JP7142099B2 - 被覆工具及び切削工具 - Google Patents

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Description

本開示は、切削加工に用いられる被覆工具に関する。
旋削加工及び転削加工のような切削加工に用いられる被覆工具としては、例えば特許文献1に記載の被覆工具が知られている。特許文献1に記載の切削工具では、組成の異なるTiCNO層を複数積層することで、被覆層の耐摩耗性及び耐欠損性を高くすることが記載されている。
特許文献2には、超硬合金などで構成された基体の表面に、チタン(Ti)の化合物を含有する層(チタン化合物層)及び酸化アルミニウム(Al23)を含有する層(酸化アルミニウム層)を備えた被覆層が形成された被覆工具が記載されている。特許文献2に記載の被覆工具においては、チタン化合物層及び酸化アルミニウム層の界面に複数の空孔が形成されており、これら複数の空孔によって、衝撃緩和効果が得られることが記載されている。
これらの特許文献に記載されているように、被覆工具においては、被覆層の構成を工夫することが行われている。
WO2017/090765 特開2015-182209号公報
本開示の被覆工具は、第1面を具備する基体と、前記第1面の上に位置する被覆層と、を有する。前記被覆層は、少なくとも、前記基体側から順に炭窒化チタン層、炭窒酸化チタン層、酸化アルミニウム層とを有する。前記炭窒酸化チタン層は、前記第1面に直交する断面において、前記炭窒酸化チタン層を厚みの半分で分けたとき、前記炭窒化チタン層に接する第1炭窒酸化チタン層の酸素量よりも、前記酸化アルミニウム層に接する第2炭窒酸化チタン層の酸素量が多い。前記被覆層は、前記第1面に直交する断面において、前記炭窒化チタン層に、前記基体及び前記炭窒化チタン層境界に沿った方向に並んで位置する複数の空孔を有する。前記境界に沿う方向における前記空孔の幅の平均値が、隣り合う前記空孔の間隔の平均値よりも小さい。
本開示の切削工具は、第1端から第2端に向かって伸びる棒状であり、前記第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、前記ポケット内に位置する、上述の被覆工具とを有する。
本開示の被覆工具を示す斜視図である。 図1に示す被覆工具におけるA-A断面の断面図である。 図2に示す被覆工具における被覆層付近の拡大図である。 図3に示す領域B1の一例を示す拡大図である。 本開示の切削工具を示す平面図である。 図5に示す領域B2の拡大図である。
以下、本開示の被覆工具1について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、被覆工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<被覆工具>
図1及び図2に示すように、本開示の被覆工具1は、基体3及び被覆層5を備えている。基体3は、第1面7(図2における上面)と、第1面7と隣り合う第2面9(図2における側面)と、第1面7及び第2面9が交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃11とを有している。
図1に示す例における基体3は四角板形状であり、第1面7が四角形である。そのため、第2面9の数は4つとなっている。第1面7の少なくとも一部がすくい面領域であり、第2面9の少なくとも一部が逃げ面領域である。なお、基体3の形状としては、四角板形状に限定されるものではなく、例えば第1面7が、三角形、五角形、六角形又は円形であってもよい。また、基体3は、板形状に限定されるものではなく、例えば柱形状であってもよい。
基体3は、例えば、コバルトおよびニッケルの少なくとも一方を5~10質量%含有しており、他にWCや金属の炭化物や窒化物や炭窒化物からなる硬質相を含有している。これらの硬質相の平均粒径は、硬度を高くする観点から3μm以下、さらに1μm以下であるとよい。
被覆層5は、基体3の少なくとも第1面7の上に位置している。被覆層5は、第1面7のみの上に位置していてもよく、また、基体3における第1面7以外の他の面の上に位置していてもよい。図2に示す例では、第1面7に加えて第2面9の上にも被覆層5が位置している。被覆層5は、切削加工における被覆工具1の耐摩耗性及び耐チッピング性などの特性を向上させるために備えられている。
基体3は、第1面7及び第1面7の反対側に位置する面を貫通する貫通穴23を有していてもよい。貫通穴23は、被覆工具1をホルダに固定するための固定部材を挿入するために用いることができる。固定部材としては、例えばネジ及びクランプ部材が挙げられる。
基体3の大きさは特に限定されるものではないが、例えば、第1面7の一辺の長さが3~20mm程度に設定される。また、第1面7から第1面7の反対側に位置する面までの高さは5~20mm程度に設定される。
被覆層5は、図3に示すように、基体3側から順に炭窒化チタン層13、炭窒酸化チタン層14、酸化アルミニウム層15を有している。炭窒化チタン層13は、第1面7の上に位置しており、チタン化合物を含有している。
炭窒酸化チタン層14は、TiCxyz(0≦x<1、0≦y<1、0<z<1、x+y+z=1)で表される組成を有している。
第1面に直交する断面において、この炭窒酸化チタン層14を厚みの半分で分け、炭窒化チタン層13側に位置する炭窒酸化チタン層14を第1炭窒酸化チタン層14aとし、酸化アルミニウム層15側に位置する炭窒酸化チタン層14を第2炭窒酸化チタン層14bとする。
本開示の被覆工具1は、第1炭窒酸化チタン層14aよりも、第2炭窒酸化チタン層14bの酸素量が多い。このような構成を有することで、第2炭窒酸化チタン層14bと酸化アルミニウム層15との接合性が高い。炭窒酸化チタン層14の厚みは、例えば、0.1~3μmとするとよい。
酸化アルミニウム層15は、炭窒酸化チタン層14の上に接して位置しており、酸化アルミニウム(Al23)を含有している。なお、酸化アルミニウム層15の上にさらにTiN層(図示しない)を有していてもよい。
炭窒化チタン層13に含有されているチタン化合物としては、例えば、チタンの炭化物、窒化物、酸化物、炭窒化物、炭酸化物が挙げられる。炭窒化チタン層13は、上記の化合物のいずれか1つのみを含有する構成であってもよく、また、上記の化合物のうち複数を含有する構成であってもよい。
また、炭窒化チタン層13は、チタン化合物を含有しているものであれば、単層の構成であってもよく、また、複数の層が積層された構成であってもよい。例えば、図3に示すように炭窒化チタン層13は、窒化チタン層17と、炭窒化チタン層19とが積層された構成であってもよい。炭窒化チタン層13が窒化チタン層17を有している場合には、基体3と炭窒化チタン層13との密着力がさらに高い。なお、窒化チタン層17および炭窒化チタン層19は、それぞれ窒化チタンおよび炭窒化チタンが主成分ということであり、他の成分を含有していてもよい。また、上記の「主成分」とは、他の成分と比較して質量%の値が最も大きい成分であることを意味している。なお、炭窒酸化チタン層14及び酸化アルミニウム層15についても同様である。
また、炭窒化チタン層19が、互いに組成の異なる複数の領域が積層された構成であってもよい。例えば、炭窒化チタン層19が、いわゆるMT(moderate temperature)-第1領域19aと、いわゆるHT(high temperature)-第2領域19bとが積層された構成であってもよい。
炭窒化チタン層19が第1領域19a及び第2領域19bを有する場合において、炭窒化チタン層19が、第1領域19a及び第2領域19bの間に更に中間領域19cを有していてもよい。なお、上記の層及び領域の境界は、例えば、SEM写真又は透過電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)写真)を観察することにより、特定することが可能である。その特定は、各層を構成する元素の割合や、結晶の大きさや配向性の差異によって行うことができる。また、オージェ電子分光分析(AES:Auger Electron Spectroscopy)などの手法を併用してもよい。
酸化アルミニウム層15に含有されている酸化アルミニウムとしては、例えば、α-アルミナ(α-Al23)、γ-アルミナ(γ-Al23)及びκ-アルミナ(κ-Al23)が挙げられる。これらのうち酸化アルミニウム層15がα-アルミナを含有している場合には、被覆工具1の耐熱性を高めることができる。酸化アルミニウム層15は、上記の化合物のいずれか1つのみを含有する構成であってもよく、また、上記の化合物のうち複数を含有する構成であってもよい。
酸化アルミニウム層15に含有されている酸化アルミニウムが上記の化合物のいずれであるかは、例えば、X線回折(XRD:X-Ray Diffraction)分析を行い、ピーク値の分布を観察することによって評価できる。
炭窒化チタン層13におけるチタン化合物の含有比率、及び、酸化アルミニウム層15における酸化アルミニウムの含有比率は特定の値に限定されるものではない。一例として、炭窒化チタン層13がチタン化合物を主成分として含有しており、また、酸化アルミニウム層15が酸化アルミニウムを主成分として含有している構成が挙げられる。なお、上記の「主成分」とは、上述と同じく、他の成分と比較して質量%の値が最も大きい成分であることを意味している。
炭窒化チタン層13はチタン化合物以外の成分を含有していてもよい。また、炭窒酸化チタン層14は、TiCxyz以外の成分を含有していてもよい。また、酸化アルミニウム層15は酸化アルミニウム以外の成分を含有していてもよい。
被覆層5は、図4に示すように、炭窒化チタン層13の内部に空孔21を有している。なお、図4においては、第2炭窒酸化チタン層14b及び酸化アルミニウム層15を省略して記載している。
本開示の被覆工具1は、基体3の第1面7に直交する断面において、被覆層5における炭窒化チタン層13に、基体3及び炭窒化チタン層13の境界16に沿った方向に並んで位置する複数の空孔21を有している。なお、以後、基体3及び炭窒化チタン層13の境界16は、単に第1境界16と記載することがある。
また、第1面7に直交する断面において、第1面7に平行な方向での空孔21の幅w1の平均値が、隣り合う空孔21の間隔、すなわち第1部分Xの幅w2の平均値よりも小さい。このような構成を満たす被覆工具1は、第1部分Xの強度が低下することを抑えつつ、空孔21において高い耐衝撃性を得ることができる。そのため、炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の接合性の低下を抑えつつ、空孔21によって衝撃を緩和する効果が得られる。
本開示の被覆工具1は、炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の間では、空孔21の存在によって衝撃を緩和し、炭窒酸化チタン層14及び酸化アルミニウム層15の間では、第2炭窒酸化チタン層14bの酸素量が第1炭窒酸化チタン層14aよりも多いことで、炭窒酸化チタン層14及び酸化アルミニウム層15の接合性が高い。
このような構成を有する本開示の被覆工具1は、優れた耐衝撃性と接合性を有する。
なお、炭窒酸化チタン層14における、第1炭窒酸化チタン層14a及び第2炭窒酸化チタン層14bの酸素量の測定は、第1面7に直交する断面においてAES(オージェ電子分光分析)装置を用いて測定するとよい。
第1炭窒酸化チタン層14a及び第2炭窒酸化チタン層14bの酸素量は、それぞれの層の厚み方向における中心における量を測定するとよい。
また、第2炭窒酸化チタン層14bの酸素量は、5~20原子%とするとよい。このような範囲とすると、第2炭窒酸化チタン層14bと酸化アルミニウム層15との接合性が高い。
また、第1炭窒酸化チタン層14aの酸素量は、1~5原子%とするとよい。なお、第1面7に平行な方向での空孔21の幅w1の平均値を評価する際に、第1面7に直交する断面に存在する全ての空孔21の幅w1を評価する必要はなく、断面において並んで位置する5~10個程度の空孔21の幅w1の平均値によって評価すればよい。例えば、第1面7に直交する断面において炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の境界22を含む10μm四方の領域を抽出し、この領域における空孔21の幅w1を測定すればよい。また、第1部分Xの幅w2の平均値は、断面において並んで位置する5~10個程度の空孔21での間隔の平均値によって評価すればよい。なお、本開示においては、他にも平均値を定める場合がある。これらはいずれも、5~10程度の値の平均値とするとよい。
空孔21は、炭窒化チタン層13に存在していればよい。例えば、図4に示すように炭窒化チタン層13内に位置している構成だけでなく、炭窒化チタン層13内及び炭窒酸化層14内のそれぞれに位置している構成であってもよい。
なお、空孔21が基体3及び炭窒化チタン層13の境界16に沿って位置しているとは、複数の空孔21の第1境界16までの間隔が、その平均値に対して±20%の範囲に収まっていることをいう。
被覆工具1の耐熱性及び耐久性の観点から炭窒化チタン層13がチタン化合物として炭窒化チタンを含有し、さらに、酸化アルミニウム層15が酸化アルミニウムとしてα-アルミナを含有している場合において、複数の空孔21が炭窒化チタン層13内に位置している際には被覆工具1の耐久性がさらに高められる。
これは、α-アルミナと比較して炭窒化チタンの硬度は高いものの耐衝撃性が低いが、空孔21が炭窒化チタン層13内に位置していることにより、炭窒化チタン層13において空孔21による耐衝撃性を高めることができ、被覆工具1の耐久性がさらに高められるからである。
空孔21の大きさとしては、特に限定されるものではないが、例えば、20~200nmに設定できる。空孔21の大きさが20nm以上である場合には、空孔21による衝撃緩和の効果を高めることができる。また、空孔21の大きさが、200nm以下の場合には、炭窒化チタン層13の強度を維持し易い。なお、空孔21の大きさとは、その空孔21の第1面7に直交する断面における幅w1の最大値を意味する。
また、空孔21の形状としては、特に限定されるものではないが、第1面7に直交する断面において、第1面7に直交する方向における高さh1よりも第1面7に平行な方向の幅w1が大きい場合、言い換えれば、第1面7に平行な方向での空孔21の幅w1の平均値が、第1面7に直交する方向での空孔21の高さh1の平均値よりも大きい場合には、空孔21の比率を抑えつつ耐衝撃性をさらに高めることができる。これは、以下の理由による。
切削加工物を製造するため被削材を切削加工する際に、被覆層5に対しては第1面7に直交する方向に切削負荷が加わり易い。このとき、空孔21が第1面7に直交する方向の高さh1よりも第1面7に平行な方向の幅w1が大きい形状である場合には、空孔21を必要以上に大きくすることなく、空孔21の広い範囲で切削負荷を吸収することができる。そのため、空孔21の比率を抑えつつ耐衝撃性をさらに高めることができる。なお、空孔21が第1面7に直交する方向の高さh1とは、空孔21が第1面7に直交する方向の高さh1の最大値である。
具体的には、第1面7に平行な方向での空孔21の高さh1の平均値に対する第1面7に直交する方向での空孔21の幅w1の平均値の比率が1.2以上である場合には、空孔21の広い範囲で切削負荷を吸収しやすい。また、上記の比率が2以下である場合には、第1面7に直交する方向での空孔21の変形量が確保され易いので、空孔21において安定して切削負荷を吸収しやすい。
第1面7に直交する断面での第1面7及び第2面9の境界の最大高さをRzとした際に、第1面7に直交する方向での空孔21の高さh1の平均値がRzよりも小さい場合には、被覆層5の耐久性の低下を抑え易い。
炭窒化チタン層13における隣り合う空孔21間に位置する第1部分X及び複数の空孔21が変形することによって本開示の被覆工具1は高い耐衝撃性を備えている。ここで、第1面7に直交する方向での空孔21の幅の平均値がRzよりも小さい場合には、隣り合う空孔21を結ぶ仮想線が、空孔21の幅よりも大きく折れ曲がったジグザグ形状で示される。
仮想線が上記の形状で示される際には、仮に第1部分Xの一つに亀裂が生じた場合であっても、この亀裂が生じた第1部分Xの隣に位置する第1部分Xに亀裂が進展しにくい。そのため、被覆層5の耐久性が低下しにくい。
また、第1面7に直交する断面において、空孔21から炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の境界22までの距離d1の平均値が、第1部分Xの幅w2の平均値よりも大きくてもよい。以下、空孔21から炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の境界22までの距離d1を第1距離d1ともいう。このような構成を有すると、被覆層5の耐久性が低下しにくい。なお、第1距離d1とは、空孔21における、境界22への距離の最小値である。以後、炭窒化チタン層13及炭窒酸化チタン層14の境界22を単に第2境界22ということがある。
これは、上記の場合においては、第1部分Xと比較して空孔21から第2境界22までの距離が十分に確保できるため、仮に第1部分Xの一つに亀裂が生じた場合であっても、この亀裂が第2境界22に達しにくいからである。上記の亀裂が第2境界22に達しにくいため、炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の接合性が低下しにくい。
空孔21は、炭窒化チタン層13に位置しており、第2境界22から離れて位置している。ここで、第1面7に直交する断面において、空孔21から第2境界22までの距離d1の平均値が、第1面7に直交する方向での空孔21の高さh1の平均値よりも大きくてもよい。このような構成を有すると、被覆層5における耐衝撃性を高めつつ炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の接合性が低下しにくい。
これは、空孔21の大きさと比較して空孔21から第2境界22までの距離が十分に確保できるため、切削負荷を吸収するため空孔21が変形する場合であっても、第2境界22は変形しない、または、変形量が十分に小さくなるからである。第2境界22が大きく変形しにくいため、炭窒化チタン層13及び炭窒酸化チタン層14の接合性が低下しにくい。
また、空孔21から第1面7までの距離を第2距離d2としたとき、第2距離d2の平均値は、第1距離d1の平均値よりも大きくてもよい。このような構成を有すると基体3と炭窒化チタン層13の接合性が低下しにくい。
<製造方法>
次に、本開示に係る被覆工具の製造方法の一例を説明する。
まず、基体3となる硬質合金を焼成によって形成しうる炭化物、窒化物、炭窒化物及び酸化物などから選択される無機物粉末に、金属粉末、カーボン粉末などを適宜添加及び混合して、混合粉末を作製する。
例えば平均粒径1.0μm以下の炭化タングステン(WC)粉末を79~94.8質量%、平均粒径0.3~1.0μmの炭化バナジウム(VC)粉末を0.1~3.0質量%、平均粒径0.3~2.0μmの炭化クロム(Cr32)粉末を0.1~3質量%、平均粒径0.2~0.6μmの金属コバルト(Co)を5~15質量%、さらに所望により、金属タングステン(W)粉末、あるいはカーボンブラック(C)を混合する。
次に、上記混合に際して、メタノール等の有機溶媒をスラリーの固形分比率が60~80質量%となるように添加するとともに、適切な分散剤を添加し、ボールミルや振動ミル等の粉砕装置で10~20時間の粉砕時間で粉砕することにより、混合粉末の均一化を図った後、混合粉末にパラフィン等の有機パインダを添加して成形用の混合粉末を得る。
そして、上記混合粉末を用いて、例えばプレス成形、鋳込成形、押出成形、冷間静水圧プレス成形等の公知の成形方法によって所定形状に成形した後、0.01~0.6MPaのアルゴンガス中、1350~1450℃、望ましくは1375~1425℃で、0.2~2時間焼成した後、55~65℃/分の速度で800℃以下の温度まで冷却することにより基体3が得られる。
なお、必要に応じて、基体3の表面に研磨加工及びホーニング加工を施してもよい。
次に、基体3の表面に化学気相蒸着(CVD)法によって被覆層5を成膜する。
まず、炭窒化チタン層13における窒化チタン層17(下地層)を成膜する。水素(H2)ガスに、0.5~10体積%の四塩化チタンガスと、10~60体積%の窒素ガスとを混合して、反応ガスとして用いられる第1混合ガスを作製する。第1混合ガスを10~20kPaのガス分圧でチャンバ内に導入し、830~870℃の温度域で窒化チタン層17を成膜する。
次に、炭窒化チタン層13における第1領域19aを成膜する。水素ガスに、0.5~10体積%の四塩化チタンガスと、5~60体積%の窒素ガスと、0.1~3体積%のアセトニトリルガスとを混合して、第2混合ガスを作製する。第2混合ガスを6~12kPaのガス分圧でチャンバ内に導入し、830~870℃の温度域でMT-炭窒化チタンを含有する第1領域19aを成膜する。
次に、中間領域19cを成膜する。水素ガスに、3体積%~30体積%の四塩化チタンガスと、3体積%~15体積%のメタンガスと、5体積%~10体積%の窒素ガスと、0.5体積%~5体積%の二酸化炭素ガスとを混合して、第3混合ガスを作製する。第3混合ガスを6~12kPaのガス分圧でチャンバ内に導入し、980~1050℃の温度域で50~300nm程度の厚みの中間領域19cを成膜する。第3混合ガスが二酸化炭素ガスを含有していることによって、この中間領域19cに空孔21が形成される。上記の条件とすると、第1面7に直交する断面において、第1面7に平行な方向での空孔21の幅w1の平均値が、隣り合う空孔21の間隔w2の平均値よりも小さい被覆工具1を作製できる。
また、このとき中間領域19cの厚みが50~300nm程度と薄いため、中間領域19cに形成された空孔21を、基体3及び炭窒化チタン層13の境界16に沿った方向に並んで位置させることが可能となる。
次に、炭窒化チタン層13における第2領域19bを成膜する。水素ガスに、1~4体積%の四塩化チタンガスと、5~20体積%の窒素ガスと、0.1~10体積%のメタンガスと、0.5体積%~10体積%の二酸化炭素ガスとを混合して、第4混合ガスを作製する。第4混合ガスを5~45kPaのガス分圧でチャンバ内に導入し、950~1050℃の温度域で0.3~3μm程度の厚みのHT-炭窒化チタンを含有する第2領域19bを成膜する。
次に炭窒酸化チタン層14を成膜する。まず、水素ガスに、3~30体積%の四塩化チタンガスと、3~15体積%のメタンガスと、5~10体積%の窒素ガスと、0.1~0.5体積%の一酸化炭素ガスとを混合して、第5混合ガスを作製する。第5混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を900~1050℃、チャンバ内の圧力を5~40kPaとして、第1炭窒酸化層14aを成膜する。
続いて、水素ガスに、3~15体積%の四塩化チタンガスと、3~10体積%のメタンガスと、3~25体積%の窒素ガスと、0.5~3体積%の一酸化炭素ガスとを混合して、第6混合ガスを作製する。第6混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を900~1050℃、チャンバ内の圧力を5~40kPaとして、第2炭窒酸化層14bを成膜する。
このとき、第5混合ガスに比べて、第6混合ガスに含まれる一酸化炭素ガスの割合を多くすると、第1炭窒酸化層14aよりも第2炭窒酸化層14bに含まれる酸素量を多くすることができる。
次に、酸化アルミニウム層15を成膜する。成膜温度を950℃~1100℃、ガス圧を5kPa~20kPaとし、反応ガスの組成が、水素ガスに、5体積%~15体積%の三塩化アルミニウムガスと、0.5体積%~2.5体積%の塩化水素ガスと、0.5体積%~5.0体積%の二酸化炭素ガスと、0体積%~1体積%の硫化水素ガスとを混合して、第7混合ガスを作製する。第7混合ガスをチャンバ内に導入し、酸化アルミニウム層15を成膜する。
その後、必要に応じて、成膜した被覆層5の表面における切刃11が位置する部分を研磨加工する。このような研磨加工を行った場合には、切刃11への被削材の溶着が抑制され易くなるため、さらに耐欠損性に優れた被覆工具1となる。
なお、上記の製造方法は、被覆工具1を製造する方法の一例である。したがって、被覆工具1は、上記の製造方法によって作製されたものに限定されないことは言うまでもない。例えば、酸化アルミニウム層15の上に別途第3層を成膜してもよい。
第1面7に直交する断面において、第1面7に平行な方向での空孔21の幅w1の平均値が、第1面7に直交する方向での空孔21の高さh1の平均値よりも大きい被覆工具1を作製するには、中間領域19cの成膜の際に時間調整を行い、中間領域19cを50~150nm程度の厚みに成膜するとよい。
第1面7に直交する断面において、空孔21から第2境界22までの距離d1の平均値が、第1面7に直交する方向での空孔21の高さh1の平均値よりも大きい被覆工具1を作製するには、中間領域19cの成膜の際に時間調整を行い、50~150nm程度の厚みに成膜したのち、炭窒化チタン層13における第2領域19bを、0.5~3μm程度の厚みに成膜するとよい。
第1面7に直交する断面において、空孔21から第2境界22までの距離d1の平均値が、隣り合う空孔21の間隔w2の平均値よりも大きい被覆工具1を作製するには、炭窒化チタン層13における第2領域19bが、隣り合う空孔21の間隔w2の平均値よりも厚くなるように成膜するとよい。
<切削工具>
次に、本開示の切削工具101について図面を用いて説明する。
本開示の切削工具101は、図5および図6に示すように、第1端(図5における上)から第2端(図5における下)に向かって延びる棒状体であり、第1端の側に位置するポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記の被覆工具1とを備えている。本開示の切削工具101においては、稜線における切刃として用いられる部分がホルダ105の先端から突出するように被覆工具1が装着されている。
ポケット103は、被覆工具1が装着される部分であり、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有している。また、ポケット103は、ホルダ105の第1端側において開口している。
ポケット103には被覆工具1が位置している。このとき、被覆工具1の下面がポケット103に直接に接していてもよく、また、被覆工具1とポケット103との間にシートを挟んでいてもよい。
被覆工具1は、稜線における切刃として用いられる部分がホルダ105から外方に突出するように装着される。被覆工具1は、ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、被覆工具1の貫通穴23にネジ107を挿入し、このネジ107の先端をポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、被覆工具1がホルダ105に装着されている。
ホルダ105としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
図5、6に示す例では、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工が挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態の被覆工具1を用いてもよい。
1・・・被覆工具
3・・・基体
5・・・被覆層
7・・・第1面
9・・・第2面
11・・・切刃
13・・・炭窒化チタン層
14・・・炭窒酸化チタン層
14a・・第1炭窒酸化層
14b・・第2炭窒酸化層
15・・・酸化アルミニウム層
16・・・第1境界(基体及び炭窒化チタン層の境界)
17・・・窒化チタン層
19・・・炭窒化チタン層
19a・・第1領域
19b・・第2領域
19c・・中間領域
21・・・空孔
22・・・第2境界(炭窒化チタン層及び炭窒酸化チタン層の境界)
23・・・貫通穴
d1・・・第1距離
d2・・・第2距離
101・・・切削工具
103・・・ポケット
105・・・ホルダ
107・・・固定ネジ

Claims (5)

  1. 第1面を具備する基体と、
    前記第1面の上に位置する被覆と、を有する被覆工具であって、
    前記被覆層は、少なくとも、前記基体側から順に炭窒化チタン層、炭窒酸化チタン層、酸化アルミニウム層とを有し、
    前記炭窒化チタン層は、前記第1面に直交する断面において、前記第1面に沿った方向に並んで位置する複数の空孔を有し、前記第1面に沿う方向における前記空孔の幅の平均値が、隣り合う前記空孔の間隔の平均値よりも小さく、
    前記第1面に直交する断面において、前記空孔の幅の平均値が、前記第1面に直交する方向における前記空孔の高さの平均値よりも大きく、
    前記炭窒酸化チタン層は、厚みが0.1~3μmであって、前記第1面に直交する断面において前記厚みの半分で分け、前記炭窒化チタン層に接する層を第1炭窒酸化チタン層、前記酸化アルミニウム層に接する層を第2炭窒酸化チタン層としたとき、該第2炭窒酸化チタン層における酸素量が、前記第1炭窒酸化チタン層における酸素量よりも多い、被覆工具。
  2. 前記第1面に直交する断面において、前記炭窒化チタン層と前記炭窒酸化チタン層との境界から前記空孔までの第1距離の平均値は、前記第1面に直交する方向における前記空孔の高さの平均値よりも大きい、請求項1に記載の被覆工具。
  3. 前記第1面に直交する断面において、前記空孔から前記第1面までの第2距離の平均値は、前記第1距離の平均値よりも大きい、請求項に記載の被覆工具。
  4. 前記第1面に直交する断面において、前記炭窒化チタン層と前記炭窒酸化チタン層との境界から前記空孔までの第1距離の平均値は、隣り合う前記空孔の間隔の平均値よりも大きい、請求項1~のいずれか1つに記載の被覆工具。
  5. 第1端から第2端に向かって伸びる棒状であり、前記第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置する、請求項1~のいずれか1つに記載の被覆工具とを有する切削工具。
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