JP7138129B2 - 殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法 - Google Patents

殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法 Download PDF

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Description

本発明は、殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法に関する。
今日、活性汚泥法は、下水を含めた様々な排水を処理する分野にて用いられている下水・排水処理の標準的技術となっている。その処理性能についても従来の有機成分中心の除去から、昨今では窒素・りん除去機能の促進へと機能強化が達成されており、将来ともに標準的な処理技術として位置づけられるものと思われる。一方、このような優れた処理法ではあるが、活性汚泥法にもいくつかの欠点が存在する。その1つは、発生するスカムの対応である。気泡を槽底部から散気して混合や酸素供給を行う活性汚泥法生物反応槽の水面付近や後続の沈殿池には、泡状のスカム物質が浮上することが少なくない。多様な活性汚泥微生物種の中の放線菌と称される微生物の濃度が高まると、これら放線菌が産生するミコール酸等の高分子脂肪酸を原因成分とする浮上汚泥物質(これを「スカム」という。)が水面に浮上するからである。
生物反応槽における活性汚泥濃度を高める場合、あるいは生物反応槽の各槽出口が越流構造ではなく「もぐり構造」であったりする場合には、生物反応槽にスカムが浮上堆積しやすい。特に、高濃度の活性汚泥で大きな送風量で運転する膜分離活性汚泥法については、生物反応槽にこのようなスカムが増殖しやすいことも課題となっている。また、こうしたスカムは、生物反応槽内で生成する気泡を付着させているため、沈殿池では処理水に同伴して越流してしまうケースも多く、また見た目も悪い。このため、スカムの生成は、排水処理施設の管理上、大きな問題となっている。従来から周知のスカム対策は、浮上したスカムを物理的に除去する方法、または放線菌を抑制する薬剤を生物反応槽に添加する薬剤添加方法に限られている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
特開2016-034615号公報 特開平11-267681号公報
しかし、上記従来から公知のスカム対策は、ある程度以下の発生量に対応した対策であり、スカムが大量に発生して問題が顕在化した事態に対してはバキューム車によるスカムの直接回収に頼る他に手段が無いのが現状である。一方、このように回収したスカムはその浮上性の為に汚泥処理系での処分も難しい為、多くは沈砂池等に返水する手法が採られる。しかし、これでは放線菌が再び生物反応槽に戻って増殖することに繋がる為、却って処理場全体に放線菌を拡散してしまうことになる。この循環を断ち切る上で回収後にスカムを効果的に殺菌する方法が要望されて来た。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、大量に発生したスカムをその場で集積した後に殺菌を行った上で処分することにより、効果的にスカムを除去することを目的とする。
本発明者は、スカム発生の原因となる微生物である放線菌がスカムの浮上物に集積することに着目し、水面上に大量に発生したスカムをその場から集積した後に殺菌を行い、スカムを効果的に除去することに成功した。具体的な課題解決手段は、次の通りである。
(1)上記目的を達成するための一実施形態に係る殺菌装置は、水面に存在するスカム中に存在する放線菌を殺菌するための殺菌装置であって、水蒸気および/または熱水を噴出可能な1または2以上の孔を備える噴出部と、前記噴出部に前記水蒸気および/または前記熱水を供給可能な供給部と、を備える。
(2)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記スカムに対して前記水蒸気および/または前記熱水を噴出可能に、前記噴出部を水面、水面下若しくは水面上に保持するための1または2以上のフロート、をさらに備えても良い。
(3)別の実施形態に係る殺菌装置では、好ましくは、前記フロートは、その外周の一部に、前記噴出部の噴射領域に向けて前記スカムを取り入れるための開口部を備えても良い。
(4)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記開口部に、前記スカムを前記噴射領域へと積極的に移動させるために回転可能なスクリューを備えても良い。
(5)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記噴出部を覆うカバー部材を、さらに備えても良い。
(6)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記噴出部から前記水蒸気および/または前記熱水を噴出した前記スカムを吸引可能な吸引部を、さらに備えても良い。
(7)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、手動若しくは電動にて移動自在に構成されても良い。
(8)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記殺菌装置を前記水面の上方にて吊り下げるための吊り下げ手段を、さらに備えても良い。
(9)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記噴出部は1または2以上のパイプを備え、前記パイプに前記孔を備えても良い。
(10)別の実施形態に係る殺菌装置は、好ましくは、前記孔の水面からの距離を調節可能な距離調節部を、さらに備えても良い。
(11)上記目的を達成するための一実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において、上述のいずれかの殺菌装置を用いてスカムの生成要因の放線菌を殺菌してスカムの生成の抑制を行う方法である。
(12)また、一実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において発生したスカムを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において、上述のいずれかの殺菌装置を用いてスカムの生成要因の放線菌を殺菌してスカムの生成の抑制を行う方法である。
本発明によれば、大量に発生したスカムをその場で集積した後に殺菌を行った上で処分することにより、効果的にスカムを除去することができる。
図1は、第1実施形態に係る殺菌装置の平面図(a)、正面図(b)および左側面図(c)を示す。 図2は、図1の殺菌装置のA-A線断面図を示す。 図3は、図1の殺菌装置のB-B線断面図およびC-C線断面図を示す。 図4は、図1の殺菌装置を用いて、スカムに水蒸気等を噴射する状況と、その後にスカムを吸引して外部に運ぶ状況とを、殺菌装置のA-A線断面図にて示す。 図5は、第2実施形態に係る殺菌装置の斜視図を示す。 図6は、図5の殺菌装置のドーム下方の構成をカバー部材側から見た平面図を示す。 図7は、図5の殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。 図8は、第3実施形態に係る殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。 図9は、第4実施形態に係る殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法について説明する。
図1は、第1実施形態に係る殺菌装置の平面図(a)、正面図(b)および左側面図(c)を示す。図2は、図1の殺菌装置のA-A線断面図を示す。図3は、図1の殺菌装置のB-B線断面図およびC-C線断面図を示す。
第1実施形態に係る殺菌装置1は、水面に存在するスカムS中に存在する放線菌を殺菌するための装置である。殺菌装置1は、水蒸気および/または熱水(以後、水蒸気等とも称する。)STをスカムSに向けて噴出させて、スカムSの内部に存在する放線菌を殺菌することができる。ここで、スカムとは、多様な活性汚泥微生物種の中の放線菌と称される微生物が産生するミコール酸等の高分子脂肪酸を原因成分とする浮上汚泥物質をいう。
本願において、「水蒸気」は、気体状の水をいう。「熱水」は、液体状の水をいう。水蒸気等STの温度は、好ましくは、大気圧下で、100℃である。ただし、水蒸気等STの温度は、放線菌の少なくとも一部を殺菌可能であれば制約はない。水蒸気等STの温度は、例えば、大気圧下で、70℃以上99℃以下、80℃以上99℃以下、さらには、90℃以上99℃以下でも良い。また、水蒸気は、100℃を超える過熱水蒸気でも良い。過熱水蒸気の温度は、好ましくは101℃以上500℃以下、さらに好ましくは101℃以上200℃以下である。また、水蒸気等STは、水以外に、水より少量の添加物を含んでいても良い。添加物は、水蒸気等STの温度下において、固体、液体または気体のいずれでも良い。
殺菌装置1の構造を、図面を参照しながら詳細に説明する。
殺菌装置1は、外形を直方体として、下方を開口している箱型の筐体2と、筐体2の下方に固定されるフロート3と、を備える。フロート3は、平面視にて筐体2とほぼ重なるように筐体2に固定されている。フロート3は、殺菌装置1を水上に浮かせ、噴出部5aを水面上に保持する機能を有する。筐体2は、噴出部5aを覆うカバー部材の一例である。フロート3は、平面視にて略C形状であって一方向に開口部4を有する。開口部4は、噴射領域3bに向けてスカムSを取り入れるための部分である。フロート3の内部は空洞3aとなっている。空洞3aには、殺菌装置1を水面に浮かせることのできるだけの空気が入っている。この実施形態では、筐体2およびフロート3は、金属(例えば、SUS)にて構成されているが、水蒸気等STの接触に耐えられる材料であれば、金属以外の材料にて構成されていても良い。また、筐体2に、外部から視認可能とする透明な窓部を備えていても良い。筐体2は、筐体内にスカムを閉じ込めることで熱殺菌装置としての保温効果も兼ねるものであるが、殺菌装置1にとって必須の構成部材ではなく、備えていなくても良い。
この実施形態において、開口部4は、スカムSを噴射領域3bへと積極的に移動させるために回転可能なスクリュー7を備える。スクリュー7を回転させるためのモータおよび電源は、例えば、フロート3の内部またはそれ以外の殺菌装置1の一部に配置することができる(不図示)。スクリュー7は、殺菌装置1を水面に浮かせた際に、羽根の少なくとも一部を水面下に位置させて、その回転によって、殺菌装置1の外側にあるスカムSを開口部から内部へと移動させるのに十分な水流を生成可能である。ただし、スクリュー7を開口部4に設置しなくとも良い。
殺菌装置1は、この実施形態では、筐体2の外部から内部に水蒸気等STを供給可能な配管(供給部の一例)5を備える。配管5は、筐体2の天面を貫通して筐体2の内壁に沿うように配置されている。配管5は、筐体2の内天面に近い高さにて、ほぼ水平に配置されている。配管5には、複数本(この実施形態では、12本)の噴出部5aが突出して接続されている。噴出部5aは、いずれも、配管5から斜め下方に向けて接続されている。噴出部5aは、その先端に、水蒸気等STを噴射可能な1または2以上の孔5bを備える。配管5は、殺菌装置1の外部にて、水蒸気等STの供給源(不図示)と、パイプ8にて接続されている。水蒸気等STは、図3のB-B線断面図における点線矢印で示すように、殺菌装置1の下方にて水面上に存在するスカムSに対して噴射可能である。なお、後述するように、噴出部5aは、水面上ではなく、水面または水面下に保持されるようにしても良い。また、配管5を平面視にてマス目状に配置し、噴出部5aを配管5から垂直下方に向くように接続しても良い。
殺菌装置1は、この実施形態では、噴出部5aから水蒸気等STを噴出したスカムSを筐体2の内部から外部に向けて吸引可能な配管(吸引部の一例)6を備える。配管6は、筐体2の天面を貫通して筐体2の内壁に沿うように配置されている。配管6は、筐体2の下方であってフロート3近傍の高さにて、ほぼ水平に配置されている。配管6は、好ましくは、配管5よりも低い位置にある。配管6には、複数個(この実施形態では、4個)の吸引口6aが設けられている。配管6は、殺菌装置1の外部にて、吸引装置と、パイプ9にて接続されている。水蒸気等STが噴射された後のスカムSは、図3のC-C線断面図における点線矢印で示すように、噴射領域3bから吸引口6aを介して配管6を通り、殺菌装置1の外部へと運ばれる。なお、吸引口6aは、4個に限られず、1~3個、あるいは5個以上でも良い。
殺菌装置1は、この実施形態では、水面に浮上した状態で使用するアイランド型の装置である。殺菌装置1が水面上の不本意な場所に流れていかないように、汚水処理槽等の固定位置にチェーン等でつないで使用するのが好ましい。また、殺菌装置1を汚水処理槽等の外に移動可能とするように、上述のチェーンの長さを適正な長さとし、長さを調整可能なチェーンを用い、あるいは着脱式のチェーンを用いることもできる。
図4は、図1の殺菌装置を用いて、スカムに水蒸気等を噴射する状況と、その後にスカムを吸引して外部に運ぶ状況とを、殺菌装置のA-A線断面図にて示す。
水面W上に浮かぶスカムSを殺菌装置1の下方に集めた後、水蒸気等STの供給源から配管5を経由して、噴出部5aの孔5bから水蒸気等STをスカムSにめがけて噴出する。この結果、スカムS中の放線菌の大部分若しくは全部を殺菌することができる。その後、吸引装置から配管6を経由して、吸引口6aからスカムSを吸引する。この結果、スカムSは、殺菌装置1の外部へと運ぶことができる。なお、水蒸気等STをスカムSに噴出して殺菌処理が終了後にスカムSの吸引処理を行うのが好ましいが、殺菌処理と同時並行にてスカムSの吸引処理を行うことも可能である。
このように、殺菌装置1を用いたスカム生成抑制方法は、汚水処理において、スカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う方法である。当該方法は、汚水処理において発生したスカムSを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において殺菌装置1を用いて放線菌を殺菌し、スカムSの生成の抑制を行うこともできる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法について説明する。
図5は、第2実施形態に係る殺菌装置の斜視図を示す。図6は、図5の殺菌装置のドーム下方の構成をカバー部材側から見た平面図を示す。図7は、図5の殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。ここで、縦断面図とは、殺菌装置の使用状態において、水面の上方から水面に向かって垂直に切ったときの断面を意味する。
第2実施形態に係る殺菌装置1aは、この実施形態では、水蒸気等STを噴出可能な1または2以上の孔39を備える噴出部35と、配管40と、を備える。配管40は、噴出部35に水蒸気等STを供給可能な供給部の一例である。また、殺菌装置1aは、好ましくは、スカムSに対して水蒸気等STを噴出可能に、噴出部35を水面、水面下若しくは水面上に保持するための4つのフロート30、をさらに備えることができる。
殺菌装置1aは、好ましくは、接続部材22を介して噴出部35に接続されると共に噴出部35を覆うフード2aを、さらに備えることができる。フード2aは、噴出部35を覆うカバー部材の一例である。フード2aは、天板2bからその径方向の少なくとも一方向外側に拡がる形態を有する。フード2aは、開口面12を有している。噴出部35は、フード2aの開口面12から外方向に配置されている。フード2aは、噴出部35の上方を覆い、スカム生成抑制方法の実施に際して、水、水蒸気等ST、放線菌および/またはスカムSが広範囲に飛び散るのを防止する機能を有する。また、フード2aは、雨天の際に、スカム生成抑制方法の実施が雨の影響を受けにくくする機能を有する。
フード2aは、好ましくは、天板2bからその径方向外側に拡がる骨組10と、その骨組10の先端同士を接続して開口面12の外周縁を形成する骨組11と、骨組10,11を含みフード2aの側面を形成する側板15と、を備える。ここで、「骨組」は、「ポール」あるいは「ワイヤ」と言い換えても良い。また、骨組10,11は必ずしも備えずに、側板15と天板2bによってフード2aを構成しても良い。加えて、フード2aは、殺菌装置1aにとって必須の構成部材ではなく、備えていなくても良い。
フロート30は、この実施形態では、殺菌装置1aのフード2aから見て四角形の角部に1個ずつ備えられている。各フロート30は、好ましくは、骨組10に接続されて開口面12に向かって延出する接続部材22の先端部に固定されている。噴出部35は、4個のフロート30に囲まれた領域内にて、フロート30と接続されている。なお、フロート30の個数は何ら制約されず、例えば、2個、3個あるいは5個以上でも良い。この実施形態では、複数個のフロート30を分散配置しているので、フロート30同士の間からスカムSを噴出部35のある場所へと容易に集めることができる。
噴出部35は、好ましくは、1または2以上のパイプ38を備え、各パイプ38に孔39を備えている。この実施形態では、パイプ38の数は5本である。しかし、パイプ38の本数は何ら制約されず、例えば、2~4本あるいは6本以上でも良い。孔39は、一本のパイプ38に複数個備えられている。孔39の個数および向きについては、特に制約はない。ただし、孔39は、スカムSに対して効果的に水蒸気等STを噴出可能な向きでパイプ38に形成されているのが好ましい。
パイプ38は、好ましくは、4個のフロート30によって形成される平面に略平行に配置されている。各パイプ38の一端は、固定板36にて塞がれている。固定板36は、この実施形態では、2個のフロート30間をつなぐように配置されている。パイプ38の長さ方向の上記一端と反対側の他端は、配管37の内部37aに接続されている。配管37は、供給部の構成部材の一例である。全てのパイプ38の他端は、配管37に接続されている。配管37は、この実施形態では、固定板36と略平行に、固定板36を固定しているフロート30とは別の2個のフロート30間をつなぐように配置されている。配管40は、配管37の内部37aに接続されている。配管40は、この実施形態では、水蒸気生成装置(不図示)から水蒸気等STをパイプ38まで供給可能なパイプの形態を有するが、パイプ以外の形態(例えば、タンク)を有するものでも良い。
殺菌装置1aは、好ましくは、天板2bの外側の面に、外方向に延びる管若しくは軸(以下、「管等」という。)20を備える。管等20は、図中、その一部のみが描かれている。天板2bおよび/または管等20は、殺菌装置1aを水面の上方にて吊り下げるための吊り下げ手段の一例である。なお、天板2bは必ずしも要しない。汚水処理槽の上方に配置される固定部位に管等20を接続すると、フード2aの開口面12を水面側に向けた状態にて、殺菌装置1aを汚水処理槽の上方から吊るすことができる。スカムSが生成している場合、殺菌装置1aの固定されている場所にスカムSを移動させて、殺菌処理を行うことができる。
殺菌装置1aは、好ましくは、手動若しくは電動にて移動自在に構成されている。例えば、管等20の先端をレールに対して可動に接続して、レールをはりめぐらした範囲で殺菌装置1aを手動若しくは電動にて移動させることができる。変形例として、殺菌装置1aに、水上を推進可能な駆動源(スクリューとその回転駆動手段など)を設けて、レールがなくても自走可能に構成されても良い。
スカムS中の放線菌を殺菌する際には、図7に示すように、噴出部35のパイプ38が水面Wに浮かぶスカムSの直下に位置するようにパイプ38の上方にスカムSを集める。続いて、配管40から水蒸気等STをパイプ38へと供給し、孔39から水蒸気等STをスカムSに向けて噴出させる。この実施形態では、パイプ38の水面Wからの高さは、スカムSに水蒸気等STを接触可能に決められている。なお、水蒸気等STは、直接、スカムSに接触せず、孔39とスカムSとの間に、汚水処理槽内の水が介在していても良い。その場合、スカムS中の放線菌に水蒸気等ST以外の水も接触することになるが、放線菌の少なくとも一部を殺菌可能であれば良い。
変形例として、パイプ38の側面であって水面Wに平行な向きに孔39を形成しても良い。その場合、パイプ38は、好ましくは、水面Wに極めて近い位置となりスカムSとも接触できるように、接続部22を介してフード2aに接続することもできる。
以上のように、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理(下水処理、排水処理と称しても良い。)において、上述の殺菌装置1aを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う方法である。また、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において発生したスカムSを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において、上述の殺菌装置1aを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う場合にも使用できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法について説明する。第3実施形態において、上述の各実施形態(変形例も含む。)の構成と共通する構成についてはその説明を省略する場合がある。
図8は、第3実施形態に係る殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。
第3実施形態に係る殺菌装置1bは、前述の第2実施形態に係る殺菌装置1aと異なり、孔39の水面Wからの距離を調節可能な距離調節部52を、さらに備える。また、殺菌装置1bの噴出部35は、フロート30と接続されておらず、接続部材22aによってフード2aから吊るされている。接続部材22aは、好ましくはワイヤであって、距離調節部52の一例であるワイヤ巻き取り機器によって、その長さを調整可能な部材である。当該ワイヤ巻き取り機器は、例えば、モータ(不図示)に接続されており、モータの駆動によって回転可能である。噴出部35は、距離調節部52を通じて、水面Wからの深さを変動可能である(図中の両矢印Mで示す)。これによって、スカムSの厚さに応じて、パイプ38の水面Wからの深さおよび/または高さを調整して、スカムSになるべく近い位置で水蒸気等STを噴出することが可能である。
以上のように、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において、殺菌装置1bを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う方法である。また、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において発生したスカムSを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において、殺菌装置1bを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う場合にも使用できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る殺菌装置およびそれを用いたスカム生成抑制方法について説明する。第4実施形態において、前述の各実施形態(変形例も含む。)の構成と共通する構成についてはその説明を省略する場合がある。
図9は、第4実施形態に係る殺菌装置を用いてスカム生成抑制方法を実施している状況を当該殺菌装置の側面方向から見た縦断面図を示す。
第4実施形態に係る殺菌装置1cは、前述の各実施形態に係る殺菌装置1,1a,1bと異なり、フード2aを備えていない。殺菌装置1cは、接続部材22を汚水処理槽上に固定した状態で、水面W上に吊るされている。また、殺菌装置1cは、殺菌装置1,1a,1cと異なり、フロート30を備えず、かつ噴出部35を水面W上に保持して使用される。ただし、変形例として、殺菌装置1cは、フロート30および/またはフード2aを備えていても良い。
殺菌装置1cの大きな特徴は、パイプ38を水面Wの上方に保持した状態で使用されることである。孔39は、好ましくは、水面Wに向かって水蒸気等STを噴出できるように、パイプ38に形成されている。ただし、複数の孔39の内の一部または全部は、パイプ38の側面であって水面Wに対して平行となる方向に、あるいは水面Wから上方向に形成されていても良い。パイプ38が水面Wに極めて近い位置に保持される場合には、スカムS内にパイプ38が位置する可能性が高い。その場合には、孔39からの水蒸気等STは、水面Wと平行あるいは水面Wの上方に向けて噴出されても、スカムSに接触可能となる。
以上のように、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において、殺菌装置1cを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う方法である。また、この実施形態に係るスカム生成抑制方法は、汚水処理において発生したスカムSを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において、殺菌装置1cを用いてスカムSの生成要因の放線菌を殺菌してスカムSの生成の抑制を行う場合にも使用できる。
(その他実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形、置換、調整を加えることができる。
生物反応槽(汚水処理槽の一例)では、処理用に大量の圧縮空気を用いており、送気する空気の温度は比較的高い。この空気からヒートポンプおよびその他の機構によって熱を回収して、水蒸気等STの発生に利用することもできる。
噴出部35は、上述の第2~4実施形態では、パイプ38、固定板36および配管37を備える部材である。しかし、噴出部35は、最低限、パイプ38を備える部材でも良い。その場合、パイプ38の一端を閉塞して他端を配管40に接続する構造を採用できる。また、噴出部35は、1または2以上のパイプ38を備えるのではなく、1枚のプレートを備えた部材でも良い。当該プレートは、その内部に水蒸気等STを導くことのできる空間を備える。1または2以上の孔39は、当該プレートの空間に通じている。プレートは、配管40と接続されている。この結果、配管40からの水蒸気等STは、プレートの空間を経て孔39から噴出可能となる。
孔39は、全てのパイプ38において同じ方向に形成されるのではなく、パイプ38毎に異なる方向に、あるいは1本のパイプ38においてランダムの方向に、形成されていても良い。その場合には、殺菌装置1a,1b,1cは、その使用時に、パイプ38の周囲にスカムSが存在する高さとなるように、パイプ38を水面、水面下または水面上に配置した構造を有する。
フロート30は、第1実施形態に係る殺菌装置1と同様、平面視でC形状の1個のフロートでも良い。その場合、スカムSを、フロート30の1個の開口部からパイプ38の配置領域へと導いた後に、殺菌処理が行われる。
また、上述の各種実施形態における構成要素は、組み合わせ不可能な場合を除き、任意に組み合わせることも可能である。例えば、第2実施形態および第3実施形態に係る殺菌装置1a,1bにおいて、フード2aに代えて、第1実施形態に係る殺菌装置1の筐体2を用いることもできる。また、第3実施形態と第4実施形態との組み合わせにより、殺菌装置1cに、距離調節部52を備えても良い。
本発明は、例えば、汚水処理の際あるいは汚水処理後においてスカムの生成を抑制する際に利用可能である。
1,1a,1b,1c・・・殺菌装置、2・・・筐体(カバー部材の一例)、2a・・・フード(カバー部材の一例)、2b・・・天板(吊り下げ手段の一例)、3・・・フロート、3a・・・空洞、3b・・・噴射領域、4・・・開口部、5・・・配管(供給部の一例)、5a・・・噴出部、5b・・・孔、6・・・配管(吸引部の一例)、6a・・・吸引口、7・・・スクリュー、8・・・パイプ、9・・・パイプ、10,11・・・骨組、12・・・開口面、15・・・側板、20・・・管等(吊り下げ手段の一例)、22,22a・・・接続部材、30・・・フロート、35・・・噴出部、36・・・固定板(噴出部の構成部材)、37・・・配管(噴出部の構成部材)、37a・・・内部、38・・・パイプ(噴出部の構成部材)、39・・・孔、40・・・配管(供給部の一例)、52・・・距離調節部、S・・・スカム、ST・・・水蒸気等(水蒸気および/または熱水)、W・・・水面。

Claims (9)

  1. 水面に存在するスカム中に存在する放線菌を殺菌するための殺菌装置であって、
    水蒸気および/または熱水を噴出可能な1または2以上の孔を備える噴出部と、
    前記噴出部に前記水蒸気および/または熱水を供給可能な供給部と、
    前記スカムに対して前記水蒸気および/または熱水を噴出可能に、前記噴出部を水面、水面下若しくは水面上に保持するための1または2以上のフロートと、
    を備え、
    前記フロートは、その外周の一部に、前記噴出部の噴射領域に向けて前記スカムを取り入れるための開口部を備え、
    前記開口部に、前記スカムを前記噴射領域へと積極的に移動させるために回転可能なスクリューを備えることを特徴とする殺菌装置。
  2. 前記噴出部を覆うカバー部材を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記噴出部から噴出された前記水蒸気および/または前記熱水によって殺菌された前記放線菌を含む前記スカムを吸引可能な吸引部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の殺菌装置。
  4. 手動若しくは電動にて移動自在に構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置。
  5. 前記殺菌装置を前記水面の上方にて吊り下げるための吊り下げ手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置。
  6. 前記噴出部は1または2以上のパイプを備え、
    前記パイプに前記孔を備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置。
  7. 前記孔の水面からの距離を調節可能な距離調節部を、さらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置。
  8. 汚水処理において、請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置を用いてスカムの生成要因の放線菌を殺菌してスカムの生成の抑制を行うことを特徴とするスカム生成抑制方法。
  9. 汚水処理において発生したスカムを、当該汚水処理とは別の水槽に移動させた後に、当該別の水槽において、請求項1からのいずれか1項に記載の殺菌装置を用いてスカムの生成要因の放線菌を殺菌してスカムの生成の抑制を行うことを特徴とするスカム生成抑制方法。
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