JP7141308B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池モジュールを直列接続して電力を供給する電源装置に関する。
複数の電池モジュールを直列に接続して、負荷に電力を供給(力行)する電源装置が利用されている。電池モジュールに含まれる電池を二次電池とした場合、負荷側から電池へ充電(回生)を行うこともできる。
このような電源装置において、ゲート駆動信号に基づいて各電池モジュールを負荷に接続したり、切り離したりするスイッチ回路を備えた構成が提案されている。このような回路構成において、遅延回路を介したゲート駆動信号で各電池モジュールのスイッチ回路を駆動させることで電圧制御を行っている(特許文献1)。
特開2018-074709号公報
しかしながら、従来の電源装置では、ゲート駆動信号に応じて制御されるスイッチ回路に含まれるスイッチの故障を検出することができなかった。したがって、スイッチが故障した場合に動作を停止させるべきなのか、修理が必要であるか等を判断ができないという問題があった。
本発明の1つの態様は、二次電池を有する電池モジュールを複数含み、制御コントローラからのゲート駆動信号に応じて前記電池モジュールを相互に直列接続させるスイッチ回路を前記電池モジュールの各々が備える電源装置であって、前記ゲート駆動信号に関わらず前記スイッチ回路を制御することで前記電池モジュールを前記直列接続から強制的に切り離した状態及び前記直列接続に強制的に接続した状態のいずれか1つの状態に制御する強制制御手段を備え、前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールの前記直列接続への接続状態を変更することによって前記スイッチ回路の故障箇所を判定することを特徴とする電源装置である。
ここで、前記ゲート駆動信号は、前記電池モジュールの各々において遅延されて次段の前記電池モジュールへ順次送出されることが好適である。
また、前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールのすべてを前記直列接続されない状態となるように前記スイッチ回路を制御し、当該状態における出力電圧を第1出力電圧として測定し、前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールの1つのみが前記直列接続された状態となるように前記スイッチ回路を制御し、当該状態における出力電圧を第2出力電圧として測定し、前記第1出力電圧と前記第2出力電圧との差に基づいて前記スイッチ回路の故障箇所を判定することが好適である。
本発明によれば、電源回路を制御するためのスイッチ素子の故障箇所を特定することができる。
本発明の実施の形態における電源装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における電池モジュールの制御を説明するタイムチャートである。 本発明の実施の形態における電池モジュールの作用を示す図である。 本発明の実施の形態における電源装置の制御を説明するタイムチャートである。 本発明の実施の形態における第1の故障箇所判定処理を示す図である。 本発明の実施の形態における第2の故障箇所判定処理を示す図である。 本発明の実施の形態における第3の故障箇所判定処理を示す図である。 本発明の実施の形態における第4の故障箇所判定処理を示す図である。
本実施の形態における電源装置100は、図1に示すように、電池モジュール102及び制御コントローラ104を含んで構成される。電源装置100は、複数の電池モジュール102(102a,102b,・・・102n)を含んで構成される。複数の電池モジュール102は、制御コントローラ104による制御によって互いに直列に接続可能である。電源装置100に含まれる複数の電池モジュール102は、端子T1及びT2に接続される負荷(図示しない)に対して電力を供給(力行)し、又は、端子T1及びT2に接続される電源(図示しない)から電力を充電(回生)することができる。
電池モジュール102は、電池10、チョークコイル12、コンデンサ14、第1スイッチ素子16、第2スイッチ素子18、ゲート駆動信号処理回路20、強制制御回路22を含んで構成される。本実施の形態において、各電池モジュール102は同一の構成を備える。
電池10は、少なくとも1つの二次電池を含む。電池10は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等を複数直列又は/及び並列接続した構成とすることができる。チョークコイル12及びコンデンサ14は、電池10からの出力を平滑化して出力する平滑回路(ローパスフィルタ回路)を構成する。すなわち、電池10として二次電池を使用しているので、内部抵抗損失の増加による電池10の劣化を抑制するため、電池10、チョークコイル12及びコンデンサ14によってRLCフィルタを形成して電流の平準化を図っている。なお、チョークコイル12及びコンデンサ14は、必須の構成ではなく、これらを設けなくてもよい。
第1スイッチ素子16は、電池10の出力端を短絡するためのスイッチング素子を含む。本実施の形態では、第1スイッチ素子16は、スイッチング素子である電界効果トランジスタに対して並列に環流ダイオードを接続した構成としている。第2スイッチ素子18は、電池10と第1スイッチ素子16との間において電池10に直列接続される。本実施の形態では、第2スイッチ素子18は、スイッチング素子である電界効果トランジスタに対して並列に環流ダイオードを接続した構成としている。第1スイッチ16素子及び第2スイッチ素子18は、制御コントローラ104からのゲート駆動信号によってスイッチング制御される。なお、本実施の形態では、第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18は、電界効果トランジスタとしたが、これ以外のスイッチング素子を適用してもよい。
ゲート駆動信号処理回路20は、制御コントローラ104のゲート信号生成回路104bから電池モジュール102に入力されるゲート駆動信号に基づいて電池モジュール102を制御する回路である。ゲート駆動信号処理回路20は、ゲート駆動信号を所定の時間だけ遅延させる遅延回路を含む。電源装置100では、各電池モジュール102(102a,102b,・・・102n)にそれぞれゲート駆動信号処理回路20が設けられており、それらが直列接続されている。したがって、制御コントローラ104から入力されたゲート駆動信号は所定の時間ずつ遅延させられながら各電池モジュール102(102a,102b,・・・102n)に順次入力されることになる。ゲート駆動信号に基づく制御については後述する。
強制制御回路22は、制御コントローラ104の強制制御信号生成回路104cからの強制制御指令に応じて電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18の状態を強制的に制御するモードに変更する手段となる。強制制御回路22は、制御コントローラ104の主制御回路104aから強制制御指令を受けると、ゲート駆動信号処理回路20から出力されるゲート駆動信号による第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18への制御を停止させ、第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18に対して強制制御信号を出力するようにモードを変更する。強制制御回路22は、制御コントローラ104の強制制御信号生成回路104cから強制制御信号を受けると、強制制御信号に基づく第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング制御を行う。具体的には、ゲート駆動信号に関わらず、第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のそれぞれを独立してオン/オフのいずれかの状態に制御する。
制御コントローラ104の強制制御信号生成回路104cから強制制御信号が出力されていない通常制御時において、ゲート駆動信号処理回路20は、ゲート駆動信号をそのまま第2スイッチ素子18のゲート端子に入力し、ゲート駆動信号を反転した信号を第1スイッチ素子16のゲート端子に入力する。これによって、ゲート駆動信号がハイ(H)レベルのときに第1スイッチ素子16がオフ状態及び第2スイッチ素子18がオン状態となり、ゲート駆動信号がロー(L)レベルのときに第1スイッチ素子16がオン状態及び第2スイッチ素子18がオフ状態となる。すなわち、ゲート駆動信号がハイ(H)レベルのときに電池モジュール102は他の電池モジュール102と直列に接続された状態となり、ゲート駆動信号がロー(L)レベルのときに電池モジュール102は他の電池モジュール102と切り離されたスルー状態となる。
なお、電源装置100の出力端子にバッファ用コンデンサ及び放電用抵抗を並列に接続しておき、コンデンサが放電した後に出力電圧を測定できる構成としておくことが好適である。
[通常制御]
以下、電源装置100の制御について図2を参照して説明する。通常制御時には、第1スイッチ素子16のゲート端子にはゲート駆動信号処理回路20からの出力信号の反転信号が入力され、第2スイッチ素子18のゲート端子にはゲート駆動信号処理回路20からの出力信号がそのまま入力される。
図2は、電池モジュール102aの動作に関するタイムチャートを示す。また、図2では、電池モジュール102aを駆動するゲート駆動信号D1のパルス波形、第1スイッチ素子16のスイッチング状態を示す矩形波D2、第2スイッチ素子18のスイッチング状態を示す矩形波D3、及び、電池モジュール102aにより出力される電圧Vmodの波形D4を示している。
電池モジュール102aの初期状態、すなわち、ゲート駆動信号が出力されていない状態では、第1スイッチ素子16はオン状態、第2スイッチ素子18はオフ状態である。そして、制御コントローラ104からゲート駆動信号が電池モジュール102aに入力されると、電池モジュール102aはPWM制御によってスイッチング制御される。このスイッチング制御では、第1スイッチ素子16と第2スイッチ素子18とが交互にオン状態/オフ状態にスイッチングされる。
図2に示すように、制御コントローラ104からゲート駆動信号D1が出力されると、このゲート駆動信号D1に応じて、電池モジュール102aの第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18が駆動される。第1スイッチ素子16は、ゲート駆動信号D1の立ち上がりに応じた反転信号の立ち下がりによって、オン状態からオフ状態に切り替わる。また、第1スイッチ素子16は、ゲート駆動信号D1の立ち下がりから僅かな時間(デッドタイムdt)遅れて、オフ状態からオン状態に切り替わる。
一方、第2スイッチ素子18は、ゲート駆動信号D1の立ち上がりから僅かな時間(デッドタイムdt)遅れて、オフ状態からオン状態に切り替わる。また、第2スイッチ素子18は、ゲート駆動信号D1の立ち下がりと同時に、オン状態からオフ状態に切り替わる。このように、第1スイッチ素子16と第2スイッチ素子18とは交互にオン状態/オフ状態が切り替わるようにスイッチング制御される。
なお、第1スイッチ素子16がゲート駆動信号D1の立ち下がり時に僅かな時間(デッドタイムdt)遅れて動作することと、第2スイッチ素子18がゲート駆動信号D1の立ち上がり時に僅かな時間(デッドタイムdt)遅れて動作することは、第1スイッチ素子16と第2スイッチ素子18とが同時に動作することを防止するためである。すなわち、第1スイッチ素子16と第2スイッチ素子18とが同時にオンして短絡することを防止している。この動作を遅らせているデッドタイムdtは、例えば、100nsに設定しているが、適宜設定することができる。なお、デッドタイムdt中はダイオードを還流し、その還流したダイオードと並列にあるスイッチング素子がオンしたときと同じ状態になる。
このような制御によって、電池モジュール102aは、ゲート駆動信号D1がオフ時(すなわち、第1スイッチ素子16がオン、第2スイッチ素子18がオフ)では、コンデンサ14が電池モジュール102aの出力端子から切り離される。したがって、出力端子には電池モジュール102aから電圧が出力されない。この状態では、図3(a)に示すように、電池モジュール102aの電池10(コンデンサ14)がバイパスされたスルー状態となっている。
また、ゲート駆動信号D1がオン時(すなわち、第1スイッチ素子16がオフ、第2スイッチ素子18がオン)では、コンデンサ14が電池モジュール102aの出力端子に接続される。したがって、出力端子には電池モジュール102aから電圧が出力される。この状態では、図3(b)に示すように、電池モジュール102aにおけるコンデンサ14を介して電圧Vmodが出力端子に出力されている。
図1に戻り、制御コントローラ104による電源装置100の制御について説明する。制御コントローラ104は、電池モジュール102の全体を制御する。すなわち、複数の電池モジュール102a,102b,・・・102nを制御して電源装置100としての出力電圧を制御する。
制御コントローラ104のゲート信号生成回路104bは、各電池モジュール102に対して矩形波のゲート駆動信号を出力する。ゲート駆動信号は、電池モジュール102aに含まれるゲート駆動信号処理回路20、電池モジュール102bに含まれるゲート駆動信号処理回路20・・・と順次後段の電池モジュール102へと伝達される。すなわち、電源装置100において直列に接続されている電池モジュール102の最上流側から順に所定の遅延時間ずつゲート駆動信号が遅延されて下流側へと伝達される。
図4は、電池モジュール102a,102b,・・・102nのうち所定の個数を順次直列に接続して電力を出力する制御シーケンスを示す。図4に示すように、ゲート駆動信号に応じて、電池モジュール102a,102b,・・・102nが、一定の遅延時間を持って上流側から下流側に次々と駆動される。図4において、期間E1は、電池モジュール102a,102b,・・・102nの第1スイッチ素子16がオフ、第2スイッチ素子18がオンして、電池モジュール102a,102b,・・・102nが出力端子から電圧を出力している状態(接続状態)を示している。また、期間E2は、電池モジュール102a,102b,・・・102nの第1スイッチ素子16がオン、第2スイッチ素子18がオフして、電池モジュール102a,102b,・・・102nが出力端子から電圧を出力していない状態(スルー状態)を示す。このように、電池モジュール102a,102b,・・・102nは、一定の遅延時間を持って順次駆動される。
図4を参照して、ゲート駆動信号や遅延時間の設定について説明する。ゲート駆動信号の周期Tは、電池モジュール102a,102b,・・・102nの遅延時間を合計することによって設定される。このため、遅延時間を長くするほどゲート駆動信号の周波数は低周波となる。逆に、遅延時間を短くするほどゲート駆動信号の周波数は高周波となる。また、ゲート駆動信号を遅延する遅延時間は、電源装置100に求められる仕様に応じて適宜設定すればよい。
ゲート駆動信号の周期Tにおけるオン時比率D(オンデューティ)、すなわち、周期Tに対するゲート駆動信号がハイ(H)レベルにある時間TONの比率は、電源装置100の出力電圧/電池モジュール102a,102b,・・・102nの合計電圧(電池モジュール102の電池電圧×電池モジュール数)により算出される。すなわち、オン時比率D=(電源装置100の出力電圧)/(電池モジュール102の電池電圧×電池モジュール102の総数)となる。なお、厳密には、デッドタイムdtだけオン時比率がずれてしまうので、チョッパ回路で一般的に行われているようにフィードバックまたはフィードフォワードでオン時比率の補正を行うことが好適である。
電源装置100の出力電圧は、上述したように、電池モジュール102の電池電圧に接続状態にある電池モジュール102の数を乗算した値によって表される。電源装置100の出力電圧が、一つの電池モジュール102の電池電圧で割り切れる値であれば、電池モジュール102がスルー状態から接続状態に切り替わる瞬間に、他の電池モジュール102が接続状態からスルー状態に切り替わるので、電池モジュール102の全体の出力電圧に変動はない。
しかし、電源装置100の出力電圧が各電池モジュール102の電池電圧で割り切れない値であれば、電源装置100の出力電圧(全体の出力電圧)が変動する。ただし、このときの変動振幅は1つの電池モジュール分の電圧であり、また、この変動周期は、ゲート駆動信号の周期T/電池モジュール102の総数となる。電池モジュール102の総数を多くすることによって、電源装置100全体の寄生インダクタンスを大きな値とすることができ、この電圧変動はフィルタされて電源装置100の出力電圧を安定化させることができる。
次に、具体例について説明する。図4において、例えば、電源装置100としての所望の出力電圧が400V、各電池モジュール102の電池電圧が15V、電池モジュール102a,102b,・・・102n数が40個、遅延時間が200nsであるとする。なお、この場合は、電源装置100の出力電圧(400V)が、電池モジュール102の電池電圧(15V)で割り切れない場合に相当する。
これらの数値に基づくと、ゲート駆動信号の周期Tは、遅延時間×電池モジュール総数により算出されるので200ns×40個=8μsとなる。したがって、ゲート駆動信号は125kHz相当の周波数の矩形波とされる。また、ゲート駆動信号のオン時比率Dは、電源装置100の出力電圧/(電池モジュール102の電池電圧×電池モジュール102の総数)により算出されるので、オン時比率Dは、400V/(15V×40個)≒0.67となる。
これらの数値に基づいて、電池モジュール102a,102b,・・・102nを順次駆動すると、電源装置100として、図4中、矩形波状の出力電圧H1が得られる。この出力電圧H1は、390Vと405Vとの間で変動する。すなわち、出力電圧H1は、ゲート駆動信号の周期T/電池モジュール総数により算出される周期、すなわち8μs/40個=200ns(5MHz相当)で変動する。この変動は、電池モジュール102a,102b,・・・102nの配線による寄生インダクタンスでフィルタリングされ、電源装置100全体としては約400Vの出力電圧H2として出力される。
なお、各電池モジュール102のコンデンサ14には、接続状態の場合に電流が流れ、図4に示すように、コンデンサ電流波形J1は矩形波になる。また、電池10とコンデンサ14はRLCフィルタを形成しているので、電源装置100にはフィルタリングされて平準化された電流J2が流れる。このように、全ての電池モジュール102a,102b,・・・102nにおいて電流波形は一様であり、また、全ての電池モジュール102a,102b,・・・102nから均等に電流を出力することができる。
以上説明したように、電源装置100を制御する際、最上流側の電池モジュール102aに出力したゲート駆動信号を、下流側の電池モジュール102bに一定時間遅延して出力して、さらに、このゲート駆動信号を一定時間遅延して下流側の電池モジュール102に順次伝達するので、電池モジュール102a,102b,・・・102nは、一定時間遅延しながら順次電圧をそれぞれ出力する。そして、これらの電圧が合計されることによって、電源装置100としての電圧が出力される。これにより、電源装置100から所望の電圧を出力させることができる。
電源装置100によれば、昇圧回路が不要になり、電源回路の構成を簡素化することができる。また、電源装置100を、小型化、低コスト化することができる。また、電力損失を生ずるバランス回路等も不要であり、電源装置100の効率を向上させることができる。さらに、複数の電池モジュール102a,102b,・・・102nから略均等に電圧を出力しているので、特定の電池モジュール102に駆動が集中することもなく、電源装置100の内部抵抗損失を低減することができる。
また、オン時比率Dを調整することによって、所望の電圧に容易に対応することができ、電源装置100としての汎用性を向上することができる。特に、電池モジュール102a,102b,・・・102nに故障が発生して、使用困難な電池モジュール102が発生した場合でも、その故障した電池モジュール102を除外して、正常な電池モジュール102を使用して、ゲート駆動信号の周期T、オン時比率D、遅延時間を再設定することによって、所望の電圧を得ることができる。すなわち、電池モジュール102a,102b,・・・102nに故障が発生しても所望の電圧の出力を継続することができる。
さらに、ゲート駆動信号を遅延する遅延時間を長く設定することによって、ゲート駆動信号の周波数が低周波になるので、第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング周波数も低くなり、スイッチング損失を低減することができ、電力変換効率を向上することができる。逆に、ゲート駆動信号を遅延する遅延時間を短くすることによって、ゲート駆動信号の周波数が高周波になるので、電圧変動の周波数が高くなり、フィルタリングが容易になって、安定した電圧を得ることができる。また、電流変動をRLCフィルタによって平準化することも容易になる。このように、ゲート駆動信号を遅延する遅延時間を調整することによって、求められる仕様、性能に応じた電源装置100を提供することができる。
[故障箇所判定処理1]
図5を参照しつつ、本実施の形態における第1の故障箇所判定処理について説明する。第1の故障箇所判定処理では、強制制御状態において第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング状態を強制的に制御することによって電池モジュール102の各々に含まれる第2スイッチ素子18の故障箇所を判定する。
なお、本例では、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18が短絡故障しているものとして説明する。
ステップS10では、電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18以外のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18が開放(オフ)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第2スイッチ素子18が短絡故障している第2段目の電池モジュール102bのみが電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第2段目の電池モジュール102bのモジュール電圧Vmod2と等しくなる。
ステップS12では、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18に加えて、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18が接続(オン)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第1段目の電池モジュール102a及び第2スイッチ素子18が短絡故障している第2段目の電池モジュール102bのみが電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第1段目の電池モジュール102aのモジュール電圧Vmod1と第2段目の電池モジュール102bのモジュール電圧Vmod2との加算値に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Vout(=Vmod1+Vmod2)とステップS10においてすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態に制御したときの出力電圧Vout(=Vmod2)とを比較し、2つの出力電圧Voutの差に基づいて第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18の故障を判定する。具体的には、2つの出力電圧Voutの差が所定の基準値以下であれば第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18が故障していると判定する。
ここで、判定の基準値は、1つの電池モジュール102から出力されるモジュール電圧Vmodの最低電圧に設定することが好適である。
本例では、ステップS12における出力電圧Vout(=Vmod1+Vmod2)とステップS10における出力電圧Vout(=Vmod2)との差分Vmod1は基準値を超えるので、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18は故障していないと判定される。
ステップS14では、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bのみが電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第2段目の電池モジュール102bのモジュール電圧Vmod2に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Vout(=Vmod2)とステップS10においてすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態に制御したときの出力電圧Vout(=Vmod2)とを比較し、2つの出力電圧Voutの差に基づいて第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18の故障を判定する。本例では、ステップS14における出力電圧Vout(=Vmod2)とステップS10における出力電圧Vout(=Vmod2)との差分はほぼ0になるので、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18が故障していると判定される。
ステップS16では、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102cの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18に加えて、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18が接続(オン)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第3段目の電池モジュール102c及び第2スイッチ素子18が短絡故障している第2段目の電池モジュール102bのみが電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第3段目の電池モジュール102cのモジュール電圧Vmod3と第2段目の電池モジュール102bのモジュール電圧Vmod2との加算値に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Vout(=Vmod2+Vmod3)とステップS10においてすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態に制御したときの出力電圧Vout(=Vmod2)とを比較し、2つの出力電圧Voutの差に基づいて第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18の故障を判定する。本例では、ステップS12における出力電圧Vout(=Vmod2+Vmod3)とステップS10における出力電圧Vout(=Vmod2)との差分Vmod3は基準値を超えるので、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18は故障していないと判定される。
電源装置100が3つ以上の電池モジュール102を含む場合、第4段目の電池モジュール102以降も同様に処理を行う。
以上のように、本実施の形態における第1の故障箇所判定処理によれば、電源装置100に備わる複数の電池モジュール102に含まれる第2スイッチ素子18の故障箇所を判定することができる。
[故障箇所判定処理2]
図6を参照しつつ、本実施の形態における第2の故障箇所判定処理について説明する。第2の故障箇所判定処理では、強制制御状態において第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング状態を強制的に制御することによって電池モジュール102の各々に含まれる第2スイッチ素子18の故障箇所を判定する。
なお、本例では、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18が開放故障しているものとして説明する。
ステップS20では、電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、開放故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18を含めてすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18が開放(オフ)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、すべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18が開放(オフ)状態となっているので出力電圧Voutは0となる。
ステップS22では、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となり、開放故障している第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18を含む他の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18が開放(オフ)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第1段目の電池モジュール102aからのみ電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第1段目の電池モジュール102aのモジュール電圧Vmod1に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、現在接続(オン)状態としている第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18の故障判定を行う。このとき、当該出力電圧Voutが0でなければ現在接続(オン)状態としている第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18は正常であり、0であれば開放故障していると判定する。
本例では、出力電圧Voutは第1段目の電池モジュール102aのモジュール電圧Vmod1となるので、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18は故障していないと判定される。
ステップS24では、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となるように制御されるが、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18は開放故障しているために開放(オフ)状態を維持する。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18は開放(オフ)状態であるため、電源装置100の外部へ電力は供給されない。したがって、出力電圧Voutは0となる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutが0であるので、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18は開放故障していると判定される。
ステップS26では、第3段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみを接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102cの第2スイッチ素子18のみ接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
これによって、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第3段目の電池モジュール102cからのみ電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第3段目の電池モジュール102cのモジュール電圧Vmod3に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutが第3段目の電池モジュール102cのモジュール電圧Vmod3となるので、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18は故障していないと判定される。
電源装置100が3つ以上の電池モジュール102を含む場合、第4段目の電池モジュール102以降も同様に処理を行う。
以上のように、本実施の形態における第2の故障箇所判定処理によれば、電源装置100に備わる複数の電池モジュール102に含まれる第2スイッチ素子18の故障箇所を判定することができる。
[故障箇所判定処理3]
図7を参照しつつ、本実施の形態における第3の故障箇所判定処理について説明する。第3の故障箇所判定処理では、強制制御状態において第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング状態を強制的に制御することによって電池モジュール102の各々に含まれる第1スイッチ素子16の故障箇所を判定する。
なお、本例では、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が短絡故障しているものとして説明する。
ステップS30では、電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18を開放状態とする強制制御信号を出力する。
このとき、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が短絡故障しているので、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16のみが接続状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、電源装置100の出力電圧Voutは0となる。
ステップS32では、第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102aの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
これによって、第1段目の電池モジュール102aの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となり、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bを含めて他の電池モジュール102はパススルー状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第1段目の電池モジュール102aからのみ電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第1段目の電池モジュール102aのモジュール電圧Vmod1に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16の故障判定を行う。当該出力電圧Voutが0以外であれば第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16は正常であり、0であれば第1スイッチ素子16は短絡故障していると判定する。
本例では、出力電圧Voutはモジュール電圧Vmod1となるので第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16は故障していないと判定される。
ステップS34では、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102bの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
これによって、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18が接続(オン)状態となる。このとき、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16も短絡状態となる。したがって、電池モジュール102は短絡状態となる。
そこで、第3の故障箇所判定処理を適用する場合、図7に示すように、各電池モジュール102にヒューズを設けておき、電池モジュール102が短絡状態となったときにヒューズが切れるようにしておくことが好適である。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第2段目の電池モジュール102bのヒューズが切れているので、出力電圧Voutは0となる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutが0となっているので、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16は短絡故障していると判定される。
ステップS36では、第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102cの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
これによって、第3段目の電池モジュール102cの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となり、短絡故障している第2段目の電池モジュール102bを含めて他の電池モジュール102はパススルー状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第3段目の電池モジュール102cからのみ電源装置100の外部へ電力を供給している状況となっているので出力電圧Voutは第3段目の電池モジュール102cのモジュール電圧Vmod3に等しくなる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutはモジュール電圧Vmod3となるので第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16は故障していないと判定される。
電源装置100が3つ以上の電池モジュール102を含む場合、第4段目の電池モジュール102以降も同様に処理を行う。
以上のように、本実施の形態における第3の故障箇所判定処理によれば、電源装置100に備わる複数の電池モジュール102に含まれる第1スイッチ素子16の故障箇所を判定することができる。
[故障箇所判定処理4]
図8を参照しつつ、本実施の形態における第4の故障箇所判定処理について説明する。第4の故障箇所判定処理では、強制制御状態において第1スイッチ素子16及び第2スイッチ素子18のスイッチング状態を強制的に制御することによって電池モジュール102の各々に含まれる第1スイッチ素子16の故障箇所を判定する。
なお、本例では、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が開放故障しており、さらに第1スイッチ素子16に並列に接続されている環流ダイオードも故障しているものとして説明する。
ステップS40では、電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とする。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とする強制制御信号を出力する。すなわち、電源装置100に含まれるすべての電池モジュール102の電池10が強制的に切り離されたパススルー状態となるように制御する。
このとき、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が開放故障しており、さらに当該第1スイッチ素子16に並列に接続されている環流ダイオードも故障しているので、電源装置100は閉回路ではない状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、出力電圧Voutは0となる。なお、電源装置100の出力端子にバッファ用コンデンサ及び放電用抵抗を並列に接続してコンデンサが放電した後に出力電圧を測定できる構成としておくことによって、放電用抵抗によりコンデンサが放電されて、電源装置100の出力電圧Voutを正確に測定することができる。
ステップS42では、第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102aの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
このとき、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が開放故障しており、さらに当該第1スイッチ素子16に並列に接続されている環流ダイオードも故障しているので、電源装置100の閉回路ではない状態を維持する。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、出力電圧Voutは0となる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16の故障判定を行う。当該出力電圧Voutが0であれば第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16は正常であり、0でなければ開放故障していると判定する。
本例では、出力電圧Voutは0となるので第1段目の電池モジュール102aの第1スイッチ素子16は故障していないと判定される。
ステップS44では、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102bの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
これによって、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18のみが接続(オン)状態となり、第2段目の電池モジュール102bに含まれる電池10のみが電源装置100へ電力を供給する状態となる。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、第2段目の電池モジュール102bから電力が供給されているので、出力電圧Voutは第2段目の電池モジュール102bのモジュール電圧Vmod2となる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第2段目の電池モジュール102bの第2スイッチ素子18の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutが0でなく、モジュール電圧Vmod2となっているので、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16は開放故障していると判定される。
ステップS46では、第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態となるように制御する。具体的には、主制御回路104aから強制制御命令を出すと共に、強制制御信号生成回路104cから電池モジュール102cの第1スイッチ素子16を開放状態及び第2スイッチ素子18を接続状態とし、電源装置100に含まれる他のすべての電池モジュール102はパススルー状態となるように強制制御信号を出力する。
このとき、第2段目の電池モジュール102bの第1スイッチ素子16が開放故障しており、さらに当該第1スイッチ素子16に並列に接続されている環流ダイオードも故障している。
電池モジュール102の故障判定回路104dは、当該状態において電源装置100から出力される出力電圧Voutを測定する。このとき、出力電圧Voutは0となる。
故障判定回路104dは、当該出力電圧Voutに基づいて、第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16の故障判定を行う。本例では、出力電圧Voutは0となるので第3段目の電池モジュール102cの第1スイッチ素子16は故障していないと判定される。
電源装置100が3つ以上の電池モジュール102を含む場合、第4段目の電池モジュール102以降も同様に処理を行う。
以上のように、本実施の形態における第4の故障箇所判定処理によれば、電源装置100に備わる複数の電池モジュール102に含まれる第1スイッチ素子16の故障箇所を判定することができる。
10 電池、12 チョークコイル、14 コンデンサ、16 第1スイッチ素子、18 第2スイッチ素子、20 ゲート駆動信号処理回路、22 強制制御回路、30 電圧センサ、32 出力リレー、100 電源装置、102 電池モジュール、104 制御コントローラ、104a 主制御回路、104b ゲート信号生成回路、104c 強制制御信号生成回路、104d 故障判定回路。

Claims (3)

  1. 二次電池を有する電池モジュールを複数含み、制御コントローラからのゲート駆動信号に応じて前記電池モジュールを相互に直列接続させるスイッチ回路を前記電池モジュールの各々が備える電源装置であって、
    前記ゲート駆動信号に関わらず前記スイッチ回路を制御することで前記電池モジュールを前記直列接続から強制的に切り離した状態及び前記直列接続に強制的に接続した状態のいずれか1つの状態に制御する強制制御手段を備え、
    前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールの前記直列接続への接続状態を変更することによって前記スイッチ回路の故障箇所を判定することを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記ゲート駆動信号は、前記電池モジュールの各々において遅延されて次段の前記電池モジュールへ順次送出されることを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置であって、
    前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールのすべてを前記直列接続されない状態となるように前記スイッチ回路を制御し、当該状態における出力電圧を第1出力電圧として測定し、
    前記強制制御手段を用いて前記電池モジュールの1つのみが前記直列接続された状態となるように前記スイッチ回路を制御し、当該状態における出力電圧を第2出力電圧として測定し、
    前記第1出力電圧と前記第2出力電圧との差に基づいて前記スイッチ回路の故障箇所を判定することを特徴とする電源装置。
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