JP7131787B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP7131787B2
JP7131787B2 JP2017036071A JP2017036071A JP7131787B2 JP 7131787 B2 JP7131787 B2 JP 7131787B2 JP 2017036071 A JP2017036071 A JP 2017036071A JP 2017036071 A JP2017036071 A JP 2017036071A JP 7131787 B2 JP7131787 B2 JP 7131787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
area
power
flow
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017036071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018139891A (ja
JP2018139891A5 (ja
Inventor
卓人 市原
輝彦 山田
Original Assignee
株式会社サンセイアールアンドディ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンセイアールアンドディ filed Critical 株式会社サンセイアールアンドディ
Priority to JP2017036071A priority Critical patent/JP7131787B2/ja
Publication of JP2018139891A publication Critical patent/JP2018139891A/ja
Publication of JP2018139891A5 publication Critical patent/JP2018139891A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7131787B2 publication Critical patent/JP7131787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技者に特典を付与可能な入球部位を特定の流下領域に備えた遊技機に関する。
特許文献1の遊技機では、特定の条件が成立したときに、特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する。
特開2016-193264号公報(段落[0278]、図34)
特許文献1の遊技機では、特定の流下領域に遊技球を流下させているときに遊技機が電断されると、電源復旧時に遊技者が特典を得る機会を逃すという問題が起こり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能な遊技機の提供を目的とする。
第1の手段は、遊技球が流下可能な遊技領域に含まれる第1遊技領域と第2遊技領域のうち、前記第1遊技領域に遊技球を流下させる方が遊技者にとって有利な第1状態と、前記第2遊技領域に遊技球を流下させる方が遊技者にとって有利であり、前記第1状態よりも不利な第2状態とに遊技状態が切り替わる遊技機において、遊技状態が前記第1状態のときに当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記第1遊技領域に遊技球を流下させることを推奨し、遊技状態が前記第2状態のときに当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記第2遊技領域に遊技球を流下させることを推奨する報知を行い、かつ、電源復旧中であることを明示する復旧明示表示を表示する推奨報知手段を備え、前記推奨報知手段は、前記第1遊技領域と前記第2遊技領域のうち遊技者にとって遊技球を流下させるのが有利な遊技領域を矢印の向きにより指し示す指示表示を表示し、前記第1状態で前記遊技機が電断された場合に、その電断前とその後の電源復旧時とで、前記指示表示の位置又は大きさを異ならせ、かつ、前記第1状態で前記遊技機が電断された場合の前記復旧明示表示に対する前記指示表示の前記矢印の面積の比率を、前記第2状態で前記遊技機が電断された場合の前記復旧明示表示に対する前記指示表示の前記矢印の面積の比率よりも大きくする遊技機である。
本発明によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 大当り遊技中における表示画面周辺の正面図 (A)時短遊技中の表示画面の表示を説明するための図、(B)時短遊技終了時の表示画面の表示を説明するための図 遊技機の背面図 遊技機の電気的構成を示すブロック図 電源復旧時における表示画面周辺の正面図 変形例における電源復旧時の表示画面の正面図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示されるように、本実施形態の遊技機10はパチンコ遊技機であって、前側が前面枠10Zにて覆われており、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技板11の遊技領域R1が視認可能になっている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
ガラス窓10Wの上方の両側には、スピーカ29S,29Sが備えられている。また、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には操作ハンドル28が設けられている。操作ハンドル28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。
表示開口11Hの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出し、遊技領域R1を流下する遊技球が表示装飾枠23の内側に進入することを規制している。
表示開口11Hは、遊技領域R1の横方向の中間且つ上端寄り部分に配置され、遊技領域のうち表示装飾枠23の左側と右側と下側に、遊技球が流下可能な左側流下領域R2と右側流下領域R3と下側流下領域R4が形成されている。また、表示装飾枠23の上部には、ガイドレール12に沿って円弧状に延びた上側円弧壁25が備えられ、この上側円弧壁25とガイドレール12との間に、遊技球が1つずつ通過可能な上側連絡流路25Rが形成されている。さらに、表示装飾枠23の右側部には、表示開口11Hとガイドレール12の右側端部との間を隙間なく埋めると共に、上側連絡流路25Rと右側流下領域R3との間を連絡する連絡流路24Rを有する連絡流路構成部24が備えられている。
右側流下領域R3には、始動ゲート18が設けられている。右側流下領域R3のうち始動ゲート18の下側部分には、大入賞口15が設けられている。下側流下領域R4における左右方向の中央部には、第1の始動入賞口14A、第2の始動入賞口14B及びアウト口16が、上から順に並べて設けられている。また、遊技領域R1には、始動入賞口14A,14B及び大入賞口15のほかに、複数の一般入賞口20が備えられている。各入賞口14A,14B,15,20の何れにも入賞しなかった遊技球は、下側流下領域R4の下端に配置されたアウト口16に全て取り込まれる。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。一般入賞口20は、所謂、ポケット構造をなして、遊技板11の前面から突出した部材上面又は部材側面に開放しており、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで開口している。そして、一般入賞口20に遊技球が入ると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、遊技球が始動ゲート18を通過すると普通図柄当否判定が行われる。普通図柄当否判定の判定結果は、図示しない普通図柄表示部に表示される。
第1の始動入賞口14Aは、一般入賞口20と同様のポケット構造をなし、その上面の開口部に遊技球が入球すると特別図柄当否判定が行われる。特別図柄当否判定の結果は、表示画面13Gと図示しない特別図柄表示部に表示される。なお、第1の始動入賞口14Aは、左側流下領域R2を流下する遊技球が入球可能であって、右側流下領域R3を流下する遊技球が入球困難となっている。
第2の始動入賞口14Bは、前側に開放し、回動扉14Tによって開閉される。具体的には、回動扉14Tは、通常は、鉛直に起立した閉位置に配置され、上述の普通図柄当否判定の結果が当りとなったことを条件にして、下端部を中心に回動し、前倒しとなった開位置に配置される。開位置に配置された回動扉14Tは、上方から流下する遊技球を受け止めて第2の始動入賞口14Bへと案内する。
各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出されると共に、特別図柄当否判定が行われる。即ち、本実施形態では、各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球することで、特別図柄当否判定の判定権利が発生する。特別図柄当否判定の判定結果は、判定権利の使用に伴って、表示画面13Gで報知される。詳細には、判定権利が用いられると、表示画面13Gでは、判定結果の報知に先立って、判定結果に関連した判定演出が行われる。そして、判定結果が大当りの場合には、判定演出の終了後、大当り遊技状態となって大当り遊技が実行される。判定結果が外れの場合には、大当り遊技状態ではない通常の遊技状態が続く。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。大当り遊技状態となって大当り遊技が行われると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒されて大入賞口15が開放し、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。大入賞口15に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。大当り遊技では、予め設定された回数だけ大入賞口15が開放されるラウンド遊技が、実行される大当り遊技に応じた回数だけ実行される。1回のラウンド遊技は、予め定められた上限数の遊技球が大入賞口15に入球するか又は予め設定されたラウンド遊技時間が経過すると、終了する。
表示画面13Gには、上述したように、特別図柄当否判定に関連した判定演出が表示される。具体的には、表示画面13Gの中央部には、3つの特別図柄13A,13B,13Cが横並びに停止表示されている。これら各特別図柄13A~13Cは、例えば、数字や文字等を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A~13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球すると、これら3つの特別図柄13A~13Cが、変動表示(例えば、上下方向にスクロール表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に停止表示される。そして、停止した特別図柄13A~13Cの組合せにより、特別図柄当否判定の判定結果を報知するようになっている、具体的には、特別図柄13A~13Cが全て同じ図柄(ゾロ目)の場合に、大当りであることを示し、特別図柄13A~13Cがゾロ目以外の組合せの場合に、外れであることを示すようになっている。
遊技機10では、通常の遊技状態では、普通図柄当否判定で当りとなる確率は低く設定されていて、大当り遊技の終了後、通常の遊技状態よりも普通図柄当否判定で当りとなる確率が高い「時短遊技」に突入する。即ち、遊技機10では、大当り遊技を契機として、通常の遊技状態から時短遊技に移行する。そして、遊技機10では、通常の遊技状態においては、左側流下領域R2を流下させるように遊技球を打ち出す、所謂、「左打ち」を行い、時短遊技中においては、右側流下領域R3を流下させるように遊技球を打ち出す、所謂、「右打ち」を行う、というように、2種類の打ち方を遊技者に提供可能となっている。時短遊技は、大当り遊技の終了後に使用される判定権利の数が規定上限数(例えば、100)に達するか、或いは、その時短遊技中に「大当たり遊技」へ移行した場合に終了する。なお、本実施形態の遊技機10では、時短遊技として、低確率時短遊技と高確率時短遊技の2種類が設けられている。高確率時短遊技では、低確率時短遊技よりも特別図柄当否判定で当りとなる確率が高くなっている。
大当り遊技の終了後に突入する時短遊技が低確率時短遊技と高確率時短遊技の何れに設定されるかは、当該大当り遊技中に行われるV入賞チャンスの結果によって決定される。V入賞チャンスでは、右側流下領域R3に設けられたV入賞部21(図2)に遊技球が入球可能となる。具体的には、V入賞部21は、可動翼片21Hによって開閉される入球口21Aを有し、V入賞チャンスが行われると、入球口21Aが開放される。V入賞部21の内部には、通常口とV確定口(共に図示せず)が設けられると共に、入球口21Aに入球した遊技球を通常口とV確定口の何れかに振り分ける振分機構(図示せず)が備えられている。そして、V入賞チャンスでV確定口に遊技球が入球すると、当該大当り遊技の終了後に突入する時短遊技が高確率時短遊技に設定される。V入賞チャンスでV確定口に遊技球が入球しなかった場合には、大当り遊技終了後の時短遊技として低確率時短遊技が設定される。このように、本実施形態では、大当り遊技として、V入賞チャンスでV確定口に入球するV通過大当りと、V確定口に入球しないV非通過大当りと、が設けられている。
なお、詳細には、本実施形態の遊技機10では、大当りとして、入球口21Aに入球した遊技球がV確定口に振り分けられ易い高確率V通過大当りと、V通過高確率大当りよりも入球口21Aに入球した遊技球がV確定口に振り分けられ難いV通過低確率大当りの2種類が設けられている。第1の始動入賞口14Aへの入球に基づく特別図柄当否判定での大当りは、所定の確率(例えば、1/2)でV通過高確率大当りとなる。第2の始動入賞口14Bへの入球に基づく特別図柄当否判定での大当りは全て、V通過高確率大当りとなっている。
ところで、本実施形態の遊技機10では、上述の如く、大当り遊技中に開放される大入賞口15及びV入賞部21が右側流下領域R3に配置されている。また、大当り遊技は、始動入賞口14A,14Bへの入球に基づく特別図柄当否判定で大当りとなったときに実行され、通常の遊技状態では、第1の始動入賞口14Aへの入球に比べて、第2の始動入賞口14Bへの入球が困難となっている。従って、通常の遊技状態では、遊技球が左側流下領域R2を流下し、大当り遊技中では、遊技球が右側流下領域R3を流下することが望ましい。このように、遊技機10では、大当り遊技中に遊技球を流下させる領域(右側流下領域R3)が通常の遊技状態において遊技球を流下させる領域(左側流下領域R2)と異なっている。
ここで、遊技機10では、大当り遊技中に左打ちが行われると、大当り遊技で遊技者に付与可能な利益(賞球)が損なわれる可能性がある。特に、大当り遊技中に行われるV入賞チャンスでは、遊技球がV確定口を通過するか否かに依存して、大当り遊技の終了後に突入する時短遊技の種類(低確率時短遊技と高確率時短遊技)が決定されるので、V入賞チャンス中にV入賞部21に遊技球が入球しないと、遊技者の損失が大きくなる。このような状況に鑑みて、遊技機10では、大当り遊技が開始されると、遊技者に右打ちを推奨する情報が出力される。具体的には、図3に示されるように、右側流下領域R3に遊技球を流下させることを推奨する右側流下推奨表示H1が表示画面13Gに表示される。右側流下推奨表示H1は、右向きの矢印の中に「右打ち」の文字が付加された構成になっていて、表示画面13Gの中央部に表示される。なお、右側流下推奨表示H1の表示と合わせて、スピーカ29S(図1)から右打ちを推奨する音声(例えば、「右打ちして下さい」というメッセージ)が出力されてもよい。
なお、図4(A)に示されるように、右側流下推奨表示H1は、時短遊技中にも表示される。時短遊技中の右側流下推奨表示H1は、特別図柄13A~13Cの邪魔とならないように、大当り遊技中のときよりも縮小されて表示画面13Gの隅部に表示される。
また、遊技機10では、時短遊技中に規定上限数の判定権利が使用されて時短遊技が終了すると、左側流下領域R2に遊技球を流下させることを推奨する情報が出力される。具体的には、図4(B)に示されるように、左側流下推奨表示H2が表示画面13Gに表示される。左側流下推奨表示H2は、特別図柄13A~13Cの邪魔とならないように、表示画面13Gの隅部に表示される。なお、左側流下推奨表示H2の表示と合わせて、スピーカ29S(図1)から左打ちを推奨する音声(例えば、「左打ちに戻して下さい」というメッセージ)が出力されてもよい。
次に、遊技機10の電気的な構成について説明する。図5に示されるように、遊技機10の後面中央には、主制御回路50やサブ制御回路52、表示制御回路54、払出制御回路59等の各種回路が備えられている。
図6に示されるように、主制御回路50は、CPU50A、RAM50B及びROM50Cを有していて、特別図柄当否判定や賞球の払い出し等の遊技に関わる主制御を行う。RAM50Bには、当否判定の結果や遊技状態等の遊技に関する情報が一時的に記憶される。サブ制御回路52は、主制御回路50と同様にCPU52AとRAM52B及びROM52Cを有し、遊技状況に応じて実行される演出に関する制御を行う。表示制御回路54は、表示装置13の一部として備えられ、サブ制御回路52から受けた信号をCPU54Aで処理すると共に、CPU54Aの処理結果に基づき、VDP(図示せず)が画像データを生成して、これを表示画面13Gへと出力する。音声制御回路55は、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、スピーカ29S,29Sから発生されるBGMや演出時の音声の選択を行い、音声を制御する。払出制御回路59は、主制御回路50から受けた信号に基づき、所定数の遊技球を賞球として、上皿26に払い出す。
なお、サブ制御回路52は、大当り遊技及び時短遊技が開始されるときに、右側流下推奨表示H1を表示させる信号を表示制御回路54に出力し、時短遊技が終了したときに、左側流下推奨表示H2を表示させる信号を表示制御回路54に出力する。
上記した各種回路は、電源装置70から受電して作動する。詳細には、遊技機10が設置される遊技場には、AC24V設備電源が備えられている。そして、遊技機10の電力ケーブル82(図5)が、そのAC24V設備電源に接続されている。AC24V設備電源からの電力は、電源装置70に給電される。なお、電源装置70には主電源スイッチ71(図5)が備えられていて、この主電源スイッチ71の操作により、AC24V設備電源からの受電をオンオフすることが可能となっている。
電源装置70には、バックアップ回路72が備えられている。バックアップ回路72は、例えば、蓄電回路としてのコンデンサを備えてなり、常には、受電回路(図示せず)から電力を受けて充電されると共に、RAM51Cに電力を供給している。そして、バックアップ回路72は、受電回路からの給電が停止しても、充電された電力によってRAM51Cの記憶を保持する。
さて、遊技機10では、大当り遊技中に遊技機10が電断されると、電源が復旧するときに、通常の遊技状態で推奨される左打ちが行われて、大当り遊技中に得られる遊技者の利益が損なわれるという問題が起こり得る。このような問題を解決すべく、遊技機10では、電源復旧時にも、右打ちを遊技者に推奨する情報が出力される。
具体的には、遊技機10では、図7に示されるように、右側流下推奨表示H1が表示画面13Gに表示される。電源復旧中においては、表示画面13Gの中央部(詳細には、画面中央より若干上側の領域)に、遊技機10が電源復旧中であることを遊技者に知らせるステータス表示H3が表示される。右側流下推奨表示H1は、ステータス表示H3との干渉を避ける位置(詳細には、ステータス表示H3の下側の領域)に表示される。このとき、右側流下推奨表示H1の表示と合わせて、スピーカ29S(図1)から右打ちを推奨する音声(例えば、「右打ちして下さい」というメッセージ)が出力されてもよい。
なお、詳細には、電断時に大当り遊技中であったか否かは、バックアップ回路72(図4)に記憶されている情報に基づいて判断される。そして、サブ制御回路52が右側流下推奨表示H1を表示させる信号を表示制御回路54に出力する。本実施形態の例では、電源復旧時に表示される右側流下推奨表示H1の位置又は大きさが、大当り遊技中や時短遊技中に表示される右側流下推奨表示H1の位置又は大きさと異なっているが(図3,7)、同じであってもよい。
このように、本実施形態の遊技機10では、右打ちが推奨される大当り遊技中に電断されても、電源復旧時に、右打ちを遊技者に推奨する右側流下推奨表示H1が表示画面13Gに表示されるので、大当り遊技中に得られる遊技者の利益が電断によって損なわれることが抑制可能となる。しかも、遊技機10では、大当り遊技中に遊技球を流下させるべき右側流下領域R3が、通常時に遊技球を流下させるべき左側流下領域R2とは異なるため、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃す可能性が一層高くなるところ、電源復旧時に右側流下領域R3に遊技球を流下させることを遊技者に推奨することで、電断による遊技者の不利益が抑えられる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図8に示されるように、通常の遊技状態で電断された場合に、電源復旧時に表示画面13Gに左側流下推奨表示H2が表示されるようにしてもよい。
(2)電源復旧時に右側流下推奨表示H1の表示を行うのは、大当り遊技が開始されて大当たり遊技が終了するまでの間に電断された場合でもよいし、大当り遊技が開始されてV入賞チャンスが終了するまでの間に電断された場合のみでもよい。
(3)遊技機10にV入賞部21を設けず、V入賞チャンスがなくてもよい。
(4)上記実施例では、右側流下推奨表示H1の表示と合わせて右打ちを推奨する音声が出力されてもよいとされていたが、右側流下推奨表示H1を表示せずに右打ちを推奨する音声のみが出力されてもよい。
(5)V入賞部21及び大入賞口15を左側流下領域R2に設け、通常は右打ちをして大当り遊技中は左打ちをするようにしてもよい。この場合、電源復旧時には左側流下推奨表示H2が表示される。
<付記1>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
以下の特徴A群は、「遊技者に特典を付与可能な入球部位を特定の流下領域に備えた」遊技機に関し、「特許文献A(特開2016-193264号公報(段落[0278]、図34))の遊技機では、特定の条件が成立したときに、特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する。」という背景技術について、「特許文献Aの遊技機では、特定の流下領域に遊技球を流下させているときに遊技機が電断されると、電源復旧時に遊技者が特典を得る機会を逃すという問題が起こり得た。」という課題をもってなされたものである。
[特徴A1]
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)のうち特定の流下領域(右側流下領域R3)を流下する遊技球が入球可能であって、その入球に起因して遊技者に特典を付与可能な特定入球部位(大入賞口15、V入賞部21)と、
通常は、前記特定入球部位への入球を規制し、特定の条件(特別図柄当否判定で大当りになること)が成立したときに、予め定められた入球許容期間(大当り遊技の間、V入賞チャンスの間)の間だけ前記特定入球部位への入球を許容する入球制御部材(可動扉15T、可動翼片21H)と、
前記特定の条件が成立したときに、前記特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する流下推奨手段(サブ制御回路52)と、を有する遊技機(遊技機10)であって、
前記流下推奨手段は、前記入球許容期間に当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に、前記特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
[特徴A2]
特徴A1に記載の遊技機において、
遊技に関する当否判定を行う当否判定手段(主制御回路50)と、
前記当否判定の結果が当りとなったときに、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段(主制御回路50)と、を有し、
前記特定の条件には、前記当否判定の結果が当りであることが含まれ、
前記入球許容期間は、前記大当り遊技の実行中に設定されている。
本特徴に示す構成によれば、遊技者が大当り遊技中に特典を得る機会を逃すことが抑えられる。
[特徴A3]
特徴A2に記載の遊技機において、
遊技状態には、低確率状態(通常の遊技状態、低確率時短遊技)と、前記低確率状態よりも前記当否判定の結果が当りとなる確率が高く設定された高確率状態(高確率時短遊技)と、が設けられ、
前記特定入球部位への入球に起因して遊技者に付与される前記特典は、前記大当り遊技終了後の遊技状態を前記高確率状態にすることである。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が大当り遊技終了後に高確率状態となる機会を逃すことが抑えられる。
[特徴A4]
特徴A1乃至A3のうち何れか1に記載の遊技機において、
前記遊技領域には、隔離部材(表示装飾枠23)によって前記特定の流下領域から隔離された別の流下領域(左側流下領域R2)が設けられると共に、
前記別の流下領域を流下する遊技球が入球可能であって、前記特定の流下領域を流下する遊技球が入球困難な別の入球部位(第1の始動入賞口14A)を有し、
前記特定の条件は、前記別の入球部位への遊技球の入球に起因して成立する。
本特徴に示す構成では、通常時に別の流下領域に遊技球を流下してきた遊技球が別の入球部位に入球したことに起因して特定の条件が成立すると、特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する。このように、本構成では、特定の流下領域が、通常時に流下させる別の流下領域とは異なるため、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃す可能性が一層高くなるところ、電源復旧時に特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨することで、電断による遊技者の不利益が抑えられる。
[特徴A5]
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)のうち特定の流下領域(右側流下領域R3)を流下する遊技球が入球可能であって、その入球に起因して遊技者に特典を付与可能な特定入球部位(大入賞口15、V入賞部21)を有する遊技機(遊技機10)であって、
当該遊技機が電断された場合、電源復旧時に前記特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する流下推奨手段(サブ制御回路52)を有する。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
[構成A6]
表示部(表示画面13G)と、
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)のうち特定の流下領域(右側流下領域R3)を流下する遊技球が入球可能であって、その入球に起因して遊技者に特典を付与可能な特定入球部位(大入賞口15、V入賞部21)と、
通常は、前記特定入球部位への入球を規制し、特定の条件(特別図柄当否判定で大当りになること)が成立したときに、予め定められた入球許容期間(大当り遊技の間、V入賞チャンスの間)の間だけ前記特定入球部位への入球を許容する入球制御部材(可動扉15T、可動翼片21H)と、
前記特定の条件が成立したときに、前記特定の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する流下推奨表示(右側流下推奨表示H1)を前記表示部に表示させる流下推奨手段(サブ制御回路52)と、を有する遊技機(遊技機10)であって、
前記流下推奨手段は、前記入球許容期間に当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記表示部に前記流下推奨表示を表示させる。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
[構成A7]
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)と、
前記遊技領域のうち第1の流下領域(左側流下領域R2)を流下する遊技球が入球可能な第1の入球部位(第1の始動入賞口14A)と、
前記遊技領域のうち第2の流下領域(右側流下領域R3)に設けられ、遊技球の入球に起因して遊技者に特典を付与可能な第2の入球部位(大入賞口15、V入賞部21)と、
通常は、前記第2の入球部位への入球を規制し、前記第1の入球部位への入球に起因して予め定められた入球許容期間(大当り遊技の間、V入賞チャンスの間)の間だけ前記第2の入球部位への入球を許容する入球制御部材(可動扉15T、可動翼片21H)と、を有し、
前記入球許容期間に、前記第2の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する流下推奨手段(サブ制御回路52)と、を有する遊技機(遊技機10)であって、
前記流下推奨手段は、前記入球許容期間に当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に、前記第2の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
[構成A8]
表示部(表示画面13G)と、
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)と、
前記遊技領域のうち第1の流下領域(左側流下領域R2)を流下する遊技球が入球可能な第1の入球部位(第1の始動入賞口14A)と、
前記遊技領域のうち第2の流下領域(右側流下領域R3)に設けられ、遊技球の入球に起因して遊技者に特典を付与可能な第2の入球部位(大入賞口15、V入賞部21)と、
通常は、前記第2の入球部位への入球を規制し、前記第1の入球部位への入球に起因して予め定められた入球許容期間(大当り遊技の間、V入賞チャンスの間)の間だけ前記第2の入球部位への入球を許容する入球制御部材(可動扉15T、可動翼片21H)と、を有し、
前記入球許容期間に、前記第2の流下領域に遊技球を流下させることを遊技者に推奨する流下推奨表示(右側流下推奨表示H1)を前記表示部に表示させる流下推奨手段(サブ制御回路52)と、を有する遊技機(遊技機10)であって、
前記流下推奨手段は、前記入球許容期間に当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記表示部に前記流下推奨表示を表示させる。
本特徴に示す構成によれば、電断によって遊技者が特典を得る機会を逃すことが抑制可能となる。
なお、特徴A5~特徴A8に示す構成に、特徴A2~A4に示す構成が組み合わされてもよい。
10 遊技機
13 表示装置
13G 表示画面
14A 第1の始動入賞口
15 大入賞口
21 V入賞部
50 主制御回路
52 サブ制御回路
54 表示制御回路
70 電源装置
H1 右側流下推奨表示
R1 遊技領域
R2 左側流下領域
R3 右側流下領域

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域に含まれる第1遊技領域と第2遊技領域のうち、前記第1遊技領域に遊技球を流下させる方が遊技者にとって有利な第1状態と、前記第2遊技領域に遊技球を流下させる方が遊技者にとって有利であり、前記第1状態よりも不利な第2状態とに遊技状態が切り替わる遊技機において、
    遊技状態が前記第1状態のときに当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記第1遊技領域に遊技球を流下させることを推奨し、遊技状態が前記第2状態のときに当該遊技機が電断された場合には、電源復旧時に前記第2遊技領域に遊技球を流下させることを推奨する報知を行い、かつ、電源復旧中であることを明示する復旧明示表示を表示する推奨報知手段を備え、
    前記推奨報知手段は、前記第1遊技領域と前記第2遊技領域のうち遊技者にとって遊技球を流下させるのが有利な遊技領域を矢印の向きにより指し示す指示表示を表示し、前記第1状態で前記遊技機が電断された場合に、その電断前とその後の電源復旧時とで、前記指示表示の位置又は大きさを異ならせ、かつ、前記第1状態で前記遊技機が電断された場合の前記復旧明示表示に対する前記指示表示の前記矢印の面積の比率を、前記第2状態で前記遊技機が電断された場合の前記復旧明示表示に対する前記指示表示の前記矢印の面積の比率よりも大きくする遊技機。
JP2017036071A 2017-02-28 2017-02-28 遊技機 Active JP7131787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036071A JP7131787B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036071A JP7131787B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018139891A JP2018139891A (ja) 2018-09-13
JP2018139891A5 JP2018139891A5 (ja) 2020-04-09
JP7131787B2 true JP7131787B2 (ja) 2022-09-06

Family

ID=63527101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017036071A Active JP7131787B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7131787B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022111850A (ja) * 2021-01-20 2022-08-01 株式会社ソフイア 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034893A (ja) 2010-08-09 2012-02-23 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2016123674A (ja) 2014-12-29 2016-07-11 株式会社大都技研 遊技台
JP2016147193A (ja) 2016-05-27 2016-08-18 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034893A (ja) 2010-08-09 2012-02-23 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2016123674A (ja) 2014-12-29 2016-07-11 株式会社大都技研 遊技台
JP2016147193A (ja) 2016-05-27 2016-08-18 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018139891A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018139905A (ja) 遊技機
JP2024032904A (ja) 遊技機
JP2024023830A (ja) 遊技機
JP2024023828A (ja) 遊技機
JP2024023829A (ja) 遊技機
JP2024026490A (ja) 遊技機
JP2024015293A (ja) 遊技機
JP7131787B2 (ja) 遊技機
JP6293460B2 (ja) 遊技機
JP6842695B2 (ja) 遊技機
JP4368836B2 (ja) 遊技機
JP2008284180A (ja) 遊技機
JP7237765B2 (ja) 遊技機
JP5508510B2 (ja) 遊技機
JP2015100414A (ja) 遊技盤、及び当該遊技盤を備えた遊技機
JP7246746B2 (ja) 遊技機
JP7089721B2 (ja) 遊技機
JP7051116B2 (ja) 遊技機
JP2018139879A (ja) 遊技機
JP6872227B2 (ja) 遊技機
JP2023067062A (ja) 遊技機
JP2023067059A (ja) 遊技機
JP6267488B2 (ja) 遊技盤、及び当該遊技盤を備えた遊技機
JP2023067060A (ja) 遊技機
JP2023067061A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220523

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220523

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220531

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7131787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150