JP7136713B2 - 外科手術用ドリル - Google Patents

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Description

本発明は、人工関節置換術等の外科手術において用いられる外科手術用ドリルに関する。
従来から、人工関節置換術においては、骨に対してインプラントあるいはトライアル部材等を取付けるために、外科手術用ドリルを用いて骨に穴を設ける作業が術者によって行われている。しかし、術者が患者の骨に穴を設ける作業を行う際は、人体の奥まった箇所に設ける場合もあり、直線状の外科手術用ドリルを用いた場合、所望の位置に穴を設けることができない場合もある。
このような場合、術者は、屈曲させながら回転操作してトルクを伝達することができる外科手術用ドリルを用いている。そして、一度手術において用いられた外科手術用ドリルは、メンテナンス時において洗浄等が行われる。
例えば、特許文献1に開示されているトルクを伝達する装置は、複数のセグメントが接続されて細長く構成されている。そして、各セグメントは、第1の端においてオス型として形成され、第2の端においてオス型を受け入れるようにメス形の部分として形成されている。
また例えば、特許文献2には、コラム1の28行目から29行目に記載されているように、ドリル部に回転駆動力を伝えるため螺旋状に巻回された形態のシャフト部材が例示されている。
特表2009-540952号公報 米国特許第8366559号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の装置におけるシャフトでは、オス型とメス型のセグメントの連結部分で動きに制約が生じるため、トルクのスムーズな伝達を実現することが難しい。また、各セグメントの内側に付着した汚れを直接洗浄して除去することが容易ではない。
また、特許文献2に記載のシャフト部材は、螺旋状に巻回されて形成されているため、屈曲性が良くスムーズなトルクの伝達が可能であるが、シャフト部分を湾曲させた状態で使用することで内部に体液等が浸入して閉じ込められてしまう。これにより、シャフト部分の内部には、体液等が閉じ込められた状態で付着してしまい、メンテナンス時の洗浄が非常に困難になるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、スムーズなトルクの伝達ができるとともにメンテナンス時の洗浄が容易な外科手術用ドリルを提供することである。
(1)上記課題を解決するため、本発明のある局面に係る外科手術用ドリルは、筒状で屈曲可能なシャフト部と、前記シャフト部の一端に配置されたドリル部と、前記シャフト部の他端に配置され、駆動力発生手段に係合する係合部と、を含み、前記ドリル部と、前記係合部は、前記シャフト部の筒状の部分の内部への液体の浸入を遮蔽するよう、前記シャフト部の各々の端部に気密に接合されており、前記シャフト部の筒状の部分の壁部は全周にわたって液体の透過を阻止する一体の金属で構成されていることを特徴とする。
上記の構成によると、外科手術用ドリルは、シャフト部の一端に配置されたドリル部と、シャフト部の他端に配置され、駆動力発生手段に係合する係合部と、を含んで構成されている。このため、シャフト部は、駆動力発生手段の駆動力をドリル部に伝達することができる。そして、シャフト部は、筒状で屈曲可能である。このため、シャフト部は、駆動力発生手段からの駆動力を筒状のシャフト部を屈曲させながらスムーズにドリル部に伝達することができる。
また、筒状で屈曲可能なシャフト部の端部の各々において、ドリル部と係合部に対して気密に接合されており、シャフト部の筒状の部分の壁部が液体の透過を阻止する一体の金属で全周にわたり構成されている。このため、体液等がシャフト部の内部に浸入することなく、メンテナンス時に洗浄等行う場合においても、容易に汚れを除去することができる。
従って、スムーズなトルクの伝達ができるとともにメンテナンス時の洗浄が容易な外科手術用ドリルを提供することができる。
(2)好ましくは、前記壁部は、蛇腹構造の部分を含むことを特徴とする。
この構成によると、壁部は、蛇腹構造の部分を含んで構成されている。このため、術者は、蛇腹構造の部分を伸縮させて壁部を屈曲させることができる。その結果、壁部に隙間を生じさせず気密性を保持することが実現できるため、壁部の内部への体液等の浸入が確実に防止されるとともにメンテナンス時の洗浄も容易に行うことができる。
(3)好ましくは、前記シャフト部の内部に屈曲可能な補助軸を更に含むことを特徴とする。
この構成によると、シャフト部の内部に屈曲可能な補助軸が含まれている。このため、シャフト部は、屈曲性が確保されるとともに高い強度も兼ね備えることができる。また、補助軸は、シャフト部の内部に設けられることで、シャフト部の気密性を損なうこともなく、メンテナンス時の洗浄を容易に行うこともできる。
(4)好ましくは、前記ドリル部は、着脱可能なドリルビットとドリルビット取付け部を含むことを特徴とする。
この構成によると、ドリル部は、ドリルビットとドリルビット取付け部を含んでいる。そして、ドリルビットは、ドリルビット取付け部に対して着脱可能に構成されている。このため、手術に際して、種々の径や長さのドリルビットを交換して使用することができる。これにより、術者は、手術に際して多数の外科手術用ドリルを用意する必要がなくなる。また、使用後における外科手術用ドリルのメンテナンスの手間も大幅に軽減される。
本発明によると、スムーズなトルクの伝達ができるとともにメンテナンス時の洗浄が容易な外科手術用ドリルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る外科手術用ドリルを示す図である。 図1に示す外科手術用ドリルのドリル部について一部を省略して示す拡大図である。 図1に示す外科手術用ドリルのシャフト部について示す拡大図である。 図3に示すシャフト部の一部を拡大して壁部のみ断面にし、内部を模式的に示す図である。 図3に示すシャフト部をシャフト接合部とともに拡大して模式的に示す断面図である。 図3に示すシャフト部を係合部とともに拡大して模式的に示す断面図である。 図1に示す外科手術用ドリルの係合部について駆動力発生手段とともに模式的に示す図である。 図1に示すドリルガイドについて一部を拡大して示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本発明は、人工関節置換術において用いられる外科手術用ドリルとして、広く適用することができるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る外科手術用ドリル1を示す図である。図1は、外科手術用ドリル1について、駆動力発生手段100及びドリルガイド6とともに示す図である。外科手術用ドリル1は、例えば、締結部材としてのネジ部材を用いてインプラントを骨に固定する際に、骨にネジ部材を締結させるための下穴を設けるための道具として使用される。外科手術用ドリル1は、ドリル部2と、シャフト部3と、補助軸4と、係合部5と、を含んで構成されている。ドリル部2と、係合部5は、シャフト部3の各々の端部に気密に接合されている。尚、駆動力発生手段100は、手術において、ドリル部2とともに使用される。駆動力発生手段100は、回転方向の駆動力を発生させ、シャフト部3に駆動力を伝達することでドリル部2を駆動させる。
ドリル部2は、人工関節置換術において骨を切削するための部分である。ドリル部2は、ドリルビット20と、ドリルビット取付け部21と、シャフト接合部22と、を含んで構成されている。
図2は、図1に示す外科手術用ドリル1のドリル部2について一部を省略して示す拡大図である。ドリルビット20は、骨に穴を設けるための部分であり、所望の大きさと深さの穴を設けるため種々のサイズのものが用意される。ドリルビッド20は、刃部23と、排出溝24と、一対のピン部25、25と、を有している。尚、図2では、一対のピン部25、25のうち一方のみが図示されている。
刃部23は、ドリルビット20の先端部分に形成されており、骨に穴を設ける際に骨に直接接触させて骨を切削する部分である。排出溝24は、刃部23で切削した骨の切り屑を排出するために設けられている。排出溝24は、ドリルビット20の本体部分の外周部分において螺旋状に設けられている。一対のピン25、25は、ドリルビット20をドリルビット取付け部21に対して取付けるための部分として構成されている。ドリルビット20は、ドリルビット取付け部21に着脱自在に取付けられる。一対のピン25、25は、ドリルビット20の基端側に設けられている。一対のピン部25、25はそれぞれ、ドリルビット20の中心軸に対して垂直な方向に棒状に延びている。
本実施の形態におけるドリルビット取付け部21は、ドリル部2のドリルビット20をシャフト部3に対して着脱自在に固定するための部分として構成されている。ドリルビット取付け部21は、シャフト部3の先端部分に配置されている。ドリルビット取付け部21は、ドリルビット受け部26と、スライド部27と、を有している。
ドリルビット受け部26は、ドリルビット20の基端側の部分を収容する部分として構成されている。ドリルビット受け部26は、略円筒状に形成されており、シャフト部3の先端側に設けられている。より具体的には、ドリルビット受け部26は、シャフト部3の先端に取付けられたシャフト接合部22の先端に設けられている。ドリルビット受け部26は、軸心がシャフト部3の軸心と同軸になるように配置されている。ドリルビット受け部26の周壁部分には、先端側において、ドリルビット20の一対のピン部25、25が嵌め込まれる一対の第1切り欠き溝28、28が形成されている。
一対の第1切り欠き溝28、28は、ドリルビット受け部26の周壁において、先端側からシャフト部3側に向かって延びるとともに、ドリルビット受け部26の中途位置において周方向に屈曲して延びている。即ち、一対の第1切り欠き溝28、28は、図2に示すように、略L字状に形成されている。尚、図2では、一対の第1切り欠き溝28、28のうち一方のみが図示されている。
スライド部27は、ドリルビット受け部26に収容されたドリルビット20を固定するための部分として構成されている。スライド部27は、ドリルビット受け部26よりも一回り大きい略円筒状に形成されており、シャフト部3の先端側に設けられている。より具体的には、スライド部27は、シャフト部3の先端に取付けられたシャフト接合部22の先端側に設けられており、また、ドリルビット受け部26の外周側にバネ部材(図示省略)を介して配置されている。スライド部27は、軸心がドリルビット受け部26の軸心と同軸になるように、即ち、シャフト部3の軸心と同軸になるように配置されている。
スライド部27は、ドリルビット受け部26に対して、ドリルビット受け部26の軸心方向にスライド自在に設けられている。スライド部27は、バネ部材によってシャフト部3の先端側に向かって押圧されており、スライド部27の先端部分がドリルビット受け部26の先端部分と揃う位置に保持される。スライド部27の周壁部分の先端側には、一対の第2切り欠き溝29、29が形成されている。一対の第2切り欠き溝29、29は、一対の第1切り欠き溝28、28に嵌められた一対のピン部25、25をドリルビット受け部26に対して固定するための部分として構成されている。一対の第2切り欠き溝29、29は、スライド部27の周壁の先端側に形成されており、スライド部27の周壁の先端側からシャフト部3側に向かってスライド部27の周壁の中途位置まで直線状に延びている。尚、図2では、一対の第2切り欠き溝29、29のうち一方のみが図示されている。
ドリルビット20をシャフト部3に取付ける際には、図2に示すように、スライド部27がシャフト部3側にスライドされた状態において、ドリルビット20の一対のピン部25、25がドリルビット受け部26の一対の第1切り欠き溝28、28にそれぞれ挿入される。そして、一対の第1切り欠き溝28、28に挿入された一対のピン部25、25は、ドリルビット受け部26に形成された一対の第1切り欠き溝28、28に沿って周方向に回転される。このとき、一対のピン部25、25は、ドリルビット受け部26の外周面から径方向外側に突出した状態となる。そして、スライド部27に形成された一対の第2切り欠き溝29、29が、ドリルビット受け部26の外周面から突出した一対のピン部25、25に対して嵌められて、ドリルビット20がシャフト部3に固定される。
シャフト接合部22は、シャフト部3の先端に接合される部分である。シャフト接合部22は、ドリルビット取付部21のドリルビット受け部26を支持している。
図3は、図1に示す外科手術用ドリル1のシャフト部3について示す拡大図である。図4は、図3に示すシャフト部3の一部を拡大して壁部のみ断面にし、内部を模式的に示す図である。図5は、図3に示すシャフト部3をシャフト接合部22とともに拡大して模式的に示す断面図である。図6は、図3に示すシャフト部3を係合部5とともに拡大して模式的に示す断面図である。
シャフト部3は、駆動力発生手段100からの駆動力を、ドリル部2に伝達するための部分として構成されている。本実施の形態におけるシャフト部3は、筒状に構成されている。より具体的には、シャフト部3は、管状に形成されている。そして、シャフト部3は、駆動力発生手段100による回転方向及び軸方向の駆動力をドリル部2に伝達する。また、シャフト部3は、屈曲可能に構成されており、シャフト部3が屈曲した状態であっても、駆動力発生手段100による回転方向及び軸方向の駆動力をドリル部2に伝達することができる。シャフト部3は、一端である先端側には、ドリル部2が配置されている。また、シャフト部3は、他端である基端側には、駆動力発生手段100が配置されている。シャフト部3の基端側は、係合部5を介して駆動力発生手段100に接続される。
図3乃至図6に示すように、シャフト部3は、筒状の部分として構成された壁部30を有している。壁部30は、全周にわたって液体の透過を阻止するように一体の金属で構成されている。壁部30は、シャフト部3が屈曲可能となるように薄い金属で構成されている。より具体的には、壁部30は、蛇腹構造の部分を含んで構成されている。尚、壁部30の蛇腹構造の部分は、波型形状に加工した平板材料の端辺同士を接合して円筒状に形成することによって作製してもよく、また、円筒状の管をプレス加工等することによって蛇腹状の部分が形成されるようにして作製してもよい。
図4乃至図6を参照して、壁部30の蛇腹構造の部分は、縮径部31と、拡径部32と、連結部33と、を有している。縮径部31は、壁部30の2種類の大きさの円筒状の部分のうち径が小さい方の円筒状の部分である。拡径部32は、壁部30の2種類の大きさの円筒状の部分のうち径が大きい方の円筒状の部分である。壁部30の蛇腹構造の部分は、複数の縮径部31と、拡径部32とがそれぞれ交互に軸方向に並ぶように連結部33によって一体に連結されて構成されている。即ち、互いに隣接する縮径部31と、拡径部32とはそれぞれ、連結部33によって一体に連結されている。尚、縮径部31と、拡径部32と、連結部33とは、同じ厚みで一体に形成されており、弾性変形可能に構成されている。
壁部30は、換言すると、シャフト部3の軸方向に沿った断面における形状が、断面視において波型に形成されている。即ち、壁部30は、シャフト部3の軸方向に沿った断面において、内側にへこむ谷部として形成される縮径部31と、谷部に対して外側に突出する山部として形成される拡径部32とが連結部33を介して連続することによって形成されている。
シャフト部3は、先端側において接合部34によってシャフト結合部22に接合されている。また、シャフト部3は、基端側において接合部34によって係合部5に接合されている。接合部34は溶接によって接合する部分である。接合部34は、シャフト部3を、シャフト接合部22、及び係合部5に対して気密な状態で接合する。接合部34は、第1接合部35と、第2接合部36と、を有する。
図5を参照して、第1接合部35は、シャフト部3がシャフト接合部22に接合される部分として設けられている。壁部30は、先端側の端部が折返されてシャフト接合部22に対して面接触した状態で第1接合部35によって接合されている。即ち、シャフト部3とドリル部2とは、シャフト部3の筒状の部分の内部への液体の浸入を遮蔽するように、第1接合部35によって気密に接合されている。
また、図6を参照して、第2接合部36は、シャフト部3が係合部5に接合される部分として設けられている。壁部30は、基端側の端部が折返されて係合部5に対して面接触した状態で第2接合部36によって接合されている。即ち、シャフト部3と係合部5とは、シャフト部3の筒状の部分の内部への液体の浸入を遮蔽するように、第2接合部36によって気密に接合されている。
補助軸4は、図3及び図4に示すように、シャフト部3の屈曲強度を一定以上に保つために、シャフト部3を補助する部材として設けられている。補助軸4は、シャフト部3の内部に設けられており、屈曲可能に構成されている。補助軸4は、コイル状に巻き回されて形成されている。補助軸4のコイル部分は、巻回されて隣り合う部分が互いに接触するように密な状態で形成されている。補助軸4は、一端側である先端側においてシャフト結合部22に結合されており、他端側である基端側において係合部5に結合されている。シャフト結合部22から係合部5に亘って延びている。
図7は、図1に示す外科手術用ドリル1の係合部5について駆動力発生手段100とともに模式的に示す図である。係合部5は、シャフト部3を駆動力発生手段100に係合するための部分として構成されている。係合部5は、シャフト部3の他端である基端側に設けられている。より具体的には、係合部5は、駆動力発生手段100の出力軸102に対して嵌合する。係合部5は、嵌合部50と、キー部材51と、を有している。
嵌合部50は、駆動力発生手段100の出力軸102に設けられた嵌合穴(図示省略)に挿入される部分として構成されている。嵌合部50は、円柱状に形成されている。また、嵌合部50には、図7に示すように、嵌合部50の軸方向と平行に延びるキー部材51が一体に形成されている。即ち、嵌合穴に挿入された嵌合部50は、出力軸102の回転に従って回転するように構成されている。尚、嵌合部50は、図示が省略されたピン等の固定部材によって、キー結合された状態で出力軸102に固定されている。
図1及び図7を参照して、駆動力発生手段100は、ドリル部2に骨を切削するための駆動力を発生させるための部分である。駆動力発生手段100は、回転モータ101と、出力軸102と、を有している。駆動力発生手段100は、回転モータ101によって駆動力が発生し出力軸102から回転方向の駆動力が出力されるように構成されている。また、駆動力発生手段100には、術者の手によって軸方向の力が加えられる。駆動力発生手段100に発生した回転方向及び軸方向の駆動力は、シャフト部3を介してドリル部2に伝達される。駆動力発生手段100の出力軸102には、係合部5によってシャフト部3が係合されている。
図8は、図1に示すドリルガイド6について一部を拡大して示す図である。ドリルガイド6は、骨に穴をあける際に回転によって刃部23がずれないようにドリルビット20を保持するための部分として構成されている。ドリルガイド6は、ドリルビット20に取付けられる。ドリルガイド6は、回転保持部60と、把持部61と、を有する。
回転保持部60は、図1に示すように、ドリルビット20を回転自在に保持する部分として構成されている。即ち、回転保持部60は、図1及び図8に示すように、円筒状に形成されており、ドリルビット20が挿通される。例えば、回転保持部60は、骨に穴を設ける際、骨の穴を設ける箇所にあてがって使用される。
把持部61は、板状に形成されており回転保持部60から片持状に延びている。把持部61は、穴を設ける箇所から刃部23がずれないように、骨の切削作業中に術者によって把持される部分として構成されている。術者は、ドリルガイド6を使用することで、シャフト部3が屈曲した状態で使用された場合であっても、ドリル部2を保持して所望の位置に所望の向きの穴を設けることができる。
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態における、外科手術用ドリル1は、シャフト部3の一端に配置されたドリル部2と、シャフト部3の他端に配置され、駆動力発生手段100に係合する係合部5と、を含んで構成されている。このため、シャフト部3は、駆動力発生手段100からの駆動力をドリル部2に伝達することができる。そして、シャフト部3は、筒状で屈曲可能である。このため、シャフト部3は、駆動力発生手段100からの駆動力を筒状のシャフト部3を屈曲させながらスムーズにドリル部2に伝達することができる。
また、筒状で屈曲可能なシャフト部3の端部の各々において、ドリル部2と係合部5に対して気密に接合されており、シャフト部3の筒状の部分の壁部30が液体の透過を阻止する一体の金属で全周にわたり構成されている。このため、体液等がシャフト部3の内部に浸入することなく、メンテナンス時に洗浄等行う場合においても、容易に汚れを除去することができる。
従って、スムーズなトルクの伝達ができるとともにメンテナンス時の洗浄が容易な外科手術用ドリル1を提供することができる。
また、本実施形態によると、壁部30は、蛇腹構造の部分を含んで構成されている。このため、術者は、蛇腹構造の部分を伸縮させて壁部30を屈曲させることができる。その結果、壁部30に隙間を生じさせず気密性を保持することが実現できるため、壁部30の内部への体液等の浸入が確実に防止されるとともにメンテナンス時の洗浄も容易に行うことができる。
また、本実施形態によると、シャフト部3の内部に屈曲可能な補助軸4が更に含まれている。このため、シャフト部3は、屈曲性が確保されるとともに高い強度も兼ね備えることができる。また、補助軸4は、シャフト部3の内部に設けられることで、シャフト部3の気密性を損なうこともなく、メンテナンス時の洗浄等を容易に行うこともできる。
また、本実施形態によると、ドリル部2は、ドリルビット20とドリルビット取付け部21を含んでいる。そして、ドリルビット20は、ドリルビット取付け部21に対して着脱可能に構成されている。このため、手術に際して、種々の径や長さのドリルビット20を交換して使用することができる。これにより、術者は、手術に際して多数の外科手術用ドリル1を用意する必要がなくなる。また、使用後における外科手術用ドリル1のメンテナンスの手間も大幅に軽減される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、次のような変形例が実施されてもよい。
(1)前述の実施形態では、本実施の形態における駆動力発生手段100は、回転モータ101によって回転方向の駆動力を発生させる場合を例に説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、手動によって回転方向の駆動力を発生させるものであってもよい。
(2)また、前述の実施形態では、補助軸4は、コイル状に巻き回されて形成されている形態を例に説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、補助軸4は、細い丸棒、あるいは、軸状に形成されるものであってもよい。
(3)また、前述の実施形態では、シャフト部3の内部に屈曲可能な補助軸4を有する場合を例に説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、シャフト部3が中空の管状に構成されているものであってもよい。
(4)また、前述の実施形態では、一対のピン25、25に一対の第1切り欠き溝28、28に嵌め込まれた後に、一対の第2切り欠き溝29、29が嵌め込まれることによってドリル部20が、ドリルビット取付け部21に取付けられる場合を例に説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、ドリルビット取付部21は、ドリルビット20の基端側を外周側から直接挟持する機構で構成されるものであってもよい。
(5)また、前述の実施形態では、ドリル部2が、ドリルビット20と、ドリルビット取付け部21と、シャフト接合部22と、を含んで構成されている形態を例に説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、ドリル部2は、一体の部材として構成されるものであってもよい。
本発明は、人工関節置換術において用いられる外科手術用ドリルとして、広く適用することができるものである。
1 外科手術用ドリル1
2 ドリル部2
20 ドリルビット20
21 ドリルビット取付け部21
3 シャフト部3
30 壁部30
4 補助軸4
5 係合部5
100 駆動力発生手段100

Claims (4)

  1. 外科手術用ドリルであって、
    筒状で屈曲可能なシャフト部と、
    前記シャフト部の一端に配置されたドリル部と、
    前記シャフト部の他端に配置され、駆動力発生手段に係合する係合部と、を含み、
    前記ドリル部と、前記係合部は、前記シャフト部の筒状の部分の内部への液体の浸入を遮蔽するよう、前記シャフト部の各々の端部に気密に接合されており、
    前記シャフト部の筒状の部分の壁部は全周にわたって液体の透過を阻止する一体の金属で構成されている、
    外科手術用ドリル。
  2. 請求項1に記載の外科手術用ドリルであって、前記壁部は、蛇腹構造の部分を含む、
    外科手術用ドリル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の外科手術用ドリルであって、前記シャフト部の内部に屈曲可能な補助軸を更に含む、
    外科手術用ドリル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外科手術用ドリルであって、
    前記ドリル部は、着脱可能なドリルビットとドリルビット取付け部を含む、
    外科手術用ドリル。
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