JP7133827B2 - カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター - Google Patents

カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター Download PDF

Info

Publication number
JP7133827B2
JP7133827B2 JP2017191185A JP2017191185A JP7133827B2 JP 7133827 B2 JP7133827 B2 JP 7133827B2 JP 2017191185 A JP2017191185 A JP 2017191185A JP 2017191185 A JP2017191185 A JP 2017191185A JP 7133827 B2 JP7133827 B2 JP 7133827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cnt
twisted
carbon nanotube
cnts
surface area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017191185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019065415A (ja
Inventor
健 向
貴子 関口
俊也 岡崎
欣志 安積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2017191185A priority Critical patent/JP7133827B2/ja
Publication of JP2019065415A publication Critical patent/JP2019065415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133827B2 publication Critical patent/JP7133827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 掲載アドレス http://iopscience.iop.org/issue/1882-0786/10/5 ; 掲載日 平成29年4月13日 掲載アドレス http://iopscience.iop.org/article/10.7567/APEX.10.055101 ; 掲載日平成29年4月13日 掲載アドレス http://iopscience.iop.org/article/10.7567/APEX.10.055101/data ; 掲載日 平成29年4月13日 Applied Physics Express 第10巻 第5号,IOP Publishing; 発行日 平成29年5月
本発明は、カーボンナノチューブ撚糸体に関する。特に、複数のカーボンナノチューブが集合したカーボンナノチューブバンドルが複数集合して構成された撚糸体に関する。
機能繊維、スマートファイバー、インテリジェント材料分野では、強度を有しつつ、比表面積が大きな新しい繊維素材の開発が期待されている。このような物性を有する繊維素材は、例えば、キャパシターや、環境中の毒性物質を吸着するフィルターなどの用途への利用が可能である。
現在、カーボンナノチューブ糸の作製方法の主流となっている非特許文献1のような乾式紡糸法を用いて作製したカーボンナノチューブ糸は、これらの用途に十分な強度を有している一方で、比表面積やキャパシタンス容量、吸着部位が不足している。
また、例えば、非特許文献2のように、得られるカーボンナノチューブ糸の強度は高い一方で、キャパシタンス容量が30F/g未満で不足していることがわかる。
M.Zhang et al., Science 306, 1358 (2004), T.Mirfakhrai et al., Smart Materials and Structure 16 (2) S243 2007
本発明の1つの課題は、比表面積が大きなカーボンナノチューブ撚糸体を提供する。
本発明の一実施形態によると、長さ方向に配列した複数の帯状体を備え、前記複数の帯状体の各々は、複数のカーボンナノチューブの束が長さ方向にねじれた構造と細孔とを有する、カーボンナノチューブ撚糸体が提供される。
前記カーボンナノチューブ撚糸体は、BJH法で解析される前記カーボンナノチューブ撚糸体の細孔径が2nm以上50nm以下の範囲における積算細孔容積を0.9cm3/g以上2.1cm3/g以下の範囲に備える。
前記カーボンナノチューブ撚糸体において、前記ねじれた構造は、長手方向が10mmの範囲において、1から2800回のねじれを備えてもよい。
前記カーボンナノチューブ撚糸体において、前記帯状体の幅が90nm以上10μm以下を備えてもよい。
また、本発明の一実施形態によると、前記いずれかに記載のカーボンナノチューブ撚糸体を備えるキャパシターが提供される。
また、本発明の一実施形態によると、前記いずれかに記載のカーボンナノチューブ撚糸体を備えるフィルターが提供される。
本発明によると、比表面積が大きなカーボンナノチューブ撚糸体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブ撚糸体10の模式図である。 本発明の一実施例に係るキャパシタンス測定法を説明する模式図である。 (a)は本発明に一実施形態に係るCNT撚糸体を用いたキャパシターの模式図であり、(b)はCNT撚糸体10を編み込んだ織物状の部材であり、(c)はフィルターの模式図である。 本発明の一実施例に係るIPAへ注入直後のCNT紡糸体の写真を示す。 本発明の一実施例に係るIPAへ注入直後のCNT紡糸体の写真を示す。 本発明の一実施例に係るCNT撚糸体のSEM像を示す。(a)から(c)はCNT撚糸体のねじれの回数を測定したSEM像であり、(d)はねじれの回数の測定法を説明する模式図である。 本発明の一実施例に係るCNT撚糸体のSEM像を示す。(a)は倍率:1,000倍のSEM像であり、(b)は倍率10,000のSEM像である。 本発明の一実施例に係るCNT撚糸体のSEM像を示す。(a)はスーパーグロース法(SG)で作製した単層カーボンナノチューブの配合量を100%として作製したCNT撚糸体、(b)はSGの配合量を75%、改良直噴熱分解合成法(enhanced Direct Injection Pyrolytic Synthesis method:eDips)で作製した単層カーボンナノチューブ25%として作製したCNT撚糸体のSEM像を示し、(c)はSGの配合量を50%、eDipsの配合量50%として作製したCNT撚糸体のSEM像を示し、(d)はSGの配合量を25%、eDipsの配合量75%として作製したCNT撚糸体のSEM像を示し、(e)はeDipsの配合量100%として作製したCNT撚糸体のSEM像を示す。
以下、図面を参照して本発明に係るカーボンナノチューブ撚糸体について説明する。なお、本発明のカーボンナノチューブ撚糸体は、以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態及び後述する実施例で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブ撚糸体10(以下、CNT撚糸体ともいう)の模式図である。CNT撚糸体10は、長手方向に配列した複数の帯状体13を備える。帯状体13は、複数のカーボンナノチューブバンドル(以下、CNTバンドルともいう)を備えるカーボンナノチューブ集合体(以下、CNT集合体ともいう)を含み、CNT集合体は長手方向に配列する。複数の帯状体13の各々は、複数のカーボンナノチューブ(以下、CNTともいう)11の束が長さ方向にねじれた構造と細孔15とを有する。
ここで、CNTバンドルとは、複数のCNT11がファンデルワールス力によって、相互に束状(バンドル化)及び縄状に凝集した集合体である。CNT11を製造する場合、基材表面に形成された触媒層に対して垂直又は略垂直な方向にCNT11が成長する。隣接するCNT11はファンデルワールス力によって、相互に結合し、配向性を有するCNT集合体を構成する。このため、CNT集合体を解す、又は分散させる場合にも、CNT11を1本の単位までCNT集合体を解す又は分散させることはできず、隣接するCNT11がファンデルワールス力によって凝集したCNTバンドルを構成する。CNT撚糸体10は、複数のCNTバンドルを備えるCNT集合体が長手方向に配列した帯状体13を備え、複数の帯状体13の各々は、複数のCNT11の束が長さ方向にねじれた構造と細孔15とを有することにより、CNT撚糸体10全体として大きな比表面積と物質を吸着するための無数の空隙により構成される大きな細孔容積を有する。
[CNT撚糸体の比表面積]
一実施形態において、CNT撚糸体10は、BET比表面積が200m2/g以上1100m2/g以下の範囲を備える。ここで、BET比表面積とは、液体窒素温度(77K)での窒素分子の吸着等温線からBrunauer-Emmett-Teller(BET)の方法で求めた比表面積である。CNT11の自体の比表面積が、理論的計算によれば、未開口のもので1300m2/g程度であることから、CNT撚糸体10は、それに匹敵する大きなBET比表面積を最大値として有する。一方、BET比表面積が200m2/gより小さいと、キャパシターやフィルターとして十分な機能を発揮できない。
[CNT撚糸体の細孔]
一実施形態において、CNT撚糸体10は、ガス吸着法から求められる吸脱着等温線の相対圧が0.95以下に相当するサイズの細孔15が500cm3/g(STP)以上1300cm3/g(STP)以下の細孔容積を備える。ガス吸着法から求められる吸脱着等温線の相対圧が0.95以下に相当するサイズの細孔15は、直径が2nm以下のマイクロ孔と直径が2nmを超えて50nm以下のメソ孔を含む。一実施形態において、CNT撚糸体10は、マイクロ孔とメソ孔のガス吸着量の合計が500cm3/g(STP)以上1300cm3/g(STP)以下であり、CNT撚糸体10全体として、このような大きな細孔容積を備える。ガス吸着法から求められる吸脱着等温線の相対圧は、標準状態(0℃、1atm)での平衡圧力/飽和蒸気圧により求めることができる。
[ガス吸着法の測定精度]
液体窒素温度(77K)での窒素吸着等温線を用いた場合、全表面積10m2に対して±0.4%の精度で、全表面積0.1m2に対して±8%の精度で再現性が得られる。吸着ガスとしてKrを用いた場合が最も測定精度が高く、全表面積0.1m2に対して±1%の精度で、全表面積5cm2に対して±8%の精度で再現性が得られる。市販の汎用装置では全表面積が5cm2以上の試料量を用いた測定が可能である。
細孔分布の解析に用いる窒素吸脱着等温線は、例えば、マイクロトラック・ベル製BELSOR seriesで測定することができる。
[BJH法による細孔の評価]
また、一実施形態において、CNT撚糸体10は、BJH法(Barrett-Joyner-Hallender法)で解析される細孔径が2nm以上50nm以下の範囲において、0.9cm3/g以上2.1cm3/g以下の範囲に積算細孔容積を備える。2nmを超えて50nm以下のメソ孔の細孔分布は、BJH法で窒素吸脱着等温線を解析することにより求めることができる。CNT撚糸体10においては、メソ孔の積算細孔容積が0.9cm3/g以上2.1cm3/g以下である。
[CNT撚糸体のねじれ構造]
一実施形態において、CNT撚糸体10におけるねじれ構造は、長手方向に10mmの範囲に、1から2800回のねじれを備える。ここで、ねじれは、CNT撚糸体10の走査型電子顕微鏡(SEM)像において、CNT撚糸体10の長手方向が10mmの範囲の平均ねじれ回数値として算出される。具体的には、SEM像に任意の直線を引き、長手方向に10mmの範囲に、図6(d)に示すように、その直線と帯状体13が交わった点の個数をカウントすることにより求めることができる。
[帯状体の幅]
一実施形態において、CNT撚糸体10、帯状体13の幅が90nm以上10μm以下である。ここで、帯状体13の幅は、CNT撚糸体10のSEM像において、帯状体13の幅を測定することにより求めることができる。
[機械的強度]
一実施形態において、CNT撚糸体10を0%以上15%以下の範囲で延伸させた際にヤング率が20GPa以上84GPa以下である。CNT撚糸体10の破断強度は、307MPa以上1054MPa以下である。CNT撚糸体10は、ねじれ構造を有する帯状体13を備えることにより、十分な強度を実現することができる。
[キャパシタンス]
CNT撚糸体10は、走査速度が10mV/sである時に、キャパシタンスが30F/g以上80F/g以下である。大きな比表面積と電解液のアクセスが良好な無数の空隙により構成される大きな細孔容積を備えるため、このように大きなキャパシタンスを実現することができる。
尚、キャパシタンス測定には、図2に示す様に、3cmのCNT撚糸体10を治具51に装着して作用極WEとする。治具51には、CNT撚糸体10の両端を固定する2つの白金電極53が対向して配置される。白金電極53は、ポリイミドテープ等で保護される。また、参照電極REとして銀/塩化銀線57が配置され、カウンター電極CEとして白金箔55を用い、0.1mol/Lの1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート(EMIBF4)水溶液59の中に、これらの電極を浸漬してキャパシタンス測定を実施することができる。測定条件としては参照電極に対し、作用極に-0.2Vから+0.5Vの電圧を印加した際に、電圧の印加速度(走査電圧)および得られる電流波形、CNT撚糸体の重量から単位重量当たりのキャパシタンスの値を算出することができる。
[CNT]
本発明に係るCNT撚糸体10を構成するCNTとしては、単層、二層又は多層のCNTを用いることができる。例えば、国際公開第2006/011655号に記載された方法(スーパーグロース法:SG)で作製した単層カーボンナノチューブや、改良直噴熱分解合成法(enhanced Direct Injection Pyrolytic Synthesis method:eDips)で作製した単層カーボンナノチューブを好適に用いることができるが、これらに限定されるものではない。
高比表面積を有するCNTほど、比表面積の高いCNT撚糸体10を得るのに好適である。CNT自身の比表面積は、CNTの層数や結晶性に依存し、単層CNTが最も比表面積が高く、層数が多くなるほど比表面積は低くなる。単層CNTであっても、合成方法やCNTの結晶性、長さによってCNT撚糸体10の比表面積は異なる。
単層CNTの比表面積は、600m2/g以上1500m2/g以下、好ましくは800m2/g以上1500m2/g以下、より好ましくは1000m2/g以上1500m2/g以下である。
[CNT長さ]
CNTの長さは、0.1μm以上500μm以下、より好ましくは0.5μm以上1mm以下、さらに好ましくは1μm以上10mm以下である。このようなCNTは優れた変形能を有し、CNTがたわみやすいために、CNT同士の結合による比表面積のロスが起こりにくいため、高比表面積の糸構造体を得るのに好適である。
[CNT撚糸体の製造方法]
本発明に係るCNT撚糸体の製造方法の一実施形態としては、例えば、CNTを溶媒へ分散させるCNT分散液の製造工程、得られたCNT分散液を凝固浴へ注入し、CNTバンドルを凝集させ、湿潤下にてCNT糸の形状を得るCNT紡糸体の製造工程、乾燥時に延伸しCNT糸を得るCNT撚糸体の製造工程を含む工程で構成される。
CNT分散液の製造工程としては、界面活性剤を用いてCNTを分散させる工程であり、CNTと界面活性剤を水に加え、CNTを分散させる。分散工程としては、予備分散と本分散を行うことが好ましい。分散時に用いる界面活性剤としては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを使用しても良い。
分散時に用いる界面活性剤としては、好ましくは、アニオン界面活性剤であり、アニオン界面活性剤の種類としてはアルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等)、アルキルアルコール硫酸エステル塩(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム等)、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム、(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン硫酸エステルナトリウム、アルキルアルコールリン酸エステル塩、胆汁酸塩(例えばコール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ヒオデオキシコール酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム及びタウロデオキシコール酸ナトリウム)からなる群から選択される界面活性剤の1つ以上を用いることができる。より好ましくは胆汁酸塩、特にタウロデオキシコール酸塩を用いることができる。
予備分散には、例えば、超音波攪拌装置や攪拌装置を用いることができる。また、本分散には、例えば、超音波ホモジナイザー、せん断力をかけて分散させるジェットミル装置や湿式微粒化装置を用いることができる。
CNT紡糸体の製造工程としてはCNT分散液を注入ノズルから凝固浴へ注入し、CNTバンドルを凝集させることにより、CNT紡糸体を得る。
凝固浴としては、例えば、有機用溶媒や塩水水溶液などが挙げられる。凝固浴中の有機溶媒としては、水と混和する有機溶媒が好ましく、例えば、エタノール、メタノール、プロパノール及びイソプロパノール(IPA)等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン及び4-メチル-2-ペンタノン(MIBK)などのケトン類、テトラヒドロフラン及びジオキサンなどのエーテル類、(N,N-ジメチルホルムアミド)DMF、アセトアミド、ホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN-メチルピロリドンなどのアミド類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びジプロピレングリコールなどのグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル及びエチレングリコールモノエチルエーテルなどのアルキレングリコールモノアルキルエーテル、グリセリン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルからなる群から選択される有機溶媒が挙げられる。凝固浴の有機溶媒としては含水有機溶媒が好ましい。また、混合した上記の2種以上の有機溶媒であっても良い。凝固浴の温度は5~50℃程度、好ましくは室温程度の温度であればよい。吐出されたCNT紡糸体はすぐに次の水への浸漬工程に供してもよく、1分以上、例えば5分以上凝固浴中に維持してもよい。
分散液及び凝固浴いずれの溶媒としても、水を用いてもよい。その場合、分散液と凝固浴のいずれか一方又は両方に塩類を添加する。分散液と凝固浴の両方に塩類が含まれない場合、紡糸体(紡糸原糸)を得ることができない。塩類は無機塩及び有機塩のいずれでもよいが、無機塩類が好ましい。なお、塩類は水溶性である。一実施形態において、塩類としては、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が好ましく、より好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩又はストロンチウム塩が挙げられ、さらに好ましくはナトリウム塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩が挙げられる。塩類のアニオンとしては、例えば、塩素イオン、フッ素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、メタンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオン、クエン酸イオン、シュウ酸イオン、リンゴ酸イオン、酒石酸イオン、マレイン酸イオン、フマル酸イオン及び酢酸イオンからなる群から選択されるアニオンが挙げられる。
一実施形態において、好ましい塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸二水素一ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素二カリウム及びリン酸二水素一カリウムからなる群から選択される塩類が挙げられる。
一実施形態において、塩類の濃度は、例えば、分散液中では0質量%~25質量%程度、好ましくは0質量%~20質量%程度であり、凝固浴中では0質量%~40質量%程度、好ましくは0質量%~35質量%程度である。塩類は単独、あるいは2種以上の塩類を組み合わせて分散液及び/又は凝固浴に溶解される。凝固浴又は分散液中に塩類が含まれるので、分散液を吐出後の凝固浴には塩類が含まれる。分散液を吐出後の凝固浴中の塩類濃度は0.5質量%~40質量%程度、好ましくは1質量%~35質量%程度である。塩類は、分散液のみ又は凝固液のみに含まれていてもよいので、分散液又は凝固液の塩類濃度の下限は各々0質量%であるが、塩類を含む分散液又は凝固液の塩類濃度の下限は、0.5質量%程度、好ましくは1質量%程度であり、上限は、40質量%程度、好ましくは35質量%程度である。
得られたCNT紡糸体を水に浸漬し、溶媒を水に置換する。
CNT撚糸体の製造工程としては、例えば、CNT紡糸体を乾燥時に、荷重をかけて乾燥させ延伸する工程であり、本製造工程を行う事により、CNT同士の結合力を用い適切な密度を有するCNT撚糸体を製造することができる。本製造工程は水に浸漬したCNT紡糸体を有機溶媒に一度浸漬した後に、本製造工程を実施することも可能である。
上述した本発明に係るCNT撚糸体は、キャパシターやフィルターに適用することができる。図3(a)は、本発明の一実施形態に係るCNT撚糸体10を編み込んで作製したキャパシター100の一例を示す模式図である。キャパシター100は、CNT撚糸体10で構成された一対の電極膜101を有し、2枚の電極膜101は、電解質膜103を介して対向するように配置される。また、一対の電極膜101を電解質膜液に浸して、キャパシター100を構成してもよい。電極膜101として、CNT撚糸体10を1本又は複数本合わせた織物状もしくは膜状の部材、又は図3(b)に示したようなCNT撚糸体10を編み込んだ織物状の部材を用いることができる。なお、電解質膜液および電解質膜には、公知の材料を用いることができるため、詳細な説明は省略する。
図3(c)は、本発明の一実施形態に係るCNT撚糸体10を編み込んで作製したフィルター200の一例を示す模式図である。フィルター200としては、CNT撚糸体10を1本から複数本、一方向に配列させた部材、又はCNT撚糸体10を編み込んだ部材を用いることができる。フィルター200は、気体成分、液体成分又は固形成分を吸着することができる。
以下、図面を参照して本発明に係るCNT撚糸体の実施例について説明する。なお、本発明のCNT撚糸体は、以下の実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
実施例1として、スーパーグロース法により製造された単層CNT(以下、SGとも記述する) 50mgとTDOC 450mgを24.5gの水に加え、超音波攪拌装置(株式会社日本精機製作所製、USS-1)を用いて予備分散した。その後、超音波ホモジナイザー(株式会社日本精機製作所製、US-50)を用いて、超音波照射30分間の条件で本分散を行うことで実施例1のCNT分散液を得た。
実施例1のCNT分散液を注入ノズル(内径1.25mm)から100mLのイソプロピルアルコール(IPA)を満たしたシャーレに注入し、CNTを凝集させ、実施例1のCNT紡糸体を作製した。
実施例1のCNT紡糸体をIPA中にて1日間放置した後、水に置換し3日以上浸漬した。水中から取り出した実施例1のCNT紡糸体の両端を治具に固定し、延伸装置を用い片端を駆動させることより荷重をかけて乾燥し、実施例1のCNT撚糸体を得た。
[CNT紡糸体及びCNT撚糸体の幅の評価]
IPAへ注入直後の実施例1のCNT紡糸体の写真を図4に示す。画像解析ソフト(三谷商事社製、winROOF)を用い、図4より、実施例1のCNT紡糸体の幅を測定した。また、実施例1のCNT撚糸体についてハイスピードカメラ(株式会社キーエンス社製、VW-600C)を用いて画像を取り込み、ハイスピードマイクロスコープ(株式会社キーエンス社製、VW-9000)を用い、取り込んだ画像から実施例1のCNT撚糸体の幅を測定した。
[ヤング率、破断強度]
熱・応力・歪測定装置(Seiko Instruments Inc.社製、TMA/SS6000)を用い、実施例1のCNT撚糸体のヤング率及び破断強度を測定した。
表1に実施例1のCNT紡糸体及びCNT撚糸体の平均幅、CNT撚糸体の幅に対するCNT紡糸体の幅の割合、CNT撚糸体のヤング率及びCNT撚糸体の破断強度の値を示す。
Figure 0007133827000001
表1より、CNT撚糸体の幅が、CNT紡糸体の幅に比べて著しく小さい(10分の1未満)ことが明らかとなった。これは分散液中のCNT同士の凝集力が大きいこと、分散によるCNTのダメージを最小限にとどめ、水中に均一に分散させていること、乾燥時に収縮が起こることを示しており、本実施例において、特性が良好なCNT撚糸体を得るために必要な一つの指標となることが明らかである。また、表1より実施例1のCNT撚糸体のヤング率及び破断強度の値は高く強度に優れた撚糸体であることが明らかとなった。
(実施例2)
実施例1においては、スーパーグロース法により製造された単層CNTを用いたが、実施例2においては、eDips法により製造された単層CNTを用いた例を示す。eDips法により製造された単層CNT(株式会社名城ナノカーボン社製、EC1.4、以下、eDipsと記述する) 50mgとTDOC 450mgを24.5gの水に加え、超音波攪拌装置(株式会社日本精機製作所製、USS-1)を用いて予備分散した。その後、超音波ホモジナイザー(株式会社日本精機製作所製、US-50)を用いて、超音波照射30分間の条件で本分散を行うことで実施例2のCNT分散液を得た。
実施例2のCNT分散液を注入ノズル(内径1.25mm)から100mLのIPAを満たしたシャーレに注入し、CNTを凝集させ、実施例2のCNT紡糸体を作製した。
実施例2のCNT紡糸体をIPA中にて1日間放置した後、水に置換し3日以上浸漬した。水中から取り出した実施例2のCNT紡糸体の、両端を治具に固定し、延伸装置を用い片端を駆動させることより荷重をかけて乾燥し、実施例2のCNT撚糸体を得た。
[CNT紡糸体及びCNT撚糸体の幅の評価]
IPAへ注入直後の実施例2のCNT紡糸体の写真を図5に示す。画像解析ソフト(三谷商事社製winROOF)を用い、図5を用い、実施例2のCNT紡糸体の幅を測定した。また、実施例2のCNT撚糸体についてハイスピードカメラ(株式会社キーエンス社製、VW-600C)を用いて画像を取り込み、ハイスピードマイクロスコープ(株式会社キーエンス社製、VW-9000)を用い、取り込んだ画像から実施例2のCNT撚糸体の幅を測定した。
[ヤング率、破断強度]
熱・応力・歪測定装置(Seiko Instruments Inc社製、TMA/SS 6000)を用い、実施例2のCNT撚糸体のヤング率及び破断強度を測定した。
表2に実施例2のCNT紡糸体及びCNT撚糸体の平均幅、CNT撚糸体の幅に対するCNT撚糸体の幅の割合、CNT撚糸体のヤング率及びCNT撚糸体の破断強度の値を示す。
Figure 0007133827000002
表2よりCNT撚糸体の幅が、CNT紡糸体の幅に比べて著しく小さい(6分の1未満)ことが明らかとなった。これは、分散液中のCNT同士の凝集力が大きいこと、分散によるCNTのダメージを最小限にとどめ、水中に均一に分散させていること、乾燥時に収縮が起こることを示しており、本実施例において、特性が良好なCNT撚糸体を得るために必要な一つの指標となることが明らかである。また、表2より実施例2のCNT撚糸体のヤング率及び破断強度の値は高く、強度に優れた撚糸体であることが明らかとなった。
[表面構造の評価、ガス吸着量、細孔分布、比表面積測定、キャパシタンス測定]
実施例1のCNT撚糸体について、表面構造の評価、ガス吸着量、細孔分布、比表面積測定、キャパシタンス測定を実施した。
実施例1のCNT撚糸体の表面構造は、走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社、JSM-6510)による観察像を元に画像解析ソフト(三谷商事社製、winROOF)を用い、CNT撚糸体を形成する帯状体の幅の範囲及び平均ねじれ回数を測定した。図6(a)~図6(c)は、実施例1のCNT撚糸体のSEM像である。ねじれ回数のカウント法の一例として、図6(a)~図6(c)に示すように実施例1のCNT撚糸体の観察像において、任意の直線を引き、図6(d)に示すように、その直線と帯状体が交わった点の個数をカウントし10mm当たりの平均ねじれ回数値を算出した。
高精度ガス/蒸気吸着量測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製、BELSORPMAX)を用い、実施例1のCNT撚糸体のガス吸着量、細孔分布、比表面積を測定した。吸着ガスとして不活性ガスである窒素ガスを使用し、相対圧の変化に対するガス吸着量変化を測定することで得られた吸脱着等温線から、相対圧0.95以下に相当するメソ孔とマイクロ孔のガス吸着量を求めた。
BJH法で吸脱着等温線を解析することで実施例1のCNT撚糸体の細孔分布を求め、細孔径2nmから50nmのメソ孔の積算細孔容積を求めた。また吸脱着等温線をBET法で解析することで実施例1のCNT撚糸体BET比表面積を求めた。
実施例1のCNT撚糸体のキャパシタンスは、0.1mol/L 1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート(EMIBF4)水溶液中にて、走査速度を10mV/s、20mV/s、50mV/s、100mV/sの条件でAg/AgCl線に対して-0.2V~+0.5Vの電圧を印加することによりキャパシタンス波形を得た。得られた数値を用い、実施例1のCNT撚糸体の重量から単位重量当たりのキャパシタンスの値を算出した。
実施例2のCNT撚糸体について、実施例1と同様の評価手法で表面構造の評価、表面構造の評価、ガス吸着量、細孔分布、比表面積測定、キャパシタンス測定を実施した。
(比較例1)
比較例1として、乾式紡糸法の多層CNT撚糸体(村田機械株式会社製)について、実施例1と同様の評価手法で表面構造の評価、表面構造の評価、ガス吸着量、細孔分布、比表面積測定及びキャパシタンス測定を実施した。多層CNT撚糸体のSEM像を図7(図7(a)倍率1000、図7(b)倍率10,000)に示す。
表3に実施例1、実施例2、比較例1のCNT撚糸体を形成する帯状体の幅の範囲及び平均ねじれ回数、ガス吸着量、細孔分布及びBET比表面積の測定結果を示す。
Figure 0007133827000003
表3の結果より、実施例1および実施例2のCNT撚糸体は比較例1と比較し、帯状体幅の範囲が広く、平均ねじれ回数が少なく、積算細孔容積、ガス吸着量及びBET面積が大きいことが明らかとなった。
表4に実施例1、実施例2、比較例1のCNT撚糸体のキャパシタンスの測定結果を示す。
Figure 0007133827000004
表4の結果より実施例1、実施例2のCNT撚糸体のキャパシタンスの値は比較例1と比較し明らかに高いことが明らかになった。
(実施例3)
SG及びeDipsの2種類のCNTの配合量を変化させ、CNT全量が合計50mgとなるように秤量し、TDOC 450mgを24.5gの水に加えた後、実施例1と同様の作製方法で、5種類のCNT撚糸体を作製した。表5にSG及びeDipsの配合量と、該当するCNT配合量を用いて作製したCNT撚糸体の表記を示す。
Figure 0007133827000005

得られた5種のCNT撚糸体について、CNT撚糸体の表面形状をSEMにより観察した。図8に5種類のCNT撚糸体のSEM像を示す。図8(a)にSGの配合量を100%として作製したCNT撚糸体の表面構造を示し、図8(e)にeDipsの配合量を100%で作製したCNT撚糸体の表面構造を示す。図8(b)~図8(d)のSEM像より、SGの配合量を100%から減らしてeDipsの配合量を増やすことにより、eDipsの配合量を100%で作製したCNT撚糸体の表面構造に近づくことが明らかとなった。この結果より、SG及びeDipsの配合比率を変化させることにより、得られるCNT撚糸体の表面構造を自由に制御であることが明らかとなった。
表6に実施例3のCNT撚糸体のヤング率、破断強度、ガス吸着量、細孔分布、BET比表面積の測定結果を示す。このように、SGおよびeDipsの配合比率を変化させることにより、CNT撚糸体の構造制御を行い、ヤング率、破断強度、ガス吸着量、細孔分布、BET比表面積を制御可能であることが明らかとなった。
Figure 0007133827000006
10:CNT撚糸体、11:CNT、13:帯状体、15:細孔、100:キャパシター、51:治具、53:白金電極、55:白金箔、57:銀/塩化銀線、59:水溶液、101:電極膜、103:電解質膜、200:フィルター

Claims (6)

  1. 長さ方向に配列した複数の帯状体を備え、
    前記複数の帯状体の各々は、複数の単層カーボンナノチューブの束が長さ方向にねじれた構造と細孔とを有する、ことを特徴とするカーボンナノチューブ撚糸体。
  2. 前記カーボンナノチューブ撚糸体は、
    BJH法で解析される前記カーボンナノチューブ撚糸体の細孔径が2nm以上50nm以下の範囲における積算細孔容積を0.9cm/g以上2.1cm/g以下の範囲に備える、ことを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブ撚糸体。
  3. 前記ねじれた構造は、長手方向が10mmの範囲において、1から2800回のねじれを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーボンナノチューブ撚糸体。
  4. 前記帯状体の幅が90nm以上10μm以下を備えることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブ撚糸体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブ撚糸体を備えるキャパシター。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブ撚糸体を備えるフィルター。
JP2017191185A 2017-09-29 2017-09-29 カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター Active JP7133827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017191185A JP7133827B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017191185A JP7133827B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019065415A JP2019065415A (ja) 2019-04-25
JP7133827B2 true JP7133827B2 (ja) 2022-09-09

Family

ID=66339177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017191185A Active JP7133827B2 (ja) 2017-09-29 2017-09-29 カーボンナノチューブ撚糸体、キャパシター及びフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7133827B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7528392B1 (ja) 2024-03-29 2024-08-05 住友化学株式会社 カーボンナノチューブ集合体、カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014185497A1 (ja) 2013-05-17 2014-11-20 独立行政法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ延伸糸及びその製造方法
US20150167205A1 (en) 2013-03-14 2015-06-18 William Cooper Methods of making nanofiber yarns and threads
JP2016191173A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 日立造船株式会社 カーボンナノチューブ集合体の製造方法
JP2016216863A (ja) 2015-05-22 2016-12-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ紡糸の製造方法、カーボンナノチューブ紡糸、カーボンナノチューブ分散液、およびカーボンナノチューブ分散液の評価方法
JP2017051384A (ja) 2015-09-08 2017-03-16 株式会社プロテクション 空気清浄化フィルタ、空気清浄化フィルタの作製方法、空気清浄機及び掃除機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150167205A1 (en) 2013-03-14 2015-06-18 William Cooper Methods of making nanofiber yarns and threads
WO2014185497A1 (ja) 2013-05-17 2014-11-20 独立行政法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ延伸糸及びその製造方法
JP2016191173A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 日立造船株式会社 カーボンナノチューブ集合体の製造方法
JP2016216863A (ja) 2015-05-22 2016-12-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ紡糸の製造方法、カーボンナノチューブ紡糸、カーボンナノチューブ分散液、およびカーボンナノチューブ分散液の評価方法
JP2017051384A (ja) 2015-09-08 2017-03-16 株式会社プロテクション 空気清浄化フィルタ、空気清浄化フィルタの作製方法、空気清浄機及び掃除機

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CHOI Changsoon et al.,Flexible Supercapacitor Made of Carbon Nanotube Yarn with Internal Pores,ADVENCED MATERIALS,2013年09月21日,26,2059-2065

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019065415A (ja) 2019-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhu et al. Flexible and highly sensitive humidity sensor based on cellulose nanofibers and carbon nanotube composite film
Adusei et al. Fabrication and study of supercapacitor electrodes based on oxygen plasma functionalized carbon nanotube fibers
Jyothibasu et al. Flexible and freestanding electrodes based on polypyrrole/carbon nanotube/cellulose composites for supercapacitor application
De France et al. Functional materials from nanocellulose: utilizing structure–property relationships in bottom‐up fabrication
Zhou et al. Highly sensitive wearable textile-based humidity sensor made of high-strength, single-walled carbon nanotube/poly (vinyl alcohol) filaments
Shan et al. Hierarchical porous structured SiO2/SnO2 nanofibrous membrane with superb flexibility for molecular filtration
Lu et al. State of the art of carbon nanotube fibers: opportunities and challenges
Qi et al. Novel carbon nanotube/cellulose composite fibers as multifunctional materials
Heo et al. Large‐Scale Conductive Yarns Based on Twistable Korean Traditional Paper (Hanji) for Supercapacitor Applications: Toward High‐Performance Paper Supercapacitors
Aboutalebi et al. High-performance multifunctional graphene yarns: toward wearable all-carbon energy storage textiles
Qiu et al. Biomimetic superelastic graphene-based cellular monoliths
Usman et al. Ti 3 C 2 T x MXene: from dispersions to multifunctional architectures for diverse applications
US20180274132A1 (en) Graphene conjugate fiber and method for manufacturing same
JP6217395B2 (ja) カーボンナノチューブ含有組成物の分散液および導電性成形体
Sharma et al. Progress in electrospun polymer composite fibers for microwave absorption and electromagnetic interference shielding
Špitalský et al. The effect of oxidation treatment on the properties of multi-walled carbon nanotube thin films
JP7256502B2 (ja) シート及びその製造方法
CN111201343B (zh) 由碳纳米管构成的纤维和其制造方法
JP6253116B2 (ja) カーボンナノチューブ延伸糸の製造方法
KR20120111661A (ko) 신축가능한 전도성 나노섬유, 이를 이용한 신축가능한 섬유전극 및 그 제조방법
Xu et al. All-solid-state yarn supercapacitors based on hierarchically structured bacterial cellulose nanofiber-coated cotton yarns
Hu et al. Comparative study of structure, mechanical and electromagnetic interference shielding properties of carbon nanotube buckypapers prepared by different dispersion media
Horzum et al. Nanofibers for fiber-reinforced composites
Gaminian et al. Decorating silver nanoparticles on electrospun cellulose nanofibers through a facile method by dopamine and ultraviolet irradiation
JP2018145027A (ja) カーボンナノチューブ集合体およびカーボンナノチューブ膜

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20171027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7133827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150