JP7131434B2 - 溶剤組成物、洗浄方法、塗膜付き物品の製造方法 - Google Patents
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Description
このような溶剤として、加工油や潤滑剤等の不揮発性化合物に対する溶解性が高く、不燃性で毒性が低く、安定性に優れ、金属、プラスチック、エラストマー等の材質からなる物品を侵さず、化学的および熱的安定性に優れる点から、クロロフルオロカーボン(以下、「CFC」と記す。)、ハイドロクロロフルオロカーボン(以下、「HCFC」と記す。)等が使用されている。
オゾン層に悪影響を及ぼさない溶剤として、ペルフルオロカーボン(以下、「PFC」と記す。)、ハイドロフルオロカーボン(以下、「HFC」と記す。)、ハイドロフルオロエーテル(以下、「HFE」と記す。)等が提案されたが、地球温暖化防止のため京都議定書の規制対象物質となっている。
地球環境に悪影響を及ぼさず、低毒性であって、かつ上記不揮発性化合物の溶解性に優れる溶剤としては、トランス-1,2-ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl、以下、「tDCE」と記す。)が知られている。しかし、tDCEは、引火点を有するために単独で使用できないという課題がある。
しかし、特許文献1に記載の組成物はtDCEとHCFCとの組合せ、特許文献2に記載の組成物はtDCEとHFEとを組合せるものであり、より地球環境への影響の小さい溶剤が求められていた。
[1]トランス-1,2-ジクロロエチレンと1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンとを含む溶剤組成物であって、前記溶剤組成物の全量に対するトランス-1,2-ジクロロエチレンの含有割合が50質量%超90質量%以下であり、1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンの含有割合が10質量%以上50質量%未満である、溶剤組成物。
[2]さらに、沸点が35~65℃の含フッ素化合物を含む、[1]に記載の溶剤組成物。
[3]前記沸点が35~65℃の含フッ素化合物が、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、ノナフルオロブチルメチルエーテル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテルから選ばれる少なくとも1種である、[2]に記載の溶剤組成物。
[4]前記沸点が35~65℃の含フッ素化合物の含有量の1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンの含有量に対する質量比が1/10~2/1である、[2]または[3]に記載の溶剤組成物。
[5]さらに安定剤を含む、[1]~[4]のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
[6]前記安定剤が、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、p-メトキシフェノール、1,2-ブチレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種である、[5]に記載の溶剤組成物。
[7]物品の表面に、[1]~[6]のいずれか一項に記載の溶剤組成物を接触させて、前記物品に付着する汚れを除去することを特徴とする、洗浄方法。
[8]前記汚れが、油脂類または塵埃である、[7]に記載の洗浄方法。
[9]不揮発性の有機物および[1]~[6]のいずれか一項に記載の溶剤組成物を含む、塗膜形成用組成物。
[10][9]に記載の塗膜形成用組成物を物品の表面に塗布した後、前記溶剤組成物を蒸発させて、物品の表面に前記不揮発性の有機物を含む塗膜を形成させることを特徴とする、塗膜付き物品の製造方法。
本発明の洗浄方法は、地球環境に悪影響を及ぼさず、洗浄性に優れる。
本発明の塗膜付き物品の製造方法は、地球環境に悪影響を及ぼさず、均一な塗膜を形成することができる。
本明細書において引火点を有するとは、溶剤組成物の液温が23℃~沸点の間に引火点を有することを意味し、引火点を有しないとは、溶剤組成物の液温が23℃~沸点の間に引火点を有しないことを意味する。また、不燃性であるとは、すべての温度範囲において引火点を有しないことをいう。
本発明の溶剤組成物は、tDCEと1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテン(HCFO-1437dycc、CHCl=CFCF2CF2CF2H)とを含み、上記溶剤組成物の全量に対するtDCEの含有割合が50質量%超90質量%以下であり、1437dyccの含有割合が10質量%以上50質量%未満である。
本発明においては、溶剤組成物がtDCEと1437dyccをそれぞれ上記含有割合で含むことにより、不燃性であり、かつ各種有機物の溶解性に優れる。
tDCEは、炭素原子-炭素原子間に二重結合を有するオレフィンであるため、大気中での寿命が短く、地球環境に悪影響を及ぼさない。tDCEは、分子内に塩素原子を有するため、有機物に対する溶解性が非常に高い。さらに、tDCEは沸点が約49℃であるため、乾燥性に優れている。また、沸騰させたときの蒸気の温度が約49℃であるため、熱による影響を受けやすい部品にも使用できる。tDCEは、表面張力や粘度が低く、室温でも容易に蒸発する。一方で、tDCEは、引火点を有するという課題がある。
1437dyccは、炭素原子-炭素原子間に二重結合を持つため、大気中での寿命が短く、オゾン破壊係数や地球温暖化係数が小さい。また、1437dyccは、引火点を有さず、表面張力や粘度が低いため浸透性に優れる等、洗浄剤や塗布溶剤として優れた性能を有している。
上記製造方法では、1437dyccは、1437dycc(Z)と1437dycc(E)とを含む組成物として得られる。該組成物をそのまま本発明の溶剤組成物として用いてもよいし、公知の方法により精製した1437dycc(Z)と1437dycc(E)をそれぞれ単独で用いてもよいし、精製後の1437dycc(Z)と1437dycc(E)を所望の混合比に調製して用いてもよい。
1437dyccの純度は99質量%以上が好ましく、99.5質量%以上がより好ましく、99.9質量%以上がさらに好ましい。1437dyccの純度が上記下限値以上であれば、本発明の効果を損なわない。
本発明の溶剤組成物における1437dyccの含有割合は、溶剤組成物の全量に対して10質量%以上50質量%未満であり、より有機物の溶解性に優れる点から10質量%以上45質量%以下であることが好ましい。
本発明の溶剤組成物がさらに沸点が35~65℃の含フッ素化合物を含むことにより、本発明の溶剤組成物を相変化を伴う用途に用いる際に、tDCEの気相への濃縮を抑制することができる。これによって溶剤組成物を繰り返し安全に使用できる。また、tDCEの気相への濃縮を抑制することで、tDCEのロスも少ない。
その他の溶剤は、溶解性を高める、揮発速度を調節する等の各種の目的に応じて適宜選択される。その他の溶剤としては、炭化水素、アルコール、ケトン、エーテル、エステル、ハロゲン化炭化水素(ただし、tDCE、1437dycc、沸点が35~65℃の含フッ素化合物を除く)等が挙げられる。その他の溶剤は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
本発明の溶剤組成物におけるその他の溶剤の含有割合は、溶剤組成物の全量に対して20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
安定剤として、具体的には、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、tert-ブチルアミン、α-ピコリン、N-メチルベンジルアミン、ジアリルアミン、N-メチルモルホリン、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、チモール、p-tert-ブチルフェノール、tert-ブチルカテコール、カテコール、イソオイゲノール、o-メトキシフェノールp-メトキシフェノール、4,4’-ジヒドロキシフェニル-2,2-プロパン、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸メチル、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’-tert-ブチル-5’-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-[(N,N-ビス-2-エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、1,2-プロピレンオキサイド、1,2-ブチレンオキサイド、1,4-ジオキサン、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、イソアミレン、2,4,4-トリメチル-1-ペンテン、2,4,4-トリメチル-2-ペンテン、2-メチルペンテン等が挙げられる。なかでも、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、p-メトキシフェノール、1,2-ブチレンオキサイドが好ましい。安定剤としては1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の溶剤組成物を適用できる物品としては、光学部品、医療器具、電気機器、精密機械、繊維製品及びそれらの部品等が挙げられる。電気機器、精密機械、光学物品及びそれらの部品の具体例としては、IC、コンデンサ、プリント基板、マイクロモーター、リレー、ベアリング、光学レンズ、ガラス基板等が挙げられる。
本発明の溶剤組成物が適用可能な材質としては、金属、プラスチック、エラストマー、ガラス、セラミックス、繊維およびこれらの複合材料等が挙げられる。これらのなかでも、鉄、銅、ニッケル、金、銀、プラチナ等の金属、金属の焼結体、ガラス、フッ素樹脂、PEEK等のエンジニアリングプラスチックに好適である。
本発明の洗浄方法は、物品に本発明の溶剤組成物を接触させて、物品に付着する汚れを除去する方法である。
物品に付着する汚れとしては、グリース、加工油、シリコーン油、フラックス、ワックス、インキ、鉱物油、シリコーン油を含む離型剤、ピッチ、アスファルトなどの油脂類、塵埃等が挙げられる。加工油の具体例としては、切削油、焼き入れ油、圧延油、潤滑油、機械油、プレス加工油、打ち抜き油、引き抜き油、組立油、線引き油が挙げられる。
本発明の溶剤組成物は洗浄力が高いため、特に加工油、ピッチ、アスファルトの洗浄に好適に使用できる。
本発明の洗浄方法は、例えば国際公開第2008/149907号に記載の方法および洗浄装置を用いて実施できる。
本発明の塗膜付き物品の製造方法は、本発明の溶剤組成物と不揮発性有機物とを含む塗膜形成用組成物を物品表面に塗布した後、上記溶剤組成物を蒸発させて、物品表面に不揮発性有機物の塗膜を形成させる。
本発明の溶剤組成物は、熱サイクルシステム用の熱移動媒体として用いることができる。
熱サイクルシステムとしては、ランキンサイクルシステム、ヒートポンプサイクルシステム、冷凍サイクルシステム、熱輸送システム、二次冷媒冷却システム等が挙げられる。具体的には、冷凍・冷蔵機器、空調機器、発電システム、熱輸送装置及び二次冷却機等が挙げられる。
冷凍サイクルシステムとは、蒸発器において熱移動媒体が負荷流体より熱エネルギーを除去することにより負荷流体を冷却し、より低い温度に冷却するシステムである。冷凍サイクルシステムでは、熱移動媒体の蒸気を圧縮して高温高圧の熱移動媒体の蒸気とする圧縮機と、圧縮された熱移動媒体の蒸気を冷却し、低温高圧の熱移動媒体の液体とする凝縮器と、凝縮器から排出された熱移動媒体の液体を膨張させて低温低圧の熱移動媒体の液体とする膨張弁と、膨張弁から排出された熱移動媒体を加熱して高温低圧の熱移動媒体の蒸気とする蒸発器と、蒸発器に負荷流体を供給するポンプと、凝縮器に負荷流体を供給するポンプとから構成されるシステムである。
二次循環冷却システムとは、アンモニアや炭化水素冷媒からなる一次冷媒を冷却する一次冷却手段と、二次循環冷却システム用二次冷媒を循環させて被冷却物を冷却する二次循環冷却手段と、一次冷媒と二次冷媒とを熱交換させ、二次冷媒を冷却する熱交換器と、を有するシステムである。この二次循環冷却システムにより、被冷却物を冷却できる。
<1437dyccの製造例>
撹拌機、ジムロート冷却器を設置した0.2リットル四つ口フラスコに、448occcの100.7g、相間移動触媒としてのテトラ-n-ブチルアンモニウムブロミド(TBAB)の1.0gを入れ、フラスコを10℃に冷却した。反応温度を10℃に維持し、34質量%水酸化カリウム(KOH)水溶液の153.9gを30分かけて滴下した。その後、38時間撹拌を続けた。得られた反応液を有機相と水相に二相分離し、有機層を回収した。
回収した有機相を精製して、純度99.5%の1437dycc(Z)と1437dycc(E)の異性体混合物を78.6g得た。なお、異性体混合物中の1437dycc(Z)と1437dycc(E)の質量比(1437dycc(Z)/1437dycc(E))は、99/1であった。また同様の反応により得られた異性体混合物を蒸留精製して、純度99.5%の1437dycc(1437dycc(Z)/1437dycc(E)=99/1)を製造した。
1233ydは、WO2018/092780に記載の方法により1233yd(Z)と1233yd(E)の質量比が95/5の異性体混合物を得た。
1223ydは、特許公報GB709887に記載の方法で製造した、1223yd(Z)と1223yd(E)の質量比が95/5の異性体混合物を得た。
表1に示す組成の溶剤組成物1~13を調製した。1437dycc、1233yd、1223ydは、上記製造例で製造したものを用いた。その他の化合物は、以下の市販品を用いた。
tDCE;trans-1,2-dichloroethylene(AXIALL CORPORATION社製)
HCFO-1233zdZ:「1233Z」(セントラル硝子株式会社製)
HFE-347pc-f:「アサヒクリンAE-3000」(AGC株式会社製)
(1)切削油の洗浄試験
25mm×30mm×厚さ2mmのSUS304製試験片に切削油である製品名「ダフニーマーグプラスTH-10」(出光興産株式会社製)を塗布したものを使用した。切削油を塗布した試験片を200gの例の溶剤組成物に1分間浸漬して引き上げ、試験片における切削油の残留状態を目視で観察し洗浄性の評価とした。なお、試験は温度23℃の条件下で行い、切削油がほぼ除去された場合を「A」、切削油がかなり残存する場合を「B」とした。結果を表1の評価結果に示す(試験(1))。
10mm×20mm×5mmのガラス基板にスプレーピッチ(製品名「スプレーピッチ」:九重電気株式会社製品)を吹付けて、一晩乾燥してピッチが付着したガラス基板試験片を作製した。各例で得られた溶剤組成物の100gを100mlのガラスビーカーに入れて、上記で得られた試験片1個を1分間浸漬して試験片からのピッチの除去程度を目視にて評価した。ガラス基板試験片からピッチが除去できた場合を「A」、ガラス基板試験片にピッチ成分が残留したものを「B」とした。結果を表1の評価結果に示す(試験(2))。
各例で得られた溶剤組成物の200mLを、クリーブランド開放式引火点測定器(吉田製作所社製、型式828)を用いて23℃から沸点までの引火点の有無を確認した。結果を表1の評価結果に示す(引火性)。
図1に示す洗浄装置を用いて洗浄試験を行った。溶剤組成物としては、上記例1、3、5、6、7の溶剤組成物を使用した。
一方で、例1の比較例用溶剤組成物を用いた場合は、ピッチが多く残存していた。また例7の比較例用溶剤組成物を用いた場合は、ピッチはほぼ除去されていたものの各槽から採取した組成物は引火性を有していた。
以上より、本発明の溶剤組成物はピッチの溶解性に優れ、安全に洗浄できることがわかる。
例3~6の溶剤組成物に、シリコーン系潤滑剤として信越シリコーンKF-96-50CS(信越化学工業株式会社製)を、各溶剤組成物と潤滑剤の合計に対して3質量%になるように添加したところ、いずれも均一に溶解した。
同様に、例3~6の溶剤組成物に、シリコーン潤滑剤としてMDX4-4159(東レダウコーニング株式会社製)を、各溶剤組成物と潤滑剤の合計に対して3質量%になるように添加したところ、いずれも均一に溶解した。
さらに、SUS-304製の板(25mm×30mm×2mm)の表面に、上記で得られた潤滑剤溶液を塗布し、19~21℃の条件下で風乾することにより、SUS-304表面に潤滑剤塗膜を形成した。いずれの例においても、どちらのシリコーン系潤滑剤も目視による評価で均一に塗膜が形成されていることがわかった。
Claims (10)
- トランス-1,2-ジクロロエチレンと1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンとを含む溶剤組成物であって、前記溶剤組成物の全量に対するトランス-1,2-ジクロロエチレンの含有割合が50質量%超90質量%以下であり、1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンの含有割合が10質量%以上50質量%未満である、溶剤組成物。
- さらに、沸点が35~65℃の含フッ素化合物を含む、請求項1に記載の溶剤組成物。
- 前記沸点が35~65℃の含フッ素化合物が、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、ノナフルオロブチルメチルエーテル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテルから選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の溶剤組成物。
- 前記沸点が35~65℃の含フッ素化合物の含有量の1-クロロ-2,3,3,4,4,5,5-ヘプタフルオロ-1-ペンテンの含有量に対する質量比が1/10~2/1である、請求項2または3に記載の溶剤組成物。
- さらに安定剤を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- 前記安定剤が、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、p-メトキシフェノール、1,2-ブチレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の溶剤組成物。
- 物品の表面に、請求項1~6のいずれか一項に記載の溶剤組成物を接触させて、前記物品に付着する汚れを除去することを特徴とする、洗浄方法。
- 前記汚れが、油脂類または塵埃である、請求項7に記載の洗浄方法。
- 不揮発性の有機物および請求項1~6のいずれか一項に記載の溶剤組成物を含む、塗膜形成用組成物。
- 請求項9に記載の塗膜形成用組成物を物品の表面に塗布した後、前記溶剤組成物を蒸発させて、物品の表面に前記不揮発性の有機物を含む塗膜を形成させることを特徴とする、塗膜付き物品の製造方法。
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