JP7141388B2 - 植物病原性微生物の生物学的防除 - Google Patents
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Description
本発明をより良く規定するため、および本発明の実施における当業者のための指針として以下の定義を提供する。
したがって、1つの態様では、本発明は、分離されたアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)酵母菌株YBCA5(CBS受理番号141880)に関する。
別の態様では、本発明は、植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除する方法であって、植物またはその一部を、YBCA5またはYBCA5を含む組成物と接触させることを含む方法に関する。
別の態様では、本発明は、キウイフルーツ植物またはその一部上においてP.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)を防除するための方法であって、キウイフルーツ植物またはその一部をYBCA5またはYBCA5を含む組成物と接触させることを含む方法に関する。
別の態様では、本発明は、植物またはその一部上において少なくとも1種の植物病原性真菌を防除する方法であって、植物またはその一部をYBCA5またはYBCA5を含む組成物と接触させることを含む方法に関する。
酵母のスクリーニング
YBCA5は、2000年代初めに中央Otago産のアンズ(「Clutha Gold」)から以下のように分離された。収穫直後のフレッシュなアンズを-20℃で一晩冷凍してから、20℃で最大5日間にわたってインキュベートした。選択されたアンズの表面上で増殖させた酵母または酵母様のコロニーを、酵母増殖に適した一般的な培地上で標準プロトコルを使用して分離した。
一般的な手順
植物ベースのスクリーニングアッセイは、Ruakura Research Centre(Hamilton)およびTe Puke Research Orchard(Te Puke,New Zealand)において実験室およびガラス温室で実施した。Plant and Food(PFR)アッセイは、生物学的防除剤(BCA)、特にYBCA5およびPFR独自の他の酵母菌株の葉面散布に焦点を当てている。
このアッセイの目的は、Psaに対するその有効性について、いくつかの供与量率において、新たに発酵させたYBCA5をYBCA5の配合および乾燥させた調製物と比較することであった。
Zespriアッセイ26は、1Lのポット内で成長させた組織培養したA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)「Hayward」植物を使用し、RuakuraにあるPC1ガラス温室で実施した。植物は、高さ30~50cmであり、それぞれが処理時に植物1本あたり少なくとも4~5枚の使用可能な葉を有し、1つの処理あたり10本の植物で反復試験を実施した。
フレッシュに発酵させたYBCA5は、10Lのバイオリアクター(Labfors)中において滅菌液体培地(4%糖蜜および1.2g/Lの尿素)を使用して3日間酵母を発酵させることによって得られた。その発酵液を遠心分離器(Sorvall RC-5C)(ローター番号SLC-4000、ローターコード33)中において5000rpmで15分間遠心分離にかけると、上清を廃棄した後に細胞濃縮物のウェットペレットが得られた。ウェットペレットのサブサンプルを再懸濁させ、血球計算器を利用して細胞密度を計算し、適切に希釈することにより、6×106、1.25×107、2.5×107および5.0×107CFU/mLの最終散布濃度とした。
2010年に、Te Puke地区に植えられていた感染されたアクチニジア・キネンシスvar.キネンシス(Actinidia chinensis var.chinensis)の「Hort16A」キウイフルーツの蔦作物から分離されたPsa培養菌(分離コード10627、生物型3)を、本報告に含まれるすべての穿刺接種および噴霧接種アッセイで使用した(Vanneste et al.,2013)。Psa接種物は、このPsa菌株をKing’s B(KB)培地上で2~3日間にわたって増殖させ、滅菌蒸留水(SDW)を用いてプレートを洗浄して、接種物の菌株の懸濁液を作成することによって細菌を回収することによって調製し、それは、目視によりc.>1×109CFU/mLであると判断された。このPsa菌株のサブサンプルを系列的に希釈し、10μLの液滴をフレッシュなKB培地の上に置くと、2日間のインキュベーション後にCFU/mLの数をカウントすることが可能であった。ガラス温室(Ruakura)内での液滴接種を容易とするために、Psa接種物(標準溶液c.×109CFU/mL)の光学濃度を、分光光度計(600nm)を用いて求め、次いであらかじめ作られた検量線に基づいてその溶液を滅菌PBSで希釈し、その結果、5×108CFU/mLおよび2×107CFU/mLの懸濁液を得た。次いで、アジュバントのDu-Wettをその懸濁液に添加して0.03%(v/v)の最終濃度を得た。
2014年9月11日および18日に、新たに発酵させたYBCA5の濃縮物および顆粒調製物のそれぞれの散布処理を、2種の用量のPsaを用いる接種の7日前および1日前(dbi)にガラス温室中でポット内において成長させたそれぞれの植物の全部の葉に流れ落ちるまで施用し、植物をスプレー隔離小屋内で自然乾燥させた。乾燥したら、その散布処理した植物をガラス温室に戻した。二回目のYBCA5散布処理の翌日、2014年9月19日に4枚または5枚の選択した葉(最も古い葉および最も若い葉を除く)のそれぞれの葉の裏側上、中央脈の両側に対称的にPsaをピペットで量り取って(10μL)接種した。次いで、Psaを接種した後、植物をPFR Ruakuraでの隔離用ガラス温室中の高湿度テント内において最長3週間入れてから、Psa発病度について評価付けした。
Psaの液滴接種の21日後に、それぞれの接種ポイントについて、Psaにより生じたネクローシスの面積(mm2)を目視で評価した。一貫性を確保する目的のため、スタッフ二人のみで通常の発病度スコアのクロスチェックにより、Psaによる葉の発病度の評価を実施した。
すべてのデータは、GenStatを使用し、自然対数変換法に従って解析した。生データの平均を与え、統計的差異は、対数変換解析に基づく。
このアッセイの目的は、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)の各種の分離株の発酵、配合およびPsaに対する有効性をYBCA5と比較して調べることであった。
KRIP-BCAアッセイ39は、1.5Lのポット内で成長させた組織培養したA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)「Hayward」植物を使用し、RuakuraにあるPC1ガラス温室で実施した。植物は、高さ30~50cmであり、それぞれが処理時に植物1本あたり少なくとも4~5枚の使用可能な葉を有し、1つの処理あたり10本の植物で反復試験を実施した。
YBCA5の顆粒は、10Lのバイオリアクター(Labfors)中において滅菌液体培地(4%糖蜜および1.2g/Lの尿素)を使用して3日間酵母を発酵させることにより調製した。その発酵液を遠心分離器(Sorvall RC-5C)(ローター番号SLC-4000、ローターコード33)中において5000rpmで15分間遠心分離にかけると、上清を廃棄した後に細胞濃縮物のウェットペレットが得られた。このウェットペレットをほぼ30%(w/w)のコーンスターチと混合して、硬くて生地状の粘稠物を形成し、これを、スチール製のメッシュ(穴径3mm)を通して押出成形し、層流フード(20~25℃)中で一晩乾燥させて乾燥顆粒を形成した。
2010年に、Te Puke地区に植えられていた感染されたアクチニジア・キネンシスvar.キネンシス(Actinidia chinensis var.chinensis)の「Hort16A」キウイフルーツの蔦作物から分離されたPsa培養菌(分離コード10627、生物型3)を、本報告に含まれるすべての穿刺接種および噴霧接種アッセイで使用した(Vanneste et al.,2013)。Psa接種物は、このPsa菌株をKing’s B(KB)培地上で2~3日間にわたって増殖させ、滅菌蒸留水(SDW)を用いてプレートを洗浄して、接種物の菌株の懸濁液を作成することによって細菌を回収することによって調製し、それは、目視によりc.>1×109CFU/mLであると判断された。このPsa菌株のサブサンプルを系列的に希釈し、10μLの液滴をフレッシュなKB培地の上に置くと、2日間のインキュベーション後にCFU/mLの数をカウントすることが可能となった。 ガラス温室(Ruakura)内での液滴接種を容易とするために、Psa接種物(標準溶液c.×109CFU/mL)の光学濃度を、分光光度計(600nm)を用いて求め、次いであらかじめ作られた検量線に基づいてその溶液を滅菌PBSで希釈して、その結果、1×108CFU/mLの懸濁液を得た。次いで、アジュバントのDu-Wettをその懸濁液に添加して0.03%(v/v)の最終濃度を得た。
2016年5月9日に、A.プルランス(A.pullulans)分離株およびYBCA5それぞれの散布処理を、Psa(1×108CFU/mL)を用いる接種の7日前(dbi)にガラス温室中でポット内において成長させたそれぞれの植物の全部の葉に流れ落ちるまで施用した。YBCA5を含むすべてのA.プルランス(A.pullulans)処理を2×107CFU/mLの最終濃度で実施し、植物をスプレー隔離小屋内で自然乾燥させた。乾燥したら、その散布処理した植物をガラス温室に戻した。散布処理の7日後、2016年5月16日に4枚または5枚の選択した葉(最も古い葉および最も若い葉を除く)のそれぞれの葉の裏側上、中央脈の両側に対称的にPsaの接種用量をピペットで量り込んだ(10μL)。次いで、Psaを接種した後、植物をPFR Ruakuraでの隔離用ガラス温室中の高湿度テント内に最長3週間入れてから、Psa発病度について評価付けした。
Psaの液滴接種の21日後、それぞれの接種ポイントについて、Psaにより生じたネクローシスの面積(mm2)を目視で評価した。一貫性を確保する目的のため、スタッフ二人のみで通常の発病度スコアのクロスチェックにより、Psaによる葉の発病度の評価を実施した。
すべてのデータは、GenStatを使用し、自然対数変換法に従って解析した。生データの平均を与え、統計的差異は、対数変換解析に基づく。
図1は、YBCA5が「Hayward」キウイフルーツの葉上においてPsa症状の発病度を抑制するのに極めて有効であることを示す。この実験で使用したすべての供与量率において、未処理物での防除と比較して葉のネクローシスの発病度を有意に(P<0.001)抑制した。YBCA5の顆粒調製物でも、新たに発酵させたYBCA5と比較して有効性に差がなかった。
12種のフラスコで成長させたA.プルランス(A.pullulans)分離株での発酵収量は、1.3×108CFU/mL~2.3×109CFU/mLの範囲であり、フラスコで成長させたYBCA5での発酵収量は、3.3×108CFU/mLであり(表1)、これは、いくつかの分離株ではYBCA5と比較してより高い発酵収量を得ることが可能であるが、他のものではより低い発酵収量となることを示唆する。
Nil(濡れ剤のみ)処理では、その平均Psa病変面積は、57mm2であった(図2)。1つの分離株(MSB8-6-2)は、Nil対照と比較してPsa発病度を有意に抑制しなかった(病変サイズ=54mm2)(P>0.05)。YBCA5は、Psa病変面積を43mm2まで有意に抑制した(有効性=25%)。このアッセイでは、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)分離株の全部は、鉢植えのキウイフルーツ植物のPsa発病度を有意に抑制する能力を有さず、Psaに対する有効性は、選択された分離株に依存することが示された。
このアッセイの目的は、研究果樹園における天然のPsa接種物に曝露された鉢植えの植物上においてPsaを防除するために、YBCA5を単独で施用した場合と、銅またはActigardと組み合わせて施用した場合との有効性を比較することであった。
このアッセイは、Te Puke Research Orchardのシェードハウス構造物(Block 20)中で実施した。その植物は、1.5Lのポット内で成長させた組織培養したA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)「Hayward」植物を使用し、Ruakuraのガラス温室でもともと成長させたものであった。その植物の背丈が25cmになったら、それらを2.5Lのポットに鉢替えして、Ruakuraのシェードハウスに移し、2015年10月30日にドリッパー灌漑につなぎ込んだ。2015年11月3日の処理の時点では、それぞれの植物は、植物1本あたり少なくとも4枚の使用可能な葉を有し、1つの処理あたり15本の植物で反復試験を実施した。処理および葉への散布日を表2に示す。
YBCA5の顆粒は、10Lのバイオリアクター(Labfors)中において滅菌液体培地(4%糖蜜および1.2g/Lの尿素)を使用して3日間酵母を発酵させることにより調製した。その発酵液を遠心分離器(Sorvall RC-5C)(ローター番号SLC-4000、ローターコード33)中において5000rpmで15分間遠心分離にかけると、上清を廃棄した後に細胞濃縮物のウェットペレットが得られた。このウェットペレットをほぼ30%(w/w)のコーンスターチと混合して、硬くて生地状の粘稠物を形成し、これを、スチール製のメッシュ(穴径3mm)を通して押出成形し、層流フード(20~25℃)中で一晩乾燥させて乾燥顆粒を形成した。
このプロジェクトの目的は、Te Puke Research Orchard(Block 20)で鉢植えの植物にPsa接種物を曝露させることであった。このブロックは、Psaの既往歴を有する成熟したキウイフルーツの蔓作物で囲まれ、それにより時間が経つとこのアッセイのための接種物が得られた。
2016年11月3日にRuakuraで第一の散布処理を施し、その後、10~14日の間隔を空けた。(詳細は、上の表2に記述されている)。すべての処理は、手持ちポンプ式の噴霧器を使用し、流れ落ちる寸前まで施用した。水酸化銅(Kocide Opti)は、0.7g/Lで施し、Actigardは、0.1g/Lで施した。YBCA5は、濡れ剤/粘着剤アジュバント、Nu-Film(250uL/500mL)を用いて施用した。
何らの処理も施さない場合(Nu-フィルムのみ、対照)、Psaによる葉の病斑罹患率は、66%であり、これは、Kocide Opti(18%)、YBCA5(35%)、YBCA5およびKocide Opti(複合プログラムI)(15%)、YBCA5およびActigard(複合プログラムII)(22%)では有意に抑制された(図3)。
モニリニア・フルクチコラ(Monilinia fructicola)およびボトリチス属(Botrytis spp.)のYBCA5による生態的防除
方法
果実ベースのスクリーニングアッセイをPlant and Food Research(Ruakura Research Centre,Hamilton、New Zealand)(PFR)の実験室において実施した。PFRアッセイでは、YBCA5および殺真菌剤防除剤の浸漬処理施用に焦点を当てた。
モニリニア・フルクチコラ(Monilinia fructicola)およびボトリチス属(Botrytis spp.)に対する果実についての果実ベースのアッセイ1および2のために、2016年1月8日にCentral OtagoのPFR Clyde Research Orchardで収穫成熟ステージにおいて摘果し、そこから調達したスイートチェリー(プルヌス・アビウム(Prunus avium)「Sweet Valentine」)に関する接種アッセイを実施した。果実ベースのアッセイ3および4のために2016年1月13日に第二の収穫を実施した。
果実アッセイを、ばらばらにされた白色の食用ブドウの果粒(「Thompson seedless」 - アッセイ5)について実施し、これは、Californiaからの輸入品であり、Hamiltonの地方スーパーマーケットで入手した。それぞれの果粒は、3~4mmの小果柄を残して房から切り離してから二重洗浄プロセスにかけた。洗浄1は、ロータリーシェーカー(110rpm)中において水道水中での10分間からなり、その後、5分間にわたりSDW中で洗浄した(洗浄2)。すべての果粒を、滅菌したプラスチック製のミートトレー中の滅菌した黒色のプラスチック製のグリッド上に2枚の滅菌したペーパータオルと共に載せ、層流フード中で自然乾燥させた。それぞれの果粒に、細かいサンドペーパー(等級P220)を使用して軽く傷をつけてから、処理液に60秒間浸漬させ、再び自然乾燥させた。
YBCA5の顆粒は、10Lのバイオリアクター(Labfors)中において滅菌液体培地(4%糖蜜および1.2g/Lの尿素)を使用して3日間酵母を発酵させることにより調製した。その発酵液を遠心分離器(Sorvall RC-5C)(ローター番号SLC-4000、ローターコード33)中において5000rpmで15分間遠心分離にかけると、上清を廃棄した後に細胞濃縮物のウェットペレットが得られた。このウェットペレットをほぼ30%(w/w)のコーンスターチと混合して、硬くて生地状の粘稠物を形成し、これを、スチール製のメッシュ(穴径3mm)を通して押出成形し、層流フード(20~25℃)中で一晩乾燥させて乾燥顆粒を形成した。
アッセイ1および2のために、500g/Lを含む液状懸濁液を0.85mL/Lの推奨フィールドレート(石果におけるモニリニア(Monilinia)に対する推奨フィールドレート0.75mL/Lと、ベリー果実におけるボトリチス(Botrytis)に対する推奨フィールドレート1.0mL/Lとの平均値)で調製した。濡れ剤は、使用しなかった。
モニリニア・フルクチコラ(Monilinia fructicola)培養菌(分離コードMFGQ3)(これは、もともと1998年にHamilton地区に植えられていた感染されたモモの樹木から分離されたものである)を、このセクションに含まれる噴霧接種アッセイのために使用した(Ruakuraベースのアッセイ)。モニリニア(Monilinia)接種物は、このモニリニア(Monilinia)の菌株をPDA(Difco(Fort Richard))培地上で7日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の1×104分生子/mLとした。
ボトリチス属(Botrytis spp.)培養菌(分離コード09-2)(これは、もともと2000年代にBay of Plenty地区に植えられていた感染されたキウイフルーツから分離されたものである)を、チェリーに対する、このセクションに含まれる噴霧接種アッセイのために使用した。ボトリチス属(Botrytis spp.)接種物は、このボトリチス属(Botrytis spp.)の菌株をPDA(DIFCO(Fort Richard))培地上で5~7日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、菌糸体の断片を除去するために細胞濾過器(70μmメッシュ)を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.01%v/v)を用いて希釈することにより、最終濃度の1×105分生子/mLとした。
2種のボトリチス属(Botrytis spp.)培養菌(分離コード189および547)(これらは、もともと2010年にAuckland地区で感染されたトマトから分離されたものである)を、このアッセイに含まれる液滴接種アッセイのために使用した。1つの分離株は、2種の一般的に使用される殺真菌剤(ジカルボキシイミドおよびカルベンダジム)に感受性があったが、もう1つの分離株は、それらと同一の殺真菌剤のそれぞれに対する耐性を有した。
リンゴアッセイ6および7
リンゴ果実(「Pacific Rose」)は、Hawkes Bayにある有機果樹園から入手し、10Lのバケツにおいて水道水で洗浄した。次いで、リンゴをバイオハザードフード内で45分後に裏返し、約1.5時間にわたって乾燥させてから、エタノールをしみこませたティッシューでぬぐい、再度自然乾燥させた。次いで、リンゴを、プラスチック製のクラムシェル型コンテナーの底に敷いた湿らせたペーパータオル上に1つのコンテナーあたりリンゴ2個ずつ置いた。アッセイ6および7では、それぞれの処理に10個のリンゴでの反復試験を実施した。
チェリーアッセイ(アッセイ1~4)は、一反復あたり10個のチェリーからなり、乱塊レイアウト法でそれぞれの処理あたり6回の反復(アッセイ1および2)および8回の反復(アッセイ3および4)を実施した。
データは、乱塊実験計画法および分散分析法を用い、GenStat,13th editionを使用して解析した。平均の果実感染(%罹患率)は、対数変換して、分散を平坦化させ、解析の正規分布仮説により良く適合するようにした。生データの平均値および最小有意差(LSD)を提示するが、すべての統計的比較は、対数解析に基づくものである。
アッセイ1
図9は、チェリーにおけるモニリニア(Monilinia)果実腐敗に対するYBCA5の効果をまとめている。モニリニア(Monilinia)果実腐敗の罹患率は、Nil処理では50%であり、YBCA5(34%)およびイプロジン処理(22%)では、モニリニア(Monilinia)の罹患率がより低く、これらは、Nil処理と比較して有意な抑制ではなかった(図9)。
図10は、チェリーにおけるボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗に対するYBCA5の効果をまとめている。ボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗の罹患率は、無処理では35%であり、これは、YBCA5(24%)およびイプロジン処理(22%)において有意に抑制されなかった(P>0.05)(図10)。
図11は、別のアッセイ(アッセイ3)でのチェリーにおけるモニリニア(Monilinia)果実腐敗に対するYBCA5の効果をまとめている。モニリニア(Monilinia)果実腐敗の罹患率は、無処理では88%であり、これは、YBCA5(59%)によっても有意に抑制されなかった(P>0.05)。キャプタン殺真菌剤処理(12%)は、Nil処理と比較してモニリニア(Monilinia)果実腐敗の罹患率を有意に抑制した(P<0.001)(図11)。
図12は、別のアッセイでのチェリーにおけるボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗に対するYBCA5の効果をまとめている。ボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗の罹患率は、無処理では67%であり、これは、YBCA5(49%)およびキャプタン処理(43%)では有意に抑制されなかった(P>0.05)(図12)。
アッセイ5
図13は、別のアッセイ(アッセイ5)での食用のブドウにおけるボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗に対するYBCA5の効果をまとめている。ボトリチス属(Botrytis spp.)果実腐敗の罹患率は、無処理で30%であり、これは、YBCA5(7%)およびキャプタン処理(10%)によって有意に抑制された(P<0.001)(図13)。
アッセイ6
未処理のコレトトリカム(Colletotrichum)対照における平均病変サイズは、10.1mmであり、これは、殺真菌剤および2つのYBCA5処理で有意に抑制された(P<0.05)(表3)。
未処理のペニシリウム(Penicillium)対照における平均病変サイズは、15.2mmであり、これは、殺真菌剤および2つのYBCA5処理で有意に抑制された(P<0.05)(表4)。上記のアッセイと同様に、病原体に接触させる24時間前にYBCA5を施用すると、病原体に接触させる2時間前に施用するよりも有意に良好な保護作用が得られる。
中国からの最も重要な輸出栽培品種は、「Hongyang」であり、この赤黄色の果肉の栽培品種は、以下の一連の貯蔵時病原体の攻撃を受ける:ペニシリウム属(Penicillium spp.)、ホモプシス属(Phomopsis spp.)、アルテルナリア属(Alternaria spp.)、コレトトリカム属(Colletotrichum spp.)、クリプトスポリオプシス属(Cryptosporiopsis spp.)およびボトリチス属(Botrytis spp.)。
キウイフルーツ「Hongyang」ベースのスクリーニングアッセイ(アッセイ8および9)をPlant and Food Research,Ruakura Research Centre(Hamilton,New Zealand)(PFR)の実験室で実施した。PFRアッセイでは、YBCA5処理の傷への施用に焦点を当て、市場で実施されている生物学的防除処理および殺真菌剤を比較対照として使用した。
果実ベースのアッセイ8および9のための「Hongyang」キウイフルーツは、2017年4月12日にPFR Riwaka Research Orchard(Motueka)から入手した。ペニシリウム属(Penicillium spp.)、ホモプシス属(Phomopsis spp.)、アルテルナリア属(Alternaria spp.)、コレトトリカム属(Colletotrichum spp.)、クリプトスポリオプシス属(Cryptosporiopsis spp.)およびボトリチス属(Botrytis spp.)の接種アッセイは、収穫成熟ステージで摘果した「Hongyang」キウイフルーツについて実施した。
YBCA5の顆粒は、10Lのバイオリアクター(Labfors)中において滅菌液体培地(4%糖蜜および1.2g/Lの尿素)を使用して3日間酵母を発酵させることにより調製した。その発酵液を遠心分離器(Sorvall RC-5C)(ローター番号SLC-4000、ローターコード33)中において5000rpmで15分間遠心分離にかけると、上清を廃棄した後に細胞濃縮物のウェットペレットが得られた。このウェットペレットをほぼ30%(w/w)のコーンスターチと混合して、硬くて生地状の粘稠物を形成し、これを、スチール製のメッシュ(穴径3mm)を通して押出成形し、層流フード(20~25℃)中で一晩乾燥させて乾燥顆粒を形成した。
アルテルナリア属(Alternaria spp.)接種用調製物(アッセイ8)
アルテルナリア属(Alternaria spp.)の培養菌(分離コード=「アルテルナリア属exチェリー(Alternaria ex cherry)(これは、もともと2016年にCentral Otagoからの感染されたチェリー果実から分離されたものである)をこのアッセイの有傷接種の一部のために使用した。アルテルナリア属(Alternaria spp.)接種物は、このアルテルナリア属(Alternaria spp.)の菌株をOat Meal Agar培地上で21日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の2×104分生子/mLとした。
ボトリチス属(Botrytis spp.)培養菌(分離コード09-2)(これは、もともと2000年代にBay of Plenty地区に植えられていた感染されたキウイフルーツから分離されたものである)を、チェリーに対する、このセクションに含まれる噴霧接種アッセイのために使用した。ボトリチス属(Botrytis spp.)接種物は、このボトリチス属(Botrytis spp.)の菌株をOat Meal Agar培地上で12日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、菌糸体の断片を除去するために70μmの細胞濾過器(70μmメッシュ)を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.01%v/v)を用いて希釈することにより、最終濃度の1×105分生子/mLとした。
コレトトリカム属(Colletotrichum spp.)培養菌(分離コード=‘ex G3)(これは、もともと2017年にRuakura Research Orchardからの感染されたGold3キウイフルーツから分離されたものである)をこのアッセイの有傷接種の一部のために使用した。コレトトリカム属(Colletotrichum spp.)接種物は、このコレトトリカム属(Colletotrichum spp.)の菌株をPDA(Difco(Fort Richard))培地上で21日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の2×104分生子/mLとした。
ペニシリウム属(Penicillium spp.)培養菌(分離コード=「ペニシリムexレモン(Penicillium ex lemon)」)(これは、もともと2017年にスーパーマーケットからの感染されたレモン果実から分離されたものである)をこのアッセイの有傷接種の一部のために使用した。ペニシリウム属(Penicillium spp.)接種物は、このペニシリウム属(Penicillium spp.)の菌株をPDA(Difco(Fort Richard))培地上で12日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の2×104分生子/mLとした。
ホモプシス属(Phomopsis spp.)培養菌(分離コード=「ホモプシスex G3」(Phomopsis ex G3)(これは、もともと2017年にRuakura Research Orchardからの感染されたGold3キウイフルーツから分離されたものである)をこのアッセイの有傷接種の一部のために使用した。ホモプシス属(Phomopsis spp.)接種物は、このホモプシス属(Phomopsis spp.)の菌株をPDA(Difco(Fort Richard))培地上で21日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の2×104分生子/mLとした。
クリプトスポリオプシス属(Cryptosporiopsis spp.)培養菌(分離コード=「クリプトスポリオプシスex G3」(Cryptosporiopsis ex G3))(これは、もともとTe Puke Research Orchardからの感染されたGold3キウイフルーツから分離されたものである)をアッセイ9の有傷接種のために使用した。クリプトスポリオプシス属(Cryptosporiopsis spp.)接種物は、このクリプトスポリオプシス属(Cryptosporiopsis spp.)の菌株をPDA(Difco(Fort Richard))培地上で28日間成長させ、そのプレートを、SDWプラスTween80(0.05%)を用いて洗浄して分生子を収集して、接種物の菌株懸濁液を作成することにより調製した。次いで、この菌株懸濁液を、(菌糸体の断片を除去するために)70μmの細胞濾過器を使用して濾過し、血球計算器を使用して濃度を測定してから、SDW+Tw80(0.05%)を用いて希釈することにより、最終濃度の2×104分生子/mLとした。
キウイフルーツ「Hongyang」のアッセイ8は、一反復あたり4個の「Hongyang」キウイフルーツからなり、乱塊レイアウト法でそれぞれの処理あたり5回の反復を実施した。合計して22回の処理が存在し、それは、Nil(傷つけなし、処理なし)で病原体接種なしの対照実験と、Nil(傷つけてから、SDW+Tw80)で病原体接種なしの対照実験とを含んだ。
キウイフルーツ「Hongyang」のアッセイ9は、一反復あたり4個の「Hongyang」キウイフルーツからなり、乱塊レイアウト法でそれぞれの処理あたり4回の反復を実施した。合計して5回の処理が存在し、それは、Nil(傷つけなし、処理なし)で病原体接種なしの対照実験と、Nil(傷つけてから、SDW+Tw80)で病原体接種なしの対照実験とを含んだ。
データは、乱塊実験計画法および分散分析法を用い、GenStat、13th editionを使用して解析した。平均病変直径は、データ変換して分散を平坦化させる必要はなく生データの平均値および最小有意差(LSD)を示す。
アッセイ8
果実にアルテルナリア(Alternaria)、コレトトリカム(Colletotrichum)、ペニシリウム(Penicillium)およびホモプシス(Phomopsis)を接種した場合、YBCA5で処理した果実は、「Hongyang」果実中にRovral Aquaflo処理、Serenade Opti処理および未処理の対照よりも有意に小さい病変のみを有した。果実にボトリチス属(Botrytis spp.)を接種した場合、YBCA5で処理した果実は、Rovral Aquafloよりも有意に小さい病変を有さなかったが、Serenade Opti処理および未処理の対照より有意に小さかった。
傷つけた部位に病原体を導入する24時間前にYBCA5をそれと同じ傷に定着させると、YBCA5は、一連の収穫後のキウイフルーツの果実への病原体に対して活性を有することが示された。傷つけ法は、いくつかのバイオ農薬の活性を示すための実験手法として良好に機能する。
要約
方法
2015年の春に、連続2シーズンにわたる実験をする目的で2つの圃場試験サイトを設定した。2つの「Hayward」ブロック(ブロックBおよびCとして表記)をMaketu(Bay of Plenty)の近くの別々の果樹園に置いた。ブロックCは、2014~15年での試験と同じ果樹園であったが、ブロック内の別の地区を使用した。すべてのブロック内の蔓植物は、1柱間あたり1本の蔓としてパーゴラ状に整枝した。その蔓作物は、試験の開始時、一般的に健全に見えたが、栽培者によると2~3年前にかなり重度のPsa病にかかっていた。
1.Nil - 成長期中にPsa防除剤を施用せず。
2.栽培業者標準 - 銅ベースの葉面散布プログラム、1回の抗生物質散布を含む。
3.YBCA5 - 酵母ベースの葉面散布プログラム(2×107CFU/mL)。
斑点病(ネクローシス)を有する葉の罹患率および発病度ならびに同様に蕾の症状を解析することから、有意差のある処理×果樹園の相互作用が存在しないことが示唆されたため、それにより、2つの果樹園(ブロックBおよびC)の平均としてデータを提示する。
方法
冬の数ヶ月間中、栽培業者は、その標準的なKocide Opti冬期散布プログラムを実行し、春には上記と同じ処理を同じ蔓作物に実施した。栽培業者がKocide Optiを試験ブロック全体にわたって蕾のふくらみ始めの頃(2016年10月2日)に施用することで散布施用が開始され、表7にまとめたスケジュールがそれに続いたが、ここで、Nil対照試験区では、散布施用を実施しなかった。これら2つの圃場試験では、トリコデルマ(Trichoderma)処理も続けられた。
この圃場試験での第二年目において、Nil対照における斑点病の罹患率は、31%であり、これは、2つのYBCA5処理によって有意に抑制された(表8)。YBCAのみの処理での有効性は、42%であった。殺菌剤Kasuminを含む栽培業者の標準処理では、YBCA5処理と比較して斑点病の罹患率においてさらに有意な抑制を与えた(有効性=74%)。
YBCA5処理は、「Hayward」の蔓作物において、斑点病および蕾の褐変の罹患率および発病度における有意な抑制を示した。
1.分離されたアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)酵母菌株YBCA5(CBS受理番号141880)。
2.YBCA5および農学的に許容可能な担体を含む組成物。
3.YBCA5および農学的に許容可能な担体から実質的になる組成物。
4.YBCA5は、生殖に適した細胞の形態で存在する、段落2または段落3に記載の組成物。
5.YBCA5生菌の濃度は、固体組成物について約1×103~約1×1014、好ましくは約1×105~約1×1011、好ましくは約1×106~約1×109、好ましくは約1×107~約1×108、好ましくは約2×107~約2×108CFU、好ましくは約2×109~約2×1010CFU/グラムの範囲であり、かつ液体組成物について約1×107~約1×108CFU/ミリリットルの範囲である、段落2~4のいずれか一項に記載の組成物。
6.農学的に許容可能な担体は、水である、段落2~5のいずれか一項に記載の組成物。
7.少なくとも1種の農学的に許容可能なアジュバントをさらに含む、段落2~6のいずれか一項に記載の組成物。
8.農学的に許容可能なアジュバントは、追加の活性薬剤および配合剤からなる群から選択される、段落2~7のいずれか一項に記載の組成物。
9.農学的に許容可能なアジュバントは、1種または複数の追加の活性薬剤である、段落2~7のいずれか一項に記載の組成物。
10.農学的に許容可能なアジュバントは、1種または複数の配合剤である、段落2~7のいずれか一項に記載の組成物。
11.農学的に許容可能なアジュバントは、追加の活性薬剤と1種または複数の配合剤との組合せを含む、段落2~7のいずれか一項に記載の組成物。
12.組成物は、固体または液体の配合物として配合されている、段落2~11のいずれか一項に記載の組成物。
13.組成物は、予備調製された組成物であるか、または組成物は、濃縮された形態である、段落2~12のいずれか一項に記載の組成物。
14.植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除する方法であって、植物またはその一部をYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物と接触させることを含む方法。
15.少なくとも1種のシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)、P.アミグダリア(P.amygdalia)、P.アベルラナエ(P.avellanae)、P.カリカパパヤエ(P.caricapapayae)、P.シコリイ(P.cichorii)、P.コロナファシエンス(P.coronafaciens)、P.フィクセレクタエ(P.ficuserectae)、P.ヘリアンティ(P.helianthi)、P.レミアエ(P.lemiae)、P.サバスタノイ(P.savastanoi)およびP.ビリディフラバ(P.viridiflava)もしくはその病原型またはそれらの組合せからなる群から選択される細菌の菌株であり、好ましくは、少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)またはその病原型であり、より好ましくは、少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)である、段落14に記載の方法。
16.植物またはその一部は、シュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌、好ましくはPsa細菌を防除するのに十分な時間にわたって接触される、段落14または15に記載の方法。
17.接触は、シュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌、好ましくはPsa細菌の生存、成長および/または増殖を十分に抑制するのに十分な時間にわたるものである、段落16に記載の方法。
18.接触は、YBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物を植物の葉、茎、花、果実、幹および/もしくは根またはその一部に施用することを含む、段落14~17のいずれか一項に記載の方法。
19.施用は、散粉法、散布法、ドリップ法、スプリンクラー法もしくは混合法またはそれらの組合せを含む、段落18に記載の方法。
20.根への施用は、地上散布法、機械的鋤込み法または肥沃化剤もしくは肥料との、前記肥沃化剤もしくは肥料を施用する前の混合法による、段落18に記載の方法。
21.植物またはその一部は、単子葉植物、双子葉植物、一年生、二年生および多年生植物、野菜植物および収穫後の野菜、果実植物もしくは樹木もしくは収穫後の果実、着花植物もしくは樹木もしくは収穫した花、穀物用植物、油質植物、タンパク質植物、リグニン質植物および観賞用植物の群から選択される、段落14~20のいずれか一項に記載の方法。
22.植物またはその一部は、農業的に重要な蔓作物および農業的に重要な果樹ならびにその栽培品種および生産物からなる群から選択される農業的に重要な植物、その栽培品種またはその生産物であり、好ましくは、農業的に重要な果樹またはその栽培品種は、オリーブの樹木、リンゴの樹木、西洋ナシの樹木、柑橘類の樹木、バナナの樹木、パイナップルの樹木、モモの樹木、アンズの樹木、チェリーの樹木、クルミの樹木およびハシバミの樹木から選択され、かつその生産物は、それぞれオリーブ、リンゴ、西洋ナシ、柑橘類、バナナ、パイナップル、モモ、アンズ、チェリー、クルミおよびハシバミであり、好ましくは、農業的に重要な蔓作物またはその栽培品種は、ジャガイモの蔓作物、ビートルートの蔓作物、マメの蔓作物、エンドウマメの蔓作物、トマトの蔓作物、キュウリの蔓作物、メロンの蔓作物、ベリーの蔓作物、ブドウの蔓作物およびキウイフルーツの蔓作物から選択され、かつその生産物は、それぞれジャガイモ、ビートルート、マメ、エンドウマメ、トマト、キュウリ、メロン、ベリー、ブドウおよびキウイフルーツであり、好ましくは、農業的に重要な蔦作物は、キウイフルーツの蔦作物またはその栽培品種であり、かつ生産物は、キウイフルーツである、段落14~21のいずれか一項に記載の方法。
23.キウイフルーツの蔦作物は、ファジイキウイフルーツ(アクチニジア・デリキオサ(Actinidia deliciosa)A.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa))、ゴールデンキウイフルーツ(A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、チャイニーズエッググーズベリー(A.コリアケア(A.coriacea))、ベビーキウイフルーツ(A.アルグータ(A.arguta))、アークティックキウイフルーツ(A.コロミクタ(A.kolomikta))、レッドキウイフルーツ(A.メラナンドラ(A.melanandra)、A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、シルバーバイン(A.ポリガマ(A.polygama))およびパープルキウイフルーツ(A.プルプレア(A.purpurea))またはその栽培品種の種からなる群から選択され、好ましくは、キウイフルーツは、A.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)およびA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)の種またはその栽培品種からなる群から選択され、好ましくは、キウイフルーツは、A.キネンシス(A.chinensis)の種であり、好ましくは、キウイフルーツは、A.キネンシスvar.キネンシス・プランク(A.chinensis var.chinensis Planch)であり、好ましくは、栽培品種は、「Hayward」または「Hort16A」栽培品種である、段落22に記載の方法。
24.栽培品種は、A.キネンシスvar.キネンシス・プランク(A.chinensis var.chinensis Planch)の「Hort16A」である、段落23に記載の方法。
25.栽培品種は、A.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)の「Hayward」である、段落23に記載の方法。
26.植物またはその一部は、トウモロコシ植物、タバコ植物、コムギ植物、サトウキビ植物、セイヨウアブラナ植物、オオムギ植物、イネ植物、モロコシ植物、キビ植物、ダイズ植物、レタス植物およびキャベツ植物から選択される農業的に重要な作物植物、栽培品種またはその生産物である、段落12~25のいずれか一項に記載の方法。
27.キウイフルーツ植物またはその一部上においてP.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)を防除するための方法であって、キウイフルーツ植物またはその一部をYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物と共にA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)またはA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)の種またはその栽培品種、好ましくはA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)の種またはその栽培品種と接触させることを含み、好ましくは、キウイフルーツ植物は、「Hort16A」または「Hayward」である、方法。
28.シュードモナス属(Pseudomonas spp.)によって感染されたかまたはそれに感染されやすい、好ましくはPsaで感染されたか、好ましくは感染されやすいキウイフルーツ植物の収量を増大させるための方法であって、YBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物をキウイフルーツ植物またはその一部に施用することを含む方法。
29.植物またはその一部上において少なくとも1種の植物病原性真菌を防除する方法であって、植物またはその一部をYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物と接触させることを含む方法。
30.植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実または野菜植物の収量を増大させるための方法であって、YBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物を果実もしくは野菜植物またはその一部に施用することと、植物またはその一部を成長させることとを含む方法。
31.植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除するためのYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
32.キウイフルーツ植物またはその一部上においてPsaを防除するためのYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
33.果実もしくは野菜植物またはその一部上において植物病原性真菌を防除するためのYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
34.Psaで感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させるためのYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
35.植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させるためのYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物の使用。
36.植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除することおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
37.キウイフルーツ植物またはその一部上においてPsaを防除することおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
38.キウイフルーツ植物またはその一部上において植物病原性を防除することおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
39.シュードモナス属(Pseudomonas spp.)で感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させることおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
40.Psaで感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させることおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
41.植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させることおいて使用されるかまたは使用される場合のYBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物。
42.段落14~30のいずれか一項に記載の方法または段落31~35のいずれか一項に記載の使用により、YBCA5または段落2~13のいずれか一項に記載の組成物で処理された少なくとも1種の植物またはその一部。
本発明の態様は、下記も包含する。
態様1
分離されたアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)酵母菌株YBCA5(CBS受理番号141880)。
態様2
YBCA5および農学的に許容可能な担体を含む組成物。
態様3
YBCA5は、生殖に適した細胞の形態で存在する、態様1または2に記載の組成物。
態様4
YBCA5生菌の濃度は、固体組成物について約1×10 3 ~約1×10 14 、好ましくは約1×10 5 ~約1×10 11 、好ましくは約1×10 6 ~約1×10 9 、好ましくは約1×10 7 ~約1×10 8 、好ましくは約2×10 7 ~約2×10 8 CFU、好ましくは約2×10 9 ~約2×10 10 CFU/グラムの範囲であり、かつ液体組成物について約1×10 7 ~約1×10 8 CFU/ミリリットルの範囲であり、好ましくは固体組成物について約2×10 10 CFU/グラムおよび液体組成物について約2×10 7 CFU/ミリリットルである、態様3に記載の組成物。
態様5
少なくとも1種の農学的に許容可能なアジュバントをさらに含む、態様1~4のいずれかに記載の組成物。
態様6
植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除する方法であって、前記植物またはその一部をYBCA5または態様1~5のいずれかに記載の組成物と接触させることを含む方法。
態様7
シュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌の少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)、P.アミグダリア(P.amygdalia)、P.アベルラナエ(P.avellanae)、P.カリカパパヤエ(P.caricapapayae)、P.シコリイ(P.cichorii)、P.コロナファシエンス(P.coronafaciens)、P.フィクセレクタエ(P.ficuserectae)、P.ヘリアンティ(P.helianthi)、P.レミアエ(P.lemiae)、P.サバスタノイ(P.savastanoi)およびP.ビリディフラバ(P.viridiflava)もしくはその病原型またはそれらの組合せからなる群から選択される細菌の菌株であり、好ましくは、前記少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)またはその病原型であり、より好ましくは、前記少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)である、態様6に記載の方法。
態様8
前記植物またはその一部は、農業的に重要な蔓作物および農業的に重要な果樹ならびにその栽培品種および生産物からなる群から選択される農業的に重要な植物、その栽培品種またはその生産物であり、好ましくは、前記農業的に重要な果樹またはその栽培品種は、オリーブの樹木、リンゴの樹木、西洋ナシの樹木、柑橘類の樹木、バナナの樹木、パイナップルの樹木、モモの樹木、アンズの樹木、チェリーの樹木、クルミの樹木およびハシバミの樹木から選択され、かつ前記その生産物は、それぞれオリーブ、リンゴ、西洋ナシ、柑橘類、バナナ、パイナップル、モモ、アンズ、チェリー、クルミおよびハシバミであり、好ましくは、前記農業的に重要な蔓作物またはその栽培品種は、ジャガイモの蔓作物、ビートルートの蔓作物、マメの蔓作物、エンドウマメの蔓作物、トマトの蔓作物、キュウリの蔓作物、メロンの蔓作物、ベリーの蔓作物、ブドウの蔓作物およびキウイフルーツの蔓作物から選択され、かつ前記その生産物は、それぞれジャガイモ、ビートルート、マメ、エンドウマメ、トマト、キュウリ、メロン、ベリー、ブドウおよびキウイフルーツであり、好ましくは、前記農業的に重要な蔦作物は、キウイフルーツの蔦作物またはその栽培品種であり、かつ前記生産物は、キウイフルーツである、態様6または7に記載の方法。
態様9
前記キウイフルーツの蔦作物は、グリーンの果肉のキウイフルーツ(アクチニジア・キネンシスvar.デリキオサ(Actinidia chinensis var.deliciosa))、ゴールデンキウイフルーツ(A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、チャイニーズエッググーズベリー(A.コリアケア(A.coriacea))、ベビーキウイフルーツ(A.アルグータ(A.arguta))、アークティックキウイフルーツ(A.コロミクタ(A.kolomikta))、レッドキウイフルーツ(A.メラナンドラ(A.melanandra)、A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、シルバーバイン(A.ポリガマ(A.polygama))およびパープルキウイフルーツ(A.プルプレア(A.purpurea))またはその栽培品種の種からなる群から選択され、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)およびA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)の種またはその栽培品種からなる群から選択され、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシス(A.chinensis)の種であり、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシスvar.キネンシス・プランク(A.chinensis var.chinensis Planch)であり、好ましくは、前記栽培品種は、「Hayward」、「Hort16A」または「Hongyang」品種の栽培品種である、態様8に記載の方法。
態様10
キウイフルーツ植物またはその一部上においてP.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)を防除するための方法であって、前記キウイフルーツ植物またはその一部をYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物と共にA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)もしくはA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)またはその栽培品種の種に接触させることを含む方法。
態様11
シュードモナス属(Pseudomonas spp.)によって感染されたかまたはそれに感染されやすい、好ましくはPsaに感染されたか、好ましくはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物の収量を増大させるための方法であって、前記キウイフルーツ植物またはその一部にYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物を施用することを含む方法。
態様12
植物またはその一部上において少なくとも1種の植物病原性真菌を防除する方法であって、前記植物またはその一部をYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物と接触させることを含む方法。
態様13
植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実または野菜植物の収量を増大させるための方法であって、前記果実もしくは野菜植物またはその一部にYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物を施用することと、前記植物またはその一部を成長させることとを含む方法。
態様14
植物またはその一部上、好ましくはキウイフルーツ植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除するための、YBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物の使用。
態様15
果実もしくは野菜植物またはその一部上において植物病原性真菌を防除するための、YBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物の使用。
態様16
Psaで感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させるための、YBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物の使用。
態様17
植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させるための、YBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物の使用。
態様18
植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様19
キウイフルーツ植物またはその一部上においてPsaを防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様20
キウイフルーツ植物またはその一部上において植物病原性を防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様21
シュードモナス属(Pseudomonas spp.)で感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させることにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様22
Psaで感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させることにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様23
植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させることにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物。
態様24
態様7~13のいずれかに記載の方法または態様14~17のいずれかに記載の使用により、YBCA5または態様1~6のいずれかに記載の組成物で処理された少なくとも1種の植物またはその一部。
Claims (23)
- 分離されたアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)酵母菌株YBCA5(CBS受理番号141880)。
- YBCA5および農学的に許容可能な担体を含む組成物。
- YBCA5は、生殖に適した生細胞の形態で存在する、請求項2に記載の組成物。
- YBCA5生細胞の濃度は、固体組成物について約1×103~約1×1014、好ましくは約1×105~約1×1011、好ましくは約1×106~約1×109、好ましくは約1×107~約1×108、好ましくは約2×107~約2×108CFU、好ましくは約2×109~約2×1010CFU/グラムの範囲であり、かつ液体組成物について約1×107~約1×108CFU/ミリリットルの範囲であり、好ましくは固体組成物について約2×1010CFU/グラムおよび液体組成物について約2×107CFU/ミリリットルである、請求項3に記載の組成物。
- 少なくとも1種の農学的に許容可能なアジュバントをさらに含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の組成物。
- 植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除する方法であって、前記植物またはその一部をYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物と接触させることを含む方法。
- シュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌の少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)、P.アミグダリア(P.amygdalia)、P.アベルラナエ(P.avellanae)、P.カリカパパヤエ(P.caricapapayae)、P.シコリイ(P.cichorii)、P.コロナファシエンス(P.coronafaciens)、P.フィクセレクタエ(P.ficuserectae)、P.ヘリアンティ(P.helianthi)、P.レミアエ(P.lemiae)、P.サバスタノイ(P.savastanoi)およびP.ビリディフラバ(P.viridiflava)もしくはその病原型またはそれらの組合せからなる群から選択される細菌の菌株であり、好ましくは、前記少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエ(P.syringae)またはその病原型であり、より好ましくは、前記少なくとも1種の菌株は、P.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)である、請求項6に記載の方法。
- 前記植物またはその一部は、農業的に重要な蔓作物および農業的に重要な果樹ならびにその栽培品種および生産物からなる群から選択される農業的に重要な植物、その栽培品種またはその生産物であり、好ましくは、前記農業的に重要な果樹またはその栽培品種は、オリーブの樹木、リンゴの樹木、西洋ナシの樹木、柑橘類の樹木、バナナの樹木、パイナップルの樹木、モモの樹木、アンズの樹木、チェリーの樹木、クルミの樹木およびハシバミの樹木から選択され、かつ前記その生産物は、それぞれオリーブ、リンゴ、西洋ナシ、柑橘類、バナナ、パイナップル、モモ、アンズ、チェリー、クルミおよびハシバミであり、好ましくは、前記農業的に重要な蔓作物またはその栽培品種は、ジャガイモの蔓作物、ビートルートの蔓作物、マメの蔓作物、エンドウマメの蔓作物、トマトの蔓作物、キュウリの蔓作物、メロンの蔓作物、ベリーの蔓作物、ブドウの蔓作物およびキウイフルーツの蔓作物から選択され、かつ前記その生産物は、それぞれジャガイモ、ビートルート、マメ、エンドウマメ、トマト、キュウリ、メロン、ベリー、ブドウおよびキウイフルーツであり、好ましくは、前記農業的に重要な蔦作物は、キウイフルーツの蔦作物またはその栽培品種であり、かつ前記生産物は、キウイフルーツである、請求項6または7に記載の方法。
- 前記キウイフルーツの蔦作物は、グリーンの果肉のキウイフルーツ(アクチニジア・キネンシスvar.デリキオサ(Actinidia chinensis var.deliciosa))、ゴールデンキウイフルーツ(A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、チャイニーズエッググーズベリー(A.コリアケア(A.coriacea))、ベビーキウイフルーツ(A.アルグータ(A.arguta))、アークティックキウイフルーツ(A.コロミクタ(A.kolomikta))、レッドキウイフルーツ(A.メラナンドラ(A.melanandra)、A.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis))、シルバーバイン(A.ポリガマ(A.polygama))およびパープルキウイフルーツ(A.プルプレア(A.purpurea))またはその栽培品種の種からなる群から選択され、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)およびA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)の種またはその栽培品種からなる群から選択され、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシス(A.chinensis)の種であり、好ましくは、前記キウイフルーツは、A.キネンシスvar.キネンシス・プランク(A.chinensis var.chinensis Planch)であり、好ましくは、前記栽培品種は、「Hayward」、「Hort16A」または「Hongyang」品種の栽培品種である、請求項8に記載の方法。
- キウイフルーツ植物またはその一部上においてP.シリンガエpv.アクチニジアエ(P.syringae pv.actinidiae)(Psa)を防除するための方法であって、前記キウイフルーツ植物またはその一部をYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物と共にA.キネンシスvar.デリキオサ(A.chinensis var.deliciosa)もしくはA.キネンシスvar.キネンシス(A.chinensis var.chinensis)またはその栽培品種の種に接触させることを含む方法。
- シュードモナス属(Pseudomonas spp.)によって感染されたかまたはそれに感染されやすい、好ましくはPsaに感染されたか、好ましくはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物の収量を増大させるための方法であって、前記キウイフルーツ植物またはその一部にYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物を施用することを含む方法。
- 植物またはその一部上において少なくとも1種の植物病原性真菌を防除する方法であって、前記植物またはその一部をYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物と接触させることを含む方法。
- 植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実または野菜植物の収量を増大させるための方法であって、前記果実もしくは野菜植物またはその一部にYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物を施用することと、前記植物またはその一部を成長させることとを含む方法。
- 植物またはその一部上、好ましくはキウイフルーツ植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除するための、YBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- 果実もしくは野菜植物またはその一部上において植物病原性真菌を防除するための、YBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- Psaで感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させるための、YBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- 植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させるための、YBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- 植物またはその一部上においてシュードモナス属(Pseudomonas spp.)細菌を防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
- キウイフルーツ植物またはその一部上においてPsaを防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
- キウイフルーツ植物またはその一部上において植物病原性を防除することにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
- シュードモナス属(Pseudomonas spp.)で感染されたかまたはそれに感染されやすいキウイフルーツ植物またはその一部の収量を増大させることにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
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- 植物病原性真菌によって感染されたかまたはそれに感染されやすい果実もしくは野菜植物またはその一部の収量を増大させることにおいて使用されるかまたはそのために使用される場合のYBCA5または請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
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