JP7138244B2 - 血圧測定装置、血圧測定システム、血圧測定方法、及び、血圧測定プログラム - Google Patents

血圧測定装置、血圧測定システム、血圧測定方法、及び、血圧測定プログラム Download PDF

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Description

本開示は、血圧測定装置、血圧測定システム、血圧測定方法、及び、血圧測定プログラムに関する。
血圧測定装置の1つとして、医療機関で使用するだけでなく、家庭でも使用することを目的として、携帯可能な小型の血圧測定装置が提案されている(特開2016-112277号公報参照)。
特開2016-112277号公報に記載の装置は、体内にレーザー光を照射し、体内で反射又は透過したレーザー光を受光し、受光信号に基づいて血流量及び血管抵抗を算出し、算出した血流量及び血管抵抗に基づいて血圧を算出している。ここで、血流量については、受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って算出している。また、血管抵抗については、受光信号から容積脈波の波形を読み取り、容積脈波における駆出波及び反射波の各々の振幅の比率に基づいて血管抵抗を算出している。
血圧は、脳心疾患及び認知症等と関連があると言われており、血圧を管理することは健康寿命を延ばすのに重要である。また、血圧は一定ではなく日内で変動しており、その変動の状態を確認することで疾患リスクを見積れることが報告されている。
しかしながら、特開2016-112277号公報に記載の血圧測定装置の方法では、血圧の変動の状態を正確に測定するのは難しい場合があった。というのも、特開2016-112277号公報では、血管抵抗を求めるために、受光信号から、容積脈波に含まれる駆出波及び反射波の各々の振幅を検出する必要がある。ところが、受光信号に高周波ノイズが多い場合は、容積脈波における駆出波及び反射波の各々の振幅を正確に測定するのが困難となってしまう。その場合、血管抵抗の算出が正確にできない。特開2016-112277号公報に記載の方法では、血圧は、血管抵抗を利用して測定するため、血管抵抗が正確でない場合は、血圧の測定についても正確性に懸念が生じる。そのため、血圧の変動の状態を正確に確認できないおそれがあった。
上記の問題に鑑み、本開示は、血圧の変動の状態を正確に確認可能な血圧測定装置、血圧測定システム、血圧測定方法、及び、血圧測定プログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る血圧測定装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し、取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する。
上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、血流加速度と血圧との相関関係に基づいて、血圧指標値を導出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、受光信号の時間変化に基づいて心拍数を算出し、算出した血流加速度及び心拍数に基づいて血圧指標値を導出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、血流加速度と血圧との相関関係及び心拍数と血圧との相関関係に基づいて、血圧指標値を導出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、さらに、被測定者の行動状態を検出し、プロセッサは、被測定者の行動状態、血流加速度、及び心拍数に基づいて血圧指標値を導出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、血圧指標値をBFV、心拍数をHR、血流加速度をdiffとした場合、
BFV=HR×diff …(1)
で表される(1)式を用いて血圧指標値を算出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、さらに、被測定者の行動状態を検出し、プロセッサは、心拍数HRの重み付けを調整する定数をa、血流加速度diffの重み付けを調整する定数をbとした場合、被測定者の行動状態に基づいて、定数a及び定数bを決定し、
BFV=HR×diff×(a×HR+b×diff)/(HR+diff) …(2)
で表される(2)式を用いて血圧指標値を算出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、予め取得された被測定者の基準となる基準血圧と、血圧指標値とに基づいて、測定時の血圧を算出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、測定時の血圧をBP、血圧指標値をBFV、血圧指標値の算出方法及び測定条件の少なくとも1つに基づいて決定される定数をa2、基準血圧に基づいて決定される定数をbとした場合、
BP=a×BFV+b …(3)
で表される(3)式を用いて測定時の血圧を算出してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサにより導出された血圧指標値に基づく情報を出力する出力部を備えてもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、出力部は、血圧指標値のリアルタイムの測定値、血圧指標値の日内変動、及び血圧指標値の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つを出力してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、プロセッサは、予め取得された被測定者の基準となる基準血圧と、血圧指標値とに基づいて、測定時の血圧を算出し、出力部は、血圧のリアルタイムの測定値、血圧の日内変動、及び血圧の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つを出力してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、出力部は、プロセッサにより導出された血圧指標値が予め定められている閾値を超えている場合に、異常を示す情報を出力してもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、被測定者の体内にレーザー光を照射する照射部、体内で反射又は透過したレーザー光を受光する受光部、プロセッサ、及び、出力部を一体的に保持し、かつ、被測定者が携帯可能な筐体を備えてもよい。
また、上記態様の血圧測定装置においては、出力部は、ディスプレイであってもよい。
本開示の一態様に係る血圧測定システムは、被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し、取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する、少なくとも1つのプロセッサを備える血圧測定装置本体と、被測定者の体内にレーザー光を照射する照射部、及び、体内で反射又は透過したレーザー光を受光する受光部を備える受光信号検出ユニットとを備える。
本開示の一態様に係る血圧測定方法は、被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し、取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する。
本開示の一態様に係る血圧測定プログラムは、被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得する手順と、取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出する手順と、算出した血流速度に基づいて血流加速度を算出する手順と、算出した血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する手順とをコンピュータに実行させる。
本開示によれば、血圧の変動の状態を正確に確認可能な血圧測定装置、血圧測定システム、血圧測定方法、及び、血圧測定プログラムを提供することができる。
第1の実施の形態における血圧測定装置の外観図 第1の実施の形態における血圧測定装置の本体ケースの裏面の外観図 第1の実施の形態における血圧測定装置の機能構成図 血流加速度と血圧との関係を示すグラフ 心拍数と血圧との関係を示すグラフ 血流加速度算出の流れを説明するフローチャート 体内でのレーザー光の伝播を説明する図 受光信号の経時変化を示すグラフ 図8に示す波形を拡大した状態を示すグラフ 受光信号に含まれるビート信号を示すグラフ 受光信号に含まれるビート信号のパワースペクトルを示すグラフ 第1の実施の形態における血圧測定処理の流れを説明するフローチャート 表示部における測定結果の表示例を示す図 表示部における測定結果の表示例を示す図 第2の実施の形態における血圧測定装置の機能構成図 第2の実施の形態における血圧測定処理の流れを説明するフローチャート 第3の実施の形態における血圧測定処理の流れを説明するフローチャート 第4の実施の形態における血圧測定システムの外観図
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態における血圧測定装置10の外観図であり、図2は血圧測定装置10の本体ケース11の裏面の外観図である。この血圧測定装置10は、被測定者の体内にレーザー光を照射し、体内で反射又は透過したレーザー光を受光し、受光信号に基づいて被測定者の血圧に関する情報を測定する。血圧測定装置10は、本例では、腕時計のように腕に装着して携帯することが可能な腕時計型の機器である。
図1及び図2に示すように、血圧測定装置10は、筐体である本体ケース11と、本体ケース11を被測定者の腕等の測定部位に装着固定するための固定バンド12とを備える。
本体ケース11の表面(すなわち、被測定者が装着したときに外向きとなる面)には、タッチパネルディスプレイ13、操作スイッチ14、及び、スピーカー15等が設けられている。タッチパネルディスプレイ13は、周知のように、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置と画面内の手の接触位置を検知する位置検知装置とを組み合わせたデバイスである。このタッチパネルディスプレイ13及び操作スイッチ14を用いて被測定者が測定開始指示等の入力を行う。また、タッチパネルディスプレイ13には操作画面及び測定結果等が表示される。また、スピーカー15からは、測定に係る音声ガイダンス及び測定結果の報知音等が出力する。
また、固定バンド12によって本体ケース11を腕に装着した場合、本体ケース11の裏面は、被測定者の皮膚面と対向した状態で接触する。本体ケース11内には、照射部16(図3参照)と受光部17(図3参照)とが設けられており、本体ケース11の裏面には、照射部16の照射窓16Aと、受光部17の受光窓17Aとが配置されている。
照射部16は、被測定者に対して測定光を照射する光源を有している。光源としては、例えば、測定光として単波長のレーザー光を照射するレーザー光源である。レーザー光源としては、例えば、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等のレーザー光源が使用される。本実施の形態では、レーザー光を体内に向けて照射するため、レーザー光の波長は、皮膚透過性を有する近赤外光の帯域の波長が好適である。
受光部17は、体内で反射又は透過したレーザー光を受光し、受光量に応じた電気信号である受光信号を出力する受光素子と、受光信号をアナログ信号からデジタル信号に変換することにより、受光信号のデジタルデータを出力するA/D(Analog / Digital)コンバーターとを備える。受光素子としては、例えば、フォトダイオードが使用される。なお、フォトダイオードの代わりに、CCD(Charge Coupled Device)、又は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の素子を使用してもよい。
また、血圧の測定対象となる血管としては、例えば、被測定者の手首の橈骨動脈が好ましい。血圧測定装置10は、腕時計型であるため、血圧測定装置10を手首に装着すると、照射窓16A及び受光窓17Aが、測定対象となる血管である手首の橈骨動脈に応じた位置に配置される。照射部16から照射されたレーザー光は、被測定者の皮膚面から体内に進入して拡散反射し、そのうちの一部が受光部17に到達する。
図3は、血圧測定装置10の機能構成図である。血圧測定装置10は、照射部16と、受光部17と、操作部110と、表示部120と、音出力部130と、通信部140と、記憶部150と、電源部160と、処理部200とを備える。図1に示す本体ケース11には、これらの各部が設けられている。
操作部110は、操作に応じた操作信号を処理部200に入力する操作入力装置である。この操作部110によって、血圧の測定開始指示等の各種指示が入力される。図1の操作スイッチ14及びタッチパネルディスプレイ13等が、操作部110に該当する。
表示部120は、処理部200からの表示信号に基づく各種表示を行う。この表示部120に、測定結果等が表示される。図1のタッチパネルディスプレイ13が、表示部120に該当する。
音出力部130は、例えばスピーカーであり、処理部200からの指示に基づいて音を出力する。この音出力部130によって、血圧の測定開始及び測定終了等の報知音、及び/又は、案内音声が出力される。図1のスピーカー15が、音出力部130に該当する。
なお、表示部120及び音出力部130の少なくとも1つは、特許請求の範囲の出力部の一例である。
通信部140は、外部機器との通信を実現する。通信部140は、有線通信部及び無線通信部の少なくとも1つを備えている。有線通信部は、例えば、有線通信を行うための電気回路で構成される有線通信モジュール及び有線ケーブルを接続するためのジャックを備えている。無線通信部は、例えば、無線通信を行うための電気回路で構成される無線通信モジュール及び電波を送受信するアンテナを備えている。
記憶部150は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び/又は、フラッシュメモリー等の記憶媒体である。記憶部150は、処理部200が血圧測定装置10を統合的に制御するためのプログラム及びデータ等を格納する。また、記憶部150には、処理部200が実行した演算結果が格納される。
電源部160は、例えば充電式のバッテリーであり、血圧測定装置10の各部に電力を供給する。バッテリーへの充電方式としては、例えば、本体ケース11に充電用コネクタを設けて、充電用コネクタと充電器をケーブル等で有線接続する有線方式により行う。もちろん、有線方式に代えて、電磁誘導等を利用した無線充電方式でも良い。
処理部200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、及び/又は、メインメモリー等の電子部品によって実現される。処理部200は、血圧測定プログラム等の所定のプログラム及びプログラムの実行に必要なデータに基づいて、血圧測定に係る各種の演算処理を実行する。また、処理部200は、操作部110からの操作信号等に基づいて、血圧測定装置10の各部の動作を制御する。
メインメモリーは、プログラム及びプログラムデータ等を格納したり、CPUの演算値を格納することができる記憶媒体であり、RAM、ROM、及び/又は、フラッシュメモリー等により実現される。
また、処理部200は、取得部201と、演算部202とを有する。取得部201は、受光部17から出力された受光信号を取得する。取得部201は、デジタルデータに変換後の受光信号を取得する。演算部202は、受光部17の受光信号に基づき、血圧指標値を導出する。本例においては、演算部202は、計算式に基づく演算を行って、血圧指標値を算出する。
以下、演算部202が実行する処理の詳細を説明する。
[原理]
(A)血流加速度及び心拍数に基づいて血圧指標値を算出する方法
図4は、血流加速度と血圧との関係を示すグラフであり、横軸は血流加速度(単位:cm/s)、縦軸は血圧(単位:mmHg)を示している。図4のグラフに示す通り、血流加速度と血圧との間には相関関係がある。また、図5は、心拍数と血圧との関係を示すグラフであり、横軸は心拍数(単位:bpm(beats per minute))、縦軸は血圧(単位:mmHg)を示している。図5のグラフに示す通り、心拍数と血圧との間には相関関係がある。発明者は、血流加速度と血圧との相関関係、及び、心拍数と血圧との相関関係を利用し、血流加速度及び心拍数に基づいて、血圧指標値を導出できることを見出した。
本開示において、血圧指標値とは、被測定者の特定の状態の血圧を基準として、基準状態からどの程度血圧が変化しているかを示す指標値を意味する。この血圧指標値は、実際の血圧の値を示すものではないが、血圧指標値を経時的に取得することによって、血圧の変動の状態を確認することが可能である。
なお、基準となる被測定者の特定の状態の血圧については、どのような状態の血圧としてもよい。また、血圧には、最高血圧(例えば、収縮期血圧)と最低血圧(例えば、拡張期血圧)とがあるが、どちらの血圧としてもよい。ここでは、被測定者の安静時の最高血圧(例えば、収縮期血圧)を基準とし、最高血圧(例えば、収縮期血圧)についての血圧指標値を導出する場合について説明する。
血流加速度及び心拍数に基づいて血圧指標値を導出する方法として、具体的には、血圧指標値をBFV(単位:なし)、心拍数をHR(単位:bpm)、血流加速度をdiff(単位:cm/s)とした場合、血圧指標値BFVは、(A)式を用いて算出する。
BFV=HR×diff …(A)
(A-1)血流加速度を算出する方法
まず、血流加速度の算出方法について説明する。図6は血流加速度算出の流れを説明するフローチャートである。また、図7は、体内でのレーザー光の伝播を説明する図であり、被測定者の体内の深さ方向に沿った断面を示している。以下、図6を参照しながら、レーザードップラー法に基づく血流加速度の算出について、詳細に説明する。
血流加速度の算出では、最初に、受光部17で取得された受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って、図7の複数の血管21の血流速度の分布状態を表すパワースペクトルを算出する(ステップS1)。パワースペクトルについては、後述する。
図8は受光信号の経時変化を示すグラフである。血管は、心拍周期に応じて、拡張と収縮を繰り返す。血管に照射されるレーザー光の吸収量は、血管が拡張した状態で多く、収縮した状態では少ない、そのため、レーザー光の反射光量(さらには、反射光量を表す受光信号)は心拍周期に応じて増減を繰り返す。図8に示す受光信号の経時変化は、心拍周期に応じた受光信号の増減を表している。図9は図8に示す波形の一部(具体的には一心拍分の波形)を拡大したグラフである。図10は受光信号に含まれるビート信号を示すグラフであり、図11は受光信号に含まれるビート信号のパワースペクトルを示すグラフである。ビート信号については後述する。
移動する物体に光を照射した場合、物体の移動速度に応じて、物体における光の反射で、散乱する散乱光の周波数が変化するドップラー効果が生じる。血管21内においては図7に示すようにヘモグロビン22が移動するため、ヘモグロビン22で散乱する散乱光は、ヘモグロビン22の移動速度(すなわち、血流速度)に応じた周波数変化であるドップラーシフトを生じる。レーザー光は周波数が揃っているため、照射したレーザー光の周波数と、ドップラーシフトを生じた散乱光の周波数との差は、主としてヘモグロビン22の移動速度を反映した情報となる。そのため、測定光としてレーザー光を使用することにより、血流速度を検出することが可能となる。レーザードップラー法は、このようなレーザー光のドップラーシフトを前提とした、血流速度を算出する手法である。演算部202は、レーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出する。
より具体的には、図7に示すように、レーザー光を皮膚面20から体内に照射した場合、レーザー光は、血管21内を移動するヘモグロビン22で散乱すると、ドップラーシフトを生じる。一方、レーザー光は、皮膚などの血管21以外の静止組織で散乱しても、ドップラーシフトを生じない。照射したレーザー光の周波数をω0、ヘモグロビン22の移動速度に応じて生じる周波数変化分を差周波Δωとすると、ヘモグロビン22で散乱した散乱光の周波数は、ω0+Δωとなる。
すなわち、周波数ω0のレーザー光を体内に照射した場合、静止組織で散乱して、ドップラーシフトが生じずに周波数ω0を維持しているレーザー光と、血管21中を移動するヘモグロビン22で散乱して、ドップラーシフトにより周波数ω0+Δωとなったレーザー光とによって、光の干渉が生じる。この光の干渉によって、差周波Δωを有するビート信号が発生し、ビート信号は、受光信号に重畳される。すなわち、受光信号には、図8及び図9のグラフに示すように、心臓の血液駆出に伴う血管の脈拍変化に対応した容積脈波の成分と、ビート信号の成分とが含まれる。
受光信号における容積脈波の周波数は数10Hz以下であり、受光信号におけるビート信号の周波数は数100Hzから数10kHz程度である。また、受光信号において、ビート信号の周波数よりも高い周波数の高周波ノイズが重畳する場合がある。受光信号における容積脈波の周波数、ビート信号の周波数、高周波ノイズの周波数は全て異なる。そのため、演算部202は、例えばフィルタリング処理を実行し、図10のグラフに示すように、ビート信号のみを分離する。
演算部202は、このビート信号について、一定のサンプリング期間(例えば、10秒から1分程度)毎に、例えばFFT(Fast Fourier Transform)解析などの周波数解析を行うことにより、各サンプリング期間におけるビート信号のパワースペクトルを算出する。レーザー光は複数の血管21に照射されるため、血管21毎に血流速度が異なれば、ビート信号には、各血管21の血流速度を反映した複数の周波数成分が含まれる。ビート信号のパワースペクトルは、複数の血管21の血流速度の分布状態を表す。図11は、ビート信号のパワースペクトルの一例である。
図6に示すように、ステップS1において、演算部202は、一定のサンプリング期間が経過すると、そのサンプリング期間に取得したビート信号に基づいてパワースペクトルを算出する。そして、ステップS2において、算出したパワースペクトルに基づいて、血流速度を算出する。
演算部202は、パワースペクトルの周波数平均値を算出することにより、複数の血管21の血流速度の平均値を求めて、この平均値を血流速度として算出する。ここで、血流速度の算出方法について説明する。パワースペクトルP(ω)の周波数平均値ωaveは、周波数ωと周波数ωにおけるパワースペクトルP(ω)との積を周波数ωについて積分した値を、パワースペクトルP(ω)の信号領域の面積で除算した値に比例する。パワースペクトルP(ω)の周波数平均値ωaveは、一例として、(B)式を用いて算出する。
ωave=(∫ω×P(ω)dω)/(∫P(ω)dω) …(B)
ステップS3において、演算部202は、算出した血流速度を保存する。そして、ステップS4において、演算部202は、ステップS1、S2、及び、S3を繰り返して、予め設定された期間分の血流速度を取得する。これにより、血流速度の経時変化が取得される。そして、ステップS5において、演算部202は、血流速度を微分することによって、血流加速度を算出する。
(A-2)心拍数を算出する方法
次に心拍数の算出方法について説明する。演算部202は、例えば、図8に示すような、容積脈波の成分を含む受光信号の1分間の山数をカウントすることによって、心拍数を算出する。ここで、演算部202は、例えば受光信号に対して容積脈波の周波数成分のみを抽出するフィルタリング処理を行い、山数の測定に不必要な周波数成分を除去してから、心拍数を算出する。
(B)血圧指標値に基づいて血圧を算出する方法
測定時の血圧をBP(単位:mmHg)、血圧指標値をBFV(単位:なし)、血圧指標値の算出方法及び測定条件の少なくとも1つに基づいて決定される定数をa2、基準血圧に基づいて決定される定数をbとした場合、(C)式を用いて算出する。
BP=a×BFV+b …(C)
定数aは、BFV算出式及び測定条件に応じて計算値を調整するための係数パラメータである。
定数bは、被測定者の基準血圧に対応した基準パラメータである。上述したとおり、基準血圧については、被測定者の特定の状態において取得された血圧であり、どのような状態の血圧としてもよい。上述したとおり、本実施の形態では、一例として、被測定者の安静時の最高血圧(例えば、収縮期血圧)である。
定数bの決定方法の一例について説明する。初めに、被測定者の安静時において、本実施の形態の血圧測定装置10とは異なる一般的な血圧計による血圧の測定と、本実施の形態の血圧測定装置10による測定を同時に行なう。これにより、被測定者の安静時の最高血圧(例えば、収縮期血圧)BP及び安静時の血圧指標値BFVを取得する。最高血圧(例えば、収縮期血圧)BPは、被測定者によりタッチパネルディスプレイ13等を介して血圧測定装置10に入力される。なお、一般的な血圧計による血圧の測定が難しい場合には、被測定者は、自分の予想血圧(例えば、過去に測定した血圧)を最高血圧(例えば、収縮期血圧)BPとして入力してもよい。
(C)式において収縮期血圧BP及び血圧指標値BFVを代入すると(D)式の通りとなる。(D)式を定数bについて整理すると(E)式の通りとなり、定数bを算出することができる。なお、定数bの決定方法は上記に限らず、他の方法により決定してもよい。
BP=a×BFV+b …(D)
=BP―a×BFV …(E)
(C)血圧指標値及び血圧の算出の具体例
一例として、被測定者の安静時の最高血圧(例えば、収縮期血圧)を基準とし、(A)式を用いて、血流加速度diff及び心拍数HRに基づいて血圧指標値BFVを算出する場合について説明する。例えば、血圧測定装置10による測定された血流加速度diff(単位:cm/s)が0.20、心拍数HR(単位:bpm)が65.0であった場合、(A)式に基づいて血圧指標値BFV(単位:なし)は13.0と算出される。
BFV=HR×diff …(A)
次に、(C)式を用いて、血圧指標値BFVに基づいて被測定者の測定時の血圧BPを算出する場合について説明する。ここでは、定数aは、BFV算出式及び測定条件に基づいて0.870と決定され、かつ、定数bは、予め取得された被測定者の安静時の最高血圧(例えば、収縮期血圧)を基準血圧として107.150と決定されているとする。上記の通り、血圧指標値BFV(単位:なし)は13.0と算出されているため、(C)式に基づいて血圧BP(単位:mmHg)は118.46と算出される。
BP=a×BFV+b …(C)
[処理の流れ]
図12は、血圧測定処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、処理部200がプログラムに従った処理を実行することで実現される。血圧測定装置10が被測定者の測定部位に装着された状態において、被測定者によって測定開始指示がなされると血圧測定処理が開始される。
先ず、処理部200は、照射部16による測定光の照射を開始させ、そのときの受光部17の受光信号を取得する(ステップS11)。
次に、演算部202は、受光信号に重畳されるビート信号に基づいて、図6のステップS1の処理を実行して、ビート信号のパワースペクトルを算出し、記憶部150に保存する(ステップS12)。
次に、演算部202は、ビート信号のパワースペクトルに基づいて、血流加速度を算出して記憶部150に保存する(ステップS13)。具体的には、演算部202は、図6のステップS2からステップS4までの処理を実行し、ビート信号のパワースペクトルに基づいて、予め設定された期間分の血流速度の経時変化を取得する。そして、取得した血流速度の経時変化に基づき、血流速度を微分することによって血流加速度を算出する。演算部202は、算出した血流加速度を記憶部150に保存ずる。
次に、演算部202は、受光信号に基づいて、心拍数を算出して記憶部150に保存する(ステップS14)。
次に、演算部202は、血流加速度及び心拍数に基づき、血圧指標値を算出して記憶部150に保存する(ステップS15)。
次に、演算部202は、血圧指標値に基づいて、血圧を算出して記憶部150に保存する(ステップS16)。
次に、処理部200は、算出した血圧を含む測定結果を表示部120に表示する(ステップS17)。
ここで、表示部120における測定結果の表示例について説明する。処理部200は、測定結果として、血圧に加えて、例えば、血圧の値に応じて、図13に示す4つのアイコン31~34を表示する。4つのアイコン31~34は、動物の顔を模したキャラクターであり、4つのアイコン31~34は、顔の表情が異なっている。顔の表情は、血圧の値に対応しており、血圧の値に応じて、4つのアイコン31~34のいずれかが選択される。
具体的にはアイコン31とアイコン32は、ともに笑顔であるが、アイコン31の方が笑顔の程度が高い。アイコン31は、血圧の値がとても良好な範囲にある場合に選択される。アイコン32は、アイコン31と比較すると笑顔の程度が下がり、血圧の値がやや良好な範囲にある場合に選択される。アイコン34の表情は、泣き顔であり、血圧の値が適正範囲外にある場合に選択される。アイコン33は、笑顔でも泣き顔でもない普通の表情であり、血圧の値が良好とまでは言えないが、適正範囲内にある場合に選択される。
また、測定結果としては、血圧及びアイコン31~34に加えて、又はそれらに代えて、血圧指標値を表示してもよい。図14は表示部120における血圧指標値の表示例である。図14に示す通り、メーター40によるメーター表示により血圧指標値の大きさを示してもよい。この場合、メーター表示色は、例えば、血圧指標値が0、すなわち基準血圧に近い領域を緑色とし、血圧指標値が適正範囲外に近づくにつれて赤色に徐々に変化する。
なお、本実施の形態においては、測定開始指示を受けてステップS11からステップS17の処理を行うことにより1回の血圧測定が終了するが、測定終了指示がなされるまで、血圧測定を継続的に実行することとしてもよい。すなわち、血圧測定処理の終了後、測定終了指示がなされなければステップS11に処理を移行することとすればよい。
[作用効果]
本実施の形態の血圧測定装置10は、取得部201と演算部202とを備えており、演算部202は、レーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した血流加速度に基づいて血圧指標値を導出するから、血圧の変動の状態を正確に確認することができる。
すなわち、特開2016-112277号公報に示す方法は、受光信号に基づいて心拍と血管抵抗とを求めて血圧を算出している。血管抵抗を求める方法は、図9に示すように、受光信号から、容積脈波における駆出波の振幅AP及び反射波の振幅ATを正確に測定する必要がある。しかし、受光信号に高周波ノイズが重畳している場合、振幅AP及び振幅ATを正確に測定することは困難である。
これに対して、本実施の形態の血圧測定装置10によれば、血流加速度に基づいて血圧指標値を導出している。この方法では、高周波ノイズが原因で読み取りが困難な振幅AP及び振幅ATに基づいて血管抵抗を求める処理が不要であるため、従来の方法と比べて、正確な血圧指標値の導出が可能となる。このように、正確な血圧指標値の導出が可能になると、血圧の変動の状態も正確に確認することができる。
さらに、本実施の形態の血圧測定装置10は、血流加速度に加えて、受光信号の時間変化に基づいて心拍数を算出し、血流加速度と心拍数に基づいて血圧指標値を導出する。そのため、血流加速度のみに基づいて、血圧指標値を導出する場合と比較して、より正確に血圧指標値を導出することができる。なお、心拍数は、上述したとおり、受光信号の容積脈波の山数をカウントすることにより算出することができる。振幅AP及び振幅ATを読み取るのとは異なり、容積脈波の山数をカウントする程度であれば、受光信号に高周波ノイズが重畳していても、正確に実行することができる。
また、本実施の形態の血圧測定装置10は、照射部16、受光部17、演算部202、及び、出力部である表示部120及び音出力部130を一体的に保持し、かつ、被測定者が携帯可能な筐体である本体ケース11を備えている。携帯可能であるため、簡便に測定を継続して行うことができる。そのため、血圧指標値又は血圧の時間変化を簡便に記録できるため、血圧の日内変動の記録も容易である。
また、血圧指標値の算出については、血流加速度と血圧との相関関係、及び、心拍数と血圧との相関関係を利用している。その一例として、これらの相関関係を反映させた(A)式を用いて、血圧指標値を算出している。このように、実際の体内での現象を反映させて血圧指標値を算出することによって、血圧指標値を正確に算出することができる。
BFV=HR×diff …(A)
また、血圧指標値と、予め取得された被測定者の基準となる基準血圧とに基づいて、測定時の血圧を算出することができ、その一例として、(C)式を用いて血圧を算出している。このとき、血圧指標値については上記の通り正確な値であるため、血圧についても正確に算出することができる。
BP=a×BFV+b …(C)
また、演算部202により算出された血圧指標値に基づく情報を出力する出力部を備えているため、演算部202において算出された血圧指標値に基づく情報を外部に出力することができる。出力部として、表示部120(本例では、タッチパネルディスプレイ13が該当)を備えているため、表示部120に血圧指標値及び/又は血圧の測定結果を数値で表示したり、測定結果に応じた画像を表示する等により、血圧指標値に基づく情報を視覚的に被測定者に伝達することができる。
また、出力部として、音出力部130(本例では、スピーカー15が該当)を備えているため、血圧指標値及び/又は血圧の測定結果の数値を音声で出力したり、測定結果に応じた効果音を出力する等により、血圧指標値に基づく情報を聴覚的に被測定者に伝達することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図15は、第2の実施の形態における血圧測定装置10Bの機能構成図である。以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と重複する内容についての説明は省略する。
第2の実施の形態の血圧測定装置10Bと第1の実施の形態との相違点は、第2の実施の形態の血圧測定装置10Bが、処理部200が被測定者の行動状態を検出する検出部203をさらに備えている点である。また、演算部202は、被測定者の行動状態、血流加速度、及び、心拍数に基づいて血圧指標値を算出する。
図16は、第2の実施の形態における血圧測定処理の流れを説明するフローチャートである。
受光信号の取得(ステップS21)から心拍数の算出・保存(ステップS24)までの処理については、第1の実施の形態と同じである。
次に、検出部203は、被測定者の行動状態を検出して記憶部150に保存する(ステップS25)。ここで、検出部203は、例えば、加速度センサー等の体動を検出するセンサーが用いられる。検出部203は本体ケース11内に内蔵されており、検出部203により被測定者の行動状態が検出される。
次に、演算部202は、被測定者の行動状態、血流加速度、及び、心拍数に基づき、血圧指標値を算出して記憶部150に保存する(ステップS26)。具体的には、血圧指標値をBFV(単位:なし)、心拍数をHR(単位:bpm)、血流加速度をdiff(単位:cm/s)、心拍数HRの重み付けを調整する定数をa、血流加速度diffの重み付けを調整する定数をbとした場合、血圧指標値BFVは、(F)式を用いて算出する。
BFV=HR×diff×(a×HR+b×diff)/(HR+diff) …(F)
定数a及び定数bについて、例えば安静時は、定数a及び定数bともに1とする。また、激しい運動時などは心拍数の影響が大きくなるため、例えば運動時は、定数aを1.5、定数bを0.5とする。なお、定数a及び定数bについての上記値は一例であり、これらの値に限定されるものではない。また、運動時については、運動の負荷レベル及び継続時間等によって、例えば軽負荷時、中負荷時、及び、高負荷時のように、さらに段階的に細かく定数a及び定数bを調整してもよい。
ステップS26以降の、血圧の算出・保存(ステップS27)から測定結果の出力(ステップS28)までの処理については、第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態の血圧測定装置10Bによれば、被測定者の行動状態、血流加速度、及び、心拍数に基づいて血圧指標値を算出しており、血流加速度及び心拍数のみに基づいて血圧指標値を算出する場合と比較して、より体内での現象を反映させて血圧指標値を算出することができる。そのため、第2の実施の形態によれば、被測定者の行動状態を反映しているという意味で、より正確な血圧指標値を算出することができる。
なお、被測定者の行動状態を検出する方法としては、加速度センサーなどの検出部203を使用する代わりに、演算部202を検出部として機能させてもよい。例えば、演算部202において、血流加速度及び/又は心拍数の値が、予め設定された閾値未満の場合は安静時、閾値以上の場合は運動時と判定することにより、被測定者の行動状態を検出する。この場合には、演算部202が検出部として機能するため、演算部202とは別に、加速度センサー等で構成される検出部203を設ける必要がないため、部品点数を低減させることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態における血圧測定装置の機能構成は、第1の実施の形態の血圧測定装置10と同じであるため、説明は省略する。本実施の形態の血圧測定装置は、血流加速度のみに基づいて血圧指標値を導出する点が、第1の実施の形態の血圧測定装置10と異なる。
図17は、第3の実施の形態における血圧測定処理の流れを説明するフローチャートである。
受光信号の取得(ステップS31)から血流加速度の算出・保存(ステップS33)までの処理については、第1の実施の形態と同じである。
次に、演算部202は、血流加速度に基づき、血圧指標値を導出して記憶部150に保存する(ステップS34)。具体的には、血圧指標値をBFV(単位:なし)、血流加速度をdiff(単位:cm/s)とした場合、血圧指標値BFVは、(G)式を用いて導出できる。すなわち、本例では、血流加速度そのものを血圧指標値として利用する。
BFV=diff …(G)
ステップS34以降の、血圧の算出・保存(ステップS35)から測定結果の出力(ステップS36)までの処理については、第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態の血圧測定装置によれば、血流加速度のみに基づいて血圧指標値を導出しているため、第1の実施の形態と比較して軽い処理により血圧指標値を導出することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図18は第4の実施の形態における血圧測定システム50の外観図である。
第4の実施の形態の血圧測定システム50は、受光信号を取得する取得部、血圧指標値を導出する演算部、及び、血圧指標値に基づく情報を出力する出力部としての機能を備える血圧測定装置本体51と、レーザー光を照射する照射部、及び、体内で反射又は透過したレーザー光を受光する受光部を備える受光信号検出ユニット52とから構成される。
血圧測定装置本体51としては、例えば、スマートフォンを用いることができる。この場合は、スマートフォンに対して、スマートフォンのCPUを取得部及び演算部として機能させるための血圧測定プログラムをインストールする。これによって、スマートフォンを血圧測定装置本体51として利用可能になる。また、血圧指標値に基づく情報を出力する出力部として、スマートフォンが備えるタッチパネルディスプレイ及びスピーカーを利用する。
受光信号検出ユニット52は、取得部及び演算部の機能を持たない以外は、第1の実施の形態の血圧測定装置10と同じ構成である。
血圧測定装置本体51及び受光信号検出ユニット52はいずれも通信部を備え、無線又は有線の通信回線を介して接続される。血圧測定装置本体51と受光信号検出ユニット52とを無線回線で接続する場合は、例えば、Bluetooth(登録商標)又は無線LAN(Local Area Network)等の通信規格を用いることができる。また、血圧測定装置本体51と受光信号検出ユニット52とを有線回線で接続する場合は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等の接続規格を用いることができる。
上記以外の機能構成及び処理の流れについては、上記第1の実施の形態と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態の血圧測定装置によれば、スマートフォンを血圧測定装置本体として利用することができるため、受光信号検出ユニット52と血圧測定プログラムとを新たに追加するだけで、上記各実施形態と同様の血圧測定が可能になる。受光信号検出ユニット52は、受光信号を検出するのみで血圧測定処理は実行しないため、装置構成も簡単になり、血圧測定機能を有する場合と比べて、低コスト化が可能である。また、スマートフォンのタッチパネルディスプレイは、一般的に腕時計型の装置と比較して大型である。そのような大型のタッチパネルディスプレイを測定結果の表示に利用すれば、ユーザの視認性及び操作性も向上する。
なお、血圧測定装置本体として、スマートフォンの代わりにコンピュータを用いてもよい。コンピュータは、例えば、クラウド上のサーバである。サーバは、インターネットなどの通信回線を介して、受光信号検出ユニット52と通信可能に接続される。サーバは、通信回線を介して、受光信号検出ユニット52から受光信号を取得し、取得した受光信号に基づいて血圧指標値を導出する血圧測定処理を実行する。さらに、サーバは、測定結果を受光信号検出ユニット52に送信する。サーバは、スマートフォンと比較して処理能力が高い場合が多い。そのため、サーバを血圧測定装置本体として利用すれば、測定結果を短時間で得ることができる。また、サーバのデータストレージ機能を利用すれば、測定結果をサーバに保存することも可能となり、良好な利便性が確保される。
[変形例]
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明を適用可能な実施の形態は、上述の実施の形態に限定されものではない。
心拍数の算出については、上記の通り受光信号に含まれる容積脈波の山数をカウントすることにより行う態様に限らず、受光信号に基づいて算出され、容積脈波と同じ周期性を持つ他の要素値の信号の山数をカウントすることにより行ってもよい。例えば、血流速度及び/又は血流加速度について連続的に値を取得してグラフ化した場合、容積脈波とは波形が異なるものの、容積脈波と同じ周期性を持つため、血流速度及び/又は血流加速度に基づいて心拍数を算出してもよい。また、受光信号に基づいて算出したパワースペクトルから血流量を算出することが可能である。血流量について連続的に値を取得してグラフ化した場合、容積脈波とは波形が異なるものの、容積脈波と同じ周期性を持つため、血流量に基づいて心拍数を算出してもよい。
また、血圧指標値の導出については、血流加速度と血圧指標値との対応関係を示すテーブル、及び/又は、血流加速度及び心拍数と血圧指標値との対応関係を表すテーブルを記憶部150に記憶しておき、演算部202において算出された血流加速度及び/又は心拍数に基づいて、テーブルを参照して血圧指標値を導出してもよい。このように、血圧指標値を導出する方法として、テーブルを使用する方法でも、上記実施形態で示したように計算式を使用する方法でも、どちらも、血流加速度と血圧との相関関係、及び/又は、心拍数と血圧との相関関係に基づいて、血圧指標値を導出する方法に含まれる。
また、血圧測定処理において、最初に受光信号を取得した段階で、受光信号の強度が予め定められた閾値以上であるか判定し、受光信号の強度が閾値に満たない場合は、血圧測定処理を中断するようにしてもよい。血圧測定装置が被測定者の測定部位に正しく装着固定されていない場合には、血圧指標値及び/又は血圧の測定を正確に行うことはできない。受光信号の強度が閾値に満たない場合は、血圧測定装置が被測定者の測定部位に正しく装着固定されていない可能性が高いため、この場合には血圧測定処理を中断することによって、無駄な処理を行わないようにすることができる。
また、血圧測定処理において血流加速度を取得した段階で、血流加速度が予め定められた閾値の範囲(例えば、人体で想定される範囲)内であるか判定し、血流加速度が閾値の範囲から外れている場合は、血圧測定処理を中断するようにしてもよい。同様に、心拍数を取得した段階で、心拍数が予め定められた閾値の範囲(例えば、人体で想定される範囲)内であるか判定し、心拍数が閾値の範囲から外れている場合は、血圧測定処理を中断するようにしてもよい。血流加速度及び/又は心拍数閾値の範囲から外れている場合は、何らかの異常により測定を正確に行うことができない可能性が高いため、この場合には血圧測定処理を中断することによって、無駄な処理を行わないようにすることができる。
また、測定結果の出力については、図13に示すようなアイコンを表示したり、図14に示すような血圧指標値をメーター表示する態様に限らず、血圧の複数の状態を、それぞれの状態に対応する色で示す態様など、その他の態様とすることができる。
また、血圧指標値のリアルタイムの測定値、血圧指標値の日内変動、及び、血圧指標値の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つの情報を表示部120に表示したり、上記情報を音声により音出力部130から出力してもよい。ここで、血圧指標値の過去の測定値との比較とは、例えば、リアルタイムの測定値と前日の同時刻の血圧指標値との比較、リアルタイムの測定値と前日の所定時間帯の血圧指標値の平均値との比較、リアルタイムの測定値と一週間の血圧指標値の平均値との比較等、過去の測定値に対する比較を意味する。このような情報を出力することによって、被測定者を初めとする測定結果の参照者に対し、血圧指標値の値、血圧の変動の状態、及び、過去のデータとの比較について、有益な情報を提供することができる。
また、血圧のリアルタイムの測定値、血圧の日内変動、及び血圧の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つの情報を表示部120に表示したり、上記情報を音声により音出力部130から出力してもよい。ここで、血圧の過去の測定値との比較とは、例えば、リアルタイムの測定値と前日の同時刻の血圧との比較、リアルタイムの測定値と前日の所定時間帯の血圧の平均値との比較、リアルタイムの測定値と一週間の血圧の平均値との比較等、過去の測定値に対する比較を意味する。このような情報を出力することによって、被測定者を初めとする測定結果の参照者に対し、血圧指標値の値、血圧の変動の状態、及び、過去のデータとの比較について、有益な情報を提供することができる。
また、血圧指標値及び/又は血圧の測定値が、予め定められている閾値を超えている場合に、例えば、注意喚起を促す表示を表示部120に表示したり、アラート音を音出力部130から出力する等、異常を示す情報を出力部から出力するようにしてもよい。このような態様とすることによって、被測定者の血圧が高い場合に、注意喚起を促すことができる。
上記以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。また、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
2019年6月3日に出願された日本出願特願2019-103867の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し、
    取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した前記血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した前記血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する
    血圧測定装置。
  2. 前記プロセッサは、血流加速度と血圧との相関関係に基づいて、前記血圧指標値を導出する
    請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記プロセッサは、前記受光信号の時間変化に基づいて心拍数を算出し、算出した前記血流加速度及び前記心拍数に基づいて前記血圧指標値を導出する
    請求項1または2に記載の血圧測定装置。
  4. 前記プロセッサは、血流加速度と血圧との相関関係及び心拍数と血圧との相関関係に基づいて、前記血圧指標値を導出する
    請求項3に記載の血圧測定装置。
  5. 前記プロセッサは、さらに、前記被測定者の行動状態を検出し、
    前記プロセッサは、前記被測定者の行動状態、前記血流加速度、及び前記心拍数に基づいて前記血圧指標値を導出する
    請求項3または4に記載の血圧測定装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記血圧指標値をBFV、
    前記心拍数をHR、
    前記血流加速度をdiffとした場合、
    BFV=HR×diff …(1)
    で表される(1)式を用いて前記血圧指標値を算出する
    請求項4に記載の血圧測定装置。
  7. 前記プロセッサは、さらに、前記被測定者の行動状態を検出し、
    前記プロセッサは、
    前記心拍数HRの重み付けを調整する定数をa
    前記血流加速度diffの重み付けを調整する定数をbとした場合、
    前記被測定者の行動状態に基づいて、前記定数a及び前記定数bを決定し、
    BFV=HR×diff×(a×HR+b×diff)/(HR+diff) …(2)
    で表される(2)式を用いて前記血圧指標値を算出する
    請求項6に記載の血圧測定装置。
  8. 前記プロセッサは、予め取得された前記被測定者の基準となる基準血圧と、前記血圧指標値とに基づいて、測定時の血圧を算出する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の血圧測定装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記測定時の血圧をBP、
    前記血圧指標値をBFV、
    前記血圧指標値の算出方法及び測定条件の少なくとも1つに基づいて決定される定数をa2、
    前記基準血圧に基づいて決定される定数をbとした場合、
    BP=a×BFV+b …(3)
    で表される(3)式を用いて前記測定時の血圧を算出する
    請求項8に記載の血圧測定装置。
  10. 前記プロセッサにより導出された前記血圧指標値に基づく情報を出力する出力部を備える
    請求項1から9のいずれか1項に記載の血圧測定装置。
  11. 前記出力部は、前記血圧指標値のリアルタイムの測定値、前記血圧指標値の日内変動、及び前記血圧指標値の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つを出力する
    請求項10に記載の血圧測定装置。
  12. 前記プロセッサは、予め取得された前記被測定者の基準となる基準血圧と、前記血圧指標値とに基づいて、測定時の血圧を算出し、
    前記出力部は、前記血圧のリアルタイムの測定値、前記血圧の日内変動、及び前記血圧の過去の測定値との比較のうち少なくとも1つを出力する
    請求項10または11に記載の血圧測定装置。
  13. 前記出力部は、前記プロセッサにより導出された前記血圧指標値が予め定められている閾値を超えている場合に、異常を示す情報を出力する
    請求項10から12のいずれか1項に記載の血圧測定装置。
  14. 前記被測定者の体内にレーザー光を照射する照射部、前記体内で反射又は透過したレーザー光を受光する受光部、前記プロセッサ、及び、前記出力部を一体的に保持し、かつ、被測定者が携帯可能な筐体を備える
    請求項10から13のいずれか1項に記載の血圧測定装置。
  15. 前記出力部は、ディスプレイである
    請求項14に記載の血圧測定装置。
  16. 被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、算出した前記血流速度に基づいて血流加速度を算出し、算出した前記血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する、少なくとも1つのプロセッサを備える血圧測定装置本体と、
    前記被測定者の体内にレーザー光を照射する照射部、及び、前記体内で反射又は透過したレーザー光を受光する受光部を備える受光信号検出ユニットと
    を備える血圧測定システム。
  17. 被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得し、
    取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出し、
    算出した前記血流速度に基づいて血流加速度を算出し、
    算出した前記血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する
    血圧測定方法。
  18. 被測定者の体内に照射されたレーザー光に基づいて検出される受光信号を取得する手順と、
    取得した受光信号に対してレーザードップラー法に基づく演算を行って血流速度を算出する手順と、
    算出した前記血流速度に基づいて血流加速度を算出する手順と、
    算出した前記血流加速度に基づいて血圧指標値を導出する手順とを
    コンピュータに実行させる血圧測定プログラム。
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