JP7134514B1 - 出版管理システム及びプログラム - Google Patents

出版管理システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7134514B1
JP7134514B1 JP2021060774A JP2021060774A JP7134514B1 JP 7134514 B1 JP7134514 B1 JP 7134514B1 JP 2021060774 A JP2021060774 A JP 2021060774A JP 2021060774 A JP2021060774 A JP 2021060774A JP 7134514 B1 JP7134514 B1 JP 7134514B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
book
user
nft
publication
bookstore
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021060774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022156869A (ja
Inventor
公彦 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2021060774A priority Critical patent/JP7134514B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7134514B1 publication Critical patent/JP7134514B1/ja
Publication of JP2022156869A publication Critical patent/JP2022156869A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】書店ユーザ等も電子書籍の販売を行える出版管理システム等を提供する。【解決手段】出版管理システムにおいて、第2端末装置は、書店ユーザの操作に基づき、書店ユーザが所有するNFT(ノンファンジブルトークン)1に対応する電子書籍を読み、レビュー投稿処理を行う。オフチェーンAPサーバは、レビュー投稿を受け付けると、対象コンテンツに対する投稿履歴を確認し、過去に投稿がなく最初の投稿の場合、新たに発行するNFT2の数を設定する。スマートコントラクトは、設定されたNFT2についてのブロックチェーンに対し、レビュー投稿実施の履歴情報として、投稿タイムスタンプ、NFTの所有者のアドレス情報、レビュー対象の電子書籍コンテンツデータ、書店ユーザの場合は紙書籍出版の選択情報を保存し、NFT1に対するN個分のNFT2を生成し、生成したN個のNFT2をブロックチェーン内のNFTマーケット上に登録する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば出版管理システム及びプログラムに関するものである。
書店における書籍の販売並びにそれに伴う金銭の収受は、例えば以下のように行われる。出版社から取次店を経由して多数の書籍が街の書店に配本される。このとき配本される書籍の種類と冊数は、出版社側が決定することがある。そして、書店は、書籍を受け取ると、その受け取った全ての書籍に対する所定の代金を出版社側に支払う。また、この種の出版管理では、配本されてから一定期間(例えば数ヶ月)が経過して売れ残りが発生すると、書店は売れ残った書籍を出版社側に返本することができ、返本した書籍について配本時に支払った代金は返金される。
また、昨今拡大する電子書籍の出版管理は、出版社その他の各社が運営する電子書籍サイトに、電子書籍のコンテンツを登録するようにしている。そして、一般ユーザは、その電子書籍サイトにアクセスし、金員その他の対価を支払うことで電子書籍を購入等し、その電子書籍サイト内或いは自己の端末装置にダウンロードし閲覧する。一般ユーザが支払った対価は、通常、電子書籍サイトの運営会社にわたる。
紙書籍の出版管理では、上述したように書店は、一旦配本された全ての書籍についての代金を支払う必要があり、返本に伴い返金はされるものの返品するまでの数ヶ月間は使用できない金員となるので収益悪化のおそれがある。また、書店側から個別に書籍を発注することもあるが、上記のように定期的に配本される書籍については、出版社側が決定するため、受け取った書籍に対し例えば思い入れがなかったり、真に売りたい書籍でなかったり、どれくらい売れるか、すなわち、配本された書籍を短期間で完売できるかが不明になったりする。
一方、出版社側は、書籍の発行部数を決定しているが、必ずしも売れる予想数ではなく、その他の色々な条件により決定していることがある。そのため、実際の販売数は発行部数を大きく下回り、返本率が高くなることがある。すなわち、例えば売れないとわかっていても色々な要因から発行部数が決定され、数ヶ月後には返本の山になることもある。このように返本率の高い状態は、製本・配送のコスト、返本された書籍の保管コスト、その書籍の処分コストなど多大なコストが必要となり、それが書籍の値段にも反映される。よって、実際に書籍を購入したユーザは、そのような返本にともなうコストも負担することになり好ましくない。
また、電子書籍の販売は、電子書籍サイトで行われており、街の書店は関与できない。よって、例えば電子書籍の販売数が伸びても、販売に伴う収益が書店には回らない。そして、電子書籍の販売数の伸びに応じて紙書籍の販売数が低下すると、書店の廃業をまねくおそれがある。
さらに、電子書籍サイトにおける電子書籍の管理は、デジタル著作権管理(Degital Rights Management:DRM)システムによるものが一般的に行われている。しかし、DRMシステムによる管理では電子書籍サービス終了時に購入した電子書籍コンテンツデータの参照不可となるという不都合が生じる。
上述した課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、本発明は、必ずしも記載した課題の全てを解決できる必要はなく、少なくとも一つの課題が解決できればよい。またこの課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。
上述した課題を解決するために、本発明の出版管理システムは、(1)ブロックチェーンのネットワークシステムで電子書籍の売買を管理する出版管理システムであって、前記電子書籍の所有権と前記電子書籍を閲覧可能にするデータを記録したNFT(ノンファンジブルトークン)を購入することで、購入したユーザが前記電子書籍を所有できるようにし、購入して所有権を有する前記電子書籍についてのレビューデータが前記ブロックチェーン上に投稿されるとスマートコントラクトが動作し、前記電子書籍についての新たなNFTが追加で発行され、その新たなNFTを販売可能にする機能を備えるとよい。
(2)前記電子書籍のコンテンツデータは前記ブロックチェーンのネットワークシステムの外部のサーバで記録保持し、前記NFTに記録する前記電子書籍を閲覧可能にするデータは、前記サーバにアクセスするためのアドレス情報であるとよい。
(3)前記NFTを追加で発行するユーザは、書店に設定される書店ユーザであり、前記NFTの発行は、出版社ユーザは前記レビューデータの投稿をすることなく行えるとよい。
(4)前記NFTを購入した書店ユーザは、前記レビューデータの投稿がされることを条件に、前記レビュー投稿した前記電子書籍を紙書籍で出版する依頼を行うことができ、前記紙書籍の発行を許可する場合、スマートコントラクトが動作し、前記紙書籍の出版権利を発行し、出版社ユーザが前記出版権利を購入可能にする。
(5)前記スマートコントラクトは、出版権利数と出版権利の所有権情報を前記ブロックチェーン内のステートデータベースに登録するとよい。
(6)前記出版権利が前記出版社ユーザに購入された場合、前記出版社ユーザから前記書店ユーザに対してデジタル通貨による決済を行う機能を備えるとよい。
(7)前記出版権利を購入した前記出版社ユーザは、その出版権利に基づき前記紙書籍を製本し配本した場合、その配本された前記紙書籍が販売された際に代金の分配を行うとよい。
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載のシステムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとするとよい。
本発明によれば、以下に示す少なくとも1つの効果を奏する。例えば書店ユーザは、NFTを購入し、レビュー投稿をして新たなNFTを追加発行することで、電子書籍の売買に関与することができる。ブロックチェーンネットワークを利用して電子書籍の売買を行うため、電子書籍サービス終了に伴い購入した電子書籍が参照できなくなる事態を招かない。紙書籍の販売は、書店ユーザからの依頼に基づいて製本化し配本するので、売れる可能性が高くなり、返本率を低下することができる。書店ユーザは、例えば自己の依頼に基づいて紙書籍が配本されるため、思い入れも強くなり、また、自己が行ったレビューに基づいて配本されるため、内容を知っており、例えば書店におけるポップの作成その他の販売戦略を立てやすくなる。
本発明に係る出版管理システムの好適な実施形態を示す図である。 その機能ブロック図である。 電子書籍の登録機能を説明するフロー図である。 電子書籍の登録画面の一例を示す図である。 NFTを追加発行する機能を説明するフロー図である。 レビュー投稿をする電子書籍を選択するための電子書籍選択画面の一例を示す図である。 レビュー投稿をするためのレビュー投稿画面の一例を示す図である。 一般ユーザが、書店ユーザがNFT1に基づき追加発行したNFTマーケット上のNFT2を購入する処理を説明するフロー図である。 購入する電子書籍を選択するための購入書籍選択画面の一例を示す図である。 購入書籍画面の一例を示す図である。 紙書籍の出版機能を説明するフロー図である。 NFT1の売買に基づく収益の分配を説明する図である。 NFT2の売買に基づく収益の分配を説明する図である。 紙書籍の売買に基づく収益の分配を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
[1.システムの概要]
本実施形態の出版管理システムは、電子書籍の所有権利の管理に、ブロックチェーンのプラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)で発行された代替不可なトークン(Non-Fungible Token:NFT)を用いる。NFTは、例えば、Ethereum Request for Comments(ERC)721規格に従って発行されたトークンである。以下では、ERC721規格に準拠したNFTを、NFT-721トークンと呼ぶ。イーサリアムは、分散型アプリケーション及びスマートコントラクトを構築するためのプラットフォームである。
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で、契約などのプロトコルを自動的に実行するためのコンピュータプロトコルである。NFTは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトによって、所有者変更などの操作が行われる。イーサリアムでは、スマートコントラクトの履行履歴が、P2Pネットワーク上のブロックチェーンに記録される。このため、スマートコントラクトを利用すると、契約の透明性を確保することができる。
そして電子書籍のコンテンツデータと所有権を記録したNFTを含むブロックチェーンのネットワークシステム系において、NFTを売買することで、電子書籍の所有権は、そのNFTを購入したユーザに移転する。NFTを購入したユーザは、ブロックチェーンに記録された電子書籍のコンテンツデータを取得し、閲覧できる。なお、ブロックチェーンに記録するコンテンツデータは、データそのものでもよいし、データを取得するための情報(例えば、コンテンツデータを記録したサーバ等のURLやアドレスなど)としてもよく、コンテンツデータを直接或いは間接的に記録するとよい。
また本実施形態では、NFTの所有者の操作によって実行されるスマートコントラクトを呼び出し、新たなNFTを追加発行することができ、その新たに追加したNFTに基づく同じ内容のコンテンツの新たな電子書籍を発行する機能を備える。
このNFTを購入するユーザは、一般ユーザと書店ユーザがいる。書店ユーザは、書店がブロックチェーンを操作する際に使用するユーザアカウントである。一般ユーザは、書店ユーザではない一般消費者がブロックチェーンを操作する際に使用するユーザアカウントである。これら一般ユーザと書店ユーザは、電子書籍のNFTを購入し電子書籍のコンテンツデータを所有したり、所有しているNFTを販売したりすることに加え、上記の新たなNFTを追加発行することができる。
このように、ブロックチェーンを用いて電子書籍の所有権を持たせ、所有権を持つNFTも増えていくことを許容することで、電子書籍を誰でも販売できるシステムとなる。すなわち、従来であれば電子書籍サイトの運営会社のみ、その電子書籍サイトで電子書籍のコンテンツを販売することができ、電子書籍のコンテンツを購入した一般ユーザや、書店ユーザは販売に寄与することができなかったが、本実施形態では一般ユーザや書店ユーザも販売できるようになる。よって、書店にとっては、紙書籍に加え、電子書籍も販売し、収益を得ることができるようになる。そして、電子書籍の所有権を、ブロックチェーンを利用したため、改竄されず、透明性、公平性が担保でき、オープンなネットワークシステムで、安心してNFTの所有者を移転し電子書籍の売買が行える。
さらに本実施形態では、電子書籍のNFTを購入した所定のユーザは、電子書籍の製本化を行う権利書としての「ブロックチェーンに保存する出版権利の所有権情報」を発行できるようにしている。すなわち、スマートコントラクト151に配列(データベース)として実装することで、配列に所有権情報を持たせ、それを書き換えるという手法が簡易に行える。所定のユーザは、本実施形態では書店ユーザとした。
よって書店ユーザは、電子書籍の製本化を行う権利書としての出板権利を発行できる。すなわち、書店ユーザは、電子書籍の製本版である紙書籍を出版する出版権利を所有および譲渡することを可能とする。そして、この紙書籍を出版する出版権利は、例えば出版社ユーザが購入する。この出版社ユーザは、出版社がブロックチェーンを操作する際に使用するユーザアカウントである。出版社ユーザは、電子書籍の製本版を出版する出版権利を書店ユーザから購入し受け取ることで、スマートコントラクトが実行され、書店と出版社との電子書籍に基づく紙書籍出版の契約が自動処理される。
さらに本実施形態では、電子書籍のコンテンツデータを参照可能なフロントエンドのWebアプリケーションからのユーザ操作を前提とする。このアプリケーションからのユーザ操作によって、ブロックチェーン外に実装されたオフチェーンAPサーバのビジネスロジックが実行される。
またビジネスロジックは、電子書籍の所有権となるNFTのユーザアカウント間の取引、電子書籍の紙書籍としての出版権利書となるNFTのユーザアカウント間の取引、オフチェーンAPサーバで実行されたビジネスロジックは、ブロックチェーンプラットフォームへフロントエンドアプリケーション経由でトランザクションを発行する。このトランザクションの発行によってブロックチェーンはユーザ操作に対応するスマートコントラクトを呼び出し、トランザクション要求と結果の記録をブロックとして作成する。
[2.システムの構成]
これらの機能を実現するため、ネットワーク上に存在する装置、機器類が以下に示すように相互に動作する。図1に示すように、出版管理システムは、書店ユーザが使用する第1端末装置11と、一般ユーザが使用する第2端末装置12と、出版社ユーザが使用する第3端末装置13と、オフチェーンAPサーバ14と、ブロックチェーンを管理するための複数のブロックチェーンノード15とを備え、それらがネットワーク16を介して接続される。ネットワーク16は、例えば公衆回線、インターネット等であり、相互に離れた場所にいてもアクセス可能なものとするとよい。また、各端末装置は同時にネットワークに接続している必要は無く、それぞれが適宜タイミングで接続し、例えばNFTに基づく所定の処理等を行う。複数のブロックチェーンノード15は相互に連携し、例えば既存の管理システムによりブロックチェーンを管理する。
第1端末装置11、第2端末装置12,第3端末装置13は、ハードウェア構成としては例えば入力部と、制御部と、表示部と、ネットワーク16に接続するための通信インタフェース等を備え、例えば通常のパーソナルコンピュータ等を用いて実現される。
図2は、機能面に着目したシステム構成図である。フロントエンドアプリケーション20は、ユーザからの指示に従って各種の処理を行うもので、第1端末装置11,第2端末装置12,第3端末装置13にそれぞれ実装される。図示するフロントエンドアプリケーション20は、電子書籍登録機能21、レビュー等投稿機能22,電子書籍購入売却機能23及び紙書籍出版機能24を備える。これら各機能は、実装する端末に応じて一部または全部がアクティブとなる。また、実装する端末装置に応じて不要な機能は元々実装しないようにしてもよい。
また、フロントエンドアプリケーション20は、ブロックチェーンノード15にアクセスし、各機能のスマートコントラクト151をブロックチェーンノード15に実行させる。また、各機能を実行するに際し、オフチェーンAPサーバ14側での処理が必要となる場合があり、係る場合には例えばフロントエンドアプリケーション20からオフチェーンAPサーバ14に対して指示を要求し、その結果を受けたフロントエンドアプリケーション20がブロックチェーンノード15へ渡す仕組みとする。例えば、フロントエンドアプリケーション20とブロックチェーンノード15の間にオフチェーンAPサーバ14を介在させ、オフチェーンAPサーバ14がユーザ操作の処理内容を解析し、オフチェーンAPサーバ14が4種のスマートコントラクトをブロックチェーンノードに実行させるようにしてもよい。但し、本実施形態のようにフロントエンドアプリケーション20が直接ブロックチェーンノード15にアクセスし、スマートコントラクト151を動作させる方が、ブロックチェーンノードの秘密鍵情報の管理が容易に行えるのでよい。各機能の詳細は以下の通りである。
<2-1.電子書籍の登録:出版社ユーザによるマーケットへのNFT登録処理>
電子書籍登録機能21は、電子書籍コンテンツの所有権を示すNFTを、ブロックチェーン内のNFTマーケットに登録するものである。このNFTの登録は、出版社ユーザが行う。すなわち、新たに電子書籍コンテンツの所有権となるNFTをNFTマーケットに初期登録する際には、出版社アカウントのユーザ操作から呼び出されたスマートコントラクトによって登録を行う。初期で作成する所有権としてのNFTは、出版社アカウントの所有者によってNFTの発行部数を指定し、ブロックチェーン上のマーケットに登録する。
図3に示すように出版社ユーザは、第3端末装置13を操作し、所有権利書としてのNFTの登録操作を行う(S1)。すなわち、端末装置の制御部が実行するフロントエンドアプリケーション20は、実装された端末装置(ここでは第3端末装置13)の表示部に機能選択のメニュー画面を表示し、電子書籍登録が選択されると、例えば図4に示す登録操作画面30を表示部に表示する。この登録操作画面30は、画面左側に機能選択領域31を配置し、画面右側に電子書籍情報登録領域32を配置するレイアウトをとる。機能選択領域31には、上下に4つの機能選択ボタン部(第1機能選択ボタン部311、第2機能選択ボタン部312、第3機能選択ボタン部313、第4機能選択ボタン部314)を用意している。これら4つの機能選択ボタン部は、それぞれフロントエンドアプリケーション20が備える4つの機能に対応する。この登録操作画面30の表示中に所定の機能選択ボタン部が押されると、対応する機能が起動する。そして電子書籍登録機能21は、第3機能選択ボタン部313に割り当てられており、この登録操作画面30の一つ前の画面(例えばトップ画面)は、例えば機能選択領域31に表示される4つの機能選択ボタン部を備えるメニュー画面とするとよい。そして、そのメニュー画面において第3機能選択ボタン部313が押されると、フロントエンドアプリケーション20は、この登録操作画面30を表示する。
電子書籍情報登録領域32は、上から順に書籍名入力部321、サムネイル画像入力部322,電子書籍のコンテンツデータ入力部323、発行部数入力部324等を備える。
さらに、領域の下方には、登録ボタン部325とキャンセルボタン部326を備える。
書籍名入力部321は、電子書籍の書籍名を入力するボックスであり、出版社ユーザは、第3端末装置13を操作し、書籍名をテキスト入力する。サムネイル画像入力部322は、電子書籍の販売の際に書籍名とあわせて表示するサムネイル画像を入力するボックスである。サムネイル画像入力部322の右側に設けた参考ボタン部をクリックすることで、第3端末装置13或いは外部のサーバ等に設けられた所定ホルダを開き、そのホルダに記録されているサムネイル画像のファイル名をクリックすることで、当該サムネイル画像が記録されているアドレスが、サムネイル画像入力部322にセットされる。コンテンツデータ入力部323は、電子書籍のコンテンツデータを入力するボックスである。コンテンツデータ入力部323の右側に設けた参考ボタン部をクリックすることで、第3端末装置13或いは外部のサーバ等に設けられた所定ホルダを開き、そのホルダに記録されているコンテンツデータ(epub形式等)のファイル名をクリックすることで、当該コンテンツデータが記録されているアドレスが、コンテンツデータ入力部323にセットされる。さらに発行部数入力部324は、出版社が発行する電子書籍の発行部数を入力するボックスであり、整数を入力する。
例えばこのように電子書籍に関する情報を入力後、登録ボタン部325を押すと、フロントエンドアプリケーション20は、このようにして入力した電子書籍に関する情報を、オフチェーンAPサーバ14に送る。なお、キャンセルボタン部326が押されると、それまでに入力された情報を破棄し、処理を終了する。
オフチェーンAPサーバ14の制御部は、第3端末装置13から電子書籍に関する登録情報とともに登録依頼を受け付けると、アプリケーション141を実行し、登録依頼のあった電子書籍が新規登録であるかのチェック処理を行う(S2)。このチェック処理は、例えばNFTマーケットに同じ出版社ユーザからの同じ電子書籍について所有権利者としてのNFTが登録されているかを確認する。
このチェック処理を行った結果、登録されていない場合には、S3の分岐判断で新規登録となり、出版社アカウントのユーザ操作から呼び出されたブロックチェーンノード15のスマートコントラクト151によって登録を行う。すなわち、このオフチェーンAPサーバ14は、新規登録と判断した場合、スマートコントラクト151に対するNFTの生成要求を、出版社ユーザの第3端末装置13のフロントエンドアプリケーション20を経由してスマートコントラクト151に渡す。また、オフチェーンAPサーバ14のアプリケーション141は、適宜のタイミングで、新規登録の依頼とともに受け取ったコンテンツデータやサムネイル画像を、データベース142に格納する。
スマートコントラクト151は、要求を受けると、その電子書籍についてのNFTをN個生成する(S4)。この生成する数のNは、S1において出版社ユーザが発行部数入力部324を用いて入力した発行部数であり、図示の例では100である。
そして、生成されたN個のNFTを、ブロックチェーン内のNFTマーケットに登録する(S5)。NFTは電子書籍の所有権であるので、同一内容のN冊(例えば100冊)の電子書籍がマーケット内で販売可能になる。このようにしてNFTマーケットに登録したNFTは、一般ユーザと書店ユーザが購入することが可能となる。購入されたNFTはマーケットから登録が解除され、ユーザによる購入が不可となる。購入処理はフロントエンドアプリケーションの操作を起点に、オフチェーンAPサーバ14からブロックチェーンへのリクエストにより呼び出されたスマートコントラクトによって実行される。NFTの発行履歴はブロックに保存される。
また、新規登録の際にオフチェーンAPサーバ14のデータベース142に電子書籍のコンテンツデータ等が格納される。この格納されたコンテンツデータは、フロントエンドアプリケーション20経由でブロックチェーンノード15の情報と紐付けされる。例えば、
(1)オフチェーンAPサーバのコンテンツデータ例:/contents/epub/<ID>/<ID>.epub
(2)ブロックチェーンノード15のNFTトークンのURI例:https://<node>/0x6079da09E8bfDFb3032eE0aD6f35Eb3e9aa506B6
とすると、(1)はコンテンツデータであるepub形式等のファイルの格納先であり、上述したとおりオフチェーンAPサーバ14のデータベース142に保存される。(2)はNFTの動作を決定するコントラクトコードを示すブロックチェーン上のアドレスである。オフチェーンAPサーバ14からは、(2)の情報をもとにブロックチェーン上のNFTを参照し、ブロックチェーンからは、(1)の情報をもとにオフチェーンAPサーバ14内の格納先を保持する。
また、NFTの登録に伴いブロックチェーンには、「コンテンツデータの格納先」、「NFTの所有者情報」、「コンテンツデータを登録した履歴情報(所有者・タイムスタンプ)」も「発行部数」等の情報が登録される。コンテンツデータの格納先に基づき、NFTを購入したユーザが電子書籍のコンテンツデータを参照することができる。また、NFTの所有者情報は、NFTマーケットにおいて行われるNFTの売買及び追加発行時の報酬送付先として使用する。本実施形態の出版管理システムでは、例えば、出版社ユーザが登録したNFT(NFT1)を購入したユーザがそれに基づいて新たなNFT(NFT2)を生成し、NFTマーケットに登録した場合において、NFT2が購入すると、NFT2をNFTマーケットに登録したユーザのみならず、元のNFT1の発行者である出版社ユーザにも収益が分配されるようにしている。そこで、NFT所有者の履歴から分配先を特定できるようにしている。電子書籍の所有権としてのNFTは、初期は発行した出版社ユーザのものとなる。また、コンテンツデータを登録した履歴情報は、所有者情報変更のために使用する。
また、コントラクトコードには管理対象となるNFTのトークンIDと、同一のNFTの追加発行を行うコントラクトコードを含む。追加発行されるNFTは、レビュー投稿によって発行部数として入力した数が生成され、ブロックチェーンノード15に同様の情報を保存する。追加発行時の所有者はレビュー者、すなわち追加発行元のNFTの所有者となる。
一方、2回目以降のNFT発行の場合、制限が行われる。すなわち、オフチェーンAPサーバ14は、登録依頼を受けた電子書籍のNFTが既にNFTマーケットに登録されていて2回目以降の登録依頼の場合、流通しているNFT量の制御処理を行う(S6)。この制御処理は、NFTマーケットのNFT数と電子書籍コンテンツの評価によって出版社ユーザがNFTを追加で発行可能する数を決定する。評価の例としては、NFTの発行数を制御する仕組みとして、例えば(1)NFTマーケットに初期登録したNFTが購入済みの状態であること、(2)電子書籍コンテンツにレビュー等の投稿や一定の評価が行われていること、のように電子書籍コンテンツ自体に対する需要をユーザの実評価があることを持って判断するとよい。
そして、S7の分岐判断では、例えば、出版社ユーザが登録操作画面30の発行部数入力部324を用いて指定した発行部数と、上述した制御処理により求めた発行可能な部数とを比較し、指定した発行部数が少ない場合には、その発行部数を新たに追加生成するNFTの数Nに決定し、スマートコントラクト151にフロントエンドアプリケーション20経由で渡す。
また、出版社ユーザが指定した発行部数の方が、求めた発行可能な部数よりも大きい場合、発行不可としてもよいが、例えば、求めた発行可能な部数を新たに追加生成するNFTの数Nに決定し、スマートコントラクト151にフロントエンドアプリケーション20経由で渡すとよい。この場合に、発行部数の上限が超えているため、上限にする旨の通知をするとよく、係る通知を出版社ユーザが許容した場合に当該上限(求めた発行可能な部数)に基づきNFTを追加発行するとよい。そして、制御処理により求めた発行可能な部数が0の場合、発行不可となり処理を終了する。このようにすることで、例えば売れていてもレビュー投稿の内容があまりよくないコンテンツは重版できないようにし、良質なコンテンツを増やしていくことができる。
スマートコントラクト151は、NFTの追加発行の要求を受けると、その電子書籍についてのNFTをN個生成する(S8)。このNは、上記のように制御処理を経て確定した数値である。そして、生成されたN個のNFTを、ブロックチェーン内のNFTマーケットに登録する(S9)。
詳細は後述するが、本システムでは、NFTを購入した一般ユーザや書店ユーザは、所定の処理(本実施形態ではレビュー投稿)を行うことで、新たなNFT(NFT2)を生成し、NFTマーケットに登録して販売することができるようにしている。そのため、NFTマーケットには、購入したユーザが新たに生成されたNFT2と、出版社ユーザが登録したNFT(NFT1)が混在して存在し、ユーザは任意のものを購入することができる。このように本システムでは、一般ユーザや書店ユーザは購入したNFTに基づき新たなNFTを所定数生成し、NFTマーケットに新たにNFTを登録することができ、それら書店ユーザ等が出版社の機能を一部有するようにしている。そして、出版社ユーザがNFTの追加発行をする機能・権限を持たせることで、例えばNFTの追加を書店ユーザや一般ユーザに任せた場合に書店ユーザ等の負荷が高くなり過ぎるのを抑制できる。
また、後述するように、書店ユーザ等が新たなNFTを発行するためには、購入した電子書籍に対してレビュー投稿をすることを要求しているため、レビュー投稿がされないと電子書籍の追加発行ができなくなるが、出版社ユーザがレビュー投稿無しでNFTの追加発行をすることができる仕組みにすることで、例えばある電子書籍のNFTが完売状態でも書店ユーザ等がレビュー投稿できないためにNFTが追加発行できなくなる事態の発生を抑制できる。
<2-2.書店ユーザ等のレビュー等の投稿によるNFTの発行処理>
本実施形態では、NFTを購入し所有権を取得したユーザは、その購入した電子書籍に対してレビュー投稿をすると、新たなNFTを発行することができ、自ら電子書籍の販売を行うことができる。図5は、書店ユーザがレビュー投稿をし、新たなNFTを発行する処理機能のフロー図を示している。図において、NFT1は、電子書籍所有権としてのノンファンジブルトークンであり、NFT2は追加生成された電子書籍所有権としてのノンファンジブルトークンである。
フロントエンドアプリケーション20に実装されるレビュー等投稿機能22は、ブロックチェーンノード15のスマートコントラクト151を呼び出し、該当の電子書籍コンテンツの所有権となるNFTを追加発行する。NFTの発行は初回のレビュー投稿のみとする。発行するNFT数は、オフチェーンAPサーバ14側の処理として、所有されていないNFT数と、所有歴のあるNFT数から比較し、アプリケーションに実装する変数によって制御する。
レビュー等の文章の投稿は、ある電子書籍コンテンツに紐づく所有権としてのNFTを所有するユーザおよび過去のNFTの所有履歴を持つユーザに限定される。ユーザ情報のチェックはスマートコントラクト内のイベントにてチェックを行うことで実装する。またこのようにして投稿された文章等は、例えばその電子書籍のNFTを所有したことがないユーザやインターネット上で参照可能とするとよい。ユーザは、投稿された文章等を見ることで、電子書籍を購入する際の判断材料に利用できる。係る機能を実現するための具体的な処理は、以下の通りである。
図5に示すようにある電子書籍についてのNFT1を所有している書店ユーザは、第2端末装置12を操作し、その所有するNFT1に対応する電子書籍を読み、レビュー投稿操作を行う(S11)。すなわち、端末装置の制御部が実行するフロントエンドアプリケーション20は、実装された端末装置(ここでは第1端末装置11)の表示部に機能選択のメニュー画面を表示し、レビュー等投稿が選択されると、例えば図6に示す電子書籍選択画面35を表示部に表示する。
この電子書籍選択画面35は、画面左側に機能選択領域31を配置し、画面右側にサムネイル表示領域36を配置するレイアウトをとる。機能選択領域31は、上述した登録操作画面30に配置するものと同じである。そしてレビュー等投稿機能22は、第2機能選択ボタン部312に割り当てられており、この登録操作画面30の一つ前の画面(例えばトップ画面)は、例えば機能選択領域31に表示される4つの機能選択ボタン部を備えるメニュー画面とするとよい。そして、例えばそのメニュー画面において第2機能選択ボタン部312が押されると、フロントエンドアプリケーション20は、この電子書籍選択画面35を表示する。
このサムネイル表示領域36は、書店ユーザがNFT1を保有する全ての電子書籍のサムネイル画像を表示する。図では6個のサムネイル画像が表示された例を示しており、保有する電子書籍の部数が、サムネイル表示領域36の一画面に一度に表示できない場合、例えば頁送りのためのスクロールバーなどを表示し、表示するサムネイル画像を切り替えられるようにしている。表示するサムネイル画像は、例えば保有するNFT1に対応するブロックチェーンに記録されたサムネイル画像の格納場所に基づき、オフチェーンAPサーバ14のデータベースにアクセスし、取得するとよい。なお、図ではサムネイル画像を表示するようにしているが、サムネイル画像に変えて、或いはサムネイル画像に加えて書籍名を表示するとよい。
表示されたサムネイル画像の中から、NFTを追加発行したい対象の電子書籍を押すなどして選択する。すると、レビュー等投稿機能22は、図7に示すレビュー投稿画面40に表示を切り替える。レビュー投稿画面40は、サムネイル画像を表示するサムネイル表示部41と、書籍名、著者情報等の電子書籍に関する情報を表示する書籍情報表示部42と、投稿する文章等を入力するレビューエディタ43と、紙書籍出版リクエストボックス44と、レビューエディタ43に記載した投稿内容を下書き保存するためのDraftボタン部45と、投稿を行うPostボタン部46と、レビューエディタ43に記載した内容を情景どうさせるためのスクロールバー47を備える。
レビューエディタ43は、第1端末装置11の入力部を操作し、電子書籍についての内容の説明や感想などを入力する。適宜の内容を入力した状態で、Postボタン部46を押すと、NFTの追加発行のビジネスロジックが動作する。すなわち、フロントエンドアプリケーション20は、入力した情報とともに新たなNFTの発行要求をする。
また、Draftボタン部45が押された場合、フロントエンドアプリケーション20は、作成中の文書等を下書き保存する。この下書き保存機能は、フロントエンドアプリケーション内で完結し、ブロックチェーンへの情報送信は行わない。
さらに、紙書籍出版リクエストボックス44にチェックをした状態でPostボタン部46を押すことで、紙書籍としての出版権利書としてのNFT発行のビジネスロジックが動作する。この紙書籍としての出版権利書としてのNFT発行の機能については、後述する。
オフチェーンAPサーバ14は、レビュー投稿を受け付けると、対象コンテンツに対する投稿履歴を確認する(S12)。そして、オフチェーンAPサーバ14は、S13の分岐判断で、同一のNFT1に紐付けられた電子書籍に対して過去に投稿している場合、処理を終了し追加のNFT2は発行しない。このように2回目以降のレビュー投稿で新たなNFT2の発行をさせないようにしたため、NFT2が無尽蔵に増えることが防止できる。
一方、過去に投稿がなく最初の投稿の場合、オフチェーンAPサーバは、新たに発行するNFT2の数を設定する(S14)。このNFT2の発行数Nは、例えば、現在のNFTマーケットに存在するその作品(同じ内容のコンテンツ)のNFTの総数や、過去の売れ行き等から、決定する。これにより、必要以上に多数のNFTが存在し、在庫として残る状態を抑えることができる。このNは、発行された書店ユーザが販売可能となる電子書籍の冊数となる。また、出版社や書籍の規模によりNの総数の最大値に制限がかかるように構成するとよい。
Nの値が決定すると、オフチェーンAPサーバ14は、発行数を示す値Nが引数としてフロントエンドアプリケーション20経由でブロックチェーンのNFTの該当のスマートコントラクト151に送られる。
引数を受け取ったスマートコントラクトは、そのNFTについてのブロックチェーンに、レビュー投稿を行ったという履歴情報として、「投稿タイムスタンプ」、「NFTの所有者のアドレス情報」、「レビュー対象の電子書籍コンテンツデータ」、「書店ユーザの場合は紙書籍出版を選択したかどうか」等の情報を保存する。
スマートコントラクト151は、かかるレビュー投稿履歴保存後、該当NFT1に対するN個分のNFT2を生成し、生成されたN個のNFT2はブロックチェーン内のNFTマーケット上に登録される(S16)。
書店ユーザは、本システムで自らレビュー投稿し、NFT2を作成可能なことから、書店に出版社の機能も持たせることになる。そして電子書籍の販売は、現状一般の書店では行えず、例えば出版社やその他の所定のプラットフォーム(電子書籍サイト)を有するが、本実施形態では、書店も電子書籍サイトを用意することなく電子書籍の販売を行うことができる。
また、上述した実施形態では、書店ユーザがNFT2を発行し、電子書籍の販売を行うようにしたが、一般ユーザのフロントエンドアプリケーション20も同様の機能(紙書籍出版機能を除く)を備えており、レビュー投稿することで同様の処理手順により電子書籍の販売を行うことができる。
<2-3.電子書籍コンテンツの所有権の売買行動にともなうデジタル通貨の分配>
上述したように、電子書籍コンテンツデータの所有権はNFTを用いて管理している。NFTは、電子書籍コンテンツデータへのアクセス権を所有することをブロックチェーンネットワーク上で一意に示す特性を付与するものである。所有権となるNFTは別のユーザアカウントに譲渡することができる。あるユーザアカウントが、ある電子書籍コンテンツデータに紐づくNFTを所有したという履歴はブロックチェーンで保持される。このNFTの譲渡に伴い、アプリケーション内のマーケット機能として販売となる。購入したユーザが購入のために送金したデジタル通貨は、所定の配分比率に従い、直前のNFTの所有者や、過去の所有者や、電子書籍の著者等に対し所定の配分比率に応じて分配される。
例えば図8は、一般ユーザが、書店ユーザがNFT1に基づき追加発行したNFTマーケット上のNFT2を購入した場合のフロー図を示している。一般ユーザがNFTの購入操作を行う(S21)。この購入操作は、例えば所定のメニュー画面(機能選択領域31に表示される4つの機能選択ボタン部等)のうち、電子書籍購入売買機能に対応するボタン部を押すと、例えば図9に示すようなNFTマーケットに登録された全てのNFTに紐付けられた電子書籍が、所定のレイアウトでリストアップされた購入書籍選択画面50が、一般ユーザの第2端末装置12の表示部に表示される。図示の例では、1画面に2つの電子書籍が表示されているが、その表示数は任意である。複数の配置レイアウトを用意し、ユーザが選択できるようにするとよい。五角形のスクロールボタン部51を押すことで、次の書籍情報を表示したり、紹介文章を表示したりできる。
また本実施形態では、書籍ごとに、画面上部に書籍情報が表示され、下部にレビューとそれに紐づく購入ボタン部を備え、書籍やそのレビューについては左右にスクロールする実装としている。このようにすることで、端末装置がパソコンでなく、例えばタブレットやスマートフォン等の携帯端末に実装した場合に、同じユーザインタフェースで実現でき、操作性の共通感が発揮できる。
同じ内容(コンテンツデータ)の電子書籍に対し、複数のユーザからレビュー投稿があった場合、図示するようにその電子書籍に対し各ユーザが投稿したそれぞれのレビューデータは、紹介文章として一覧に表示される。そして、レビュー(紹介文書)毎に購入リンクボタン部を用意し、どのレビューからの購入であったかをリンクさせる。これによりNFT2の追加発行がどのNFT1の所有者のレビューが起点だったかが追跡可能となる。
一般ユーザは、購入したい書籍情報の表示領域に設けられた購入リンクボタン部52を押す。購入リンクボタン部52が押されたことに伴い、電子書籍購入売却機能23は、表示部に図10に示す購入書籍画面60を表示する。この購入書籍画面60に表示された電子書籍を購入する場合、購入ボタン部61を押す。これにより、S21のNFTの購入操作が完了する。なお、購入しない場合、例えば戻るボタン部62を押すことで1つ前の画面に遷移する。
購入ボタン部61が押されると、フロントエンドアプリケーション20はブロックチェーン内のNFTマーケット側に購入トランザクションを発生させ(S22)、これに伴いスマートコントラクト151は自動的に動作する。すなわち、購入ボタン部61を押したとき、フロントエンドアプリケーション20からブロックチェーンへ、購入対象のNFTのアドレスと、購入対象のユーザ情報が送信され、スマートコントラクトが動作する。
そしてスマートコントラクト151は、受け取った情報に基づきブロックチェーンに登録されるNFTの所有者のアドレス情報を、フロントエンドアプリケーションから送信された購入者のアドレス情報に変更し、NFTマーケットにあるユーザが購入処理をした対象のNFT2を購入した一般ユーザの第2端末装置12に実装されるフロントエンドアプリケーション20に転送する指示を出し(S23)、それに伴いNFTマーケットに登録されているNFTを購入した一般ユーザに転送する(S24)。
一般ユーザ側のフロントエンドアプリケーション20はNFT2を入手する(S25)。そしてフロントエンドアプリケーション20は、NFTの入手を完了すると(S26)、NFTマーケットを介して転送完了の戻り値をスマートコントラクトに送る(S27)。これにともない、スマートコントラクトは、もシステム内のデジタル通貨の分配を行い(S28)、その一部が書店ユーザのフロントエンドアプリケーションで受信する(S29)。また、図示は省略するが、このS28の分配処理に基づき、NFT2の販売者(書店ユーザ)とともに、購入したNFT2の基となるNFT1の所有者(出版社)にもわたる。また、図示を省略したが、分配の原資となるデジタル通貨は、適宜のタイミングでNFT2の購入者が所定の手段で決済した金員に基づいて行う。
そして、NFT2を購入したユーザは、NFT2に紐付けられるブロックチェーン登録された電子書籍のコンテンツのアドレス情報に基づきデータベース142にアクセスし、閲覧できる。このようにユーザは、NFTマーケットにあるNFTを購入すること電子書籍を読むことができ、また不要になった電子書籍のNFTをNFTマーケットに出すことで販売できる。
また、ブロックチェーン用のユーザのアカウントがあり、ユーザがNFTを購入すると、そのユーザのアカウントにNFTが紐付き、購入により所有権が移動するとNFTは移動先のユーザのアカウントにリンクを張り直す。
<2-4.紙書籍の出版行動>
本実施形態の出版管理システムは、電子書籍に基づく紙書籍の出版を、書店ユーザ側から主導で行う機能を備える。すなわち、一般的な紙書籍の販売は、出版社が発行部数を決めて製本し、取次店を経由して各書店に定期的に所定数の書籍を配本することがある。これに対し、本実施形態では、書店ユーザが電子書籍の中から紙書籍に製本するものを要求する権利を有する。そして、本実施形態では、紙書籍の出版の依頼は、出版社ユーザが発行したNFT1に対してレビュー投稿を行うことを条件としている。このレビュー投稿は、上述したNFT1に基づいてNFT2を追加発行する際の条件のレビュー投稿と同じである。よって、NFT2の追加発行と同時に紙書籍の出版行動をしてもよいし、追加発行したNFT2の売れ行きを見ながら後日紙書籍の出版行動をしてもよい。そして、具体的には図11に示すフロー図に従って各処理を実行する。
書店ユーザは、上述したレビュー等投稿機能22における電子書籍選択画面35を用いてレビュー投稿を行うとともに、電子書籍選択画面35に設けた紙書籍出版リクエストボックス44にチェックをした状態でPostボタン部46を押し、紙書籍の出版依頼をオフチェーンAPサーバ14に対して行う(S31)。
オフチェーンAPサーバ14は、紙出版の依頼があると、書店ユーザがNFT1に対応するレビュー投稿履歴があるかチェックする(S32)。投稿履歴がない場合には、処理終了である。そして、レビュー投稿履歴が存在する場合、オフチェーンAPサーバ14は、出版可能数の制限処理を行う(S33)。この出版可能数の制御処理は、市場に出回っている紙書籍の総数、販売数、電子書籍の売れ行き、レビュー投稿の数などから紙書籍の出版可能数を求める。
そして、現在の紙書籍の総数が、出版可能数に達していない場合(S34でYes)には出版許可し、紙出版可能戻り値を、フロントエンドアプリケーション20を経由してスマートコントラクト151に渡す。一方、出版可能数に達している場合(S34でNo)、終了処理を行う。この終了処理は、例えば、出版可能数に達しているため、紙書籍の出版ができないことを、書店ユーザに通知する処理を行うとよい。また、具体的な処理フローは記載していないが、レビュー投稿履歴がない場合、書店ユーザにその旨を伝えレビュー投稿を促す通知を行うとよい。
上記の戻り値を受け取ったスマートコントラクト151は、その書店ユーザが所有するNFT1についての紙書籍の出版権利数をブロックチェーンノード15のステートデータベース152に登録する(S35)。すなわち、紙書籍出版を指示した場合、ブロックチェーンに、「紙書籍としての出版可能数」、「紙書籍としての出版可能であることの権利ID」、「紙書籍としての出版可能であることの権利IDの所有者」を登録する。所有者の初期値は書店ユーザのアドレスである。
そして、紙書籍の出版権利としての番号(ID)とそれに紐づく所有者情報は、スマートコントラクトによって変更することを可能とする。すなわち、この出版権利は、上述したNFTと同様にユーザ間で売買でき、それに伴い所有者が移転する。この移転に伴うブロックチェーンのデータ追加をスマートコントラクトが行う。通常、この出版権利は、出版社ユーザが購入し、出版権利を取得することで正本・配本を行うことができる。
具体的には、出版社ユーザが、出版権利の購入操作を行う(S36)。この購入操作は、例えば紙書籍出版機能24を起動させ、紙書籍出版機能24が第3端末装置13の表示部に所定の購入画面を表示する。表示された購入画面には、上述した電子書籍選択画面と同様に、購入可能な出版権利の情報すなわち、少なくとも書籍を特定する情報(例えば書籍名、サムネイル画像、投稿されたレビュー、発行部数等)を表示するとよく、その特定する情報に基づき購入する出版権利を指定する。
購入指示があると、スマートコントラクト151に伝えられ、スマートコントラクト151は、出版権利の所有者情報を、初期値として登録されている書店ユーザから出版社ユーザに書き換え、購入された出版権利の所有者を変更する(S37)。これにより、出版権が移転し、出版社ユーザは、書籍出版の権利を取得する(S38)。出版社ユーザはフロントエンドアプリケーションからは、権利情報を参照し、該当出版社ユーザが紙書籍の出版権利情報を所有していることを判断し、該当の出版社ユーザに紙書籍印刷用のコンテンツデータの配布を行うことができる。なお、この出版権利の売買、出版社ユーザと書店ユーザ間でデジタル通貨を使って決済するとよい。また、出版社は、購入した出版権利に基づき、所定数を製本し、出版権利の販売元の書店ユーザに、購入した権利数に対応する冊数の紙書籍を配本する。
このように書店ユーザからのレビューを添えての依頼に基づき紙書籍を発行するので、よいコンテンツを紙書籍として販売することができ、また売れる予想のある紙書籍を販売することができるので、返本発生のリスクを削減できる。
また、書店ユーザの依頼に基づいて決定される出版権利数は、固定値としてもよいが、オフチェーンAPサーバ14が状況に応じて決定するとよく、また、書店ユーザが指定できるようにするとよい。書店ユーザが指定できるようにすると、書店で地域の状況から販売できる可能性のある部数を精度よく導き出すことができ、返本率を抑えつつ過不足なくより多くの部数の紙書籍を販売することができる。すなわち、書店が売れると思う書籍をレビュー投稿し、紙書籍の販売数を依頼するので、売れる本を印刷し、各書店に送ることができ、返本のリスクを抑制できる。
また、本実施形態では、実店舗では、配本されてくる紙書籍は、電子書籍の際にレビュー投稿しているので内容もわかっており、売れる本を裁ける量だけ配本される。書店側が発注するので、書店が売りたい本を売ることになり、販売の意欲が高まる。さらにレビュー投稿するので内容に責任を持って販売することになる。このようにすることで、書店は、一般ユーザに対してよい本を薦め、一般ユーザと書籍を結びつける行為を行うことになる。
[3.コンテンツの売買等に基づく各ユーザの収益化]
上述したように本実施形態では、ブロックチェーンを用いて管理している。これは所有権の移転(売買)の履歴、NFTの履歴が残ればブロックチェーンでなくてもよいが、最後に収益の分配を行うため、履歴情報等に改ざんがないこと、信頼性が保証される必要がある。そこで電子書籍の所有権の透明性を持たせるのに、ブロックチェーンによりNFTの所有権と言うことで全ての履歴を持たせることができ、スマートコントラクトにより契約を履行することで、ノードを分散させ電子書籍サイトのように中央集権型にしないシステムができる。そして、電子書籍(NFT)の売買や電子書籍に基づく紙書籍出版における各行為に伴い発生するユーザの収益は、例えば以下のようにするとよい。
<3-1.NFT1の売買に基づく収益の分配>
図12は、出版社ユーザが発行するNFT1を書店ユーザや一般ユーザが購入した場合の収益化の一例を示している。同図に示すように(1)出版社ユーザは、著者から電子書籍のコンテンツを受け取ると、(2)出版社ユーザは、その電子書籍のNFT1を発行する。(3)一般ユーザ、書店ユーザがNFT1を購入すると、(4)購入したユーザは、購入代金を支払い、NFT1に紐付けられた電子書籍のコンテンツを所有する。購入代金の支払いは、デジタル通貨を用いると好ましい。(5)出版管理システムは、ユーザから取得した購入代金(NFT1の売上)を原資とし、プラットフォーム運営費を差し引いた残りをNFT1の元の所有者である出版社ユーザと、著者に対しデジタル通過を所定の配分比率で分配する。
<3-2.NFT2の売買に基づく収益の分配>
図13は、書店ユーザがレビュー等投稿機能によって発行したNFT2を、一般ユーザが購入した場合の収益化の一例を示している。同図に示すように(1)出版社ユーザは、著者から電子書籍のコンテンツを受け取る。(2)一般ユーザ、書店ユーザは、出版社ユーザから購入したNFT1に基づき追加したNFT2を発行する。(3)一般ユーザがNFT2を購入すると、(4)購入した一般ユーザは、購入代金を支払い、NFT2に紐付けられた電子書籍のコンテンツを所有する。購入代金の支払いは、デジタル通貨を用いると好ましい。(5)出版管理システムは、ユーザから取得した購入代金(NFT2の売上)を原資とし、プラットフォーム運営費を差し引いた残りをNFT2の元の所有者である一般ユーザ或いは書店ユーザと、NFT2を追加発行する際のもととなるNFT1の所有者である出版社ユーザと、著者に対しデジタル通過を所定の配分比率で分配する。
なお、図示の例では、NFT1から追加発行したNFT2の売買に伴い収益の分配について説明したが、例えばこのNFT2を購入したユーザは、そのNFT2に基づいて新たなNFT2を追加発行できる。この場合、新たに追加発行されるNFT2には、所有者等の履歴情報として、現在のNFT2の所有者、追加発行する元となる直前のNFT2の所有者、大元のNFT1の所有者である出版社ユーザが登録されている。係る場合、それらNFT1の大元の所有者である出版社ユーザ、NFT2(直前)を所有するユーザ、NFT2(現在)を所有するユーザに適宜の比率で分配される。
また書店ユーザは、電子書籍コンテンツのレビュー等の文書を投稿することでNFTが増える。そして、自身が増やしたNFTが他ユーザに購入されたとき、デジタル通貨を報酬として得ることができる。書店の投稿によってNFTはマーケットに追加で登録されるが、そのNFTの収益の一部をスマートコントラクトによってデジタル通貨として書店ユーザのウォレットに支払われる。これにより書店ユーザは自身のウォレットにデジタル通貨として収益を得る。
<3-3.紙書籍出版に基づく収益の分売>
図14は、出版社ユーザが発行するNFT1を書店ユーザや一般ユーザが購入した場合の収益化の一例を示している。同図に示すように(1)書店ユーザは、紙書籍の出版権利を発行する。(2)出版社ユーザが出版権利を購入すると、(3)購入した出版社ユーザは、購入代金を支払い、紙書籍を作成するためのコンテンツを所有する。購入代金の支払いは、デジタル通貨を用いると好ましい。この出版社が出版権利を購入した際の収益は、プラットフォーム運営費を差し引いた一部を出版権利の発行元である書店ユーザに分配する。この出版権利は、売れる書籍であることの有益な情報であり、対価の支払いに値するものである。
ついで、(5)出版権利を購入した出版社は、製本し、書店に配本する。出版された紙書籍は対応する出版権利の発行元の書店ユーザの実店舗を優先配本先とし、店舗側の受け入れができない場合のみ他店への配本を行う。
(6)実店舗に配本された紙書籍は、適宜のタイミングで一般ユーザが購入し、(7)それに伴い一般ユーザは購入代金を支払う。(8)そして、この紙書籍の売上は、著者・出版社および書店の実店舗に所定の比率で分配される。本システムでは、書店は、配本されたときではなく、実際に紙書籍が販売されたときに出版社に代金を支払うようにしたため、実店舗はキャッシュフローに余裕ができるのでよい。
[4.レビュー投稿の品質]
例えば現在の電子書籍サイトでは、書籍に対するレビュー投稿を受け付け、公開しているものもあるが、投稿は匿名等で行われ、内容も全く関係の無いことも記載可能となる。よって、レビューの内容に信頼性が欠ける。これに対し、本実施形態では、ブロックチェーンを用いることで、トランザクションは二度と消すことができないので、下手なことはかけない。よって、間接的によい内容のレビューが投稿されることが期待される。また例えばある書店のレビューがよくないと、その書店の販売が敬遠させる可能性があり、レビューの品質はそのまま売り上げに直結するため、係る点に鑑みてもレビューの品質向上が期待できる。
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
11 :第1端末装置
12 :第2端末装置
13 :第3端末装置
14 :オフチェーンAPサーバ
15 :ブロックチェーンノード
16 :ネットワーク
20 :フロントエンドアプリケーション
21 :電子書籍登録機能
22 :レビュー等投稿機能
23 :電子書籍購入売却機能
24 :紙書籍出版機能
30 :登録操作画面
40 :レビュー投稿画面
141 :アプリケーション
142 :データベース
151 :スマートコントラクト
152 :ステートデータベース

Claims (6)

  1. ブロックチェーンのネットワークシステムで電子書籍の売買を管理する出版管理システムであって、
    前記電子書籍の所有権と前記電子書籍を閲覧可能にするデータを記録したNFT(ノンファンジブルトークン)を購入することで、購入したユーザが前記電子書籍を所有できるようにし、
    購入して所有権を有する前記電子書籍についてのレビューデータが前記ブロックチェーン上に投稿されるとスマートコントラクトが動作し、前記電子書籍についての新たなNFTが追加で発行され、その新たなNFTを販売可能にする機能を備え、
    前記NFTを購入した書店ユーザは、前記レビューデータの投稿がされることを条件に、前記レビュー投稿した前記電子書籍を紙書籍で出版する依頼を行うことができ、
    前記紙書籍の発行を許可する場合、スマートコントラクトが動作し、前記紙書籍の出版権利を発行し、出版社ユーザが前記出版権利を購入可能にし、そのスマートコントラクトは、出版権利数と前記出版権利の所有権情報を前記ブロックチェーン内のステートデータベースに登録する出版管理システム。
  2. 前記出版権利が前記出版社ユーザに購入された場合、前記出版社ユーザから前記書店ユーザに対してデジタル通貨による決済を行う機能を備える請求項1に記載の出版管理システム。
  3. 前記出版権利を購入した前記出版社ユーザは、その出版権利に基づき前記紙書籍を製本し配本した場合、その配本された前記紙書籍が販売された際に代金の分配を行う請求項1または2に記載の出版管理システム。
  4. 前記電子書籍のコンテンツデータは前記ブロックチェーンのネットワークシステムの外部のサーバで記録保持し、
    前記NFTに記録する前記電子書籍を閲覧可能にするデータは、前記サーバにアクセスするためのアドレス情報である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の出版管理システム。
  5. 前記NFTを追加で発行するユーザは、書店に設定される書店ユーザであり、
    前記NFTの発行は、出版社ユーザは前記レビューデータの投稿をすることなく行える請求項1から4のいずれか1項に記載の出版管理システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の出版管理システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
JP2021060774A 2021-03-31 2021-03-31 出版管理システム及びプログラム Active JP7134514B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021060774A JP7134514B1 (ja) 2021-03-31 2021-03-31 出版管理システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021060774A JP7134514B1 (ja) 2021-03-31 2021-03-31 出版管理システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7134514B1 true JP7134514B1 (ja) 2022-09-12
JP2022156869A JP2022156869A (ja) 2022-10-14

Family

ID=83230144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021060774A Active JP7134514B1 (ja) 2021-03-31 2021-03-31 出版管理システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7134514B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024116484A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 株式会社プレイシンク トークン処理サーバ、トークン処理方法、及びプログラム
JP7431373B1 (ja) 2023-05-18 2024-02-14 株式会社メディアドゥ デジタルコンテンツ提供方法、デジタルコンテンツ提供システム及びプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190251591A1 (en) 2016-12-26 2019-08-15 International Business Machines Corporation Incentive-based crowdvoting using a blockchain
US20200005284A1 (en) 2018-07-01 2020-01-02 Madhu Vijayan Systems and Methods for Implementing Blockchain-Based Content Engagement Platforms Utilizing Media Wallets
JP2020068388A (ja) 2018-10-19 2020-04-30 日本電信電話株式会社 コンテンツ契約システム、コンテンツ契約方法、権利者端末、譲受人端末、制御端末、コンテンツ蓄積サーバ、権利者プログラム、譲受人プログラム、制御プログラムおよびコンテンツ蓄積プログラム
JP6710401B1 (ja) 2019-12-05 2020-06-17 bacoor dApps株式会社 対象物を管理する方法及び管理サーバ
CN111930834A (zh) 2020-07-15 2020-11-13 上海旺链信息科技有限公司 基于区块链的点评方法及装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190251591A1 (en) 2016-12-26 2019-08-15 International Business Machines Corporation Incentive-based crowdvoting using a blockchain
US20200005284A1 (en) 2018-07-01 2020-01-02 Madhu Vijayan Systems and Methods for Implementing Blockchain-Based Content Engagement Platforms Utilizing Media Wallets
JP2020068388A (ja) 2018-10-19 2020-04-30 日本電信電話株式会社 コンテンツ契約システム、コンテンツ契約方法、権利者端末、譲受人端末、制御端末、コンテンツ蓄積サーバ、権利者プログラム、譲受人プログラム、制御プログラムおよびコンテンツ蓄積プログラム
JP6710401B1 (ja) 2019-12-05 2020-06-17 bacoor dApps株式会社 対象物を管理する方法及び管理サーバ
CN111930834A (zh) 2020-07-15 2020-11-13 上海旺链信息科技有限公司 基于区块链的点评方法及装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
川島 悠太ほか,ブロックチェーン利用による電子書籍利便性向上のための個人間賃借管理法と実験システム試作による評価,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2019)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2019 No.1 [CD-ROM],日本,一般社団法人情報処理学会,2019年06月26日,第2019巻,第1号,第186~191頁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022156869A (ja) 2022-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100106651A1 (en) Real estate transaction management system
CA2385055C (en) Method and apparatus for offering digital content for sale over a communications network
JPH11296587A (ja) 電子モールサーバ,電子モールクライアント,電子モールシステム及び記憶媒体
US20110066526A1 (en) System and Method For Electronic Publication and Fund Raising
JP7134514B1 (ja) 出版管理システム及びプログラム
KR101165062B1 (ko) 개인자산관리서비스 방법 및 시스템
US20020156731A1 (en) System and method for supporting delivery of services
JP3968115B2 (ja) インターネットで用いる課金・報酬支払いシステム
KR100758024B1 (ko) 웹 사이트에서 중개를 통한 수익배분시스템 및 방법
US9633361B2 (en) Commercial transaction management device, commercial transaction management method, commercial transaction management program, and computer-readable recording medium for recording same program
JP4037132B2 (ja) 個人間決済支援方法
JP2007157004A (ja) アフィリエイトシステム
KR101103414B1 (ko) 저작권 미등록 디지털상품의 저작권 적용방법 및 디지털상품에 판매정책 변경의 적용방법
Li Platform economy in legal profession: An empirical study of online legal service providers in China
KR20130114326A (ko) 웹 디자인 거래 방법 및 시스템
KR100358537B1 (ko) 네트웍상의 보험 중계 방법 및 시스템
JP2011090721A (ja) Snsを利用した協同購入システムおよび方法
JP2005208774A (ja) 確定申告支援システムおよび方法、プログラムおよびプログラム記録媒体
CN101268482A (zh) 用于提供和出售广告的方法和系统
JP7079037B1 (ja) 情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体
Clarke et al. The Serials Business: Things They May Not Have Covered in Library School
JP2003044751A (ja) 取引管理方法,カタログ提供方法,取引管理システム及びカタログ提供システム
JP2002140563A (ja) 投資システム、投資方法、作品の出版システム、作品の出版方法及び投資システムのデータを記録した記録媒体
KR20010066557A (ko) 가상 주식거래를 통한 광고이익 증대방법
KR101729219B1 (ko) 서비스 알선 시스템 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7134514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150