JP7137835B2 - 紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプ - Google Patents

紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプ Download PDF

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Description

本発明は、トリガーワイヤ方式の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプに関し、特に長寿命化に関する。
特許文献1には、トリガープローブ方式のショートアーク型フラッシュランプが開示されている。トリガープローブは始動用電極であり、高電圧が印加されると予備放電がなされる。この状態で、コンデンサに蓄積したエネルギーを瞬間的に主電極間に供給することで、紫外光が放射される。
上記トリガープローブ方式のショートアーク型フラッシュランプには、以下の2つの問題があった。石英ガラス発光管内に主電極以外に前記始動用電極を設ける必要があるので、製造工程が複雑となる。また、トリガープローブが主電極の間に位置しているので、高出力にするにはトリガープローブ先端の溶融を回避する必要がある。
そこで、発明者は、封体に沿って設けたトリガーワイヤによって、紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプの予備発光をおこなうことができないかを検討した。
特開2016-152183号公報
しかしながら、トリガーワイヤで予備発光をした場合、高出力化すると、管壁に沿った予備放電によって、封体が白濁するおそれがある。かかる白濁はランプの寿命を低下させることとなる。また、発光サイクルを短くすると、管壁に沿って封体が黒化するおそれがある。
本発明は、上記問題を解決し、長寿命の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプを提供することを目的とする。
1)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプは、封止された封体、前記封体に封入された希ガス、前記封体内部に対向して配置された陰極および陽極、前記封体外側の陰陽極間に張った始動用のトリガーワイヤ、を備え、コンデンサに充電した電気エネルギーを、前記トリガーワイヤに高電圧を印加して始動する紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプであって、前記トリガーワイヤは、前記封体に沿った始動用放電が複数の並列経路で起きるように複数本、放射状に配置されている。したがって、トリガーワイヤに沿った放電が電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行する。これにより、より長寿命の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプを供給することができる。
2)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記トリガーワイヤは、3本以上で構成されている。したがって、トリガーワイヤに沿った放電が電極先端間の真直ぐな主放電に、より早く移行する。
3)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記トリガーワイヤは、6本以上で構成されている。したがって、トリガーワイヤに沿った放電が電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行する。
4)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記コンデンサに充電する1パルスあたりのエネルギーは50J以上である。したがって、長寿命でかつ、高出力の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプを提供することができる。
5)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいては、前記コンデンサに充電する1パルスあたりのエネルギーは200J以上である。したがって、長寿命でかつ、高出力の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプを提供することができる。
6)本発明にかかる紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいては、主放電における充電電圧500V以上、ピーク電流は3000A以上である。したがって、長寿命でかつ、高出力の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプを提供することができる。
ショートアーク型フラッシュランプ1の外観図である。 ショートアーク型フラッシュランプ1の点灯用の回路図である。 ショートアーク型フラッシュランプ1における各種パラメータを示す図である。 実施例1~3についての電流・光波形を示す図である。 パラメータD、PL/Vを変化させた場合の、点灯性および白濁化の結果を示す図である。 図5の結果について、パラメータDを縦軸に、PL/Vを横軸にとった場合の両者の関係を示す図である。 充電電圧を変更した場合の条件を示す図である。 実施例5についての電流・光波形を示す図である。 実施例6についての電流・光波形を示す図である。 バルブ形状の異なるショートアーク型フラッシュランプの外観図である。 ショートアーク型フラッシュランプ101の外観図である。 図12Aは、図11のA-A断面図である。図12Bはトリガーワイヤの数を6本にした場合の断面図である。 トリガーワイヤの数を変えた場合の、ショット数と放射強度維持率の関係を示す図である。 トリガーワイヤの数を変えた場合の、分光分布と放射強度の関係を示す図である。 トリガーワイヤの数が1本と3本の場合の光電流波形を示す図である。 トリガーワイヤの数が3本と6本の場合の光電流波形を示す図である。 トリガーワイヤの数を変えた場合の、ショット数と放射強度維持率の関係を示す図である。 トリガーワイヤの数を変えた場合の、分光分布と放射強度の関係を示す図である。 トリガーワイヤの数が1本と3本の場合の光電流波形を示す図である。 トリガーワイヤの数が3本と6本の場合の光電流波形を示す図である。
(1. ランプの構造)
図1に、本発明にかかるショートアーク型フラッシュランプ1を示す。ショートアーク型フラッシュランプ1は、透明な石英ガラスからなる略楕円体形状のバルブ(封体)7、陰極3、陰極3に対向配置された陽極5、トリガーワイヤ9、口金11を備えている。
バルブ7は、耐熱性が高く透明な石英ガラスから適時選択できるが、バルブ内部は高温のプラズマに曝されるので、耐熱性の高い、軟化温度の高い石英ガラスの使用が望ましい。バルブ7内には、不活性ガスとしてXeが所定の圧力で封入されている。
陰極3および陽極5それぞれのリード棒はバルブ両端部で段継シール法にて真空気密に封止されている。
陰極3、陽極5の先端形状は、先端が尖った円錐状である。これは主放電のプラズマアークが正確に電極中心に位置するようにするためである。また、先端角度は132度とした。これは大電流に耐えるためであり、90度~150度程度の鈍角であってもよい。
トリガーワイヤ9は、バルブ7とサイド管のつなぎ目を石英ガラス外側に密着するように張り渡し、固定されている。トリガーワイヤ9の材質は、酸化しにくく、耐熱性および導電性の高い金属線がこのましい。本実施形態においては、ニッケル線を採用したが、ニクロム線、カンタル線であってもよい。
(2. 点灯メカニズム)
ショートアーク型フラッシュランプ1の点灯メカニズムについて説明する。ショートアーク型フラッシュランプ1は点灯装置に接続され、図2に示すようにランプ点灯回路91とトリガー回路93の2つの回路が構成される。
ランプ点灯回路91は、直流高圧電源から所定の電圧が印加され、これによりコンデンサ98にエネルギーが充電される。トリガー回路93は、トリガーコイル95によって、ランプ外側に封体に沿って張られたトリガーワイヤ97に、高電圧を印加する。これにより、ショートアーク型フラッシュランプ1内部の封入ガスが絶縁破壊され、ショートアーク型フラッシュランプ1内部の電極間をトリガーワイヤ97に沿ったスパークストリーマが発生する。ショートアーク型フラッシュランプ1内部で絶縁破壊が発生すると、コンデンサ98に充電されたエネルギーがショートアーク型フラッシュランプ1に供給される。
コンデンサ98に充電されたエネルギーが供給されると主放電が開始され、時間経過とともに電子とイオンが増加する。これによりプラズマ流が大きく成長し、放電電流も急速に大きくなる。この時、ある条件のもとで電極も徐々に加熱され陰極先端からの熱電子の放出および光電効果による陰極先端からの電子の放出が始まり、ある時点でトリガーワイヤ97に沿った発光管内壁近傍の湾曲した主放電は、電極先端間の真直ぐな主放電に移行する。
ここで、前記プラズマ流の温度は、放電電流と相関があり、放電電流が3000Aを超えると、その分、プラズマ温度も上昇する。固体の石英ガラスは、SiO(ガス)、SiO(ガス)、O(ガス)、O(ガス)として蒸発し、蒸発した各種ガス種は、高温プラズマ域から抜け出ると直ちに再結合し、数μm径のSiO微粒子を生成し、再度石英ガラス内壁に付着する。付着した多数のSiO微粒子は、光を散乱する。また、高温プラズマは、SiO→Si+O (2O)として石英ガラスを還元し、UV域の透過率を低下させる。これにより、UV放射強度が低下し、UV放電灯として短寿命となる。
(3. パラメータY=PLD/Vについて)
発明者は、放電灯寸法(D)、電極間隔(L)、封入ガス圧(P)および充電電圧(V)を変数としたY=(P・L・D)/Vについて、Yが一定範囲内であれば、上記問題を回避できるのではないかと考えた。理由は、以下の通りである。
パラメータPL/Vは、以下のような意義がある。パッシェンの法則によると、放電管内における放電開始電圧は、ガス圧P(Pa)と電極間距離L(cm)との積PLが小さいほど低くなり、積PLが大きいほど高くなる。放電開始電圧が低くなると自然発火しやすくなり、一方、高くなると不点灯になりやすくなる。さらに、充電電圧が低いほど放電しにくく、高いほど放電しやすくなる。したがって、パラメータPL/Vの値は、主放電の起こりやすさを示すパラメータとなる。
また、トリガーワイヤ放電方式のショートアーク型フラッシュランプの距離Dは、点灯しやすさおよび封体の白濁に関係するパラメータである。なぜなら、トリガーワイヤ式のショートアーク型フラッシュランプの発光メカニズムは、既に述べたように、電気抵抗の小さいスパークストリーマ放電路、すなわちトリガーワイヤに近接した電極側部と発光管外側に張ったトリガーワイヤ97に沿った発光管内壁近傍の湾曲した主放電は、電極先端間の真直ぐな主放電に移行するからである。
以下、両者の関係について説明する。
(4. 実施例)
(実施例1)
外径11mm、内径8mmの有水合成石英ガラス管を酸水素バーナーで肉厚1.5mmの短軸11mm、長軸20mm楕円体に膨らまし、バルブとした。陰極および陽極形状は、φ6mm長さ6mmの円柱形であり、各先端は130度の角度で円錐形に切削加工をした。陽極物質は、2%酸化ランタンドープタングステンであり、陰極は、Ba3WO6粉末とタングステン粉末を混合し、プレス成型後、2000℃3時間、高温で焼結したプレス焼結電極である。
両電極にφ2mmのタングステン芯線を圧入して接合し、芯線とサイド管端部とを、GE製No.1ガラスで段継接合した。
この時の、電極間距離Lは0.97cmであり、放電灯寸法Dは0.95cmである。封入ガスは、Xeであり、封入圧は、59995Paである。本実施例では、充電電圧1000Vの条件でY=55.3である。
図4Aに、実施例1の1000V―280μF点灯に対する電流・光波形を示す。図4の縦軸は電流値(kA)を、横軸は経過時間を表わす。同図によると、電流と光出力はほぼ同時に立ち上がり、約5μsで光波形の段差が現れ(この時点における電流は約2000A)、その後、約3μsで再び急速に立ち上がっている。管壁に沿った放電は、約1300Aであり、1000V-280μF-1Hz―1万ショットの長期点灯でもまったく白濁は生じなかった。
このように、放電電流の立ち上がりとほぼ同時に254nm光の出力値は立ち上り、放電電流がピーク値に至る時間の間で、トリガーワイヤに沿って湾曲したプラズマが両電極先端に真直ぐなプラズマとして移行すると、立ち上がり中の光出力波形に段差が生じ、数μ秒の時間の後、再び光出力は増大し始めている。かかる光出力波形は、低い強度で段差が生ずることが好ましく、この例では3000A以下で良い特性を有するといえる。
(実施例2)
電極間距離Lを2倍(2.06cm)とした以外は、実施例1と同じである。本実施例では、充電電圧1000Vの条件でY=117.4である。
図4Bに電流・光波形を示す。電流と光波形の立ち上がりから約17μsで8700Aに達して、光波形の段差が生じ、その後約8μsで再び急速に立ち上がった。この光波形の変化に対する電流は、約7μs後に3000Aに達しているが、光波形の段差が生じる17μsまでの時間は10μsの短時間であり、石英ガラスが蒸発する温度に加熱されない。1000V-280μF-1Hz―1万ショットの長期点灯でもまったく白濁は生じなかった。
このように、放電電流の立ち上がりとほぼ同時に254nm光の出力値は立ち上り、放電電流がピーク値に至る時間の間で、トリガーワイヤに沿って湾曲したプラズマが両電極先端に真直ぐなプラズマとして移行すると、立ち上がり中の光出力波形に段差が生じ、数μ秒の時間の後、再び光出力は増大し始めていることがわかる。
(実施例3)
電極間距離Lをさらに大きく(3.02cm)し、封入圧Pをさらに大きくし(73327Pa)とした以外は、実施例1と同じである。
本実施例では、充電電圧1000Vの条件でY=210.4である。この場合、図4Cに示すように、光波形は、立ち上りからピークに至るまで段差は生ぜず、なだらかな曲線を描いている。電流は、立ち上がりから5μs後に3000Aに達し、次第に増加して、約1万Aのピーク電流を経て下降に転じ約40μs後に3000A以下となることがわかる。また、電流値が9200Aとなるまで約20μsの間、管壁に沿った放電が生じていることが分かる。1000V-280μF-1Hzの点灯テストでは、約5000ショットで白濁が生じた。
このように、放電電流の立ち上がりからピークに至るまでに、プラズマが管壁から両電極先端に移行しない場合、発光強度は、段差は生ぜず、上に凸のなだらかな曲線形状となる。
本実施形態における測定方法について説明する。本実施形態においては、PEM社製ロゴスキー電流測定器(RCTi/3000/2.5/300)を用いて、放電電流波形を測定した。また、ソーラボ社製光センサーDET10Aに朝日分光社製の254nmの光を通すバンドパスフィルターを取り付けて、光波形を測定した。なお、光波形の受光強度は任意の位置と絞り取り込み光による相対的な出力値を採用すればよい。
なお、計測時には、放電回路中に逆電流を阻止する半導体を挿入した。これにより、放電電流波形は上に凸のなだらかな曲線となる。一方、254nm光波形は、管壁に沿う湾曲した放電と電極先端間の真直ぐな放電で特有な波形形状となる。
(実施例4)
電極間距離Lを実施例1よりも小さく(0.32cm)した以外は、実施例1と同じである。この場合、極間が短いので、管壁に沿った放電がほぼ生じず、短時間でまっすぐな放電となるので、白濁の問題はほぼない。しかしながら、極間が短い分だけ、ピーク電流値が高くなるので、充電電圧が高いと電極先端が溶解するおそれがある。実施例4の場合、充電電圧が1000Vだと、Y=18.2となり、電極先端が溶解した。充電電圧が800Vだと、Y=22.8と、600Vだと、Y=30.4となり、いずれの場合も電極先端の溶解は生じなかった。
(5.パラメータPLD/Vについて )
発明者は、放電灯寸法DおよびパラメータPL/Vとの透明性と点灯性に関する相関関係について、有効範囲を調べるために追加実験を行った。
図5は放電灯寸法Dと、パラメータPL/Vを順次変えた場合のそれぞれの値及び、その場合の点灯性と白濁の関係を示す。図6は図5の各データをマトリックス配置した場合の結果一覧である。
図6において、透明性が80%以上、自然発火無し、かつ不点灯無しを○、透明性が60~80%、自然発火がほとんどなし、かつ不点灯ほとんどなしを△、透明性が60%以下、自然発火があり、かつ不点灯がありを×とした。
自然発火とはトリガーに高電圧を印加することなしに、コンデンサ充電で放電灯が自然と放電することをいう。
発光管内壁の白濁が進行すると光が散乱され、フォトセンサーの光量が低下する。
透明性は、ライフ後光量/初期光量×100(%)で測定すればよい。本実施形態においては、200Wで点灯させて電力量2kWhで1万ショット点灯させた場合の、ライフ後光量を測定した。
図6から、横軸のパラメータPL/Vは大きくなると、縦軸の放電灯寸法Dは小さくならないと点灯性と白濁防止の双方を満足するようにならないことが分かる。また、縦軸の放電灯寸法Dが大きくなると横軸のパラメータPL/Vは小さくならないと、点灯性と白濁防止の双方を満足するようにならないことが分かる。したがって、放電灯寸法DとパラメータPL/Vの積Yが一定範囲内であれば、上記相反する要求を満足することが分かる。この例では20<Y<200である。
本実施形態においては、パラメータPL/Vの組み合わせとしては、P=100,000Pa、L=0.5cm、P=70,000Pa、L=1.0cm,P=40,000Pa,L=1.5cmの3種類について、充電電圧Vを任意に可変した点灯実験を実施した。
たとえば、図5において、PL/V=100、D=0.3の場合、Y=30となり、常時プラズマが管壁に接近して放電し白濁してしまった。また、PL/V=20、D=1の場合、Y=20となり、頻繁に自然発火してしまった。PL/V=60、D=1の場合、Y=60となり、短時間で電極先端放電に移行し、透明性・点灯性とも良好であった。PL/V=160、D=1の場合、Y=160となり、透明性80%以上で良好であったが、希に不点灯となった。PL/V=100、D=2の場合、Y=200となり、頻繁に不点灯となった。PL/V=20、D=2.8の場合、Y=56となり、頻繁に自然発火した。
すなわち、パラメータYの範囲のみでは、透明性・点灯性の双方を満足する条件とはならない。発明者は、各パラメータD、P、L、Vの範囲についても適切な範囲があると考えた。
封入ガス圧P(Pa)は、20,000<P<200,000(Pa)が好ましく、より好ましいのは、40,000<P<100,000である。封入ガス圧Pが20,000Pa以下の圧力の場合、トリガーによる高電圧印加をしなくともコンデンサへの充電のみで放電(自然発火)するようになり、また封入ガス圧Pが200,000Pa以上になるとトリガーによる高電圧印加しても点灯しなくなるからである。
また、コンデンサへの充電電圧Vは、300<V<3,000(V)が好ましく、より好ましいのは500<V<1,500である。充電電圧Vが300V以下の電圧の場合、封入圧力が20,000Paほどの低圧力でも点灯しにくくなり、また充電電圧Vが3,000V以上の電圧の場合、繰り返し点灯による陰極加熱で、自然発火するようになるからである。
電極間距離L(cm)は、0.3<L<5(cm)が好ましく、より好ましいのは、0.3<L<1.5である。電極間距離Lが0.3cm以下の場合、封入ガス圧Pが200,000Paほどの高圧力封入でも自然発火するようになり、また電極間距離Lが5cm以上になると主放電が管壁に沿って成長し電極間の真直ぐな放電に移行しなくなるからである。
また、放電灯寸法Dは、0.3<D<2(cm)が好ましく、より好ましいのは、0.5<D<1.5である。放電灯寸法Dが0.3cm以下の場合、管壁が電極に接近しすぎており、主放電が電極間に移行しても、管壁が高温のプラズマに曝され白濁してしまう。一方、放電灯寸法Dが2cm以上の場合、電極と管壁が離れすぎて、点灯しなくなってしまうからである。
以上述べたように、各パラメータD、P、L、VおよびパラメータYが、上記の範囲であれば、主放電が両電極側部よりスパークストリーマ放電路を通って湾曲したプラズマ形状で始まる。湾曲したままプラズマが成長するとともに放電電流も増大すると、このプラズマが両電極先端部からの真直ぐなプラズマ形状に移行する。なお、かかる移行は、間接的に放電電流波形と254nm発光波形を同時に測定すればよい。
発明者は、石英ガラス近傍のプラズマ電流が約3000Aを超え、3000A以上の高温プラズマに曝される時間が20μ秒以上になると石英ガラスの蒸発が激しくなり、蒸発したSi+O,SiO2により、バルブが白濁すると考えた。上記Yの値が上記範囲内であれば、前記移行が3000Aに達してから20μ秒以内に起こり、その結果、放電灯が長寿命となる。
(6.他の実施例)
発明者は、さらに、キャパシタの容量、充電電圧を変更した実験を行った。
まず、実施例1~3について、充電電圧を変更した場合について実験した。結果を図7Aに示す。このように、充電電圧を変えてもYが範囲内であれば問題ないことが分かる。
さらに、キャパシタの容量を変更した実験を行った。結果を図7Bに示す。実施例5は、電極間距離Lは1.14cm、放電灯寸法Dは0.87cm。封入ガスは、Xeであり、封入圧は、73327Pa、キャパシタ容量420μFとし、充電電圧は600,800、1000(V)である。この場合、充電電圧1000Vなら、Y=72.7、充電電圧800Vなら、Y=90.9、充電電圧600Vなら、Y=121.2となる。
図8に実施例5の計測結果を示す。このように、管壁に沿った放電は、3000A以下で、プラズマが管壁に接している時間が短いので、寿命が長い。
実施例6は、実施例5と、電極間距離Lが若干異なる(1.17cm)。この場合、充電電圧1000Vなら、Y=74.6、充電電圧800Vなら、Y=93.3、充電電圧600Vなら、Y=124.4となる。
いずれの場合も、1Hz―1万ショットの長期点灯でもまったく白濁は生じなかった。また点灯性も問題なかった。
図9に実施例6の計測結果を示す。このように、プラズマが管壁に接している時間が短いので、寿命が長い。
このように、キャパシタの容量は、あまり影響がないことがわかる。
本実施形態においては、楕円体形状のバルブを採用した場合について説明したが、バブル形状は、これに限定されず、たとえば図10のようにバブルの最も膨らんだ部分が直線の管状であってもよく、あるいは、より大きな径の曲線で構成されたものであってもよい。
また、ガスの種類については、キセノンを採用した場合について説明したが、その他の不活性ガスであってもよい。
(7.トリガーワイヤの数を変更した実施形態について)
7.1 白濁防止について
上記ショートアーク型フラッシュランプについて、より長寿命のランプを実現すべく種々の実験をおこなった。その結果、発明者は、トリガーワイヤの数を増やすことにより、過酷な点灯条件でも、前記白濁が、より生じにくくなることを見いだした。
図11に、第7実施例であるショートアーク型フラッシュランプ101を示す。図12Aに図11のA-A断面を示す。このように、ショートアーク型フラッシュランプ101は、120度ずつ、3本のトリガーワイヤ109が放射状に、並列接続されて配置されている。このように、複数のトリガーワイヤをバルブ7の外周に放射状に均等配置することにより、トリガーワイヤに沿った発光管内壁近傍の湾曲した主放電が複数、生ずる。したがって、発光管内壁近傍の湾曲した主放電が一つの場合と比べると、電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行する。これにより、白濁が起きにくくなる。
なお、図12Bに示すように、60度ずつ、6本のトリガーワイヤ109を並列接続されて配置してもよい。
このことは、トリガーワイヤの数を増やすことで、より顕著となる。たとえば、後述するように、6本のトリガーワイヤを採用した場合、発光管内壁近傍の湾曲した主放電がほとんどなく、電極先端間の真直ぐな主放電に移行している。
トリガーワイヤの数が1本、3本、6本と変えた場合について、実験をおこなった。トリガーワイヤの数以外の条件は、電極間距離Lは1.14cmであり、放電灯寸法Dは0.87cm、封入ガスはXe、封入圧は、73327Pa(550Torr)、とした。また、充電電圧1000V、コンデンサ容量420μFで、1パルスあたりの入力エネルギーを210Jとして、0.5Hzの点灯モードで点灯させた。なお、このランプでは、充電電圧1000Vの条件でY=72.7である。
トリガーワイヤの数が1本のランプでは、千ショット弱で、全体的に白濁がみられ、3本のランプでは、約4千ショットで白濁が少し見られた。さらに、6本のランプでは、2.4万ショットでもほとんど初期状態と変化がなかった。
図13に、トリガーワイヤの数を1本、3本、および6本とした場合の、長期点灯放射強度の変化を示す。トリガーワイヤが1本の場合は、全波長領域200-800nmでは、千ショットで放射強度維持率が76%、2千ショットで放射強度維持率が65%であり、波長域200-300nmについて、千ショットで放射強度維持率が62%、2千ショットで放射強度維持率が43%であった。
これに対して、トリガーワイヤが3本の場合は、全波長領域200-800nmでは、2千ショットで放射強度維持率が90%であり、4千ショットで放射強度維持率が85%であり、波長域200-300nmでは、2千ショットで放射強度維持率が78%、4千ショットで放射強度維持率が63%であった。
また、トリガーワイヤが6本の場合は、全波長領域200-800nmでは、1万ショットで放射強度維持率が93%、2.4万ショットでも90%であり、波長域200-300nmでは、1万ショットで放射強度維持率が90%であり、2.4万ショットでも73%であった。
図14に、分光分布の比較を示す。図14Aは、トリガーワイヤの数が1本の場合の、初期と2千ショット後の比較である。2千ショット後は、波長域200-300nmについて、全般的に放射強度が2/3以下になっている。
これに対して、図14Bのように、トリガーワイヤの数が3本と増えると、4千ショット後も、波長域200-300nmの放射強度の低下が少ない。さらに、図14Cのように、トリガーワイヤの数が6本と増えると、2.4万ショット後も、波長域200-300nmについて、放射強度の低下がほとんどない。
1パルスあたりの入力エネルギーを210Jで繰り返し点灯すると、分光データにおいて、200-800nmの全波長域の中で、特に200-300nmの領域で放射強度が低下している。これは高い入力エネルギーで点灯して紫外線を放射した際にガラスの構造欠陥が生成されたことに起因すると考えられる。ガラスに欠陥が生じると、特に200-300nmの領域でガラスの透過率が低下する。更にランプ点灯時の高温プラズマにより生成したSiO2微粒子が発光管内壁に付着して封体の白濁を生じ、石英ガラスのUV域の透過率を低下させる。これらの要因により、全波長域の中で特にUV放射強度が低下する。図13,図14のグラフから、トリガーワイヤの数が多いほど、白濁がおきにくいことが分かる。
図15に、トリガーワイヤの数を1本と3本に変えた場合の光電流波形を示す(図15Aが1本の場合、図15Bが3本の場合である)。なお、いずれも電極間距離Lは1.87cmであり、封入圧は73327Paとした以外は、第6実施形態と同じである。なお、このランプでは、充電電圧1000Vの条件でY=119.3である。
図15から明らかなように、トリガーワイヤが1本から3本になると、光波形の段差が低い強度で生じており、発光管内壁近傍の湾曲した主放電が発生する時間が短くなる。トリガーワイヤが1本の場合は電流波形が7500A付近の時に光波形の段差が生じ、3000Aから7500Aに到達する時間は約8μsである。一方、トリガーワイヤが3本の場合は電流波形が6000A付近の時に光波形の段差が生じ、3000Aから6000Aに到達する時間は約5μsである。トリガーワイヤが1本より3本の方が、プラズマが発光管内壁に沿って成長する時間が短く、かつ、温度が低い為、ガラスが蒸発する温度に加熱されず、白濁の進行を抑制することができる。
図16に、トリガーワイヤの数を3本と6本に変えた場合の光電流波形を示す(図16Aが3本の場合、図16Bが6本の場合である)。いずれも電極間距離Lは1.14cmであり、封入圧は73327Paとした以外は、第6実施形態と同じである。なお、このランプでは、充電電圧1000Vの条件でY=72.7である。
図16から明らかなように、トリガーワイヤが3本から6本になると、光波形の段差が低い強度で生じており、発光管内壁近傍の湾曲した主放電が発生する時間が短くなる。トリガーワイヤが3本の場合は電流波形が5500A付近の時に光波形の段差が生じ、3000Aから5500Aに到達する時間は約4μsである。一方、トリガーワイヤが6本の場合は電流波形が4500A付近の時に光波形の段差が生じ、3000Aから4500Aに到達する時間は約2μsである。トリガーワイヤが3本より6本の方が、プラズマが発光管内壁に沿って成長する時間が短く、かつ、温度が低い為、白濁の進行を抑制することができる。
このように、トリガーワイヤの本数を複数放射状に配置することにより、高温になったプラズマが管壁に触れるのを抑制して白濁化を低減させることができる。
7.2 黒化防止について
つぎに、より黒化が起こりやすい発光条件とした場合について説明する。
かかる実験におけるランプについては上記白濁の場合と同じであるが、点灯条件および点灯モードが下記のように異なる。本実施形態においては、充電電圧500V、コンデンサ容量420μFで、1パルスあたりの入力エネルギーを52.5Jとして、3Hzの点灯モードで点灯させた。
トリガーワイヤの数が1本のランプでは、2千ショットで、全体的に黒化がみられ、3本のランプでは、約4千ショットで黒化が見られた。さらに、6本のランプでは、3万ショットでもほとんど初期状態と変化がなかった。
一般にフラッシュランプの寿命は1パルスあたりの入力エネルギーに大きく依存し、寿命は放射強度変化において、維持率が50%を下回るとランプ寿命に達していると判断される。
図17に、トリガーワイヤの数を1本、3本、および6本とした場合の長期点灯放射強度の変化を示す。トリガーワイヤが1本の場合は、全波長領域200-800nmでは、2千ショットで放射強度維持率が77%、4千ショットで放射強度維持率が60%であった。
これに対して、トリガーワイヤが3本の場合は、全波長領域200-800nmでは、2千ショットで放射強度維持率が92%、4千ショットで放射強度維持率が84%、6千ショットで放射強度維持率が76%であった。
また、トリガーワイヤが6本の場合は、全波長領域200-800nmでは、1万ショットで放射強度維持率が95%、5万ショットで77%、20万ショットで49%であった。
図18に、図17の実験で用いたランプについて、充電電圧を600Vとした場合の分光分布の比較を示す。図18Aは、トリガーワイヤの数が1本の場合の、初期と2千ショット後の比較である。トリガーワイヤの数が1本の場合、2千ショット時には、全波長域(200-800nm)について、放射強度がかなり低下している。
図18Bは、トリガーワイヤの数が3本の場合の、初期と6千ショット後の比較である。この場合、6千ショット時に、図18Aとほぼ、同様の低下度であることが分かる。
図18Cのように、トリガーワイヤの数が6本となると、4万ショット時でも、トリガーワイヤが3本の場合の6千ショット時よりも放射強度は低下しておらず、トリガーワイヤが3本の場合と、16万ショット時でほぼ同等である。
1パルスあたりの入力エネルギーを52.5Jとして3Hzで繰り返し点灯すると、異常放電やスパッタによる黒化が原因で、全波長域200-800nmが低下していると判断できる。図17,図18のグラフから、トリガーワイヤの数が多いほど、黒化がおきにくいことが分かる。
図19に、トリガーワイヤの数を、1本と3本に変えた場合の光電流波形の比較を示す(図19Aが1本の場合、図19Bが3本の場合である)。いずれも電極間距離Lは0.89cmであり、封入圧は73327Pa、およびコンデンサ容量を280μFとした以外は、第6実施形態と同じである。なお、このランプでは、充電電圧600Vの条件でY=94.6、1000Vの条件でY=56.8である。
図19から、トリガーワイヤが3本の場合には、1本と比べて、低い電流で、管壁に沿った湾曲した主放電から電極間の真直ぐな主放電へ移行しているといえる。トリガーワイヤは固定する為に発光管の後端部で円周状に巻いているが、電極の後端部とトリガーワイヤの距離が近い為、異常放電が発生し易くなっている。電極先端間の放電は発光管と距離があるが電極の後端部からの異常放電は発光管に接近しており、繰り返し異常放電が発生すると、管壁が黒化し易くなる。トリガーワイヤを増やして電極間の放電へ早く移行することにより、異常放電の発生を抑制できる。その結果、電極構成材料がスパッタして発光管の管壁に付着する事が少なくなる。したがって、電極へのスパッタが減少し、黒化の発生を抑制できる。
図20にトリガーワイヤの数を、3本と6本に変えた場合の光電流波形の比較を示す(図20Aが3本の場合、図20Bが6本の場合である)。
いずれも電極間距離Lが1.14cmである以外は、第6実施形態と同じである。なお、このランプでは、充電電圧600Vの条件でY=121.2である。
この場合も、トリガーワイヤが3本の場合に比べて6本では、光波形の段差が低い強度で生じており、発光管内壁近傍の湾曲した主放電が発生する時間が短くなっている。トリガーワイヤが3本の場合は、電流波形が2500A付近で光波形の段差が生じ、トリガーワイヤが6本の場合は1500A付近で段差が生じている。また、入力エネルギーが低い条件で点灯した場合は、管壁に沿った放電は3000A以下で生じており、ガラスが蒸発する温度に到達しない為、白濁の問題はほとんどない。トリガーワイヤが3本より6本の場合は、プラズマが管壁に沿って成長する時間が短く、電極構成材料がスパッタして管壁に付着することが少なくなるため、黒化の進行を抑制することができる。
本実施形態においては、発光管内壁近傍の湾曲した主放電がトリガーワイヤが放射状に均等配置されているので、電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行する。これにより、放電エネルギー210J程度で繰り返し発光させる場合でも、白濁が起きにくくなる。また、放電エネルギー50J程度でも、3Hz程度で繰り返し発光させた場合でも、電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行することで、黒化が起きにくくなる。
なお、発明者は黒化の原因として、異常放電、スパッタ、及び電子放射性物質の蒸発が影響すると考えた。以下説明する。
トリガーワイヤを固定する為に、発光管の後端部でトリガーワイヤを円周状に巻いている。ここで、電極後端部とトリガーワイヤの距離が近い為、異常放電が発生しやすくなっている。これにより、発光管端部の管壁が黒化する。
またフラッシュランプは、高い繰り返し周期や高い入力エネルギーで点灯させるので、電極内に含まれている電子放射性物質が蒸発して黒化する。たとえば、上記のように、1パルスあたりの放電エネルギーを200Jよりも高い条件で、繰り返し点灯させると、電極の温度上昇により、陽極からランタンが、陰極からプレス焼結電極のBa系エミッタ―等の物質が蒸発して、電極付近の管壁が黒化する。
また、陰極は、放電生成時に陽イオンの衝突を受ける事により電極構成材料がスパッタされて飛散する。
このように、異常放電やエミッタ―蒸発によりスパッタし易くなり、電極付近の管壁が黒化していると考えた。
また、本実施形態においては、1本と3本と6本の場合について比較したが、2本以上あれば、電極先端間の真直ぐな主放電により早く移行することができる。
この実施形態では、トリガーワイヤが3本および6本、設けた場合について例示したが、かかる本数についてこれに限定されない。
なお、上記実施例では、20<((P・L・D)/V)<200の条件下で実験をおこなったが、かかる範囲を超える場合でも、トリガーワイヤの数を放射状に増やすことにより、白濁および黒化を効果的に防止することができることはもちろんである。
1・・・・・・・・ショートアーク型フラッシュランプ
3・・・・・・・・陰極
5・・・・・・・・陽極
7・・・・・・・・バルブ
9・・・・・・・・トリガーワイヤ
109・・・・・・トリガーワイヤ

Claims (5)

  1. 封止された封体、
    前記封体に封入された希ガス、
    前記封体内部に対向して配置された陰極および陽極、
    前記封体外側の陰陽極間に張られた複数の始動用のトリガーワイヤ、
    を備え、コンデンサに充電した電気エネルギーを、前記トリガーワイヤに高電圧を印加して始動する紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプであって、
    前記各トリガーワイヤは、前記封体の軸方向の中心線が属する平面に属するように前記封体外側の陰陽極間に張られており、かつ、前記軸方向に直交する断面において、前記中心線を中心とした円周上に均等して3本以上、離間配置されており、これにより、前記トリガーワイヤに沿って発光管内壁近傍に形成される複数のスパークストリーマが前記陰極と陽極間のまっすぐな主放電へより早く移行するようにしたこと、
    を特徴とする紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプ。
  2. 請求項の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいて、
    前記トリガーワイヤは、6本以上で構成されていること、
    を特徴とする紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプ。
  3. 請求項1または2の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいて、
    前記コンデンサに充電する1パルスあたりのエネルギーは50J以上であること、
    を特徴とするショートアーク型フラッシュランプ。
  4. 請求項の紫外光放射ショートアーク型フラッシュランプにおいて、
    前記コンデンサに充電する1パルスあたりのエネルギーは200J以上であること、
    を特徴とするショートアーク型フラッシュランプ。
  5. 請求項1~請求項のいずれかの紫外光を放射するショートアーク型フラッシュランプにおいて、
    主放電における充電電圧500V以上、ピーク電流は3000A以上であること、
    を特徴とするショートアーク型フラッシュランプ。

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