべき部材である。従って、フィン部R2、フィレット部R3、そしてチューブ部R1の順に電位が高くなるように金属材料の種類を調整して、フィン部R2から腐食が始まるように構成されている。具体的に、例えば、アルミニウム製のコンデンサの場合、フィン部R2は、亜鉛を含有するアルミニウム-マンガン系合金製、フィレット部R3はアルミニウム-シリコンろう材、チューブ部R1は、アルミニウム-マンガン系合金及び純アルミニウム製の芯材に亜鉛の防食層を形成した構成等が採用されている。
-電位計及び配線-
電位計12及び配線13,14は、特に限定されるものではなく、一般的に公知のものを採用することができる。
-参照電極-
参照電極としては、電気化学測定に用いられる一般的な参照電極を使用することができ、例えば銀/塩化銀電極、カロメル電極、水銀/硫酸水銀電極、水銀/酸化水銀電極、パラジウム/水素電極等を用いることができる。
参照電極の形状としては、一部又は全部が容器本体3に収容される形状であれば特に限定されるものではなく、丸棒状、角棒状、球形等種々の形状のものを採用可能であるが、好ましくは入手容易な丸棒状である。
-電解液-
電解液6は、電気化学測定に用いられる一般的な電解液を使用することができるが、一般に金属材が曝され得る腐食液を模擬した溶液を使用することが好ましく、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硝酸カリウム、リン酸カルシウム、酒石酸水素カリウム等の水溶液である。電解液の濃度は、腐食液を模擬した溶液を採用する観点から、例えば1~10質量%程度とすることができる。
-容器-
容器30は、図3に示すように、基端側開口部31を有する容器本体3と、先端側開口部41を有する筒状のノズル部4とを備えている。ノズル部4は、容器本体3の先端側に接続されている。
容器本体3は、図4(a),(b)に示すように、軸P1を中心とする円筒状の部材であり、大径部32と小径部33とを有している。大径部32は基端側開口部31と大径部先端部32aとを有している。また、小径部33は、大径部先端部32aに接続された小径部基端部33dと、小径部先端部33aと、小径部基端部33dから小径部先端部33aへ先細りとなるように延びる小径部テーパ部33cとを有している。大径部32は、内部に参照電極2の先端部21を収容するとともに、容器30内部に収容された電解液6との接触を確保可能な内径の大径部貫通孔32bを有している。大径部貫通孔32bの先端側には、先端側に向かって漸次細くなる大径部テーパ貫通孔32cが形成されており、さらにその先に大径部細孔32dが形成されている。小径部33には、大径部細孔32dと同一の内径を有する小径部貫通孔33bが形成されている。大径部貫通孔32b、大径部テーパ貫通孔32c、大径部細孔32d、及び小径部貫通孔33bはいずれも軸P1を中心とする。なお、大径部細孔32dと小径部貫通孔33bとは、大径部先端部32aと小径部基端部33dとの接続により連通している。
ノズル部4は、図5(a),(b)に示すように、軸P1を中心とする細長い円筒状の部材である。ノズル部4はノズル基端開口部47を有するノズル基部44と、ノズル基部44から延出され、先端に向かって先細りとなるテーパ状に形成されたノズルヘッド部45と、ノズルヘッド部45の先端に設けられた先端側開口部41とを備えている。ノズル部4内部には、ノズル貫通孔46が形成されている。図3に示すように、容器本体3の小径部33は、その小径部先端部33aがノズル基端開口部47を通じてノズル貫通孔46内に挿入されることにより、ノズル部4のノズル基部44に装着される。そうして、小径部貫通孔33bとノズル貫通孔46とが連通することにより、電解液6の通路が形成される。
容器本体3及びノズル部4は絶縁性の材質であり、例えばポリプロピレン製、テフロン(登録商標)製等の樹脂製である。なお、ノズル部4としては、市販のピペットチップを用いてもよい。
本実施形態に係る耐食性試験装置1では、容器30を容器本体3とノズル部4とを別体とすることで、例えば、測定によりノズル部4が汚染された場合であっても、ノズル部4を交換することにより、速やかに新たな測定が可能となり、装置の利便性が向上する。また、ノズル部4を交換することにより、後述する液滴61が吐出される先端側開口部41の開口径を容易に調節することができる。
<耐食性試験方法>
次に、本実施形態に係る耐食性試験装置1を用いた耐食性試験方法について説明する。
図6は、本実施形態に係る耐食性試験方法の工程を説明するためのフローチャートである。耐食性試験方法は、金属材準備工程S1と、測定部準備工程S2と、測定部配置工程S3と、電位測定工程S4と、耐食性評価工程S5とを備えている。
-金属材準備工程S1-
まず、測定対象である金属材、すなわちコンデンサRを準備する。測定値の安定性を確保するため、測定前に、コンデンサRの測定部位の表面を例えばアセトン等の溶剤で拭き取り(以下、「アセトン処理」と称することがある。)、表面の油分等を除去することが好ましい。
試験の種類により、必要があれば、模擬泥等を測定部位に塗布してもよい。また、耐候性試験等を行ってもよい。
-測定部準備工程S2-
次に、測定部11の準備を行う。容器本体3とノズル部4とを接続し、容器30内部に電解液6を注入する。なお、容器30内の電解液6に気泡が見られる場合は、容器30に振動を与えたり、細い糸等を容器30内に挿入したりして気泡を予め取り除いておくことが好ましい。
そして、参照電極2を、容器本体3の基端側開口部31を通じて容器本体3の大径部貫通孔32b内に挿入し、容器30の内部に収容された電解液6に浸漬させる。このとき、基端側開口部31から余剰の電解液6があふれた場合は拭き取るなどして取り除いておく。基端側開口部31と参照電極2との隙間が広い場合や、測定部11を下側から測定部位に配置する場合等は、参照電極2の落下や電解液6の漏れを抑制する観点から、基端側開口部31と参照電極2との隙間をシールするシール部材を設けてもよい。
そして、コンデンサRと参照電極2とを電位計12を介して配線13,14により電気的に接続させる。
-測定部配置工程S3-
図3に示すように、電解液6に作用する重力により、先端側開口部41から容器30内部の電解液6が吐出され、液滴61が形成される。そして、液滴61の表面張力と重力との釣りあいにより、液滴61は先端側開口部41の先に形成されたまま、落下することなく保持される。すなわち、先端側開口部41から吐出された電解液6の液滴61は、容器30内部の電解液6と連続した状態でその表面張力により先端側開口部41の先に保持されている状態である。
ここに、図5に示すノズル部4の先端側開口部の内径、すなわち開口径L2は、好ましくは0.1mm以上3.5mm以下、より好ましくは0.15mm以上3.2mm以下、特に好ましくは0.2mm以上3mm以下である。このような構成とすることにより、後述する先端側開口部41から吐出される液滴61のサイズを、その表面張力により先端側開口部41の先に確実に保持可能なサイズに制限することができ、液滴61の落下等を抑制して測定の信頼性を向上させることができる。
そして、上記構成により、図3に示す液滴61の径L3においても、好ましくは0.1mm以上3.5mm以下、より好ましくは0.15mm以上3.2mm以下、特に好ましくは0.2mm以上3mm以下である。液滴61のサイズを上記範囲とすることにより、その表面張力による液滴61の保持が確実となるから、電位測定を安定して行うことができ、例えば同一測定部位における連続的な耐食性評価を精度良く行うことができる。
次に、電解液6の液滴61が先端側開口部41の先に保持された状態で、当該液滴61がコンデンサRの測定部位であるフィン部R2の表面に接触するように測定部11を配置させる。そうすると、電解液6は液滴状態でコンデンサRのフィン部R2に接触し、参照電極2とコンデンサRのフィン部R2との間に両者に接触するように電解液6が配置された状態となる。
なお、図3に示すように、参照電極2の電解液に浸漬された先端部21(参照電極の電解液に浸漬された部分)の端部21a(先端部分)から先端側開口部41までの容器30の長さL1は、先端側開口部41の開口径L2の好ましくは5倍以上500倍以下、より好ましくは10倍以上450倍以下とすることができる。また、例えば、開口径L2が上述のごとく0.1mm以上3.5mm以下である場合には、上記容器30の長さL1は、例えば10mm以上50mm以下、好ましくは20mm以上45mm以下としてもよい。参照電極2から先端側開口部41までの容器30の長さを所定範囲とすることにより、参照電極2からコンデンサRの測定部位であるフィン部R2までの距離をある程度確保することができる。そうして、複雑形状部品や微細部品の一部分等の測定が容易となる。
-電位測定工程S4-
液滴61をコンデンサRのフィン部R2に接触させた状態で、電位計12によりフィン部R2と参照電極2間の電位差を測定する。測定時間は、電位を安定させる観点から、例えば15秒程度以上、好ましくは20秒程度以上1分程度以下とすることができる。
-耐食性評価工程S5-
測定により得られた電位の値から、測定部位の耐食性を評価する。具体的には、電位が高い程耐食性は高く、電位が低い程耐食性は低いと判断することができる。例えば、同一測定部位の電位の時間変化を測定することにより、電位の低下が観測された場合には、耐食性が低下していると評価することができる。また、複数の測定部位について、電位を測定し、比較することで、当該複数の測定部位のうち、耐食性の高い部位と低い部位とを判別することができる。
<作用効果>
本実施形態に係る耐食性試験装置1を用いた耐食性試験方法は、液滴61をフィン部R2に接触させ、参照電極2に対するフィン部R2の電位を測定することにより、当該電位に基づいてコンデンサRのフィン部R2の耐食性を評価することができる。そして、液滴61をフィレット部R3やチューブ部R1に接触させることにより、これらフィレット部R3やチューブ部R1の電位測定及び耐食性評価が可能となる。上述のごとく、コンデンサRの部位毎の電位は、チューブ部R1、フィレット部R3、フィン部R2の順に低くなるように構成され、フィン部R2から腐食が始まるように設定されている。各部位毎の電位を測定し、それらの耐食性を評価することで、コンデンサRの劣化の程度を推測したり、コンデンサRの劣化の原因を推測したりすることができる。
このように、本実施形態に係る耐食性試験装置1を用いた耐食性試験方法によれば、コンデンサR等の金属材を電解液6に浸漬させる必要がなく、また金属材の一部を切り出して測定に供する必要がない。そうすると、金属材の一部分のみの電位測定及び耐食性評価が可能となる。また、測定部11を測定部位に配置して測定するだけであるから、装置のハンドリング性や耐久性が向上するとともに、耐食性評価の工程が簡素化され、評価時間が短縮される。また、金属材の切り出しが不要であるから、金属材の表面状態を保持することができ、より精度の高い耐食性評価が可能となる。さらに、金属材を電解液6に浸漬させる必要がないから、例えば、湿潤、塩水噴霧、乾燥、泥付着状態等の種々の環境下での電位測定、延いては耐食性評価が可能となる。そうして、金属材の耐食性試験をより簡便且つ短時間で行うことができる。
(実施形態2)
以下、本開示に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、実施形態2に係る耐食性試験装置1のノズル部4の構成を示している。
図7に示すように、ノズル部4内部には、先端側開口部41側にスポンジ部材43が配置された構成としてもよい。このスポンジ部材43は、電解液6が染み込むことでノズル部4内の先端側開口部41側に電解液6を供給するためのものである。スポンジ部材43としては、電解液6を含んで保持することができれば特に限定されるものではなく、具体的には例えばゴム製の連泡スポンジ、樹脂製の不織布スポンジ等を採用することができる。
そして、ノズル部4内部の容器本体3側に位置するノズル基部44から先端側開口部41側に延びるように糸状部材42が配置されている。糸状部材42の先端側はスポンジ部材43に接触している。糸状部材42は容器本体3側に注入された電解液6が確実に先端側開口部41側、特にスポンジ部材43に供給されるようにするためのものである。糸状部材42は、電解液6が伝わることができれば特に限定されるものではないが、具体的には例えば、綿製、樹脂製の糸等を採用することができる。
上記構成とすることで、容器30内部、特にノズル部4内部の電解液6に気泡62が生じた場合であっても、容器本体3に収容された電解液6が糸状部材42を伝ってノズル部4の先端側開口部41側に配置されたスポンジ部材43まで到達する。そして、スポンジ部材43まで到達した電解液6はスポンジ部材43に浸透した状態で保持される。そうして、先端側開口部41からの電解液6の液滴61の吐出を確実なものとするとともに、糸状部材42及びスポンジ部材43により、液滴61と容器本体3側の電解液との接続も確保される。
なお、糸状部材42及びスポンジ部材43は、いずれか一方のみ配置されている構成であってもよい。例えば糸状部材42のみ配置されている構成であっても、容器本体3側から先端側開口部41側への電解液の供給を促進させることができる。また、例えば、スポンジ部材43のみ配置されている構成であっても、スポンジ部材43が電解液6を保持することで、先端側開口部41側への電解液の供給を促進させることができる。この場合、気泡62が形成されているときは、ノズル部4に振動を与える等の対策をとることにより気泡62を取り除いておくことが望ましい。
(その他の実施形態)
実施形態1,2では、金属材としてコンデンサRを例に挙げて説明したが、金属材は、コンデンサRに限らず、金属製の部材であればよい。具体的には例えば、自動車部品、家電製品、建材等の金属製の部材が挙げられる。自動車部品としては、自動車用ラジエータ、エバポレータ、自動車用内外装部品、エンジン部品などが挙げられる。また、スポット溶接などの溶接部位、製品のエッジ部分、塗装被膜や酸化被膜などの被膜を有する部品、模擬泥などを表面に塗布した状態の部品であってもよい。また、金属材は、金属製部分と金属以外の材質の部分とを備えた複合部材であってもよい。この場合、金属以外の材質の部分は、樹脂製、繊維強化樹脂製その他種々の添加材を含む樹脂製、セラミック製等であってもよい。
また、金属材(金属材が複合部材の場合は金属製部分)の金属は、特に限定されるものではなく、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、鉄、銅、マンガン、クロム、亜鉛、金、銀、ニッケル等の金属及びこれらの合金等である。
なお、酸化被膜を備えた金属材の例としては、アルミニウム酸化物の被膜が形成されたアルミニウム材、クロム酸化物の被膜が形成されたステンレス材等が挙げられる。
また、金属材に塗装被膜が形成されている場合には、塗装被膜は例えばエポキシ樹脂系、アクリル樹脂系等のカチオン電着塗膜(下塗り塗膜)等が挙げられる。
金属材の形状は、特に限定されるものではなく、板状、棒状、管状、球状、ブロック状、複雑形状、微細形状等種々の形状であってよい。また、金属材は、金属製部品と金属以外の例えば樹脂製部品との複合部材等、種々の材質の複数の部品からなる複合部材であってもよい。
例えば、板状の金属材に模擬泥を塗布して耐食性試験を行う方法としては、図8に示す方法等が挙げられる。すなわち、例えば、金属材準備工程S1において、測定対象である金属材Mの測定部位の表面の油分をアセトン処理後、模擬泥8を塗布する。そして、模擬泥8の影響を評価するため、所定時間放置する。その後、測定部配置工程S3において、測定部11の液滴61が模擬泥8の下の金属材Mの測定部位に接触するように測定部11を配置し、電位測定工程S4で測定を行う。そうして、耐食性評価工程S5において、測定により得られた電位から金属材Mの耐食性を評価することができる。また、例えば、模擬泥8塗布直後から電位の測定を開始し、電位の時間変化を観測することで、模擬泥8による耐食性の変化を観測することができる。
実施形態1,2では、ノズル部4は軸P1に沿って真っ直ぐ延びる形状であったが、ノズル部4として湾曲した形状の部材や、例えばフレキシブルチューブ等の変形可能なチューブ状部材等を採用してもよい。これにより、例えば製品の奥側や底面側等に位置するような、実施形態1,2の測定部11では配置が困難な測定部位の耐食性試験を容易に行うことができる。
また、実施形態1,2では、容器30を、容器本体3及びノズル部4の別体とする構成であったが、一体的に成形された構成としてもよい。これにより容器本体3及びノズル部4の接続部からの電解液6の漏れ等を抑制することができる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
<コンデンサの耐食性試験>
本開示の耐食性試験方法により、コンデンサの部位毎の電位を測定し、コンデンサの部位毎の耐食性を評価した。結果を図9に示す。
-測定部-
参照電極は銀/塩化銀電極(東亜ディーケーケー社製HS-205C)、電解液は5質量%塩化ナトリウム水溶液を使用した。容器本体はテフロン(登録商標)製の成形部品として作製した。ノズル部は、ピペットチップ(アイビスピペットチップI-503Y イエロー 1~200μL)を用いた。糸状部材はフッ素樹脂製凧糸、スポンジ部材は連泡スポンジを使用した。
-試験条件-
コンデンサとして、市販のアルミニウム製自動車用PF型コンデンサを用いた。
図9の実施例1(新品)は、コンデンサを購入後、表面をアセトン処理後に測定に供した。なお、試験日数は0日目としている。
実施例2(CCT)は、新品のコンデンサに対し、アセトン処理後に、複合サイクル腐食促進試験機(スガ試験機株式会社製)を用いて、1サイクル当たり8時間の複合サイクル試験を3サイクル(計24時間)施したものである。なお、1サイクルは、塩水噴霧(5質量%塩化ナトリウム水溶液、35℃、2時間)、次いで乾燥(20~30%相対湿度、60℃、4時間)、次いで湿潤(>95%相対湿度、50℃、2時間)からなる。上記3サイクルの複合サイクル試験(以下、「CCT試験」と称することがある。)を終了した時点を0日目とし、7日目、14日目の部位毎の電位を測定した。
実施例3(模擬泥)は、新品のコンデンサの測定部位をアセトン処理後、水:カオリナイト:塩化ナトリウム:硫酸ナトリウム:塩化カルシウム=500:500:25:25:25(質量比)からなる模擬泥を塗布したものである。模擬泥塗布直後を0日目として、7日目、14日目の部位毎の電位を測定した。
-結果-
実施例1の新品では、符号E1a、E1bで示すように、チューブ部に比べ、フィン部の方が、電位が低く、腐食されやすい、すなわち耐食性が低いことが判った。これは、一般的なコンデンサの設計と整合する結果である。
実施例2のCCT試験を施したものでは、符号E21a、E21bで示す7日目において、新品のものに比べて、耐食性が向上していることが判った。また、14日目には、符号E22a、E22bで示すように、チューブ部の耐食性は7日目から少し向上するとともに、フィン部の耐食性がさらに向上し、チューブ部とフィン部の耐食性の差が小さくなっていることが判った。これは、CCT試験によりコンデンサの腐食が始まり、表面に酸化被膜が形成され、電位が変化するとともに、チューブ部とフィン部との電位の差が低減したものと考えられる。
実施例3の模擬泥を塗布したものでは、符号E41a、E41bで示すように、7日目には、新品のものに比べて、耐食性が大きく向上していることが判った。しかしながら、符号E42a、E42bで示すように、14日目には、チューブ部の耐食性が低下し、フィン部の耐食性が上昇したことにより、両者の耐食性の差がほとんどなくなっていることが判った。
このように、従来の電気化学測定ではコンデンサの部位毎の電位を精度良く測定することは困難であったが、本開示に係る耐食性試験によれば、コンデンサの部位毎の耐食性評価、CCT試験における耐食性評価、泥付着保湿状態での耐食性評価等を簡便に行うことが可能であることが判った。また、電位の時間変化を観測することで、腐食に伴うコンデンサ表面の酸化被膜形成に起因する電位変化、延いては耐食性の変化を観測することが可能となった。さらに、実施例2と実施例3の試験結果の違いから、環境によっては、チューブ部及びフィン部の電位差が確保されず、又は、チューブ部及びフィン部の電位が逆転し、チューブ部の腐食が進行し得る虞があることが示唆された。
<スポット溶接部を備えたステンレス部品の耐食性試験>
実施例4として、スポット溶接を施したステンレス鋼板の耐食性試験を行った。結果を図10に示す。
-測定部-
上記コンデンサの耐食性試験で用いた測定部の構成と同一である。
-試験条件-
図10の上部に示すように、スポット溶接部SWを備えたステンレス鋼板M1について、スポット溶接部SWの中心SW1から二点鎖線上における所定距離の測定位置において、本開示の耐食性試験方法により電位を測定し、耐食性を評価した。
ステンレス鋼板M1の表面をアセトン処理後、各測定部位に測定部11を配置して、電位を測定した。スポット溶接部SWの直径はW1であるが、中心SW1から直径W1で示す位置までの測定部位では、符号F1、F2及びF3で示すように、電位が-0.30~-0.25V程度となった。これに対し、中心SW1から直径W1で示す位置よりも遠い測定部位では、符号F4、F5、F6、F7及びF8で示すように、電位が-0.05~0V程度となった。このことから、スポット溶接部SWでは、スポット溶接部SW以外の部分に比べて耐食性が低下することが判った。また、本実験結果から、例えばステンレス表面の酸化被膜の膜質を定量的に評価することも可能と考えられる。
本開示は、金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置の分野において、極めて有用である。
1 耐食性試験装置
11 測定部
12 電位計
2 参照電極
3 容器本体
30 容器
31 基端側開口部
4 ノズル部
41 先端側開口部
42 糸状部材
43 スポンジ部材
6 電解液
61 液滴
L1 長さ
L2 (先端側開口部41の)開口径
R コンデンサ(金属材)
R2 フィン部(測定部位)

Claims (7)

  1. 参照電極に対する金属材の電位に基づいて該金属材の耐食性を評価する耐食性試験方法であって、
    前記参照電極と前記金属材との間に両者に接触するように電解液が配置されており、
    前記電解液は、基端側開口部と先端側開口部とを備えた筒状の容器に収容されており、
    前記参照電極は、前記基端側開口部を通じて前記容器内に挿入されるとともに、前記電解液に浸漬されており、
    前記容器の前記先端側開口部から吐出された前記電解液の液滴が、該容器内部の該電解液と連続した状態でその表面張力により該先端側開口部の先に保持されており、
    前記電解液の前記液滴は前記金属材の測定部位に接触しており、
    前記容器内部の前記先端側開口部側にスポンジ部材が配置されており、
    前記容器内部の前記基端側開口部側から前記先端側開口部側に延びるように糸状部材が配置されており、
    前記糸状部材は前記スポンジ部材に接触している
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験方法。
  2. 請求項において、
    前記液滴の径は、0.1mm以上3.5mm以下である
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記参照電極は銀/塩化銀電極であり、
    前記電解液は塩化ナトリウム水溶液である
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験方法。
  4. 参照電極に対する金属材の電位に基づいて該金属材の耐食性を評価する耐食性試験装置であって、
    基端側開口部と先端側開口部とを備えた筒状の容器と、
    前記容器に収容された電解液と、
    前記基端側開口部から前記容器内に挿入され、前記電解液に浸漬された前記参照電極と、
    前記参照電極と、前記金属材と、に電気的に接続された電位測定部とを備え、
    前記容器は、
    前記基端側開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の先端側に接続され、前記先端側開口部を有する筒状のノズル部とを備えており、
    前記ノズル部内部の前記先端側開口部側にスポンジ部材が配置されており、
    前記ノズル部内部の前記容器本体側から前記先端側開口部側に延びるように糸状部材が配置されており、
    前記糸状部材は前記スポンジ部材に接触しており、
    前記容器の前記先端側開口部から吐出された前記電解液の液滴が、該容器内部の該電解液と連続した状態でその表面張力により該先端側開口部の先に保持されており、
    前記液滴を前記金属材の測定部位に接触させた状態で、前記電位測定部により前記参照電極に対する該測定部位の前記電位を測定する
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験装置。
  5. 請求項において、
    前記容器の前記先端側開口部の開口径は、0.1mm以上3.5mm以下である
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験装置。
  6. 請求項又は請求項において、
    前記参照電極の前記電解液に浸漬された部分の先端部分から前記容器の前記先端側開口部までの前記容器の長さは、前記容器の前記先端側開口部の開口径の5倍以上500倍以下である
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験装置。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか一において、
    前記参照電極は銀/塩化銀電極であり、
    前記電解液は塩化ナトリウム水溶液である
    ことを特徴とする金属材の耐食性試験装置。
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