JP7131333B2 - 車両用電池温度制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電池温度制御システムに関する。
従来、車両に搭載された二次電池を含む電源装置において、二次電池の劣化を抑制して長寿命化することなどを目的として、二次電池の温度を制御することが行われている。例えば、特許文献1には、車両の走行速度、アクセルペダル開度、車室温度、機器温度、冷媒温度、外気温度などを検出し、これらに基づき将来の温度変化を予測するとともに、その予測結果に基づいて二次電池などの目標温度を設定して温度制御する構成が開示されている。
特開2011-111140号公報
特許文献1に開示の構成では、目標温度の設定に走行速度やアクセルペダルの開度といった車両情報を利用しているため、電源装置は、車両側から車両情報を受け取る必要がある。しかしながら、車両システムの構成によっては、車両側から車両情報を電源装置に送ることが困難な場合もある。そのため、特許文献1に開示の構成は汎用性に欠け、改善の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、汎用性の高い車両用電池温度制御システムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、二次電池(2)の温度を制御する車両用電池温度制御システム(1)であって、
上記二次電池の状態に関する電池情報を取得する電池情報取得部(10)と、
上記二次電池の入出力に関する入出力情報を取得する入出力情報取得部(20)と、
上記二次電池の入出力の基準値である入出力基準値が予め記憶された基準値記憶部(30)と、
上記二次電池の入出力情報と上記入出力基準値との関係値を算出する関係値算出部(40)と、
上記関係値と上記電池情報とに基づいて、上記二次電池の温度制御を行う温度制御部(50)と
を有し、
上記関係値算出部は、上記関係値として、上記入出力基準値と上記入出力情報とから余裕度を算出し、
上記温度制御部は、所定期間における上記関係値の出現頻度に基づいて特定の関係値を抽出して、該特定の関係値と上記電池情報とに基づいて上記二次電池の温度制御を行い、
上記温度制御部は、上記二次電池の入出力情報が上記入出力基準値に達したか否かを判定し、該判定結果が上記入出力情報が上記入出力基準値に達したことを示すものである場合には該判定結果に基づいて上記二次電池の温度制御を行い、上記判定結果が上記入出力情報が上記入出力基準値に達していないことを示すものである場合には上記関係値と上記電池情報とに基づいて上記二次電池の温度制御を行う、車両用電池温度制御システムにある。
上記車両用電池温度制御システムにおいては、入出力情報取得部により取得された二次電池の入出力情報と予め記憶された入出力基準値との関係値を算出する。そして、温度制御部により、当該関係値と電池情報取得部により取得された二次電池の電池情報とに基づいて二次電池の温度制御を行う。従って、二次電池の温度制御を行うにあたって、車両情報を必要としない。そのため、車両情報を取得することが困難な車両システムにも適用することができ、高い汎用性を奏する。
以上のごとく、本発明によれば、汎用性の高い車両用電池温度制御システムを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、車両用電池温度制御システムの構成を示す概念図。 実施形態1における、(a)電池温度と入出力電力の最大値との関係、(b)SOCと入出力電力の最大値との関係を示す概念図。 実施形態1の第1パターンにおける、(a)余裕度と電力との関係、(b)余裕度とその出現頻度との関係を示す概念図。 実施形態1の第2パターンにおける、(a)余裕度と電力との関係、(b)余裕度とその出現頻度との関係を示す概念図。 実施形態1における、目標電池温度テーブルの構成を示す概念図。 実施形態1における、車両用電池温度制御システムの制御態様を示すフロー図。 変形形態1における、車両用電池温度制御システムの制御態様を示すフロー図。
(実施形態1)
車両用電池温度制御システムの実施形態について、図1~図6を用いて説明する。
本実施形態の車両用電池温度制御システム1は、二次電池の温度を制御するものであって、図1に示すように、電池情報取得部10、入出力情報取得部20、基準値記憶部30、関係値算出部40及び温度制御部50を備える。
電池情報取得部10は、二次電池2の状態に関する電池情報を取得する。
入出力情報取得部20は、二次電池2における入出力に関する入出力情報を取得する。
基準値記憶部30は、二次電池2の入出力に関する入出力基準値が予め記憶されている。
関係値算出部40は、二次電池2の入出力情報と入出力基準値との関係値を算出する。
温度制御部50は、関係値と電池情報とに基づいて、二次電池2の温度制御を行う。
以下、本実施形態の車両用電池温度制御システム1について、詳述する。
車両用電池温度制御システム1は車両に搭載され、車両の電源を構成する二次電池2の温度を制御する。
図1に示す電池情報取得部10は、二次電池2の電池情報を取得する。当該電池情報としては、電池温度、SOC(充電状態)などとすることができる。本実施形態では、電池情報取得部10は二次電池2の電池温度を取得する温度センサからなる。
図1に示す入出力情報取得部20は、二次電池2の入出力情報を取得する。当該入出力情報としては、電流値、電圧値、電力値などとすることができる。本実施形態では、入出力情報取得部20は、図示しないが、二次電池2の電流値を検出する電流センサと、二次電池2の電圧値を検出する電圧センサと、両検出値から電力値を算出する電力値算出部とからなる。これにより、入出力情報取得部20は二次電池2に入出力される電力値を取得する。
図1に示す基準値記憶部30は、所定の入出力基準値Lが予め記憶されている。基準値記憶部30は書き換え可能な不揮発性メモリからなる。入出力基準値Lは適宜設定することができ、例えば、二次電池2における入出力電力の最大値や、当該システム上で設定された二次電池2の入出力電力の許容範囲を規定する制限値と等しい値などとすることができる。なお、二次電池2における入出力電力の最大値とは、二次電池2の出力電力における最大の値と、二次電池2の入力電力においてはその絶対値の最大の値とをいうものとする。そして、二次電池2における入出力電力の最大値は、電池特性で決まり、モデル電池による加速度試験や、論理モデルから算出するなどして取得することができる。システム上で設定される上記制限値は、システムの安定性を確保するために測定誤差等を考慮して二次電池2における入出力電力の最大値を引き下げた値とすることができる。
二次電池2における入出力電力の最大値は電池温度及びSOCに対する依存性を有する。すなわち、図2(a)に示すように、入出力電力の最大値の絶対値は、電池温度が低温領域TLでは比較的小さく、中温領域TMでは比較的大きく、高温領域THでは比較的小さい。また、図2(b)に示すように、入出力電力の最大値の絶対値は、低SOC領域SLにおいて出力側は比較的小さいが入力側は比較的大きく、中SOC領域SMにおいて出力側及び入力側の両方で比較的大きく、高SOC領域SHにおいて出力側は比較的大きいが入力側は比較的小さい。なお、システム上の制限値は、通常、二次電池2における入出力電力の最大値を所定量さらに制限するものであるため、二次電池2の最大値と同様に電池温度及びSOCに対する依存性を示す。本実施形態では、入出力基準値Lはシステム上の制限値であって、電池温度とSOCとのマップの形式で基準値記憶部30に記憶されている。
図1に示す関係値算出部40は、入出力情報取得部20により取得された入出力情報と基準値記憶部30に記憶された入出力基準値Lとの関係値を算出する。当該関係値は、入出力基準値Lと実際の二次電池2の入出力情報とから算出される余裕度Mとすることができる。余裕度Mの算出方法は、例えば、図3(a)、図4(a)に示すように、入出力基準値Lに含まれる出力基準値Loutから実際の二次電池2の入出力情報を差し引いた値とすることができる。なお、余裕度の算出に使用する実際の二次電池2の入出力情報は、二次電池2の電流値、電圧値、電力値やこれら値の二乗値などとすることができる。
図1に示す温度制御部50は、関係値算出部40により算出された関係値と、電池情報取得部10により取得された電池情報とに基づいて、二次電池2の温度制御を行う。本実施形態では、温度制御部50は、関係値として余裕度Mの出現頻度に基づいて、特定の関係値を抽出する。そして、温度制御部50は、所定期間における余裕度Mの中で出現頻度の最も高いものを特定の関係値として抽出する。余裕度Mの出現頻度の算出方法は特に限定されず、移動平均、区間平均などの公知の方法により算出することができる。
図3(a)、図3(b)に全般的に余裕度Mが比較的大きい第1のパターンを例示し、図4(a)、図4(b)に全般的に余裕度Mが比較的小さい第2のパターンを例示する。図3(a)、図4(a)に示すように、余裕度Mは経時的に変化しており、所定期間Txでの各余裕度Mとその出現頻度との関係は図3(b)、図4(b)のように表される。そして、温度制御部50は、図3(b)、図4(b)において、所定期間Txにおける出現頻度が最も高い最高頻度Fxとなる余裕度Mxを特定の関係値として抽出する。なお、所定期間Txは、車両構成や二次電池2の構成等を考慮して適宜設定することができる。
そして、本実施形態では、温度制御部50は特定の関係値と電池情報とから、予め設定された関係値、電池温度及び目標電池温度との対応関係に基づいて目標電池温度を出力する。当該対応関係の形式は限定されず、テーブル、マップ、関係式などの形式とすることができる。本実施形態では、当該対応関係は、図5に示すように、余裕度区分A、B、C、…と、現在の電池温度区分I、II、III、…とに対応して、各目標電池温度が規定されたテーブル52の形式で、図1に示す対応関係記憶部51に記憶されている。なお、余裕度区分は余裕度の小さいものから順にA、B、C、…としている。また、電池温度区分も低いものから順にI、II、III、…としている。そして、温度制御部50は、図3(b)、図4(b)に示すように、特定の関係値としての余裕度Mxが余裕度区分A、B、C、…のいずれに該当するかを特定するとともに、電池情報取得部10により取得された電池温度が図5に示す電池温度区分I、II、III、…のいずれに該当するかを特定して、両区分から目標電池温度を設定する。
上記関係値、電池温度及び目標電池温度との対応関係は、例えば、電池温度が低い状態において、余裕度Mが小さく且つ小さい余裕度Mの出現頻度が高い場合には、目標電池温度は電池温度を上昇するように設定されている。また、電池温度が高い状態において、余裕度Mが小さく且つ小さい余裕度Mの出現頻度が高い場合には、目標電池温度は電池温度低下するように設定されている。
例えば、図4(b)に示す第2のパターンでは、余裕度Mxは余裕度区分Aに該当し、電池情報取得部10により取得された電池温度が電池温度区分I、II又はIIIに該当する場合には、温度制御部50は目標電池温度を25℃に設定する。一方、図3(b)に示す第1のパターンでは、余裕度Mxは余裕度区分Cに該当する場合には、温度制御部50は電池情報取得部10により取得された電池温度がいずれの電池温度区分に該当するかにかかわらず、目標電池温度なしと設定する。また、図示しないが、余裕度Mxが余裕度区分Bに該当し、電池情報取得部10により取得された電池温度が電池温度区分Iに該当する場合には温度制御部50は目標電池温度を15℃に設定し、電池温度が電池温度区分IIに該当する場合には温度制御部50は目標電池温度なしと設定し、電池温度が電池温度区分IIIに該当する場合には温度制御部50は目標電池温度を35℃に設定する。そして、目標電池温度が設定された場合は、温度制御部50は二次電池2の温度を当該目標電池温度となるように制御する。なお、目標電池温度なしと設定された場合は、温度制御部50は二次電池2の温度を制御しない。
温度制御部50は、目標電池温度に基づいて、図示しない冷却装置及び/又は加熱装置の駆動状態を制御する。例えば、目標電池温度が電池情報取得部10により取得された電池温度よりも高い場合は、温度制御部50は加熱装置を駆動させて二次電池2を加熱することができ、目標電池温度が電池情報取得部10により取得された電池温度よりも低い場合は、温度制御部50は冷却装置を駆動させて二次電池2を冷却することができる。
二次電池2の温度を制御する温度制御部50としては、例えば、車室内の空気やエバポレータからの冷風により二次電池2を含むバッテリを冷却する空冷方式や、チラーを介してヒートポンプと水回路を接続して二次電池2を含むバッテリを冷却する水冷方式や、冷媒により直接二次電池2を含むバッテリを冷却する冷媒直冷方式などを採用することができる。
温度制御部50では、電池情報取得部10により取得された現在の電池温度と、温度制御部50により設定された目標電池温度との差分を算出し、当該差分に応じた電池温度の制御に必要なエネルギを調達するようにすることができる。例えば、本実施形態の車両用電池温度制御システムと車両におけるキャビン温度の調節機構とを連携させる場合には、キャビン温度の調節を一時的に抑制することにより、上記電池温度の制御に必要なエネルギを調達することができる。これにより、本実施形態の車両用電池温度制御システムとキャビン温度の調節機構とを協調させて、エネルギの効率的な利用を図ることができる。
次に、本実施形態の車両用電池温度制御システムにおける制御フローについて、図6を参照して説明する。
図6に示すように、当該制御フローでは、まず、ステップS1において、入出力情報取得部20により二次電池2の入出力電力を取得する。次いで、ステップS2において、関係値算出部40により関係値としての余裕度Mを算出する。
その後、図6のステップS3において、温度制御部50により、余裕度Mの出現頻度を算出する。その後、余裕度算出の初期での誤判定を回避するために、図6のステップS4において、温度制御部50により所定時間が経過したか否か判定する。ステップS4において所定時間が経過していないと判定された場合は、ステップS4のNoに進んでステップS1に戻る。
一方、図6のステップS4において所定時間が経過したと判定された場合は、ステップS4のYesに進んでステップS5において、温度制御部50により、図5に示すテーブル52を利用して目標電池温度を設定する。その後、ステップS6において、温度制御部50により目標電池温度に基づいて、二次電池2の温度制御を行う。
その後、図6のENDに到達し、STARTに戻って再度ステップS1から上述と同様のフローを振り返す。当該繰り返し周期は特定されないが、例えば、1周期当たり8~200msecとすることができる。
上記制御フローによれば、図4(a)に示す第2のパターンでは次のように制御される。まず、図4(a)に示すように第2のパターンでは全般的に余裕度Mが小さくなっており、余裕度Mが0となっている期間Tyも存在する。当該期間Tyでは、二次電池2の出力基準値Loutを上回る出力電力が要求されているが、システム上で入出力制限が介入して入出力制限がかかった状態となっており、要求に応じた入出力基準値L以上の電力を取り出せない状態となっている。かかる状態を回避するために、出力基準値Loutが大きくなるように電池温度を制御する。すなわち、図2(a)において、電池温度が低温領域TLにある場合には電池温度を上昇させ、電池温度が高温領域THにある場合には電池温度を低下させるように、目標電池温度が設定されることとなる。
一方、図3(a)に示す第1のパターンでは全般的に余裕度Mが大きく、余裕度Mが0となっている期間Tyも存在しない。そのため、現状では二次電池2の出力基準値Loutを上回る出力電力が要求されておらず、また要求される見込みも少ない。それゆえ、二次電池2の電池温度を変更する必要性が低いと判断され、目標電池温度が設定されないこととなる。
次に、本実施形態の車両用電池温度制御システム1における作用効果について、詳述する。
本実施形態の車両用電池温度制御システム1によれば、入出力情報取得部20により取得された二次電池2の入出力情報と、予め記憶された入出力基準値Lとの関係値を算出する。そして、温度制御部50により、当該関係値と電池情報取得部10により取得された二次電池2の電池情報とに基づいて二次電池2の温度制御を行う。従って、二次電池2の温度制御を行うにあたって、車両情報を必要としない。そのため、車両情報を取得することが困難な車両システムにも適用することができ、高い汎用性を奏する。
また、本実施形態では、入出力基準値Lは、車両用電池温度制御システム1において設定された二次電池2の入出力に関する許容範囲を規定する制限値と等しい。これにより、当該車両用電池温度制御システム1における制限値を基準に温度制御を行うことにより、効率的に温度制御を行うことができる。
また、本実施形態では、温度制御部50は、所定期間Txにおける関係値である余裕度Mの出現頻度に基づいて特定の関係値である余裕度Mxを抽出して、当該特定の関係値と電池情報とに基づいて二次電池2の温度制御を行う。この場合は、余裕度Mの出現頻度を使用しているため、温度制御の態様が頻繁に変更されることが防止され、消費エネルギの低減を図ることができるとともに、二次電池2の入出可能な電力の増加を図ることができる。また、二次電池2が高温状態となることが抑制されるため、二次電池2の劣化抑制を図ることができる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、温度制御部50において、各目標電池温度が規定されたテーブル52に基づいて目標電池温度を設定することとしたが、これに替えてまたはこれを補正するために、車両のナビゲーションシステムの情報を利用したり、車両運転者の好みや運転特徴などの情報を利用したりすることもできる。例えば、車両のナビゲーションシステムと連携させることにより、車両が登坂路を走行するなど、電流値Iの増加が見込まれると判断される場合には、これに応じて二次電池2の目標電池温度を低下させるようにしてもよい。また、車両運転者が車両の運転に際して加速度を体感することを好む場合には、トリップ毎の運転態様を学習して、目標設定温度を低下させるようにしてもよい。これらの場合、二次電池2が高温状態となることが抑制されるため、二次電池2の劣化抑制を図ることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、汎用性の高い車両用電池温度制御システム1を提供することができる。
なお、本実施形態では、図6のステップS2、ステップS3に示すように、温度制御部50は、関係値算出部40により関係値として算出された余裕度Mから、関係値の出現頻度を算出し、当該出現頻度と電池情報とに基づいて二次電池2の温度制御を行うこととしたが、これに替えて、次に示す変形形態1のようにしてもよい。変形形態1では、温度制御部50は、二次電池2の入出力情報が入出力基準値Lに達したか否かを判定し、該判定結果が上記入出力情報が入出力基準値Lに達したことを示すものである場合には該判定結果に基づいて二次電池2の温度制御を行い、上記判定結果が上記入出力情報が入出力基準値Lに達していないことを示すものである場合には上記関係値と電池情報とに基づいて二次電池2の温度制御を行う。変形形態1において、上記入出力情報が入出力基準値Lに達したときは、両者の差分すなわち余裕度は0となるため、余裕度Mが0であるか否かを判定することにより、入出力情報が入出力基準値Lに達したか否かを判定することができる。
当該変形形態1における制御の例を図7に示す。図7に示す当該変形形態1における制御フローでは、ステップS1及びステップS2は図6に示す実施形態1の場合と同様である。そして、ステップS2において余裕度Mを算出した後、図7に示すステップS10に進む。ステップS10では、温度制御部50により余裕度Mが0であるか否か、すなわち、入出力情報が入出力基準値Lに達したか否かを判定する。ステップS10において余裕度Mが0でないと判定された場合は、ステップS10のNoに進み、実施形態1の場合と同様にステップS3~ステップS6を行う。
一方、図7のステップS10において、余裕度Mが0であると判定された場合は、ステップS10のYesに進み、上述のステップS3~ステップS5を行わずにステップS6に進む。そして、ステップS6において温度制御部50は、二次電池2の温度制御を行う。これにより、余裕度Mの出現頻度を算出せずに、簡易的に二次電池2の温度制御を行うことができる。
本発明は上記実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 車両用電池温度制御システム
2 二次電池
10 電池情報取得部
20 入出力情報取得部
30 基準値記憶部
40 関係値算出部
50 温度制御部
L 入出力基準値
M 余裕度

Claims (2)

  1. 二次電池(2)の温度を制御する車両用電池温度制御システム(1)であって、
    上記二次電池の状態に関する電池情報を取得する電池情報取得部(10)と、
    上記二次電池の入出力に関する入出力情報を取得する入出力情報取得部(20)と、
    上記二次電池の入出力の基準値である入出力基準値が予め記憶された基準値記憶部(30)と、
    上記二次電池の入出力情報と上記入出力基準値との関係値を算出する関係値算出部(40)と、
    上記関係値と上記電池情報とに基づいて、上記二次電池の温度制御を行う温度制御部(50)と、
    を有し、
    上記関係値算出部は、上記関係値として、上記入出力基準値と上記入出力情報とから余裕度を算出し、
    上記温度制御部は、所定期間における上記関係値の出現頻度に基づいて特定の関係値を抽出して、該特定の関係値と上記電池情報とに基づいて上記二次電池の温度制御を行い、
    上記温度制御部は、上記二次電池の入出力情報が上記入出力基準値に達したか否かを判定し、該判定結果が上記入出力情報が上記入出力基準値に達したことを示すものである場合には該判定結果に基づいて上記二次電池の温度制御を行い、上記判定結果が上記入出力情報が上記入出力基準値に達していないことを示すものである場合には上記関係値と上記電池情報とに基づいて上記二次電池の温度制御を行う、車両用電池温度制御システム。
  2. 上記入出力基準値は、上記車両用電池温度制御システムにおいて設定された上記二次電池の入出力に関する許容範囲を規定する制限値と等しい、請求項1に記載の車両用電池温度制御システム。
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