JP7135524B2 - 充填シールシステムおよび情報処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、充填シール機を備えたシステムに関し、特に、充填シール機を備える製造システムおよび充填シール機を管理するための情報処理装置に関する。
従来、充填シール機による製品の製造について種々検討がなされている。たとえば、特開2001-62943号公報(特許文献1)、特開2001-335011号公報(特許文献2)、特開2003-136613号公報(特許文献3)、および、特開2008-80538号公報(特許文献4)には、カートンに口栓を超音波溶着する工程を含む方法を用いて製品を製造する充填シール機について種々の提案がなされている。
特開2001-62943号公報 特開2001-335011号公報 特開2003-136613号公報 特開2008-80538号公報
上記のような充填シール機について、完成した製品についての判定は作業員の視認によって行われていた。製品が長期保存される性質を有する場合、製品における不良品の発生が、製造後比較的長時間が経過した後で確認される場合がある。このような場合、従来のシステムでは、原因の追究が困難であった。
本開示は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、充填シール機を利用したシステムにおいて、製品に不良が発生した場合の原因の追究を容易にすることである。
本開示のある局面に従うと、カートンの内部に被充填物を充填し、当該カートンを密封することにより、製品を製造する充填シール機と、充填シール機の充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータを記憶装置に送信する通信装置と、動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを備え、情報処理装置は、所与の期間の動作のデータを記憶装置から取得し、当該動作のデータを表示装置に表示する、プロセッサを含む、充填シールシステムが提供される。
好ましくは、情報処理装置は、所与の期間の指定を受け付ける入力インターフェースを含む。
好ましくは、プロセッサは、2以上の種類の動作のデータを用いて充填シール機の特性に関する値を生成し、当該特性に関する値を表示装置にさらに表示する。
好ましくは、動作のデータは、充填シール機の部品の使用時間を含み、プロセッサは、部品が交換を必要とされる第1の時間と、第1の時間より短い第2の時間と、第1の時間および第2の時間の少なくとも一方に対する使用時間の割合とを表示装置に表示する。
好ましくは、充填シール機は、不良と判定された製品を特定の場所へと排出する機構を含み、プロセッサは、動作のデータが所与の基準範囲外であると判定すると、充填シール機に向けて、当該動作のデータが対応する製品を機構によって特定の場所へと排出する指示を送信する。
好ましくは、充填シール機は、動作のデータについての基準範囲に従って、第1のカートンに不良が無いことを判定する制御機器を含み、プロセッサは、制御機器以外の主体が第1のカートンに不良があると判定した場合に、当該主体によって不良がないと判定されたカートンの動作のデータを利用して、基準範囲の補正値を算出し、補正値を表示装置に表示する。
好ましくは、プロセッサは、主体によって不良が無いと判定された2以上のカートンの動作のデータの標準偏差を利用して、補正値を算出する。
本開示の他の局面に従うと、充填シール機を管理するための情報処理装置であって、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリとを備え、プロセッサは、充填シール機による充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータについて、所与の期間のデータを読み出すステップと、動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを実行する、情報処理装置が提供される。
好ましくは、情報処理装置は、所与の期間の指定を受け付ける入力インターフェースをさらに備える。
好ましくは、プロセッサは、2以上の種類の動作のデータを用いて充填シール機の特性に関する値を生成し、当該特性に関する値を表示装置にさらに表示する。
好ましくは、動作のデータは、充填シール機の部品の使用時間を含み、プロセッサは、部品が交換を必要とされる第1の時間と、第1の時間より短い第2の時間と、第1の時間および第2の時間の少なくとも一方に対する使用時間の割合とを表示装置に表示する。
好ましくは、充填シール機は、不良と判定された製品を特定の場所へと排出する機構を含み、プロセッサは、動作のデータが所与の基準範囲外であると判定すると、充填シール機に向けて、当該動作のデータが対応する製品を機構によって特定の場所へと排出する指示を送信する。
好ましくは、充填シール機は、動作のデータについての基準範囲に従って、第1のカートンに不良が無いことを判定する制御機器を含み、プロセッサは、制御機器以外の主体が第1のカートンに不良があると判定した場合に、当該主体によって不良がないと判定されたカートンの動作のデータを利用して、基準範囲の補正値を算出し、補正値を表示装置に表示する。
好ましくは、プロセッサは、主体によって不良が無いと判定された2以上のカートンの動作のデータの標準偏差を利用して、補正値を算出する。
本開示によれば、充填シール機について、所与の期間の動作のデータが表示される。
本実施の形態にかかる充填シールシステムの全体構成を示す図である。 充填シール機において製造される製品を説明するための図である。 管理PC40のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る充填シール機10の概略的な構成を示す図である。 ボトムシール部100の構成の一例を説明するための図である。 口栓挿入・溶着部200の構成の一例を説明するための図である。 カートン5に装着された口栓4の、当該カートン5への溶着を説明するための図である。 アンビル212と超音波振動ホーン213と口栓4とカートン5の拡大図である。 カートンクリーナー部300の構成の一例を説明するための図である。 カートンクリーナー部300の要部の拡大図である。 充填部400の構成の一例を説明するための図である。 トップシール部500の構成の一例を説明するための図である。 データサーバ30内の記憶装置に格納される、充填シール機10の管理用のデータの一例を示す図である。 管理PC40のモニタ48において表示されるデータ管理画面の一例である。 図14の「PN-0001_2017年_日別集計データ」について、「データ参照作成」アイコンが操作された際に表示される画面の一例を示す図である。 図14の「保守点検状況」について、「データ参照作成」アイコンが操作された際に表示される画面の一例を示す図である。 図15を参照して説明された設備稼働モニタの表示画面の変形例の一例を示す図である。 図15を参照して説明された設備稼働モニタの表示画面の変形例の他の例を示す図である。 計測値を用いたカートン5の製品判定処理のフローチャートである。 計測値の一例を示す図である。 基準補正処理のフローチャートである。 ステップS24における判断を説明するための図である。
[充填シールシステム]
図1は、本実施の形態にかかる充填シールシステムの全体構成を示す図である。
図1に示されるように、充填シールシステムは、充填シール機10と、情報収集端末12と、データサーバ30と、管理PC(Personal Computer)40と、管理用端末50A,50Bとを含む。
充填シール機10は、図4等を参照して後述するように、カートン(包装容器)内に充填物を充填し、当該カートンを密封する。充填シール機10は、当該充填シール機10の動作を制御するPLC(Programmable Logic Controller)100を含む。
図2は、充填シール機において製造される製品を説明するための図である。図2において、(A)はカートンの斜視図を示し、(B)はカートンを用いて製造された製品の斜視図を示す。より具体的には、図2の(A)に示されるように、カートン5は、下部6と上部7とを含む。上部7には、口栓を挿入される小孔8が形成されている。図2の(B)に示されるように、製品では、カートン5に口栓4が溶着されている。
図1に戻って、情報収集端末12は、通信機能を有し、PLC10Aに格納されるデータ(設定値および計測値)をネットワーク20を介してデータサーバ30へ送信する。
管理PC40は、データサーバ30からデータを取得し、取得したデータおよび当該データに基づく情報を管理用端末50A,50Bに提供する。一例では、管理PC40は、管理用端末50A,50Bのユーザに、充填シール機10に関する情報を提供する。
管理用端末50A,50Bは、たとえば汎用コンピュータによって構成される。一例では、管理用端末50A,50Bのユーザは、充填シール機10の管理者である。
[管理PCの構成]
図3は、管理PC40のハードウェア構成の一例を示す図である。
主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)401と、管理PC40のユーザによる指示の入力を受けるマウス42およびキーボード43と、CPU41によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス42若しくはキーボード43を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM44と、データを不揮発的に格納するハードディスク45と、光ディスク駆動装置46と、モニタ48と、通信インターフェイス47とを備える。各構成要素は、相互にバスによって接続されている。光ディスク駆動装置46には、CD-ROM9その他の光ディスクが装着される。通信インターフェイス47は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インターフェイス等を含むが、これらに限られない。
管理PC40における処理は、一例では、各ハードウェアおよびCPU41により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク45に予め格納されていてもよいし、CD-ROM9その他のコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体に格納されていてもよい。当該ソフトウェアは、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、インターネット(登録商標)その他のネットワークに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置46その他のデータ読取装置によってデータ記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス47を介してダウンロードされた後、ハードディスク45に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク45から読み出され、RAM44に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU41は、そのプログラムを実行する。
管理PC40を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本実施の形態に係る最も本質的な部分は、管理PC40に格納されたプログラムであるともいえる。管理PC40の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
データ記録媒体としては、CD-ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する不揮発性のデータ記録媒体でもよい。ここでいうプログラムとは、CPU1により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。
[充填シール機の構成]
図4は、本実施の形態に係る充填シール機10の概略的な構成を示す図である。図4を参照して、充填シール機10の構成の一例を説明する。
充填シール機10は、カートン5の下部6を成形するボトムシール部100と、カートン5に口栓を溶着する口栓挿入・溶着部200と、カートン5内部の異物を除去するカートンクリーナー部300と、カートン5に被充填物を充填する充填部400と、カートン5の上部7をシールするトップシール部500とを含む。充填シール機10において、各部はPLC10Aに制御される。充填シール機10の各部の構成は、図5~図8を参照して後述される。
充填シール機10は、充填シール機10全域に亘ってカートン5を搬送するために駆動されるメインモータ901と、充填シール機10内の粉塵を除去するためのヘパファン902と、充填シール機10内のバルブにグリスを供給するグリスポンプ903とをさらに含んでいても良い。充填シール機10において、メインモータ901、ヘパファン902、および、グリスポンプ903は、PLC10Aによって制御される。さらに、図示しないが、その他モーター、エア駆動系、エア制御系、各種センサ、異常判定・運転異常表示機器を備える。
(ボトムシール部100)
図5は、ボトムシール部100の構成の一例を説明するための図である。図5に示された3列のうち、左側の列はボトムシール部100に含まれる要素を示し、中央の列はこれらの要素の少なくとも1つに対する設定値の種類を示し、右側の列はこれらの要素の少なくとも1つについて取得される計測値の種類を示す。なお、図6~図8においても、同様に、左側の列は構成要素を示し、中央の列は設定値を示し、右側の列は計測値を示す。
図5の左側の列に示されるように、ボトムシール部100は、ピッカー用吸引ポンプ101と、カートンローダ102と、ボトムヒータ(1)103と、ボトムヒータ(2)104と、ボトムヒータファン105と、ボトムブレーカ106と、ボトムプレス107と、アンローダ用吸引ポンプ108と、カートンアンローダ109と、マンドレル冷却水循環ポンプ110とを含む。ボトムシール部100では、折り畳まれた状態のカートン5が、1枚ずつ吸引されることによって引っ張られ、これにより、カートン5は図2の(A)に示されるように開かれる。その後、カートン5は、マンドレルに挿入される。ピッカー用吸引ポンプ101は、カートン5を吸引するために利用される。カートンローダ102は、カートン5をマンドレルに挿入する機構を含む。
ボトムヒータ(1)103およびボトムヒータ(2)104は、マンドレルに装着されたカートン5の下部6を加熱する。ボトムヒータファン105は、ボトムヒータ(1)103およびボトムヒータ(2)104に空気を送る。ボトムヒータ(1)、ボトムヒータ(2)で空気を加熱して、熱風をつくり、熱風をカートンにあてて、カートンを加熱する。
カートン5は、ボトムシール部100内を所与の速度で搬送される。当該速度は、充填シール機10が所与の時間内に製造することを要求される製品の数に依存する。充填シール機10では、当該速度でカートン5が搬送されることから、カートン5が一台のヒータの位置に滞留できる時間が、カートン5の下部6を十分に加熱するために必要な時間に満たない場合がある。ボトムヒータ(2)104は、ボトムヒータ(1)103よりも下流側に配置される。充填シール機10は、カートン5を所与の速度で搬送しながら当該カートン5の下部6を十分に加熱するために、ボトムヒータ(1)103を用いて下部6を加熱し、さらに、ボトムヒータ(2)104を用いてカートンの下部6を加熱する。なお、カートン5の搬送速度によっては、このような複数の段階での加熱は必要なく、下部6の加熱は一段階で行なわれてもよい。
ボトムブレーカ106は、加熱された下部6を折り畳む。ボトムプレス107は、下部6の折り目を圧着する。これにより、カートン5の底面が成形される。
底面を成形されたカートン5は、マンドレルから、コンベア上のカートンセル枠に移動される。カートンアンローダ109は、アンローダ用吸引ポンプ108を用いてマンドレルからカートンを吸引し、その後、コンベア上のカートンセル枠に当該カートン5を載置する。
ボトムシール部100には、マンドレルを冷却するための冷却水を循環させるマンドレル冷却水循環ポンプ110が設けられる。ボトムシール部100は、複数本のマンドレルを含んでもよく、カートンローダ102は、当該複数本のマンドレルに、順次、カートン5をロードしてもよい。
一例では、PLC10Aは、ボトムシール部100に関する設定値として、ボトムヒータ(1)103の加熱温度(ボトムヒータ(1)温度)と、ボトムヒータ(2)104の加熱温度(ボトムヒータ(2)温度)と、ボトムヒータ(1)・ボトムヒータ(2)の熱風を当てる風の空気圧(空気圧(微圧))と、ボトムプレス107によるプレスの時間(ボトムシール時間)と、ボトムプレス107によるプレスの圧力(ボトムシール圧力)とを、設定値として入力される。PC200は、これらの設定値に従って、ボトムヒータ(1)103、ボトムヒータ(2)104、および、ボトムプレス107を制御する。なお、ボトムシール部100に関する設定値はこれらに限定されない。
一例では、PLC10Aは、ボトムシール部100に関する計測値として、ボトムヒータ(1)103の加熱温度(ボトムヒータ(1)温度)と、ボトムヒータ(2)104の加熱温度(ボトムヒータ(2)温度)と、ボトムシール時間と、ボトムシール圧力とを取得する。なお、ボトムシール部100に関する計測値はこれらに限定されない。
(口栓挿入・溶着部200)
図6は、口栓挿入・溶着部200の構成の一例を説明するための図である。口栓挿入・溶着部200は、口栓吸引ポンプ201と、パーツフィーダ202と、口栓挿入機構202Aと、ホーン駆動機構203と、超音波発振器204と、ホーン冷却機構205とを含む。口栓は、ホッパーから、パーツフィーダ202に送られる。パーツフィーダ202にて口栓が整列して、充填機、口栓挿入部までガイドに沿って送られる。整列した口栓の先頭から一個の口栓を切出し、口栓吸引ポンプにて、口栓挿入機構202Aが一個の口栓を吸引することにより、ピックアップする。ピックアップされた1個の口栓4は、口栓挿入機構202Aによって、カートンセル上のカートン5に装着される。より具体的には、口栓挿入機構202Aは、口栓4を、カートン5の小孔8に挿入する。
図7は、カートン5に装着された口栓4の、当該カートン5への溶着を説明するための図である。図7に示されるように、口栓挿入・溶着部200では、超音波溶着装置210と、エアーシリンダ211とが配置されている。エアーシリンダ211は、ロッド211Aを介してカートン5を上方に移動させることにより、口栓4の位置を超音波溶着装置210に整合させる。
超音波溶着装置210は、カートン5内に挿入されて口栓4を内側から支えるアンビル(中空支持部材)212と、口栓4とカートン5との溶着部を高速振動させる超音波振動ホーン213とを有する。超音波振動ホーン213は、超音波発振器204と接続されることにより、超音波振動する。
エアーシリンダ211によりカートン5が上昇される。アンビル212がカートン5の上部開口に挿入される。超音波振動ホーン213はアンビル212の方向に想像線(二点鎖線)で示す位置へと移動する。これにより、超音波振動ホーン213の先端がカートン5に装着された口栓4に嵌合される。超音波振動ホーン213が超音波振動すると、口栓4とカートン5との溶着部が高速で振動する。この高速振動により発生する摩擦熱でカートン5の内面の樹脂層と口栓4が溶融し、口栓4とカートン5が溶着される。超音波溶着装置210には、超音波振動ホーン213を冷却するための、図示せぬホーン冷却機構205が設けられている。
図8は、アンビル212と超音波振動ホーン213と口栓4とカートン5の拡大図である。ホーン駆動機構203が駆動することによって、超音波振動ホーン213は図8中の想像線で示された位置に移動する。この間隙は、たとえば、調整ねじ等により超音波振動ホーン213あるいはアンビル212を僅かな範囲で調整することによって調整され得る。
図6に戻って、一例では、PLC10Aは、口栓挿入・溶着部200に関する設定値として、超音波振動ホーン213の先端が口栓4に嵌合されたときの、超音波振動ホーン213がアンビル212を押圧する圧力(ホーン押し圧)を設定値として入力される。一例では、PLC10Aは、超音波振動ホーン213の先端が口栓4に嵌合される時間(ホールドタイム)と、1つの口栓4に対して超音波振動ホーン213から出力される超音波のエネルギ(エネルギ)と、出力される超音波の振幅と、ホーン冷却機構205による冷却用エアの圧(ホーン冷却エア圧)とを、設定値として入力されてもい。
PLC10Aは、上記設定値に従って、ホーン駆動機構203、超音波発振器204、および、ホーン冷却機構205を制御する。なお、口栓挿入・溶着部200に関する設定値は、上記の値に限定されない。
一例では、PLC10Aは、口栓挿入・溶着部200に関する計測値として、ホーン押し圧と、ホーン-アンビル間隙間と、ホーン-アンビル間平行度と、ウェルドタイムと、ピークパワーと、ホーン冷却エア圧とを取得する。ホーン押し圧は、超音波振動ホーン213の先端が口栓4に嵌合されたときの、超音波振動ホーン213がアンビル212を押圧する圧力である。ホーン-アンビル間隙間は、超音波振動ホーン213の先端が口栓4に対向している状態であって口栓4に嵌合していない状態での、超音波振動ホーン213とアンビル212との間の隙間である。ホーン-アンビル間平行度は、超音波振動ホーン213の先端が口栓4に対向している状態であって口栓4に嵌合していない状態での、超音波振動ホーン213とアンビル212の間の平行度である。当該隙間および平行度は、たとえば口栓挿入・溶着部200に設置される光学素子によって計測され得る。
ウェルドタイムは、口栓4の溶着において超音波振動ホーン213が超音波を発振した時間を表わす。ピークパワーは、口栓4の溶着における超音波振動ホーン213の超音波発振における出力のピーク値を表わす。なお、口栓挿入・溶着部200について取得される計測値は、上記のものに限定されない。
図9は、カートンクリーナー部300の構成の一例を説明するための図である。カートンクリーナー部300は、紙粉等の異物等をカートン5から除去するために利用される。カートンクリーナー部300は、クリーンエア供給部301と、バキュームポンプ302とを含む。クリーンエア供給部301は、カートン5内の紙粉等を浮遊させる。バキュームポンプ302は、カートン5内の紙粉等を吸引するための吸引力を供給する。
図10は、カートンクリーナー部300の要部の拡大図である。図10に示されるように、カートンクリーナー部300では、カートン5内にリードパイプ311が挿入される。リードパイプ311は、ブローパイプ312を内包する。リードパイプ311は、真空圧源(バキュームポンプ302)に接続されている。ブローパイプ312は、空気圧源(クリーンエア供給部301)に接続される。ブローパイプ312の先端部にはノズル312Aが取り付けられている。ノズル312Aはブローパイプ312の先端部よりも突出し、リードパイプ311の中心位置に固定される。リードパイプ311の外周にブローパイプ312があっても良い。
カートンクリーナー部300では、リードパイプ311がカートン5内に挿入され、ブローパイプ312先端のノズル312Aから無菌空気(クリーンエア)が噴出される。これにより、カートン5内面に付着した異物がこの噴出空気によって舞い上げられる。異物は、リードパイプ311へと吸引される。
図9に戻って、PLC10Aは、カートンクリーナー部300について、設定値として、吹込圧と吸引圧とを入力される。吹込圧は、クリーンエア供給部301がカートン5内に供給される。吸引圧は、バキュームポンプ302が吸引する圧力である。PLC10Aは、これらの設定値に従って、クリーンエア供給部301およびバキュームポンプ302を制御する。なお、カートンクリーナー部300について入力される設定値はこれらに限定されない。また、図9の例では、PLC10Aは、カートンクリーナー部300について計測値が取得しないが、カートンクリーナー部300について計測値を取得してもよい。
図11は、充填部400の構成の一例を説明するための図である。充填部400は、充填機構401を含む。充填機構401は、カートン5内に被充填物を充填する。PLC10Aは、設定値として入力された充填容量に従って充填機構401を制御する。
図12は、トップシール部500の構成の一例を説明するための図である。トップシール部500は、トップヒータ(1)501と、トップヒータ(2)502と、トップヒータファン503と、トッププレス装置504とを含む。トップヒータ(1)501とトップヒータ(2)502は、カートン5の上部7を加熱する。トップヒータ(2)502は、カートン5の搬送経路においてトップヒータ(1)501よりも下流側に位置する。充填シール機10は、所与の搬送速度を実現しながら上部7を十分に加熱するために、トップヒータ(1)501で上部7を加熱した後、さらに、トップヒータ(2)502で上部7を加熱する。なお、充填シール機10は、必ずしも上部7を複数段階で加熱する必要はない。
トップヒータファン503は、トップヒータ(1)501および/またはトップヒータ(2)502に空気を送る。すなわち、トップヒータ(1)501およびトップヒータ(2)502で空気が加熱されることにより熱風が作られ、当該熱風がカートンにあてられることによって、カートンが加熱される。トッププレス装置504は、加熱された上部7を密封するためにプレスする。
一例では、PLC10Aは、トップシール部500について、設定値として、トップヒータ(1)温度と、トップヒータ(2)温度と、トップヒータ(1)501およびトップヒータ(2)502で加熱された空気をカートンに吹き付けるファンのエア圧と、トップシール時間と、トッププレス装置504によるプレスの圧力(トップシール圧力)とを入力される。トップヒータ(1)温度は、トップヒータ(1)501による加熱温度である。トップヒータ(2)温度は、トップヒータ(2)502による加熱温度である。トップシール時間は、トップヒータファン503が上部7をプレスする時間である。PLC10Aは、これらの設置値に従って、トップヒータ(1)501、トップヒータ(2)502、トップヒータファン503、および、トッププレス装置504を制御する。なお、PLC10Aに入力される設定値はこれらに限定されない。
一例では、PLC10Aは、トップシール部500について、計測値として、トップヒータ(1)温度と、トップヒータ(2)温度と、エア圧と、トップシール時間と、トップシール圧力とを入力される。なお、PLC10Aに入力される計測値はこれらに限定されない。
[管理データ]
図13は、データサーバ30内の記憶装置に格納される、充填シール機10の管理用のデータの一例を示す図である。図13を参照して、当該データの内容を説明する。
図13では、「大項目」と「小項目」によってデータが分類される。大項目は、「ON/OFF時刻」「設定値」「充填シール機内の各部品の利用状況」「異常/警報情報」「計測値」および「判定基準」を含む。以下、各項目のデータの概要を説明する。
・「ON/OFF時刻」
「ON/OFF時刻」は、充填シール機10の電源投入および稼働の時刻に関する。小項目として、充填シール機10への電源の投入が開始された時刻を表す「電源ON時刻」と、充填シール機10への電源の投入が終了した時刻を表す「電源OFF時刻」と、充填シール機10におけるカートン5への被充填物の充填に関する動作が開始された時刻を表す「稼働開始時刻」と、当該動作が終了した時刻を表す「稼働終了時刻」とを含む。稼働とは、一例では、ボトムシール部100~トップシール部500の中の少なくとも一部が製品の製造のために動作していることを意味する。
・「設定値」
「設定値」は、充填シール機10における動作の設定値である。一例では、図5、図6、図9、図11、および、図12を参照して説明された、PLC10Aに入力された設定値が、データサーバ30内の記憶装置に格納される。当該設定値は、PLC10Aによって(情報収集端末12を介して)データサーバ30へ送信されてもよい。
・「充填シール機内の各要素の稼働時間または動作回数」
「充填シール機内の各要素の稼働時間または動作回数」は、充填シール機10における各要素の稼働時間(使用時間)を表わし、一例では、図5、図6、図9、図11、および、図12を参照して説明された、ボトムシール部100~トップシール部500のそれぞれが備える要素の稼働時間または動作回数を表わす。一例では、稼働時間とは、各要素が製品の製造に利用された時間を表わす。
充填シール機10において、各要素は独立して取り換え可能である。したがって、要素ごとに異なった稼働時間を有する場合があり得る。たとえば、充填シール機10全体の稼働時間が50時間である時点で超音波発振器204が交換された後、充填シール機10が10時間稼働した場合、超音波発振器204の稼働時間は10時間であり、他の要素の稼働時間は60時間(50時間+10時間)である。
当該稼働時間は、PLC10Aによって(情報収集端末12を介して)データサーバ30を送信されてもよいし、充填シール機10の管理者等によってデータサーバ30に直接入力されてもよい。
・「異常/警報情報」
「異常/警報情報」は、充填シール機10において発生した異常および警報のイベントを表す。各イベントは、「異常」または「警報」についての、内容および発生日時を含む。「異常」とは、充填機において異常状態が発生したことを意味する。「警報」とは、充填シール機10において警報状態が発生したことを意味する。
完成されたカートン5における不良の発生は、充填シール機10を扱う作業員によって検出されてもよいし、各種のセンサの検出結果に基づいてPLC10Aや管理PC40等の装置によって検出されてもよいし、充填機内または充填機外に設置された検査装置によって検出されても良い。
充填シール機10の異常状態は、作業員によって発見される場合もあれば、PLC10Aや管理PC40によって検出される場合もある。一例では、作業員は、充填シール機10において異常が発生していることを発見すると、充填シール機10の非常ボタンを操作する。PLC10Aは、非常ボタンが操作されたことを検出すると、データサーバ30に異常状態の発生を通知する。データサーバ30は、当該通知を受けると、当該通知に対応する情報をデータサーバ30内の記憶装置に格納する。
管理PC40は、たとえば、充填シール機10に関する計測値に基づいて、異常状態の発生を検出してもよい。管理PC40のCPU41は、異常状態の発生を検出すると、当該異常状態についての情報をデータサーバ30に格納する。これにより、当該情報がデータサーバ30内の記憶装置に格納される。
・「計測値」
「計測値」は、充填シール機10を構成する要素についての計測値を表わす。一例では、図5、図6、図9、図11、および、図12を参照して説明されたような計測値が、PLC10Aに入力され、また、データサーバ30内の記憶装置に格納される。計測値は、さらに、「製品ID」「カートンセル枠No.」および「製品判定」を含む。各計測値は、PLC10Aによって(情報収集端末12を介して)データサーバ30に送信されてもよいし、充填シール機10の管理者等によってデータサーバ30に直接入力されてもよい。
「製品ID」は、充填シール機10において製造される製品ごとに割り振られる。
「マンドレルNo.」および「カートンセル枠No.」は、充填シール機10において各カートン5を搬送したマンドレルとカートンセル枠を識別する。充填シール機10は、各マンドレルは各カートンをボトムシール部100、カートンセル枠は、トップシール部500の各部を含む経路を搬送する。
「製品判定(自動)」および「製品判定(目視)」のそれぞれは、製品(または、製品製造前のカートン5)において不良が発生していないかどうかの判定結果を表わす。不良が発生していれば判定結果は「NG」であり、発生していなければ判定結果は「OK」である。「製品判定(自動)」は、PLC10A、エッジコンピューティング用のPCまたはPLC、もしくは、管理PC40による、計測値等を利用した判定結果である。「製品判定(目視)」は、作業員による目視の判定結果である。当該判定は、たとえば、カートン5における口栓4の溶着位置が所与の範囲内にあるか否か(所与の範囲内であればOK、当該範囲外であればNG)を含む。また、当該判定は、口栓4の溶着状態に基づいたものでもよい。また、当該判定は、抜き取り検査による、浸透液チェック(漏れ試験)や破壊チェックの結果に基づいたものでもよい。
・「判定基準」
「判定基準」は、充填シール機10における警告等の判定基準を含む。
より具体的には、「判定基準」は、充填シール機10における各部品の稼働時間(使用時間)に対する閾値と、各要素の状態を表す計測値に対する基準範囲とを含む。稼働時間に対する閾値は、各要素(部品)の交換について警告を発する交換警告値と、当該交換警告値より低い値であって、稼働時間に関する表示において利用される割合表示用閾値(後述する図16参照)とを含む。
計測値に対する基準範囲は、たとえば、「製品判定」に利用される範囲を規定する。一例では、所与のカートンの処理中の計測値が当該基準範囲内であれば、当該カートンの「製品判定」の結果は「OK」となり、計測値が当該基準範囲外であれば、当該カートンの「製品判定」の結果は「NG」となる。
[データ管理画面]
図14は、管理PC40のモニタ48において表示されるデータ管理画面の一例である。
管理PC40は、図13を参照して説明された各種のデータを利用して、充填シール機10に関する情報を提供する。図14の画面1100(データ管理画面)は、提供される情報の種類の選択を受け付ける。画面1100は、テーブル1101を含む。テーブル1101内の「データ参照名」は、提供される情報の種類を表す。
テーブル1101は、「データ参照名」に加えて種々の項目を含む。たとえば、「保守点検状況」は、充填シール機10における要素(部品)ごとの保守点検についての情報を表わす。「PN-0001_2017年_日別集計データ」は、機種名「PN-0001」によって特定される充填シール機10についての、2017年の各日の稼働状況についての情報を表わす。「PN-0001_2016年_集計データ」は、機種名「PN-0001」によって特定される充填シール機10についての、2016年の稼働状況についての情報を表わす。
テーブル1101は、さらに、項目「編集」「データ参照作成」「更新日」「作成者」「エクスポート」を含む。「編集」は、提供される情報を編集するために操作されるアイコンを表示する。「データ参照作成」は、提供される情報を参照するために操作されるアイコンを表示する。「エクスポート」は、提供される情報のデータを所与の形式に変更するために操作されるアイコンを表示する。
CPU41は、情報を編集または参照するためのアイコンを操作されると、データサーバ30から、当該アイコンに対応した期間および種類の情報を読出し、モニタ48に表示する。一例では、アイコンは、マウス42および/またはキーボード43を介して操作される。この意味において、マウス42および/またはキーボード43によって、所与の期間のデータが表示される場合の所与の期間の指定を受け付ける入力インターフェースが構成される。管理PC40がタッチパネルを備える場合、当該タッチパネルに含まれるタッチセンサによって、入力インターフェースが構成される場合もある。
「更新日」「作成者」のそれぞれは、提供される情報についてのデータが更新された日および更新した者を表わす。
一例では、CPU41は、画面1101の表示に、ユーザのログインを要求してもよい。CPU41は、ログインしたユーザの種類によって、テーブル1101に表示する情報の種類を調整してもよい。すなわち、管理PC40は、どのユーザがログインしているかによって、閲覧を許可する情報の種類を変更してもよい。一例では、管理PC40は、ユーザAには、テーブル1101内のすべての情報の閲覧を許可する。ユーザBには、「PN-0001_2017年_日別集計データ」等の集計データの閲覧を許可するが、「保守点検状況」の閲覧は禁止する。この場合、画面1101において、禁止される情報の表示が省略されてもよい。
[設備稼働モニタ]
図15は、図14の「PN-0001_2017年_日別集計データ」について、「データ参照作成」アイコンが操作された際に表示される画面の一例を示す図である。図15の画面1200は、モニタ48に表示される、充填シール機10の全体的な稼働状況を表示する設備稼働モニタである。上記アイコンの操作は、表示対象のデータの期間の指定の一例である。
画面1200は、画面1200は、アイコンの操作によって指定された期間(2017年)の動作のデータの表示画面の一例である。画面1200は、充填シール機10に電源が投入された期間に関する領域1201と、充填シール機10が稼働した期間に関する領域1202と、警報に関する領域1203とを含む。
領域1201は、グラフと、日付(2017/11/16(2017年11月16日))とを含む。このグラフは、電源投入割合の時間変化を表す。CPU41は、日付が選択されると、選択された日についての稼働状況の情報をデータサーバ30から読み出し、当該情報に基づいてグラフを作成して、領域1201に表示する。グラフは、予め定められた時間の長さ(たとえば、30分間または1時間)ごとに、充填シール機10に電源が投入された時間の割合を表す。上記日付の選択は、表示対象のデータの期間の指定の他の例である。
CPU41は、グラフに対応する時刻に「異常/警報情報」のイベントが格納されている場合、当該イベントをグラフに表示してもよい。領域1201のグラフ内には、アイコンA11,A12と線L11,L12とが表示される。これらの表示は、たとえば、線L11から線L12までの時刻に対応する期間において、アイコンA11内に記載されたイベント(異常)が所与の頻度以上の頻度で発生し、線L12に対応する時刻に警告(アイコンA12)が出力されたことを意味する。異常とは、たとえばカートンの不良である。
領域1202は、グラフと、日付(2017/11/16(2017年11月16日))とを含む。このグラフは、稼働割合の時間変化を表す。CPU41は、日が選択されると、選択された日についての稼働状況の情報をデータサーバ30から読み出し、当該情報に基づいてグラフを作成して、領域1202に表示する。グラフは、予め定められた時間の長さ(たとえば、30分間または1時間)ごとに、充填シール機10が稼働した時間の割合を算出する。
CPU41は、グラフに対応する時刻に「異常/警報情報」のイベントが格納されている場合、当該イベントをグラフに表示してもよい。領域1202のグラフ内にアイコンA21,A22と線L21,L22とが表示される。これらの表示は、たとえば、線L21から線L22までの時刻に対応する期間において、アイコンA21内に記載されたイベント(異常)が所定の頻度以上の頻度で発生したこと、および、線L22に対応する時刻に警告(アイコンA22)が出力されたことを意味する。異常の一例は、充填シール機10の異常状態である。
領域1203は、図14において操作されたアイコンによって指定された期間(2017年)に関連付けられて格納された、「異常/警報情報」として登録されているイベントのリスト(異常・警報発生状況)を表示する。当該リストは、4つの項目(状態、発生日時、イベント名、内容)を含む。「状態」は、「異常」または「警報」を識別する。図15の例では、「!」は「異常」を表し、「!!」は「警報」を表わす。
なお、充填シール機10の異常状態または警報状態の発生がセンサの検出出力に基づいてPLC10Aにて検出された場合も、同様に、当該異常状態に対応するコードがデータサーバ30内の記憶装置に格納されてもよい。また、完成されたカートン5において発生した不良がセンサまたは検査装置の検出出力に基づいて検出された場合も、同様に、当該異常状態に対応するコードがデータサーバ30内の記憶装置に格納されてもよい。
「イベント名」は、各イベントに付された名称である。データサーバ30では、「異常」または「警報」の内容に応じて、イベント名のコードを格納していてもよい。一例では、充填シール機10に設けられた警報についての複数のボタンのうち、充填シール機10の異常状態に対応したボタン、または、完成されたカートン5において発生した不良の内容に対応したボタンを操作すると、各ボタンに対応したコードがデータサーバ30内の記憶装置に格納されている。管理PC40のハードディスク45には、各コードに対応したイベント名が格納されている。CPU41は、当該コードに対応したイベント名を領域1203に表示する。
「充填シール機10の異常状態」(警報)の一例は、超音波発振器(超音波発振器204)による超音波の発振に関する計測値(「超音波発振器のエネルギー」および/または「超音波発振器の振幅」)の値が異常であることである。他の例は、トップヒータ(トップヒータ(1)501およびトップヒータ(2)502の少なくとも一方)の加熱温度の計測値が異常である(所与の範囲外の値である)ことである。
「完成されたカートン5において発生した不良」(異常)の一例は、カートン5に口栓4が挿入されていなかったことである。他の例は、トップの成形形状にシールの貼りあわせズレ、うまく折れていない等の不具合があることである。
図15の画面1200が表示されることにより、充填シール機10の管理者は、充填シール機10の稼働状況とともに、充填シール機10における警報の発生、および、完成されたカートン5における異常の発生を確認することができる。さらに、管理者は、上記警報の発生および上記異常の発生を、時系列のリストとして充填から月日が経過した後でも確認することができる。このような表示は、本開示に係る充填シールシステムにおいて、図13に示された各種のデータが、データサーバ30において比較的長期に亘って保管され、当該データを管理PC40が取得することによって実現される。
[部品管理]
図16は、図14の「保守点検状況」について、「データ参照作成」アイコンが操作された際に表示される画面の一例を示す図である。図16の画面1300は、充填シール機10に設けられた部品(要素)のそれぞれの使用時間を管理するための画面(部品管理画面)である。
画面1300には、充填シール機10に設けられた各部品についての、「状態」、「部品名」、「累積的な使用時間(現在値)」、当該使用時間の閾値に対する「割合」、「保守点検情報」、および、交換についての「履歴」が挙げられている。使用時間とは、たとえば、各部品が充填シール機10に装着されてからの、充填シール機10の稼働時間の累積値である。
「状態」は、各部品についての交換に関する状態を表す。表示される状態の一例は、交換が必要な時期が近付いていることを表わす「通知」(図16中の「!」)である。他の例は、交換が必要な時期が既に到来していることを表わす「警告」(図16中の「!!」)である。
「保守点検情報」は、各部品の管理方法を含む。「保守点検情報」における「数値管理」は、当該部品の交換が使用時間等の数値で管理されることを意味する。「保守点検情報」において、「通知閾値」は、「交換警告値」に対する一定の割合の値(たとえば、80%)を表し、「交換警告値」は、当該部品の使用時間に基づいて警告が出力される際の基準として利用される。管理PC40のCPU41は、部品の使用時間が「交換警告値」に達すると、当該部品の交換が必要である旨の警告を出力する。警告の出力の一例は、上記「状態」の欄における表示である。
一例では、「交換警告値」は管理者によってデータサーバ30に入力され、「通知閾値」は「交換警告値」に基づいてCPU41によって算出される。画面1300が、「交換警告値」だけでなく、「通知閾値」および当該「通知閾値」に基づいた割合を表示するため、充填シール機10の管理者は、部品の不具合が発生する前に対応を検討することができる。なお、通知閾値に対する使用時間の割合の代わりに、または、当該割合に加えて、交換警告値に対する使用時間の割合が表示されてもよい。
CPU41は、「割合」の欄において、保守点検情報の「閾値」に対する割合をグラフで表示する。これにより、部品ごとに、交換の予定を立てるための情報が提供される。また、グラフが利用されることにより、視覚的により大きなインパクトが与えられる。グラフは、使用時間の閾値に対する関係に従って色分けされていてもよい。関係としては、たとえば3種類、すなわち、(1)通知閾値に対して一定の割合に到達していない、(2)通知閾値以下ではあるが通知閾値に対して一定の割合を超えている、および、(3)通知閾値に到達している、が想定される。
画面1300は、複数の部品についての使用時間(交換を必要とされるまでの時期)に関する情報を一覧で表示する。これにより、同時に交換を手配する部品の組合せを検討するなど、管理者は、複数の部品の交換について同時に検討し得る。
「履歴」は、各部品の前回の交換日と、充填シール機10における当該部品の累積の交換回数とを含む。
[設備稼働モニタの他の例]
図17および図18のそれぞれは、図15を参照して説明された設備稼働モニタの表示画面の変形例を示す図である。
・図17
図17の画面1400は、2017年5月の充填シール機10の稼働状況を表わすテーブル1401を含む。テーブル1401には、各日についての、稼働状況、電源ON時間、稼働時間、稼働率、TH温度(トップヒータ温度)、および、BH温度(ボトムヒータ温度)を含む。なお、テーブル1401では、上下方向に各日のデータが並べられており、上下方向にスクロールされることによって表示対象になる日付が変更される。CPU41は、データサーバ30内に格納されているデータを利用して、テーブル1401を構成する情報を生成し、画面1400をモニタ48に表示する。
テーブル1401において、稼働状況は、1時間ごとに設けられたセルの表示色によって表される。セルの色(図17では、ハッチングの種類)は、1時間ごとの充填シール機10の稼働率によって決定される。稼働率とは、電源が投入された時間に対する稼働された時間の割合を表す。
テーブル1401において、「電源ON時間(H)」は、各日の、充填シール機10に電源が投入された時間の長さを表わす。「稼働時間(H)」は、各日の、充填シール機10が稼働した時間の長さを表わす。「稼働率(%)」は、各日の、電源が投入された時間に対する稼働した時間の割合を表す。
テーブル1401では、TH温度およびBH温度のそれぞれについて、左右に並べられた2種類の値が示されている。それぞれの表示において、左側の値はヒータ(1)の計測値であり、右側の値はヒータ(2)の計測値である。
・図18
図18の画面1500は、2017年12月の充填シール機10の稼働状況を表わす領域1501,1502を含む。領域1501は、各日の電源ON時間と稼働時間のそれぞれを棒グラフで表す。領域1502は、各日の稼働率を表わす。
領域1502,1502のそれぞれでは、左右方向に各日のデータが並べられており、左右方向にスクロールされることによって表示対象になる日付が変更される。CPU41は、データサーバ30内に格納されているデータを利用して、領域1501,1502に構成する情報を生成し、画面1500をモニタ48に表示する。
[自動振り分け]
CPU41は、充填シール機10における計測値を逐次的に取得し、当該計測値に基づいて、充填シール機10における処理対象となっているカートン5に不良が発生しているか否かを判定してもよい。
この例では、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCは、充填シール機10が各カートン5を処理している期間中、少なくとも1種類の計測値(図13)を参照する。情報収集端末12は、逐次的に充填シール機10の計測値をデータサーバ30に送信する。CPU41は、逐次的にデータサーバ30内に格納された計測値を参照する。なお、管理PC40は、ネットワーク20を介して、情報収集端末12と直接(データサーバ30を介することなく)通信することにより、逐次的に計測値を取得してもよい。
この例では、充填シール機10には、上記排出セクションに送れられた製品(カートン5)において不良が発生していると判定された場合に、当該カートン5を、不良が発生していないと判定されたカートンとは異なる場所(不良品回収位置)に排出する機構(不良品排出機構)が設けられている。
図19は、計測値を用いたカートン5の製品判定処理のフローチャートである。図19の処理は、たとえば、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCが所与のプログラムを実行することによって実現される。図19の処理は、充填シール機10において処理されたカートンごとに実行される。CPU41は、たとえば、カートン5がボトムシール部100に投入された後、上記排出セクションに排出されるタイミングで、当該カートン5について図19の処理を開始する。図19を参照して、製品判定処理の内容を説明する。
ステップS10にて、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCは、全ての計測値が、当該計測値に対して設定された判定基準の範囲(図13参照。「基準範囲」ともいう。)内にあるか否かを判断する。CPU41は、基準範囲を特定する情報を予めデータサーバ30の記憶装置から読出し、ハードディスク45に格納していてもよい。CPU41は、全ての計測値が基準範囲内にあれば(ステップS10にてYES)、図19の処理を終了し、そうでなければ(ステップS10にてNO)、ステップS12へ制御を進める。
ステップS12にて、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCは、PLC10Aに向けて、上記不良品排出機構によって処理対象のカートン5を上記不良品回収位置へと排出する指示を送信する。
ステップS14にて、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCは、完成されたカートン5に不良が発生したことを表わすアラートを出力する。一例では、モニタ48に不良の発生を表わすメッセージの表示である。その後、CPU41は、図19の処理を終了する。
なお、充填シール機10が不良品回収機構を備えていなくてもよい。この場合、CPU41、または、エッジコンピューティング用のPCまたはPLCは、ステップS12にて充填シール機10の動作を停止することを指示してもよいし、ステップS12の制御を省略してもよい。
CPU41は、ステップS14において出力されるアラートに、不良が発生したと判定されたカートン5を特定する情報(製品ID)および/または不良判定の根拠となる計測値の種類を含めてもよい。
[基準範囲の補正]
充填シール機10では、計測値のいずれかについて基準範囲を設定されていてもよい。このような例では、PLC10Aに基準範囲を特定する情報が格納されていてもよい。PLC10Aは、ある製品(カートン5)について、少なくとも一つの計測値が基準範囲を超えた場合、当該製品に不良が発生したと判定する。
図20は、計測値の一例を示す図である。図20の例は、9つの製品(製品ID「0001」~「0009」)についての計測値を含む。計測値は、図13に列挙された値を含む。各計測値は、たとえば、図5、図6、図9、図11および図12を参照して説明された意義を有する。図20では、各計測値の値が、「A0001」等の文字列として模式的に示される。計測値は、さらに、各製品(カートン)に対する2種類の判定結果(判定結果(自動),判定結果(目視))を含む。「判定結果(自動)」は、充填シール機10における各種のセンサの検出出力に基づいて、たとえばPLC10Aによって生成される。「判定結果(目視)」は、作業員の目視や抜き取り検査に基づいて、カートンの製造後に生成される。
図20の例では、製品ID「0001」~「0004」および「0009」については、判定結果(自動)と判定結果(目視)の双方がOKである。製品ID「0005」~「0008」については、判定結果(自動)はOKであるが、判定結果(目視)はNGである。
図21は、基準補正処理のフローチャートである。基準補正処理は、たとえばCPU41が所与のプログラムを実行することによって実現される。CPU41は、たとえば、所与の数の製品IDの計測値が蓄積したタイミングで、または、管理者から開始を指示されたタイミングで、閾値補正処理を開始する。図21を参照して、閾値補正処理の内容を説明する。
ステップS20にて、CPU41は、全ての製品IDについて、判定結果(自動)と判定結果(目視)との間で結果が一致しているか否かを判断する。CPU41は、全ての製品IDについて、判定結果(自動)と判定結果(目視)とが一致していれば(ステップS20にてYES)、図21の処理を終了する。一方、少なくとも一つの製品IDについて判定結果(自動)と判定結果(目視)との間で結果が異なると判断すると(ステップS20にてNO)、CPU41は、判定結果(自動)と判定結果(目視)との間で結果が異なる各製品IDについて、ステップS22以降の制御を実行する。
ステップS22にて、CPU41は、計測値の統計処理を実行する。一例では、CPU41は、判定結果(目視)の値が「OK」である全ての製品の計測値を用いて、計測値の種類ごとの中央値を求める。
ステップS24にて、CPU41は、判定結果(自動)と判定結果(目視)との間で結果が異なった製品IDについて、中央値に対して所与の基準以上差異を有する計測値の種類があるか否かを判断する。
上記所定の基準の一例は、ステップS22において得られた種類ごとの計測値の標準偏差を「σ」として表した場合、「2σ」である。図22は、ステップS24における判断を説明するための図である。図22には、ステップS22において得られた中央値が「Med」として示され、既存の基準範囲が値D1と値D2とによって示される。判定結果(自動)と判定結果(目視)との間で結果が異なった製品IDの計測値が計測値Rで示される。計測値Rが値D1と値D2の間に位置するため、PLC10Aは、当該製品に不良が発生していないと判定する。一方、ステップS24において、CPU41は、「Med±2σ」として特定される範囲の外の値を有する計測値があるか否かを判断する。
CPU41は、そのような計測値があると判断すると(ステップS24にてYES)、ステップS26へ制御を進め、そうでなければ(ステップS24にてNO)、ステップS30へ制御を進める。
ステップS30にて、CPU41は、イレギュラーな計測値が無いことを報知して、処理対象の製品についての図21の処理を終了させる。報知の一例は、モニタ48におけるメッセージの表示である。ステップS28の報知の意義の一例は、次のように説明される。
たとえば、判定結果(自動)がOKであり判定結果(目視)がNGであることは、ある製品について、充填シール機10の計測値としては異常が検出されないにも拘わらず、製造後の作業員の目視検査等において当該製品がNGと判定されたことを意味する。ステップS24の判断結果が「NO」であることは、当該製品についての全ての計測値が、作業員が目視でOKと判定した他の製品の計測値と大きく異ならないことを意味する。このような場合、製品における不良発生を自動的に判定するためには、現在の計測値以外の新しい手段が必要とされる可能性が高い。ステップS28における報知の一例では、このような新しい手段の必要性の通知である。
ステップS26にて、CPU41は、閾値の補正値を決定する。補正値の一例は、上限値「Med+2σ」および下限値「Med-2σ」のセットである。他の例は、上限値「Med+2σ」および下限値「Med-2σ」のいずれか一方である。たとえば、ステップS24において処理対象の製品の計測値が「Med+2σ」を上回っていると判断されると、CPU41は、計測値に対する補正値として、上限値「Med+2σ」のみを決定してもよい。また、ステップS24において処理対象の製品の計測値が「Med-2σ」を下回っていると判断されると、CPU41は、計測値に対する補正値として、下限値「Med+2σ」のみを決定してもよい。
ステップS28にて、CPU41は、ステップS26にて決定された補正値を報知する。その後、CPU41は、判定結果(自動)と判定結果(目視)とが一致しなかった各製品についてステップS22~ステップS30の制御を実行した後、図21の処理を数量する。
ステップS28における報知の意義の一例は、次のように説明される。
たとえば、判定結果(自動)がOKであり判定結果(目視)がNGであることは、これらの判定結果に対応する製品について、充填シール機10の計測値が既存の基準範囲内にあっても、製造後の作業員の目視検査等において当該製品がNGと判定されたことを意味する。このような場合、いずれかの種類の計測値の基準範囲が変更されれば、判定結果(目視)がNGである場合に、判定結果(自動)としてOKと導出される可能性の低減が期待される。そこで、上記種類の計測値についての基準範囲の補正値として、基準範囲を判定結果(目視)がOKであった他の製品の計測値が存在する範囲に近づけるため補正値(たとえば、上限値「Med+2σ」および/または下限値「Med-2σ」)が管理者に対して提示される。
補正値の提案について、より具体的に説明する。
図20の製品ID「0005」では、「ホーン押し圧」(図20では「E0005」として模式的に示されている)は、既存の基準範囲内にはあるが、「Med+2σ」を上回ったとする。この場合、CPU41は、ステップS28にて、「ホーン押し圧」の基準範囲の上限値を「Med+2σ」へと変更することを提案するメッセージを出力する。
図20の製品ID「0006」では、「ホーン冷却エア圧」(図20の「F0006」)は、既存の基準範囲内にはあるが、「Med+2σ」を下回ったとする。この場合、CPU41は、ステップS28にて、「ホーン冷却エア圧」の基準範囲の下限値を「Med-2σ」へと変更することを提案するメッセージを出力する。
図20の製品ID「0007」では、「ホーン-アンビル間隙間」(図20の「G0007」)は、既存の基準範囲内にはあるが、「Med+2σ」を上回ったとする。この場合、CPU41は、ステップS28にて、「ホーン-アンビル間隙間」の基準範囲の上限値を「Med+2σ」へと変更することを提案するメッセージを出力する。
図20の製品ID「0008」では、「ホーン-アンビル間平行度」(図20の「H0008」)は、既存の基準範囲内にはあるが、「Med+2σ」を下回ったとする。この場合、CPU41は、ステップS28にて、「ホーン-アンビル間平行度」の基準範囲の下限値を「Med-2σ」へと変更することを提案するメッセージを出力する。
以上、図21を参照して説明された基準補正処理によれば、CPU41は、判定結果(自動)と判定結果(目視)とが異なる製品が存在する場合、PLC10Aによる製品の判定において利用される基準範囲についての補正値が提供される。これにより、充填シール機10の管理者は、当該補正値を利用してPLC10Aに格納されている基準範囲を変更することができる。
提供される補正値の一例としては、判定結果(目視)がOKであるときの計測値が利用される(「Med+2σ」および/または「Med-2σ」)。これにより、製品において不良が発生したことのPLC10Aによる自動判定の基準が、事後的に行なわれる判定の結果を利用して補正され得る。
なお、充填シールシステムでは、データサーバ30に格納されたデータは他の態様でも利用され得る。たとえば、図20に示されたような計測値において、CPU41は、マンドレルNo.およびカートンセル枠No.ごとに、NGの発生率を算出し、報知し得る。当該報知を受けることにより、充填シール機10の管理者は、たとえば、NGの発生率が高いマンドレルおよび/またはカートンセル枠の交換を検討し得る。一例では、管理者は、特定のマンドレルNo.において、他のマンドレルNo.と比較して高い頻度でNGが発生している事態が生じている場合、当該事態を認識し、当該マンドレルの確認・交換・調整等の対応を取り得る。
また、充填シールシステムにおいて、基準範囲等の補正値の提案には、計測値以外だけでなく、または、計測値の代わりに、設定値も利用され得る。たとえば、判定結果(自動)と判定結果(目視)とが異なる製品が製造されたときの設定値を統計処理することにより、基準範囲についての補正値が提案されてもよい。
以上、充填シールシステムに関する計測値を利用した情報の生成および提供について説明された。本開示では、主に、口栓4の装着についての計測値(ウェルドタイム、等)について例示された。なお、充填シール機10について利用される計測値はこれに限定されない。利用される計測値は、充填シール機10の下段におけるカートン5の下部6の形成に関する計測値(ヒータ温度等)であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 充填シール機、10A PLC、12 情報収取端末、30 データサーバ、40 管理PC、41 CPU、48 モニタ、50A,50B 管理用端末、100 ボトムシール部、200 口栓挿入・溶着部、300 カートンクリーナー部、400 充填部、500 トップシール部。

Claims (14)

  1. カートンの内部に被充填物を充填し、当該カートンを密封することにより、製品を製造する充填シール機と、
    前記充填シール機の前記充填および前記密封の少なくとも一方に関する動作のデータを記憶装置に送信する通信装置と、
    前記動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを備え、
    前記動作のデータは、前記充填シール機において独立して取り換え可能である部品の使用時間を含み、
    前記情報処理装置は、所与の期間の前記動作のデータを前記記憶装置から取得し、当該動作のデータを表示装置に表示する、プロセッサを含む、充填シールシステム。
  2. カートンの内部に被充填物を充填し、当該カートンを密封することにより、製品を製造する充填シール機と、
    前記充填シール機の前記充填および前記密封の少なくとも一方に関する動作のデータを記憶装置に送信する通信装置と、
    前記動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、所与の期間の前記動作のデータを前記記憶装置から取得し、当該動作のデータを表示装置に表示する、プロセッサを含み、
    前記動作のデータは、前記充填シール機の部品の使用時間を含み、
    前記プロセッサは、前記部品が交換を必要とされる第1の時間と、前記第1の時間より短い第2の時間と、前記第1の時間および前記第2の時間の少なくとも一方に対する使用時間の割合とを表示装置に表示する充填シールシステム。
  3. カートンの内部に被充填物を充填し、当該カートンを密封することにより、製品を製造する充填シール機と、
    前記充填シール機の前記充填および前記密封の少なくとも一方に関する動作のデータを記憶装置に送信する通信装置と、
    前記動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、所与の期間の前記動作のデータを前記記憶装置から取得し、当該動作のデータを表示装置に表示する、プロセッサを含み、
    前記充填シール機は、不良と判定された製品を特定の場所へと排出する機構を含み、
    前記プロセッサは、前記動作のデータが所与の基準範囲外であると判定すると、前記充填シール機に向けて、当該動作のデータが対応する製品を前記機構によって前記特定の場所へと排出する指示を送信する充填シールシステム。
  4. カートンの内部に被充填物を充填し、当該カートンを密封することにより、製品を製造する充填シール機と、
    前記充填シール機の前記充填および前記密封の少なくとも一方に関する動作のデータを記憶装置に送信する通信装置と、
    前記動作のデータを表示装置に表示する情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、所与の期間の前記動作のデータを前記記憶装置から取得し、当該動作のデータを表示装置に表示する、プロセッサを含み、
    前記充填シール機は、
    動作のデータについての基準範囲に従って、第1のカートンに不良が無いことを判定する制御機器を含み、
    前記プロセッサは、
    前記制御機器以外の主体が前記第1のカートンに不良があると判定した場合に、当該主体によって不良がないと判定されたカートンの動作のデータを利用して、前記基準範囲の補正値を算出し、
    前記補正値を表示装置に表示する充填シールシステム。
  5. 前記プロセッサは、前記主体によって不良が無いと判定された2以上のカートンの前記動作のデータの標準偏差を利用して、前記補正値を算出する、請求項に記載の充填シールシステム。
  6. 前記情報処理装置は、前記所与の期間の指定を受け付ける入力インターフェースを含む、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の充填シールシステム。
  7. 前記プロセッサは、2以上の種類の前記動作のデータを用いて前記充填シール機の特性に関する値を生成し、当該特性に関する値を表示装置にさらに表示する、請求項1請求項6のいずれか1項に記載の充填シールシステム。
  8. 充填シール機を管理するための情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記充填シール機による充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータについて、所与の期間のデータを読み出すステップと、
    前記動作のデータを表示装置に表示するステップを実行
    前記動作のデータは、前記充填シール機において独立して取り換え可能である部品の使用時間を含む、情報処理装置。
  9. 充填シール機を管理するための情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記充填シール機による充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータについて、所与の期間のデータを読み出すステップと、
    前記動作のデータを表示装置に表示するステップと、を実行し、
    前記動作のデータは、前記充填シール機の部品の使用時間を含み、
    前記プロセッサは、前記部品が交換を必要とされる第1の時間と、前記第1の時間より短い第2の時間と、前記第1の時間および前記第2の時間の少なくとも一方に対する使用時間の割合とを表示装置に表示する情報処理装置。
  10. 充填シール機を管理するための情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記充填シール機による充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータについて、所与の期間のデータを読み出すステップと、
    前記動作のデータを表示装置に表示するステップと、を実行し、
    前記充填シール機は、不良と判定された製品を特定の場所へと排出する機構を含み、
    前記プロセッサは、前記動作のデータが所与の基準範囲外であると判定すると、前記充填シール機に向けて、当該動作のデータが対応する製品を前記機構によって前記特定の場所へと排出する指示を送信する情報処理装置。
  11. 充填シール機を管理するための情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記充填シール機による充填および密封の少なくとも一方に関する動作のデータについて、所与の期間のデータを読み出すステップと、
    前記動作のデータを表示装置に表示するステップと、を実行し、
    前記充填シール機は、動作のデータについての基準範囲に従って、第1のカートンに不良が無いことを判定する制御機器を含み、
    前記プロセッサは、
    前記制御機器以外の主体が前記第1のカートンに不良があると判定した場合に、当該主体によって不良がないと判定されたカートンの動作のデータを利用して、前記基準範囲の補正値を算出し、
    前記補正値を表示装置に表示するに記載の情報処理装置。
  12. 前記プロセッサは、前記主体によって不良が無いと判定された2以上のカートンの前記動作のデータの標準偏差を利用して、前記補正値を算出する、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記所与の期間の指定を受け付ける入力インターフェースをさらに備える、請求項8~請求項12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記プロセッサは、2以上の種類の前記動作のデータを用いて前記充填シール機の特性に関する値を生成し、当該特性に関する値を表示装置にさらに表示する、請求項8請求項13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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