以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
(実施の形態1)
<記録媒体供給システム1000の構成>
実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の構成の一例を示す断面側面図である。図1に示すように、記録媒体供給システム1000は、記録媒体供給装置1と、撮像部100とを備える。本実施の形態では、記録媒体供給装置1は、画像形成装置であるとして説明する。なお、記録媒体供給装置1は、画像形成装置に限定されず、手差し供給部を備え、手差し供給部を介して記録媒体を供給できる装置であればよい。
さらに、本実施の形態では、記録媒体供給装置1は、電子写真方式の画像形成装置であり、記録媒体上に画像を形成する複合機能複写機であるとして説明するが、これに限定されない。画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成するいかなる装置であってもよく、例えば、単なる複写機又は印刷機であってもよい。本実施の形態では、記録媒体供給装置1が画像を形成する記録媒体は、紙である。さらに、後述するように、記録媒体供給装置1が画像データを読み取る記録媒体は、紙である。なお、いずれの記録媒体も、紙に限定されず、その表面上に画像が形成できればよい。紙以外の記録媒体の例は、布、フィルム又は板等のシート材である。
また、本実施の形態では、撮像部100は、記録媒体供給装置1に一体的に組み付けられた構成であるとして説明するが、これに限定されない。撮像部100は、記録媒体供給装置1とは別のデバイスであり、記録媒体供給装置1に画像を送信するように構成されてもよい。当該デバイスは、撮像を行うことができ且つ記録媒体供給装置1と有線通信又は無線通信可能であれば、いかなるデバイスであってもよい。このようなデバイスの例は、スマートフォン、タブレット及びカメラ等である。
記録媒体供給装置1は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を備える。記録媒体供給装置1は、紙原稿から読み取った情報の画像データを生成する又は当該画像データの画像を用紙上に形成することができる。また、記録媒体供給装置1は、当該画像データを、PC(Personal Computer)、スマートフォン又はタブレット等のコンピュータ装置2に送る、又は、PBX(構内交換機:Private Branch eXchanger)3等を介して電話回線を通じて外部の送信先に送ることができる。さらに、記録媒体供給装置1は、コンピュータ装置2から、及び、PBX3等を介して取得された情報の画像を用紙上に形成することができる。本実施の形態及び特許請求の範囲において、記録媒体供給装置1が画像データを読み取る紙を「紙原稿」と呼び、記録媒体供給装置1が画像を形成する紙を「用紙」と呼ぶ場合がある。
記録媒体供給装置1は、操作部10と、画像読取部20と、印刷部30と、手差し供給部40と、制御部50とを備える。制御部50は、記録媒体供給装置1の全体の動作を制御する。制御部50の詳細は、後述する。
操作部10は、操作者から記録媒体供給装置1の操作に関する指令を受け付けるインタフェースであり、本実施の形態では、入力部11と表示部12とを備える。入力部11は、操作者から入力を受け付け、例えば、タッチパネル及びボタン等で構成される。表示部12は、各種情報を示す画像を表示し、例えば、ディスプレイ及びタッチパネル等で構成される。表示部12は、各種情報を示す音声を出力するスピーカを含んでもよい。入力部11と表示部12とは、別々の装置であってもよく、タッチパネルのように一体化された装置であってもよい。本実施の形態では、入力部11は、タッチパネル及びボタンであり、タッチパネルは、表示部12の機能も実現する。
画像読取部20は、紙原稿上の情報を読み取り、画像データとして印刷部30等に出力する。画像読取部20は、ADF(自動原稿送り装置:Auto Document Feeder)21及び画像読取装置22を備える。ADF21は、その上に配置された紙原稿を順次、画像読取装置22に送る。画像読取装置22は、ADF21から送られる各紙原稿の表面から画像データを取得し、印刷部30等に出力する。
印刷部30は、画像データに基づきトナー像を形成し、用紙に印刷する。印刷部30は、露光装置31、感光体32、現像装置33、搬送ベルト34、定着装置35、給紙ユニット36及び複数のローラを備える。露光装置31は、画像読取装置22等から取得される画像データに対応して感光体32に光を照射することで、感光体32の表面上に静電潜像を形成する。現像装置33は、感光体32上の静電潜像にトナーを付着させることで、感光体32の表面にトナー像を形成する。搬送ベルト34は、供給される用紙にトナー像を転写する。定着装置35は、転写後の用紙に熱を加えることで、トナー像を用紙に定着させる。定着装置35を通過後の用紙は、記録媒体供給装置1の外部に排出される。複数のローラは、用紙を搬送する。
給紙ユニット36は用紙を収容し、収容された用紙は、給紙ローラで1枚ずつ取り出され、複数の用紙ガイドを経て印刷部30のレジストローラ37に搬送される。レジストローラ37は、搬送された用紙を感光体32へ搬送する。
手差し供給部40は、その上に配置された用紙を順次印刷部30に送る。手差し供給部40は、記録媒体供給装置1の側部の手差し供給口41に配置された手差しトレイ42及び搬送ローラ43を有する。手差しトレイ42は手差し供給口41から外方へ延び、その上に1枚以上の用紙が載置される。搬送ローラ43は、手差しトレイ42上の用紙を1枚ずつ手差し供給口41内に移動させ、用紙ガイドを経てレジストローラ37に搬送する。
撮像部100は、手差し供給部40を撮像する。具体的には、撮像部100は、用紙が配置される手差しトレイ42を撮像し、撮像した画像を制御部50に出力する。撮像部100の例は、静止画及び/又は動画のデジタル画像を撮像するカメラである。なお、撮像部100はアナログ画像を撮像するカメラであってもよく、この場合、アナログ画像は、撮像部100又は他の装置によってデジタル変換されてもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「画像」とは、画像そのものを意味するだけでなく、画像を示すデータである画像データ及び画像を示す信号である画像信号をも意味し得る。
図2は、実施の形態1に係る撮像部100の配置例を示す側面図である。図2に示すように、撮像部100は、手差しトレイ42の上方に配置され、上方から下方に向かって手差しトレイ42の上面42aを撮像する。撮像部100は、その光軸中心LAが上面42aと交差するように方向付けられている。上面42aは用紙が配置される面である。テーパ状の破線で示される撮像部100の視野内に、上面42aの大部分が含まれる。
手差し供給部40の構成を説明する。図3は、実施の形態1に係る記録媒体供給装置1の手差し供給部40の構成の一例を示す平面図である。図4は、図3の手差し供給部40に用紙Pが配置された例を示す平面図である。
図3に示すように、手差し供給部40は、手差しトレイ42の上面42aに、用紙のサイズに合わせて用紙をガイド及び保持する2つの保持部材44A及び44Bを有している。保持部材44A及び44Bはそれぞれ、搬送ローラ43による用紙の搬送方向D2Aと略垂直である方向D1A及びD1Bに移動可能である。方向D1Aと方向D1Bとは互いに反対方向である。なお、方向D1Aと方向D1Bとをまとめて、方向D1と呼ぶこともある。方向D1は、方向D1A及び方向D1Bの一方又は両方を示す。保持部材44A及び44Bは保持部の一例であり、方向D1は第一方向の一例である。
また、手差し供給部40は、搬送ローラ43と反対側の手差しトレイ42の端部42bに、補助トレイ45を有している。補助トレイ45は、端部42bから方向D2A及びD2Bに伸縮する。方向D2Aと方向D2Bとは互いに反対方向である。補助トレイ45は、方向D2Bに伸長することによって、長い用紙を支持する。なお、方向D2Aと方向D2Bとをまとめて、方向D2と呼ぶこともある。方向D2は、方向D2A及び方向D2Bの一方又は両方を示す。方向D2は第二方向の一例である。
図4に示すように、用紙Pは、保持部材44A及び44Bの間に配置される。保持部材44A及び44Bはそれぞれ、手差しトレイ42上の用紙の幅方向である方向D1B及びD1Aの両側から用紙Pを挟むことによって、用紙Pを保持しつつガイドする。保持部材44A及び44Bは、図示しない接続部材等を介して互いに連結されており、互いに向かう方向及び離れる方向に同期して移動する。
図3に示すように、手差しトレイ42の上面42aに、ガイド溝42cA及び42cBと、ガイド孔42dA及び42dBとが形成されている。ガイド溝42cA及び42cBはそれぞれ、手差しトレイ42の中央から方向D1A及びD1Bに延びる溝である。ガイド孔42dA及び42dBはそれぞれ、手差しトレイ42の中央から方向D1A及びD1Bに延びる長穴である。ガイド孔42dA及び42dBは、ガイド溝42cA及び42cBよりも搬送ローラ43の近くに配置されている。なお、ガイド溝42cA及び42cB並びにガイド孔42dA及び42dBの配置及び数量は、上記に限定されない。
保持部材44Aは、ガイド部44Aaと、嵌合部44Abと、連結部44Acとを有し、これらは互いに連結されている。保持部材44Bは、ガイド部44Baと、嵌合部44Bbと、連結部44Bcとを有し、これらは互いに連結されている。
ガイド部44Aa及び44Baはそれぞれ、方向D2に延びる細長い板状の部位であり、方向D1B及びD1Aに移動することによって、上面42a上の用紙Pに当接し、用紙Pを保持し且つ移動を案内する。嵌合部44Ab及び44Bbはそれぞれ、平板状の部位であり、ガイド溝42cA及び42cBに嵌り、ガイド溝42cA及び42cBに沿って方向D1に移動可能である。連結部44Ac及び44Bcはそれぞれ、ガイド孔42dA及び42dBを貫通し、連結部44Ac及び44Bcを連結する接続部材等によって、互いに向かう方向及び離れる方向に同期して移動される。
図4に示すように、保持部材44A及び44Bが、これらの間に用紙を保持したとき、ガイド部44Aa及び44Baは用紙の縁に隣接し、嵌合部44Ab及び44Bbは用紙の下部に位置し、用紙によって覆われる。
図3に示すように、手差し供給部40は、手差しトレイ42の上面42a上に、第一主走査指標71と、第一主走査マーク72と、第二主走査指標73と、第二主走査マーク74と、副走査指標75と、副走査マーク76とを有する。
第一主走査指標71及び第二主走査指標73は、上面42a上における同じ方向D1の寸法を示す指標である。第一主走査マーク72及び第二主走査マーク74はそれぞれ、第一主走査指標71及び第二主走査指標73が示す寸法の方向D1を示す指標である。第一主走査指標71及び第二主走査指標73は第一指標の一例であり、第一主走査マーク72及び第二主走査マーク74は第二指標の一例である。
副走査指標75は、上面42a上での方向D2の寸法を示す指標である。副走査指標75が示す寸法の方向は、第一主走査指標71及び第二主走査指標73が示す寸法の方向と異なる。副走査マーク76は、副走査指標75が示す寸法の方向D2を示す指標である。副走査指標75は第三指標の一例であり、副走査マーク76は第四指標の一例である。
なお、「主走査」及び「副走査」は、単なる名称であり、一方がメインであり且つ他方がサブであることを意味するわけではない。
複数の第一主走査指標71が配置され、方向D1に配列されている。複数の第一主走査指標71は、方向D1に所定の間隔をあけて等間隔に並ぶ。各第一主走査指標71は、方向D1と直交する方向D2に延びる線分状の指標である。複数の第一主走査指標71は、目盛り状の指標を形成する。複数の第一主走査指標71は、手差しトレイ42の端部42bと保持部材44A及び44Bとの間において、手差しトレイ42の側部42eから側部42fにわたって配置されている。側部42e及び42fは、手差しトレイ42において方向D1に位置する側部である。
2つの第一主走査マーク72が、複数の第一主走査指標71に対して、方向D1での両側に配置され、方向D1に配列されている。各第一主走査マーク72の形状は、正方形である。2つの第一主走査マーク72の中心を結ぶ直線L1は、複数の第一主走査指標71の配列方向である方向D1に延び且つ複数の第一主走査指標71と交差、具体的には直交する。なお、第一主走査マーク72の形状は、正方形に限定されない。第一主走査マーク72の形状は、その中心を容易に特定することができる形状であることが好ましい。さらに、第一主走査マーク72の形状は、第一主走査マーク72が示す方向を特定することができる形状であってもよい。また、第一主走査マーク72の位置は、上記に限定されず、複数の第一主走査指標71に対する方向D1の位置のうちのいかなる位置でもよい。
複数の第二主走査指標73が配置され、方向D1に配列されている。複数の第二主走査指標73は、方向D1に所定の間隔をあけて等間隔に並ぶ。各第二主走査指標73は、方向D2に延びる線分状の指標である。複数の第二主走査指標73は、目盛り状の指標を形成する。複数の第二主走査指標73は、保持部材44A及び44Bとガイド孔42dA及び42dBとの間において、側部42eから側部42fにわたって配置されている。複数の第二主走査指標73は、保持部材44A及び44Bと交差し重なる。
2つの第二主走査マーク74が、複数の第二主走査指標73に対して、方向D1での両側に配置され、方向D1に配列されている。各第二主走査マーク74の形状は、二重の正方形である。2つの第二主走査マーク74の中心を結ぶ直線L2は、複数の第二主走査指標73の配列方向である方向D1に延び且つ複数の第二主走査指標73と交差、具体的には直交する。なお、第二主走査マーク74の形状は、その中心を容易に特定することができる形状であることが好ましい。さらに、第二主走査マーク74の形状は、第二主走査マーク74が示す方向を特定することができる形状であってもよい。また、第二主走査マーク74の位置は、複数の第二主走査指標73に対する方向D1の位置のうちのいかなる位置でもよい。第二主走査指標73及び第二主走査マーク74は、第一主走査指標71及び第一主走査マーク72よりも搬送ローラ43の近くに配置されている。
このように、複数の第一主走査指標71は、手差しトレイ42の端部42bと保持部材44A及び44Bとの間の第一位置で配列され、複数の第二主走査指標73は、保持部材44A及び44Bとガイド孔42dA及び42dBとの間の第二位置で配列されている。第一位置は第一配列位置の一例であり、第二位置は第二配列位置の一例である。第二位置は、第一位置から方向D2に離れている。つまり、第一位置は、第二位置から方向D2Bに離れており、第一主走査指標71の配列は、第二主走査指標73の配列から方向D2Bに離れている。
複数の副走査指標75が配置され、方向D2に配列されている。複数の副走査指標75は、方向D2に所定の間隔をあけて等間隔に並ぶ。各副走査指標75は、方向D1に延びる線分状の指標である。複数の副走査指標75は、目盛り状の指標を形成する。複数の副走査指標75は、側部42eと側部42fとの間の中央付近において、搬送ローラ43から端部42bにわたって配置されている。複数の副走査指標75は、複数の第一主走査指標71及び複数の第二主走査指標73と交差する。
1つの副走査マーク76が、複数の副走査指標75に対して、方向D2Bでの端に配置されている。副走査マーク76は、端部42bの近傍に配置されている。副走査マーク76の形状は、正方形と、当該正方形の内側の二等辺三角形とを含む形状である。二等辺三角形の頂点での対称軸を延長した直線L3は、複数の副走査指標75の配列方向である方向D2に延び且つ複数の副走査指標75と交差、具体的には直交する。なお、副走査マーク76の形状は、その中心を容易に特定することができる形状であることが好ましい。さらに、副走査マーク76の形状は、副走査マーク76が示す方向を特定することができる形状であってもよい。また、副走査マーク76の位置は、複数の副走査指標75に対する方向D2の位置のうちのいかなる位置でもよい。
また、保持部材44Aは、保持走査指標81Aと、保持走査マーク82Aとを有する。保持部材44Bは、保持走査指標81Bと、保持走査マーク82Bとを有する。本実施の形態では、保持走査指標81Aと保持走査指標81Bとは、同様の構成を有し、保持走査マーク82Aと保持走査マーク82Bとは、同様の構成を有するが、互いに異なっていてもよい。保持走査指標81A及び保持走査指標81Bは、第五指標の一例である。
複数の保持走査指標81Aが、嵌合部44Abの上面上で方向D1に配列され、方向D1に所定の間隔をあけて等間隔に並ぶ。各保持走査指標81Aは、方向D2に延びる線分状の指標である。複数の保持走査指標81Aは、目盛り状の指標を形成する。
1つの保持走査マーク82Aが、ガイド部44Aaの上面上に配置され、複数の保持走査指標81Aの方向D1Aでの端に位置する。保持走査マーク82Aの形状は、六角形である。六角形の対称軸を延長した直線L4は、複数の保持走査指標81Aの配列方向である方向D1に延び且つ複数の保持走査指標81Aと交差、具体的には直交する。なお、保持走査マーク82Aの形状は、その中心を容易に特定することができる形状であることが好ましい。さらに、保持走査マーク82Aの形状は、保持走査マーク82Aが示す方向を特定することができる形状であってもよい。また、保持走査マーク82Aの位置は、複数の保持走査指標81Aに対する方向D1の位置のうちのいかなる位置でもよい。保持走査マーク82Aは第六指標の一例である。
複数の線分状の保持走査指標81Bが、嵌合部44Bbの上面上で方向D1に配列され、方向D1に所定の間隔をあけて等間隔に並ぶ。複数の保持走査指標81Bは、目盛り状の指標を形成する。
1つの六角形状の保持走査マーク82Bが、ガイド部44Baの上面上において、複数の保持走査指標81Bの方向D1Bでの端に配置されている。六角形の対称軸を延長した直線L5は、複数の保持走査指標81Bの配列方向である方向D1に延び且つ、複数の保持走査指標81Bと交差、具体的には直交する。保持走査マーク82Bの形状は、その中心を容易に特定することができる形状であることが好ましい。さらに、保持走査マーク82Bの形状は、それが示す方向を特定することができる形状であってもよい。保持走査マーク82Bの位置は、複数の保持走査指標81Bに対する方向D1の位置のうちのいかなる位置でもよい。保持走査マーク82Bは第六指標の一例である。
第一主走査指標71、第一主走査マーク72、第二主走査指標73、第二主走査マーク74、副走査指標75及び副走査マーク76の位置は、手差しトレイ42に対して固定されている。保持走査指標81A及び保持走査マーク82Aは、保持部材44Aに固定され、保持部材44Aと共に移動する。保持走査指標81B及び保持走査マーク82Bは、保持部材44Bに固定され、保持部材44Bと共に移動する。
本実施の形態では、複数の第一主走査指標71の間隔と、複数の第二主走査指標73の間隔と、複数の副走査指標75の間隔と、複数の保持走査指標81A及び81Bの間隔とは、同一であるが、これに限定されず、少なくとも1つが異なっていてもよい。第一主走査マーク72と、第二主走査マーク74と、副走査マーク76とはそれぞれ、正方形状の外枠を有しているが、これに限定されない。例えば、少なくとも1つが当該外枠を有していなくてもよい。また、保持走査マーク82A及び82Bが当該外枠を有してもよい。同形状の外枠を設けることによって、手差しトレイ42を撮像した画像の処理において、各走査マークの抽出精度が向上する。
さらに、手差し供給部40は、手差しトレイ42の上面42a上に、上面42aに配置された用紙を検出する用紙検出部80を備える。用紙検出部80は、用紙検出部80上に存在する用紙を検出できる構成であればよい。例えば、用紙検出部80は、用紙の接触を検知する機械式の接触センサであってもよく、用紙による光又は超音波の遮断等を検知する光学式又は超音波式のセンサであってもよい。用紙検出部80は、用紙の検出の有無を示す検出信号等を制御部50に出力する。
<制御部50の機能的な構成>
制御部50の機能的な構成を説明する。図5は、実施の形態1に係る記録媒体供給装置1の制御部50の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図6は、実施の形態1に係る手差し供給部40に用紙が配置された状態を撮像した画像の一例を示す図である。
図5に示すように、記録媒体供給装置1は、制御部50と、入力部11と、表示部12と、用紙検出部80とを備える。制御部50は、操作者によって入力部11に入力される指令、及び用紙検出部80から出力される検出結果等に応じて、記録媒体供給装置1の各構成要素の動作を制御する。制御部50は、撮像制御部51と、指標検出部52と、カウント部53と、サイズ推定部54と、位置推定部55と、判定部56と、報知部57と、記憶部58とを含む。
撮像制御部51は、撮像部100の撮像及び撮像停止の動作を制御する。具体的には、撮像制御部51は、入力部11を介して、手差し供給部40の用紙への印刷の指令を取得すると、撮像部100を起動し手差しトレイ42を撮像させる。又は、撮像制御部51は、用紙検出部80から、手差しトレイ42上に用紙が存在することを示す検出結果を取得すると、撮像部100を起動し手差しトレイ42を撮像させる。又は、撮像制御部51は、上記指令と上記検出結果との両方を取得すると、撮像部100を起動し手差しトレイ42を撮像させてもよい。撮像部100は、撮像した画像を記憶部58に出力する。
記憶部58は、情報の記憶及び取り出しを可能にする。記憶部58は、撮像部100によって撮像された画像、制御部50の各構成要素が処理に用いるパラメータ、閾値、基準及び条件等を記憶する。
指標検出部52は、撮像部100によって撮像された、例えば図6に示すような画像Ia内において、各走査指標及び各走査マークのうちの見えている走査指標及び走査マークを検出し、検出結果をカウント部53に出力する。上記検出のための画像処理技術として、エッジ検出、領域検出、形状検出及びパターンマッチング等の既知の技術を用いることができる。例えば、指標検出部52は、エッジ検出、形状検出及びパターンマッチング等を用いて、各走査マークを検出してもよい。各走査マークのパターン等は、記憶部58に記憶されていてもよい。
また、指標検出部52は、各走査指標が示す線分を以下のように検出してもよい。例えば、指標検出部52は、画像からエッジ検出を行うことによって、白及び黒の二値画像であるエッジ画像を生成する。次いで、指標検出部52は、エッジ画像において領域検出を行うことによって、エッジとして検出された白又は黒の画素が一定数以上連続している領域を抽出する。さらに、指標検出部52は、得られた領域に対して直線近似を行い、線分を抽出する。そして、指標検出部52は、抽出された線分のうち、以下の2つの条件を満たす線分を走査指標として検出する。
条件1:線分が、走査マークによって示される走査指標の配列方向の直線上に存在する。
条件2:線分の長さが所定の範囲内である。
条件1の直線の例は、直線L1~L5である。例えば、画像Iaに示すように、第一主走査指標71として、直線L1上に存在し且つ長さが所定の範囲内にある線分が検出される。当該線分は直線L1と略直交する。また、副走査指標75として、直線L3上に存在し且つ長さが所定の範囲内にある線分が検出される。当該線分は直線L3と略直交する。また、保持走査指標81Aとして、直線L4上に存在し且つ長さが所定の範囲内にある線分が検出される。当該線分は直線L4と略直交する。
なお、指標検出部52は、各走査指標を検出する領域を限定して、当該走査指標を検出してもよい。例えば、指標検出部52は、走査マークの種類に応じて、検出対象領域を限定してもよい。指標検出部52は、第一主走査マーク72及び第二主走査マーク74について、2つの第一主走査マーク72の間の領域、及び、2つの第二主走査マーク74の間の領域を、検出対象領域に限定してもよい。さらに、指標検出部52は、条件2の線分の長さの所定の範囲に基づき、直線L1及びL2それぞれに垂直な方向での検出対象領域の範囲を限定してもよい。
指標検出部52は、条件1及び2に基づき各走査指標を構成する線分を検出するため、画像上での各走査指標の配列方向に関係なく当該走査指標を検出することができる。例えば、画像上における各走査指標を走査する方向が、画素の縦横の配列方向等に決められている場合、図7に示すように、各走査指標の配列方向が画素の縦横の配列方向と平行でない画像Ibにおいて、各走査指標を精度よく検出することができない。しかしながら、指標検出部52は、条件1に基づき、走査指標の配列方向の直線上の線分を走査指標として検出するため、各走査指標を高精度に検出することができる。
また、画像Iaに示すように、第一主走査指標71と略平行且つ同程度の長さの線分Isが、第一主走査指標71の配列から外れた位置に存在する場合、線分の向き及び長さのみに基づく走査指標の検出では、線分Isが第一主走査指標71として検出され得る。しかしながら、指標検出部52は、条件1に基づき、走査指標の配列方向の直線L1上の線分を走査指標として検出するため、線分Isを第一主走査指標71として検出しない。
カウント部53は、エッジ画像において、指標検出部52によって検出された各走査指標の数量をカウントし、カウントの結果をサイズ推定部54及び位置推定部55に出力する。カウント部53は、指標検出部52によって検出された走査マークが示す方向に並ぶ走査指標の数量をカウントする。カウント部53は、走査マークの種類に応じて、カウントの対象領域を限定してカウントしてもよい。
例えば、画像Iaの場合、カウント部53は、2つの第一主走査マーク72の間の領域をカウントの対象領域に決定し、当該対象領域内の第一主走査指標71の数量をカウントする。カウント部53は、2つの第二主走査マーク74の間の領域を対象領域に決定し、当該対象領域内の第二主走査指標73の数量をカウントする。カウント部53は、副走査マーク76の両側の領域うちの一方を対象領域に決定し、当該対象領域内の副走査指標75の数量をカウントする。カウント部53は、保持走査マーク82Aの両側の領域うちの一方を対象領域に決定し、当該対象領域内の保持走査指標81Aの数量をカウントする。カウント部53は、保持走査マーク82Bの両側の領域うちの一方を対象領域に決定し、当該対象領域内の保持走査指標81Bの数量をカウントする。
サイズ推定部54は、カウント部53によってカウントされた各走査指標の数量であるカウント数量に基づき、手差しトレイ42上の用紙の寸法を推定し、推定結果を判定部56に出力する。具体的には、サイズ推定部54は、各走査指標について、手差しトレイ42上での走査指標間の間隔の実際の寸法値であるピッチと、手差しトレイ42上での当該走査指標の全数量とを記憶部58から取得する。サイズ推定部54は、走査指標の全数量からカウント数量を減算した減算値にピッチを乗算して得られる乗算結果を、用紙の寸法の推定値に決定する。
例えば、画像Iaの場合、第一主走査指標71の全数量は「400」であり、ピッチは「2mm」であり、第一主走査指標71のカウント数量は「x1」である。複数の第一主走査指標71と複数の副走査指標75との交差部分では、第一主走査指標71は表示されていないが、第一主走査指標71の全数量は、当該交差部分に含まれる非表示の第一主走査指標71の数量を含む。サイズ推定部54は、主走査方向である方向D1での用紙の寸法PL1として、PL1=(400-x1)×2(単位:mm)を算出する。
また、第二主走査指標73の全数量は「400」であり、ピッチは「2mm」であり、第一主走査指標71と同じである。第二主走査指標73のカウント数量は「x2」である。サイズ推定部54は、方向D1での用紙の寸法PL2として、PL2=(400-x2)×2-(B1+B2)(単位:mm)を算出する。なお、B1は、方向D1でのガイド部44Aaの幅寸法であり、B2は、方向D1でのガイド部44Baの幅寸法である。
また、副走査指標75の全数量は「300」であり、ピッチは「2mm」であり、副走査指標75のカウント数量は「x3」である。サイズ推定部54は、方向D2での用紙の寸法PL3として、PL3=(300-x3)×2(単位:mm)を算出する。
サイズ推定部54は、記憶部58に予め記憶された用紙サイズに関するデータを参照することによって、推定された寸法PL1、PL2及びPL3に対応する用紙サイズを特定する。用紙サイズに関するデータは、AB系サイズ又はインチ系サイズ等の用紙サイズと、当該用紙サイズの縦横の寸法値とを対応付けて含む。
サイズ推定部54は、寸法PL1が「0」である場合、寸法PL2及びPL3と一致又は近似する縦横の寸法値を有する用紙サイズを特定する。サイズ推定部54は、寸法PL1が「0」でない場合、寸法PL1及びPL3と一致又は近似する縦横の寸法値を有する用紙サイズを特定する。なお、サイズ推定部54は、寸法PL1が「0」でない場合、寸法PL1の代わりに寸法PL2を用いてもよく、寸法PL1及びPL2の平均値を用いてもよい。つまり、サイズ推定部54は、方向D1の用紙の寸法に応じて、寸法PL1及びPL2のうちから適切な寸法を選択して用いる。サイズ推定部54は、特定された用紙サイズを判定部56に出力する。
位置推定部55は、カウント部53によってカウントされた保持走査指標81A及び81Bのカウント数量に基づき、手差しトレイ42上の用紙に対する保持部材44A及び44Bの位置を推定する。位置推定部55は、推定結果を判定部56に出力する。具体的には、位置推定部55は、保持走査指標81A及び81Bそれぞれについて、走査指標間のピッチを記憶部58から取得する。位置推定部55は、保持走査指標81A及び81Bのカウント数量それぞれにピッチを乗算した乗算結果を、用紙に対する保持部材44A及び44Bの位置、つまり、用紙に対するガイド部44Aa及び44Baの距離に決定する。なお、位置推定部55は、カウント数量を位置の代わりに用いてもよい。
判定部56は、サイズ推定部54によって推定された用紙サイズの可否と、位置推定部55によって推定された保持部材44A及び44Bの位置の可否とを判定し、判定結果を報知部57に出力する。判定部56は、状態検出部の一例である。
例えば、入力部11を介して、手差しトレイ42上の用紙のサイズが入力されている場合、判定部56は、入力された用紙サイズと、サイズ推定部54によって推定された推定用紙サイズとを比較する。判定部56は、2つの用紙サイズが一致しない場合、エラーを示す判定結果を報知部57に出力する。判定部56が2つの用紙サイズが一致すると判定した場合、制御部50は、手差しトレイ42上の用紙に対して、当該用紙サイズでの画像形成を開始する。
また、入力部11を介して、手差しトレイ42上の用紙のサイズが入力されていない場合、判定部56は、推定用紙サイズを、手差しトレイ42上の用紙のサイズに決定する。そして、制御部50は、手差しトレイ42上の用紙に対して、決定された用紙サイズでの画像形成を開始する。なお、判定部56は、決定された用紙サイズを報知部57に出力してもよい。
また、判定部56は、用紙に対する保持部材44A又は44Bの位置、つまり距離が、保持走査指標のピッチでYピッチ以上の距離である場合、保持部材44A又は44Bの位置が異常であると決定する。本実施の形態ではY=1であるが、Yの値はこれに限定されない。判定部56は、用紙に対する保持部材44A及び44Bの距離が、Yピッチ未満の距離である場合、保持部材44A及び44Bの位置が正常であると決定する。判定部56は、正常又は異常の判定結果を報知部57に出力する。
報知部57は、判定部56から取得された情報を、表示部12で出力可能であるテキストデータ、画像データ及び/又は音声データ等に変換して、表示部12に出力する。例えば、報知部57は、決定された用紙サイズを示すテキストデータを表示部12に出力してもよい。報知部57は、用紙サイズのエラーを示す判定結果を取得すると、警告を示すテキストデータ、画像データ及び/又は音声データ等を表示部12に出力してもよい。
また、報知部57は、保持部材44A又は44Bの位置の異常を示す判定結果を取得すると、警告を示すテキストデータ、画像データ及び/又は音声データ等を表示部12に出力してもよい。報知部57は、保持部材44A及び44Bと用紙との距離を表示部12に出力してもよく、異常を解消するために保持部材44A又は44Bを移動させる距離を出力してもよい。なお、報知部57は、各データを、表示部12の代わりに又は表示部12に加えて、コンピュータ装置2、又は記録媒体供給装置1と通信する他のデバイスに出力してもよい。
<記録媒体供給装置1のハードウェア構成>
記録媒体供給装置1のハードウェア構成を説明する。図8は、実施の形態1に係る記録媒体供給装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、記録媒体供給装置1は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、メモリ504と、入力部11と、表示部12と、用紙検出部80と、通信インタフェース(I/F)505と、入出力I/F506とを、構成要素として備える。これらの構成要素及び撮像部100は、バス等を介して互いに接続されてもよく、有線通信又は無線通信を介して互いに接続されてもよい。
CPU501は、記憶部58を除く制御部50の機能を実現する。メモリ504は、記憶部58の機能を実現する。メモリ504は、揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で実現される。なお、メモリ504はROM502及び/又はRAM503を含んでもよい。
通信I/F505は、イーサネット(登録商標)などのコンピュータネットワーク及びインターネットなどの通信網等と記録媒体供給装置1とを、有線通信又は無線通信を介して、情報等の送受信を可能に接続する。
入出力I/F506は、記録媒体供給装置1と外部デバイスとを、有線通信又は無線通信を介して、情報等の送受信を可能に接続する。外部デバイスの例は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置、カメラ、スマートフォン、タブレット、記憶装置及び記録媒体等である。記憶装置の例は、HDD及びSSD等であり、記録媒体の例は、フラッシュメモリ、記録ディスク及びメモリカード等である。
CPU501はプロセッサ等で構成され、ROM502は不揮発性半導体記憶装置等で構成され、RAM503は揮発性半導体記憶装置等で構成される。各構成要素を動作させるプログラムは、ROM502又はメモリ504等に予め保持されている。プログラムは、CPU501によって、ROM502又はメモリ504等からRAM503に読み出されて展開される。CPU501は、RAM503に展開されたプログラム中のコード化された各命令を実行する。なお、プログラムは、ROM502及びメモリ504に限らず、例えば記録ディスク等の記録媒体に格納されていてもよい。また、プログラムは、有線ネットワーク、無線ネットワーク又は放送等を介して伝送され、RAM503に取り込まれてもよい。
なお、CPU501によって機能が実現されると上述した制御部50の各構成要素は、CPU等のプログラム実行部によって実現されてもよく、回路によって実現されてもよく、プログラム実行部及び回路の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、これらの構成要素は、集積回路であるLSI(大規模集積回路:Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は個別に1チップ化されてもよく、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIとして、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続及び/又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサ、又は、特定用途向けに複数の機能の回路が1つにまとめられたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が利用されてもよい。
<記録媒体供給システム1000の動作>
実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の動作を説明する。図9は、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、記録媒体供給装置1が手差しトレイ42上に載置された用紙の用紙サイズを自動検知する動作の一例を示す。図9に示すように、記録媒体供給装置1の用紙検出部80が、手差しトレイ42上への用紙の載置を検出する(ステップS101)。
次いで、制御部50は、撮像部100を起動し、例えば図6の画像Iaのような、手差しトレイ42の上面42aの画像を撮像させる(ステップS102)。このとき、制御部50は、用紙検出部80から用紙の検出信号を取得した後、所定の時間経過後に撮像部100に撮像させ、撮像された画像を取得し記憶部58に格納してもよい。これにより、用紙を載置する操作者の手等が、撮像部100によって撮像された画像に映り込むことが抑えられる。所定の時間の例は、数秒である。又は、制御部50は、所定の時間経過前に撮像部100に撮像を開始させ連続的に撮像させてもよい。そして、制御部50は、画像内の被写体の変化がなくなった後に撮像された画像を取得し記憶部58に格納してもよい。
次いで、制御部50は、取得された画像を処理することによって、当該画像内の走査指標及び走査マークを検出する(ステップS103)。
次いで、制御部50は、手差しトレイ42上に載置された用紙の用紙サイズを推定する(ステップS104)。具体的には、制御部50は、画像上において、第一主走査指標71、第二主走査指標73及び副走査指標75の数量をカウントする。さらに、制御部50は、記憶部58から各走査指標のピッチ及び総数量を取得する。制御部50は、第一主走査指標71及び第二主走査指標73のカウント数量、ピッチ及び総数量から、用紙の主走査方向の寸法を推定する。制御部50は、副走査指標75のカウント数量、ピッチ及び総数量から、用紙の副走査方向の寸法を推定する。さらに、制御部50は、記憶部58に記憶された用紙サイズに関する情報と推定された寸法とに基づき、用紙サイズを推定する。また、制御部50は、推定された用紙サイズと、主走査方向及び副走査方向の寸法とから、手差しトレイ42上での用紙の向きを推定する。用紙の向きは、記録媒体供給装置1に予め設定されている用紙の向きに対応する。
次いで、制御部50は、推定された用紙サイズ及び用紙の向きを表示部12に表示させ、操作者に提示する(ステップS105)。なお、撮像部100が、記録媒体供給装置1と別々のデバイスの場合、制御部50は、当該デバイスに表示させてもよい。
次いで、提示された用紙サイズ及び用紙の向きが操作者の意図する用紙サイズ及び向きである場合(ステップS106でYes)、操作者が入力部11に印刷実行の指令を入力することによって、制御部50は、提示された用紙サイズ及び用紙の向きでの印刷を実行する(ステップS107)。
提示された用紙サイズ及び用紙の向きが操作者の意図するサイズ及び向きでない場合(ステップS106でNo)、操作者が手差しトレイ42への用紙のセットをやり直すことによって、制御部50はステップS101の処理を実行する。
<記録媒体供給システム1000の動作の変形例>
実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の動作の変形例を説明する。図10は、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000の動作の変形例を示すフローチャートである。図10は、記録媒体供給装置1が、手差しトレイ42上に載置された用紙の用紙サイズを自動検知し、且つ、保持部材44A及び44Bの位置の異常を判定する動作の一例を示す。図10に示すように、記録媒体供給装置1は、図9の場合と同様に、ステップS101及びS102の処理を行う。
次いで、制御部50は、取得された画像を処理することによって、当該画像内の保持走査指標及び保持走査マークを検出する(ステップS201)。この処理では、保持走査指標及び保持走査マーク以外の走査指標及び走査マークが検出されないため、処理量の低減が可能である。
次いで、制御部50は、手差しトレイ42上に載置された用紙に対する保持部材44A及び44Bの位置を推定する(ステップS202)。具体的には、制御部50は保持走査指標81A及び81Bの数量をカウントする。さらに、制御部50は、記憶部58から保持走査指標81A及び81Bのピッチを取得する。制御部50は、保持走査指標81A及び81Bのカウント数量及びピッチから、用紙に対する保持走査指標81A及び81Bの距離を推定する。なお、距離の代わりにカウント数量を用いられてもよい。
次いで、制御部50は、用紙に対する保持走査指標81A及び81Bの距離が、Yピッチ等の閾値未満であるか否かを判定する(ステップS203)。閾値未満である場合(ステップS203でYes)、制御部50は、ステップS103へ進む。閾値以上である場合(ステップS203でNo)、制御部50は、ステップS204へ進む。
ステップS103~S107の処理は、図9の場合と同様である。
ステップS204において、制御部50は、保持部材44A及び44Bの位置が異常であることを、表示部12に表示させ、操作者に通知する。
次いで、制御部50は、保持部材44A及び44Bの位置が再調整されるのを待機した後(ステップS205)、ステップS102に進む。ステップS205では、制御部50は、ステップS204での表示後、所定の時間待機してもよく、撮像部100に連続的に撮像させ、画像内の被写体の変化がなくなるまで待機してもよい。
<効果等>
上述のような実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000は、手差し供給部40を備える。記録媒体供給システム1000は、手差し供給部40上に配置され且つ所定の間隔をあけて第一方向に並ぶ複数の第一指標としての第一主走査指標71と、手差し供給部40上に配置され且つ第一方向を示す第二指標としての第一主走査マーク72と、第一主走査指標71及び第一主走査マーク72を撮像する撮像部100と、撮像部100によって撮像された画像において、第一主走査指標71及び第一主走査マーク72を検出する指標検出部52と、画像において、指標検出部52によって検出された第一主走査マーク72が示す第一方向に並ぶ、第一主走査指標71の数量をカウントするカウント部53と、カウントされた第一主走査指標71の数量から、手差し供給部40上に配置されている記録媒体としての用紙のサイズを推定するサイズ推定部54とを備える。
上記構成によると、記録媒体供給システム1000は、撮像部100によって撮像された画像において、第一主走査マーク72が示す第一方向に並ぶ、第一主走査指標71の数量を検出する。このため、記録媒体供給システム1000は、画像に第一主走査指標71と類似する被写体が含まれている場合、第一主走査指標71と共に第一方向に並んでいない当該被写体を、第一主走査指標71として検出する誤検出を抑えることができる。さらに、第一主走査指標71の間隔は予め決められているため、カウントされた第一主走査指標71の数量から、当該第一主走査指標71の領域の第一方向の寸法を正確に検出することが可能である。そして、カウントされた第一主走査指標71の領域と用紙の領域とを比較することによって、用紙の第一方向の寸法の推定が可能である。よって、記録媒体供給システム1000は、用紙のサイズの誤検出を低減することができる。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000は、サイズ推定部54によって推定された用紙のサイズを表示する表示部12を備えてもよい。上記構成によると、記録媒体供給システム1000は、手差し供給部40上に配置された用紙のサイズを、ユーザに通知することができる。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000において、複数の第一主走査指標71は、手差し供給部40上に配置されている用紙と複数の第一主走査指標71の少なくとも一部とが重なるように、配置されてもよい。上記構成によると、カウントされた第一主走査指標71の数量は、用紙によって覆われていない第一主走査指標71の領域の第一方向の寸法に対応する。また、第一主走査指標71全体の領域の第一方向の寸法は、第一主走査指標71の全数量から算出可能である。よって、2つの領域の寸法差から用紙の第一方向の寸法の推定が可能である。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000は、手差し供給部40上に配置され且つ所定の間隔をあけて第一方向と異なる第二方向に並ぶ複数の第三指標としての副走査指標75と、手差し供給部40上に配置され且つ第二方向を示す第四指標としての副走査マーク76とを備えてもよい。指標検出部52は、画像において、副走査指標75及び副走査マーク76を検出し、カウント部53は、指標検出部52によって検出された副走査マーク76が示す第二方向に並ぶ、副走査指標75の数量をカウントし、サイズ推定部54は、カウントされた第一主走査指標71及び副走査指標75の数量から、手差し供給部40上に配置されている用紙のサイズを推定してもよい。
上記構成によると、記録媒体供給システム1000は、用紙の第一方向及び第二方向の寸法を推定することができる。よって、記録媒体供給システム1000は、高精度に用紙のサイズを検出することができる。実施の形態1では、第二方向は、第一方向と直交しているが、これに限定されず、第一方向と異なる方向であればよい。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000において、複数の主走査指標71及び73は、第一配列位置と、第一配列位置から第一方向と異なる第二方向に離れた第二配列位置とに配置されてもよい。複数の第一主走査指標71は、第一配列位置で第一方向に並び、複数の第二主走査指標73は、第二配列位置で第一方向に並んでもよい。
上記構成によると、第二方向に離れた2つの位置で用紙の第一方向の寸法の推定が可能である。これにより、寸法の推定精度が向上する。さらに、第二方向の寸法が異なる様々サイズの用紙に対して、第一方向の寸法の推定が可能である。また、本実施の形態のように、複数の第二主走査指標73が保持部材44A及び44Bと重なる位置に配置されている場合、第二主走査指標73を用いた用紙の推定寸法は、保持部材44A及び44Bの製造時の公差、並びに、保持部材44A及び44Bの位置の影響を含み得る。このため、例えば、保持部材44A及び44Bよりも突出するような第二方向の寸法が大きい用紙に対して、第一主走査指標71を用いて推定された寸法を採用することによって、寸法の推定精度を向上することができる。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000は、手差し供給部40上で用紙を保持し且つ用紙のサイズに応じて第三方向に移動可能である保持部としての保持部材44A及び44Bと、保持部材44A及び44B上に配置され且つ所定の間隔をあけて第三方向に並ぶ複数の第五指標としての保持走査指標81A及び81Bと、保持部材44A及び44B上に配置され且つ第三方向を示す第六指標としての保持走査マーク82A及び82Bと、保持部材44A及び44Bの保持状態を検出する状態検出部としての判定部56とを備えてもよい。指標検出部52は、画像において、保持走査指標81A及び81Bと保持走査マーク82A及び82Bとを検出し、カウント部53は、指標検出部52によって検出された保持走査マーク82A及び82Bが示す第三方向に並ぶ、保持走査指標81A及び81Bの数量をカウントしてもよい。さらに、判定部56は、保持走査指標81A及び81Bの数量から、保持部材44A及び44Bの保持状態が正常であるか否かを検出してもよい。
上記構成によると、保持走査指標81A及び81Bのカウント数量それぞれから、カウントされた保持走査指標81A及び81Bそれぞれの領域の第三方向の寸法の検出が可能である。第三方向は、保持部材44A及び44Bの移動方向である。保持走査指標81A及び81Bそれぞれの領域と用紙の領域とを比較することによって、保持部材44A及び44Bと用紙との位置関係を検出することが可能である。これにより、保持部材44A及び44Bの保持状態の検出が可能である。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000において、複数の保持走査指標81A及び81Bは、手差し供給部40上に配置されている用紙と複数の保持走査指標81A及び81Bの少なくとも一部とが重なるように、配置されてもよい。上記構成によると、カウントされた保持走査指標81A及び81Bの数量は、用紙によって覆われていない保持走査指標81A及び81Bの領域の第三方向の寸法に対応する。これにより、上記数量から、用紙と保持部材44A及び44Bとの距離が算出可能である。そして、算出された距離に基づき、保持部材44A及び44Bの保持状態の検出が可能である。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給システム1000は、判定部56によって保持部材44A又は44Bの保持状態が正常でないことが検出されたことを報知する報知部57を備えてもよい。上記構成によると、記録媒体供給システム1000は、保持部材44A又は44Bの保持状態が正常でないことを、ユーザに報知することができる。例えば、保持部材44A又は44Bの保持状態が正常でない場合、用紙が正常な位置及び向きで印刷部30に搬送されない場合がある。この場合、画像が用紙の所望の位置に形成されない、又は用紙が正常に搬送されない等の不具合が発生する。上記報知によって、このような不具合の発生を未然に防ぐことができる。
また、実施の形態1に係る記録媒体供給装置1は、手差し供給部40を備える。記録媒体供給装置1は、手差し供給部40上に配置され且つ所定の間隔をあけて第一方向に並ぶ複数の第一主走査指標71と、手差し供給部40上に配置され且つ第一方向を示す第一主走査マーク72と、第一主走査指標71及び第一主走査マーク72を撮像した画像を取得し、画像において第一主走査指標71及び第一主走査マーク72を検出する指標検出部52と、画像において、指標検出部52によって検出された第一主走査マーク72が示す第一方向に並ぶ、第一主走査指標71の数量をカウントするカウント部53と、カウントされた第一主走査指標71の数量から、手差し供給部40上に配置されている用紙のサイズを推定するサイズ推定部54とを備える。この記録媒体供給装置1によれば、記録媒体供給システム1000と同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る記録媒体供給システムの記録媒体供給装置では、手差しトレイ42に配置される主走査指標及び副走査指標の構成が、実施の形態1と異なる。以下、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同様の点の説明を適宜省略する。
図11は、実施の形態2に係る記録媒体供給装置の手差し供給部400の構成の一例を示す平面図である。図11に示すように、手差し供給部400は、手差しトレイ42の上面42a上に、複数の第一主走査指標710と、2つの第一主走査マーク720と、複数の副走査指標750と、1つの副走査マーク760とを有している。
複数の第一主走査指標710と、第一主走査マーク720とは、手差しトレイ42の端部42bの近傍に配置されている。複数の第一主走査指標710は、手差しトレイ42の側部42eから側部42fにわたって配置されている。複数の第一主走査指標710の配列及び配置と、第一主走査マーク720の配列及び配置と、複数の第一主走査指標710と第一主走査マーク720との位置関係とは、実施の形態1の第一主走査指標71及び第一主走査マーク72と同様である。よって、2つの第一主走査マーク720の中心を結ぶ直線L10は、複数の第一主走査指標710の配列方向である方向D1に延び且つ複数の第一主走査指標710と交差、具体的には直交する。
複数の副走査指標750と、副走査マーク760とは、手差しトレイ42の側部42eの近傍に配置されている。複数の副走査指標750は、手差し供給口41(図1参照)から端部42bにわたって配置されている。複数の副走査指標750の配列及び配置と、複数の副走査指標750と副走査マーク760との位置関係とは、実施の形態1の副走査指標75及び副走査マーク76と同様である。よって、副走査マーク76の二等辺三角形の頂点での対称軸を延長した直線L30は、複数の副走査指標750の配列方向である方向D2に延び且つ複数の副走査指標750と交差、具体的には直交する。
図12は、実施の形態2に係る手差し供給部40に用紙Pが配置された状態を撮像した画像の一例を示す図である。図12に示すように、本実施の形態では、複数の第一主走査指標710及び複数の副走査指標750は、手差しトレイ42の上面42a上に用紙Pが配置されたときに用紙Pと重ならないように配置されている。
このような本実施の形態に係る記録媒体供給装置は、図9及び図10に示すような実施の形態1に係る記録媒体供給装置1の動作と同様の動作を行う。なお、本実施の形態に係る記録媒体供給装置の制御部は、図9及び図10のステップS103において、例えば図12の画像Ic内で、走査指標及び走査マークの検出に加えて、手差しトレイ42上の用紙Pのエッジp1、p2及びp3を抽出する。エッジp1は、端部42bに近い用紙Pのエッジであり、エッジp2は、側部42eに近い用紙Pのエッジであり、エッジp3は、側部42fに近い用紙Pのエッジである。
制御部は、直線L10と交差する方向に延びるエッジp2及びp3を延長し、延長されたエッジp2及びp3と直線L10との交点L10a及びL10bを算出する。さらに、制御部は、交点L10a及びL10bの間の直線L10上に存在する第一主走査指標710を、用紙Pの方向D1の幅の領域CA1を示す走査指標として抽出する。
また、制御部は、直線L30と交差する方向に延びるエッジp1を延長し、延長されたエッジp1と直線L30との交点L30aを算出する。さらに、制御部は、交点L30aと副走査マーク760との間の直線L30上に存在する副走査指標750を、用紙Pの方向D2の長さの領域以外の領域CA2を示す走査指標として抽出する。
次いで、ステップS104において、制御部は、抽出された第一主走査指標710及び副走査指標750の数量をカウントし、カウントされた数量に基づき、用紙Pの方向D1の幅寸法及び方向D2の長さ寸法を算出する。
なお、制御部は、ステップS103において、領域CA1以外の領域の第一主走査指標710を抽出してもよく、領域CA2以外の領域の副走査指標750を抽出してもよい。
また、制御部は、ステップS103において、直線L10及びL30を用いなくてもよい。例えば、制御部は、2つの第一主走査マーク720の間の領域において、エッジp2及びp3の延長線の間の領域を特定し、特定された領域に含まれる第一主走査指標710を抽出してもよい。また、制御部は、副走査マーク760と手差し供給口41との間の領域において、エッジp1の延長線と副走査マーク760との間の領域を特定し、特定された領域に含まれる副走査指標750を抽出してもよい。
実施の形態2に係る記録媒体供給システムのその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態2に係る記録媒体供給システムによると、実施の形態1と同様の効果が得られる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態の例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。例えば、各種変形を実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態に係る記録媒体供給装置の制御部は、走査指標を検出する画像処理において、以下の2つの条件を満たす線分を走査指標として検出したが、これに限定されない。
条件1:線分が、走査マークによって示される走査指標の配列方向の直線上に存在する。
条件2:線分の長さが所定の範囲内である。
例えば、制御部は、以下の3つの条件を満たす線分を走査指標として検出してもよい。
条件1:線分が、走査マークによって示される走査指標の配列方向の直線上に存在する。
条件2:線分の長さが所定の範囲内である。
条件3:線分が、走査マークに応じて決められる領域内に存在する。
条件3の領域について、例えば、図6の画像Iaの場合、第一主走査指標71の領域は、2つの第一主走査マーク72の間の領域である。第二主走査指標73の領域は、2つの第二主走査マーク74の間の領域である。副走査指標75の領域は、副走査マーク76と搬送ローラ43との間の領域である。
また、実施の形態に係る記録媒体供給装置において、第一主走査指標71及び710、第二主走査指標73、副走査指標75及び750、並びに、保持走査指標81A,81Bはいずれも、線分状の指標であったが、これに限定されない。上記走査指標の形状は、当該走査指標を撮像した画像において、画像処理により抽出可能である形状であれば、いかなる形状であってもよい。例えば、上記走査指標の形状は、三角形及び星型等の特徴のある形状であってもよい。なお、走査指標を検出する画像処理では、上述したように、走査マークによって示される走査指標の配列方向の直線と走査指標とが交差することが条件である。走査指標の検出精度を向上させるために、走査指標の形状は、方向性を有することが好ましい。
また、実施の形態に係る記録媒体供給装置において、副走査指標75又は750の1つの配列に対して、1つの副走査マーク76が配置されていたが、2つ以上の副走査マーク76が配置されてもよい。この場合、主走査マークと同様に、2つ以上の副走査マーク76の中心を結ぶ直線が、副走査指標75又は750の配列方向に延び且つ副走査指標75又は750と交差するように構成されてもよい。
また、実施の形態に係る記録媒体供給システムでは、撮像部100は記録媒体供給装置に組み込まれていたが、記録媒体供給装置とは別のデバイスであってもよい。このようなデバイスの例は、スマートフォン、タブレット及びカメラ等である。当該デバイスは、有線通信又は無線通信を介して、記録媒体供給装置に画像を送信してもよい。また、記録媒体供給装置は、用紙サイズ及び警告等の報知を、有線通信又は無線通信を介して当該デバイスに送信してもよい。上記通信は、直接的な通信でもよく、LAN(Local Area Network)等の通信網を介して通信でもよい。
また、本発明は記録媒体供給方法であってもよい。例えば、本発明に係る記録媒体供給方法は、手差し供給部を用いた記録媒体供給方法であって、前記手差し供給部を撮像するステップと、前記手差し供給部を撮像した画像において、前記手差し供給部上に配置され且つ所定の間隔をあけて第一方向に並ぶ複数の第一指標と、前記手差し供給部上に配置され且つ前記第一方向を示す第二指標とを検出するステップと、前記画像において、検出された前記第二指標が示す前記第一方向に並ぶ、前記第一指標の数量をカウントするステップと、カウントされた前記第一指標の数量から、前記手差し供給部上に配置されている記録媒体のサイズを推定するステップとを含む。この記録媒体供給方法によれば、上記記録媒体供給システムと同様の効果が得られる。このような記録媒体供給方法は、CPU、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。