JP7139018B2 - 自律走行型墨打ちロボット - Google Patents

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Description

本発明は、設備工事において、自律的に走行して墨打ち作業を行う自律走行型墨打ちロボットに関する。
墨打ちとは、設備工事において、機器のアンカ位置や付帯機器の架台位置や天吊り機器のアンカ位置など、工事の基準となる墨線を構造体などに印すことをいう。墨線に沿って、機器を設置するなど多くの職人が作業するので、墨線を正確に印すことは重要である。
従来、墨打ちは、大工が墨つぼから墨を含んだ糸を引き出し、この糸を弾いて床や壁面などに墨線を付けることで行われていた。しかし、正確な墨打ちには熟練を要し、更に手作業に伴う人為的なミスが発生するおそれがあった。
近年では、光学式の計測器を用いて作業者が墨打ち位置を測定し、その位置に墨を打つことも行われるようになっている。これにより、作業者が墨打ちに熟練していなくても、所定の精度が担保されるようになった。しかし、作業者が手作業で墨打ちしていることには変わりないため所定の工数が発生し、かつ人為的なミスが発生するおそれがある。
そこで、ロボットが墨打ち位置を測定し、その位置に墨を打つ発明が開示されている。例えば、特許文献1には、安全かつ容易に設備機器等の据付位置の墨打ちを行うことができる据付面墨打ち装置が開示されている。これにより、設備工事の墨打ち作業を省力化することができ、墨打ちに伴う人為的なミスの発生を抑止することができる。
特開2017-015523号公報
特許文献1の段落0040には、「三次元計測手段80は、内蔵のモーターおよび計測ターゲット30からの反射光の検出機能などにより、計測ターゲット30を自動で検出・視準する機能を有した計測器である」と記載されている。
計測ターゲットとしては、例えばプリズムなどが用いられる。このプリズムは指向性を有するため、三次元計測手段に正対させる必要がある。プリズムが三次元計測手段と正対していないとき、三次元計測手段はその位置を測定できず、よってロボットによる墨打ち作業が停止してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ロボット本体に搭載した指向性プリズムを三次元計測手段に正対させることを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明の自律走行型墨打ちロボットは、複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、前記走行手段により走行した際に、前記指向性プリズムが前記三次元計測手段の方向に向くように、前記回転アクチュエータによって前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記三次元計測手段が前記指向性プリズムの位置を計測できなかったならば、前記三次元計測手段を所定範囲かつ所定周期で振らせると共に、前記指向性プリズムを前記三次元計測手段とは異なる周期で振って、前記指向性プリズムと前記三次元計測手段とを正対させる、ことを特徴とする。
本発明の自律走行型墨打ちロボットは、複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、前記走行手段に所定距離の走行を指示して自身を走行させたのち、走行前における前記三次元計測手段の相対方向と前記所定距離の走行後における前記三次元計測手段の相対方向との角度差を算出し、前記回転アクチュエータによって前記角度差を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の自律走行型墨打ちロボットは、複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、前記走行手段に所定角度の超信地旋回を指示して自身を旋回させたのち、前記回転アクチュエータによって前記所定角度の旋回を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、ロボット本体に搭載した指向性プリズムを三次元計測手段に正対させることが可能となる。
本実施形態の自律走行型の墨打ちロボットを用いた墨打ちシステムの概観図である。 墨打ちロボットの概観図である。 墨打ちロボットを用いたシステムのブロック図である。 墨選定処理と動作完了判定処理を示すフローチャートである。 墨打ちロボットの走行処理を示すフローチャートである。 障害物検知のための測域センサの検知範囲を示す図である。 墨打ちロボットの障害物検知と回避の処理を示すフローチャートである。 現在位置の計測動作を示す図である。 超信地旋回前の墨打ちロボットの状態を示す図である。 超信地旋回後の墨打ちロボットの状態を示す図である。 直進前の墨打ちロボットの状態を示す図である。 直進後の墨打ちロボットの状態を示す図である。 指向性プリズムの正対処理と移動量補正処理を示すフローチャートである。 指向性プリズムと追尾型トータルステーションとが正対しなくなったときの動作を示す図である。 指向性プリズムと追尾型トータルステーションとが正対しなくなったときの動作を示すグラフである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の自律走行型の墨打ちロボット1を用いた墨打ちシステムSの概観図である。
図1に示すように、墨打ちシステムSは、墨打ちロボット1と、追尾型トータルステーション2と、通信機器3とを含んで構成される。墨打ちシステムSは、設備工事の墨打ち作業を省力化するものである。
墨打ちロボット1は、自律的に走行する機能と、所定の精度をもって墨打ちする機能を有する。追尾型トータルステーション2は、レーザ等により墨打ちロボット1に設けられた指向性プリズム11を追尾して、その位置を測定する三次元計測手段である。
通信機器3は、作業者によって操作される携帯端末である。墨打ちロボット1と、追尾型トータルステーション2と、通信機器3とは、相互に無線で通信可能である。
通信機器3が各墨打ち位置を墨打ちロボット1に入力して、墨打ちの開始を指示すると、墨打ちロボット1は、墨打ちを開始する。墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2によって指向性プリズム11の位置を計測することにより、自己位置を取得する。墨打ちロボット1は、自己位置の取得と旋回動作、直進動作、後退動作を繰り返して墨位置まで進む。更に墨打ちロボット1は、所定の精度を確保するため、墨位置近傍でXYステージ範囲内の位置計測を行うことで、墨の高精度な位置決めを行い、本体内のインクジェットプリンタで墨線と情報を印字する。墨打ちロボット1は、各墨位置について、これらの処理を繰り返す。
本実施形態によれば、自律的に走行する墨打ちロボット1が機械的に墨打ちするため、設備工事における墨打ち作業を省力化できる。
図2は、墨打ちロボット1の概観図であり、図3は、墨打ちロボット1を用いたシステムのブロック図である。以下、これら図2と図3を参照して墨打ちロボット1の各部を説明する。
図2と図3に示すように、墨打ちロボット1は、フレーム10、指向性プリズム11、プリンタ12、アクチュエータ13、走行アクチュエータ15、回転・昇降アクチュエータ19、表示灯181~183を備える。更に図3に示すように、墨打ちロボット1は、無線LAN親機16、PC(Personal Computer)17、測域センサ14、モーションコントローラ171を備える。
PC17は、この墨打ちロボット1を統括して制御する制御手段である。このPC17は、走行アクチュエータ15により走行した際に、回転・昇降アクチュエータ19により指向性プリズム11が追尾型トータルステーション2の方向に向くように、この指向性プリズム11を回転させる。
モーションコントローラ171は、PC17に接続されて、アクチュエータ13、走行アクチュエータ15、回転・昇降アクチュエータ19などを駆動するコントローラである。無線LAN親機16は、PC17に接続されて、追尾型トータルステーション2や通信機器3と無線通信する通信手段である。測域センサ14は、この墨打ちロボット1の前方に障害物が存在するか否かを検知するセンサである。表示灯181~183は、この墨打ちロボット1の状態を外部に報知するための報知手段である。
フレーム10は、アクチュエータ13を支持するものである。このアクチュエータ13は、Y軸アクチュエータ131とX軸アクチュエータ132とを含んで構成される。本実施形態のフレーム10は、互いに直交させたY軸アクチュエータ131とX軸アクチュエータ132の各長手方向に沿った枠状、換言すると平面視で矩形に形成されている。このフレーム10の枠内は、後述するプリンタ12が移動可能な二次元領域となる。
走行アクチュエータ15は、4個の車輪を有し、これら車輪の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段である。走行アクチュエータ15は、チェーンリンク機構の四輪駆動方式の走行手段であり、超信地旋回と直進と後退とが可能である。
X軸アクチュエータ132は、第1アクチュエータであり、フレーム10の対向する左右側部に取り付けられている。本実施形態のX軸アクチュエータ132は、電動式の直動アクチュエータが採用されている。X軸アクチュエータ132は、Y軸アクチュエータ131と回転・昇降アクチュエータ19と指向性プリズム11とプリンタ12を、墨打ちロボット1の前後方向に進退移動させる。
Y軸アクチュエータ131は、第2アクチュエータであり、X軸アクチュエータ132に取り付けられている。Y軸アクチュエータ131は、X軸アクチュエータ132と同様に電動式の直動アクチュエータが採用されている。Y軸アクチュエータ131は、回転・昇降アクチュエータ19を、墨打ちロボット1の左右方向に進退移動させる。つまりY軸アクチュエータ131は、X軸アクチュエータ132の駆動方向と直交する方向に、回転・昇降アクチュエータ19と指向性プリズム11とプリンタ12を移動させる。
回転・昇降アクチュエータ19は、指向性プリズム11を回転させる機能と、プリンタ12を昇降させる機能とを有している。
指向性プリズム11は、追尾型トータルステーション2のレーザポインタが照射される箇所である。この指向性プリズム11は、追尾型トータルステーション2によって光学的に位置が計測される計測ターゲットである。指向性プリズム11は、その中心位置がプリンタ12の位置と一定になるように配設されている。これにより、墨打ちロボット1は、プリンタ12の位置を正確に測定可能である。更に指向性プリズム11は、回転・昇降アクチュエータ19によって、任意の方向に回転する。これにより、指向性プリズム11は、墨打ちロボット1の移動後であっても追尾型トータルステーション2に正対することができる。
プリンタ12は、回転・昇降アクチュエータ19により降下させられて床面に近接すると共に、床面に向けたプリンタヘッドから、直線、十字線などの任意の長さの墨線を描画する。プリンタ12は更に、この墨線の属性情報など、例えば据付けする機器の名称などの文字、図形、記号を床面の墨打ち線の近傍に印字することができる。
墨打ちロボット1は、チェーンリンク機構の四輪駆動の走行アクチュエータ15を備え、超信地旋回と直進と後退とが可能である。走行アクチュエータ15は、フレーム10を支持する4つの車輪を駆動して、この墨打ちロボット1を走行させる走行手段である。墨打ちロボット1は、左右の車輪を逆方向に回転させて超信地旋回を行うことができ、左右の車輪を同方向に回転させて前進または後退を行うことができる。
本実施形態が解決したい問題点を以下に列挙する。
第1の問題点は、指向性プリズム11が追尾型トータルステーション2に正対しなくなる問題である。
指向性プリズム11は、追尾型トータルステーション2に正対させる必要がある。よって墨打ちロボット1は、旋回動作と直進/後退動作ごとに、移動後の位置に基づき、指向性プリズム11を追尾型トータルステーション2に正対させるように回転させる。
しかし、墨打ちロボット1の旋回動作と直進/後退動作には、床面との滑りなどにより所定の誤差が発生する。旋回動作と直進/後退動作ごとに誤差が集積すると、指向性プリズム11は、次第に追尾型トータルステーション2に正対しなくなってくる。その結果、追尾型トータルステーション2は、指向性プリズム11を搭載した墨打ちロボット1を追尾できなくなる。よって墨打ちロボット1は、自己位置の計測ができなくなり、目的地に走行できなくなる場合がある。
第2の問題は、墨打ちロボット1が目的地に到達できなくなる問題である。
この墨打ちロボット1は、目的地に向かって旋回角度や直進距離を計算して、所定量だけ車輪を回転させる。しかし墨打ちロボット1は、床面の凹凸状況やすべりにより、計算した旋回角度だけ旋回せず、計算した直進距離だけ直進しないことが考えられる。よって墨打ちロボット1は、目的地に到達できなくなる場合がある。
図4は、墨選定処理と動作完了判定処理を示すフローチャートである。
墨打ちロボット1は、自律走行を開始すると、ステップS10に進む。
ステップS10において、墨打ちロボット1は、不可または未完了の墨が存在するか否かを判定する。墨打ちロボット1は、不可または未完了の墨が存在しないならば、図4の処理を終了する。
墨打ちロボット1は、不可または未完了の墨が存在するならば(Yes)、ステップS11に進み、現在位置を計測する。そして墨打ちロボット1は、現在位置から最短距離の未完了の墨を選定し(ステップS12)、選定した墨に向かって移動する(ステップS13)。ステップS13にしめした選定した墨への移動処理は、後記する図5で詳細に説明する。
ステップS14において、墨打ちロボット1は、選定した墨位置に到達したか否かを判定する。墨打ちロボット1は、選定した墨位置に到達できなかったならば(No)、選定した墨を“不可”として(ステップS15)、ステップS10の処理に戻る。墨打ちロボット1は、選定した墨位置に到達したならば(Yes)、墨打ちを行い(ステップS16)、選定した墨を“完了”として(ステップS17)、ステップS10の処理に戻る。これにより、設備工事の墨打ち作業を省力化することができる。
図5は、墨打ちロボット1の移動処理を示すフローチャートである。
図5の移動処理は、図4に示したステップS13の処理に対応する。墨打ちロボット1は、次の墨を選定してステップS40の処理に進み、選定した墨に向かって移動する処理を繰り返す。
ステップS40において、墨打ちロボット1は、選定した墨に向かって移動する。更に墨打ちロボット1は、選定した墨の位置に到達したか否かを判定する(S41)。墨打ちロボット1は、選定した墨の位置に到達したならば(Yes)、図13の走行処理を終了し、選定した墨の位置に到達しなかったならば(No)、ステップS42に進む。
ステップS42において、墨打ちロボット1は、選択した墨の位置に向かう旋回処理を実行する。この旋回処理は、後記する図13で詳細に説明する。そして墨打ちロボット1は、測域センサ14により、何らかの障害物と干渉しているか否かを判定する(ステップS43)。墨打ちロボット1は、障害物と干渉していたならば(Yes)、ステップS47の回避処理に進み、障害物と干渉していないならば(No)、ステップS44の判定処理に進む。
ステップS44において、墨打ちロボット1は、ロボット本体の向きが墨の方向と相違しているか否かを判定する。墨打ちロボット1は、向きが相違しているならば(Yes)、ステップS42の旋回処理に戻り、向きが一致しているならば(No)、ステップS45の直進処理に進む。
ステップS45において、墨打ちロボット1は、墨位置に向かう直進処理を実行する。この直進処理は、後記する図13で詳細に説明する。そして墨打ちロボット1は、測域センサ14により、何らかの障害物と干渉しているか否かを判定する(ステップS46)。墨打ちロボット1は、障害物と干渉していたならば(Yes)、ステップS47の回避処理に進み、障害物と干渉していないならば(No)、ステップS41の到達判定に戻る。
ステップS47において、墨打ちロボット1は、障害物の回避処理を実行する。この回避処理は、後記する図7で詳細に説明する。そして墨打ちロボット1は、測域センサ14により、障害物を回避できたか否かを判定する(ステップS48)。墨打ちロボット1は、障害物を回避できたならば(Yes)、ステップS41の到達判定に戻り、障害物を回避できないならば(No)、移動不可として異常終了する。
図6は、障害物検知のための測域センサ14の検知範囲を示す図である。
図6には、測域センサ14による検知範囲44と、直進可能領域43と、旋回可能領域41,42を示している。検知範囲44は、墨打ちロボット1の前端から距離L4までの範囲である。直進可能領域43は、幅がWであり、かつ墨打ちロボット1の前方に距離L5だけ離れており、一部が検知範囲44と重なっている。旋回可能領域41は、墨打ちロボット1の左側の矩形領域であり、墨打ちロボット1の中心からW/2だけ離れている。旋回可能領域42は、墨打ちロボット1の右側の矩形領域であり、墨打ちロボット1の中心からW/2だけ離れている。
墨打ちロボット1は、測域センサ14により、直進可能領域43における障害物の有無を判定する。更に墨打ちロボット1は、左右どちらに旋回可能かを同時に判定する。
図7は、墨打ちロボット1の障害物検知と回避の処理を示すフローチャートである。
最初、墨打ちロボット1は、走行を停止したのち、数秒だけ静止する(S60)。墨打ちロボット1は、行動開始から所定時間が経過したか否かを判定する(S61)。墨打ちロボット1は、行動開始から所定時間が経過したならば(Yes)、回避不可として異常終了し、所定時間が経過していないならば(No)、ステップS62の処理に進む。ここで行動開始とは、当該位置における回避行動の開始のことをいう。
ステップS62において、墨打ちロボット1は、障害物が移動したか否かを判定する。作業者などが障害物として検知された場合には、所定時間の後には移動して、障害とはならなくなるからである。この判定は、測域センサ14の検知結果によって行われる。墨打ちロボット1は、障害物が移動したと判定したならば(Yes)、図7の処理を終了し、障害物が移動していないと判定したならば(No)、ステップS63の処理に進む。
ステップS63において、墨打ちロボット1は、測域センサ14により、旋回方向を検索する。更に墨打ちロボット1は、ロボット本体が旋回可能か否かを判定する(S64)。墨打ちロボット1は、旋回不能と判定したならば(No)、ロボット本体を後退させ(ステップS65)、再びステップS63の処理に進む。
墨打ちロボット1は、左右いずれかに旋回可能と判定したならば(Yes)、180°以下のランダムな角度で旋回させる(S66)。更に墨打ちロボット1は、機体の長さの1.0~1.5倍のランダムな距離だけ直進させ(S67)、図7の処理を終了する。
図8は、現在位置の計測動作を示す図である。
墨打ちロボット1は、X軸アクチュエータ132を動作させて指向性プリズム11を一方向に移動させて、複数点を計測することで自己位置と向きとを取得する。図8に実線で示した指向性プリズム11は、第1回目の計測点を示し、図8に一点鎖線で示した指向性プリズム11は、第2回目の計測点を示す。墨打ちロボット1の自己位置は、第1回目の計測点である。墨打ちロボット1の向きは、第1回目の計測点から第2回目の計測点への向きである。
墨打ちロボット1は、これら計測結果をPC17の記憶部に記憶させて、次回の計測結果と比較し、移動量を走行アクチュエータ15の制御量に変換するパラメータにフィードバックする。このフィードバックについては、後記する図13で詳細に説明する。
図9は、超信地旋回前の墨打ちロボット1の状態を示す図である。
墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2に対して略直交する方向F0に向いている。このとき、指向性プリズム11は、方向P0に向いており、追尾型トータルステーション2に正対している。このとき、墨打ちロボット1が方向F1に向くように超信地旋回した場合を図10に示す。
図10は、超信地旋回後の墨打ちロボット1の状態を示す図である。
方向F2は、墨打ちロボット1が超信地旋回した後の墨打ちロボット1の向きを示している。ここでは、目標旋回角度θ0であったものが、θ1しか旋回していない。
方向P2は、指向性プリズム11が超信地旋回した直後に向いている方向である。墨打ちロボット1は、旋回の際に、この旋回角度θ0と同角度かつ逆方向に指向性プリズム11を回転させることで、理論上は追尾型トータルステーション2に正対できる。しかし、墨打ちロボット1は、床面の凹凸や滑りなどにより、指定した旋回角度とは異なる角度だけ旋回する。そのため墨打ちロボット1は、旋回動作の後に再び向きを計測して補正角度θ2を算出し、この補正角度θ2だけ指向性プリズム11を回転させることで、指向性プリズム11の向きは方向P3となる。つまり、墨打ちロボット1は、超信地旋回によるずれを補正して、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とを正対させる。
つまり、墨打ちロボット1のPC17は、走行アクチュエータ15に所定角度の超信地旋回を指示してロボット本体を旋回させる。そののち、PC17は、超信地旋回前の追尾型トータルステーション2の相対方向と、超信地旋回後の追尾型トータルステーション2の相対方向との角度差を算出し、この角度差を打ち消すように指向性プリズム11を回転させる。PC17は更に、追尾型トータルステーション2によってロボット本体の向きを計測して、指向性プリズム11が追尾型トータルステーション2に正対するように補正する。
また、PC17は、指示された角度に旋回パラメータを乗算して、走行アクチュエータ15が備える車輪の正逆回転量(パルス数)を制御し、ロボット本体を超信地旋回させる。そののち、PC17は、追尾型トータルステーション2によってロボット本体の向きを計測して実際の旋回角度を算出し、車輪の正逆回転量(パルス数)と実際の旋回角度により、旋回パラメータを補正する。
図11は、直進前の墨打ちロボット1aと、理論上の直進後の墨打ちロボット1bを示す図である。
実線で示した墨打ちロボット1aは、直進前であり、座標Aに位置している。追尾型トータルステーション2は、器械点Dに位置している。墨打ちロボット1aに搭載の指向性プリズム11は、追尾型トータルステーション2と正対しており、かつ基準ベクトルに対して角度αを成す方向に向いている。このとき墨打ちロボット1は、座標Aと器械点Dを使って角度αを算出する。
一点鎖線で示した墨打ちロボット1bは、墨打ちロボット1aが目標移動量L0だけ直進した座標Bに位置する。直進時において墨打ちロボット1は、移動前後で向きが変わらないと仮定する。墨打ちロボット1は、移動前の座標Aと目標移動量L0から目標の座標Bを算出する。その後、墨打ちロボット1は、座標Bと器械点Dを使って角度(-β)を算出する。
墨打ちロボット1bに搭載の指向性プリズム11は、基準ベクトルに対して角度(-β)を成す方向に向くことで、追尾型トータルステーション2と正対する。移動後の角度と移動前の角度との差が、指向性プリズム11の回転角度(-α-β)となる。
つまり、墨打ちロボット1aは、目標移動量L0だけ直進した際、指向性プリズム11を角度(-α-β)だけ回転させると、理論上、この指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とは正対する。
図12は、実際の直進後の墨打ちロボット1cの状態を示す図である。
墨打ちロボット1cは、実際には移動量L1だけ直進した座標Cに位置している。このとき、追尾型トータルステーション2が位置する器械点Dの方向は、角度(-γ)である。ここで墨打ちロボット1cが回転角度(-α-β)だけ指向性プリズム11を回転させると、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とは、角度(γ-β)だけずれた方向を向く。
よって墨打ちロボット1は、自身の位置を計測して、座標Cを取得する。その後、墨打ちロボット1は、座標Cと器械点Dを使って角度(-γ)を算出し、角度(-β)と角度(-γ)の差分だけ指向性プリズム11を回転させる。これにより墨打ちロボット1は、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とを正対させることができる。
つまり、墨打ちロボット1のPC17は、走行アクチュエータ15に所定距離の走行を指示してロボット本体を走行させる。そののち、PC17は、走行前の追尾型トータルステーション2の相対方向と、所定距離の走行後における追尾型トータルステーション2の相対方向との角度差を算出し、この角度差を打ち消すように指向性プリズム11を回転させる。PC17は更に、追尾型トータルステーション2によってロボット本体の向きを計測して、指向性プリズム11が追尾型トータルステーション2に正対するように補正する。
また、PC17は、指示された距離に走行パラメータを乗算して、車輪の正逆回転量(パルス数)を制御し、ロボット本体を走行させる。そのち、PC17は、追尾型トータルステーション2によって指向性プリズム11の位置を計測して実際の走行距離を算出し、車輪の正逆回転量と実際の走行距離により、走行パラメータを補正する。
図13は、指向性プリズム11の正対処理と移動量補正処理を示すフローチャートである。
ステップS20において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2により、ロボット本体の現在位置と向きとを計測する。このときの動作は、図8に示している。
ステップS21において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功したか否かを判定する。墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功しなかったならば(No)、回転・昇降アクチュエータ19により、指向性プリズム11を所定角度範囲で正弦波状かつ所定周期で振らせる(S22)。墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2に対して、所定角度範囲内で正弦波状、かつ、指向性プリズム11とは異なる周期で振らせるように指示する(S23)。
ステップS24において、墨打ちロボット1は、タイムアウトしていないならば(No)、ステップS20の処理に戻って計測処理を繰り返し、タイムアウトしたならば(Yes)、異常終了する。このように、追尾型トータルステーション2による計測が失敗したときの各部の動作は、後記する図14と図15で説明する。
追尾型トータルステーション2と指向性プリズム11を違う速度で回転させても正対しない場合や、障害物等で遮られて計測できない場合がある。このような場合に備えて、所定時間に亘って計測できないときには、タイムアウトして異常終了するようにしている。
ステップS21において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功したならば(Yes)、ステップS25の処理に進む。
ステップS25において、墨打ちロボット1は、所望の旋回角または直進量を、パラメータを使ってパルスに変換し、走行アクチュエータ15を駆動して、このロボット本体に移動を指示する。所望の旋回角または直進量とは、この墨打ちロボット1が目的とする移動量である。
その後、墨打ちロボット1は、回転・昇降アクチュエータ19により指向性プリズム11を旋回させ(S27)、各部の動作が停止したか否かを判定する(S28)。墨打ちロボット1は、各部の動作が停止していないならば(No)、この判定処理を繰り返し、各部の動作が停止したならば(Yes)、ステップS29の処理に進む。
ステップS29において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2により、ロボット本体の現在位置と向きとを計測する。
ステップS30において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功したか否かを判定する。墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功しなかったならば(No)、回転・昇降アクチュエータ19により、指向性プリズム11を所定角度範囲で正弦波状かつ所定周期で振る(S31)。墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2に対して、所定角度範囲内で正弦波状、かつ、指向性プリズム11とは異なる周期で振るように指示する(S32)。
ステップS33において、墨打ちロボット1は、タイムアウトしていないならば(No)、ステップS29の処理に戻って計測処理を繰り返し、タイムアウトしたならば(Yes)、異常終了する。これらステップS30~S33の処理は、上記するステップS21~S24の処理と同様である。
ステップS30において、墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2による計測が成功したならば(Yes)、ステップS34の処理に進む。
ステップS34において、墨打ちロボット1は、ステップS20で先に計測した値と、ステップS29で計測した値とを比較して、ロボット本体の実際の移動量を算出する。墨打ちロボット1は、ステップS25で指示した目標移動量と実際の移動量とを比較して、パルスを算出するためのパラメータを補正する(S35)。
ステップS36において、墨打ちロボット1は、ロボット本体の実際の移動量と指向性プリズム11の回転量に基づき、指向性プリズム11が追尾型トータルステーション2と正対するように補正する。この補正処理が終了すると、図13の処理終了する。
墨打ちロボット1が超信地旋回したときの指向性プリズム11の補正動作例を、図9と図10に示している。墨打ちロボット1が直進したときの指向性プリズム11の補正動作例を、図11と図12に示している。
図14は、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とが正対しなくなったときの動作を示す図である。
指向性プリズム11は、墨打ちロボット1に搭載されて移動している。この指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2が正対しなくなった場合、どちらが1回転しただけでは、これらが再び正対する可能性は低い。よって、本実施形態では、追尾型トータルステーション2が、指向性プリズム11を再び計測可能となるまで、±45°の範囲で追尾型トータルステーション2と指向性プリズム11をそれぞれ違う周期で振らせている。これにより、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とを再び正対させることができる。
指向性プリズム11が方向P3を向き、追尾型トータルステーション2が方向S0を向いて正対しなくなったとき、追尾型トータルステーション2による計測が失敗する。このとき、墨打ちロボット1は、回転・昇降アクチュエータ19により、指向性プリズム11を方向P3を中心に±45°の範囲内で正弦波状かつ所定周期で振る。更に墨打ちロボット1は、追尾型トータルステーション2に対して、方向S0を中心に±45°の範囲内で正弦波状、かつ、指向性プリズム11とは異なる周期で振らせるよう指示する。
図15は、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とが正対しなくなったときの動作を示すグラフである。上側のグラフは指向性プリズム11の角度と、追尾型トータルステーション2への正対範囲を示している。本実施形態の指向性プリズム11は、±22.5°の範囲が、追尾型トータルステーション2への正対範囲となる。
下側のグラフは、追尾型トータルステーション2の角度と、指向性プリズム11への正対角を示している。
時刻t1以前かつ期間T0において、指向性プリズム11は正対範囲であるが、追尾型トータルステーション2が正対角である場合はない。時刻t1~t2において、追尾型トータルステーション2は、正対角を2回横切るが、いずれの場合も指向性プリズム11は正対範囲から外れているため、両者は正対しない。
時刻t2~tかつ期間T1において、指向性プリズム11は正対範囲である。このとき時刻t3において追尾型トータルステーション2は正対角となるため、両者は略正対する。
時刻t4~t5において、追尾型トータルステーション2は、正対角を2回横切るが、いずれの場合も指向性プリズム11は正対範囲から外れているため、両者は正対しない。
時刻t5~t7かつ期間T2において、指向性プリズム11は正対範囲である。このとき時刻t6において追尾型トータルステーション2は正対角となるため、両者は略正対する。このように、指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とが正対しなくなった場合であっても、所定の動作を行うことにより、両者を略正対させることができる。
(本実施形態の効果)
墨打ちロボット1は、旋回動作と直進/後退動作の後であっても指向性プリズム11を、常に追尾型トータルステーション2に正対させることができる。よって、床面の凹凸状況や滑りなどにより所定の誤差が発生した場合であっても、この誤差が集積することはない。よって、墨打ちロボット1は、常に自己位置を計測可能であり、自律走行によって目的地に走行可能である。
この墨打ちロボット1は、超信地旋回において、目標旋回角度に旋回パラメータを乗算してパルス数に変換し、このパルス数だけ走行アクチュエータ15を駆動して旋回する。このとき走行アクチュエータ15は、左右の車輪を反対方向に駆動する。墨打ちロボット1は更に、移動後に実測した位置や角度によって、実際の旋回角度を算出し、バルス数と実際の旋回角度との関係に基づき、新たな旋回パラメータを算出する。これにより、次回の旋回処理において、目標旋回角度と実際の旋回角度とを一致させることができる。
この墨打ちロボット1は、直進において、目標直進距離に直進パラメータを乗算してパルス数に変換し、このパルス数だけ走行アクチュエータ15を駆動して走行する。このとき走行アクチュエータ15は、左右の車輪を同一方向に駆動する。墨打ちロボット1は更に、移動後に実測した位置や角度によって、実際の直進距離を算出し、バルス数と実際の直進距離との関係に基づき、新たな直進パラメータを算出する。これにより、次回の直進処理において、目標直進距離と実際の直進距離とを一致させることができる。
(変形例)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路などのハードウェアで実現してもよい。上記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈して実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、フラッシュメモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に置くことができる。
各実施形態において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明の変形例として、例えば、次の(a)~(e)のようなものがある。
(a) 墨打ちロボット1の走行動作は、直進と後退と超信地旋回に限定されない。例えば、左右一方の車輪を停止させて、他方の車輪だけを駆動する信地旋回を行ってもよく、また、左右の車輪を同方向かつ所定比率で駆動させてもよい。
(b) 墨打ちロボット1が自身の位置と向きとを検知する動作は、図5に示した動作に限定されない。例えば、Y軸アクチュエータ131を動作させて指向性プリズム11を左右に動かして2つの計測点を計測し、墨打ちロボット1の向きを算出してもよい。
(c) 墨打ちロボット1が指向性プリズム11を追尾型トータルステーション2に正対させる処理は、図13のステップS36の補正処理に限定されない。例えば、ステップS27の指向性プリズム11の回転を行わず、ステップS31,S32の処理を繰り返して指向性プリズム11と追尾型トータルステーション2とを正対させてもよい。
(d) 図13のステップS22,S23における指向性プリズム11の回転範囲や追尾型トータルステーション2の回転範囲は、±45°に限定されず、任意の角度範囲であってもよい。
(e) 指向性プリズム11を振る周期と追尾型トータルステーション2を振る周期の関係は、図15に示したものに限定されない。指向性プリズム11の周期の方が追尾型トータルステーション2の周期よりも短くてもよい。なお指向性プリズム11の周期と追尾型トータルステーション2の周期の比は、2以下ではないことが望ましい。両者の周期の比が、例えば1:2または2:1の場合や、3:2または2:3の場合には、ずっと正対せず計測不能のままとなるおそれがあるためである。
S 墨打ちシステム
1 墨打ちロボット (自律走行型墨打ちロボット)
10 フレーム
11 指向性プリズム (計測ターゲット)
12 プリンタ
13 アクチュエータ
131 Y軸アクチュエータ
132 X軸アクチュエータ
14 測域センサ
15 走行アクチュエータ
16 無線LAN親機
17 PC (制御手段)
171 モーションコントローラ
181 表示灯
182 表示灯
183 表示灯
19 回転・昇降アクチュエータ (回転アクチュエータ)
2 追尾型トータルステーション (三次元計測手段)
3 通信機器
41~42 旋回可能領域
43 直進可能領域
44 検知範囲

Claims (9)

  1. 複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、
    三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、
    前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、
    前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、
    前記走行手段により走行した際に、前記指向性プリズムが前記三次元計測手段の方向に向くように、前記回転アクチュエータによって前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記三次元計測手段が前記指向性プリズムの位置を計測できなかったならば、前記三次元計測手段を所定範囲かつ所定周期で振らせると共に、前記指向性プリズムを前記三次元計測手段とは異なる周期で振って、前記指向性プリズムと前記三次元計測手段とを正対させる、
    ことを特徴とする自律走行型墨打ちロボット。
  2. 複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、
    三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、
    前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、
    前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、
    前記走行手段に所定距離の走行を指示して自身を走行させたのち、走行前における前記三次元計測手段の相対方向と前記所定距離の走行後における前記三次元計測手段の相対方向との角度差を算出し、前記回転アクチュエータによって前記角度差を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする自律走行型墨打ちロボット。
  3. 前記制御手段は、前記走行手段に前記所定距離の走行を指示して自身を走行させたのち、走行前における前記三次元計測手段の相対方向と前記所定距離の走行後における前記三次元計測手段の相対方向との角度差を算出し、前記回転アクチュエータにより前記角度差を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させると、前記三次元計測手段によって自身の向きを計測し、前記指向性プリズムが前記三次元計測手段に正対するように補正する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自律走行型墨打ちロボット。
  4. 前記制御手段は、指示された距離に走行パラメータを乗算して、前記走行手段が備える前記回転体の正逆回転量を制御して、自身を走行させたのち、前記三次元計測手段によって前記指向性プリズムの位置を計測して実際の走行距離を算出し、前記回転体の正逆回転量と当該走行距離により、前記走行パラメータを補正する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自律走行型墨打ちロボット。
  5. フレームに設置された第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータによって所定方向に駆動されると共に、前記第1アクチュエータの駆動方向とは直交する方向に前記プリンタ、前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムを駆動する第2アクチュエータと、
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の自律走行型墨打ちロボット。
  6. 複数の回転体を有し、前記回転体の正逆回転を制御して床面上を走行可能な走行手段と、
    三次元計測手段のレーザ光の照射によって光学的に位置が計測される指向性プリズムと、
    前記指向性プリズムを回転させる回転アクチュエータと、
    前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムが配設され、前記床面に印刷可能なプリンタと、
    前記走行手段に所定角度の超信地旋回を指示して自身を旋回させたのち、前記回転アクチュエータによって前記所定角度の旋回を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする自律走行型墨打ちロボット。
  7. 前記制御手段は、前記走行手段に前記所定角度の超信地旋回を指示して自身を旋回させたのち、前記回転アクチュエータにより前記所定角度の旋回を打ち消すように前記指向性プリズムを回転させ、前記三次元計測手段によって自身の向きを計測して、前記指向性プリズムが前記三次元計測手段に正対するように補正する、
    ことを特徴とする請求項に記載の自律走行型墨打ちロボット。
  8. 前記制御手段は、指示された角度に旋回パラメータを乗算して、前記走行手段が備える前記回転体の正逆回転量を制御して、自身を超信地旋回させたのち、前記三次元計測手段によって自身の向きを計測して実際の旋回角度を算出し、前記回転体の正逆回転量と当該旋回角度により、前記旋回パラメータを補正する、
    ことを特徴とする請求項に記載の自律走行型墨打ちロボット。
  9. フレームに設置された第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータによって所定方向に駆動されると共に、前記第1アクチュエータの駆動方向とは直交する方向に前記プリンタ、前記回転アクチュエータおよび前記指向性プリズムを駆動する第2アクチュエータと、
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の自律走行型墨打ちロボット。
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