JP7138156B2 - 情報処理装置、輸送機器、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、輸送機器、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、輸送機器、情報処理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、車両に搭載されているECUの車両制御や診断等のアプリプログラムをOTA(Over The Air)により書換え可能なシステムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2020-27643号公報
第1の態様において、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、輸送機器に搭載される。情報処理装置は、外部サーバから情報処理装置に搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部を備える。情報処理装置は、無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し無線通信部が無線アクセスポイントとして機能し第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有する。情報処理装置は、通信モードを判定する通信モード判定部を備える。情報処理装置は、通信モードの設定を実行する通信モード設定部を備える。輸送機器の電源がオフとなった場合に、通信モード判定部は通信モードの判定を実行し、通信モード判定部によって通信モードが第二通信モードと判定された場合に、通信モード設定部は第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部は第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントと接続できなかった場合に、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行ってよい。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、プログラムのダウンロードが不要であると判断された場合に、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行ってよい。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、予め定められた条件によってプログラムのダウンロードできないと判断された場合に、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行ってよい。
情報処理装置は、情報処理装置を駆動するためのバッテリの残存容量を検知する検知部を備えてよい。予め定められた条件は、検知部により検知されるバッテリの残存容量が予め定められた値未満であることを含んでよい。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、外部サーバからのプログラムのダウンロードが完了した場合に、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行ってよい。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、外部サーバからのプログラムのダウンロードを開始し、外部サーバからのプログラムのダウンロードが予め定められた時間内に完了しなかった場合に、プログラムのダウンロードを停止し、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行ってよい。
情報処理装置は、第二通信モードにより携帯端末から輸送機器に搭載される表示部に表示するための情報を取得してよい。
情報処理装置は、プログラムのダウンロードが完了していない場合、輸送機器の電源がオンとなった後に、プログラムのダウンロードが完了していない旨を報知する報知部を備えてよい。
無線通信は、無線ローカルエリアネットワーク通信であってよい。第一通信モードはステーションモードであり、第二通信モードはアクセスポイントモードであってよい。
情報処理装置は、移動体通信を用いて通信を行う第三通信モードを有してよい。移動体通信が利用可能な場合は、第二通信モードによる無線通信より移動体通信を優先して利用してプログラムをダウンロードしてよい。
輸送機器は車両であってよい。
第2の態様において、輸送機器が提供される。輸送機器は、上記の情報処理装置を備える。
第2の態様において、情報処理方法が提供される。情報処理方法は、輸送機器に搭載される情報処理装置が実行する。情報処理装置は、外部サーバから情報処理装置に搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部を備え、無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し無線アクセスポイントとして機能し第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有する。情報処理方法は、輸送機器の電源がオフとなった場合に、通信モードを判定する段階を備える。情報処理方法は、通信モードを判定する段階において通信モードが第二通信モードと判定された場合に、通信モードを第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行う段階を備える。情報処理方法は、第二通信モードから第一通信モードへの切り替えが行われると、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる段階を備える。
第3の態様において、プログラムが提供される。プログラムは、輸送機器に搭載されるコンピュータを、外部サーバからコンピュータに搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部として機能させる。プログラムは、コンピュータを、コンピュータの通信モードを判定する通信モード判定部として機能させる。プログラムは、コンピュータを、通信モードの設定を実行する通信モード設定部として機能させる。通信モードは、無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し無線通信部が無線アクセスポイントとして機能し第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有する。プログラムにより、輸送機器の電源がオフとなった場合に、通信モード判定部は通信モードの判定を実行し、通信モード判定部によって通信モードが第二通信モードと判定された場合に、通信モード設定部は第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部は第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施形態に係るプログラム更新システム10を模式的に示す。 車両20のシステム構成を模式的に示す。 情報処理装置200のプログラム更新を模式的に説明する図である。 情報処理装置200のプログラムを更新する処理に関する実行シーケンスを示す。 情報処理装置200のプログラムの更新に関する処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置200のプログラムの更新に関する処理手順を示すフローチャートである。 ディスプレイ297に表示されるプログラム更新に関する通知画面を模式的に示す。 コンピュータ2000の例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係るプログラム更新システム10を模式的に示す。プログラム更新システム10は、車両20と、外部サーバ80とを備える。車両20は、情報処理装置200を備える。情報処理装置200は、車両20の制御と、通信ネットワーク90を通じた外部サーバ80との間の通信とを担う。通信ネットワーク90は、インターネット等のIPネットワーク、P2Pネットワーク、VPNを含む専用回線、仮想ネットワーク、移動体通信網等を含む。
基地局12及び無線アクセスポイント14は、通信ネットワーク90に接続される。基地局12は移動体通信網に属する基地局である。本実施形態において、無線アクセスポイント14は、無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN)アクセスポイントである。無線アクセスポイント14は、例えば車両20のユーザの自宅に設置された無線LANルータである。無線アクセスポイント14は、ディーラに設置された無線LANルータであってよい。無線アクセスポイント14は、駐車場等に設置された無線アクセスポイントであってよい。
車両20において、情報処理装置200は、移動体通信機能と無線LAN通信機能とを有する。情報処理装置200は、情報処理装置200をOTA(Over The Air)によりリプログラミングを行う機能を備える。リプログラミングは、情報処理装置200が備える機能のアップグレード等を目的として行われる。例えば、情報処理装置200は、通信ネットワーク90を通じて外部サーバ80から、情報処理装置200のプログラムを置き換える更新プログラムを、無線アクセスポイント14又は基地局12を介して無線通信により受信する。情報処理装置200は、受信した更新プログラムによって情報処理装置200のプログラムを置き換える。
情報処理装置200は、無線LAN通信の通信モードとして、ステーションモード(STAモード)と、アクセスポイントモード(APモード)とを有する。APモードは、情報処理装置200が無線アクセスポイントとなる通信モードである。情報処理装置200は、APモードで動作している場合、無線LANノードと無線LAN接続する。例えば、情報処理装置200は、APモードで動作している場合、車両20のユーザが所持する端末70と無線LAN接続し、端末70に記憶されている情報を受信して表示する。なお、端末70は、基地局12を通じて移動体通信が可能であってよい。端末70は、スマートフォンや携帯電話等の携帯端末である。
STAモードは、情報処理装置200が周囲の無線アクセスポイントに接続して無線LAN通信を行う通信モードである。情報処理装置200は、無線アクセスポイント14を通じて通信ネットワーク90を通じて情報を受信する場合に、STAモードで動作する。例えば、情報処理装置200は、無線アクセスポイント14を通じて更新プログラムを受信する場合に、STAモードで動作して、無線アクセスポイント14に接続し、外部サーバ80から更新プログラムを受信する。
情報処理装置200は、例えば車両20がユーザの自宅に向けて走行中に、APモードで動作して端末70と接続して、端末70に記憶された音楽データを受信して再生しているものとする。車両20がユーザの自宅に到着してユーザが車両20のIG(イグニッション)スイッチをオフにすると、IG電源がオフになり、情報処理装置200は、通信モードをAPモードからSTAモードに切り替えて、無線アクセスポイント14に接続する。情報処理装置200は、無線アクセスポイント14に接続すると、外部サーバ80に更新プログラムの有無を問い合わせ、更新プログラムが存在する場合に、外部サーバ80から更新プログラムを受信する。更新プログラムのダウンロードが完了すると、情報処理装置200は、通信モードをSTAモードからAPモードに切り替える。その後、IG電源がオンになると、情報処理装置200は、情報処理装置200のプログラムを更新プログラムで置き換えて、制御を開始する。
このように、情報処理装置200は、IG電源がオフになった場合に、無線アクセスポイント14に接続して更新プログラムを受信する。そのため、データ量が大きい更新プログラムを自宅等の無線LAN通信を通じて受信することができる。また、情報処理装置200は、通信モードをAPモードからSTAモードに切り替えて無線アクセスポイント14に接続し、更新プログラムのダウンロードが完了すると、通信モードをAPモードに戻す。これにより、情報処理装置200は、次回にIG電源がオンされた場合に、IG電源オフ時と同じ通信モードで動作するので、ユーザは情報処理装置200の通信モードを切り替える操作をすることなく、端末70を情報処理装置200に接続することが可能になる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
図2は、車両20のシステム構成を模式的に示す。車両20は、TCU201と、ECU202と、ECU204と、ECU206と、IVI210と、ディスプレイ297と、MID298と、マルチメディア機器299と、GNSS受信機290と、カメラ291と、バッテリ295と、FI294とを備える。
TCU201は、テレマティクス制御ユニットである。IVI210は、例えば車内インフォテインメント情報機器である。MID298は、マルチインフォメーションディスプレイである。FI294は燃料噴射装置である。車両20は図2に示す構成要素以外の構成要素を備えてよい。
TCU201、IVI210、ECU202、ECU204、及びECU206は、車内通信回線280を通じて通信可能に接続される。TCU201、IVI210、ECU202、ECU204、及びECU206は、車内通信回線280を通じて、相互に通信する。車内通信回線280は、例えばCAN(Controller Area Network)やIEEE802.3シリーズに準拠するネットワーク等を含んで構成されてよい。
IVI210は、車内通信回線280を介して、TCU201、ディスプレイ297、MID298、マルチメディア機器299、GNSS受信機290、及びカメラ291に接続される。TCU201は、主として移動体通信を担う。MID298及びディスプレイ297は、表示部として機能する。マルチメディア機器299は、例えばチューナや、音声出力機器等を含む。IVI210は、無線LAN通信機能及びBluetooth(登録商標)通信機能を備える。IVI210は、GNSS受信機290から位置情報を取得する。IVI210は、カメラ291から画像情報を取得する。IVI210は、位置情報に基づいて、ナビゲーション情報をディスプレイ297に表示する。IVI210は、カメラ291から取得した画像情報をディスプレイ297に表示する。IVI210は、マルチメディア機器299を制御して音楽再生を行い、ディスプレイ297に映像を表示する。IVI210は、端末70から受信した情報に基づいて、音楽再生を行い、ディスプレイ297に映像を表示する。IVI210は、通信ネットワーク90を通じて外部から受信した情報に基づいて、音楽再生を行い、ディスプレイ297に映像を表示する。
ECU204及びECU206は、車両20を制御する各種の機器を制御する。例えば、ECU204はFI294を制御する。ECU206はバッテリ295を制御する。バッテリ295は、情報処理装置200を含む車両20に搭載される機器を駆動するためのバッテリである。バッテリ295は、例えば12Vの鉛蓄電池である。
IVI210は、無線LАN通信により更新プログラムを外部サーバ80から受信する。無線LAN通信は、例えばIEEE 802.11規格に従って行われる無線通信である。なお、本実施形態においては、OTAによるプログラム更新の対象となる機器がIVI210であるものとして説明する。
IVI210は、無線通信部220と、通信モード判定部230と、通信モード設定部240と、検知部260と、報知部250と、記憶部270とを備える。検知部260は、バッテリ295の残存容量を検知する。記憶部270は、IVI210を制御するためのプログラムが格納される。IVI210は、記憶部270に記憶されたプログラムに従って動作する。
無線通信部220は、外部サーバ80から情報処理装置200に搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする。情報処理装置200は、無線通信部220が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード、及び、周辺の無線機器に対し情報処理装置200が無線アクセスポイントとして機能する第二通信モードを含む通信モードを有する。第二通信モードと第一通信モードとは、互いに排他に実行される。
通信モード判定部230は、無線通信部220の通信モードを判定する。通信モード設定部240は、通信モードの設定を実行する。具体的には、無線通信部220は無線通信部220の動作設定情報を記憶する不揮発性メモリを備えており、通信モード設定部240は、当該動作設定情報のうち無線通信部220の通信モードを指定する設定値を書き換えることにより、無線通信部220の通信モードを切り替える。無線通信部220は、IVI210の起動時に、動作設定情報の設定値に従って通信モードを設定する。なお、本実施形態では主に、無線通信が無線LAN通信であり、第一通信モードがSTAモードであり、第二通信モードがAPモードである場合が説明される。
車両20の電源がオフとなった場合に、通信モード判定部230は無線通信部220の通信モードの判定を実行する。例えば、通信モード判定部230は、車両20のIG電源がオフとなった場合に、無線通信部220の通信モードの判定を実行する。通信モード判定部230によって通信モードが第二通信モードと判定された場合、通信モード設定部240は第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部220は第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる。
これにより、電源オフ時に無線通信部220の通信モードが第二通信モードであった場合に、第一通信モードへ切り替えることにより、周囲の無線アクセスポイントと接続して、更新プログラムを配信する外部サーバ80と通信することが可能になる。これにより、情報処理装置200は、更新プログラムの有無を外部サーバ80に確認し、更新プログラムが存在する場合には、無線LAN通信によって更新プログラムをダウンロードすることができる。
通信モード設定部240が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部220が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントと接続できなかった場合に、通信モード設定部240は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行う。これにより、無線アクセスポイントとの接続を試みた後、無線通信部220の通信モードを電源オフ時の通信モードと同じ通信モードに戻すことができるので、次回の電源オン時に端末70を情報処理装置200にすぐに無線接続することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
通信モード設定部240が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部220が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、プログラムのダウンロードが不要であると判断された場合に、通信モード設定部240は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行う。これにより、外部サーバ80から更新プログラムのダウンロードが必要であるか否かを確認した後、無線通信部220の通信モードを電源オフ時の通信モードと同じ通信モードに戻すことができるので、次回の電源オン時に端末70を情報処理装置200にすぐに無線接続することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
通信モード設定部240が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部220が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、予め定められた条件によってプログラムのダウンロードできないと判断された場合に、通信モード設定部240は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行う。これにより、外部サーバ80から更新プログラムをダウンロードできなかった場合に、無線通信部220の通信モードを電源オフ時の通信モードと同じ通信モードに戻すことができるので、次回の電源オン時に端末70を情報処理装置200にすぐに無線接続することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。なお、予め定められた条件は、検知部260により検知されるバッテリ295の残存容量が予め定められた値未満であることを含む。これにより、バッテリ295を保護しつつ、プログラムを更新する契機を増やすことができる。
通信モード設定部240が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部220が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、プログラムのダウンロードが完了した場合に、通信モード設定部240は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行う。これにより、外部サーバ80から更新プログラムのダウンロードが完了した場合に、無線通信部220の通信モードを電源オフ時の通信モードと同じ通信モードに戻すことができるので、次回の電源オン時に端末70を情報処理装置200にすぐに無線接続することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
通信モード設定部が第二通信モードから第一通信モードへの切り替えを行い、無線通信部が第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、外部サーバからのプログラムのダウンロードを開始し、外部サーバからのプログラムのダウンロードが予め定められた時間内に完了しなかった場合に、プログラムのダウンロードを停止し、通信モード設定部は第一通信モードから第二通信モードへの切り替えを行う。これにより、外部サーバ80から更新プログラムのダウンロードを停止した場合に、無線通信部220の通信モードを電源オフ時の通信モードと同じ通信モードに戻すことができるので、次回の電源オン時の通信モードを、端末70を情報処理装置200に無線接続することが可能な第二通信モードにすることができる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
IVI210は、第二通信モードにより、端末70からディスプレイ297に表示するための情報を取得する。これにより、車両20の電源オン時に、第二通信モードにより端末70から取得した情報をディスプレイ297に表示している状態で車両20の電源がオフされると、通信モードを第一通信モードに切り替えて無線アクセスポイントに接続を試みた後、通信モードを第二通信モードに切り替える。これにより、次回の電源オン時に端末70から速やかに情報を取得できる状態になるので、ユーザの利便性を高めることができる。
報知部250は、プログラムのダウンロードが完了していない場合、車両20の電源がオンとなった後に、ダウンロードが完了していない旨を報知する。例えば、報知部250は、ダウンロードが完了していない旨をディスプレイ297及びMID298の少なくとも一方に表示する。これにより、ユーザは、電源オン時にダウンロードが完了していないことが通知されると、端末70のテザリング機能を用いて情報処理装置200がプログラムをダウンロードするように設定することができる。例えば、ユーザは、情報処理装置200の通信モードを第一通信モードに切り替える操作を行って情報処理装置200を端末70に無線LAN接続させて、情報処理装置200が端末70を通じて外部サーバ80からプログラムをダウンロードできるようにすることができる。これにより、情報処理装置200のプログラムを更新する機会を増やすことが可能になる。
情報処理装置200は、移動体通信を用いて通信を行う第三通信モードを有する。移動体通信は、TCU201により実現される。移動体通信が利用可能な場合、情報処理装置200は、第二通信モードによる無線通信より移動体通信を優先して利用してプログラムをダウンロードしてよい。これにより、移動体通信を利用可能な場合は、無線アクセスポイントに接続しなくても速やかに更新用ファイルをダウンロードすることができる。
図3は、情報処理装置200のプログラム更新を模式的に説明する図である。図3では、IVI210のプログラム更新を行う場合に記憶部270に記憶される情報を示す。記憶部270は、システム領域300と、データ領域310とを有する。
システム領域300は、オペレーティングシステム(OS)及びアプリケーションプログラムを含むファームウェアが記憶される記憶領域である。データ領域310は、ユーザデータが格納される記憶領域である。例えば、データ領域310は、電話帳データやアプリケーションプログラムの設定データが格納される。
システム領域300は、第1パーティション301と第2パーティション302とを有する。IVI210は、第1パーティション301及び第2パーティション302のうちの一方のパーティションに格納されたOSを起動する。記憶部270の予め定められた記憶領域には、第1パーティション301及び第2パーティション302のうち、起動パーティションとして有効な一方のパーティションを示す情報が格納されており、IVI210は、有効なパーティションに格納されたOSを起動する。
まず、第1パーティション301が有効なパーティションに設定されており、IVI210は第1パーティション301に格納されたOSに従って動作しているとする。IVI210は、外部サーバ80からダウンロードした更新プログラムをデータ領域310に格納する。更新プログラムは、例えば、第1パーティション301及び第2パーティション302の一方のパーティションに書き込まれるファームウェアのイメージファイルである。
IVI210は、IVI210を更新プログラムによってプログラム更新を行う場合、第2パーティション302に更新プログラムを書き込む。第2パーティション302への更新プログラムの書き込みが完了すると、更新プログラムをアクティベートする。具体的には、IVI210は、更新プログラムを書き込んだ第2パーティション302を起動パーティションとして有効化し、第1パーティション301を起動パーティションとして無効化し、第2パーティション302に格納されたOSを起動する。これにより、IVI210のプログラム更新が完了する。
図3においては、第1パーティション301が起動パーティションとして有効なパーティションに設定されている場合を説明した。第2パーティション302が起動パーティションとして有効なパーティションに設定されている場合、プログラム更新は、第1パーティション301に更新プログラムを書き込んだ後、第1パーティション301を起動パーティションとして有効化し、第2パーティション302を起動パーティションとして無効化することにより行われる。
図4は、情報処理装置200のプログラムを更新する処理に関する実行シーケンスを示す。S330において、ユーザが車両20のIG電源をオフする操作を行うと、IG電源がオフになり、IVI210は、更新プログラムを外部サーバ80からダウンロードし(S332)、更新プログラムを格納する(S334)。具体的には、図3に関連して説明したように、IVI210は、データ領域310に更新プログラムを格納し、更新動作を終了する(S336)。
その後、S340においてユーザがIG電源をオンする操作を行うと、IG電源がオンになり、IVI210は更新プログラムの書き込みを行い(S342)、更新プログラムをアクティベートする(S344)。例えば、図3に関連して説明したように起動パーティションとして有効なパーティションが第1パーティション301に設定されている場合、IVI210は、第2パーティション302に更新プログラムを書き込み、第2パーティション302を起動パーティションとして有効化し、第1パーティション301を起動パーティションとして無効化し、更新プログラムのOSを起動する。
続いて、IVI210は、更新が完了したことを示す完了通知を外部サーバ80に送信する(S346)。
図5は、情報処理装置200のプログラム更新に関する処理手順を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートの処理は、ユーザが車両20のIG電源をオフする操作を行った場合に開始される。図5のフローチャートの処理は、図4のS334及びS336に対応する処理を含む。
ユーザが車両20のIG電源をオフする操作を行うと、S402において、検知部260はバッテリ295の残存容量を検知する。続いて、S404において、IVI210は移動体通信の状態を取得する。具体的には、IVI210は、車両20にTCUが搭載されているか否かを特定し、車両20にTCUが搭載されている場合はTCUと移動体通信網の基地局との接続状況を取得する。
S406において、移動体通信で更新プログラムをダウンロード可能であるか否かを判断する。具体的には、IVI210は、車両20にTCUが搭載されており、かつ、TCUが基地局に接続されており、かつ、移動体通信による更新プログラムのダウンロードを許可されているか否かを判断する。外部サーバ80が移動体通信による更新プログラムのダウンロードを許可するか否かは車両20毎に設定されていてよい。外部サーバ80が移動体通信による更新プログラムのダウンロードを許可するか否かは、情報処理装置200に提供される更新プログラムの重要性や更新プログラムのプログラムサイズ等に基づいて外部サーバ80から通知されてよい。本実施形態では車両20にはTCU201が搭載されているため、S406では、TCU201が基地局と接続されており、かつ、移動体通信による更新プログラムのダウンロードを許可されている場合に、移動体通信で更新プログラムをダウンロード可能と判断する。移動体通信で更新プログラムをダウンロード可能な場合はS418に移行し、移動体通信で更新プログラムをダウンロード可能でない場合はS408に処理を移行する。
S408において、通信モード判定部230は、無線通信部220の現在の無線LANの通信モードを取得する。S410において、通信モード判定部230は、無線通信部220の通信モードがSTAモードであるかAPモードであるかを判定する。無線通信部220の通信モードがSTAモードである場合はS414に移行し、無線通信部220の通信モードがAPモードである場合はS412に処理を移行する。
S412において、通信モード設定部240は無線通信部220の通信モードをSTAモードに切り替える。続いて、S414において、無線通信部220は無線アクセスポイントへの接続を試行する。具体的には、無線通信部220は接続可能な無線アクセスポイントを探索し、接続可能な無線アクセスポイントが発見された場合に、無線アクセスポイントに接続を要求する。なお、S414において、無線通信部220は、端末70のテザリング機能によって提供される無線アクセスポイント以外の無線アクセスポイントを探索してよい。端末70のテザリング機能によって提供される無線アクセスポイントの識別情報は、ユーザによりIVI210に登録されてよい。無線アクセスポイントの識別情報は、アクセスポイント識別名(例えば、SSID)等であってよい。
S416において、無線通信部220は無線アクセスポイントに接続されたか否かを判断する。無線アクセスポイントに接続されなかった場合はS432に移行し、無線アクセスポイントに接続された場合はS418に移行する。
S418において、IVI210はダウンロードが未完了の更新プログラムが存在するか否かを判断する。具体的には、IVI210は、データ領域310にダウンロードが未完了の状態の更新プログラムが格納されているか否かを判断する。IVI210は、更新プログラムのプログラムサイズとデータ領域310に格納されている更新プログラムのサイズとが一致しているか否かに基づいて、ダウンロードが未完了であるか否かを判断してよい。更新プログラムのプログラムサイズは、外部サーバ80から送信された更新プログラムを含む配信パッケージに含まれてよい。ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在する場合はS424に移行し、ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在しない場合はS422に移行する。S422において、更新プログラムの有無を判定する。更新プログラムがない場合はS432に移行し、更新プログラムがある場合はS424に移行する。
S424において、IVI210はバッテリ295の残存容量が予め定められた値以上であるか否かを判断する。バッテリ295の残存容量が予め定められた値未満である場合はS432に移行し、バッテリ295の残存容量が予め定められた値以上である場合はS426に移行する。
S426において、IVI210は更新プログラムの自動ダウンロードが許可されているか否かを判断する。例えば、IVI210は、ユーザ設定に基づいて、情報処理装置200が更新プログラムを自動的にダウンロードすることが許可されているか否かを判断する。ユーザ設定によって更新プログラムを自動的にダウンロードすることを許可する設定を可能にすることで、更新プログラムをダウンロードする機会を増やすことができる。更新プログラムの自動ダウンロードが許可されている場合はS428に移行し、更新プログラムの自動ダウンロードが許可されていない場合はS432に移行する。
S428において、IVI210は更新プログラムのダウンロードを開始する。具体的には、IVI210は、無線通信部220又はTCU201の無線通信によって、外部サーバ80から更新プログラムをダウンロードする。S430において、IVI210は、更新プログラムのダウンロードが完了した、又は、更新プログラムのダウンロードを停止するか否かを判断する。例えば、IVI210は、外部サーバ80から更新プログラムのプログラムサイズを取得し、外部サーバ80から受信した更新プログラムのサイズが外部サーバ80から受信したプログラムサイズに達した場合に、更新プログラムのダウンロードが完了したと判断する。また、IVI210は、更新プログラムのダウンロードを開始してから予め定められたダウンロード時間が経過した場合に、更新プログラムのダウンロードを停止すると判断する。ダウンロード時間は、バッテリ295を保護するための予め定められる時間である。ダウンロード時間は、例えば更新プログラムをダウンロードするためにバッテリ295から電力を供給可能な時間である。ダウンロード時間は、バッテリ295の残存容量に応じて定められてよい。ダウンロード時間は、バッテリ295の劣化度に応じて定められてよい。ダウンロード時間は予め定められた一定の時間であってよい。更新プログラムのダウンロードを終了しない場合はS430の判断を繰り返し、更新プログラムのダウンロードを終了する場合はS432に移行する。
S432において、IVI210はS412でSTAモードへの切り替えを行っていた否かを判断する。STAモードへの切り替えを行っていなかった場合はS436に移行し、STAモードへの切り替えを行っていた場合はS434に移行する。S434において、通信モード設定部240は無線通信部220の通信モードをAPモードに切り替えて、処理を終了する。
図6は、情報処理装置200のプログラム更新に関する処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートの処理は、ユーザが車両20のIG電源をオンする操作を行った場合に開始される。図6のフローチャートの処理は、図4のS342からS346に対応する処理を含む。
IG電源のオン操作により、車両20及びIVI210のIG電源がオンとなる。なお、IVI210の電源状態がオン状態となった場合、無線通信部220の通信モードはIVI210が前回オフ状態になったときの通信モードと同一の通信モードとなる。S502において、IVI210は情報処理装置200の更新プログラムが存在するか否かを判断する。例えば、IVI210は、データ領域310に更新プログラムが存在するか否かを判断する。更新プログラムが存在しない場合は本フローチャートの処理を終了し、更新プログラムが存在する場合はS504に移行する。
S504において、IVI210は、情報処理装置200の更新プログラムが存在することをユーザに通知する。具体的には、情報処理装置200の更新プログラムが存在することを示す情報をディスプレイ297及びMID298に表示してユーザに通知する。
続いて、S506において、IVI210はダウンロードが未完了の更新プログラムが存在するか否かを判断する。具体的には、IVI210は、データ領域310に格納されている更新プログラムがダウンロード未完了の状態であるか否かを判断する。IVI210は図4のS418に関連して説明した処理と同様の処理により、S506の判断を行ってよい。ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在する場合はS508に移行し、ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在しない場合はS510に移行する。
S508において、無線通信部220は外部サーバ80から更新プログラムをダウンロードする。なお、S508においては、図4のS402からS434までの処理と同様の処理を行うことにより、更新プログラムをダウンロードしてよい。
S510において、IVI210は更新プログラムによりプログラム更新を行う。具体的には、図3等に関連して説明したように、更新プログラムの書き込み及び更新プログラムのアクティベートを行う。続いて、S514において、IVI210は更新が完了したことをユーザに通知する。また、IVI210は、更新が完了したことを示す更新完了通知を外部サーバ80に通知する。S514の処理が完了すると、本フローチャートの処理を終了し、ユーザが音楽等のIVI210の機能を利用することが可能となる。
図5及び図6に説明したフローチャートの処理によれば、S412で無線通信部220の通信モードをAPモードからSTAモードに切り替えて更新プログラムをダウンロードした場合は、S434で通信モードをAPモードに戻して動作を終了する。一方、S412で無線通信部220の通信モードをAPモードからSTAモードに切り替えていなかった場合は、通信モードがSTAモードのまま動作を終了する。これにより、次回のIG電源オン時の通信モードを、前回にユーザがIG電源をオフしたときの通信モードと一致させることができるので、ユーザの利便性を高めることができる。
図7は、ディスプレイ297に表示されるプログラム更新に関する通知画面を模式的に示す。IVI210は、処理状況に応じて、画面700、画面710、画面720及び画面730をディスプレイ297に表示させる。
画面700は、更新プログラムが存在することをユーザに通知するための画面である。画面700は、例えば図6のフローチャートのS504で表示される。画面700は、更新プログラムによる更新を実行することをユーザが指示するためのUIボタン702を含む。UIボタン702が操作されると、ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在する場合は画面710に遷移し、ダウンロードが未完了の更新プログラムが存在しない場合は画面720に遷移する。
画面710は、更新プログラムのダウンロード中であることを示す画面である。更新プログラムのダウンロードが完了すると、画面720に遷移する。画面720は、更新プログラムによる更新を準備中であることを示す画面である。例えば、画面720は、図6のS510において更新プログラムを書き込み中に表示される画面である。
更新プログラムの書き込みが完了すると、画面730に遷移する。画面730は、更新プログラムによる更新を実行中であることを示す画面である。例えば、画面730は、図6のS510において更新プログラムのアクティベート中に表示される画面である。なお、IVI210は、画面720から画面730に遷移する前に、更新プログラムによる更新を実行する旨の指示をユーザから取得するための画面を表示してもよい。
更新プログラムのアクティベートが完了すると、画面740に遷移する。画面740は、更新が完了したことをユーザに通知するための画面である。IVI210は、画面740を表示している間に、更新完了通知を外部サーバ80に送信する。IVI210は、画面740を表示している間に更新完了通知を外部サーバ80に送信できなかった場合、次回外部サーバ80に接続した時に更新完了通知を送信してもよい。
以上に説明した実施形態によれば、IG電源がオフになった場合に、IVI210が無線アクセスポイントに接続して更新プログラムを受信するので、データ量が大きい更新プログラムを自宅等に設置されている無線LAN回線を通じて受信することができる。また、IVI210は通信モードをAPモードからSTAモードに切り替えて無線アクセスポイントに接続し、更新プログラムのダウンロードが完了すると、通信モードをAPモードに戻して動作を終了するので、次回のIG電源オン時に、IG電源オフ時と同じ通信モードで動作を開始することができる。したがって、例えばユーザはIVI210の通信モードを切り替える操作をすることなく、端末70をIVI210に接続することができる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施形態において、OTAによるプログラム更新の対象となる機器はIVI210であるとした。しかし、OTAによるプログラム更新の対象となる機器は、IVI210の他、ECU202、ECU204、及びECU206等の車両20内の任意の機器であってよい。
本実施形態では、第1パーティション301及び第2パーティション302のようにプログラム用のメモリバンクを2面有するいわゆる2面ROMに対するプログラム更新の場合を説明した。しかし、上述した通信モードの切り替えに係る事項は、メモリバンク数に関わらず、例えば1面ROMに対するプログラム更新を行う場合にも適用できる。
上記本実施形態に関連して説明した無線LAN通信は「無線通信」の一例である。無線LAN通信は、Wi-Fi Allianceによって相互接続が認証されたデバイス間で行われるWi-Fi(登録商標)通信であってよい。「無線通信」は無線LANに限られない。「無線通信」として、周囲の無線アクセスポイントに接続して通信する第一通信モードと、自らが無線アクセスポイントとして機能する第二通信モードとを含む通信モードが定められた任意の無線通信を適用できる。
本実施形態で説明した車両20は輸送機器の一例である。輸送機器の一例としての車両は、四輪自動車、二輪自動車、鞍乗型車両等を含む。輸送機器の一例としての車両は、カート、鉄道車両等、任意の種類の車両であってよい。輸送機器は、スノーモービル、農耕機、船舶、無人航空機を含む航空機等の、人及び物品の少なくとも一方を輸送する機器を例示することができる。
図8は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000を、実施形態に係る情報処理装置等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読記憶媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を情報処理装置200として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、情報処理装置200の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である情報処理装置200の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の情報処理装置200が構築される。
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 プログラム更新システム
12 基地局
14 無線アクセスポイント
20 車両
70 端末
80 外部サーバ
90 通信ネットワーク
200 情報処理装置
201 TCU
202 ECU
204 ECU
206 ECU
210 IVI
220 無線通信部
240 通信モード設定部
230 通信モード判定部
260 検知部
250 報知部
270 記憶部
280 車内通信回線
290 GNSS受信機
291 カメラ
294 FI
295 バッテリ
297 ディスプレイ
298 MID
299 マルチメディア機器
300 システム領域
301 第1パーティション
302 第2パーティション
310 データ領域
700、710、720、730、740 画面
702 UIボタン
2000 コンピュータ
2010 ホストコントローラ
2012 CPU
2014 RAM
2020 入力/出力コントローラ
2022 通信インタフェース
2024 フラッシュメモリ
2026 ROM
2040 入力/出力チップ

Claims (15)

  1. 輸送機器に搭載される情報処理装置であって、
    外部サーバから前記情報処理装置に搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部
    を備え、
    前記情報処理装置は、前記無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し前記無線通信部が無線アクセスポイントとして機能し前記第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記通信モードを判定する通信モード判定部と、
    前記通信モードの設定を実行する通信モード設定部と
    を備え、
    前記輸送機器の電源がオフとなった場合に、前記通信モード判定部は前記通信モードの判定を実行し、
    前記通信モード判定部によって前記通信モードが前記第二通信モードと判定された場合に、前記通信モード設定部は前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部は前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる
    情報処理装置。
  2. 前記通信モード設定部が前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントと接続できなかった場合に、前記通信モード設定部は前記第一通信モードから前記第二通信モードへの切り替えを行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信モード設定部が前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試み、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、前記プログラムのダウンロードが不要であると判断された場合に、前記通信モード設定部は前記第一通信モードから前記第二通信モードへの切り替えを行う
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記通信モード設定部が前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続した後、予め定められた条件によって前記プログラムのダウンロードできないと判断された場合に、前記通信モード設定部は前記第一通信モードから前記第二通信モードへの切り替えを行う
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置を駆動するためのバッテリの残存容量を検知する検知部
    を備え、
    前記予め定められた条件は、前記検知部により検知される前記バッテリの残存容量が予め定められた値未満であることを含む
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記通信モード設定部が前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、前記外部サーバからの前記プログラムのダウンロードが完了した場合に、前記通信モード設定部は前記第一通信モードから前記第二通信モードへの切り替えを行う
    請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記通信モード設定部が前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントに接続し、前記外部サーバからの前記プログラムのダウンロードを開始し、前記外部サーバからの前記プログラムのダウンロードが予め定められた時間内に完了しなかった場合に、前記プログラムのダウンロードを停止し、前記通信モード設定部は前記第一通信モードから前記第二通信モードへの切り替えを行う
    請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、前記第二通信モードにより携帯端末から前記輸送機器に搭載される表示部に表示するための情報を取得する
    請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記プログラムのダウンロードが完了していない場合、前記輸送機器の電源がオンとなった後に、前記プログラムのダウンロードが完了していない旨を報知する報知部
    を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記無線通信は、無線ローカルエリアネットワーク通信であり、
    前記第一通信モードはステーションモードであり、前記第二通信モードはアクセスポイントモードである
    請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、移動体通信を用いて通信を行う第三通信モードを有し、
    前記移動体通信が利用可能な場合は、前記第二通信モードによる無線通信より前記移動体通信を優先して利用して前記プログラムをダウンロードする
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記輸送機器は車両である
    請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の情報処理装置を備える輸送機器。
  14. 輸送機器に搭載される情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記情報処理装置は、外部サーバから前記情報処理装置に搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部を備え、前記無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し無線アクセスポイントとして機能し前記第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有し、
    前記情報処理方法は、
    前記輸送機器の電源がオフとなった場合に、前記通信モードを判定する段階と、
    前記通信モードを判定する段階において前記通信モードが前記第二通信モードと判定された場合に、前記通信モードを前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行う段階と、
    前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えが行われると、前記無線通信部が前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる段階と
    を備える情報処理方法。
  15. プログラムであって、輸送機器に搭載されるコンピュータを、
    外部サーバから前記コンピュータに搭載されるプログラムを無線通信によりダウンロードする無線通信部
    として機能させ、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記コンピュータの通信モードを判定する通信モード判定部、及び
    前記通信モードの設定を実行する通信モード設定部
    として機能させ、
    前記通信モードは、前記無線通信部が周囲の無線アクセスポイントと接続し通信を行う第一通信モード及び周辺の無線機器に対し前記無線通信部が無線アクセスポイントとして機能し前記第一通信モードと排他に実行される第二通信モードを含む通信モードを有し、
    前記プログラムにより、
    前記輸送機器の電源がオフとなった場合に、前記通信モード判定部は前記通信モードの判定を実行し、
    前記通信モード判定部によって前記通信モードが前記第二通信モードと判定された場合に、前記通信モード設定部は前記第二通信モードから前記第一通信モードへの切り替えを行い、前記無線通信部は前記第一通信モードにより周囲の無線アクセスポイントを探知し、周囲の無線アクセスポイントとの接続を試みる
    プログラム。
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