JP7139544B1 - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

患者自身による日々の健康管理を効率化し、かつ医師による予防医療を促進することを課題とする。サーバ1は、評価受付部101と、患者ランク決定部103と、評価補正部104とを有する。評価受付部101は、医師Dにより、患者に対して歯の治療が施された場合、当該医師D又は医療機関に対する患者Uの口コミ評価を受付ける。管理部102は医師Dの治療がなされた患者Uに医師Dから示される第1指標値(健口年齢)により患者Uの歯の健康状態を管理する。患者ランク決定部103は患者Uによりセルフケアがなされる前後の健口年齢の変化に基づいて、患者Uの質(セルフケアを指示通りにどの程度行った患者か等)のランクを決定する。評価補正部104は患者Uのランクに応じて、評価受付部101により受付けられた患者Uの評価を補正する。これにより上記課題を解決する。

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
従来より、ユーザに検査又は健康診断を受診させることを支援する技術や(特許文献1)、セルフケアについてのアドバイスを行う技術(特許文献2)は存在する。
特開2018-81397号公報 特開2019-200555号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術を含む技術のみでは、ユーザ自身の健康管理に対する動機付けが効率的に出来ているとはいえなかった。そのため、ユーザ自身が日々の健康管理を効率よく行い、適切なタイミングで医師による診療を受けることができるようにする技術の開発が望まれていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザ自身による日々の健康管理を効率化し、かつ医師による予防医療を促進することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定の医療機関に属する所定の医師により、患者に対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する前記患者の評価を受付ける評価受付手段と、
前記患者に対して前記所定の医師により前記治療がなされたことを第1条件として、当該第1条件が満たされた場合に前記所定の医師により示される第1指標値により前記患者の歯の健康状態を管理する第1管理手段と、
前記患者によりセルフケアがなされる前後の前記第1指標値の変化に基づいて、前記患者の質のランクを決定する患者ランク決定手段と、
前記患者のランクに応じて、前記評価受付手段により受付けられた前記患者の前記評価を補正する評価補正手段と、
を備える。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
本発明によれば、ユーザ自身による日々の健康管理を効率化し、かつ医師による予防医療を促進することができる。
本発明の情報処理装置の第1実施形態に係るサーバを含む情報処理システムにより実現可能なサービスのうち、患者による医師等の評価結果に基づいて提供される各種サービスの一例の概要を示す図である。 図1のサービスのうち健口カフェサービスの概要を示す図である。 図2の健口カフェサービスにおいて健口年齢の診断に利用可能な画像のリストを示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(22歳、残存歯の多いパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(26歳、残存歯の少ないパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(85歳、残存歯の多いパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(85歳、残存歯の少ないパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(91歳、残存歯の多いパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(83歳、残存歯の少ないパノラマレントゲン写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(加齢に伴う下顎頭内部構造の変化を示すX線写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(歯の萌出と喪出に伴う顎骨の形態変化を示す軟X線写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(下顎骨外部形態の変化を示すX線写真の例)を示す図である。 健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例(歯牙喪出に伴う下顎骨の模型の写真の例)を示す図である。 患者の患者端末に表示される評価入力用の診察詳細・投稿画面の例を示す図である。 患者の患者端末に表示される医療機関及び医師の評価情報(○○ガーデン歯科の医院の口コミ・評価画面)の例を示す図である。 患者の患者端末に表示される医師の評価情報(○○ガーデン歯科の医師の口コミ・評価画面)の例を示す図である。 サービス提供者による評価補正措置の概要を示すイメージ図である。 医師、医療機関が患者(利用者)の健口年齢を求めるイメージを示す図である。 図18で求めた健口年齢とセルフケアの実績に基づいて患者(利用者)をランク付けするイメージを示す図である。 図1のサービスに適用される情報処理装置に係る一つの実施の形態のサーバを含む情報処理システムの構成を示す図である。 図20に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図21のハードウェア構成のサーバの機能的構成のうち、図1のサービスを実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図1のサービスのうち、予約診療サービスを示すイメージ図である。 図23の予約診療サービスを実現するサーバのチャット予約動作を示すフローチャートである。 図2の健口カフェサービスにおいて、周辺の医療機関の診療予約状況を利用者へ提示する予約地図画面を示す図である。 時間帯毎に選択形式で予約可能な画面を示す図である。 時間変遷機能付き予約地図画面を示す図である。 健口カフェサービスを提供するためのホーム画面を示す図である。 医療機関の健口サポート画面を示す図である。 健食サポート管理画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者に提供される健口点数判定画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、健口年齢診断画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、利用者が記録するサポート記録画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、患者から医師への連絡のメッセージを作成するメッセージ作成画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、健口サポートでの指導内容の確認画面を示す図である。 健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、運動(リハビリ)に関する指導内容の確認画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
まず図1を参照して、本発明が適用される情報処理システム(後述する図20参照)の適用対象となるサービスの概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の第1実施形態に係るサーバを含む情報処理システムにより実現可能なサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)のうち、患者による医師等の評価結果に基づいて提供される各種サービスの一例の概要を示す図である。
図1に示すように、患者Uによる医師Dに対する評価等の結果に基づいて提供される各種サービスには、例えば患者向けサービスと、医師等向けサービスとが含まれる。
患者向けサービスは、患者Uを支援するためのサービスであり、具体的には、予約診療サービスと、検索サービスと、健口カフェサービスと、が含まれる。
患者向けサービスのうち予約診療サービスは、患者Uが診療を受けるための予約を支援するサービスである。
予約診療サービスによれば、患者Uは、患者端末2(スマートフォン)にインストールされるアプリケーションプログラム(以下「患者アプリ」称す)を利用して本サービスへの登録を行う。そして、患者Uは、患者アプリを利用して、診療を希望する医療機関や医師D、来院の日時、診療内容等の情報を入力することで容易に予約を行うことができる。
患者Uは、本サービスに登録する際、患者Uに関する情報(以下、「患者情報」と呼ぶ)として、例えば患者Uの撮像画像、氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、職業、患者Uを一意に識別する情報、パスワード等を入力する。患者Uの患者情報は、サーバ1の患者DB184に記憶されて管理される。ここで、患者Uを一意に識別する情報としては、例えばIDとしてのメールアドレス等を設定することとし、当該IDにカルテの番号を紐付けるようにしてもよい。
また、患者Uが予約を行う際に入力する情報に診療に係る「場所」や「設備」を含めることができる。これにより、例えば予約を行う患者Uが、介護施設等の施設に入所している高齢者である場合には、患者Uは、希望する医師Dによる当該施設への訪問診療のリクエストを容易に行うことができるようになる。また、患者Uが、特殊な設備(例えば医療機器)を用いた診療を行う必要がある場合には、その条件を満たす医師Dや医療機関のリクエストを容易に行うことができるようになる。
また、予約診療サービスでは、予約の対象となる医療機関で診療を受けた患者Uによる、医師Dの診療に対する評価が受付けられる。当該評価に関する情報(以下、「評価情報」と呼ぶ)は、サーバ1の評価DB183に記憶されて管理される。
ここで、「評価情報」には、患者U毎の医師Dに対する評価として、診療毎の評価や、医師Dに対する総合的な評価、その他評価についてコメント等諸々の評価が含まれる。具体的には例えば、医師Dについての口コミや複数段階の評価(例えば5段階評価)等が評価情報に含まれる。
即ち、患者Uは、医療機関で診療を受けた後に当該医療機関で再受診するための予約をするに際し、当該診療に対する評価を入力することができる。ここで、「診療に対する評価」には、医療機関に対する患者Uの評価の他、当該医療機関に属する医師D(診療を受けた医師D)の個人に対する患者Uの評価を含めることができる。
患者Uの評価は、患者Uが予約サービスを利用して診療の予約を行う際の必須事項としてもよいし、評価を行った患者Uに対し何らかのインセンティブが供与されるようにしてもよい。これにより、患者Uの評価の件数を増やすことができるので、他の患者Uにとっての参考情報として有効活用することができる。
患者向けサービスのうち、検索サービスは、患者Uによる医療機関や医師Dの検索を支援するサービスである。検索サービスによれば、患者Uは、患者アプリを利用して、例えば診療を希望する地域や、利用を希望する医療設備等を入力するだけで、希望にマッチする又はマッチする度合が高い医療機関や医師Dを容易に検索することができる。
具体的には例えば、患者Uは、医師Dや医療機関について、1以上の要素に基づく要望を指定して検索することで、その要望を満たす医師Dや医療機関に関する情報を取得することができる。「要素」としては、例えば、医師Dとしての腕(能力)、専門分野、学歴、話し方、性格、性別、年齢、容姿等を含めることができる。
患者Uが医師Dに求めるものは、その患者Uの価値観によって夫々異なるものである。そこで、患者Uは、複数の要素の中から自身の価値観に合う1以上の要素を選択して、医師Dや医療機関を検索することができる。
例えば、患者Uが選択できる要素としては、医師Dの性別や出身大学等が存在する。即ち、患者Uによっては医師Dに対して腕(能力)のみを求め、ぶっきらぼうな話し方であっても構わないという者もいれば、医師Dに対して患者への接し方を特に重視する者もいる。
また、○○大学を卒業した医師Dでなければ受診したくないという患者Dもいるし、絶対に女性の医師Dでなければ受診したくないという患者Dもいる。或いはまた、年齢は30代で性格が優しく人当たりの良い○○大学を卒業した容姿の良い男性の医師Dであれば受診してもよいという者もいる可能性がある。
本サービスによれば、このように複数の要素の中から患者Uにより選択された1以上の要素に基づく検索を行うことができるので、当該患者Uの要望に合わせた医療機関や医師Dを検索することができる。
検索結果として患者Uに提示される情報には、希望にマッチする又はマッチする度合が高い医療機関や医師Dを一意に識別する情報(例えばID等)とともに、他の患者Uによる医療機関や医師Dに対する評価の内容が提示される。これにより、検索サービスを利用する患者Uは、他の患者Uによる各種評価の内容や、後述する医師情報を参考にして、予約する医療機関や医師Dを具体的に決定することができる。
健口カフェサービスは、患者Uや医師D等が共に利用可能なサービスであり、インターネットのウェブサイトの他、患者アプリや医師アプリにおいて、健口カフェというホームページ又はホーム画面を表示し、医師Dや医療機関、及び患者Uを含めて会員登録した利用者夫々に対して有益な情報を提供するサービスである。
例えば患者Uには、健口点数や健口年齢等の診断のためのアンケート情報の入力を促す画面を表示し、入力内容から健口点数や健口年齢、セルフケアの内容等を提示したりする。
また、健口カフェサービスは、患者Uが治療中、治療後に、セルフケアを実施する中で日々の口元のメンテナンス記録を含む健口サポート(口腔ケアに関する指導情報等)を提供する。また、患者Uには、医師Dによる診断の結果の情報を提供する。
健口カフェサービスは、健口年齢管理機能と、健口点数管理機能と、誘導機能と、予約地図表示機能とを提供する。これら各機能の詳細については図2の説明で詳述する。
さらに、健口カフェサービスでは、健口カフェにより、患者Uに対して周辺の医療機関の予約状況の推移に関する情報を提供する。
医師Dには、アンケート情報やセルフケアの情報等を医師Dに提供したり、健口点数や健口年齢の診断結果に応じて患者Uを医師D等へ誘導したり、誘導の結果、患者Uが医療機関を受診した際の医師Dに対する患者Uの評価を医師Dに通知する。
また医師D等には、健口点数や健口年齢等の診断やセルフケアのための患者Uの情報を提供したり、医師Dが患者Uを診察したときの患者Uへの評価を登録したり、患者Uから医師Dへの評価を医師Dに通知する。
この他、健口カフェサービスでは、健口カフェにより患者Uと医師Dとの間の連絡(メッセージのやり取り等)を管理することができる。
医師等向けサービスは、患者Uの診療を行う医師D、及び医師Dの卵である医学部の学生を支援するサービスであり、具体的には例えば、医師登録サービスと、検索サービスと、健口カフェサービスと、が含まれる。
医師等向けサービスのうち医師登録サービスは、本サービスを利用しようとする医師D及び学生の本サービスへの登録を支援するサービスである。
医師登録サービスによれば、医師Dや学生は、医師端末3にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「医師等アプリ」と呼ぶ)を利用することができる。医師Dや学生は、医師等アプリを利用して、本サービスへの登録に必要となる情報(以下、「医師登録情報」と呼ぶ)を入力することで容易に本サービスに登録することができる。
ここで、医師登録情報は、特に限定されないが、例えば医師D個人に関する情報として、医師Dの撮像画像、氏名、生年月日、出身地、居住地、出身校(例えば大学、高校、中学校、小学校)、所属していたクラブ、趣味、婚姻、家族構成、親族(例えば親、兄弟)の職業や最終学歴、SNS(Social Networking Service)のアカウント等を含めることができる。
また、登録情報に、医師Dが得意とする科目を含めることができる。具体的には例えば、医師Dが歯科医である場合には、得意な科目として、インプラント、矯正、ホワイトニング、根管処置、入れ歯、審美歯科等を含めることができる。
なお、医師登録情報は、患者Uが利用する検索サービスの検索対象(上述の要素)として活用されるので、より詳細な情報であることが好ましい。登録情報が詳細であればあるほど医師Dの人となりを判断することに役立つので、患者Uの検索サービスを充実させることが可能となる。
また、登録サービスでは、医師Dが所属する医療機関に関する情報(以下、「医療機関情報」と呼ぶ)として、医療機関の撮像画像、名称、住所、電話番号、アクセス方法、紹介文、特徴、診療内容等が登録される。なお、医療機関情報は、サーバ1の医療機関DB182に記憶されて管理される。
また、登録サービスを利用する医師Dは、自身や自身が所属する医療機関に対する患者Uからの評価を参照することができる。具体的には例えば、医師Dは、過去に行った診療毎に患者Uからの評価を参照することができる。
これにより、医師Dは、悪い評価であったとしても、それを参考にして改善すべき点を改善することで、スキルアップを図ることができる。一方、医師Dは、良い評価が得られた場合には、それを診療の励みにすることができる。
また、登録サービスを利用する医師Dは、医師登録情報とは別に、自身の診療の履歴を診療履歴情報として本サービスに登録することができる。
診療履歴情報には、医師Dによる患者Uに対する具体的な治療内容等が含まれる。
診療履歴情報は、医師登録情報とともに、患者Uが利用する検索サービスの検索対象(検索に用いられる各種要素)として活用されるので、より詳細な情報であることが好ましい。
診療履歴情報が詳細であればあるほど医師Dの腕(能力)を判断することに役立つので、患者Uの検索サービスを充実させることが可能となる。
なお、本サービスを利用する医師Dにより登録される、医師Dの医師登録情報及び診療履歴情報は、医師Dに関する情報(以下、「医師情報」)に含まれる情報として、いずれもサーバ1の医師DB181に記憶されて管理される。
また、登録サービスには、SNS機能を含めることができる。
これにより、本サービスを利用する医師Dや学生は、日々の出来事を、動画や写真等とともに日記やコメントとしてアップロードすることができる。また、医師Dや学生は、本サービスを利用する他の医師Dや他の学生を「友達」として追加することができる。
その結果、医師Dは、例えばサークルに参加することで横の繋がりを作ることができる。
また、学生は、医師Dも参加するサークルや会合に参加したり、本サービスを利用する他の学生や医師Dを「友達」として追加したりすることで、医師Dになる前の早い段階から横の繋がりを作ることができる。
医師等向けサービスのうち検索サービスは、医師Dの検索操作により医療機関や医師等を検索することができるサービスである。
検索サービスによれば、医師Dは、医師等アプリを利用して、医療機関や医師等を検索することができる。
このように、本サービスによれば、患者U、医師D、医療機関の夫々を支援することが可能となるため、患者U、医師D、医療機関は各種各様のメリットを享受することができるようになる。
以上をまとめると、本サービスによれば、患者Uは、以下のようなメリットを享受することができる。即ち、患者Uや医師Dは、近くの医療機関や医師Dを容易に検索することができると共に、空き情報を容易に確認することができる。患者Uは、患者端末2を診療券として使用して予約を行うことができる。患者Uは、自身の診療履歴を確認することができるし、自身の診療に対する医師Dや医療機関の評価を行うことができる。医師Dは、医師端末3を使用して患者Uの診療履歴を確認することができるし、自身が診療した患者Uからの評価を得ることができる。
また、本サービスによれば、医師Dや医療機関は、以下のようなメリットを享受することができる。即ち、医師Dや医療機関は、検索や紹介を行うことができる。医師Dや医療機関は、予約管理、及び患者Uの健口管理を容易に行うことができる。医師Dや医療機関は、自身に対する患者Uの評価を確認することができる。
ここで、図2を参照して、図1のサービスのうち健口カフェサービスの概要を説明する。
図2は、図1のサービスのうち健口カフェサービスの概要を示す図である。
図2に示す健口カフェサービスは、健口年齢管理機能KNと、健口点数管理機能KTと、誘導機能と、予約地図表示機能とを提供する。
健口年齢管理機能KNは、医師Dによる患者Uの歯の診察を前提とする、医師Dにより示される患者Uの健口年齢により患者Uの歯の健康状態を管理する。
健口点数管理機能KTは、患者Uが実践したセルフケアに応じて患者Uに付与される健口点数により患者Uの歯の健康状態を管理する。
誘導機能は、患者Uに対して行う誘導に際して、患者Uの健口年齢が一定以上になった場合に患者Uが負うこととなるリスクの内容(例えばリウマチのおそれ等)を示す情報を提示する。
具体的には、誘導機能は、例えばセルフケアを行っている患者Uに対しては、患者Uに付与された健口点数に応じて、患者Uがセルフケアの後、医師Dの診察を受けるような誘導として、患者Uのマイページでの健口年齢に応じたリスクの通知や患者Uの連絡先への電子メール送信等を行わせる制御を実行する。
誘導機能は、健口年齢管理機能KNと健口点数管理機能KTの夫々に存在する。
健口年齢管理機能KNにおける誘導機能は、自院の既存患者のリピート来院や定期健診、来院の誘導を行う機能である。
健口年齢管理機能KNにおける誘導機能の対象者は、既存患者(通院中、定期健診日未到来者)、中断患者(治療途中にも関わらず、通院していない人)、新規患者、セカンドオピニオンとして来院した方、摂食嚥下障害でお困りの方(介護施設・病院・高齢者・障碍者)、上記の内容のご本人の代理権者等であり、これらの人(対象者)に対して本サービスの会員である自院へ再来院するように既存患者を誘導する機能である。
ここで、健口年齢管理機能KNにおける誘導の流れについて説明する。
治療開始時(初診時)に対象者の口腔衛生状態を、医療機関(歯科)の医師Dが評価を行いシステム(健口年齢管理機能KN)に入力する。健口年齢管理機能KNは、入力内容に基づき口腔衛生状態を判定し、年齢(以下、健口年齢とする)を用いて口腔衛生状態を可視化する。
なお、口腔衛生状態の判定にあたっては、後述のパノラマレントゲン写真の診断を用いること、又は一部置き換えることで口腔衛生状態を判定することが可能である。
健口年齢管理機能KNは、判定した口腔衛生状態(摂食嚥下機能)に応じてその状態の改善や維持を行うトレーニング法を提示する。
対象者は、健口年齢管理機能KNから提示されたトレーニング法に基づいてトレーニングを実施した実施内容を記録する。
健口年齢管理機能KNは、対象者がトレーニングを実施した結果又は未実施の結果で、医療機関への誘導を実行する。
一定期間経過(定期健診時期の到来)すると、定期健診への誘導を実行する。
誘導の結果、対象者が来院した場合、治療又は定期検診終了後に、口腔衛生状態の再評価を実施する。
誘導の結果、対象者が来院しない場合、治療、定期健診の必要性を電子メール等により送付し、再誘導を実行する。
健口点数管理機能KTにおける誘導機能の対象者は、歯科に通院(訪問診療)していない人や本サービスを利用していない歯科(他院)に通院している人、又は他院に通院したことがある人、又は他院へ通院したことはあるが最近は通っていない人、他院で通院したことがあるが自らの意思で治療を中断している人、他院での治療が終了し、定期健診日前又は、定期健診の予約を取っていない人、歯科治療・口腔ケアを望む、ご家族、介護施設、介護従事者、医療従事者等の他、医師Dの治療を終えて、医師Dの指導のもと、セルフケアを行っている患者U等であり、これらの人(対象者)に対して本サービスの会員である自院へ誘導する機能である。
ここで、健口点数管理機能KTにおける誘導の流れについて説明する。
対象者が、Q&Aに回答し、その内容を健口点数管理機能KTが判定し点数化する。
次に、健口点数管理機能KTは、健口点数の加算値(合計得点)が予め設定された閾値に達すると、受診又はセルフケアの実施を促す。これを受けた受診希望者は、診療予約の機能から予約を行う。
予約をしない人・セルフケアを実施している人については、一定期間経過後、健口点数Q&Aの再評価に誘導する。再評価の結果、健口点数が悪化したか、又は変わらない人に対して受診を促す。
本サービスを利用する医院・病院での受診後は、健口点数に移行され、健口サポート(後述)、健食サポート(後述)の利用が可能となる。
予約地図表示機能は、図25乃至27に示す予約状況の地図画面(予約レーダー画面)を患者端末2に表示し、地図上で時間の推移を伴う予約状況の変遷を閲覧可能に患者Uを含む利用者に提供する。
健口カフェサービスは、前提として、医師Dによる患者Uの歯の診察が行われる。患者Uは、医師Dの診察を受ける際、医療機関H(歯科医院)でサービスを利用する。
そして、患者Uの歯の診察を行った医師Dは、その診察結果に基づいて、患者Uの歯の健康状態のレベルを年齢で表現した「健口年齢」を示す。
健口年齢は、基本的には、より若年である方が歯の健康状態のレベルが高い(より健康な状態にある)ことになる。ただし、患者Uの歯の健康状態のレベルを把握するうえで重要となるものは、患者Uの実際の年齢に対する健口年齢である。
例えば健口年齢が同じ30歳であったとしても、患者Uの実際の年齢が20歳であるのと40歳であるのとでは意味合いが異なってくるからである。
即ち、患者Uの実際の年齢よりも健口年齢が下回っている場合には、歯の健康状態のレベルは「高い」ということができる。これに対して、患者Uの実際の年齢よりも健口年齢が上回っている場合には、歯の健康状態のレベルは「低い」ということができる。
歯の健康状態のレベルが低い患者Uは、セルフケアを行ったうえで再び医師Dの診察を受ける。この2回目の診察において、歯の健康状態を示すレベルがアップしていると判断された場合には、医師Dにより示される健口年齢は1回目のものよりも若年化することになる。例えば患者Uの実際の年齢が20歳であり、1回目の診察の完了の際に示された健口年齢が30歳、2回目の診察の開始の際に示された健口年齢が25歳であった場合には、患者Uのセルフケアの効果が出ていることになる。この場合、患者Uは、その後もセルフケアを続ければ、3回目の診察において示される健口年齢が患者Uの実際の年齢(20歳)よりも下回るようにすることが可能となる。
また例えば、患者Uの実際の年齢が20歳であり、1回目の診察の完了の際に示された健口年齢が30歳、2回目の診察の開始の際に示された健口年齢が20歳であった場合には、患者Uのセルフケアの効果が十分に出ていることになる。
この場合、患者Uの健口年齢が実際の年齢と同一であるため、その調子でセルフケアを続けてさえいれば、3回目の診察を受けることなく歯の健康レベルのアップ又は維持を図ることができる。
ただし、2回目の診察後、一定期間が経過すると、本サービスから患者Uに対して、3回目の診察を促す通知やメール等の「誘導」が行われる。この誘導は、患者Uが3回目の診察を受けることでセルフケアの効果がでているのかどうかを確認しようと考える誘因となる。
また例えば、患者Uの実際の年齢が20歳であり、1回目の診察の完了の際に示された健口年齢が30歳、2回目の診察の開始の際に示された健口年齢が30歳又はそれ以上であった場合には、セルフケアの効果が出ていないことになる。
この場合、セルフケアが不十分であったり、セルフケアのやり方が間違っていたりするおそれがあるので、セルフケアの再確認等が行われる。そして、患者Uは、3回目の診察で良い結果(医師Dにより示される健口年齢の若年化)を得るために、2回目の診察で再確認したセルフケアを実践する。
患者Uは、本サービスにより提供される専用のウェブサイト(以下、「健口カフェ」と呼ぶ)にアクセスすることで、いつでも自分の受診履歴や健口年齢の履歴を確認することができる。これにより、患者Uは、セルフケアの効果を時間軸で確認することができる。
このように、健口年齢を若年化させるためのセルフケアは、正しい方法で継続的に行わないと、好ましい効果が出ない場合がある。このため、本サービスでは、患者Uがセルフケアを正しい方法で継続的に実践しているのかを容易に確認できるようにするための手法として、患者Uのヘルスケアを「健口点数」で評価する手法が設けられている。「健口点数」とは、具体的なセルフケアの内容毎に予め定められた点数である。
患者Uは、正しい方法でセルフケアを実践し、その旨を申告(専用アプリで入力)すると、そのセルフケアに対応する点数を付与してもらうことができる。具体的には例えば、「朝食後に3分間以上歯を磨く」というセルフケアの健口点数が「1点」である場合には、患者Uが朝食後に3分間以上歯を磨くと、その健口点数が患者Uに付与される。
また例えば、「デンタルフロスを用いて歯間の汚れを落とす」というセルフケアの健口点数が「3点」である場合には、患者Uがデンタルフロスを用いて歯間の汚れを落とすと、その健口点数が患者Uに付与される。
患者Uに付与された健口点数は本サービスにより管理される。患者Uは、上述した「健口カフェ」にアクセスすることで、自分に付与された健口点数の合計をいつでも確認することができる。
医師Dによる診察後、患者Uによるセルフケアが開始され、所定期間が経過した時点における患者Uの健口点数が所定の点数を下回っている場合には、医師Dによる診察を再度受診することを勧める誘導が行われる。具体的には例えば、診察後2週間が経過した時点で、健口点数が所定の点数に達していない場合には、セルフケアが不十分であるとして、再診を勧める通知やメールが患者Uのスマートフォン等に送信される。
これにより、患者Uは、本サービスからの誘導(通知やメール)にしたがって医師Dによる診察を再度受診することで、医師Dの治療を受けるとともに、正しいセルフケアについての指導を受けることができる。また、医師Dは、建口点数を付与してもらうために積極的に受診を希望する患者Uの数を増やすことができる。
ここで、本サービスにおいて「健口年齢」と「健口点数」とが区別されている意義は以下のとおりである。即ち、「健口年齢」は、いわゆる「腸内年齢」や「血管年齢」と同様に、実際の年齢と比較することができるため、患者Uは歯の健康状態をより現実的に実感することができる。
また、「健口年齢」と「健口点数」とを区別して、医師Dの診察を受けた場合にのみ「健口年齢」が示されるようにすることで、「健口年齢」を示してもらうべく医師Dの診察を受けようとする者の増加を期待することができる。
一方、「健口点数」は、患者アプリで所定の操作を行うだけで付与してもらうことができる。このように、患者アプリを利用することで「健口点数」を簡易的に付与してもらうことができるようにすることで、患者Uは患者アプリを気軽に利用することができる。その結果、患者アプリの利用者の増加を期待することができる。
患者Uの受診結果、診察料、及び医師Dにより示された健口年齢を示すデータは「診察データ」として、本サービスにおいて記憶されて管理される。また、患者Uのセルフケアの内容、及びセルフケアにより付与された健口点数を示すデータも「セルフケアデータ」として、本サービスにおいて記憶されて管理される。
本サービスにより管理される診察データ及びセルフケアデータは、蓄積されて各種の研究(例えば大学病院との共同研究)等に活用される。
健口年齢カフェのこの他の機能について説明する。
健口年齢カフェのアプリ又はウェブサイトには、上述した各種処理の結果をプリントアウトする機能、結果をサーバ1やローカルに記録する機能、起床就寝時刻、食事時刻(朝、昼、夜、就寝前)、各食事内容(任意)、歯磨き時刻(朝、昼、夜、就寝前)、患者Uから医療機関Hや医師Dへのメッセージ連絡機能、医療機関Hからの連絡機能、お知らせ機能等が備えられている。なお、メッセージ連絡機能は画像や動画等のデータを添付することができる。
図3は、図1のサービスのうちの健口カフェサービスにおいて、健口年齢の診断に利用可能な画像のリストを示す図である。
健口年齢の診断には、例えば図3に示すように、パノラマレントゲン、デンタル、CT等の画像が利用可能である。
パノラマレントゲンの画像は、う蝕(虫歯)の進行状況の確認、歯槽骨の溶け具合、歯周病の進行状態の確認、歯根部の病変の確認、根尖病巣の広がりの確認、親知らず・埋伏歯・過剰歯の確認、顎関節の確認、歯石の付着確認等に利用可能である。
デンタルの画像は、顎関節の確認は不可能であり、それ以外の確認であればパノラマレントゲンの画像と同様に利用可能である。CTの画像は、顎関節の確認は撮影法により利用可能であり、それ以外の確認は、パノラマレントゲンの画像と同様に利用可能である。
この他、例えば口腔内カメラ写真、患者の歯の模型かその撮像画像が利用可能であり、医師Dによる直接診断等であってもよい。
ここで、図4乃至図13を参照して健口年齢の診断に利用される具体的な画像の例を説明する。図4乃至図9は、パノラマレントゲン写真の例であり、図10乃至図13は、X線写真の例である。
図4の例は、残存歯(または天然歯)の多い方(22歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、天然歯(親知らず含む)に歯槽骨が近い。
図5の例は、残存歯(または天然歯)の少ない方(26歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、図4の女性の写真に比べて、治療痕も多く、歯槽骨が下がっている。
図6の例は、残存歯(または天然歯)の多い方(85歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、歯槽骨が加齢や歯周病により減少し、歯の頭から離れているが、歯根が多く残っており、補綴物が入っている。
図7の例は、残存歯(または天然歯)の少ない方(85歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、残存歯も少なく、図6の写真の女性と比べて、前歯の歯槽骨も下がっている。
図8の例は、残存歯(または天然歯)の多い方(91歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、歯を失った時期や加齢により、顎骨の厚みが異なってくる。
図9の例は、残存歯(または天然歯)の少ない方(83歳、女性)のパノラマレントゲン写真の例であり、図8の女性と比べて、8歳ほど若いが、明らかに下顎骨の厚みが異なる。
なお、異なるデータベースであるので、一概に言えない部分はあるが、それそれの右側(レントゲンでいうと左側)の下顎カーブが異なることが分かる。
図10の例は、加齢に伴う下顎頭内部構造の変化を示す軟X線写真の例であり、左上が50歳台有歯顎の骨のX線写真、左下が50歳台無歯顎の骨のX線写真、右上が70歳台有歯顎の骨のX線写真、右下が70歳台無歯顎の骨のX線写真であり、夫々の年代で有歯顎よりも無歯顎の方が内部の骨の密度が低いことが分かる。
図11の例は、歯の萌出と喪出に伴う顎骨の形態変化を示す軟X線写真の例であり、符号Aは、乳歯列期、符号Bは、永久歯列期、符号Cは、無歯顎の各骨の形態変化を示している。
図12の例は、下顎骨外部形態の変化を示すX線写真の例であり、符号Aは、歯牙萌出の下顎骨、符号Bは、永久歯列期の下顎骨、符号Cは、歯牙喪失後の下顎骨を示している。なお、矢印は、オトガイ孔を示している。
図13の例は、歯牙喪出に伴う下顎骨の模型の写真の例であり、符号Aは、有歯顎、符号Bは、無歯顎の各骨の内部を示している。
これらの患者Uの口腔に関する情報(上記様々な写真(画像)のうちより多くの情報がある方が精度が向上する)を用いることで、口腔内状況を把握し、出力される情報を用いて、健口年齢、口腔内の状態の把握、今後起こり得る口腔内状況を予測する等のことを行うことができる。
ここで、図14乃至図16を参照して患者や医師、医院の評価について説明する。
図14は、患者の患者端末に表示される評価入力用の診察詳細・投稿画面の例を示す図である。
図15は、患者の患者端末に表示される医療機関及び医師の評価情報(○○ガーデン歯科医院の口コミ・評価画面)の例を示す図である。
図16は、患者の患者端末に表示される医師の評価情報(○○ガーデン歯科の医師の口コミ・評価画面)の例を示す図である。
健口カフェのホーム画面には、「評価済」と表記されたアイコンが付された診療履歴と、「評価未」と表記されたアイコンが付された診療履歴の欄が設けられている。
「評価済」と表記されたアイコンが付された診療履歴の欄には、「詳細・投稿内容確認」と表記されたボタンが配置されている。
「詳細・投稿内容確認」と表記されたボタンが押下されると、診療履歴の詳細な情報と、患者Uにより既に行われた評価の具体的内容とを確認することができる。
また、「評価未」と表記されたアイコンが付された診療履歴の欄には、「詳細・投稿する」と表記されたボタンが配置されている。
「詳細・投稿する」と表記されたボタンが押下されると、診療履歴の詳細な情報の確認と、患者Uによる当該診療に対する評価を行うことができる。具体的には、「詳細・投稿する」と表記されたボタンが押下されると、図14に示す診察詳細・投稿画面が患者端末2に表示される。
図14の診察詳細・投稿画面は、表示領域F1乃至F3を含むように構成される。このうち、表示領域F1には、「診療詳細・投稿」という表題が配置されている。表示領域F2には、診療が行われた日の日付(2018/06/20)と、当該診療を担当した医師Dの氏名(○○ ○○)と、診療の内容(抜歯)と、診療に対する患者Uの5段階評価の入力欄及び評価内容のチェック入力欄とが配置されている。なお、図14の例では、患者Uによる5段階評価のうち、担当医(○○ ○○)の診療に対する患者Uの評価は「2」とされている。
また、評価内容のチェック入力欄には、例えば、「施術が痛かった・下手だと感じた」、「説明が不十分だった」、「接客態度が良くなかった」、「必要以上に待たされた」、「話を聞いてくれなかった」といったチェック項目を表示させることができる。患者Uは、これらのチェック項目のうち、該当するものがあればチェックを入力する。
図14の表示領域F3には、「投稿する」と表記されたボタンが配置されている。患者Uは、表示領域F2に表示された、診療の評価を入力する欄への入力が完了した後、表示領域F3の「投稿する」と表記されたボタンを押下することで、診療の評価を登録することができる。
図15に示す患者の口コミ・評価画面には、指定歯科医院(○○ガーデン歯科)の評価情報として、指定歯科医院の5段階評価の結果(平均評価結果)と、口コミ件数の総数と、患者U毎の5段階評価の結果(各評価結果)とが表示されている。
また、図15に示す患者の口コミ・評価画面には、当該指定歯科医院(○○ガーデン歯科)に属する医師D(同図の例ではA医師乃至C医師)の夫々に対する5段階評価の結果(平均評価結果)と、口コミ件数の総数とが表示される。
図16の医師の口コミ・評価画面には、各患者U(同図の例ではa患者乃至d患者)の夫々により投稿された口コミについて、その実際の内容が表示される。
このように、患者Uは、医療機関の単位のみならず医師Dの単位で、評価の結果や口コミの内容等を容易に確認することができる。その結果、患者Uは、自身にとってより好適な診療を受ける(又はその予約を取る)ことができる。
さらに、患者Uは、診療(又はその予約)の対象を、医療機関を主軸とせずに医師Dを主軸とすることで、各種各様な検索等を実行することができる。
例えば、患者Uは、各種各様な観点で、医師Dの評価に基づく医師Dのランキングに基づいて、各種各様な検索等を実行することができる。
具体的には例えば、患者Uは、住んでいる場所から10km以内に存在する医師Dのランキングに基づいて、診療(又はその予約)の対象として所望の医師Dを決定することができる。
次に、図17を参照してサービス提供者による評価補正措置の概要を説明する。
図17は、サービス提供者Gによる評価補正措置の概要を示すイメージ図である。
本サービスを利用する患者Uは、医師Dの診療に対する評価を行い、評価結果が図15に示した医院の口コミ・評価画面や図16に示した医師の口コミ・評価画面に反映される。これにより、他の患者Uは、医師Dや医院に対する評価の内容を確認しながら、所望の医師Dや医院による診療の予約を行うことができる。
しかしながら、医師Dや医院の評価を行う患者Uの中には、医師Dの指導に沿った正しいセルフケアをせずに、その後の診察等で健口年齢が悪化し、医師Dに対して正当性に欠ける評価を行う悪質な患者Uがいる場合がある。このように正当性に欠ける評価を行う悪質な患者Uであっても、医師Dや医院等の医療機関は、評価を受ける立場上、そのような患者Uへの診療を断ることが困難な状況にある。
このような場合、本サービスでは、セルフケア前後の患者の健口年齢の変化から患者Uの質のランクを導出し、導出した患者Uの質のランクに基づいて、患者Uが評価した医師Dの評価を補正する措置(以下「評価補正措置」と呼ぶ)を行う。
即ち、ニュートラルな立場であるサービス提供者Gが、必要に応じて評価補正措置を行う。これにより、患者Uから医師Dへの評価のうちセルフケアを正しく実施した患者Uとそうでない患者Uとで評価の重み付けを調整し、セルフケアを正しく実行した患者Uの評価の重みを重くして医師Dや医療機関の評価に反映し、反映した結果を図15に示した医院の口コミ・評価画面や図16に示した医師の口コミ・評価画面に提示する。
具体的には例えば、サービス提供者G側で、不真面目な患者Uにより行われた過去の評価の内容を確認して、その内容が正当性に欠けるものであると認められる場合には、当該患者Uからの評価を保留にしたり、評価に対する重みを低くする評価の補正措置が実行される。
また、本サービスを利用する患者Uの中には、患者アプリを利用して診療の予約を行ったものの、何度も無断でキャンセルをするような者がいる場合がある。このような場合、予約を取ることができなかった他の患者Uが迷惑を被るだけではなく、医師Dや医療機関に逸失利益が生じることもある。
このため、本サービスでは、医師Dや医療機関の申し出に基づいて、何度も無断でキャンセルをするような患者Uの質のランクを低くするランク補正措置が行われる。これにより、無断キャンセルが原因で他の患者Uが迷惑を被ったり、医師Dや医療機関に逸失利益が生じたりすることを防ぐことができる。
なお、不真面目な患者Uから評価の補正措置や何度も無断でキャンセルをするような患者Uのランク下げの措置がサービス提供者Gにより行われた場合であっても、措置を受けた患者Uは、医療機関を利用することが禁止されるのではなく、あくまでも本サービスを利用することが停止されるのみである。
また、本サービスでは、本サービスを利用する患者Uのみならず、医師Dに対しても上述の補正措置が行われることがある。
具体的には、サービス提供者Gは、患者Uからの評価が著しく悪い医師Dに対し、本サービスの利用停止措置を行うことができる。
本サービスの利用停止措置が行われた場合、本サービスの利用が停止される医師Dは、本サービスを利用することで得られるメリットを享受できなくなるので、患者Uからの評価を上げるように努力することが期待できる。
なお、患者Uからの評価が著しく悪い医師Dに対して、サービス提供者Gによるサービス利用停止措置が行われた場合であっても、サービス利用停止措置を受けた医師Dは、診療業務自体を行うことができなくなるのではなく、あくまでも本サービスを利用することが停止されるのみである。
以上のように、本サービスでは、ニュートラルな立場にあるサービス提供者Gに対し、患者Uの評価の補正措置及び医師Dへのサービス利用停止措置等を行うことができるので、患者の質や評価の向上、及び医師Dによるサービスの質の向上が期待できる。
以下、図18、図19を参照して補正措置の具体例を説明する。
図18は、医師、医療機関が患者(利用者)の健口年齢を求めるイメージを示す図である。
図19は、図18で求めた健口年齢とセルフケアの実績に基づいて患者(利用者)をランク付けするイメージを示す図である。
まず、図18を参照して医師、医療機関による健口年齢の求め方について説明する。
図18に示すように、ステップS201において、医師D、医療機関では、治療開始日(初診日や再初診日)に患者Uを診察することで、ステップS202において、健口年齢を算出し確定する。例えば患者Uの実年齢が40歳であるとき、診断結果の患者Uの健口年齢が75歳であったものとする。この場合の実年齢と健口年齢との差は+35歳である。
患者Uを診察した医師Dは、ステップS203において、サポート内容を作成し、健口年齢とサポート内容を患者Uに提供する。
健口年齢とサポート内容の提供を受けた患者Uは、その後、実際にセルフケアを実践し、ステップS204において、サポート内容を実施し、次回診療日又は定期健診日までに生活習慣(セルフケアの実績)を記録する。
来院日や定期健診日に、医師Dは、ステップS205において、来院した患者Uを診察することで、ステップS206において、健口年齢を算出し確定する。このとき、患者Uの実年齢は40歳であり、診断結果の患者Uの健口年齢が50歳になったものとする。この場合の実年齢と健口年齢との差は+10歳である。
初診日の診断結果の健口年齢が75歳であり、次に患者Uが来院した来院日の診断結果の健口年齢が50歳であるため、ステップS207において、互いの健口年齢の差を求めることで、セルフケア前後の健口年齢の年齢差が25歳と算出できる。
このように算出した健口年齢や年齢差と、患者Uのセルフケアの実績に基づいて、患者(利用者)をランク付けする。
例えば図19に示すように、ステップS211において、1以上の患者Uの夫々について実年齢と健口年齢との差と、セルフケアの達成状況と、その他の指標(治療進捗度や予約のキャンセル率等)に基づいて、患者の質のランクを決定する。
例えば実年齢45歳の患者U1は、1回目の健診の健口年齢80歳から2回目の健診の50歳に変化した場合、健口年齢の若返りは、30歳であり、実年齢との差は+5歳となる。この患者U1は、2回目の健口年齢診断で30歳も若返っているので、適切な治療を受け、また適切な口腔ケア(セルフケア)を実践したと言える。
また、実年齢45歳の患者U2は、健口年齢50歳から35歳に変化した場合、健口年齢の若返りは、15歳であり、実年齢との差は-10歳となる。この患者U1は、15歳若返っている上に、実年齢よりも10歳若い判定となっている。システム上の平均的な45歳の口腔衛生状態よりも、より良い口腔衛生状態に変化したと言える。
さらに、実年齢45歳の患者U3は、健口年齢50歳から65歳に変化した場合、健口年齢の若返りは、-15歳であり、実年齢との差は+20歳となる。この患者U3は、1回目の診断では15歳年老い、実年齢の45歳から+5歳の健口年齢50歳が、2回目の診断では健口年齢が65歳となり実年齢の45歳に対して+20歳の健口年齢65歳となってしまい、口腔衛生状態が悪化していると言える。
このような健口年齢の上下動は、治療の受診の有無、口腔ケア(セルフケア含む)の実施状況だけでなく、患者Uの生活環境、既往歴など、様々な要因で起こる。但し、健口年齢の改善(若返り)は、患者Uにとって、少なくとも口腔衛生状態を含む心身の状態が改善したということの現れであると言える。
また、健口年齢の改善(若返り)は、歯科医師にとって、対象者に対する治療や口腔ケア、患者Uへのアドバイスが適切であったことを裏付ける指標であるとも言える。
健口年齢が若返ったことは、患者Uが口腔衛生状態の改善または維持を目的に努力をしたことの証拠であり、この患者Uは、口腔衛生状態の改善・維持に対する意識が高い(高くなった)と解することもできる。
なぜなら、クリニックにおける治療や口腔ケアによる若返りは、一定のまでであり、それ以上の若返りは患者U本人の努力によるところになっているためである。
このような高い意識を持つ患者Uばかりではなく、意識の低い対象者(患者)も多々いる。そういった患者Uには、より極め細やかなフォローを実施し、口腔衛生状態の重要性を理解してもらい、リピーター(ファン層の取り込み)へと繋がる施策を打ち出す必要性がある。
次に、上記のように求めた健口年齢の改善・維持・悪化のレベルに応じて患者Uをランク付けし、そのランクに基づいた医師、医療機関の評価を行うことについて説明する。
この場合の補正措置は、『健口年齢』の変遷、セルフケア記録、治療記録(進捗)と、その他の情報又は指標を加味した上で、患者Uをランク付けし、患者Uのランクに基づき、患者Uが医師Dや医療機関を評価する際に補正、つまり影響力に応じて評価値に格差を与える。
患者Uのランク付けは、健口年齢の診断より算出される健口年齢を基礎とし、各種情報・指標を総合的に判断し、患者Uに対して基礎ランクを付与する。
この場合、まず健口年齢を算出し前回の算出結果と比較する。
患者U1は大きく30歳若返り、患者U2は15歳若返り、患者U3は15歳年老いている。結果、健口年齢の若返りの要素としては、患者U1が最も良い評価(ランク)となる。具体的には、例えば予め設定された年齢とランクとの対応表より、個々の評価(ランク)を得るものとする。
対応表は、ランクSSSは21歳以上、ランクSSは11歳~20歳、ランクSは5歳~10歳、ランクAは4歳、ランクBは0歳、ランクCは-4歳、ランクDは-5歳~10歳、ランクEは-11歳~-20歳、ランクEEは-21歳以上等と対応付けられているものとする。
この場合、患者U1は30歳でランクSSS、患者U2は15歳でランクSS、患者U3は-15歳でランクEとなる。
次に、算出した健口年齢と実年齢との差、つまり健口年齢と実年齢とを比較する。
患者U1は(5歳)老い、患者U2は(10歳)若く、患者U3は大きく(20歳)老いている。結果、健口年齢と実年齢との差の実年齢差要素としては、患者U2が最も良い評価(ランク)となる。具体的には、例えば予め設定された実年齢差とランクとの対応表より、個々の評価(ランク)を得るものとする。
対応表は、ランクEEは21歳以上、ランクEは11歳~20歳、ランクDは5歳~10歳、ランクCは4歳、ランクBは0歳、ランクAは-4歳、ランクSは-5歳~10歳、ランクSSは-11歳~-20歳、ランクSSSは-21歳以上等と対応付けられているものする。
この場合、患者U1は5歳でランクD、患者U2は-10歳でランクS、患者U3は+20歳でランクEとなる。
続いて、上記若返り要素と、上記実年齢差要素と、実年齢と、前回健口年齢と、今回健口年齢とから、評価者としての患者U1乃至U3の基礎ランクを決定する。
例えば患者U1は、80歳から50歳へ変化し、若返り要素のランクは「SSS」、実年齢差要素のランクは「D」なので、これら全体として患者U1には評価者としての基礎ランク「B」が付与される。
患者U2は、50歳から35歳へ変化し、若返り要素のランクは「SS」、実年齢差要素のランクは「S」なので、これら全体として患者U2には評価者としての基礎ランク「S」が付与される。
患者U3は、50歳から65歳へ変化し、若返り要素のランクは「E」、実年齢差要素のランクは「E」なので、これら全体として患者U3には評価者としての基礎ランク「E」が付与される。このように求められる基礎ランクは、健康管理への意識の高さの現れの指標でもある。
その他の指標に関しては、対象者(患者)の歯科・医科領域以外の指標も含めて評価し、ランク付けに用いる。この例では、評価は減点方式とする。
なお、その他の指標にある、例えば治療進捗では、治療計画通りの日程が消化されているかということも確認する。ここに示した例は一例であり他の指標や評価方式であってもよい。
予約キャンセル率では、キャンセル内容も確認する。具体的には前日までの事前キャンセルか、当日キャンセルか無断キャンセルか等を確認する。
サービスに対する苦情や改善要求があった場合に、正当性のない文句だけを言い続ける人(クレーマー)やさらに度を超えた苦情を発言する人(モンスター)等の影響力をそぐ。
その他の指標については、ここで説明した例に限らず、今後新たに作成される指標等であってもよい。
次に、評価者としてのランク付けがされた後、患者Uが医師Dや医療機関を評価する場合、そのランクに基づく影響力を与える。ここでも対応表を用いるものとする。
図19に示すように、対応表190は、ランク「SSS」は30%、ランク「SS」は15%、ランク「S」は10%、ランク「A」は5%、ランク「B」は0%、ランク「C」は-10%、ランク「D」は-20%、ランク「E」は-30%、ランク「EE」は-反映しない等と対応付けられているものとする。
例えば100点満点表記の場合、ランク「SSS」は130点、ランク「B」は100点、ランク「E」は10回中7回反映する、等とする。
ランク「A」以上の対象者が100点採点した場合でも、本人の見た目上100点と表記し、補正措置のみで30%分の影響力が反映される。
なお、評価者全員がランク「A」以上で医師Dや医療機関の評価の平均が100点を超える場合は、100点を最大限とする等の対策を行う。
例えば図14、図15の患者Uの評価において、歯マーク5つのうち2つであれば、ランク「SSS」の30%を増額すると、歯マーク3つに反映される。
ここに示した対応表の例は、ランク「B」を0%として左右にプラスマイナス表記を行っているが、このようなランク付けに限られない。
なお、上記実施形態では、ランクの高い患者の評価をプラスし、ランクが最低の患者の評価は反映しないものとしたが、ランクが「C」以下の患者からの複数回の評価(例えば10回)のうち何回か(例えば3回)の評価を除外するようにしてもよく、これ以外に、対象者(患者)のランクが例えば「E」や「EE」等のようにランクが低い場合に、その患者の医師への評価を良くするように補正(加点)をしてもよい。
患者Uを評価者としてランク付けする理由を説明する。
現在、物品や役務に対して評価をする行為があふれている。本当に購入した購入者や実際に利用した利用者に限らず、評価が可能な場合もあり、悪意のある人物により、低評価をつけられること、レビューが書き込まれることがある。
本サービスは、実際に治療や口腔ケアを受けた患者Uが評価できるのみであり、その他の関与を一切許さない(患者Uのランク付けを除く)。
不当な評価から医師Dや医療機関を守り、評価者として適切な人物からの正当な評価を得ることを目的としている。
評価者である患者Uのランク付けを行う理由は以下の通りである。
患者Uの知識不足から起こる不当な評価を防止する。
治療や口腔ケアへの関心の低い患者Uを見極める。
他院・他科との患者情報を共有する。
医師Dや医療機関を技術・技量・過程・結果から正当な評価を得るには、このような理由から患者Uをランク付けする必要がある。評価者として必要な知識と実績のある患者Uからの評価は、その医師Dや医療機関の真の姿(医師Dや医療機関としての真の実力)を表す客観的な評価であると言える。
現状、評価者(対象者:患者)のランク付けには、健口年齢と各種指標を例としてあげているが、今後発表される各種情報と数値、新たに公表される指標なども、必要であれば算定の基礎情報として、導入してもよい。
以上によれば、可視化された健口年齢を患者Uに提示することで、患者Uに本人の口腔衛生状態への理解を促し、治療と口腔ケア(セルフケアを含む)の重要性を意識づけ、良好な口腔衛生状態への改善または維持することが如何に健康的な生活を送るために必要不可欠なことであるかを認知・認識してもらうことができる。
健口カフェを導入している医療機関への新規患者の誘導と既存患者のファン化(囲い込み)することができる。
多くの医療機関、患者Uに利用してもらうことにより、口腔衛生状態の指標のビックデータの獲得することができる。
次に、図20を用いて上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図20は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図20に示す情報処理システムは、サーバ1と、患者端末2-1乃至2-nと、医師端末3-1乃至3-mと、を含むように構成されている。
サーバ1、患者端末2-1乃至2-n、医師端末3-1乃至3-mの夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。
サーバ1は、サービス提供者Gにより管理され、患者端末2-1乃至2-nや医師端末3-1乃至3-mと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
患者端末2-1乃至2-nは、患者U1乃至Unの夫々により操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。なお、患者端末2-1乃至2-n、患者U1乃至Unの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「患者端末2」、「患者U」の夫々と呼ぶ。
医師端末3-1乃至3-mは、医師D1乃至Dmの夫々により操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で構成される。なお、医師端末3-1乃至3-m、医師D1乃至Dmの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「医師端末3」、「医師D」の夫々と呼ぶ。
図21は、図20に示した情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を出力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図20の患者端末2、医師端末3等)との間で通信を行う。
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、図示はしないが、図20の患者端末2、医師端末3も、図21に示すサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、患者端末2、医師端末3の構成の説明については省略する。
次に、図22を参照して、図21のハードウェア構成を持つサーバ1の機能的構成について、説明する。
図22は、図20の情報処理システムにおける図21のサーバ1の機能的構成のうち、評価支援処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
「評価支援処理」とは、上述の本サービスにおける、医師Dや医療機関に対する患者Uによる評価を支援するための処理をいう。
図22に示すように、サーバ1のCPU11(図21参照)においては、評価支援処理が実行される場合には、評価受付部101と、管理部102と、患者ランク決定部103と、評価補正部104と、提示部105と、健口年齢管理部106と、健口点数管理部107と、誘導部108と、予約部109と、が機能する。
なお、記憶部18(図13)の一領域には、医師DB181と、医療機関DB182と、評価DB183と、患者DB184とが設けられている。
評価受付部101は、医師Dに対する患者Uによる評価を受付ける。具体的には、所定の医療機関に属する所定の医師Dにより、患者Uに対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師Dのうち少なくとも一方に対する患者Uの評価(図14の口コミの歯のマーク5つのうちの2つ等)を受付ける。なお、評価は点数等でもよくこの例に限定されない。
即ち評価受付部101は、医師Dの診察又は診療を受けた1以上の患者Uの夫々が、患者端末2を操作することにより、当該医師Dに対する評価を行った場合に、当該評価を受付ける。
また、管理部102は、評価受付部101により受付けられた、医師Dに対する患者Uによる評価を少なくとも含む医師Dの情報を、n人(nは1以上の整数値)の医師D毎に管理する。
具体的には、管理部102は、医師Dの患者Uの評価情報を医師DB181に記憶させて管理する。
また、管理部102は、n人の医師Dの夫々に対する1以上の患者Uの夫々による評価を、n人の医師Dの夫々の評価情報として評価DB183に記憶させて管理する。
また、管理部102は、患者Uに対して所定の医師Dにより治療がなされたことを第1条件(治療済みフラグあり)として、当該第1条件が満たされた場合に所定の医師Dにより示される第1指標値(健口年齢)により患者の歯の健康状態を管理する。
具体的には、管理部102は、患者Uに対して所定の医師Dにより治療がなされたことを第1条件(治療済みフラグあり)として、医師Dからの患者Uの治療内容の書き込みに治療済みフラグが含まれており当該第1条件が満たされた場合に所定の医師Dにより示される健口年齢を患者DB184に記憶し患者Uの歯の健康状態を管理する。
患者ランク決定部103は、患者Uによりセルフケアがなされる前後の第1指標値(健口年齢)の変化に基づいて、患者の質(患者が指示通りにセルフケアをどの程度行ったかの達成度を示す点数等、セルフケアの達成度の良しあし)に応じたランク(「SSS」乃至「E」のうち例えば「S」等)を決定する。
具体的には、患者ランク決定部103は、1回目の診察のときの健口年齢と2回目の診察のときの健口年齢との年齢差(若返り)と、実年齢と健口年齢との年齢差と、その他の指標(治療進捗、予約のキャンセル率等)に基づいて、患者Uの基礎ランクを決定する。
評価補正部104は、患者Uのランク(例えば「S」等)に応じて、評価受付部101により受付けられた患者Uの評価(図14の診察詳細・投稿画面の評価の欄の歯のマーク2つ)を補正(マークを3つとったものとして図15、図16の口コミ・評価画面に反映する等)する。
具体的には、評価補正部104は、患者Uが医師Dを評価したときの評価値を、決定した基礎ランクに応じた評価増加率(図19の対応表190参照)により補正する。
例えば基礎ランク「S」の患者Uの医師Dへの評価が得点であり、例えば100点等の場合は、10%増加した評価110点を医師Dに対する評価として、健口カフェの口コミ・評価画面(図15、図16参照)に反映する。
提示部105は、m人の医師Dの夫々の医師の情報に基づいてその一部の情報を患者Uに提示する。
具体的には、提示部105は、患者Uの検索操作により医師DB181から読み出されるm人の医師Dの夫々についての医師の情報に基づく情報を患者Uに提示する。
ここで、「医師情報に基づく情報」には、医師Dの医師情報全体、医師情報の一部、医師情報に基づいて新たに生成又は加工等された情報等が含まれる。
また、提示部105は、患者Uを診察した医師Dが入力した患者Uの情報(診察した患者の診察記録や診察した患者に対する評価、サポート情報(セルフケアの内容)等)に基づいてその一部の情報(医師Dの評価は患者Uに通知しない)を患者Uに提示する。
健口年齢管理部106は、患者Uに対して所定の医師Dにより治療が施された場合に所定の医師Dにより提供される患者Uの口腔に関する画像(口腔内写真や歯や顎骨の透視画像等)に基づいて、患者Uの第1指標値(健口年齢)を演算する。
具体的には、健口年齢管理部106は、AI(学習モデル)に各年齢の実年齢とレントゲン写真等の画像を学習させた後、対象のレントゲン写真をAIに入力することで、レントゲン写真から予測される実年齢(健口年齢)を出力させるものである。
健口点数管理部107は、第1指標値(健口年齢)を受けた患者Uにより実践されたセルフケア(歯磨きや歯間ケア等)の内容が当該患者Uの患者端末2に対する操作により申告されたことを第2条件(セルフケア実施フラグあり)として、当該第2条件が満たされた場合に当該患者端末2を介して患者Uに付与される第2指標値(健口点数)により所定の患者Uの歯の健康状態を管理する。
具体的には、健口点数管理部107は、患者Uから入力される歯磨き点数1点や歯間ケア点数3点等を加算した結果を健口点数として患者Uに付与し、患者DB184に記憶して管理する。
健口点数は、医師Dから健口年齢を受けた患者Uにより実践されたセルフケアの内容の評価を示す点数である。
誘導部108は、指標値(健口点数)に応じて、歯の治療をさせるための所定の誘導(医師の診察等)を、患者Uに対して行うための処理(診療予約ページ又は診療予約サイトを表示する制御等)を実行する。
具体的には、誘導部108は、処理として、健口カフェの診療予約ページ又は診療予約サイト等に誘導し、健口年齢及び健口点数を患者Uの患者端末2に表示させる制御を実行する。
また、誘導部108は、患者Uに付与された健口点数に応じて、患者Uに医師Dの診察を受診させるための誘導として、患者Uに対する通知やメールを行わせる制御を実行する。
さらに、誘導部108は、患者Uに対して行う誘導に際して、患者Uの健口年齢が一定以上になった場合に患者Uが負うこととなるリスクの内容(例えばリウマチのおそれ等)を示す情報を提示する。
予約部109は、患者Uからの新規診療予約、再来予約等を健口カフェの予約ページで受付け、予約処理を実行する。
患者Uは、指定歯科医院の予約をする場合、患者端末2を操作することで、ウェブによる予約や予約のキャンセル、又は電話による予約や予約のキャンセル等を行うことができる。その際、患者Uは、患者端末2を診療券として用いることができる。
また、予約部109は、図23に示す所定の場所(個々の医院や大規模な医療機関モール等)に設置されている受付端末6において1以上の医療機関(XX歯科231やYY歯科クリニック232等)の中から所望の医療機関を選択して来院の受付けや次回の診療予約等も行うことができる。
来院の受付けをした患者Uは、受付端末6を操作することで、サーバ1を介して医師Dの治療や歯科助手からの予約サポートを受けることができる。
この他、予約部109は、患者Uからの問い合わせを健口カフェの問い合わせページで受付け、問い合わせに対する応答処理を実行する。
予約部109は、チャット予約部121と予約地図制御部122とを備える。
チャット予約部121は、図24に示すフローの処理によりチャット形式での予約処理を実行する。
ここで、図24を参照してチャット予約部121の動作を説明する。
図24に示すように、チャット予約部121は、患者Uからの新規診療予約、再来予約等を健康カフェの予約ページで受付け、予約処理を実行する。
この際、健康カフェのホーム画面では、ステップS241において、予約する者は、事前に利用者情報を登録し会員登録する。
そして、会員となった利用者(患者U)は、ステップS242において、診療券番号とパスワードによりログインし、会員ページを表示し、会員ページの予約ボタンから予約ページを表示する。
予約ページでは、ステップS243において、チャット予約部121により患者Uに要件を問うメッセージ(初診か、治療予約か、予約確認か等)が表示される。
ここで、患者Uが、初診である旨のメッセージを入力すると、ステップS244において、症状の入力を促すメッセージが表示されるので、患者Uは、簡単な問診の受け答えで症状を入力し、ステップS245において、表示されたカレンダーにて、空いている予約日時を選択して確定操作をすることで予約が完了する。
上記ステップS243において、患者Uが、治療予約である旨のメッセージを入力すると、ステップS246において、治療科目と、外来、訪問、現在の治療内容等の入力を促す旨のメッセージが表示されるので、患者Uは、治療科目と、外来、訪問、現在の治療内容等を入力する。
続いて、ステップS247において、ドクターの入力を促すメッセージが表示されるので、患者Uは、診療を受けるドクターを入力すると、ステップS248において、カレンダーが表示される。患者Uは、表示されたカレンダーにて、空いている予約日時を選択して確定操作をすることで予約が完了する。
上記ステップS243において、患者Uが、予約確認である旨のメッセージを入力すると、ステップS249において、予約一覧が表示される。
患者Uは、予約一覧の中から自身の予約を選択することで、ステップS250において、予約内容の詳細が表示されるので、自身の予約日時を閲覧することができる。
ここで、ステップS251において、予約ページ(チャット画面)には、変更が必要か、削除するかを問うメッセージが表示される。
患者Uが、削除である旨のメッセージを入力すると、ステップS252において、表示されている予約が削除され、予約の修正が完了する。
また、患者Uが、変更である旨のメッセージを入力すると、ステップS253において、カレンダーが表示される。患者Uは、表示されたカレンダーにて、空いている予約日時を選択して確定操作をすることで、予約の変更処理が実行されて予約の修正が完了する。
一方、質問者(非会員のお客様も可)より自然文章で問い合わせがあると、チャット予約部121は、ステップS254において、それを質問として受付けて、ステップS255において、AIによる自動応答を実行する。
この自動応答の結果、ステップS256において、チャット画面に「解決できましたか?」等のメッセージが表示されるので、質問者が、「はい」と入力すると、処理を終了し、「いいえ」と入力すると、ステップS257において、チャット予約部121は、問い合わせフォームを質問者の端末に表示する。以降、問い合わせフォームによる質問者と医療機関とのやりとりに切り替えられる。
このようにチャット予約部121の機能によれば、チャットにより自然文章のやり取りで診療予約を行うことができ、患者Uを含む利用者に対してよりフレンドリーな対応が可能になる。
また、予約部109全体としての機能によれば、患者Uは、指定歯科医院の予約をする場合、患者端末2を操作することで、ウェブによる予約、又は電話による予約を行うことができる。
予約地図制御部122は、図25乃至27に示す予約状況の地図画面(予約レーダー画面)を患者端末2に表示し、地図上で時間の推移を伴う予約状況の変遷を閲覧可能に患者Uを含む利用者に提供する。
ここで、図25乃至27を参照して予約地図画面からの予約状況の確認及び予約方法を説明する。
図25は、図2の健口カフェサービスにおいて、周辺の医療機関の診療予約状況を利用者へ提示する予約地図画面を示す図である。
図26は、時間帯毎に選択形式で予約可能な画面を示す図である。
図27は、時間変遷機能付き予約地図画面を示すである。
例えば出張・旅行先での突然の歯痛、プレゼン当日の前歯仮歯の脱落等のように歯に関するトラブルは突然発生する。
患者Uとしては、直ぐに、治療を受けたい(痛みを取りたい)、直ぐに、見栄えを良くしたい(恥ずかしい)等の希望がある。
この際の患者Uの選択肢としては、例えば掛かり付けの医療機関へ直接電話で問合せる、予約システム(クリニック・ウェブ予約システム)で予約する、近くの医療機関に飛び込みで受診する、等のことが考えられる。
しかしながら、急いで行動したとしても、例えば電話が繋がらない、ウェブから予約を取ろうにも、当日受付はしていない、掛かり付けのクリニックでは、(希望の時間に)予約がとれない、どこのクリニック行けばいいかわからず、我慢する、土地勘がなく、とりあえず検索予約サイトから予約を取ったが、結局、予約時間(診療時間内)に間に合わない事が判明する、飛び込んでみたものの、長時間待つことになる、治療(処置)を受けたが、不満が残り、後悔する、等といたことが起こりがちである。
一方、歯科医院等の医療機関の経営者(院長)は、予約の空き時間を埋めたい、業務の効率化を進めたい、患者さんのリコール率を上げて、ファン化したい、等を日ごろ感じている。
また、医療機関のスタッフは、新しい仕事(作業)が増えてほしくない、今のままでいいし、今のやり方に慣れている。忙しくならないでほしい、等の考えを持っている人が多い。
この場合の主な選択肢は、とりあえず、スタッフと話してみる、とりあえず、入れてみる、有無を言わせず、予約機能を使わせる、等となる。
この結果、よくある結果としては、スタッフの猛反発をくらい、予約機能が導入がとん挫する、スタッフがまともに使わない(使い方を理解しない)、本来の目的を達成できない、等となってしまう。
上記の課題を解決するため、本実施形態の健口カフェサービス(図1参照)における予約地図表示機能は、以下のように構成されている。
即ち、サーバ1の予約地図制御部122は、図25に示すように、予約状況の地図画面を患者端末2に表示する。患者端末2に限らず、スマートフォン等でも可能である。
地図画面には、地図領域261と、操作領域262とが配置されている。
地図領域261には、周辺の地図と、地図上に点在する医療機関のマークが表示される。
医療機関のマークは、青色、黄色、赤色、灰色等の異なる色のマークからなり、そのうち、青色マーク261aが予約可能な医療機関、黄色マーク261bが予約可能ではあるが電話受付のみの医療機関、赤色マーク261cは予約不可の医療機関、それ以外の灰色マークは予約対象外の医療機関とされている。
操作領域262には、時間軸263、時間変更アイコン264、自動再生ボタン265、医療機関の診療時間バー266等が配置されている。
時間軸263には、1時間前(過去)、現在、1時間後(未来)、3時間後(未来)、6時間後(未来)、9時間後(未来)、12時間後(未来)等の時刻(時間)の目印が設けられている。時間軸263は、時間変更アイコン264を時刻に沿ってスライド移動するための軸である。
時間変更アイコン264は、手動操作(ドラッグ操作)で、時間を変遷させるためのボタンである。利用者は、時間変更アイコン264をドラッグ操作することで、時間軸263上を移動させ、所望の位値で止めることができる。符号264aは、時間変更アイコン264を時間軸方向に移動させた様子を示す。
予約地図制御部122は、時間変更アイコン264のスライド操作に応じてその時間に予約可能な医療機関のマークを変化させる制御を行う。
自動再生ボタン265は、時間変更アイコン264を用いずに自動で時刻(時間)を推移させるためのボタンである。
医療機関の診療時間バー266は、地図に表示されている医療機関の診療時間を示すバーである。
なお、ここには例示していないが、最終受付時刻(診療時間)、現在時点から医療機関への所要時間、経路案内と経路提案(ナビゲーション)、移動費用等を表示させてもよい。
ここで、地図上の所望の医療機関に対する予約方法を説明する。
この地図画面では、利用者は、希望の時間(時刻)に時間変更アイコン264をスライド移動させることで、時間変更アイコン264を移動させた時点における医療機関の予約状況が地図上に表示される。
地図上に表示されたマークの中から、予約可能な医療機関のマーク(青色マーク261aか黄色マーク261b)を一つ選択する。黄色マーク261bをクリック操作することで、医療機関へコール(電話発信)が開始される。
青色マーク261aをクリック操作することで、医療機関の詳細・予約画面(図26参照)が表示される。
図26に示すように、医療機関の詳細・予約画面には、所望の医療機関の予約時間帯と受付可/否を示すマークが対応して表形式で表示される。
受付可のマークは緑色の丸、電話受付のみ可のマークは黄色の三角、予約不可又は診察時間外のマークはハイフン(-)とされている。Xのマークの時間帯は、問い合わせが必要であることを示している。
利用者は、この医療機関の詳細・予約画面において、緑色の丸のマークをクリック操作することで、診療予約を行うことができる。診療予約が確定すると、利用者が会員であれば、予め設定されたメールアドレスへ予約完了メールが送信されると共に、受付可否状態が自動的に地図に反映される。会員以外では、連絡先の入力ページが表示されるので、メールアドレスを入力することで、そのアドレスへ予約完了の通知メールが送信される。
なお、ここで例示した以外に、例えば設定した診療時間(例:30分間)を自動的に、当日の予定欄からピックアップし、地図に反映してもよい。
また、当日キャンセルが出た場合、キャンセル待ち利用者に連絡メールを送信するキャンセル待ち機能を設けてもよい。
連絡メールを受けた利用者は、所定の返答制限時間内にYes/Noのみを選択して予約したり、予約を見送ることができる。なお、返答するまでの制限時間は、設定の変更操作により変更可能である。
また、電話受付の場合に医療機関に直接電話をかけるのではなく、コールセンターに電話をかけ、コールセンターのオペレータが対応して予約してもよい。
この場合、医療機関のスタッフに負担をかけることなく診療予約をすることができる。また利用者も電話をかけても医療機関側が電話に出ない事態に陥ることがなくなる。
ここで、地図画面(予約レーダー画面)の具体的な動作を説明する。
図27に示すように、現在の地図画面(向かって左端の画面)を表示させた状態で、利用者は、指で時間変更アイコン264をドラック操作して、向かって左端から2番目の画面の矢印の方向(時間軸方向)へ移動させることにより、時間変更アイコン264を移動させた時間(例えば現在の時刻から30分後)における医療機関の予約状況が地図上に表示される。30分後では、ウェブで予約可能な医療機関の青色マークは1つしかない。
利用者(主に患者)は、青色マークの医療機関でよければ、その青色マークをクリック操作して医療機関の予約状況や必要な情報(地図上の医療機関の場所等)を確認した上で、予約することができる。
利用者の現在位置から青色マークの医療機関が遠くその医療機関では予約をしたくない場合、利用者は、さらに指で時間変更アイコン264をドラック操作して、向かって左端から3番目の画面の矢印の方向(時間軸方向)へ移動させることにより、時間変更アイコン264を移動させた時間(例えば現在の時刻から1時間後)における医療機関の予約状況が地図上に表示される
この例では、ウェブで予約可能な医療機関の青色マークは3つに増えているため、複数の中から選択可能であることが分かる。
さらに、利用者は、指で時間変更アイコン264をドラック操作して、向かって右端の画面の矢印の方向(時間軸方向)へ移動させることにより、時間変更アイコン264を移動させた時間(例えば現在の時刻から3時間後)における医療機関の予約状況が地図上に表示される。
この例では、ウェブで予約可能な医療機関の青色マークは1つに減っているため、利用者は、指で時間変更アイコン264を先ほどとは逆方向へドラック操作して、一つ前の現在の時刻から1時間後の画面に戻したうえで、3つ青色マークのうち、現在位置から一番近い青色マークの場所の医療機関を予約することができる。
このようにこの地図画面(予約レーダー画面)の表示機能(予約地図制御部122の機能)によれば、色別、アイコン表示別で、複数の医療機関の過去から現在、未来の予約状況を、時間を追って表示することで、利用者は周辺の医療機関の予約状況と場所(距離)を同時に地図上で確認しつつ、自身が受診したい時間に時間変更アイコン264をスライドさせて予約可能な医療機関とその場所とを地図上で確認した上で予約することができる。
次に、図28乃至図36を参照して健口カフェサービスの画面について説明する。
図28は、健口カフェサービスを提供するためのホーム画面を示す図である。
図28に示すホーム画面には、ホームボタン、お知らせ管理、健口診断管理、健口サポート管理、健食サポート管理等のメニューが設けられている。
ホームボタンは、ホーム画面に戻るときに使用するボタンである。
お知らせ管理は、利用者全体へのメッセージ投稿に使用する機能を管理するためのメニューである。
健口診断管理は、健口年齢診断の実施、診断コメントの入力、健口年齢判定履歴の確認等の機能を管理するためのメニューである。
健口サポート管理は、健口サポート内容の登録・編集、利用者が登録した日々の口腔ケア記録の確認、利用者とのメッセージ発信・受診、治療スケジュールの共有、健口サポート履歴の確認等を行う機能を管理するためのメニューである。
健食サポート管理は、会員のうち、予め設定した年齢、例えば50歳以上等の会員に対して飲み込み運動(嚥下リハビリ)に関するサポート内容の登録・編集、利用者が登録した日々のトレーニング記録の確認、ケアメッセージの送信、健口サポート履歴の確認等の機能を管理するためのメニューである。上記50歳という年齢は、一例であり、変更可能である。
ログアウトボタンは、ログアウトするためのボタンである。
更新切り替えボタンは、データベースのデータをアプリ画面やウェブサイトにどのタイミングで更新するか(自動/手動)を切り替えるためのボタンである。自動更新“OFF”の場合は、ブラウザの更新ボタンを利用して更新を行う。自動更新“ON”の場合は、1分毎に更新される。
図29は、医療機関の健口サポート画面を示す図である。
図29に示す健口サポート画面には、カレンダー欄と、医院(医師)からの連絡事項の欄と、利用者(患者)からの相談内容の欄と、健口サポート履歴の欄の各欄が配置されており、利用者(患者)からの相談に対して医院(医師)が連絡事項の欄を利用して利用者(患者)へ連絡事項(相談内容に対する返信)を行うことができる。
医院(医師)から利用者(患者)へ連絡するには、健口カフェのホーム画面にて「健口サポート管理」を選択し、対象利用者を検索し、確定した後、端末に表示された健口サポート画面にて連絡事項の欄に連絡事項または返信を入力し、登録ボタンを選択することで連絡事項が送信相手に送信されると共に、連絡事項が対象利用者のホーム画面に反映される。
図30は、健食サポート管理画面を示す図である。
図30に示す健食サポート管理画面には、嚥下リハビリ内容のプルダウンメニューと、嚥下リハビリ期間の入力欄と、指導内容の書き込み欄と、追加ボタン等が配置されており、利用者に対し医師からの指導内容を書き込んで、利用者の食事に関する指導を行うことができる。
図31は、健口カフェサービスにおいて、利用者(患者)に提供される健口点数判定画面を示す図である。
図31に示す健口点数判定画面(向かって右の画面)には、例えば10個の設問と、夫々の設問に対して「はい」、「いいえ」のいずれかをタップして回答するためのボタンと、「判定する」と記載された判定ボタンと、が設けられている。
この健口点数判定画面の場合、利用者は、全ての設問に回答し、判定ボタンをクリック操作することで、設問に対する回答に基づいて健口点数が算出され、健口点数判定画面の上に重ねてポップアップ表示された画面(向かって左の画面)に判定結果が表示される。
この例では、「あなたの健口点数:8」と表示される。
なお、閉じるボタンを操作することで、ポップアップ表示された画面が閉じられる。
この健口点数判定画面によれば、利用者は、簡易的ではあるが、医師の診察や指導等を受けることなく、そのときの健口点数をチェックすることができる。
図32は、健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、健口年齢診断画面を示す図である。
図32に示す健口年齢診断画面(向かって右の画面)には、健口カフェサービスからのメッセージの表示欄と、利用者の健口状況の表示欄と、マイページへの遷移ボタンとが配置されている。
健口状況の表示欄には、事前に行った健口点数判定結果点数(この例では7点)と、注釈と、健口年齢診断結果(この例では53.5歳と診断日:2020・11・18等)と、健口サポートの状況(この例では未実施)と、健食サポートの状況(この例では未実施)と、が表示される。
健口年齢診断結果については、利用者が遷移ボタンで遷移させたマイページの健口年齢診断履歴というボタンをクリック操作することで、健口年齢診断履歴画面(向かって左の画面)が表示されるので、健口年齢診断履歴の時系列を織ったグラフで確認することができ、健口年齢の推移をより把握し易くなる。
この健口年齢診断画面によれば、利用者の健口及び健食の状況(健口点数、健口年齢、健口サポート及び健食サポートの状況等)が一目でわかり、利用者は、自身の現状を容易に把握することができる。
図33は、健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、利用者が記録するサポート記録画面を示す図である。
図33に示すサポート記録画面301には、健口サポート画面302と健食サポート画面303が並んで配置されている。
健口サポート画面302には、睡眠として、起床と就寝、今日の食事として、朝食、夕食、昼食、就寝前、今日の歯磨きとして、朝食、夕食、昼食、就寝前等の実施項目のボタンが設けられており、提供されたサポートメニューに従い実施したセルフケアに応じたボタンをクリックし、実施した内容を記録することができる。ここに例示したボタンの項目は一例であり、他に利用者(患者)に応じた項目に編集可能である。
なお、実施した内容をテキストで入力するのは、食事のみであり、その他の項目は、ボタンをクリックした時点の時刻と共に自動的に実施した情報(フラグ)が記録される。入力済みの項目のボタンの文字は、白抜き文字に変更されるので、記録済みか未記録かを一目で判断できる。
健食サポート画面303には、肩、頸部運動、口腔器官運動、冷却刺激、裏声発声訓練、メンデルソン、声門閉鎖訓練、声門閉鎖嚥下、頭部拳上訓練、バタカラ体操等のセルフケアの項目のボタンが設けられており、提供されたサポートメニューに従い実施したセルフケアに応じたボタンをクリックし、実施した内容を記録することができる。ここに例示したボタンの項目は一例であり、他に利用者(患者)に応じた項目に編集可能である。
なお、ボタンをクリックした時点の時刻と共に自動的に実施した情報(フラグ)が記録される。入力済みの項目のボタンの文字は、白抜き文字に変更されるので、記録済みか未記録かを一目で判断できる。
このサポート記録画面301によれば、利用者は、セルフケアを実施する毎に、自身の患者端末2から、簡単なボタン操作で、実施した内容を記録できるので、記録を忘れずにセルフケアを継続して実施することができる。
図34は、健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、患者から医師への連絡のメッセージを作成するメッセージ作成画面を示す図である。
図34に示すメッセージ作成画面310には、今後の治療スケジュールの表示欄と、医院への連絡内容を入力するための入力欄と、写真の添付ボタン(楕円部分)と登録ボタンと、健口サポート履歴の表示欄とが配置されている。
この場合、利用者は、健口カフェのホーム画面のマイページボタンをクリックし、マイページを表示させた後、マイページの連絡ボタンをクリックすることで、メッセージ作成画面310が表示される。
このメッセージ作成画面310では、入力欄に、医院への連絡のメッセージを入力し、登録ボタンをクリック操作することで、医院への連絡のメッセージを送信することができる。
なお、添付したい写真等があれば、添付ボタンをクリック操作し、所望の写真ファイルを選択した後、登録ボタンをクリック操作することで、医院へ写真を送信することができる。
メッセージ作成画面310によれば、利用者は、簡単な操作で、医院への連絡のメッセージや写真等を送信することができる。
図35は、健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、健口サポートでの指導内容の確認画面を示す図である。
図35に示す指導内容の確認画面320には、医師(医院)からの健口ケアに関する指導内容が表示される。指導内容は、例えば歯磨き、食事等、定期検診、歯間ブラシ、舌ブラシ、液体リンス等の項目毎に表示される。なお、より詳しい、指導内容や動画等がある場合、指導項目が青文字にされる。
この指導内容の確認画面320によれば、利用者は、健口カフェのアプリ画面から、医師(医院)からの“指導内容”を容易に確認し、健口ケアを実施することができる。
図36は、健口カフェサービスにおいて、患者端末に表示されるアプリ画面のうち、運動(リハビリ)に関する指導内容の確認画面を示す図である。
図36に示す指導内容の確認画面330には、医師(医院)からの運動(リハビリ)に関する指導内容が表示される。指導内容は、例えば肩・頸部の運動であれば、その運動についての詳細な指導内容(口腔器官の運動の目的、口腔器官の動かし方、アイスマッサージの目的、マッサージの仕方など)が表示される。より詳しい、指導内容や動画等がある場合、指導項目が青文字にされる。
この指導内容の確認画面330によれば、利用者は、健口カフェのアプリ画面から、医師(医院)からの“指導内容”を容易に確認し、運動(リハビリ)を実施することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態において、医師Dは、歯科医師とされているが、これは例示に過ぎない。患者Uに対する何らかの診療を行い得る立場にある医師であればよい。即ち、本発明における医師は、歯科医師に限定されず、例えば外科医、内科医、眼科医、皮膚科医等あらゆる医師を含む概念である。
また例えば、上述の実施形態では、本サービスの利用者(対象者)として、患者Uや医師Dが挙げられているが、これに限定されない。例えば看護師、歯科衛生士、歯科助手等、医療機関に従事するあらゆる者を、本サービスの利用者とすることができる。具体的には例えば、看護師や歯科衛生士が、上述の医師向けのサービスの提供を受けることができる。
さらに言えば、上述の実施形態における医師Dとは、あくまでも例示であり、本サービスは、医師以外の職種をターゲットとすることもできる。
具体的に例えば、美容師や職人等、組織に所属しながら個人のスキルを活かして仕事を行うあらゆる職種の人間をターゲットとすることができる。
また例えば、上述の実施形態では患者Uが所望の医師Dを見つけ出すことが前提となっているが、本サービスによれば、医師アプリを用いて、医師Dが所望の患者Uを見つけ出すこともできる。また、医師Dが所望の患者Uとともに診療場所を見つけ出すこともできる。
また例えば、上述の実施形態では、医師Dが「健口年齢」を診察の都度示しているが、これに限定されない。「健口年齢」が示されるタイミングは特に限定されず、例えば1回目の診察において「健口年齢」が示された後、複数回の診察を経て治療を終えた最後の診察時に「健口年齢」が示されてもよい。
また、図20に示すシステム構成や、図21に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
また、図22に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図22の例に限定されない。
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図22に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1側の少なくとも一部の機能が患者端末2側又は医師端末3側に備えられていてもよいし、患者端末2側又は医師端末3側の少なくとも一部の機能がサーバ1側に備えられていてもよい。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
例えば、上述の実施形態では、アプリケーションソフトウェアを利用して患者端末2又は医師端末3で実行させていた処理(機能)を、サーバ1で実行させる処理(機能)としてもよい。この場合、患者端末2又は医師端末3は、ブラウザ等を利用してサーバ1にアクセスすることで、当該処理の結果を取得することができる。
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図22のサーバ1等)は、
所定の医療機関に属する所定の医師により、患者に対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する前記患者の評価(図14の口コミの歯のマーク5つのうちの2つ等)を受付ける評価受付手段(例えば図22の評価受付部101等)と、
前記患者に対して前記所定の医師により前記治療がなされたことを第1条件(治療済みフラグあり)として、当該第1条件が満たされた場合に前記所定の医師により示される第1指標値(健口年齢)により前記患者の歯の健康状態を管理する第1管理手段(例えば図22の管理部102等)と、
前記患者によりセルフケアがなされる前後の前記第1指標値(健口年齢)の変化に基づいて、前記患者の質(セルフケアの達成度が良い悪い等)のランク(「SSS」~「E」のうちいずれか、例えば上位の「S」)を決定する患者ランク決定手段(例えば図22の患者ランク決定部103等)と、
前記患者の質(セルフケアの達成度が良い悪い等)のランク(例えば上位の「S」等)に応じて、評価受付部101により受付けられた患者Uの評価(図14の診察詳細・投稿画面の評価の欄の歯のマーク2つ)を補正(マークを3つとったものとして図15、図16の口コミ・評価画面に反映する等)する評価補正手段(例えば図22の評価補正部104等)と、
を備える。
以上のようにこの情報処理装置(例えば図22のサーバ1等)によれば、ニュートラルな立場にあるサービス提供者Gが管理する情報処理装置(例えば図22のサーバ1等)が、患者Uから医師Dへの評価を、患者Uの質的なランクに応じて補正することができるので、セルフケアを怠った患者Uが医師Dのせいで歯の健康状態が悪化したとして医師Dを評価した不当な評価についは重みを軽くする補正をして最終的な評価に反映することで、評価の質の向上、及び正しくセルフケアを実施した患者Uからの正当な評価による医師Dのやる気の向上等が期待できる。
前記患者に対して前記所定の医師により前記治療が施された場合に前記所定の医師により提供される前記患者の口腔に関する情報(口腔内写真や歯や顎骨の透視画像等)に基づいて、前記第1指標値(健口年齢)を演算する第1指標値演算手段(例えば図22の健口年齢管理部106等)、
をさらに備える。
このように患者の治療後に、所定の医師により提供される患者の口腔に関する画像(口腔内写真や歯や顎骨の透視画像等)に基づいて、第1指標値(健口年齢)を演算することにより、患者の実年齢に対して、患者の口腔に関する年齢(健口年齢)が何歳かを判定することができ、治療の効果やセルフケアの効果を図る上での指標とすることができる。
前記第1指標値(健口年齢)は、前記患者の歯の健康状態のレベルを、年齢で表現した指標値である。
これにより、患者は、自分の年齢と歯の年齢(例えば上述の健口年齢)とを比較することができるので、自分の歯の健康状態のレベルを容易にイメージすることができる。
前記第1指標値(健口年齢)を受けた前記患者により実践された前記セルフケア(歯磨きや歯間ケア等)の内容が当該患者の端末に対する操作により申告されたことを第2条件(セルフケア実施フラグ)として、当該第2条件が満たされた場合に当該端末により付与される第2指標値(健口点数)により前記所定の患者の歯の健康状態を管理する第2管理手段(例えば図22の健口点数管理部107等)と、
前記第2指標値(健口点数)に応じて、歯の治療をさせるための所定の誘導(医師の診察等)を、前記患者に対して行うための処理(受診予約サイトを表示する制御等)を実行する誘導手段(例えば図22の誘導部108等)と、
をさらに備える。
このように、健口点数を管理することで、例えば歯科医師Dが患者Uを診察に誘導することと、歯科医師Dの診察を受けた患者Uのセルフケアとを効率よく行えるようにすることができる。
前記第2指標値(健口点数)は、前記第1指標値(健口年齢)の通知を受けた前記患者により実践された前記セルフケアの内容の評価を示す点数である。
このように第1指標値(健口年齢)の通知を受けた患者により実践されたセルフケアの内容の評価を点数で付けることで、一定の点数を超えた時点で、患者に対して医師へ受診するように誘導することができる。
前記誘導手段(例えば図22の誘導部108等)は、前記処理として、
前記第1指標値(健口年齢)及び第2指標値(健口点数)を前記患者の前記端末に表示させる制御を実行する。
このように第1指標値(健口年齢)及び第2指標値(健口点数)を患者の端末に表示させることで、患者の歯の健康状態がどのような状態かを患者が数値的に認識することができるので、医療機関へ受診するきっかけを分かり易く伝えることができる。
1・・・サーバ、2,2-1乃至2-n・・・患者端末、3,3-1乃至3-m・・・医師端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、30・・・リムーバブルメディア、101・・・評価受付部、102・・・管理部、103・・・患者ランク決定部、104・・・評価補正部、105・・・提示部、106・・・健口年齢管理部、107・・・健口点数管理部、108・・・誘導部、109・・・予約部、121・・・チャット予約部、122・・・予約地図制御部、181・・・医師DB、182・・・医療機関DB、183・・・評価DB、184・・・患者DB、U、U1乃至Un・・・患者、D、D1乃至Dm・・・医師、N・・・ネットワーク

Claims (8)

  1. 所定の医療機関に属する所定の医師により、患者に対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する前記患者の評価を受付ける評価受付手段と、
    前記患者を含む複数人の夫々の評価、及び当該複数人の夫々の影響力に基づいて、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する総合評価を算出する総合評価算出手段と、
    前記患者に対して前記所定の医師により前記治療がなされたことを第1条件として、当該第1条件が満たされた場合に前記所定の医師により示される第1指標値により前記患者の歯の健康状態を管理する第1管理手段と、
    前記患者によりセルフケアがなされる前後の前記第1指標値の変化に基づいて、前記患者の質のランクを決定する患者ランク決定手段と、
    前記患者の質のランクに応じて、前記評価受付手段により受付けられた前記患者の前記評価の、前記総合評価の算出に用いる前記影響力を補正する評価補正手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記患者に対して前記所定の医師により前記治療が施された場合に前記所定の医師により提供される前記患者の口腔に関する情報に基づいて、前記第1指標値を演算する第1指標値演算手段、
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1指標値は、前記患者の歯の健康状態のレベルを、年齢で表現した指標値である、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1指標値を受けた前記患者により実践された前記セルフケアの内容が当該患者の端末に対する操作により申告されたことを第2条件として、当該第2条件が満たされた場合に当該端末により付与される第2指標値により前記所定の患者の歯の健康状態を管理する第2管理手段と、
    前記第2指標値に応じて、歯の治療をさせるための所定の誘導を、前記患者に対して行うための処理を実行する誘導手段と、
    をさらに備える、
    請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2指標値は、前記第1指標値を受けた前記患者により実践された前記セルフケアの内容の評価を示す点数である、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記誘導手段は、前記処理として、
    前記第1指標値及び第2指標値を前記患者の前記端末に表示させる制御を実行する、
    請求項4又は5に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    所定の医療機関に属する所定の医師により、患者に対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する前記患者の評価を受付ける評価受付ステップと、
    前記患者を含む複数人の夫々の評価、及び当該複数人の夫々の影響力に基づいて、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する総合評価を算出する総合評価算出ステップと、
    前記患者に対して前記所定の医師により前記治療がなされたことを条件として、当該条件が満たされた場合に前記所定の医師により示される第1指標値により前記患者の歯の健康状態を管理する管理ステップと、
    前記患者によりセルフケアがなされる前後の前記第1指標値の変化に基づいて、前記患者の質のランクを決定する患者ランク決定ステップと、
    前記患者の質のランクに応じて、前記評価受付ステップの処理により受付けられた前記患者の前記評価の、前記総合評価の算出に用いる前記影響力を補正する評価補正ステップと、
    を含む情報処理方法。
  8. コンピュータに、
    所定の医療機関に属する所定の医師により、患者に対して歯の治療が施された場合、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する前記患者の評価を受付ける評価受付ステップと、
    前記患者を含む複数人の夫々の評価、及び当該複数人の夫々の影響力に基づいて、当該所定の医療機関と所定の医師のうち少なくとも一方に対する総合評価を算出する総合評価算出ステップと、 前記患者に対して前記所定の医師により前記治療がなされたことを条件として、当該条件が満たされた場合に前記所定の医師により示される第1指標値により前記患者の歯の健康状態を管理する管理ステップと、
    前記患者によりセルフケアがなされる前後の前記第1指標値の変化に基づいて、前記患者の質のランクを決定する患者ランク決定ステップと、
    前記患者の質のランクに応じて、前記評価受付ステップの処理により受付けられた前記患者の前記評価の、前記総合評価の算出に用いる前記影響力を補正する評価補正ステップと、
    を含む制御処理を実行させるプログラム。
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