JP7141596B2 - アイテム確認装置、鑑査支援システム及びアイテム確認装置用プログラム - Google Patents
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Description
また本発明は、薬剤師が行う薬剤の鑑査業務を支援する鑑査支援システム及びコンピュータプログラムに関するものである。
即ち薬剤師は、処方箋を見ながら薬品棚等から処方情報に基づく所定の薬剤を所定数だけ取り出す。そして取り集めた薬剤が処方箋の通りであることを確認(鑑査)する。鑑査が終わった薬剤は患者等に提供される。
特許文献1には、薬剤師が行う鑑査を支援する鑑査支援装置が開示されている。
特許文献1に開示された鑑査支援装置は高性能なものであり、市場においては相当の需要がある。
しかしながら市場においては、より簡便な鑑査支援装置を求める声もある。
本発明は、上記した市場の要求に応える装置を開発することを目的とするものであり、鑑査支援の様なアイテムを集めて確認する作業を支援することができるアイテム確認装置を提供することを課題とする。
また本発明は、薬剤師の鑑査業務を支援する新たな鑑査支援システムを提供することを課題とする。
好ましい態様は、撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取る動作を含むアイテム確認装置である。
さらに好ましい態様は、アイテムの撮影時又はアイテムに付されたコードの読み取り時に発生する音声を録音可能であるアイテム確認装置である。
上記の課題を解決するために開発された本発明の別の態様は、アイテム確認装置と、処方データを有する外部記憶手段と、通信手段を有する鑑査支援システムであって、前記アイテム確認装置は、集められたアイテムの種類を確認するものであり、集めるべきアイテムは薬剤又はサプリメントであり、通信手段を介して外部記憶手段からアイテム確認装置に処方データが送信され及び/又は通信手段を介して外部記憶手段の処方データを参照し、アイテムに付されたコードをアイテム確認装置で読み取り、アイテム確認装置又は外部記憶手段の少なくともいずれかで、コードを解析してアイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認し、集めるべきアイテムであることを条件として、アイテム確認装置での撮影が可能であり、アイテム確認装置は、本体装置と、本体装置を設置する設置台とを有し、本体装置は、撮影機能を有する撮影部と、光学的手段によるコード読み取り機能を有するコード読み取り部を個別に有し、設置台は、本体装置を保持する保持部と、鏡部を有し、本体装置が保持部に取り付けられ、アイテムの撮影又はアイテムに付されたコードの読み取りのいずれか一方を直接的に実施し、鏡部を介して他方を間接的に実施する鑑査支援システムである。
好ましい態様は、撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取ることを含む鑑査支援システムである。
上記の課題を解決するために開発された本発明の別の態様は、アイテム確認装置で、薬剤又はサプリメントであるアイテムの種類を確認するためのアイテムの確認方法であって、アイテム確認装置は、本体装置と、本体装置を設置する設置台とを有し、本体装置は、撮影機能を有する撮影部と、光学的手段によるコード読み取り機能を有するコード読み取り部を個別に有し、設置台は、本体装置を保持する保持部と、鏡部を有し、本体装置が保持部に取り付けられ、アイテムの撮影又はアイテムに付されたコードの読み取りのいずれか一方を直接的に実施し、鏡部を介して他方を間接的に実施するものであって、アイテムの確認方法は、通信手段を介して外部記憶手段からアイテムの確認装置に処方データが送信され及び/又は通信手段を介して外部記憶手段の処方データを参照し、処方データに基づきアイテムが集められ、集められたアイテムに付されたコードをアイテム確認装置で読み取り、アイテム確認装置又は外部記憶手段の少なくともいずれかで、コードを解析して集められたアイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認し、集められたアイテムが処方データに含まれるアイテムである場合、アイテム確認装置で集められたアイテムを撮影するアイテムの確認方法である。
好ましい態様は、アイテム確認装置は撮影部とコード読み取り部とを有し、撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取ることを含むアイテムの確認方法である。
また本発明の鑑査支援システム及びアイテム確認装置用プログラムによると、薬剤師が行う鑑査業務を支援することができ、薬剤師の作業負担を軽減することができる。
本実施形態の鑑査支援システム1は、薬剤師が行う調剤業務を支援するものであり、より具体的には薬剤師が行う鑑査を支援するものである。
本実施形態の鑑査支援システム1は、図1の様に上位機器2と、ネットワークハードディスク13、アイテム確認装置10及びプリンタ5によって構成されている。またこれらの機器は、有線又は無線通信によって接続されている。なおアイテム確認装置10の数は任意であり、一台であっても複数台であってもよい。
また本実施形態の鑑査支援システム1では、ネットワークハードディスク13があり、ネットワークハードディスク13はネットワーク11によってレセプトコンピュータ12と繋がっている。
ネットワークハードディスク13は、アイテム確認装置10と情報通信可能な外部記憶手段である。
またこれらに代わって、またはこれらに加えて、医師等が処方データを登録するために使用する電子カルテシステム、オーダーリングシステム等を上位機器2としてもよい。
具体的には、ネットワークハードディスク(外部記憶手段)13には、例えば医薬品マスター及び患者マスター等の各種データベースが記憶されている。ここで医薬品マスターには、薬品コード、薬品名、JANコード(又はRSS)、GS1コード、薬瓶コード、区分(剤形:散薬、錠剤、水剤、外用薬など)、単位、比重、薬品種(普通薬、毒薬、麻薬、劇薬、抗精神薬、治療薬など)、配合変化、賦形薬品、注意事項などの情報が含まれている。
医薬品マスターのデータは、定期的に自動更新されることが望ましい。
患者マスターには、患者各々の患者ID、氏名、性別、年齢、既往歴、家族情報、診療科、病棟、及び病室などの情報が含まれている。
また上記したネットワーク11には無線LANのアクセスポイント15が接続されており、アイテム確認装置10との間でもネットワークが構築されている。
ネットワークハードディスク13には、処方データも記憶されている。
理解を容易にするため、先にアイテム確認装置10の概要について説明し、その後で詳細な説明を行うこととする。
アイテム確認装置10は、図3、図4の様に本体装置20と設置台21によって構成されている。
本体装置20は、撮影機能と、光学的手段による識別コード読み取り機能を備えた電子機器である。本体装置20は、後記する様に、情報端末22にコード読取端末23が取り付けられたものであり、撮影部25とコード読み取り部26を個別に有している。
本実施形態では、撮影部25は、具体的には撮影用の撮影用入光部である。
本実施形態では、撮影部25たる撮影用入光部は、本体装置20の裏面の一端側であって、中心線を外れて偏心した位置にある。撮影部25にはレンズやガラスがはめ込まれている。
本体装置20の裏面側には、図6(b)の様に、前記した撮影部25と、コード読み取り部26がある。
本実施形態では、本体装置20の撮影部25の向きとコード読み取り部26のコード認識用入光部28の向きは違っており、図6(b)の様に、撮影部25に入光されるべき光軸Aと、コード認識用入光部28に入光されるべき光軸Bは大きくずれている。
本実施形態のアイテム確認装置10は、設置台21に本体装置20が設置されたものである。
本体装置20が取り付けられた状態においては、表示画面27は、使用者側に向く。一方、裏面側のコード認識用入光部28は、下向きとなる。これに対して撮影部25は、斜め下後方向きとなる。そのため撮影部25は、図7(c)の様に鏡部31側を向く。
また本体装置20は、設置台21の中心軸に対してやや偏心した位置に取り付けられ、撮影部25とコード認識用入光部28が設置台21の中心軸を跨ぐ。
即ち撮影部25たる撮影用入光部は、図5の様に本体装置20の中心線を外れて偏心した位置にあり、コード認識用入光部28と比較すると、辺部によった位置にある。
本実施形態では、両者の横方向のずれを補正する為に、本体装置20は、撮影部25とコード認識用入光部28が設置台21の中心軸を跨ぐ位置に取り付けられる。
本体装置20の取り付け位置は、鏡部31の反射像が撮影部25に入光可能な位置であれば足る。
本実施形態では、コード認識用入光部28は下向き姿勢であるから、薬剤100に付されたコード認識を直接的に読み取ることができる。
また本実施形態では、薬剤100の撮影を鏡部31を介して行う。
即ち撮影部25自体は、図7(c)の様に斜め下後方向きとなっているが、当該方向には鏡部31がある。鏡部31は前方(使用者側)に向いているので、薬剤100を写している。撮影部25は、鏡部31に向いているので、鏡部31に写った薬剤100の像を入射することができ、薬剤100の像を間接的に撮影することができる。
なお実際には、正確にコード106を読み取ることができる薬剤100の位置と、撮影に適した薬剤100の位置はずれている場合が多いので、コードを読み取った後で、薬剤100の位置を調整する場合が多い。
(本体装置20の情報端末22)
情報端末22は、例えばPDA、スマートフォン、タブレット端末、又はメディアプレーヤーなどのモバイル端末である。情報端末22として、例えばiPod Touch(登録商標)又はiPhone(登録商標)などを利用することができる。情報端末22は、写真撮影を行い、写真データを記憶する機能を有している。
また裏面側に、図5(b)の様に撮影部25がある。撮影部25の入光軸Aは、本体部分33に対して垂直方向に向いている。撮影部25は本体部分33の角寄りの位置にあり、一方の短辺側であって、且つ一方の長辺側に寄った位置にあり、中心を大きく外れた位置にある。
情報端末22には雌コネクタ47がある。
通信I/F45は、前記したアクセスポイント15及びプリンタ5との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行することが可能な通信インターフェースである。
記憶部(内部記憶手段)42は、制御部41によって実行される制御プログラム、及びネットワークハードディスク13又は上位機器2から入力される処方データなどの各種のデータが記憶されるフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。
本実施形態では、情報端末22の記憶部42にもネットワークハードディスク13に格納された医薬品マスターと同等の情報が記憶されている。具体的には、内部記憶手段たる記憶部42のマザーマスターテーブル423は、アイテムに関連するアイテム情報が記憶されている。アイテム情報にはアイテムに付されたコードに関する情報が含まれている。
データベースファイル422には、図8(b)の様にマザーマスターテーブル423と、一時記憶マスターテーブル425と、利用者マスターテーブル425がある。
そしてマザーマスターテーブル423に、ネットワークハードディスク13に格納された医薬品マスターと同等の情報が記憶されている。マザーマスターテーブル423に入力される医薬品マスターは、通信手段を介してネットワークハードディスク13から取り込まれる。
一時記憶マスターテーブル425は、医薬品マスターに薬剤の情報を追加する際に、一時的に情報を記憶させておく領域である。
利用者マスターテーブルには、アイテム確認装置10を使用することが許される薬剤師等のデータが記憶されている。
コードを解析してアイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認する動作を外部の機器で行わせる場合もある。またさらには、ネットワークハードディスク13の代わりに薬局内、病院内の上位機器(図示せず)と接続することにより、上位機器との通信において同様の作業を実行させてもよい。
コード読取端末23は、コード106を読み取るために使用される専用端末である。コード読取端末23は、前記した情報端末22に着脱可能であり、情報端末22に外付けされて使用される。
コード読取端末23の外観形状は、図5(a)の通りであり、有底の枠状である。即ちコード読取端末23には、本体装置20の情報端末22が嵌まり込む凹部50があり、当該凹部50の周囲を枠状部76が取り囲んでいる。
枠状部76の上辺の内側にはコネクタ48が設けられている。情報端末22がコード読取端末23に装着された状態においては、コード読取端末23のコネクタ48が情報端末22の雌コネクタ47と嵌合し、相互に連結されてデータ送受信が可能となる。
またコード読取端末23の裏面側には磁性体板60取り付けられている。
コードの読取方式には、光源としてLEDアレイを用い、受光部としてCCDを用いるリニアCCD式又は2Dイメージャ式などがある。また、コード106の読取方式としては、他にレーザー式又は手動走査式なども考えられる。なお、光源は、赤外線などの不可視光線であってもよいが、赤色などの可視光線を照射するものであることが望ましい。これにより、ユーザーは、可視光線の位置をコード106に合わせることにより容易に前記コード読取端末23にコード106を読み取らせることができる。
制御部51はCPUを有し、各種の演算処理を実行する。
読取処理部511は、所定の開始信号を受けてコード読み取り部26によるコードの読取処理を開始する。具体的に、前記読取処理部511は、コード読み取り部26の光源の発光を開始させる。
設置台21は、図3、図4、図7の様に、支持部61に鏡62と保持部材63が取り付けられたものである。
支持部61は3個のパーツによって構成されている。即ち支持部61は、下部から脚部材65と、鏡取り付け部材66と、保持部材取り付け部材67を有し、これらがヒンジ部73,75で結合されたものである。
脚部材65は、接地部70と縦板部71を有し、側面から見ると、図7(a)の様に「L」字状を呈している。
接地部70は、机等に接する部位であり、図4の様に中央に大きな開口68があり、二本の設置板部72が一定の角度で接合された様な形状となっている。
縦板部71は、接地部70の二本の設置板部72と連続し、曲面を構成して接地部70から立ち上がった部位である。
保持部材取り付け部材67は、鏡取り付け部材66の上端にヒンジ部75を介して取り付けられたものである。
前記したヒンジ部73,75は、軸を中心として回動方向に自由度があるものの、揺動には相当の抵抗があり、故意に外力を与えなければ揺動しない。そのため故意に外力を与えなければヒンジ部73,75で結合された部材は、その姿勢を維持する。
また本実施形態では、一方の台形の斜辺の相当する辺の上端を除く領域に切り欠き部81がある。
保持部材取り付け部材67及び保持部材63は、脚部材65及び鏡取り付け部材66の中心線に対してやや偏心した位置にある。即ち脚部材65と鏡取り付け部材66の中心線は一致するが、保持部材63の中心線は前者の中心線に対してずれている。
アイテム確認装置10は、前記した様に本体装置20と設置台21によって構成されている。また本体装置20は、情報端末22にコード読取端末23が外装されたものである。
アイテム確認装置10は、設置台21の保持部30に本体装置20が取り付けられたものである。具体的には、本体装置20の裏面に設けられた磁性体板60が保持部材63の磁石36に吸引され、本体装置20が設置台21に固定されている。
本体装置20のコード読み取り部26は、使用者に対して裏面側にあり、直下方向に向いている。例えば、設置台21の接地部70の開口68をのぞむ位置にコード読み取り部26がある。例えば図3、図7の様に、設置台21の接地部70の開口68の位置が、コード読み取り可能エリア57となる。
本体装置20の撮影部25は、使用者に対して裏面側にあり、鏡部31にのぞむ位置及び方向にある。
本実施形態では、撮影可能エリア58は、例えば接地部70の前方領域である。
なお撮影機器の撮影エリア(視野面積)は、撮影部25からの距離の二乗に比例して拡大してゆく。ここで鏡部31の平面と本体装置20の撮影部25の平面との間には所定の角度がある。そのため鏡部31における撮影エリアの形状は、歪な形となり、具体的には台形形状となる。
本実施形態では、鏡部31における撮影エリアの形状に合致させるべく、台形形状の鏡62を採用している。そのため本実施形態のアイテム確認装置10は、外形形状が小さく、且つ撮影エリアに欠けが少ない。
また鏡部31の姿勢を調節して撮影可能エリア58を変更することもできる。
次に、鑑査支援システム1の機能を薬剤師が行う調剤作業に沿って説明する。
本実施形態の鑑査支援システム1では、上位機器2に処方データが入力され、当該処方データがネットワークハードディスク13からアイテム確認装置10に送信される。
これと平行して、薬剤師が薬品棚等から処方箋に記載された薬剤100を集める。なお薬剤100の包装にはバーコード等のコード106が付されている。
そして薬剤師は、処方箋と取り揃えられた薬剤100とを照合して鑑査を行うが、その際にアイテム確認装置10が活用される。
以下説明する。
そしてレセプトコンピュータに入力された処方データに基づいて、ネットワークハードディスク13に記憶された医薬品マスターから、医薬品の情報が読み出される。例えば、薬品名やGS1コードに関する情報が読み出される。そして処方データと、ネットワークハードディスク13から読み出された薬品の情報が、ネットワーク11のアクセスポイント15と、鑑査室112に設置されたアイテム確認装置10間の相互通信によってアイテム確認装置10の本体装置20の情報端末22の記憶部42に記憶される。
実際には、薬局内において調剤がひっきりなしに行われるので、本体装置20の情報端末22の記憶部42には複数の処方情報が蓄積されることとなる。
また各薬剤100の包装には、GS1コード等の薬剤を特定するコード106が付されている。
そして薬剤師は、アイテム確認装置10を活用して鑑査を行う。
この構成を採用する場合には、アイテム確認装置10とネットワークハードディスク13が相互通信し、アイテム確認装置10で処方データを参照する。
そしてネットワークハードディスク13に記憶された処方データに基づいて、アイテム確認装置10の記憶部42に記憶された医薬品マスターから、医薬品の情報が読み出される。
この場合においても、本体装置20の情報端末22の記憶部42には複数の処方情報が蓄積されることとなる。
次に、アイテム確認装置10の動作手順を、図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
認証は、IDカードを使用したり指紋認証等の公知の手段で行われる。例えばIDカードにバーコード等が付されている場合には、アイテム確認装置10の本体装置20のコード読み取り部26にIDカードをかざしてバーコード等を読み取り、認証を行う。
使用者が使用資格を有する薬剤師であることが確認されると、ステップ2に移行し、本体装置20の表示画面27に未鑑査の調剤リストが表示される。例えば、患者の氏名や識別番号等が複数表示されることとなる。
例えば、処方箋に記載されたバーコードを読みだしたり、処方箋に記載された番号や、患者名をキーとして、鑑査を行う処方データを特定する。
鑑査対象が選択されると、ステップ4に移行し、本体装置20の表示画面27に鑑査対象が表示される。
例えば対象となった患者名や、処方された薬剤名及び処方量が表示画面27に表示される。例えば、薬剤リストとして、薬剤C、薬剤D、薬剤Eの名称が表示される。
即ち本体装置20のコード読み取り部26の光源(図示せず)が発光する。
ここで本実施形態では、コード読み取り部26は、直下方向に向いていて設置台21の接地部70の開口68をのぞむ位置にあるから、光源から発せられた光は、接地部70の開口68近傍に照射される。
順不同であるが、例えば最初に薬剤Cを接地部70の開口68に置き、薬剤CのGS1コード等のコード106をコード読み取り部26で読み取らせる。
医薬品マスターに記録がなければ、ステップ18に移行し、手入力等によって医薬品マスターに追加し、ステップ8に進む。具体的には、図8(b)の一時記憶マスターテーブルに薬剤の情報を書き込む。
医薬品マスターに記録がある場合は、ステップ7から直接ステップ8に進む。
重複する薬剤でないならば、ステップ10に移行し、読み取り確認がなされた旨の表示が表示画面27に表示され、さらに確認音が発せられる。
重複する薬剤であるならばステップ20に移行し、所定の警告表示を行った後、ステップ4に戻る。
そのためステップ11は、NO判定となり、ステップ4に戻り、本体装置20の表示画面(表示部)27に鑑査対象が再度表示される。ただし今回の表示では、鑑査済の薬剤Cには、他と区別する表示がなされる。
そして薬剤D,Eに関するコード読み取り及び照合が終了して再度ステップ11に至ると、ステップ11は、YES判定となり、ステップ12に移行し、鑑査が終了した旨の表示が表示画面27に表示され、さらに確認音が発せられる。
そしてステップ13に移行し、タイマの計時が開始される。
さらにステップ14に移行し、本体装置20の情報端末22が、撮影モードに切り換わる。
即ち本実施形態では、薬剤C,D,Eの撮影は、鏡部31を介し間接的に行われ、鏡部31の反射像が本体装置20の撮影部25に入射する。そのため通常の撮影モードの様に入射した映像をそのままモニター表示すると、左右が反転した像となる。
そこで本実施形態では、撮影部25に入射した像が制御部41で左右反転されて表示画面27に表示される。
なお本実施形態では、情報端末22が、撮影モードに切り換わると、音声又は表示画面(表示部)27でカウントダウンがなされる。
また必要に応じて、これらの情報が、プリンタ5で印字され、紙媒体としても保存される。
その際には、例えば、患者名や薬剤名を声を出して読み上げる場合もある。そこで、鑑査作業時の音声を録音しておけば、後日、なんらかの間違いや、誤解が生じた際に証拠として役立つ。
録音機能は、本体装置20が有するものであることが望ましいが、他の付属機器を使用してもよい。
いずれにしても、処方データや、薬剤C,D,Eの映像と関連付けて保存される。
上記したアイテム確認装置10では、薬剤C,D,Eを撮影可能エリア58に集め、一度に全ての薬剤C,D,Eを撮影する。そのため撮影可能エリア58は、ある程度の広さを有することが望ましい。
撮影可能エリア58は、例えばA4サイズ程度の広さであることが推奨される。本実施形態のアイテム確認装置10では、A4サイズ程度(縦長)の撮影可能エリア58が確保される様に、設置台21の大きさが設計されている。
例えばアイテム確認装置10を出荷する際に、脚部材65と、鏡取り付け部材66と、保持部材取り付け部材67の相対角度を標準角度に設定しておく。脚部材65等の相対角度が標準角度であるならば、エリア確認部材83の表面と撮影可能エリア58が一致する。
使用者は、薬剤C,D,Eをエリア確認部材83の上に集めて撮影を行えば、全ての鑑査済薬剤を正確に撮影することができる。
図11(a)の様に撮影対象の薬剤C,D,Eの輪郭線が有効撮影エリア82内で環状に繋がっていれば撮影可能とし、図11(b)の様に撮影対象の薬剤C,D,Eの輪郭線が途切れてしまう場合には、音声その他で警告を発する。
有効撮影エリア82のラインに画像が重なった場合に、薬剤が撮影可能エリア58からはみ出したと判定してもよい。
あるいは、「本体装置20を前に傾けて下さい。」「上部のヒンジ部73の傾斜を強くして本体装置20を前に傾けて下さい。」「下部のヒンジ部75の傾斜を緩くして本体装置20を正面側に向けてください。」という様に、アイテム確認装置10の姿勢の修正を促す。
薬剤の位置を変更したり、アイテム確認装置10の姿勢を修正することによって、薬剤C,D,Eが撮影可能エリア58に納まれば、「全ての薬剤が画角内に収まりました。撮影可能です。」等の正常に撮影を行うことができる旨のメッセージが発せられる。
その後に、音声又は表示画面(表示部)27で撮影開始までのカウントダウンがなされることが望ましい。
また図12(b)の様に鑑査の詳細を表示することができる。
さらに、鑑査履歴や鑑査の詳細を統計処理して表示したり、外部に出力することができる。
例えば鑑査の結果、薬剤の取り間違いが判明した回数、取り間違いを起こした薬剤師の氏名、取り間違いが多発する時間帯、取り間違いを起こしやすい薬名等を統計的に表示したり出力することができる。
また目視検査の割合や未鑑査の割合や統計を表示したり出力することができる。
しかしながら、高脂血症や高血圧、糖尿病等の慢性疾患の患者に対しては、毎回同じ処方箋が発行される場合が多い。慢性疾患の患者に対しては、「Do処方」と称される前回と同じ処方が繰り返される場合がある。
そこで、処方箋が発行される前に、特定の患者向けの薬剤を取りまとめておく場合もある。
前記した様に、本実施形態のアイテム確認装置10では、過去の鑑査履歴が蓄積されている。また過去の処方情報についても蓄積されている。
そこで過去の蓄積情報から、当該患者の過去の処方箋を読み出し、当該過去に集められた薬剤と同じ薬剤を集める。そして、過去の処方に基づいて、前記した鑑査と同等の処理を行い、読み取ったGS1コード等を解析して薬剤を特定し、過去の処方データと照合し、薬剤を撮影する。GS1コード等の情報と、撮影された画像情報は、アイテム確認装置10に記憶される。
そして実際に処方箋が発行され、アイテム確認装置10がその情報を受信すると、実際の処方箋と取り揃えられた薬剤を比較し、両者に相違が無いならば、鑑査が終了した旨の表示が表示画面27に表示される。
尚、過去の処方情報に基づく薬剤名と、今回の処方情報に基づく薬剤名を先に照合してから、今回取り揃えた薬剤の薬剤名に基づく情報と、今回の処方情報との照会を実施してもよい。
しかしながら本発明はこの構成に限定されるものではなく、手動操作によって撮影を行うものであってもよい。また薬剤100のコード106を読み取り、その薬剤100が集めるべき薬剤であることが確認されるごとに撮影が可能となってもよい。
以上説明した実施形態では、コード読み取り可能エリア57と撮影可能エリア58がずれているが、両者が全く同一であってもよく、両者の中心が一致していてもよい。
この場合には、情報端末22の記憶部42に記憶されている医薬品マスターを活用する。
薬剤師は、別途、薬剤100を集めて、アイテム確認装置10のある部屋に薬剤を持ち込む。そして処方箋等を記載した紙に印字されたコード106をアイテム確認装置10で読み込み、情報端末22の記憶部42に記憶されている医薬品マスターから薬剤名を特定して表示部に表示する。
また先の実施形態と同様に、集められた薬剤100の包装に付されたコード106を読み取り、処方された薬剤100であるか否かを確認する。
例えばサプリメントを販売する薬店や通信販売を行う店舗において、購入者が注文したサプリメントが正しく集められているか否かを確認する用途に使用することもできる。
2 上位機器
10 アイテム確認装置
11 ネットワーク
12 レセプトコンピュータ
13 ネットワークハードディスク
20 本体装置
21 設置台
22 情報端末
23 コード読取端末
25 撮影部
26 コード読み取り部
27 表示画面(表示部)
28 コード認識用入光部
30 保持部
31 鏡部
100 薬剤
106 コード
Claims (15)
- 所定のコードが付されたアイテムを対象とし、アイテムの種類を確認するアイテム確認装置であって、
本体装置と、本体装置を設置する設置台とを有し、
本体装置は、撮影機能を有する撮影部と、光学的手段によるコード読み取り機能を有するコード読み取り部を個別に有し、
設置台は、本体装置を保持する保持部と、鏡部を有し、
本体装置が保持部に取り付けられ、アイテムの撮影又はアイテムに付されたコードの読み取りのいずれか一方を直接的に実施し、鏡部を介して他方を間接的に実施することを特徴とするアイテム確認装置。 - 撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取る動作を含むことを特徴とする請求項1に記載のアイテム確認装置。
- 外部にアイテムに関連するアイテム情報が記憶された外部記憶手段があり、当該アイテム情報にはアイテムに付されたコードに関する情報が含まれ、
本体装置は通信手段を有していて外部記憶手段を含む外部装置との間で情報通信が可能であり、
本体装置によってアイテムに付されたコードを読み取り、本体装置及び/又は外部装置でアイテム情報を参照し、コードが付されたアイテムが目的のアイテムであるか否かを確認することが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイテム確認装置。 - 本体装置は内部記憶手段を有し、当該内部記憶手段には、アイテムに関連するアイテム情報が記憶されており、当該アイテム情報にはアイテムに付されたコードに関する情報が含まれ、
本体装置によってアイテムに付されたコードを読み取り、アイテム情報を参照し、コードが付されたアイテムが目的のアイテムであるか否かを確認することが可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアイテム確認装置。 - 設置台は、本体装置及び/又は鏡部の姿勢を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアイテム確認装置。
- 本体装置は表示部を有し、表示部が傾斜姿勢又は垂直姿勢となる様に、設置台に本体装置を保持することが可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアイテム確認装置。
- アイテム確認装置は、集められたアイテムの種類を確認するものであり、
集めるべきアイテムは薬剤及び/又はサプリメントであり、
本体装置は表示部を有し、当該表示部に集めるべきアイテムに関する情報を表示可能であり、
アイテムに付されたコードを読み取り、コードを解析して当該アイテムが集めるべきアイテムであるか否かを確認し、集めるべきアイテムであることを条件として、撮影が可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のアイテム確認装置。 - アイテム確認装置は、集められたアイテムの種類を確認するものであり、
集めるべきアイテムが複数種類ある場合には、集めるべき全ての種類のアイテムのコードが読み取られたことを条件として、撮影が可能となり、撮影された映像のデータが本体装置及び/又は他の機器に記憶されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のアイテム確認装置。 - アイテムの撮影時又はアイテムに付されたコードの読み取り時に発生する音声を録音可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のアイテム確認装置。
- 鏡部は下半分の面積が上半分の面積よりも大きいものであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のアイテム確認装置。
- アイテム確認装置と、処方データを有する外部記憶手段と、通信手段を有する鑑査支援システムであって、
前記アイテム確認装置は、集められたアイテムの種類を確認するものであり、集めるべきアイテムは薬剤又はサプリメントであり、
通信手段を介して外部記憶手段からアイテム確認装置に処方データが送信され及び/又は通信手段を介して外部記憶手段の処方データを参照し、
アイテムに付されたコードをアイテム確認装置で読み取り、アイテム確認装置又は外部記憶手段の少なくともいずれかで、コードを解析してアイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認し、集めるべきアイテムであることを条件として、アイテム確認装置での撮影が可能であり、
アイテム確認装置は、本体装置と、本体装置を設置する設置台とを有し、
本体装置は、撮影機能を有する撮影部と、光学的手段によるコード読み取り機能を有するコード読み取り部を個別に有し、
設置台は、本体装置を保持する保持部と、鏡部を有し、
本体装置が保持部に取り付けられ、アイテムの撮影又はアイテムに付されたコードの読み取りのいずれか一方を直接的に実施し、鏡部を介して他方を間接的に実施することを特徴とする鑑査支援システム。 - 撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取ることを含むことを特徴とする請求項11に記載の鑑査支援システム。
- アイテム確認装置で、薬剤又はサプリメントであるアイテムの種類を確認するためのアイテムの確認方法であって、
アイテム確認装置は、本体装置と、本体装置を設置する設置台とを有し、
本体装置は、撮影機能を有する撮影部と、光学的手段によるコード読み取り機能を有するコード読み取り部を個別に有し、
設置台は、本体装置を保持する保持部と、鏡部を有し、
本体装置が保持部に取り付けられ、アイテムの撮影又はアイテムに付されたコードの読み取りのいずれか一方を直接的に実施し、鏡部を介して他方を間接的に実施するものであって、
アイテムの確認方法は、
通信手段を介して外部記憶手段からアイテムの確認装置に処方データが送信され及び/又は通信手段を介して外部記憶手段の処方データを参照し、
処方データに基づきアイテムが集められ、
集められたアイテムに付されたコードをアイテム確認装置で読み取り、
アイテム確認装置又は外部記憶手段の少なくともいずれかで、コードを解析して集められたアイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認し、
集められたアイテムが処方データに含まれるアイテムである場合、アイテム確認装置で集められたアイテムを撮影することを特徴とするアイテムの確認方法。 - アイテム確認装置は撮影部とコード読み取り部とを有し、
撮影部でアイテムを直接的に撮影し、鏡部を介してコード読み取り部でアイテムに付されたコードを間接的に読み取ることを含むことを特徴とする請求項13に記載のアイテムの確認方法。 - 処方データを有する外部記憶手段との間で情報通信を行う通信手段を備えた請求項1乃至10のいずれかに記載のアイテム確認装置を動作させるアイテム確認装置用プログラムであって、アイテム確認装置は、集められたアイテムの種類を確認するものであり、集めるべきアイテムは薬剤又はサプリメントであるアイテム確認装置用プログラムであり、
通信手段を介して外部記憶手段からアイテム確認装置に処方データが送信され及び/又は通信手段を介して外部記憶手段の処方データを参照し、
アイテムに付されたコードをアイテム確認装置で読み取り、アイテム確認装置又は外部記憶手段の少なくともいずれかで、コードを解析して当該アイテムが処方データに含まれるアイテムであるか否かを確認し、集めるべきアイテムであることを条件として、アイテム確認装置での撮影が可能となることを特徴とするアイテム確認装置用プログラム。
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